JP2000004192A - ダイバーシチ受信装置 - Google Patents

ダイバーシチ受信装置

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JP2000004192A JP10305556A JP30555698A JP2000004192A JP 2000004192 A JP2000004192 A JP 2000004192A JP 10305556 A JP10305556 A JP 10305556A JP 30555698 A JP30555698 A JP 30555698A JP 2000004192 A JP2000004192 A JP 2000004192A
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嘉夫 浦部
均 ▲高▼井
Hitoshi Takai
Hidesato Yamazaki
秀聡 山▲崎▼
Kenichi Mori
健一 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長度が低く短い誤り検出符号を使用しても
誤り検出の信頼性を保持し、また全系統の復調データに
同程度の誤りがある場合でも高い精度で品質の良い系統
を選択するダイバーシチ受信装置を提供する。 【解決手段】 ダイバーシチ受信装置が、復調部1、誤
り推定部2a,2b,2c、データ比較部3、およびデ
ータ選択部4等を備える。復調部1は、複数系統の復調
データd1a,d1b,d1cを得る。誤り推定部2
a,2b,2cは、復調データの誤り記号数と誤り位置
とを推定し出力する。データ比較部3は、誤り位置に対
応する復調データを他系統の対応する位置の復調データ
と比較することにより誤り位置が正しいか否かを判定
し、その判定に応じた判定信号s1a,s1b,s1c
を出力する。データ選択部4は、誤り記号数と判定信号
とに基づいて複数系統の復調データのいずれかを選択し
選択データd2として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信等において、1または複数の変調信号から2系統以上
の復調データを取り出し選択合成することにより伝送誤
りを低減するダイバーシチ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信、特に移動体通信においては、
フェージングや干渉に起因する伝送誤りを低減するため
に、ダイバーシチ受信が広く用いられている。
【0003】ダイバーシチ受信においては、複数のアン
テナ等で受信した複数系統の受信信号のうち、受信レベ
ルの最も大きいものを選択する方法が一般的である。し
かし、干渉やマルチパス等の存在下では、受信レベルが
大きくても誤りが発生する場合があり、受信レベルだけ
では品質の良い系統を正確に選択できない。この問題を
解決するために、受信データの誤りを検出して、誤りの
最も少ない系統を選択するダイバーシチ受信装置が、従
来、特開平1−265739および特開平4−8031
等において提案されている。以下、上記従来のダイバー
シチ受信装置について、図面を参照しながら説明する。
【0004】図17は、従来のダイバーシチ受信装置の
構成を示すブロック図である。図17に示すように、こ
のダイバーシチ受信装置は、アンテナ101a,101
bと、受信部102a,102bと、誤り検出部103
a,103bと、誤り比較部104と、データ選択部1
05とを備えている。受信部102aおよび102b
は、それぞれ、アンテナ101aおよび101bで受信
された信号を復調し、復調データd100aおよびd1
00bを出力する。誤り検出部103aおよび103b
は、それぞれ、復調データd100aおよびd100b
中の誤りを検出し、誤りの数をカウントする。誤り比較
部104は、誤り検出部103aおよび103bから出
力された誤りの数を入力して比較し、復調データd10
0aおよびd100bのうち誤りの少ない方を選択する
ための選択信号s100を出力する。データ選択部10
5は、誤り比較部104から出力された選択信号s10
0に基づき、復調データd100aおよびd100bの
うち誤りの少ない方を選択し、選択信号d101として
出力する。以上の動作により、図17のダイバーシチ受
信装置は、2系統のアンテナで受信された信号から、誤
りの少ない方の復調データを選択することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のダ
イバーシチ受信装置では、正確な誤り検出を行うために
は、冗長度の高い誤り検出符号を用いるか、長い誤り検
出符号を用いる必要がある。長い誤り検出符号を用いる
と選択の速度が低下するため高速フェージング等に起因
する伝送路の急激な変化に追従できない。しかし、冗長
度の高い誤り検出符号を用いるとデータ伝送効率の低下
を招く。さらに、信頼性を向上させるために誤り訂正符
号化を行うと、さらに冗長度が増大する。また、全系統
の復調データに同程度の誤りが含まれる場合、いずれの
系統の復調データが最良の品質かを判別できない。
【0006】そこで、本発明では、誤り訂正符号を用い
て誤り推定を行うことで、冗長度が低く短い符号を使用
しても誤り推定の信頼性を保持し、また全系統の復調デ
ータに同程度の誤りがある場合でも、正確な品質の比較
を行うことにより、高い精度で品質の良い系統を選択す
るダイバーシチ受信装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、このようなダイバーシチ受信装置にお
いて、ダイバーシチ選択と同時に、冗長度を上げずに誤
り訂正による信頼性向上を行うことをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、誤り訂正可能な符号化が行われた符号化データ
で変調された1または複数の変調信号を受信するダイー
バーシチ受信装置であって、変調信号を復調し、符号化
データに対応する複数系統の復調データを得る復調部
と、各系統の復調データの誤り記号数および誤り位置を
推定する誤り推定部と、各系統の復調データにおける推
定された誤り位置のデータを他系統の復調データにおけ
る対応する位置のデータと比較することにより、誤り位
置が正しいか否かを判定するデータ比較部と、誤り記号
数とデータ比較部による判定の結果とに基づいて複数系
統のうちのいずれかを選択するデータ選択部とを備える
ことを特徴とする。上記のような第1の発明によれば、
系統間で復調データを比較することにより誤り位置が正
しいか否かが判定されるため、冗長度が低く短い符号を
使用しても誤り推定の信頼性を保持することができ、ま
た、全系統の復調データに同程度の誤りがある場合で
も、品質の良い系統を選択することができる。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、デー
タ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復調データに
おける推定された誤り位置の全てのデータがそれぞれ他
の全ての系統の復調データにおける対応する位置のデー
タと異なる場合に、上記1系統の誤り位置が正しいと判
定することを特徴とする。上記のような第2の発明によ
れば、簡易な構成のデータ比較で、各系統における推定
された誤り位置が正しいか否かを判定することができ
る。
【0009】第3の発明は、第1の発明において、デー
タ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復調データに
おける推定された誤り位置の全てのデータがそれぞれ他
の少なくとも一つの系統の復調データにおける対応する
位置のデータと異なる場合に、上記1系統の誤り位置が
正しいと判定することを特徴とする。上記のような第3
の発明によれば、簡易な構成のデータ比較で、各系統に
おける推定された誤り位置が正しいか否かを判定するこ
とができる。
【0010】第4の発明は、第1の発明において、デー
タ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復調データに
おける推定された誤り位置のデータのうち予め定められ
