JP2000008476A - 日照シュミレーション装置 - Google Patents

日照シュミレーション装置

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JP2000008476A
JP2000008476A JP10180340A JP18034098A JP2000008476A JP 2000008476 A JP2000008476 A JP 2000008476A JP 10180340 A JP10180340 A JP 10180340A JP 18034098 A JP18034098 A JP 18034098A JP 2000008476 A JP2000008476 A JP 2000008476A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物全体のシュミレーション用のモデルを構築
することなく個々の居住空間の日照のシュミレーション
を実現する。 【解決手段】建物を建築する地点(緯度、経度)、開口
部の方向、季節、時刻に基づいて開口部6に対する太陽
位置を演算する太陽位置演算手段1aと、太陽位置演算
手段1aの演算結果と開口部6の外側に存在する日照障
害物の情報から開口部に照射される日照の位置と面積を
演算する日照演算手段1bと、前記各演算手段1a、1
bの演算結果から開口部6を通して照射された照度分布
を演算する照度分布演算手段1cと、前記各演算手段1
a、1bの演算結果から開口部6面に入力される熱量を
演算する熱量演算手段1dと、演算結果を記憶する記憶
手段1eを有し、更に、表示部となるディスプレイ2、
プリンター3を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部から建物の
内部への日照の変化を季節、時刻に応じて演算し、この
結果を表示することで、目的の建物に於ける開口部から
建物内部への日照状態を知り得るようにした日照シュミ
レーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物を建築する場合、隣地に対する日影
の影響の範囲が法的に制限されており、この制限を満足
し得るか否かを確認することを目的として、コンピュー
ターを用いて目的の建物による影の状態をシュミレーシ
ョンする日影シュミレーション装置が利用されている。
【0003】日影状態をシュミレーションする場合、隣
地に対する日影の法的な制限を満足することを目的とす
るため、目的の建物はシュミレーション用のモデルとし
て形状を正確に構築する必要がある。即ち、建物の形状
が変わると、この変化に対応して隣地に対する日影条件
が変化し、その都度、シュミレーション用のモデルを再
構築してシュミレーションしなければならなくなる。
【0004】このため、顧客との間で建物の間取りや高
さ等の設計がある程度進行したとき、キャドシステム等
を用いてシュミレーション用のモデルを構築し、このシ
ュミレーション用のモデルに基づいてコンピューターを
用いた日影シュミレーション装置を利用して日影のシュ
ミレーションを実施するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の日
影シュミレーションは、目的の建物モデルの隣地に対す
る日影を検討して法的な制限を満足させることを主たる
目的とするものであり、個々の建物に於ける居住環境の
評価を目的とするものは少なかった。
【0006】特に、法的制限を検討する場合、検討対象
となる建物は外部形状に対する計画の完成度が高いこと
が必要であり、顧客との間での検討が進行した後でなけ
れば効果的なシュミレーションを実施することが出来
ず、且つ検討対象となる建物をモデルとしてコンピュー
ター内に構築するには、建築及びCAD等の専門的な知
識を必要とし、更に、専門的な知識を有する者であって
も多大な時間を必要とするという問題がある。
【0007】コンピューターを利用することなく日照の
検討を行う場合、太陽位置の特定が難しく、更に、隣家
の形状に応じて壁面に影を描くのは専門知識を有する者
でないと困難であり、結果的に冬至の南中時の検討のみ
を行って、西日や東からの日照は検討されることが少な
いという問題がある。
