JP2000006963A - 容器の注出口 - Google Patents

容器の注出口

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JP2000006963A
JP2000006963A JP10177311A JP17731198A JP2000006963A JP 2000006963 A JP2000006963 A JP 2000006963A JP 10177311 A JP10177311 A JP 10177311A JP 17731198 A JP17731198 A JP 17731198A JP 2000006963 A JP2000006963 A JP 2000006963A
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輝昭 林田
Atsushi Fukuda
淳 福田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フランジ部が成型後歪んで凹部を生じ、容器へ
の仮留めが困難になる。このためフランジ部の歪による
変形を防止でき、確実に、かつ容易に仮留めできる容器
の注出口の提供。 【解決手段】合成樹脂製でフランジ部1に注出筒2が一
体に設けられ、該注出筒の内側に裂き溝4を形成した遮
断壁3が設けられており、前記注出筒に被せる蓋体8と
から成り、容器の開口周縁部15に仮留めする、前記フ
ランジ部を含む仮留め機構13を有する容器の注出口に
おいて、前記フランジ部の前記注出筒の反対側の面でか
つ周端部又はその近傍25に、各部分の厚さ及び巾がそ
れぞれ一定で環状に形成され、前記フランジ部の平板状
態を維持する平板状態維持環24を一体に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乳製品、ジュース
類等の各種液体商品を収容する紙製の容器等に設けて用
いる容器の注出口に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乳製品、ジュース、酒類等の各種
液体商品を収容するために、上部を屋根状に形成した紙
製の容器が使用されている。そして、上記紙製の容器に
は通常図6に示すような合成樹脂製の注出口が設けられ
ている。同図は従来の容器の注出口を容器の口部に溶着
しようとする場合を示すもので、同注出口は一般に板状
のフランジ部1に注出筒2が一体に設けられ、その注出
筒2の内側に液体の通行を遮断する遮断壁3が設けら
れ、かつ該遮断壁3には無端状に裂き溝4が形成されて
裂き取り部5が区画され、この裂き取り部5の上面にプ
ルリング等の裂き取り部材6が設けられているものであ
る。7はこのように構成された容器の注出口を示す。8
は合成樹脂製の蓋体であり、頂壁9、筒部10から成
り、その筒部10が前記注出筒2に一例として螺合され
ている。11はこの容器の注出口7を容器12に超音波
溶着等により取り付ける場合に、その前に予め容器12
に仮留めする場合に用いる仮留め突起であり、この仮留
め突起11と前記フランジ部1とにより仮留め機構13
が形成されている。同仮留め機構13について述べる
と、前記仮留め突起11と前記フランジ部1間には、間
隙14が形成されており、この容器の注出口7を容器1
2の開口周縁部15に取り付ける場合、蓋体8を装着し
たこの容器の注出口7を容器12の開口16の内側から
挿入し、前記仮留め突起11を無理に乗り越して通過さ
せ、そして該開口周縁部15を前記間隙14に入らせ
る。これにより仮留めが行なわれる。なおこの場合上記
乗り越えは小さい力で容易に乗り越せるように、前記開
口16の直径が形成されている。又前記仮留め突起11
は注出筒2の外周の下部に等間隔に形成され、下方程大
径となる傾斜17が形成されている。これにより前記開
口16による乗り越しが容易になるようにに形成されて
いる。但し上記仮留め操作の場合、予め蓋体8を外して
おき、この容器の注出口7を容器12の開口16の内側
から挿入し、仮留め突起11を無理に乗り越して間隙1
4に入らせ、仮留めし、次に前記蓋体8を装着しても差
し支えはない。なお上記のような従来の仮留め機構13
自体及びこれを用いた容器の仮留め操作、並びにその後
