JP3811794B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、詳しくは遊技の進行を司る主制御基板と、主制御基板以外のサブ制御基板とを備えた遊技機に係わる。
【0002】
【従来の技術】
遊技機、例えばパチンコ遊技機においては、発射された遊技球が入賞口に入賞すると予め定められた個数の遊技球を景品球として払い出すよう構成されている。遊技盤面上の各入賞口に入賞した遊技球は、セーフ球タンクに一旦停留され、停留された遊技球はセンサにより1個づつ検出され、所定個数の景品球としての遊技球をモータ等の駆動装置により遊技者に払い出した後、検出された遊技球はセーフ球タンクから排出される。
この従来のパチンコ遊技機は、入賞した遊技球がセーフ球タンクに停留され、景品球を払い出してから機外に排出することから、停電等の不測の事態が生じても入賞した遊技球がセーフ球タンクに停留されていることから、遊技者に不利益を与えることがないという効果を有していた。
【0003】
しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機は、以下の課題を有していた。
(1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成が嵩張り、複雑になる。
(2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い出すことになり正確な景品球を払い出していない。例えば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことになる。
(3)パチンコ機は24V交流電源から供給される交流電圧にはノイズが内在するほか、パチンコ機の稼動に伴うノイズ、例えば、賞球排出に伴うノイズが主制御基板及びサブ制御基板に供給される直流電源に重畳することから、直流電圧によって停電検出を行うと、正確な停電検出が困難である場合が生じ得ると考えられる。
【0004】
本発明の遊技機は、セーフ玉タンクによって停電に備えることを止めて、バッテリでバックアップし、かつ、ノイズの影響を少なくすることを目的として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、遊技の進行を司る主制御基板と、遊技者に景品を払い出す景品払い出し制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、交流電源が供給され、該交流電源を直流電源に変換し、該変換した直流電源を前記主制御基板及びサブ制御基板に供給する電源基板と、を含む遊技機において、前記電源基板に供給される交流電源の交流電圧の波形に基づいて停電検出信号を生成する停電監視回路と、該停電監視回路が生成する停電検出信号を前記主制御基板及び前記サブ制御基板に一斉に出力する停電信号出力手段とを備え、前記主制御基板は、該停電信号出力手段が出力する停電検出信号を入力するとゲームの進行状況を示すデータを記憶保持すると共に、動作の停止を実行し、前記景品払い出し制御基板は、前記停電信号出力手段が出力する停電検出信号を入力すると未払の景品払い出しデータを記憶保持すると共に、動作の停止を実行し、停電復旧時、前記主制御基板は、前記記憶保持したゲームの進行状況を示すデータに基づき大入賞口が開放中に停電したか否かを判断すると共に、停電復旧時に遊技者が遊技球を発射しているか否かを判断し、開放中に停電し停電復旧時に遊技球を発射していないと判断した場合には遊技者に発射を促す報知をすることを特徴とする。
【0006】
前記構成を有する請求項1に記載の遊技機は、停電監視回路が交流電圧の波形に基づいて停電検出を行っているので、前記課題を好適に解決できる。直流電圧の波形に基づいて停電を検出する場合に比して、耐ノイズ性、制御の正確性、迅速性に優位性が認められる。
【0007】
ここでいう遊技機の電源は、例えばパチンコ機では、一般的には、24V交流電源を供給し、各種スイッチ及びランプ等に使用され、また、24V交流から、ソレノイド等に使用される32V直流電源、各種スイッチ、リレー等に使用される12V直流電源、各種制御基板、液晶駆動等に使用される5V直流電源を生成する構成である。
【0008】
サブ制御基板とは、景品払い出し制御基板を少なくとも含むものであって、パチンコ遊技機にあっては図柄の変動表示を行う図柄制御基板等を含んでも良い。景品払い出し制御基板とは、景品を払い出す駆動装置を制御する基板であって、パチンコ遊技機では景品としての景品球(「賞品球」又は「賞球」ともいう。)を払い出すモータ又はソレノイド等を駆動制御する基板をいい、スロットル遊技機では景品としてのコインを払い出すホッパーを駆動制御する基板をいう。
【0009】
停電監視回路は交流電圧の波形に基づいて停電検出信号を生成しているが、その生成態様としては、所定値以上の波形変化、所定期間の電圧低下、電圧の所定サイクルの欠落等を監視するものである。例えば、交流電圧のレベル検出回路、タイマ回路を備え、タイマが制限時間内に交流波形の立ち上がり又は立下りを検出しない場合を、又は交流電圧に基づき所定基準電圧が所定時間以上出力されない場合を、停電と判断する回路等が挙げられる。
【0010】
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記発射を促す報知後、所定時間経過しても遊技球が発射されない場合には、記憶保持された停電時のデータをクリアすることを特徴とする。
なお、本発明に付加可能な付加的構成例1として、
図柄作動口への遊技球の入球に起因して図柄を変動表示させた後に停止図柄を確定表示する図柄表示手段と、該変動表示の保留記憶回数を表示する保留記憶回数表示手段と、
前記電源基板のパワーオン生成信号に起因して、前記遊技に係るデータに基づいて、遊技を復旧させる復旧手段と、
前記パワーオン生成信号の生成に伴い、前記記憶保持手段に記憶された停電直前の確定図柄及び保留記憶回数を表示する表示手段を備えたことを特徴とする構成が挙げられる。
【0011】
ここでいう動作停止手段は、主制御基板及びサブ制御基板の動作の停止を一斉に実行し、復旧手段が主制御基板及びサブ制御基板の動作を立ち上げるときには、サブ制御基板が主制御基板より早く立ち上がるよう制御するものが例示され、動作の停止を実行する手段と、動作の立ち上げを実行する手段とを一体に構成しても良く、別々に構成しても良い。
更に、各サブ制御基板の動作の立ち上げは、一斉に立ち上げても良く、優先順位を設けて立ち上げても良い。また、主制御基板よりサブ制御基板の動作を早く立ち上げる構成としては、電源基板のリセット回路から立ち上げのための信号に時間差を設けて出力する構成としても良く、或いは1つの立ち上げのための信号を送信し、各基板に遅延回路を設けて動作の立ち上げタイミングを異なるよう構成しても良い。
【0012】
前記構成を有する付加的構成例1に係る遊技機は、前記課題を好適に解決できるとともに、前記パワーオン生成信号の生成に伴い、前記記憶保持手段に記憶された停電直前の確定図柄及び保留記憶回数を表示するので、遊技者は停電前の確定図柄及び保留記憶回数を確認することができる。ここで保留記憶回数は、図柄が変動中に停電が発生した場合、変動中のものを1回の保留記憶として加算した値を保留記憶回数とするのが好ましい。例えば、保留記憶回数が2回と表示された状態で図柄が変動中に停電した場合、停電からの復旧時に保留記憶回数は3回と表示される。
【0013】
なお、本発明に付加可能な付加的構成例2として、
図柄作動口への遊技球の入球に起因して図柄を変動表示させた後に停止図柄を確定表示する図柄表示手段と、
該図柄表示手段の停止図柄を大当り図柄とした後に大当り制御に移行し、大当り期間中は遊技球の入賞が著しく容易となるよう大入賞口を所定時間又は所定個数入賞するまで開放した後に閉鎖する操作を所定回数繰り返す大当り制御手段と、を備え、
前記主制御基板又は図柄制御基板は、前記大入賞口の開放中に停電が検出された場合、停電が検出されるタイミングに起因した途中までの制御を記憶し、停電の復旧時に、前記大当り制御手段は前記途中からの制御を実行するとともに、前記所定時間の残り時間又は前記所定個数の残り入賞数に係るデータを表示する途中データ表示手段を備えたことを特徴とする構成が挙げられる。
【0014】
前記構成を有する付加的構成例2に係る遊技機は、前記課題を好適に解決できるとともに、停電の復旧時に、前記所定時間の残り時間又は前記所定個数の残り入賞数に係るデータを表示するので、大入賞口の動作が正確に復旧したか否かを確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のカードリーダ(プリペイドカードユニット)13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
【0016】
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。
上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。
上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0017】
図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には主制御基板30及び払出制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、前面枠左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板42が、各々取り付けられている。
【0018】
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。
遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ33a(図4参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0019】