【0008】しかしながら、建物の検討を開始する時点
に於いて、顧客から、建物を構成する個々の居住空間に
対する日照状態を要求されることがあるが、従来の日影
シュミレーションではこのような要求に対処し得ないと
いう問題がある。
【0009】また屋内の「明るさ」を確保する場合、建
築基準法の規定を遵守することが指針とされているが、
同法の規定では、屋内の居住空間の採光環境を充分に担
保出来ない場合がある。また屋内空間の「明るさ」は設
計上人工照明によって確保することとなり、特に、小規
模住宅に於ける自然光による「明るさ」の確保は実際問
題として確立していないのが実情である。
【0010】本発明の目的は、開口部廻りのモデルにの
み限定することによってモデルの構築に要する時間を削
減し、設計の初期段階であっても個々の居住空間に対す
る日照を容易にシュミレーションし得る日照シュミレー
ション装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る日照シュミレーション装置は、建物の開
口部から内部への日照をシュミレーションする装置であ
って、建物が設置される緯度と経度、開口部の方向、季
節、時刻を基に開口部に対する太陽位置を演算する太陽
位置演算手段と、建物の開口部の形状及び開口部の外側
に於ける日照障害物条件と前記太陽位置から開口部内に
照射される日照の面積と位置を演算する日照演算手段
と、前記開口部の形状の表示及び日照演算結果を該開口
部内に表示する表示装置を備えて構成されるものであ
る。
【0012】上記日照シュミレーション装置では、太陽
位置演算手段によって、建物が設置される緯度と経度、
開口部の方向、季節、時刻の条件に基づいて開口部に対
する太陽の三次元位置を演算することが出来る。また日
照演算手段によって、建物の開口部の形状、該開口部の
外側に存在する庇や隣家等の日照障害条件と、太陽位置
演算手段によって演算した太陽の三次元位置に基づい
て、開口部の内部に照射される日照部の面積と位置を演
算することが出来る。そして、開口部の形状や開口部内
の日照の面積と位置を表示装置に表示することで、特定
の開口部に対応した開口部内の日照をシュミレーション
することが出来る。
【0013】従って、建物の全体的な形状の如何に関わ
らず、形成された開口部の形状、開口部の外側にある日
照障害条件、季節、時刻に基づいて、個々の居住空間に
於ける日照の方向や面積及び位置を知ることが出来る。
【0014】上記日照シュミレーション装置に於いて、
一日に於ける所定時間間隔毎の日照演算結果を記憶する
記憶手段が設けられ、表示装置が複数の開口部の形状を
マルチ表示すると共に、各開口部内に前記記憶装置に記
憶された複数の日照演算結果を夫々表示するように構成
されることが好ましい。
【0015】日照シュミレーション装置を上記の如く構
成することによって、予め設定された時間間隔毎の日照
を演算すると共に該日照演算結果を記憶手段に記憶さ
せ、この日照演算結果を表示装置にマルチ表示させるこ
とで、形成された開口部の形状、その他の条件に基づい
て、個々の居住空間に於ける日の出から日没までの間の
日照の範囲と移り変わりの状態を表示することが出来
る。
【0016】上記各日照シュミレーション装置に於い
て、日照演算手段の演算結果と太陽位置演算手段の演算
結果から開口部を通して照射される建物内の照度分布を
演算する照度分布演算手段と、前記照度分布演算結果を
表示する表示装置が設けられることが好ましい。
【0017】日照シュミレーション装置を上記の如く構
成することによって、開口部が形成された個々の居住空
間に於ける照度の分布状態を照度分布演算手段によって
演算することが出来、且つ表示装置に前記演算結果に基
づく照度の分布状態を表示することが出来る。
【0018】上記各日照シュミレーション装置に於い
て、日照演算手段の演算結果と太陽位置演算手段の演算
結果から開口部を通して建物内に入力される熱量を演算
する熱量演算手段と、前記熱量演算結果を表示する表示
装置が設けられることが好ましい。
【0019】日照シュミレーション装置を上記の如く構
成することによって、開口部が形成された個々の居住空
間に該開口部を通して入力される熱量を熱量演算手段に
よって演算することが出来、且つ演算結果を表示装置に
