JP2000010740A - 階層記憶管理システム - Google Patents

階層記憶管理システム

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JP2000010740A
JP2000010740A JP10179993A JP17999398A JP2000010740A JP 2000010740 A JP2000010740 A JP 2000010740A JP 10179993 A JP10179993 A JP 10179993A JP 17999398 A JP17999398 A JP 17999398A JP 2000010740 A JP2000010740 A JP 2000010740A
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芳夫 光岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データの書き込みと、データの読み出しの特徴
が異なった場合でも、効率よく使用でき、低価格な記憶
装置システムが組み込めることにある。 【解決手段】読み出し用キャッシュディスク(ステージ
ングディスク)からのデータ削除をシステムの運用携帯
に合わせることが可能な階層記憶管理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の可搬記憶媒
体と媒体のリード、ライトを実行するドライブ装置及び
媒体をドライブ装置に搬送するアクセッサ部を持つ記憶
装置と磁気ディスクの様に高速な記憶装置をキャッシュ
として連携させ、データを管理することが可能な階層型
の記憶システムに適用される。
【0002】
【従来の技術】光ディスクライブラリ装置の様に、可搬
を特徴とした記憶媒体をアクセッサでドライブ装置まで
搬送する仕組みを持つ記憶装置は、媒体の搬送時間が、
数〜数十秒と遅く、高速なシステムを組む上で、磁気デ
ィスクの様な高速な記憶装置と組合せて使用される場合
が多い。このため、特開平5−73615号公報の様に
複数の可搬媒体で構成されるボリュームと、磁気ディス
クのボリュームを統合させて、恰も1ヶの記憶ボリュー
ムの様に見せ、上位のシステムには、複数のデバイスを
管理させなくても済むような階層型の記憶管理システム
が、採用されている。更に、このような階層型のシステ
ムの場合、キャッシュ内のデータと光ディスクとの間で
のデータ移動判定は、アクセス時間が古いものからキャ
ッシュディスクから追い出すという制御を行っている。
【0003】また、前記の様なシステムの場合、登録さ
れるデータと読み出されるデータは、同一キャッシュデ
ィスク内に有り、登録されたデータの優先度が高いた
め、キャッシュディスクの容量が小さいと、読み出し用
に格納されたデータが、キャッシュディスクから追い出
され、効率が悪いシステムになってしまう場合が多い。
【0004】特に、データの登録と読み出しでのキャッ
シュディスクは、アクセスの特徴が異なり、登録用のデ
ータは、光ディスクに登録すると、しばらくアクセスさ
れない場合が多かったり、逆に読み出し用のデータは、
ある一定期間はキャッシュディスクから追い出すことが
できず、一定期間を過ぎると全くアクセスされ無い場合
が多い。
【0005】この一定期間は、データの内容によって区
々で、管理者がどのデータをキャッシュディスクに残せ
ば良いか判断することは、膨大なデータを記憶できる光
ディスクの様な2次記憶装置を適用したシステムでは困
難である。即ち、システム上でやり取りされるデータの
アクセス傾向がつかめないケースが多く、どれ程の容量
をキャッシュディスクに持てば良いのか、管理者が把握
できないケースが多い。
【0006】このため、保全性の良い光ディスクを使っ
たシステムで、かつ高速なシステムを構成しようとした
場合は、光ディスクの前データをキャッシュ用のデバイ
スに吸い上げる(以下ステージングと称す)ケースが多
く、結局は非常にコストの高いシステムになってしま
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、デー
タの登録用キャッシュディスクとデータの読み出し用キ
ャッシュディスクをそれぞれのアクセス頻度によって管
理することによって、登録及び読み出しにおける効率が