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。
パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板30、払出制御基板31、特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うために所謂中継基板等は記載していない。
【0020】
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
主制御基板30の入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイッチ40b、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、複数のその他入賞口スイッチ45、玉抜スイッチ46等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノイド36b及び外部接続端子基板42等が接続されている。
【0021】
第1種始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、、満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、その他入賞口スイッチ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の入賞口、玉抜スイッチ46は払出し装置29の近傍に各々取り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在することを、その他入賞口スイッチ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の入賞口に遊技球が入賞したことを、玉抜スイッチ46は玉抜操作ボタンが押下されたことを各々検出するためのものである。
また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40内、Vソレノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるものである。
【0022】
特別図柄表示装置32は、前述したLCD32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御基板」ともいう。)という。)32b、最大4個まで始動記憶数を表示する特別図柄始動記憶表示装置32c(図3参照)及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニットから構成されている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
【0023】
払出制御基板31は、主制御基板30と同様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成され、その入力回路には賞球払出スイッチ31a及び貸玉払出スイッチ31bが接続され、出力回路には玉切モータ31c及び玉貸モータ31dが接続されている。また、払出制御基板31には、前述したカードリーダ13が双方向に接続され、カードリーダ13にはCR精算表示基板47が接続されている。賞球払出スイッチ31aは、主制御基板30にも接続されている。
玉切モータ31c及び玉貸モータ31dは、前述した払出し装置29に設けられ、誘導樋28から供給される遊技球を下方に所定個数流下させるものである。玉切モータ31cから払い出される遊技球は賞球払出スイッチ31aにより検出され、玉貸モータ31dから払い出される遊技球は貸玉払出スイッチ31bにより検出される。
CR精算表示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。尚、CR精算表示基板47を払出制御基板31に接続する構成としても良い。
【0024】
前記構成により主制御基板30から賞球払い出し指令のデータが送信されると、このデータを受信した払出制御基板31は、未払の賞球データに送信されたデータが示す賞球個数を加算して新たな賞球データとして記憶し、所定個数の遊技球を賞球として払い出した後に賞球払出スイッチ31aにより検出された遊技球を記憶した賞球データから減算処理を実行して新たな賞球データとし、この賞球データの値が零になるまで払い出し処理を実行する。
一方、CR精算表示基板47の貸出釦16を押下すると、100円の場合はカードリーダ13から払出制御基板31に1パルスの信号が送信され、500円の場合には5パルスの信号が送信される。払出制御基板31は、1パルスの信号に対して25個の遊技球が貸玉払出スイッチ31bにより検出されるまで玉貸モータ31dを駆動制御して貸し玉を払い出す処理を実行する。
【0025】
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ48を点灯させるためのものである。
タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出する。
【0026】
ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄保留ランプ及び普通図柄用LEDを備えた普通図柄表示装置37、大当りランプやエラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
【0027】
音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ49を駆動制御するためのものである。
【0028】
前述した特別図柄表示装置32、払出制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。この一方向通信の回路は、インバータ回路又はラッチ回路を用いて具現化することができる。
【0029】
前記主制御基板30、払出制御基板31、図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等へは、図5、図6に示すように、電源基板50から各種電源が供給されている。
電源基板50は、24V交流電源51と接続され、24V交流電源51と接続するダイオードブリッジ回路52,53、ダイオードブリッジ回路52と接続する全波24V生成回路54及びDC32V生成回路55、ダイオードブリッジ回路53と接続するDC12V生成回路56及びDC5V生成回路57、更に、DC5V生成回路57と接続されてコンデンサによりDC5Vのバックアップ電源を生成するVBB電源生成回路58を備え、各制御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。
VBB電源生成回路58は、主制御基板30と払出制御基板31に接続されバックアップ電源を供給している。
【0030】
ここで、図6に示すように、電源基板50には、パワーオンリセット回路61、交流電圧監視回路62、タイマ1回路63、タイマ2回路64及びパワーダウンリセット回路65が備えられている。
交流電圧監視回路62の出力側は、主制御基板30のCPU66の強制割り込み端子NMI及び払出制御基板31のCPU67の強制割り込み端子NMIに接続されている。
主制御基板30のCPU66のリセット端子RESには、パワーダウンリセット回路65とタイマ2回路64とがオア回路68を介して接続されている。
払出制御基板31のCPU67のリセット端子RESには、パワーダウンリセット回路65とタイマ1回路63とがオア回路69を介して接続されている。
図柄制御基板32bのCPU70のリセット端子RESには、パワーダウンリセット回路65とパワーオンリセット回路61とがオア回路71を介して接続されている。
同様に、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35の各CPU72,74,76にも、パワーダウンリセット回路65とパワーオンリセット回路61とがオア回路73,75,77を介して接続されている。
尚、VBB電源生成回路58は、主制御基板30のCPU66のバックアップ端子VBB、及び払出制御基板31のCPU67のバックアップ端子VBBに接続されている。
【0031】
パワーオンリセット回路61は、図7に示すように、電圧監視IC8、抵抗器R38、R39及び40、バイパスコンデンサC22及びC23等から構成されている。電圧監視IC8の入力端子であるVS端子には、抵抗器R39とR40とで分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器R38でDC5Vにプルアップされている。
前記構成により電圧監視IC8の出力端子であるRESET端子は、DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以下に低下すると、出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【0032】
タイマ1回路63は、パワーオンリセット回路61が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、100ms)経過後に出力するリセット信号2をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
タイマ2回路64は、パワーオンリセット回路61が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、300ms)経過後に出力するリセット信号3をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
