JPH06266600A - 分散ファイルシステム - Google Patents

分散ファイルシステム

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Publication number
JPH06266600A
JPH06266600A JP5051666A JP5166693A JPH06266600A JP H06266600 A JPH06266600 A JP H06266600A JP 5051666 A JP5051666 A JP 5051666A JP 5166693 A JP5166693 A JP 5166693A JP H06266600 A JPH06266600 A JP H06266600A
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JP
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file
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user
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Application number
JP5051666A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Nakano
裕彦 中野
Masatoshi Terada
真敏 寺田
Sawaki Kuroda
澤希 黒田
Seiichi Domyo
誠一 道明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ファイルの位置検索を効率良く行える分散ファ
イルシステムの位置サービスを提供することにある。 【構成】位置サーバ200は、分散ファイルシステムに
存在するすべてのファイルの名前と位置を記録する広域
位置データベース210を持つ。 【効果】分散システム内に多数のファイルサーバが存在
する場合でも、位置サーバ200に問い合わせるだけ
で、ファイルの位置を検索できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散ファイルシステム
に於けるファイルの名前と位置情報の管理方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】分散ファイルシステムの基本機能は、遠
隔にあるファイルサーバが保管するファイルを、クライ
アントからローカルファイルの様にアクセス可能とする
事である。しかし、ファイルアクセスの際に、ファイル
を保管するファイルサーバを指定するのでは、特に多数
のファイルサーバが存在する場合、非常に使いにくい。
【0003】従来の分散ファイルシステムでは、システ
ム内の個々のファイルサーバが管理する名前木を遠隔マ
ウントして、一つの大域的な名前木を構成する。そし
て、分散ファイルシステム内の各ファイルを、大域的な
名前木の根からのパス名で指定する。ファイルアクセス
の際には、大域的名前木の根から、パス名に従って大域
的名前木を構成するファイルサーバを探索する事で、目
的のファイルを保管するファイルサーバを発見する。パ
ス名を使う事で、ユーザは、ファイルを保管するファイ
ルサーバを意識しないで、アクセスするファイルを指定
できる。
【0004】大域的名前木を構成する分散ファイルシス
テムとして、アンドリュー(Andrew)がある。遠隔マウン
トによる大域的名前木の構成法と、Andrewについては、
エー・シー・エム,コンピューティング サーベイズ、
第22巻,第4号(1990年)PP321−374(A
CM,Computing Surveys,Vol.22,No.4(1990)P
P321−374)において解説されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】遠隔マウントによって
大域的な名前木を構成すると、ファイルの位置を検索す
る過程で、複数のファイルサーバを探索する必要があ
る。このため、位置検索に時間がかかるだけでなく、フ
ァイルサーバに余分な負荷をかけてしまう。
【0006】従って本発明の一つの目的は、ファイルの
位置検索を効率良く行える分散ファイルシステムの位置
サービスを提供する事にある。
【0007】ところで、分散ファイルシステムで管理さ
れるファイルは、(1)複数のユーザ間で共用されるフ
ァイルと、(2)作成したユーザが主に使うファイル
や、一時ファイルとに区別する事ができる。
【0008】後者のファイルを作成する場合、作成後す
ぐに、全クライアント計算機からアクセス可能とする必
要は無く、当面はそのファイルを作成したユーザからア
クセス出来ればよい。
【0009】本発明の他の目的は、作成したユーザが主
に使うファイルや一時ファイルに対する位置検索処理を
効率化する、分散ファイルシステムの位置サービスを提
供する事にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、位置サ
ーバが、分散ファイルシステム内に存在するすべてのフ
ァイルに関して、その名前と位置との対応を記録する広
域位置データベースを持つ事と、クライアントが、ファ
イルの位置を位置サーバに問い合わせる遠隔ファイル操
作手段を持つ事と、ファイルサーバが、位置サーバに位
置情報の更新を通知するファイル操作処理手段を持つ事
で、位置サーバに問い合わせるだけでファイルの位置検
索を完了できる、効率的な分散ファイルシステムの位置
サービスを提供する。
【0011】また本発明によれば、クライアントが、ク
ライアント側ローカル位置サーバを持ち、このクライア
ント側ローカル位置サーバは、(1)ユーザのログアウ
ト時に、その事をファイルサーバに通知するクライアン
ト側ログアウト処理手段と、(2)クライアントにログ
イン中のユーザが作成したファイルの名前と位置を、そ
のユーザがログアウトするまで保持するクライアント側