の超音波溶着装置による溶着等はそのままこの発明の容
器の注出口に用いられている。即ちこの部分の説明は従
来例とこの発明の説明を兼ねるものである。
【0003】そして前記容器の注出口7は、紙製の容器
12に予め開口周縁部15を形成しておき、この開口周
縁部15にこの容器の注出口7を前記のようにして仮留
めし、そうしておいて次に図6における超音波溶着装置
18のホーン19をA19方向に降下させ、同ホーン1
9、アンビル20の間に容器12とフランジ部1を挟持
させ、超音波振動を与えて溶着するのである。このよう
にして形成されたこの容器12を消費者等が開放する場
合、消費者等は前記のプルリング等の裂き取り部材6を
引っ張り、前記遮断壁3に形成された裂き溝4を破断さ
せてそこに通孔を形成し、容器12内の図示しない内溶
液体を注出して用いる。なおこの発明の、容器の注出口
を用いる容器は、従来例として紙製の容器について説明
したが、この発明の容器の注出口は紙製の容器に限るこ
となく、例えば合成樹脂製等の容器に用いても差支えな
いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の容器の注出
口は次に述べるような問題を有している。それは前記の
ように容器12に溶着するフランジ部1を有しているこ
とによって起る。同フランジ部1は前記のように合成樹
脂製であり、容器12に溶着する場合に前記のように超
音波溶着法等によって溶着されるが、その厚さを厚く形
成すると溶着の際の超音波のエネルギーを多量に要し、
多大の電力を消費することが避けられない。このため前
記フランジ部1は薄く形成することが望まれる。又この
ように薄く形成することは合成樹脂原料の節減による製
造コストの低減のためにもこのましい。しかしこのよう
な事情のために前記フランジ部1を薄く形成すると、通
常成型後図7に示すように歪による上面の凹部21を生
じ、平板状態が損われてしまうのである。なお22は遮
断壁3に溶着されたアルミ箔であり、前記裂き溝4の部
分からの空気の透過を防止するため設けられる。そして
このようにアルミ箔22を設けた場合、成型後のアルミ
箔22と合成樹脂の収縮の差により一層図示のように凹
部21を生じて凹状に曲り易いのである。
【0005】このように、上記フランジ部1に図7に示
すような歪による凹部21を生じてしまうと、この容器
の注出口7を容器12に仮留めする場合、容器の注出口
7を容器12の内側から、開口16に挿入して外側に移
動させ、前記仮留め突起11を無理に乗り越して、開口
周縁部15を仮留め突起11とフランジ部1の間の間隙
14に入れるのであるが、フランジ部1の周端部23が
容器12に接して障害となり、前記開口周縁部15を前
記間隙14に入らせて仮留めすることが困難となるので
ある。このためこの容器の注出口7は仮留めができず、
開口周縁部15から脱落したり、又は正しく間隙14に
仮留めが出来ないまま溶着され、その結果容器12とフ
ランジ部1間に間隙14が残り、間隙を生じて溶着不良
となる。この発明は上記のような問題を解決しようとす
るもので、その目的は、合成樹脂により形成され、平板
状のフランジ部とこれに注出筒が一体に設けられ、該注
出筒の内側に容器内の液体の通行を遮断する遮断壁が一
体に設けられ、かつ該遮断壁に無端状の裂き溝が形成さ
れて通口形成部が区画され、該通口形成部の上に裂き取
り部材を有する注出口と、該注出口に装着する蓋体で構
成される容器の注出口と、該容器の注出口を容器に仮留
めする、前記フランジ部を含む仮留め機構とから成る容
器の注出口において、成型後の前記フランジ部が歪むの
を防止して平板状態を保ち、そのような状態の仮留め機
構により容器の開口周縁部に正しく仮留めさせて、この
容器の注出口が容器から脱落したり、その後の溶着工程
においてフランジ部と容器との間に隙間を生じて溶着不
良を起こすのを防止できるところの容器の注出口を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するこ
の発明の容器の注出口について述べるとそれは、合成樹
脂により形成された平板状のフランジ部と、該フランジ
部に一体に設けられた筒状の注出筒と、該注出筒の内側
に形成された容器の内容品の通行を遮断する遮断壁と、
該遮断壁に形成された無端状の裂き溝により区画された