【0033】
交流電圧監視回路62は、図8に示すように、24V交流電源51から24V交流電源を供給されるトランジスタ及び抵抗等から構成されたレベル検出回路62a、レベル検出回路62aの基準電圧を変更できるレベル調整回路62bと、レベル検出回路62aの出力と接続される、2つのモノステーブルマルチバイブレータから構成されたタイマ回路62cと、タイマ回路62cのタイマ作動時間を時定数を変更することで調整する、抵抗とコンデンサから構成された時定数設定回路62dとを備えたものであり、タイマ回路62cから停電検出信号がパワーダウンリセット回路65へ出力されるようになっている。即ち、遊技状態に係るデータをバックアップするタイミングとなる停電検出信号つまりNMIを有効とする信号を交流波形に基づき出力する。ここでは24V交流信号が1サイクル欠落したときを停電発生時とする。
レベル検出回路62aは交流波形をカレント・スイッチ又はトリガ・レベル等で基準レベルと比較し、矩形波とされたトリガ信号Bを生成する。
レベル調整回路62bにより可変抵抗を調節することにより、AC24V電源の停電検出レベルを任意に調整されたディジタル波形に変換することができ、広い範囲で停電検出レベルを設定することができる。
【0034】
図9の通り、レベル検出回路62aからタイマ回路62cへディジタル化されたトリガ信号Bが入力されると、タイマ回路62cは時定数設定回路62dで設定される、トリガ信号Bのパルス幅より短かい制限時間信号C、及び、その時定数設定回路62dによって設定されるトリガ信号Bのパルス幅より長い停電検出信号Dが現われる。すなわち、時定数設定回路62dは再トリガ可能であるため、トリガ信号Bが周期的に安定して入力されていれば、出力側には、常にトリガされたハイレベルの出力信号を出し続けることになる。一方、トリガ信号Bに図中点線で示す通り欠けが生じると(AC電源が1サイクル欠ける)、制限時間信号Cは、ノントリガ状態となるため、その出力もハイレベルからロウレベルとなり、停電検出信号Dがハイレベルからロウレベルとなる。このことにより、AC電源の周期抜けを検出することができる。また、トリガ信号B中にノイズ成分Nが存在する場合(24VAC電源にノイズが重畳されているとき)は、ノイズ成分Nがタイマ回路62cに対し再トリガ可能であるから、ノイズ部分に対応する制限時間信号Cの出力はハイレベルを継続する。その結果、AC電源のノイズを除去し、AC電源が安定するまでの間、リセット信号を出力できるという効果がある。
尚、トリガ信号Bの立ち上がりからの経過時間が制限時間以内に生じたか否かを判断するようにしているが、例えば、交流電圧周期の1.5倍〜1.9倍の任意の設定時間内に1つでもパルスが来ていない場合には停電とすることで良い。電圧で監視するよりは正確と考えられる。又、交流電圧の周期は50Hz又は60Hzのいずれかに応じてスイッチ等によって適宜変更が可能である。更に、トリガ信号Bの立ち下がりに応答して制限時間信号Cを発生させても良い。
【0035】
パワーダウンリセット回路65は、交流電圧監視回路62が出力する停電検出信号を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、100ms)経過後に出力するCPUリセット信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
【0036】
前記構成により、パチンコ機10に電源が投入されたときの主制御基板30、払出制御基板31、払出制御基板31以外のその他のサブ制御基板、即ち、図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35、の各々のCPUの動作又は制御動作の立ち上がり状態を、図10に示すタイミングチャートに従って説明する。
パチンコ機10に電源が投入されると、電源基板50によりDC32V、DC12V、DC5V、バッテリバックアップ電源(VBB)がそれぞれ生成される。この生成された各電源は各制御基板に供給されるが、パワーオンリセット回路61、タイマ1回路63及びタイマ2回路64の働きにより図柄制御基板32bを含む各サブ制御基板、払出制御基板31及び主制御基板30は次のように動作の立ち上げ処理を行う。
【0037】
図10に示すように、電源基板50に電源が投入されると(ポイントP1)、DC32V、DC12V、DC5V各電源の電圧は各々放物線を描いて漸次0Vから32V、12V、5Vに立ち上がる。この漸次立ち上がるDC12V電源の電圧が、パワーオンリセット電圧を示す基準値LV2(ポイントP2)になってから所定時間T1経過後にNMI制御信号がセットされる。その間にDC32Vは遊技機部品保証電圧レベルに達し、その後、DC32Vはバックアップ開始電圧に達する。パワーオンリセット回路61は、DC12V電源が基準値LV2になっても直ちにリセット制御信号を出力するわけではなく、バックアップ電源VBBによるバックアップ開始のタイミングより後に立ち上がるよう本具体例では、パワーオンリセット時間T2=約100ms後にパワーオンリセット回路61の出力信号であるリセット制御信号がロウレベルからハイレベルとなるとともに(ポイントP3)、払出制御基板31を除く図柄制御基板32b等の各サブ制御基板に対し、CPUリセット信号1がロウレベルからハイレベルとなり(ポイントP3)、リセット状態を解除し制御に係る動作を立ち上げる。即ち、払出制御基板31を除く全てのサブ制御基板について、電源基板50からのリセット信号を直接各CPUのリセット端子に入力することとし、遅延時間は設定していない。
【0038】
タイマ1回路63は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってからT3=約200ms経過後、即ち、パワーオンリセット回路61の出力するCPUリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってから100ms経過後に出力するCPUリセット信号2をロウレベルからハイレベルとする(ポイントP4)。これは、払出制御基板31でのリセット信号遅延時間及びセキュリティーチェック時間を考慮して設定したものである。リセット信号2を入力する払出制御基板31のCPU67は、CPUリセット信号2がハイレベルとなったときから約320msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に払い出し等に係る制御を実行する。従って、払出制御基板31のCPU67は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約520ms後に動作を立ち上げることになる。
【0039】
タイマ2回路64は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約400ms経過後、即ち、パワーオンリセット回路61の出力するCPUリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってからT4=300ms経過後に出力するCPUリセット信号3をロウレベルからハイレベルとする(ポイントP5)。これは、主制御基板30でのリセット信号遅延時間及びセキュリティーチェック時間を考慮して設定したものである。CPUリセット信号3を入力する主制御基板30のCPU66は、CPUリセット信号3がハイレベルとなったときから約200msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に入賞検知等に係る制御を実行する。従って、主制御基板30のCPU66は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約600ms後に動作を立ち上げることになる。
【0040】
これより、主制御基板30のCPU66がROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の制御を実行開始するときには、各サブ制御基板は既に遊技の制御を実行している。この結果、電源投入後直ちに、主制御基板30のCPU66が各サブ制御基板にデータを送信しても、各サブ制御基板は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
【0041】
次にパチンコ遊技機10への電源投入が停電等によって遮断されるときの動作を、図11に示すタイミングチャートに従って説明することにする。
パチンコ遊技機10への電源投入が停電により遮断されると、交流電圧Aは低下しゼロとなるとともに、各DC32V、DC12V、DC5Vは図11の通り低下する。電源基板50の交流電圧監視回路62の停電検出信号Dは、ハイレベルからロウレベルに変化する。パワーダウンリセット回路65により、NMI制御信号がリセットされ、DC32Vがバックアップ開始電圧レベルVに低下すると(ポイントP6)、NMI制御信号がリセットされ、DC32Vが遊技機部品保証電圧レベルV1に低下する。NMI制御信号のリセットから、所定時間T5(約100ms後)経過後に、リセット制御信号及び各基板CPUリセット信号がリセットされる(ポイントP7)。これは、ソフト処理の時間を考慮し、停電検出信号を検知してから一定時間経過後に、強制リセット信号を出力するためである。これにより、主制御基板30のCPU66、払出制御基板31のCPU67、図柄制御基板32bのCPU70、その他サブ制御基板は、一斉に動作を停止させる。その後にDC32Vはスイッチング電源IC最低駆動電圧レベルV2に達し、DC5VがCPU動作保証最低電圧レベルV3となり、ゼロレベルに減衰する。従って、主制御基板30のCPU66、及び払出制御基板31のCPU67の各強制割り込み端子NMIがロウレベルとなり、CPU66及び67にノンマスカブルインターラプトがかかり、主制御基板30及び払出制御基板31の各NMI状態を停止させ、更に所定時間経過後に各制御基板のCPUの動作状態を停止させる。これにより、主制御基板30のCPU66は、現状のゲーム状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止することができる。又、払出制御基板31のCPU67は、現状の賞球払い出し状態及び玉貸しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止することができる。
