JP2007192038A - 揺動板式圧縮機 - Google Patents

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清 寺内
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Abstract

【課題】レールガイド方式揺動板回転阻止機構により圧縮機の外形形状に飛び出し部分が発生することを防止して、小型軽量低コストな揺動板式圧縮機を提供する。
【解決手段】主軸に対し平行に複数のピストンを配し、連結ロッドを介して揺動板とピストンとを連結し、主軸とともに回転する斜板の回転運動を揺動板の揺動運動に変換することによりピストンを往復動させて流体を吸入圧縮する揺動板式圧縮機において、揺動板に、該揺動板の回転を阻止する回転阻止ロッドを、揺動板に対する角度自在に、かつ、揺動板の径方向に移動可能に、連接するとともに、回転阻止ロッドを、圧縮機筐体内に設けられた回転阻止孔に摺動自在に嵌合したことを特徴とする揺動板式圧縮機。
【選択図】図1

Description

本発明は、揺動板式圧縮機に関し、とくに、新しい揺動板の回転阻止機構を採用した揺動板式圧縮機に関する。
流体(例えば、冷凍サイクルの冷媒)を吸入圧縮する圧縮機として、従来より、主軸に対し平行に複数のピストンを配し、連結ロッドを介して揺動板とピストンとを連結し、揺動板の回転を阻止する機構により回転斜板からの回転運動を揺動板の揺動運動に変換し、ピストンを往復動させて流体を吸入圧縮する揺動板式圧縮機が知られている。このような揺動板式圧縮機においては、斜板の回転揺動運動を揺動板で受けるが、揺動板は回転せずに揺動運動のみを行なうために、斜板からの回転力は何らかの回転阻止機構を揺動板に設けて回転阻止を行なう必要がある。
この揺動板の回転阻止機構として、特に可変容量型の揺動板式圧縮機における代表的なものとして、揺動板の一端にスライダ素子を結合し、このスライダ素子に挟まるように直線状のガイドレールを配置することにより、揺動板の回転を阻止して揺動運動のみを行なわせるようにした機構が広く用いられている(例えば、特許文献1)。以下、この機構をレールガイド方式回転阻止機構と呼ぶ。
特開平3−70877号公報
上記のような従来のレールガイド方式回転阻止機構は、構造が単純で低コストで構成できる利点を有するものの、ガイドレールを含む回転阻止機構用の内部スペースを確保する必要があり、この回転阻止機構を揺動板の外形近傍に配置せざるを得ないため、圧縮機の外殻部の形状が一部外に出っ張ったり、あるいは圧縮機筐体の外径を大きくしなければならないという問題があった。このように圧縮機の外形形状に飛び出し部分が発生すると、その分、圧縮機全体の小型・軽量化が難しくなるという問題も残されている。
一方、近年になって地球温暖化対策の見地から、特に自動車用冷房装置の冷媒として自然冷媒である二酸化炭素を用いることの必要性が高まってきた。二酸化炭素は動作圧力が高い冷媒であるため、圧縮機の外殻も高圧力に耐えられる構造が要求される。しかし、従来のレールガイド方式回転阻止機構を用いた揺動板式圧縮機でこの二酸化炭素使用に対応しようとすると、回転阻止機構の張り出しのため 高圧に耐える外殻構造を達成するのに都合の良い円筒構造にしにくいことや、あるいは円筒構造にできたとしても外径が増大し、そのことによってさらに耐圧も低下するといった問題を有していた。
そこで本発明の課題は、このような従来技術における問題に鑑み、全く新しいシンプルな構造の揺動板回転阻止機構を提供することによって、レールガイド方式回転阻止機構により圧縮機の外形形状に飛び出し部分が発生することを防止し、小型軽量であり低コストで製造可能な揺動板式圧縮機を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る揺動板式圧縮機は、駆動源により回転される主軸に対し実質的に平行に複数のピストンを配し、連結ロッドを介して揺動板とピストンとを連結し、前記主軸とともに回転する斜板の回転運動を前記揺動板の揺動運動に変換することによりピストンを往復動させて流体を吸入圧縮する揺動板式圧縮機において、前記揺動板に、該揺動板の回転を阻止する回転阻止ロッドを、揺動板に対する角度自在に、かつ、揺動板の径方向に移動可能に、連接するとともに、前記回転阻止ロッドを、圧縮機筐体内に設けられた回転阻止孔に摺動自在に嵌合したことを特徴とするものからなる。
