JP2007105270A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 現行規則でも実質的な出玉率を低下させずにアシストタイム(AT)の搭載を可能にする。
【解決手段】 スロットマシン1は、内部抽せん用テーブルが、少なくとも小役当せん範囲の一部に普通役物当せん範囲を重複設定し、制御部10が、通常遊技状態の内部抽せんで小役及び普通役物が重複当せんしたとき、普通役物の当せんを優先するとともに、特別役物内部当せん状態及び特別役物作動状態の内部抽せんで普通役物の当せんを規制し、更に、普通役物当せん規制時に入賞が可能となる小役について、その獲得をアシストする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技媒体を投入後、スタート操作により回転が開始される複数のリール(回胴)を、定速回転後、各リールに付された絵柄,文字等の図柄が入賞ライン上で所定の配列となるよう停止させることによって、所定量の遊技媒体を獲得するスロットマシン(回胴式遊技機)に関し、特に、通常遊技状態における小役の当せん確率を上げることなく、アシストタイム(AT)を実現できるスロットマシンに関する。
一般に、スロットマシンは、遊技者が遊技媒体となる遊技用のメダル(コイン)を投入してスタートレバーを押下することにより、外周面に所定の絵柄や数字,文字等の図柄を表示した複数(通常3個)のリールが回転を開始し、定速回転後、任意のタイミングで停止ボタンが押されることでリールが停止し、停止したリールの図柄の配列に応じて所定数の遊技媒体が払い出される遊技機である。
このようなスロットマシンでは、通常、ゲームの面白さを増すために、複数のリールが一定の確率で自動的に制御されて、各リールに付された図柄が入賞ライン上で所定配列となるよう停止する、いわゆる「内部抽せん」と呼ばれる入賞制御が行われる。
この内部抽せんによる制御は、スタートレバーの押下によりゲームが開始されると、ゲーム1回ごとにスロットマシン内部で自動的に内部当たりの抽せんが行われて当せん内容が決定され、その当せん内容に応じてリールの停止位置が制御されるもので、内部抽せんの結果ある内容に当せんすると、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リールに付された図柄がその当せん内容に応じた配列(入賞配列)となるように自動的に停止制御され、その入賞配列に応じた所定量の遊技媒体が払い出される。
より具体的には、内部抽せんの結果、ある内容に当せんすると、回転する複数のリールは、一定範囲内(例えば、該当する図柄の位置から図柄4コマ分の範囲内)で、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、図柄が所定の入賞ライン上でその当せん内容に応じた所定の入賞配列(例えば「7・7・7」や「BAR・BAR・BAR」等)となるように停止制御(引込制御)される。
このようにリールの停止制御が行われることにより、各リールの停止ボタンの押下タイミングが、ある入賞内容の配列を構成する図柄(「7」,「BAR」等)を配列上に止めるタイミングからずれたとしても、そのずれが一定範囲内(その図柄から4コマ分等の範囲内)であれば、機械的制御によってその図柄が所定の入賞ライン上に位置するように止められ、入賞配列が構成される。
この停止制御の結果、遊技の巧拙等に拘わらず、遊技者が一定範囲内で停止ボタンを押下すれば、図柄が所定の入賞配列となるようにリールが自動的に停止され、停止された入賞配列に応じて所定量の遊技媒体が払い出される。その結果、初心者や遊技に不慣れな者であっても、一定の確率で所定量の入賞遊技媒体を獲得できることになる。
ここで、以上のようなリールの停止制御によって所定量の遊技媒体が払い出されるスロットマシンゲームでは、通常、遊技者に有利な特定遊技と、この特定遊技以外の遊技である通常遊技とが行われるようになっている。
特定遊技とは、内部抽せんの結果、所定の内容に当せんすると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することで特定遊技状態が開始し、通常遊技とは異なる制御で一回又は複数回のゲームが行われ、ある条件が成立することでその特定遊技状態が終了するというものである。
例えば、いわゆる「ボーナスゲーム」と呼ばれる遊技者に有利な特定遊技状態が知られている。このボーナスゲームには、例えば、「シングルボーナスゲーム(SB)」,「レギュラーボーナスゲーム(RB)」,「ビッグボーナスゲーム(BB)」などがある。
内部抽せんの結果、シングルボーナスゲーム(SB)(以下、略して「シングルボーナス(SB)」という。)に「当せん(フラグ成立)」し、シングルボーナス(SB)の入賞図柄でリールが停止して「入賞(スタート)」すると、次回のゲームのみが特定遊技状態となり、この次回のゲームでリールが所定の入賞図柄(例えば、「JAC・JAC・JAC」)で停止すると、所定数の遊技媒体が払い出されるようになっている。なお、シングルボーナス(SB)は、普通役物に該当するゲームとされる。
また、内部抽せんの結果、大量の遊技媒体の払出が可能となるレギュラーボーナスゲーム(RB)(以下、略して「レギュラーボーナス(RB)」という。)やビッグボーナスゲーム(BB)(以下、略して「ビッグボーナス(BB)」という。)等のボーナスゲームに当せんすると、当該ゲーム又は次回以降のゲームでリールの図柄が所定の入賞配列(例えば「7・7・7」)となるまで、その当せんの効果が維持され、その入賞図柄でリールが停止して「入賞(スタート)」すると、それ以降の一ゲーム又は数ゲームの間特定遊技状態となり、通常遊技中には得られない高い出玉率で遊技媒体の払出が行われるようになる。
具体的には、レギュラーボーナス(RB)に当せんし、入賞(作動)した場合は、数ゲームが1セットとなったボーナスゲーム用の制御が行われ、そのボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役や大量払出のある所定の図柄配列が連続して揃うように抽せん及びリールの制御が行われ、例えば百枚以上の遊技媒体が払い出されるようになる。なお、レギュラーボーナス(RB)は、第一種特別役物に該当するゲームとされる。
