JP3499460B2 - 拡散符号発生回路および拡散符号発生方法 - Google Patents

拡散符号発生回路および拡散符号発生方法

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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式の初期同期確立処理や同期補足処理等において使
用される拡散符号発生方法および拡散符号発生回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信システムにおいては、
周波数利用効率が高く、高品質な音声や高速なデータ通
信が可能になるスペクトル拡散通信、特にCDMA(符
号分割多元接続)方式が主流になっている。
【0003】基地局間非同期システムを採用するW−C
DMA方式移動体通信では、システムの通話品質保持や
移動端末機の電池駆動時間に影響がある初期同期確立処
理を高速に行う必要がある。
【0004】例えば、移動体端末装置の電源投入時や基
地局間ハンドオーバー時には、目的の基地局と通信を開
始するために必要な位相状態をもつ拡散符号をできるだ
け早く算出,出力し、その結果を用いて基地局との同期
を確立し、いち早く通信可能な状態にすることはシステ
ムの性能上重要な点である。
【0005】拡散符号としては、M系列(最大周期シフ
トレジスタ系列)拡散符号が使用されるのが一般的であ
る。M系列拡散符号は、M系列の生成多項式に応じて、
シフトレジスタの特定のタップから保持データを引き出
し、シフトレジスタのシリアル出力と加算し(E−OR
をとる)、その結果をシフトレジスタの初段に戻す動作
を繰り返し行ってデータを巡回させることにより、シリ
アルデータとして出力される。なお、本明細書では、上
述のような構成を「巡回シフトレジスタ」という。
【0006】巡回シフトレジスタからデータを順次、送
り出すという動作だけでは、拡散符号を所望のステップ
数だけシフトさせる(つまり、拡散符号の位相をシフト
させる)のに時間がかかるので、ベクトル乗算を行っ
て、より高速な位相シフトを実現する手法が提案されて
いる(特開平7−107006号公報)。
【0007】この公報に開示される技術では、M系列発
生器(巡回シフトレジスタ)からシリアルに出力される
拡散符号に、所定のシフトを与えるベクトルを乗算し、
いっきに所定のステップ数だけ位相をシフトさせる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】巡回シフトレジスタを
用いて拡散符号を高速に出力するためには、シフトレジ
スタのシフトクロックの周波数を高めるか、あるいは巡
回シフトレジスタを複数同時に動作させる必要がある。
しかし、巡回シフトレジスタの動作速度の向上には限界
がある。また、巡回シフトレジスタを並列動作させる構
成では、回路規模増大によるコストアップや消費電流の
増大を招く。
【0009】また、特開平7−107006号公報に開
示される技術によれば、拡散符号の位相シフトは高速に
行うことはできる。しかし、M系列拡散符号を「連続的
に生成する」スピード自体は、M系列発生器(巡回シフ
トレジスタ)の動作スピードで決まるので、拡散符号を
連続生成するという点からみれば、巡回シフトレジスタ
の性能から決まる限界の存在や消費電力,コストの上昇
を招くといった問題は、依然として存在する。
【0010】本発明は、消費電力やコストを抑制しなが
ら、連続する拡散符号を連続的に生成する速度自体を、
飛躍的に高めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、拡散符号を
発生させるために巡回シフトレジスタを使用しない。そ
の代わりに、拡散符号の生成多項式に対応したベクトル
演算を連続的に行って拡散符号を連続的に算出する。こ
のベクトル演算を用いた拡散符号の連続生成は、「巡回
シフトレジスタは基本的には記憶回路であって、出力さ
れるデータはすべて過去に記憶されているデータであ
る」という点に着目し、この知見を応用することにより
始めて可能となる。
【0012】すなわち、シフトレジスタによってデータ
をシフトさせる代わりに、ベクトル演算によってシフト
後のデータを求める。また、複数ビットのレジスタとベ
クトル乗算回路を含む巡回ループを構成し、このループ
を回しながら、巡回拡散符号を生成する。さらに、レジ
スタ(データバッファ)としてパラレル入力/パラレル
出力が可能なものを用い、上述の巡回ループを複数ビッ
トのループとし、1回のベクトル演算により、レジスタ
に蓄積されている各ビットのデータについて、そのレジ
スタの全ビット数分に相当するシフトを与え、拡散符号
をパラレルにかつ連続的に出力させる。
【0013】パラレルに拡散符号を発生させるので、シ
リアルに発生させていた従来に比べて、発生スピードが
格段に向上する。また、ベクトル演算を用いることによ
る、リアルタイムの位相シフトや、シフト量の自由設定
が可能といった効果が相乗され、従来にない、高速かつ
自由度の高い拡散符号の発生が実現される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の拡散符号発生方法の第1