たしきい値以上の数のデータが他の少なくとも一つの系
統の復調データにおける対応する位置のデータと異なる
場合に、上記1系統の誤り位置が正しいと判定すること
を特徴とする。上記のような第4の発明によれば、上記
しきい値の設定により、データ比較による誤り推定の正
当性の判定をより柔軟に行うことができる。
【0011】第5の発明は、第1の発明において、誤り
推定部は、各系統の復調データの誤り位置をビット単位
で推定し、データ比較部は、複数系統のいずれか1系統
の復調データにおける推定された誤り位置の全てのビッ
トがそれぞれ他の少なくとも一つの系統の復調データに
おける対応する位置のビットと異なる場合に、上記1系
統の誤り位置が正しいと判定することを特徴とする。
【0012】第6の発明は、第1の発明において、誤り
推定部は、各系統の復調データの誤り位置をビット単位
で推定し、データ比較部は、複数系統のいずれか1系統
の復調データにおける推定された誤り位置のビットのう
ち予め定められたしきい値以上の数のビットが他の少な
くとも一つの系統の復調データにおける対応する位置の
ビットと異なる場合に、上記1系統の誤り位置が正しい
と判定することを特徴とする。
【0013】第7の発明は、第5の発明において、誤り
記号数が所定の値以下のときは、データ選択部により選
択された系統の復調データにおける誤り位置のビットを
反転させるビット反転部を更に備えることを特徴とす
る。上記のような第7の発明によれば、選択のために用
いた誤り記号数と誤り位置の推定結果に基づいてビット
反転を行うことで誤り訂正を行うので、低い冗長度と簡
易な構成で、ダイバーシチ選択と誤り訂正の両方の効果
により伝送誤りを低減することができる。
【0014】第8の発明は、第7の発明において、ビッ
ト反転部は、誤り記号数が所定の値を越えるときは、ビ
ット反転を行わないことを特徴とする。上記のような第
8の発明によれば、誤り記号数が所定の値を越えるとき
はビット反転が行われないため、誤訂正による誤りの増
加を防止することができる。
【0015】第9の発明は、第1の発明において、デー
タ選択部は、誤り記号数が最小の系統を選択することを
特徴とする。上記のような第9の発明によれば、誤り検
出によるダイバーシチ選択よりも信頼性の高い選択が可
能となる。
【0016】第10の発明は、第1の発明において、デ
ータ選択部は、誤り記号数が最小の系統が複数ある場
合、複数の誤り記号数が最小の系統のうち、データ比較
部により誤り位置が正しいと判定された系統を選択する
ことを特徴とする。上記のような第10の発明によれ
ば、誤り記号数が最小の系統が複数ある場合に、より信
頼性の高い系統を選択することができる。
【0017】第11の発明は、第1の発明において、デ
ータ選択部は、全系統の誤り記号数が等しいときは、デ
ータ比較部により誤り位置が正しいと判定された系統を
選択することを特徴とする。上記のような第11の発明
によれば、誤り記号数に差が無い場合でも信頼性の高い
選択が可能となる。
【0018】第12の発明は、第1の発明において、復
調データの系統の数は2であり、データ選択部は、両系
統の誤り記号数が等しく、かつ両系統の誤り位置がデー
タ比較部により共に正しいと判定された場合に、前回の
選択を保持することを特徴とする。上記のような第12
の発明によれば、両系統の優劣が判定不可能な場合に前
回の選択を保持するので、フェージングや継続的な雑音
などの時間的に記憶性のある要因で誤りが生じている場
合に、以前の情報を用いて信頼性の高い選択が可能とな
る。
【0019】第13の発明は、第1の発明において、復
調データの系統の数は2であり、データ選択部は、両系
統の誤り記号数が等しく、かついずれの系統の誤り位置
もデータ比較部により正しくないと判定された場合に
は、前回の選択を保持することを特徴とする。上記のよ
うな第13の発明によれば、第12の発明の場合と同
様、両系統の優劣が判定不可能な場合に前回の選択を保
持するので、フェージングや継続的な雑音などの時間的
に記憶性のある要因で誤りが生じている場合に、以前の
情報を用いて信頼性の高い選択が可能となる。
【0020】第14の発明は、第1の発明において、デ
ータ選択部は、複数系統の誤り位置が正しいとデータ比
較部が判定したときは、誤り位置が正しいと判定された
複数系統のうち誤り記号数が最小の系統を選択すること
を特徴とする。上記のような第14の発明によれば、推
定された誤り位置が正しいと判定された系統が複数存在
する場合に、より信頼性の高い選択が可能となる。
【0021】第15の発明は、第1の発明において、デ
ータ選択部は、いずれの系統の誤り位置も正しくないと
データ比較部が判定したときは、誤り記号数が最小の系
統を選択することを特徴とする。上記のような第15の
発明によれば、いずれの系統の推定された誤り位置も正
しくない場合であっても、信頼性の高い系統の選択が可
能となる。
【0022】第16の発明は、第1の発明において、誤
り推定部は、各系統の復調データを所定の長さに区切っ
たブロック毎に誤り記号数および誤り位置を推定し、デ
ータ選択部は、複数系統のいずれかをブロック毎に選択
することを特徴とする。上記のような第16の発明によ
れば、ブロック毎に選択を行うため、誤りが残った場合
でも、その誤りの影響は当該ブロック内のみで済み、他
のブロックには及ばない。
【0023】第17の発明は、第1の発明において、複
数の系統の復調データのそれぞれが有効なデータか無効
なデータかを判定するデータ検出部を更に備え、データ
選択部は、複数系統のうちデータ検出部により有効と判
定された系統の中から選択することを特徴とする。上記
のような第17の発明によれば、有効なデータかどうか
の判別を行うので、雑音を受信して偶然誤りの無いデー
タと判定する誤動作を防止することができる。
【0024】第18の発明は、第17の発明において、
データ検出部は、復調データ中の特定のデータパターン
を検出するユニークワード検出部であることを特徴とす
る。上記のような第18の発明によれば、特定のデータ
パターンにより複数の系統の復調データのそれぞれが有
効なデータか無効なデータかが判定されるため、第17
の発明と同様、雑音を受信して偶然誤りの無いデータと
判定する誤動作を防止することができる。
【0025】第19の発明は、第1の発明において、変
調信号は、位相変調信号に、そのシンボル周期と同一の
周期で周波数を掃引するチャープ信号を乗積して得られ
るチャープPSK信号であり、復調部は、変調信号の帯
域の一部分を抽出する部分帯域ろ波器と、該部分帯域ろ
波器の出力を遅延検波する遅延検波器とを含むことを特
徴とする。上記のような第19の発明によれば、同一の
アンテナで受信された同一の変調信号から複数系統の復
調データを得るダイバーシチ受信が可能となる。
【0026】第20の発明は、誤り訂正可能な符号化が
行われた符号化データで変調された1または複数の変調
信号を受信するダイーバーシチ受信装置であって、変調
信号を復調し、符号化データに対応する複数系統の復調
データを得る復調部と、各系統の復調データの誤り記号
数および誤り位置を推定すると共に、誤り位置に基づい
て各系統の復調データ中の誤りを訂正し、誤りの訂正さ
れた復調データを復号データとして出力する誤り訂正部
と、各系統の復号データにおける推定された誤り位置の
データを他系統の復号データにおける対応する位置のデ
ータと比較することにより、誤り位置が正しいか否かを
判定するデータ比較部と、誤り記号数とデータ比較部に
よる判定の結果とに基づいて複数系統のうちのいずれか
を選択するデータ選択部と、を備えることを特徴とす
る。上記のような第20の発明によれば、誤り推定と同
時に誤り訂正を行うことにより復号データが得られると
ともに、系統間で復号データを比較することにより誤り
位置が正しいか否かが判定されるため、冗長度が低く短
い符号を使用しても誤り推定の信頼性を保持することが
でき、また、全系統の復調データに同程度の誤りがある
場合でも、品質の良い系統を選択することができる。
【0027】第21の発明は、第20の発明において、
データ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復号デー
タにおける推定された誤り位置の全てのデータがそれぞ