【0042】
交流電圧監視回路62が出力する停電検出信号Dがハイレベルからロウレベルに変化する信号の立ち下げ時から約100ms後に出力するCPUリセット信号をハイレベルからロウレベルに変化させる(ポイントP7)。
ここで、前述したように、主制御基板30及び払出制御基板31各々のRAMはバッテリバックアップされており、電源遮断時もRAMに記憶されたデータは所定時間(本具体例では、約3日間)記憶保持される。
【0043】
前述したように、電源投入が遮断される場合、各制御基板が一斉にリセットされる。しかも、交流電圧監視回路62が出力する停電検出信号Dがハイレベルからロウレベルに変化してから約100ms後に必ずリセットされる。これにより、制御の統一化を図ることができ、主制御基板30が動作を停止しているにも係わらず発射モータ33aが駆動しているという弊害を未然に防止することができる。
【0044】
次に前述した構成を有する本具体例の動作を、電源投入時及び電源遮断時について説明し、電源投入後から電源が遮断されるまでの処理は従来と同様なので詳細な説明は割愛する。ここでは、便宜上先ず、電源遮断時の処理を図12に示すフローチャートに従って説明することにする。
図12に示すフローチャートは、主制御基板30のCPU66及び払出制御基板31のCPU67により実行される処理であり、各々のCPUの強制割り込み端子NMIがハイレベルからロウレベルに変化する信号の立ち下げ時に実行される処理である。
CPU66及びCPU67により実行される処理が本ルーチンに移行すると、先ず、RAMの複数の所定領域に所定値55Hを書き込む処理が為される(ステップS100)。書き込まれる所定値は、如何なる値でも良いが、1バイト中の各々のビットが交互に「1」と「0」とになる55H又はAAHが好ましい。
【0045】
RAMの所定領域に所定値が書き込まれた後、データの待避が実行される(ステップS110)。このデータの待避処理は、主制御基板30では現状のゲームの進行状況、例えば、高確率中であるか否か、大当り中であるか否か、大入賞口40が開口中であるか否か、特別図柄表示装置32で図柄変動中であるか否か、保留記憶中であるか否か、保留記憶が何個あるか否か、乱数が抽出中か否か、未払い賞球数、未払い貸し球数等のゲームの進行状況を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。一方、払出制御基板31では、現状の賞球個数の払い出し状態及び貸し球の払い出し状態を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。この待避処理は、現状の状態を常にRAMの所定領域に書き込むアルゴリズムであれば、特にこの処理を実行する構成としなくても良い。データの待避が実行されると、次にRAMへのアクセスが禁止される(ステップS120)。
【0046】
このRAMへのアクセス禁止処理は、電源電圧の不安定な状態でのRAMへの書き込みを禁止することにより、待避するデータの正確性及び確実性を高めるためである。
RAMへのアクセスが禁止されると、リセット端子RESがロウレベルに低下するのを待つ処理が実行される(ステップS130)。リセット端子RESがロウレベルに低下すると(ステップS130:Yes)、処理はリターンに抜ける。
本具体例では、強制割り込みが実行されると、その後に電源が復旧してもパワーダウンリセット回路65により必ず所定時間後にリセット処理が実行される。これにより、電源が不安定な状態で強制割り込みの実行と復旧処理とが交互に繰り返されるという弊害を未然に防止することができる。
【0047】
ここで、本具体例では、交流電圧監視回路62が出力する停電検出信号Dがハイレベルからロウレベルに変化してから約100ms後にCPUリセット信号を出力するよう構成したが、この100msの時は次のようにして算出されたものである。
払出制御基板31のCPU67は、強制割り込み端子NMIがロウレベルになったときから前述した停電処理ルーチンを実行するが、このとき玉切モータ31c及び玉貸モータ31dの駆動も停止する。これらのモータの駆動が停止する直前に払い出された遊技球があるときには、この落下中の遊技球を賞球払出スイッチ31a又は貸玉払出スイッチ31bにより検知する必要がある。従って、モータの駆動を停止したときに落下中の遊技球を各検出スイッチにより必ず検出できる時間を確保する必要がある。一方、この時間をあまり長く確保すると、IC駆動用の5V電源の電圧が低下し各検出スイッチにより検出できなくなる可能性がある。そこで、この両者の兼ね合いにより本具体例では約100msと設定したのである。従って、各モータから検出スイッチまでの距離及び電圧の低下状態から適宜変更しても良い。要は、強制割り込み端子NMIがロウレベルになったときからICの駆動が保障されている時間内に落下中の遊技球を検出する時間を確保する構成とすれば良い。
【0048】
次に電源投入時の処理について説明する。
電源が投入され、セキュリティチェックが終了すると、主制御基板30のCPU66は、図13に示す「電源投入時ルーチン」を実行する。このルーチンは、リセット端子RESがロウレベルからハイレベルに変化する信号の立ち上げ時に1回だけ実行される。
このルーチンに処理が移行すると、通常時か否か判断される(ステップS150)。本具体例では、DC5Vのバックアップ電源は、前述したように、コンデンサにより約3日間CPU66及びCPU67のRAMに記憶されたデータを記憶保持するよう構成されている。このため、停電から復旧したときや通常の営業状態で朝に電源を投入したときには、RAMの所定領域に書き込まれた値は記憶保持されている。これにより、通常時と判断されたときには、復旧処理(ステップS160)が実行され処理はリターンに抜ける。主制御基板30及び払出制御基板31は停電時の記憶されたデータから処理を実行し、他の基板は初期状態から実行する。尚、停電前のデータは主制御基板30から各種基板に送信される。
【0049】
復旧処理では、主制御基板30のCPU66は、待避したゲームの進行を示すデータから通常の処理を実行するための準備を実行し、各サブ制御基板に停電から復旧したことを知らせるコマンドコードを送信する。このコマンドコードを受信した図柄制御基板32bは、LCD32aの画面上に「停電復旧処理実行」、「停電前のゲーム内容から続行しています」等のメッセージを表示する処理を行う。或いは、音制御基板35は、音声により停電があったことを報知する。
この後、CPU66は、図14に示す周知の「メインルーチン」を2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行する。このメインルーチンは、本処理と残余処理からなり、詳細は略すが、正常割り込みか否かの判定(ステップS200)、初期設定(ステップS210)、乱数更新処理(ステップS220)、各入力処理(ステップS230)、当否判定処理(ステップS240)、画像出力処理(ステップS250)、各出力処理(ステップS260)、外れ図柄乱数更新処理(ステップS270)の各処理が実行される。
これにより、主制御基板30のCPU66は、停電発生時には、停電前のゲームの進行状態から続行してゲームの制御を司ることができ、遊技者に不測の不利益や違和感を与えることがない。
一方、前記ステップS150において通常時でないとの否定判断が為されると初期設定処理(ステップS170)を実行しリターンに抜ける。通常時でない場合としては、3日間以上電源を遮断していた場合や、コンピュータの暴走等によりRAMに書き込まれたデータが変化した場合が考えられる。これらの場合には、RAMの所定領域に書き込まれた所定値は、記憶保持されることなく所定値とは異なった値となっている。
初期設定処理では、RAMの値をクリアする、各サブ制御基板に初期データを送信する等の処理が実行される。
【0050】
一方、払出制御基板31のCPU67は、電源が投入されセキュリティチェックが終了すると、図15に示す「メインルーチン」を実行する。
このルーチンでは、前述したステップS150の処理と同様の処理により、通常時か否か判定され(ステップS300)、通常時との肯定判定が為されると、記憶保持されたデータに基づき玉切モータ31cを駆動制御して賞球の払い出しを実行し(ステップS310)、玉貸モータ31dを駆動制御して貸し玉の払い出しを実行する(ステップS320)。これにより、停電発生時に未払の賞球データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき賞球の払い出しが実行される。同様に、停電発生時に未払の玉貸データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき玉貸しの払い出しが実行される。これにより、停電が発生しても遊技者に不利益を与えることはない。
前記ステップS300の判定処理により、通常時でないとの否定判定が為されると、初期設定(ステップS330)が実行された後に通常の処理が実行される。
【0051】
図16に示す始動記憶復旧サブルーチンは、図13に示すS160の復旧処理のサブルーチンであり、まず処理を開始すると、主制御基板30は始動中に停電したか否かを判定する(ステップS400)。YES(始動中)ならステップS410へ、NO(始動中でない)ならリターンに抜ける。次に、主制御基板30は、ステップS410でメモリに記憶された停電直前の確定表示図柄をLCD32aに表示するとともに、図18(a)の通り始動記憶数を特別図柄始動記憶表示装置32cに表示し、更に音制御基板35からスピーカ49へ音無し信号を送信し、スピーカ49を鳴動しないように設定する。続いて、主制御基板30は図18(b)の通りLCD32aにおいて特別図柄の始動を開始し(ステップS420)、処理はリターンに抜ける。これによって、遊技者は停電直前の確定図柄が当りであったのか、外れであったのか、高確率図柄であったのか否かを視認可能となる。