また、ビッグボーナス(BB)に当せんし、入賞(作動)した場合は、上記のレギュラーボーナス(RB)が数セット(例えば3セット)連続する制御が行われ、例えば数百枚の大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される。なお、ビッグボーナス(BB)は、第一種特別役物連続作動に該当するゲームとされる。
これらシングルボーナス(SB),レギュラーボーナス(RB),ビッグボーナス(BB)の他、特定遊技には、例えば、シングルチャレンジタイム(SCT)やチャレンジタイム(CT)が含まれる。
シングルチャレンジタイム(SCT)とは、内部抽せんの結果に関係なく停止ボタンの押下タイミングに応じて少なくとも一のリールが停止制御される遊技状態であって、次回のゲームのみをその状態とするものをいう。
このシングルチャレンジタイム(SCT)におけるリールの停止制御には、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄をそのまま入賞ライン上に停止させる制御(ビタ止め制御)と、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄を基準としてこの図柄から所定図柄数(例えば、1コマや2コマなど)の範囲内にある図柄を入賞ライン上に停止させる制御(引込制御)と、入賞ライン上の図柄の配列が所定の入賞配列とならないようにその図柄を入賞ライン上から外して停止させる制御(入賞阻止制御)とを含む。
これら停止制御は、内部抽せんの結果とは無関係に行われる。例えば、内部抽せんの結果が「ハズレ」であったとしても、停止ボタンを押下した時点で入賞ライン上に位置していた図柄が3リールとも「小役」であるために入賞ライン上に「小役,小役,小役」が揃えば(すなわち、ビタ止めやすべり制御によって「小役,小役,小役」が揃えば)、入賞する。
また、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄の配列が「小役,小役,小役」ではなかったものの、その押下時点で入賞ライン上に位置していた図柄を基準として所定図柄数の範囲内に「小役」があるときは、内部抽せんの結果が例えば「ハズレ」であったとしても、その「小役」を入賞ライン上に停止させるように引込制御を行い、この制御が三つのリールの全て又は一部に対して行われて「小役,小役,小役」が揃うことで、入賞する。
さらに、停止ボタンが押下された時点で入賞ライン上に位置していた図柄の配列が入賞を回避すべき図柄の配列(例えば、ビッグボーナスゲームに入賞することを意味する「7,7,7」など)である場合には、入賞阻止制御により、一又は二以上のリールにおけるその図柄(「7」)を入賞ライン上から外して停止させ、その入賞を回避する。
このような停止制御が行われるシングルチャレンジタイム(SCT)では、通常、引込制御の行われる図柄数の範囲が1コマ又は2コマ程度と少なくなっており、しかも、内部抽せんの結果の如何を問わず停止ボタンの押下タイミングにほぼ従うかたちでリールが停止するため、ビタ止めを得意とする熟練の遊技者に有利な遊技状態とされている。
チャレンジタイム(CT)とは、所定の払出数(例えば数百枚)に達するまで又は所定条件を満たすまで、シングルチャレンジタイム(SCT)が複数ゲーム行われる遊技状態をいう。
なお、シングルチャレンジタイム(SCT)は、第二種特別役物に該当するゲームとされる。また、チャレンジタイム(CT)は、第二種特別役物連続作動に該当するゲームとされる。
また、遊技者に有利な特定遊技としては、アシストタイム(AT)も広く知られている。アシストタイム(AT)とは、指示された順番でストップボタンを操作したり、指示された図柄を目押しすることにより、小役が獲得できる遊技状態である。
例えば、内部抽せんの結果、「小役」に入賞した場合、ストップボタンが特定の順番(「左→中→右」、「左→右→中」、「中→左→右」、「中→右→左」、「右→左→中」、「右→中→左」から選択される一つの順番)で押下された場合だけ、その「小役」の図柄配列となるようにリールを停止制御(引込制御)するとともに、その押し順を事前に告知する。
アシストタイム(AT)を搭載したスロットマシンは、例えば、ビッグボーナス(BB)の終了後、所定の確率でアシストタイム(AT)に突入し、所定の終了条件(例えば、アシスト回数、ゲーム回数、遊技媒体獲得数など)にもとづいて終了される。このようなアシストタイム(AT)によれば、多くの遊技媒体を獲得しながら、ゲームを消化できるので、次回のビッグボーナス(BB)に当せんする可能性が高められる。
なお、小役の獲得をアシストするスロットマシンは、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)の終了後にアシストタイム(AT)に突入するものに限られない。例えば、特許文献1に記載されるスロットマシンは、シングルボーナス(SB)において小役獲得のアシストを行う。
以上に述べた特定遊技においては、所定の図柄が高確率で入賞ライン上に揃うように制御され、これにより、所定量あるいは大量の遊技媒体の獲得が可能となっている。
このように、従来のスロットマシンは、内部抽せんにより発生する特定遊技状態において、遊技者に有利な大量の遊技媒体の払い出しが行われるように制御されるものであり、このことがスロットマシンの最大の特徴となっている。
一方、通常遊技とは、特定遊技状態が開始していない状態での遊技をいう。また、通常遊技には、特定遊技状態の終了後、次の特定遊技状態が開始されるまでの遊技が含まれる。なお、ビッグボーナス(BB)の終了後、引き続きリプレイタイム(RT)が開始されるような場合には、それらビッグボーナス(BB)とリプレイタイム(RT)との間に通常遊技は存在しない。この場合は、リプレイタイム(RT)が終了して次のゲーム以降が通常遊技となる。
この通常遊技においては、内部抽せんの結果として、一ゲーム毎に所定数(例えば2枚,7枚等)の遊技媒体が払い出される「小役」、遊技媒体の投入なしで次回の遊技が行える「再遊技(リプレイ、RP)」、遊技媒体が払い出されない「ハズレ」の停止制御が行われる。これら抽せん結果の効果はそのゲーム限り有効なものとなり、以降のゲームではその効果は消失する。
一般に、スロットマシンゲームでは、一定確率で発生する特定遊技を除いては、この一ゲーム単位で行われる通常遊技の繰り返しが原則となる。