れ他の全ての系統の復号データにおける対応する位置の
データと等しい場合に、上記1系統の誤り位置が正しい
と判定することを特徴とする。
【0028】第22の発明は、第20の発明において、
データ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復号デー
タにおける推定された誤り位置の全てのデータがそれぞ
れ他の少なくとも一つの系統の復号データにおける対応
する位置のデータと等しい場合に、上記1系統の誤り位
置が正しいと判定するを特徴とする。
【0029】第23の発明は、第20の発明において、
データ比較部は、複数系統のいずれか1系統の復号デー
タにおける推定された誤り位置のデータのうち予め定め
られたしきい値以上の数のデータが他の少なくとも一つ
の系統の復号データにおける対応する位置のデータと等
しい場合に、上記1系統の誤り位置が正しいと判定する
ことを特徴とする。
【0030】第24の発明は、第20の発明において、
誤り訂正部は、誤り記号数が所定の値を越えるときは、
誤り訂正を行わないことを特徴とする。
【0031】第25の発明は、第20の発明において、
データ選択部は、誤り記号数が最小の系統を選択するこ
とを特徴とする。
【0032】第26の発明は、第20の発明において、
データ選択部は、誤り記号数が最小の系統が複数ある場
合、複数の誤り記号数が最小の系統のうち、データ比較
部により誤り位置が正しいと判定された系統を選択する
ことを特徴とする。
【0033】第27の発明は、第20の発明において、
データ選択部は、全系統の誤り記号数が等しいときは、
データ比較部により誤り位置が正しいと判定された系統
を選択することを特徴とする。
【0034】第28の発明は、第20の発明において、
復調データの系統の数は2であり、データ選択部は、両
系統の誤り記号数が等しく、かつ両系統の誤り位置がデ
ータ比較部により共に正しいと判定された場合に、前回
の選択を保持することを特徴とする。
【0035】第29の発明は、第20の発明において、
復調データの系統の数は2であり、データ選択部は、両
系統の誤り記号数が等しく、かついずれの系統の誤り位
置もデータ比較部により正しくないと判定された場合に
は、前回の選択を保持することを特徴とする。
【0036】第30の発明は、第20の発明において、
データ選択部は、複数系統の誤り位置が正しいとデータ
比較部が判定したときは、誤り位置が正しいと判定され
た複数系統のうち誤り記号数が最小の系統を選択するこ
とを特徴とする。
【0037】第31の発明は、第20の発明において、
データ選択部は、いずれの系統の誤り位置も正しくない
とデータ比較部が判定したときは、誤り記号数が最小の
系統を選択することを特徴とする。
【0038】第32の発明は、第20の発明において、
誤り訂正部は、各系統の復調データを所定の長さに区切
ったブロック毎に誤り記号数および誤り位置を推定し、
データ選択部は、複数系統のうちのいずれかをブロック
毎に選択することを特徴とする。
【0039】第33の発明は、第20の発明において、
複数の系統の復調データのそれぞれが有効なデータか無
効なデータかを判定するデータ検出部を更に備え、デー
タ選択部は、複数系統のうちデータ検出部により有効と
判定された系統の中から選択することを特徴とする。
【0040】第34の発明は、第33の発明において、
データ検出部は、復調データ中の特定のデータパターン
を検出するユニークワード検出部であることを特徴とす
る。
【0041】第35の発明は、第20の発明において、
変調信号は、位相変調信号に、そのシンボル周期と同一
の周期で周波数を掃引するチャープ信号を乗積して得ら
れるチャープPSK信号であり、復調部は、変調信号の
帯域の一部分を抽出する部分帯域ろ波器と、該部分帯域
ろ波器の出力を遅延検波する遅延検波器とを含むことを
特徴とする。
【0042】第36の発明は、誤り訂正可能な符号化が
行われた符号化データで変調された1または複数の変調
信号を受信するダイーバーシチ受信装置であって、変調
信号を復調し、符号化データに対応する複数系統の復調
データを得る復調部と、各系統の復調データの誤り位置
を推定する誤り推定部と、各系統の復調データにおける
推定された誤り位置のデータを他系統の復調データにお
ける対応する位置のデータと比較することにより、誤り
位置が正しいか否かを判定するデータ比較部と、複数系
統のうちデータ比較部が誤り位置が正しいと判定した一
つの系統を選択するデータ選択部と、を備えることを特
徴とする。上記のような第36の発明によれば、系統間
で復調データを比較することにより誤り位置が正しいか
否かが判定されるため、冗長度が低く短い符号を使用し
ても誤り推定の信頼性を保持することができ、その結
果、信頼性の高い系統の選択が可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の第1の実施形態のダイバーシチ受信装置のブロック図
である。図1に示すように、このダイバーシチ受信装置
は、復調部1と、誤り推定部2a,2bと、データ比較
部3と、データ選択部4と、ビット反転部5と、データ
検出部8とを備えている。復調部1には、変調信号s0
が入力される。ここで、変調信号s0は、位相変調信号
にそのシンボル周期と同一の周期で周波数を掃引するチ
ャープ信号を乗積して得られるチャープPSK信号であ
り、米国特許5,504,774号公報の図12に開示
されている変調信号と同様のものである。復調部1は、
米国特許5,504,774号公報に開示されている受
信装置の復調部と同様の動作を行うもので、少なくとも
2系統の部分帯域ろ波器と、少なくとも2系統の遅延検
波器とを含む部分帯域復調部である。以下では、復調部
1は、2系統の部分帯域ろ波器1fa,1fbと、2系
統の遅延検波器1da,1dbとを含むものとして説明
を進める。
【0044】部分帯域ろ波器1fa,1fbは、共に変
調信号s0を入力とし、互いに異なる部分帯域の信号を
抽出し、それぞれ部分帯域信号sba,sbbとして出
力する。遅延検波器1da,1dbは、それぞれ部分帯
域信号sba,sbbを入力して遅延検波およびデータ
復調を行い、第1系統の復調データd1aおよび、第2
系統の復調データd1bを出力する。ここで、変調信号
を変調しているデータは、後述するように、あらかじめ
BCH符号で符号化されている。誤り推定部2aおよび
2bは、それぞれ復調データd1aおよびd1bを入力
し、その中の誤り記号数と誤り位置を、BCH符号の性
質を用いて推定し、それぞれ誤り記号数e1aおよびe
1b、誤り位置e2aおよびe2bを出力する。データ
検出部8は、復調データd1aおよびd1bのそれぞれ
について、後述するユニークワードを検出することによ
り、有効なデータを含むかどうかを判別し、検出結果d
8を出力する。ここで、d8は、第1系統および第2系
統共有効、第1系統のみ有効、第2系統のみ有効、の3
状態を識別する信号である。データ比較部3は、復調デ
ータd1aの中の、誤り位置e2aに対応するデータ
を、復調データd1bの中の対応する位置のデータと比
較し、判定信号s1aを出力すると共に、復調データd
1bの中の、誤り位置e2bに対応するデータを、復調
データd1aの中の対応する位置のデータと比較し、判
定信号s1bを出力する。データ選択部4は、データ検
出部8から出力される検出結果d8が第1系統および第
2系統共有効の状態である場合、誤り記号数e1a、e
1b、および判定信号s1a、s1bに基づき、復調デ
ータd1aおよびd1bのいずれかを選択し、選択デー
タd2として出力すると共に、選択した復調データと同
じ系統の誤り記号数および誤り位置を選択し、それぞれ
選択誤り記号数e3、選択誤り位置e4として出力す
る。また、後述するアドレスraも同時に出力する。デ
ータ検出部8から出力される検出結果d8が、片系統の
み有効の状態である場合、誤り記号数や誤り位置と無関
係に、有効なデータの系統を選択する。ビット反転部5
は、選択誤り記号数e3、選択誤り位置e4およびアド
レスraに基づき、選択データd2の誤りビットを反転
することにより、選択データd2中の誤りを訂正し、復
号データd3を出力する。
【0045】変調信号を変調しているデータは、図2に
示す構造のフレームを単位として構成されている。すな