【0052】
図17に示す大当り中処理データ復旧サブルーチンは、図13に示すS160の復旧処理のサブルーチンであり、まず処理を開始すると、主制御基板30は大当り中に停電したか否かを判定する(ステップS500)。YES(大当り中)ならステップS510へ、NO(大当り中でない)ならリターンに抜ける。
次に、主制御基板30は、大入賞口40が開口中に停電したか否かを判定する(ステップS510)。YES(開口中)ならステップS520へ、NO(開口中でない)ならステップS530へ移行する。ステップS520でメモリに記憶された停電直前のラウンド残り回数、ラウンド残り時間及び残り入賞可能個数をLCD32aに表示するとともに、音制御基板35からスピーカ49へも出力し、ステップS530へ移行する。例えば、5ラウンドの途中で開口開始から20秒経過し7個入賞した時点で停電したとすると、図19(a)の通り「ラウンド残り回数はあと5回です」「残り10秒です」「残り入賞可能個数は3球です」表示される。復帰した場合、30秒経過時点又は10球入賞した時点で大入賞口40は閉口する。上記メッセージに代えて、「ラウンドは11回消化しています」「開口から20秒経過しています」「既に7球入賞しています」等、同様な効果を生じるメッセージでも良い。
続いて、主制御基板30は遊技球が発射されている状態か否かを判定する(ステップS530)。例えば、タッチスイッチ24aがオンしているか否か、アウト口41を遊技球が通過したか否か等、適宜の手段によって、遊技球が発射状態か否かを判定する。YES(発射状態)ならステップS540へ、NO(発射状態でない)ならステップS550へ移行する。これによって、遊技者が遊技の意思があるのか否かを確認する。
続いて、主制御基板30は、ステップS540において、遊技者が発射ハンドル24にタッチしていると判断し、大当り中の大入賞口開放の途中からの制御を実行すると共に、図柄制御基板32bに途中からの制御を実行する信号を出力する。
一方、ステップS550では、遊技者が発射ハンドル24にタッチしていないと判断し図19(b)の通り、「早く発射ハンドルにタッチしてください」のメッセージをLCD32aに表示するとともに、音制御基板35からスピーカ49に出力する。
続いてステップS560では、復旧処理開始から所定時間(例えば2,3時間)経過後しているか否かを判定する。YES(所定時間経過)ならステップS570へ、NO(所定時間経過前)ならリターンに抜ける。S570では、客が帰ったものと判断し、データは不用であるので、データをクリアし、リターンに抜ける。
【0053】
ここで、本具体例では、交流電圧監視回路62は、DC12V電源の電圧を監視するよう構成したが、DC32V電源の電圧を監視する構成としても良い。斯かる構成では、強制割り込み信号であるバックアップ信号をいち早く立ち下げることができ、制御に時間的余裕を持たせることができる。一方、電源投入時にも同様の動作タイミングとなる。
斯かる電源基板50の構成では、DC32V監視回路によりバックアップ信号を主制御基板30及び払出制御基板31の各CPUのNMI端子に出力する構成とし、DC32V監視回路が出力するバックアップ信号が立ち下がってから所定時間経過後に制御を停止するリセット信号をリセット信号生成回路より一斉に各制御基板に送信する構成とする。一方、DC5Vの電圧を監視するパワーオンリセット生成回路より一斉に各制御基板に制御の動作を立ち上げるリセット信号を出力し、各制御基板に遅延回路を設けて図柄制御基板32bを含むサブ制御基板、払出制御基板31、主制御基板30の順に制御の動作を立ち上げる構成とする。即ち、動作の立ち上げは、電源基板50が出力する1つのリセット信号に基づき各制御基板の動作に時間差を設ける構成とする。
また、ここで24V交流電圧を全波整流してもよく、所定基準電圧が所定時間以上出力されない場合に停電とする構成でもよい。
【0054】
(実施形態の効果)
以上、詳細に説明した本具体例によると、24V交流電源51の交流波形に基づいて停電検出信号Dを検出しているので、交流電圧へのノイズによる悪影響を排除でき停電時の電源制御の正確性を期すことが出来る。又、払出制御基板31及び図柄制御基板32bを含むサブ制御基板及び主制御基板30は、制御動作を停止する前に、交流電圧監視回路62が出力する停電検出信号Dに従ってデータを待避させているので、記憶保持されるデータの正確性及び確実性を確保することができる。
これにより、電源基板50により主制御基板30及びサブ制御基板に電源を投入するときには、電源基板50のリセット回路によりサブ制御基板が主制御基板30より早く立ち上げられ、電源が遮断されるときには、電源基板50のリセット回路により主制御基板30及びサブ制御基板が一斉に動作の停止が実行され、一層制御が正確となる。
即ち、主制御基板30が動作を開始するときには、サブ制御基板は既に動作を開始しており、主制御基板30が動作を停止するときには、サブ制御基板も同時期に動作を停止する。これにより、主制御基板30が一方的に送信するデータをサブ制御基板が受信しないことを未然に防ぐことができる。例え、データの送信中に停電が発生し送信処理が途中で終了しても、主制御基板30はデータが完全に受信されていないことが判っているので、停電復旧後に再度、同じデータを送信することができる。
また、電源が遮断されるときには各制御基板は一斉に動作を停止する構成なので、主制御基板30が動作を停止するときには、他の制御基板が動作を続行していることはなく制御の統一を図ることができるという優れた効果も有する。
更に、各制御基板に個々にリセット回路を備えた場合は、同じタイミングで動作の立ち上げ又は動作の終了を実行するよう構成しても、部品の値の誤差等により必ずしも同じタイミングになることは困難であるが、本発明では電源基板50のリセット回路により又は電源基板50のリセット回路の出力する信号に基づいて動作の立ち上げ又は動作の停止を実行する構成なので、前記課題を解決してタイミングを統一することができるという優れた効果を有する。リセットのタイミング等は電源基板50だけをチェクすれば各制御基板でのタイミングを判定することができ検査効率を高めることができ、又、部品点数の削減を図ることができるという効果も有する。
主制御基板30及び払出制御基板31が、停電時にデータを記憶保持するバックアップRAMを備えて構成されているので、停電復旧後には、記憶保持されたデータに基づき主制御基板30は停電前のゲーム内容を続行することができ、また、払出制御基板31は停電前の払い出し状態から続行して景品の払い出し処理を続行することができる。
バックアップRAMにより記憶保持動作を開始するときには、主制御基板30及び払出制御基板31が一斉に動作を開始するので制御の統一を図ることができる。この結果、例えば、電源遮断時の直前に主制御基板30から払出制御基板31に送信される入賞データ等が記憶保持されたか否かの問題を発生させることなく、正確な景品払い出しを行うことができるという優れた効果を有する。
バックアップRAMにより記憶保持を実行されれば、主制御基板30及びサブ制御基板の動作の停止が必ずリセット回路により実行される。これにより、瞬時の停電により電圧が低下しバックアップRAMにより記憶保持が実行された後、電源が復旧することにより主制御基板30及びサブ制御基板が動作を直ちに再開するということはなく、一旦動作を停止した後、電源投入時からの処理を手順通りに実行することができるという優れた効果を有する。この結果、制御の統一を一層図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1、2記載の発明によれば、又、景品払い出し制御基板を含むサブ制御基板及び主制御基板は、制御動作を停止する前に、交流電圧監視回路が停電検出信号を一斉に出力しているので、記憶保持されるデータの正確性及び確実性を確保することができる。電源が遮断されるときには各制御基板は一斉に動作を停止する構成なので、主制御基板が動作を停止するときには、他の制御基板が動作を続行していることはなく制御の統一を図ることができるという優れた効果も有する。停電復旧後には、記憶保持されたデータに基づき主制御基板は停電前のゲーム内容を続行することができ、また、払出制御基板は停電前の払い出し状態から続行して景品の払い出し処理を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した遊技機10を示す外観斜視図である。
【図2】遊技機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】遊技機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】遊技機10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】電源基板50から電源を供給する構成を示すブロック図である。
【図6】電源基板50と主制御基板30及び各サブ制御基板との関係を示すブロック図である。
【図7】パワーオンリセット回路61の構成を示す回路図である。
【図8】交流電圧監視回路62の構成を示す回路図である。
【図9】交流電圧監視回路62の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】電源投入時の状態を示すタイミングチャートである。
【図11】電源遮断時の状態を示すタイミングチャートである。
【図12】「停電処理ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図13】「電源投入時ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図14】主制御基板30の「メインルーチン」で行われる処理を示すフローチャートである。
