JP2000000874A - ラベルを装着した樹脂製ボトル及びその再生方法 - Google Patents
ラベルを装着した樹脂製ボトル及びその再生方法Info
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- JP2000000874A JP2000000874A JP17080298A JP17080298A JP2000000874A JP 2000000874 A JP2000000874 A JP 2000000874A JP 17080298 A JP17080298 A JP 17080298A JP 17080298 A JP17080298 A JP 17080298A JP 2000000874 A JP2000000874 A JP 2000000874A
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- bottle
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- ink
- pellets
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラベルが装着されたボトルを再生ペレット化
した場合に純度の高いペレットを得ることができる、ラ
ベルを装着したボトル、インキを除去したラベルとボト
ルとを再生する方法及び再生ペレット、を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面に、アルカリ性温湯中でインキを除去させる中間層が
インキ層と基材層との間に存在することを特徴とするラ
ベルが装着されたポリエステル樹脂製の中空成形ボトル
であって、該ボトルの樹脂中のエチレンテレフタレート
の環状3量体オリゴマーの含有量が1.0%以下である
ことを特徴とした中空成形ボトル。
した場合に純度の高いペレットを得ることができる、ラ
ベルを装着したボトル、インキを除去したラベルとボト
ルとを再生する方法及び再生ペレット、を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面に、アルカリ性温湯中でインキを除去させる中間層が
インキ層と基材層との間に存在することを特徴とするラ
ベルが装着されたポリエステル樹脂製の中空成形ボトル
であって、該ボトルの樹脂中のエチレンテレフタレート
の環状3量体オリゴマーの含有量が1.0%以下である
ことを特徴とした中空成形ボトル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷されたインキ
を除去することができるラベルを装着したボトル、それ
らの再生方法及びそれらの再生ペレット、に関するもの
である。
を除去することができるラベルを装着したボトル、それ
らの再生方法及びそれらの再生ペレット、に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ボトルは、ガラス、金属製等のボ
トルから重合体、特に熱可塑性重合体製のボトルが耐破
壊性、軽量性、透明性等が優れることから年々使用量が
増加してきている。特に、飲料分野での重合体ボトル化
は目覚ましく、小型ボトルから大型ボトルまで大量に使
用されている。その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称
する。)の使用量の伸びは著しい。
トルから重合体、特に熱可塑性重合体製のボトルが耐破
壊性、軽量性、透明性等が優れることから年々使用量が
増加してきている。特に、飲料分野での重合体ボトル化
は目覚ましく、小型ボトルから大型ボトルまで大量に使
用されている。その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称
する。)の使用量の伸びは著しい。
【0003】一方、最近の地球環境問題への意識の高ま
りから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題
への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボト
ル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きく
リサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
PETボトルには、一般にポリオレフィン系のストレッ
チラベルやポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル等
からなる熱収縮ラベル及びポリプロピレンフィルム等か
らなるタックラベル等のラベルが装着されている。PE
Tボトルのリサイクルに関しては、通常、ラベルが付い
たまま一般消費者から回収され再生業者に持ち込まれ、
持ち込まれたボトルは洗浄後一次粉砕によりラベルの除
去作業が行われるが、粉砕物の中にはまだ多量のラベル
が含まれている。そのため、二次粉砕、ラベルの液比重
分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイズ工程を
経て再生ペレットを得ていた。図2に典型的な従来のラ
ベル付ボトルから熱可塑性重合体をペレットとして回収
する工程を示す。
りから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題
への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボト
ル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きく
リサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
PETボトルには、一般にポリオレフィン系のストレッ
チラベルやポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル等
からなる熱収縮ラベル及びポリプロピレンフィルム等か
らなるタックラベル等のラベルが装着されている。PE
Tボトルのリサイクルに関しては、通常、ラベルが付い
たまま一般消費者から回収され再生業者に持ち込まれ、
持ち込まれたボトルは洗浄後一次粉砕によりラベルの除
去作業が行われるが、粉砕物の中にはまだ多量のラベル
が含まれている。そのため、二次粉砕、ラベルの液比重
分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイズ工程を
経て再生ペレットを得ていた。図2に典型的な従来のラ
ベル付ボトルから熱可塑性重合体をペレットとして回収
する工程を示す。
【0004】上記従来のラベル、そのラベルを装着した
ボトルの再生方法においては、ラベルは各種分離工程に
より分離されるが再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
ると原料の再生比率が低下してしまうという問題があ
る。さらに、これらの工程を経た再生熱可塑性重合体中
の不純物としては、ラベル樹脂、インキ等があり、特に
インキは少量でも再生ペレット全体が着色してしまうと
いう問題があった。
ボトルの再生方法においては、ラベルは各種分離工程に
より分離されるが再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
ると原料の再生比率が低下してしまうという問題があ
る。さらに、これらの工程を経た再生熱可塑性重合体中
の不純物としては、ラベル樹脂、インキ等があり、特に
インキは少量でも再生ペレット全体が着色してしまうと
いう問題があった。
【0005】したがって、ボトルのリサイクルを効率的
に行うためには、再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
るためにラベル及びラベルのインキの混入を防ぐことが
必要である。これまでに、ラベルの素材である熱可塑性
重合体の改良が行われ、比重分離しやすい、PETより
も低比重の重合体例えばポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィンのラベルが提案され
てきたがインキ層が乗るため低比重にならないので完全
な分離は不可能である、という問題があった。
に行うためには、再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
るためにラベル及びラベルのインキの混入を防ぐことが
必要である。これまでに、ラベルの素材である熱可塑性
重合体の改良が行われ、比重分離しやすい、PETより
も低比重の重合体例えばポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィンのラベルが提案され
てきたがインキ層が乗るため低比重にならないので完全
な分離は不可能である、という問題があった。
【0006】また、PETボトルに混入しても問題にな
らない同種のポリエステル系のラベルも提案されたがイ
ンキ層の分離ができず、再生ペレットが着色するという
問題未解決のままであった。近年、展示会等において
は、インキ層を容易に除去することのできるラベルをボ
トルに装着し、アルカリ温湯中でラベルのインキ層を除
去した後、ラベルとボトルとを分離せず再生する方法が
提案された。
らない同種のポリエステル系のラベルも提案されたがイ
ンキ層の分離ができず、再生ペレットが着色するという
問題未解決のままであった。近年、展示会等において
は、インキ層を容易に除去することのできるラベルをボ
トルに装着し、アルカリ温湯中でラベルのインキ層を除
去した後、ラベルとボトルとを分離せず再生する方法が
提案された。
【0007】この方法により、回収ボトルの再生ペレッ
ト化は容易になり、着色の問題も無くなったが、依然と
して得られた再生ペレットの純度は十分ではなく、特に
環状3量体オリゴマーをはじめとするオリゴマーが再生
ペレット中に多く発生し、このオリゴマーが再生ペレッ
トを用いて紡糸、押し出し成形、射出成形などを行う場
合に金型やノズル等に付着したり、製品そのものに付着
することが多く製品の質を落とすものであった。このた
め、この方法によって得られた再生ペレットも、扱いに
くかったり、用途が限られるものであった。
ト化は容易になり、着色の問題も無くなったが、依然と
して得られた再生ペレットの純度は十分ではなく、特に
環状3量体オリゴマーをはじめとするオリゴマーが再生
ペレット中に多く発生し、このオリゴマーが再生ペレッ
トを用いて紡糸、押し出し成形、射出成形などを行う場
合に金型やノズル等に付着したり、製品そのものに付着
することが多く製品の質を落とすものであった。このた
め、この方法によって得られた再生ペレットも、扱いに
くかったり、用途が限られるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラベル付き
ボトルを回収しこのボトルを用いて再生ペレットを製造
する際にラベルを分離する必要が無く、かつ得られた再
生ペレットはインクに由来するペレットの着色が無く、
さらには再生ペレットを用いて製品を得る工程でオリゴ
マーによる金型やノズル等の汚れや製品の品質低下のな
い、ラベル付き樹脂ボトルを提供しようとするものであ
る。
ボトルを回収しこのボトルを用いて再生ペレットを製造
する際にラベルを分離する必要が無く、かつ得られた再
生ペレットはインクに由来するペレットの着色が無く、
さらには再生ペレットを用いて製品を得る工程でオリゴ
マーによる金型やノズル等の汚れや製品の品質低下のな
い、ラベル付き樹脂ボトルを提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、熱可
塑性重合体フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温
湯中でインキを除去させる中間層がインキ層と基材層と
の間に存在することを特徴とするラベルが装着されたポ
リエステル樹脂製の中空成形ボトルであって、該ボトル
の樹脂中のエチレンテレフタレートの環状3量体オリゴ
マーの含有量が1.0%以下であることを特徴とした中
空成形ボトルである。
塑性重合体フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温
湯中でインキを除去させる中間層がインキ層と基材層と
の間に存在することを特徴とするラベルが装着されたポ
リエステル樹脂製の中空成形ボトルであって、該ボトル
の樹脂中のエチレンテレフタレートの環状3量体オリゴ
マーの含有量が1.0%以下であることを特徴とした中
空成形ボトルである。
【0010】中空成形ボトルの樹脂は縮重合触媒が失活
されていることができる。
されていることができる。
【0011】ここで、アルカリ性温湯中でインキ層を除
去させる中間層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断
し100ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分
攪拌した後、水洗・乾燥したときにインキ除去率が90
%以上である中間層を意味する。インキ層がアルカリ温
湯中で除去できるためには、インキ層とラベルのフィル
