JP2000002388A - ヘッダー - Google Patents

ヘッダー

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JP2000002388A
JP2000002388A JP10171561A JP17156198A JP2000002388A JP 2000002388 A JP2000002388 A JP 2000002388A JP 10171561 A JP10171561 A JP 10171561A JP 17156198 A JP17156198 A JP 17156198A JP 2000002388 A JP2000002388 A JP 2000002388A
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好孝 中村
Akihiro Tanaka
章裕 田中
Osamu Igarashi
治 五十嵐
Mitsuru Hirai
充 平井
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Tokyo Gas Co Ltd
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NIKKO IND CORP
Tokyo Gas Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/02Branch units, e.g. made in one piece, welded, riveted

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度及び耐衝撃性が向上し、かつ現場
での作業性に優れると共にリサイクルが可能であり、水
漏れのない信頼性の高いヘッダーを提供する。 【解決手段】 本体12と、上流側から供給される温
水、不凍液、流体熱媒または蒸気等の流体を本体12に
導入する流体導入部13と、本体12に導入された流体
を分岐して排出する分岐部14とを備え、本体12、流
体導入部13及び分岐部14は、樹脂により一体成形
し、本体112は、流体導入部13及び分岐部14とは
別の開口18を備えた開口部15を有し、開口部15
に、開口18を密閉可能な樹脂製キャップ16を着脱可
能に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ヘッダーに係り、
特に、外部から供給された温水、不凍液、流体熱媒また
は蒸気等の流体を分岐して、任意の配管に供給するヘッ
ダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、暖房器具や温水器等のよう
に、温水、不凍液、流体熱媒や蒸気等で代表される流体
を、外部の供給源から複数の配管に分岐する目的で、ヘ
ッダーが使用されている。このヘッダーは、前記流体を
内部に取り入れるための流体導入部と、内部に供給され
た流体を分岐して、所望の配管に排出するための分岐部
とを有しており、例えば、F形分岐ヘッダーやU形ヘッ
ダーとして知られている。
【0003】このヘッダーは、例えば、温水器のよう
に、流体として水道水を使用する場合、水道水中に含有
される残留塩素に対する耐薬品性があること、高温の水
道水中に溶存する酸素による酸化劣化に対する耐性があ
ること、温水中での加水分解に対する耐性があること、
水圧(7kg/cm2(10〜15kg))に対して変
形しない機械的強度があること、ウオーターハンマー現
象に耐えうる耐衝撃性があること、の5つの条件を満足
することが望まれている。
【0004】また、床暖房等の暖房器具のように、温水
を循環させる場合には、前述した条件を必ずしも満たす
必要はないが、不凍液や流体熱媒等に対する耐薬品性等
が必要となる。
【0005】このため、前記ヘッダーは、ヘッダー本体
及び分岐部を真鍮や銅等の金属から構成し、このヘッダ
ー本体と分岐部をろう付けによって接続したものが使用
されている。
【0006】このヘッダーは、金属を加工して製造する
ため高価であると共に、重量がかさむという欠点があ
る。また、形状設計に自由度がないため、このヘッダー
に付加機能を盛り込む場合は、別の部品を二次加工によ
って追加する必要がある。このため、さらに製造コスト
がかかることになる。そしてまた、前記ろう付け部分か
ら流体が漏れる虞もある。さらに、配管が樹脂の場合、