ローカル位置データベースを含む。
【0012】ファイルサーバが、ファイルサーバ側ロー
カル位置サーバを持ち、このファイルサーバ側ローカル
位置サーバは、(1)ファイルサーバが保管するファイ
ルのうちで、位置サーバの広域位置データベースに未登
録なファイル(位置未登録ファイル)に関して、その名
前と位置とを記録するファイルサーバ側ローカル位置デ
ータベースと、(2)クライアント側ログアウト処理手
段からのログアウト通知を受信して、ログアウトしたユ
ーザが作成した位置未登録ファイルの名前と位置を、位
置サーバに一括して登録するファイルサーバ側ログアウ
ト処理手段を含む。
【0013】この二つの手段を付加する事で、作成した
ユーザが主に使うファイルや一時ファイルに対する位置
検索処理を効率化する、分散ファイルシステムの位置サ
ービスを提供する。
【0014】
【作用】本発明によれば、位置サーバは、広域位置デー
タベースを検索する事で、クライアントからのファイル
位置検索要求を処理できる。
【0015】ユーザが作成したファイルの名前と位置
を、すぐに位置サーバに登録するのではなく、ユーザが
ログインしているクライアント上のクライアント側ロー
カル位置サーバに登録する事で、ファイルを作成したユ
ーザからは、ファイルの位置を効率的に検索できる。
【0016】ファイルの作成,消去,名前変更の際に
は、ファイルサーバ側ローカル位置テーブルとクライア
ント側ローカル位置テーブルの内容を変更する。位置サ
ーバに位置情報の更新を通知しないので、位置サーバに
負荷をかけず、これらのファイル操作の処理時間も短縮
できる。
【0017】ユーザがログアウトすると、ファイルサー
バ側ローカル位置サーバにその事が通知される。そして
ファイルサーバ側ログアウト処理手段は、ログアウトし
たユーザが作成したファイルの名前と位置を、一括して
位置サーバに登録する。これによって、以後すべてのク
ライアントから位置検索可能となるので、後にユーザが
別のクライアントにログインした場合にもファイルにア
クセスできる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明を適用するのに好適なシス
テム構成を示している。共通の通信ネットワーク400
に、L台のファイルサーバ計算機100と、M台のクラ
イアント計算機300と、1台の位置サーバ計算機20
0が接続している。ファイルサーバ100,位置サーバ
200には、データを永続的に保存できるディスク装置
1000,2000が接続している。クライアント30
0には、コンソール3000が接続している。
【0019】図2は、各計算機の内部構造を示してい
る。システムバス80に、CPU90,RAM30,プ
ログラム記憶装置40,通信インタフェース50,周辺
装置インタフェース60が接続している。プログラム記
憶装置40には、CPU90が解釈できる形式で書かれ
たプログラムが格納される。CPU90は、プログラム
記憶装置40に格納されたプログラムに従って、計算
や、装置間のデータ移動などを行う。
【0020】各計算機のプログラム記憶装置40には、
通信制御プログラム70が格納されている。通信制御プ
ログラム70は、他の計算機の通信制御プログラム70
と協調して、OSIモデルのトランスポート層レベルの
ネットワーク通信を実現している。これによって、プロ
グラム記憶装置40に格納される他のプログラムは、通
信先の計算機のネットワークアドレスを指定する事で、
ネットワーク通信を行う事ができる。
【0021】図3は、ファイルサーバ100,位置サー
バ200,クライアント300にそれぞれ付加される手
段やデータベースを示すブロック図である。
【0022】位置サーバ200は、広域位置データベー
ス210,広域位置データベース検索手段220,広域
位置データベース更新手段230を持つ。
【0023】広域位置データベース210は、分散ファ
イルシステム内のすべてのファイルに対して、ファイル
名と、ファイルを保管するファイルサーバ100のネッ
トワークアドレスとを記録する。広域位置データベース
210は、ディスク装置2000に保存される。
【0024】広域位置データベース検索手段220は、
クライアント300からのファイル位置検索要求を受信
して、広域位置データベース210を検索するプログラ
ムである。
【0025】広域位置データベース更新手段230は、
ファイルサーバ100からの広域位置データベース更新
要求を受信して、広域位置データベース210を更新す
るプログラムである。
【0026】クライアント300は、遠隔ファイル操作
手段310を持つ。
【0027】遠隔ファイル操作手段310は、ユーザの
ファイル操作要求を受け取り、ファイルを保管するファ
イルサーバ100のネットワークアドレスを位置サーバ
200に問い合わせた後、そのファイルサーバ100に処
理を依頼するプログラムである。
【0028】ファイルサーバ100は、ローカルファイ
ル管理手段120とファイル操作処理手段110を持
つ。
【0029】ローカルファイル管理手段120は、ディ
スク装置1000に保管されているファイルを管理する
プログラムである。
【0030】ファイル操作処理手段110は、クライア
ント300からのファイル操作要求を受信し、ローカル
ファイル管理手段120を使って、要求されたファイル
操作を行うプログラムである。ファイルの作成,消去,
名前変更などの、広域位置データベース210の更新が
必要な操作の場合には、位置サーバ200に広域位置デ
ータベース210の更新を通知する。
【0031】以下、ユーザのファイル操作要求を処理す
る手順を、(a)ファイル作成の場合と、(b)ファイ
ル作成以外の場合とに分けて説明する。
【0032】(a)ファイル作成要求の処理 遠隔ファイル操作手段310は、ユーザのファイル作成
要求を受け取り、図4に示す処理710を行う。
【0033】ファイル作成要求の処理710は、まず、
ステップ712で、位置サーバ200に、作成ファイルを
保管するファイルサーバ100のネットワークアドレス