【図15】払出制御基板31の「メインルーチン」で行われる処理を示すフローチャートである。
【図16】電源投入時ルーチンの復旧処理のうちの「始動記憶復旧サブルーチン」を示すフローチャートである。
【図17】電源投入時ルーチンの復旧処理のうちの「大当り中処理データ復旧サブルーチン」を示すフローチャートである。
【図18】(a)は始動記憶復旧サブルーチンでのLCDパネルユニット32aにおける初期表示態様を示す説明図、(b)は変動中の表示態様を示す説明図である。
【図19】(a)は大当り中処理データ復旧サブルーチンでのLCDパネルユニット32aにおける初期表示態様を示す説明図、(b)は遊技状態でないとの判断がなされた場合の表示態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機 13…カードリーダ(プリペイドカードユニット)
22…遊技盤 24…発射ハンドル
24a…タッチスイッチ 24b…発射停止スイッチ
30…主制御基板 31…払出制御基板
31a…賞球払出スイッチ 31b…貸玉払出スイッチ
31c…玉切モータ 31d…玉貸モータ
32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニット(LCD)
32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板)
33…発射制御基板 33a…発射モータ 34…ランプ制御基板
35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口)
36a…第1種始動スイッチ 37…普通図柄表示装置
40…大入賞口 40a…役物連続作動スイッチ(VSW)
40b…カウントスイッチ(カウントSW)
45…その他入賞口スイッチ 46…玉抜スイッチ
47…CR精算表示基板 48…タッチランプ
49…スピーカ 50…電源基板
61…パワーオンリセット回路 62…交流電圧監視回路
63…タイマ1回路 64…タイマ2回路
65…パワーダウンリセット回路
66,67,70,72,74,76…CPU(ワンチップマイコン)
68,69,71,73,75,77…オア回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine, and more particularly to a gaming machine that includes a main control board that controls the progress of the game and a sub-control board other than the main control board.
[0002]
[Prior art]
A gaming machine, such as a pachinko gaming machine, is configured to pay out a predetermined number of gaming balls as prize balls when the launched gaming balls win a prize opening. The game balls won in each winning opening on the game board surface are temporarily stopped in the safe ball tank, and the stopped game balls are detected one by one by a sensor, and a predetermined number of prize balls are driven by a motor or the like. After paying out to the player by the device, the detected game ball is discharged from the safe ball tank.
In this conventional pachinko machine, the winning game balls are stopped in the safe ball tank, and after the prize balls are paid out, they are discharged out of the machine. Since it was stopped in the ball tank, it had the effect of not giving a disadvantage to the player.
[0003]
However, the conventional pachinko gaming machine has the following problems.
(1) The configuration is bulky because it is necessary to have a safe ball tankRIt gets complicated.
(2) When a power outage or the like occurs, data on the number of prize balls to be paid out disappears, so that the maximum number of prize balls is paid out and an accurate prize ball is not paid out. For example, even if 5 or 10 premium balls are to be paid out for one winning ball, 15 premium balls are paid out.
(3) In the pachinko machine, noise is inherent in the AC voltage supplied from the 24V AC power supply, and noise accompanying the operation of the pachinko machine, for example, noise due to the prize ball discharge is supplied to the main control board and the sub control board. Since it is superimposed on a direct current power source, it may be difficult to accurately detect a power failure when a power failure is detected with a DC voltage.
[0004]
The gaming machine of the present invention is made for the purpose of stopping preparations for power failure by a safe ball tank, backing up with a battery, and reducing the influence of noise.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, in order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0006]
In the gaming machine according to
[0007]
As for the power source of the gaming machine here, for example, in a pachinko machine, in general, a 24V AC power supply is supplied and used for various switches and lamps, and from a 24V AC, a 32V DC power source used for a solenoid or the like. 12V DC power source used for various switches and relays, various control boards, and 5V DC power source used for liquid crystal drive.
[0008]
The sub-control board includes at least a prize payout control board. In a pachinko gaming machine, the sub-control board may include a symbol control board or the like that displays symbols in a variable manner. The prize payout control board is a board that controls a drive device for paying out prizes, and in a pachinko machine, a motor or solenoid that pays out a prize ball (also referred to as “prize ball” or “prize ball”) as a prize. In a throttle gaming machine, a board that drives and controls a hopper that pays out coins as a prize.
