JP2000008289A - 加熱ロール - Google Patents

加熱ロール

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JP2000008289A
JP2000008289A JP10167962A JP16796298A JP2000008289A JP 2000008289 A JP2000008289 A JP 2000008289A JP 10167962 A JP10167962 A JP 10167962A JP 16796298 A JP16796298 A JP 16796298A JP 2000008289 A JP2000008289 A JP 2000008289A
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heating roll
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Toshinosuke Hoshi
要之介 星
Setsuo Suzuki
節夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被乾燥物の乾燥速度を上げることができる加
熱ロールを提供する。 【解決手段】 加熱ロールは、外形が円筒形で、両端が
軸受3でハウジング2に軸支されている。熱媒5は、ロ
ータリージョイント6を介して供給及び排出される。シ
ェル1には、複数の熱媒流路15を埋設している。熱媒
流路15は、加熱ロールの軸方向18Aに直線状に延
び、周方向18Bに略均等角度に配置している。シェル
1の内部には、軸方向18Aに熱媒供給ヘッダー11A
〜11D及び熱媒排出ヘッダー12A〜12Dを交互に
設けている。各ヘッダーは、連通管13A〜13C及び
連通管14A〜14Cでそれぞれつなげている。各ヘッ
ダーは、流路17A〜17Hで熱媒流路15とつなげて
いる。供給された熱媒5は、熱媒供給ヘッダー11、熱
媒流路15及び熱媒排出ヘッダー12を通過し、加熱ロ
ール外へ排出される。熱媒流路15でシェル1の円管部
1b外面が加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のドライヤ
パートや紙以外の多孔質ウェブの乾燥装置に適用される
加熱ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な加熱ロールを図5に示す。図5
は、従来の抄紙機ドライヤの加熱ロールの模式断面図で
ある。加熱ロール101は、図5に示すように、両端を
ハウジング102及び軸受103によって支持されてお
り、駆動装置(図示省略)により、軸回りに回転する。
加熱ロール101は、中空の円筒形である。加熱ロール
101の一端には、水蒸気管104がロータリージョイ
ント106を介して接続されている。他端には、サイホ
ン管107がロータリージョイント108を介して外部
と接続されている。水蒸気105は、水蒸気管104か
ら加熱ロール101内に供給され、これによって、加熱
ロール101が加熱される。水蒸気105は、加熱ロー
ル101の内面に熱を奪われることにより冷却されて、
凝縮水膜109が形成される。この凝縮水は、サイホン
管107により加熱ロール101外に放出される。この
ようにして、水蒸気105の供給により加熱ロール10
1の外周面(外表面)が加熱される。被乾燥物、例えば
多孔質ウェブ110は、回転する加熱ロール101の外
周面に巻き付けられ、加熱されて、乾燥する。加熱ロー
ル101の回転により、乾燥された多孔質ウェブ110
は、連続的に工程下流に搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような乾燥装置に
おいて、多孔質ウェブ110の乾燥速度を上げるため
に、水蒸気105の温度及び圧力を高くする方法があ
る。しかし、加熱ロール101内部の蒸気圧力を高くす
ると、加熱ロール101が変形したり破壊したりしない
ように、その肉厚を厚くする必要がある。その一方で、
加熱ロール101の肉厚を厚くすると、加熱ロール10
1内部の熱伝導による熱抵抗(肉厚を熱伝導率で除した
値)が大きくなり、加熱ロール101の外表面と内表面
との温度差が大きくなってしまう。このため、加熱ロー
ル101に供給する水蒸気105の圧力と温度とをさら
に高くする必要がある。なお、ここにいう熱伝導率は、
