JP2000005239A - 電動車の駆動制御装置 - Google Patents

電動車の駆動制御装置

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JP2000005239A
JP2000005239A JP10178939A JP17893998A JP2000005239A JP 2000005239 A JP2000005239 A JP 2000005239A JP 10178939 A JP10178939 A JP 10178939A JP 17893998 A JP17893998 A JP 17893998A JP 2000005239 A JP2000005239 A JP 2000005239A
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front wheel
speed
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driving rear
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Akihiko Momose
明彦 百瀬
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両本体の進行方向の角度を前進方向および
後進方向のいずれにおいても操舵に違和感が発生しない
ように制御できる電動車の駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 左右一対の駆動後輪6,6の前方に前進
時の仮想前輪26aを設定し、かつ、該駆動後輪6,6
の後方に後進時の仮想前輪26bを設定すると共に、前
進時には前方仮想前輪26aについて、かつ、後進時に
は駆動後輪6,6後方の仮想前輪26bについて、進行
方向角度αv,βvおよび走行速度Av,A’vがジョ
イスティック11により入力された指示角度α,βおよ
び指示走行速度A,A’になるように前記左右の駆動後
輪6,6の指示速度AL,ARをそれぞれ演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右一対の駆動
後輪の回転方向と回転数差とにより操舵するモーター駆
動の車椅子(電動車椅子)等の電動車に係り、特に操舵
感の改良を図った電動車の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動車椅子等の電動車は、左右
一対のモーターにより各々独立に駆動される左右一対の
駆動後輪と、フリーキャスターの前論と、車両本体の走
行速度と進行角とを入力する入力手投であるジョイステ
ィツクとを有する。
【0003】図10は「+」型のジョイスティツク10
1の進行角αと走行速度Aとを説明する模式図であり、
左右軸Xと前後軸Yとを直交するように配設している。
【0004】このジョイスティツク101は左右軸Xと
前後軸Yとを含む操作平面102の中心Oa上に、操作
レバー103を起伏自在かつその中心Oa(紙面垂直方
向)回りに回動自在に直立させ、この操作レバー103
の直立状態で車両本体の停止を指示し、操作レバー10
3の傾倒方向で車両本体の進行方向の角度αを指示し、
その傾倒角で車両本体の走行速度Aを指示するようにな
っている。但し、走行速度の最大速度は図示しない操作
装置により設定するようになっている。
【0005】したがって、ジョイスティツク101は乗
員(ユーザー)が操作レバー103を、例えば図10
中、前,後,左右側にそれぞれ傾倒させたときに、その
傾倒角に応じた速度Aと、車両本体の前進.後進,左
折,右折ないしスピンの進行角αとをほぼ同時に入力し
て指示することができる。
【0006】また、図11は、上記左右軸Xと前後軸Y
とを操作レバー103の直立中心Oa回りに45°回転
させた「X」型のジョイスティツク104を示してい
る。この「X」型ジョイスティツク104では、おのお
のの軸から直接両輪に速度配分し、また、「+」型で
は、読み込んだ値(前後・左右)より「X」型に合わせ
た特性で、指示速度(A)と、指示方向(α)を制御用
マイコンの演算により算出し、それを左右両輪の指示速
度に配分していた。
【0007】そして、従来の駆動制御装置はこれらジョ
イスティツク101,104の左右軸Xと前後軸Yの各
端部に各々設けた可変抵抗器等のポテンショメーターか
らの検出出力を受けて、このジョイスティツク101,
104により指示された指示進行角αと指示速度Aとを
算出し、車両本体の実際の進行角と速度がこれら指示進
