JP4484608B2 - 光伝送システム制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システム制御方法に関し、特に光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う光伝送システムの制御方法に関する。
近年、高速大容量の光伝送を行う技術として、波長の異なる光を多重して、1本の光ファイバで複数の信号を同時に伝送するWDM(Wavelength Division Multiplex)方式が用いられている。
また、光ファイバにおける伝送速度は、光の波長(スペクトル広がりにもとづく異なる波長成分)毎に異なるため、伝送距離が伸びるにつれ、光のパルス波形が劣化する波長分散が生じる。波長分散は、波長が1nm異なるふたつの単色光の伝搬時間差で、単位はps/nmである。そして、分散係数は、波長が1nm異なるふたつの単色光を1km伝搬させたときの伝搬時間差で、単位はps/nm/kmである。具体例としては、光ファイバとして通常使用されるSMF(Single Mode Fiber)では、1.55μm付近で15〜16ps/nm/kmの分散係数を有する。これは、100kmのSMFに1.55μm付近で0.1nmの波長帯域幅を有する光信号を入力すると、出力端において、この帯域の長波長側と短波長側とでは150〜160psの時間差を生ずることになり、信号波形の歪みを生ずることを示している。
大容量・長距離の光伝送を実現するためのWDMシステムで、波長分散による波形劣化が生じると、受信特性を著しく劣化させてシステムに有害な影響を及ぼすことになる。このため、光ファイバで発生した波長分散に対しては、符号が逆の同じ量だけの波長分散を加えて、波長分散を等価的にゼロに(キャンセル)する分散補償が行われる。このような分散補償を光伝送路のスパン(例えば光送信端局と光中継局間、光中継局と光中継局間、光中継局と光受信端局間)毎に行い、送信端から受信端までの伝送路の分散補償設計を分散マネジメントと呼んでいる。
分散マネジメントとしては、例えば、伝送路上に設けられた中継器や、端局内の送受信機の前後において、分散補償器(DCM:Dispersion Compensation Module)を配置するなどして、伝送路上で発生した波長分散を補償する。
図22は分散マップを示す図である。分散マップとは、距離(横軸)に対する累積残留分散(縦軸)の遷移を表したものである。図では、WDMシステム100が、例えば80波の波長多重のWDM伝送を行うものとして、中心チャネルとしてch40の累積分散に関する分散マップM1を示している。
WDMシステム100は、送信局101、受信局102でWDM伝送を行うシステムであり、SMFの光ファイバ伝送路上に、中継区間(スパン)が等しい間隔で中継器103、104が配置されている。
SMFは正の分散値を持つため、送信局101、受信局102、中継器103、104では、負の分散値を持つDCM(例えば、負の分散値を持つ分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensation Fiber)を所定の分散値を得られる長さとなるようにコイル状に組み込んだモジュール)105−1〜105−4を設けて分散補償を行っている(送信端局に配置される分散補償器は、DCT(Dispersion Compensation Terminal)とも呼ばれる)。
このように、分散補償を行ったとしても、システム中の主に伝送路で発生するSPM(Self Phase Modulation)等の非線形効果により伝送後の波形が歪み、伝送特性を劣化させるため、伝送路等に入力する光パワーには一定の制限(光パワーの上限側の制限)が加えられる。一方で、光パワーを下げると光増幅中継を行うシステムで代表されるように、信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を劣化させるため光パワーを下げることにはやはり制限(光パワーの下限側の制限)が生じる。これらの事情から、一般に伝送路入力光パワーや分散補償器入力光パワーはスパン距離が等しいことを想定して得た光パワーの制限内で一定値を与えていることが多かった。
また、スパン毎の光ファイバ伝送路への信号入力パワー(伝送路入力パワー)を、パワー制限範囲内となるようにすべて同一の値を与えるものとする。DCM105−1〜105−4への信号入力パワー(DCM入力パワー)に対しても、パワー制限範囲内となるようにすべて同一の値を与えるものとする。
分散マップM1を見ると、中心チャネルに対してスパン毎にSMFによる正の分散を、DCM105−1〜105−4の負の分散で分散補償している様子がわかる。
上記では、中心波長1波の光信号について示したが、実際には、波長が互いに異なる複数波長が多重されたWDM信号が伝送されるので、伝送路から与えられる分散も波長毎に異なることになる。すなわち、波長分散は伝送波長に依存しており(分散スロープと呼ぶ)、全チャネルで波長分散特性は異なる(分散スロープが平坦とはならない)。
そして受信機前までの累積分散量を残留分散(RD:Residual Dispersion)と呼び、システムとして許容する分散劣化ペナルティ範囲内となる残留分散の範囲を残留分散トレランス(RD tolerance)と呼ぶ。
波長分散値が残留分散トレランスから外れると、受信側において、信号“0”、“1”を識別することが保障できなくなる(すなわち、アイ開口の劣化度が大きくなり、データ識別が困難になる)。したがって、WDMシステムにおいては、多重されているすべての波長(チャネル)が残留分散トレランス内に収まるように分散マネジメントを行うことが必要となる。
なお、分散補償の従来技術としては、段階的な分散値を有する分散補償器を光送信器、光受信器、光中継器に配置する技術や、光位相共役器を用いて、光ファイバ伝送路の波長分散を補償する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平07−154324号公報(段落番号〔0020〕〜〔0028〕,第4図)
上記で説明したような、従来の分散マネジメントでは、光ファイバ伝送路上に等間隔でDCMを配置するようにし、等スパンでの分散補償を行うことを想定した上で、伝送路入力パワーをパワー制限範囲内となるように、すべて同一の値を与え、DCM入力パワーに対してもパワー制限範囲内となるように、すべて同一の値を与えることでシステム設計を行っていた。また、長距離になるほど非線形効果に伴う波形劣化が厳しくなるので、ネットワーク内の最も距離の長いパスに対して分散マネジメントが施されていた。
しかし、実際に構築されるシステムでは、等スパン毎に中継器を配置できるということはなく、各スパンで距離が異なりロスが異なることが普通なので、各スパンにおいてOSNR(Optical S/N Ratio)と非線形発生量について最適化されていない。また、従来のシステム設計では、長距離のスルーパス(端局同士をつなぐパス)を対象にした分散マップに最適化するため、WDMシステムがOADM(Optical Add Drop Multiplex)ノード、またはHUBノードを含むネットワークを構成した場合には、OADMノードやHUBノードによって生成される、スルーパス以外のあらたなパスに対しては伝送性能が著しく劣化するといった問題があった。
図23はOADMノードを含むWDMシステムを示す図である。WDMシステム110は、送信局111、受信局112、中継器113〜116、OADMノード118から構成される。OADMノード118は、送信局111から送信されるWDM信号に対して、特定の波長の光信号を受信局112とは異なる方路であるトリビュタリ側ヘ分岐(Drop)したり、送信局111とは異なる方路であるトリビュタリ側からの特定の波長の光信号を、OADMノード118から受信局112に向かうスルーパス上のWDM信号に挿入(Add)したりする。
ここで、WDMシステム110の従来の分散マネジメントとしては、端局111、112間の最も長距離のパスP1(スルーパス)における分散マップの最適化を施すことになり、OADMノード118でAdd/Dropする分岐パスP2での分散マップの最適化は行われてはいない。このため、パスP1での受信局112における中心チャネルの残留分散値と、分岐パスP2でのOADMノード118における中心チャネルの残留分散値とには、ずれが生じてしまい、OADMノード118の受信ポイントにおけるアイ開口劣化度は、受信局112のそれと比べて大きく劣化することになるので、Add/Drop可能な波長数に制限が生じるといった問題があった。