物質内で一定の温度傾斜によって定常的に移動する熱量
の大小を表す比例定数で、その物質の種類とその状態
(温度、圧力)によって定まる物性値である。本発明
は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、被乾燥物
の乾燥速度を上げることができる加熱ロールを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る加熱ロール
は、かかる課題を解決するためになされたものであり、
シェルの外面で被乾燥物を加熱乾燥させる加熱ロールに
おいて、上記シェルに熱媒流路を埋設し、複数のヘッダ
ーを連接して形成した空洞部を上記シェルの内面側に別
個に2群設け、上記熱媒流路と上記2群の空洞部の各ヘ
ッダーとをつないだ。本明細書で「つなぐ」とは、上記
熱媒流路、上記空洞部等の空間同士を、熱媒が移動する
ための通路を形成するように、連続させることを意味す
る。
【0005】熱媒流路は、加熱ロールの軸と平行となる
ように直線状に形成するのが好適である。また、複数の
熱媒流路を、周方向に同一半径の位置に配列するのが好
適である。管状部材を用いて各ヘッダーを連接し、2群
の空洞部を構成する各ヘッダーを軸方向に交互に配置す
るのが好適である。
【0006】本発明に係る加熱ロールについて、その最
も好適な形態は、以下のとおりである。加熱ロールのシ
ェルに、加熱ロールの軸に平行な方向の熱媒流路を周方
向に複数配置する。そして、加熱ロール内に、熱媒供給
ヘッダーを加熱ロール軸方向に複数構成する。さらに、
上記各熱媒供給ヘッダーを第1の連通管にて結合し、上
記各熱媒供給ヘッダーと上記熱媒流路とを第1の流路で
結合する。また、加熱ロール内に熱媒排出ヘッダーを加
熱ロール軸方向に複数構成する。そして、上記各熱媒排
出ヘッダーを第2の連通管にて結合し、上記各熱媒排出
ヘッダーと上記熱媒流路とを第2の流路で結合する。
【0007】加熱ロール内に熱媒が供給されると、熱媒
供給ヘッダー、熱媒流路及び熱媒排出ヘッダーを通過
し、加熱ロール外へ排出される。加熱ロールの外周面
は、熱媒流路の熱媒により加熱される。必要な強度を確
保するために加熱ロール(シェル)の肉厚を厚くして
も、十分な伝熱性能を得ることができ、被乾燥物の乾燥
速度を上げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る加熱ロールの
実施の形態について図面に基づいて説明する。図1乃至
図4は、本発明の一実施形態に係る加熱ロールを表した
図面であり、図1は、本発明の一実施形態に係る加熱ロ
ールの外観斜視図、図2は、図1の線線II−IIによる断
面図、図3は、図2の線III −III による断面図、図4
は、線IV−IVによる断面図である。加熱ロールの外形
は、図1及び図2に示すように、円筒形で、両端がハウ
ジング2及び軸受3(図2参照)により支持され、駆動
装置(図示省略)により軸回りに回転する。また、加熱
ロールの両端部は、ロータリージョイント6(図2参
照)を介して外部と接続されている。なお、軸受3は、
ハウジング2に組込まれている(図2参照)。
【0009】加熱ロールは、図2に示すように、中空で
ある。加熱ロールのシェル1は、その両端の外壁部1a
と円管部1bとの肉厚を異にして形成されている。円管
部1bは、両端の外壁部1aよりも、肉厚が厚い。両端
の外壁部1a同士は、略同一の肉厚である。シェル1に
は、熱媒流路15が埋設されて管状に形成されている。
熱媒流路15は、加熱ロールの軸に平行な方向(軸方向
18A)に直線状に延びたものであり、図3及び図4に
示すように、周方向18Bに沿ってシェル1の内部に略
等角度で複数設けられている。本実施形態では、直線状
の熱媒流路15が32個設けられている。熱媒流路15
は、その流路断面が略円形である。熱媒流路15は、シ
ェル1の肉厚方向(径方向18C)において、円管部1
b外面寄りに設けられており、円管部1b外面からの距
離(又は加熱ロールの軸心からの距離)はほぼ同一であ
る。
【0010】加熱ロール内は、図2に示すように、軸方
向18Aに沿って7つの仕切壁部16A、16B、16
C、16D、16E、16F、16Gで仕切られてい
る。すなわち、各仕切壁部16A〜16Gとシェル1の
内面とにより、閉空間がそれぞれ形成されている。加熱
ロールの両端側では、外壁部1aの内面とシェル1の内
面と仕切壁部16A又は16Gとにより閉空間が形成さ