表示することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、上記日照シュミレーション
装置の好ましい実施形態について図を用いて説明する。
図1は日照シュミレーション装置の外観の例を示す図、
図2は日照シュミレーション装置の構成を説明するブロ
ック図、図3は日照のシュミレーションを実行して結果
を表示する手順を説明する図、図4は季節に対応した太
陽の日影図、図5は目的の開口部に対する日照障害条件
を説明する図、図6は開口部をグリッドに分割した状態
を説明する図、図7は日照障害条件毎に変化する開口部
の状態を説明する図、図8は場所,季節を特定したとき
の1時間毎に変化する日照状態をマルチ表示した図、図
9は天空率を演算する際の建物と開口部との関係を説明
する図、図10は床面の照度分布を表示した図、図11は床
面の照度分布をマルチ表示した図である。
【0021】本発明に係る日照シュミレーション装置
は、例えば住宅展示場のような場所で顧客と対面しつつ
操作することで、具体的に建物全体を設計することな
く、個々の居住空間と該居住空間に形成する開口部の形
状及び日照に対する障害物の条件を指定することによっ
て、該開口部に対する日照の状態や照度の分布状態、更
に、太陽からの入熱量を演算し得るように構成したもの
である。そして季節及び時刻に応じた開口部への日照の
状態や照度分布を演算してシュミレーションすること
で、個別の居住空間に対する居住性を認識することが可
能である。
【0022】上記日照シュミレーション装置では、個別
の居住空間と、該居住空間の壁面に形成された開口部の
形状や寸法と、開口部の外側に存在する日照障害物の条
件のみが必要であり、建築に対する専門的な知識やCA
Dに対する専門的な知識がなくとも簡単且つ容易に日照
状態をシュミレーションすることが可能である。
【0023】日照シュミレーション装置は、図1、図2
に示すように、太陽位置演算手段1a、日照演算手段1
b、照度分布演算手段1c、熱量演算手段1dや記憶手
段1e及び一時記憶装置1f、演算装置1gからなる制
御装置1と、表示装置を構成するディスプレイ2及びプ
リンター3と、日照シュミレーションを実行するのに必
要な情報を入力する入力装置4を構成するキーボード4
a及びマウス4bを有して構成されている。
【0024】各演算手段1a〜1dには夫々目的の演算
内容を実行するプログラムが格納されており、入力装置
4によって演算に必要な情報を入力すると共に演算を開
始させると、指定された演算手段が作動して目的の内容
を演算し、その結果をディスプレイ2に表示し、或いは
指定に基づいてプリンター3で印刷し得るように構成さ
れている。
【0025】太陽位置演算手段1aは、目的の建物の地
球上の位置(緯度、経度)、季節及び時刻に対応した太
陽位置を演算するものである。
【0026】地球上の位置及び季節、時刻が指定された
とき、指定された各条件に対応した太陽の位置は一義的
に決定される。前記太陽の位置は、太陽高度(h°、地
上に於ける特定の点と太陽を結ぶ線と該点に於ける水平
線とのなす角)と、太陽の方位角(A°、太陽が南中し
たときを0°とした子午線との角度をいい、西方向を
正、東方向を負で表す)とによって特定されるものであ
り、夫々次式によって演算することが可能である。
【0027】sin(h)= sin(φ)・ sin(δ)+ co
s(φ)・ cos(δ)・ cos(t) sin(A)= cos(δ)・ sin(t)・ sec(h) 但し、 h:太陽高度(°) φ:目的地の緯度(°) δ:太陽の赤緯(°)、夏至δ=23.45 、春・秋分δ=
0、冬至δ=−23.45 、 t:時角(°)、1時間を15°とした真太陽時の時角 A:太陽の方位角(°) である。
【0028】太陽位置演算手段1aには上記各式を解く
プログラムや三角関数表が格納され、入力装置4から、
目的地の緯度、経度、季節及び時刻等の情報が入力され
ると、これらの情報は一時記憶装置1fに記憶され、プ
ログラムの実行が指示されたとき、太陽位置演算手段1
aによって指定された条件に応じた太陽の位置を演算す
ることが可能である。そして演算した結果を記憶し或い
は一時記憶装置1fに記憶させておくことが可能であ
る。
【0029】例えば、図4は東京(緯度、φ=35.68
°、経度、139.77°)に於ける太陽日影図であり、原点