を問い合わせる。具体的には、位置サーバ200の広域
位置データベース検索手段220に、作成ファイル名
(1a)とクライアント300のネットワークアドレス
(1b)からなるメッセージM1を送信する。広域位置
データベース検索手段220は、複数のファイルサーバ
100が同じ名前のファイルを保管しないように、ファ
イルを保管するファイルサーバ100を決定し、ファイ
ルサーバのネットワークアドレス(2a)からなるメッ
セージM2を返信する(処理720)。
【0034】次にステップ714で、ファイルサーバ2
aに、ファイル作成を要求する。具体的には、ファイル
サーバ2aのファイル操作処理手段110に、作成ファ
イル名(3a),引数リスト(3b),クライアント3
00のネットワークアドレス(3c)からなるファイル
作成要求M3を送信する。ファイル操作処理手段110
は、後述するファイル作成処理730を行い、処理結果
(4a)からなるメッセージM4を返信する。
【0035】最後にステップ716で、処理結果4aを
ユーザに返答する。
【0036】図5は、ファイル操作処理手段110が、
ファイル作成要求M3を受信した時の処理730を示し
ている。
【0037】処理730は、まずステップ732で、ロ
ーカルファイル管理手段120を使ってファイルを作成
する。
【0038】次にステップ734で、位置サーバ200
に、作成したファイルの位置情報を登録する。具体的に
は、位置サーバ200の広域位置データベース更新手段
230に、作成したファイルの名前(5a)とファイルサ
ーバ100のネットワークアドレス(5b)からなるメ
ッセージM5を送信する。広域位置データベース更新手
段230は、広域位置データベース210に、ファイル
名5aと、ファイルを保管するファイルサーバのネット
ワークアドレス5bとを登録する(処理740)。
【0039】最後にステップ736で、クライアント3
00に、ファイル作成処理の結果を返信する(メッセー
ジM4)。
【0040】(b)ファイル作成要求以外の処理 遠隔ファイル操作手段310は、ユーザのファイル作成
以外の要求を受け取り、図6に示す処理750を行う。
【0041】ファイル作成以外の処理750は、まず、
ステップ752で、位置サーバ200に、操作対象ファイ
ルを保管するファイルサーバ100のネットワークアド
レスを問い合わせる。具体的には、位置サーバ200の
広域位置データベース検索手段220に、操作対象ファ
イルの名前(6a)とクライアント300のネットワー
クアドレス(6b)からなるメッセージM6を送信す
る。広域位置データベース検索手段220は、広域位置
データベース210を検索して、ファイル6aを保管す
るファイルサーバ100のネットワークアドレス(7
a)からなるメッセージM7を返信する(処理76
0)。
【0042】次に、ステップ754で、ファイルサーバ
7aに、ファイル操作を要求する。具体的には、ファイ
ルサーバ7aのファイル操作処理手段110に、操作コ
ード(8a),操作対象のファイル名(8b),引数リ
スト(8c),クライアント300のネットワークアド
レス(8d)からなるファイル操作要求M8を送信す
る。ファイル操作処理手段110は、後述する処理77
0を行い、処理結果(9a)からなるメッセージM9を返信
する。
【0043】最後にステップ756で、処理結果9aを
ユーザに返答する。
【0044】図7は、ファイル操作処理手段110が、
ファイル操作要求M8を受信した時の処理770を示し
ている。
【0045】処理770は、まず、ステップ772で、
ローカルファイル管理手段120を使って、クライアン
ト300が要求するファイル操作を行う。
【0046】ファイルの消去,名前変更の場合には、ス
テップ774で、位置サーバ200に位置情報の更新を
通知する。具体的には、位置サーバ200の広域位置デ
ータベース更新手段230に、広域位置データベース更
新要求M10を送信する。広域位置データベース更新要
求M10は、ファイル消去或いは名前変更を指定する操
作コード(10a),古いファイル名(10b),新し
いファイル名(10c)からなる。ただし、ファイル消去
操作の場合には、新しいファイル名(10c)は指定し
ない。広域位置データベース更新手段230は、更新要
求M10に従って広域位置データベース210を更新す
る(処理780)。
【0047】最後にステップ776で、クライアント3
00に、ファイル操作結果を返信する(メッセージM
9)。
【0048】本実施例によれば、位置サーバ200に問
い合わせるだけで、L台のファイルサーバ100の中か
ら、操作対象のファイルを保管するファイルサーバを発
見できる。
【0049】(実施例2)図8は、実施例1の位置サー
ビスを更に高性能化した位置サービスの構成を示すブロ
ック図である。位置サーバ200が持つ手段及びデータ
ベースは、実施例1と同じである(図3)。以下、クラ
イアント300とファイルサーバ100が持つ手段及び
データベースを説明する。
【0050】クライアント300は、ログイン検出手段
330,ログアウト検出手段340,遠隔ファイル操作
手段310,クライアント側ローカル位置サーバ手段3
20を持つ。
【0051】ログイン検出手段330は、ユーザのログ
インを検出し、クライアント側ローカル位置サーバ32
0に通知するプログラムである。
【0052】ログアウト検出手段340は、ユーザのロ
グアウトを検出し、クライアント側ローカル位置サーバ
320に通知するプログラムである。
【0053】遠隔ファイル操作手段310は、ユーザの
ファイル操作要求を受け取り、位置サーバ200とクラ
イアント側ローカル位置サーバ320に問い合わせる事
で、ファイルを保管するファイルサーバ100のネット
ワークアドレスを検索し、そのファイルサーバ100に
ファイル操作を依頼するプログラムである。
【0054】クライアント側ローカル位置サーバ320
は、図9(a)に示すように、ログイン処理手段32
5,ログイン・セッション管理テーブル322,クライ
アント側ローカル位置データベース321,クライアン