れている。本実施形態では、これらの閉空間が8個設け
られている。これらの閉空間は、軸方向18Aに沿って
1つおきに連接するように、連通管13A、13B、1
3C、14A、14B、14Cでつながっており、2つ
の連続した一体の空間となっている。隣り合う閉空間同
士は、仕切壁部16A〜16Gと連通管13A〜13
C、14A〜14Cの外面とにより隔絶されており、直
接つながっていない。こうして、8個の閉空間は、それ
ぞれ3つずつの連通管13A〜13C、14A〜14C
によって、2群の連続した空間となっている。このよう
に配置することにより、加熱ロール内のスペースを有効
に利用することができる。この2群の空間の内熱媒5が
供給される端部寄り(図1における左側)は、熱媒供給
ヘッダー11A、11B、11C、11Dであり、熱媒
5が排出される端部寄り(同図における右側)は、熱媒
排出ヘッダー12A、12B、12C、12Dである。
連通管13A〜13C(熱媒供給ヘッダー11用)、1
4A〜14C(熱媒排出ヘッダー12用)同士は、図3
及び図4に示すように、仕切壁部16A〜16Gにおい
て異なる位置に設けられており、互い違いになってい
る。すなわち、3つの連通管13A〜13Cは、仕切壁
部16A〜16Gにおける軸心付近で、すべて同じ位置
に設けられている。3つの連通管14A〜14Cは、仕
切壁部16A〜16Gにおける軸心とはずれた位置で、
かつ、すべて同じ位置に設けられている。こうして、各
連通管13A〜13C、14A〜14Cは、軸方向18
Aに関して一直線状になるように配置されている(図2
参照)。
【0011】各熱媒供給ヘッダー11A〜11D及び各
熱媒排出ヘッダー12A〜12Dは、熱媒流路15と流
路17A、17B、17C、17D、17E、17F、
17G、17Hでつながっている。流路17A〜17H
は、図2乃至図4に示すように、シェル1内に設けられ
ており、熱媒流路15と断面面積(流路断面積)が略同
一である。熱媒供給ヘッダー11Aは流路17Aで、熱
媒供給ヘッダー11Bは流路17Cで、熱媒供給ヘッダ
ー11Cは流路17Eで、熱媒供給ヘッダー11Dは流
路17Gで、それぞれ熱媒流路15とつながっている。
また、熱媒排出ヘッダー12Aは流路17Bで、熱媒排
出ヘッダー12Bは流路17Dで、熱媒排出ヘッダー1
2Cは流路17Fで、熱媒排出ヘッダー12Dは流路1
7Hで、それぞれ熱媒流路15とつながっている。各流
路17A〜17Hは、各ヘッダーごとに設けられている
(図2参照)。流路17A〜17Hは、熱媒流路15の
縦断面内において熱媒流路15と直角であり(図2参
照)、また、周方向18Bに関しては、熱媒流路15か
ら軸心へ向かうようになっている(図3及び図4参
照)。すなわち、各ヘッダーごとに、流路17A〜17
Hが、軸方向18Aに関して同一位置で、軸心からシェ
ル1へ放射状に延びるように、それぞれ設けられてい
る。なお、図2において、シェル1の内面に現れる流路
17A〜17Hは、断面となるもの(穴)のみ表してお
り、他は省略している。
【0012】仕切壁部16A〜16G及び連通管13A
〜13C、14A〜14Cによって隔絶している熱媒供
給ヘッダー11A〜11Dと熱媒排出ヘッダー12A〜
12Dとは、熱媒流路15及び流路17A〜17Hを介
して、間接的につながっている。こうして、ロータリー
ジョイント6を介して供給される熱媒5は、加熱ロール
内を、熱媒供給ヘッダー11A〜11D及び熱媒排出ヘ
ッダー12A〜12Dを通って、他端のロータリージョ
イント6(図中右端)を介して加熱ロール外へ排出され
る(図2参照)。なお、熱媒5は、ロータリージョイン
ト6からまず熱媒供給ヘッダー11Aに供給され、そし
て、熱媒排出ヘッダー12Dからロータリージョイント
6へ排出される。
【0013】熱媒5としては、例えば水蒸気のほかに、
加圧水や熱媒油などの相変化(凝縮)しないもの(流
体)を用いることができる。すなわち、本実施形態で
は、流体相が変化しない単純な単相熱伝達である。熱媒
5は、所定の圧力及び温度で加熱ロールの一端部(供給
側)から圧送されており、定常熱伝統で、強制対流熱伝
達である。加熱ロールには、熱媒5の圧力が内部から作
用する。すなわち、内圧のみが作用する。内圧により発
生する応力のうち円周応力が最大で、軸方向18Aの応
力(軸応力)よりも大きい。本実施形態では、上述した
ように、円管部1bの肉厚が外壁部1aよりも厚くなっ
ており、円周応力、半径応力、軸応力及びせん断応力に