行角αと指示速度Aに各々一致するように、左右一対の
駆動後輪を駆動する左右のモーターの回転方向と回転速
度とを各々独立して制御するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の駆動制御装置では、左右一対の駆動後輪の接
地中心同士を結ぶ中心軸上の旋回中心で、左右の回転
(左,右折)操舵ないしスピンを行なうように進行方向
の指示角を演算して操舵するので、左右一対の駆動後輪
の接地中心同士を結ぶ中心軸の旋回中心回りで左,右折
ないしスピンをする。このために、いわばユーザーの乗
車位置よりも後方の旋回中心軸回りで車両本体が旋回す
るので、駆動後輪よりも前方の前輪に操舵輪を設けた
三,四輪自動車の操舵感に慣れたユーザーにとっては車
体の回転ないしスピンが急に行なわれる感覚を受けるこ
とになり、操舵に違和感を与えるという問題がある。
【0009】このような問題点に対して、自然な操縦安
定性を実現する手段として、仮想の前輪を設定して、ジ
ョイスティツクによる指示進行角αを仮想前輪の操舵角
に一致させるモデル手法が案出されている。しかしなが
ら、前進方向時について操縦安定性の調整を行い、後進
時にも仮想前輪の位置を同じくして調整を行うのみで
は、後進時には操舵した場合に、操舵量以上に左右に振
られている感覚を覚えて違和感が残り、かつ、操作しに
くいものになる恐れがあった。
【0010】本発明は、前記の問題点を解消するべくな
されたものであって、車両本体の進行方向の角度を前進
方向および後進方向のいずれにおいても操舵に違和感が
発生しないように制御できる電動車の駆動制御装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、各
々の駆動モーターにより各々独立に駆動される左右一対
の駆動後輪およびその前輪を車両本体に設けた電動車の
駆動制御装置において、車両本体の進行方向の角度を入
力する角度入力手投と、車両本体の走行速度を入力する
速度入力手段とを有し、前記左右一対の駆動後輪の前方
に前進時の仮想前輪を設定し、かつ、該駆動後輪の後方
に後進時の仮想前輪を設定すると共に、前進時には前方
仮想前輪について、かつ、後進時には駆動後輪後方の仮
想前輪について、進行方向角度および走行速度が前記入
力された指示角度および指示走行速度になるように前記
左右の駆動後輪の指示速度をそれぞれ演算する手段と、
この演算値になるように前記左右の駆動モーターの駆動
を各々独立して制御する制御手段とを備えたことを特徴
とする電動車の駆動制御装置である。請求項2の発明
は、角度人力手投と速度入力手投が車両本体の進行方向
の角度と走行速度とを共に入力可能なジョイスティツク
であることを特徴とする請求項1記載の電動車の駆動制
御装置である。請求項3の発明は、前進時の仮想前輪と
後進時の仮想前輪とは左右一対の駆動後輪からの距離が
異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載
の電動車の駆動制御装置である。
【0012】したがって、請求項1の発明によれば、ユ
ーザーの乗車位置よりも前進時に前方の仮想前輪によ
り、かつ、後進時には後方の仮想前輪により、あたかも
操舵されているように車両本体が制御されるので、仮想
前輪で操舵される感覚をユーザーに与えることができ
る。このために、前進時に操舵用前輪を具備した自動三
輪車とほぼ同一の操舵感をユーザーに与えることがで
き、また、後進時に車両前部が振られることがなくなる
ので、前進時と後進時のいずれの場合にも、操舵上の違
和感を防止ないし低減することができる。請求項2の発
明によれば、請求項1記載の角度入力手投と速度入力手
段がジョイスティツクであるので、このジョイスティツ
クの操作レバーの傾倒操作により、車両本体の進行方向
を指示する指示角と走行速度とをほぼ同時に人力して指
示することができ、入力操作が容易である。請求項3の
発明によれば、前進時の仮想前輪と後進時の仮想後輪と
は左右一対の駆動後輪からの距離が異なっているので、
前進時と後進時の操舵感覚をいずれの場合も適切に設定
できる。したがって、操舵上の違和感をなお一層低減す
ることができ、あらゆる操舵において最適な操舵間隔を
得ることができる。。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る
電動車の駆動制御装置が適用された電動車椅子1の側面
図、図2はその平面図である。
【0014】これらの図において、電動車椅子1は、例
えばパイプ製で概略矩形体を呈した車体フレーム2を備
えており、この車体フレーム2の上部には概略平坦な着
座シート3が設置される。着座シート3の後部には背当
