JP2000009032A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機

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JP2000009032A
JP2000009032A JP10177438A JP17743898A JP2000009032A JP 2000009032 A JP2000009032 A JP 2000009032A JP 10177438 A JP10177438 A JP 10177438A JP 17743898 A JP17743898 A JP 17743898A JP 2000009032 A JP2000009032 A JP 2000009032A
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JP
Japan
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rotor
piston
electric compressor
cam
rotator
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Application number
JP10177438A
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English (en)
Inventor
Kazuro Murakami
和朗 村上
Yoshiyuki Nakane
芳之 中根
Takayuki Imai
崇行 今井
Takashi Ban
孝志 伴
Hisaya Yokomachi
尚也 横町
Satoshi Yagi
聖史 八木
Takanori Okabe
孝徳 岡部
Kenji Takenaka
健二 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子自体が回転運動を往復運動へ変換する
機構として機能することにより、電動圧縮機の構造の簡
素化と小型化を図る。 【解決手段】 ピストン10を有する圧縮機構部と、回
転子61を有するモータ部とを備えた電動圧縮機であっ
て、回転子61は、その回転子61の回転運動をピスト
ン10の往復直線運動に変換するためのカムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電動圧縮機において、例えば、
図12に示すような構造のものがある。これにおいて
は、モータハウジング150内に固定子155と回転子
161とが組み付けられてモータ部が構成されている。
モータハウジング150の一端側には斜板室を有する中
間ハウジング140が組み付けられ、その中間ハウジン
グ140の一端には、所要数のシリンダボア102を有
するシリンダブロック101が組み付けられている。前
記回転子161の中心部において回転子161と一体回
転可能に設けた回転軸160の一端部は中間ハウジング
140及びシリンダブロック101の中心部を貫通して
延出されている。この回転軸160の延長軸部160a
の先端部は、シリンダブロック101の蓋体130に対
しベアリング156によって回転可能に支持されてい
る。
【0003】前記回転軸160の延長軸部160aの軸
上には、中間ハウジング140の斜板室内において、斜
板部材164が組み付けられている。この斜板部材16
4の斜板面165には、シュー押え手段171によって
保持された状態でシュー170が摺動可能に組み付けら
れいる。シュー170にはピストン110のピストン首
部112が球面嵌合によって結合されている。そして、
固定子155に駆動電流が流され、電磁力の作用によっ
て回転子161が回転すると、回転子161と共に斜板
部材164が回転する。前記回転子161の回転運動
は、斜板部材164の斜板面165によって往復直線運
動に変換されてピストン110に伝達される。これによ
って、ピストン110はシリンダボア102に対し往復
動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
電動圧縮機においては、回転子161の回転運動を往復
直線運動に変換してピストン110に伝達させるため
に、中間ハウジング140の斜板室内において、回転軸
160の延長軸部160aの軸上に対し、斜板部材16
4を組み付けなければならない。このため、構造が複雑
化すると共に、電動圧縮機の全長も長くなるという問題
点があった。この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、斜板部材を固定子の回転軸に組み付ける必要性を解
消することで、構造を簡単化しかつ小型化を図ることが
できる電動圧縮機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る電動圧縮機は、ピストンを有
する圧縮機構部と、回転子を有するモータ部とを備えた
電動圧縮機であって、前記回転子は、その回転子の回転
運動を前記ピストンの往復直線運動に変換するためのカ
ムである。したがって、カムによってその回転子の回転
運動が往復直線運動に変換されて、ピストンに伝達され