ト側ローカル位置データベース検索手段323,クライ
アント側ローカル位置データベース更新手段324,ク
ライアント側ログアウト処理手段326から構成され
る。
【0055】ログイン処理手段325は、ログイン検出
手段330から、ユーザのログイン通知を受信して、そ
のユーザにログイン・セッション識別子を割当て、ログ
イン・セッション管理テーブル322に登録するプログ
ラムである。
【0056】ログイン・セッション管理テーブル322
は、クライアント300にログイン中の各ユーザに対し
て、ユーザ名とログイン・セッション識別子を記録す
る。ログイン・セッション管理テーブル322は、RA
M30に格納される。
【0057】クライアント側ローカル位置データベース
321は、クライアント300にログイン中のユーザが
作成したファイルの位置情報を、そのユーザがログアウ
トするまで保持する。図9(b)に示すように、クライ
アント側ローカル位置データベース321は、各ファイ
ルに対して、ファイル名(321a)と、ファイルを保
管するファイルサーバ100のネットワークアドレス
(321b)と、ファイルを作成したユーザを表すログ
イン・セッション識別子(321c)とを記録する。ク
ライアント側ローカル位置データベース321は、RA
M30に格納される。
【0058】クライアント側ローカル位置データベース
検索手段323は、クライアント300からのファイル
位置検索要求を受信して、クライアント側ローカル位置
データベース321を検索するプログラムである。
【0059】クライアント側ローカル位置データベース
更新手段324は、ファイルサーバ100からの位置デ
ータベース更新要求を受信して、クライアント側ローカ
ル位置データベース321を更新するプログラムであ
る。
【0060】クライアント側ログアウト処理手段326
は、ログアウト検出手段340から、ユーザのログアウ
ト通知を受信し、ログイン・セッション管理テーブル3
22から、ログアウトしたユーザの項を削除した後、フ
ァイルサーバ側ローカル位置サーバ130に、ユーザの
ログアウトを通知するプログラムである。
【0061】ファイルサーバ100は、ローカルファイ
ル管理手段120,ファイル操作処理手段110,ファ
イルサーバ側ローカル位置サーバ手段130を持つ。
【0062】ローカルファイル管理手段120は、ディ
スク装置1000に保管されているファイルを管理する
プログラムである。
【0063】ファイル操作処理手段110は、クライア
ント300からのファイル操作要求を受信し、ローカル
ファイル管理手段120を使って、要求されたファイル
操作を行うプログラムである。ファイルの作成,消去,
名前変更などの、ファイルの位置情報を更新する操作の
場合には、位置サーバ200或いはファイルサーバ側ロ
ーカル位置サーバ130に、位置情報の更新を通知す
る。
【0064】ファイルサーバ側ローカル位置サーバ13
0は、図10(a)に示すように、ファイルサーバ側ロ
ーカル位置データベース131,ファイルサーバ側ロー
カル位置データベース更新手段132,ファイルサーバ
側ログアウト処理手段133から構成される。
【0065】ファイルサーバ側ローカル位置データベー
ス131は、ファイルサーバ100が保管するファイル
のうちで、位置サーバ200に位置情報を未登録なファ
イル(位置未登録ファイル)を登録する。図10(b)
に示すように、ファイルサーバ側ローカル位置データベ
ース131は、各位置未登録ファイルに対して、ファイ
ル名(131a)と、ファイルを保管するファイルサー
バ100のネットワークアドレス(131b)と、ファ
イルを作成したユーザがログインしているクライアント
300のネットワークアドレス(131c)と、作成ユ
ーザのログイン・セッション識別子(131d)とを記
録する。ファイルサーバ側ローカル位置データベース1
31は、ディスク装置1000に保存される。
【0066】ファイルサーバ側ローカル位置データベー
ス更新手段132は、ファイルサーバ100からの位置
データベース更新要求を受信して、ファイルサーバ側ロ
ーカル位置データベース131を更新するプログラムで
ある。
【0067】ファイルサーバ側ログアウト処理手段13
3は、クライアント側ログアウト処理手段326から、
ユーザのログアウト通知を受信し、ログアウトしたユー
ザが作成した位置未登録ファイルの位置情報を位置サー
バ200に一括して登録するプログラムである。
【0068】以下、(1)ユーザがログインした時、
(2)ユーザがファイル操作を要求した時、(3)ユー
ザがログアウトした時、の三つに分けて、各手段の動作
を詳しく説明する。
【0069】(1)ユーザがログインした時の処理 ユーザがクライアント300にログインすると、ログイ
ン検出手段330が、クライアント側ローカル位置サー
バ320のログイン処理手段325に、ログインしたユ
ーザの名前を通知する。ログイン処理手段325は、現
在の日付と時刻を得て、その値をログイン・セッション
識別子として、ユーザ名と共に、ログイン・セッション
管理テーブル322に登録する。ログインした日付と時
刻をログイン・セッション識別子とする事で、クライア
ント300の各ユーザに、ユニークで再利用されない識
別子を対応づける事ができる。
【0070】 (2)ユーザがファイル操作を要求した時の処理 以下、ユーザのファイル操作要求を処理する手順を、
(a)ファイル作成の場合と、(b)ファイル作成以外
の場合とに分けて説明する。
【0071】(a)ファイル作成要求の処理 遠隔ファイル操作手段310は、ユーザのファイル作成
要求を受け取り、図11に示す処理810を行う。
【0072】ファイル作成要求の処理810は、まず、
ステップ812で、クライアント側ローカル位置サーバ
320に、作成ファイルを保管するファイルサーバ10
0のネットワークアドレスを問い合わせる。具体的に
は、クライアント側ローカル位置サーバ320のクライ
アント側ローカル位置データベース検索手段323に、
作成ファイル名(11a),作成ユーザ名(11b),