わち、このフレームは、有効なデータの先頭を検出する
ためのユニークワード10を先頭に有し、続いてnビッ
トのデータから成るj個のブロック11、12、…、1
jが並んでいる。ここで、j個の各ブロックはそれぞ
れ、kビットの情報データと2mビットの冗長データを
並べて構成される、2ビット誤り訂正可能な2元BCH
符号である。ここで、n、k、mはそれぞれ整数であ
り、n=k+2mの関係にある。なお、誤り訂正符号と
して、3ビット以上の訂正が可能な符号を用いることも
もちろん可能である。
【0046】図1の誤り推定部2aおよび2bは、それ
ぞれ、BCH符号のシンドローム演算を行い、その演算
結果から誤り記号数と誤り位置とを推定するものであ
り、例えば米国特許5,216,676号公報に示され
るBCH誤り訂正装置の一部と同じ構成で実現できる。
2ビット誤り訂正BCH符号は、よく知られているよう
に、その性質から、誤り無し、1ビット誤り、2ビット
誤り、3ビット以上の誤り、の4種類の誤り状態を検出
することができ、2ビット誤り以下の場合は誤りビット
の位置を算出することができる。但し、3ビット以上の
誤りが起こった場合には、2ビット以下の誤りと区別が
つかずに誤訂正を起こすことがある。
【0047】図3は、図1に示されているデータ比較部
3の構成を表すブロック図である。図3に示すように、
データ比較部3は、データ蓄積部31a,31bと、判
定アドレス生成部32と、排他的論理和演算部33と、
シフトレジスタ34と、論理積演算部35a,35b
と、ラッチ36a,36bとを備えている。また、図4
は、図3に示されているデータ蓄積部の内容を示す図で
ある。ここで、データの内容は、復調データのブロック
の先頭ビットから順に、第0ビット、第1ビット、…、
第(n−1)ビット、と表現されている。また、図5
は、図3に示されている判定アドレス生成部32の動作
を表すタイミング図である。図3に示されているデータ
蓄積部31aおよび31bは、それぞれ、復調データd
1aおよびd1bの1ブロック分のデータを、図4に示
すように蓄積する。判定アドレス生成部32は、第1系
統の誤り位置e2aおよび第2系統の誤り位置e2bを
入力し、図5に示すように、第1系統の第1の誤り位
置、第1系統の第2の誤り位置、第2系統の第1の誤り
位置、第2系統の第2の誤り位置を、時系列に並べて、
データ蓄積部31aおよび31bへ、データ読み出し用
の判定アドレスa32として出力すると共に、シフトレ
ジスタ34へは各々の誤り位置に対応する排他的論理和
演算部33の出力の読みとりを指示するクロックc32
を出力し、ラッチ36aおよび36bへはラッチ信号s
32を出力する。排他的論理和演算部33は、データ蓄
積部31aおよび31bからの出力の排他的論理和(両
系統のデータを比較することに相当)を演算し、その結
果、すなわち両系統のデータが等しい場合は0、異なる
場合は1となる比較結果をシフトレジスタに入力する。
シフトレジスタ34は、排他的論理和演算部33の出力
を、クロックc32の立ち上がりに従ってシフトしなが
ら取り込むことにより、第1系統の第1の誤り位置、第
1系統の第2の誤り位置、第2系統の第1の誤り位置、
第2系統の第2の誤り位置にそれぞれ対応した排他的論
理和の結果を蓄積する。論理積演算部35aは、シフト
レジスタ34に蓄積された、第1系統の第1の誤り位置
および第1系統の第2の誤り位置に対応する比較結果の
論理積を演算し、その結果、すなわち第1系統の誤り位
置に対応する両系統のデータが両方共異なる場合に
“1”、それ以外の場合に“0”となる演算結果を出力
する。論理積演算部35bは、シフトレジスタ34に蓄
積された、第2系統の第1の誤り位置および第2系統の
第2の誤り位置に対応する比較結果の論理積を演算し、
その結果、すなわち第2系統の誤り位置に対応する両系
統のデータが両方共異なる場合に“1”、それ以外の場
合に“0”となる演算結果を出力する。ラッチ36aお
よび36bは、それぞれ、論理積演算部35aおよび3
5bの出力を、判定アドレス生成部32からのラッチ信
号s32のタイミングで取り込み保持および出力する。
従って、図3のデータ比較部は、第1系統の判定信号s
1aとして、第1系統の誤り位置に対応する両系統のデ
ータが2箇所共異なる場合に“1”を出力し、第2系統
の判定信号s1bとして、第2系統の誤り位置に対応す
る両系統のデータが2箇所共異なる場合に“1”を出力
することになる。
【0048】なお、データ比較部3は、誤り数が2未満
の場合には、以下のように動作する。まず、データ蓄積
部31aおよび31bには、受信データを蓄積する領域
以外の、ダミーアドレスで指示される領域にダミーデー
タが予め格納されており、両系統のダミーデータは互い
に異なる値に設定されている。具体的には、例えば、ダ
ミーアドレスをn、第1系統のダミーデータを“0”、
第2系統のダミーデータを“1”と設定する。判定アド
レス生成部32は、誤り数が1の場合には、第2の誤り
位置の代わりにダミーアドレスを出力し、誤り数が0の
場合には、第1の誤り位置および第2の誤り位置の代わ
りにダミーアドレスを出力する。その結果、誤り数が1
の場合、第2の誤り位置に相当する排他的論理和は常に
“1”となり、これが論理積演算部の一方の入力となる
ので、第1の誤り位置のデータの比較結果がそのまま論
理積演算部の出力となる。つまり、誤り数が1の場合、
データ比較部3は、第1の誤り位置のデータのみに基づ
いて判定信号を生成する。誤り数が0の場合は、排他的
論理和の出力は全て“1”、したがって論理積演算部の
両入力は共に“1”となるため、論理積演算部の出力も
常に“1”となる。つまり、誤り数が0の場合、データ
比較部3は判定信号として常に“1”を生成する。
【0049】誤り訂正符号に3ビット以上の誤り訂正可
能な符号を適用する場合は、シフトレジスタ34の段数
を増やし、論理積演算部35aおよび35bの入力を3
ビット以上とすることで、同様の構成が適用可能であ
る。
【0050】図3は、復調データが2系統の場合につい
て示したものであるが、図3のデータ比較部の代わり
に、例えば、図6に示す構成のデータ比較部を用いるこ
とにより、3系統以上の入力から選択する場合にも容易
に拡張できる。図6のデータ比較部は、図3のデータ比
較部の排他的論理和演算部33の代わりに、データ不一
致検出部331を用いたもので、それ以外の部分の動作
は図3と同様である。データ不一致検出部331は、全
入力が等しい場合には“0”を出力し、一つでも違いが
ある場合には“1”を出力する。なぜならば、全入力が
等しい場合には、そのビットが誤っている確率が非常に
小さいので、推定した誤り位置が正しくないことが予期
されるからである。なお、データ不一致検出部331
は、着目している系統の復調データのうち誤り位置のビ
ットの値が、他の全ての系統における対応する位置のビ
ットの値と異なる場合にのみ“1”を出力する構成とし
てもよい。
【0051】なお、図3のデータ比較部では、誤り位置
に対応する両系統のデータが2箇所共異なる場合に判定
信号として“1”を出力するが、データ比較部を図7の
ようにすることにより、2箇所のうち1箇所以上異なる
場合に判定信号として“1”を出力するよう構成するこ
とも可能である。図7のデータ比較部は、論理演算部3
5a,35bの代わりに、計数部37a,37bおよび
比較部38a,38bを備えている。計数部37a,3
7bは、誤り位置に対応する両系統のデータの異なるビ
ットの数を計数する。比較部38a,38bは、計数部
37a、37bの計数結果を予め定められたしきい値
(この場合は“1”)と比較して、しきい値以上の場合
に“1”、それ以外の場合に“0”を出力する。その他
の構成要素および動作は図3と同様である。また、誤り
訂正符号に3ビット誤り訂正可能なものを適用する場合
は、しきい値として、1以上、訂正可能ビット数未満の
任意の数を使用することが可能であり、判定の基準を柔
軟に設定できる。
【0052】図8は、図1に示されているデータ選択部
4の構成を示すブロック図である。図8に示すように、
データ選択部4は、誤り記号数比較部61と、判定論理
演算部62と、セレクタ64,65,66と、アドレス
生成部67と、データ蓄積部68a,68bとを備えて
