JP4790958B2 - 整合フィルタを使用したパイロットの検索のための方法および装置 - Google Patents

整合フィルタを使用したパイロットの検索のための方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタルセルラ通信モバイルユニットによってパイロット信号を検出することに関する。とくに、本発明は、ディジタルセルラ通信モバイルユニットにおいて整合フィルタを使用して、セルラ基地局によって生成されるパイロット信号を検索して、検出するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
符号分割多重アクセス(code division multiple access, CDMA)のスペクトラム拡散通信システムにおいて、共用周波数バンドは、CDMAスペクトラム拡散通信システム内の全基地局と通信するために使用される。このようなシステムの例は、TIA(Telecommunications Industry Association, 米国電気通信工業界)/EIA(Electronic Industries Association, 米国電子工業界)規格のTIA/EIA−95−B(“Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System”)に記載されており、ここではこれを参考文献として取上げている。CDMA信号の生成および受信は、米国特許第4,401,307号(“SPREAD SPECTRUM MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS USING SATELLITES OR TERRESTRIAL REPEATERS”)および米国特許第5,103,459号(“SYSTEM AND METHOD FOR GENERATING WAVEFORMS IN A CDMA CELLULAR TELEPHONE SYSTEMS”)に記載されており、両文献は本発明の譲受人に譲渡され、ここではこれを参考文献として取上げている。
【0003】
無線周波数(Radio Frequency RF)信号は、各モバイルユニットと1以上の基地局との間で交換される。モバイルユニットは、直接に相互に通信しない。基地局は、例えば地上設置有線(ground based wire)またはマイクロ波リンクのような種々の媒体を使用して、基地局セルラ、またはここでは基地局制御装置(base station controller, BSC)と呼ばれるパーソナル通信システムの制御装置を使用して通信する。BSCは公衆交換電話ネットワーク(public switching telephone network, PSTN)へ呼をルート設定するか、またはインターネットのようなパケット交換ネットワークへパケットをルート設定することができる。基地局はさらに、例えばソフトなハンドオフ中のシステム内の基地局の動作を調整する。
【0004】
TIA/EIA−95はCDMAの通信システムの1例である。TIA/EIA−95のCDMAの通信システムにおける各モバイルユニットから1以上の基地局への通信は共用周波数チャンネル上で行われ、各通信は無線周波数のバンド幅の約1.25メガヘルツを占める。とくに、所与の周波数バンドを占める通信信号は、高レートの疑似ランダム雑音(pseudonoise, PN)コードの使用に基いてスペクトラム拡散のCDMAの波形特性によって受信局において弁別される。PNコードを使用して、基地局およびモバイルユニットから送られた信号を変調する。異なる基地局からの信号は、異なるPNコードの弁別、またはシフトした同じPNコードの弁別か、あるいはこの両者によって所与のモバイルユニットにおいて個別に受信することができる。信号が別個の伝搬経路上を移動するとき、高レートのPN拡散により、受信局は単一の送信局から信号を受信することができる。多数の信号の復調は、米国特許第5,490,165号(“DEMODILATION ELEMENT ASSIGNMENT IN A SYSTEM CAPABLE OF RECEIVING MULTIPLE SIGNALS”)および米国特許第5,109,390号(“DIVERSITY RECEIVER IN A CDMA CELLULAR TELEPHONE SYSTEM”)に記載されており、両文献は本発明の譲受人に譲渡され、ここではこれを参考文献として取上げている。
【0005】
所与の“順方向(forward)”(基地局からモバイルユニット)のTIA/EIA−95 CDMAチャンネル内の種々のチャンネルには、データチャンネル、同期チャンネル、パイロットチャンネル、および1組のページングチャンネルを含み、全てのチャンネルは基地局からモバイルユニットへ送られる。パイロットチャンネルでは、一般的にパイロット信号として知られている基準信号を伝送する。パイロット信号は規則的に反復される“チップ”のディジタル形式のパターンであり、各チップは単一の二進数によって表わされる。例示的な実施形態では、パイロット信号は、32,768の“チップ”の長さをもち、1.2288メガヘルツのチップレートで反復するパターンである。したがって、このパターンはそれ自体、26.6ミリ秒(ms)ごとに反復する。
【0006】
パイロット信号は、時間の基準(time reference)と、振幅および位相の追跡とを行う。パイロット信号は、モバイルユニットが、モバイルユニットの通信能力の範囲内にある基地局の相対位相を識別して、同期できるようにする。モバイルユニットは、基地局と同期をとって、さらに正確にタイミングをとり、基地局からデータ信号を受信することができる。
【0007】
しかしながらモバイルユニットが移動すると、このモバイルユニットが同期している基地局からの距離がさらに離れるか、または妨害(block)され、種々の基地局からの信号は弱くなって、受信を継続できなくなる。さらに、モバイルユニットが移動すると、以前に妨害された基地局により近づくと、妨害は解除される。より近い基地局からのより強力な信号により、より離れているが同期している基地局からのより弱い信号の受信は抑制される。
【0008】
したがって、モバイルユニットは、他の別の基地局から送られたパイロット信号について定期的に検索を行って、同期するより強力な、またはより高出力のパイロット信号をもつ基地局を識別しなければならない。一般的に、これらの検索を容易にするために、同期する基地局は、同期する基地局に隣り合う基地局に対するパイロットチャンネルの位相ずれを識別する。一般的に、パイロット信号のオーバーラップを避けるために、隣り合う基地局のパイロット信号は、少なくとも64チップだけ互いに位相シフトされる。したがってモバイルユニットが128チップだけ相対的に位相をシフトして、パイロット信号を送っている基地局と同期するとき、同期する基地局は、例えば64チップ、192チップ、およびおそらくは256チップだけ相対的に位相をシフトして放送する隣り合う基地局をもつ。次にモバイルユニットは、現在同期している基地局によって定期的に識別される特定の位相ずれ(例えば、64チップ、172チップ、および256チップ)のあたりで隣り合う基地局のパイロット信号を検索して、別の基地局と同期するか否かを判断することができる。
【0009】
図1は、より早期に信号を検出する回路または“検索器(searcher)”10のブロックダイヤグラムであり、モバイルユニットにおいてこれを使用して、一定の所与の位相ずれのパイロット信号の出力を検査するか、または全ての一連の位相ずれにおいて受信したパイロット信号を検索することができる。検索器10は、逆拡散器(despreader)12、相関器14、エネルギの記憶および分類モジュール16、および処理制御部(processing control)18を含む。
【0010】
基地局は、2つの成分:すなわち同相分またはI−成分と、直角分またはQ成分とをもつパイロット信号を生成する。これらの2つの成分を使用して、基地局はパイロット信号を変調または“拡散”する。最も頻繁に、CDMA信号を拡散するのに使用される特定のプロトコルは、1/4位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying, QPSK)拡散と呼ばれる。QPSK拡散は、例えば文献(R. Prasad, CDMA for Wireless Personal Communications, (Artech House, 1996))により詳しく記載されている。信号を受信し、信号をアナログ−ディジタルコンバータ(図示されていない)に通した後で、逆拡散器12は信号のI−成分およびQ−成分について数学的アルゴリズムを行って、確実に正しい信号の大きさを検出する。PNの逆拡散に使用される数学的アルゴリズムには、予測されるI−成分およびQ−成分と受信したI−成分およびQ−成分との排他的論理和(exclusive-oring, XORing)を含む。一般的な逆拡散器において使用される数学的アルゴリズムの詳細、および特定の成分は、この技術においてよく知られている。
