JP2000006200A - 成形金型及び成形方法 - Google Patents

成形金型及び成形方法

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JP2000006200A
JP2000006200A JP10179190A JP17919098A JP2000006200A JP 2000006200 A JP2000006200 A JP 2000006200A JP 10179190 A JP10179190 A JP 10179190A JP 17919098 A JP17919098 A JP 17919098A JP 2000006200 A JP2000006200 A JP 2000006200A
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JP
Japan
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sprue
sprue bush
resin
bush
mold
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JP10179190A
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English (en)
Inventor
Fumitomo Hibino
史智 日比野
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプルー部の溶融樹脂を成形可能な粘度に保
持し次回の成形に使用して、樹脂の歩留まりを向上させ
るための、簡単なブッシュ構造の金型を提供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂の射出成形において、スプ
ルー部をブッシュ構造とし、熱硬化性樹脂を溶融状態に
維持するために、このスプルーブッシュの外側と金型と
の間にエア等の液体でない冷却媒体を流通させるための
空隙を設けることを特徴とするスプルーブッシュ構造を
有する金型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂の射
出成形において、射出成形機と金型キャビティの中間の
部分に存在する溶融した樹脂を硬化させることなく成形
可能な粘度に保持し、この部分の樹脂を次回の成形に使
用することにより、樹脂の歩留まりを向上させることを
目的とする。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂射出成形においては、樹脂
の歩留まりを向上(樹脂使用量低減)のために、延長ノ
ズル、ホットランナーの適用検討がなされ既に実用化さ
れているが、熱硬化性樹脂射出成形においては樹脂の反
応硬化が大きな障害となり連続成形が困難であり、あま
り実用化されていない。
【0003】これらの問題を解決するために、スプルー
部を金型本体とは別に独立した構造のブッシュとし、温
水、温油等の熱媒体またはヒーター、あるいはその併用
によりスプルーブッシュを一定温度に保つ方法が行われ
ている(例えば、特開昭50−82166号公報記
載)。かかるスプルーブッシュの使用によりこの部分の
熱硬化性樹脂を成形可能な溶融粘度とし、このスプルー
部の樹脂を次回の成形に有効に使用する。このようにし
て、スプルーレスの連続成形が可能となる。しかしなが
ら、温水、温油等の熱媒体を一定温度に調節(以下、温
調という)するには、通常、専用の温調機が必要とな
り、また、スプルーブッシュを熱媒体の漏れない構造と
しなければならず、従って精密な構造の専用スプルーブ
ッシュ(温調型スプルーブッシュ)を使用せざるを得
ず、コストの面でも好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱硬化性樹
脂の射出成形おいて、これらを解決するため種々の検討
の結果なされたものであり、その目的とするところは、
スプルー部分の樹脂を硬化させることなく成形可能な溶
融粘度に保持し、この部分の樹脂を次回の成形に使用し
て製品化することであり、この目的を達成するために、
成形金型のスプルー部をブッシュ構造とし、該ブッシュ
構造の外周には複数の凹凸を設け、このスプルーブッシ
ュの外側と金型との間に空隙を設け、この空隙部にエア
等の液体でない冷却媒体を流通させるものであり、従来
の温調型スプルーブッシュのように、専用の温調機、精
密な構造の専用スプルーブッシュを必要とすることな
く、良好な連続成形を可能とするものである。
【0005】
【課題が解決するための手段】本発明は、熱硬化性樹脂
の射出成形において、スプルー部をブッシュ構造とし、
該ブッシュ構造の外周には複数の凹凸を設けてなり、熱
硬化性樹脂を溶融状態に維持するために、このスプルー
ブッシュの外側と金型との間にエア等の液体でない冷却
媒体を流通させるための空隙部を設けることを特徴とす
るスプルーブッシュ構造を有する成形金型、及びこれを
用いた成形方法に関するものである。
【0006】従来の温調型スプルーブッシュ及び本発明
のスプルーブッシュ構造を有する成形金型について、図
面に基づいて説明する。図1は、従来の温調型スプルー
ブッシュ(一例)を用いた成形装置の概略断面図であ
り、図2は、本発明のスプルーブッシュ構造を含む成形
金型(一例)を用いた成形装置の概略断面図である。射
出成形機のホッパー1に投入された熱硬化性樹脂はシリ
ンダー2及びスクリュー3により溶融される。溶融樹脂
4は射出成形機より射出され、スプルーブッシュ5を通
り、金型8のキャビティ9に注入され、成形物が成形さ
れる。図1及び図2に示された金型においては、とも
に、この成形時及び成形後においてもスプルーブッシュ
5又は15のスプルー部6又は16の樹脂は硬化せず溶
融状態のまま滞留する。
【0007】図3は、図1の成形装置のスプルーブッシ
ュ部分の拡大断面図であり、図4は図3のスプルーブッ
シュの正面図である。図5は、図2の成形装置のスプル
ーブッシュ部分の拡大断面図であり、図6は図5のスプ
ルーブッシュの正面図である。図3の金型では、スプル
ーブッシュ5のスプルー部6の外筒21の外周を切削加
工して螺旋状の溝22を形成し、この溝のシーリングの
ためのスリーブ状の部品23を被着した構造である。成
形時、前記螺旋状の溝22には、図4に示す出入り口2
8,29を通じて温水、温油等の液体媒体を流通させる
ことにより、スプルー部6の樹脂を一定温度に保つ。図
4において、27はスプルー入り口である。これによ
り、滞留したスプルー部の樹脂は、硬化することなく成
形可能な溶融粘度に保持され、次の成形時に、金型8の
キャビティ9内に充填され、成形物に成形される。
