JP4764684B2 - スロットマシン - Google Patents

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本発明は、遊技媒体を投入後、スタート操作により回転を開始する複数のリール(回胴)を、定速回転後、各リールに付された絵柄,文字等の図柄が入賞ライン上で所定の配列となるよう停止させることによって、入賞図柄に応じた遊技媒体を獲得できるスロットマシン(回胴式遊技機)に関する。
一般に、スロットマシンは、遊技者が遊技媒体となる遊技用のメダル(コイン)を投入してスタートレバーを押下することにより、外周面に所定の絵柄や数字,文字等の図柄を表示した複数(通常3個)のリールが回転を開始し、定速回転後、任意のタイミングで停止ボタンが押されることでリールが停止し、停止したリールの図柄の配列に応じて所定数の遊技媒体が払い出される遊技機である(例えば、特許文献1,2参照)。
このようなスロットマシンでは、通常、ゲームの面白さを増すために、複数のリールが一定の確率で自動的に制御されて、各リールに付された図柄が入賞ライン上で所定配列となるよう停止する、所謂「内部抽せん」と呼ばれる入賞制御が行われる。
この内部抽せんによる制御は、スタートレバーの押下によりゲームが開始されると、ゲーム1回ごとにスロットマシン内部で自動的に内部当たりの抽せんが行われて当せん内容が決定され、その当せん内容に応じてリールの停止位置が制御されるもので、抽せんの結果ある内容に当せんすると、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リールに付された図柄がその当せん内容に応じた配列(入賞配列)となるように自動的に停止制御され(スベリ)、その入賞配列に応じた所定量の遊技媒体が払い出される。
より具体的には、内部抽せんの結果、ある内容に当せんすると、回転する複数のリールは、一定範囲内(例えば、該当する図柄の位置から図柄4コマ分の範囲内)で、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、図柄が所定の入賞ライン上でその当せん内容に応じた所定の入賞配列(例えば「7・7・7」や「BAR・BAR・BAR」等)となるように停止制御(入賞制御)される。
このようにリールの停止制御が行われることにより、各リールの停止ボタンの押下タイミングが、ある入賞内容の配列を構成する図柄(「7」,「BAR」等)を配列上に止めるタイミングからずれたとしても、そのずれが一定範囲内(その図柄から4コマ分等の範囲内)であれば、機械的制御によってその図柄が所定の入賞ライン上に位置するように止められ、入賞配列が構成される。
この停止制御の結果、遊技の巧拙等に拘わらず、遊技者が一定範囲内で停止ボタンを押下すれば、図柄が所定の入賞配列となるようにリールが自動的に停止され、停止された入賞配列に応じて所定量の遊技媒体が払い出される。その結果、初心者や遊技に不慣れな者であっても、一定の確率で所定量の入賞遊技媒体を獲得できることになる。
ここで、以上のようなリールの停止制御によって所定量の遊技媒体が払い出されるスロットマシンゲームでは、通常、遊技者に有利な特定遊技と、この特定遊技以外の遊技である通常遊技とが行われるようになっている。
特定遊技(役物)とは、内部抽せんの結果、所定の入賞役に当せんすると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することで特定遊技状態が開始し、通常遊技とは異なる制御で一回又は複数回のゲームが行われ、ある条件が成立することでその特定遊技状態が終了するというものである。
例えば、所謂「ボーナスゲーム」と呼ばれる遊技者に有利な特定遊技状態が知られている。このボーナスゲームには、例えば、「シングルボーナスゲーム(SB)」,「レギュラーボーナスゲーム(RB)」,「ビッグボーナスゲーム(BB)」などがある。
内部抽せんの結果、シングルボーナスゲーム(SB)(以下、略して「シングルボーナス(SB)」という。)に「当せん(フラグ成立)」し、シングルボーナス(SB)の入賞図柄でリールが停止して「入賞(スタート)」すると、次回のゲームのみが特定遊技状態となり、この次回のゲームでリールが所定の入賞図柄(例えば、「JAC・JAC・JAC」)で停止すると、所定数の遊技媒体が払い出されるようになっている。なお、シングルボーナス(SB)は、普通役物に該当するゲームとされる。
また、内部抽せんの結果、大量の遊技媒体の払出が可能となるレギュラーボーナスゲーム(RB)(以下、略して「レギュラーボーナス(RB)」という。)やビッグボーナスゲーム(BB)(以下、略して「ビッグボーナス(BB)」という。)等のボーナスゲームに当せんすると、当該ゲーム又は次回以降のゲームでリールの図柄が所定の入賞配列(例えば「7・7・7」)となるまで、その当せんの効果が維持され、その入賞図柄でリールが停止して「入賞(スタート)」すると、それ以降の一ゲーム又は数ゲームの間特定遊技状態となり、通常遊技中には得られない高い出玉率で遊技媒体の払出が行われるようになる。
具体的には、レギュラーボーナス(RB)に当せん・入賞した場合は、数ゲームが1セットとなったボーナスゲーム用の制御が行われ、そのボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役や大量払出のある所定の図柄配列が連続して揃うように抽せん及びリールの制御が行われ、例えば百枚以上の遊技媒体が払い出されるようになる。なお、レギュラーボーナス(RB)は、第一種特別役物に該当するゲームとされる。
また、ビッグボーナス(BB)に当せん・入賞した場合は、上記のレギュラーボーナス(RB)が数セット(例えば3セット)連続する制御が行われ、例えば数百枚の大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される。なお、ビッグボーナス(BB)は、第一種特別役物連続作動に該当するゲームとされる。
これらシングルボーナス(SB),レギュラーボーナス(RB),ビッグボーナス(BB)の他、特定遊技(役物)には、例えば、シングルチャレンジタイム(SCT)やチャレンジタイム(CT)が含まれる。
シングルチャレンジタイム(SCT)とは、内部抽せんの結果に関係なく停止ボタンの押下タイミングに応じて少なくとも一のリールが停止制御される遊技状態であって、次回のゲームのみをその状態とするものをいう。
このシングルチャレンジタイム(SCT)におけるリールの停止制御には、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄をそのまま入賞ライン上に停止させる制御(所謂「ビタ止め」)と、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄を基準としてこの図柄から所定図柄数(例えば、1コマや2コマなど)の範囲内にある図柄を入賞ライン上に停止させる制御(所謂「スベリ制御」)と、入賞ライン上の図柄の配列が所定の入賞配列とならないようにその図柄を入賞ライン上から外して停止させる制御(入賞阻止制御)とを含む。
そして、シングルチャレンジタイム(SCT)における停止制御は、内部抽せんの結果とは無関係に行われ、遊技者は自己の技量より、内部抽せんの結果に拘わらず図柄を揃えることができることになる。例えば、内部抽せんの結果が「ハズレ」であったとしても、停止ボタンを押下した時点で入賞ライン上に位置していた図柄が3リールとも「小役」であるために入賞ライン上に「小役,小役,小役」が揃えば(すなわち、ビタ止めやすべり制御によって「小役,小役,小役」が揃えば)、入賞する。
また、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄の配列が「小役,小役,小役」ではなかったものの、その押下時点で入賞ライン上に位置していた図柄を基準として所定図柄数の範囲内に「小役」があるときは、内部抽せんの結果が例えば「ハズレ」であったとしても、その「小役」を入賞ライン上に停止させるようにスベリ制御を行い、この制御が三つのリールの全て又は一部に対して行われて「小役,小役,小役」が揃うことで、入賞する。
さらに、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄の配列が入賞を回避すべき図柄の配列(例えば、ビッグボーナスゲームに入賞することを意味する「7,7,7」など)である場合には、入賞阻止制御により、一又は二以上のリールにおけるその図柄(「7」)を入賞ライン上から外して停止させ、その入賞を回避する。
このような停止制御が行われるシングルチャレンジタイム(SCT)では、通常、スベリ制御の行われる図柄数の範囲が1コマ又は2コマ程度と少なくなっており、しかも、内部抽せんの結果の如何を問わず停止ボタンの押下タイミングにほぼ従うかたちでリールが停止するため、所謂目押しを得意とする熟練の遊技者に有利な遊技状態とされている。