クライアント300のネットワークアドレス(11c)
からなるメッセージM11を送信する。クライアント側
ローカル位置データベース検索手段323は、位置サー
バ200に問い合わせて、ファイル11aを保管するフ
ァイルサーバのネットワークアドレス(12a)を得
る。次にログイン・セッション管理テーブル322を検
索して、ファイル作成を要求したユーザ11bのログイ
ン・セッション識別子(12b)を得た後、メッセージ
M12を返信する(処理820)。
【0073】次にステップ814で、ファイルサーバ1
2aに、ファイル作成を要求する。具体的には、ファイ
ルサーバ12aのファイル操作処理手段110に、作成
ファイル名(13a),引数リスト(13b),作成ユ
ーザのログイン・セッション識別子(13c),クライ
アント300のネットワークアドレス(13d)からな
るファイル作成要求M13を送信する。ファイル操作処
理手段110は、後述するファイル作成処理830を行
い、処理結果(14a)からなるメッセージM14を返
信する。
【0074】次にステップ816で、クライアント側ロ
ーカル位置サーバ320に、作成したファイルの位置情
報を登録する。具体的には、クライアント側ローカル位
置サーバ320のクライアント側ローカル位置データベ
ース更新手段324に、作成したファイルの名前(15
a),ファイルを保管するファイルサーバ100のネッ
トワークアドレス(15b),作成ユーザのログイン・セ
ッション識別子(15c)からなるメッセージM15を送信
する。クライアント側ローカル位置データベース更新手
段324は、クライアント側ローカル位置データベース
321に、作成ファイルの位置情報を登録する(処理8
40)。
【0075】最後にステップ818で、処理結果14a
をユーザに返答する。
【0076】図12は、ファイル操作処理手段110
が、前記ファイル作成要求M13を受信した時の処理8
30を示している。
【0077】処理830は、まずステップ832で、ロ
ーカルファイル管理手段120を使ってファイルを作成
する。
【0078】次にステップ834で、ファイルサーバ側
ローカル位置サーバ130に、作成したファイルの位置
情報を登録する。具体的には、ファイルサーバ側ローカ
ル位置サーバ130のファイルサーバ側ローカル位置デ
ータベース更新手段132に、作成したファイルの名前
(16a),ファイルサーバ100のネットワークアド
レス(16b),作成ユーザのログイン・セッション識
別子(16c)からなるメッセージM16を送信する。
ファイルサーバ側ローカル位置データベース更新手段1
32は、ファイルサーバ側ローカル位置データベース1
31に、作成ファイルの位置情報を登録する(処理85
0)。
【0079】最後にステップ836で、クライアント3
00に、ファイル作成処理の結果を返信する(メッセー
ジM14)。
【0080】(b)ファイル作成要求以外の処理 遠隔ファイル操作手段310は、ユーザのファイル作成
以外の要求を受け取り、図13,図14に示す処理86
0を行う。
【0081】ファイル作成以外の処理860は、まず、
ステップ862で、クライアント側ローカル位置サーバ
320に、操作対象ファイルを保管するファイルサーバ
100のネットワークアドレスを問い合わせる。具体的に
は、クライアント側ローカル位置データベース検索手段
323に、操作対象ファイルの名前(17a)とクライ
アント300のネットワークアドレス(17b)からな
るメッセージM17を送信する。クライアント側ローカ
ル位置データベース検索手段323は、クライアント側
ローカル位置データベース321に、ファイル17aが
登録されているかどうかを調査する。そして、登録の有
無(18a)と、登録されている場合には、ファイル1
7aを保管するファイルサーバ100のネットワークア
ドレス(18b)とを、メッセージM18として返信す
る(処理870)。
【0082】次にステップ864で、クライアント側ロ
ーカル位置サーバ320に操作対象ファイルが登録され
ていたかを判定し、登録されていない場合には、実施例
1で説明した処理750(図6)を行う。
【0083】登録されていた場合には、ステップ866
で、ファイルサーバ18bに、ファイル操作を要求す
る。具体的には、ファイルサーバ18bのファイル操作
処理手段110に、操作コード(19a),操作対象フ
ァイルの名前(19b),引数リスト(19c),クラ
イアント300のネットワークアドレス(19d)から
なるファイル操作要求M19を送信する。ファイル操作
処理手段110は、後述する処理880を行い、処理結
果(20a)からなるメッセージM20を返信する。
【0084】ファイルの消去,名前変更操作の場合に
は、ステップ868で、クライアント側ローカル位置サ
ーバ320に位置情報の更新を通知する。具体的には、
クライアント側ローカル位置データベース更新手段32
4に、位置データベース更新要求M21を送信する。更
新要求M21は、ファイル消去或いは名前変更を指定す
る操作コード(21a),古いファイル名(21b),新
しいファイル名(21c)からなる。ただし、ファイル消
去操作の場合には、新しいファイル名(21c)は指定
しない。クライアント側ローカル位置データベース更新
手段324は、更新要求M21に従ってクライアント側
ローカル位置データベース321を更新する(処理89
0)。
【0085】最後にステップ869で、処理結果20a
をユーザに返答する。
【0086】図15は、ファイル操作処理手段110
が、ファイル操作要求M19を受信した時の処理880
を示している。
【0087】処理880は、まずステップ882で、ロ
ーカルファイル管理手段120を使って、クライアント
300が要求するファイル操作を行う。
【0088】ファイルの消去,名前変更の場合には、ス
テップ884で、ファイルサーバ側ローカル位置サーバ
130に、位置情報の更新を通知する。具体的には、フ
ァイルサーバ側ローカル位置データベース更新手段13
2に、位置データベース更新要求M22を送信する。更