いる。誤り記号数比較部61は、誤り記号数e1aとe
1bを比較し、いずれが大きいか、あるいは等しいかを
判定し、判定結果を示す信号を誤り記号数の比較結果r
eとして出力する。判定論理演算部62は、誤り記号数
比較部61からの比較結果re、判定信号s1aおよび
s1b、データ検出部8からの検出結果d8を入力し、
それらに基づいていずれの系統を選択するか判定し、選
択信号s62を生成する。セレクタ64,65,66
は、それぞれ、判定論理演算部62からの選択信号s6
2により、データ蓄積部から読みとったデータ、入力さ
れた誤り位置、誤り記号数から、一方の系統を選択し、
それぞれ選択データd2、選択誤り位置e4、選択誤り
記号数e3として出力する。データ蓄積部68a,68
bは、それぞれ復調データd1a,d1bの1ブロック
分のデータを蓄積し、アドレス生成部67からのアドレ
スに従ってデータを読み出す。アドレス生成部67は、
1ブロック分のデータに対して、0から(n−1)まで
のアドレスraを順次生成し、データ蓄積部68a、6
8bに与えると共に、外部へ出力する。
【0053】図9は、図8に示されている判定論理演算
部62の判定手順の一例を示すフロー図である。データ
検出部8からの検出結果d8が片系統無効な状態の場
合、誤り記号数の比較結果reと判定信号s1a,s1
bに無関係に、有効な系統を選択する。データ検出部か
らの検出結果d8が両系統共有効な状態の場合は、ま
ず、誤り記号数比較部61からの比較結果reに基づき
判定を行う。すなわち、誤り記号数が異なる場合は誤り
記号数の小さい方の系統を選択する。誤り記号数が等し
い場合は、判定信号s1a(第1系統の判定信号)およ
びs1b(第2系統の判定信号)に基づき、判定信号が
“1”である系統を選択する。判定信号が両系統共
“1”あるいは両系統共“0”の場合は、両系統の優劣
が決定できないので、前回のブロックにおいて選択した
系統を保持する。なお、判定論理演算部62は、BCH
符号のブロック毎に上記判定を行い、出力を更新する。
【0054】図10は、判定論理演算部62の判定手順
の他の例を示すフロー図である。この判定手順において
も、図9に示した判定手順と同様、データ検出部8から
の検出結果d8が片系統無効な状態の場合、誤り記号数
の比較結果reと判定信号s1a,s1bに無関係に、
有効な系統を選択する。しかし、データ検出部からの検
出結果d8が両系統共有効な状態の場合は、図9に示し
た判定手順とは異なり、まず、判定信号s1a(第1系
統の判定信号)およびs1b(第2系統の判定信号)に
基づき、判定信号が“1”である系統を選択する。判定
信号が両系統共“1”あるいは両系統共“0”の場合
は、誤り記号数比較部61からの比較結果reに基づき
判定を行う。すなわち、誤り記号数が異なる場合は誤り
記号数の小さい方の系統を選択する。誤り記号数が等し
い場合は、両系統の優劣が決定できないので、前回のブ
ロックにおいて選択した系統を保持する。なお、判定論
理演算部62は、BCH符号のブロック毎に上記判定を
行い、出力を更新する。
【0055】図11は、図1に示されているビット反転
部5の構成を示すブロック図である。図11に示すよう
に、ビット反転部5は、一致検出部71と、比較部72
と、論理積演算部73と、排他的論理和演算部74とを
備えている。一致検出部71は、入力された選択誤り位
置e4がアドレスraと一致したタイミングでのみ
“1”を出力する。比較部72は、選択誤り記号数e3
を所定のしきい値と比較し、選択誤り記号数e3がしき
い値を越えない場合のみ“1”を出力する。排他的論理
和演算部74は、一致検出部71の出力と比較部72の
出力が共に“1”である場合のみ、選択データd2のビ
ットを反転する。従って、ビット反転部5は、選択誤り
記号数が所定のしきい値を越えない場合、選択誤り位置
に対応する選択データのビットを反転することにより、
誤りを訂正することになる。なお、2ビット誤り訂正B
CH符号に対しては、3ビット以上の誤りは訂正できな
いので、所定のしきい値を2とするのが適切である。
【0056】上記説明においては、データ比較部3とデ
ータ選択部4に、それぞれデータ蓄積部が設けられてい
るが、これらの機能を1つのメモリで共用することも可
能である。これにより、メモリ容量の削減ができる。
【0057】以上の構成により、復調データの誤り記号
数と、誤り位置の確からしさとに基づいて、信頼性の高
い選択をブロック毎に行い、さらに誤り訂正も同時に行
うダイバーシチ受信装置が実現できる。
【0058】以上の説明では、入力される変調信号はチ
ャープPSK信号で、復調部は2系統の部分帯域ろ波器
と遅延検波器を含む部分帯域復調部としたが、それ以外
の形態、すなわち複数の復調データを使用するダイバー
シチ受信一般に適用することができる。例えば、以下に
説明する本発明の第2の実施形態のように、複数のアン
テナで受信して得られる複数の変調信号から複数の復調
データを得る場合にも適用可能である。
【0059】(第2の実施形態)図12は本発明の第2
の実施形態のダイバーシチ受信装置のブロック図であ
る。図12に示すように、このダイバーシチ受信装置
は、第1検波器1aと第2検波器1bとを含む復調部
1’を備えており、この点で、図1に示した第1の実施
形態のダイバーシチ受信装置と相違する。その他の構成
要素は、図1に示した第1の実施形態におけるものと同
様である。復調部1’は、2系統のアンテナで電波を受
信して得られた2系統の変調信号から、2系統の復調デ
ータd1a,d1bを得る。その他の動作は図1のダイ
バーシチ受信装置と同様であるので、説明を省略する。
【0060】(第3の実施形態)図13は本発明の第3
の実施形態のダイバーシチ受信装置のブロック図であ
る。図13に示すように、このダイバーシチ受信装置
は、誤り推定部2a,2b,…,2cの代わりに誤り訂
正部6a,6b,…,6cを、データ比較部3の代わり
にデータ比較部3’を、データ選択部4の代わりにデー
タ選択部4’をそれぞれ備えている。その他の構成要素
と動作は、図1に示した第1の実施形態におけるものと
同様である。誤り訂正部6a,6b,…,6cは、図1
に示されている誤り推定部2a,2b,…,2cと同
様、復調データd1a,d1b,…,d1cからそれぞ
れ誤り記号数と誤り位置を推定し、さらに、誤り数が2
以下と推定された場合は復調データの誤りビットを訂正
し、復号データd10a,d10b,…,d10cをそ
れぞれ出力する。誤り数が3以上と推定された場合は、
訂正を行わずに復調データd1a,d1b,…,d1c
をそのまま復号データd10a,d10b,…,d10
cとして出力する。これらの誤り訂正部は、例えば米国
特許5,216,676号公報に示されるBCH誤り訂
正装置と同様の構成で実現することができる。データ比
較部3’は、図1に示されているデータ比較部3と同様
の役割を有する。データ選択部4は、誤り記号数e1
a,e1b,…,e1cおよび判定信号s1a,s1
b,…,s1cに基づき、復号データd10a、d10
bおよびd10cのうちのいずれかを選択し、最終的な
復号データd10として出力する。
【0061】図14は、復調データが2系統の場合の、
図13に示されているデータ比較部3’の構成を表すブ
ロック図である。図3のデータ比較部とほぼ同様の構成
であるが、復調データd1a,d1bの代わりに復号デ
ータd10a、d10bが入力されるため、排他的論理
和演算部33の代わりに、反転排他的論理和演算部3
3’を用いている。つまり、両系統の誤り位置のビット
が等しい場合は“1”、異なる場合は“0”となる比較
結果をシフトレジスタ34に入力する。その他の構成要
素と動作は、図3のデータ比較部におけるものと同様で
ある。
【0062】なお、図14のデータ比較部の代わりに、
例えば図15の構成のデータ比較部を用いることによ
り、3系統以上の入力から選択する場合にも容易に拡張
できる。図15のデータ比較部は、図6のデータ比較部
のデータ不一致検出部331の代わりに、データ一致検
出部331’を用いたもので、それ以外の部分の動作は
図6のデータ比較部におけるものと同様である。データ
一致検出部331’は、全入力が等しい場合には“1”
を出力し、一つでも違いがある場合には“0”を出力す
る。なぜならば、全入力が等しい場合には、誤り訂正の