てピストンが往復動される。このため、従来と異なり、
回転子自体が、回転子の回転運動を往復運動への変換機
構として機能するので、シリンダブロックとモータハウ
ジングとの間に中間ハウジングを配設し、その中間ハウ
ジングの斜板室内において、回転子の回転軸の延長軸部
に斜板部材を組み付けなくともよく、電動圧縮機の構造
を簡単にし小型化を達成することができる。
【0006】また、請求項2の発明に係る電動圧縮機
は、請求項1に記載の電動圧縮機において、回転子の端
面には、カムとしての斜板面が形成されている。したが
って、回転子の一端面に対し斜板面を形成するという極
めて簡単な構造によって、回転子の回転運動を往復直線
運動に変換してピストンを往復動させることができる。
【0007】請求項3の発明に係る電動圧縮機は、請求
項1に記載の電動圧縮機において、回転子の外周面に
は、カムとしての無端状のカム溝が形成されている。し
たがって、無端状のカム溝によってカムを構成するとい
う極めて簡単な構造によって、回転子の回転運動を往復
直線運動に変換してピストンを往復動させることができ
る。
【0008】請求項4の発明に係る電動圧縮機は、請求
項1に記載の電動圧縮機において、回転子は、その中心
部に内孔を有し、その内孔の内周壁面には、カムとして
の無端状のカム溝が形成されている。したがって、回転
子を固定子から所要とする長さだけ延長して、その回転
子の延長された外周面にカム溝を形成する必要性を解消
することができ、回転子が軸方向に長くなることがな
い。
【0009】請求項5の発明に係る電動圧縮機は、請求
項3又は4に記載の電動圧縮機において、無端状のカム
溝は、回転子の1回転に対しピストンを1往復動させる
ように設定されている。したがって、無端状のカム溝が
斜板面と略同様に機能する。
【0010】請求項6の発明に係る電動圧縮機は、請求
項3又は4に記載の電動圧縮機において、無端状のカム
溝は、回転子の1回転に対しピストンを複数回往復動さ
せるように設定されている。したがって、回転子の1回
転に対しピストンを複数回往復動させることで、吐出容
量を増大させることが可能となる。
【0011】請求項7の発明に係る電動圧縮機は、請求
項3又は4に記載の電動圧縮機において、無端状のカム
溝は、回転子の複数回の回転に対しピストンを1往復動
させるように設定されている。したがって、回転子の複
数回の回転に対しピストンを1往復動させることで、回
転子のトルクを小さく設定することが可能となり、その
回転子を有するモータ部の小型化において有効となる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1にしたがって説明する。電動圧縮機を縦
断面で表した図1において、圧縮機のハウジングは、シ
リンダブロック1と、そのシリンダブロック1の一端側
(図1に向かって右側)に接合固定されたモータハウジ
ング50と、シリンダブロック1の他端側(図1に向か
って左側)にバルブプレート20を間に挟んで接合固定
された蓋体30とを備えて構成されている。
【0013】前記シリンダブロック1には、所要数(例
えば、4個)のシリンダボア2が貫設されている。これ
ら各シリンダボア2には、ピストン10がそれぞれ往復
動可能に嵌挿されている。そして、各シリンダボア2内
にそれぞれピストン10が嵌合され、シリンダボア2内
に圧縮室3が形成される。前記ピストン10は、シリン
ダボア2に往復動可能に嵌挿される円筒状のピストン頭
部11と、そのピストン頭部11からモータハウジング
50側に向けて突出されたピストン首部12とを一体に
備えている。このピストン首部12は、後述するシュー
70に球面嵌合によって嵌込まれる。前記蓋体30に
は、吸入室31と吐出室32とが区画形成されている。
吸入室31は、バルブプレート20の吸入孔21を介し
て圧縮室3に連通されている。また、吐出室32は、バ
ルブプレート20の吐出孔22を介して圧縮室3に連通
されている。
【0014】前記モータハウジング50内には、電動モ
ータ部の固定子55が組み付けられ、その固定子55の
中心孔には回転子61が回転可能に嵌挿されている。回
転子61の中心部には、その回転子61と一体に回転可
能に回転軸60が設けられている。前記回転軸60の一
端部は、モータハウジング50の端壁部51に対し、ベ
アリング56によって回転可能に支持されている。ま
た、回転子61の他端部は、シリンダブロック1の中心
部を貫通して延出され、蓋体30の中心部にベアリング
57によって回転可能に支持されている。
【0015】前記回転子61には、その回転運動を往復
直線運動に変換して前記ピストン10を往復動させるカ
ムが一体に形成されている。この実施の形態1におい
て、回転子61の一端面(図1に向かって左端面)に対
し、カムとしての斜板面65が回転子61の軸線に対し
所要とする傾き角度をもって傾斜状に形成されている。
前記斜板面65には、シュー押え手段71によって押さ
えられた状態で、前記ピストン10に対応するシュー7
0が摺動可能に組み付けられている。そして、シュー7
0には、ピストン10のピストン首部12が球面嵌合に
よって回動可能に嵌込まれて結合されている。
【0016】この実施の形態1は上述したように構成さ
れる。したがって、固定子55に駆動電流が流され、電
磁力の作用によって回転子61が回転すると、その回転