新要求M22は、ファイル消去或いは名前変更を指定す
る操作コード(22a),古いファイル名(22b),新し
いファイル名(22c)からなる。ただし、ファイル消去
操作の場合には、新しいファイル名(22c)は指定し
ない。ファイルサーバ側ローカル位置データベース更新
手段132は、更新要求M22に従ってファイルサーバ
側ローカル位置データベース131を更新する(処理9
00)。
【0089】最後にステップ886で、クライアント3
00に、ファイル操作の結果を返信する(メッセージM
20)。
【0090】(3)ユーザがログアウトした時の処理 図16のフローチャートは、ユーザがログアウトした時
の、クライアント側ローカル位置サーバ320のログア
ウト処理手段326と、ファイルサーバ側ローカル位置
サーバ130のログアウト処理手段133の処理91
0,930を示している。
【0091】クライアント側ログアウト処理手段326
は、ログアウト検出手段340から、ログアウトしたユ
ーザの名前(A)を受信すると、まず、ステップ912
で、ログイン・セッション管理テーブル322を調べ
て、ユーザAのログイン・セッション識別子SIDを得
る。そしてステップ914で、ログイン・セッション管
理テーブル322から、ユーザAの項を消去する。
【0092】次に、ステップ916で、クライアント側
ローカル位置データベース321を調べて、ユーザAが
ログイン・セッションSID中に作成したファイルを保
管しているファイルサーバのネットワークアドレスFS
を得て、ステップ918で、ファイルサーバFSにログ
イン・セッションSIDの終了を通知する。ユーザA
が、複数のファイルサーバ100にファイルを作成した
場合には、複数のファイルサーバ100にSIDの終了
を通知する。
【0093】最後にステップ920で、クライアント側
ローカル位置データベース321から、ユーザAがログ
イン・セッションSID中に作成したファイルの項を消
去する。
【0094】ファイルサーバ側ログアウト処理手段13
3は、ログアウト通知を受信すると、まずステップ93
2で、ファイルサーバ側ローカル位置データベース13
1を調べて、ユーザAがログイン・セッションSID中
に作成したファイルの集合SFを得る。次にステップ9
34で、SFの位置情報を位置サーバ200に登録す
る。最後にステップ936で、ファイルサーバ側ローカ
ル位置データベース131から、SFの項を消去する。
【0095】本実施例によれば、ユーザがログイン中に
作成したファイルを、すぐに位置サーバ200に登録す
るのではなく、ユーザがログインしているクライアント
300上のクライアント側ローカル位置サーバ320と、
作成したファイルを保管するファイルサーバ100上の
ファイルサーバ側ローカル位置サーバ130に登録す
る。これによって、 (1)ローカルに存在するクライアント側ローカル位置
サーバ320に問い合わせるだけで、ファイルの位置検
索を行えるので効率的である。
【0096】(2)位置情報の登録,変更を、位置サー
バ200に通知する必要が無いので、ファイルの作成,
消去,名前変更操作を効率的に処理できる。また、位置
サーバ200の負荷も軽減できる。
【0097】ユーザがログアウトすると、ファイルサー
バ側ローカル位置サーバ130にその事が通知される。
そしてファイルサーバ側ログアウト処理手段133が、
ログアウトしたユーザが作成したファイルの名前と位置
を、一括して位置サーバ200に登録する。これによっ
て、以後すべてのクライアント300から位置検索可能
となるので、後にユーザが別のクライアント300にロ
グインした場合にもファイルにアクセスできる。
【0098】本実施例では、ユーザが作成したファイル
は、ユーザがログアウトするまで、他のクライアント3
00のユーザからアクセスできない。そこで、遠隔ファ
イル操作手段310がファイルを作成する時の処理を、
(1)複数のユーザ間で共用するファイルを作成する場
合には、実施例1で説明した処理710を行って、ファ
イルの位置情報をすぐに位置サーバ200に登録し、
(2)作成するユーザが主に使うファイルや、一時ファ
イルの場合には、本実施例で説明した処理810を行う
ように、変更する事も考えられる。
【0099】(実施例3)実施例2では、クライアント
300のクライアント側ローカル位置サーバ320が、こ
のクライアントにログインしているユーザが作成したフ
ァイルの位置情報を記録しているので、各ユーザは、自
分が作成したファイルをアクセスできる。更に、ユーザ
がログアウトする際に、ファイルの位置情報を一括して
位置サーバ200に登録する事により、後にユーザが他
のクライアントにログインした時にもファイルにアクセ
スできる。
【0100】しかし、(a)クライアント300の障害
により、クライアント側ローカル位置データベース32
1の内容が失われた場合や、(b)ネットワークの障害
により、ユーザのログアウトをファイルサーバに通知出
来なかった場合には、ユーザはファイルにアクセス出来
なくなる。
【0101】本実施例では、上記の障害に対応するため
に、クライアント側ローカル位置サーバ320と、ファ
イルサーバ側ローカル位置サーバ130に対して、それ
ぞれファイルサーバ状態監視手段327とクライアント
状態監視手段134を付加する(図17)。クライアン
ト状態監視手段134は、クライアント300のファイ
ルサーバ状態監視手段327と定期的に通信する事で、
クライアント側ローカル位置サーバ320の状態を監視
する。
【0102】図18は、クライアント状態監視手段13
4と、ファイルサーバ状態監視手段327との間の1回
の通信に注目して、両者の処理手順(処理950,97
0)を表したフローチャートである。
【0103】クライアント状態監視手段134は、ま
ず、ステップ952で、ファイルサーバ側ローカル位置
データベース131を調べて、クライアント300上の
ログイン・セッションを表すログイン・セッション識別
子の集合FSIDSを得る。次にステップ954で、ク
ライアント300にFSIDSを送信する。