て部4が立設され、着座シート3の左右には肘掛け部
(アームレスト)5,5が設けられている。また、車体
フレーム2の後下部には左右一対の駆動後輪6,6が軸
支され、車体フレーム2の前下部には後輪6,6よりも
旋回動自在かつ小径のフリーキャスターからなる左右一
対の前輪7,7が設けられている。なお、前輪7,7の
前方には足載せ部(フートレスト)8,8が設けられて
いる。
【0015】着座シート3の下方には、車体フレーム2
後部に走行用の駆動モーターと減速ギア機構からなり例
えば後輪6,6の懸架機構の機能も有する動力ユニット
9aと、車体フレーム2に吊り下げられた電源用のバッ
テリー9bとが搭載されており、この動力ユニット9a
の図示しない左右一対の駆動モーターにより後輪6,6
が各々独立に駆動されるようになっている。
【0016】そして、このように構成された車両本体の
例えば右側の肘掛け部5の前方にはコントロールボック
ス10が配設されており、このコントロールボックス1
0の上面上には操縦用のジョイスティツク11が立設さ
れ、コントロールボックス10の側面には最大速度を設
定する調速レバー12が配設されている。
【0017】図3はジョイスティツク11の操作レバー
13回りの拡大斜視図、図4はジョイスティツク11の
コントロールボックス10内部の要部構成を示す平面図
である。
【0018】ジョイスティツク11は車両本体の進行方
向の角度αと走行速度Aを指示するための入力手投であ
り、図3に示すように、その操作レバー13をコントロ
ールボックス10の操作平面10aの上面上に、起伏
(傾倒)自在かつ垂直軸心Oc回りに回動自在に直立さ
せている。そして操作レバー13の直立状態で車両本体
の走行速度がゼロ、つまり、停止を指示すると共に、こ
の直立を基準とする操作レバー13の傾倒角により所望
の走行速度Aを入力して指示することができ、傾倒角が
最大のときに最高速度を指示するようになっている。
【0019】また、操作レバー13の例えば左右軸X0
の基準軸Odからの垂直軸心Oc回りの回動角αにより
車両本体の進行方向の角度を入力して指示するようにな
っている。例えば操作レバー13を左右軸X0の基準軸
Od側に傾倒させたときに、右折ないし右向きのスピン
を指示し、前後軸Y0上の前方に傾倒させたときに前
進、同様に、左側に傾倒させたときに左折ないし左向き
のスピンを指示し、後方に傾倒させたときに後進を指示
するようになっている。
【0020】図4に示すようにジョイスティツク11
は、X0軸,Y0軸を回動軸として長さ方向が「X」字状
に交差した円弧状の2本のスイングアーム14,15
と、この各スイングアーム14,15の一端部に装備さ
れたそれぞれのポテンショメーター16,17とを有す
る。
【0021】これらポテンショメーター16,17は、
各スイングアーム14,15の中心軸線O1(X
0軸),O2(Y0軸)を中心とする回動角変位を電気抵
抗値の変化に変換して左右ジョイスティツク信号と前後
ジョイスティツク信号として出力する指示用可変抵抗器
である。各スイングアーム14,15はそれらの交差中
心部に長穴14a,15aが長さ方向に沿って穿設され
ており、この長穴14a,15aには、操作レバー13
の基端部13aを直交するように貫通させた構成によ
り、各スイングアーム14,15に対して所定の回動動
作を同時に付勢するようになっている。なお、図4中、
18は各ポテンショメーター16,17を保持する多角
筒状の筐体であり、コントロールボックス10内に位置
している。
【0022】図5はこのジョイスティツク11から出力
される左右,前後ジョイスティツク信号を受けて左右一
対の駆動後輪6,6を各々独立して駆動する左右一対の
駆動モーター19,20の回転方向と回転速度とを各々
独立して制御する制御手段である駆動制御装置21の構
成を示すブロック図である。
【0023】駆動制御装置21は例えばコントロールボ
ックス10内に収容され、ジョイスティツク11の各ポ
テンショメーター16,17からの左右,前後のジョイ
スティツク信号を受けてジョイスティツク11の傾倒な
いし回動操作により入力(指示)された車両本体の進行
方向の指示角度αと指示走行速度Aとを演算して、指示
走行速度Aに応じたデューティ比の左右のPWM信号を
出力する制御用マイコン22と、この左右のPWM信号
を受けて、複数のFET23を有するスイッチング回路
を駆動することにより、左,右の駆動モーター19,2
0の回転方向と回転速度とを各々独立して制御するFE
Tドライバー24とを有する。なお、図6中、符号25
は左,右の駆動モーター19,20等の電源であるバッ
テリーである。
