JP2000009148A - 伸縮軸 - Google Patents

伸縮軸

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JP2000009148A
JP2000009148A JP10175678A JP17567898A JP2000009148A JP 2000009148 A JP2000009148 A JP 2000009148A JP 10175678 A JP10175678 A JP 10175678A JP 17567898 A JP17567898 A JP 17567898A JP 2000009148 A JP2000009148 A JP 2000009148A
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JP
Japan
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shaft
spline
thin films
thin film
cylinder shaft
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Pending
Application number
JP10175678A
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English (en)
Inventor
Tae Kamikawa
多恵 上川
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸縮軸において、回転方向のがたの発生を長期
にわたって抑制できる構造を簡単かつ安価に提供するこ
と。 【解決手段】潤滑性ならびに耐摩耗性に優れた薄膜5を
凸軸1と筒軸2の少なくともいずれか一方のスプライン
部3,4に形成している。これにより、凸軸1と筒軸2
とのスプライン部3,4の嵌合隙間を小さく設定できる
ようになるとともに、長期的に摩耗が抑制されるように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凸軸と筒軸とをス
プライン嵌合してなる伸縮軸に関する。この伸縮軸とし
ては、例えば自動車などの操向機構部に配設される。
【0002】
【従来の技術】図4は、一般的な自動車の操向機構部を
示す側面図である。図中、50はステアリングホイール
(ハンドル)、51はステアリングシャフト、52はス
テアリングギア装置の入力軸、53,54はクロスピン
タイプのユニバーサルジョイント、55は伸縮軸であ
る。
【0003】前述の伸縮軸55は、凸軸56と筒軸57
とをスプライン嵌合したものであるが、一般的に、この
ような伸縮軸55には、回転操作時におけるスプライン
嵌合部分のがた打ち音を低減することと、軸方向摺動動
作時における摺動抵抗を低減することとが要求される。
【0004】このようなことから、従来では、両軸5
6,57のスプライン部に対してナイロン膜をコーティ
ングすることが考えられている。このナイロン膜をコー
ティングするには、まず、両軸56,57のスプライン
部をショットブラストなどにより荒らしておいてから、
ナイロン膜をコーティングし、最後に削り加工を施して
外形形状を整える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のよ
うにナイロン膜を用いる場合には、次のような不具合が
指摘される。
【0006】つまり、ナイロン膜が、コーティング対象
に対する接着性が悪いために、ショットブラストなどの
前処理が必要になる。また、ナイロン膜の耐摩耗性が低
いために、凸軸56と筒軸57とのスプライン嵌合隙間
を比較的大きく設定しておいて、この嵌合隙間を埋める
ように、ナイロン膜を厚くコーティングすることが必要
になる。また、ナイロン膜を厚く形成するために、削り
加工することにより形状精度を高める必要がある。
【0007】このように、ナイロン膜を形成するのに工
程数が多くなっており、コスト増を余儀なくされてい
る。また、使用経過によりナイロン膜の摩耗が進展して
回転方向のがたが大きくなる。
【0008】したがって、本発明は、伸縮軸において、
回転方向のがたの発生を長期にわたって抑制できる構造
を簡単かつ安価に提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
伸縮軸は、スプライン嵌合される凸軸と筒軸との少なく
ともいずれか一方のスプライン部に対して、二流化モリ
ブデンを含む薄膜が形成されている。
【0010】請求項2の発明にかかる伸縮軸は、スプラ
イン嵌合される凸軸と筒軸との少なくともいずれか一方
のスプライン部に対して、バインダー中に二流化モリブ
デンの粒体を分散混合してなる薄膜が形成されている。
【0011】以上、本発明の伸縮軸では、潤滑性ならび
に耐摩耗性に優れた薄膜をスプライン部に形成している
から、凸軸と筒軸とのスプライン部の嵌合隙間を可及的
に小さく設定できるようになるとともに、長期的に摩耗
が抑制されるようになる。これにより、回転方向のがた
の発生を長期にわたって防止できるようになるととも
に、伸縮動作を長期にわたって円滑にできるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図3に