Oに鉛直に立てた単位長さUの棒の影を季節(冬至、春
・秋分、夏至)及び時刻に対応した影の方向と長さを示
すものである。即ち、上記各式に基づいて演算した太陽
の方位角と太陽高度に応じて単位長さの棒が形成する影
を示すものであり、建物に形成した開口部による日照シ
ュミレーションの基本をなすものである。
【0030】従って、特定の緯度及び経度を持った地点
に於ける壁面の方位角である壁方位(α)と、壁面の傾
斜角度である壁傾角(θ)と、を設定することによっ
て、この壁面と太陽のなす角である壁面交角(hw)を
演算することが可能である。
【0031】即ち、 sin(hw)= sin(h)・ cos(θ)+ cos(h)・
sin(θ)・ cos(A−α) である。そして壁面交角hwが90°を越えた場合、対象
となる壁面には日が当たらないこととなる。
【0032】日照演算手段1bは、前述した太陽位置演
算手段1aによって演算した太陽の位置と、建物に形成
する開口部の具体的な形状と、開口部の外側に存在する
例えば庇や隣家の壁或いは立木等の日照障害条件に基づ
いて開口部に照射される日照の位置と面積を演算するも
のである。
【0033】例えば図5に示すような建物5に、出寸法
dを持ったベランダや庇5a等のオーバーハングと、出
寸法Wdを持った袖壁5bと、開口部6が形成されてお
り、且つ距離W離隔した位置に隣家7が存在するような
場合、開口部6及び壁8の方向に基づいて、日照の位置
と面積を演算することが可能である。尚、9は開口部6
の内部に形成された床面である。
【0034】尚、本実施例では、図6(a)に示すよう
に、壁8の面を縦方向をH=100mm、横方向をW=305
/3mm(横方向の3個のグリッドが305mm )の寸法を持
った多数のグリッドに分割し、これらのグリッドに於け
る開口部6の位置を1として設定(同図(b)参照)す
ると共に該開口部6の横方向の中央部に縦方向のy軸
を、且つ横方向のx軸を設定する。特に、本実施例では
同図(b)に示すように、6列,4行のグリッドを持っ
た開口部6が設定されており、この開口部6の総面積
は、1の数と、0.1 ×305 /3の積となる。
【0035】壁8をグリッドに分割する際の寸法は、上
記の如き寸法に限定するものではなく、縦横共に100mm
であって良く、また他の寸法であっても良い。即ち、壁
8を如何なる寸法を持ったグリッドに分割するかは、該
壁8の面積や得るべき精度等の条件を考慮して設定すべ
き問題である。特に、横方向の寸法は、予め設定された
モジュール寸法と関連付けることが好ましく、個々のグ
リッドに於ける縦,横の寸法が異なっていても特別な問
題はない。
【0036】そして、日照状態の検討を実施すべき、季
節,時間を特定した後、庇5a,袖壁5b,隣家7或い
は立木等の影響を考慮しつつ、日照の位置と面積を演算
している。尚、同図に示すグリッドは模式的なものであ
り、実際は、目的の壁の幅及び高さとに対応する数のグ
リッドが形成され、且つ目的の開口部の幅と高さとに対
応する数のグリッドが形成されている。
【0037】図7(a)〜(d)は、上記の如くして特
定された季節,時刻に対応して図5に示す開口部6の日
照状態を演算する手順と過程を示すものである。
【0038】即ち、同図(a)は隣家7による影の部分
をチェックした図であり、太陽高度(tan h )、隣家7
の高さ(H2)、開口部6が設計された部屋のFL高さ
(H1)、開口部6の方位角(α)として、次式により各
グリッド毎に判定する。
【0039】 tan h <(H2−H1−Y座標)/{W・sec(A−α) } 但し、Wは隣家との距離 上記式を満足したグリッドは隣家7に影響されて日影と
なる。このため、開口部6の対象部分(日影の部分)を
空白とし、影にならない部分、即ち、日照部分を1とす
る。
【0040】上記の如き演算を各グリッド毎に実施し、
該演算結果を一時記憶装置1fに記憶させ、更に、ディ
スプレイ2に表示することによって、例えば同図(a)
のように、各列4行目のグリッドが日影になっているこ
とが明瞭になる。
【0041】次に、同図(b)は、袖壁5bによる影の
部分をチェックした図であり、袖壁5bの出寸法(W
d)、開口部6の中央から袖壁5bまでの距離(Wk)
として、次式により各グリッド毎に判定する。
