JP2000005507A - エマルジョンおよび凝集剤組成物 - Google Patents
エマルジョンおよび凝集剤組成物Info
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Abstract
固化に用いる凝集剤として有用かつ有効であり、低腐食
性の新規なエマルジョンを提供する。 【解決手段】 無機凝集剤および有機高分子凝集剤を油
中に粒径10μm以下の粒子として分散含有する事を特
徴とするエマルジョンにより上記目的を達成する事がで
きる。 凝集操作に使用する水溶液状態において、無機
凝集剤と有機高分子凝集剤が共存する。 望ましい混合
比率は、有機高分子凝集剤とアルミニウム塩等の無機凝
集剤を合算した乾固形組成物中の強熱残分(アルミナ含
有量等)が0.5〜20重量%である。
Description
するものであり、本エマルジョンは凝集剤としての用途
に用いられる。凝集剤の用途は廃水処理あるいは汚泥脱
水を主とする。本質的に本発明はアルミニウム塩等の無
機凝集剤を含むカチオン性ないし両性のエマルジョン型
有機高分子凝集剤に関するものである。
る。 例えば、カチオン性モノマーとアクリル酸塩との
両性共重合体(特開昭56−118798号公報)、第
3級アミン塩および第4級アンモニウム塩から成るカチ
オン性モノマーとアクリル酸との両性共重合体(特開平
3−189000号公報)、アクリレートカチオン性モ
ノマーおよびメタクリレートカチオン性モノマーとアク
リル酸との両性共重合体(特開平3−293100号公
報)等の汚泥脱水剤が知られている。また無機凝集剤添
加後の汚泥PHが5〜8である有機質汚泥に対して両性
有機高分子凝集剤を添加する汚泥脱水法(63−158
200号公報)、が知られている。一般的な廃水処理と
して無機凝集剤と有機高分子凝集剤を併用することは公
知である。
集剤を併用する凝集方法は添加設備が2系統必要に成
り、装置が煩雑である。 また無機凝集剤には腐食性が
あり、ストックタンクは耐蝕性を持たせねばならない。
また無機凝集剤と有機高分子凝集剤が相乗効果を発揮
する場合も数多く両者を兼ねる凝集剤が望まれていた。
は、無機凝集剤および有機高分子凝集剤を油中に分散含
有することを特徴とするエマルジョンである。
10μm以下の粒子として油中に分散していることを特
徴とする請求項1に記載のエマルジョンである。
アルミニウム塩であることを特徴とする請求項1ないし
請求項2に記載のエマルジョンである。
ポリ塩化アルミニウムであることを特徴とする請求項1
ないし請求項3に記載のエマルジョンである。
乾固形物中の水不溶性の強熱残分が0.5〜25重量%
である事を特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の
エマルジョンである。
乾固形物中のアルミナ含有量が0.5〜20重量%であ
る事を特徴とする請求項1ないし請求項5に記載のエマ
ルジョンである。
集剤がカチオン性基を有する(メタ)アクリル系高分子
および/またはジ(メタ)アリル系高分子である事を特
徴とする請求項1ないし請求項6に記載のエマルジョン
である。
集剤のカチオン当量値が0.5meq/g以上であるこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載のエマル
ジョンである。
集剤の、2重量%濃度の硫酸アンモニウム水溶液中にお
ける固有粘度が2dl/g以上である事を特徴とする請
求項1ないし請求項8に記載のエマルジョンである。
る油を容易に水中に分散させる為の親水性界面活性剤を
含有する事を特徴とする請求項1ないし請求項9に記載
のエマルジョンである。
を含むモノマー水溶液を、乳化剤を含む油に乳化分散さ
せ、次いで重合操作を行う工程を経る製造方法により製
造された事を特徴とする請求項1ないし請求項10に記
載のエマルジョンである。
いし請求項11に記載のエマルジョンから成る事を特徴
とする凝集剤組成物である。
るいは濃縮・脱水を目的とした汚泥の凝集処理に用いる
事を特徴とする請求項12に記載の凝集剤組成物であ
る。
分離等、廃水の凝集処理に用いる事を特徴とする請求項
12に記載の凝集剤組成物である。
に用いる事を特徴とする請求項12に記載の凝集剤組成
物である。
および有機高分子凝集剤を油中に分散含有する事を特徴