樹脂と金属が接触するため、樹脂の劣化が促進される。
また、真鍮や銅などの金属製ヘッダーの場合、腐食によ
り、温水経路が塞がれてしまうこともある。
【0007】そこで、安価で、加工がし易く、軽量であ
る樹脂によって、ヘッダーを形成することが考えられて
いる。この場合には、ヘッダー本体と分岐部とを超音波
や高周波の振動溶着によって接続したり、接着剤によっ
て接続することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘッダ
ー本体と分岐部とを、超音波や高周波の振動溶着、ある
いは接着剤によって接続したヘッダーは、水漏れ等の不
良発生時にリサイクルすることが困難であるという問題
がある。
【0009】さらに、例えば、前記ヘッダーと、これに
連結される配管との固定は、これらとは別部品の固定ク
リップ等を使用して行われており、作業効率が悪く、別
部品のためコストも高く、また前記部品を紛失すること
もある。さらに、付け忘れも予想される。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、加工性に優れ、安価
で軽量であることは勿論のこと、機械的強度及び耐衝撃
性が向上し、かつ現場での作業性に優れると共にリサイ
クルが可能であり、水漏れのない信頼性の高いヘッダー
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、本体と、上流側から供給される温水、不
凍液、流体熱媒または蒸気等の流体を前記本体に導入す
る流体導入部と、前記本体に導入された流体を分岐して
排出する分岐部と、を備えたヘッダーであって、前記本
体、流体導入部及び分岐部は、樹脂により一体成形され
てなり、前記本体は、前記流体導入部及び分岐部とは別
の開口を備えた開口部を有し、当該開口部に、前記開口
を密閉可能な樹脂製キャップを着脱可能に設けたヘッダ
ーを提供するものである。
【0012】この構造を備えたヘッダーは、該ヘッダー
を成形加工により得る際に、前記開口を金型の引抜き用
の穴として使用することができる。このため、本体と流
体導入部及び分岐部を一体成形することが可能となる。
これは、特に、例えば、流体導入部及び分岐部を、各1
個づつ備えたU形ヘッダーの一体成形を可能にする。
【0013】前記開口は、前記本体の長手方向端部に形
成することができる。
【0014】また、前記開口部に段部を設け、前記キャ
ップに前記段部に着脱可能に係合する係合部を設けるこ
とができる。
【0015】さらにまた、前記キャップに段部を設け、
前記開口部に前記段部に着脱可能に係合する係合部を設
けることもできる。
【0016】また、前記流体導入部及び分岐部の少なく
とも一方に、これに連結される継手に形成された段部に
着脱可能に係合する係合部を設けることもできる。
【0017】そしてまた、前記流体導入部及び分岐部の
少なくとも一方に、これに連結される継手に形成された
係合部が係合する段部を設けることもできる。
【0018】前記係合部は、前記段部に係合する係合爪
をその先端に有し、当該係合爪が前記段部を越える際
に、当該段部から離れる方向に弾性的に後退し、当該係
合爪が前記段部を越えると復元して前記段部に係合する
構造を備えることができる。
【0019】このような段部及び係合部を設けること
で、前記キャップは開口部に、継手は流体導入部あるい
は分岐部に、ワンタッチで確実に固定される。このた
め、作業効率が向上されると共に、固定用の別部品を用
いる必要もない。さらに、付け忘れも防止できる。
【0020】また、キャップや継手等は確実に固定され
るため、第三者によって簡単に外されることを防止する
ことができる。また、前記固定の際に「カチッ」という
音がするので、聴覚による認識も可能である。
【0021】また、前記開口部には、前記キャップを螺
合することもできる。
【0022】さらにまた、前記開口部は、前記キャップ
を外した際に、他の継手と連結して第2の分岐部として
の役割を果たすこともできる。
【0023】なお、本発明でいう分岐は、2分岐、3分
岐、4分岐など、その分岐数は任意に設定することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
ヘッダーについて図面を参照して説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、床暖房システム
の床暖房マットに、実施の形態1に係るヘッダーを使用