結果が正しいことが予期されるからである。なお、デー
タ一致検出部331’は、着目している系統の復号デー
タのうち誤り位置のビットの値が、他の全ての系統にお
ける対応する位置のビットの値と異なる場合にのみ
“0”を出力する構成としてもよい。
【0063】図16は、図13に示されているデータ選
択部4’の構成を表すブロック図である。図8のデータ
選択部とほぼ同様の構成であるが、復調データd1a,
d1bの代わりに復号データd10a,d10bが入力
されること、選択データd2の代わりに復号データd1
0が出力されることが異なる点である。動作は図8のデ
ータ選択部におけるものと同様である。また、データ選
択部4’は、選択誤り記号数e3、選択誤り位置e4お
よびアドレスraは出力せず、誤り位置e2aおよびe
2bは入力しない。よって、データ選択部4’は、図8
に示されているセレクタ65,66を有していない。
【0064】(誤り訂正合成の特性評価)以上のように
本発明の各実施形態では、誤り訂正符号を用いたダイバ
ーシチ合成が行われ、このダイバーシチ合成によれば、
他系統との比較による誤り推定確度の判定により、冗長
度が低く短い符号を使用しても誤り推定の信頼性が保持
されるとともに、全系統の復調データに同程度の誤りが
ある場合でも品質の良い系統が選択される。このような
誤り訂正符号を用いたダイバーシチ合成(以下「誤り訂
正合成」という)のうち第1の実施形態によるダイバー
シチ合成の特性評価が、本願発明者によって日本の電子
情報通信学会技報CS98−33、1998年5月に公
表された「SR−chirp方式における誤り訂正合成
手法の検討」において示されている。以下、この技報の
内容に基づき、第1の実施形態による誤り訂正合成の特
性評価について説明する。なお、第1の実施形態は、
「SR−chirp PSK方式」 と呼ばれる変復調方
式に基づくダイバーシチ受信装置に本発明を適用したも
のである。ここで、「 SR−chirp PSK方式」
とは、差動PSK変調された一次変調信号にチャープ信
号を乗じて得られるチャープPSK信号を送信し、受信
側ではその帯域の一部分であるサブバンドを抜き出して
遅延検波により復調する変復調方式をいう。
【0065】この特性評価では、誤り訂正符号として、
2元BCH符号の1ビット訂正符号(以下「BCH S
EC符号」または単に「SEC符号」という)、およ
び、2元BCH符号の2ビット訂正符号(以下「BCH
DEC符号」または単に「DEC符号」という)を用
いている。なお、以下において、図2に示すように1ブ
ロックがnビット長で情報データがkビット長のとき、
これを示すために、BCH SECまたはBCH DE
Cの前に(n,k)を記すものとする。
【0066】誤り訂正合成では、伝送路の誤り率が或る
程度大きい場合、誤った推定が起きるため、誤りの多い
方を選択する可能性がある(以下、誤りの多い方を選択
することを「誤選択」という)。図18は、(63,5
7)BCH SEC符号および(63,51)BCH
DEC符号を用いた場合の第1の実施形態における誤選
択率を計算機シミュレーションで求めた結果を示してい
る。図18において、横軸は情報データ1ビット当たり
の信号エネルギーと雑音電力密度の比Eb/N0を示し、
縦軸は誤選択確率を示している。この特性評価に用いた
変復調パラメータは次の通りである。 (a)変復調方式は、SR−chirp QPSKであ
る。 (b)受信サブバンド数は2系統である。 (c)受信サブバンド周波数はf0±1.75MHzで
ある。 (d)サブバンド帯域幅はBT=2.4である。 (e)拡散率は10.8である。 また、伝送路は、マルチパスのない静止環境AWGNチ
ャネル(以下「静止AWGN」という)である。図18
において、実線は、誤り訂正合成の場合の特性、すなわ
ち他系統との比較による誤り推定確度の判定を行う場合
の特性を示し、点線は、他系統との比較を行わずに、推
定誤りビット数の比較のみで選択する場合の特性を示し
ている。また、図18において、細線はSEC符号を用
いた場合の特性を示し、太線はDEC符号を用いた場合
の特性を示している。
【0067】図18より、全般に、SEC符号を用いた
場合は、DEC符号を用いた場合に比べて、誤選択確率
が大きくなることがわかる。また、図18における実線
と点線との比較より、他系統との比較による確度判定が
誤選択の低減に寄与し、SEC符号の場合は1桁以上、
DEC符号の場合は1桁弱の改善が見られる。
【0068】図19は、マルチパスの無い静止環境下で
の誤り訂正合成とCRC選択合成のビット誤り率特性
(以下「BER特性」という)を示している。ここで、
CRC選択合成(図19において「CRC」と記す)と
は、CRC誤り検出符号を用い、ユニークワード、情報
データ、CRC(cyclic redundancy check code)が順に
並んだ構造でフレーム化しておき、誤りの無い方の系統
のデータをフレーム毎に選択し繋ぎ合わせる方法をい
う。なお、誤り訂正合成(図19において「ECC」と
記す)には、(63,51)BCH DEC符号を用い
ている。参考のため、1サブバンドのみ(訂正/合成な
し)の特性を併記している。図19において、実線およ
び点線は計算機シミュレーションの結果を示し、点は疑
似伝送路と試作モデムによる実測値を示している。
【0069】図19より、CRC選択合成に対し、誤り
訂正合成では、所要Eb/N0が2〜3dB程度改善され
ることがわかる。また、CRC選択合成では、ビット誤
り率(BER)の大きい領域(10-3以上)において、
1サブバンドのみの場合に対する改善が見られない。こ
れは、両系統のフレームが同時に誤るために適切な選択
が行えないからである。これに対し、誤り訂正合成で
は、ビット誤り率(BER)が10-3〜10-2程度であ
る比較的誤り率が大きい領域においても改善が見られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のダイバーシチ受信
装置の構成を表すブロック図。
【図2】第1の実施の形態における変調信号を変調する
データのデータ構造を示す図。
【図3】第1の実施の形態におけるデータ比較部の構成
を表すブロック図。
【図4】第1の実施の形態の図3に示すデータ蓄積部の
内容を表す図。
【図5】第1の実施の形態の図3に示す判定アドレス生
成部の動作を表すタイミング図。
【図6】復調データが3系統以上の場合の第1の実施の
形態におけるデータ比較部の構成を表すブロック図。
【図7】第1の実施の形態におけるデータ比較部の別の
構成を表すブロック図。
【図8】第1の実施の形態におけるデータ選択部の構成
を表すブロック図。
【図9】第1の実施形態のダイバーシチ受信装置におけ
る判定論理演算部の判定手順の一例を示すフロー図。
【図10】第1の実施形態のダイバーシチ受信装置にお
ける判定論理演算部の判定手順の他の例を示すフロー
図。
【図11】第1の実施の形態におけるビット反転部の構
成を表すブロック図。
【図12】本発明の第2の実施形態のダイバーシチ受信
装置の構成を表すブロック図。
【図13】本発明の第3の実施形態のダイバーシチ受信
装置の構成を表すブロック図。
【図14】第3の実施の形態におけるデータ比較部の構
成を表すブロック図。
【図15】復調データが3系統以上の場合の第3の実施
の形態におけるデータ比較部の構成を表すブロック図。
【図16】第3の実施の形態におけるデータ選択部の構
成を表すブロック図。
【図17】従来のダイバーシチ受信装置の構成を表すブ
ロック図。
【図18】第1の実施形態におけるダイバーシチ受信装
置の誤選択確率に対する計算機シミュレーションの結果
を示す図。
【図19】マルチパスの無い静止環境下での第1の実施
形態の誤り訂正合成とCRC選択合成とのビット誤り率
特性に対する計算機シミュレーションの結果および実測
値を示す図。
【符号の説明】
1,1’ …復調部 2a,2b,2c …誤り推定部 3,3’ …データ比較部 4,4’ …データ選択部 5 …ビット反転部 6a,6b,6c …誤り訂正部 8 …データ検出部 10 …ユニークワード 1fa,1fb,1fc…部分帯域ろ波器 1da,1db,1dc…遅延検波器 d1a,d1b,d1c…復調データ d10a,d10b,d10c…復号データ e1a,e1b,e1c…誤り記号数 e2a,e2b,e2c…誤り位置 s0 …変調信号
フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 秀聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K014 AA01 BA07 EA01 GA03 HA06 5K059 BB01 CC03 CC09 DD05 DD15 DD35 EE02

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正可能な符号化が行われた符号化
    データで変調された1または複数の変調信号を受信する
    ダイーバーシチ受信装置であって、 前記変調信号を復調し、前記符号化データに対応する複
    数系統の復調データを得る復調手段と、 各系統の復調データの誤り記号数および誤り位置を推定
    する誤り推定手段と、 各系統の復調データにおける推定された前記誤り位置の
    データを他系統の復調データにおける対応する位置のデ
    ータと比較することにより、前記誤り位置が正しいか否
    かを判定するデータ比較手段と、 前記誤り記号数と前記データ比較手段による判定の結果
    とに基づいて前記複数系統のうちのいずれかを選択する
    データ選択手段とを備えることを特徴とするダイバーシ
    チ受信装置。
  2. 【請求項2】 前記データ比較手段は、前記複数系統の
    いずれか1系統の復調データにおける推定された前記誤
    り位置の全てのデータがそれぞれ他の全ての系統の復調
    データにおける対応する位置のデータと異なる場合に、
    前記1系統の前記誤り位置が正しいと判定することを特
    徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  3. 【請求項3】 前記データ比較手段は、前記複数系統の
    いずれか1系統の復調データにおける推定された前記誤
    り位置の全てのデータがそれぞれ他の少なくとも一つの
    系統の復調データにおける対応する位置のデータと異な
    る場合に、前記1系統の前記誤り位置が正しいと判定す
    ることを特徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記データ比較手段は、前記複数系統の
    いずれか1系統の復調データにおける推定された前記誤
    り位置のデータのうち予め定められたしきい値以上の数
    のデータが他の少なくとも一つの系統の復調データにお
    ける対応する位置のデータと異なる場合に、前記1系統
    の前記誤り位置が正しいと判定することを特徴とする請
    求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  5. 【請求項5】 前記誤り推定手段は、各系統の復調デー
    タの誤り位置をビット単位で推定し、 前記データ比較手段は、前記複数系統のいずれか1系統
    の復調データにおける推定された前記誤り位置の全ての
    ビットがそれぞれ他の少なくとも一つの系統の復調デー
    タにおける対応する位置のビットと異なる場合に、前記
    1系統の前記誤り位置が正しいと判定することを特徴と
    する請求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  6. 【請求項6】 前記誤り推定手段は、各系統の復調デー
    タの誤り位置をビット単位で推定し、 前記データ比較手段は、前記複数系統のいずれか1系統
    の復調データにおける推定された前記誤り位置のビット
    のうち予め定められたしきい値以上の数のビットが他の
    少なくとも一つの系統の復調データにおける対応する位
    置のビットと異なる場合に、前記1系統の前記誤り位置
    が正しいと判定することを特徴とする請求項1に記載の
    ダイバーシチ受信装置。
  7. 【請求項7】 前記誤り記号数が所定の値以下のとき
    は、前記データ選択手段により選択された系統の復調デ
    ータにおける前記誤り位置のビットを反転させるビット
    反転手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載
    のダイバーシチ受信装置。
  8. 【請求項8】 前記ビット反転手段は、前記誤り記号数
    が所定の値を越えるときは、ビット反転を行わないこと
    を特徴とする請求項7に記載のダイバーシチ受信装置。
  9. 【請求項9】 前記データ選択手段は、前記誤り記号数
    が最小の系統を選択することを特徴とする請求項1に記
    載のダイバーシチ受信装置。
  10. 【請求項10】 前記データ選択手段は、前記誤り記号
    数が最小の系統が複数ある場合、複数の前記誤り記号数
    が最小の系統のうち、前記データ比較手段により前記誤
    り位置が正しいと判定された系統を選択することを特徴
    とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  11. 【請求項11】 前記データ選択手段は、全系統の誤り
    記号数が等しいときは、前記データ比較手段により前記
    誤り位置が正しいと判定された系統を選択することを特
    徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  12. 【請求項12】 前記復調データの系統の数は2であ
    り、 前記データ選択手段は、両系統の誤り記号数が等しく、
    かつ両系統の前記誤り位置が前記データ比較手段により
    共に正しいと判定された場合に、前回の選択を保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装
    置。
  13. 【請求項13】 復調データの系統の数は2であり、 前記データ選択手段は、両系統の誤り記号数が等しく、
    かついずれの系統の誤り位置も前記データ比較手段によ
    り正しくないと判定された場合には、前回の選択を保持
    することを特徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受
    信装置。
  14. 【請求項14】 前記データ選択手段は、複数系統の前
    記誤り位置が正しいと前記データ比較手段が判定したと
    きは、前記誤り位置が正しいと判定された前記複数系統
    のうち前記誤り記号数が最小の系統を選択することを特
    徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  15. 【請求項15】 前記データ選択手段は、いずれの系統
    の前記誤り位置も正しくないと前記データ比較手段が判
    定したときは、前記誤り記号数が最小の系統を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装
    置。
  16. 【請求項16】 前記誤り推定手段は、各系統の復調デ
    ータを所定の長さに区切ったブロック毎に誤り記号数お
    よび誤り位置を推定し、 前記データ選択手段は、前記複数系統のいずれかを前記
    ブロック毎に選択することを特徴とする請求項1に記載
    のダイバーシチ受信装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の系統の復調データのそれぞ
    れが有効なデータか無効なデータかを判定するデータ検
    出手段を更に備え、 前記データ選択手段は、前記複数系統のうち前記データ
    検出手段により有効と判定された系統の中から選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシチ受信装
    置。
  18. 【請求項18】 前記データ検出手段は、前記復調デー
    タ中の特定のデータパターンを検出するユニークワード
    検出手段であることを特徴とする請求項17に記載のダ
    イバーシチ受信装置。
