JP2000001507A - 吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents

吸水性樹脂の製造方法

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JP2000001507A JP10474499A JP10474499A JP2000001507A JP 2000001507 A JP2000001507 A JP 2000001507A JP 10474499 A JP10474499 A JP 10474499A JP 10474499 A JP10474499 A JP 10474499A JP 2000001507 A JP2000001507 A JP 2000001507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶液重合において、高い生産性で優れた品
質の吸水性樹脂を得ることができるような製造方法を提
供する。 【解決手段】 重合して吸水性樹脂となる単量体成分を
静置水溶液重合する際に、重合に過硫酸塩を含む開始剤
を用いて、且つ、少なくとも80℃のピーク重合温度を
示した後、さらに、得られた含水ゲル状重合体を、40
〜90℃で少なくとも60分保持することを特徴とする
吸水性樹脂の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合して吸水性樹
脂となる単量体成分を、水溶液重合して吸水性樹脂を製
造する方法に関する。さらに詳しくは、紙オムツや生理
用ナプキン等の衛生材料に好適に用いられる吸水性樹脂
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、紙オムツや生理用ナプキン、いわゆ
る失禁パッド等の衛生材料等の分野では、体液を吸収さ
せることを目的として吸水性樹脂が幅広く利用されてい
る。
【0003】上記の吸水性樹脂としては、例えば、ポリ
アクリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリル
グラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラ
フト共重合体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステ
ル共重合体のケン化物、アクリロニトリル共重合体もし
くはアクリルアミド共重合体の加水分解物またはこれら
の架橋体、カチオン性モノマーの架橋体などが知られて
いる。
【0004】これら吸水性樹脂を製造する方法として、
アクリル酸またはその塩等を主成分とする親水性単量体
を含む水溶液を攪拌しながら水溶液重合を行う方法が一
般的に採用されている。
【0005】攪拌重合は、重合の進行とともに生成する
含水ゲル状重合体を小塊に切断しながら重合できるた
め、比較的コンパクトな装置で重合熱を除去して重合ピ
ーク温度をある程度コントロールした重合ができるとい
う点で優れているものの、攪拌によるせん断力によって
分子鎖が切断されるため、分子量が上がりにくい、架橋
構造のネットワークが乱れやすい等の問題がある。これ
に対し、特開平3−174414号公報、特開平4−1
75319号公報、特開平9−208710号公報等で
提案されている、単量体水溶液を無攪拌で静置重合する
方法によると、上記問題なく、吸水性樹脂を得ることが
できる。
【0006】具体的には、特開平3−174414号公
報では、比較的低濃度の親水性単量体を含む水溶液を、
特定の重合開始剤を用いて断熱重合し、得られた含水ゲ
ル状重合体を細断し、塩基水溶液により中和する方法が
開示されている。このような断熱重合を行うためには、
その実施例に示されているように単量体水溶液の濃度を
20重量%程度とし、かつ1〜5時間の重合を行う必要
があり、さらに後中和工程を必要とし、これにも相当な
時間を要し、生産性が低い。また、粉体で製品を得よう
とする場合、乾燥工程が必要となり、単量体水溶液の濃
度が低いため、必然的に乾燥に多大なエネルギーが必要
となり、生産性が低いばかりでなく、経済的な面からも
工業的規模では採用し難い。また、物性的にも、単量体
水溶液の濃度が低いため残存モノマーが多く残るという
問題点もある。
【0007】特開平4−175319号公報では、比較
的高濃度の親水性単量体を含む水溶液を、無攪拌(静置
状態)で、かつ重合温度を20〜70℃に制御して定温
重合する方法が開示されている。このような比較的低温
で定温重合を行うためには、その実施例に示されるよう
に単量体水溶液の厚みを8mm以下程度と薄くし、かつ
45分以上の重合時間として重合系の温度を制御する必
要があり、生産性が低く工業的規模では採用し難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来の問題点を解決し、水溶液重合において、高い生産
性で、吸収倍率が高く、水可溶成分量および残存モノマ
ー量が従来よりも低減されている優れた品質の吸水性樹
脂を得ることができるような製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、重合して吸水性樹脂
となる単量体成分を静置水溶液重合する際に、重合に過
硫酸塩を含む重合開始剤を用いて、且つ、少なくとも8
0℃のピーク重合温度を示した後、さらに、得られた含
水ゲル状重合体を、40〜90℃で少なくとも60分保
持することにより、吸収倍率が高く、水可溶成分量およ
び残存モノマー量が従来よりも低減されている吸水性樹
脂を安定して得ることができることを見出した。
【0010】また、前記において、重合開始剤に過硫酸
塩、アゾ系反応開始剤、酸化剤および還元剤、を用いる
ことを特徴とする方法を採用する。
【0011】また、前記において、少なくとも60分保
持するときの温度が、50〜70℃であることを特徴と
する方法を採用する。
【0012】また、前記において、少なくとも60分保
持するときの相対湿度が、50%RH以上であることを
特徴とする方法を採用する。
【0013】また、前記において、少なくとも60分保
持するときの含水ゲル状重合体の比表面積が10cm2/g
以下であることを特徴とする方法を採用する。
【0014】また、前記において、単量体成分の中和率
が、40〜100mol%であることを特徴とする方法を採
用する。
【0015】また、重合して吸水性樹脂となる単量体成
分を静置水溶液重合する際に、重合に過硫酸塩を含む重
合開始剤を用いて、且つ、少なくとも80℃のピーク重
合温度を示した後、さらに、得られた含水ゲル状重合体
を、少なくとも60分保持した後、粉砕することによっ
ても、吸収倍率が高く、水可溶成分量および残存モノマ
ー量が従来よりも低減されている吸水性樹脂を安定して