また、通常遊技においては、内部抽せんの結果として、レギュラーボーナス(RB)、ビッグボーナス(BB)、チャレンジタイム(CT)などの特別役物に当せんすると、これらの当せん内容に応じたリールの停止制御が行われる。ここで、その停止制御により、入賞ライン上に所定の図柄が揃って特別役物が作動すると、次のゲームから特別役物作動状態となり、遊技者に有利となるような制御が行われる。一方、リールの停止制御が行われても入賞ライン上に所定の図柄が揃わず特別役物が作動しなかったときは、内部当せんの権利を保持しつつ、次のゲームも引き続き通常遊技による遊技が行われる(特別役物内部当せん状態)。
特開2002−165921号公報
ところで、この種のスロットマシンでは、規則上、小役の当せん確率を意図的に変更することが許されないので、アシストタイム(AT)を搭載する場合は、内部抽せん用テーブルにおける小役の当せん確率を高確率に設定しておく必要がある。すなわち、通常遊技状態では、小役の獲得をアシストしないことにより、実質的な小役の当せん確率を低くし、アシストタイム(AT)では、小役の獲得をアシストすることにより、高確率で小役を獲得できるようにしている。
しかしながら、このようなスロットマシンでは、通常遊技状態であっても、小役が高確率で内部当せんしているので、現行規則のシミュレーション試験では、内部当せんしている小役が全て入賞すると見做され、規則上の最大出玉率をオーバーしてしまう可能性がある。
このような現行規則に適合するために、小役の内部当せんの確率を下げてアシストタイム(AT)を行うことも考えられるが、このようにすると、実質的な出玉率が大幅に低下し、魅力のない仕様となってしまうので、事実上、アシストタイム(AT)の搭載が困難となる。
本発明は、発明者が上記各事情を十分考慮して鋭意研究を重ねた結果創作したものであり、通常遊技状態における小役の内部当せん確率を下げることなく、アシストタイム(AT)を実現することにより、現行規則でも実質的な出玉率を低下させずにアシストタイム(AT)を搭載できるスロットマシンの提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明のスロットマシンは、スタート操作に応じて、複数のリールを回転させつつ、所定の内部抽せん用テーブルによる内部抽せんを行い、この内部抽せんに当せんしたとき、各リール上の図柄が所定の入賞配列で停止することを許す制御部を備え、スタート操作毎に、前記内部抽せんとして所定の小役、普通役物及び特別役物の内部抽せんを行う通常遊技状態と、前記内部抽せんにおける特別役物の当せんに応じて通常遊技状態から移行し、特別役物が作動するまで継続される特別役物内部当せん状態と、前記特別役物に係る入賞図柄配列の停止に応じて、特別役物が作動された特別役物作動状態と、を出現させるスロットマシンであって、前記内部抽せん用テーブルが、少なくとも小役当せん範囲の一部に普通役物当せん範囲を重複設定し、前記制御部が、前記通常遊技状態の内部抽せんで小役及び普通役物が重複当せんしたとき、普通役物の当せんを優先する普通役物優先手段と、前記特別役物内部当せん状態及び/又は前記特別役物作動状態の内部抽せんで普通役物の当せんを規制する普通役物当せん規制手段と、普通役物当せん規制時に入賞が可能となる小役について、その獲得をアシストするアシスト手段と、を備える構成としてある。
スロットマシンをこのように構成すると、通常遊技状態では小役よりも優先され、かつ、特別役物内部当せん状態や特別役物作動状態では当せんが規制される普通役物の当せん範囲を、内部抽せん用テーブルの小役当せん範囲の一部に重複設定することにより、通常遊技状態における小役の当せん確率を抑えつつ、特別役物内部当せん状態や特別役物作動状態においてアシストタイム(AT)を実現できる。
つまり、アシストタイム(AT)を搭載しても、通常遊技状態においては普通役物が優先されるので、小役が高確率で当せんすることがなく、現行規則のシミュレーション試験で規則上の最大出玉率をオーバーすることがない。その結果、現行規則でも実質的な出玉率を低下させずにアシストタイム(AT)の搭載が可能になる。
なお、通常遊技状態における普通役物の優先や、特別役物内部当せん状態(第一種特別役物条件装置作動時、第一種特別役物に係る役物連続作動装置条件装置作動時、第二種特別役物に係る役物連続作動装置条件装置作動時)及び特別役物作動状態(第一種特別役物作動時、第一種特別役物に係る役物連続作動装置作動時)における普通役物の当せん規制は、現行規則における規定である。
また、本発明のスロットマシンは、前記アシスト手段が、入賞が可能となる小役の図柄配列及び/又は図柄停止順序を告知する構成としてある。
スロットマシンをこのように構成すると、アシストタイム(AT)を搭載した従来のスロットマシンと同様の方法で小役の獲得がアシストされるので、遊技者が戸惑いなく小役を獲得できる。
また、本発明のスロットマシンは、前記アシスト手段が、アシスト回数、ゲーム回数及び/又は遊技媒体獲得数を条件としてアシストを終了する構成としてある。
スロットマシンをこのように構成すると、アシストタイム(AT)において獲得可能な遊技媒体数を調整できるので、過度な射幸性を回避しつつ、アシストタイム(AT)による大量出玉を実現できる。
また、本発明のスロットマシンは、前記普通役物が、内部当せんに応じて強制的に入賞され、かつ、入賞しても遊技媒体が払い出されないシングルボーナスとしてある。
スロットマシンをこのように構成すると、普通役物がハズレと同等の扱いになるので、遊技者に意識させることなく普通役物を優先的に当せんさせ、通常遊技状態における小役の当せん確率を抑えることができる。
また、本発明のスロットマシンは、前記特別役物が、レギュラーボーナス、ビッグボーナス及び/又は内部抽せんの結果に拘わらず停止操作のタイミングに応じてリールが停止制御されるチャレンジタイム遊技としてある。
スロットマシンをこのように構成すると、現行規則においても、レギュラーボーナス、ビッグボーナス、チャレンジタイム遊技などの特別役物とアシストタイム(AT)の組み合せによる大量出玉を実現できる。
以上のように、本発明によれば、小役の内部当せんの確率を高確率に設定しても、通常遊技状態において普通役物が優先するので、小役の内部当せん確率を下げることなくアシストタイム(AT)を実現することができる。
これにより、実質的な出玉率を低下させることなく、現行規則のシミュレーション試験に適合し得るAT搭載機の提供が可能になる。