良く、使い勝手の良い階層型の記憶装置システムを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する
に、データの登録用キャッシュディスクとデータの読み
出し用キャッシュディスクを管理する制御部を独立さ
せ、読み出し用キャッシュディスクの制御部にアクセス
されたデータ毎のアクセス管理テーブルを持たせる。更
に、この管理テーブルでは、管理者が設定した時間内に
アクセスされた回数を蓄積し、段階的な時間間隔内での
アクセス回数を管理していくことで、決められた時間内
でのデータアクセス傾向を解析できる。この結果を基に
キャッシュディスク内に存在するデータを決定すること
で、本発明の目的とするシステムを実現することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1から図8
を使って説明する。
【0010】図1は、本発明の概要を示したものであ
る。本発明の記憶装置システムが接続されるサーバ(1
0)には、オペレーティングシステム(11)が存在し
ており、本記憶装置システムのデータ管理部(12)と
データの送受信を行っている。オペレーティングシステ
ムから本記憶装置システムは、複数個のボリュームとし
て見せることができ、データがどの物理的なデバイスに
存在しているかは、オペレーティングシステムが管理す
る必要がない。
【0011】データ管理部は、データがどの物理デバイ
スに存在しているかを管理しており、各ボリュームを構
成するデバイスを管理している制御部《A管理13,B
管理15,C管理17,ステージング管理18》とのデ
ータ送受信を受け持つ。本例では、光ディスクライブラ
リ1D(以下、OLUと称す)内にセットA(1A)か
らセットC(1C)の3ヶのボリュームが構成されてお
り、セットAとセットBについては、データ登録用のキ
ャッシュディスク14,16が制御部A管理、B管理に
よって連動して管理されており、光ディスクとキャッシ
ュディスクが、1ヶのボリュームとして見えるようにな
っている。
【0012】読み出しデータ用のキャッシュディスク1
9(以下、ステージングディスクと称す)は、ステージ
ング管理制御部18で管理されている。データ管理部
は、オペレーティングシステムの要求に従って各ボリュ
ームに対してデータの送受信を行う。
【0013】図2は、図1のA管理、B管理の部位を抜
き出した図である。21,22,23は、データの流れ
を示している。このボリュームに登録されたデータは、
登録用のキャッシュに21のパスでデータが登録され
る。この時に、どういうデータがどの順番で登録された
かの履歴をファイル24(以下、イベントファイル:E
VNTと称す)として残されている。この制御部は、指
定された時間が来るとこのイベントファイルに残された
履歴に従って、キャッシュディスクから光ディスクへデ
ータを移動(以下、アーカイブと称す)させる(2
2)。
【0014】図1のシステムでステージングディスクに
データが無い場合は、光ディスクからパス23で読み出
される。この時、読み出されたデータは、データ管理部
に送られると共にステージング管理部に送られて、ステ
ージングディスク19に格納される。
【0015】図3は、C管理部を抜き出したものであ
る。A管理部、B管理部、C管理部は保管用にデータを
アーカイブされるボリュームであり、アーカイブ時にO
LUのメカ部1Gの動作をアーカイブ性能になるべく反
映させない様に、キャッシュディスクを付加している
が、この図でのC管理部は、アーカイブ動作対象外で読
み出し専用のボリュームになっている。
【0016】このためキャッシュディスクは付加されて
いない。C管理部からの読み出しは、全てOLU内の光
ディスクから読み出される。しかしながら、毎回OLU
内からデータを読み出した場合、メカ部の動作によっ
て、読み出し速度が遅くなってしまう。このため、一度
読み出されたデータを磁気ディスクに格納しておくの
が、図4に示す本発明部である。
【0017】図4は、読み出されたデータを管理してい
るステージング部を抜き出した図である。ここでは、C
管理部からのデータ読み出しが行われた時のケースを想
定している。C管理部から読み出されたデータは、デー
タ管理部を通ってオペレーティングシステムにサービス
されると共に、ステージング管理部に渡される。この
時、当該データは、ステージングディスクに存在するこ
