JP2000009133A - 動圧気体軸受 - Google Patents

動圧気体軸受

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JP2000009133A
JP2000009133A JP10175854A JP17585498A JP2000009133A JP 2000009133 A JP2000009133 A JP 2000009133A JP 10175854 A JP10175854 A JP 10175854A JP 17585498 A JP17585498 A JP 17585498A JP 2000009133 A JP2000009133 A JP 2000009133A
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JP
Japan
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shaft
sleeve
dynamic pressure
ventilation
pressure gas
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Pending
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JP10175854A
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English (en)
Inventor
Keigo Kusaka
圭吾 日下
Takafumi Asada
隆文 浅田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧気体軸受において、通気穴の圧力調整を
安定して行うことによって軸受の浮上特性の安定性を向
上させることを目的とする。 【解決手段】 軸9の頂面の通気穴2に対向する位置に
軸心がずれるようにして凸部4を設け、軸頂面が通気板
1a下面に接触したときにおいても通気穴2とスリーブ
内空間12とが連通するようにし、ラジアルおよびスラ
スト負荷用の動圧を発生させるための動圧発生溝8をス
リーブ10内周面に設け、通気板1aの材質をポリイミ
ド系樹脂または無電解ニッケルメッキ処理を施した軟質
金属(例えばBs、Al等)とすることにより、軸受の
回転浮上特性および起動停止時の浮上特性の安定性と耐
磨耗性を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受応用機器など
に用いられる動圧気体軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軸受応用機器の高性能化に伴い、
動圧気体軸受を用いた機器が増加している。
【0003】従来のこの種の動圧気体軸受の構造につい
て、図6に基づき以下に説明する。
【0004】この動圧気体軸受は、外周面にラジアルお
よびスラスト負荷用の動圧を発生させるための動圧発生
溝8が設けられた軸9がベース7に固定され、スリーブ
10の内周側に回転自在に嵌入されている。コイル6に
電流が流れることにより、スリーブ10に取付けたマグ
ネット5とコイル6との間に電磁力が発生してスリーブ
10が回転する。この回転により、軸9の外周面に形成
された動圧発生溝8のポンピング作用で軸9とスリーブ
10との間のスリーブ内空間12に発生した圧力によっ
て、スリーブ10を軸9にてラジアル方向(遠心方向)
に支持する。そしてポンピング作用の差によってスラス
ト方向(軸方向)の圧力が軸9の上部に伝達され、スリ
ーブ10を閉蓋するキャップ3によって、スリーブ10
に固定された通気板1bに設けた通気穴2で圧力調整し
ながらスラスト方向に浮上量を得て、スリーブ10は軸
9に非接触で高精度に回転する。その回転の起動時およ
び停止時には、通気穴2の圧力調整によって浮上量が調
整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
6で示した動圧気体軸受の通気板1bは、図7の断面図
(a)および底面図(b)で示すように、平坦な円板状
の通気板1bに通気穴2を有する構造上、回転起動時に
軸9が浮上したときには、その頂面が通気穴2を急激に
密閉し、回転停止時には通気穴2を急激に開放してしま
う。このように通気穴2の開閉が急激に行なわれるの
で、通気穴2によって調整されるスリーブ内空間12の
軸上部に発生する圧力も急激に変化し、通気板1bと軸
頂面との摩擦が大きくなり、軸受の浮上特性が不安定に
なるという問題が生じる。
【0006】そこで本発明は、スリーブの閉蓋部に設け
られた通気板と軸頂面との摩擦を小さく抑えることによ
って、動圧気体軸受の浮上特性の安定性を図ることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、軸と、軸を固定するベースと、回転自在に