[0009]
The power failure monitoring circuit generates a power failure detection signal based on the waveform of the AC voltage. As a generation mode, the power failure monitoring circuit monitors a waveform change exceeding a predetermined value, a voltage drop for a predetermined period, a lack of a predetermined cycle of voltage, and the like. Is. For example, provided with an AC voltage level detection circuit and a timer circuit, when the timer does not detect the rising or falling of the AC waveform within the time limit, or when the predetermined reference voltage is not output for a predetermined time or more based on the AC voltage, Examples include a circuit that determines a power failure.
[0010]
The gaming machine according to
As an additional configuration example 1 that can be added to the present invention,
A symbol display means for confirming and displaying a stop symbol after the symbols are displayed in a variable manner due to the game ball entering the symbol operating port; a reserved memory count display means for displaying the number of reserved memories in the variable display;
Due to the power-on generation signal of the power supply board, based on data relating to the game, recovery means for recovering the game,
In accordance with the generation of the power-on generation signal, there is provided a configuration comprising display means for displaying a confirmed symbol immediately before a power failure stored in the storage holding means and the number of reserved storage.
[0011]
The operation stop means here executes the stop of the operation of the main control board and the sub control board all at once, and when the recovery means starts up the operation of the main control board and the sub control board, the sub control board is more than the main control board. Examples are those that control to start up quickly, and the means for stopping the operation and the means for starting the operation may be configured integrally or separately.
Furthermore, the operation of each sub-control board may be started all at once, or may be started with priority. In addition, as a configuration for starting up the operation of the sub control board earlier than the main control board, a configuration may be used in which a time difference is output from the reset circuit of the power supply board to output the start signal, or for one start-up. These signals may be transmitted, and a delay circuit may be provided on each substrate so that the operation start-up timing is different.
[0012]
Having the above configurationAdditional configuration example 1InAffectThe gaming machine can suitably solve the above-mentioned problem, and, along with the generation of the power-on generation signal, displays the confirmed symbol immediately before the power failure stored in the memory holding means and the number of reserved storage, so that the player can The confirmed symbols and the number of reserved memories can be confirmed. Here, when a power failure occurs while the symbol is fluctuating, the number of reserved memories is preferably a value obtained by adding the variable being added as one reserved memory. For example, when a power failure occurs while the symbol is fluctuating in a state where the number of reserved storages is displayed as 2, the number of reserved storages is displayed as 3 when the power is restored from the power failure.
[0013]
NaAs an additional configuration example 2 that can be added to the present invention,
A symbol display means for confirming and displaying the stop symbol after the symbol is variably displayed due to the game ball entering the symbol operating port;
After the stop symbol of the symbol display means is changed to a big hit symbol, the game shifts to a big hit control, and during the big hit period, the big prize opening is opened until a predetermined time or a predetermined number of prizes are opened so as to make it easy to win a game ball and then closed. A jackpot control means for repeating the operation a predetermined number of times,
The main control board or the symbol control board stores the control up to the middle due to the timing when the power failure is detected when a power failure is detected while the big prize opening is open, and the big hit control is performed when the power failure is restored. The means includes a midway data display means for executing the control from the middle and displaying data relating to the remaining time of the predetermined time or the predetermined number of remaining winnings.
[0014]
Having the above configurationAdditional configuration example 2InAffectThe gaming machine can suitably solve the above-mentioned problems, and displays the data related to the remaining time of the predetermined time or the predetermined number of remaining winnings at the time of restoration of a power failure, so that the operation of the big prize opening is accurately recovered. It can be confirmed whether or not.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The embodiments of the present invention are not limited to the following examples, and it goes without saying that various forms can be adopted as long as they belong to the technical scope of the present invention.
As shown in FIG. 1, the
An
[0016]
A window-shaped
A
The
[0017]
FIG. 2 is a back view of the
In addition, the
[0018]
Next, the
The
With this configuration, when the above-described launch handle 24 is rotated, the
[0019]
Next, the electrical configuration of the
As shown in the figure, the electric circuit of the
[0020]
The
On the input side of the
[0021]
The first type
The large
[0022]
The special
[0023]
As with the
The
The CR
[0024]
When prize ball payout command data is transmitted from the
On the other hand, when the
[0025]
The
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Transmission to the special
[0029]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
The
The VBB power
[0030]
Here, as shown in FIG. 6, the
The output side of the AC
A power-
A power-
A power-
Similarly, a power-
The VBB
[0031]
As shown in FIG. 7, the power-on
With the above configuration, the RESET terminal, which is the output terminal of the
[0032]
The
The
[0033]
As shown in FIG. 8, the AC
The
By adjusting the variable resistance by the
[0034]
As shown in FIG. 9, when the digitized trigger signal B is input from the
Note that it is determined whether or not the elapsed time from the rising edge of the trigger signal B has occurred within the time limit, but for example, within an arbitrary set time of 1.5 to 1.9 times the AC voltage cycle If even one pulse does not come, a power failure may be used. More accurate than voltage monitoring. Further, the cycle of the AC voltage can be appropriately changed by a switch or the like according to either 50 Hz or 60 Hz. Further, the time limit signal C may be generated in response to the fall of the trigger signal B.
[0035]
The power-
[0036]
With the above configuration, the
When the
[0037]
As shown in FIG. 10, when power is supplied to the power supply board 50 (point P1), the voltages of the DC32V, DC12V, and DC5V power supplies gradually rise from 0V to 32V, 12V, and 5V in a parabolic manner. The NMI control signal is set after a predetermined time T1 has elapsed since the voltage of the DC12V power supply that gradually rises to the reference value LV2 (point P2) indicating the power-on reset voltage. In the meantime, DC32V reaches the gaming machine parts guaranteed voltage level, and then DC32V reaches the backup start voltage. The power-on
[0038]
In the
[0039]
In the
[0040]
Thus, when the
[0041]
Next, an operation when power-on to the
When the power supply to the
[0042]
The CPU reset signal output about 100 ms after the fall of the signal at which the power failure detection signal D output from the AC
Here, as described above, the RAMs of the
[0043]
As described above, when the power is turned off, the control boards are reset all at once. Moreover, the power failure detection signal D output from the AC
[0044]
Next, the operation of this specific example having the above-described configuration will be described when the power is turned on and when the power is turned off. Since the processing from the time when the power is turned on until the power is turned off is the same as the conventional one, the detailed description is omitted. Here, for the sake of convenience, first, the process at the time of power-off will be described according to the flowchart shown in FIG.
The flowchart shown in FIG. 12 is a process executed by the
When the processing executed by the
[0045]
After a predetermined value is written in a predetermined area of the RAM, data saving is executed (step S110). In the data saving process, the current progress of the game on the
[0046]
This RAM access prohibition process is to improve the accuracy and certainty of data to be saved by prohibiting writing to the RAM when the power supply voltage is unstable.
When access to the RAM is prohibited, a process of waiting for the reset terminal RES to fall to the low level is executed (step S130). When the reset terminal RES falls to the low level (step S130: Yes), the process returns.
In this specific example, when a forced interrupt is executed, a reset process is always executed after a predetermined time by the power-
[0047]
Here, in this specific example, the CPU reset signal is output about 100 ms after the power failure detection signal D output from the AC
The
[0048]
Next, processing when power is turned on will be described.