ム層の間の中間層がアルカリで膨潤可能または溶解(分
散も含む)可能ものにすることで達成できる。
去させる中間層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断
し100ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分
攪拌した後、水洗・乾燥したときにインキ除去率が90
%以上である中間層を意味する。インキ層がアルカリ温
湯中で除去できるためには、インキ層とラベルのフィル
ム層の間の中間層がアルカリで膨潤可能または溶解(分
散も含む)可能ものにすることで達成できる。
【0012】この場合、ラベルは、熱可塑性重合体フィ
ルムが熱収縮性フィルムであることができる。
ルムが熱収縮性フィルムであることができる。
【0013】また、ラベルは、熱収縮性フィルムがポリ
エステル系熱収縮性フィルムであることができる。
エステル系熱収縮性フィルムであることができる。
【0014】また、ラベルは、ポリエステル系熱収縮性
フィルムの熱収縮率が30〜80%であることができ
る。ここで、熱収縮率とは、95℃の温湯中10秒間浸
漬して測定した収縮率である。
フィルムの熱収縮率が30〜80%であることができ
る。ここで、熱収縮率とは、95℃の温湯中10秒間浸
漬して測定した収縮率である。
【0015】また、ラベルは、その中間層がアルカリ性
温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することができ
る。
温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することができ
る。
【0016】ボトルは、前記ラベルを装着したことを特
徴とする。
徴とする。
【0017】上記の構成からなるボトルは、ラベル上の
インキ層を容易に除去することができるのでラベル付ボ
トルとして容易に熱可塑性重合体を再利用することがで
きる。
インキ層を容易に除去することができるのでラベル付ボ
トルとして容易に熱可塑性重合体を再利用することがで
きる。
【0018】上記の構成からなる本発明のボトルは、イ
ンキ層を容易に除去したあと、ボトルとラベルを同時に
回収工程に乗せて再利用することができる。
ンキ層を容易に除去したあと、ボトルとラベルを同時に
回収工程に乗せて再利用することができる。
【0019】また、ボトルは、装着ラベルのボトル周方
向の熱収縮率が、0.1%以上80%未満であることが
できる。
向の熱収縮率が、0.1%以上80%未満であることが
できる。
【0020】上記の構成からなるボトルは、洗浄工程で
ラベルを構成する熱収縮性フィルムの熱収縮によりイン
キ層との界面が剥離して除去しやすくなる。
ラベルを構成する熱収縮性フィルムの熱収縮によりイン
キ層との界面が剥離して除去しやすくなる。
【0021】また、インキ除去方法は、前記ラベルを、
アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去
することを特徴とする。
アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去
することを特徴とする。
【0022】上記の構成からなるインキ除去方法は、容
易にインキ層とラベルを構成するフィルムとを分離する
ことができる。
易にインキ層とラベルを構成するフィルムとを分離する
ことができる。
【0023】また、インキ除去方法は、ラベルを装着し
たボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のイ
ンキ層を除去することを特徴とする。
たボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のイ
ンキ層を除去することを特徴とする。
【0024】上記の構成からなるインキ除去方法は、イ
ンキ層が除去されているラベルとボトルとをそのまま熱
可塑性重合体の回収工程に移行させることができる。
ンキ層が除去されているラベルとボトルとをそのまま熱
可塑性重合体の回収工程に移行させることができる。
【0025】また、ラベル付ボトルの再生方法は、前記
方法によりインキ層を除去したラベルを、該ラベルを装
着したボトルと共に溶融し、再生することを特徴とす
る。
方法によりインキ層を除去したラベルを、該ラベルを装
着したボトルと共に溶融し、再生することを特徴とす
る。
【0026】上記の構成からなるラベル付ボトルの再生
方法は、インキ層のないラベルとボトルをそのまま回収
工程に移行し再生利用することができる。
方法は、インキ層のないラベルとボトルをそのまま回収
工程に移行し再生利用することができる。
【0027】さらに、再生ペレットは、上記方法により
得られたものであることを特徴とする。
得られたものであることを特徴とする。
【0028】上記の構成からなる再生ペレットは、イン
キを実質的に含有しない状態で各種成形に再利用するこ
とができる資源の有効利用に適合した優れた再生ペレッ
トである。
キを実質的に含有しない状態で各種成形に再利用するこ
とができる資源の有効利用に適合した優れた再生ペレッ
トである。
【発明の実施の形態】以下、本発明のラベルを装着した
ボトル及びその再生方法の実施の形態を説明する。
ボトル及びその再生方法の実施の形態を説明する。
【0029】本発明のボトルは、まず、熱可塑性重合体
フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温湯中でイン
キを除去させる中間層がインキ層と基材層との間に存在
することを特徴とするラベルが装着されたポリエステル
樹脂製の中空成形ボトルである。最初に、熱可塑性重合
体フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温湯中でイ
ンキを除去させる中間層がインキ層と基材層との間に存
在することを特徴とするラベルについて説明する。
フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温湯中でイン
キを除去させる中間層がインキ層と基材層との間に存在
することを特徴とするラベルが装着されたポリエステル
樹脂製の中空成形ボトルである。最初に、熱可塑性重合
体フィルムの少なくとも片面に、アルカリ性温湯中でイ
ンキを除去させる中間層がインキ層と基材層との間に存
在することを特徴とするラベルについて説明する。
【0030】ボトルに用いられるラベルの基材フィルム
としては、熱可塑性フィルムであれば特に制約はない。
また、収縮性フィルム、非収縮性フィルム又はストレッ
チ性フィルムのいずれであるかについての制約もない。
具体的には、収縮性フィルムとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリス
チレン系の非発泡、発泡フィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム及びポリエステル系フィルム等の一軸又は二軸延伸
フィルムが挙げられる。非収縮性フィルムとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィ
ルム、ポリスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ナイロン−6、ナイ
ロン−66等のポリアミド系フィルム、ポリエステル系
フィルム及びその他ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルエーテルケトン等の耐熱性エンジニアリングプ
ラスチックフィルム等の未延伸、一軸又は二軸延伸フィ
ルムが挙げられる。好ましくは、PETボトルの胴部に
装着するラベルの素材としては、粉砕したものを液体中
で比重分離しやすいポリオレフィン系フィルム、ポリス
チレン系フィルム及び回収ペレットに混入しても問題が
ないポリエステル系フィルムが挙げられる。また、特に
好ましくは、インキ層が洗浄除去されれば回収ペレット
に混入しても良いことから比重分離及び風選を必要とし
ないポリエステル系フィルムが挙げられる。
としては、熱可塑性フィルムであれば特に制約はない。
また、収縮性フィルム、非収縮性フィルム又はストレッ
チ性フィルムのいずれであるかについての制約もない。
具体的には、収縮性フィルムとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリス
チレン系の非発泡、発泡フィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム及びポリエステル系フィルム等の一軸又は二軸延伸
フィルムが挙げられる。非収縮性フィルムとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィ
ルム、ポリスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ナイロン−6、ナイ
ロン−66等のポリアミド系フィルム、ポリエステル系
フィルム及びその他ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルエーテルケトン等の耐熱性エンジニアリングプ
ラスチックフィルム等の未延伸、一軸又は二軸延伸フィ
ルムが挙げられる。好ましくは、PETボトルの胴部に
装着するラベルの素材としては、粉砕したものを液体中
で比重分離しやすいポリオレフィン系フィルム、ポリス
チレン系フィルム及び回収ペレットに混入しても問題が
ないポリエステル系フィルムが挙げられる。また、特に
好ましくは、インキ層が洗浄除去されれば回収ペレット
に混入しても良いことから比重分離及び風選を必要とし
ないポリエステル系フィルムが挙げられる。
【0031】さらに好ましくは、洗浄工程でフィルムが
熱収縮することによりインキ層との間の界面が剥離して
除去が容易になる熱収縮性ポリエステル系フィルムが好
ましい。熱収縮することによりボトルに装着された熱収
縮後のラベルは、まだ残留収縮性を有することが好まし
く、ボトルからとりはずして95℃温湯中に10秒間浸
漬した後に、ボトルの径方向に測定した熱収縮率が0.
1%以上80%未満であることが好ましい。熱収縮率が
0.1%未満ではインキ層と熱可塑性フィルムが縮むこ
とにより界面に生ずる力が小さくなるためインキ脱落率
が低下し、一方、熱収縮率が80%以上であるとラベル
が折れ曲がりが大きくなりインキ除去率が低下するので
好ましくない。
熱収縮することによりインキ層との間の界面が剥離して
除去が容易になる熱収縮性ポリエステル系フィルムが好
ましい。熱収縮することによりボトルに装着された熱収
縮後のラベルは、まだ残留収縮性を有することが好まし
く、ボトルからとりはずして95℃温湯中に10秒間浸
漬した後に、ボトルの径方向に測定した熱収縮率が0.
1%以上80%未満であることが好ましい。熱収縮率が
0.1%未満ではインキ層と熱可塑性フィルムが縮むこ
とにより界面に生ずる力が小さくなるためインキ脱落率
が低下し、一方、熱収縮率が80%以上であるとラベル
が折れ曲がりが大きくなりインキ除去率が低下するので
好ましくない。
【0032】ラベルの基材フィルムとして用いるのに特
に好ましい熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
及びその特性を次に示す。
に好ましい熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
及びその特性を次に示す。
【0033】熱収縮性ポリエステル系フィルムを構成す
るポリエステルは、主たる酸性分はテレフタル酸又は
2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、主たるグリコ
ール成分はエチレングリコール又はテトラメチレングリ
コールからなるのが通常であるが、他の酸性分、グリコ
ール成分が主成分であるポリエステルであっても何らさ
しつかえない。また、共重合することができる酸性分と
してはイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸などを
任意に用いることができる。また、共重合することがで
きるグリコール成分としてはテトラメチレングリコー
ル、エチレングリコール、トリメチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノールなどを任意に用いることがで
きる。
るポリエステルは、主たる酸性分はテレフタル酸又は
2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、主たるグリコ
ール成分はエチレングリコール又はテトラメチレングリ
コールからなるのが通常であるが、他の酸性分、グリコ
ール成分が主成分であるポリエステルであっても何らさ
しつかえない。また、共重合することができる酸性分と
してはイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸などを
任意に用いることができる。また、共重合することがで
きるグリコール成分としてはテトラメチレングリコー
ル、エチレングリコール、トリメチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノールなどを任意に用いることがで