子61の回転運動が斜板面65とシュー70によって往
復直線運動に変換され、ピストン10に伝達される。そ
して、ピストン10はシリンダボア2に対し往復動され
る。前記ピストン10の往復動に基づき、吸入室31か
らバルブプレート20の吸入孔21を介してシリンダボ
ア2の圧縮室3に吸入された冷媒は圧縮室3内において
圧縮されてバルブプレート20の吐出孔22を介して吐
出室32に吐出される。吐出室32から外部冷媒回路に
流れた冷媒は、凝縮器、膨張弁及び蒸発器の順に流れ、
吸入室31に還流する。また、冷媒としてはフロン冷媒
の他、二酸化炭素冷媒を使用することも可能である。
【0017】前記したように、この実施の形態1の電動
圧縮機は、回転子61の一端面に対し、カムとしての斜
板面65が形成されており、回転子61自体が、回転子
61の回転運動をピストン10の往復直線運動へ変換す
る機構として機能する。このため、従来と異なり、シリ
ンダブロック1とモータハウジング50との間に中間ハ
ウジングを配設し、その中間ハウジングの斜板室内にお
いて、回転子の回転軸の延長軸部に斜板部材を組み付け
る必要性を解消することができる。この結果、部品点数
や組付工数が軽減されると共に、構造が極めて簡単とな
りかつ電動圧縮機の全長が短縮化され、小型で軽量の電
動圧縮機が得られる。
【0018】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図2と図3にしたがって説明する。この実施の
形態2において、回転子61の一端面の中心部には、そ
の回転子61と一体に軸部61aが形成されている。こ
の軸部61aは、モータハウジング50の端壁部51に
対し、ベアリング56によって回転可能に支持されてい
る。一方、回転子61の他端面にはカムとしての斜板面
65が形成され、その回転子61の他端部寄り外周面が
シリンダブロック1の一端側(図2に向かって右側)に
延出されたスカート部に対しベアリング58によって回
転可能に支持されている。また、シュー押え手段71を
構成するシュー押えプレート72と、その保持部材73
のうち、保持部材73は、回転子61の斜板面65の周
壁部端面に対しリング状に形成されて固定されている。
そして、この保持部材73によってシュー押えプレート
72が保持され、シュー70が斜板面65に対し摺動可
能に支持されている。
【0019】この実施の形態2のその他の構成は、前記
実施の形態1と同様に構成されるため同一構成部分に対
し同一符号を付記してその説明は省略する。したがっ
て、この実施の形態2に係る電動圧縮機においても、回
転子61の一端面に対し、カムとしての斜板面65が形
成されており、回転子61自体が、回転子61の回転運
動をピストン10の往復直線運動へ変換する機構として
機能するため、従来と異なり、部品点数や組付工数が軽
減されると共に、構造が極めて簡単となりかつ電動圧縮
機の全長が短縮化され、小型で軽量の電動圧縮機が得ら
れる。
【0020】また、この実施の形態2において、回転子
61の他端部寄り外周面がベアリング58によってシリ
ンダブロック1のスカート部に回転可能に支持されてい
る。このため、回転子61の斜板面65の中心部に対し
シリンダブロック1を貫通する軸を形成する必要性が解
消される。このことから、図3の(A)に示すように、
シリンダブロック1には中心部に対する軸孔を考慮する
ことなく複数のシリンダボア2を配設することができ
る。すなわち、図3の(B)に示すように、シリンダブ
ロック1の中心部に対し軸孔5が貫設され、その軸孔5
に干渉することがないように、軸孔5の周囲に、例えば
4つのシリンダボア2を貫設すると、そのシリンダブロ
ック1の外径が大きくなる。これに対し、この実施の形
態2においては、図3の(A)に示すように、シリンダ
ブロック1に対し、軸孔を考慮することなく4つのシリ
ンダボア2を接近して配設することが可能となる。この
結果、シリンダブロック1の外径を小さくして小型化を
図ることが可能となる。
【0021】(実施の形態3)次に、この発明の実施の
形態3を図4と図5にしたがって説明する。この実施の
形態3において、回転子61の中心部に設けられた回転
軸60の一端部は、モータハウジング50の端壁部51
に対し、ベアリング56によって回転可能に支持されて
いる。また、回転軸60の他端部は、シリンダブロック
1の中心部にベアリング58によって回転可能に支持さ
れている。前記回転子61の他端部寄り外周面にはカム
としての無端状のカム溝651が凹設されている。
【0022】この実施の形態3において、回転子61の
1回転に対しピストン10が所要とするストロークにお
いて1往復動されるように、回転子61の外周面に略楕
円環状をなしてカム溝651が凹設されている(図5参
照)。一方、ピストン10のピストン首部12の端部に
は、前記カム溝651に沿って摺動案内されるカムフォ
ロア13が設けられている。この実施の形態3のその他
の構成は、前記実施の形態1と同様に構成されるため同
一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略す
る。
【0023】したがって、この実施の形態3に係る電動
圧縮機においては、固定子55に駆動電流が流され、電
磁力の作用によって回転子61が回転すると、その回転