【0011】
相関器14は、逆拡散器12からの入力逆拡散信号を比較し、それを、一般的に予測信号と呼ばれている基準信号と比較する。予測信号には、一定の位相ずれを付けて相関器に供給されるPNパイロット信号の32,768のチップパターンの一部分を含むことができる。相関器14は、入力逆拡散信号と基準信号との間の相関のレベルを示すエネルギ出力を生成する。例えば、全ての比較されるチップが完全に整合すると、高いエネルギ出力が生成されるが、全ての比較されるチップの整合が50%以下では生成されるエネルギ出力は低く、高低差のある種々のエネルギ出力は、この相関レベルの間にある整合にしたがって生成される。
【0012】
図2は、非常に簡単にされた相関器110の模式的なダイヤグラムである。検出された信号は入力114において比較器112へ入力され、予測信号は入力116において比較器112へ入力される。この応用の目的において、1と−1とから成るディジタル信号として基地局によって送信される信号について記載することが好都合である。比較器112では、例えば乗算関数(multiplying function)を実行することができ、入力114および116において信号のディジタル成分が整合する(例えば、1,1または−1,−1)ときは、出力118では1または高く、入力114および116において信号のディジタル成分が整合しない(例えば、−1,1または1,−1)ときは、比較器112の出力118では−1または低い。
【0013】
次に出力118は積分器120へ供給され、予測信号として使用されるPN信号の一部分の全期間において比較器112の出力を加算する。例えば好ましい実施形態において、予測信号が長さが1024チップであるときは、1チップは0.81ミリ秒ごとに到達するので、積分時間は(1024)(0.81ミリ秒)=829ミリ秒になる。このやり方では、検出された信号が予測信号に整合するとき、相関器の出力は比較的に大きい大きさをもつことになる。
【0014】
さらに加えて、パイロット信号と予測信号が整合するときでも、相関器の出力の大きさは、信号が強くなるにしたがってより大きくなる。その理由は、信号が弱くなるにしたがって、すなわち信号が比較的に長い距離を送られるか、または種々の物体に反射するとき、信号が劣化するからである。この劣化により、送られるパイロット信号のパターンの個々のチップ値が変化する。したがって、より弱い信号について、パイロット信号が、検索される位相ずれで送られても、整合するチップ値はより少なくなり、このため相関器の積分器は信号をより強くする加算されることになるのと同数の正の値を加算しない。したがって、積分器の出力は、検索した所与の位相のパイロット信号の強さまたはエネルギの相対的な表示である。相関器の出力124の大きさが大きくなるにしたがって、検出されるパイロット信号のエネルギはより強くまたはより高くなる。
【0015】
相関器14の出力は、エネルギの記憶および分類モジュール16へ供給される。エネルギの記憶および分類モジュール(energy storage and sorting module)16は多数の機能を実行することができる。エネルギの記憶および分類モジュール16は、相関器14からの、一定の閾値よりも高い出力エネルギをメモリに入れることができる。さらに、記憶されたエネルギを生成したパイロット信号の対応する位相ずれもメモリに入れることができる。その代わりに、(同期する基地局に隣り合う基地局に対応する)所与のパイロット信号の位相ずれに対応する所定のメモリ位置内に、この位相ずれで相関器14のエネルギ出力を入れることができる。典型的なエネルギの記憶および分類モジュールに使用される特定の成分およびその動作は、この技術においてよく知られており、一般的にエネルギレベルおよび位相ずれを分類するためのRAMと、異なるエネルギレベルを分類するための論理とを含む。
【0016】
処理制御部18はモバイルユニットに対して全体的な制御を行い、何れかのパイロット信号、したがって何れかの基地局に関する判断を行い、モバイルユニットは同期する。処理制御部18は、このような判断の根拠となるデータを求めて、エネルギの記憶および分類モジュール16内のエネルギ情報にアクセスすることができる。処理制御部18のような処理制御部には、一般的にマイクロプロセッサ、メモリ、およびバスを含み、これらの構成はこの技術においてよく知られている。
【0017】
処理制御部18は、モバイルユニットに対する全体的な制御を行うので、エネルギの記憶および分類モジュール16を検査する短い時間量のみを割り当てて、モバイルユニットが別の基地局と再び同期すべきか、否かを判断することができる。さらに加えて、現在同期しているパイロット信号の位相オフセット以外の位相ずれをもつパイロット信号の大きさに関する情報を連続的に収集するには、時間がかかる。したがって、モバイルユニットが別のより近くの基地局のパイロット信号か、またはさもなければ、その代わりに他のより適切な基地局と同期できても、モバイルユニットは所与の基地局のパイロット信号と同期したままであることもある。望ましくないことには、これは信号のジャミングおよび上述の弱い信号の問題を導くことがある。
【0018】
さらに加えて、ビルディング、丘、あるいは他の障害物、および/または大気条件を反映することによって、隣り合う基地局の位相は同期した基地局から正確に64チップだけシフトした位相ではないと思われる。さらに、同期し基地局の位置に依存して、同期した基地局によって位相ずれが与えられなかった領域内に他の基地局があることもある。したがって、現在同期している基地局からの64チップの所定の倍数のチップだけシフトされた位相のパイロットチャンネルのみではなく、パイロットチャンネルにおける32,768チップの全ての一連の位相ずれを検索することが望ましい。このような全ての一連の位相ずれの検索と関係する検索、分類、およびプロセッサ制御の検査は、相当な処理制御部の資源を消費する。
【0019】
モバイルユニットが移動する際に1つの基地局から別の基地局へ信号をハンドオフするときを判断するための方法および装置も知られている。整合フィルタを使用する1つのこのような方法は、例えばYuen、他の米国特許第5,864,578号(“MATCHED FILTER BASED HANDOFF METHOD AND APPARATUS”)に記載されている。しかしながら、Yuenによって開示された整合フィルタはプログラマブルでなければならない。このようなプログラマブルな整合フィルタは、製造するのに比較的にコスト高であり、動作するのに比較的大量の電力を必要とし、さらに追加の回路も必要とする。モバイルセルラユニットは一般的に制限された電源バッテリで動作し、回路の空間が制限されているので、これは都合が悪い。
【0020】
したがって、セルラのパイロット信号の検索を改良することが望ましい。とくに、このような検索は比較的に迅速に実行できるが、それでもなお、全ての一連のPNパイロット信号の中の広い部分で行われる。検索器はさらに、同期した基地局に隣り合う基地局の位相ずれのような、高い優先度のパイロット信号の位相ずれの比較的に高い周波数の検査を可能にする。さらに加えて、このような検索は、監視するのに必要な処理制御時間は比較的に短い。さらに、検索器は、製造コストは比較的に廉価であり、電力消費は比較的に少なく、比較的にコンパクトである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ディジタルセルラ通信システムのモバイルユニット内に信号検出回路または“検索器”を含む。信号検出回路は、受信したディジタル入力パターンと所定の予測されるディジタルパターンとを比較するための整合フィルタを含む。整合フィルタは複数のタップを含み、各タップは単一のディジタル信号成分を検出する。整合フィルタは、タップに接続された少なくとも1つの加算器も含む。加算器は、複数のタップによって検出されるディジタル信号成分が所定のディジタルパターンに整合するとき、比較的に大きい信号を生成する。
【0022】
信号検出回路には、整合フィルタを並列に接続されている相関器も含むことができる。相関器は、受信したディジタル入力パターンと所定のディジタルパターンとの比較も行う。整合フィルタと相関器との両者は、モバイルユニットの中央処理制御部から分離していることが好ましい。
【0023】
整合フィルタは、比較的に短い時間期間において、パイロット信号の全ての一連の位相ずれを検索できることが好都合である。検出回路の一部として相関器を含むことによって、少数の特定のパイロット信号の位相ずれについての並列検索は、相当により短い時間期間で実行されることが好都合である。さらに加えて、整合フィルタおよび相関器は受信機の中央処理制御部から分離しているので、整合フィルタおよび相関器からの検索結果を監視するのに、最低限のプロセッサ資源が必要である。
【0024】