きる。
【0034】かかる重合体を用いて押出法やカレンダー
法等任意の方法で得たフィルムは一方向に2.5倍から
7.0倍、好ましくは3.0倍から6.0倍に延伸し、
上記方向と直角方向に1.0倍から2.0倍以下、好ま
しくは1.1倍から1.8倍延伸される。最初の方向へ
の延伸は高い熱収縮率を得るために影響を与えるのが大
きい要件として行われるものであり、最初の方向と直角
方向への延伸は、最初の一方向に延伸されたフィルムの
耐衝撃性や引裂張抵抗性の悪さを解決するのに極めて有
効である。
法等任意の方法で得たフィルムは一方向に2.5倍から
7.0倍、好ましくは3.0倍から6.0倍に延伸し、
上記方向と直角方向に1.0倍から2.0倍以下、好ま
しくは1.1倍から1.8倍延伸される。最初の方向へ
の延伸は高い熱収縮率を得るために影響を与えるのが大
きい要件として行われるものであり、最初の方向と直角
方向への延伸は、最初の一方向に延伸されたフィルムの
耐衝撃性や引裂張抵抗性の悪さを解決するのに極めて有
効である。
【0035】しかしながら、熱収縮性フィルムの主収縮
方向への熱収縮率は30〜80%程度であるが、最初の
方向と直角の方向へ2.0倍を越えて延伸すると、主収
縮方向と直角方向の熱収縮も大きくなり過ぎ、熱収縮後
のフィルム表面の仕上がりが波打ち状となる。この、フ
ィルムの波打ちを押さえるには、主収縮方向と直角方向
の熱収縮率を15%以下、好ましくは8乃至9%以下、
更に好ましくは7%以下とすることが推奨される。延伸
手段についても特段の制限はなく、ロール延伸、長間隔
延伸、テンター延伸等の方法が適用され、また、形状面
においてもフラット状、チューブ状等の如何は問わな
い。
方向への熱収縮率は30〜80%程度であるが、最初の
方向と直角の方向へ2.0倍を越えて延伸すると、主収
縮方向と直角方向の熱収縮も大きくなり過ぎ、熱収縮後
のフィルム表面の仕上がりが波打ち状となる。この、フ
ィルムの波打ちを押さえるには、主収縮方向と直角方向
の熱収縮率を15%以下、好ましくは8乃至9%以下、
更に好ましくは7%以下とすることが推奨される。延伸
手段についても特段の制限はなく、ロール延伸、長間隔
延伸、テンター延伸等の方法が適用され、また、形状面
においてもフラット状、チューブ状等の如何は問わな
い。
【0036】また、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸延
伸、1軸延伸或いはこれらの組み合わせ等で行われる。
また、ラベルに用いるフィルムに対しては、例えば、縦
1軸、横1軸、縦横2軸等の延伸を行うが、特に2軸延
伸では直角方向の延伸は、どちらか一方を先に行う逐次
2軸延伸によるのが有効であり、その順序はどちらが先
でもよい。なお、同時2軸延伸法を用いるときはその延
伸順序が、縦横同時、縦先行、横先行のどちらでもよ
い。また、これら延伸後のヒートセットは目的に応じて
実施されるが、夏期高温下の寸法変化を防止する為には
30〜150℃の加熱ゾーンを、約1秒〜30秒間通す
ことが推奨される。また、かかる処理の前後どちらか一
方又は両方で最高70%までの伸張をかけてもよい。特
に主方向に伸張し、主収縮方向に対して直角方向には緩
和させるのが良く、上記直角方向への伸張は行わない方
が良い。
伸、1軸延伸或いはこれらの組み合わせ等で行われる。
また、ラベルに用いるフィルムに対しては、例えば、縦
1軸、横1軸、縦横2軸等の延伸を行うが、特に2軸延
伸では直角方向の延伸は、どちらか一方を先に行う逐次
2軸延伸によるのが有効であり、その順序はどちらが先
でもよい。なお、同時2軸延伸法を用いるときはその延
伸順序が、縦横同時、縦先行、横先行のどちらでもよ
い。また、これら延伸後のヒートセットは目的に応じて
実施されるが、夏期高温下の寸法変化を防止する為には
30〜150℃の加熱ゾーンを、約1秒〜30秒間通す
ことが推奨される。また、かかる処理の前後どちらか一
方又は両方で最高70%までの伸張をかけてもよい。特
に主方向に伸張し、主収縮方向に対して直角方向には緩
和させるのが良く、上記直角方向への伸張は行わない方
が良い。
【0037】本発明のラベルを装着したボトルに用いら
れるラベルで用いる収縮性フィルムに好適な特性を発揮
させる為には、上記延伸倍率だけでなく、ポリエステル
が有する平均ガラス転移点(Tg)以上の温度、例えば
Tg+80℃程度の下で予熱、延伸することも有効な手
段として挙げられる。特に主方向延伸(主収縮方向)に
おける上記処理温度は該方向と直角方向の熱収縮率を抑
制し、且つ前記の如く80±25℃の温度範囲に、その
最小値を持ってくる上で極めて重要である。更に延伸
後、伸張後は緊張状態に保ってフィルムにストレスをか
けながら冷却するか又は更に引き続いて冷却することに
より前記収縮特性はより良好且つ安定したものとなる。
れるラベルで用いる収縮性フィルムに好適な特性を発揮
させる為には、上記延伸倍率だけでなく、ポリエステル
が有する平均ガラス転移点(Tg)以上の温度、例えば
Tg+80℃程度の下で予熱、延伸することも有効な手
段として挙げられる。特に主方向延伸(主収縮方向)に
おける上記処理温度は該方向と直角方向の熱収縮率を抑
制し、且つ前記の如く80±25℃の温度範囲に、その
最小値を持ってくる上で極めて重要である。更に延伸
後、伸張後は緊張状態に保ってフィルムにストレスをか
けながら冷却するか又は更に引き続いて冷却することに
より前記収縮特性はより良好且つ安定したものとなる。
【0038】このようにして得たフィルムの面配向係数
は100×10-3以下のものが好ましい。面配向係数が
100×10-3を超えると、衝撃的外力に対して破断し
やすくなり、少しの外傷によっても破れ易くなるからで
ある。一方、複屈折率は15×10-3〜160×10-3
が好ましく、複屈折率が15×10-3未満では縦方向の
熱収縮率や収縮応力が不足し、又160×10-3を超え
ると引っかき抵抗力や衝撃強度の低下を生じ、フィルム
にはなっても実用上は有効性が低下する。本発明ラベル
で用いる熱可塑性重合体フィルムの厚さは6〜250μ
mの範囲が実用的である。
は100×10-3以下のものが好ましい。面配向係数が
100×10-3を超えると、衝撃的外力に対して破断し
やすくなり、少しの外傷によっても破れ易くなるからで
ある。一方、複屈折率は15×10-3〜160×10-3
が好ましく、複屈折率が15×10-3未満では縦方向の
熱収縮率や収縮応力が不足し、又160×10-3を超え
ると引っかき抵抗力や衝撃強度の低下を生じ、フィルム
にはなっても実用上は有効性が低下する。本発明ラベル
で用いる熱可塑性重合体フィルムの厚さは6〜250μ
mの範囲が実用的である。
【0039】本発明のボトルに用いられるラベルはその
少なくとも片面にインキ層を有しており、そのインキ層
はアルカリ性温湯中で除去することができる。ここで、
アルカリ性温湯中で除去できるインキ層とは、試料ラベ
ル1gを1cm角に切断し100ccのNaOH3%溶
液(90℃)中で30分攪拌した後、水洗乾燥しインキ
除去率が90%であるインキ層を意味する。通常のイン
キであっても除去されるのは、インキ層と基材フィルム
との間にアルカリ製温湯中で膨潤または溶解できるよう
な中間層を設け、この中間層が膨潤または溶解する事に
よる。実用的には、弱アルカリ性温水による洗浄は通常
30分前後行われ、その間にインキ層が脱落するもので
あればよい。
少なくとも片面にインキ層を有しており、そのインキ層
はアルカリ性温湯中で除去することができる。ここで、
アルカリ性温湯中で除去できるインキ層とは、試料ラベ
ル1gを1cm角に切断し100ccのNaOH3%溶
液(90℃)中で30分攪拌した後、水洗乾燥しインキ
除去率が90%であるインキ層を意味する。通常のイン
キであっても除去されるのは、インキ層と基材フィルム
との間にアルカリ製温湯中で膨潤または溶解できるよう
な中間層を設け、この中間層が膨潤または溶解する事に
よる。実用的には、弱アルカリ性温水による洗浄は通常
30分前後行われ、その間にインキ層が脱落するもので
あればよい。
【0040】インキ層と基材層との間に存在する中間層
には、アルカリ性温湯中で膨潤または溶解可能な樹脂を
用いることが好ましい。膨潤または溶解可能な樹脂とし
ては、インク層を除去できる機能を持ったものであれば
特に限定するものではないが、樹脂にはアルカリ性温湯
中で膨潤又は溶解可能なように、親水基が導入されてい
ることが必要である。親水基としては、ヒドロキシル
基、ポリエチレングリコール基、カルボン酸基、カルボ
ン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、ホスホン酸
基、ホスホン酸塩基などが挙げられる。
には、アルカリ性温湯中で膨潤または溶解可能な樹脂を
用いることが好ましい。膨潤または溶解可能な樹脂とし
ては、インク層を除去できる機能を持ったものであれば
特に限定するものではないが、樹脂にはアルカリ性温湯
中で膨潤又は溶解可能なように、親水基が導入されてい
ることが必要である。親水基としては、ヒドロキシル
基、ポリエチレングリコール基、カルボン酸基、カルボ
ン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、ホスホン酸
基、ホスホン酸塩基などが挙げられる。
【0041】これらの親水基が導入される樹脂の例とし
ては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、アク
リル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂がなど挙げられる。好ましくは、ポリエ
ステル系樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、アクリ
ル変成ポリウレタン樹脂である。アクリル変性ポリエス
テル樹脂としては、片末端にのみヒドロキシル基を2個
以上持ったアクリル系マクロモノマーをポリエステル合
成時に用いる方法や、ポリエステルを合成後、このポリ
エステル樹脂存在下でアクリルモノマーを重合する方
法、などによって得られるアクリルポリマーを枝部分と
してグラフトさせたポリエステルが好ましい例として挙
げられる。アクリル変成ポリウレタン樹脂としては、片
末端にのみヒドロキシル基を2個以上持ったアクリル系
マクロモノマーをポリウレタン合成時に用いる方法、ポ
リウレタンを合成後、このポリウレタン樹脂存在下でア
クリルモノマーを重合する方法、などによって得られる
アクリルポリマーを枝部分としてグラフトさせたポリウ
レタンが好ましい例として挙げられ、ここで用いられ
る、ポリオールとしてはポリエステルポリオールが好ま
しい。
ては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、アク
リル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂がなど挙げられる。好ましくは、ポリエ
ステル系樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、アクリ
ル変成ポリウレタン樹脂である。アクリル変性ポリエス
テル樹脂としては、片末端にのみヒドロキシル基を2個
以上持ったアクリル系マクロモノマーをポリエステル合
成時に用いる方法や、ポリエステルを合成後、このポリ
エステル樹脂存在下でアクリルモノマーを重合する方
法、などによって得られるアクリルポリマーを枝部分と
してグラフトさせたポリエステルが好ましい例として挙
げられる。アクリル変成ポリウレタン樹脂としては、片
末端にのみヒドロキシル基を2個以上持ったアクリル系
マクロモノマーをポリウレタン合成時に用いる方法、ポ
リウレタンを合成後、このポリウレタン樹脂存在下でア
クリルモノマーを重合する方法、などによって得られる
アクリルポリマーを枝部分としてグラフトさせたポリウ
レタンが好ましい例として挙げられ、ここで用いられ
る、ポリオールとしてはポリエステルポリオールが好ま
しい。
【0042】また、特に制約はないが、これらの樹脂の
中に、例えば、アルカリ性温湯中で溶解可能な又は膨潤
性の化合物を添加することもできる。これらアルカリ性
温湯中で溶解可能な又は膨潤性の化合物としては、塩化
ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナト
リウム、硫酸アンモニウム等の無機塩、アスコルビン
酸、セバシン酸、アゼライン酸等の有機酸又はその塩、
ポリエチレンオキサイド、ポリテトラメチレンオキサイ
ド等の高分子ポリエーテル、ポリビニルアルコール及び
ポリアクリル酸又はその金属塩並びにそれらの共重合体
等が挙げられる。また、上記化合物としては常温で液体
のものも挙げられ、具体的には、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチ
ルアルコール、シクロヘキシルアルコール、ベンジルア
ルコール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコールグリセリ
ン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールのモノメ
チル、モノエチル、モノプロピル、モノブチルエーテル
あるいはモノメチル、モノエチルエステル等、その他、
ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセト
ンアルコール、ジメチルホルムアミド、テトレヒドロフ
ラン等が挙げられる。中でもインキ層中に残存すること
が必要であることから高沸点のものが好ましく、具体的
には、沸点が50℃以上のものが好ましく、さらにアル
カリ性温湯への可溶性から多価アルコールのモノアルキ
ルエーテルが特に好ましい。
中に、例えば、アルカリ性温湯中で溶解可能な又は膨潤
性の化合物を添加することもできる。これらアルカリ性
温湯中で溶解可能な又は膨潤性の化合物としては、塩化
ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナト
リウム、硫酸アンモニウム等の無機塩、アスコルビン
酸、セバシン酸、アゼライン酸等の有機酸又はその塩、
ポリエチレンオキサイド、ポリテトラメチレンオキサイ
ド等の高分子ポリエーテル、ポリビニルアルコール及び
ポリアクリル酸又はその金属塩並びにそれらの共重合体
等が挙げられる。また、上記化合物としては常温で液体
のものも挙げられ、具体的には、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチ
ルアルコール、シクロヘキシルアルコール、ベンジルア
ルコール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコールグリセリ
ン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールのモノメ
チル、モノエチル、モノプロピル、モノブチルエーテル
あるいはモノメチル、モノエチルエステル等、その他、
ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセト
ンアルコール、ジメチルホルムアミド、テトレヒドロフ
ラン等が挙げられる。中でもインキ層中に残存すること
が必要であることから高沸点のものが好ましく、具体的
には、沸点が50℃以上のものが好ましく、さらにアル
カリ性温湯への可溶性から多価アルコールのモノアルキ
ルエーテルが特に好ましい。
【0043】本発明のボトルに用いられるラベルに使用
するインキは通常のものが特に制限なく使用できる。イ
ンキとしては、インキ顔料、バインダー、溶剤等からな
り、上記バインダーとしては、例えば、ニトロセルロー
ス系、塩素化ポリプロピレン系、ポリエステル系、アク
リル系、ポリエステルウレタン系及びアクリルウレタン
系のバインダーが用いられる。特に、ポリエステル系フ
ィルムにはポリエステル系、アクリル系、ポリエステル
ウレタン系及びアクリルウレタン系バインダーを有する
インキが好ましい。インキの着色を行う顔料としては特
に制約はなく、一般に用いられているものでもよい。ま
た本発明で使用されるインキは、必要により、耐候剤、
蛍光増白剤、滑剤、架橋剤等の添加剤を含有しても構わ
ない。
するインキは通常のものが特に制限なく使用できる。イ
ンキとしては、インキ顔料、バインダー、溶剤等からな
り、上記バインダーとしては、例えば、ニトロセルロー
ス系、塩素化ポリプロピレン系、ポリエステル系、アク
リル系、ポリエステルウレタン系及びアクリルウレタン
系のバインダーが用いられる。特に、ポリエステル系フ
ィルムにはポリエステル系、アクリル系、ポリエステル
ウレタン系及びアクリルウレタン系バインダーを有する
インキが好ましい。インキの着色を行う顔料としては特
に制約はなく、一般に用いられているものでもよい。ま
た本発明で使用されるインキは、必要により、耐候剤、
蛍光増白剤、滑剤、架橋剤等の添加剤を含有しても構わ
ない。
【0044】ラベルを製造するためのインキの印刷方法
としては、公知の方法を用いることができる。例えば、
グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等が挙げ
られる。インキ層の厚みとしては、0.1μm〜100
μmが好ましい。0.1μm未満ではインキ発色が不十
分であり、一方100mを越えるとインキ層が脆くなり
割れやすくなる。
としては、公知の方法を用いることができる。例えば、
グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等が挙げ
られる。インキ層の厚みとしては、0.1μm〜100
μmが好ましい。0.1μm未満ではインキ発色が不十
分であり、一方100mを越えるとインキ層が脆くなり
割れやすくなる。
【0045】本発明において、ラベルからインキ層を除
去するには、アルカリ性温湯中に浸漬して行う。実用的
には、ラベル1gを1cm以下に切断後、90℃のNa
OH3%溶液100cc中で30分以上撹拌することに
より除去することができる。しかる後洗浄し、濾過、さ
らに水で洗浄後乾燥することにより、インキ除去率90
%以上となるような方法が挙げられる。具体的には、ラ
ベル処理能力、処理設備の点からラベルを粉砕した形態
が好ましく粉砕されたフィルムの大きさとしては0.1
mm角以上10cm角以下が好ましい。0.1mm角未
満ではその後の濾過工程での効率が悪く、一方10cm
角を越えるとインキの除去に時間がかかることになる。
またインキを除去する処理工程の温湯は、アルカリ性で
あることが必要でありPHとしては9.0以上が好まし
い。アルカリ性付与の方法としては、NaOH、KO
H、アンモニア等の温湯への添加が挙げられる。洗浄液
の温度としては50〜100℃の温湯が好ましく温度が
高い方が脱落効率が向上する。これらのラベルと洗浄液
の使用量はラベルの大きさにより一様ではないが非常に
大きいものでは5〜20倍量、粉砕した小さなものでは
0.2〜5倍量必要である。また、効率向上のために循
環式の洗い流しを行ってもよい。洗浄時間としては、リ
サイクル工程上30分以内が好ましい。インキの脱落率
としては、90%以上であればよいが、好ましくは98
%以上、さらに好ましくは99.9%以上である。
去するには、アルカリ性温湯中に浸漬して行う。実用的
には、ラベル1gを1cm以下に切断後、90℃のNa
OH3%溶液100cc中で30分以上撹拌することに
より除去することができる。しかる後洗浄し、濾過、さ
らに水で洗浄後乾燥することにより、インキ除去率90
%以上となるような方法が挙げられる。具体的には、ラ
ベル処理能力、処理設備の点からラベルを粉砕した形態
が好ましく粉砕されたフィルムの大きさとしては0.1
mm角以上10cm角以下が好ましい。0.1mm角未
満ではその後の濾過工程での効率が悪く、一方10cm
角を越えるとインキの除去に時間がかかることになる。
またインキを除去する処理工程の温湯は、アルカリ性で
あることが必要でありPHとしては9.0以上が好まし
い。アルカリ性付与の方法としては、NaOH、KO
H、アンモニア等の温湯への添加が挙げられる。洗浄液
の温度としては50〜100℃の温湯が好ましく温度が
高い方が脱落効率が向上する。これらのラベルと洗浄液
の使用量はラベルの大きさにより一様ではないが非常に
大きいものでは5〜20倍量、粉砕した小さなものでは
0.2〜5倍量必要である。また、効率向上のために循
環式の洗い流しを行ってもよい。洗浄時間としては、リ
サイクル工程上30分以内が好ましい。インキの脱落率
としては、90%以上であればよいが、好ましくは98
%以上、さらに好ましくは99.9%以上である。
【0046】ラベルとしての実用性を考慮した場合、通
常の使用中にはインキ層が剥がれないようにする必要が
ある。このためインキや中間層は上記の親水基やアルカ
リ性温湯中で溶解可能な又は膨潤性の化合物の量を調整
する必要がある。本発明のラベルを装着したボトルは、
常法によりラベルを少なくとも胴部をかこむようにして
装着することができる。また、熱収縮可能なラベルの場
合は加熱を行い、ボトル胴部に密着させることができ
る。
常の使用中にはインキ層が剥がれないようにする必要が
ある。このためインキや中間層は上記の親水基やアルカ
リ性温湯中で溶解可能な又は膨潤性の化合物の量を調整
する必要がある。本発明のラベルを装着したボトルは、
常法によりラベルを少なくとも胴部をかこむようにして
装着することができる。また、熱収縮可能なラベルの場
合は加熱を行い、ボトル胴部に密着させることができ
る。
【0047】次に、前述したラベルが装着される本発明
のボトルについて説明する。本発明のボトルはポリエチ
レンテレフタレートを主構成成分としたボトルである。
これは、テレルタル酸またはそのエステル誘導体をエチ
レングリコールとを反応させることにより得られる。こ
のポリエチレンテレフタレートは他のジカルボン酸(エ
ステル誘導体を含む)および/または他のグリコールが
それぞれ全ジカルボン酸または全グリコール成分に対し
て40モル%以下の割合で共重合されていてもよい。好
ましくは、20モル%以下、さらに好ましくは5モル%
以下である。もっとも好ましくはテレフタル酸とエチレ
ングリコールのみから重合されることである。テレフタ
ル酸以外のジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。また、これらのエステル誘導体でもよい。
のボトルについて説明する。本発明のボトルはポリエチ
レンテレフタレートを主構成成分としたボトルである。
これは、テレルタル酸またはそのエステル誘導体をエチ
レングリコールとを反応させることにより得られる。こ
のポリエチレンテレフタレートは他のジカルボン酸(エ
ステル誘導体を含む)および/または他のグリコールが
それぞれ全ジカルボン酸または全グリコール成分に対し
て40モル%以下の割合で共重合されていてもよい。好
ましくは、20モル%以下、さらに好ましくは5モル%
以下である。もっとも好ましくはテレフタル酸とエチレ
ングリコールのみから重合されることである。テレフタ
ル酸以外のジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。また、これらのエステル誘導体でもよい。
【0048】エチレングリコール以外のグリコールとし
ては、ジエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル、ビスフェノール類、ハイドロキソン、2,2 −ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなど
の芳香族ジオール類などが挙げられる。本発明のラベル
を装着したボトルの樹脂中のエチレンテレフタレートの
環状3量体オリゴマーの含有量が1.0%以下である。
エチレンテレフタレートの環状3量体オリゴマーの含有
量が1.0%を越えると、後術するが、ボトルの再ペレ
ット化の工程で樹脂中のオリゴマー量が多くなりすぎ、
結果として得られた再生ペレット中の環状3量体オリゴ
マー量も多くなり、この再生ペレットを用いて紡糸、押
し出し成形、射出成形などを行った場合に金型やノズル
等に付着したり、製品そのものに付着することが多く製
品の質を落とす。
ては、ジエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル、ビスフェノール類、ハイドロキソン、2,2 −ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなど
の芳香族ジオール類などが挙げられる。本発明のラベル
を装着したボトルの樹脂中のエチレンテレフタレートの
環状3量体オリゴマーの含有量が1.0%以下である。
エチレンテレフタレートの環状3量体オリゴマーの含有
量が1.0%を越えると、後術するが、ボトルの再ペレ
ット化の工程で樹脂中のオリゴマー量が多くなりすぎ、
結果として得られた再生ペレット中の環状3量体オリゴ
マー量も多くなり、この再生ペレットを用いて紡糸、押
し出し成形、射出成形などを行った場合に金型やノズル
等に付着したり、製品そのものに付着することが多く製
品の質を落とす。
【0049】エチレンテレフタレートの環状3量体オリ
ゴマーの含有量が1.0%以下のボトルを得るために
は、ボトルを成形する樹脂自身の環状3量体オリゴマー
量が1.0%以下であることが必要である。以下ポリエ
ステルの製造方法をポリエチレンテレフタレートの場合
を例に説明しながら、環状3量体オリゴマー量が1.0
重量%以下の樹脂を得る方法を例示する。
ゴマーの含有量が1.0%以下のボトルを得るために
は、ボトルを成形する樹脂自身の環状3量体オリゴマー
量が1.0%以下であることが必要である。以下ポリエ
ステルの製造方法をポリエチレンテレフタレートの場合
を例に説明しながら、環状3量体オリゴマー量が1.0
重量%以下の樹脂を得る方法を例示する。
【0050】各原料は、エステル化触媒の存在下でエス
テル化された後、重合用触媒の存在下で液相重合された
後、必要により固相重合される。ポリエチレンテレフタ
レートの製造方法としては回分方式、連続方式が挙げら
れるが、以下には連続方式での好ましい製造方法の一例
について説明する。
テル化された後、重合用触媒の存在下で液相重合された
後、必要により固相重合される。ポリエチレンテレフタ
レートの製造方法としては回分方式、連続方式が挙げら
れるが、以下には連続方式での好ましい製造方法の一例
について説明する。
【0051】まず、テレフタル酸またはそのエステル誘
導体1モルに対して1.02〜1.4 モル好ましくは1.03〜1.