得ることができることを見出した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態につ
いて詳しく説明する。
【0017】本発明で用いられる重合して吸水性樹脂と
なる単量体成分としては、文字どおり重合により吸水性
樹脂となり得るものであれば特に限定されないが、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルス
ルホン酸、スチレンスルホン酸、2−(メタ)アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)
アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロ
イルプロパンスルホン酸などのアニオン性不飽和単量体
およびその塩;アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル
(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ビニルピリ
ジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミ
ド、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルピ
ロリジンなどのノニオン性の親水基含有不飽和単量体;
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドおよびそれらの四級塩等のカチオン性不飽和単量
体などを挙げることができる。これらは1種または2種
以上を使用することができる。
【0018】これらの中でアクリル酸またはその塩(例
えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、アンモニウ
ム、アミン類等の塩)を主成分として用いることが好ま
しく、より好ましくはアクリル酸またはそのナトリウム
塩である。アクリル酸またはその塩以外の他の単量体の
使用量は通常全単量体中の0〜50モル%未満とするこ
とが好ましく、より好ましくは0〜30モル%である。
【0019】アニオン性不飽和単量体の中和率として
は、酸基の40〜100モル%が中和されていることが
好ましい。中和率が100モル%を超える場合にはアル
カリ性が強く人体に害を及ぼすおそれがある。40モル
%未満では得られる吸水性樹脂の吸収倍率が低下する。
【0020】重合して吸水性樹脂となるモノマー成分の
濃度は15〜45重量%とすることが好ましく、より好
ましくは25〜45重量%であり、さらにより好ましく
は30〜40重量%である。15重量%未満の場合に
は、生産性が低くなることがあり、45重量%を超える
と、高分子鎖の自己架橋成分の割合が高くなり、得られ
る吸水性樹脂の吸収倍率が低下することがある。
【0021】重合に際しては、澱粉・セルロース、澱粉
・セルロースの誘導体、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸(塩)、ポリアクリル酸(塩)架橋体等の親水
性高分子や、次亜リン酸(塩)等の連鎖移動剤を添加し
てもよい。
【0022】本発明において吸水性樹脂は架橋構造を有
することが好ましく、架橋剤を使用しない自己架橋型の
ものや、2個以上の重合性不飽和基あるいは2個以上の
反応性基を有する内部架橋剤を共重合または反応させた
型のものが例示できる。好ましくは親水性不飽和単量体
に内部架橋剤を共重合または反応させた架橋構造を有す
る吸水性樹脂である。
【0023】これらの内部架橋剤の具体例としては、例
えば、N,N‘−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンアク
リレートメタクリレート、エチレンオキサイ変性トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフ
ェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)アリロキシア
ルカン、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエー
テル、グリセロールジグリシジルエーテル、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、1,4−ブタンジオール、ペンタエ
リスリトール、エチレンジアミン、ポリエチレンイミ
ン、グリシジル(メタ)アクリレートなどを挙げること
ができる。またはこれらの内部架橋剤は2種以上使用し
てもよい。
【0024】内部架橋剤の使用量としては前記単量体成
分に対して0.005〜3モル%が好ましく、より好ま
しくは0.01〜1.5モル%である。内部架橋剤が少
なすぎると、水可溶成分が多くなる傾向があり、逆に内
部架橋剤量が多すぎると、吸収倍率が低下する傾向があ
る。
【0025】上記モノマー成分の重合方法としては、水
溶液重合であれば、特に限定されるものではなく、単量
体や重合体に対して、無攪拌で行う静置重合を行っても
よいし、攪拌重合を行ってもよいし、静置重合と攪拌重
合を併用してもよいが、好ましくは、重合の少なくとも
一部が静置重合で行われることである。
【0026】本発明において、重合開始剤としては、過
硫酸塩を用いることが必要である。過硫酸塩以外の重合
開始剤のみで重合を行った場合、残存モノマーの高いも
のになる。
【0027】過硫酸塩を単独で使用してもよいが、過硫
酸塩以外のアゾ化合物や過酸化物、のような重合開始剤
を併用してもよい。また、還元剤とともにレドックス系
で行ってもよい。
【0028】過硫酸塩としては、過硫酸ナトリウム、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が例示され、アゾ
化合物としては、2,2'−アゾビス(N,N'−ジメチ
レンイソブチルアミド)ジハイドロクロライド、2,
2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロク
ロライド、2,2'−アゾビス(N,N'−ジメチレンイ
ソブチルアミド)、4,4'−アゾビス4−シアノペン
タノイックアシッド、アゾビスイソブチロニトリル等が
例示され、過酸化物としては、過酸化水素、アルキルハ
イドロパーオキサイド類、過エステル類、ジアクリル過
酸化物が例示され、還元剤としては、アルカリ金属の亜
硫酸塩、アルカリ金属の重亜硫酸塩、亜硫酸アンモニウ
ム、重亜硫酸アンモニウム、アスコルビン酸、エリトル
ビン酸、硫酸鉄のような鉄金属塩、糖類、アルデヒド類
等が例示される。
【0029】これらの重合開始剤の使用量としては、前
記単量体成分に対して、0.001モル%〜2モル%の
範囲が好ましく、0.01〜0.5モル%の範囲内がよ
り好ましい。尚、重合開始剤は、水等の溶媒に溶解また