本発明の別の態様には、ディジタルセルラ通信信号を検出する方法を含む。この方法にしたがって、ディジタル信号が整合フィルタへ入力される。整合フィルタは、入力されたディジタル信号のディジタルパターンを所定のディジタルパターンと比較する。入力されたディジタル信号のディジタルパターンが所定のディジタルパターンと整合するとき、整合フィルタは比較的に高い出力信号を生成する。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、モバイルセルラユニットによって受信される異なる位相のパイロット信号の強度または電力を迅速に検出する方法および装置を含む。既に記載したように、各基地局は、異なる位相をもつ受信したパイロット信号の強度を迅速に検出することによって異なる位相ずれでパイロット信号を送るので、モバイルセルラユニットは同期する最も適切な基地局を効率的に判断することができる。
【0026】
図3a、3b、3c、および3dは、本発明にしたがうパイロット信号の検出を示すダイヤグラムである。図3aでは、パイロット信号310は、1および−1によって表わされるチップ値の特定のディジタル信号パターンをもつ。従来の技術の項目において記載したように、全ての基地局によって送られる全てのパイロット信号は、同じディジタル信号のパターンをもつ。しかしながら、既に示したように、各パイロット信号は、それぞれ位相をシフトされている。パイロット信号310はモバイルユニット(図示されていない)によって連続的に受信される。モバイルユニットは、パイロット信号のディジタル信号パターンの少なくとも一部分で構成されている整合検出器312を含む。とくに、図示するために、図3aないし3dでは、整合検出器312は6つのチップのシーケンス(1,1,1,−1,−1,−1)で構成されている。別途記載するように、実際の整合検出器は、相当により長いチップのシーケンスで構成されていることが好ましい。整合検出器は、ソフトウエアへプログラムされるか、または別途記載するように、ハードウエア回路であってもよい。
【0027】
モバイルユニットは、パイロット信号310を受信するとき、実際には、送信された信号とノイズとが混合されたものを受信する。簡単にするために以下では、受信したパイロット信号310とノイズとの混合をパイロット信号310と呼ぶ。パイロット信号310がモバイルユニットによって連続的に受信されるとき、パイロット信号310のディジタル信号のパターンの一部分は、整合検出器312内に構成されているディジタル信号のパターンと比較される。整合検出器312は、特定のディジタルのパイロット信号のパターンの少なくとも一部分で構成されているので、パイロット信号310の連続的な受信におけるある地点において、比較されるパイロット信号310のパターンの一部分は、整合検出器312内に構成されているパターンに整合し易い。この情況は図3aに示した。とくに、パイロット信号310の一部分314は、整合検出器312内に構成されているパイロット信号のパターンの一部分と整合する。整合すると、整合検出器は整合信号を生成することができる。
【0028】
図3aは、整合検出器312とパイロット信号310の一部分314との間の完全な整合を示すが、主として、受信したパイロット信号内のノイズのために、整合した検出器内に構成されているパイロット信号のパターンの一部分の全てのチップは完全には整合しない。したがって、整合検出器は、整合するチップ数に依存して異なる大きさの信号を生成するように構成できることが好ましい。整合するチップ数がより増加すると、整合検出器312によって生成される信号の大きさがより大きくなることが好ましいが、必ずしも必要ではない。したがって、図3aに示したように、整合検出器312によって生成される信号316は、例えば電圧であってもよく、整合するチップが増えると、生成される電圧信号はより高くなる。したがって、比較的に完全に整合しているとき、整合検出器312は、比較的に完全に整合している時間内の点において、図3aのグリッド315上に示したように、比較的に高い電圧スパイクを生成する。水平方向の軸350上で時間を示すとき、相対時間はt1で示される。次に、整合を示す電圧スパイクの大きさ、およびスパイクが発生する相対時間、すなわちt1は、ローカルメモリ内に記憶される。
【0029】
従来の技術の項目に記載したように、ディジタルチップパターンは、基地局によって送られるパイロット信号と同じである。しかしながら、異なる基地局によって送られるパイロット信号の位相はシフトされる。図3bでは第2のパイロット信号320を示しており、これは第1のパイロット信号310と同じ+1および−1のディジタルパターンをもつが、位相は時間t2だけシフトされている。これは、整合検出器312内に構成されているチップと整合するパイロット信号320の一部分324が、パイロット信号310内において、時間t2だけ、同じ部分314からシフトされているといった事実によって分かるであろう。したがって、相対時間t1において、整合検出器312と第2のパイロット信号320とは整合しない。このため、時間対電圧のグリッド325において示されている、整合検出器312によって出力される信号326の大きさは、相対時間t1において比較的に小さくなる。
【0030】
しかしながら、図3cに示したように、t2の位相シフト時間だけ時間t1からずれている相対時間t3において、整合検出器312はパイロット信号320の整合を示している。したがって、時間対電圧のグリッド335において示されているように、整合検出器312によって出力される信号336は、時間t3において比較的に大きい。パイロット信号310に関して、整合を示す信号336の大きさと、整合している相対時間、すなわちt3とをローカルメモリに記憶することができる。
【0031】
従来の技術の項目に記載したように、モバイルユニットは、基地局と同期するときは、絶対時間のベースをこの基地局から基地局に割り当てられたチップのずれの形で受信する。したがって、モバイルユニットは、この絶対的なチップのずれを使用して、絶対的なチップのずれを、比較的に大きい大きさの信号が検出されるt1およびt3のような相対時間に割り当てる。例えばモバイルユニットは、64のチップをずらしたところに現れる。相対時間t1、およびt1の後で128,64のチップをずらしたところに現れる相対時間t3を判断することができる。
【0032】
さらに加えて、整合検出器312によって生成される信号の大きさは、整合するチップ数に比例するので、整合検出器の信号の相対的な大きさは、検出された信号の相対的な強度を示す。これは、パイロット信号の電力がより弱く、またはより低くなると、より多くのノイズが受信されることになるからである。さらに、ノイズがより増大すると、モバイルユニットによって受信されるチップパターン内のエラーがより増大する。したがって、平均的に、比較的により弱いパイロット信号について、整合検出器内に構成されているパイロット信号の一部分において整合するチップ数は比較的に少なくなる。
【0033】
この情況は図3dに示されており、図3dでは第1のパイロット信号310よりも弱い第3のパイロット信号330を示している。ボックス334は、整合検出器312内に構成されているパイロット信号330のディジタルチップパターンの一部分を示している。パイロット信号330のこの部分は、時間t1において整合検出器312内に構成されているチップと整合する。しかしながら、図に示したように、ノイズによるエラーのために、パイロット信号330の一部分334内では、整合検出器312内に構成されている全チップよりも、整合しているチップはより少ない。とくに、部分314内の第3および第4のチップは、信号に到達するノイズによって、それぞれ1から−1および−1から1へ反転されている。したがって、時間対電圧のグリッド345に示したように、整合検出器312によって生成される信号346の大きさは、より強力なパイロット信号310によって生成される信号316の大きさよりも比較的に小さい。これは、モバイルユニットがパイロット信号330を受信しているが、パイロット信号330はパイロット信号310よりも弱く、したがって恐らくは同期するの比較的に適していないことを示している。
【0034】
既に記載したように、パイロット信号の位相と大きさの情報を収集することによって、モバイルユニットは、それが現在同期している基地局以外の基地局が、同期するのにより適しているか、否かを判断することができる。例えば、モバイルユニットは現在、64のチップのずれでパイロット信号を送る基地局において現在同期している。整合検出器312は、64のチップをずれして検出されたパイロット信号よりも、より大きい大きさをもつ128のチップをずれしたパイロット信号を検出する(すなわち、整合したより大きい大きさの出力信号を生成する)。したがってモバイルユニットが128のチップをずれしたパイロット信号を送る基地局と再び同期するとき、モバイルユニットはより効率的に動作し、すなわちよりクリアな伝送を行うか、または受信した伝送をドロップし難くなるか、あるいはこの両者が達成される。
【0035】