の態様では、巡回シフトレジスタの保持データに相当す
るnビットのデータをパラレルに出力し、そのパラレル
データの各々にベクトル演算係数を作用させてnビット
分の位相シフトを与え、これを繰り返して拡散符号を連
続的かつ高速に出力する。
【0015】また、本発明の拡散符号発生方法の第2の
態様では、第1の態様において、一つの拡散符号の発生
が終了すると、ベクトル演算によって、次の拡散符号の
初期値までいっきにジャンプするような位相シフトを与
え、無駄な時間を省いて、異なる拡散符号を連続的に発
生させる。
【0016】また、本発明の拡散符号発生回路の第1の
態様では、M系列の初期値を発生させる初期値発生回路
と、レジスタ,ベクトル演算回路,セレクタを用いて構
成された複数ビットの巡回ループとを設け、初期値発生
回路の出力とベクトル演算回路の出力のいずれかをセレ
クタで選択してレジスタに入力し、巡回ループを回しな
がら複数ビットの拡散符号をパラレルに出力する。これ
により、拡散符号を高速に連続生成することができる。
【0017】また、本発明の拡散符号発生回路の第2の
態様では、第1の態様において、初期値生成回路もベク
トル演算回路を備え、このベクトル演算回路を活用し
て、必要なM系列初期値を高速に生成する。
【0018】また、本発明の拡散符号発生回路の第3の
態様では、第1の態様において、前記初期値生成回路
に、ビット幅拡張機能を設け、少ない回路構成でより多
くのビット数の初期値をパラレル出力できるようにし
た。
【0019】また、本発明の拡散符号発生回路の第4の
態様では、一つのM系列拡散符号の終端から次に発生さ
せるM系列拡散符号の初期値に至るまでのビット数分に
相当するシフト量を与えるベクトル演算係数を用いてベ
クトル演算を行い、次の拡散符号の初期値までいっきに
ジャンプできる構成とした。
【0020】また、本発明の拡散符号発生回路の第5の
態様では、M系列初期値発生器を別個に設けず、一組の
レジスタ,ベクトル乗算器およびセレクタを用いて、初
期値と巡回拡散符号の双方を生成する構成とした。回路
の共用化によって回路規模の縮小を図ることができる。
【0021】また、本発明の拡散符号発生回路の第6の
態様では、最終段にベクトル乗算回路を追加し、レジス
タ出力にさらに位相シフトを与えることができる構成と
した。これにより、少ない回路でもって、直交変調信号
における同相成分用および直交成分用の拡散符号をパラ
レルに出力することができる。
【0022】また、本発明の拡散符号発生回路の第7の
態様では、一つのベクトル乗算器を複数のレジスタが共
通に使用する構成とする。レジスタが複数あるので、使
用するレジスタを適宜、切り換えることによって、例え
ば、その後に使用する可能性のあるベクトル演算結果を
上書きで消去することなく保存しておくことが可能とな
り、演算の高速化や自由度の向上に役立つ。
【0023】本発明の拡散符号発生回路は、受信された
スペクトラム拡散変調信号の相関検出用として使用でき
る。例えば、受信した拡散変調信号を一旦、RAMに蓄
積し、蓄積された拡散変調信号を相関検出回路にラッチ
し、拡散符号発生回路から異なる拡散符号を連続的に発
生させ、その拡散符号を相関検出回路にラッチされてい
る拡散変調信号に乗算して相関を検出する。異なるパタ
ーンの拡散符号を効率的に高速に生成できるので、相関
検出の高速化が達成される。
【0024】本発明の拡散符号発生回路を内蔵した相関
検出回路を、移動体通信端末や移動体通信システムに搭
載することにより、初期同期の早期確立に基づく、ユー
ザーへの快適な移動体通信環境の提供が実現される。
【0025】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0026】まず、本発明の基本的な考え方について、
図1〜図4を用いて説明する。
【0027】図1に、M系列拡散符号の発生方法の一般
的な例を示す。
【0028】図1では、任意位相M系列発生器50によ
りM系列初期値を生成し、その初期値をゲート回路52
を介してシフトレジスタ56および加算器58からなる
巡回シフトレジスタにセットし、データを巡回させてM
系列拡散符号(ここではフレーム同期用の拡散符号であ
り、LCと表現される)を発生している。なお、巡回シ
フトレジスタのタップ数やタップの引き出し位置は、M
系列の生成多項式によって一義的に定まる。
【0029】図2は、図1の回路により拡散符号LCを
発生させるまでの主要な過程を示している。すなわち、
図1の回路では、まず、任意位相M系列発生器50に入
力される基準値Aから、所定量の位相シフトBを施し、
初期値Cを生成する。そして、その初期値Cからシフト
レジスタによる巡回を開始し、1ビットずつシリアルに
データを出力するのである。
【0030】なお、タップ数nの巡回シフトレジスタに
より発生したM系列拡散符号は、2^n−1の周期を持
っており、図2のM系列の生成多項式は、X^18+X
^7+1と表される。上述の式で「^」という記号はべ
き乗を表しており、例えば、2^N−1は、2N−1を
意味する。このことは、以下の説明でも同様である。
【0031】しかし、図1の回路では、シフトレジスタ