軸に套嵌されると共に上部が閉蓋されたスリーブと、ス
リーブに回転力を作用させるための回転駆動手段と、軸
の外周面またはスリーブの内周面の少なくとも一方に設
けたラジアルおよびスラスト負荷用の動圧を発生させる
ための動圧発生溝と、動圧発生溝により軸の上部に発生
する圧力を調整するためにスリーブの閉蓋部に設けた通
気穴を有する通気板とを備え、通気板の下面に通気穴よ
り通気板外周に向けて一本以上の溝を有し、軸頂面の通
気穴に対向する位置に軸心がずれるようにして凸部を設
け、軸頂面が通気板下面に接触したときにおいても前記
凸部が両面間のスペーサとなって通気穴とスリーブ内空
間とが連通するように構成したことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、軸頂面が通気板に接触
したときにおいても、通気穴に対向する位置に軸心がず
れるようにして設けられた軸頂面の凸部が両面間のスペ
ーサーとなって通気穴とスリーブ内空間とが連通するの
で、スリーブの回転起動時および停止時において通気穴
が完全に密閉されず、スリーブ内空間の軸上部に発生す
る圧力を安定して調整することができるので、通気板と
軸頂面との摩擦を小さく抑えることができ、軸受の浮上
特性を向上することができる。
【0009】また、スリーブの内周面に動圧発生溝を設
けると好適であり、スリーブ内半径は軸半径より大きい
ことから、軸の外周面に動圧発生溝を設ける場合に比べ
るとより多くの動圧気体を流動することができるので、
より大きいポンピング力が発生し、通気板と軸頂面との
摩擦をより小さく抑えることができると共に、ラジアル
方向およびスラスト方向の支持力を向上させることがで
きる。
【0010】更に、通気板の材質をポリイミド系樹脂ま
たは無電解ニッケルメッキ処理を施した軟質金属(例え
ばBs、Al)とすると好適であり、スリーブの回転起
動時および停止時の通気板の耐磨耗生が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図5を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の第1実施形態における動圧
気体軸受の構造を示す縦断側面図であり、図2及び図3
はその通気板と軸頂面の周辺部の拡大図である。
【0013】この動圧気体軸受は、図1〜図4に示すよ
うに、外周面にラジアルおよびスラスト負荷用の動圧を
発生させるための動圧発生溝8が設けられた軸9がベー
ス7に固定され、スリーブ10の下内周部に回転自在に
嵌入される。スリーブ10は上部がキャップ3により閉
蓋され、下外周部は下向きに開放されたリング状の凹部
10aが形成され、この凹部10aにはマグネット5が
取付けられている。またベース7には前記マグネット5
に対向するようにリング状のコイル6が取付けられ、こ
のリング状のコイル6と前記マグネット5とが、スリー
ブ10に回転力を作用させるための回転駆動手段とな
る。尚、キャップ3を取付ける代わりにスリーブ10に
一体化した部品によってスリーブ10の上部を閉蓋する
構造にしてもよい。
【0014】コイル6に電流が流れることにより、マグ
ネット5とコイル6の間に電磁力が発生しスリーブ10
が回転する。この回転により、軸9の外周面に形成され
た動圧発生溝8のポンピング作用で軸9外周面とスリー
ブ10内周面の間のスリーブ内空間12に圧力が発生
し、スリーブ10を軸9にてラジアル方向に支持する。
【0015】そしてそのポンピング作用の差によりスラ
スト方向の圧力が軸9の上部に伝達され、キャップ3に
よりスリーブ10の上部に軸9と同心位置に固定された
円板状の通気板1aの中心に設けた通気穴2で圧力調整
されながらスラスト方向に浮上量を得て、スリーブ10
は軸9に非接触で高精度に回転する。その回転起動時お
よび停止時には、通気穴2の圧力調整によってその浮上
量が調整される。
【0016】図2に拡大して示すように通気板1aはそ
の下面が球面形状に形成され、軸9の頂面には前記球面
の中心に設けられた通気穴2に対向する位置に軸心がず
れるようにして凸部4が設けられている。この凸部4は
通気穴2に相対してずれた位置にあればよいので、凸部
4を軸9の軸心と同心位置に設ける場合には、通気穴2
を偏心位置に設けるようになる。この凸部4が軸9の頂
面と通気板1aの下面とのスペーサーとなることによっ
て、回転により軸9が浮上しても通気穴2を軸9の頂面
で塞ぐことがなく、通気穴2はスリーブ内空間12と連
通する。尚、通気板1aの下面は球面形状に限定され
ず、凸部4が通気穴2を塞ぐことなく、前記スペーサー
となって通気穴2とスリーブ内空間12とが連通してい
る限り、図3に示す第1実施形態の変形例である第2実
施形態のように下面を平坦に形成してもよい。また通気