は分散させればよい。
【0030】重合開始温度は適宜選択できるが、0〜3
0℃の範囲が好ましく、より好ましくは15〜25℃で
ある。重合開始温度が0℃未満では誘導期間、重合時間
が長くなり、生産性が低下することがある。一方、開始
温度が30℃を超えると、モノマー濃度にもよるが、重
合系の最高到達温度の制御が困難となり、最高到達温度
が100℃を超える場合があり、その結果、得られる吸
水性樹脂の水可溶成分が増加する場合がある。
【0031】重合系の最高到達温度(以後ピーク重合温
度)は80℃以上にすることが必要であり、好ましくは
80℃以上100℃未満、より好ましくは85〜95℃
である。ピーク重合温度が80℃未満では得られる吸水
性樹脂の吸収倍率が小さくなったり、残存モノマーが多
くなる。一方、ピーク重合温度が100℃以上になると
得られる吸水性樹脂の水可溶成分が増加する場合があ
る。
【0032】重合にともない重合熱が発生するため、本
発明では冷却しながら重合を行う。冷却を行わない場合
には重合系の温度が100℃以上に上昇することがあ
る。冷却しながら重合を行うとは、重合が開始してから
重合系が重合熱によりピーク重合温度に達するまでの
間、実質的に重合系よりも低い温度のもの、例えば接触
面や窒素気流で重合系を冷却することである。接触面で
冷却を行う場合には、接触面の温度を0〜30℃とする
ことが好ましい。
【0033】該温度が0℃よりも低い場合にはその温度
を達成するための特別な手段が必要となるため実用的で
ない。該温度が30℃よりも高い場合には重合熱の除去
が十分に行えない。
【0034】重合系の厚み(単量体成分水溶液の液高)
は、特に制限はないが、10〜50mmの範囲が好まし
く、15〜30mmの範囲がより好ましい。重合系の厚
みが10mm未満の場合には生産性が低くなることがあ
り、一方重合系の厚みが50mmを超えると重合系の温
度の制御が困難となり、ピーク重合温度が高くなり、得
られる吸水性樹脂の水可溶成分が増加することがある。
【0035】本発明は、少なくとも80℃のピーク重合
温度を示した後、得られた含水ゲル状重合体を40〜9
0℃の温度で少なくとも60分保持する。
【0036】ピーク重合温度を示した後、得られた含水
ゲル状重合体の保持するとき(本発明では以後、“熟
成”という)の含水ゲル状重合体の温度(本発明では以
後、“熟成ゲル温度”という)は、好ましくは50〜8
0℃、より好ましくは50〜70℃である。熟成ゲル温
度が90℃を超えると得られる吸水性樹脂の水可溶成分
が増加する。逆に40℃未満では得られる吸水性樹脂の
残存モノマーが高くなる。
【0037】この熟成の方法は特に制限されないが、得
られた含水ゲル状重合体が上記温度範囲内になるよう
に、加熱してもよいし、断熱・保温してもよい。また、
そのときの熟成工程内の相対湿度は50%RH以上であ
ることが好ましく、70%RH以上であることがより好
ましい。熟成時の相対湿度が50%RH未満であると、
得られる吸水性樹脂の劣化可溶分が増加する場合があ
る。
【0038】一般に、吸水性樹脂は、L−アスコルビン
酸を含有する尿等を吸収すると、吸水性樹脂の製造工程
等において混入したり、尿に含まれている微量の鉄や銅
あるいはその他の重金属イオンとL−アスコルビン酸の
作用により、主鎖や架橋構造の切断を受け経時的に劣化
してしまう。特に吸水性樹脂の表面近傍は劣化を受けや
すく、可溶性分の溶出を抑制できなくなる。この時に出
てくる可溶性成分を劣化可溶分と呼び、その具体的測定
方法は実施例にに示す。
【0039】熟成時間は、好ましくは60〜300分、
より好ましくは90〜180分である。熟成時間が60
分未満では得られる吸水性樹脂の吸収倍率が低く、残存
モノマーが多いものになる。後熟成時間が300分を超
えるのは、生産性の面から実用的ではない。
【0040】熟成するときの含水ゲル状重合体の比表面
積は10cm2/g以下が好ましく、5cm2/g以下がより好ま
しく、1cm2/g以下がさらにより好ましい。熟成時の含
水ゲル状重合体の比表面積が10cm2/gより大きい場合
は得られる吸水性樹脂の吸水倍率が低く、残存モノマー
が多いものになることがある。
【0041】本発明で使用される重合装置としては、熟
成時のゲルサイズを大きくすることが好ましいため、ベ
ルトコンベアの下部片面から加熱および/または冷却が
行えるベルトコンベアー型重合装置;プレート面からの
片面から加熱および/または冷却が行える熱交換プレー
ト式重合装置;周囲の壁から加熱および/または冷却が
行える遠心薄膜型装置または円筒装置のような静置重合
装置が好ましい。
【0042】本発明で使用される後熟成装置としては、
上記重合装置をそのまま使用してもよいし、新たに熟成
用の装置を設けてもよい。熟成装置の例としては、ベル
トコンベア型熟成装置、熱交換プレート型熟成装置、タ
ンク型熟成装置等を挙げることができる。
【0043】上記重合および熟成により得られた含水ゲ
ル状重合体を乾燥するため適当なサイズに粉砕し、平均
粒径が1〜10mm程度の含水ゲル状重合体とすること
ができる。
【0044】重合、熟成後の含水ゲル状重合体は、先ず
粗砕し、これをさらに粉砕し、乾燥に供する。粗砕機と
しては、互いに対向して設けられた送り速度の異なる対
の螺旋状の回転刃で挟んでせん断する粗砕機、竪型切断
機(カッティングミルまたはロートプレックス)、ニー
ダー、ギロチンカッター、スライサー、シュレッダー、
ハサミ等の各種粗砕機を用いることができる。また、2
次粉砕機としては、ミートチョッパー、ニーダー、押出
造粒機等の各種粉砕機を用いることができる。
【0045】上記含水ゲル状重合体の乾燥には、通常の
乾燥機や加熱炉を用いることができる。例えば、薄型攪
拌乾燥機、回転乾燥機、円盤乾燥機、流動層乾燥機、気
流乾燥機、赤外線乾燥機等である。
【0046】上記乾燥により得られた吸水性樹脂はその
まま粗粒状として、あるいは粉砕して粉末状として、用
いられる。
【0047】本発明ではさらに粒子状の吸水性樹脂の表
面近傍を架橋処理してもよく、これにより荷重下の吸収
倍率の大きい吸水性樹脂を得ることができる。表面架橋
処理には、吸水性樹脂の有する官能基、例えば酸性基と
反応し得る架橋剤を用いればよく、通常該用途に用いら
れている公知の架橋剤が例示される。
【0048】表面架橋剤としては、例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、ジプロピレングリコール、2,2,4−トリメチル
−1.3−ペンタジオール、ポリプロピレングリコー
ル、グリセリン、ポリグリセリン、2−ブテン−1,4
−ジオール、1,4−ブタンジオール、1.5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シク
ロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサノー
ル、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オキシエ
チレン−オキシプロピレンブロック共重合体、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール等の多価アルコール化合
物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレンジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシ
ジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、プロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリシジルエーテル、グリシドール等の多価エポキシ化
合物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、ポリエチレンイミン等の多価ア
ミン化合物や、それらの無機塩ないし有機塩(例えば、
アジチニウム塩);2,4−トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等の多価イソシア
ネート化合物;1,2−エチレンビスオキサゾリン等の
多価オキサゾリン化合物;1,3−ジオキソラン−2−
オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、
4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、
4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、
4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒ
ドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、
1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−
ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジ
オキサン−2−オン、1,3−ジオキソパン−2−オン
等のアルキレンカーボネート化合物;エピクロロヒドリ
ン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリ
ン等のハロエポキシ化合物、および、その多価アミン付
加物(例えばハーキュレス製カイメン:登録商標);亜
鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、ジ
ルコニウム等の水酸化物及び塩化物等の多可金属化合物
等が挙げられる。これらの中でも多価アルコール化合
物、多価エポキシ化合物、多価アミン化合物やそれらの
塩、アルキレンカーボネート化合物が好ましい。これら
の表面架橋剤は単独で用いてもよいし、二種以上併用し
てもよい。
【0049】表面架橋剤の量としては、吸水性樹脂10
0重量部に対して0.001〜10重量部用いるのが好
ましく、0.01〜5重量部用いるのが好ましい。
【0050】加熱処理には通常の乾燥機や加熱炉を用い
ることができる。例えば、薄型攪拌乾燥機、回転乾燥
機、円盤乾燥機、流動層乾燥機、気流乾燥機、赤外線乾
燥機等がある。その場合、加熱処理温度は好ましくは4
0〜250℃、より好ましくは90〜230℃、さらに
好ましくは120〜220℃である。加熱処理時間とし
ては、通常1〜120分が好ましく、10〜60分がよ
り好ましい。
【0051】本発明の製造方法で得られた吸水性樹脂は
酸化チタン、酸化ケイ素、活性炭、等の無機微粒子;ポ
リメタクリル酸メチル等の有機微粒子;パルプなどの親
水性繊維;ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等の
合成繊維;ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレ
ンシルビタンモノステアレート等の界面活性剤等をその
製造工程の途中であるいは製造後に添加してもよい。
【0052】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0053】実施例中で「部」とは特にことわりがない
限り「重量部」を表すものとする。
【0054】[吸収倍率]吸水性樹脂A(g)(約0.2
g)を不織布製の袋(60mm×60mm)に均一に入
れ、人工尿(硫酸ナトリウム0.200%、塩化カリウ
ム0.200%、塩化マグネシウム6水和物0.050
%、塩化カルシウム2水和物0.025%、リン酸2水
素アンモニウム0.085%、リン酸水素2アンモニウ
ム0.015%、脱イオン水99.425%)中に浸漬
した。60分後に袋を引き上げ、遠心分離機を用いて2
50Gにて3分間水切りを行った後、袋の重量W(g)を
測定した。同様の操作を吸水性樹脂を用いずに行い、そ
のときの袋の重量B(g)を測定した。そして、得られ
た重量から次式にしたがって、吸水性樹脂の吸収倍率を
算出した。
【0055】吸収倍率(g/g)=(W(g)−B
(g)−A(g))/A(g) [水可溶成分]吸水性樹脂C(g)(約0.5g)を1
000gの脱イオン交換水中に分散し、16時間攪拌し
た後、濾紙で濾過した。次に、得られた濾液50gを1
00mlビーカーにとり、該濾液に0.1N−水酸化ナ
トリウム水溶液1ml、N/200−メチルグリコール
キトサン水溶液10ml、および0.1%トルイジンブ
ルー水溶液4滴を加えた。次いで、上記ビーカーの溶液
を、N/400ポリビニル硫酸カリウム水溶液を用いて
コロイド滴定し、溶液の色が青色から赤紫色に変化した
時点を滴定の終点として滴定量D(ml)を求めた。
【0056】また、濾液50gに代えて脱イオン水50
gを用いて同様の操作を行い、ブランクとして滴定量E
(ml)を求めた。そして、これら滴定量と吸水性樹脂
を構成するモノマーの平均分子量Fとから、次式にした
がって水可溶成分(重量%)量を算出した。
【0057】水可溶成分(重量%)=(E(ml)−D
(ml))×0.005/C(g)×F [劣化可溶分]人工尿(人工尿組成:尿素95g、塩化
ナトリウム40g、硫酸マグネシウム5g、塩化カルシ
ウム5g、L−アスコルビン酸0.25g、脱イオン水
4855g)を用いて、100mlの蓋付プラスチック
容器中で、吸水性樹脂1gを25倍に膨潤させ、温度3
7℃で16時間放置した。16時間後、上記膨潤ゲルを
975gの脱イオン水中に分散し、1時間攪拌した後、
濾紙で1分間濾過した。次に、得られた濾液50gを1
00mlビーカーにとり、該濾液に0.1N−水酸化ナ
トリウム水溶液1ml、N/200−メチルグリコール