とするエマルジョンである。ここに言う無機凝集剤とは
硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミ
ニウム、ポリ硫酸鉄、塩化第二鉄およびこれらの混合物
から選ばれる一種である。 無機凝集剤は塩水溶液であ
り、そのままでは腐食作用がある。 無機凝集剤の腐
食作用は油中に凝集剤が隔離されている為に大幅に軽減
される。 無機凝集剤と有機高分子凝集剤の相乗効果を
狙う事が本発明の目的である。本発明に用いられる油の
具体例としては、灯油、軽油、中油などの鉱油、あるい
はこれらと実質的に同じ範囲の沸点や粘度などの特性を
有する炭化水素系合成油あるいはこれらの混合物が挙げ
られる。
エマルジョンにおいて、凝集剤が粒径10μm以下の粒
子として油中に分散している事を特徴とする。粒径の小
さい事はエマルジョンの安定性に寄与する。 乳化剤に
より微細粒子を安定にする方法が通常取られる。本発明
のエマルジョンの乳化に用いられる界面活性剤はHLB
3〜6のノニオン性界面活性剤であり、その具体例とし
てはソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレ
ート、ソルビタンモノパルミテートなどを挙げる事がで
きる。
求項2に記載のエマルジョンにおいて、無機凝集剤がア
ルミニウム塩である事を特徴とする。無機凝集剤として
は鉄塩も一般的ではあるがアルミニウム塩の方が有機高
分子凝集剤との相乗効果を発揮し易い。 特に望ましい
無機凝集剤はポリ塩化アルミニウムである。 無機凝集
剤の混入割合は、油を除去した乾固形物中の水不溶性の
強熱残分(アルミナ等の金属酸化物含有量)が0.5〜
25重量%の範囲である。 好ましくは、アルミナ含有
量が0.5〜20重量%の範囲であり、特に好ましくは
アルミナ含有量が0.5〜15重量%の範囲である。強
熱残分は1000°Cの電気炉にて恒量に成るまで(約
3時間程度)加熱して秤量する。 無機凝集剤の混入割
合としては、この範囲の程度の強熱残分(灰分)あるい
はアルミナ含有量を与える配合比が相乗効果の点で好ま
しい。
求項3に記載のエマルジョンにおいて、有機高分子凝集
剤がカチオン性基を有する(メタ)アクリル系高分子お
よび/またはジ(メタ)アリル系高分子である事を特徴
とする。有機高分子が含有するカチオン性モノマー単位
としては下記式1あるいは下記式2で表される化合物を
挙げる事ができる。これらカチオン性モノマーと共にア
クリルアミドやアクリル酸等のノニオン性あるいはアニ
オン性のモノマーを共重合させて得たポリマーも本発明
の有機高分子凝集剤であるが、アニオン性のモノマーが
多すぎると効果に悪影響を及ぼす場合も有り、過剰使用
は避けるべきである。
H6 、C3 H5 OH;R1 はHまたはCH3 ;R2 ,R
3 は炭素数1〜4のアルキル基;R4 は水素または炭素
数1〜4のアルキル基あるいはベンジル基;X- はアニ
オン性対イオンを表す。)
X- は対イオンをあらわす。)
る化合物の具体例としては、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレートの三級塩および四級アンモニウム
塩、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド
の三級塩および四級アンモニウム塩、ジアルキルアミノ
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの三級塩およ
び四級アンモニウム塩、ジアルキルアミノヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリルアミドの三級塩および四級アン
モニウム塩あるいはこれらの混合物から選ばれる一種を
挙げる事ができる。 これらの中でもアクリロイロキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリロイ
ロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド塩酸塩あるいはこれら
の混合物から選ばれる一種が好ましく用いられる。本発
明に用いられる前記式(2)で表される化合物の具体例
としては、ジ(メタ)アリルアミンの二級塩、三級塩お
よび四級アンモニウム塩あるいはこれらの混合物から選
ばれる一種を挙げる事ができる。 これらの中でもジメ