から1ビットすつシリアルに拡散符号LCが出力される
ので、拡散符号の発生速度にはデバイス性能からくる限
界が存在する。また、より高速な発生をねらって回路を
並列動作させれば、回路規模および消費電力は急上昇し
てしまう。したがって、これを破るためには、拡散符号
発生のための新たな手法が求められる。
【0032】そこで、以下、検討する。図3(a)に示
される3つの記憶要素A,B,Cをもつ巡回シフトレジ
スタを用いて拡散符号を発生させる場合、図3(b)に
示すように時間経過と共に、拡散符号LCが1ビットず
つシフトレジスタから出力される。
【0033】ここで注目することは、シフトレジスタは
一種の記憶回路であるため、過去に記憶しているデータ
が1ビットずつ押し出されるという事実である。例え
ば、図3(b)において、CLK(0)の時点でシフト
レジスタ中に存在している「111」というデータが、
CLK(1),CLK(2),CLK(3)の入力タイ
ミングで順次に出力される。
【0034】つまり、出力されるデータはシフトレジス
タにすでに記憶されているのであり、それならば、デー
タが記憶されている状態で、シフトレジスタの各記憶要
素の保持データをパラレルに取り出せば、シフトレジス
タから1ビットずつ押し出されるのを待つことなく、シ
フトレジスタのビット数分の拡散符号をいっきに発生さ
せることが可能となる。図4(a)はこの考え方を示し
ている。
【0035】但し、複数ビットをいっきに発生させた場
合でも、従来と同様に、発生する拡散符号の各データを
連続性をもたせて出力する必要があるのは当然のことで
あり、このためには、図3(b)からわかるように、C
LK(0),CLK(3),CLK(6)…というふう
にクロック3個分毎の状態を、連続的に形成していく必
要がある。
【0036】そこで、本発明では、巡回シフトレジスタ
の「ビット数分だけ位相シフト」した状態におけるレジ
スタの記憶データを、ベクトル演算によって高速に求
め、求めた各ビットのデータをパラレルに出力するよう
にし、従来にない高速な拡散符号の発生を実現する。
【0037】すなわち、レジスタから1ビットづつシリ
アルに巡回符号を出力していくという考え方ではなく、
「そのレジスタの全ビットの状態を連続的に遷移させて
いく」という新規な考え方を採ることによって、各ビッ
トのデータを「レジスタのビット数分だけいっきにシフ
トさせる必要」が生じるのであり、その結果、そのよう
なまとまったステップ数のシフトの手段としてベクトル
乗算を用いることができるのである。
【0038】このようなベクトル演算による拡散符号発
生を実現するための基本的な回路構成が図4(b)に示
される。
【0039】図示されるように、初期値発生器101か
ら出力される拡散符号の初期値はセレクタ111を介し
て、パラレル入出力が可能なレジスタ108にパラレル
にセットされる。次に、レジスタ108,ベクトル乗算
器110,セレクタ111により構成される複数ビット
の巡回ループを回して、レジスタのビット数分だけシフ
トした状態のデータをパラレルに生成し、連続的に出力
していく。なお、図中、参照符号102は巡回シフト演
算回路であり、参照符号109はベクトル演算係数の出
力回路である。
【0040】以上が、本発明の基本的な考え方である。
【0041】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して具体的に説明する。
【0042】(実施の形態1)図5は、本発明の実施の
形態1に係る拡散符号発生回路の構成を示すブロック図
である。
【0043】この拡散符号発生回路は、大別して、初期
値発生回路101と、初期値を基にベクトル演算によっ
て巡回拡散符号を連続的に生成する巡回シフト演算回路
102と、からなる図示されるように、初期値発生回路
101も、巡回シフト演算回路102と同様にベクトル
演算によって初期値を発生する。
【0044】初期値発生回路101は、セレクタ107
と、パラレル入出力が可能な18ビットのレジスタ10
3と、ベクトル乗算器106と、ベクトル演算係数出力
回路104と、ベクトル演算係数を選択するセレクタ1
05とを有する。
【0045】セレクタ107におけるデータの選択は、
イネーブル信号EN1およびロード信号LOAD1に基
づいて行われる。
【0046】このセレクタ107のモードとしては、レ
ジスタ103の出力を再びレジスタ103に帰還させる
モード(この場合にはレジスタの内容に変更はない)
と、外部から与えられる基準値をレジスタ103に蓄積
させるモードと、ベクトル乗算器106の出力をレジス
タ103に蓄積させるモードとがある。
【0047】また、ベクトル乗算器106は、レジスタ
103の出力に、セレクタ105を介して与えられる所
望の位相シフトを与えるベクトル演算係数を乗算する。
なお、この初期値発生回路101は、図示されるよう
に、18ビット構成である。
【0048】同様に、巡回シフト演算回路102は、セ
レクタ111と、パラレル入出力が可能な18ビットの
レジスタ108と、ベクトル演算係数出力回路109
と、ベクトル乗算器110とを有する。
【0049】セレクタ111のデータ選択は,イネーブ
ル信号EN2およびロード信号LOAD2に基づいて行