上述の方法および装置は、比較的に短い時間期間において比較的に強いパイロット信号に対するパイロット信号の全ての一連の位相ずれを検査できることが効果的である。とくに、従来の技術の項目内に記載したように、各パイロット信号のチップパターンは、それ自体を反復する前に、32,768のチップに拡大する。したがって、パイロット信号には32,768の可能な位相がある。パイロット信号の各可能な位相について、整合検出器内に構成されているパイロット信号パターンの一部分は、全パイロット信号が整合検出器312を連続的に通るのにかかる時間において必ず1回現れることになる。したがって、パイロット信号の可能な32,768の位相の各々における整合を検査するために、全パイロット信号が整合検出器を通るのにかかる時間内に、受信した信号を連続的に整合検出器へ送られなければならない。パイロット信号は1.2288メガヘルツで送られるので、これには26.6ミリ秒かかる。したがって、本発明の方法および装置を使用して、パイロット信号の全ての一連の位相ずれを、単一の整合フィルタを使用して26.6ミリ秒で効果的に検査することができる。代わりの実施形態では、2以上の整合フィルタが並列して動作し、各整合フィルタは異なる位相ずれを検索する。このやり方では、全ての一連の位相ずれは26.6ミリ秒の断片的な部分において検査される(例えば、2つの整合フィルタが存在するときは13.3ミリ秒であり、3つの整合フィルタが存在するときは8.87ミリ秒、などである)。図2に示し、かつ従来の技術の項目内で示したタイプの相関器と並列して既に記載した整合検出器を使用することも、本発明の技術的範囲内である。従来技術の項目内に記載したように、相関器は第1の位相ずれで検索し、相当なエネルギが検出されないときは、単に基準信号の位相を変更することによって、第1の位相ずれから数百または数千のチップずらした別の位相ずれの検索に切換えることができる。さらに加えて、相関器内の最大エネルギ情報が、全26.6ミリ秒の検索によって得られる一方で、重要でないか、または予測していなかったエネルギが26.6ミリ秒の一部分のみの後で所与の位相ずれにおいて検出されるとき、この検索は放棄され、新しい検索が別の位相ずれにおいて開始される。
【0036】
したがって、整合検出器312のような整合検出器と並列して相関器を使用することによって、相関器は、モバイルユニットが現在同期しているパイロット信号の位相ずれのあたりで基地局の位相ずれを検査することができる。同時に、整合検出器は、パイロット信号の全ての一連の位相ずれの小さいサブセットのみを検査しているので、全ての一連の位相ずれを掃引して、相関器が検査をし損った他の強いパイロット信号を検査することができる。これは、比較的に短い時間期間(〜26.6ミリ秒)内のパイロット信号の全ての一連の位相ずれ上のパイロット信号の強さに関する情報をモバイルユニットに与え、一方で相当により高いレートで(例えば、2、3、またはそれ以上の隣り合う位相ずれは〜26.6ミリ秒で検査される)高優先度の位相ずれ(例えば、現在同期している基地局に隣接する基地局の位相ずれ)の監視が依然として可能であることが好都合である。
【0037】
既に記載したように、相関器は特定のずれにおいてパイロット信号を検索する効率的な手段を用意している。さらに加えて、通常多数のチップを加算する相関器は、パイロット信号を実際に検出したか、否かについて整合フィルタよりもより確実に評価できることが多い。整合フィルタは、既に記載したように、同等のコスト算定相関器ほど確実な推定値を与えないが、整合フィルタは、未知のずれにおいて比較的に強力なパイロット信号を検出する非常に迅速で効率的な手段を用意している。したがって、整合フィルタは種々の情況、例えば電話がオンに設定されると直ぐに、第1のパイロット信号を位置決めするような情況において有益であることが分かる。さらに加えて、基地局によって送られる隣り合うリストが、基地局によって受信可能なパイロット信号を広告(advertise)し損うとき、整合フィルタは、それでも移動局がパイロット信号を迅速に見付けることができるようにする。隣り合うリストが、このパイロット信号を検索するずれを相関器に示さないので、相関器を使用して、このようなパイロット信号を見付けるだけで、相当により長い時間がかかることが分かった。
【0038】
本発明の特定の実施形態を次に記載する。本発明は、上述の特定の実施形態に制限されないことが分かるであろう。本発明の技術的範囲を逸脱せずに、本発明の数多くの広範にわたる種々の実施形態を構成することができる。
【0039】
図4は、本発明にしたがう整合フィルタを補助する信号検出回路または検索器210の実施形態を示すブロックダイヤグラムである。検索器210は、逆拡散整合フィルタ212を含み、その出力はエネルギの記憶および分類モジュール214内へ供給される。エネルギの記憶および分類モジュール214は処理制御218へ接続されている。検索器210はさらに、逆拡散整合フィルタ212に並列接続されている主検索器216を含む。主検索器216は、上述の従来技術の検索器10に類似している。主検索器216は処理制御部218にも接続されている。
【0040】
逆拡散整合フィルタ212は、検索器210が配置されているモバイルユニットによって受信されるパイロット信号を逆拡散して、検出する。図5は、逆拡散整合フィルタ212の1つの実施形態を示している模式的なダイヤグラムである。従来の技術の項目に記載したように、PNパイロット信号は、同相(in-phase, I)成分と直角位相(quadrature, Q)成分の両者を含む。これらの2つの信号成分を入れるために、整合フィルタ212はI−入力220およびQ−入力222を含む。整合フィルタ212は、単一のパイロット信号のパターン成分(例えば、1ビットまたは1チップ)の値を保持して読み取るための複数のI−タップ224a、224b、224c、および224dも含む。I−タップ224aないし224dは、I−第1ライン228に沿って順次に分散されている。Q−第1ライン230は、それに沿って順次に分散されている複数のQ−タップ225a、225b、225c、および225dを含む。各隣り合う対のタップ224aないし224dおよび225aないし225dの間には、所定の時間の間各タップ上でチップ値を保持する遅延回路226がある。遅延回路226は、所定の時間期間において入力から出力への信号の伝達を遅延させて送るデバイスであり、好ましくは簡単なラッチ回路である。
【0041】
I−出力233に隣り合うI−第1のライン228の端部にはI−積分器234があり、Q−出力235に隣り合うQ−第1のライン230の端部にはQ−積分器236がある。I−積分器234およびQ−積分器236では、タップ224aないし224dおよび225aないし225d上で保持されるチップ値を加算する。複数のタップライン240aないし240hでは、I−タップ224aないし224dおよびQ−タップ224aないし225dをI−積分器234およびQ−積分器236へ接続している。次にI−出力233およびQ−出力235は最終積分器239へ供給される。例示的な実施形態において最終積分器239はI−出力233およびQ−出力235の平方を加算し、整合フィルタの電圧出力、したがって整合フィルタの出力242を生成する。整合フィルタの出力242は、エネルギの記憶および分類モジュール214へ供給される。整合フィルタ212は、整合が検出されたときに、比較的に大きいエネルギ信号を出力することによって所定のディジタルパターンに整合するパイロット信号を検出する。さらに加えて、整合フィルタ212は、従来の技術の項目に記載したように、基地局によって最初に拡散されたパイロット信号を逆拡散する。この逆拡散は、基地局から信号を送るときにパイロット信号に起きる可能性のある同相内で相対的なシフトの補償を行う。整合フィルタ212はQPSKの逆拡散方式を実行することが好ましい。しかしながら、本発明の技術的範囲において、整合フィルタ212は任意のタイプの逆拡散方式を実行する。
【0042】
これらの機能を実行するために、受信したディジタルパイロット信号のI−成分はI−入力220へ供給され、受信したパイロット信号のQ−成分はQ−入力222へ供給される。パイロット信号のQ−成分およびI−成分が入力220および222へそれぞれ供給されるレート、すなわち整合フィルタ212の“サンプリング”レートにおいて、サンプルごとに、パイロット信号の1チップをそれぞれタップ224aおよび225a上へ置くことができる。このサンプリングレートは、単にパイロット信号の周波数、この実施形態では1.2288メガヘルツであることが好ましい。I−第1ライン228およびQ−第1ライン230の第1の遅延回路226はパイロット信号を遅延させ、好ましくは第1のタップ224aおよび225a上でチップ値を約0.81ミリ秒間、すなわち1パイロットチップの期間の間保持する。次に遅延回路226は、タップ224aおよび225a上のチップ値をタップ224bおよび225bへそれぞれ送る。
【0043】
現在のところ好ましい実施形態において、0.81ミリ秒は1パイロットチップの期間であるので、この遅延時間を使用して、パイロット信号の第2のチップ値をタップ224aおよび225a上に置くのを、第1のチップ値をタップ224aおよび225aからタップ224bおよび225bへそれぞれ転送するのと同期させることができる。このプロセスは、整合フィルタ212内の各タップ224aないし224dおよび225aないし225dが1チップ値をもつまで継続される。