チャレンジタイム(CT)とは、所定の終了条件(例えば、払い出し総数が120枚)を満たすまで、シングルチャレンジタイム(SCT)が複数ゲーム行われる遊技状態をいう。
なお、シングルチャレンジタイム(SCT)は、第二種特別役物に該当するゲームとされる。また、チャレンジタイム(CT)は、第二種特別役物連続作動に該当するゲームとされる。
以上述べた特定遊技(役物)においては、所定の図柄が高確率で入賞ライン上に揃うように制御され、これにより、所定量あるいは大量の遊技媒体の獲得が可能となっている。
このように、従来のスロットマシンでは、大当たり(特定遊技(役物)の入賞)により発生する特定遊技状態において、遊技者に有利な大量の遊技媒体の払い出しが行われるように制御されるものであり、このことがスロットマシンの最大の特徴となっている。
一方、通常遊技とは、特定遊技状態が開始していない状態での遊技をいい、遊技が継続して行われる場合には、特定遊技状態の終了後、次の特定遊技状態が開始されるまでの遊技が通常遊技となる。
なお、例えば、ビッグボーナス(BB)の終了後、引き続きリプレイタイム(RT)が開始されるような場合には、それらビッグボーナス(BB)とリプレイタイム(RT)との間に通常遊技は存在しないことになり、この場合は、リプレイタイム(RT)が終了して次のゲーム以降が通常遊技となる。
このような通常遊技においては、内部抽せんの結果として、一ゲーム毎に少量(例えば2枚,7枚等)の遊技媒体の払出がある「小役」や、遊技媒体の投入なしで次回の遊技が行える「再遊技(リプレイ、RP)」、遊技媒体の払出のない「ハズレ」の停止制御が行われる。この通常遊技における抽せん結果の効果はそのゲーム限り有効なものとなり、以降のゲームではその効果は消失するようになっている。
一般に、スロットマシンゲームでは、一定確率で発生する特定遊技(役物)を除いては、この一ゲーム単位で行われる通常遊技の繰り返しが原則となる。
この通常遊技において、内部抽せんの結果として、所定の確率で、シングルボーナス(SB)や、レギュラーボーナス(RB)、ビッグボーナス(BB)(さらに、搭載している場合には、シングルチャレンジタイム(SCT)やチャレンジタイム(CT))などに当せんするようになっており、これら当せんの内容に応じたリールの停止制御が行われる。
そして、停止制御により、入賞ライン上に所定の図柄が揃って特定遊技(役物)に入賞すると、次のゲームから特定遊技状態が開始され、遊技者に有利となるような制御が行われる。一方、リールの停止制御が行われても入賞ライン上に所定の図柄が揃わず特定遊技(役物)に入賞しなかったときは、特定遊技状態は開始されず、次のゲームも引き続き通常遊技状態による遊技が行われることになる。
ところで、上述したように、スロットマシンにおいては、スタート操作に伴って内部抽せんが行われるが、その内部抽せんの抽せん確率は、所定の抽せん確率テーブルによって定められている。
この抽せん確率テーブルの具体例を、図12(a),(b)に示す。同図(a)は、3枚賭け専用機(通常遊技における遊技媒体(メダル)の賭け数が3枚に限定された遊技機)における遊技状態ごとの抽せん確率の具体例、同図(b)は、1枚〜3枚賭け機(通常遊技における遊技媒体(メダル)の賭け数が1枚,2枚,3枚のいずれをも可能とする遊技機)における遊技状態ごとの抽せん確率の具体例をそれぞれ示したものである。
同図(a),(b)に示すように、3枚賭け専用機と1枚〜3枚賭け機との双方において、抽せん確率テーブル上では、通常遊技中の小役の抽せん確率(1/10など),再遊技(RP)の抽せん確率(1/7.3),ビッグボーナス(BB)の抽せん確率(1/300など),レギュラーボーナス(RB)の抽せん確率(1/500など)、ビッグボーナス(BB)中の小役の抽せん確率(1/1)、レギュラーボーナス(RB)中の小役の抽せん確率(1/1)が、それぞれ定められている。
なお、ビッグボーナス(BB)中及びレギュラーボーナス(RB)中は、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)について抽せんされないため、抽せん確率は定められていない。
ここで、大量の遊技媒体の獲得が可能なビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)の抽せん確率は、小役や再遊技(RP)の抽せん確率に比べて非常に低くなっている。これは、ビッグボーナス(BB)等が頻繁に入賞して遊技者が過剰な利益を得ることを抑制するためである。
また、1枚〜3枚賭け機の場合、通常遊技では、遊技媒体(メダル)の賭け数が少なくなるほど抽せん確率が次第に低くなっている。しかも、3枚賭けや2枚賭けに比べて、1枚賭けの抽せん確率が非常に低いものとなっている。これは、3枚賭けが遊技者にとって有利な状態となるように定められたものである。
ところで、従来のスロットマシンにおいては、遊技者の射幸心を過度に煽らないようにするため、ボーナスゲームの抽せん確率は一定の低い水準、例えば、1/300や1/500程度に定められている。
このため、遊技者は、ボーナスゲームの当せん・入賞にある程度の期待はするものの、その期待度は抽せん確率に制約された期待度であり、それ以上の期待や興奮を高めながら遊技を行うことはできなかった。
ここで、意図的にボーナスが高確率で抽せんしているような状態をつくるものとして、所謂ストック機が提案されている。
ストック機は、当せんしたボーナスを一時貯めておき、後でまとめて放出するようにした遊技機である。これにより、擬似的に高確率状態をつくることはできる。
しかし、ストック機の場合、ボーナスのストックが貯まっているか貯まっていないかで遊技者にとって非常に不公平な状態をつくってしまうこととなっていた。
また、従来のスロットマシンには、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)と比較して抽せん確率が高く定められたシングルボーナス(SB)やシングルチャレンジタイム(SCT)を搭載した機種も存在する。
ところが、シングルボーナス(SB)等は、遊技者に有利な状態で行われるゲームが次回のゲームのみとなっているため、ビッグボーナス(BB)等のような大量獲得に結びつけることはできなかった。このため、シングルボーナス(SB)等は、ビッグボーナス(BB)等に比べて魅力の少ないゲームとなっていた。
さらに、ビッグボーナス(BB)等の抽せん確率の低さは、遊技媒体を大量に獲得したいとの遊技者の期待感を減少させるものであった。すなわち、遊技者は、遊技媒体の大量獲得を希望する一方で、ビッグボーナス(BB)等の入賞は抽せん確率で定められたものであって、大量獲得はそう簡単には実現し得ないものと考えるようになる。そして、このように遊技者のスロットマシンへの興味が減殺されてしまうと、遊技者にとって魅力がなくなるというだけでなく、遊技ホール側としても、来場者の減少等につながりかねないという問題があった。
こうした状況を改善して、遊技者にとって大量獲得の期待感の大きい魅力あるスロットマシン遊技を提供し、ホール側にとっても遊技者の来場を促して稼動率の向上を図ることができるスロットマシンとして、ビッグボーナス(BB)に依存しないゲーム性を有し、かつ、遊技媒体の大量獲得を実現可能とする新たなスロットマシンの提供が望まれるようになった。
このようなスロットマシンとしては、例えば、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)の組み合わせによって実現可能と考えられる。すなわち、内部抽せん用テーブルにおいて、通常遊技状態からチャレンジタイム(CT)への移行確率と、チャレンジタイム(CT)からシングルボーナス(SB)への移行確率と、シングルボーナス(SB)からチャレンジタイム(CT)への移行確率とを定めるにあたり、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)との間の移行確率を高くする。このようにすると、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)が繰り返される連荘状態を出現させ、遊技媒体の大量獲得が可能になる。
ただし、このようなゲーム性のスロットマシンでは、チャレンジタイム(CT)において、早期にシングルボーナス(SB)に当せんした場合と、終了間際にシングルボーナス(SB)に当せんした場合とでは、遊技媒体の獲得数に大きな差が生じてしまう問題がある。
この場合、チャレンジタイム(CT)からシングルボーナス(SB)への移行確率を、遊技媒体の賭け数に応じて変化させることで、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)の双方のメリットを享受できるようにすることができる。例えば、チャレンジタイム(CT)におけるシングルボーナス(SB)の当せん確率を、1枚賭けで高確率(例えば、1/1.2)、3枚賭けで低確率(例えば、0)とする。