した状態を模式的に示す平面図、図2は、図1に示すU
形ヘッダーの側面図であって、キャップを外した状態の
図、図3は、図2に示すU形ヘッダーの開口部にキャッ
プを装着した状態を示す側面図、図4は、図2及び図3
に示すキャップの平面図、図5は、図2に示すV−V線
に沿った断面図、図6は、図3に示すVI−VI線に沿った
一部断面図、図7は、実施の形態1に係る継手の平面
図、図8は、図2に示すU形ヘッダーの開口部に、図7
に示す継手を装着した状態を示す側面図、図9は、図2
に示すU形ヘッダーの分岐部に継手を連結した状態を示
す側面図、図10は、図9に示す継手の正面図、図11
は、図1に示すF形分岐ヘッダーの側面図である。
【0026】図1に示す床暖房システム1は、温水供給
源2と、この温水供給源2から供給された温水を通過さ
せる温水通路3(配管)が内蔵された6枚の床暖房マッ
ト4A〜4Fと、床暖房マット4A〜4Fから最終的に
排出された温水を再び温水供給源に戻す配管5と、を備
えている。
【0027】床暖房マット4A〜4Fは、一般的に市販
されているものを使用可能であるため、その詳細な説明
は省略するが、実施の形態1では、900mm×900
mmサイズのものを使用した。
【0028】温水供給源2側(すなわち上流側)に配置
された2枚の床暖房マット4A及び4Dは、F形分岐ヘ
ッダー10によって、温水供給源2に連通されている。
また、配管5側(すなわち下流側)に配置された床暖房
マット4C及び4Fも、F形分岐ヘッダー10によっ
て、配管5に連通されている。
【0029】一方、床暖房マット4A、4B及び4C
は、U形ヘッダー11によって互いに連通されている。
また、床暖房マット4D、4E及び4FもU形ヘッダー
11によって互いに連通されている。
【0030】U形ヘッダー11は、例えば、PA、PO
M、PP、PBT、PPS等の樹脂から構成され、本体
12と、本体12に一体成形された流体導入部13と、
本体12に一体成形された分岐部14と、本体12の開
口部15に着脱可能に装着されるキャップ16と、を備
えて構成されている。
【0031】本体12は中空管からなり、その一端の略
垂直方向に流体導入部13が立設され、他端の略垂直方
向に分岐部14が、流体導入部13に対して並設されて
いる。本体12の他端には、開口部15が形成されてお
り、この端面が開放された状態、すなわち、開口18と
なっている。
【0032】流体導入部13は、本体12側の径に比
べ、先端側の径が細く構成された円筒中空状の管部21
からなり、管部21の本体12側であって、管部21を
挟んだ両側には、流体導入部13に接続される継手70
(図9及び図10参照)のフランジ71に着脱可能に係
合し、継手70をこの部分に固定する係合部22が形成
されている。係合部22は、管部21の先端側に向けて
延びた腕の先端に鉤状の係合爪26が形成されている。
この係合部22は、後に詳述するが、流体導入部13に
継手70が連結される際、係合爪26が継手70のフラ
ンジ71を越える時に、フランジ71から離れる方向
(図9に矢印Xで示す方向)、すなわち外側に弾性的に
後退し、係合爪26がフランジ71を越えると復元して
フランジ71に係合する(図9参照)よう構成されてい
る。
【0033】管部12の長手方向の略中央部には、フラ
ンジ23が形成されている。また、管部21の先端と、
管部21の径が細い部分の略中央部には、フランジ24
及び25が形成されている。このフランジ24及び25
は、管部21の太い径と同様の径を有しており、流体導
入部13に継手70を連結させた際には、フランジ24
とフランジ25の間、及びフランジ25と管部21の径
が太い部分の先端との間に、例えば図示しないOリング
のようなシール部材を介在させることもでき、両者の密
閉性をより向上させることができる。
【0034】なお、U形ヘッダー11では、流体導入部
13と分岐部14とは、流体を導入するか、排出するか
の違いはあるが、その構造は同一である。このため、分
岐部14は、流体導入部13と同様の部材に同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0035】また、本体12の開口部15の両側面に
は、キャップ16を係合・固定する係合段部31が形成
されている。この係合段部31は、開口18側に傾斜面
32が形成されており、これによって、後に詳述する
が、キャップ16の係合部40の先端に形成された係合