【0044】
サンプルをとるたびに、すなわち好ましくは0.81ミリ秒ごとに、n番目のタップにおけるチップ値は、次に示すチャート1にしたがって、タップライン240aないし240hを介して、I−積分器234およびQ−積分器236へルート設定される。
【0045】
Figure 0004790958
チャート1に示したように、I−成分およびQ−成分のチップ値をI−積分器およびQ−積分器へルート設定することによって、整合フィルタ212は入力QPSKパイロット信号を逆拡散し、かつ所定の信号が整合するときに最大出力を与える。タップライン240aないし240hとI−積分器234およびQ−積分器236とをそれぞれ相互接続するか、またはマッピングすることによって、整合フィルタが検索するチップ値の所定のシーケンスは、整合フィルタへ構成され、その例を図5に示した。次に記載するやり方で、入力パイロット信号をQPSKで逆拡散して、かつ所定の信号が整合するときに最大出力を供給するために、タップライン250aないし240hをI−積分器234およびQ−積分器236へそれぞれどのように相互接続するかを判断する“キー”として、チャート1を使用することができる。
【0046】
QPSKの逆拡散方式にしたがって、例えば1,−1,−1,1のI−チップのシーケンスと、例えば−1,−1,1,1のQ−チップのシーケンスとをもつ所定のパイロット信号のシーケンスを検出するために、図5に示したタップラインの相互接続またはマッピングが実行される。このマッピングはチャート1にしたがって完了する。チャート1の第1および第2の列、すなわちそれぞれ(I−予測,Q−予測)が記載されている列は、おそらくは所定のパイロット信号のシーケンスの1組の同期するI−チップ値およびQ−チップ値を構成することができる4つのI−チップ値とQ−チップ値の組合せ、すなわち対(I−予測、Q−予測)に対する4つの可能な値を示している。とくに、第1の行の(1,1)、第2の行の(1,−1)、第3の行の(−1,1)、および第4の行の(−1,−1)である。チャート1の第3および第4の列は、パイロット信号をQPSKで逆拡散し、かつ所定のパイロット信号を受信したときに整合フィルタ212の最大出力を供給するために、I−タップ(I)およびQ−タップ(Qn)上の実際の値がI−積分器234(I−出力)またはQ−積分器236(Q−出力)にどのようにルート設定されるかを示している。
【0047】
例えば、I−タップ上の予測チップ値がQ−タップ上の予測チップ値の1と同期して1になるとき、すなわち(1,1)の(I−予測,Q−予測)の組合せであるとき、チャート1の第1の行は、I−タップおよびQ−タップをI−積分器234およびQ−積分器236にどのように接続しているかを示している。第1の行のI−出力の列(すなわち、第3の列)内の“I”は、(I−予測,Q−予測)=(1,1)において、I−タップ上の実際の値がI−積分器234へ直接にルート設定されている、すなわちI−積分器234に直接に配線されることを示している。チャート1のQ−出力の列(第4の列)における“Q”は、(I−予測,Q−予測)=(1,1)において、Q−タップ上の実際の値がQ−積分器236へ直接にルート設定されている、すなわちQ−積分器234に直接に配線されていることを示している。
【0048】
例えば1,−1,−1,1のI−チップのシーケンスと、例えば−1,−1,1,1のQ−チップのシーケンスとをもつ所定のパイロット信号のシーケンスについて、積分器234および236へ相互接続されて、(I−予測,Q−予測)=(1,1)に対する最大出力を生成するI−タップおよびQ−タップは、タップ224dおよび225dである。これは、予測されるパイロット信号のシーケンスにおいて、(I−予測,Q−予測)の(1,1)は所定のパイロット信号のシーケンス内に現れる第4の組合せであり、I−タップ224dおよびQ−タップ225dが、それぞれI−入力220およびQ−入力222から、それぞれI−第1のライン228およびQ−第1のライン230に沿う第4のタップの対であるからである。
【0049】
したがって、図5に示したように、I−タップ値の1はタップライン240dを通ってI−積分器234へ直接にルート設定され、Q−タップ値の1はタップライン240hを通ってQ−積分器236へ直接にルート設定される。これは、最大値の1および1をI−積分器234およびQ−積分器236へそれぞれルート設定して、最大出力値を生成する。
【0050】
チャート1の第2の行は、(I−予測,Q−予測)=(1,−1)において、I−タップおよびQ−タップが積分器234および236へどのように相互接続されるかを示している。最大の整合フィルタ出力信号を生成し、入力されたパイロット信号をQPSKで逆拡散するために、(I−予測,Q−予測)=(1,−1)において、第2の列のI−出力の列内の“−Q”は、Qタップ上の実際の値が反転されてI−積分器234へルート設定されていることを示している。第2の列のQ−出力の列内の“−I”は、Iタップ上の実際の値がQ−積分器236へ直接にルート設定されていることを示している。例えば1,−1,−1,1のI−チップのシーケンスと、−1,−1,1,1のQ−チップのシーケンスとをもつ所定のパイロット信号のシーケンスについて、(I−予測,Q−予測)の(1,−1)が第1の組合せとして生成される。したがって、積分器234および236に相互接続されて、(I−予測,Q−予測)=(1,−1)に対する最大出力を生成するI−タップおよびQ−タップは、I−タップ224dおよびQ−タップ225dであり、すなわち入力220および222の後の第1のライン228および230内の第1の組のタップである。
【0051】
したがって、図5に示したように、I−タップ224a上のIタップ値の1は、タップライン240aを通ってQ−積分器236へルート設定され、Q−タップ225a上のQ−タップ値の−1はタップライン240eを通ってインバータ241eを経由してI−積分器236へルート設定される。したがって、入力チップ値が予測されるチップ値に整合するとき、1は積分器234および236の両者へルート設定されて、タップ224aおよび225aに対する和を最大化する。
【0052】
チャート1の第3および第4の行は、チャート1の第1および第2の行に関して既に記載したやり方で構成されている。第3の行では、(I−予測,Q−予測)=(−1,1)において、タップ224cおよびタップ225c上の場合のように、I−タップ値の−1はタップライン240cを通ってインバータ241cを経由してQ−積分器236へルート設定され、Q−タップ値の1はタップライン240gを通ってI−積分器234へ直接にルート設定される。Iの値の−1が反転され、Qの値の1が直接にルート設定されるので、タップ224cおよび225c上で(−1,1)の予測値に整合するとき、積分器234および236はタップ224cおよび225cに対して最大に和を増加する。最後に、(I−予測,Q−予測)=(−1,−1)であるとき、タップ224bおよび225b上では、I−タップ値の−1はタップライン240bを通ってインバータ241bを経由してI−積分器234へルート設定され、Q−タップ値の−1はタップライン240fを通ってインバータ241fを経由してQ−積分器236へルート設定される。ここでも、タップ224dおよび225d上で(1,1)の予測値に整合するとき、このマッピングはこれらのタップ224dおよび225dに対する積分器234および236における最大の和を生成する。
【0053】
各積分器234および236は、タップライン240aないし240hからの入力を加算する。次にI−出力233およびQ−出力235は最後の積分器239へ供給される。最後の積分器239は、I−出力233およびQ−出力235の信号の値を平方することが好ましく、その結果を加算することが好ましい。このやり方では、最終積分器239は電圧信号からのエネルギの測定を効率的に生成する。このエネルギの測定は、多重ビットのディジタル信号であってもよく、整合フィルタのタップ上のディジタル信号は整合フィルタの所定のシーケンスに整合する倍数よりも比較的に大きくなる。
【0054】
タップ224aないし224d、および225aないし225bの8つのみを整合フィルタ内に示した。32,768チップの長さのディジタル信号において、整合フィルタの各第1のラインでは32,768までのタップを使用することができる。しかしながら、このような多数のタップをもつ整合フィルタを製造するのは、非常に困難で、比較的にコスト高であり、必要がない。パイロット信号のパターンの存在を検出するために、チップパターンの一部分のみを使用することが必要である。しかしながら、整合を誤る可能性を最小化するために、整合フィルタ212は、各第1のライン228、230内に少なくとも16のタップをもつことが好ましい。整合フィルタ212は、約1024のタップ、すなわちI−第1のライン228内の512のタップおよびQ−第1のライン230内の512のタップを含む。
【0055】