キトサン水溶液10ml、および、0.1%トルイジン
ブルー水溶液4滴を加えた。次いで、上記ビーカーの溶
液を、N/400−ポリビニル硫酸カリウム水溶液を用
いてコロイド滴定し、溶液の色が青色から赤紫色に変化
した時点を終点として滴定量G(ml)を求めた。ま
た、吸水性樹脂を用いないで同様の操作を行い、ブラン
クとして滴定量H(ml)を求めた。そして、これら滴
定量と吸水性樹脂を構成するモノマーの平均分子量Iと
から、次式に従って劣化可溶分(重量%)を算出した。
【0058】 劣化可溶分(重量%)=(H−G)×0.005×I [残存モノマー]脱イオン水1000gに吸水性樹脂
0.5gを加え、攪拌下で2時間抽出した後、膨潤ゲル
化した吸水性樹脂を濾紙を用いて濾別し、濾液中の残存
モノマー量を液体クロマトグラフィーで分析した。一
方、既知濃度のモノマー標準溶液を同様に分析して得た
検量線を外部標準とし、濾液の希釈倍率を考慮して、吸
水性樹脂中の残存モノマー量を求めた。
【0059】[ゲルの比表面積]代表ゲルを選び、これ
の3軸径を測定し、それから表面積を求め、その時のゲ
ルの重量から次式に従って、ゲルの比表面積を算出し
た。ゲルサイズにばらつきがある場合には15〜20個
のゲルを測定し平均値を出した。
【0060】ゲルの比表面積(cm2/g)=ゲルの表面積
(cm2)/ゲルの重量(g) 実施例1 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液661g/分と窒素ガ
スを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬工
業製アゾ系開始剤)水溶液5.7g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液5.7g/分、および0.08
8%L−アスコルビン酸水溶液5.7g/分をラインミ
キシングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.0
707%過酸化水素水を5.7g/分でラインミキシン
グし、窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給し
た。単量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mm
であった。可動式ベルトは80mm/分で駆動させた。
ベルトに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は2
2℃であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面
の温度を10℃にして冷却された。9分後に重合系は最
高到達温度の86℃を示した。この後、12分後にベル
ト面の温度を60℃にして21分間、含水ゲル状重合体
をベルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は3
00mm、厚さは23mm、温度は66℃であった。こ
の含水ゲル状重合体を400mmで切断し(ゲル重量2
743g、比表面積0.99cm2/g)、その板状の含水
ゲル状重合体をビニール袋に入れ、80℃に調温した加
熱装置にさらに60分間保持した。ビニール袋内の相対
湿度は90%RHであった。保持後のゲル温度は78℃
であった。(ピーク後の合計熟成時間は93分、熟成ゲ
ル温度は86℃→66℃→78℃であった。)この含水
ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、160℃、
65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥物を粉砕
し、吸水性樹脂(1)を得た。
【0061】吸水性樹脂(1)は、吸収倍率62倍、可
溶成分10%、劣化可溶分19%および残存モノマー2
10ppmであった。
【0062】比較例1 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液661g/分と窒素ガ
スを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬工
業製アゾ系開始剤)水溶液5.7g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液5.7g/分、および0.08
8%L−アスコルビン酸水溶液5.7g/分をラインミ
キシングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.0
707%過酸化水素水を5.7g/分でラインミキシン
グし、窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給し
た。単量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mm
であった。可動式ベルトは80mm/分で駆動させた。
ベルトに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は2
1℃であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面
の温度を10℃にして冷却された。10分後に重合系は
最高到達温度の87℃を示した。この後、11分後にベ
ルト面の温度を60℃にして21分間、含水ゲル状重合
体をベルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は
300mm、厚さは23mm、温度67℃であった。
(ピーク後の合計熟成時間は32分、熟成ゲル温度は8
7℃→67℃であった。) この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、比較用吸水性樹脂(1)を得た。
【0063】比較用吸水性樹脂(1)は、吸収倍率61
倍、可溶成分11%、劣化可溶分25%および残存モノ
マー520ppmであった。
【0064】実施例2 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液1156g/分と窒素
ガスを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬
工業製アゾ系開始剤)水溶液10g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液10g/分、および0.088
%L−アスコルビン酸水溶液10g/分をラインミキシ
ングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.070
7%過酸化水素水を10g/分でラインミキシングし、
窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給した。単
量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mmであっ
た。可動式ベルトは140mm/分で駆動させた。ベル
トに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は22℃
であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面の温
度を10℃にして冷却された。8分後に重合系は最高到
達温度の87℃を示した。この後、4分後にベルト面の
温度を90℃にして12分間、含水ゲル状重合体をベル
ト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300m
m、厚さは23mm、温度は76℃、比表面積は0.9
4cm2/gであった。この帯状の含水ゲル状重合体を密閉
された可動式ベルト熟成装置に連続的に投入し、滞留時
間が100分間になるようにベルトスピードをコントロ
ールした。密閉された可動式ベルト熟成装置内の相対湿
度は70%RHであった。熟成装置出口でのゲル温度は
74℃であった。(ピーク後の合計熟成時間は116
分、熟成ゲル温度87℃→76℃→78℃であった。)
この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、吸水性樹脂(2)を得た。
【0065】吸水性樹脂(2)は、吸収倍率67倍、可
溶成分13%、劣化可溶分20%および残存モノマー2
90ppmであった。
【0066】比較例2 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液1156g/分と窒素
ガスを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬
工業製アゾ系開始剤)水溶液10g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液10g/分、および0.088
%L−アスコルビン酸水溶液10g/分をラインミキシ
ングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.070
7%過酸化水素水を10g/分でラインミキシングし、
窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給した。単
量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mmであっ
た。可動式ベルトは140mm/分で駆動させた。ベル
トに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は22℃
であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面の温
度を10℃にして冷却された。8分後に重合系は最高到
達温度の87℃を示した。この後、4分後にベルト面の
温度を90℃にして12分間、含水ゲル状重合体をベル
ト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300m
m、厚さは23mm、温度は78℃であった。(ピーク
後の合計熟成時間は16分、熟成ゲル温度は87℃→7
8℃であった。) この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、比較用吸水性樹脂(2)を得た。
【0067】比較用吸水性樹脂(2)は、吸収倍率66
倍、可溶成分14%、劣化可溶分33%および残存モノ
マー580ppmであった。
【0068】実施例3 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.10部、および脱
イオン水19.13部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液1156g/分と窒素
ガスを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬
工業製アゾ系開始剤)水溶液10g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液10g/分、および0.088
%L−アスコルビン酸水溶液10g/分をラインミキシ
ングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.070
7%過酸化水素水を10g/分でラインミキシングし、
窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給した。単
量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mmであっ
た。可動式ベルトは140mm/分で駆動させた。ベル
トに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は20℃
であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面の温
度を15℃にして冷却された。6分後に重合系は最高到
達温度の87℃を示した。この後、6分後にベルト面の
温度を80℃にして12分間、含水ゲル状重合体をベル
ト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300m
m、厚さは23mm、温度は73℃であった。この含水
ゲル状重合体を長さ200mmで切断し(ゲル重量13
72g、比表面積1.04cm2/g)、発泡スチロール製
の箱に入れ、断熱状態で120分間保持した。断熱状態
での相対湿度は100%RHであった。保持後のゲル温
度は65℃であった。(ピーク後の合計熟成時間は13
8分、熟成温度は87℃→73℃→65℃であった。)
この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、吸水性樹脂(3)を得た。
【0069】吸水性樹脂(3)は、吸収倍率59倍、可
溶成分8%、劣化可溶分18%および残存モノマー33
0ppmであった。
【0070】比較例3 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.10部、および脱
イオン水19.13部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液1156g/分と窒素
ガスを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬
工業製アゾ系開始剤)水溶液10g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液10g/分、および0.088