チルジアリルアンモニウムクロリドが好ましく用いられ
る。
値は0.5meq/g以上であることが好ましい。 カ
チオン性基の多い方が無機凝集剤の効果を高め、相乗効
果を発揮する。 また、本発明の有機高分子凝集剤の、
2重量%濃度の硫酸アンモニウム水溶液中における固有
粘度は2dl/g以上、好ましくは5dl/g以上であ
る。 高分子量である事が有機高分子凝集剤の凝集性能
を高め、無機凝集剤と併用した場合の相乗効果を発揮し
易い。
を容易に水中に分散させる為の親水性界面活性剤を含有
するエマルジョンである事を特徴とする。本エマルジョ
ンは原液即ち油中水型エマルジョンのままで使用する事
もあり、水に溶解して使用する場合でも速やかに溶解す
る事が求められる。 この目的の為にHLB9〜15の
親水性のノニオン性界面活性剤を油中に添加しておく事
が有効である。 特に好ましくはHLB10〜14のノ
ニオン性界面活性剤が用いられる。好ましいノニオン性
界面活性剤の代表例として、例えばポリオキシエチレン
やしアルコールエーテル,ポリオキシチレンノニルフェ
ニルエーテル等を挙げる事ができる。
モノマー水溶液を、乳化剤を含む油に乳化分散させ、次
いで重合操作を行う工程を経る製造方法により製造され
たエマルジョンである事を特徴とする。モノマー水溶液
中にはジビニル化合物の様な架橋剤を含有させ、一部あ
るいは大部が水不溶性の有機高分子凝集剤を製造する事
もできる。モノマーに高級アルキル基等を導入して疎水
性を付与する事もできる。重合開始はラジカル発生剤に
よる。乳化時の高剪断により粒径は小さくできる。いわ
ゆるエマルジョンタイプの高分子製造法とはモノマー水
溶液があらかじめ無機凝集剤を含んでいる点で異なる。
かかる操作を経る事により無機凝集剤はポリマー粒子
内に閉じ込められ安定なエマルジョンを形成する事がで
きる。本発明に係る高分子は本質的に公知の重合法によ
り共重合する事ができる。例えば無機凝集剤を含まぬ重
合性ビニル単量体水溶液と、HLBが3〜6であるノニ
オン性界面活性剤を含む油(有機分散媒)とを混合し乳
化させた後、ラジカル重合開始剤の存在下、温度30〜
80°Cで重合させ油中水型カチオン性重合体エマルジ
ョンを製造する方法が特開昭61−236250号公報
に記載されているが、この方法を適用して単量体と共に
無機凝集剤を共存させる事により本発明の油中水型エマ
ルジョンを合成する事ができる。 この油中水型エマル
ジョンに親水性界面活性剤を添加して水に混合し、水中
油型エマルジョンに転相し、凝集剤として使用する。
溶解後の添加条件等は、通常の高分子凝集剤と異なる点
は無い。 またエマルジョン原液を添加して用いる事も
できる。
物は一般的に凝集剤が用いられる全ての用途を対象とす
る。 本発明の凝集剤組成物は他の有機高分子凝集剤
(アニオン、カチオン両性)との併用や組み合わせ使
用、ベントナイトや粉末活性炭等の濾過助剤との併用や
組み合わせ使用、酸や塩類との併用、高吸水性樹脂との
併用等が可能であり、原液添加でも水溶液添加でも用い
る事ができる。特に原液添加が容易な事は本発明品の大
きな利点と言える。
利廃水の凝集沈殿スラリーあるいは各種有機汚泥等の凝
集処理による汚泥の濃縮・脱水等に用いる事ができる。
ここに言う有機汚泥とは、凝集処理汚泥の混合等による
無機成分の混入を忌避するものではなく、下水やし尿の
処理場から発生する汚泥、あるいは食品工業廃水の生物
処理汚泥、あるいは製紙会社の汚泥等、多量の炭素成分
を含有する汚泥の総称である。 汚泥濃縮には沈降・浮
上等の重力利用の他にデカンターにて遠心濃縮する方法
が有り、凝集剤を使用する場合も多い。 汚泥の脱水機
としてはデカンター・ベルトプレス・スクリュープレス
等に賞用され、フィルタープレスやベルトフィルターに
使用する場合も有る。 汚泥脱水を促進する効果の発現
機構は凝集によるものであるが、凝集(造粒)操作の後
に一部の水分を濾過等により濃縮して脱水機に供するこ
ともできる。 また、他のカチオン性高分子凝集剤やア
ニオン性高分子凝集剤あるいは両性高分子凝集剤と併用
あるいは混合して組み合わせて使用することもでき、活
性炭,珪藻土,ベントナイト,古紙パルプの様な水不溶
性物質と共に用いることもできる。 高吸水性樹脂と共
に使用することが有効な場合も有る。香料や消臭剤を公
知のごとく使用することも問題ない。本凝集剤組成物