対して、効率的に強度を確保している。なお、加熱ロー
ルは、軸回りの回転によるねじりに対しても、同様に十
分な強度を確保している。
【0014】次に、熱媒5の流れ及びその流れに伴う加
熱について説明する。熱媒5は、ロータリージョイント
6を通って熱媒供給ヘッダー11Aに供給される。熱媒
供給ヘッダー11Aでは、熱媒5が連通管13Aと流路
17Aとに分岐される。連通管13Aを通った熱媒5
は、熱媒供給ヘッダー11Bに移動する。熱媒供給ヘッ
ダー11Bでは、さらに熱媒5が連通管13Bと流路1
7Cとに分岐される。連通管13Bを通った熱媒5は、
熱媒供給ヘッダー11Cに移動する。熱媒供給ヘッダー
11Cでは、さらに熱媒5が連通管13Cと流路17E
とに分岐される。連通管13Cを通った熱媒5は、熱媒
供給ヘッダー11Dに移動する。熱媒供給ヘッダー11
Dでは、流路17Gに移動する。流路17A、17C、
17E、17Gに移動した熱媒5は、熱媒流路15に流
入し、他のいずれかの流路17B、17D、17F、1
7Hから熱媒排出ヘッダー12A〜12Dに移動する。
熱媒排出ヘッダー12A〜12Cの熱媒5は、連通管1
4A〜14Cを通って、最終的に熱媒排出ヘッダー12
Dに移動する。そして、熱媒排出ヘッダー12Dの熱媒
5は、ロータリージョイント6を通って、加熱ロールの
外部へ排出される。
【0015】このようにして熱媒5は、加熱ロール内を
通過していく。シェル1は、熱媒流路15及び流路17
A〜17Hを通過する熱媒5により、加熱される。シェ
ル1は、さらに各ヘッダーの熱媒5によっても加熱され
る。こうして、シェル1は、熱媒5からの熱の放出によ
り加熱され、加熱ロールの円管部1b外面(外円筒面)
の多孔質ウェブ10を加熱乾燥する。ここで、上述した
ように、熱媒流路15は、シェル1の内部であって、シ
ェル1の肉厚方向(径方向18C)における円管部1b
外面寄りに設けられている。すなわち、熱媒流路15
は、多孔質ウェブ10から熱を奪われる外円筒面に近い
位置に設けられている。多孔質ウェブ10により多くの
熱を奪われても、熱媒5の熱が速やかにシェル1に供給
される。したがって、シェル1の肉厚を厚くしても、熱
媒5の熱がより直接的にシェル1、特に外円筒面に伝熱
される。シェル1の肉厚と伝熱性能とは、無関係であ
り、強度を十分に保ちつつ、十分な伝熱性能を得ること
ができる。
【0016】熱媒5は、熱媒流路15を流れる間に、熱
を加熱ロールのシェル1に放出して、これにより、熱媒
5の温度は低下する。すなわち、熱媒流路15における
熱媒5の供給側から排出側へと熱媒5が流れていくに従
って、熱媒5は、温度低下していく。この温度低下の程
度は、例えば伝熱面積により変動する。流路断面積と熱
媒の流速が同一であれば、熱伝達率は同じ条件であり、
加熱条件が同じである。すなわち、流路長が短いほど、
温度低下は小さい。ここで、本実施形態では、上述した
ように、熱媒流路15は、各ヘッダーと接続している流
路17A〜17Hによって、軸方向18Aに7分割され
ており、熱媒流体15が分割されていない場合より流路
長が短くなっている。熱媒5の温度低下量を1/7程度
にまで小さくすることができる。温度低下を小さくする
ことができるので、熱媒5として、水蒸気を用いても、
加熱ロール内で凝縮しない。このため、従来の場合のよ
うなサイホン管(図5参照)等が不要になり、装置の構
成部材を減らすことができ、装置の簡易化にも寄与する
ことができる。また、熱媒5は、この流路17A〜17
Hによって、熱媒流路15から各熱媒排出ヘッダー12
A〜12Dに移動したり、逆に各熱媒供給ヘッダー11
A〜11Dから熱媒流路15へ供給されたりする。この
ため、分割されていない場合に比べて、シェル1の軸方
向18Aについての温度勾配を小さく抑えることがで
き、シェル1の温度を均一にすることができる。また、
熱媒供給ヘッダー11A〜11Dと熱媒排出ヘッダー1
2A〜12Dとを軸方向18Aに対して交互に配置して
いるので、軸方向18Aに関する熱媒5の温度の不均一
が防止される。よって、多孔質ウェブ10の乾燥むらを
低減することができ、乾燥速度を上げることができる。
なお、ここにいう熱伝達率は、単位温度差当たりの熱流
束(ある面における単位時間当たりの通過熱量)を直接
示す技術的な係数で、温度境界層の性質、形状、大きさ
によって影響を受けるものである。
【0017】本実施形態では、熱媒流路15を軸方向1