【0042】tan(A−α)>|Wk−X座標|/Wd 上記式を満足したグリッドは、袖壁の影響を受けて日影
となるため、開口部6の対象部分(日影の部分)を空白
とし、影にならない部分、即ち、日照部分を1とする。
【0043】上記の如き演算を各グリッド毎に実施し、
該演算結果を一時記憶装置1fに記憶させ、更に、ディ
スプレイ2に表示することによって、例えば同図(b)
のように、左側の2列のグリッドが日影になっているこ
とが明瞭になる。
【0044】次に、同図(c)は、ベランダや庇5a等
のオーバーハングによる影の部分をチェックした図であ
り、庇5aの出寸法(Od)、庇5aの下端高さ(O
H)として、次式により各グリッド毎に判定する。
【0045】 tanh>(OH−Y座標)/{d・ sec(A−α)} 上記式を満足したグリッドは、オーバーハングの影響を
受けて日影となるため、開口部6の対象部分(日影の部
分)を空白とし、影にならない部分、即ち、日照部分を
1とする。
【0046】上記の如き演算を各グリッド毎に実施し、
該演算結果を一時記憶装置1fに記憶させ、更に、ディ
スプレイ2に表示することによって、例えば同図(c)
のように、各列1行目のグリッドが日影になっているこ
とが明瞭になる。
【0047】上記の如き、各日照障害物条件に対応させ
た各式を解くプログラムや三角関数表は予め日照演算手
段1bに格納されている。そして、入力装置4から入力
された日照障害物条件の情報を一時記憶装置1fに記憶
した後、太陽位置演算手段1aによって演算された太陽
位置の演算結果に応じて開口部に設定された各グリッド
毎に演算し、演算した結果を記憶し或いは一時記憶装置
1fに記憶させておくことが可能である。そして目的の
開口部6に対する日照障害物条件による影響を演算する
ことで、予め特定した季節と時刻に対応し、且つ個別の
日照障害条件に起因する開口部6の日照状態を判定する
ことが可能である。
【0048】個別の日照障害条件に起因する日照状態の
演算結果を一時記憶部1fに記憶させ、全ての演算が終
了した後、各グリッド毎の数値を確認し、数値が4とな
ったグリッドは各日照障害条件にも関わらず影にならな
かった部分として、また数値が3以下のグリッドは何れ
かの日照障害条件により影になった部分として判定す
る。
【0049】そして、同図(d)に示すように、開口部
6の数値が4になったグリッドを1とし、数値が1,
2,3のグリッドを塗りつぶしてディスプレイ2に表示
することで、目的の開口部6に対する特定の季節,時刻
に於ける日照障害条件に伴う日照状態をシュミレーショ
ンすることが可能である。更に、時刻を変化させて夫々
の時刻毎のシュミレーション結果を同一のディスプレイ
2に表示し、或いはプリンター3によって記録すること
で経時的に変化する日照状態をシュミレーションするこ
とが可能である。
【0050】更に、日照されたグリッド数を演算し、こ
の数値と、0.1 ×0.305 /3との積によって日照面積f
mを演算することが可能である。
【0051】図8は、午前8時から午後4時の間で1時
間毎にシュミレーションした結果を表示した図である。
尚、シュミレーション時の各条件を、場所,東京、季
節,冬至、開口部の方位角0度(真南向き)、開口部の
幅1648mm,高さ天1994mm,下端124mm 、隣家の条件とし
て8m離隔した位置に2階建、開口部の天と一致して出
寸法447mm のオーバーハング、屋内側から見て開口部の
中心から左側に915mm の位置に出寸法1830mmの袖壁とし
て設定している。
【0052】図に於いて、左列1行目は午前8時に於け
る開口部の日照状態を示し、2行目が9時,3行目が10
時というように配列されている。このシュミレーション
の結果、目的の開口部では、午前10から徐々に日が当た
りだし、12時,午後1時に最も日照状態が良く、午後3
時以降は影となることが判明する。このように、建物の
全体構成を考慮することなく、目的の開口部の条件と日
照障害条件を適宜設定することで、季節,時刻に応じた
日照状態をシュミレーションすることが可能である。
【0053】照度分布演算手段1cは、太陽位置演算手
段1aと日照演算手段1bの演算結果から、開口部6を
通して床面9の照度分布を演算するものである。開口部
6が窓であり、該開口部6を通して床面に照射された日