このようにすると、チャレンジタイム(CT)に移行した後、3枚賭けで小役を獲得し、チャレンジタイム(CT)の終了条件に近づいたら、1枚賭けでシングルボーナス(SB)を当せんさせることができるので、シングルボーナス(SB)の当せんでチャレンジタイム(CT)がすぐに終わってしまったり、シングルボーナス(SB)に当せんすることなくチャレンジタイム(CT)が終了してしまうことがなく、遊技者にとって、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)の双方のメリットを享受できるようになる。
特開2000−342751号公報 特開2000−350809号公報
しかしながら、このようなスロットマシンでは、遊技者にとって最も有利になる遊技媒体の最適賭け数を、遊技状態にもとづいて一義的に特定できなくなるので、遊技者が賭け数を誤る可能性がある。例えば、遊技者の癖等でベットボタンを連打したり、3枚掛けから1枚賭けへの切り換えを忘れることがあり得る。このような場合には、シングルボーナス(SB)に当せんすることなくチャレンジタイム(CT)が終了し、大量獲得のチャンスが失われることになる。
なお、特許文献1には、遊技者に有利な賭け数を自動投入するスロットマシンが示されているが、このスロットマシンが自動投入する賭け数は、通常遊技状態における3枚賭けや、レギュラーボーナス(RB)における1枚賭けのように、遊技状態にもとづいて特定される最大賭け数(MAXベット)を自動投入するようにしたものであり、賭け数(規定数)に応じて各入賞の抽せん確率が異なるような場合には、同じ特定遊技状態においてもゲームの消化数等に応じて最も有利な賭け数は変わってくるものであり、このように最適賭け数が変化するような場合に、特許文献1の単なるMAXベット型のスロットマシンでは対応が不可能であった。
本発明は、上記各事情に鑑み本願発明者が鋭意研究を重ねた結果創作したものであり、遊技媒体の賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることにより、ビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得を実現可能とするとともに、遊技媒体の賭け数に応じて各種入賞の抽せん確率に変化を持たせつつ、各ゲームにおける遊技者にとって最適な遊技媒体の賭け数を支援することにより、賭け数の誤りによる遊技者の損失等を防止して、従来にはない魅力あるスロットマシン遊技を実現するスロットマシンの提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明のスロットマシンはスタート操作により回転を開始する複数のリールを、各リール上の図柄が所定の入賞配列となるよう停止させることにより、入賞図柄に応じた遊技媒体が払い出されるスロットマシンであって、ゲーム毎に行われる内部抽せんの抽せん確率を定めた内部抽せん用テーブルを記憶するとともに、内部抽せん用テーブルに定められた抽せん確率にもとづいて内部抽せんを行い、当該抽せんの結果に応じて、各ゲームを、通常遊技状態又は特定遊技状態のいずれかで行うように制御する制御部を備え、前記制御部は、前記内部抽せん用テーブルが、遊技媒体の賭け数に応じて少なくとも特定遊技状態における内部抽せんの抽せん確率を変化させる場合に、遊技状態によって一義的に特定されない遊技者にとって最も有利になる遊技媒体の最適賭け数を、ゲーム毎に決定する最適賭け数決定手段と、投入される遊技媒体が前記最適賭け数決定手段で決定された最適賭け数となるように支援する最適賭け数投入支援手段とを備える構成としてある。
このようにすると、遊技媒体の賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることにより、ビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得が可能なゲーム性を実現することができる。
そして、遊技媒体の賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることによっても、制御部で各ゲーム毎に最適賭け数が決定され、この最適賭け数の投入を促す最適投入支援が行われるので、遊技者は、どのような遊技状態にあっても、最も有利に最適賭け数を投入することができ、賭け数の誤りによって本来得られたであろう入賞や払出しを逸することがなくなり、遊技者の損失等を防止して魅力あるスロットマシン遊技を提供することができる。
具体的には、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数投入支援手段が、最適ベットボタンが操作されたとき、内部貯留されている遊技媒体を最適賭け数分だけ投入する構成としてある。
このようにすると、遊技者は、常に最適ベットボタンを操作するだけで、最適賭け数分の遊技媒体を投入することが可能になる。
これにより、遊技媒体の投入が容易になるだけでなく、賭け数を間違える可能性が大幅に低減される。
また、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数投入支援手段は、最適賭け数分の遊技媒体を投入した後、前記最適ベットボタンの操作を無視する構成としてある。
このようにすると、例えば、遊技者の癖で最適ベットボタンが連打され等、不用意,不必要に最適ベットボタンが操作されても、最適賭け数の投入状態を維持することができる。
また、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数投入支援手段は、内部貯留されている遊技媒体の数が最適賭け数よりも少ないとき、前記最適ベットボタンの操作を無視する構成としてある。
このようにすると、最適ベットボタンの操作時に、最適賭け数よりも少ない遊技媒体が投入され、遊技者がそれに気づかずにゲームを開始してしまう不都合を回避できる。
また、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数投入支援手段は、賭け数が相違する複数種類のベットボタンのうち、最適賭け数に対応するベットボタンのランプを点灯又は点滅させる構成としてある。
このようにすると、ランプが点灯又は点滅したベットボタンを押すだけで、最適賭け数分の遊技媒体を投入することが可能になる。
これにより、遊技媒体の投入が容易になるだけでなく、賭け数を間違える可能性が大幅に低減される。
また、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数投入支援手段は、最適賭け数を表示部に表示させる構成としてある。
このようにすると、表示された最適賭け数を参照することにより、最適な賭け数の遊技媒体を簡単に投入できるだけでなく、賭け数の間違いを防止できる。
また、本発明のスロットマシンは前記最適賭け数決定手段は、特定遊技状態における遊技媒体の獲得数、特定遊技状態のゲーム数、及び/又は、遊技状態の移行確率にもとづいて最適賭け数を決定する構成としてある。
このようにすると、特定遊技状態における遊技媒体の獲得数、特定遊技状態のゲーム数、及び/又は、遊技状態の移行確率にもとづいて最適賭け数が変化するようなゲーム性を実現しつつ、最適賭け数を誤りなく判断することができる。
また、本発明のスロットマシンは前記特定遊技状態は、所定の終了条件が成立するまでゲームが続く第一の特定遊技状態と、一回のゲームで終了する第二の特定遊技状態とを含み、前記内部抽せん用テーブルは、通常遊技状態から第一の特定遊技状態への移行確率と、第一の特定遊技状態から第二の特定遊技状態への移行確率と、第二の特定遊技状態から第一の特定遊技状態への移行確率とを定めるとともに、第一の特定遊技状態から第二の特定遊技状態への移行確率を、遊技媒体の賭け数に応じて変化させ、前記最適賭け数決定手段は、第一の特定遊技状態における遊技媒体の最適賭け数を、少なくとも第一の特定遊技状態の終了条件にもとづいてゲーム毎に確率的に判断する構成としてある。
このようにすると、第一の特定遊技状態を早期に終わらせることなく、第一の特定遊技状態と第二の特定遊技状態を繰り返し出現させ、遊技媒体の大量獲得が実現可能となる。
また、本発明のスロットマシンは前記第一の特定遊技状態は、チャレンジタイムからなり、前記第二の特定遊技状態は、シングルボーナスゲームからなる構成としてある。
このようにすると、チャレンジタイム(CT)を早期に終わらせることなく、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)を繰り返し出現させ、遊技媒体の大量獲得が実現可能となる。