3 モルのエチレングリコールが含まれたスラリーを調整
し、これをエステル化反応工程に連続的に供給する。
導体1モルに対して1.02〜1.4 モル好ましくは1.03〜1.
3 モルのエチレングリコールが含まれたスラリーを調整
し、これをエステル化反応工程に連続的に供給する。
【0052】エステル化反応は、少なくとも2個のエス
テル化反応器を直列に連結した多段式装置を用いてエチ
レングリコールが還流する条件下で、反応によって生成
した水またはアルコールを精留塔で系外に除去しながら
実施する。第1段目のエステル化反応の温度は 240〜27
0 ℃好ましくは 245〜265 ℃、圧力は 0.2〜3kg/cm2G好
ましくは 0.5〜2kg/cm2 である。最終段目のエステル化
反応の温度は通常 250〜280 ℃好ましくは 255〜275 ℃
であり、圧力は通常0〜1.5kg/cm2G好ましくは0〜1.3k
g/cm2Gである。3段階以上で実施する場合には、中間段
階のエステル化反応の反応条件は、上記第1段目の反応
条件と最終段目の反応条件の間の条件である。これらの
エステル化反応の反応率の上昇は、それぞれの段階で滑
らかに分配されることが好ましい。最終的にはエステル
化反応率は90%以上、好ましくは93%以上に達すること
が望ましい。これらのエステル化工程により分子量 500
〜5000程度の低次縮合物が得られる。
テル化反応器を直列に連結した多段式装置を用いてエチ
レングリコールが還流する条件下で、反応によって生成
した水またはアルコールを精留塔で系外に除去しながら
実施する。第1段目のエステル化反応の温度は 240〜27
0 ℃好ましくは 245〜265 ℃、圧力は 0.2〜3kg/cm2G好
ましくは 0.5〜2kg/cm2 である。最終段目のエステル化
反応の温度は通常 250〜280 ℃好ましくは 255〜275 ℃
であり、圧力は通常0〜1.5kg/cm2G好ましくは0〜1.3k
g/cm2Gである。3段階以上で実施する場合には、中間段
階のエステル化反応の反応条件は、上記第1段目の反応
条件と最終段目の反応条件の間の条件である。これらの
エステル化反応の反応率の上昇は、それぞれの段階で滑
らかに分配されることが好ましい。最終的にはエステル
化反応率は90%以上、好ましくは93%以上に達すること
が望ましい。これらのエステル化工程により分子量 500
〜5000程度の低次縮合物が得られる。
【0053】上記エステル化反応は原料としてテレフタ
ル酸を用いる場合は、テレフタル酸の酸としての触媒作
用により無触媒でも反応させることができるが重縮合触
媒の共存下に実施してもよい。とくに原料としてジメチ
ルテレフタレートを用いる場合はZn,Cd,Mn,C
o,Ca,Baなどの脂肪酸塩、炭酸塩や金属MgやP
b,Zn,Sb,Ge酸化物等を用いると反応を加速す
ることができる。また、トリエチルアミン、トリn−ブ
チルアミン、ベンジルジメチルアミンなどの第3級アミ
ン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn
−ブチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアン
モニウムなどの水酸化第4級アンモニウムおよび炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウ
ムなどの塩基性化合物を少量添加して実施すると、ポリ
エチレンテレフタレートの主鎖中のジオキシエチレンテ
レフタレート成分単位の割合を比較的低水準に保持でき
るので好ましい。
ル酸を用いる場合は、テレフタル酸の酸としての触媒作
用により無触媒でも反応させることができるが重縮合触
媒の共存下に実施してもよい。とくに原料としてジメチ
ルテレフタレートを用いる場合はZn,Cd,Mn,C
o,Ca,Baなどの脂肪酸塩、炭酸塩や金属MgやP
b,Zn,Sb,Ge酸化物等を用いると反応を加速す
ることができる。また、トリエチルアミン、トリn−ブ
チルアミン、ベンジルジメチルアミンなどの第3級アミ
ン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn
−ブチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアン
モニウムなどの水酸化第4級アンモニウムおよび炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウ
ムなどの塩基性化合物を少量添加して実施すると、ポリ
エチレンテレフタレートの主鎖中のジオキシエチレンテ
レフタレート成分単位の割合を比較的低水準に保持でき
るので好ましい。
【0054】次いで得られた低次縮合物は多段階の液相
縮重合工程に供給される。重縮合反応条件は、第1段階
目の重縮合の反応温度は 250〜290 ℃、好ましくは 260
〜280 ℃であり、圧力は 500〜20Torr、好ましくは 200
〜30Torrで、最終段階の重縮合反応の温度は 265〜300
℃、好ましくは 275〜295 ℃であり、圧力は10〜0.1Tor
r 、好ましくは5〜0.5Torr である。3段階以上で実施
する場合には、中間段階の重縮合反応の反応条件は、上
記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間の条件
である。これらの重縮合反応工程の各々において到達さ
れる固有粘度(IV)上昇の度合は滑らかに分配されるこ
とが好ましい。このようにして得られた液相重合後のポ
リエチレンテレフタレートの固有粘度(IV)は通常、0.
35〜0.80dl/g、好ましくは0.45〜0.75dl/g、さらに好ま
しくは0.55〜0.75dl/gの範囲である。
縮重合工程に供給される。重縮合反応条件は、第1段階
目の重縮合の反応温度は 250〜290 ℃、好ましくは 260
〜280 ℃であり、圧力は 500〜20Torr、好ましくは 200
〜30Torrで、最終段階の重縮合反応の温度は 265〜300
℃、好ましくは 275〜295 ℃であり、圧力は10〜0.1Tor
r 、好ましくは5〜0.5Torr である。3段階以上で実施
する場合には、中間段階の重縮合反応の反応条件は、上
記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間の条件
である。これらの重縮合反応工程の各々において到達さ
れる固有粘度(IV)上昇の度合は滑らかに分配されるこ
とが好ましい。このようにして得られた液相重合後のポ
リエチレンテレフタレートの固有粘度(IV)は通常、0.
35〜0.80dl/g、好ましくは0.45〜0.75dl/g、さらに好ま
しくは0.55〜0.75dl/gの範囲である。
【0055】重縮合反応は、重縮合触媒を用いる。触媒
として二酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキ
シド、ゲルマニウムテトラn−ブトキシドなどのゲルマ
ニウム化合物、三酸化アンチモンなどのアンチモン触媒
およびチタニウムテトラブトキサイドなどのチタン触媒
が好ましい。これらの触媒の中では、色相、透明性の面
からは二酸化ゲルマニウム化合物が好ましく、また、結
晶性が早いこと、価格面を考慮すると三酸化アンチモン
が好ましい。触媒の量としては全出発原料に対して金属
元素の重量として0.0005〜0.2 重量%、好ましくは 0.0
01〜0.1 重量%である。
として二酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキ
シド、ゲルマニウムテトラn−ブトキシドなどのゲルマ
ニウム化合物、三酸化アンチモンなどのアンチモン触媒
およびチタニウムテトラブトキサイドなどのチタン触媒
が好ましい。これらの触媒の中では、色相、透明性の面
からは二酸化ゲルマニウム化合物が好ましく、また、結
晶性が早いこと、価格面を考慮すると三酸化アンチモン
が好ましい。触媒の量としては全出発原料に対して金属
元素の重量として0.0005〜0.2 重量%、好ましくは 0.0
01〜0.1 重量%である。
【0056】また、重縮合反応は、トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリn−ブチルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェートなどの燐酸エステ
ル類、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホス
ファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜
リン酸エステル類、メチルアッシドホスフェート、イソ
プロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホスフ
ェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステル
およびリン酸、ポリリン酸などのリン化合物を安定剤と
して添加することが好ましい。安定剤の量としては、全
出発原料に対してリン元素の重量として、0.001 〜0.1
重量%、好ましくは 0.002〜0.02重量%である。触媒お
よび安定剤はエステル化反応工程時に添加しても、重縮
合反応工程時に添加してもよい。
ート、トリエチルホスフェート、トリn−ブチルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェートなどの燐酸エステ
ル類、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホス
ファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜
リン酸エステル類、メチルアッシドホスフェート、イソ
プロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホスフ
ェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステル
およびリン酸、ポリリン酸などのリン化合物を安定剤と
して添加することが好ましい。安定剤の量としては、全
出発原料に対してリン元素の重量として、0.001 〜0.1
重量%、好ましくは 0.002〜0.02重量%である。触媒お
よび安定剤はエステル化反応工程時に添加しても、重縮
合反応工程時に添加してもよい。
【0057】液相重縮合工程で得られたポリエチレンテ
レフタレートは、押し出されてカットされ、2〜4mmの
ペレットに成形される。このようにして得られたペレッ
トは通常、密度が1.33〜1.36g/cm3 、極限粘度が 0.4〜
0.75、ジエチレングリコールの含有量は 1.0〜4.0 モル
%、アセトアルデヒドの含有量が5〜100 ppm、環状
3量体オリゴマーの含有量が 0.5〜4.0重量%、ガラス
転移点50〜80℃、融点 240〜280 ℃、昇温結晶化温度で
130〜180 ℃、程度である。
レフタレートは、押し出されてカットされ、2〜4mmの
ペレットに成形される。このようにして得られたペレッ
トは通常、密度が1.33〜1.36g/cm3 、極限粘度が 0.4〜
0.75、ジエチレングリコールの含有量は 1.0〜4.0 モル
%、アセトアルデヒドの含有量が5〜100 ppm、環状
3量体オリゴマーの含有量が 0.5〜4.0重量%、ガラス
転移点50〜80℃、融点 240〜280 ℃、昇温結晶化温度で
130〜180 ℃、程度である。
【0058】環状3量体オリゴマーの含有量を1.0%以下
にするためには、上記の重合条件、触媒や安定剤量、ペ
レット化するときの押し出し機の条件を低温にする等で
達成することもでき、これを本発明のラベルを装着した
ボトル用に用いることができるが、さらに効果的にオリ
ゴマー量を低下させるためには、得られたペレットを固
相重合することが好ましい。なお、ポリエステルの重合
に関しては、連続方式に関して詳しく述べたが、回分方
式でも、エステル化反応、縮重合反応条件を連続方式に
おけるように反応後半にかけて変化させ、ポリエチレン