8Aに平行に直線状に延ばして形成しているが、例えば
周方向18Bに螺旋させたり、周方向18Bに沿うよう
に曲げたりして形成しても良い。また、本実施形態で
は、熱媒流路15を径方向18Cにおける同一距離に一
列に配置しているが(図3及び図4参照)、例えば一つ
おきに軸心からの半径距離が異なるように互い違いに配
列しても良い。また、本実施形態では、熱媒流路15を
軸方向18Aに平行に直線状に延ばして形成し、流路1
7A〜17Hを周方向18Bに沿って配列するように形
成しているが、本発明では、これに限らず、熱媒流路1
5を周方向18Bに沿って形成し、流路17A〜17H
を軸方向18Aに沿って配列するように形成しても良
い。なお、流路長があまり長くならないようにすること
を条件に、熱媒流路同士を直接つなげる穴を設けても良
い。また、本実施形態で説明した、例えば熱媒流路15
等の数は、一例を示したものであり、使用状況に応じて
適宜変更することは、可能である。また、熱媒供給ヘッ
ダー11A〜11D及び熱媒排出ヘッダー12A〜12
Dを軸方向18Aに関して交互に配置しているが、これ
に限られず、他の配置も可能である。また、連通管13
A〜13C、14A〜14Cの各仕切壁部16A〜16
Gにおける位置は、互いに異なるように設ければ良く、
本実施形態の位置に限られない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、シェルの外面で被乾燥
物を加熱乾燥させる加熱ロールにおいて、上記シェルに
熱媒流路を埋設し、複数のヘッダーを連接して形成した
空洞部を上記シェルの内面側に別個に2群設け、上記熱
媒流路と上記2群の空洞部の各ヘッダーとをつないだの
で、供給側から排出側へと軸方向に移動する熱媒の通路
として、シェルに埋設した熱媒流路、及びシェルの内面
側に設けた2群の空洞部の2系統備え、これにより、シ
ェルを肉厚にして必要な強度を十分に保ちつつ、十分な
伝熱性能を得ることができ、被乾燥物の乾燥速度を上げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る加熱ロールの外観斜
視図である。
【図2】図1の線線II−IIによる断面図である。
【図3】図2の線III −III による断面図である。
【図4】図2の線IV−IVによる断面図である。
【図5】従来の抄紙機ドライヤの加熱ロールの模式断面
図である。
【符号の説明】
1 シェル 1a 外壁部 1b 円管部 2 ハウジング 3 軸受 5 熱媒 6 ロータリージョイント 10 多孔質ウェブ 11A、11B、11C、11D 熱媒供給ヘッダー 12A、12B、12C、12D 熱媒排出ヘッダー 13A、13B、13C、14A、14B、14C 連
通管 15 熱媒流路 16A、16B、16C、16D、16E、16F、1
6G 仕切壁部 17A、17B、17C、17D、17E、17F、1
7G、17H 流路 18A 軸方向 18B 周方向 18C 径方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェルの外面で被乾燥物を加熱乾燥させ
    る加熱ロールにおいて、上記シェルに熱媒流路を埋設
    し、複数のヘッダーを連接して形成した空洞部を上記シ
    ェルの内面側に別個に2群設け、上記熱媒流路と上記2
    群の空洞部の各ヘッダーとをつないだことを特徴とする
    加熱ロール。
JP10167962A 1998-06-16 1998-06-16 加熱ロール Withdrawn JP2000008289A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527180A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 ボイス パテント ゲーエムベーハー 繊維材料のウェブを生産する及び/又は仕上げ加工する装置及び方法
JP2008527179A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 ボイス パテント ゲーエムベーハー 繊維材料のウェブを生産する及び/又は仕上げ加工する装置及び方法
CN110592994A (zh) * 2019-10-17 2019-12-20 齐鲁工业大学 一种具有相变恒温的导热油烘缸

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