この揺動板式圧縮機においては、上記揺動板の板面に、揺動板の径方向に移動可能にスライディングシューが設けられており、該スライディングシューを介して、上記回転阻止ロッドが揺動板に連接されている構造とすることができる。
本発明に係る揺動板式圧縮機によれば、揺動板に該揺動板に対する角度自在にかつ揺動板の径方向に移動可能に連接された回転阻止ロッドと圧縮機筐体内に設けられた回転阻止孔との嵌合による極めて単純な揺動板回転阻止機構により、従来のレールガイド方式揺動板回転阻止機構の欠点であった外形への出っ張りの問題を解決でき、さらに回転阻止機構を軸中心近傍の余剰空間に配置できるため、回転阻止機構の存在によって生じるスペース上の不足の問題も解決でき、圧縮機筐体の径を小さくすることが可能になる。また、単純なロッドにより構成できるため、製造コストを低減することもできる。その結果、構造的にシンプルでかつ小型軽量低コストな揺動板式圧縮機を実現できる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る揺動板式圧縮機を示しており、可変容量圧縮機に本発明を適用した例を示している。図1において、揺動板式圧縮機100は、駆動源(図示略)からの駆動力により回転される主軸1に対し実質的に平行に、複数のピストン2が、対応するシリンダー3内を往復動自在に配置されている。主軸1にはロータ4が固定されており、該ロータ4に、ヒンジ機構5を介して、傾斜角度可変に斜板6が連結されている。この斜板6は、主軸1とともに回転するが、斜板6に隣接させて、斜板6の回転力を受け、斜板6の回転運動が揺動運動に変換される揺動板7が設けられている。揺動板7は、後述の回転阻止機構により自身の回転は阻止されており、揺動運動する。この揺動板7には、連結ロッド8が球継手状に連結され(球継手部9)、その反対端に、ピストン2が球継手状に連結されている(球継手部10)。すなわち、斜板6の回転運動が揺動板7の揺動運動に変換され、揺動板7の揺動運動が、連結ロッド5を介して、ピストン2の往復動に変換される。ピストン2の往復動により、シリンダヘッド11内に形成された吸入室12から吸入ポート13を介して流体(例えば、冷媒ガス)がシリンダー3内に吸入され、圧縮された後、吐出ポート14を介して吐出室15へと吐出され、外部回路へと送られる。なお、図1における16は弁板、17はクランク室を、それぞれ示している。
揺動板7の回転阻止機構は、次のように構成されている。揺動板7には、さらに1つ又は複数個の回転阻止ロッド18が、揺動板7に対する角度自在に、かつ、揺動板7の径方向に移動可能に、連接されている。本実施態様では、回転阻止ロッド18の一端が球部19に形成され、この球部19が揺動板7に対し球継手状に連結されている(球継手部20)。揺動板7には、その径方向に延びるシュー溝21が形成されており、シュー溝21内に、揺動板7の径方向に移動可能にスライディングシュー22が設けられている。このスライディングシュー22に、上記回転阻止ロッド18の球部19が、球継手状に、揺動板7に対する角度自在に連結され、かつ、スライディングシュー22の径方向移動可能構造により、回転阻止ロッド18の揺動板7に対する径方向移動可能構成も達成されている。回転阻止ロッド18は、圧縮機筐体としてのシリンダブロック23側へと延びており、圧縮機筐体23内に設けられた回転阻止孔24に、該孔24の延設方向に摺動自在に嵌合されている。すなわち、回転阻止ロッド18は、揺動板7の揺動運動に伴い回転阻止孔24内を自由に往復動できるよう配置されている。ただし、回転阻止ロッド18と回転阻止孔24との間には、不要な遊びは設けられておらず、回転阻止ロッド18は、回転阻止孔24内を、回転阻止孔24の延設方向に沿って、摺動運動のみ行えるようになっている。