以上のように、本発明によれば、遊技媒体の賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることにより、ビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得が可能になる。
そして、遊技媒体の賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせつつも、各ゲームにおける遊技者にとって最適な遊技媒体の賭け数を支援することができる。
これにより、遊技者は常に最適な賭け数で遊技を行うことができ、賭け数の誤りによる遊技者の損失等を防止して、従来にはない魅力あるスロットマシン遊技を提供することができる。
以下、本発明に係るスロットマシンの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態に示す本発明のスロットマシンは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、リールの回転開始処理,リールの停止制御処理,内部当たりの抽せん処理等を行わせる。このように、本発明にかかるスロットマシンにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク,その他コンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
[スロットマシン本体]
まず、図1、図2を参照して、本発明の一実施形態に係るスロットマシン本体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図、図2は、本実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
これら図に示すように、本実施形態のスロットマシンは、従来のスロットマシンと同様、スロットマシン1に備えられた複数のリール21a,21b,21cを回転させることによって入賞遊技媒体を獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
具体的には、スロットマシン1は、内部にマイクロコンピュータ等で構成された制御部10及び必要な機械,装置等を収納可能な筐体状に構成されており、筐体の前面側が前扉1aによって開閉可能に覆われている。
前扉1aは、図1及び図2に示すように、スロットマシン1の筐体にヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる扉体で、この前扉1aに前面パネル2とその他各部が備えられてスロットマシン1の正面部を構成している。
前扉1aの最上部には、表示器Lが備えられている。
表示器Lは、点灯・点滅するランプや液晶表示装置等からなる表示手段であり、大当たり当せん時や各種役の入賞時,遊技媒体の払出時等に、ランプが点灯・点滅したり、液晶表示装置に演出画像が表示されることによって所定の演出が行われるようになっている。
この表示器Lは、制御部10に備えられる表示器駆動回路18によって駆動制御される(図3参照)。
前面パネル2は、ほぼ中央部分に表示窓3が設けられ、筐体内の各リール21a〜21cが外部から視認可能となっている。
表示窓3は、スロットマシン1内部に配設された三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21c(図3参照)の視認用の窓部で、通常、無色透明又は有色透明な樹脂製パネル等からなり、三つの各リール21の周囲に描かれた複数の図柄のうち、縦方向に連続して隣接する複数(通常三つ)の図柄をそれぞれ視認,識別できるようになっている。
この表示窓3には、通常、入賞ライン表示が描かれており(図示省略)、所定の入賞ラインに沿って停止,配列されたリール21a〜21cの図柄の組合せによって、ゲームの入賞が決定されるようになっている。
前面パネル2の下側の前扉1aのほぼ中央部分には、スタートレバー4,停止ボタン5,メダル投入口6,精算ボタン6b,ベットボタン7等の遊技者が操作するためのボタン類が備えられている。
スタートレバー4は、三つの各リール21の回転を開始させるゲームスタート手段であり、このスタートレバー4が遊技者の操作によって押下されることで、後述する制御部10にスタート信号が出力され(図3参照)、本体内部の各リール21a〜21cが一斉に(又は順次)回転するようになっている。
また、このスタートレバー4の押下によりスタート信号が入力されることで、制御部10において後述する内部抽せんが行われる。
停止ボタン5は、回転するリール21を停止させる停止手段であり、三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cに対応して設けられた三つの停止ボタン(左)5a,停止ボタン(中)5b,停止ボタン(右)5cが備えられている。この各停止ボタン5a,5b,5cが遊技者の任意のタイミングで押下されることで、制御部10にストップ信号が出力され(図3参照)、対応する各リール21a,21b,21cの回転が停止されるようになっている。
従って、遊技者がこれらスタートレバー4及び停止ボタン5を操作することにより、三つのリール21a〜21cを回転及び停止させて、各リール21a〜21cに付された図柄を所定の入賞配列となるよう揃えるスロットマシン遊技を行うことができる。
メダル投入口6は、ゲームに使用される遊技媒体となるメダルの受け入れ口であり、このメダル投入口6から投入されたメダル数に応じてゲームが行えるようになっている。メダル投入口6の本体内部側には、図2に示すようにメダルセレクタ6aが備えられ、投入されたメダル数がカウントされ、そのメダル数を示すメダル信号が、本体内部の制御部10に出力されるようになっている。
また、メダル投入口6から投入されるメダルの数は、貯留メダル数として制御部10内のRAM12に記憶されるようになっており(図3参照)、遊技の開始に先立って、予め複数のメダルを投入し、貯留メダルとして貯留,記憶できるようになっている。この貯留メダル数は前面パネル2のクレジット表示部2bに数値として表示される。
精算ボタン6bは、遊技の終了時等に貯留メダルを精算するためのスイッチであり、この精算ボタン6bが押下されることで、貯留メダル分のメダルがホッパー装置30から遊技メダル払出口8に排出され、RAM12に記憶された貯留メダル数のデータも消去される。また、貯留メダルが精算されることでクレジット表示部2bの数値もゼロ表示となる。
メダルのベットボタン7は、貯留メダルがある場合に、その貯留メダルの中からゲームに賭けるメダルを投入する貯留メダル投入用のスイッチであり、従来のベットボタンとしては、一回の押下で1枚のメダルを貯留メダルから投入する1ベットボタン、一回の押下で2枚のメダルを貯留メダルから投入する2ベットボタン、一回の押下で一ゲームに投入可能な最大数のメダル(通常3枚)を貯留メダルから投入するMAXベットボタン等が備えられるが、本実施形態のスロットマシン1は、ベットボタン7として、1ベットボタン7aと最適ベットボタン7bを備える。
最適ベットボタン7bは、本発明特有のベットボタンであり、一回押下すると、後述する最適賭け数投入支援手段となる制御部10の制御により、遊技者にとって最も有利になる最適賭け数分のメダルが貯留メダルから投入されるようになっている。
ここで、最適賭け数とは、遊技状態にもとづいて一義的に特定される最適賭け数(通常遊技状態の3枚賭け、レギュラーボーナス(RB)の1枚賭け等)と、遊技状態にもとづいては一義的に特定できない最適賭け数があり、その詳細は後述する。
ベットボタン7が押下されると、その操作信号が制御部10に出力され(図3参照)、所定数のメダルが、RAM12に記憶された貯留メダルからゲームに投入される。そして、貯留メダルが投入されると、RAM12の貯留メダル数が投入数だけ減算され、クレジット表示部2bの表示数値も投入数だけ減ることになる。
スロットマシン1の最下部には、遊技メダル払出口8及びスピーカ9が備えられている。
遊技メダル払出口8は、停止ボタン5の押下によって停止されたリール21が所定の入賞配列となった場合に、筐体内のホッパー装置30から排出される入賞配列に応じた数量の入賞メダルが払い出されるようになっている。払い出されたメダル数は、リールの表示窓3の下側にある状態表示部を構成するペイアウト表示部2dに表示される。
スピーカ9は、遊技者に対してメロディ音やメッセージ音等の各種の音声を発生するようになっており、例えば、制御部10で内部抽せんが行われ、所定の大当たりや小役に当せんした場合や、入賞図柄が揃って大当たりや小役に入賞した場合等に、所定の演出音声や内部当たりを告知する音声等を発するようになっている。
このスピーカ9から発生される音声は、制御部10に備えられるサウンド回路17に生成・出力される(図3参照)。
図2に示すように、スロットマシン1の筐体内部には、三個のリール21a〜21cを回転及び停止駆動するドラムユニット20や、メダルを払い出すホッパー装置30、その他の機械,装置等が備えられている。