裂き取り部と、該裂き取り部上に立設された裂き取り部
材と、前記注出筒に装着する蓋体とにより構成される容
器の注出口と、該容器の注出口に形成された、該容器の
注出口を容器の開口周縁部に溶着する前に予め仮留めす
る仮留め突起と、前記フランジ部を含む仮留め機構とか
ら成る容器の注出口において、前記フランジ部の、前記
注出筒の反対側の面の外周縁又はその近傍に、前記フラ
ンジ部の成型後の平板状態を維持する平板状態維持環を
一体に設けたことを特徴とする容器の注出口である。
又、平板状態維持環は各部分の厚さがそれぞれ等しく、
かつ各部分の巾がそれぞれ等しく形成されている前記容
器の注出口である。又、平板状態維持環は、その断面が
フランジ部から遠ざかる方が巾狭となる曲面部又は傾斜
部を有している前記容器の注出口である。又、平板状態
維持環はその巾が厚さより大きく形成されている前記容
器の注出口である。又、仮留め機構は注出筒の外周下部
に設けられた突起とこれに対応するフランジ部により構
成される前記容器の注出口である。又、仮留め機構は蓋
体の筒部外周下端部に設けられた突起とこれに対応する
フランジ部により構成される前記容器の注出口である。
又、遮断壁及びフランジ部は該両者に亘って融着された
アルミ箔を有している前記容器の注出口である。又フラ
ンジ部はその厚みが1mm以下に形成されている前記容
器の注出口である。
【0007】
【作用】請求項1の発明は前記のように構成されたこと
により、容器の注出口を容器に形成した開口周縁部に取
り付ける場合、まず前記容器の注出口を容器の内側から
開口に挿入し、一部を外側に出す。そして容器の開口周
縁部を前記フランジ部を含む仮留め機構により仮留めす
る。この場合前記フランジ部は、それに一体に設けられ
ている平板状態維持環により成型後に歪むことを防止さ
れ、強制的に平板状態にさせられている。これは環状体
が一般に半径方向に加えられる力及び軸心方向の反りに
対し特有の剛性を有していることによる。このため前記
容器の注出口は前記容器の開口周縁部に確実にかつ容易
に仮留めすることができる。従ってその後の工程で、溶
着等により前記フランジ部と容器の口部との間に隙間を
生じることなく、完全にかつ容易に設けることができ
る。又平板状態維持環はフランジ部の、注出筒の反対側
の面に即ちフランジ部の容器に溶着する面の反対側に一
体に設けられたことにより、前記フランジ部を強制的に
平板状に維持できると共に、容器の内側にフランジ部の
前記注出筒側の面を溶着する場合全く障害となることが
ない。
【0008】請求項2の発明は前記のように構成され、
前記平板状態維持環は各部分の厚さ及び巾がそれぞれ等
しく形成され、それがフランジ部と一体に設けられたこ
とにより、前記フランジ部の前記平板状態維持環と一体
となった部分についてみると、その各部分はすべて同一
の質量となっており、かつ環状体の有する剛性により強
制的に平板状態にさせられるから、前記フランジ部の成
型後に歪むのを防止することができる。
【0009】請求項3の発明は前記のように構成され、
平板状態維持環はその断面がフランジ部から遠ざかる方
が巾狭となる曲面部又は傾斜部を有していることによ
り、成型の際金型からの離型を容易にすることができ
る。又キャッピングの際の整列器上において、整列器に
対する接触面積を小さくすることができ、その上の移動
を容易にすることができる。
【0010】請求項4の発明は、前記のように構成さ
れ、平板状態維持環はその巾が厚さよりも大きく形成さ
れているため、容器を逆さにして容器内液体を充分に流
出させようとする場合に、その厚さが高さとなって液体
等の流出の障壁となるのをごく少なくすることができ
る。
【0011】請求項5の発明は前記のように構成され、
仮留め機構は注出筒の外周下部に設けられた突起とこれ
に対応するフランジ部により構成されたことにより、こ
の容器の注出口を容器に装着する場合間隙を含む突起及
びフランジ部はその形状の不変を保証するから、簡単な
構造にもかかわらず確実にかつ容易に容器の仮留めを行
うことができる。従って又その後の溶着を確実にするこ
とができる。
【0012】請求項6の発明は前記のように構成され、
注出筒に蓋体を装着することにより、蓋体の仮留め突起
とフランジ部の間に、容器に仮留めする仮留め機構をき