射の照度分布を演算する場合、開口部6を天空光による
窓面の輝度を基準とした長方形光源として想定すると共
に床面上を一辺が305mm で区切られた多数の格子を想定
し、各格子毎に該格子から開口部6までの距離に基づい
て照度Es(Lx)を数式2により演算することが可能
である。
【0054】先ず、天空率の演算について説明する。開
口部6に於ける点Pの天空率Upは数式1の(1)式で
与えられ、また隣家7に於ける点Pと対向する点PPの
天空率Uppは(2)式で与えられる。ここで、全天空
照度をEoとしたとき、P点の直接昼光照度Ep、及び
PP点の直接昼光照度Eppは、 Ep=Up・Eo Epp=Upp・Eo で与えられる。またUp,Uppは、夫々数式1の
(1)式,(2)式で与えられる。
【0055】
【数1】
【0056】隣家7の壁面の反射率をRとし、該壁面の
反射光が全てP点に入射するものとすると、P点に於け
る反射光照度Espは、 Esp=Epp・R となる。そして開口部6の透過率をTとしたとき、P点
に於ける全透過昼光照度Eptは、 Ept=(Ep+Esp)・T となり、開口部6の平均全透過昼光照度は、数式1に於
ける(3)式で与えられる。
【0057】従って、開口部6を上記平均全透過照度を
持った光源として想定することで、開口部6から距離L
離隔した位置に於ける格子の照度を数式2により演算す
ることで、床9の照度分布を演算することが可能であ
る。
【0058】
【数2】
【0059】照度分布演算手段1cには上記各式を解く
プログラムが格納され、入力装置4から入力された季
節,時刻、床面9からの高さや開口部6自体の寸法の情
報が一時記憶装置1fにされた後、太陽位置演算手段1
aと日照演算手段1bによって演算された演算結果に応
じて床面9に於ける照度分布を演算することが可能であ
る。そして床面に設定した各格子毎に照度を演算した結
果を一時記憶装置1fに記憶させておき、全ての格子の
照度を演算した後、この演算結果をディスプレイ2に表
示させ、或いはプリンター3によって記録させること
で、図10,図11に示す照度分布をシュミレーションする
ことが可能である。
【0060】尚、図10,図11は、図8と同一の条件で演
算した結果を表すものであり、特に、図10は午前10時の
照度分布を拡大した図である。また図11は午前8時から
午後4時までの間を1時間毎に演算した結果得られた照
度分布図である。このように、開口部6から室内に照射
された照度分布のシュミレーションを実施することが可
能である。
【0061】熱量演算手段1dは、太陽位置演算手段1
aと日照演算手段1bの演算結果から、開口部6に入力
される熱量を演算するものである。例えば図5に示す開
口部6が形成された建物に於いて、開口部6に対する入
熱量Jαθ(kcal/m2 h )は次式で与えられる。
【0062】 Jαθ=(J0/r2 )・Pcosec(h)・ sin( hw) 但し、 J0:太陽定数(1164kcal/m2 h ) r:地球の軌道半径の平均値に対する割合 夏至;r=1.0164 春分;r=0.9662 秋分;r=1.0033 冬至;r=0.9836 P:大気の透過率(P=0.7 ) h:太陽高度 hw:壁面交角 特に、開口部6としての窓を透過する日射量は、 Jr=Jαθ・a・p 但し、 a:開口部6の面積 p:窓ガラスの透過率
【0063】次に、上記の如き各演算部1a〜1dを有
する日照シュミレーション装置によって、開口部5を通
した日照のシュミレーションを実行する手順について図
3を用いて説明する。
【0064】先ず、入力装置4によって目的の建物を建
築すべき地球上の位置を緯度と経度で入力すると共に日
照シュミレーションを実行すべき季節と時刻の各情報を
入力し、更に、開口部5の方向(方位角、傾斜角)、開
口部6の形状(寸法)、開口部6の外側に存在する日照
障害物の条件(隣家7,庇5a等のオーバーハング,袖
壁5b等)等の情報を入力する。
【0065】ステップS1では、入力された前記各情報
に基づいて太陽位置演算手段1aにより、太陽高度(h
°)と太陽方位角(A°)からなる太陽位置を演算す
る。この太陽高度と太陽方位角は日照をシュミレーショ
ンするに際し、最も基本となる情報であり、以後実行さ
れる全ての演算に関わるものである。
【0066】ステップS2では、上記ステップS1に引