テレフタレートを得ることができる。
にするためには、上記の重合条件、触媒や安定剤量、ペ
レット化するときの押し出し機の条件を低温にする等で
達成することもでき、これを本発明のラベルを装着した
ボトル用に用いることができるが、さらに効果的にオリ
ゴマー量を低下させるためには、得られたペレットを固
相重合することが好ましい。なお、ポリエステルの重合
に関しては、連続方式に関して詳しく述べたが、回分方
式でも、エステル化反応、縮重合反応条件を連続方式に
おけるように反応後半にかけて変化させ、ポリエチレン
テレフタレートを得ることができる。
【0059】固相重合工程に供給されるペレットは、ま
ず、乾燥状態で好ましくは不活性ガス雰囲気下、 120〜
200 ℃、10分〜4時間処理して結晶化させる。この工
程においてはペレットをアセトアルデヒド量を効果的に
減らすため、水蒸気または水蒸気含有不活性雰囲気下で
行なってもよい。予備結晶化されたペレットの固相重合
は、温度が 190〜230 ℃、好ましくは 195〜225 ℃、圧
力が1kg/cm2G〜10Torr、好ましくは常圧、100Torr の条
件下で、窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込みながら行
われる。この固相重合は1段階でも多段階でも構わな
い。
ず、乾燥状態で好ましくは不活性ガス雰囲気下、 120〜
200 ℃、10分〜4時間処理して結晶化させる。この工
程においてはペレットをアセトアルデヒド量を効果的に
減らすため、水蒸気または水蒸気含有不活性雰囲気下で
行なってもよい。予備結晶化されたペレットの固相重合
は、温度が 190〜230 ℃、好ましくは 195〜225 ℃、圧
力が1kg/cm2G〜10Torr、好ましくは常圧、100Torr の条
件下で、窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込みながら行
われる。この固相重合は1段階でも多段階でも構わな
い。
【0060】固相重合を行うことにより、環状3量体オ
リゴマー量を 1.0〜0.2wt%まで減らすことができる。ま
た、極限粘度は、0.70dl/g以上、好ましくは0.72dl/g以
上にする事が好ましい。固相重合後の樹脂は通常、密度
が1.37〜1.43g/cm3 、極限粘度が 0.7〜1.4 、ジエチレ
ングリコールの含有量は 1.0〜4.0 モル%、アセトアル
デヒドの含有量が10ppm以下、ガラス転移点50〜80
℃、融点 240〜280 ℃、昇温結晶化温度で130〜180
℃、程度である。
リゴマー量を 1.0〜0.2wt%まで減らすことができる。ま
た、極限粘度は、0.70dl/g以上、好ましくは0.72dl/g以
上にする事が好ましい。固相重合後の樹脂は通常、密度
が1.37〜1.43g/cm3 、極限粘度が 0.7〜1.4 、ジエチレ
ングリコールの含有量は 1.0〜4.0 モル%、アセトアル
デヒドの含有量が10ppm以下、ガラス転移点50〜80
℃、融点 240〜280 ℃、昇温結晶化温度で130〜180
℃、程度である。
【0061】縮重合触媒を失活させることも、ボトルの
再生ペレット化時に環状3量体オリゴマー量の増加を少
なくすることができ好ましい。触媒の失活はポリエチレ
ンテレフタレートのペレットを水処理や水蒸気処理する
ことにより行なわれる。ペレットの水処理は、ペレット
を40〜120 ℃、好ましくは50〜100 ℃の水に5分〜10時
間、好ましくは10分〜5時間浸漬することにより行なわ
れる。水は蒸留水、イオン交換水等が用いられる。ま
た、処理時間を短縮するため、塩酸やリン酸等を加える
こともできる。ペレットの水蒸気処理は40〜120 ℃、好
ましくは50〜110 ℃の水蒸気または水蒸気含有ガスある
いは水蒸気含有空気をペレットに20分〜20時間、好まし
くは1時間から10時間吹き込むことにより行なわれる。
再生ペレット化時に環状3量体オリゴマー量の増加を少
なくすることができ好ましい。触媒の失活はポリエチレ
ンテレフタレートのペレットを水処理や水蒸気処理する
ことにより行なわれる。ペレットの水処理は、ペレット
を40〜120 ℃、好ましくは50〜100 ℃の水に5分〜10時
間、好ましくは10分〜5時間浸漬することにより行なわ
れる。水は蒸留水、イオン交換水等が用いられる。ま
た、処理時間を短縮するため、塩酸やリン酸等を加える
こともできる。ペレットの水蒸気処理は40〜120 ℃、好
ましくは50〜110 ℃の水蒸気または水蒸気含有ガスある
いは水蒸気含有空気をペレットに20分〜20時間、好まし
くは1時間から10時間吹き込むことにより行なわれる。
【0062】ペレットを連続方式で水処理または水蒸気
処理する場合は塔型の処理装置に連続でペレットを上部
より投入し、並流または向流で水や水蒸気を連続供給す
る。また、回分方式で行うこともできる。この後、水処
理した場合は粒状ポリエチレンテレフタレートを水切り
し、乾燥させる。水蒸気処理した場合はそのまま乾燥工
程へ移送することもできる。乾燥は通常用いられるポリ
エチレンテレフタレートの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としてはホッパー上部より粒
状ポリエチレンテレフタレートを供給し、下部より乾燥
ガスを通気する。回転ディスク型加熱方式の連続乾燥機
も好ましい。ダブルコーン型回転乾燥機等で回分方式で
乾燥することもできる。
処理する場合は塔型の処理装置に連続でペレットを上部
より投入し、並流または向流で水や水蒸気を連続供給す
る。また、回分方式で行うこともできる。この後、水処
理した場合は粒状ポリエチレンテレフタレートを水切り
し、乾燥させる。水蒸気処理した場合はそのまま乾燥工
程へ移送することもできる。乾燥は通常用いられるポリ
エチレンテレフタレートの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としてはホッパー上部より粒
状ポリエチレンテレフタレートを供給し、下部より乾燥
ガスを通気する。回転ディスク型加熱方式の連続乾燥機
も好ましい。ダブルコーン型回転乾燥機等で回分方式で
乾燥することもできる。
【0063】この、触媒の失活処理は固相重合後のペレ
ットで行うことが効果的であるが、液相重合後のペレッ
トを行ってもよい、ただし、溶液重合後のペレットを触
媒の失活処理すると、その後固相重合した場合に重合度
が上がりにくい問題がある。また、二酸化ゲルマニウム
を縮重合触媒として用いたポリエチレンテレフタレート
は触媒の失活処理が容易に行えるので好ましい。
ットで行うことが効果的であるが、液相重合後のペレッ
トを行ってもよい、ただし、溶液重合後のペレットを触
媒の失活処理すると、その後固相重合した場合に重合度
が上がりにくい問題がある。また、二酸化ゲルマニウム
を縮重合触媒として用いたポリエチレンテレフタレート
は触媒の失活処理が容易に行えるので好ましい。
【0064】以上、本発明のボトルに用いられる樹脂の
製造方法をポリエチレンテレフタレートを例に説明した
が、本発明のボトルに用いられるポリエステル樹脂とし
ては前述したように共重合ポリエステルであってもほぼ
同様の方法で製造することができる。上記のようにして
得られたポリエステルチップを押し出し成形機を用いて
パリソンと呼ばれるプリフォームを成形し、さらにこの
プリフォームに不活性ガスまたは乾燥空気を吹き込みブ
ロー成形することにより本発明の中空成形ボトルとす
る。
製造方法をポリエチレンテレフタレートを例に説明した
が、本発明のボトルに用いられるポリエステル樹脂とし
ては前述したように共重合ポリエステルであってもほぼ
同様の方法で製造することができる。上記のようにして
得られたポリエステルチップを押し出し成形機を用いて
パリソンと呼ばれるプリフォームを成形し、さらにこの
プリフォームに不活性ガスまたは乾燥空気を吹き込みブ
ロー成形することにより本発明の中空成形ボトルとす
る。
【0065】プリホームの成型条件としては、ペレット
の水分率を0.05%以下、好ましくは0.02%以下さらに好
ましくは0.01%以下、最も好ましくは0.005%以下にまで
乾燥させ、このペレットを射出成型器に投入する。射出
成型器のシリンダー温度は、ホッパー側で 260〜310
℃、シリンダー中間部で 250〜300 ℃、ノズル側で 240
〜295 ℃程度が好ましい。金型温度は5〜100 ℃が好ま
しい。射出成型器の滞留時間は平均10〜200 秒、好まし
くは20〜180 秒、さらに好ましくは30〜150 秒である。
射出成型器の温度が高すぎたり、滞留時間が長すぎると
オリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極限粘度
の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こり好ま
しくない。このようにして得られたプリフォームは暖か
いまま続けてブロー成型を行うホットパリソン法、また
はいったん冷却して、ポリフォームを保管し、ブロー成
型前に再びプリフォームを70〜140 ℃程度に再加熱して
ブロー成型を行うコールドパリソン法、等で中空成形ボ
トルとして成型される。
の水分率を0.05%以下、好ましくは0.02%以下さらに好
ましくは0.01%以下、最も好ましくは0.005%以下にまで
乾燥させ、このペレットを射出成型器に投入する。射出
成型器のシリンダー温度は、ホッパー側で 260〜310
℃、シリンダー中間部で 250〜300 ℃、ノズル側で 240
〜295 ℃程度が好ましい。金型温度は5〜100 ℃が好ま
しい。射出成型器の滞留時間は平均10〜200 秒、好まし
くは20〜180 秒、さらに好ましくは30〜150 秒である。
射出成型器の温度が高すぎたり、滞留時間が長すぎると
オリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極限粘度
の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こり好ま
しくない。このようにして得られたプリフォームは暖か
いまま続けてブロー成型を行うホットパリソン法、また
はいったん冷却して、ポリフォームを保管し、ブロー成
型前に再びプリフォームを70〜140 ℃程度に再加熱して
ブロー成型を行うコールドパリソン法、等で中空成形ボ
トルとして成型される。
【0066】このときの延伸比は、円周方向で 1.5〜1
0、さらには2〜6倍が好ましく、軸方向で 1.3〜8、
さらには 1.5〜5倍が好ましい。また面積比では3〜3
0、さらには5〜20倍が好ましい。中空成形ボトルは、
耐熱性を上げるためブロー成型後、120 〜170 ℃程度の
金型内でヒートセットを行うこともできる。また、ブロ
ー成型の前または後に口栓部を 130〜200 程度℃に加熱
し口栓部を結晶化させることも口栓部の変形を防ぐため
に好ましい。ブロー成形においても再加熱温度や金型温
度が高すぎたり、再加熱時間やヒートセット時間が長す
ぎるとオリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極
限粘度の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こ
り好ましくない。
0、さらには2〜6倍が好ましく、軸方向で 1.3〜8、
さらには 1.5〜5倍が好ましい。また面積比では3〜3
0、さらには5〜20倍が好ましい。中空成形ボトルは、
耐熱性を上げるためブロー成型後、120 〜170 ℃程度の
金型内でヒートセットを行うこともできる。また、ブロ
ー成型の前または後に口栓部を 130〜200 程度℃に加熱
し口栓部を結晶化させることも口栓部の変形を防ぐため
に好ましい。ブロー成形においても再加熱温度や金型温
度が高すぎたり、再加熱時間やヒートセット時間が長す
ぎるとオリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極
限粘度の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こ
り好ましくない。
