JP2000002689A - 渦流探傷プローブ - Google Patents

渦流探傷プローブ

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JP2000002689A
JP2000002689A JP10181557A JP18155798A JP2000002689A JP 2000002689 A JP2000002689 A JP 2000002689A JP 10181557 A JP10181557 A JP 10181557A JP 18155798 A JP18155798 A JP 18155798A JP 2000002689 A JP2000002689 A JP 2000002689A
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JP
Japan
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coil
substrate
eddy current
flat
detection
Prior art date
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Application number
JP10181557A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡邊
Taizo Yano
泰三 矢野
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な探傷S/N比を得ることができる。 【解決手段】 互いに逆方向の渦巻き状に成形された一
対のコイル部21,22を接続してなる励磁コイル2を
一の絶縁フィルム基板上に形成するとともに、一方向の
渦巻き状に成形された検出コイル3を他の絶縁フィルム
基板上に形成して、これら絶縁フィルム基板を上下に積
層してコイル対とし、励磁コイル2に励磁電流を供給し
て、検出コイル3より疵信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷プローブに
関し、特に疵信号のS/N比を改善した渦流探傷プロー
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】渦流探傷プローブの小型化を図るため
に、フェライトコアの下面に平板状の励磁コイルと検出
コイルを上下に重ねて設けたものが知られている。これ
ら平板コイルは、例えば絶縁フィルム基板上にプリント
配線によって渦巻き状にコイルを形成したもので、図8
(A)に示すように励磁コイル8は一方向の渦巻き状に
成形されて、これに電源81から高周波の励磁電流が供
給され、被探傷材の表面に渦電流を生じさせる。一方、
検出コイル9は図8(B)に示すように、互いに逆方向
の渦巻き状として対角位置に形成された一対のコイル部
91,92を接続して構成されており、コイル両端に現
れる出力信号Voから疵信号が抽出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、検出コイル
の出力信号中には疵信号以外に、検出コイルと被探傷材
との距離変動に伴い生じる、いわゆるリフトオフノイズ
が混入しており、ノイズ除去のために両者の位相差を利
用した位相検波を行っている。しかし、上記従来の渦流
探傷プローブでは、励磁周波数を最適に設定しても図9
に示すように疵信号SdとリフトオフノイズSnの位相
差は20°〜30°程度しか生じず、十分なS/N比を
得ることは困難であった。
【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、十分な探傷S/N比を得ることができる渦流
探傷プローブを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、第1基板(4)上に互いに逆方向
の渦巻き状に成形された一対のコイル部(21,22)
を接続してなる第1平板コイル(2)と、第2基板
(5)上に一方向の渦巻き状に成形された第2平板コイ
ル(3)とを上下に配設してコイル対とし、第1平板コ
イル(2)に励磁電流を供給して、第2平板コイル
(3)より疵信号を得るようにする。
【0006】本第1発明において、第1平板コイルの励
磁周波数を適当に選択すると、第2平板コイル(3)の
出力信号に含まれる疵信号とリフトオフノイズの位相差
は90°近くまで大きくなる。したがって、この時の上
記出力信号を位相検波することによって、リフトオフノ
イズを分離して疵信号のみを良好に抽出することがで
き、S/N比を大きく向上させることができる。
【0007】また、本第2発明では、第1平板コイル
(2)と第2平板コイル(3)を第1基板(4)と第2
基板(5)にそれぞれ複数形成するとともにこれら第1
基板(4)と第2基板(5)を上下に配設して各第1平
板コイル(2)とこれに対向する第2平板コイル(3)
とで複数のコイル対を構成し、かつ第1基板(4)と第
2基板(5)を板面方向へ互いに所定量ずらして位置さ
せる。
【0008】本第2発明において、第1平板コイルと第
2平板コイルに製作誤差を生じても、第1基板と第2基
板は互いに板面方向へ所定量ずらしてあるから、両平板
コイルの相対位置は一方が他方に対して全て上記所定量
に近い一定量だけ同一方向へずれて位置する。したがっ
て、両平板コイルのずれ方向が各コイル対毎にバラつく
ことはなく、各第1平板コイルを所定の励磁周波数で励
磁すれば、これに対向するいずれの第2平板コイルにお
いても疵信号とリフトオフノイズの位相差は90°に近
い十分大きな値となり、S/N比を向上させることがで
きる。
【0009】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には渦流探
傷プローブの拡大断面を示し、フェライトコア1の下面
に第1平板コイル2と第2平板コイル3が上下に積層し
て形成されている。各平板コイル2,3はそれぞれ絶縁
フィルム基板4,5上にプリント配線によって渦巻き状
にコイルを形成したもので、第1平板コイル2は図2
(A)に示すように、互いに逆方向の渦巻き状として対
角位置に形成された一対の角形コイル部21,22を接
続して構成されている。また、第2平板コイル3は図2
(B)に示すように一方向の角形渦巻き状に成形され
て、図3に示すように、第1平板コイル2の形成領域全