【0008】一方、本発明の一例である図5の金型で
は、スプルーブッシュ13を金型7に挿入する構造であ
る。スプルーブッシュ13は、中央にスプルー部16を
有し、外周に複数の凹凸14が設けられている。金型7
はスプルーブッシュ13の側面外側との間に空隙部12
を設けるように、切削加工されている。この空隙部12
は媒体の流路となる。スプルーブッシュの外周に複数の
凹凸を設けたことにより、凹凸が設けられていない場合
の比較して、ブッシュ外周の表面積が大きくなり、冷却
効率が向上する。更に、図6に示すように、空隙部12
に通じる媒体の出入り口18,19は、スプルーブッシ
ュ13の射出成形機側の面に設けられている。この出入
り口は、スプルーブッシュの外側の金型7に設けてもよ
い。このようにしてスプルーブッシュ13と金型7の間
の空隙部に、エア等の液体でない冷却媒体を流通させる
ことによりスプルー部16の樹脂を一定温度に保つもの
である。図6において、17はスプルー入り口である。
これにより、滞留したスプルー部の樹脂を次回の成形時
に、金型8のキャビティ9内に充填され、成形物に成形
される。
【0009】本発明の成形金型は、上記のような構造と
することにより、連続成形が可能であり、従来成形毎に
捨てられていたスプルー部の樹脂を極少化または全廃す
ることができ、成形1回あたりの樹脂使用量の節減を図
ることができる。また、金型構造が簡単であり、冷却媒
体としてエア等の液体でないものを使用するので、従来
の温調型スプルーブッシュのように、液体漏れのない精
密な構造の専用スプルーブッシュ及び液体のための専用
の温調機を必要としない。従って、トラブルの発生が少
なく、良好な連続成形を可能とするものである。成形途
中でトラブルが発生し、スプルーブッシュ13のスプル
ー部16内の樹脂が硬化(または固化)を起こした場合
でも、パーティング面の側から硬化物(または固化物)
を突き出すことが容易である。さらに、本発明における
スプルーブッシュは、従来の温調型スプルーブッシュの
場合に比較して、構造が簡単で軽量であるため、スプル
ーブッシュを引き抜いて硬化物(または固化物)を容易
に除去することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明の成形金型は、スプルー部をブッ
シュ構造とし、該ブッシュ構造の外周には複数の凹凸を
設けてなり、スプルーブッシュの外側に空隙を設け、こ
の空隙部にエア等の液体でない冷却媒体を流通させると
いう簡単な金型構造であるので、スプルーブッシュ内の
樹脂を成形可能な溶融粘度に保持して、この樹脂を次回
の成形において成形物として使用することにより、樹脂
歩留まりを向上させることがでるとともに、従来の温調
型スプルーブッシュのように、精密な構造の専用スプル
ーブッシュを必要とすることなく、専用の温調機も必要
としない。また、エアー等の液体でない冷却媒体を使用
するので、水漏れ、油漏れ、あるいは、サビ、汚れ等の
発生の恐れもなく、熱硬化性樹脂の射出成形において好
適に使用される。また、スプルーブッシュの外周に複数
の凹凸を設けたことにより、冷却効率が向上する。従っ
て、エア等の流体を冷却して使用する場合、その冷却の
程度を小さくし、室温に近い温度で流体を流通させるこ
とも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の温調型スプルーブッシュ構造を有する
成形装置(一例)の概略断面図。
【図2】 本発明のスプルーブッシュ構造を有する成形
装置(一例)の概略断面図。
【図3】 図1の成形装置のスプルーブッシュ部分の拡
大断面図。
【図4】 図3のスプルーブッシュの正面図。
【図5】 図2の成形装置のスプルーブッシュ部分の拡
大断面図。
【図6】 図5のスプルーブッシュの正面図。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 シリンダー 3 スクリュー 4 溶融樹脂 5 スプルーブッシュ 6 スプルー部 7 金型 8 金型 9 キャビティ 12 空隙部(媒体の流路) 13 スプルーブッシュ 14 凹凸 16 スプルー部 17 スプルー入り口 18,19 媒体の出入り口 21 外筒 22 溝 23 スリーブ 27 スプルー入り口 28,29 媒体の出入り口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂の射出成形において、スプ
    ルー部をブッシュ構造とし、該ブッシュ構造の外周には
    複数の凹凸を設けてなり、熱硬化性樹脂を溶融状態に維
    持するために、このスプルーブッシュの外側と金型との
    間にエア等の液体でない冷却媒体を流通させるための空
    隙部を設けることを特徴とするスプルーブッシュ構造を
    有する成形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1の金型を使用し、前記空隙部に
    エア等の液体でない冷却媒体を流通させながら成形する
    ことを特徴とする熱硬化性樹脂の射出成形方法。
JP10179190A 1998-06-25 1998-06-25 成形金型及び成形方法 Pending JP2000006200A (ja)

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EP99111794A EP0967062A1 (en) 1998-06-25 1999-06-18 Mold and molding method

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406024B1 (ko) * 2001-06-22 2003-11-17 주식회사 금성정공 플라스틱 사출성형시 스푸르 및 런너의 공기 냉각방법 및그 장치
JP2014104692A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Fts:Kk ブロー成形装置のダイヘッド構造
WO2017149885A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 株式会社プラモール精工 スプルーブッシュ及びそのブッシュ部品

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JP2014104692A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Fts:Kk ブロー成形装置のダイヘッド構造
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