き続き該ステップS1の演算結果と開口部6の方向か
ら、該開口部6に対する太陽位置を演算する。このステ
ップS2を経ることによって、目的の建物に於ける特定
の開口部6に対応させて該開口部6と太陽との関係を設
定することが可能となる。従って、以後実行される開口
部6に対する日照の位置と面積の演算、開口部6を透過
した床面の照度分布の演算、開口部6に入力される熱量
の演算の全てに利用される。このため、ステップS2に
よる演算結果は一時記憶装置1fに記憶され、前記各ス
テップを実行する際に読み出されて利用される。
【0067】次に、ステップS3では、ステップS2の
演算結果と、開口部6の形状と該開口部6の外側に存在
する日照障害物の条件とに基づいて日照演算手段1bに
より、開口部6の日照の位置と面積を演算する。ステッ
プS3による日照の位置と面積の演算結果はステップS
4に伝達され、ディスプレイ2に表示される。またステ
ップS3に於ける演算結果はステップS4と同時にステ
ップS5に伝達され、該ステップS5で記憶装置1eに
記憶される。
【0068】特に、ステップS3では、日照の位置と面
積を季節毎、時刻毎に演算し、この演算結果をステップ
S5で記憶装置1eに記憶すると共に季節及び時刻に対
する全条件の演算が終了した後、ステップS6で記憶し
た全てのデータをマルチ表示することによって、図8に
示すような季節と時刻に応じて変化する日照の位置と面
積を1つの画面上に、或いは1枚の図面上に表示するこ
とが可能である。
【0069】開口部6を通して床面に照射される照度分
布を演算する場合には、ステップS7に移行し、入力装
置4から窓ガラスの透過係数を入力すると、ステップS
7では、ステップS2で得た開口部6に対する太陽位置
の演算結果、或いはステップS3で得た開口部6に対す
る太陽位置の演算結果から照度分布演算手段1cによ
り、床面上での照度分布を演算する。この演算結果は、
ステップS8でディスプレイ2に表示され、或いはプリ
ンター3によって記録され、全てのデータをマルチ表示
することで図11に示す照度分布を1つの画面上に、或い
は1枚の図面上に表示することが可能である。
【0070】また開口部6を通して床面に入力される熱
量を演算する場合には、ステップS9に移行し、入力装
置4から入力された窓ガラスの透過係数と、ステップS
2で得た開口部6に対する太陽位置の演算結果、或いは
ステップS3で得た開口部6に対する太陽位置の演算結
果から熱量演算手段1dにより床面に対して入力された
熱量を演算する。この演算結果は、ステップS10でディ
スプレイ2に表示され、或いはプリンター3によって記
録される。
【0071】上記の如くして建物の建築地点(緯度、経
度)が決定し、且つ該建物に於ける開口部6の方向、更
に、開口部6の外側に存在する隣家7や、ベランダや庇
5a等のオーバーハング部或いは袖壁5b、更に立木等
の日照障害物の条件が決定すると、季節や時刻に応じた
開口部6に照射される日照の位置や面積の変化をシュミ
レーションすることが可能である。更に、開口部6を構
成する材質、例えば開口部6が窓である場合、窓ガラス
の透過率を決定することで、床面の照度分布を演算して
照度の変化をシュミレーションすることが可能であり、
且つ開口部6に入力される熱量を演算することが可能で
ある。
【0072】上記の如く、本実施例に係る日照シュミレ
ーション装置では、建物全体の設計の如何に関わらず、
開口部6と空間を想定すると共に該開口部6の外側に存
在する日照障害物を想定することによって日照のシュミ
レーションを実行することが可能である。
【0073】本実施例に於いて、開口部6を通した日照
に基づく照度分布のシュミレーションを実行する場合、
床面を例えば一辺の長さを100mm 、或いは305mm に設定
した格子状に区切り、夫々の格子毎の照度を演算するこ
とが好ましい。このように、床面を格子状に分割して演
算することで、照度分布演算手段1cに於ける演算を合
理的に処理することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
日照シュミレーション装置では、建物全体のシュミレー
ション用のモデルを構築することなく、開口部廻りに限
定したシュミレーション用のモデルを構築することで日
照のシュミレーションを実行することが出来る。このた