わめて簡単な構造で構成することができる。
【0013】請求項7の発明は前記のように構成された
ことにより、裂き溝の部分からの空気の透過を防止でき
て容器内容品の酸化による劣化を防止でき、しかもフラ
ンジ部とアルミ箔との成型後の収縮率の差によるフラン
ジ部の変形を防止でき、それにより容器の仮留めを確実
にすることができる。請求項8の発明は前記のように構
成されたことにより、容器の開口周縁部との溶着の際の
超音波溶着装置等の溶着のエネルギー即ち消費電力を少
なくすることができる。かつ又材料としての合成樹脂の
使用量を少くすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5において、7は合成樹
脂、一例としてポリエチレンによって構成された容器の
注出口であり、容器に取り付けるフランジ部1を有し、
該フランジ部1に液体等を注出する注出筒2が一体に設
けられている。3は前記注出筒2の内部に設けられた、
容器の内容液等の通行を遮断する遮断壁であり、ここに
無端状の裂き溝4が形成され、これによりその内側に裂
き取り部5が区画されている。なお前記フランジ部1は
その厚みを特に1mm以下に形成され、一実施例として
は0.5mmに形成された。前記遮断壁3は通常1.2
mmに形成されているものであり、これに比較して前記
フランジ部1の厚みが特に少く形成されているのが理解
されよう。6は前記裂き取り部5上に設けられた裂き取
り部材であり、一例としてプルリング状に形成されてい
る。7は前記のようにこうして構成された注出口を示
す。次に8は合成樹脂、一例としてポリプロピレンによ
り形成された蓋体であり、頂壁9と筒部10を有してい
る。そして前記注出筒2の外周の下部に仮留め突起11
が設けられていて該仮留め突起11と前記のフランジ部
1とにより間隙14を形成し、容器12の仮留め機構1
3を形成していることは前記従来例として説明した通り
であり、この発明の容器の注出口においては仮留め機構
13は前記従来例の仮留め機構13がそのまま用いられ
ていて、同仮留め機構13の作用等はほぼ前記同様とな
るので重複を避けるため省略する。なお、図5に示すよ
うに蓋体8の、筒部10の下端部外周に仮留め突起11
を設けてもよい。この場合蓋体8を注出筒2に螺合させ
てあり、その螺合の終点において、仮留め突起11とフ
ランジ部1との間に間隙14が生じ、該間隙14に容器
12の開口周縁部15が入り込むようになっている。1
7は前記開口周縁部15の開口16を前記筒部10に嵌
合し、その開口16が仮留め突起11より小径のため無
理に仮留め突起11を乗り越す場合に、それを容易にす
る傾斜である。この仮留め機構13に容器12の開口周
縁部15を仮留めし、超音波溶着装置によってフランジ
部1と容器12を溶着する工程は前記従来例に述べた場
合と同様であり、それ等はそのまま採用されるため、説
明は重複するので省略する。
【0015】次に24は前記フランジ部1の前記注出筒
2の反対側の面に、かつフランジ部1の周端縁又はその
近傍25に、前記フランジ部1と同じ合成樹脂製で一体
に設けられた平板状態維持環であり、同平板状態維持環
24は図1に示すようにその厚さ26より巾27の方が
大きく形成された歪のない環状体であり、同平板状態維
持環24はそのどの部分をとってみてもそれぞれ同一の
厚さ26及び同一の巾27に形成されている。そして同
平板状態維持環24は環状体として半径方向に加えられ
る力及び軸心方向の反りに対し特有の剛性を有してい
て、前記注出筒2の反対の面において前記注出筒2と同
芯円状に前記フランジ部1に一体に設けられている。
【0016】なお同平板状態維持環24は図1に示すよ
うにその断面をほぼ四角形状に構成されたが、その他図
3、図4に示すように断面弧状に、又は断面逆台型状に
形成され、共にフランジ部1から遠ざかる方が巾狭とな
る曲面部又は傾斜部28を持たせて形成された。これに
よりこの注出口の成型の際の金型からの離型を容易にで
き、又キャッピングの際の図示しない整列機上の移動の
際に、接触面積を小さくできるから移動し易く形成する
ことができる。
【0017】次に図1及び図3〜図5において22はア
ルミ箔を示す。但し、このアルミ箔22は図示は省略す
るがその両面に合成樹脂、一例としてポリエチレンによ