以下、本発明に係るスロットマシンの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態に示す本発明のスロットマシンは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、リールの回転開始処理,リールの停止制御処理,内部当たりの抽せん処理等を行わせる。このように、本発明にかかるスロットマシンにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク,その他コンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
[スロットマシン本体]
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係るスロットマシン本体の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図、図2は、本実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
これら図に示すように、本実施形態のスロットマシンは、従来のスロットマシンと同様、スロットマシン1に備えられた複数のリール21a,21b,21cを回転させることによって入賞遊技媒体を獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
具体的には、スロットマシン1は、内部にマイクロコンピュータ等で構成された制御部10及び必要な機械,装置等を収納可能な筐体状に構成されており、筐体の前面側が前扉1aによって開閉可能に覆われている。
前扉1aは、図1及び図2に示すように、スロットマシン1の筐体にヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる扉体で、この前扉1aに前面パネル2とその他各部が備えられてスロットマシン1の正面部を構成している。
前扉1aの最上部には、表示器Lが備えられている。
表示器Lは、点灯・点滅するランプや液晶表示装置等からなる表示手段であり、大当たり当せん時や各種役の入賞時,遊技媒体の払出時等に、ランプが点灯・点滅したり、液晶表示装置に演出画像が表示されることによって所定の演出が行われるようになっている。
この表示器Lは、制御部10に備えられる表示器駆動回路18によって駆動制御される(図3参照)。
前面パネル2は、ほぼ中央部分に表示窓3が設けられ、筐体内の各リール21a〜21cが外部から視認可能となっている。
表示窓3は、スロットマシン1内部に配設された三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21c(図2参照)の視認用の窓部で、通常、無色透明又は有色透明な樹脂製パネル等からなり、三つの各リール21の周囲に描かれた複数の図柄のうち、縦方向に連続して隣接する複数(通常三つ)の図柄をそれぞれ視認,識別できるようになっている。
この表示窓3には、通常、入賞ライン表示が描かれており(図示省略)、所定の入賞ラインに沿って停止,配列されたリール21a〜21cの図柄の組合せによって、ゲームの入賞が決定されるようになっている。
前面パネル2の下側の前扉1aのほぼ中央部分には、スタートレバー4,停止ボタン5,メダル投入口6,精算ボタン6b,投入ボタン7等の遊技者が操作するためのボタン類が備えられている。
スタートレバー4は、三つの各リール21の回転を開始させるゲームスタート手段であり、このスタートレバー4が遊技者の操作によって押下されることで、後述する制御部10にスタート信号が出力され(図3参照)、本体内部の各リール21a〜21cが一斉に(又は順次)回転するようになっている。
また、このスタートレバー4の押下によりスタート信号が入力されることで、制御部10において後述する内部抽せんが行われる。
停止ボタン5は、回転するリール21を停止させる停止手段であり、三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cに対応して設けられた三つの停止ボタン(左)5a,停止ボタン(中)5b,停止ボタン(右)5cが備えられている。この各停止ボタン5a,5b,5cが遊技者の任意のタイミングで押下されることで、制御部10にストップ信号が出力され(図3参照)、対応する各リール21a,21b,21cの回転が停止されるようになっている。
従って、遊技者がこれらスタートレバー4及び停止ボタン5を操作することにより、三つのリール21a〜21cを回転及び停止させて、各リール21a〜21cに付された図柄を所定の入賞配列となるよう揃えるスロットマシン遊技を行うことができる。
メダル投入口6は、ゲームに使用される遊技媒体となるメダルの受け入れ口であり、このメダル投入口6から投入されたメダル数に応じてゲームが行えるようになっている。メダル投入口6の本体内部側には、図2に示すようにメダルセレクタ6aが備えられ、投入されたメダル数がカウントされ、そのメダル数を示すメダル信号が、本体内部の制御部10に出力されるようになっている。
また、メダル投入口6から投入されるメダルの数は、貯留メダル数として制御部10内のRAM12に記憶されるようになっており(図3参照)、遊技の開始に先立って、予め複数のメダルを投入して貯留メダルとして貯留,記憶できるようになっている。この貯留メダル数は前面パネル2のクレジット表示部2bに数値として表示される。
精算ボタン6bは、遊技の終了時等に貯留メダルを精算するためのスイッチであり、この精算ボタン6bが押下されることで、貯留メダル分のメダルがホッパー装置30から遊技メダル払出口8に排出され、RAM12に記憶された貯留メダル数のデータも消去される。また、貯留メダルが精算されることでクレジット表示部2bの数値もゼロ表示となる。
メダルの投入ボタン7は、メダル投入口6から投入されたメダルに貯留メダルがある場合に、その貯留メダルの中からゲームに使用する(賭ける)メダルを投入するメダル投入用のスイッチであり、一回の押下によって一ゲームに投入可能な最大数のメダル(通常3枚)を貯留メダルから投入するMAX投入ボタン7aと、一回の押下で1枚のメダルを貯留メダルから投入する1枚賭け用の投入ボタン7bとがある。
この投入ボタン7が押下されると、メダル信号が制御部10に出力され(図3参照)、押下された回数と同数のメダルが、RAM12に記憶された貯留メダルからゲームに投入されることになる。なお、貯留メダルが投入されると、メモリの貯留メダル数が投入数だけ減算され、クレジット表示部2bの表示数値も投入数だけ減ることになる。
スロットマシン1の最下部には、遊技メダル払出口8が、また、最上部にはスピーカ9が、それぞれ備えられている。