め、建物全体のシュミレーション用のモデルを構築する
のに必要な諸要素を大幅に削減することが出来る。従っ
て、開口部廻りに限定したシュミレーション用のモデル
の構築を短時間で行うことが出来、且つ設定の初期段階
での検討に逐次対応することが出来る。
【0075】特に、構築すべきシュミレーション用のモ
デルが開口部廻りのみに限定するものであるため、建築
の専門知識を有することのない営業員であっても、簡単
に構築することが出来る。このため、住宅展示場等に於
いて、顧客の要望や条件を聞き取りつつ、その場でシュ
ミレーションを実行することが出来る。
【0076】そして日照のシュミレーションを実行した
結果、顧客は、目的の建物の建築地点、季節、時刻等に
対応して日当たりや、この日当たり状態の変化、更に、
明るさを知ることが出来る。このため、開口部の位置や
形状を次々に変えてシュミレーションすることが出来、
顧客の満足する日照状態を容易に且つ短時間で実現する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】日照シュミレーション装置の外観の例を示す図
である。
【図2】日照シュミレーション装置の構成を説明するブ
ロック図である。
【図3】日照のシュミレーションを実行して結果を表示
する手順を説明する図である。
【図4】季節に対応した太陽の日影図である。
【図5】目的の開口部に対する日照障害条件を説明する
図である。
【図6】開口部をグリッドに分割した状態を説明する図
である。
【図7】日照障害条件毎に変化する開口部の状態を説明
する図である。
【図8】場所,季節を特定したときの1時間毎に変化す
る日照状態をマルチ表示した図である。
【図9】天空率を演算する際の建物と開口部との関係を
説明する図である。
【図10】床面の照度分布を表示した図である。
【図11】床面の照度分布をマルチ表示した図である。
【符号の説明】
1 制御装置 1a 太陽位置演算手段 1b 日照演算手段 1c 照度分布演算手段 1d 熱量演算手段 1e 記憶手段 1f 一時記憶装置 1g 演算装置 2 ディスプレイ 3 プリンター 4 入力装置 4a キーボード 4b マウス 5 建物 5a 庇 5b 袖壁 6 開口部 7 隣家 8 壁 9 床面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部から内部への日照をシュミ
    レーションする装置であって、建物が設置される緯度と
    経度、開口部の方向、季節、時刻を基に開口部に対する
    太陽位置を演算する太陽位置演算手段と、建物の開口部
    の形状及び開口部の外側に於ける日照障害物条件と前記
    太陽位置から開口部内に照射される日照の面積と位置を
    演算する日照演算手段と、前記開口部の形状の表示及び
    日照演算結果を該開口部内に表示する表示装置を備えて
    いることを特徴とする日照シュミレーション装置。
  2. 【請求項2】 一日に於ける所定時間間隔毎の日照演算
    結果を記憶する記憶手段が設けられ、表示装置が複数の
    開口部の形状をマルチ表示すると共に、各開口部内に前
    記記憶装置に記憶された複数の日照演算結果を夫々表示
    するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    した日照シュミレーション装置。
  3. 【請求項3】 日照演算手段の演算結果と太陽位置演算
    手段の演算結果から開口部を通して照射される建物内の
    照度分布を演算する照度分布演算手段と、前記照度分布
    演算結果を表示する表示装置が設けられることを特徴と
    する請求項1又は2に記載した日照シュミレーション装
    置。
  4. 【請求項4】 日照演算手段の演算結果と太陽位置演算
    手段の演算結果から開口部を通して建物内に入力される
    熱量を演算する熱量演算手段と、前記熱量演算結果を表
    示する表示装置が設けられることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載した日照シュミレーション装置。
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