る層を有している。この発明においてアルミ箔22とは
このように両面に合成樹脂層を有するものを指してい
る。そしてこのアルミ箔22によって前記遮断壁3、又
はフランジ部1から、特に遮断壁3に形成された裂溝4
から透過して侵入する空気を防止しており、それにより
侵入空気の酸素による容器内液体の酸化による劣化を防
止している。
【0018】このように構成されたこの容器の注出口は
紙製の容器12等に予め形成された開口周縁部15に溶
着して用いられる。消費者等は裂き取り部材6を引っ張
り、裂き溝4を破断して通口を形成し、容器12内の図
示しない液体商品を注出して用いる。なおこの発明の実
施の形態における容器の注出口又はその各部分等の作用
は、この発明の作用として述べたものとほぼ同一のため
省略する。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は前記のように構成され
たことにより、容器の注出口を容器に形成した開口周縁
部に取り付ける場合、まず前記容器の注出口を容器の内
側から開口に挿入し、一部を外側に出す。そして容器の
開口周縁部を前記フランジ部を含む仮留め機構により仮
留めする。この場合前記フランジ部は、それに一体に設
けられている平板状態維持環により成型後に歪むことを
防止され、強制的に平板状態にさせられている。これは
環状体が一般に半径方向に加えられる力及び軸心方向の
反りに対し特有の剛性を有していることによる。このた
め前記容器の注出口は前記容器の開口周縁部に確実にか
つ容易に仮留めすることができる。従ってその後の工程
で、溶着等により前記フランジ部と容器の口部との間に
隙間を生じることなく、完全にかつ容易に設けることが
できる。又平板状態維持環はフランジ部の、注出筒の反
対側の面に即ちフランジ部の容器に溶着する面の反対側
に一体に設けられたことにより、前記フランジ部を強制
的に平板状態に維持できると共に、容器の内側にフラン
ジ部の前記注出筒側の面を溶着する場合全く障害となる
ことがない。
【0020】請求項2の発明は前記のように構成され、
前記平板状態維持環は各部分の厚さ及び巾がそれぞれ等
しく形成され、それがフランジ部と一体に設けられたこ
とにより、前記フランジ部の、前記平板状態維持環と一
体となった部分についてみると、その各部分はすべて同
一の質量となっており、かつ環状体の有する剛性により
強制的に平板状態にさせられるから、前記フランジ部の
成型後に歪むのを防止することができる。
【0021】請求項3の発明は前記のように構成され、
平板状態維持環はその断面がフランジ部から遠ざかる方
が巾狭となる曲面部又は傾斜部を有していることによ
り、成型の際の金型からの離型を容易にすることができ
る。又キャッピングの際の整列器上において、整列器に
対する接触面積を小さくすることができ、その上の移動
を容易にすることができる。
【0022】請求項4の発明は前記のように構成され、
平板状態維持環はその巾が厚さよりも大きく形成されて
いるため、容器を逆にして容器内液体を充分に流出させ
ようとする場合に、その厚さが高さとなって液体等の流
出の障壁となるのをごく少なくすることができる。
【0023】請求項5の発明は前記のように構成され、
仮留め機構は注出筒の外周下部に設けられた突起とこれ
に対応するフランジ部により構成されたことによりこの
容器の注出口を容器に装着する場合、間隙を含む突起及
びフランジ部は形状の不変を保証するから、簡単な構造
にもかかわらず確実にかつ容易に容器の仮留めを行なう
ことができる。従って又その後の溶着を確実にすること
ができる。
【0024】請求項6の発明は前記のように構成され、
注出筒に蓋体を装着することにより、蓋体の仮留め突起
とフランジ部の間に、容器に仮留めする仮留め機構をき
わめて簡単な構造で構成することができる。
【0025】請求項7の発明は前記のように構成された
ことにより、裂き溝の部分からの空気の透過を防止で
き、容器内容品の酸化による劣化を防止でき、しかもフ
ランジ部とアルミ箔との成型後の収縮率の差によるフラ
ンジ部の変形を防止でき、それにより容器の仮留めを確
実にすることができる。
【0026】請求項8の発明は前記のように構成された
ことにより、容器の開口周縁部との溶着の際の超音波溶
着装置等の溶着のエネルギー即ち消費電力を少なくする