遊技メダル払出口8は、停止ボタン5の押下によって停止されたリール21が所定の入賞配列となった場合に、筐体内のホッパー装置30から排出される入賞配列に応じた数量の入賞メダルが払い出されるようになっている。払い出されたメダル数は、リールの表示窓3の下側にあるペイアウト表示部2dに表示される。
スピーカ9は、遊技者に対してメロディ音やメッセージ音等の各種の音声を発生するようになっており、例えば、制御部10で内部抽せんが行われ、所定の大当たりや小役に当せんした場合や、入賞図柄が揃って大当たりや小役に入賞した場合等に、所定の演出音声や内部当たりを告知する音声等を発するようになっている。
このスピーカ9から発生される音声は、制御部10に備えられるサウンド回路17に生成・出力される(図3参照)。
図2に示すように、スロットマシン1の筐体内部には、三個のリール21a〜21cを回転及び停止駆動するドラムユニット20や、メダルを払い出すホッパー装置30、その他の機械,装置等が備えられている。
ドラムユニット20は、三つのリール21a,21b,21cと、三つのリール21a〜21cを回転自在に保持し、各リール21a〜21cに対応するステッピングモータ23a〜23cを回転駆動することで各リール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御を行うモータ駆動回路22と、停止された各リール21a〜21cの停止位置を検出して位置信号を制御部10に出力する回胴位置検出部24を備えている(図3参照)。
リール21は、既存のスロットマシンにおけるものと同様、外周に複数(通常21個)の絵柄や文字等の図柄が描かれた円筒状部分からなり、縦方向(図面上下方向)に回転する三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cが横方向(図面左右方向)に一列に並んで配設されている(図2参照)。
各リール21a〜21cに備えられる図柄は、各リールごとに等間隔で配設され、例えば「赤セブン」,「青セブン」,「緑セブン」,「チェリー」,「ベル」,「オレンジ」,「リプレイ」等の文字や絵柄等が所定の順番で表示されており、通常、各リールに21個ずつの図柄が表示されるようになっている(図5参照)。
そして、それらリール21a〜21cの図柄が、対応する停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、上述した表示窓3の入賞ラインに沿って所定の組合せで停止されることで入賞が決定される。
このような三つのリール21a〜21cは、制御部10とドラムユニット20のモータ駆動回路22及び回胴位置検出部24によって駆動制御及び停止制御される。
ドラムユニット20では、三つのリール21a〜21cは対応する三つのステッピングモータ23a〜23cによってそれぞれ回転自在に保持されており、スタートレバー4及び停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、モータ駆動回路22が制御部10からパルス(駆動)信号を入力してステッピングモータ23a〜23cを駆動して(図3参照)、対応するリール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御が行われる。
そして、制御部10で行われる内部抽せんの結果に応じてリール21の停止位置が制御されて、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、すなわち、各停止ボタン5a〜5cの押下タイミングがずれていても、一定範囲内(通常、図柄4コマの範囲内)で対応するリール21a〜21cの図柄が特定配列となるよう、リール21が停止制御(引込制御)されることになる。
これにより、スタートレバー4からのスタート信号を契機として制御部10で内部抽せんが行われ、制御部10からの制御信号によりドラムユニット20が制御されることで、停止ボタン5が押下されるタイミングに拘わらず、一定範囲内で内部抽せんの結果に応じた停止位置で各リール21a,21b,21cが停止されることになる。
ホッパー装置30は、筐体内のドラムユニット20の下側に配設されるメダル払出用の装置であり、払出用のメダルを収納するホッパー31と、ホッパー31を駆動して所定数のメダルを排出させるホッパー駆動回路32と、排出されたメダルの枚数を検出して払出数信号を制御部10に出力するメダル検出部33を備えている(図3参照)。
このホッパー装置30から排出されるメダルが、前扉1aの遊技メダル払出口8からスロットマシン前面に払い出されて遊技者に提供されることになる。
前面パネル2の表示窓3の下側には、内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dとが備えられている。
内部当たり告知部2aは、スロットマシン1の制御部10における内部抽せんの結果、所定の大当たりに当せんした場合に点灯又は点滅するランプと、ランプの光によって絵柄等を透光表示させる透光表示部とを有している。
クレジット表示部2b,状態表示部2c及びペイアウト表示部2dは、それぞれ7セグメントLED等からなり、所定の数値が表示されるようになっている。
すなわち、クレジット表示部2bは、貯留メダル数が表示され、状態表示部2cは、特定遊技状態中のメダルの払出総数や消化ゲーム数が表示され、ペイアウト表示部2dは、各入賞払出時の払出数が表示される。
以上の内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dの各表示部は、制御部10に備えられた表示部駆動回路16によって駆動制御される(図3参照)。
また、スロットマシン1は、内部抽せんの結果、所定の小役に当せんした場合に、その入賞をアシストする機能を備えている。このようなアシスト機能としては、入賞可能な小役の図柄配列を告知するタイプ、入賞可能な停止ボタン5の押し順を告知するタイプ、入賞可能な小役の図柄配列及び停止ボタン5の押し順を告知するタイプなどがある。
本実施形態のスロットマシン1では、入賞可能な小役の図柄配列を告知するアシスト機能が搭載される。入賞可能な小役の図柄配列を告知する方法としては、例えば、図柄配列又は図柄色配列を液晶パネルなどの表示部に表示する方法、図柄色配列をリール21のバックライトで表示する方法、図柄色配列をストップボタン5の内蔵ランプで表示する方法、図柄色配列を専用の告知ランプで表示する方法、図柄配列又は図柄色配列をスピーカ9から音声で告知する方法などが挙げられる。