図24はHUBノードを含むWDMシステムを示す図である。WDMシステム120は、送信局111、受信局112a、112b、中継器113〜117、HUBノード119から構成される。HUBノード119は、送信局111から送信されたWDM信号のうちの特定の波長の光信号を第一の受信局112aに、その他の波長の光信号を第二の受信局112bにそれぞれ送信する機能を有し、送信局111からHUBノード119までの共通パス(全波長(Ch)が共通に伝送されるパス)以降は受信局112a、112bへと分岐されたパスによる伝送となっている。
このようなHUBノード119が存在する構成に対しても、従来は最長のパスP1(ここでは、HUBノード119と受信局112aとの距離の方が、HUBノード119と受信局112bとの距離よりも長いと仮定している。)に最適化した分散補償が行われるが、HUBノード119で分岐されるパスP3の分散マップの最適化は行われていないので、パスP3の残留分散トレランスはパスP1のそれよりも狭くなってしまい、HUBノード119→受信局112bへの伝送可能な波長に制限が生じるといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、スパンのロスが異なったり、システム内にOADMノードやHUBノードを含んで複数のパスが存在するなどの多様なネットワーク構成に対しても、高精度な分散補償を行い、光伝送品質の向上を図った光伝送システム制御方法を提供することを目的とする。
なお、「パス」とはある波長(チャネル)の光信号が送信されてから受信されるまでの経路のことである。例えば、典型的なWDM伝送システムにおいては、送信端局から送信されたある波長の光信号は複数の光中継器を経由して受信端局に至るが、この送信端局から受信端局に至る経路がパスである。また、送信端局と受信端局間にOADMノードを含むWDM伝送システムにおいては、一部のチャネルの光信号は送信端局から送信され、OADMノードでそのチャネルの光信号が取り出され(ドロップされ)、この経路が一つのパスとなる。そして、他の一部のチャネルの光信号は送信端局からOADMノードを経由して受信端局で受信され、この経路が別のパスとなる(スルーパス)。同様にHUBノードを含むWDM伝送システムにおいては、一部のチャネルの光信号は送信端局から送信され、HUBノードでそのチャネルの光信号が方路を変えて第二の受信端局で受信され、この経路が一つのパスとなる。そして、他のチャネルの光信号は送信端局からHUBノードを経由して第一の受信端局で受信され、この経路が別のパスとなる(スルーパス)。
また、「スパン」とは、光伝送システムを構成するノード〜ノード間であり、例えば、送信端局〜光伝送路(光ファイバ)〜光中継器間、光中継器〜光伝送路(光ファイバ)〜光中継器間、光中継器〜光伝送路(光ファイバ)〜光受信端局間、光中継器〜光伝送路(光ファイバ)〜OADMノード間等をそれぞれ「スパン」と呼ぶ。
記課題を解決するために、光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う光伝送システムの制御方法が提供される。光伝送システム制御方法は、前記光信号が伝送されるパスで生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、前記非線形位相シフト量が目標値となるように、前記パスを構成するノードに接続する伝送路への入力パワーまたは前記パスを構成する分散補償器への入力パワーの少なくとも一方を求め、前記求められた入力パワーに基づいて前記光伝送システムを制御する。
ここで、スパンのロスがスパンによって異なる場合、目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスからのロス変動量の1/2を平均伝送路入力パワーのパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求める。
伝送システム制御方法は、スパンのロスがスパンによって異なる場合、目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスからのロス変動量の1/2を平均伝送路入力パワーのパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求める制御とした。
これにより、スパンロスが大きい区間には高パワーで、スパンロスが小さい区間には低パワーに、伝送路入力パワーを設定することができるので、スパンロスが異なる(スパンの長さが異なる)ネットワークに対して、同じ非線形位相シフト量を達成する場合のOSNR劣化を抑制することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は光伝送システムの原理図である。光伝送システム1は、分散補償を行って光信号の伝送を行うシステムである。なお、図では片方向の系のみを示しているが、実際は双方向の系を有し、双方向の系に対して機能が設けられる。以降では片方向の系のみの構成及び動作ついて説明する。
端局10、20は、光信号の送受信を行う。中継器30−1〜30−nは、光アンプ32−1〜32−nを含み、光ファイバ伝送路に設置されて光中継制御を行う。また、分散補償器(以下、DCM)11、21、31−1〜31−nは、端局10、20及び中継器30−1〜30−nに任意に設置されて光信号の分散補償を行う。
ネットワーク管理装置50は、分散補償制御部51とユーザ・インタフェース部52から構成される。分散補償制御部51は、伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、端局10、20または中継器30−1〜30−nに接続する伝送路の入力パワーまたはDCM11、21、31−1〜31−nの入力パワーの少なくとも一方を算出・調整する。ユーザ・インタフェース部52は、ネットワーク管理者に対して、ネットワークの運用、保守及び分散補償制御のシミュレーションに関するユーザ・インタフェースを提供する。
なお、分散補償制御部51は、算出した入力パワーレベルを、対象とする端局10、20、中継器30−1〜30−nへ設定する際には、例えば、OSC(Optical Supervisory Channel)信号を用いて通知することができる。OSC信号は、1.5〜150Mb/s程度の伝送速度を持ち、WDMシステムの運用設定、状態監視及び伝送路障害検出などに使用される光監視制御信号である。
に詳細を説明する前に、残留分散トレランスの指標となる残留分散トレランスカーブ、OADMノードやHUBノードを含むネットワークにおける解決すべき問題点及び残留分散トレランスを確保するために利用する非線形現象について説明する。最初に残留分散トレランスカーブについて、具体的な例を示して説明する。
図2は分散マネジメントが施されたWDMシステムの例を示す図である。WDMシステム130は、送信局131、中継器133〜135、受信局132から構成され、光ファイバでシリアルに接続し、ch1〜ch80の80波のWDM伝送を行うものとする。また、DCM134−1〜134−4は、中継器133〜135と受信局132に配置される。
図3は残留分散トレランスカーブを示す図である。縦軸はアイ開口劣化度(A.U.:Arbitrary Unit、任意単位)、横軸は残留分散(ps/nm)である。残留分散トレランスカーブK1は、上記で示した残留分散−320〜0〜+320の幅に対して、各残留分散の値に対応するアイ開口劣化度を求めて、これらをプロットすることにより得られる(実際には、波長、伝送距離、分散係数などの他に、伝送路入力パワーや非線形係数等の複数のパラメータを用いて、シミュレーション上で計算されて得られるものである)。
ここで、WDM信号を受信した際の、受信局132で許容できるアイ開口劣化度をある一定値αに定めると、受信局132が確保すべき残留分散トレランスの範囲は、図ではH1となる。すなわち、範囲H1の中に全chの残留分散(RD)が収まっていれば、受信波形のアイ開口劣化度は一定値α以下となり、受信局132において、正常にすべての波長のデータ識別が可能となる。したがって、分散マネジメントとしては、全chの残留分散が範囲H1に収まるように、中心チャネル(波長帯域の中心波長のch)の残留分散を決めることになる。
なお、残留分散トレランスカーブは上記のように、波長多重されたWDM信号の場合でも、通常は1波(例えば、中心波長)のカーブを求めて、そのカーブから、多重されている全波長のトレランス範囲を判別していくことになる。
次に図23、図24で上述したOADMノードやHUBノードを含むネットワークに対する問題点について残留分散トレランスカーブを用いて説明する。図4はOADMノードを含むネットワークで生じる問題点を示す図である。
図23に示したWDMシステム110に対して、WDM伝送を行うものとして、送信局111から、OADMノード118を介して受信局112に至るスルーパスP1における分散マップの最適化を図ったときの残留分散トレランスカーブをK2とする。