ドラムユニット20は、三つのリール21a,21b,21cと、三つのリール21a〜21cを回転自在に保持し、各リール21a〜21cに対応するステッピングモータ23a〜23cを回転駆動することで各リール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御を行うモータ駆動回路22と、停止された各リール21a〜21cの停止位置を検出して位置信号を制御部10に出力する回胴位置検出部24を備えている(図3参照)。
リール21は、既存のスロットマシンにおけるものと同様、外周に複数(通常21個)の絵柄や文字等の図柄が描かれた円筒状部分からなり、縦方向(図面上下方向)に回転する三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cが横方向(図面左右方向)に一列に並んで配設されている(図2参照)。
各リール21a〜21cに備えられる図柄は、各リールごとに等間隔で配設され、例えば「チェリー」や「BAR」,「リプレイ」等の文字や、スロットマシンのキャラクターや果物等を示す絵柄等が、所定の順番で表示されており、通常、各リールに21個ずつの図柄が表示されるようになっている。
そして、それらリール21a〜21cの図柄が、対応する停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、上述した表示窓3の入賞ラインに沿って所定の組合せで停止されることで入賞が決定される。
このような三つのリール21a〜21cは、制御部10とドラムユニット20のモータ駆動回路22及び回胴位置検出部24によって駆動制御及び停止制御される。
ドラムユニット20では、三つのリール21a〜21cは対応する三つのステッピングモータ23a〜23cによってそれぞれ回転自在に保持されており、スタートレバー4及び停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、モータ駆動回路22が制御部10からパルス(駆動)信号を入力してステッピングモータ23a〜23cを駆動して(図3参照)、対応するリール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御が行われる。
そして、制御部10で行われる内部抽せんの結果に応じてリール21の停止位置が制御されて、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、すなわち、各停止ボタン5a〜5cの押下タイミングがずれていても、一定範囲内(通常、図柄4コマの範囲内)で対応するリール21a〜21cの図柄が特定配列となるよう、リール21が停止制御されることになる。
これにより、スタートレバー4からのスタート信号を契機として制御部10で内部抽せんが行われ、制御部10からの制御信号によりドラムユニット20が制御されることで、停止ボタン5が押下されるタイミングに拘わらず、一定範囲内で内部抽せんの結果に応じた停止位置で各リール21a,21b,21cが停止されることになる。
ホッパー装置30は、筐体内のドラムユニット20の下側に配設されるメダル払出用の装置であり、払出用のメダルを収納するホッパー31と、ホッパー31を駆動して所定数のメダルを排出させるホッパー駆動回路32と、排出されたメダルの枚数を検出して払出数信号を制御部10に出力するメダル検出部33を備えている(図3参照)。
このホッパー装置30から排出されるメダルが、前扉1aの遊技メダル払出口8からスロットマシン前面に払い出されて遊技者に提供されることになる。
前面パネル2の表示窓3の下側には、内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dとが備えられている。
内部当たり告知部2aは、スロットマシン1の制御部10における内部抽せんの結果、所定の大当たりに当選した場合に点灯又は点滅するランプと、ランプの光によって絵柄等を透光表示させる透光表示部とを有している。
クレジット表示部2b,状態表示部2c及びペイアウト表示部2dは、それぞれ7セグメントLED等からなり、所定の数値が表示されるようになっている。
すなわち、クレジット表示部2bは、貯留メダル数が表示され、状態表示部2cは、特定遊技状態中のメダルの払出総数や消化ゲーム数が表示され、ペイアウト表示部2dは、各入賞払出時の払出数が表示される。
以上の内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dの各表示部は、制御部10に備えられた表示駆動回路16によって駆動制御される(図3参照)。
[制御手段]
次に、本実施形態のスロットマシン1を制御する制御部10について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部を示すブロック図である。
この図に示すように、制御部10は、上述したスロットマシン1の各部を制御する制御手段であって、CPU11,記憶手段となるRAM12及びROM13,基準クロックを発生するクロック発生回路14,内部抽せん用の乱数を発生する乱数発生回路15,各表示部2a〜2dを駆動する表示部駆動回路16,スピーカ9を介して音声を発生させるサウンド回路17,演出用の表示器Lを駆動させる表示器駆動回路18等を備えている。
まず、制御部10は、メダルセレクタ6aからのメダル信号及びベットボタン7(1ベットボタン7a,最適ベットボタン7b)からのメダル信号を入力し、メダル投入口6から投入されたメダルの枚数及びベットボタン7が押下されて賭けられたメダルの投入枚数を確認するとともに、ベットボタン7からのメダル信号に基づき、RAM12で記憶される貯留メダル枚数を減少させる。これにより、各ゲームに賭けられるメダル数が決定されることになる。
そして、本実施形態では、最適ベットボタン7bが操作されると、制御部10が、遊技者にとって最も有利になる遊技媒体の最適賭け数を当該ゲーム毎に決定し(最適賭け数決定手段)、決定された最適賭け数となるようにメダルの投入処理を行うようになっている(最適賭け数投入支援手段)。
また、制御部10は、スタートレバー4からのスタート信号及び停止ボタン5a〜5cからのストップ信号を入力することにより、リール21の制御信号となるパルス(駆動)信号をドラムユニット20へ出力し、リール21a〜21cを回転及び停止させる。これにより、ドラムユニット20では、スタート信号によってリール21a〜21cを回転させるとともに、停止ボタン5a〜5cの押下操作により入力されるストップ信号により、対応するリール21a〜21cを停止させることになる。
また、制御部10は、ドラムユニット20から入力されるマーカー信号により、各リール21a〜21cの停止図柄を認識し、この停止図柄が所定の入賞配列か否かを判定するようになっており、判定の結果、所定の入賞配列であるときは、入賞の種類に応じた枚数のメダルの払出処理を行うようになっている。
そして、以上のようなゲーム制御を行う制御部10は、各ゲーム毎に内部抽せんを行い、その内部抽せんの結果に従ってゲームを制御している。
内部抽せんは、各ゲーム毎に行われる抽せん処理であり、カウンタIC等からなる乱数発生回路15とROM13に予め設定,記憶された抽せんテーブルにより実行され、抽出された乱数が抽せんテーブルのいずれの領域に属しているかで、その属する領域が示す内容が抽せん結果として決定・当選するようになっている。
具体的に説明すると、乱数発生回路15は、所定の乱数幅の範囲(例えば1〜16384)で乱数を発生させる。抽せんテーブルは、ROM13に格納されるデータテーブルからなり、乱数値が取り得る範囲(1〜16384等)に対応して所定の当選内容が割り当てられている。
抽せんテーブルに設定される当選内容としては、大当たり(例えば、BB,RB等),小役,リプレイ,ハズレ等があり、抽せんテーブルにはこの当選内容が乱数幅の範囲に対応して割り当てられ、例えば、1〜55:大当たり、55〜1055:小役、1056〜16384:ハズレ、というように各内容が所定の当選確率となるように割り当てられている。
そして、スタートレバー4が押下された瞬間に乱数発生回路15から一の乱数が抽出され、その抽出された乱数が抽せんテーブルの値と照合されることにより、その乱数が属する当選内容が抽せん結果として決定され、その当選内容に応じてリール21の停止位置が制御され、ある入賞内容に当選すると、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リール21に付された図柄がその入賞内容に応じた配列となるように停止制御されることになる。