体をカバーするようにその直下に位置している。
【0011】そして、図4に示すように、第1平板コイ
ル2は励磁電源6に接続されて励磁コイルとなり、第2
平板コイル3は差動増幅器71に接続されて検出コイル
となっている。差動増幅器71の出力信号は位相検波器
72に入力し、検波後の出力信号はフィルタ73を経て
レベル設定器74に入力している。
【0012】このような構造の渦流探傷プローブにおい
て、励磁電源6から励磁コイル2へ所定周波数の励磁電
流を供給して探傷材表面に渦電流を生じさせ、疵の存在
による検出コイル3の出力信号変化を検出する。発明者
の実験によると、励磁コイル2の励磁周波数を適当に選
択する(図5のfo )と、疵信号とリフトオフノイズの
位相差を90°近くまで大きくすることができる。この
結果、位相検波器72における位相検波によって疵信号
のみを抽出してレベル設定器74でそのレベル変化を検
出することにより、リフトオフノイズの影響を排除して
疵の存在を確実に検出することができる。上記励磁周波
数fo は実験条件によっても異なるが例えば100KH
z〜300KHz付近にある。
【0013】(第2実施形態)長尺鋼板等の幅方向の探
傷を同時に効率良く行うために、図6に示すように、上
記第1実施形態て説明したのと同様の第1平板コイル
(励磁コイル)2および第2平板コイル(検出コイル)
3を、それぞれ細長の絶縁フィルム基板4,5上に間隔
をおいて複数形成し、これら絶縁フィルム基板4,5を
フェライトコア1下面に上下に積層して励磁コイル2と
検出コイル3の対を上記鋼板等の幅方向へ複数設ける。
【0014】この場合、上下に位置する励磁コイル2と
検出コイル3の相対位置が製作誤差等によって左右にバ
ラつくと、所定の励磁周波数fo で、一の検出コイル3
では疵信号とリフトオフノイズの位相差が90°近くに
なるものの、他の検出コイル3では当該位相差が十分得
られないことがある。
【0015】そこで、上下の絶縁フィルム基板4,5を
予め製作誤差以上に所定量だけ長手方向へずらしてお
く。こうすると、励磁コイル2と検出コイル3に製作誤
差を生じても、これらの相対位置は図7に示すように、
一方が他方に対して全て上記所定量に近い一定量L1 〜
L3 だけ右かあるいは左の一方向へのみ、ずれて位置す
ることになり、相対位置が各コイル対毎に左右にバラつ
くことはない。したがって、所定の励磁周波数fo で、
いずれの検出コイル3においても疵信号とリフトオフノ
イズの位相差は90°に近い十分大きな値となり、S/
N比を向上させることができる。
【0016】なお、第2実施形態では理解を容易にする
ために励磁コイルおよび検出コイルは絶縁フィルム基板
上に左右方向一列に並んでいるものとしたが、絶縁フィ
ルム基板上に上記両コイルが二次元的に分布しているも
のでも良く、この場合、絶縁フィルム基板を所定量ずら
す方向は左右方向だけに限られるものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の渦流探傷プロー
ブによれば、非磁性鋼等の被探傷材に対しても十分なS
/N比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、渦流探傷プロ
ーブの拡大断面図である。
【図2】励磁コイルおよび検出コイルの平面図である。
【図3】励磁コイルと検出コイルの重なり状態を示す平
面図である。
【図4】渦流探傷プローブを備える渦流探傷装置のブロ
ック構成図である。
【図5】疵信号とリフトオフノイズの位相差の周波数特
性を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態における、渦流探傷プロ
ーブの拡大断面図である。
【図7】励磁コイルと検出コイルの重なり状態を示す平
面図である。
【図8】従来の励磁コイルおよび検出コイルの平面図で
ある。
【図9】疵信号とリフトオフノイズの位相差を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…フェライトコア、2…励磁コイル、21,22…コ
イル部、3…検出コイル、4,5…絶縁フィルム基板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板上に互いに逆方向の渦巻き状に
    成形された一対のコイル部を接続してなる第1平板コイ
    ルと、第2基板上に一方向の渦巻き状に成形された第2
    平板コイルとを上下に配設してコイル対とし、前記第1
    平板コイルに励磁電流を供給して、前記第2平板コイル
    より疵信号を得るようにしたことを特徴とする渦流探傷
    プローブ。
  2. 【請求項2】 前記第1平板コイルと前記第2平板コイ
    ルを前記第1基板と前記第2基板にそれぞれ複数形成す
    るとともにこれら第1基板と第2基板を上下に配設して
    前記各第1平板コイルとこれに対向する前記第2平板コ
    イルとで複数のコイル対を構成し、かつ前記第1基板と
    前記第2基板を板面方向へ互いに所定量ずらして位置さ
    せた請求項1に記載の渦流探傷プローブ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351890A (ja) * 2004-05-27 2005-12-22 General Electric Co <Ge> 全方向性渦電流プローブ及び検査システム
JP2008197016A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd センサ素子および渦電流探傷プローブ
JP2016133459A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 学校法人法政大学 渦流探傷プローブ、渦流探傷装置
US9494558B2 (en) 2009-12-22 2016-11-15 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flaw-detection apparatus and flaw-detection method
CN112378993A (zh) * 2020-11-12 2021-02-19 北京航空航天大学 一种用于无损检测的传感系统

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