【0024】そして、制御用マイコン22は、ジョイス
ティック11からの左右,前後のジョイスティック信号
を受けて、このジョイスティック11により指示された
進行方向の指示角度αと走行速度Aとを演算する場合
は、例えば図6に基づき行う。すなわち、図6のよう
に、前記左右一対の駆動後輪6,6の前方に前進時の仮
想前輪26aを設定し、かつ、該駆動後輪6,6の後方
に後進時の仮想前輪26bを設定すると共に、前進時に
は前方仮想前輪26aについて、かつ、後進時には駆動
後輪6,6後方の仮想前輪26bについて、進行方向角
度αvおよび走行速度Avがジョイスティック11によ
り入力された指示角度αおよび指示走行速度Aになるよ
うに前記左右の駆動後輪6,6の指示速度AL,ARを
それぞれ演算する。
【0025】つまり、一例として前進時には、図7に示
すように、制御用マイコン22は、左右の駆動後輪6,
6の接地中心a,b同士を結ぶ中心軸Oe上の左右等距
離点cから前方へ任意の距離L離れた地点に仮想前輪2
6(26a)の設置中心dを置いたときに、この仮想前
輪26における進行方向の角度αvと走行速度Avが、
指示された進行方向の指示角度αと指示走行速度Aと一
致するように左右の駆動後輪6,6の指示速度AL,A
Rを演算する。
【0026】この左右の指示走行速度AL,ARは、図
7で示す中心軸Oe上の旋回中心Ofと各後輪6,6お
よび仮想前輪26との間の位置関係で速度の比率が定ま
るので、次式(1),(2)により求める。
【0027】
【数1】 但し、(1),(2)式中、xは仮想前輪26の仮想旋
回中心Ofと内輪の設置中心bとの中心軸Oe上での間
隔を示し、Rは仮想前輪26の旋回半径を示す。
【0028】また、後進する場合の仮想前輪26bも同
様に、仮想前輪26bを駆動輪6,6の後方位置に距離
L’離れて置いて、ジョイスティツク11により入力さ
れた指示角度βと指示走行速度A’を、前記(1),
(2)式と同様の演算により(βをαに、A’をAにそ
れぞれ代入する)求める。なお、この距離L’は、前進
時の距離Lと異なるものに設定することが好適である。
【0029】そして、制御用マイコン22はこのように
演算にて求めた左,右の駆動後輪6,6に対する指示走
行速度AL,ARを、その速度に応じたデューティ比の
パルス幅に変調して、左右のPWM信号をFETドライ
バー24に与える。
【0030】FETドライバー24はこの左右のPWM
信号に応じて左右のスイッチング回路路の複数のFET
23を適宜駆動させることにより、左,右モーター1
9,20の通電方向を各々独立して制御して、その回転
方向を制御すると共に、左.右モーター19,20の通
電をパルスで各々独立して制御することにより回転速度
を制御する。
【0031】ここで、図8,図9は、ジョイスティツク
11による前進時,後進時の指示角度α,βと駆動後輪
6,6両輪の回転方向の関係の比較例、本発明を示す。
図の斜線部は後輪6,6両輪が逆転している旋回領域で
あり、それ以外は両輪が同方向に回転する直進領域であ
る。このとき、境界上では片輪が停止した状態になる。
【0032】図8の比較例の場合、図中の旋回領域の範
囲はα=βとなっており、前進と後進とで同じであり、
仮想前輪の距離Lも同じである。これに対して、本発明
例の場合、図9に示すように、前進時と後進時とでは仮
想前輪の位置を変更し(距離L≠L’)、後進用の仮想
前輪26bを設定することにより、前進・後進とで旋回
特性を変更し、前進・後進の各々について操縦安定性の
調整ができるようにしているものである。
【0033】以上のように前記実施形態は構成されたも
のなので、前進時に操舵用前輪を具備した自動三輪車と
ほぼ同一の操舵感をユーザーに与えることができる。ま
た、後進時に車両前部が振られることがなくなるので、
前進時と後進時のいずれの場合にも、操舵上の違和感を
防止ないし低減することができる。
【0034】また、角度入力手投と速度入力手段がジョ
イスティツク11であるので、このジョイスティツク1
1の操作レバー13の傾倒操作により、車両本体の進行
方向を指示する指示角αと走行速度Vとをほぼ同時に人
力して指示することができ、入力操作が容易である。
【0035】また、前進時の仮想前輪26aと後進時の
仮想前輪26bは左右一対の駆動後輪からの距離L,
L’同士が異なっているので、前進時と後進時の操舵感
覚をいずれの場合も適切に設定できる。したがって、操
舵上の違和感をなお一層低減することができ、あらゆる
操舵において最適な操舵間隔を得ることができる。。
【0036】なお、この発明は、前輪7,7を強制操舵
するように構成する場合にも適用することができ、この
前輪強制操舵の機種とフリーキャスター輪の機種の旋回