[制御部]
次に、図3を参照して、以上のような構成からなる本実施形態に係るスロットマシンを制御する制御部10について説明する。
図3は、本実施形態に係るスロットマシンの制御手段及びその周辺構成の概略を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態の制御部10は、上述したスロットマシン1の各部を制御する制御手段であって、IC,メモリ,各種回路基板等を備えたマイクロコンピュータを有して構成されている。
具体的には、制御部10は、CPU11と、記憶手段となるRAM12及びROM13,基準クロックを発生するクロック発生回路14,内部抽せん用の乱数を発生する乱数発生回路15,各表示部2a〜2dを駆動する表示部駆動回路16,スピーカ9を介して音声を発生させるサウンド回路17,演出用の表示器Lを駆動させる表示器駆動回路18等を備えている。
まず、制御部10は、メダルセレクタ6aからのメダル信号及び投入ボタン7(7a,7b)からのメダル信号を入力し、メダル投入口6から投入されたメダルの枚数及び投入ボタン7が押下されて賭けられたメダルの投入枚数を確認するとともに、投入ボタン7からのメダル信号に基づき、RAM12で記憶される貯留メダル枚数を減少させる。これにより、各ゲームに使用される(賭けられる)メダル数が決定されることになる。
また、制御部10は、スタートレバー4からのスタート信号及び停止ボタン5a〜5cからのストップ信号を入力することにより、リール21の制御信号となるパルス(駆動)信号をドラムユニット20へ出力し、リール21a〜21cを回転及び停止させる。これにより、ドラムユニット20では、スタート信号によってリール21a〜21cを回転させるとともに、停止ボタン5a〜5cの押下操作により入力されるストップ信号により、対応するリール21a〜21cを停止させることになる。
また、制御部10は、ドラムユニット20から入力されるマーカー信号により、各リール21a〜21cの停止図柄を認識し、この停止図柄が所定の入賞配列か否かを判定するようになっており、判定の結果、所定の入賞配列であるときは、入賞の種類に応じた枚数のメダルの払出処理を行うようになっている。
そして、以上のようなゲーム制御を行う制御部10は、各ゲーム毎に内部抽せんを行い、その内部抽せんの結果に従ってゲームを制御している。
内部抽せんは、各ゲーム毎に行われる抽せん処理であり、カウンタIC等からなる乱数発生回路15とROM13に予め設定,記憶された内部抽せん用テーブルにより実行され、抽出された乱数が内部抽せん用テーブルのいずれの範囲に属しているかで、その属する範囲が示す内容が抽せん結果として決定・当せんするようになっている。
具体的には、乱数発生回路15は、所定の乱数幅の範囲(例えば1〜16384)で乱数を発生させる。内部抽せん用テーブルは、ROM13に格納されるデータテーブルからなり、乱数値が取り得る範囲(1〜16384等)に対応して所定の当せん内容が割り当てられている。
図4は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部抽せんテーブルを示す説明図、図5は、本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールに付された図柄配列を示す説明図である。
図4に示すように、内部抽せん用テーブルに設定される当せん内容としては、特別役物(BB,RB),再遊技(リプレイ),小役,普通役物(SB),ハズレ等があり、抽せんテーブルにはこの当せん内容が乱数幅の範囲に対応して割り当てられる。
そして、スタートレバー4が押下された瞬間に乱数発生回路15から一の乱数が抽出され、その抽出された乱数が内部抽せん用テーブルの値と照合されることにより、その乱数が属する当せん内容が抽せん結果として決定され、その当せん内容に応じてリール21の停止位置が制御され、ある入賞内容に当せんすると、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リール21に付された図柄がその入賞内容に応じた配列となるように停止制御されることになる。
本実施形態の特別役物には、大量の遊技媒体の払出が可能となるレギュラーボーナス(RB)とビッグボーナス(BB)が含まれる。これらのボーナス(RR,BB)に当せんすると、当該ゲーム又は次回以降のゲームでリール21の図柄が所定の入賞配列となるまで、その当せんの効果が維持され(特別役物内部当せん状態)、その入賞図柄でリール21が停止して入賞すると、それ以降の複数ゲームが特別役物作動状態となり、通常遊技状態には得られない高い出玉率で遊技媒体の払出が行われるようになる。
具体的には、レギュラーボーナス(RB)に内部当せんし、入賞図柄(例えば、「青セブン−青セブン−青セブン」)が揃った場合は、数ゲームが1セットとなったレギュラーボーナスゲーム用の制御が行われ、そのレギュラーボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役や大量払出のある所定の図柄配列が連続して揃うように抽せん及びリール21の制御が行われ、例えば百枚以上の遊技媒体が払い出されるようになる。
また、ビッグボーナス(BB)に当せんし、入賞図柄(例えば、「赤セブン−赤セブン−赤セブン」)が揃った場合は、上記のレギュラーボーナス(RB)が数セット(例えば3セット)連続する制御が行われ、例えば数百枚の大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される。
再遊技は、遊技媒体を投入することなく、次回のゲームを行うことができる役であり、再遊技に当せんすると、再遊技の入賞配列(例えば、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」)が揃うようにリール21の停止制御が行われる。
小役は、所定数の遊技媒体が払い出される役であり、複数の入賞配列(例えば、「オレンジ−オレンジ−オレンジ」,「赤セブン−青セブン−青セブン」,「赤セブン−青セブン−赤セブン」,「赤セブン−赤セブン−青セブン」,「青セブン−赤セブン−赤セブン」,「青セブン−赤セブン−青セブン」,「青セブン−青セブン−赤セブン」)が含まれる。