とが、データ管理部のデータ管理テーブルに書き込まれ
る。この情報を基に当該データの次回からの読み出し
は、ステージングディスクから読み出される。
【0018】ステージング管理部は、ステージングディ
スクにデータを格納すると共に、データのアクセス統計
を管理するステージング管理テーブルに当該データの情
報を登録する。本ステージング管理部は、キャッシュデ
ィスクとは異なり、データの格納と共に、既に登録され
ている読み出し対象のデータをディスクから追い出す様
な動作は行わない。
【0019】ステージングディスクからデータを追い出
すのでは無く、システム管理者にデータアクセス統計情
報を通知して、システム管理者からの指示によって、ス
テージングディスク内のデータを自動的に整理する機能
を持つ。データのアクセス頻度の例を示しているのが図
5である。縦軸が、読み出されたファイル名、横軸が、
時間軸を示している。基準ポイントが、統計を取り始め
た時点でAポイントが、現在の時間である。プロットし
ている時間(tA)は、システム管理者が指定する最小
単位である。
【0020】更に、アクセス回数を管理する最小時間値
t1が指定され、その次の単位がt2,t3と指定され
ている。本例では、最小単位をtA=1日として、t1
=1ヶ月、t2=3ヶ月、t3=6ヶ月が指定されてい
ると想定する。観測ポイントAの時点では、統計開始か
ら、まだ6ヶ月経ってはいないが、過去1ヶ月以内、1
ヶ月以上3ヶ月以内、3ヶ月以上6ヶ月以内の各データ
アクセスが統計情報として見ることが可能になる。
【0021】上記の通り、本発明での最小管理単位であ
るtA(1日)を判定している状態遷移図が図6であ
る。最小単位の時間幅においては、何回アクセスがあっ
ても、1回とカウントする判定方法を取る。最初のアク
セスで、ファイルに対する状態番号は、1に移動し、以
後1日を最小単位として状態が遷移していく。この状態
番号は、t1=1ヶ月で設定された時間が、来た時に状
態遷移番号をt1カウンタに設定すると共に状態遷移番
号0にリセットされる。
【0022】図7は、ステージング管理部が持っている
データアクセスの統計情報テーブルである。ここにはス
テージングされているファイル名と最終アクセス時間及
びシステム管理者が設定した時間幅でのアクセス回数が
記録されている。図5の例で示すと、FileAは、過
去3ヶ月以内のアクセスは無く3ヶ月以上6ヶ月以内に
3回のアクセスがあったことを示し、同様に、File
Bは1ヵ月以内、1ヵ月以上3ヵ月以内、更に6ヵ月以
内まで1回づつアクセスが有り、FileCは、過去3
ヶ月以内にしかアクセスが無く、そのうち過去1ヶ月以
内が4回と最近のアクセスが多いデータであることが判
る。
【0023】このテーブルの更新は基準点から見たt
1,t2,t3の時点で実行される。t1=1ヶ月が経
った時点でステージング管理部は、t1カウントの値を
t2カウントに加算し、t1カウントをクリアする処理
を実行する。この処理をt1,t2,t3各々で設定さ
れた時間間隔で実行することで、統計情報テーブルの作
成が行われることになる。設定された最終時間値t3の
カウントテーブルについては、t2の整数倍の個数のテ
ーブルに分割されている。これは、t2の更新時点でt
3をクリアし、測定基準ポイントをt2分だけ移動させ
るためである。
【0024】図5をt2分経過させた時のt2,t3の
時間経過表とアクセス管理テーブルを図8に示す。図5
でt1,t2,t31,t32のテーブル内に格納され
ていた値が、更新タイミングと共にシフトされているの
が判る。t3の設定値=6ヶ月間のアクセス回数は、t
31+t32で示される。
【0025】図9では、本発明のアクセス管理テーブル
をシステム管理者に通知するために表示するグラフを、
図7について示したものである。この図から判る様にF
ileA,FileB,FileC各々は異なったパタ
ーンを示しており、このパターンを見てシステム管理者
は、ステージング管理されているファイルの中から削除
するファイルを決定することができる。従来のキャッシ
ュシステムにおいては、アクセスの時間の古いものから
キャッシュディスクから追い出すという方式であり、本
例の場合FileBがFileCよりも後からアクセス
されると、最近のアクセス頻度が高いはずのFileC
の方が、先に追い出されてしまう。本実施例の様に削除
されるファイルの判定をシステム管理者に委ねること