子61の回転運動がカム溝651とカムフォロア13に
よって往復直線運動に変換され、ピストン10に伝達さ
れる。そして、ピストン10はシリンダボア2に対し往
復動される。このため、カム溝651が斜板面と略同様
に機能する。
【0024】前記したように、この実施の形態3の電動
圧縮機は、回転子61の外周面に対し、カムとしてのカ
ム溝651が形成されており、回転子61自体が、回転
子61の回転運動をピストン10の往復直線運動へ変換
する機構として機能する。このため、この実施の形態3
においても、従来と異なり、シリンダブロック1とモー
タハウジング50との間に中間ハウジングを配設し、そ
の中間ハウジングの斜板室内において、回転子の回転軸
の延長軸部に斜板部材を組み付ける必要性が解消され
る。この結果、部品点数や組付工数が軽減されると共
に、構造が極めて簡単となりかつ電動圧縮機の全長が短
縮化され、小型で軽量の電動圧縮機が得られる。
【0025】なお、図6〜図8に示すように、回転子6
1の外周面に対するカム溝651の形状を変更すること
で、ピストン10を増速して往復動させたり、あるいは
減速して往復動させることが可能となる。例えば、図6
に示すように、回転子61の外周面に対し、2つの山と
谷を交互にもつ側面透視形状が略8の字にカム溝652
が凹設されることで、回転子61の1回転に対しピスト
ン10が所要とするストロークにおいて2往復動させる
ことができる。また、図7に示すように、回転子61の
外周面に対し、1つの溝交差部をもつ螺旋環状にカム溝
653が凹設されることで、回転子61の2回転に対し
ピストン10が所要とするストロークにおいて1往復動
させることができる。また、図8に示すように、回転子
61の外周面に対し、3つの溝交差部をもつ螺旋環状に
カム溝654が凹設されることで、回転子61の4回転
に対しピストン10が所要とするストロークにおいて1
往復動させることができる。
【0026】回転子61の外周面に対し、溝交差部をも
ってカム溝が凹設される場合、図9と図10に示すよう
に、カム溝655、656は回転子61の外周面に2
条、平行して凹設され、ピストン10のピストン首部1
2のカムフォロア135は、前記2条のカム溝655、
656の前後部、計4個の球体138を備えることが望
ましい。このように、カムフォロア135が2条のカム
溝655、656の前後部、計4個の球体138を備え
ることで、カム溝655、656の溝交差部において
も、カムフォロア135はカム溝655、656に沿っ
て安定よくかつ確実に移動案内される。このため、回転
子61の回転運動が確実に往復直線運動に変換されてピ
ストン10に伝達される。
【0027】図7又は図8又は図9に示すように、回転
子61の複数回の回転(例えば、2回転、4回転・・)
に対し、ピストン10を1往復動させて減速させること
で、固定子55と回転子61によるモータ部のトルクを
小さく設定することが可能となり、そのモータ部の小型
化において有効となる。
【0028】(実施の形態4)次に、この発明の実施の
形態4を図11にしたがって説明する。この実施の形態
4において、回転子61の一端面の中心部には、その回
転子61と一体に軸部61aが形成されている。この軸
部61aは、モータハウジング50の端壁部51に対
し、ベアリング56によって回転可能に支持されてい
る。また、回転子61の他端部寄り外周面は、シリンダ
ブロック1にベアリング58によって回転可能に支持さ
れている。
【0029】前記回転子61の中心部には、その他端側
に開口する内孔62が形成されている。この回転子61
の内孔62の内周壁面には、カムとしての無端状のカム
溝657が形成されている。一方、ピストン10のピス
トン首部12の端部には、前記カム溝657に沿って摺
動案内されるカムフォロア139が設けられている。ま
た、前記カム溝657は、前記実施の形態3と略同様に
して、回転子61の1回転に対しピストン10を1往復
動させるように設定されたり、回転子61の1回転に対
しピストン10を複数回往復動させるように設定された
り、回転子61の複数回の回転に対しピストン10を1
往復動させるように設定される。この実施の形態4のそ
の他の構成は、前記実施の形態3と同様に構成されるた
め同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省
略する。
【0030】したがって、この実施の形態4において
も、回転子61自体が、回転子61の回転運動をピスト
ン10の往復直線運動へ変換する機構として機能するた
め、回転子61の回転軸の延長軸部に斜板部材を組み付
ける必要性が解消され、部品点数や組付工数が軽減され
ると共に、構造が極めて簡単となりかつ電動圧縮機の全
長が短縮化され、小型で軽量の電動圧縮機が得られる。
さらに、回転子61の内孔62の内周壁面に対し、カム
としての無端状のカム溝657が形成されることで、回
転子61を固定子55から所要とする長さだけ延長し
て、その回転子61の延長された外周面にカム溝を形成
する必要性を解消することができ、回転子61が軸方向
に長くなることがない。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
回転子自体が、回転子の回転運動をピストンの往復直線