アイ開口劣化度の一定値αを許容範囲として、図23の受信局112において、中心チャネルの残留分散が図4のA1にあれば、WDM信号のすべてのチャネルの残留分散による波形劣化は一定値α以下に抑えられる。したがって、パスP1に対しては中心chの残留分散目標値(RD target)がA1となるような分散マネジメント設計が行われる。
一方、送信局111からOADMノード118で分岐されるパスP2に対し、OADMノード118でDropされる信号について見ると、送信局111から送出されたWDM信号のOADMノード118による受信では、中心チャネルの残留分散は図4のA2の位置にあるので(OADMノード118がパスP1の中間位置付近にあって、OADMノード118の受信ポイントでの残留分散が正の値になるものと仮定すると、例えばA2の位置となる)、OADMノード118においては、中心波長から長波長側に向うチャネルが、アイ開口劣化度一定値α以下となる範囲からはみ出ることになる(とする)。
すると、OADMノード118ではWDM信号の受信時において、図4の例では長波長側で帯域の1/4に相当するのチャネルについてのデータ識別が保障されないことになり、Drop可能なチャネルは全体の3/4だけとなる。このように、Drop可能なチャネル数(波長帯域)に制限が生じてしまい、ユーザに対して満足なサービスを提供することができなくなるといった問題が生じてしまう。
図5はHUBノードを含むネットワークで生じる問題点を示す図である。図24のWDMシステム120において、送信局111から送信されたWDM信号の特定のチャネルがHUBノード119で分岐され受信局112bに向かうパスP3が、送信局111から送信され、HUBノード119を介して受信局111aに向かうスルーパスP1よりも短いものとすると、図5に示すようにパスP3の残留分散トレランスカーブK3は、スルーパスP1の残留分散トレランスカーブK2よりも、同一のアイ開口劣化度における残留分散の範囲が狭くなる。
このことは、図からわかるように、分岐パスP3の受信局112bにおいては、アイ開口劣化度一定値α以下となる各波長における残留分散範囲は、スルーパスP1のそれと比べて狭くなることになる。
すると、受信局112bが受信可能な波長に制限がでてしまい、範囲H2、H3内のチャネルについてはデータ識別が保障されなくなる。換言すると、スルーパスP1では残留分散の許容範囲内であったチャネルのうちの一部が、分岐パスP3では残留分散の許容範囲外となる。したがって、HUBノード119では、運用する全伝送波長(チャネル)を受信局112bへ分岐することはできず、一部のチャネルのみが分岐できることとなり、サービスの低下(システム設計する上での制約)を引き起こすことになる。
次に非線形現象及び非線形現象と残留分散トレランスの関係について説明する。光伝送でいう非線形とは、光信号の伝送媒質、典型的にはガラス中に比較的強いパワーの光を伝搬させたとき、光強度に応じてガラスの物性(屈折率)が変化する現象のことをいう。光ファイバ中で生じる非線形現象としては、自己位相変調(SPM:Self Phase Modulation)、相互位相変調(XPM:Cross Phase Modulation)、四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)などがある。
SPMは、1波の伝送で位相シフトを生じる現象であり、XPMは、異なる波長の光が、同時に同一方向に伝送したときに生じる位相シフト現象である。また、FWMは、2波長以上の光が入力されたときに、あらたな波長の光が生じる現象である。
光ファイバ伝送路中で生じるこれらの非線形現象は、ノイズの発生や波形歪みとなって信号を劣化させる原因となる。このため、光ファイバ伝送においては、一般にはできるだけ非線形現象を起こしにくいことが望まれているが、応用の仕方によっては、光伝送品質に有効な面を与えることがある。例えば、非線形現象を一定範囲内で積極的に利用することで、残留分散トレランスをより大きくすることが可能になる。
図6は非線形現象により残留分散トレランスカーブが広がる様子を示す図である。SPMは、自己の光パワーに依存して媒質の屈折率が変わり、光パワーが大きければ非線形現象の発生量も大きくなる。図中の残留分散トレランスカーブK4aは、伝送路への光入力パワーPFINを0dBm/chとしたときのカーブであり、残留分散トレランスカーブK4bは、伝送路への光入力パワーPFINを2dBm/chとしたときのカーブである。図では、アイ開口劣化度を一定αとしたときに残留分散トレランスが50ps程広がっていることがわかる。
このように、伝送路への光入力パワーを大きくしてSPMの発生量を大きくすると、残留分散トレランスカーブの形状(残留分散のトレランス幅)が広がることがわかる。ただし、非線形効果が強すぎると、かえってトレランスは狭くなるので、残留分散トレランスを広げるには非線形効果は強すぎても弱すぎても適さず、一定の範囲内でうまく非線形効果を利用することで残留分散トレランスを広げることが重要である。
留分散トレランスを最大とするように光パワー制御を行ってSPMの非線形現象の発生量を調整し、OADMノードやHUBノードを含む多様なネットワークトポロジに対しても、効果的に残留分散トレランスを確保して、光伝送品質の向上を図るものである。
に詳細について以降詳しく説明する。伝送路入力パワーまたはDCFを含むDCMの入力パワーの少なくとも一方を調整して、SPMの発生量を変えて、最適な残留分散トレランスを確保するものであるので、まず、SPM発生量の定量化について説明する。
SPMの非線形発生量(非線形現象の効き方)としては非線形位相シフト量が指標となる。非線形位相シフト量φNLは以下の式(1a)となる。λは波長、n2は非線形係数、Aeffは有効断面積、Leffはファイバ実効長、Iは入力パワーである。なお、ロス係数をαとするとファイバ実効長Leffは式(1b)で表せる。また、Lはファイバの長さである。
Figure 0004484608
式(1a)から入力パワーIが変化すれば、非線形位相シフト量φNLが変化することがわかる。
次に残留分散トレランスが最大となる非線形位相シフト量の求め方について説明する。図7は非線形位相シフト量φNLと残留分散との関係を示す図である。横軸は非線形位相シフト量φNL、縦軸は残留分散(ps/nm)である。
システム内のあるパスに対して、例えば、伝送路入力パワーを−3dBm/ch〜+3dBm/chの範囲で0.2dBm/ch刻みで、シミュレーション上変化させて、そのときの非線形位相シフト量φNLと残留分散との関係をプロットして曲線K5、K6を得る。
曲線K5、K6はそれぞれ、残留分散トレランスカーブの所定のアイ開口劣化度における残留分散値の最大値、最小値に対応する。したがって、曲線K5、K6の間隔(差分)は、残留分散トレランスに該当し、この残留分散トレランスの中間ポイントを結んだ曲線K7は、中心チャネルの最適残留分散に対応する。
図8は非線形位相シフト量φNLと残留分散トレランスとの関係を示す図である。横軸は非線形位相シフト量φNL(rad)、縦軸は残留分散トレランス(ps/nm)であり、図7で示された残留分散トレランスを描いたグラフである。
曲線K8はDCM(DCF:分散補償ファイバ)の残留分散トレランス、曲線K9はファイバ伝送路の残留分散トレランス、曲線K10はDCMとファイバ伝送路を含めた全伝送路トータルの残留分散トレランスを示している。
曲線K10を見ると、残留分散トレランスが最大となる値は、範囲H4となるので、残留分散トレランスが範囲H4に収まる横軸の値が、求めるべき非線形位相シフト量の目標値φtgtとなる。そして、所定のパスの非線形位相シフト量が目標値φtgtとなるように、伝送路入力パワーやDCM入力パワーを調整して分散補償制御を行うことになる。
ここで、残留分散トレランスRD1のところで補助線を引けば、補助線と交わる曲線K8〜K10のそれぞれの横軸の値が、残留分散トレランスRD1となるところのDCM、光ファイバ、伝送路トータルの非線形位相シフト量となる。すなわち、残留分散トレランスがRD1となるには、グラフから所定パスのトータルの非線形位相シフト量がφtotalと求まり、そのときのDCMの非線形位相シフト量はφdcmであり、光ファイバの非線形位相シフト量はφfiberと求まる(∵φtotal=φdcm+φfiber)。
次に各種のネットワークに対応した第1〜第6の実施の形態の分散補償制御について説明する。第1の実施の形態は、スルーパスのみを含むネットワークにおける分散補償制御である。
ここで、前記の「スルーパスのみ」とは送信局から送信されるWDM信号を構成する各波長(チャネル)のすべてが、同一の受信局により受信される構成を示す。
図9はスルーパスで構成される光伝送システムを示す図である。光伝送システム1aは、送信側から送信されるWDM信号を構成する波長(チャネル)の一部を他の方路に向かわせるOADMノードやHUBノードを含まず、Term−Term(端局10〜端局20)のスルーパスのみを有するシステムである。スパン数をNとする。