図5に示すように、本実施形態におけるリール21の図柄配列では、「赤セブン」と「青セブン」を同時に狙うことができないように間隔をあけて配置している。したがって、「赤セブン」と「青セブン」の組み合わせからなる6種類の小役(以下、6択小役という。)は、仮に内部当せんし、それを目押しで狙っても、その入賞確率は1/6である。
普通役物は、例えば、シングルボーナス(SB)であり、規則上、通常遊技状態では小役よりも優先して作動され、特別役物内部当せん状態及び特別役物作動状態では当せんが規制される役である。内部抽せん用テーブルにおける普通役物の当せん範囲は、少なくとも小役の当せん範囲の一部(6択小役当せん範囲)に重複して設定されており、普通役物に当せんすると、所定の入賞配列(例えば、「リプレイ−リプレイ−オレンジ」)が強制的に揃えられ、6択小役の当せんは無効となる。すなわち、通常遊技状態では、6択小役が内部当せんしても、小役よりも優先的に作動される普通役物が重複当せんするので、実質的な小役当せん確率が低く抑えられる。
本実施形態では、普通役物の入賞図柄を停止制御の引き込み可能範囲に配置し、100%の確率で引き込みを行うが、引き込み確率が高確率であれば、100%に限定されない。
また、本実施形態では、普通役物に入賞しても遊技媒体の払い出しは行われない。これにより、普通役物をハズレと同等の扱いにし、遊技者に意識させることなく普通役物を優先的に当せんさせることができる。
[遊技動作]
次に、以上のような実施形態に係るスロットマシンの遊技動作について、図6〜図9を参照しつつ説明する。ただし、図6〜図9では、本発明の特徴的な動作のみを示し、リールの停止制御、遊技媒体の払い出し処理などの周知の処理については、図示及び説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、スロットマシン1では、スタート操作毎に、小役、普通役物及び特別役物の内部抽せんを行う通常遊技状態(S11)と、内部抽せんにおける特別役物の当せんに応じて通常遊技状態から移行し(S12)、特別役物が作動するまで継続される特別役物内部当せん状態(S13)と、特別役物に係る入賞図柄配列の停止に応じて(S14)、特別役物が作動された特別役物作動状態(S15)とを出現させるように制御が行われる。なお、特別役物作動状態は、所定の終了条件にもとづいて終了され(S16)、通常遊技状態に戻る。
図7は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの通常遊技状態の動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、通常遊技状態では、まず、メダルの投入処理を行った後(S21)、スタートレバー操作に応じて、リール回転、内部抽せんなどのゲーム開始処理を行う(S22)。そして、内部抽せんの結果、普通役物と小役が重複当せんした場合は(S23)、普通役物を優先的に作動し(S24:普通役物優先手段)、小役の当せんを無効とする。これにより、通常遊技状態における小役の当せん確率が低く抑えられる。
図8は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの特別役物内部当せん状態の動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、特別役物内部当せん状態では、まず、通常遊技状態と同様、メダルの投入処理を行った後(S31)、スタートレバー操作に応じて、リール回転、内部抽せんなどのゲーム開始処理を行う(S32:普通役物当せん規制手段)。このとき、普通役物の当せんは規制されるので、内部抽せん用テーブルにおける6択小役の当せん範囲が有効となり、小役の当せん確率が高確率となる。そして、内部抽せんの結果、小役(6択小役)が当せんした場合は(S33)、小役の獲得をアシストする前記のアシスト機能により、目押しによる小役の獲得を可能にし、遊技者に多くの遊技媒体を獲得させる(S34:アシスト手段)。特別役物内部当せん状態におけるアシストタイム(AT)は、予め決められた終了条件、例えばアシスト回数、ゲーム数、遊技媒体獲得数が所定数に達した時点で終了される(S35)。また、予め決められた終了条件が成立しなくても、特別役物に係る入賞図柄が揃い、特別役物が作動した場合は、特別役物作動状態への移行により、アシストタイム(AT)が終了する。
図9は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの特別役物作動状態の動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、特別役物作動状態では、まず、特別図柄内部当せん状態と同様、メダルの投入処理を行った後(S41)、スタートレバー操作に応じて、リール回転、内部抽せんなどのゲーム開始処理を行う(S42:普通役物当せん規制手段)。このとき、普通役物の当せんは規制されるので、内部抽せん用テーブルにおける6択小役の当せん範囲が有効となり、小役の当せん確率が高確率となる。そして、内部抽せんの結果、小役(6択小役)が当せんした場合は(S43)、小役の獲得をアシストする前記のアシスト機能により、目押しによる小役の獲得を可能にし、遊技者に多くの遊技媒体を獲得させる(S44)。特別役物作動状態におけるアシストタイム(AT)は、予め決められた終了条件、例えばアシスト回数、ゲーム数、遊技媒体獲得数が所定数に達した時点で終了される(S45)。また、事前の抽せんによりアシストタイム(AT)の有無を決めることもできる。この場合には、通常のビッグボーナス(BB)と同等の遊技媒体数を獲得可能なノーマルビッグボーナス(NBB)と、アシストタイム(AT)によって、より多くの遊技媒体数を獲得可能なスーパービッグボーナス(NBB)とを実現させることができる。
以上のように構成された本実施形態のスロットマシン1は、内部抽せん用テーブルが、少なくとも小役当せん範囲の一部に普通役物当せん範囲を重複設定し、制御部10が、通常遊技状態の内部抽せんで小役及び普通役物が重複当せんしたとき、普通役物の当せんを優先するとともに、特別役物内部当せん状態及び特別役物作動状態の内部抽せんで普通役物の当せんを規制し、更に、普通役物当せん規制時に入賞が可能となる小役について、その獲得をアシストするので、通常遊技状態における小役の当せん確率を抑えつつ、特別役物内部当せん状態や特別役物作動状態においてアシストタイム(AT)を実現できる。
つまり、アシストタイム(AT)を搭載しても、通常遊技状態においては普通役物が優先されるので、小役が高確率で当せんすることがなく、現行規則のシミュレーション試験で規則上の最大出玉率をオーバーすることがない。