板1aの材質は、ポリイミド系樹脂または無電解ニッケ
ルメッキ処理を施した軟質金属(例えばBs、Al)に
すると好適であり、このように構成することにより、ス
リーブ10の回転起動時および停止時の通気板1aの耐
磨耗性を向上させることができる。
【0017】以上のように、軸9の頂面が通気板1a下
面に接触したときにおいても通気穴2とスリーブ内空間
12とが連通するように凸部4を設けたことにより、ス
リーブ10の回転起動時および停止時において、スリー
ブ内空間12内に発生した圧力を調整する通気穴2が完
全に密閉されないので、軸9のスラスト方向の浮上量も
安定して調整でき、通気板1aと軸9の頂面との摩擦を
小さく抑えて、動圧気体軸受の浮上特性と信頼性を向上
することができる。
【0018】第1、第2実施形態では、図4において軸
9とスリーブ10とを詳細に示すように、軸9の外周面
に動圧発生溝8を設けている。つまり、動圧発生溝8の
ポンピング作用で発生する動圧気体は、軸半径R1 より
も動圧発生溝8の深さHgだけ内側の溝部分に入り込
む。よって溝の形状や本数が同じ場合には、この気体量
が多いほどスリーブ内空間12において大きいポンピン
グ力が発生する。
【0019】一方、図5における軸9とスリーブ10と
を詳細に示す本発明の第3実施形態では、軸9の外周面
ではなくスリーブ10の内周面に動圧発生溝8を設けて
いる。この場合、スリーブ内半径R2 よりも動圧発生溝
8の深さHgだけ外側の溝部分に気体が入り込む。した
がって動圧発生溝8の本数が同じであれば、スリーブ内
半径R2 は軸半径R1 よりも大きいので、第3実施形態
のようにスリーブ10内周面に動圧発生溝8を設ける場
合の方が、第1、第2実施形態のように軸9外周面に動
圧発生溝8を設ける場合より多くの動圧気体が動圧発生
溝8に入り込みスリーブ内空間12を流動する。よって
より大きいポンピング力が発生し、ラジアル方向および
スラスト方向の支持力を向上させることができるため、
スリーブ10の回転起動時および停止時においても軸9
の外周面とスリーブ10の内周面との摩擦および通気板
1aと軸9の頂面との摩擦を小さく抑えることができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、軸頂面が
通気板下面に接触したときにおいても通気穴とスリーブ
内空間とが連通するようなスペーサーとして凸部を軸頂
面に設けることにより、通気穴が完全に密閉しなくなっ
て圧力調整を安定して行うことができ、通気板と軸頂面
との摩擦を小さく抑えて浮上特性の向上を図ることので
きる動圧気体軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における動圧気体軸受の
構造を示す縦断側面図。
【図2】同実施形態における通気板と軸頂面の周辺部を
拡大した縦断側面図。
【図3】本発明の第2実施形態における通気板と軸頂面
の周辺部を拡大した縦断側面図。
【図4】本発明の第1、第2実施形態における軸とスリ
ーブとを示す詳細図。
【図5】本発明の第3実施形態における軸とスリーブと
を示す詳細図。
【図6】従来の動圧気体軸受の構造を示す縦断側面図。
【図7】従来の動圧気体軸受の通気板を示し、(a)は
その断面図、(b)はその底面図。
【符号の説明】
1a 通気板 2 通気穴 3 キャップ 4 凸部 5 マグネット 6 コイル 7 ベース 8 動圧発生溝 9 軸 10 スリーブ 12 スリーブ内空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸と、軸を固定するベースと、回転自在
    に軸に套嵌されると共に上部が閉蓋されたスリーブと、
    スリーブに回転力を作用させるための回転駆動手段と、
    軸の外周面またはスリーブの内周面の少なくとも一方に
    設けたラジアルおよびスラスト負荷用の動圧を発生させ
    るための動圧発生溝と、動圧発生溝により軸の上部に発
    生する圧力を調整するためにスリーブの閉蓋部に設けた
    通気穴を有する通気板とを備え、軸頂面の通気穴に対向
    する位置に軸心がずれるようにして凸部を設け、軸頂面
    が通気板下面に接触したときにおいても前記凸部が両面
    間のスペーサーとなって通気穴とスリーブ内空間とが連
    通するように構成したことを特徴とする動圧気体軸受。
  2. 【請求項2】 スリーブの内周面に動圧発生溝を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の動圧気体軸受。
  3. 【請求項3】 通気板の材質をポリイミド系樹脂または
    無電解ニッケルメッキ処理を施した軟質金属とすること
    を特徴とする請求項1または2記載の動圧気体軸受。
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