端局10は、DCM11、MUX部12、光アンプ13を含む。MUX部12はWDM信号を生成する波長多重部である。端局20は、DCM21、DMUX部22、光アンプ23を含む。DMUX部22はWDM信号を波長単位で分離する波長分離部である。
中継器30−1〜30−nはそれぞれ、DCM31−1〜31−n、光アンプ32−1〜32−nを含む。ネットワーク管理装置50は端局10に接続している。なお、図中のPDin1〜PDinnはDCM入力パワー、PFin1〜PFinnは伝送路入力パワーを示している。
ここで、Term−Termのパスの非線形位相シフト量φtotalは式(2)となる。ただし、φFmはスパンmのファイバ伝送路の非線形位相シフト量であり、φDmはスパンmのDCMの非線形位相シフト量である。
Figure 0004484608
また、ファイバ伝送路の非線形位相シフト量φFmとDCMの非線形位相シフト量φDmはそれぞれ、式(3a)、(3b)で概算できる(Leffはファイバ実効長)。
Figure 0004484608
図10は第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。光伝送システム1aの分散補償制御として、ネットワーク管理装置50が行う動作フローである。
〔S1〕Term−Termの残留分散トレランスが最大となる非線形位相シフト量の目標値φtgtを、図7、図8で示したようなシミュレーションを行って求める。
〔S2〕1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,aveを以下の式(4)で求める。
Figure 0004484608
〔S3〕スパンmにおける非線形位相シフト量を、以下の式(5)を用いてファイバ伝送路の非線形位相シフト量と、DCMの非線形位相シフト量に割り当てる。
Figure 0004484608
〔S4〕伝送路入力パワーに制限がある場合(例えば、伝送路入力パワーがEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)の出力制限を受けたり、またはFWM等の非線形効果により制限を受ける等)、伝送路入力パワーPFinmを固定して、最初にファイバ非線形位相シフト量φFmを、φFm=PFinm×Leffm(式(3a))から計算し、φDm=φspan,ave−φFm(式(5))からDCM非線形位相シフト量φDmを求める。そして、PDinm=Leffm/φDm(式(3b))からDCM入力パワーPDinmを求める。
〔S5〕スパンmを制御する該当ノードに対して、求めた伝送路入力パワーPFinm及びDCM入力パワーPDinmをOSC信号などにより通知して設定する。
なお、上記では伝送路入力パワーを先に決めてから、DCM入力パワーを算出したが、伝送路入力パワーの上限/下限の制限が厳しくなくOSNRに余裕がある場合には、φDm<φspan,aveとなるDCM入力パワーを先に求め、その後にφFm=φspan,ave−φDmから伝送路入力パワーを求めてもよい。
図11は中継器の構成を示す図である。伝送路上に配置される中継器30は、光アンプ32a、32b、DCM31から構成され、DCM31は光アンプ32a、32bの間に配置される。中継器30はこのような構成をとるため、DCM入力パワーPDinを調整する場合には、光アンプ32aの出力パワーを制御することになり、伝送路入力パワーPFinを調整する場合には、光アンプ32bの出力パワーを制御することになる。
このように、第1の実施の形態では、スルーパスの非線形位相シフト量の目標値φtgtをスパン数で割ったφspan,aveを、各スパンに均等に割り当て、各スパンの非線形位相シフト量がφspan,aveとなるように、スパン毎に伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを決めて分散補償制御を行う構成とした(上記の例では伝送路入力パワーを先に固定して決めて、その後にDCM入力パワーを求めている)。これにより、スルーパスにおいて目標値φtgtが達せられるので、最大の残留分散トレランスが得られることになり、光信号の受信品質の向上を図ることが可能になる。
次に第2の実施の形態の分散補償制御について説明する。第2の実施の形態は、スパンで生じる光損失(以降、スパンロス)に応じて、伝送路入力パワーを変えるものである。
各スパンのシステム全体に対して寄与するOSNR劣化は、該当スパンの次のノードの入力レベルが低いほど大きくなる。雑音を発生する要因である光増幅器が各入力レベルに最適化されている場合に、この劣化量は入力レベルの真数 10^(-Δpin/10) (ここでΔpin は基準となるノード入力レベルに対する変動量)に反比例する。例えば各スパンのロスを考慮しない場合、例えば、距離が短い(ロスが小さい)区間を高いパワーで伝送するスパンがあったり、距離が長い(ロスが大きい)区間を低いパワーで伝送するスパンが存在することにより次ノードの入力レベルのばらつきが大きくなり、すべてのノードで同じ入力レベルになる場合と比較しOSNRの劣化を生じることになる。そこで、第2の実施の形態では、スパンロスが大きい区間は高パワーで、スパンロスが小さい区間は低パワーで伝送路入力パワーを設定することで、スパンロスが異なる区間が混在する場合でも(全てのノードで同じ入力レベルとする場合に対する)OSNRの劣化を抑制することを目的とする。
図12は第2の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。
〔S11〕Term−Termのスルーパスの残留分散トレランスが最大となる非線形位相シフト量の目標値φtgtを求める。
〔S12〕1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,aveを式(4)で求める。
〔S13〕スパンmのDCM非線形位相シフト量φDmを設定して(DCM入力パワーPDinmを決めれば、式(3b)からφDmが求まる)、φFm=φspan,ave−φDmからファイバ非線形位相シフト量φFmを求め、平均伝送路入力パワーPFinm,aveをPFinm,ave=φFm/Leffm(式(3a))から求める。
〔S14〕パス上の全スパンの平均ロスを求める。例えば、パス上に2つのスパン1、2があって、スパン1のロスが10で、スパン2のロスが15ならば、このときの平均ロスは12.5(=(10+15)/2)となる。
〔S15〕パスの平均ロスからスパンmのロス変動量ΔLossmを求める。例えば、スパン1のロス変動量ΔLoss1は、スパン1のロス10から平均ロス12.5を引いた−2.5となり、スパン2のロス変動量ΔLoss2は、スパン2のロス15から平均ロス12.5を引いた+2.5となる。
〔S16〕スパンmのロス変動量ΔLossmの半分を、平均伝送路入力パワーPFinm,aveのパワー変動に割り当てることにして、スパンmにおける伝送路入力パワーPFinmを式(6)で求める。
Figure 0004484608
〔S17〕スパンmを制御する該当ノードに対して、求めた伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを通知・設定する。
このように、第2の実施の形態では、スパンロスに応じて伝送路入力パワーを決定することにした。具体的には上記のように、スパンロスが小さい区間ではΔLossが負の値となるので、式(6)から、そのスパンに対しては伝送路入力パワーが小さくなり、スパンロスが大きい区間ではΔLossが正の値となるので、伝送路入力パワーが大きくなる。
これにより、スパンロスが大きい区間には高パワーで、スパンロスが小さい区間には低パワーに、伝送路入力パワーを設定することができるので、スパンロスが異なる(スパンの長さが異なる)ネットワークに対して、同じ非線形位相シフト量を達成する場合のOSNR劣化を抑制することが可能になる。
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態はOADMノードを含むネットワークに対する分散補償制御である。図13はOADMノードを含む光伝送システムを示す図である。光伝送システム1bは、端局10、中継器30−1〜30−n、端局20がシリアルに接続され、伝送路上にOADMノード61が配置される。端局10にはネットワーク管理装置50が接続する。
また、端局10はMUX部12、非線形発生部14を含み、OADMノード61は、DMUX部61a、MUX部61b、非線形発生部61cを含む(第3の実施の形態の説明に必要な構成要素のみ示す)。非線形発生部14、61cは、チャネル単位に設置され、ネットワーク管理装置50からの指示により、所定量の非線形位相シフト量を発生する。