その結果、現行規則でも実質的な出玉率を低下させずにアシストタイム(AT)の搭載が可能になる。
また、本実施形態のスロットマシン1では、アシストタイム(AT)を搭載した従来のスロットマシンと同様の方法(小役の図柄配列及び/又は図柄停止順序の告知)で小役の獲得がアシストされるので、遊技者が戸惑いなく小役を獲得できる。
また、本実施形態のスロットマシン1では、アシスト回数、ゲーム回数、遊技媒体獲得数などを条件としてアシストを終了するので、アシストタイム(AT)において獲得可能な遊技媒体数を調整でき、その結果、過度な射幸性を回避しつつ、アシストタイム(AT)による大量出玉を実現できる。
また、本実施形態のスロットマシン1では、普通役物が、内部当せんに応じて強制的に入賞され、かつ、入賞しても遊技媒体が払い出されないシングルボーナス(SB)としてあるので、普通役物がハズレと同等の扱いになる。これにより、遊技者に意識させることなく普通役物を優先的に当せんさせ、通常遊技状態における小役の当せん確率を抑えることができる。
さらに、本実施形態のスロットマシン1では、特別役物が、レギュラーボーナス(RB)、ビッグボーナス(BB)、チャレンジタイム(CT)などとしてあるので、現行規則においても、レギュラーボーナス(RB)、ビッグボーナス(BB)、チャレンジタイム(CT)などの特別役物とアシストタイム(AT)の組み合せによる大量出玉を実現できる。
以上、本発明のスロットマシンの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るスロットマシンは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、特別役物としてビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)を挙げてあるが、チャレンジタイム(CT)などを適用できることは勿論である。また、上述した実施形態では、特別役物内部当せん状態及び特別役物作動状態でアシストタイム(AT)を実現しているが、いずれかの状態でアシストタイム(AT)を実現するようにしてもよい。
また、上述した実施形態のスロットマシンでは、使用する遊技媒体がメダル(コイン)の場合を示したが、本発明に係るスロットマシンに使用可能な遊技媒体はメダルに限られず、例えば、パチンコ球と同様の遊技球を遊技媒体として使用することもできる。
本発明は、遊技媒体を投入後、スタート操作により回転が開始される複数のリールを、定速回転後、各リールに付された絵柄,文字等の図柄が入賞ライン上で所定の配列となるよう停止させることによって、所定量の遊技媒体を獲得するスロットマシンに適用される。
本発明の実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの制御部及びその周辺構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部抽せんテーブルを示す説明図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールに付された図柄配列を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの通常遊技状態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの特別役物内部当せん状態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの特別役物作動状態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
2 前面パネル
3 表示窓
4 スタートレバー
5 停止ボタン
6 メダル投入口
7a MAX投入ボタン
7b 投入ボタン
8 遊技メダル払出口
9 スピーカ
10 制御部
20 ドラムユニット
21 リール
30 ホッパー装置

Claims (5)

  1. スタート操作に応じて、複数のリールを回転させつつ、所定の内部抽せん用テーブルによる内部抽せんを行い、この内部抽せんに当せんしたとき、各リール上の図柄が所定の入賞配列で停止することを許す制御部を備え、
    スタート操作毎に、前記内部抽せんとして所定の小役、普通役物及び特別役物の内部抽せんを行う通常遊技状態と、
    前記内部抽せんにおける特別役物の当せんに応じて通常遊技状態から移行し、特別役物が作動するまで継続される特別役物内部当せん状態と、
    前記特別役物に係る入賞図柄配列の停止に応じて、特別役物が作動された特別役物作動状態と、を出現させるスロットマシンであって、
    前記内部抽せん用テーブルが、
    少なくとも小役当せん範囲の一部に普通役物当せん範囲を重複設定し、
    前記制御部が、
    前記通常遊技状態の内部抽せんで小役及び普通役物が重複当せんしたとき、普通役物の当せんを優先する普通役物優先手段と、
    前記特別役物内部当せん状態及び/又は前記特別役物作動状態の内部抽せんで普通役物の当せんを規制する普通役物当せん規制手段と、
    普通役物当せん規制時に入賞が可能となる小役について、その獲得をアシストするアシスト手段と、を備えることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記アシスト手段が、入賞が可能となる小役の図柄配列及び/又は図柄停止順序を告知する請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記アシスト手段が、アシスト回数、ゲーム回数及び/又は遊技媒体獲得数を条件としてアシストを終了する請求項1又は2記載のスロットマシン。
  4. 前記普通役物が、内部当せんに応じて強制的に入賞され、かつ、入賞しても遊技媒体が払い出されないシングルボーナスである請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記特別役物が、レギュラーボーナス、ビッグボーナス及び/又は内部抽せんの結果に拘わらず停止操作のタイミングに応じてリールが停止制御されるチャレンジタイム遊技である請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
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