爪41(図4〜図6参照)がガイドされ、キャップ16
の取り付けを容易にしている。この開口部15は、U形
ヘッダー11を前述した樹脂によって成形する成形時
に、金型を引抜くための穴として使用することができ
る。このため、本体12、流体導入部13及び分岐部1
4を一体成形することが可能となる。したがって、従来
のヘッダーのように、水漏れ等が発生することを防止す
ることができる。なお、本体12の開口18に対向する
端面は、閉鎖された状態となっている。
【0036】また、開口部15には、キャップ16が本
体12の円周方向に動くことを阻止する壁部45が、係
合部40の外周形状に相補した形状で形成されている。
すなわち、キャップ16がU形ヘッダー11に取り付け
られた際には、係合部40が壁部45によって包囲され
た状態となる。
【0037】キャップ16は、開口部15の開口18内
に収容されて、開口18を密閉する栓部42と、この栓
部42を挟んだ両側に形成された係合部40から構成さ
れている。
【0038】栓部42は、略円筒形を備えており、その
先端及び長手方向略中央部にフランジ43及び44が形
成されている。このフランジ43及び44は、開口18
の内径とほぼ同一の径を備えており、キャップ16をU
形ヘッダー11に取り付ける際には、図6に示すよう
に、フランジ43とフランジ44の間、及びフランジ4
4と栓部42の基端との間に、例えば、Oリング80の
ようなシール部材を介在させ、より密閉性を向上させる
こともできる。
【0039】係合部40は、栓部42の先端方向に向け
て延びた腕の先端に鉤状の係合爪41が形成されてい
る。この係合部40は、後に詳述するが、U形ヘッダー
11にキャップ16が取り付けられる際、係合爪41が
傾斜面32に沿ってガイドされ、開口部15の係合段部
31を越える時に、係合段部31から離れる方向、すな
わち外側に弾性的に後退し、係合爪41が係合段部31
を越えると復元して係合段部31に係合するよう構成さ
れている。したがって、キャップ16は、U形ヘッダー
11の開口部15に対して押し込むだけで、ワンタッチ
に取り付けることができ、他の固定部品も使用する必要
がない。さらに、前記係合を行う際には、「カチッ」と
いう音がするので、聴覚でも固定を認識することができ
る。
【0040】また、一端連結されたキャップ16は、素
手で簡単に外すことができないため、第三者が誤って、
キャップ16をU形ヘッダー11またはF形分岐ヘッダ
ー10から取り外すというトラブルの発生も防止するこ
とができる。
【0041】一方、継手70としては、様々な形状のも
のを利用することが可能であるが、実施の形態1では、
図9及び図10に示すように、略L字状の継手70を使
用した。この継手70は、一方の端部に、U形ヘッダー
11に連結される連結部72が形成されている。この連
結部72は、その内径が、流体導入部13のフランジ2
4及び25とほぼ同一の大きさを有しており、この連結
部72の先端にフランジ71が形成されている。
【0042】また、継手70の反対側の端部には、配管
側連結部73が形成されている。この配管側連結部73
は、中空の略円筒形からなり、先端側(U形ヘッダー1
1から遠い側)から基端側に向けて径が若干大きくなる
形状76が3つ連続した先端部を有している。この形状
76によって、段状の係止部77が形成され、この係止
部77の存在により、配管側連結部73に連結される配
管チューブ等の抜け止めがなされるようになっている。
【0043】なお、U形ヘッダー11の流体導入部13
及び分岐部14に継手70を連結した際には、図9に示
すように、フランジ23とフランジ71とが当接し、係
合部40によって両者は確実に固定される。
【0044】F形分岐ヘッダー10は、U形ヘッダー1
1の開口18と対向した面端が開放されており、この部
分に、流体導入部51が一体成形されている以外は、U
形ヘッダー11と同様の構成を備えている。
【0045】F形分岐ヘッダー10の流体導入部51
は、図11に示すように、先端側(開口部15から遠い
側)から基端側に向けて径が若干大きくなる形状56が
3つ連続した先端部を有している。この形状56によっ
て、段状の係止部57が形成され、この係止部57の存
在により、流体導入部51に連結される配管チューブ等
の抜け止めがなされるようになっている。
【0046】なお、このF形分岐ヘッダー10では、U
形ヘッダー11で流体導入部13として扱った部材は、
分岐部14となる。
【0047】次に、このU形ヘッダー11及びF形分岐