  19. 【請求項19】 前記変調信号は、位相変調信号に、そ
    のシンボル周期と同一の周期で周波数を掃引するチャー
    プ信号を乗積して得られるチャープPSK信号であり、 前記復調手段は、前記変調信号の帯域の一部分を抽出す
    る部分帯域ろ波手段と、該部分帯域ろ波手段の出力を遅
    延検波する遅延検波手段とを含むことを特徴とする請求
    項1に記載のダイバーシチ受信装置。
  20. 【請求項20】 誤り訂正可能な符号化が行われた符号
    化データで変調された1または複数の変調信号を受信す
    るダイーバーシチ受信装置であって、 前記変調信号を復調し、前記符号化データに対応する複
    数系統の復調データを得る復調手段と、 各系統の復調データの誤り記号数および誤り位置を推定
    すると共に、前記誤り位置に基づいて各系統の復調デー
    タ中の誤りを訂正し、誤りの訂正された復調データを復
    号データとして出力する誤り訂正手段と、 各系統の復号データにおける推定された前記誤り位置の
    データを他系統の復号データにおける対応する位置のデ
    ータと比較することにより、前記誤り位置が正しいか否
    かを判定するデータ比較手段と、 前記誤り記号数と前記データ比較手段による判定の結果
    とに基づいて前記複数系統のうちのいずれかを選択する
    データ選択手段と、を備えることを特徴とするダイバー
    シチ受信装置。
  21. 【請求項21】 前記データ比較手段は、前記複数系統
    のいずれか1系統の復号データにおける推定された前記
    誤り位置の全てのデータがそれぞれ他の全ての系統の復
    号データにおける対応する位置のデータと等しい場合
    に、前記1系統の前記誤り位置が正しいと判定すること
    を特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信装
    置。
  22. 【請求項22】 前記データ比較手段は、前記複数系統
    のいずれか1系統の復号データにおける推定された前記
    誤り位置の全てのデータがそれぞれ他の少なくとも一つ
    の系統の復号データにおける対応する位置のデータと等
    しい場合に、前記1系統の前記誤り位置が正しいと判定
    することを特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ
    受信装置。
  23. 【請求項23】 前記データ比較手段は、前記複数系統
    のいずれか1系統の復号データにおける推定された前記
    誤り位置のデータのうち予め定められたしきい値以上の
    数のデータが他の少なくとも一つの系統の復号データに
    おける対応する位置のデータと等しい場合に、前記1系
    統の前記誤り位置が正しいと判定することを特徴とする
    請求項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  24. 【請求項24】 前記誤り訂正手段は、前記誤り記号数
    が所定の値を越えるときは、誤り訂正を行わないことを
    特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  25. 【請求項25】 前記データ選択手段は、前記誤り記号
    数が最小の系統を選択することを特徴とする請求項20
    に記載のダイバーシチ受信装置。
  26. 【請求項26】 前記データ選択手段は、前記誤り記号
    数が最小の系統が複数ある場合、複数の前記誤り記号数
    が最小の系統のうち、前記データ比較手段により前記誤
    り位置が正しいと判定された系統を選択することを特徴
    とする請求項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  27. 【請求項27】 前記データ選択手段は、全系統の誤り
    記号数が等しいときは、前記データ比較手段により前記
    誤り位置が正しいと判定された系統を選択することを特
    徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  28. 【請求項28】 前記復調データの系統の数は2であ
    り、 前記データ選択手段は、両系統の誤り記号数が等しく、
    かつ両系統の前記誤り位置が前記データ比較手段により
    共に正しいと判定された場合に、前回の選択を保持する
    ことを特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  29. 【請求項29】 復調データの系統の数は2であり、 データ選択手段は、両系統の誤り記号数が等しく、かつ
    いずれの系統の誤り位置も前記データ比較手段により正
    しくないと判定された場合には、前回の選択を保持する
    ことを特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  30. 【請求項30】 前記データ選択手段は、複数系統の前
    記誤り位置が正しいと前記データ比較手段が判定したと
    きは、前記誤り位置が正しいと判定された前記複数系統
    のうち前記誤り記号数が最小の系統を選択することを特
    徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  31. 【請求項31】 前記データ選択手段は、いずれの系統
    の前記誤り位置も正しくないと前記データ比較手段が判
    定したときは、前記誤り記号数が最小の系統を選択する
    ことを特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  32. 【請求項32】 前記誤り訂正手段は、各系統の復調デ
    ータを所定の長さに区切ったブロック毎に誤り記号数お
    よび誤り位置を推定し、 前記データ選択手段は、前記複数系統のうちのいずれか
    を前記ブロック毎に選択することを特徴とする請求項2
    0に記載のダイバーシチ受信装置。
  33. 【請求項33】 前記複数の系統の復調データのそれぞ
    れが有効なデータか無効なデータかを判定するデータ検
    出手段を更に備え、 前記データ選択手段は、前記複数系統のうち前記データ
    検出手段により有効と判定された系統の中から選択する
    ことを特徴とする請求項20に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  34. 【請求項34】 前記データ検出手段は、前記復調デー
    タ中の特定のデータパターンを検出するユニークワード
    検出手段であることを特徴とする請求項33に記載のダ
    イバーシチ受信装置。
  35. 【請求項35】 前記変調信号は、位相変調信号に、そ
    のシンボル周期と同一の周期で周波数を掃引するチャー
    プ信号を乗積して得られるチャープPSK信号であり、 前記復調手段は、前記変調信号の帯域の一部分を抽出す
    る部分帯域ろ波手段と、該部分帯域ろ波手段の出力を遅
    延検波する遅延検波手段とを含むことを特徴とする請求
    項20に記載のダイバーシチ受信装置。
  36. 【請求項36】 誤り訂正可能な符号化が行われた符号
    化データで変調された1または複数の変調信号を受信す
    るダイーバーシチ受信装置であって、 前記変調信号を復調し、前記符号化データに対応する複
    数系統の復調データを得る復調手段と、 各系統の復調データの誤り位置を推定する誤り推定手段
    と、 各系統の復調データにおける推定された前記誤り位置の
    データを他系統の復調データにおける対応する位置のデ
    ータと比較することにより、前記誤り位置が正しいか否
    かを判定するデータ比較手段と、 前記複数系統のうち前記データ比較手段が前記誤り位置
    が正しいと判定した一つの系統を選択するデータ選択手
    段と、を備えることを特徴とするダイバーシチ受信装
    置。
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