JP2000007629A - ジメチルアセトアミドの製造法 - Google Patents

ジメチルアセトアミドの製造法

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dimethylamine
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acetic acid
dimethylacetamide
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Toshio Yoshida
利夫 吉田
Toshiaki Komedo
寿章 込堂
Kazumoto Ogura
一元 小倉
Tadashi Irisawa
正 入澤
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Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酢酸とジメチルアミンの反応によってジメチ
ルアセトアミドを工業的に製造するにあたって、反応時
間の短縮および装置を単純化して、効率的にジメチルア
セトアミドを製造する方法を提供する。 【解決手段】 酢酸とジメチルアミンとからジメチルア
セトアミドを製造する方法において、a)酢酸とジメチル
アミンとを常圧下、ジメチルアミン/酢酸のモル比1.
01以上で中和させて、ジメチルアミンアセテートを合
成し、それを含む反応生成液を得る中和反応工程、及び
b)この反応生成液を加圧下で反応に付すアミド化反応工
程を含むジメチルアセトアミドの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酢酸とジメチルア
ミンの反応によりジメチルアセトアミドを効率的に製造
する方法に関するものである。ジメチルアセトアミドは
溶剤、有機合成原料、医薬原料等として工業上有用な物
質である。
【0002】
【従来の技術】酢酸とジメチルアミンとからジメチルア
セトアミドを製造する方法は従来常圧で行われていた
が、低収率かつ反応時間が長いという不都合があった。
そこで、特公昭53−82716号公報では、酢酸に触
媒として酸化モリブデンを添加してジメチルアミンを導
入することによって収率の向上と反応時間を短縮すると
いう方法が提案されているが、この方法でも反応時間は
十分には短縮されていなかった。また、特開平6−27
9375号公報では加圧下、カルボン酸とアミンとを反
応水を除去しながら反応させてカルボン酸アミドを製造
する方法が提案されている。しかし、この方法は加圧装
置の材質を耐酸性にすること、加圧装置に脱水装置を付
属させることが必要となるため、設備費が高くついてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、酢酸とジメチルアミンの反応
によってジメチルアセトアミドを工業的に製造するにあ
たって、反応時間の短縮および装置を単純化して、効率
的にジメチルアセトアミドを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて鋭意検討した結果、酢酸とジメチルアミンとから
ジメチルアセトアミドを製造する方法において、ジメチ
ルアミンアセテートが100℃以上の温度では徐々に酢
酸とジメチルアミンとに分解すること、ジメチルアセト
アミドの収率向上には、アミド化反応時間の短縮が重要
であることをつきとめた。そこで、常圧、常温で酢酸を
ジメチルアミンで中和した後、続いて加圧下で分解反応
を実施することにより、短時間で不純物の少ないジメチ
ルアセトアミド水溶液が高収率で得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、酢酸とジメチルアミ
ンとからジメチルアセトアミドを製造する方法におい
て、a)酢酸とジメチルアミンとを常圧下、ジメチルアミ
ン/酢酸のモル比1.01以上で中和させて、ジメチル
アミンアセテートを合成し、それを含む反応生成液を得
る中和反応工程、及びb)この反応生成液を加圧下で反応
に付すアミド化反応工程を含むジメチルアセトアミドの
製造法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0007】本発明の方法に用いられる原料の酢酸及び
ジメチルアミンはなるべく純度の高いものが望まれるが
工業用のものでも差し支えない。
【0008】本発明の方法における中和反応工程では、
酢酸とジメチルアミンとを反応槽に供給して、無水、無
触媒の条件下で中和させて、ジメチルアミンアセテート
を合成し、それを含む反応液を得る。酢酸とジメチルア
ミンは反応槽に同時に供給するか、又は酢酸を先に仕込
み、そこにジメチルアミンを供給してもよい。その比率
は、酢酸に対してジメチルアミンが過剰に存在するのが
よく、ジメチルアミン/酢酸のモル比は1.01以上、
好ましくは1.01〜1.5、より好ましくは1.01
〜1.20の範囲である。反応温度は特に限定されない
が、好ましくは30〜60℃の範囲である。
【0009】本発明の方法におけるアミド化反応工程で
は、上記中和反応工程で得られた反応生成液を加圧下で
反応に付す。好ましくは、得られた反応生成液を中和反
応槽から抜き出し、該反応液にさらにジメチルアミンを
添加し、加圧下でアミド化反応を実施する。アミド化反
応槽への仕込みは、上記中和反応工程で得られた反応生
成液とジメチルアミンとを反応槽に同時に供給してもよ
いし、中和反応工程で得られた反応生成液を先に仕込
み、そこにジメチルアミンを供給してもよい。添加する
ジメチルアミンは、液状でもガス状でもよい。その添加