このように、スライディングシュー22は、内側が凹球面で球部19と連接し、外側は例えば円筒形状の一部を呈する形状により、揺動板7に設けられたシュー溝21内を摺動可能に連接しており、その結果、揺動板7の回転力はシュー溝21からスライディングシュー22を介して回転阻止ロッド18の球部19で受けられ、さらにその力は回転阻止ロッド18から回転阻止孔24で最終的に受け止められる。これにより、揺動板7の回転阻止が達成される。
なお、スライディングシュー22は全体を一体で形成してもよいし、製造上の容易化のため2つの部材に分割してもよい。
回転阻止ロッド18は、揺動板7の回転力を全て受けるために十分な強度が必要となるため、回転阻止孔24に対しても十分な嵌合を確保する必要がある。このため、可能な限りロッド長を長くしても干渉を起こさないよう、図1に示した例においては、回転阻止孔24の外側に位置する弁板16及びシリンダヘッド11に対し、それぞれ逃がし孔25及び逃がし室26を設けている。
上記のように構成された本実施態様に係る揺動板式圧縮機においては、揺動板7は揺動運動と共に斜板6からの回転力を受けるため、揺動板7自身も回転方向につれ回されようとするが、つれ回り力はスライディングシュー22を介して回転阻止ロッド18から回転阻止孔24の内壁面によって受け止められる。従って、揺動板7は回転することなく揺動運動のみを行い、その揺動運動をピストン2の往復動に変換することができる。この構造により、揺動板7から径方向にはみ出すことなく、回転阻止機構を配置することができる。したがって、従来のレールガイド方式回転阻止機構における圧縮機の外形形状の飛び出し部分発生の問題を解消でき、さらに回転阻止機構を軸中心近傍の余剰空間に配置可能であるため、回転阻止機構の存在によって生ずるスペース上の不足の問題も解消でき、シンプルな構造で、小型軽量低コストな揺動板式圧縮機を実現できる。
なお、本発明は可変容量型圧縮機に限らず固定容量型圧縮機、あるいは外部からの駆動以外に電動機を内蔵した圧縮機にも応用可能である。
また、回転阻止ロッドは往復動を行なうため、これを潤滑油等の内部循環ポンプとして利用することも可能であり、また、利用しない場合には不用な圧縮を行なわないよう逃がし路を設けておくことも考慮することができる。
本発明の一実施態様に係る揺動板式圧縮機の縦断面図である。
符号の説明
1 主軸
2 ピストン
3 シリンダー
4 ロータ
5 ヒンジ機構
6 斜板
7 揺動板
8 連結ロッド
9、10 球継手部
11 シリンダヘッド
12 吸入室
13 吸入ポート
14 吐出ポート
15 吐出室
16 弁板
17 クランク室
18 回転阻止ロッド
19 球部
20 球継手部
21 シュー溝
22 スライディングシュー22
23 圧縮機筐体としてのシリンダブロック
24 回転阻止孔
25 逃がし孔
26 逃がし室
100 揺動板式圧縮機

Claims (2)

  1. 駆動源により回転される主軸に対し実質的に平行に複数のピストンを配し、連結ロッドを介して揺動板とピストンとを連結し、前記主軸とともに回転する斜板の回転運動を前記揺動板の揺動運動に変換することによりピストンを往復動させて流体を吸入圧縮する揺動板式圧縮機において、前記揺動板に、該揺動板の回転を阻止する回転阻止ロッドを、揺動板に対する角度自在に、かつ、揺動板の径方向に移動可能に、連接するとともに、前記回転阻止ロッドを、圧縮機筐体内に設けられた回転阻止孔に摺動自在に嵌合したことを特徴とする揺動板式圧縮機。
  2. 前記揺動板の板面に、揺動板の径方向に移動可能にスライディングシューが設けられており、該スライディングシューを介して、前記回転阻止ロッドが前記揺動板に連接されている、請求項1に記載の揺動板式圧縮機。
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