【0067】本発明のボトルは上記のように成形された
中空成形ボトルであり、エチレンテレフタレートの環状
3量体オリゴマーの含有量が1.0重量%以下である。
環状3量体オリゴマーの含有量は0.7重量%以下が好
ましく、より好ましくは0.6重量%以下、さらに好ま
しくは0.5重量%以下、最も好ましくは0.5重量%
以下である。1.0重量%を越えると、ボトルを回収
し、ラベルを除去せず再生ペレットとしたときに環状3
量体オリゴマー量が増え、再生ペレットを用いて紡糸、
押し出し成形、射出成形などを行う場合にこの環状3量
体オリゴマーが金型やノズル等に付着したり、製品その
ものに付着することが多く製品の質を落とす。
中空成形ボトルであり、エチレンテレフタレートの環状
3量体オリゴマーの含有量が1.0重量%以下である。
環状3量体オリゴマーの含有量は0.7重量%以下が好
ましく、より好ましくは0.6重量%以下、さらに好ま
しくは0.5重量%以下、最も好ましくは0.5重量%
以下である。1.0重量%を越えると、ボトルを回収
し、ラベルを除去せず再生ペレットとしたときに環状3
量体オリゴマー量が増え、再生ペレットを用いて紡糸、
押し出し成形、射出成形などを行う場合にこの環状3量
体オリゴマーが金型やノズル等に付着したり、製品その
ものに付着することが多く製品の質を落とす。
【0068】また、本発明の縮重合触媒が失活されてい
ることが好ましい。触媒が失活されていることで、再生
ペレットを製造するときの環状3量体オリゴマー生成量
を大幅に減らすことができる。
ることが好ましい。触媒が失活されていることで、再生
ペレットを製造するときの環状3量体オリゴマー生成量
を大幅に減らすことができる。
【0069】触媒が失活されていることは、固相重合速
度を測定することでわかる。固相重合速度の測定方法は
例えば以下のようにして行うことができる。ボトル胴部
を約5mm角に切り、これを 3/4インチ長さ14cmの
ステンテスパイプ(両端は配管接続のためのねじ切りが
施してある)に長さ約10cm充填し、樹脂部分の両端は
グラスウールで試料がパイプ中を移動しないよう蓋をす
る。このパイプの両端にエルボー型配管、 1/2インチ配
管20cmをつなぎ、U字型の底部に試料を詰めたパイ
プが配置されるようにする。このような試料がセットさ
れた配管を6本用意する。これらのU字型の試料入り配
管を210±1℃にコントロールされたシリコンバスに
沈め(配管上端部口は液面からでた状態で)、配管上端
部口の一方から210℃に加熱された乾燥窒素(露点−
50℃以下、酸素濃度20ppm 以下)を流量5ml/分で吹
き込む。シリコンバスは温度が均一で温度分布がないよ
うに十分撹拌する。これらの配管のうち、3本は2時間
後オイルバスから取り出し、すぐさま25℃の水に浸け
冷却する。他3本はそのまま固相重縮合反応を行ない、
さらに15時間後取り出し、同様に冷却する。それぞれ
の配管中のサンプルの極限粘度を測定し、(15時間処
理後のサンプルの極限粘度の平均+2時間処理後のサン
プルの極限粘度の平均)/13 より固相重合速度を求
める。
度を測定することでわかる。固相重合速度の測定方法は
例えば以下のようにして行うことができる。ボトル胴部
を約5mm角に切り、これを 3/4インチ長さ14cmの
ステンテスパイプ(両端は配管接続のためのねじ切りが
施してある)に長さ約10cm充填し、樹脂部分の両端は
グラスウールで試料がパイプ中を移動しないよう蓋をす
る。このパイプの両端にエルボー型配管、 1/2インチ配
管20cmをつなぎ、U字型の底部に試料を詰めたパイ
プが配置されるようにする。このような試料がセットさ
れた配管を6本用意する。これらのU字型の試料入り配
管を210±1℃にコントロールされたシリコンバスに
沈め(配管上端部口は液面からでた状態で)、配管上端
部口の一方から210℃に加熱された乾燥窒素(露点−
50℃以下、酸素濃度20ppm 以下)を流量5ml/分で吹
き込む。シリコンバスは温度が均一で温度分布がないよ
うに十分撹拌する。これらの配管のうち、3本は2時間
後オイルバスから取り出し、すぐさま25℃の水に浸け
冷却する。他3本はそのまま固相重縮合反応を行ない、
さらに15時間後取り出し、同様に冷却する。それぞれ
の配管中のサンプルの極限粘度を測定し、(15時間処
理後のサンプルの極限粘度の平均+2時間処理後のサン
プルの極限粘度の平均)/13 より固相重合速度を求
める。
【0070】このようにして測定した固相重合速度が0.
0050dl/g・hr以下であれば触媒は失活していると考えら
れる。好ましい固相重合速度は0.0040dl/g・hr以下、特
に好ましくは0.0035dl/g・hr以下、最も好ましくは0.00
30dl/g・hrである。なお、触媒が失活していない場合の
固相重合速度は通常 0.006〜0.03dl/g・hrである。
0050dl/g・hr以下であれば触媒は失活していると考えら
れる。好ましい固相重合速度は0.0040dl/g・hr以下、特
に好ましくは0.0035dl/g・hr以下、最も好ましくは0.00
30dl/g・hrである。なお、触媒が失活していない場合の
固相重合速度は通常 0.006〜0.03dl/g・hrである。
【0071】また、本発明のボトルは、そのほかの特性
として、極限粘度が 0.4〜1.4dl/g、さらには 0.7〜1.4
dl/g が好ましく、ジエチレングリコールの含有量は 1.
0〜4.0 モル%、さらには 1.0〜3.0 モル%が好まし
く、アセトアルデヒドの含有量が40ppm以下、さらに
は30ppm 以下が好ましい。また、ボトルがポリエチレン
テレフタレートであるときにはさらに、胴部の密度が1.
33〜1.43g/cm3 、さらには1.37〜1.41g/cm3 が好まし
く、、ガラス転移点50〜80℃、融点 240〜280 ℃、昇温
結晶化温度で 130〜180 ℃が好ましい。
として、極限粘度が 0.4〜1.4dl/g、さらには 0.7〜1.4
dl/g が好ましく、ジエチレングリコールの含有量は 1.
0〜4.0 モル%、さらには 1.0〜3.0 モル%が好まし
く、アセトアルデヒドの含有量が40ppm以下、さらに
は30ppm 以下が好ましい。また、ボトルがポリエチレン
テレフタレートであるときにはさらに、胴部の密度が1.
33〜1.43g/cm3 、さらには1.37〜1.41g/cm3 が好まし
く、、ガラス転移点50〜80℃、融点 240〜280 ℃、昇温
結晶化温度で 130〜180 ℃が好ましい。
【0072】上記のようにして得られたボトルは内容物
が充填され、さらに前記したラベルが装着され、本発明
の形態のボトルとなる。本発明のラベルを装着したボト
ルは、ボトルとしての用途が終了した後、回収され、典
型的にはボトル洗浄を行った後に粉砕を行い、次いでア
ルカリ温湯中でインキ層を除去し、そのまま水洗・乾燥
し、必要により風選を行い、ボトルとラベルの混合フレ
ークを得る。これを押出機により再生ペレットに再生し
て利用することができる。
が充填され、さらに前記したラベルが装着され、本発明
の形態のボトルとなる。本発明のラベルを装着したボト
ルは、ボトルとしての用途が終了した後、回収され、典
型的にはボトル洗浄を行った後に粉砕を行い、次いでア
ルカリ温湯中でインキ層を除去し、そのまま水洗・乾燥
し、必要により風選を行い、ボトルとラベルの混合フレ
ークを得る。これを押出機により再生ペレットに再生し
て利用することができる。
【0073】押し出し再生ペレット化は、通常押し出し
機を用いてホッパー部より前記混合フレークを投入し、
ポリエチレンテレフタレートの場合、シリンダー温度2
60〜320℃程度でノズルから押し出され、カットさ
れて再生ペレットとなる。
機を用いてホッパー部より前記混合フレークを投入し、
ポリエチレンテレフタレートの場合、シリンダー温度2
60〜320℃程度でノズルから押し出され、カットさ
れて再生ペレットとなる。
【0074】本発明のボトルを用いた再生ペレットは、
環状3量体オリゴマーの含有量が少なく、紡糸、押し出
し成形、射出成形などを行う場合に金型やノズル等に環
状3量体オリゴマーが付着したり、製品そのものに付着
することが少なく高品質の繊維、フィルム、成型品が得
られる。また、金型やノズル等のオリゴマーの付着が少
ないため、掃除の頻度も少なく、従来のボトルから得ら
れた再生ペレットを用いた場合に比較し、生産性の大幅
な向上ができる。
環状3量体オリゴマーの含有量が少なく、紡糸、押し出
し成形、射出成形などを行う場合に金型やノズル等に環
状3量体オリゴマーが付着したり、製品そのものに付着
することが少なく高品質の繊維、フィルム、成型品が得
られる。また、金型やノズル等のオリゴマーの付着が少
ないため、掃除の頻度も少なく、従来のボトルから得ら
れた再生ペレットを用いた場合に比較し、生産性の大幅
な向上ができる。
【0075】
【実施例】樹脂特性測定条件 1)環状3量体オリゴマー ボトル胴部から切り取った試料をヘキサフルオロイソプ
ロパノ−ル/クロロフォルム混合液に溶解し、さらにク
ロロフォルムを加え希釈する。これにメタノ−ルを加え
てポリマ−を沈殿させた後、濾過する。濾液を蒸発乾固
し、ジメチルフォルムアミドで定容とし、液体クロマト
グラフ法により定量した。
ロパノ−ル/クロロフォルム混合液に溶解し、さらにク
ロロフォルムを加え希釈する。これにメタノ−ルを加え
てポリマ−を沈殿させた後、濾過する。濾液を蒸発乾固
し、ジメチルフォルムアミドで定容とし、液体クロマト
グラフ法により定量した。
【0076】2)極限粘度 ボトル胴部から切り取った試料を用い、1,1,2,2
−テトラクロルエタン/フェノ−ル(2:3重量比)混
合溶媒中30℃での溶液粘度から求めた。
−テトラクロルエタン/フェノ−ル(2:3重量比)混
合溶媒中30℃での溶液粘度から求めた。
【0077】3)ジエチレングリコ−ル含有量 ボトル胴部から切り取った試料をメタノ−ルにより分解
し、ガスクロマトグラフィ−によりDEG量を定量し、
全グリコ−ル成分に対する割合(モル%)で表した。
し、ガスクロマトグラフィ−によりDEG量を定量し、
全グリコ−ル成分に対する割合(モル%)で表した。
【0078】4)アセトアルデヒド含有量 ボトル胴部から切り取った試料/蒸留水=1g/2ml
を窒素置換したガラスアンプルに入れて上部を溶封し、
160℃で2時間抽出処理を行い、冷却後抽出液中のア
セトアルデヒドを高感度ガスクロマトグラフィ−で測定
し濃度をppmで表示した。
を窒素置換したガラスアンプルに入れて上部を溶封し、
160℃で2時間抽出処理を行い、冷却後抽出液中のア
セトアルデヒドを高感度ガスクロマトグラフィ−で測定
し濃度をppmで表示した。
【0079】5)密度 ボトルの胴部を約1cm角に切り取り、四塩化炭素/n
−ヘプタン混合溶媒の密度勾配管で25℃で測定した。
−ヘプタン混合溶媒の密度勾配管で25℃で測定した。
【0080】6)ガラス転移点、融点、昇温結晶化温度 示差走査型熱量計(DSC)を用いて測定した。まず、
140℃、10Torr以下で5時間乾燥させ、このうち、約10
mmg の薄片をアルミニウムパンに窒素雰囲気下で押さえ
て密封した。このサンプルをDSCにセットし、100 ℃
/分以上で昇温して 290℃で10分間溶融保持した。液体
窒素を吹き込み -20℃以下まで急速冷却し、その後10℃
/分の昇温速度で測定した。いずれもピークの頂点温度
を示した。
140℃、10Torr以下で5時間乾燥させ、このうち、約10
mmg の薄片をアルミニウムパンに窒素雰囲気下で押さえ
て密封した。このサンプルをDSCにセットし、100 ℃
/分以上で昇温して 290℃で10分間溶融保持した。液体
窒素を吹き込み -20℃以下まで急速冷却し、その後10℃
/分の昇温速度で測定した。いずれもピークの頂点温度
を示した。
【0081】ポリエステル樹脂の製造例 撹拌機、温度計および部分環流式冷却器を具備したステ
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート 460g、ジメチルイソフタレート 460g、フマル酸
29g、エチレングリコール 341g、3メチルペンタンジ
オール 650gおよびテトラ−n−ブチルチタネート0.