When the power is turned on and the security check is completed, the
When the process moves to this routine, it is determined whether or not it is normal (step S150). In this specific example, as described above, the DC5V backup power supply is configured to store and hold the data stored in the RAMs of the
[0049]
In the restoration process, the
Thereafter, the
Thereby, when the power failure occurs, the
On the other hand, if a negative determination is made in step S150 that it is not normal, an initial setting process (step S170) is executed, and the process returns to the return. As a case where it is not normal time, it is conceivable that the power is cut off for three days or more, or the data written in the RAM is changed due to a computer runaway or the like. In these cases, the predetermined value written in the predetermined area of the RAM is different from the predetermined value without being stored and held.
In the initial setting process, processes such as clearing the RAM value and transmitting initial data to each sub-control board are executed.
[0050]
On the other hand, when the power supply is turned on and the security check is completed, the
In this routine, it is determined whether or not it is normal time by the same process as the process of step S150 described above (step S300). If an affirmative determination is made with the normal time, the ball cutting motor is based on the stored data. 31c is driven to execute payout of the winning ball (step S310), and the
If a negative determination is made that it is not normal time by the determination processing in step S300, normal processing is executed after initial setting (step S330) is executed.
[0051]
The startup memory recovery subroutine shown in FIG. 16 is a recovery processing subroutine of S160 shown in FIG. 13. First, when the process is started, the
[0052]
The jackpot mid-processing data recovery subroutine shown in FIG. 17 is a restoration processing subroutine of S160 shown in FIG. 13. First, when processing is started, the
Next, the
Subsequently, the
Subsequently, in step S540, the
On the other hand, in step S550, it is determined that the player has not touched the
Subsequently, in step S560, it is determined whether or not a predetermined time (for example, a few hours) has elapsed since the start of the recovery process. If YES (elapse of a predetermined time), the process proceeds to step S570, and if NO (before the predetermined time elapses), the process returns. In S570, it is determined that the customer has returned, and the data is unnecessary, so the data is cleared and the process returns.
[0053]
Here, in this specific example, the AC
In such a configuration of the
In addition, the 24V AC voltage may be full-wave rectified here, and a configuration in which a power failure occurs when the predetermined reference voltage is not output for a predetermined time or more may be employed.
[0054]
(Effect of embodiment)
As described above, according to the specific example described in detail, since the power failure detection signal D is detected based on the AC waveform of the 24V
Thus, when power is supplied to the
That is, when the
In addition, since the control boards stop operating at the same time when the power is cut off, when the
Furthermore, when each control board is provided with a reset circuit, even if it is configured to start up or end the operation at the same timing, the timing may not always be the same due to component value errors, etc. Although it is difficult, in the present invention, the operation is started or stopped by the reset circuit of the
Since the
When the storage holding operation is started by the backup RAM, the
If the memory retention is executed by the backup RAM, the operation of the
[0055]
【The invention's effect】
Claim 12According to the described invention,In addition, the sub-control board and the main control board, including the prize payout control board, output the power failure detection signal all at once before stopping the control operation. And certainty can be ensured. Since each control board stops operating at the same time when the power is cut off, when the main control board stops operating, the other control boards do not continue to operate and the control can be unified. It also has an excellent effect of being able to. After the power failure recovery, the main control board can continue the game contents before the power failure based on the stored data, and the payout control board continues the payout process by continuing from the payout state before the power failure. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view showing a
FIG. 2 is a back view of the
3 is a front view showing a configuration of a
4 is a block diagram showing an electrical configuration of the
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration for supplying power from a
FIG. 6 is a block diagram showing the relationship between the
7 is a circuit diagram showing a configuration of a power-on
8 is a circuit diagram showing a configuration of an AC
9 is a timing chart showing the operation of the AC
FIG. 10 is a timing chart showing a state when power is turned on.
FIG. 11 is a timing chart showing a state when power is shut off.
FIG. 12 is a flowchart showing processing in a “power failure processing routine”;
FIG. 13 is a flowchart showing processing in a “power-on routine”;
14 is a flowchart showing processing performed in a “main routine” of the
FIG. 15 is a flowchart showing processing performed in a “main routine” of the
FIG. 16 is a flowchart showing a “starting memory restoration subroutine” in the restoration process of the power-on routine.
FIG. 17 is a flowchart showing a “big hit processing data recovery subroutine” in the recovery process of the power-on routine.
18A is an explanatory diagram showing an initial display mode on the
19A is an explanatory diagram showing an initial display mode in the
[Explanation of symbols]
10 ...
22 ...
24a ...
30 ...
31a ... Prize
31c ...
32 ... Special
32b ... design display control board (design control board)
33 ...
35 ...
36a ... First type start
40 ... Large winning
40b ... count switch (count SW)
45 ... Other prize opening switches 46 ... Tamaguchi switch
47 ... CR
49 ...
61 ... Power-on
63 ...
65. Power-down reset circuit
66, 67, 70, 72, 74, 76 ... CPU (one-chip microcomputer)
68, 69, 71, 73, 75, 77 ... OR circuit
Claims (2)
遊技者に景品を払い出す景品払い出し制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、
交流電源が供給され、該交流電源を直流電源に変換し、該変換した直流電源を前記主制御基板及びサブ制御基板に供給する電源基板と、を含む遊技機において、
前記電源基板に供給される交流電源の交流電圧の波形に基づいて停電検出信号を生成する停電監視回路と、
該停電監視回路が生成する停電検出信号を前記主制御基板及び前記サブ制御基板に一斉に出力する停電信号出力手段とを備え、
前記主制御基板は、該停電信号出力手段が出力する停電検出信号を入力するとゲームの進行状況を示すデータを記憶保持すると共に、動作の停止を実行し、
前記景品払い出し制御基板は、前記停電信号出力手段が出力する停電検出信号を入力すると未払の景品払い出しデータを記憶保持すると共に、動作の停止を実行し、
停電復旧時、前記主制御基板は、前記記憶保持したゲームの進行状況を示すデータに基づき大入賞口が開放中に停電したか否かを判断すると共に、停電復旧時に遊技者が遊技球を発射しているか否かを判断し、開放中に停電し停電復旧時に遊技球を発射していないと判断した場合には遊技者に発射を促す報知をすることを特徴とする遊技機。A main control board that controls the progress of the game,
A sub control board including at least a prize payout control board for paying out a prize to a player;
In a gaming machine including an AC power supply, converting the AC power source into a DC power source, and supplying the converted DC power source to the main control board and the sub control board,
A power failure monitoring circuit that generates a power failure detection signal based on the waveform of the AC voltage of the AC power source supplied to the power supply board,
A power failure signal output means for simultaneously outputting power failure detection signals generated by the power failure monitoring circuit to the main control board and the sub control board;
The main control board stores and holds data indicating the progress of the game when the power failure detection signal output by the power failure signal output means is input, and stops the operation.
The premium payout control board stores and holds unpaid premium payout data when the blackout detection signal output by the blackout signal output means is input, and executes the operation stop,
At the time of power failure recovery, the main control board determines whether or not a power outage has been made while the prize winning opening is open based on the stored game progress data, and at the time of power failure recovery, the player launches a game ball. A game machine characterized by determining whether or not the game ball is open, and informing that the player is urged to launch when it is determined that a power failure has occurred during opening and the game ball has not been fired upon recovery from the power failure.
前記発射を促す報知後、所定時間経過しても遊技球が発射されない場合には、記憶保持された停電時のデータをクリアすることを特徴とする遊技機。In the gaming machine according to claim 1,
If the game ball is not fired even after a predetermined time has passed after the notification for prompting the launch, the stored data at the time of the power failure is cleared.
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