は、汚泥処理以外に、ラテックス廃水の凝結あるいは各
種廃水の電荷の中和等に用いると卓効を示し、アオコ等
藻類の除去や泥水の清澄化あるいは活性汚泥の沈降促進
等に用いると良い。また、凝集剤はトンネル工事等の土
木作業所から発生する含水土を、水を分離すること無
く、固化あるいは粒状化する目的でも使用されている。
添加方法は分散液の原液添加であり、含水土中の水に溶
解して効果を発揮する。特にポリアニオン系分散剤を使
用した排含水土を処理する場合にポリカチオンとしての
電荷の中和と架橋吸着の相乗効果による処理効果は著し
い。シールド、杭打ち、連壁等の土木工事から発生する
泥水の処理にも、同様の作用効果を発揮し、水を分離す
る場合の泥水・泥土の処理にも有効である。本発明の凝
集剤組成物による処理土はべたつかないので喜ばれる。
軽減する。 その理由は油が絶縁材と成って金属表面を
覆い腐食電流を防止している為である。 無機凝集剤と
高分子量の有機高分子凝集剤との相乗効果が発生する理
由が何故であるかは定かではない。 特にPAC等のア
ルミニウムの一価アニオン塩とアクリル酸エステル系の
有機高分子凝集剤との相乗効果が発生する理由が何故で
あるかは定かではないが、縮合系等の低分子量の有機高
分子凝集剤との間には見られぬ程の効果を発揮する。
アルミニウムの一価アニオン塩が存在しない場合、アク
リル酸エステル系の有機高分子凝集剤の希釈水溶液は加
水分解等の劣化により白濁し易い。アルミニウムの一価
アニオン塩が存在すると希釈水溶液の白濁が生じないこ
とから、アルミニウムの一価アニオン塩は加水分解等の
劣化を防止する作用が有るものと考えられる。 また、
効果的な面から考察すれば、凝集剤水溶液が液滴として
水中に分散し架橋吸着等の凝集作用を示すことから、有
機高分子凝集剤分子は液滴内でアルミニウムの一価アニ
オン塩の雰囲気下に有る複合物として挙動する。 また
アルミニウムイオンも有機高分子凝集剤分子の雰囲気下
に有るとも言える。 水酸化アルミニウムの析出粗大化
は有機高分子凝集剤分子により阻害されコロイドを形成
し易い。 また、アルミニウムの一価アニオン塩から供
給されるところの縮合アルミニウムイオンはポリカチオ
ンとして作用することから該液滴の電荷中和作用は大幅
に高まり、有機高分子凝集剤分子の架橋吸着作用を妨害
する凝集阻害物質等に対して抵抗性を持つものと考え
る。
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に制約されるものではない。
装置を備えた反応槽に沸点190°Cないし230°C
のイソパラフィン120.0Kgおよびソルビタンモノ
オレート7.5Kgを仕込んだ。 脱塩水65Kg、P
AC(Al2 O3 10%、乾固形物29%)100Kg
およびアクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウム
クロリド(AMC)30モル%アクリルアミド(AA
M)70モル%の組成のモノマー150Kgの混合物を
添加し、ホモジナイザーにて攪拌乳化した。 得られた
エマルジョンにイソプロピルアルコール20gを加え窒
素置換の後、ジメチルアゾビスイソブチレート40gを
加え、温度50°Cに制御しながら重合反応を完結さ
せ、その後ポリオキシエチレンやしアルコールエーテル
7.5Kgを添加混合して試験に供する試料(試料−
1)(本発明の凝集剤組成物)とした。以下、同様に表
1に記載の組成の無機凝集剤およびモノマー組成てエマ
ルジョン重合を行い、試料2〜8および比較試料1〜4
を得た。以上まとめて表1に記載する。
試料1〜4原液をビーカーにとり、500°Cにて1時
間加熱後除冷して焼鈍したSUS−304のテストピー
ス(長さ50mm幅30mm厚さ1mm)を表2記載の
時間浸漬し重量測定を行った。結果を表2に示す。
試料をポリマー濃度0.2%に成る様に調製した水希釈
液を用いて、し尿処理場より発生するし尿膜処理汚泥を
ベルトプレスにより脱水した。試験に供した汚泥の性状
はPH;7.2,SS;12300mg/l,強熱減量
72.5%,Mアルカリ度2500mg/lである。
この汚泥に表3記載量の各試料を添加攪拌しベルトプレ
スで脱水した結果を表3に示す。
試料をポリマー濃度0.2%に成る様に調製した水希釈
液を用いて、下水処理場より発生する下水余剰汚泥(P
H;7.0,SS;2300mg/l,強熱減量72.