ここで、Term−TermのパスをパスP1(スパン数をN)、端局10〜OADMノード61のパスをOADMパスP2(スパン数をN1)、OADMノード61〜端局20のパスをOADMパスP3(スパン数をN2)とする。
図14は第3の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。図13の光伝送システム1bの分散補償制御として、ネットワーク管理装置50が行う動作フローである。
〔S21〕Term−Termの残留分散トレランスが最大となる非線形位相シフト量の目標値φtgtを求める。
〔S22〕1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,aveを式(4)で求める。
〔S23〕OADMパスP2、P3に対する非線形位相シフト量を求める(パスP1の非線形位相シフト量はステップS21で求めたφtgtである)。OADMパスP2の非線形位相シフト量=φspan,ave×N1、OADMパスP3の非線形位相シフト量=φspan,ave×N2となる。
〔S24〕目標値φtgtに対するOADMパスP2、P3の非線形位相シフト量の不足量(補償すべき非線形位相シフト量)を求める。OADMパスP2については、OADMパスP2のOADMパス補償量φcomp2=目標値φtgt−(OADMパスP2の非線形位相シフト量)=φtgt−φspan,ave×N1となる。同様にOADMパスP3については、OADMパスP3のOADMパス補償量φcomp3=目標値φtgt−(OADMパスP3の非線形位相シフト量)=φtgt−φspan,ave×N2となる。
〔S25〕OADMパスP2に対して、例えば、ch1のチャネルがOADMノード61からDropする場合、端局10内の非線形発生部14はch1の波長信号に対して、OADMパス補償量φcomp2を発生させる(ネットワーク管理装置50からOSC信号により制御する)。
〔S26〕OADMパスP3に対して、例えば、ch2のチャネルがOADMノード61からAddする場合、OADMノード61内の非線形発生部61cはch2の波長信号に対して、OADMパス補償量φcomp3を発生させる(ネットワーク管理装置50からOSC信号により制御する)。
〔S27〕スパンmにおける非線形位相シフト量を伝送路とDCMの非線形位相シフト量に割り当て、伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを求める(第1または第2の実施の形態の手順と同様)。そして、該当ノードに対して、求めた伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを通知・設定する。
なお、上記で説明した非線形発生部14は、該当チャネルの送信側に設けたが、受信側に設けてもよい。例えば、Dropチャネルch1に対して、OADMノード61内に非線形発生部を設ける。
受信側に非線形発生部を設けることで、OADMノードは二重化処理(1つのチャネルをスルーパスへ流し、Dropもする処理)を行うことができる。例えば、OADMノード61でch1をDropし、端局20へもch1を送信したい場合、OADMノード61のch1の受信部にch1対応の非線形発生部があれば、Dropされるch1のみに補償量が加算されるので、スルーパスを流れるch1に影響を与えることはないので、ch1をスルーパスへ流しかつDropする処理を行うことが可能になる。また、Addチャネルに対しても、Addされたチャネルの受信側に非線形発生部を設けてもよい。
図15は非線形発生部の構成を示す図である。非線形発生部70は、制御部71、増幅部72、非線形発生ファイバ73から構成される。制御部71は、ネットワーク管理装置50からの指示を受けて、増幅部72に対して増幅制御を行う。増幅部72は増幅制御を受けて、入力信号を増幅し、増幅信号は、非線形発生ファイバ73を介して、所定量の非線形位相シフト量を発生して出力する。
制御部71が増幅部72に対してPoutの増幅制御を行った場合に発生する非線形位相シフト量φは式(7)となる。ただし、λは波長、n2は非線形係数、Aeffは有効断面積、Leffはファイバ実効長、Poutは入力パワー(増幅部72の出力パワー)である。
Figure 0004484608
このように、第3の実施の形態は、ネットワークにOADMパスが存在する場合には、最長のスルーパスの目標値φtgtに対するOADMパス毎の不足分を非線形位相シフト量の補償量として求め、非線形発生部によって補償量を発生させる。その後は、第1または第2の実施の形態で示したように、φspan,aveからφF、φDを求めて伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを求めることになる。
これにより、OADMパスP2を流れるDropチャネルに対して、OADMノード61ではアイ開口劣化度を崩すことなく受信できるので(上記の例では、OADMノード61内のDMUX部61aにおけるch1の受信点でもアイ開口劣化度を崩すことなく受信できる)、Drop波長に制限がかかるといったことがなくなる。また、同様に、OADMパスP3を流れるAddチャネルに対して、端局20ではアイ開口劣化度を崩すことなく受信できるので、Add波長に制限がかかるといったことがなくなる。
なお、伝送路上にOADMノードが複数ある場合には、OADMノード毎に非線形発生部を設けることで、複数の非線形発生部で補償量φcompを分配させて発生させてもよい。また、非線形発生部に関しては、OADMパスの存在に関係なく、伝送路入力パワー及びDCM入力パワーの制御のみで目標値φtgtに満たないネットワークには、非線形発生部を付加することで、非線形位相シフト量が目標値となるように制御することが可能である。
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、OADMノードを含むネットワークに対して、Add/Dropするチャネルのパワーレベルをスルーパスのチャネルよりも高く設定することで、OADMパス補償量を達成して分散補償制御を行うものである。
図16は第4の実施の形態の光伝送システムの動作を示す図である。光伝送システム1cは、端局10、中継器30−1〜30−n、端局20がシリアルに接続され、伝送路上にOADMノード61が配置される。端局10にはネットワーク管理装置50が接続する。
端局10は、MUX部12、VOA(Variable Optical Attenuator)15を含み、OADMノード61は、DMUX部61a、MUX部61b、VOA61dを含む(第4の実施の形態の説明に必要な構成要素のみ示す)。VOA15、61dは、チャネル単位に設置され、ネットワーク管理装置50からの指示により、パワーレベルを所定量に可変設定する。
ここで、OADMノード61でch3がDropし、ch6がAddされるものとする。すると、Dropチャネルのch3のレベルは、端局10→端局20へ流れるch1、ch2、ch4、ch5の各レベルよりもパワーを高く設定する(ch3対応のVOA15を制御することによる)。
また、Addチャネルのch6のレベルに対しても、ch1、ch2、ch4、ch5の各レベルよりもパワーを高く設定する(ch6対応のVOA61dを制御することによる)。このように、Add/Dropチャネルのレベルを最長パスのチャネルよりも相対的に高く設定することで、OADMパス補償量の調整を行う。
図17は第4の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、第4の実施の形態では、図14で上述したステップS21〜ステップS24までの動作を同様に行うので、OADMパスP2、P3それぞれのOADMパス補償量φcomp2、φcomp3を求めたところから説明する。
〔S31〕OADMパスP2におけるOADMパス補償量φcomp2=φtgt−φspan,ave×N1、OADMパスP3におけるOADMパス補償量φcomp3=φtgt−φspan,ave×N2を求める。
〔S32〕端局10において、端局10→端局20を流れるチャネルに必要なパスP1における伝送路入力パワーPF1を設定する。
〔S33〕OADMノード61でDropするチャネルに対する、端局10での伝送路入力パワーをPdropとすると、OADMパスP2におけるOADMパス補償量φcomp2は式(8)で表せる。
Figure 0004484608
〔S34〕OADMノード61でAddするチャネルに対する、OADMノード61での伝送路入力パワーをPaddとすると、OADMパスP3におけるOADMパス補償量φcomp3は式(9)で表せる。
Figure 0004484608
〔S35〕ステップS31で求めたφcomp2と式(8)のφcomp2とを等号で結び、Dropチャネルの伝送路入力パワーPdropを求める。