ところで、上述した抽せんテーブルは、乱数値の取り得る範囲内で各当せん内容(各遊技状態)を割り当てたものである。すなわち、抽せんテーブルは、乱数各値と遊技状態との対応表となっている。そして、その抽せんテーブルから、各遊技状態の抽せん確率を求めることができる。すなわち、ある遊技状態(例えば、BB)の抽せん確率は、その遊技状態が割り当てられた乱数の数(例えば、55個)を乱数全体の数(例えば、16384個)で除算した数(ここでは、約1/300)となる。このような計算により各遊技状態の抽せん確率を算出し、これをまとめると、図4,図5,図12で示すような抽せん確率テーブルとなる。
なお、本実施形態においては、それら抽せんテーブルと抽せん確率テーブルとを総称して「内部抽せん用テーブル」という。
制御部10は、この内部抽せん用テーブルに定められた抽せん確率にもとづいて内部抽せんを行い、当該当せんの結果に応じて、各ゲームを、特定遊技状態又は通常遊技状態に制御する。
ここで、本実施形態の内部抽せん用テーブルは、遊技者にとって最も有利になるメダルの最適賭け数が、遊技状態にもとづいて一義的に特定されないように、特定遊技状態(例えば、CT)における内部抽せんの抽せん確率を、メダルの賭け数に応じて変化させる設定となっている。このようにすると、ビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得が可能なゲーム性を実現することができる。
そして、制御部10が、遊技状態によって一義的に特定されない遊技者にとって最も有利になる遊技媒体の最適賭け数を、ゲーム毎に決定する最適賭け数決定手段と、投入される遊技媒体が最適賭け数決定手段で決定された最適賭け数となるように支援する最適賭け数投入支援手段として機能するようになっている(図7〜図10参照)。
[内部抽せん用テーブルの具体例]
以下、本実施形態に係るビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得が可能なゲーム性を実現する内部抽せん用テーブルの具体例について説明する。ただし、ここで適用する「特定遊技状態」,「抽せん確率」,「賭け数」等は任意に定めることができ、以下の例に限定されないことは言うまでもない。
図4の(a)は、本実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用テーブルの第一具体例を示す説明図、図4の(b)は、第一具体例の内部抽せん用テーブルを使用した場合における獲得枚数期待値を示す説明図、図5の(a)は、本実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用テーブルの第二具体例を示す説明図、図5の(b)は、第二具体例の内部抽せん用テーブルを使用した場合における獲得枚数期待値を示す説明図である。
また、図6は、本一実施形態に係るスロットマシンの遊技状態の移行を示す説明図である。
図4及び図5に示す内部抽せん用テーブルは、一つの通常遊技状態と、二つの特定遊技状態(CT,SB)における内部抽せんの抽せん確率を定めている。通常遊技中においては、小役,リプレイ(RP),チャレンジタイム(CT)の当せんを可能とし、チャレンジタイム(CT)中においては、小役,シングルボーナス(SB)の当せんを可能にし、更に、シングルボーナス(SB)中においては、小役,リプレイ(RP),チャレンジタイム(CT)の当せんを可能としている。
チャレンジタイム(CT)は、所定の終了条件が成立するまでゲームが続く特定遊技状態であって、この遊技状態では、原則として、内部抽せんの結果に拘わらず図柄を揃えることができるため、目押しによって小役をほぼ100%獲得できる。本実施形態では、小役の払い出し枚数を15枚とし、払い出し総数が120枚でチャレンジタイム(CT)を終了させる。
シングルボーナス(SB)は、一回のゲームで終了する特定遊技状態であって、ここでチャレンジタイム(CT)に当せんすると、再びチャレンジタイム(CT)を行うことが可能になる。
図4及び図5に示す内部抽せん用テーブルでは、メダル賭け数(規定数)及び内部抽せんの確率を以下のように定めている。
すなわち、メダル賭け数については、通常遊技状態で3枚、チャレンジタイム(CT)で3枚又は1枚、シングルボーナス(SB)で2枚と定めている。
一方、抽せん確率については、通常遊技中における小役の抽せん確率を1/6.0、リプレイ(RP)の抽せん確率を1/7.3、チャレンジタイム(CT)の抽せん確率を1/300と定め、チャレンジタイム(CT)中の1枚賭けにおけるシングルボーナス(SB)の抽せん確率を1/1.2(第二具体例では、1/1.0)と定め、更に、シングルボーナス(SB)中における小役の抽せん確率を1/6.0、リプレイ(RP)の抽せん確率を1/7.3、チャレンジタイム(CT)の抽せん確率を1/1.5と定める。
すなわち、チャレンジタイム(CT)中におけるシングルボーナス(SB)の抽せん確率は、メダルの賭け数に応じて変化する。これにより、遊技者に最も有利な遊技媒体の賭け数を、遊技状態にもとづいて一義的に特定することが困難になる。
このような内部抽せん用テーブルを適用したスロットマシン1では、図6に示すように遊技状態が移行する。
まず、初期の遊技状態は通常遊技状態であり、遊技者は、チャレンジタイム(CT)の入賞を期待しながら遊技を行う。ここで、チャレンジタイム(CT)に入賞すると、遊技者に有利なチャレンジタイム(CT)に移行する。チャレンジタイム(CT)では、遊技者の目押しによって小役をほぼ100%獲得できるので、所定の終了条件(例えば、払い出し総数120枚)を満たすまでの間に、遊技者は多くのメダルを獲得できる。また、チャレンジタイム(CT)では、シングルボーナス(SB)の抽せん確率が高く設定されているので(図4(a)の例では「1/1.2」、図5(a)では「1/1.0」)、チャレンジタイム(CT)の終了後にシングルボーナス(SB)を行うチャンスが与えられる。
そして、シングルボーナス(SB)では、チャレンジタイム(CT)の抽せん確率(図4(a),図5(a)の例では「1/1.5」)が高く設定されているので、高い確率で再びチャレンジタイム(CT)に入賞することができる。これにより、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)が繰り返される連荘状態を出現させ、遊技媒体の大量獲得が可能になる。
ここで、このようなゲーム性のスロットマシン1では、チャレンジタイム(CT)中におけるシングルボーナス(SB)の抽せん確率を、メダルの賭け数(規定数)に応じて異ならせてあるので、チャレンジタイム(CT)中に、早期にシングルボーナス(SB)に当せんした場合と、終了間際にシングルボーナス(SB)に当せんした場合とでは、メダルの獲得数に大きな差が生じてしまうことになる。
具体的には、チャレンジタイム(CT)におけるシングルボーナス(SB)の当せん確率は、1枚賭けで高確率(図4(a)の例では「1/1.2」、図5(a)では「1/1.0」)とし、3枚賭けで低確率(図4(a),図5(a)の例では「0」)としてあるので、例えば、チャレンジタイム(CT)に移行した後、すぐに1枚賭けとすると、シングルボーナス(SB)に当せんすることでチャレンジタイム(CT)が終わってしまうことになる。
一方、チャレンジタイム(CT)に移行後、3枚賭けで小役を獲得し、チャレンジタイム(CT)の終了条件に近づいたら、賭け数を1枚賭けとすることでシングルボーナス(SB)を当せんさせるようにすれば、シングルボーナス(SB)の当せんでチャレンジタイム(CT)がすぐに終わってしまったり、シングルボーナス(SB)に当せんすることなくチャレンジタイム(CT)が終了してしまうことを回避して、可能な限り多くのメダルを獲得することできる。
このように、本実施形態のチャレンジタイム(CT)においては、各ゲーム毎に何枚賭けとするかで最終的なメダルの獲得枚数に大きな差が出るようになっており、各ゲームにおける最適なメダルの賭け数が重要なものとなる。
そして、本実施形態では、このメダルの最適賭け数が。制御部10によって決定される、遊技者のメダル投入を支援するようになっている。
次に、制御部10で決定されるチャレンジタイム(CT)における最適賭け数について、図4の(b)及び図5の(b)を参照して説明する。
なお、以下に示す最適賭け数の決定では、チャレンジタイム(CT)においては、小役(払い出し15枚)を100%獲得でき、払い出し総数が120枚になると終わることとする。また、賭け数が1枚のときは、シングルボーナス(SB)に当せんすると、必ずシングルボーナス図柄が揃い、小役は獲得できないものとし、そのときのシングルボーナス(SB)の払い出しは0枚とする。
まず、チャレンジタイム(CT)を3枚賭けで行うと、小役を100%獲得できる反面、シングルボーナス(SB)の当せん確率が0%であるので(図4(a),図5(a)参照)、ゲームを8回行うとメダルの払い出し総数が120枚(小役15枚×8ゲーム=120枚)に到達し、シングルボーナス(SB)に当せんすることなく、チャレンジタイム(CT)が終了してしまうことになる。
従って、遅くとも8回目のゲームは、1枚賭けで行う必要がある。