ヘッダー10を前述した床暖房システム1に組み込む場
合、先ず、流体導入部13及び分岐部14に継手70を
連結させる。すなわち、継手70の連結部72を流体導
入部13及び分岐部14に押し込むと、係合部22の先
端に形成された係合爪26が継手70のフランジ71に
圧接する。さらに継手70を押し込むと、フランジ71
は、係合爪26を外側に押し、係合爪26に形成された
斜面に沿ってガイドされ、さらに係合爪26を外側に押
圧する。これによって、係合部22が弾性的に外側に後
退し、係合爪26がフランジ71を超えて、このフラン
ジ71はフランジ23に当接する。この時、係合部22
は、弾性的に復元して、元の位置に戻り、フランジ71
に係合する。このように、継手70は、U形ヘッダー1
1及びF形分岐ヘッダー10に簡単にワンタッチで連結
される。また、従来使用されていたクリップ等の固定部
品を使用する必要もない。このため、狭い作業現場であ
っても、作業効率を大幅に向上することができる。ま
た、一端連結された継手は、素手で簡単に外すことがで
きないため、第三者が誤って、継手をヘッダーから取り
外すというトラブルの発生も防止することができる。
【0048】また、上流側に設けられたF形分岐ヘッダ
ー10の流体導入部51は、温水供給源2に連結された
配管に連結され、2つの分岐部14は、床暖房マット4
A及び4Dの温水通路3に、前述した方法で、継手70
を介してそれぞれ連結されて、温水供給源2から供給さ
れた温水を床暖房マット4A及び4Dの温水通路3に分
岐して流す。一方、下流側に設けられたF形分岐ヘッダ
ー10の2つの分岐部14は、それぞれ、同様に継手7
0を介して、床暖房マット4A及び4Dの温水通路3に
連結され、この温水通路3から供給された温水を流体導
入部51から配管5に排出する。なお、この場合には、
流体導入部51が流体排出部に、分岐部14が流体導入
部の役割を果たすことになる。
【0049】また、U形ヘッダー11は、前記と同様に
継手70を介して、流体導入部13が上流側に配置され
た温水通路3に、分岐部14が下流側に配置された温水
通路3に各々連結され、上流の温水通路3から供給され
た温水を、下流の温水通路3に供給する。
【0050】なお、キャップ16は、図2〜図6に記載
したものの他、例えば、図7及び図8に示すように、継
手としての機能を付加したキャップ116としてもよ
い。この付加される継手の径は、任意に決定することが
でき、本体12に様々な径の継手を取付けることが可能
となる。
【0051】このキャップ116は、キャップ16に、
他の配管等と連結する連結部120を形成した形状を備
えている。このキャップ116は、フランジ43とは反
対側の端面に、この端面側からKフランジ43側に向け
て径が若干大きくなる形状126が3つ連続した先端部
を有している。この形状126によって、段状の係止部
127が形成され、この係止部127の存在により、連
結部120に連結される配管チューブ等の抜け止めがな
されるようになっている。
【0052】なお、このキャップ116は、F形分岐ヘ
ッダー10にも応用可能であることは勿論である。
【0053】また、実施の形態1では、U形ヘッダー1
1及びF形分岐ヘッダー10について説明したが、これ
に限らず、例えば、図16に示すように、分岐部14が
180度対称に設置されていてもよく、また、図17に
示すように、90度対称に設置されていてもよい。さら
に、分岐部14の設置個所、設置数は、用途に応じて任
意に増加・減少してもよい。
【0054】また、実施の形態1では、キャップ16
(116)は、係合部40の弾性変形によって、U形ヘ
ッダー11、F形分岐ヘッダー10にワンタッチで取り
付けられる形状のものについて説明したが、これに限ら
ず、本発明では、例えば、図12に示すように、キャッ
プ216は、内壁に形成された螺子117と、開口部1
15の外周に形成された螺子131とを螺合させること
によって、ヘッダーに取り付けてもよい。
【0055】そしてまた、継手70の配管側連結部73
の径を変更することで、径の異なる配管等との連結も容
易に行うことができる。
【0056】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係るヘッダーについて図面を参照して説明する。
なお、実施の形態2では、実施の形態1に係るヘッダー
と同様の部品には、同一符号を付しその詳細な説明は省
略する。