1.2288メガヘルツのレートでサンプリングし、サンプルをシフトし、連続するタップ上にそれらを保持することによって、整合フィルタ212は受信した信号のサンプルの履歴を構築することができる。さらに、従来の技術の項目において記載したように、異なる基地局によって送られるパイロット信号は互いに同じであるが、同位相内でシフトされるか、またはずらされる。したがって、整合フィルタ212のサンプリングレートは放送されたパイロット信号の周波数と同じであり、整合フィルタ212の各第1のライン228、230内に512のタップがあると仮定すると、各単一のチップのサンプルを獲得するとき、整合フィルタ212は所与の位相ずれのパイロット信号の全512のチップの整合を効率的に検査する。多数(理想的には全て)のタップが各積分器234および236へ、−1ではなく、+1をルート設定するとき、整合フィルタ212は整合を検出する。
【0056】
既に記載したように、整合フィルタ212において、タップ上の実際の値が予測値に整合するときのみ、1の値はタップから積分器234および236へルート設定される。さもなければ、−1は積分器234および236へルート設定され、積分器234および236の出力の大きさが低減し、最終積分器239からの整合フィルタ212の出力の大きさが低減する。したがって、整合フィルタ212のタップ上で予測チップ値に整合する受信したチップ値の数値がより増加すると、整合フィルタ212の出力の大きさはより大きくなる。図3aないし3dに関して既に記載したように、パイロット信号がより強くなると、所定のパイロット信号のシーケンスに整合するこのパイロット信号の受信したチップ値の数はより増加する。したがって、整合フィルタ212の出力の大きさが、受信したパイロット信号の相対的な強さの指標を与える。
【0057】
したがって、整合フィルタ212の出力242において生成される比較的に高い電圧の大きさは、所与の位相ずれの、比較的に強いパイロット信号の存在を示す。整合フィルタ212は、出力エネルギのレベルを出力242を介してエネルギの記憶および分類モジュール214へ送る。
【0058】
エネルギの記憶および分類モジュール214は、(RAMのような)メモリの能力および異なるエネルギレベルをもつ信号の分類を行う論理を含むことができる。比較的に大きい大きさの信号が整合フィルタの第1の出力242において検出されるとき、信号の大きさおよび位相のずれはエネルギの記憶および分類モジュール214によって記憶することができる。エネルギの記憶および分類モジュール214は、整合フィルタ212から検出情報を記憶するように構成することができる。例えば、エネルギの記憶および分類モジュール214は、所定の値よりも大きい大きさをもつ信号のみに関する情報を記憶するように構成することもできる。その代わりに、エネルギの記憶および分類モジュール214は、所与の大きさと関係する信号に関する情報のみを記憶することができる。これらの機能を実行するためのメモリおよび論理の構成要素の実行および構成は、この技術においてよく知られている。
【0059】
図4に示したように、エネルギの記憶および分類モジュール214の出力は、処理制御部218へ供給される。処理制御部218は、標準のマイクロプロセッサ、メモリ素子、およびデータとアドレスのバスを含むことができる。処理制御部218は、モバイルユニットの動作を全体的に制御する。さらに加えて、処理制御部は、それぞれバスライン217および215を通って整合フィルタ212およびエネルギの記憶および分類モジュール214を監視または制御することができる。例えば、処理制御部は、閾値のエネルギ値を設定し、エネルギの記憶および分類モジュール214以外で記憶された値を記憶またはクリアすることができる。これらの機能および別途記載する機能を実行するマイクロプロセッサおよび他の構成要素の実行および構成は、この技術においてよく知られている。
【0060】
従来の技術の項目に記載されているように、モバイルユニットが比較的に強いパイロット信号を位置付けて捕捉すると、パイロット信号は、モバイルユニットとパイロット信号を送った基地局との時間ベースを同期させる。このやり方では、モバイルユニットは、受信した比較的に強いパイロット信号の絶対的な位相ずれを与えられる。主検索器216が、現在同期している基地局のパイロット信号を検出するときを、整合フィルタ212が比較的に強いパイロット信号を検出するときと比較することによって、処理制御部218は整合フィルタ212によって検出される各パイロット信号の絶対的な位相ずれを判断することができる。
【0061】
検出したパイロット信号の位相ずれおよびエネルギに関する情報は、処理制御部218によって種々のやり方で使用することができる。処理制御部218は、例えば主検索器216に知らせて、上述の絶対的な位相ずれを検索し始める。さらに加えて、従来の技術の項目に記載したように、処理制御部212は、モバイルユニットが同期する基地局に関して決定を行う。加えて、従来の技術の項目に記載したように、処理制御部218は、モバイルユニットに最も近い基地局でない基地局上で同期している。したがって、エネルギの記憶および分類モジュール214は、一定の閾値を越える大きさをもつ信号が検出されたときに、制御ユニット218に知らせる。このため制御ユニット218は、現在同期している基地局以外の基地局と同期するか、否かを判断することができる。これは、エネルギの記憶および分類のモジュール214の出力から、一定の閾値を越えるエネルギレベルをもつ整合フィルタ212によって検出されるパイロット信号が最も早く到達するパイロット信号を構成していると判断されるときに行われる。その代わりに、エネルギの記憶および分類モジュール214が、一定の閾値を越えるエネルギが判断されるたびに処理ユニット218へ測定値を与えるのではなく、処理制御部218がエネルギの記憶および分類モジュール214を定期的にポーリングして、モバイルユニットが現在同期している位相ずれ以外の位相ずれにおいて比較的に大きい大きさのパイロット信号を検査する。
【0062】
既に記載したように、整合フィルタ212が受信し各サンプルによって、検索器210が、所与の位相ずれのパイロット信号の存在を効率的に検査することができる。好ましい実施形態では、検索器210は約0.81ミリ秒ごとにサンプルを得ることが好ましい。したがって、整合フィルタ212を取入れることによって、都合のよいことには、比較的に短い時間期間で全ての一連のパイロット信号の位相ずれを検索でき、32,768の一連の位相ずれにおいてパイロット信号の存在を検査するには約26.67ミリ秒(ms)のみが必要である。
【0063】
さらに加えて、整合フィルタ212はプログラマブルである必要はない。既に記載したように、パイロット信号のディジタルパターンは、全ての基地局に対して同じである。パターンの位相は、パターン自体ではなく、基地局間で変化する。したがって、このパターンの単一の部分は、整合フィルタ212内へ永久的に構成することができる。ゆえに、整合フィルタ212は比較的に低コストで相対的に製造できることが好都合である。さらに加えて、整合フィルタ212は、プログラマブルである必要はないので、比較的に少ない出力を消費することが好都合である。
【0064】
図4に示したように、整合フィルタ212およびエネルギの記憶および分類モジュール214は主検索器216と並列して使用されることが好ましい。図6は、主検索器216の構成要素を示すブロックダイヤグラムである。主検索器216は、従来の技術の項目において記載した検索器10と類似しており、逆拡散相関器250およびエネルギの記憶および分類モジュール252を含む。逆拡散相関器250の好ましい実施形態を図7に模式的に示した。相関器14がI−入力およびQ−入力の信号を単一の予測信号と相関させるように、逆拡散相関器250はI−入力およびQ−入力の信号を予測信号、または探索信号と相関させる。相関器250はさらに、好ましくはQPSK方式を使用して、パイロット信号の入力を逆拡散し、伝送中にパイロット信号310に対して行われた相対的な位相シフトを補正する。
【0065】
逆拡散相関器250はI−入力262およびQ−入力260を含んでおり、I−入力262およびQ−入力260の各々はQ−マルチプレクサ(Q-multiplexer, Q-MUX)264およびI−マルチプレクサ(I-multiplexer, I-MUX)266へ接続されている。Q−MUX264の出力は、制御ライン268の状態によって判断され、I−MUXの出力は制御ライン270の状態によって判断される。制御ライン268および270の状態は、排他的論理和(exclusive-or, XOR)ゲート276へのI−予測272およびQ−予測274によって判断される。I−予測およびQ−予測は、逆拡散相関器250が検索しているパイロット信号、すなわち予測パイロット信号の、それぞれI−成分およびQ−成分である。制御ライン270は反転バッファ278を含み、XORゲート276によって出力される状態を反転する。Q−MUX264の出力は、XORゲート278への1つの入力として働く。XORゲート278への他の入力はI−予測、すなわち主検索器216が検索しているパイロット信号のI−成分である。I−MUX266の出力は、XORゲート280への1つの入力として働く。XORゲート280への他の入力はQ−予測、すなわち主検索器216が検索しているパイロット信号のQ−成分である。