52gを仕込み、160〜220℃まで4時間かけてエ
ステル交換反応を行った。次いで250℃まで昇温し、
反応系を徐々に減圧したのち0.2mmgの減圧下で1
時間30分反応させ、ポリエステル樹脂を得た。得られ
たポリエステル樹脂Aは淡黄色透明であった。
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート 460g、ジメチルイソフタレート 460g、フマル酸
29g、エチレングリコール 341g、3メチルペンタンジ
オール 650gおよびテトラ−n−ブチルチタネート0.
52gを仕込み、160〜220℃まで4時間かけてエ
ステル交換反応を行った。次いで250℃まで昇温し、
反応系を徐々に減圧したのち0.2mmgの減圧下で1
時間30分反応させ、ポリエステル樹脂を得た。得られ
たポリエステル樹脂Aは淡黄色透明であった。
【0082】アクリル変性ポリエステル樹脂の製造例 撹拌機、温度計および環流冷却管を具備したガラス製フ
ラスコにポリエステル樹脂の製造例で示した方法により
得られるポリエステル樹脂にフマル酸を酸成分中5モル
%共重合したポリエステル樹脂75gとメチルエチルケ
トン56gとイソプロピルアルコール19gを仕込み加
熱撹拌し樹脂を溶解した。溶解した樹脂にたいしてメタ
クリル酸17.5gとアクリル酸エチル7.5gとアゾ
ビスジメチルバレロニトリル1.2gを10gのメチル
エチルケトンに溶解した溶液とを一定の速度で滴下し、
さらに3時間撹拌した。その後、水300gとトリエチ
ルアミン25部を反応溶液に加えさらに1時間撹拌し
た。次に、溶液の温度を100℃まで昇温し、メチルエ
チルケトン、イソプロピルアルコール、過剰のトリエチ
ルアミンを蒸留により溜去し、アクリル変性ポリエステ
ル樹脂を得た。 ラベルの製造例 厚さ50μmのポリエステル系フィルム(ラベル加工後
に周方向となる方向の熱収縮率72%:東洋紡績社製S
5630)に上記アクリル変性ポリエステル樹脂を塗
布、60℃で乾燥、0.1μmの中間層を積層し、この
中間層の上にインキとしてシュリンクEX(東洋インキ
社製)の緑、金、白色を順にグラビア印刷でベタ印刷を
行い、60℃のオーブンで乾燥を行った。インキ層の厚
みは合計10μmであった。印刷フィルムを溶剤を用い
て、ボトルの最大外周+20mmのチューブ状に接着加
工を行い、カットして幅12cmのラベルを作製した。
ラスコにポリエステル樹脂の製造例で示した方法により
得られるポリエステル樹脂にフマル酸を酸成分中5モル
%共重合したポリエステル樹脂75gとメチルエチルケ
トン56gとイソプロピルアルコール19gを仕込み加
熱撹拌し樹脂を溶解した。溶解した樹脂にたいしてメタ
クリル酸17.5gとアクリル酸エチル7.5gとアゾ
ビスジメチルバレロニトリル1.2gを10gのメチル
エチルケトンに溶解した溶液とを一定の速度で滴下し、
さらに3時間撹拌した。その後、水300gとトリエチ
ルアミン25部を反応溶液に加えさらに1時間撹拌し
た。次に、溶液の温度を100℃まで昇温し、メチルエ
チルケトン、イソプロピルアルコール、過剰のトリエチ
ルアミンを蒸留により溜去し、アクリル変性ポリエステ
ル樹脂を得た。 ラベルの製造例 厚さ50μmのポリエステル系フィルム(ラベル加工後
に周方向となる方向の熱収縮率72%:東洋紡績社製S
5630)に上記アクリル変性ポリエステル樹脂を塗
布、60℃で乾燥、0.1μmの中間層を積層し、この
中間層の上にインキとしてシュリンクEX(東洋インキ
社製)の緑、金、白色を順にグラビア印刷でベタ印刷を
行い、60℃のオーブンで乾燥を行った。インキ層の厚
みは合計10μmであった。印刷フィルムを溶剤を用い
て、ボトルの最大外周+20mmのチューブ状に接着加
工を行い、カットして幅12cmのラベルを作製した。
【0083】実施例 オリゴマー量0.35重量%、極限粘度0.8 、の水処理によ
るゲルマニウム触媒失活ポリエチレンテレフタレートを
用い、2リットルのボトルを成形した。ボトル胴部のオ
リゴマー量は0.37重量%、極限粘度0.75、アセトアルデ
ヒド量5ppm、DEG 含有量 2.0モル%、固相重合速度0.00
27dl/g・hr、ガラス転移点温度77℃、融点 255℃、昇
温結晶化温度 145℃であった。このボトルにラベルを装
着したのち、シュレッダーでラベルごと約1cm角に切
断し、フレークを作成した。これを95℃、3%水酸化
ナトリウム水溶液に30分間撹拌しながら浸漬しておい
た。ラベルからインキは完全に除去されていた。フレー
クを引き上げ、水洗を3回行った後、 140℃、5torr で
5時間窒素雰囲気下で乾燥させた。このフレークを、3
0mmφの二軸押し出し機(池貝鉄鋼株式会社製)を用
いて再ペレット化した。シリンダー温度は 290℃平均滞
留時間は 150秒であった。再生ペレットのオリゴマー含
有量は0.39重量%であった。
るゲルマニウム触媒失活ポリエチレンテレフタレートを
用い、2リットルのボトルを成形した。ボトル胴部のオ
リゴマー量は0.37重量%、極限粘度0.75、アセトアルデ
ヒド量5ppm、DEG 含有量 2.0モル%、固相重合速度0.00
27dl/g・hr、ガラス転移点温度77℃、融点 255℃、昇
温結晶化温度 145℃であった。このボトルにラベルを装
着したのち、シュレッダーでラベルごと約1cm角に切
断し、フレークを作成した。これを95℃、3%水酸化
ナトリウム水溶液に30分間撹拌しながら浸漬しておい
た。ラベルからインキは完全に除去されていた。フレー
クを引き上げ、水洗を3回行った後、 140℃、5torr で
5時間窒素雰囲気下で乾燥させた。このフレークを、3
0mmφの二軸押し出し機(池貝鉄鋼株式会社製)を用
いて再ペレット化した。シリンダー温度は 290℃平均滞
留時間は 150秒であった。再生ペレットのオリゴマー含
有量は0.39重量%であった。
【0084】比較例 オリゴマー含有量 0.9重量%、極限粘度0.56、のゲルマ
ニウム触媒ポリエチレンテレフタレート(触媒未失活)
を用い成形したボトル(ボトル胴部のオリゴマー量は
1.2重量%、極限粘度0.54、アセトアルデヒド量25ppm
、DEG 含有量 2.0モル%、固相重合速度0.009dl/g ・
hr、ガラス転移点温度76℃、融点 253℃、昇温結晶化
温度 155℃)を用いた以外は実施例1ど同様にして再生
ペレットを得た。再生ペレットのオリゴマー含有量は
1.5重量%であった。
ニウム触媒ポリエチレンテレフタレート(触媒未失活)
を用い成形したボトル(ボトル胴部のオリゴマー量は
1.2重量%、極限粘度0.54、アセトアルデヒド量25ppm
、DEG 含有量 2.0モル%、固相重合速度0.009dl/g ・
hr、ガラス転移点温度76℃、融点 253℃、昇温結晶化
温度 155℃)を用いた以外は実施例1ど同様にして再生
ペレットを得た。再生ペレットのオリゴマー含有量は
1.5重量%であった。
【図1】 本発明のラベル付ボトルから熱可塑性重合体
をペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
をペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
【図2】 従来のラベル付ボトルから熱可塑性重合体を
ペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
ペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B65D 1/09 B09B 5/00 ZABQ 4F213 23/00 B65D 1/00 B B29K 105:26 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA13 BA18 BB01 BB08 CA03 CA18 EA09 FA02 FA03 3E062 AA09 AC08 DA02 DA07 4F073 BA24 BB03 EA01 EA11 EA41 4F201 AA24 AD05 AD09 AD20 AG07 AH55 BA05 BC01 BC02 BC10 BC12 BC21 BD06 BN15 BP02 BP20 BP31 BR02 BR31 BT01 4F208 AA24 AD05 AD09 AD20 AG07 AH55 LA05 LB01 LB19 LG01 LW31 LW45 4F213 AA24 AD05 AD09 AD20 AG07 AH55 WA07 WA54 WA57 WA67 WA85 WB01 WB11 WC01
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面に、アルカリ性温湯中でインキを除去させる中間層が
インキ層と基材層との間に存在することを特徴とするラ
ベルが装着されたポリエステル樹脂製の中空成形ボトル
であって、該ボトルの樹脂中のエチレンテレフタレート
の環状3量体オリゴマーの含有量が1.0%以下である
ことを特徴とした中空成形ボトル。 - 【請求項2】 請求項2に記載の中空成形ボトルであっ
て、該ボトルの樹脂の縮重合触媒が失活されていること
を特徴とする中空成形ボトル。 - 【請求項3】 請求項1,2のいずれかに記載のラベル
を装着したボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してイン
キ層をラベル上から除去することを特徴とするインキ除
去方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の方法によりインキ層を
除去したラベルを、該ラベルを装着したボトルと共に溶
融し、再生することを特徴とするラベル付ボトルの再生
方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の方法により得られた再生
ペレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17080298A JP2000000874A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ラベルを装着した樹脂製ボトル及びその再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17080298A JP2000000874A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ラベルを装着した樹脂製ボトル及びその再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000000874A true JP2000000874A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15911625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17080298A Pending JP2000000874A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ラベルを装着した樹脂製ボトル及びその再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000000874A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020049872A (ko) * | 2000-12-20 | 2002-06-26 | 장용균 | 라벨 및 그 라벨이 장착된 플라스틱병의 재생방법 |
JP2007196045A (ja) * | 2007-05-10 | 2007-08-09 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
WO2023048102A1 (ja) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | リンテック株式会社 | 基材の分離方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP17080298A patent/JP2000000874A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020049872A (ko) * | 2000-12-20 | 2002-06-26 | 장용균 | 라벨 및 그 라벨이 장착된 플라스틱병의 재생방법 |
JP2007196045A (ja) * | 2007-05-10 | 2007-08-09 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP4656086B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2011-03-23 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
WO2023048102A1 (ja) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | リンテック株式会社 | 基材の分離方法 |
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A02 | Decision of refusal |
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