示す実施形態に基づいて説明する。図1ないし図3は本
発明の一実施形態にかかり、図1は、伸縮軸の分解斜視
図、図2は、凸軸の縦断面図、図3は、筒軸の縦断面図
である。
【0013】図中、Aは伸縮軸の全体を示しており、1
は凸軸、2は筒軸である。凸軸1の外周面にはオススプ
ライン部3が、また、筒軸2の内周面にはメススプライ
ン部4がそれぞれ形成されており、凸軸1と筒軸2と
が、軸方向にスライド可能にかつ周方向に動力伝達可能
にスプライン嵌合されている。
【0014】この凸軸1のオススプライン部3および筒
軸2のメススプライン部4は、例えばインボリュートス
プラインと呼ばれる形態であり、それらの表面には、そ
れぞれ潤滑性ならびに耐摩耗性に優れた薄膜5が被覆形
成されている。
【0015】この薄膜5は、石油系バインダー中に二流
化モリブデン(MoS2)の小さな粒体、好ましくは1
μm以下の粒体を分散混合した有機溶剤を、対象に対し
てスプレーあるいはディッピィングにより塗布し、加熱
乾燥させることにより強固に形成される。この薄膜5
は、例えば0.03mm〜0.06mmの範囲で適宜に
設定される。
【0016】このように、従来例のナイロン膜に比べて
はるかに薄い薄膜5を形成するから、凸軸1と筒軸2と
の嵌合隙間を可及的に小さく設定できるようになり、こ
れら両軸1,2間の回転方向の遊びを微小に設定できる
ようになる。また、薄膜5については、上述しているよ
うに、塗布工程と乾燥工程とで事足りるから、従来例に
比べて工程数が少なくて済んで、製作コストの低減に大
きく貢献できる。
【0017】ところで、上述した伸縮軸Aは、例えば図
4に示すような自動車の操向機構部の伸縮軸55として
使用することができる。この場合、ハンドル操作時にお
いて伸縮軸Aのがた打ち音の発生を抑制できるようにな
り、また、軸方向での伸縮動作についても薄膜5の存在
によって抵抗少なく円滑にできるようになる。さらに、
薄膜5そのものが自己潤滑性に優れていて、耐摩耗性に
優れているから、凸軸1と筒軸2のスプライン部3,4
のフレッテングやかじりといった損傷の発生を抑制でき
るようになって、寿命向上が達成される。このような用
途での使用については、凸軸1と筒軸2とのスプライン
嵌合部位にグリースなどの潤滑剤を塗布するようにして
もよい。もちろん、そのような潤滑剤を用いなくてもよ
い。
【0018】なお、本発明の伸縮軸Aは上述したような
用途のみに限定されるものではなく、種々な機器に使用
することができる。また、上記実施形態では、凸軸1の
スプライン部3と筒軸2のスプライン部4の両方に薄膜
5を形成した例を挙げているが、少なくともいずれか一
方に薄膜5を形成したものも本発明に含む。
【0019】
【発明の効果】請求項1および請求項2の伸縮軸では、
凸軸と筒軸との少なくともいずれか一方のスプライン部
に対して潤滑性ならびに耐摩耗性に優れた薄膜を形成す
ることにより、両者の嵌合隙間を形状管理によって小さ
く詰めることができるようになるから、回転方向のがた
を抑制できるようになるとともに、両軸の軸方向摺動動
作についても長期にわたって損傷なく円滑にサポートで
きるようになる。しかも、前述の薄膜については、二流
化モリブデンを含む薄膜として膜厚管理が容易に行える
ようなものとしているから、従来例に比べて製作工程数
を少なくできて、コスト低減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の伸縮軸の分解斜視図
【図2】図1の凸軸の一部の縦断面図
【図3】図1の筒軸の一部の縦断面図
【図4】自動車の一般的な操向機構部を示す側面図
【符号の説明】
A 伸縮軸 1 凸軸 2 筒軸 3 オススプライン部 4 メススプライン部 5 薄膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプライン嵌合される凸軸と筒軸との少
    なくともいずれか一方のスプライン部に対して、二流化
    モリブデンを含む薄膜が形成されている、ことを特徴と
    する伸縮軸。
  2. 【請求項2】 スプライン嵌合される凸軸と筒軸との少
    なくともいずれか一方のスプライン部に対して、バイン
    ダー中に二流化モリブデンの粒体を分散混合してなる薄
    膜が形成されている、ことを特徴とする伸縮軸。
JP10175678A 1998-06-23 1998-06-23 伸縮軸 Pending JP2000009148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113150A1 (ja) 2003-06-20 2004-12-29 Nsk Ltd. 車両ステアリング装置
JP2019163776A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 自動車部品工業株式会社 歯車構造

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WO2004113150A1 (ja) 2003-06-20 2004-12-29 Nsk Ltd. 車両ステアリング装置
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