【0104】クライアント300のファイルサーバ状態
監視手段327は、FSIDSを受信すると、まずステ
ップ972で、ログイン・セッション管理テーブル32
2に登録されているログイン・セッション識別子の集合
CSIDSを得る。そして、FSIDSに含まれるログ
イン・セッション識別子のうちで、CSIDSに含まれ
ない物の集合をLOSTSIDSとする(ステップ97
4)。LOSTSIDSは、ログイン・セッションの終
了が、ファイルサーバ側ローカル位置サーバ130に伝
わらなかったログイン・セッションの集合を表してい
る。
【0105】次にステップ976で、ファイルサーバ1
00にLOSTSIDSを返信し、最後にステップ97
8で、クライアント側ローカル位置データベース321
から、FSIDSに含まれないログイン・セッション識
別子を持つファイルの項を消去する。
【0106】クライアント状態監視手段134は、ステ
ップ956で、クライアント300からのメッセージを
受信できたか否かを判定する。もし受信できた場合(ス
テップ958)には、DSIDの値をLOSTSIDS
に設定する。クライアント300の障害や、ネットワー
ク通信のエラーにより、クライアント300からのメッ
セージを受信できなかった場合(ステップ960)に
は、DSIDの値をFSIDSに設定する。
【0107】次にステップ962で、ファイルサーバ側
ローカル位置データベース131を調べて、DSIDに
含まれるログイン・セッション識別子を持つファイルの
集合SFを得る。ステップ964で、SFの位置情報を
一括して位置サーバ200に登録し、最後にステップ9
66で、ファイルサーバ側ローカル位置データベース1
31から、SFの項を消去する。
【0108】クライアント状態監視手段134が、ステ
ップ956で、クライアント300からのメッセージを
受信できなかった場合には、クライアント300に障害
が発生したと判断して、クライアント300のユーザが
作成したすべてのファイルの位置情報を位置サーバ20
0に登録する。受信できた場合には、既にログアウトし
ているユーザが作成したファイルの位置情報を位置サー
バ200に登録する。この処理を一定間隔Tで行う事に
より、(a),(b)の場合のアクセス不能状態を時間
T以内に抑える事ができる。
【0109】(実施例4)図19は、本発明を適用する
のに好適なシステム構成を示す。クライアント300
が、高速・広帯域な通信ネットワーク450に接続し、
全体で一つの計算機クラスタを構成している。
【0110】計算機のクラスタ構成は、複数の計算機を
使ったアプリケーションの並列実行に適している。複数
のクライアント300を使ってアプリケーションを並列
実行するためには、どのクライアントで作成したファイ
ルも、他のクライアントからアクセスできる必要があ
る。
【0111】本実施例では、図20に示すように、クラ
イアント300−1上にある一つのクライアント側ロー
カル位置サーバ320を、全てのクライアント300間
で共有する事で、上記の問題を解決する。
【0112】(実施例5)図21は、本発明を適用する
のに好適なシステム構成を示す。広域通信ネットワーク
500に、N+1個のローカル通信ネットワーク400
が、ゲートウェイ600を介して接続している。ローカ
ル通信ネットワーク400−0には、L台のファイルサ
ーバ100が繋がっている。他のN個のローカル通信ネ
ットワーク400には、それぞれ複数のクライアント3
00と一つの位置サーバ200が繋がっている。各位置
サーバ200は、同じ内容の広域位置データベース21
0を持ち、一貫性制御手段240によって、複数の広域
位置データベース210間の一貫性を制御する(図2
2)。
【0113】各クライアント300は、自分が属するロ
ーカル通信ネットワーク400に繋がっている位置サー
バ200を使って、ファイルの位置検索を行う事で、
(1)位置検索処理を複数の位置サーバ200間で負荷
分散でき、(2)ファイルを保管しているファイルサー
バ100が遠隔地にあるとしても、同じローカル通信ネ
ットワーク400に繋がった位置サーバ200を使っ
て、ファイルの位置検索を行うので、位置検索を高速化
できる。
【0114】複数の広域位置データベース210間の一
貫性制御のオーバーヘッドを低減する事は、本実施例を
実用化するためには必須である。本実施例では、ファイ
ルサーバ100,クライアント300が、それぞれロー
カル位置サーバ130,320を持つ事で、位置サーバ
200に、位置情報の更新を通知する頻度を大幅に減少
できるので、一貫性制御のためのオーバーヘッドを低減
できる。
【0115】(実施例6)本実施例は、実施例5の位置
サーバ200,クライアント側ローカル位置サーバ32
0,ファイルサーバ側ローカル位置サーバ130を、フ
ァイルの位置情報だけでなく、アクセス権属性も記憶す
るように拡張する。ローカルに存在するクライアント側
ローカル位置サーバ320と、同じローカル通信ネット
ワーク400に繋がった位置サーバ200を使って、位置
検索だけでなくアクセス権のチェックも行えるので、遠
隔地にあるファイルサーバ100に処理を依頼する前
に、不正なファイル操作を検出できる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、分散ファイルシステム
に存在するすべてのファイルの名前と位置を記録する位
置サーバを導入する事で、位置サーバに問い合わせるだ
けでファイルの位置を検索できる、効率的な分散ファイ
ルシステムの位置サービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシステム構成を示すブロッ
ク図。
【図2】計算機の内部構造を示すブロック図。
【図3】本発明の実施例1の位置サービスの構成を示す
ブロック図。
【図4】遠隔ファイル操作手段310の処理手順710
を示すフローチャート。
【図5】ファイル操作処理手段110の処理手順730
を示すフローチャート。
【図6】遠隔ファイル操作手段310の処理手順750
を示すフローチャート。