ことができる。かつ又材料としての合成樹脂の使用量を
少くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、容器の注出口の、容
器に取り付けた場合の断面図である。
【図2】この発明の実施例を示し、容器の注出口の、蓋
体を外して示した平面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示し、容器の注出口
の、容器に取付けた場合の部分の断面図である。
【図4】この発明の更に他の実施例を示し、図3に相当
する図である。
【図5】この発明の更に他の実施例を示し、容器の注出
口の部分断面図である。
【図6】従来の、及びこの発明の容器の注出口の、容器
に取り付ける場合の操作を説明する図である。
【図7】従来の容器の注出口の、容器に取り付ける場合
に起る問題を説明する図である。
【符号の説明】 1 フランジ部 2 注出筒 3 遮断壁 4 裂き溝 5 裂き取り部 6 裂き取り部材 7 容器の注出口 8 蓋体 9 頂壁 10 筒部 11 仮留め突起 12 容器 13 仮留め機構 14 間隙 15 開口周縁部 16 開口 17 容器の傾斜 18 超音波溶着装置 19 ホーン 20 アンビル 21 凹部 22 アルミ箔 23 周端部 24 平板状態維持環 25 周端縁又はその近傍 26 厚さ 27 巾 28 曲面部又は傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 淳 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E060 CF03 CF05 CF06 EA03 EA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により形成された平板状のフラ
    ンジ部と、該フランジ部に一体に設けられた筒状の注出
    筒と、該注出筒の内側に形成された容器の内容品の通行
    を遮断する遮断壁と、該遮断壁に形成された無端状の裂
    き溝により区画された裂き取り部と、該裂き取り部上に
    立設された裂き取り部材と、前記注出筒に装着する蓋体
    とにより構成される容器の注出口と、該容器の注出口に
    形成された、該容器の注出口を容器の開口周縁部に溶着
    する前に予め仮留めする仮留め突起と、前記フランジ部
    を含む仮留め機構とから成る容器の注出口において、前
    記フランジ部の、前記注出筒の反対側の面の外周縁又は
    その近傍に、前記フランジ部の成型後の平板状態を維持
    する平板状態維持環を一体に設けたことを特徴とする容
    器の注出口。
  2. 【請求項2】 平板状態維持環は各部分の厚さがそれぞ
    れ等しく、かつ各部分の巾がそれぞれ等しく形成されて
    いる請求項1記載の容器の注出口。
  3. 【請求項3】 平板状態維持環は、その断面がフランジ
    部から遠ざかる方が巾狭となる曲面部又は傾斜部を有し
    ている請求項1又は2記載の容器の注出口。
  4. 【請求項4】 平板状態維持環はその巾が厚さより大き
    く形成されている請求項1、2又は3記載の容器の注出
    口。
  5. 【請求項5】 仮留め機構は注出筒の外周下部に設けら
    れた突起とこれに対応するフランジ部により構成される
    請求項1、2、3又は4記載の容器の注出口。
  6. 【請求項6】 仮留め機構は蓋体の筒部外周下端部に設
    けられた突起とこれに対応するフランジ部により構成さ
    れる請求項1、2、3、又は4記載の容器の注出口。
  7. 【請求項7】 遮断壁及びフランジ部は該両者に亘って
    融着されたアルミ箔を有している請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の容器の注出口。
  8. 【請求項8】 フランジ部はその厚みが1mm以下に形
    成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
    の容器の注出口。
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