%L−アスコルビン酸水溶液10g/分をラインミキシ
ングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.070
7%過酸化水素水を10g/分でラインミキシングし、
窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給した。単
量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mmであっ
た。可動式ベルトは140mm/分で駆動させた。ベル
トに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は20℃
であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面の温
度を15℃にして冷却された。6分後に重合系は最高到
達温度の87℃を示した。この後、6分後にベルト面の
温度を80℃にして12分間、含水ゲル状重合体をベル
ト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300m
m、厚さは23mm、温度は74℃であった。(ピーク
後の合計熟成時間は18分、熟成ゲル温度は87℃→7
4℃であった。) この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、比較用吸水性樹脂(3)を得た。
【0071】比較用吸水性樹脂(3)は、吸収倍率56
倍、可溶成分10%、劣化可溶分24%および残存モノ
マー940ppmであった。
【0072】比較例4 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.10部、および脱
イオン水19.13部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液1156g/分と窒素
ガスを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬
工業製アゾ系開始剤)水溶液10g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液10g/分、および0.088
%L−アスコルビン酸水溶液10g/分をラインミキシ
ングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.070
7%過酸化水素水を10g/分でラインミキシングし、
窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給した。単
量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mmであっ
た。可動式ベルトは140mm/分で駆動させた。ベル
トに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は17℃
であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面の温
度を15℃にして冷却された。10分後に重合系は最高
到達温度の72℃を示した。この後、2分後にベルト面
の温度を60℃にして12分間、含水ゲル状重合体をベ
ルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300
mm、厚さは23mm、温度は51℃であった。この含
水ゲル状重合体を400mmで切断し(ゲル重量274
1g、比表面積0.99cm2/g)、その板状の含水ゲル
状重合体をビニール袋に入れ、80℃に調温した加熱装
置に60分間保持した。保持後のゲル温度は63℃であ
った。(ピーク後の合計熟成時間は74分、熟成ゲル温
度は72℃→51℃→63℃であった。) この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、比較用吸水性樹脂(4)を得た。
【0073】比較用吸水性樹脂(4)は、吸収倍率55
倍、可溶成分9%劣化可溶分25%および残存モノマー
890ppmであった。
【0074】比較例5 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液661g/分と窒素ガ
スを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬工
業製アゾ系開始剤)水溶液5.7g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液5.7g/分、および0.08
8%L−アスコルビン酸水溶液5.7g/分をラインミ
キシングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.0
707%過酸化水素水を5.7g/分でラインミキシン
グし、窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給し
た。単量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mm
であった。可動式ベルトは80mm/分で駆動させた。
ベルトに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は2
2℃であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面
の温度を10℃にして冷却された。9分後に重合系は最
高到達温度の86℃を示した。この後、12分後にベル
ト面の温度を60℃にして21分間、含水ゲル状重合体
をベルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は3
00mm、厚さは23mm、温度は65℃であった。こ
の含水ゲル状重合体を400mmで切断し(ゲル重量2
742g、比表面積0.99cm2/g)、その板状の含水
ゲル状重合体をすぐに30℃まで冷却し、室温で60分
間保持した。保持後のゲル温度は24℃であった。(ピ
ーク後の合計熟成時間は75分、熟成ゲル温度は86℃
→65℃→30℃→24℃であった。)この含水ゲル状
重合体をミートチョッパーで粉砕し、160℃、65分
間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥物を粉砕し、比
較用吸水性樹脂(5)を得た。
【0075】比較用吸水性樹脂(5)は、吸収倍率62
倍、可溶成分10%劣化可溶分21%および残存モノマ
ー750ppmであった。
【0076】比較例6 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液661g/分と窒素ガ