特性を同様にすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
ユーザーの乗車位置よりも前方の仮想前輪により前進時
に操舵用前輪を具備した自動三輪車とほぼ同一の操舵感
をユーザーに与えることができ、また、前記乗車位置よ
りも後方の仮想前輪により後進時に車両前部が振られる
ことがなくなるので、前進時と後進時のいずれの場合に
も、操舵上の違和感を防止ないし低減することができ
る。
【0038】また、請求項2の発明によれば、請求項1
記載の角度入力手投と速度入力手段がジョイスティツク
であるので、このジョイスティツクの操作レバーの傾倒
操作により、車両本体の進行方向を指示する指示角と走
行速度とをほぼ同時に人力して指示することができ、入
力操作が容易である。
【0039】請求項3の発明によれば、前進時の仮想前
輪と後進時の仮想後輪とは左右一対の駆動後輪からの距
離が異なっているので、前進時と後進時の操舵感覚をい
ずれの場合も適切に設定できる。したがって、操舵上の
違和感をなお一層低減することができ、ユーザーはあら
ゆる操舵において好ましい操舵感覚を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電動車の駆動制御装置が適用さ
れた電動車椅子の側面図である。
【図2】図1の電動車椅子の平面図である。
【図3】ジョイスティツクの操作レバー回りの拡大斜視
図である。
【図4】ジョイスティツクのコントロールボックス内部
の要部構成を示す平面図である。
【図5】制御手段である駆動制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】前方および後方の仮想前輪と駆動後輪の位置関
係の説明図である。
【図7】駆動後輪の速度比率等の演算を説明する説明図
である。
【図8】比較例のジョイスティツクの指示角度と駆動後
輪両輪の回転方向の説明図である。
【図9】本発明例のジョイスティツクの指示角度と駆動
後輪両輪の回転方向の説明図である。
【図10】「+」型ジョイスティツクの操作状態の説明
図である。
【図11】「X」型ジョイスティツクの操作状態の説明
図である。
【図12】従来の電動車の駆動制御装置による右側駆動
後輪の指示速度が指示角に対して直線的に変化する状態
の説明図である。
【図13】従来の電動車の駆動制御装置による左側駆動
後輪の指示速度が指示角に対して直線的に変化する状態
の説明図である。
【符号の説明】
1 電動車椅子 6,6 左右一対の駆動後輪 10 コントロールボックス 11 ジョイスティツク 13 ジョイスティツクの操作レバー 19,20 左右一対の駆動モーター 21 駆動制御装置 26a,26b 前方,後方の仮想前輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の駆動モーターにより各々独立に駆
    動される左右一対の駆動後輪およびその前輪を車両本体
    に設けた電動車の駆動制御装置において、 車両本体の進行方向の角度を入力する角度入力手投と、 車両本体の走行速度を入力する速度入力手段とを有し、 前記左右一対の駆動後輪の前方に前進時の仮想前輪を設
    定し、かつ、該駆動後輪の後方に後進時の仮想前輪を設
    定すると共に、前進時には前方仮想前輪について、か
    つ、後進時には駆動後輪後方の仮想前輪について、進行
    方向角度および走行速度が前記入力された指示角度およ
    び指示走行速度になるように前記左右の駆動後輪の指示
    速度をそれぞれ演算する手段と、 この演算値になるように前記左右の駆動モーターの駆動
    を各々独立して制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする電動車の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 角度人力手投と速度入力手投が車両本体
    の進行方向の角度と走行速度とを共に入力可能なジョイ
    スティツクであることを特徴とする請求項1記載の電動
    車の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前進時の仮想前輪と後進時の仮想前輪と
    は左右一対の駆動後輪からの距離が異なっていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の電動車の駆動制御
    装置。
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