で、読み出しのデータを効率良くアクセスさせることが
可能となる。
【0026】前記の判定については、ルールを設定する
ことで、自動判定をさせることも可能となる。判定のル
ールを記載した図が、図10である。ここでは、t1,
t2,t3のグラフにおいて、t3→t2及びt2→t
1の傾きが、正値0以上の場合は、ステージング管理部
で管理するという条件で設定されている。t2→t1の
傾きを示しているのが、式(101),(103),
(105)で、t3→t2の傾きを示しているのが、式
(102),(104),(106)である。システム
管理者が設定した時間が来ると、自動的にこの計算を実
行し、最近のアクセスが低いものに対しては、削除を実
行する。ただし、FileBのパターンで判るように傾
きが0の場合でもアクセス回数があり、定期的に読み出
されている物については、削除しない。本例では、Fi
leAのみがステージングディスクから削除されること
になる。
【0027】
【発明の効果】本発明によって、記憶媒体を書き込み/
読み取りドライブに搬送することを特徴とする記憶装置
の、見かけ上のアクセス速度を高速化するために、一時
的なキャッシュを持つ事を特徴とするシステムに対し
て、書き込み時、読み取り時の各々で効率が上がる様な
記憶装置システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である階層記憶管理システムの
概要図。
【図2】図1内の管理ボリュームA及びBの概要を示し
た図。
【図3】図1内の管理ボリュームCの概要を示した図。
【図4】図1内のステージング管理部の概要を示した
図。
【図5】ファイルのアクセスを時間軸をベースにプロッ
トした図。
【図6】ファイルのアクセス回数をカウントするための
判定条件を含んだ状態遷移図。
【図7】ステージング管理部に持つファイル単位でのア
クセス統計管理テーブルを示す図。
【図8】図5,図7で示した時間軸をt2分だけ進めた
時のアクセス統計管理テーブルを示した図。
【図9】図7のアクセス統計管理テーブルをグラフ表示
した例を示した特性図。
【図10】ステージングディスクから削除するファイル
を自動的に決定する計算例を示した特性図。
【符号の説明】
10…処理装置(ワークステーション等)、14,16
…キャッシュ用の磁気ディスクドライブのボリューム、
19…ステージング用の磁気ディスクドライブのボリュ
ーム、1A,1B,1C…複数の可搬媒体(光ディスク
媒体)で構成されたボリューム、 1D…光ディスク
ライブラリ装置(OLU)、1E,1F…書き込み、読
み取り用ドライブ装置、1G…可搬媒体搬送部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の可搬記憶媒体と、媒体のリード、ラ
    イトを実行するドライブ装置、及び媒体をドライブ装置
    に搬送するアクセッサ部を持つ記憶装置を構成に持ち、
    アクセッサの速度が、システム性能に影響しない様に磁
    気ディスクの様に高速な記憶装置をキャッシュとして、
    連携させデータを管理する機能を持ち、データを格納す
    る時のキャッシュと読み出す時のキャッシュを分割して
    持ち、各々を異なったデータ管理にすることが可能な階
    層記憶管理システムであって、読み出す時に使用するキ
    ャッシュディスクのデータ管理は、管理者の指示によっ
    て、自動的にデータアクセスの頻度を管理するテーブル
    を作成し、統計を取りながらキャッシュディスク内のデ
    ータを整理することが可能なことを特徴とする階層記憶
    管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置であって、管理者から
    指定される統計情報採取の間隔は、基準時間の整数倍間
    隔として複数指定することが可能なことを特徴とする階
    層記憶管理システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置であって、ファイル単
    位のアクセス状態をグラフとして表示することでデータ
    のアクセス傾向を管理者に知らしめることが可能なこと
    を特徴とする階層記憶管理システム。
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