量は、中和反応工程で仕込んだ酢酸に対して、モル比で
0.1〜5、好ましくは、0.2〜2、より好ましく
は、0.5〜1である。アミド化反応槽にジメチルアミ
ンと中和反応工程で得られた反応生成液とを仕込んだ後
に、反応温度100〜300℃、好ましくは150〜2
50℃、反応時間1〜2時間、反応圧力0.1〜5MP
a、好ましくは1〜3MPaで反応させる。オートクレ
ーブ等の密閉できるアミド化反応槽を使用し、上記反応
温度まで加温することにより所定の反応圧力に維持す
る。
【0010】アミド化反応終了後、過剰のジメチルアミ
ンは塔頂からガス状態で未反応原料として回収すること
ができる。放圧後、塔底からジメチルアセトアミドを主
成分とする液が得られる。
【0011】本発明のアミド化反応工程においては触媒
を用いることができる。触媒としては、酸化モリブデ
ン、ケイモリブデン酸等のモリブデン酸化合物、三酸化
タングステン、リンタングステン酸等のタングステン酸
化合物、メタバナジン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって具体的に説明
するが、本発明はこの実施例のみに限定されないことは
言うまでもない。
【0013】実施例1 攪拌装置、還流冷却器付き500mlセパラブルフラス
コに酢酸120g(2.0モル)を仕込み、冷却下ジメ
チルアミン92.0g(2.04モル)で中和した。中
和液を全量、加熱・攪拌装置付き500mlオートクレ
ーブに移液した。オートクレーブを密閉した後、ガス仕
込みラインからジメチルアミン45g(1モル)を仕込
み密閉した。これを攪拌しながら、170℃、最大圧力
2MPaで1時間反応させた。反応率は86.5%であ
った。室温に冷却後、過剰のジメチルアミンを回収し、
その後反応液220.7gを取り出した。反応液のジメ
チルアセトアミド濃度は58.7%、反応率は86.0
%(酢酸ベース)であった。
【0014】比較例1 攪拌装置、還流冷却器付き500mlセパラブルフラス
コに酢酸120g(2.0モル)を仕込み、冷却下ジメ
チルアミン92.0g(2.04モル)で中和した。中
和液を移液せずにそのまま攪拌しながら120℃、常圧
で反応したところ、反応率は32%であった。5時間後
の反応率は55%、20時間後の反応率は69%であっ
た。
【0015】比較例2 前記セパラブルフラスコに生成水溜出装置を付け、生成
水を系外に抜きながら、反応温度150℃で1時間反応
を行った以外は比較例1と同様の操作を行ったところ反
応率は46%であった。5時間後の反応率は82%、1
0時間後の反応率はは95%であった。
【0016】実施例2 オートクレーブに触媒としてMoO3 を0.6g添
加し、攪拌しながら150〜160℃で反応を行った以
外は実施例1と同様の操作を行ったところ、1時間後の
反応率は88.1%、2時間後の反応率は94.5%で
あった。
【0017】実施例3 オートクレーブに触媒としてWO3 を0.6g添加
し、攪拌しながら150〜160℃、最大圧力1.7M
Paで反応を行った以外は実施例1と同様の操作を行っ
たところ、1時間後の反応率は88.0%であった。
【0018】実施例4 オートクレーブに触媒としてNaVO3 を0.6g
添加し、攪拌しながら150〜160℃、最大圧力1.
7MPaで反応を行った以外は実施例1と同様の操作を
行ったところ、1時間後の反応率は87.3%であっ
た。
【0019】比較例3 セパラブルフラスコに触媒としてMoO3 を0.6
g添加し、反応を行った以外は比較例1と同様の操作を
行ったところ、反応率は45%であった。5時間後の反
応率は69%、10時間後の反応率は79%であった。
【0020】比較例4 セパラブルフラスコに触媒としてMoO3 を0.6
g添加し、反応を行った以外は比較例2と同様の操作を
行ったところ、反応率は82%であった。5時間後の反
応率は94%、10時間後の反応率は94%であった。
【0021】
【発明の効果】以上のように、常圧で酢酸とジメチルア
ミンを中和した後、加圧下でアミド化反応すること、そ
のアミド化反応工程でさらにジメチルアミンを添加し、
加圧下でアミド化反応を行うことにより、不純物含有量
が少ないジメチルアセトアミドを高収率で得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 入澤 正 東京都港区港南一丁目6番41号 三菱レイ ヨン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸とジメチルアミンとからジメチルア
    セトアミドを製造する方法において、a)酢酸とジメチル
    アミンとを常圧下、ジメチルアミン/酢酸のモル比1.
    01以上で中和させて、ジメチルアミンアセテートを合
    成し、それを含む反応生成液を得る中和反応工程、及び
    b)この反応生成液を加圧下で反応に付すアミド化反応工
    程を含むジメチルアセトアミドの製造法。
  2. 【請求項2】 アミド化反応工程において、さらにジメ
    チルアミンを添加して加圧下で反応を行う請求項1記載
    の製造法。
  3. 【請求項3】 ジメチルアミンの添加量が、中和反応工
    程で仕込んだ酢酸に対して、モル比で0.1〜5である
    請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 アミド化反応工程において、モリブデン
    酸化合物、タングステン酸化合物、メタバナジン酸化合
    物からなる群から選ばれた少なくとも一つの触媒を使用
    する請求項1記載の製造法。
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