0%)に表4記載量の各試料を添加し造粒濃縮槽にて攪
拌し、汚泥をペレット状に成形するとともに余分の水分
を濾液として除去し、濃縮された凝集(造粒)汚泥をベ
ルトプレスにより脱水した。結果を表4に示す。
沈殿汚泥と活性汚泥法の余剰汚泥の混合汚泥に試料およ
び比較試料の水希釈液を添加混合した後ベルトプレスに
より脱水した脱水試験の結果を表ー5に示す。
願発明の含水率低下効果は顕著であり焼却や埋め立て等
の最終処分の経費削減に有効である。
す。 (凝集試験)砂利・砂の洗浄工程から排出される建設骨
材洗浄排水をアクリルアミド・アクリル酸ソーダ共重合
物から成るアニオン系高分子凝集剤にて凝集しクラリフ
ァイヤーに供給して上澄み処理水と建設骨材洗浄廃泥に
分離し、この建設骨材洗浄廃泥(SS12%)を引抜き
ポンプでストックタンクに移送する際、ポンプサクショ
ンに前記試料の30倍水希釈液を注入して均一に分散さ
せ、ストックタンクにて沈降を防止する様にゆるやかな
攪拌を続け微細に造粒した廃泥を得、加圧ポンプにてフ
ィルタープレスにチャージし脱水した。 脱水濾液はア
ニオン系高分子凝集剤にて凝集処理した後のクラリファ
イヤーへ注入する前の泥水に添加混合したところ、それ
まで100ppmを越えていた処理水SSがいずれも1
0ppm程度にまで減少し清澄化の効果を発揮した。フ
ィルタープレスにチャージし脱水する1サイクルの廃泥
のフィード時間を、無薬注の場合を100%として、各
試料添加時のフィード時間の割合を求めた。また最終排
出ケーキの含水率を求めた。 結果を表6に示す。
明の脱水促進効果および処理水の清澄化効果は顕著であ
り砂利廃水処理の経費削減に有効である。
Claims (15)
- 【請求項1】 無機凝集剤および有機高分子凝集剤を油
中に分散含有する事を特徴とするエマルジョン。 - 【請求項2】 凝集剤が粒径10μm以下の粒子として
油中に分散している事を特徴とする請求項1に記載のエ
マルジョン。 - 【請求項3】 無機凝集剤がアルミニウム塩である事を
特徴とする請求項1ないし請求項2に記載のエマルジョ
ン。 - 【請求項4】 無機凝集剤がポリ塩化アルミニウムであ
る事を特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のエマ
ルジョン。 - 【請求項5】 油を除去した乾固形物中の水不溶性の強
熱残分が0.5〜25重量%である事を特徴とする請求
項1ないし請求項4に記載のエマルジョン。 - 【請求項6】 油を除去した乾固形物中のアルミナ含有
量が0.5〜20重量%である事を特徴とする請求項1
ないし請求項5に記載のエマルジョン。 - 【請求項7】 有機高分子凝集剤がカチオン性基を有す
る(メタ)アクリル系高分子および/またはジ(メタ)
アリル系高分子である事を特徴とする請求項1ないし請
求項6に記載のエマルジョン。 - 【請求項8】 有機高分子凝集剤のカチオン当量値が
0.5meq/g以上であることを特徴とする請求項1
ないし請求項7に記載のエマルジョン。 - 【請求項9】 有機高分子凝集剤の、2重量%濃度の硫
酸アンモニウム水溶液中における固有粘度が2dl/g
以上である事を特徴とする請求項1ないし請求項8に記
載のエマルジョン。 - 【請求項10】 分散媒である油を容易に水中に分散さ
せる為の親水性界面活性剤を含有する事を特徴とする請
求項1ないし請求項9に記載のエマルジョン。 - 【請求項11】 無機凝集剤を含むモノマー水溶液を、
乳化剤を含む油に乳化分散させ、次いで重合操作を行う
工程を経る製造方法により製造された事を特徴とする請
求項1ないし請求項10に記載のエマルジョン。 - 【請求項12】 請求項1ないし請求項11に記載のエ
マルジョンから成る事を特徴とする凝集剤組成物。 - 【請求項13】 汚泥の凝集処理に用いる事を特徴とす
る請求項12に記載の凝集剤組成物。 - 【請求項14】 廃水の凝集処理に用いる事を特徴とす
る請求項12に記載の凝集剤組成物。 - 【請求項15】 含水土処理に用いる事を特徴とする請
求項12に記載の凝集剤組成物。
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JPH11244867A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Mitsubishi Materials Corp | シリカ含有地熱熱水処理方法 |
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1999
- 1999-04-20 JP JP11190899A patent/JP4177513B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101965898B1 (ko) | 2017-06-29 | 2019-08-13 | 김병만 | 유기응집제를 무기응집제에 마이크로 코팅시켜 유무기복합응집제로 제공되는수질개선제 조성물 및 그 제조방법 |
KR102331750B1 (ko) * | 2021-03-29 | 2021-12-01 | 한국서부발전 주식회사 | 공정수 처리방법 |
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