【0057】図13は、本発明の実施の形態2に係るU
形ヘッダーの側面図、図14及び図15は、図13に示
すU形ヘッダーに連結される継手の正面図である。
【0058】実施の形態2に係るU形ヘッダー211
と、実施の形態1に係るU形ヘッダー11との異なる点
は、流体導入部及び分岐部の形状である。
【0059】実施の形態2に係るU形ヘッダー211の
流体導入部213及び分岐部214は、互いに同様の形
状を備えており、本体12に連通された中空円筒形の管
部221と、管部221の先端に設けられたフランジ2
57とを備えている。また、フランジ217には、後に
詳述する継手170の係合部171に形成された係合爪
172が係合する。
【0060】継手170は、一方の端部に、U形ヘッダ
ー211に連結される連結部272が形成されている。
この連結部272は、流体導入部213内に収容され
て、開口18を密閉する栓部242と、この栓部242
を挟んだ両側に形成された係合部171から構成されて
おり、この栓部242及び係合部171は、キャップ1
6(116)の栓部42及び係合部40と同様の形状を
備えている。なお、符号172は係合爪、符号243及
び244はフランジである。一方、継手170の他方の
先端には、継手70と同様の配管側連結部73が形成さ
れている。
【0061】なお、継手は、図14に示す構造の他、図
15に示すような形状のものであってもよい。図15に
示す継手は、両側に前述した連結部272が形成された
ものである。
【0062】また、実施の形態2では、互いの径の大き
さを合わせれば、例えば、図7に示した構造のキャップ
116を、流体導入部213や分岐部214に対する継
手として使用することもできる。
【0063】そしてまた、図15に示す継手は、両側に
連結部272が形成された、いわゆるオス−オス構造を
有しているが、これに限らず、例えば、一方を連結部2
72とし、他方を管部221や連結部72のようにし
た、いわゆるオス−メス構造としてもよい。
【0064】なお、実施の形態2に係るヘッダーにも、
螺子式のキャップを取り付けてもよいことは勿論であ
る。
【0065】また、実施の形態1及び2では、流体とし
て温水を使用した場合について説明したが、これに限ら
ず、流体としては、冷水、温水、不凍液、流体熱媒、蒸
気、またはこれらの組み合わせ等、任意に選択すること
ができる。
【0066】そしてまた、実施の形態1及び2では、ヘ
ッダーを床暖房システムに使用した場合について説明し
たが、これに限らず、本発明に係るヘッダーは、温水
器、温水式エアコン、温水式浴室乾燥機、温水式衣類乾
燥機、温水式パネルヒータ等、様々な用途に使用するこ
とが可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るヘッ
ダーは、流体導入部及び分岐部とは別の開口部を有し、
当該開口部を密閉可能なキャップを着脱可能に設け、前
記本体、流体導入部及び分岐部を樹脂から構成したた
め、前記ヘッダーを成形加工により得ることができると
共に、成形加工時に、前記開口を金型の引抜き用の穴と
して使用することができる。このため、例えば、U形ヘ
ッダーであっても、本体と流体導入部及び分岐部を一体
成形することができる。この結果、製造コストを削減す
ることができ、リサイクルが可能であり、軽量で機械的
強度及び耐衝撃性に優れ、水漏れ等のない信頼性の高い
ヘッダーを提供することができる。
【0068】また、キャップまたは本体のいずれかに段
部を設け、他方にこの段部に係合する係合部を設けるこ
とで、別の固定部材を使用することなく、両者を確実に
固定することができる。
【0069】そしてまた、ヘッダーまたはこれに連結さ
れる継手のいずれかに段部を設け、他方にこの段部に係
合する係合部を設けることで、別の固定部材を使用する
ことなく、両者を確実に固定することができる。この結
果、現場での作業効率を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るヘッダーを床暖房
システムの床暖房マットに使用した状態を模式的に示す
平面図である。
【図2】図1に示すU形ヘッダーの側面図であって、キ
ャップを外した状態を示す図である。
【図3】図2に示すU形ヘッダーの開口部にキャップを
装着した状態を示す側面図である。
【図4】図2及び図3に示すキャップの平面図である。
【図5】図2に示すV−V線に沿った断面図である。
【図6】図3に示すVI−VI線に沿った一部断面図であ