【0066】
XORゲート278の出力はQ−積分器282へ供給され、XORゲート280の出力はI−積分器284へ供給される。Q−積分器282およびI−積分器284の両者は、所定の時間期間における各入力上の信号を加算する。I−積分器282およびQ−積分器284の出力は最終積分器286へ供給され、最終積分器286ではQ−積分器およびI−積分器からの両方の出力を平方して、平方された値を一緒に加算して、最終出力288におけるエネルギ出力を生成する。次にこの値はエネルギの記憶および分類モジュール252へ供給される。
【0067】
逆拡散相関器250は、上述のチャート1にしたがって入力信号上でQPSKの逆拡散および相関を実行する。逆拡散相関器250は、予測されるディジタル信号入力(I−予測,Q−予測)に対してチャート1によって要求されている(I,Q)を出力する。例えば、(I−予測,Q−予測)=(1,−1)において、チャート1の第2の列にしたがって、I−積分器282にルート設定される信号であるI−出力は−Qであり、Q−積分器にルート設定される信号Q−出力はIである。したがって、受信したIinおよびQinが予測信号、すなわち(1,−1)であるとき、−Q=1であって、この値はI−積分器282およびI=1にルート設定され、かつI=1であって、この値はQ−積分器284にルート設定される。
【0068】
逆拡散相関器は次に示すようにこの関数を演算する。(I−予測,Q−予測)=(1,−1)において、XORゲート276の出力は1である。したがって、Q−MUX264はQin、すなわち−1の値を選択し、XORゲート278へ供給する。サンプリングれたパイロット信号がこの予測信号に整合するとき、すなわち(Iin,Qin)=(1,−1)であるとき、I−予測=1であり、XORゲート278は1を出力して、Q−積分器282によって実行される和に最大に加算する。I−チャンネル上で、XOR276の出力が1であるとき、インバータ278によって、I−MUX266への制御入力は−1の値をもつことになる。これはI−MUXの出力292上にIinを置く。Iin=1、およびQ−予測=−1において、XORゲート280の出力は1であり、I−積分器284によって演算される和に最大に加算する。チャート1に記載した(I−予測,Q−予測)の他の可能な組み合わせの整合は同様に、積分器282および284によって加算される1になる。このやり方では、入力信号(Iin,Qin)のパターンが予測信号(I−予測n,Q−予測n)のパターンに整合するとき、Q−積分器282およびI−積分器284によって生成される信号は比較的に大きい。
【0069】
既に記載したように、Q−積分器282およびI−積分器284の出力は、最終積分器286へ供給され、好ましくは平方されて加算される。したがって、逆拡散相関器250への入力が予測信号に整合するとき、最終積分器286へのエネルギ出力は比較的に高くなる。高いエネルギ出力を生成するために、入力信号は予測信号と整合し、予測信号の位相は、主検索器が検出を試行している信号の位相と同じでなければならない。
【0070】
さらに加えて、所与の位相についてのデータを収集して、整合するか否かを判断する時間は、積分器282および284の積分時間である。したがって、所与の位相ずれについてのデータを収集するために、同じ位相ずれの予測信号を逆拡散相関器250へ供給する。さらに、積分器282および284の積分時間は、所与の位相ずれのパイロット信号を探索する時間量に等しく設定される。このやり方では、所与の位相オフセットに対する整合のみが、最終出力288における最終出力エネルギに加えられる。整合フィルタ212のように、逆拡散相関器250は、好ましくは1.2288メガヘルツのパイロット信号の周波数で入力サンプルをとる。これは、予測信号が逆拡散相関器250へ供給されるのと同じ周波数である。
【0071】
予測信号が整合するときのみ、+1が積分器282および284へルート設定されるので、受信信号が予測信号に精密に整合しないときは、−1が積分器282および284へルート設定されることになる。したがってこれらの積分器の出力の大きさ、ゆえに、逆拡散相関器250の最終積分器286からの出力が低減される。図3aないし3dに関して既に記載したように、より強いパイロット信号が受信されると、実際のチップ値は理想的な、所与のパイロット信号のシーケンスのチップ値に整合する。したがって、より強いパイロット信号が受信されると、積分器282および284によってより多くの+1が加算され、このために加算される−1は低減し、逆拡散相関器250の出力の大きさはより大きくなる。このやり方では、逆拡散相関器の出力の大きさは、受信したパイロット信号の相対的な強さの指標を与える。
【0072】
各整合は、出力288において比較的に少量の全エネルギ値をのみを加える。したがって相関器250は予測信号と比較するための十分なサンプルをとって十分に高いエネルギを生成しなければならず、その結果比較的に強いパイロット信号が検出されるか、または若干ランダムに整合するだけかを合理的に判断できる。したがって所与の位相予測信号が整合データを収集するのに十分に長い時間期間の間逆拡散相関器250へ供給されて、比較的に強い整合が検出されたか否かを合理的に判断ができなければならない。パイロット信号が所与のずれにおいて存在する可能性が高いか否かが判断できる前に、上述の所定数の連続するサンプルを取らなければならないが、上述の所定数の連続するサンプルを収集する前に、相関が損われているのが明らかであるときは、サンプルの収集を早期に終了することができる。例えば、比較的に高いエネルギが生成されるときは、サンプリングし続けることができる。しかしながら所望のサンプルの相当な部分を収集した後で、比較的に低いエネルギが生成されているときは、積分器282、284、および286内の収集された情報は捨てられ、予測信号の位相をシフトすることができ、積分を時間ゼロから再スタートすることができる。
【0073】
逆拡散および相関モジュール250の最終出力288は、エネルギの記憶および分類モジュール252へ供給されることが好ましい。このモジュールは、図4に示したように、エネルギの記憶および分類モジュール214に実質的に同じであり、実質的に同じやり方で動作することができる。さらに、整合フィルタ212と逆拡散相関器250の両者が同じエネルギの記憶および分類モジュールへ供給することも考えられる。
【0074】
エネルギの記憶および分類モジュール252の出力は、処理制御部218へ接続されている。処理制御部218は、エネルギの記憶および分類モジュール252内に記憶された情報を使用して、モバイルユニットが同期していて、最も適切な基地局からデータ信号を受信しているか、否かを判断することができる。エネルギの記憶および分類モジュール214に関して、処理制御部218が定期的にエネルギの分類および貯蔵モジュール252をポーリングするか、またはさもなければエネルギの記憶および分類モジュール252は所定の閾値よりも高いエネルギを処理制御部218に知らせることができる。
【0075】
既に記載したように、逆拡散相関器250が検索している何れかの位相ずれのパイロット信号が、予測信号の位相によって判断される。したがって、第1の位相ずれにおいて検索することが可能であり、相当なエネルギが検出されないときは、単に基準信号の位相を変更することによって、他の位相ずれにおける検索に切換え、切換え後の位相は第1の位相から数百または数千のチップずれしていてもよい。さらに加えて、最大エネルギ情報が、全26.6ミリ秒の検索によって得られれる一方で、大きくないか、または予測されないエネルギが26.6ミリ秒の一部分のみの後で所与の位相ずれにおいて検出されるとき、この検索は捨てられ、新しい検索が別の位相ずれにおいて開始されることになる。
【0076】
したがって、整合フィルタ212と並列して相関器250を使用することによって、相関器250は、モバイルユニットが現在同期しているパイロット信号の位相ずれのあたりで基地局の位相ずれを検査することができる。同時に、整合フィルタ212は全ての一連の位相ずれをみて、相関器250が、パイロット信号の全ての一連の位相ずれの小さいサブセットのみを検査しているために捕らえ損ってしまった他の強いパイロット信号を検査できることが好都合である。整合フィルタ212は、比較的に短い時間期間(〜26.6ミリ秒)内のパイロット信号の全ての一連の位相ずれにおいてパイロット信号の強さに関する情報をモバイルユニットに与えるが、それでもなお、相当により高いレートで(例えば、2、3、またはそれ以上の隣り合う位相ずれは〜26.6ミリ秒内で検査することができる)、高い優先度の位相ずれ(例えば、現在同期している基地局に隣り合う基地局の位相ずれ)を監視できることが好都合である。
【0077】