〔S36〕ステップS31で求めたφcomp3と式(9)のφcomp3とを等号で結び、Addチャネルの伝送路入力パワーPaddを求める。
〔S37〕伝送路入力パワーPFinmが求まったので、DCM入力パワーPDinmも求め、各ノードに通知・設定する。
このように、第4の実施の形態では、Add/Dropチャネルのパワーレベルをスルーパスのチャネルよりも高く設定して、OADMパス補償量を達成して分散補償制御を行うことにした。なお、伝送路入力パワーを求める場合、PF1+PFdrop+PFaddのトータルパワーは、すべてのノード(端局、OADMノード)の出力において等しくなるように設定する。
次に第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態はHUBノードを含むネットワークに対する分散補償制御である。図18はHUBノードを含む光伝送システムを示す図である。光伝送システム1dは、端局10、20a、20b、中継器30−1〜30−n〜30−m、HUBノード81、ネットワーク管理装置50から構成される。
端局10〜HUBノード81までのスパン数をN1、HUBノード81〜端局20aまでのスパン数をN2、HUBノード81〜端局20bまでのスパン数をN3とし、N1+N2=N、N1+N3=Mとする。また、端局10〜HUBノード81〜端局20aのパスをパスP1、端局10〜HUBノード81〜端局20bのパスをHUBパスP2、端局10〜HUBノード81までのパスを共通パスP3とする。
図19は第5の実施の形態の動作手順を示すフローチャートである。光伝送システム1dの分散補償制御として、ネットワーク管理装置50が行う動作フローである。
〔S41〕最長パスに対する(パスP1、P2のいずれか)非線形位相シフト量の目標値φtgtを求める。
〔S42〕パスP1に対して、1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,ave1を求める(φspan,ave1=φtgt/N)。
〔S43〕HUBパスP2に対して、1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,ave2を求める(φspan,ave2=φtgt/M)。
〔S44〕共通パスP3のスパンあたりの非線形位相シフト量を求める。N>>MならばステップS45へ、NとMが同程度ならステップS46へいく。
〔S45〕共通パスP3上のスパンの非線形位相シフト量はすべて、φspan,ave1とする。ステップS47へいく。
〔S46〕共通パスP3上のスパンの非線形位相シフト量はすべて、パスP1とHUBパスP2の非線形位相シフト量の平均値とする(φspan,ave1+φspan,ave2)/2)。
〔S47〕パスP1の残りのスパン(HUBノード81〜端局20a)の非線形位相シフト量φspan(HUB to Term20a)を配分する。配分の仕方は式(10)となる。式(10)は目標値φtgtから共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を引いた値を、HUBノード81〜端局20aのスパン数N2で割った式を示している。
Figure 0004484608
〔S48〕パスP2の残りのスパン(HUBノード81〜端局20b)の非線形位相シフト量φspan(HUB to Term20b)を配分する。配分の仕方は式(11)となる。式(11)は目標値φtgtから共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を引いた値を、HUBノード81〜端局20bのスパン数N3で割った式を示している。
Figure 0004484608
〔S49〕各スパンにおける非線形位相シフト量を伝送路とDCMの非線形位相シフト量に割り当てて、該当ノードに対して、求めた伝送路入力パワーPFinm及びDCM入力パワーPDinmをOSC信号などにより通知して設定する。
このように、第5の実施の形態では、HUBノードを含むネットワークに対して、スルーパスとHUBパスの長さに応じて、共通パスの非線形位相シフト量を変えて、スルーパス及びHUBパスの各スパンに目標値φtgtを割り当てる構成とした。これにより、HUBノードを含むネットワーク上で、最長のパスだけでなく、その他の分岐パスに対しても目標値φtgtが達せられることになる。
次に第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、リングネットワークにおける分散補償制御である。図20はリングネットワークの光伝送システムを示す図である。光伝送システム1eは、OADM機能を有するノード91〜94がリング状に接続した構成をとる。また、ネットワーク管理装置50は、ノード91に接続している。ノード91〜94は、信号のAddポイントに対して、非線形発生部91a〜94aがチャネル単位に設けられる。なお、伝送路上に配置される中継器の図示は省略した。
また、ノード91〜ノード92のパスをOADMパスP1(スパン数N1)、ノード92〜ノード93のパスをOADMパスP2(スパン数N2)、ノード93〜ノード94のパスをOADMパスP3(スパン数N3)、ノード94〜ノード91のパスをOADMパスP4(スパン数N4)とする。また、リング1周のパスのスパン数をN(=N1+N2+N3+N4)とする。
図21は第6の実施の形態の動作手順を示すフローチャートである。光伝送システム1eの分散補償制御として、ネットワーク管理装置50が行う動作フローである。
〔S51〕リング1周のパスの残留分散トレランスが最大となる非線形位相シフト量の目標値φtgtを求める。
〔S52〕1スパンあたりの非線形位相シフト量φspan,aveを式(4)で求める。
〔S53〕OADMパスP1〜P4に対する非線形位相シフト量を求める。OADMパスP1の非線形位相シフト量=φspan,ave×N1、OADMパスP2の非線形位相シフト量=φspan,ave×N2、OADMパスP3の非線形位相シフト量=φspan,ave×N3、OADMパスP4の非線形位相シフト量=φspan,ave×N4となる。
〔S54〕目標値φtgtに対するOADMパスP1〜P4の非線形位相シフト量の不足量(補償すべき非線形位相シフト量)φcompを求める。OADMパスP1については、OADMパス補償量φcomp1=目標値−(OADMパスP1の非線形位相シフト量)=φtgt−φspan,ave×N1となる。同様に、OADMパス補償量φcomp2=φtgt−φspan,ave×N2、OADMパス補償量φcomp3=φtgt−φspan,ave×N3、OADMパス補償量φcomp4=φtgt−φspan,ave×N4となる。
〔S55〕非線形発生部91a〜94aから所定の非線形位相シフト量を発生させる。例えば、OADMパスP1に対して、ch1のチャネルがノード91からAddし、ノード92でDropする場合には、ノード91内の非線形発生部91aはch1の波長信号に対して、OADMパス補償量φcomp1を発生させる。また、ch2のチャネルがノード91からAddし、ノード93でDropする場合には、ノード91内の非線形発生部91aはch2の波長信号に対して、OADMパス補償量φcomp1+φcomp2を発生させる。
〔S56〕スパンmにおける非線形位相シフト量を伝送路とDCMの非線形位相シフト量に割り当て、伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを求め、スパンmを制御する該当ノードに対して、求めた伝送路入力パワーPFinm及びDCM入力パワーPDinmを通知・設定する。
なお、上記の説明では、Addされるチャネルに対して、非線形発生部は送信側に設けているが、第3の実施の形態で上述したことと同様に、受信側に非線形発生部を設けてもよい。
このように、第6の実施の形態は、リングネットワークにOADMパスが存在する場合には、最長のスルーパスの目標値φtgtに対するOADMパス毎の不足分を非線形位相シフト量の補償量として求め、リングノード内の非線形発生部によって補償量を発生させる。その後は、第1または第2の実施の形態で示したように、φspan,aveからφF、φDを求めて伝送路入力パワー及びDCM入力パワーを求めることになる。
以上説明したように、残留分散トレランスを最大とする非線形位相シフト量を目標値として、光信号のパワー制御を行い、非線形発生量を調節し、非線形現象を残留分散トレランスの確保に適切に利用する構成とした。これにより、スパンロスが異なるネットワークや、システム内にOADMノードやHUBノードを含んで複数のパスが存在するなどのネットワークに対しても、高精度な分散補償を行うことができ、光伝送品質の向上を図ることが可能になる。