【図7】ファイル操作処理手段110の処理手順770
を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施例2の位置サービスの構成を示す
ブロック図。
【図9】クライアント側ローカル位置サーバ320の構
成を示すブロック図。
【図10】ファイルサーバ側ローカル位置サーバ130
の構成を示すブロック図。
【図11】遠隔ファイル操作手段310の処理手順81
0を示すフローチャート。
【図12】ファイル操作処理手段110の処理手順83
0を示すフローチャート。
【図13】遠隔ファイル操作手段310の処理手順86
0を示すフローチャート。
【図14】図13の処理におけるメッセージ内容の説明
図。
【図15】ファイル操作処理手段110の処理手順88
0を示すフローチャート。
【図16】ログアウト処理手段326の処理手順910
とログアウト処理手段133の処理手順930を示すフ
ローチャート。
【図17】本発明の実施例3の、クライアント側ローカ
ル位置サーバ320とファイルサーバ側ローカル位置サ
ーバ130の構成を示すブロック図。
【図18】クライアント状態監視手段134の処理手順
950とファイルサーバ状態監視手段327の処理手順
970を示すフローチャート。
【図19】本発明の実施例4のシステム構成を示すブロ
ック図。
【図20】本発明の実施例4での、クライアント300
の構成を示すブロック図。
【図21】本発明の実施例5のシステム構成を示すブロ
ック図。
【図22】本発明の実施例5での、位置サーバ200の
構成を示すブロック図。
【符合の説明】
100…ファイルサーバ計算機、110…ファイル操作
処理手段、120…ローカルファイル管理手段、200
…位置サーバ計算機、210…広域位置データベース、
220…広域位置データベース検索手段、300…クラ
イアント計算機、310…遠隔ファイル操作手段。
フロントページの続き (72)発明者 道明 誠一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイルサーバ計算機とクライアント計算
    機と位置サーバ計算機とが、共通の通信ネットワークに
    接続された構成を持つ分散ファイルシステムに於いて、
    位置サーバ計算機は、システム内に存在するファイルに
    関して、その名前と位置との対応を記録する広域位置デ
    ータベースを持ち、クライアント計算機は、ユーザのフ
    ァイル操作要求を受け取り、位置サーバ計算機にファイ
    ルの位置を問い合わせ、ファイルサーバ計算機に処理を
    依頼する遠隔ファイル操作手段を持ち、ファイルサーバ
    計算機は、クライアント計算機からのファイル操作要求
    を受信し、要求された操作を行った後、位置サーバ計算
    機に広域位置データベースの更新を通知するファイル操
    作処理手段を持つ事を特徴とする分散ファイルシステ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1に於いて、クライアント計算機
    に、クライアント側ローカル位置サーバ手段を付加し、
    ファイルサーバ計算機に、ファイルサーバ側ローカル位
    置サーバ手段を付加した構成を持ち、クライアント側ロ
    ーカル位置サーバは、クライアント計算機のユーザが作
    成したファイルの名前と位置を、そのユーザがログアウ
    トするまで保持するクライアント側ローカル位置データ
    ベースと、ファイルサーバ計算機にユーザのログアウト
    を通知するクライアント側ログアウト処理手段とを持
    ち、ファイルサーバ側ローカル位置サーバは、ファイル
    サーバ計算機が保管するファイルのうちで、位置サーバ
    計算機にその名前と位置を未登録なファイルに関して、
    一時的に名前と位置とを記録するファイルサーバ側ロー
    カル位置データベースと、前記クライアント側ログアウ
    ト処理手段からのログアウト通知を受信して、ログアウ
    トしたユーザが作成した位置未登録ファイルの名前と位
    置を、位置サーバ計算機が持つ広域位置データベースに
    一括して登録するファイルサーバ側ログアウト処理手段
    とを持つ事を特徴とする分散ファイルシステム。
  3. 【請求項3】請求項2に於いて、クライアント側ローカ
    ル位置サーバにファイルサーバ状態監視手段を付加し、
    ファイルサーバ側ローカル位置サーバにクライアント状
    態監視手段を付加して、この二つの監視手段の間で定期
    的に通信を行って、もしクライアント状態監視手段が、
    クライアント計算機の障害を検出した場合には、ファイ
    ルサーバ側ローカル位置データベースに登録されている
    ファイルのうちで、障害を検出したクライアント計算機
    のユーザが作成したファイルについては、その名前と位
    置を位置サーバ計算機に登録する分散ファイルシステ
    ム。
  4. 【請求項4】複数のクライアント計算機がクラスタ状に
    密に結合された構成を持つ分散ファイルシステムに於い
    て、クラスタ全体で、一つのクライアント側ローカル位
    置サーバを設置し、クラスタに属するクライアント計算
    機は、そのクライアント側ローカル位置サーバを共有す
    る事を特徴とする分散ファイルシステム。
  5. 【請求項5】請求項2に於いて、位置サーバ計算機が持
    つ広域位置データベースと、クライアント計算機が持つ
    クライアント側ローカル位置データベースと、ファイル
    サーバ計算機が持つファイルサーバ側ローカル位置デー
    タベースに、ファイルのアクセス権属性を登録する手段
    を持ち、クライアント計算機の遠隔ファイル操作手段
    が、ファイルの位置検索の際に、ファイルのアクセス権
    チェックも行う分散ファイルシステム。
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