逆拡散および相関モジュール250と並列して整合フィルタ212を使用すると、上述の効果が得られるが、整合フィルタ212自体のみを使用することも考えられている。さらに加えて、相関器と並列して、または相関器を使用せずに、2以上の整合フィルタを使用することも本発明の技術的範囲内である。2以上の整合フィルタを使用するときは、パイロット信号の全ての一連の位相ずれを検索するのに必要とされる時間量を低減することができる。例えば、2つの整合フィルタが使用されるときは、この2つの整合フィルタを、互いに離れている32,768の全ての一連の位相ずれの半分、すなわち互いに離れている16,384のチップをもつパイロット信号を検索するように構成することができる。このやり方では、全パイロット信号の一連の位相のずれを半分の時間で検索できることになる。3つ以上の整合フィルタを同様のやり方で使用することも考えられている。
【0078】
整合フィルタ212と、相関器250並びにエネルギの記憶および分類モジュール252、214との両者は、処理制御部218に実質的に依存して実行することができる。したがって、最小の処理制御部の資源のみを使用して、高いエネルギのパイロット信号を検出し、そのエネルギおよび位相ずれを記憶することができる。これは、他の重要なモバイルユニットの機能に対するプロセッサの制御時間を解放できることが好都合である。
【0079】
本発明は、上述の特定の実施形態に制限されないことが分かるであろう。本発明の多くの幅広く異なる実施形態は、本発明の技術的範囲から逸脱せずに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ディジタルセルラモバイルユニットで使用するためのより早期のパイロット信号検索器のブロックダイヤグラム。
【図2】 図1に示したパイロット信号の検索器で使用するための非常に簡単にされた相関器のブロックダイヤグラム。
【図3】 本発明にしたがって、第1の位相のパイロット信号、第1の位相のパイロット信号の一部分を検出する整合検出デバイス、およびこのような整合検出デバイスの出力を示すダイヤグラム(図3a)と、本発明にしたがって、第2の位相のパイロット信号、第2の位相のパイロット信号の一部分を検出する前の、図3aに示した整合検出デバイス、および整合検出デバイスの対応する出力を示すダイヤグラム(図3b)と、本発明にしたがって、図3bに示した第2の位相のパイロット信号、第2の位相のパイロット信号の一部分を検出する、図3aに示した整合検出デバイス、および整合検出デバイスの対応する出力を示すダイヤグラム(図3c)と、本発明にしたがって、比較的により低い電力のパイロット信号、比較的に低い電力のパイロット信号を検出する、図3aに示した整合検出デバイス、および整合検出デバイスの対応する出力を示すダイヤグラム(図3d)。
【図4】 本発明にしたがう逆拡散整合フィルタを含むパイロット信号検索器のブロックダイヤグラム。
【図5】 本発明にしたがう逆拡散整合フィルタであって、図3に示したパイロット信号の検索器に関連して使用できる逆拡散整合フィルタの模式的なダイヤグラム。
【図6】 図5に示した逆拡散整合フィルタと並列して使用できる図3に示した主検索器のブロックダイヤグラム。
【図7】 図5に示した主検索器と関連して使用できる逆拡散相関器の模式的なダイヤグラム。

Claims (13)

  1. ディジタルセルラ通信システムのモバイルユニットにおいてディジタル信号の存在を検出する信号検出装置であって、
    各々が受信したディジタル入力信号の単一のディジタル信号成分を保持する複数のタップと、前記複数のタップの少なくとも一部分に接続され、前記複数のタップによって保持されている前記受信したディジタル入力信号が所定のディジタルパターンに整合するときに比較的に大きい信号を生成する少なくとも1つの積分器とを含み、前記受信したディジタル入力信号を前記所定のディジタルパターンと比較する整合フィルタと
    前記比較的に大きい信号が生成されるとき相対時間を提供する主検索器と;
    前記提供された相対時間と絶対時間に基づいて前記ディジタルセルラ通信信号の位相ずれを決定するモバイルユニット処理制御部と;
    を含む信号検出装置。
  2. 前記整合フィルタが複数の遅延回路を含んでいて、前記複数の遅延回路が、隣り合う対の前記複数のタップ間に各々が位置付けられていて、所定の時間期間の間前記複数のタップの各々の上で前記単一のディジタル信号成分の1つを保持する請求項1記載の装置。
  3. 前記受信したディジタル入力信号が拡散ディジタル信号を含んでいて、前記整合フィルタが、
    前記拡散ディジタル信号を前記整合フィルタへ入力するための、同相入力および直角位相入力と、
    同相積分器および直角位相積分器と、
    複数のタップラインであって、各タップラインが前記複数のタップの1つを前記同相積分器と前記直角位相積分器の何れか一方と相互接続して、+1または−1を表わす単一のディジタル値を前記複数のタップの各々から前記同相積分器および前記直角位相積分器の何れか一方へ送って、前記拡散ディジタル信号を逆拡散する複数のタップラインとを含む請求項2記載の装置。
  4. 前記信号検出デバイスは、前記整合フィルタと並列接続された相関器を含み、前記相関器は、前記受信したディジタル入力信号と前記所定のディジタルパターンとを比較する請求項1記載の装置。
  5. 前記受信したディジタル入力信号が拡散ディジタル信号を含み、前記相関器が、
    前記拡散ディジタル信号を相関器へ入力するための同相入力および直角位相入力と、
    前記拡散ディジタル信号と比較される前記所定のディジタルパターンを入力するための少なくとも1つの予測信号入力と、
    前記同相入力に接続された同相マルチプレクサおよび前記直角位相入力に接続された直角位相マルチプレクサと、
    前記同相マルチプレクサに接続された同相積分器および前記直角位相マルチプレクサに接続された直角位相積分器とを含み、
    前記同相マルチプレクサおよび前記直角位相マルチプレクサが、前記拡散ディジタル信号を、前記同相積分器および前記直角位相積分器の何れか一方へルート設定して、前記拡散ディジタル信号を逆拡散する請求項4記載の装置。
  6. 前記整合フィルタおよび相関器が、前記処理制御部から分離している請求項5記載の装置。
  7. 前記信号検出デバイスによって検出される前記ディジタル信号が、セルラ基地局によって送られるディジタル遠隔通信パイロット信号である請求項6記載の装置。
  8. ディジタルセルラ通信信号を検出する方法であって、
    前記ディジタルセルラ通信信号を整合フィルタへ入力するステップと、
    前記整合フィルタにおいて、前記ディジタルセルラ通信信号のディジタルパターンと、所定のディジタルパターンとを比較するステップと、
    前記ディジタルセルラ通信信号の前記ディジタルパターンが前記所定のディジタルパターンと整合するとき比較的に高い整合フィルタ出力信号を生成するステップと
    前記比較的に高い整合フィルタ出力信号が生成されるとき相対時間を提供するステップと、
    前記提供された相対時間と絶対時間に基づいて前記ディジタルセルラ通信信号の位相ずれを決定するステップと、
    を含む方法。
  9. 前記ディジタルセルラ通信信号の前記ディジタルパターンを比較するステップが、
    前記整合フィルタ内で複数のタップの各タップ上で前記ディジタルセルラ通信信号の単一のディジタルパターンの成分を分離することと、
    前記単一のディジタルパターンの成分を、前記所定のディジタルパターンの単一のディジタルパターンの成分と比較することとを含む請求項8記載の方法。
  10. 前記ディジタルセルラ通信信号を前記整合フィルタへ入力するのと同時に、前記ディジタルセルラ通信信号を相関器へ入力するステップと、
    前記相関器において、前記ディジタルセルラ通信信号を所定のディジタルパターンと比較するステップと、
    前記ディジタルセルラ通信信号の前記ディジタルパターンが前記所定のディジタルパターンに整合するとき比較的に高い相関器の出力信号を生成するステップとを付加的にさらに含む請求項8記載の方法。
  11. 前記ディジタルセルラ通信信号を前記整合フィルタへ入力するステップが、拡散ディジタル信号を前記整合フィルタへ入力することを含む請求項8記載の方法。
  12. 前記整合フィルタ内で前記拡散ディジタル信号を逆拡散するステップをさらに含む請求項11記載の方法。
  13. 前記拡散ディジタル信号を前記整合フィルタへ入力するのと同時に、前記拡散ディジタル信号を相関器へ入力するステップと、
    前記相関器内の前記拡散ディジタル信号を逆拡散するステップと、
    前記相関器において、前記逆拡散ディジタル信号のディジタルパターンを所定のディジタルパターンと比較するステップと、
    前記逆拡散ディジタル信号の前記ディジタルパターンが前記所定のディジタルパターンと整合するとき、比較的に高い相関器の出力信号を生成するステップとを付加的にさらに含む請求項12記載の方法。
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