(付記1) 光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う光伝送システムの制御方法であって、
前記光信号が伝送されるパスで生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、
前記非線形位相シフト量が目標値となるように、前記パスを構成するノードに接続する伝送路への入力パワーまたは前記パスを構成する分散補償器への入力パワーの少なくとも一方を求め、
前記求められた入力パワーに基づいて前記光伝送システムを制御することを特徴とする光伝送システム制御方法。
(付記2) 前記目標値を、前記パスを構成するスパンの数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量を、各スパンに割り当て、各スパンの非線形位相シフト量が、割り当てられた値となるように、スパン毎に伝送路への入力パワー及び分散補償器への入力パワーを求めることを特徴とする付記1記載の光伝送システム制御方法。
(付記3) 前記スパンのロスがスパンによって異なる場合、前記目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスからのロス変動量の1/2を平均伝送路入力パワーのパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求めることを特徴とする付記1記載の光伝送システム制御方法。
(付記4) 分散補償を行って光信号の伝送を行う光伝送システムにおいて、
光信号の送受信を行う端局と、
光ファイバ伝送路に設置されて光中継制御を行う中継器と、
端局及び中継器に任意に設置されて光信号の分散補償を行う分散補償器とを有し、
伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量について、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、端局または中継器に接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行う分散補償制御部を含むことを特徴とする光伝送システム。
(付記5) 前記分散補償制御部は、目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量を、各スパンに均等に割り当て、各スパンの非線形位相シフト量が、割り当てられた値となるように、スパン毎に伝送路入力パワー及び分散補償器入力パワーを求めることを特徴とする付記4記載の光伝送システム。
(付記6) 前記分散補償制御部は、スパンロスが異なるネットワークに対しては、目標値をスパン数で割ったスパンあたりの平均非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスと各スパンロスの差分の1/2を平均伝送路入力パワーを基準としたパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求めることを特徴とする付記4記載の光伝送システム。
(付記7) 伝送路入力パワー及び分散補償器入力パワーの制御のみで目標値に満たない場合は、あらたに非線形発生部を付加し、前記分散補償制御部は、光ファイバ伝送路にOADMノードを含むネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、非線形発生部からOADMパス補償量を発生させることを特徴とする付記4記載の光伝送システム。
(付記8) 前記分散補償制御部は、光ファイバ伝送路にOADMノードが設置するネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値とOADMパスで生じる非線形位相シフト量との差分をOADMパス補償量として求め、OADMパス補償量を満たすように、OADMノードでAdd/Dropされるチャネルの伝送路入力パワーを、スルーパスを流れるチャネルのパワーより高く設定することを特徴とする付記4記載の光伝送システム。
(付記9) 前記分散補償制御部は、光ファイバ伝送路に3方路以上を有するHUBノードを設置するネットワークの場合、基準となるスルーパスに対しては、目標値をスルーパスのスパン数で割ったスパンあたりの第1の非線形位相シフト量を求め、その他のパスに対しては、目標値を該当するパスのスパン数で割ったスパンあたりの第2の非線形位相シフト量を求め、前記スルーパスと前記その他のパスの距離が同程度ならば、共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を、前記第1の非線形位相シフト量と前記第2の非線形位相シフト量の平均値とし、スルーパスとHUBパスの距離が同程度でないならば、共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を、前記第1の非線形位相シフト量とし、HUBノードから前記スルーパス上の端局までにあるスパン及びHUBノードから前記その他のパス上の端局までにあるスパンに、目標値と共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量との差分値を割り当てることを特徴とする付記4記載の光伝送システム。
(付記10) 分散補償を行って光信号の伝送を行う光伝送システムにおいて、
光ファイバ伝送路でリング状に接続し、光信号の送受信を行う複数のノードと、
光ファイバ伝送路に設置されて光中継制御を行う中継器と、
ノード及び中継器に任意に設置されて光信号の分散補償を行う分散補償器と、
伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、端局または中継器に接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行う分散補償制御部を有することを特徴とする光伝送システム。
(付記11) 前記分散補償制御部は、ノードがOADM機能を有する場合、リング1周分のパスの非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、ノード内に設けられて、指示された非線形位相シフト量を発生する非線形発生部から、OADMパス補償量を発生させることを特徴とする付記10記載の光伝送システム。
(付記12) 分散補償を行うネットワークの管理制御を行うネットワーク管理装置において、
伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、ネットワーク内に配置されたノードに接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行う分散補償制御部と、
ネットワークの運用、保守及び分散補償制御のシミュレーションに関するユーザ・インタフェースを提供するユーザ・インタフェース部と、
を有することを特徴とするネットワーク管理装置。
(付記13) 光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う分散補償制御方法において、
伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、
システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、ネットワーク内に配置されたノードに接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行うことを特徴とする分散補償制御方法。
(付記14) 目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量を、各スパンに均等に割り当て、各スパンの非線形位相シフト量が、割り当てられた値となるように、スパン毎に伝送路入力パワー及び分散補償パワーを求めることを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
(付記15) スパンロスが異なるネットワークに対しては、目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスからのロス変動量の1/2を平均伝送路入力パワーのパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求めることを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
(付記16) 伝送路入力パワー及び分散補償器入力パワーの制御のみで目標値に満たない場合は、あらたに非線形発生部を付加し、光ファイバ伝送路にOADMノードが設置するネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、非線形発生部からOADMパス補償量を発生させることを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