運動へ変換する機構として機能するため、従来と異な
り、シリンダブロックとモータハウジングとの間に中間
ハウジングを配設し、その中間ハウジングの斜板室内に
おいて、回転子の回転軸の延長軸部に斜板部材を組み付
ける必要性が解消される。この結果、部品点数や組付工
数を軽減することができると共に、構造が極めて簡単と
なりかつ電動圧縮機の全長を短縮化することができるた
め、小型で軽量の電動圧縮機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の電動圧縮機を示す縦
断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2の電動圧縮機を示す縦
断面図である。
【図3】同じくシリンダブロックに対し、軸孔を考慮す
ることなく4つのシリンダボアが接近して配設された状
態のものと、シリンダブロック中心部の軸孔の周囲に4
つのシリンダボアが貫設された状態のものとを比較して
示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態3の電動圧縮機を示す縦
断面図である。
【図5】同じく回転子外周面のカム溝を示す説明図であ
る。
【図6】同じく回転子外周面の2増速のカム溝を示す説
明図である。
【図7】同じく回転子外周面の2分の1減速のカム溝を
示す説明図である。
【図8】同じく回転子外周面の4分の1減速のカム溝を
示す説明図である。
【図9】同じく回転子外周面の4分の1減速のカム溝が
2条平行に形成された状態を示す説明図である。
【図10】同じくカムフォロアを示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態4の電動圧縮機を示す
縦断面図である。
【図12】従来の電動圧縮機を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダボア 50 モータハウジング 55 固定子 60 回転軸 65 斜板面(カム) 651 カム溝(カム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 崇行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 伴 孝志 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 横町 尚也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 八木 聖史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 岡部 孝徳 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 竹中 健二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AC03 CB07 CD03 3H076 AA06 BB38 BB41 CC07 CC19 CC28 CC31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを有する圧縮機構部と、回転子
    を有するモータ部とを備えた電動圧縮機であって、 前記回転子は、その回転子の回転運動を前記ピストンの
    往復直線運動に変換するためのカムである電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動圧縮機において、
    回転子の端面には、カムとしての斜板面が形成されてい
    る電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動圧縮機において、
    回転子の外周面には、カムとしての無端状のカム溝が形
    成されている電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電動圧縮機において、
    回転子は、その中心部に内孔を有し、その内孔の内周壁
    面には、カムとしての無端状のカム溝が形成されている
    電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の電動圧縮機にお
    いて、無端状のカム溝は、回転子の1回転に対しピスト
    ンを1往復動させるように設定されている電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載の電動圧縮機にお
    いて、無端状のカム溝は、回転子の1回転に対しピスト
    ンを複数回往復動させるように設定されている電動圧縮
    機。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4に記載の電動圧縮機にお
    いて、無端状のカム溝は、回転子の複数回の回転に対し
    ピストンを1往復動させるように設定されている電動圧
    縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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