このように、チャレンジタイム(CT)においては、何回目のゲームまで3枚賭けにし、何回目のゲームから1枚賭けにするかによって遊技者が獲得できるメダルの総数が異なることになり、いずれのゲームでメダルを何枚賭けるべきか、すなわち、当該ゲームにおける最適賭け数が何枚であるかが重要となり、この最適賭け数が、最適賭け数決定手段となる制御部10で決定されることになる。
図5の(a)に示す内部抽せん用テーブルを適用したスロットマシン1では、1枚賭けのゲームでシングルボーナス(SB)を100%獲得できるので、チャレンジタイム(CT)中における最適賭け数としては、図5(b)に示すように、1〜7回目のゲームで3枚、8回目のゲームで1枚となる。
これは、何ゲーム目で3枚賭けから1枚賭けに移行するかによって、図5(b)に示すように、CT1回の獲得枚数期待値,SBへの移行率,CT連荘(連続)回数が求められ、これらの値から求められるCT連荘中の総獲得枚数期待値の大きさによって決定される。
このようにして、最適賭け数は、チャレンジタイム(CT)におけるメダルの獲得数、チャレンジタイム(CT)のゲーム数、シングルボーナス(SB)への移行確率などにもとづいて確率的に決定される。
一方、図4の(a)に示す内部抽せん用テーブルを適用したスロットマシン1では、チャレンジタイム(CT)の1枚賭けによるシングルボーナス(SB)の抽せん確率が1/1.2であるため、8回目のゲームで1枚賭けすると、シングルボーナス(SB)に当せんすることなく、チャレンジタイム(CT)が終了する可能性が16.7%ある。
すなわち、図4の(a)に示す内部抽せん用テーブルを適用する場合、図4の(b)に示すように、1〜8回目のいずれのゲームで1枚賭けに切り換えたかによって、CT1回の獲得枚数期待値,SBへの移行率,CT連荘(連続)回数と、これらの値から求められるCT連荘中の総獲得枚数期待値の大きさ変動することになり、図5の場合と同様、CT連荘中の総獲得枚数期待値の大きさによって最適賭け数が決定されることになる。
具体的には、1回目のゲームから1枚賭けをした場合の各ゲームの獲得枚数期待値は、小役(払い出し15枚)に入賞する確率、すなわちSBに入賞しない確率で得られることになるから、1回目のゲームでは2.50枚(15枚×(1−1/1.2))、2回目のゲームでは0.42枚(15枚×(1−1/1.2))、3回目のゲームでは0.07枚(15枚×(1−1/1.2))、4回目のゲームでは0.01枚(15枚×(1−1/1.2)4)となり、以降のゲームにおける入賞枚数期待値はほぼ0枚となる。その結果、CT1回の獲得枚数期待値はほぼ3.00枚であり、8回のゲーム中にSBへの移行率はほぼ100%である。また、SB中にCTに当せんしてCTが繰り返される平均連荘回数は3.00回(1/(1−1/1.5))であり、トータルのCT連荘中の総獲得枚数期待値は9.0枚(3.00×3.00)となる。
そして、同様の方法で2〜8回目の各ゲームで1枚賭けに切り換えた場合の総獲得枚数期待値を求めると、図4(b)に示すように、それぞれ54.00枚、99.00枚、143.96枚、188.70枚、231.81枚、264.08枚、241.88枚となり、7回目のゲームから1枚賭けに切り換えた場合の獲得枚数期待値が最も多くなっている。
従って、図4の(a)に示す内部抽せん用テーブルを適用したスロットマシン1では、チャレンジタイム(CT)における最適賭け数が、1〜6回目のゲームで3枚、7回目以降のゲームで1枚となり、この最適賭け数が最適賭け数決定手段となる制御部10で決定されることになる。
[遊技媒体投入処理]
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の遊技媒体投入処理について、図7〜図10を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係るスロットマシンの遊技媒体投入処理を示すフローチャート、図8は、本実施形態に係るスロットマシンの最適ベットボタン処理を示すフローチャート、図9は、本実施形態に係るスロットマシンの1ベットボタン処理を示すフローチャート、図10は、本実施形態に係るスロットマシンのメダル処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部10は、まず、メダルの最適賭け数を決定する(S11:最適賭け数決定手段)。
ここで、決定される最適賭け数には、上述したように、遊技状態にもとづいて一義的に特定される最適賭け数(通常遊技状態の3枚賭け、シングルボーナス(SB)の1枚賭け)だけでなく、遊技状態にもとづいて一義的に特定できない最適賭け数(チャレンジタイム(CT)の3枚賭け又は1枚賭け)も含まれる(図4,図5参照)。
次に、サブルーチンとして定義される最適ベットボタン処理(S12:最適賭け数投入支援手段)、1ベットボタン処理(S13)及びメダル投入処理(S14)を実行した後、何れかの処理で規定数分の投入があったか否かを判断するとともに(S15)、スタートレバー操作を判断する(S16)。そして、規定数分の投入があり、かつ、スタートレバー操作が行われるまで、最適ベットボタン処理、1ベットボタン処理及びメダル投入処理が繰り返し実行される。
図8に示すように、最適ベットボタン処理では、まず、最適ベットボタン7bの操作を判断し(S21)、この判断結果がYESのときは、最適賭け数と貯留メダル数(クレジット数)を比較し、クレジット不足を判断する(S22)。
この判断結果がYESのときは、ただちに上位ルーチンに復帰し、結果的に最適ベットボタン7bの操作が無視される。また、クレジット不足でない場合は、最適賭け数分のメダルが既に投入済みであるか否かを判断する(S23)。この判断結果がYESのときは、ただちに上位ルーチンに復帰し、結果的に最適ベットボタン7bの操作が無視される。一方、クレジット不足でなく、かつ、最適賭け数分のメダルが未投入である場合は、貯留メダルの中から最適賭け数分のメダルを投入する(S24)。
図9に示すように、1ベットボタン処理では、まず、1ベットボタン7aの操作を判断し(S31)、この判断結果がYESのときは、貯留メダル数(クレジット数)が0か否かを判断する(S32)。この判断結果がYESのときは、ただちに上位ルーチンに復帰し、結果的に1ベットボタン7aの操作が無視される。また、クレジット不足でない場合は、規定数の上限までメダルが投入されているか否かを判断する(S33)。この判断結果がYESのときは、操作前の投入枚数をクリアし、投入枚数を1枚とする(S34)。また、規定数の上限までメダルが投入されていない場合は、操作前の投入枚数をインクリメントする(S35)。
図10に示すように、メダル投入処理では、まず、メダル投入口6からメダルが投入されたか否かを判断する(S41)。この判断結果がYESのときは、規定数の上限までメダルが投入されているか否かを判断する(S42)。この判断結果がNOのときは、操作前の投入枚数をインクリメントする一方(S43)、判断結果がYESのときは、貯留メダル枚数(クレジット枚数)が上限に到達しているか否かを判断する(S44)。そして、この判断結果がNOの場合は、貯留メダル枚数(クレジット枚数)をインクリメントする一方(S45)、判断結果がYESの場合は、投入されたメダルを返却する(S46)。
以上のように構成された本実施形態のスロットマシン1によれば、まず、メダルの賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることにより、ビッグボーナス(BB)のみに依存することなく、遊技媒体の大量獲得が可能なゲーム性を実現することができる。
そして、制御部10で各ゲーム毎に最適賭け数が決定され、この最適賭け数の投入を促す最適投入支援が行われるので、メダルの賭け数に応じて特定遊技状態における抽せん確率に変化を持たせることによっても、遊技者は、どのような遊技状態にあっても、最も有利に最適賭け数を投入することができる。
これによって、賭け数の誤りによって本来得られたであろう入賞や払出しを逸することがなくなり、遊技者の損失等を防止して魅力あるスロットマシン遊技を提供することができる。
また、本実施形態では、最適ベットボタン7bの操作に応じて、貯留メダルを最適賭け数分だけ投入するので、遊技者は、常に最適ベットボタン7bを操作するだけで、最適賭け数分のメダルを投入することが可能になる。これにより、メダルの投入が容易になるだけでなく、賭け数を間違える可能性が大幅に低減される。
また、本実施形態では、最適賭け数分のメダルを投入した後、最適ベットボタン7bの操作を無視するので、遊技者の癖で最適ベットボタン7bが連打されても、最適賭け数の投入状態を維持することができる。
また、貯留メダル数が不足しているときも、最適ベットボタン7bの操作を無視するので、最適賭け数よりも少ないメダルが投入され、遊技者がそれに気づかずにゲームを開始してしまう不都合を回避できる。