(付記17) 光ファイバ伝送路にOADMノードが設置するネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値とOADMパスで生じる非線形位相シフト量との差分をOADMパス補償量として求め、OADMパス補償量を満たすように、OADMノードでAdd/Dropされるチャネルの伝送路入力パワーを、スルーパスを流れるチャネルのパワーより高く設定することを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
(付記18) 光ファイバ伝送路にHUBノードが設置するネットワークの場合、スルーパスに対しては、目標値をスルーパスのスパン数で割ったスパンあたりの第1の非線形位相シフト量を求め、HUBパスに対しては、目標値をHUBパスのスパン数で割ったスパンあたりの第2の非線形位相シフト量を求め、スルーパスとHUBパスの距離が同程度ならば、共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を、前記第1の非線形位相シフト量と前記第2の非線形位相シフト量の平均値とし、スルーパスとHUBパスの距離が同程度でないならば、共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量を、前記第1の非線形位相シフト量とし、HUBノードからスルーパス上の端局までにあるスパン及びHUBノードからHUBパス上の端局までにあるスパンに、目標値と共通パス上のスパンあたりの非線形位相シフト量との差分値を割り当てることを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
(付記19) OADM機能を有するノードがリング状に構成されたネットワークに対して、リング1周分のパスの非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、ノード内に設けられて、指示された非線形位相シフト量を発生する非線形発生部から、OADMパス補償量を発生させることを特徴とする付記13記載の分散補償制御方法。
伝送システムの原理図である。 分散マネジメントが施されたWDMシステムの例を示す図である。 残留分散トレランスカーブを示す図である。 OADMノードを含むネットワークで生じる問題点を示す図である。 HUBノードを含むネットワークで生じる問題点を示す図である。 非線形現象により残留分散トレランスカーブが広がる様子を示す図である。 非線形位相シフト量と残留分散との関係を示す図である。 非線形位相シフト量と残留分散トレランスとの関係を示す図である。 スルーパスで構成される光伝送システムを示す図である。 第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。 中継器の構成を示す図である。 第2の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。 OADMノードを含む光伝送システムを示す図である。 第3の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。 非線形発生部の構成を示す図である。 第4の実施の形態の光伝送システムの動作を示す図である。 第4の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。 HUBノードを含む光伝送システムを示す図である。 第5の実施の形態の動作手順を示すフローチャートである。 リングネットワークの光伝送システムを示す図である。 第6の実施の形態の動作手順を示すフローチャートである。 分散マップを示す図である。 OADMノードを含むWDMシステムを示す図である。 HUBノードを含むWDMシステムを示す図である。
符号の説明
1 光伝送システム
10、20 端局
30−1〜30−n 中継器
32−1〜32−n 光アンプ
11、21、31−1〜31−n 分散補償器
50 ネットワーク管理装置
51 分散補償制御部
52 ユーザ・インタフェース部

Claims (4)

  1. 光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う光伝送システムの制御方法であって、
    前記光信号が伝送されるパスで生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、
    前記非線形位相シフト量が目標値となるように、前記パスを構成するノードに接続する伝送路への入力パワーまたは前記パスを構成する分散補償器への入力パワーの少なくとも一方を求め、
    前記求められた入力パワーに基づいて前記光伝送システムを制御し、
    スパンのロスがスパンによって異なる場合、前記目標値をスパン数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量から平均伝送路入力パワーを求め、平均スパンロスからのロス変動量の1/2を平均伝送路入力パワーのパワー変動に割り当てて、該当スパンの伝送路入力パワーを求める、
    ことを特徴とする光伝送システム制御方法。
  2. 光信号の伝送時に生じる波長分散の分散補償を行う光伝送システムの制御方法であって、
    前記光信号が伝送されるパスで生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量が、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、
    前記非線形位相シフト量が目標値となるように、前記パスを構成するノードに接続する伝送路への入力パワーまたは前記パスを構成する分散補償器への入力パワーの少なくとも一方を求め、
    前記求められた入力パワーに基づいて前記光伝送システムを制御し、
    前記目標値をスパンの数で割ったスパンあたりの非線形位相シフト量を、各スパンに割り当て、各スパンの非線形位相シフト量が、割り当てられた値となるように、スパン毎に伝送路への入力パワー及び分散補償器への入力パワーを求める、
    ことを特徴とする光伝送システム制御方法。
  3. 分散補償を行って光信号の伝送を行う光伝送システムにおいて、
    光信号の送受信を行う端局と、
    光ファイバ伝送路に設置されて光中継制御を行う中継器と、
    端局及び中継器に任意に設置されて光信号の分散補償を行う分散補償器と、
    分散補償制御を行う分散補償制御部を含むネットワーク管理装置と、
    を備え、
    前記分散補償制御部は、
    伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量について、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、端局または中継器に接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行い、
    伝送路入力パワー及び分散補償器入力パワーの制御のみで目標値に満たない場合は、
    光ファイバ伝送路にOADMノードを含むネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、付加されている非線形発生部からOADMパス補償量を発生させる、
    ことを特徴とする光伝送システム。
  4. ネットワークの管理を行うネットワーク管理装置において、
    前記ネットワークの分散補償制御を行う分散補償制御部と、
    前記ネットワークの運用、保守及び前記分散補償制御のシミュレーションに関するユーザ・インタフェースを提供するユーザ・インタフェース部と、
    を備え、
    前記分散補償制御部は、
    伝送媒体で生じる自己位相変調の指標である非線形位相シフト量について、最大の残留分散トレランスとなる目標値を求め、システム内のパスの非線形位相シフト量が、目標値となるように、端局または中継器に接続する伝送路の入力パワーまたは分散補償器の入力パワーの少なくとも一方を調整して分散補償制御を行い、
    伝送路入力パワー及び分散補償器入力パワーの制御のみで目標値に満たない場合は、
    光ファイバ伝送路にOADMノードを含むネットワークに対しては、非線形位相シフト量の目標値からOADMパスで生じる非線形位相シフト量の差分をOADMパス補償量として求め、付加されている非線形発生部からOADMパス補償量を発生させる、
    ことを特徴とするネットワーク管理装置。
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