る。
【図7】実施の形態1に係る継手の平面図である。
【図8】図2に示すU形ヘッダーの開口部に、図7に示
す継手を装着した状態を示す側面図である。
【図9】図2に示すU形ヘッダーの分岐部に継手を連結
した状態を示す側面図である。
【図10】図9に示す継手の正面図である。
【図11】図1に示すF形分岐ヘッダーの側面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態に係るヘッダーの一
部と、キャップを示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係るU形ヘッダーの
側面図である。
【図14】図13に示すU形ヘッダーに連結される継手
の正面図である。
【図15】図13に示すU形ヘッダーに連結される継手
の正面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態に係るヘッダーの側
面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態に係るヘッダーの側
面図である。
【符号の説明】
1 床暖房システム 10 F形分岐ヘッダー 11 U形ヘッダー 12 本体 13 流体導入部 14 分岐部 15 開口部 16、116、216 キャップ 18 開口 22、40、171 係合部 26、41、172 係合爪 23、71、128、257 フランジ 70、170 継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 治 神奈川県横浜市中区翁町1丁目4番地1 日幸工業株式会社内 (72)発明者 平井 充 神奈川県相模原市西橋本2丁目23番3号 日幸工業株式会社R&Dセンター内 Fターム(参考) 3H019 AA04 BA43 BB01 BD01 DA03 FA01 FA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、上流側から供給される温水、不
    凍液、流体熱媒または蒸気等の流体を前記本体に導入す
    る流体導入部と、前記本体に導入された流体を分岐して
    排出する分岐部と、を備えたヘッダーであって、 前記本体、流体導入部及び分岐部は、樹脂により一体成
    形されてなり、前記本体は、前記流体導入部及び分岐部
    とは別の開口を備えた開口部を有し、当該開口部に、前
    記開口を密閉可能な樹脂製キャップを着脱可能に設けた
    ヘッダー。
  2. 【請求項2】 前記開口が前記本体の長手方向端部に形
    成されている請求項1記載のヘッダー。
  3. 【請求項3】 前記開口部に段部を設け、前記キャップ
    に前記段部に着脱可能に係合する係合部を設けた請求項
    1または請求項2記載のヘッダー。
  4. 【請求項4】 前記キャップに段部を設け、前記開口部
    に前記段部に着脱可能に係合する係合部を設けた請求項
    1または請求項2記載のヘッダー。
  5. 【請求項5】 前記流体導入部及び分岐部の少なくとも
    一方に、これに連結される継手に形成された段部に着脱
    可能に係合する係合部を設けた請求項1ないし請求項4
    のいずれか一項に記載のヘッダー。
  6. 【請求項6】 前記流体導入部及び分岐部の少なくとも
    一方に、これに連結される継手に形成された係合部が係
    合する段部を設けた請求項1ないし請求項4のいずれか
    一項に記載のヘッダー。
  7. 【請求項7】 前記係合部は、前記段部に係合する係合
    爪をその先端に有し、当該係合爪が前記段部を越える際
    に、当該段部から離れる方向に弾性的に後退し、当該係
    合爪が前記段部を越えると復元して前記段部に係合する
    請求項3ないし請求項6のいずれか一項に記載のヘッダ
    ー。
  8. 【請求項8】 前記開口部に前記キャップを螺合した請
    求項1、請求項2、請求項5または請求項6のいずれか
    一項に記載のヘッダー。
  9. 【請求項9】 前記開口部は、前記キャップを外した際
    に、他の継手と連結して第2の分岐部となる請求項1ま
    たは請求項2記載のヘッダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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