また、最適賭け数の決定は、特定遊技状態におけるメダルの獲得数、特定遊技状態のゲーム数、遊技状態の移行確率などにもとづいて行われるので、これらの条件に応じて最適賭け数が変化するようなゲーム性を実現しつつ、最適賭け数を誤りなく決定することができる。
また、特定遊技状態としては、所定の終了条件が成立するまでゲームが続くチャレンジタイム(CT)と、一回のゲームで終了するシングルボーナス(SB)とを含み、内部抽せん用テーブルは、通常遊技状態からチャレンジタイム(CT)への移行確率と、チャレンジタイム(CT)からシングルボーナス(SB)への移行確率と、シングルボーナス(SB)からチャレンジタイム(CT)への移行確率とを定めるとともに、チャレンジタイム(CT)からシングルボーナス(SB)への移行確率を、メダルの賭け数に応じて変化させ、制御部10は、チャレンジタイム(CT)におけるメダルの最適賭け数を、少なくともチャレンジタイム(CT)の終了条件にもとづいてゲーム毎に確率的に判断するので、チャレンジタイム(CT)を早期に終わらせることなく、チャレンジタイム(CT)とシングルボーナス(SB)を繰り返し出現させ、メダルの大量獲得が実現可能となる。
なお、上述した実施形態では、最適賭け数投入支援手段となる制御部10が、最適ベットボタン7bの操作により最適賭け数のメダル投入するようにしていたが、制御部10とともに最適賭け数投入支援手段として機能するのは最適ベットボタン7bに限定されるものではない。
以下、最適賭け数投入支援手段の他の例について説明する。
図11の(a)は、本発明の他の実施形態に係るスロットマシンのベットボタンを示す説明図、図11の(b)は、本発明の他の実施形態に係るスロットマシンの最適賭け数表示部を示す説明図である。
図11の(a)に示す例では、賭け数が相違する3種類のベットボタン7(1ベットボタン7c,2ベットボタン7d,MAXベットボタン7e)を備えるとともに、これらのベットボタン7のうち、最適賭け数に対応するベットボタン7のランプ(図示せず)を点灯又は点滅させるようにしてある。ランプは、ベットボタン7に組み込まれたものであってもよいし、各ベットボタン7の近傍にそれぞれ配置されたランプであってもよい。このようにすると、ランプが点灯又は点滅したベットボタン7を押すだけで、最適賭け数分の遊技媒体を投入することが可能になるので、遊技媒体の投入が容易になるだけでなく、賭け数を間違える可能性が大幅に低減される。
また、図11の(b)に示す例では、最適賭け数を表示する最適賭け数表示部2eを備えている。この最適賭け数表示部2eは、制御部10で決定された当該ゲームの最適賭け数を示す数字を表示できる液晶パネルやLED等で形成され、視覚的に最適賭け数を表示できるものであれば良い。なお、この最適賭け数表示部2eを設ける位置には特に制限はないが、例えば、遊技者が見易い位置として、ベットボタン7やメダル投入口6の近傍等に設けることができる。
このような最適賭け数表示部2eを備えることにより、表示された最適賭け数を参照することで、遊技者は最適な賭け数の遊技媒体を簡単に投入できるだけでなく、賭け数の間違いを防止できるようになる。
以上、本発明のスロットマシンの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るスロットマシンは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、スロットマシンの内部抽せんにより抽せん,決定される入賞内容としては、小役,リプレイ(RP),チャレンジタイム(CT),シングルボーナス(SB)などを挙げているが、ビッグボーナス(BB),レギュラーボーナス(RB),シングルチャレンジタイム(SCT)などを用いてもよい。
また、上述した実施形態のスロットマシンでは、使用する遊技媒体がメダル(コイン)の場合を示したが、本発明に係るスロットマシンに使用可能な遊技媒体はメダルに限られず、例えば、パチンコ球と同様の遊技球を遊技媒体として使用することもできる。このような遊技球を使用して遊技可能なスロットマシンは、一ゲームに賭ける遊技媒体数が多く(通常、1〜15個)、最適賭け数に多くのバリエーションが発生する可能性があるので、本発明の効果が顕著になる。
本発明は、遊技媒体を投入後、スタート操作により回転を開始する複数のリール(回胴)を、定速回転後、各リールに付された絵柄,文字等の図柄が入賞ライン上で所定の配列となるよう停止させることによって、入賞図柄に応じた遊技媒体を獲得できるスロットマシン(回胴式遊技機)に適用される。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部を示すブロック図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用テーブルの第一具体例を示す説明図、(b)は、第一具体例の内部抽せん用テーブルを使用した場合における獲得枚数期待値を示す説明図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用テーブルの第二具体例を示す説明図、(b)は、第二具体例の内部抽せん用テーブルを使用した場合における獲得枚数期待値を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの遊技状態の移行を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの遊技媒体投入処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの最適ベットボタン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの1ベットボタン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのメダル処理を示すフローチャートである。 (a)は、本発明の他の実施形態に係るスロットマシンのベットボタンを示す説明図、(b)は、本発明の他の実施形態に係るスロットマシンの最適賭け数表示部を示す説明図である。 (a),(b)は従来例に係るスロットマシンの内部抽せん用テーブルを示す説明図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 前面パネル
3 表示窓
4 スタートレバー
5(5a,5b,5c) 停止ボタン
6 メダル投入口
7a 1ベットボタン
7b 最適ベットボタン
8 遊技メダル払出口
9 スピーカ
10 制御部
20 ドラムユニット
21(21a,21b,21c) リール
30 ホッパー装置

Claims (1)

  1. スタート操作により回転を開始する複数のリールを、各リール上の図柄が所定の入賞配列となるよう停止させることにより、入賞図柄に応じた遊技媒体が払い出されるスロットマシンであって、
    ゲーム毎に行われる内部抽せんの抽せん確率を定めた内部抽せん用テーブルを記憶するとともに、内部抽せん用テーブルに定められた抽せん確率にもとづいて内部抽せんを行い、当該抽せんの結果に応じて、各ゲームを、通常遊技状態又は特定遊技状態に制御する制御部を備え、
    前記内部抽せん用テーブルが、少なくとも一の特定遊技状態における内部抽せんの抽せん確率を、遊技媒体の賭け数に応じて異なる値に設定し、
    前記制御部は、
    前記内部抽せん用テーブルの抽せん確率にもとづいて、前記一の特定遊技状態における抽せん確率を遊技媒体の賭け数に応じて変化させる場合に、
    当該一の特定遊技状態において獲得できるであろう遊技媒体数を示す所定の総獲得数期待値をゲーム毎に算出し、総獲得数期待値が最も多くなる各ゲーム毎の遊技媒体の賭け数を、遊技者にとって最も有利になる遊技馬体の最適賭け数としてゲーム毎に決定する最適賭け数決定手段と、
    投入される遊技媒体が前記最適賭け数決定手段で決定された最適賭け数となるように支援する最適賭け数投入支援手段と、を備え
    前記特定遊技状態は、
    所定の終了条件が成立するまでゲームが続く第一の特定遊技状態と、
    一回のゲームで終了する第二の特定遊技状態とを含み、
    前記内部抽せん用テーブルは、
    通常遊技状態から第一の特定遊技状態への移行確率と、
    第一の特定遊技状態から第二の特定遊技状態への移行確率と、
    第二の特定遊技状態から第一の特定遊技状態への移行確率とを定めるとともに、
    第一の特定遊技状態から第二の特定遊技状態への移行確率を、遊技媒体の賭け数に応じて変化させ、
    前記最適賭け数決定手段は、第一の特定遊技状態における遊技媒体の最適賭け数を、少なくとも第一の特定遊技状態の終了条件にもとづいてゲーム毎に決定することを特徴とするスロットマシン。
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