スを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬工
業製アゾ系開始剤)水溶液5.7g/分、0.982%
過硫酸ナトリウム水溶液5.7g/分、および0.08
8%L−アスコルビン酸水溶液5.7g/分をラインミ
キシングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.0
707%過酸化水素水を5.7g/分でラインミキシン
グし、窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給し
た。単量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25mm
であった。可動式ベルトは80mm/分で駆動させた。
ベルトに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度は2
2℃であった。重合系は攪拌されることなく、ベルト面
の温度を10℃にして冷却された。9分後に重合系は最
高到達温度の86℃を示した。この後、すぐにベルト面
の温度を90℃にして33分間、含水ゲル状重合体をベ
ルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅は300
mm、厚さは23mm、温度は92℃であった。この含
水ゲル状重合体を400mmで切断し(ゲル重量274
3g、比表面積0.99cm2/g)、その板状の含水ゲル
状重合体をビニール袋に入れ、100℃に調温した加熱
装置に60分間保持した。
【0077】保持後のゲル温度は98℃であった。(ピ
ーク後の合計熟成時間は93分、熟成ゲル温度は86℃
→92℃→98℃であった。)この含水ゲル状重合体を
ミートチョッパーで粉砕し、160℃、65分間熱風乾
燥機で乾燥した。得られた乾燥物を粉砕し、比較用吸水
性樹脂(6)を得た。
【0078】比較用吸水性樹脂(6)は、吸収倍率62
倍、可溶成分16%、劣化可溶分36%および残存モノ
マー210ppmであった。
【0079】比較例7 アクリル酸10.70部、37重量%アクリル酸ナトリ
ウム水溶液70.07部、ポリエチレングリコールジア
クリレート(平均分子量478)0.08部、および脱
イオン水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガ
スを導入し脱気した。上記水溶液661g/分と窒素ガ
スを導入し脱気した0.982%V−50(和光純薬工
業製アゾ系開始剤)水溶液5.7g/分、および0.0
88%L−アスコルビン酸水溶液5.7g/分をライン
ミキシングした後、更に窒素ガスを導入し脱気した0.
0707%過酸化水素水を5.7g/分でラインミキシ
ングし、窒素気流雰囲気下の可動式ベルト重合機に供給
した。単量体濃度は35重量%、水溶液の厚みは25m
mであった。可動式ベルトは80mm/分で駆動させ
た。ベルトに供給後1分後に重合が開始し、反応系温度
は21℃であった。重合系は攪拌されることなく、ベル
ト面の温度を10℃にして冷却された。9分後に重合系
は最高到達温度の81℃を示した。この後、12分後に
ベルト面の温度を60℃にして21分間、含水ゲル状重
合体をベルト上で保持した。この含水ゲル状重合体の幅
は300mm、厚さは23mm、温度は63℃であっ
た。この含水ゲル状重合体を400mmで切断し(ゲル
重量2732g、比表面積1.00cm2/g)、その板状
の含水ゲル状重合体をビニール袋に入れ、80℃に調温
した加熱装置に60分間保持した。保持後のゲル温度は
75℃であった。(ピーク後の合計熟成時間は93分、
熟成ゲル温度は81℃→63℃→75℃であった。) この含水ゲル状重合体をミートチョッパーで粉砕し、1
60℃、65分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥
物を粉砕し、比較用吸水性樹脂(7)を得た。
【0080】比較用吸水性樹脂(7)は、吸収倍率62
倍、可溶成分13%、劣化可溶分23%および残存モノ
マー1500ppmであった。
【0081】
【発明の効果】本発明によると、吸収倍率が高く、水可
溶成分および残存モノマーの少ない吸水性樹脂を高い生
産性で得ることができる。
【0082】上記効果を奏することから、本発明により
得られた吸水性樹脂は、衛生材料(子供用および大人用
オムツ、生理用ナプキン、失禁用パッドなど)などの人
体に接する用途;油中の水の分離材;その他の脱水また
は乾燥剤;植物や土壌などの保水材;ヘドロなどの凝固
剤;電線あるいは光ファイバー用止水材;土木建築用止
水材など、吸水、保水、湿潤、ゲル化を必要とする各種
産業用途に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 初田 卓巳 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合して吸水性樹脂となる単量体成分を
    静置水溶液重合する際に、重合に過硫酸塩を含む重合開
    始剤を用いて、且つ、少なくとも80℃のピーク重合温
    度を示した後、さらに、得られた含水ゲル状重合体を、
    40〜90℃で少なくとも60分保持することを特徴と
    する吸水性樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 重合開始剤に過硫酸塩、アゾ系反応開始
    剤、酸化剤および還元剤を用いることを特徴とする請求
    項1記載の吸水性樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも60分保持するときの相対湿
    度が、50%RH以上であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも60分保持するときの含水ゲ
    ル状重合体の比表面積が10cm2/g以下であることを特
    徴とする請求項1〜3いずれかに記載の吸水性樹脂の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 単量体成分の中和率が、40〜100mo
    l%であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載
    の吸水性樹脂の製造方法。
  6. 【請求項6】 重合して吸水性樹脂となる単量体成分を
    静置水溶液重合する際に、重合に過硫酸塩を含む重合開
    始剤を用いて、且つ、少なくとも80℃のピーク重合温
    度を示した後、さらに、得られた含水ゲル状重合体を、
    少なくとも60分保持した後、粉砕することを特徴とす
    る吸水性樹脂の製造方法。
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