われる。このセレクタ111のモードとしては、レジス
タ108の出力を再びレジスタ108に帰還させるモー
ド(この場合にはレジスタの内容に変更はない)と、初
期値をレジスタ103に蓄積させるモードと、ベクトル
乗算器110の出力をレジスタ108に蓄積させるモー
ドとがある。図示されるように、巡回シフト演算回路1
02も18ビット構成となっている。
【0050】次に、巡回シフトレジスタによるM系列拡
散符号の発生と実質的等価な処理をベクトル演算によっ
て行う方法について具体的に説明する。
【0051】まず、図5の初期値発生器101における
ベクトル演算について説明する。なお、発生させるM系
列拡散符号の生成多項式は、X^18+X^7+1であ
る。
【0052】ある状態のM系列発生器(巡回シフトレジ
スタ)の内容をC(n)、位相シフト内容を示すベクト
ル演算係数をP(t)とした場合、C(n)とP(t)
を乗じるとC(n)からP(t)分シフトしたM系列発
生器の内容C(n+t)が求められる。演算式は、次の
通りである。 C(n+t)=P(t)・C(n) ここで使用されるベクトル演算係数の求め方について説
明する。例えば、必要とするM系列拡散符号の生成多項
式がX^18+X^7+1である場合、位相シフト内容
が1であるベクトル演算係数P(1)は次にように表さ
れる。 |000000000010000001| |100000000000000000| |010000000000000000| |001000000000000000| |000100000000000000| |000010000000000000| |000001000000000000| |000000100000000000| |000000010000000000| |000000001000000000| |000000000100000000| |000000000010000000| |000000000001000000| |000000000000100000| |000000000000010000| |000000000000001000| |000000000000000100| |000000000000000010| また、位相シフト内容が8であるベクトル演算係数P
(8)は位相シフト内容1のベクトル演算係数P(1)
を用いて次にように表される。 P(8)=P(1)・P(1)・P(1)・P(1)・
P(1)・P(1)・P(1)・P(1) この関係を用いてP(8)の内容を具体的に算出すると
次のようになる。 |000100000010000000| |000010000001000000| |000001000000100000| |000000100000010000| |000000010000001000| |000000001000000100| |000000000100000010| |000000000010000001| |100000000000000000| |010000000000000000| |001000000000000000| |000100000000000000| |000010000000000000| |000001000000000000| |000000100000000000| |000000010000000000| |000000001000000000| |000000000100000000| 例を上げて、以上の内容をまとめると次のようになる。
例えば、M系列初期状態からnステップ推移したM系列
発生器の内容をC(n)とし、 とする。ここで、M系列発生器のMSBを、C(n)の
1行目(本頁の一番上の行)に対応付け、M系列発生器
のLSBを、C(n)の18行目(本頁の一番下の行)
に対応付けるものとする。この場合、上記にて算出した
位相シフト内容8のベクトル演算係数P(8)を用いる
と次のように表される。 ここで、本実施の形態における、ベクトル演算を用いて
巡回拡散符号をパラレルに連続出力する原理について図
6を用いて説明する。
【0053】図6のAは、図1や図3(a)に示した巡
回シフトレジスタが出力する拡散符号のビット数を時間
軸上に初期状態を0として、18ビットごとに示したも
のである。
【0054】図6のBは、巡回シフトレジスタが1ステ
ップ動作するごとに出力するM系列拡散符号の様子を示
したものである。
【0055】図6のCは、巡回シフトレジスタが18ス
テップずつ推移したレジスタの内容が、出力される巡回
拡散符号の内容を全て含んでいることを示している。以
下、図6のCに示す内容を詳しく説明する。
【0056】図6のD1,D2,E1,E2は、図6の
B,Cの初期状態の時刻(以下t0)から初期状態から
35ステップ動作した時刻(以下t35)までの内容を
拡大したもので、枠内の数字は初期状態から巡回シフト
レジスタにより発生されたビットに対し番号を割り振っ
たものである。
【0057】ここで、図6のE1に示す巡回シフトレジ
スタの内容は、図6のD1に示すように時刻t0からt
17にかけてシリアル出力される巡回拡散符号の内容を
既に含んでいる。同じく時刻t18における巡回シフト
レジスタの内容は、図6のD2に示すように時刻t18
からt35にかけてシリアル出力される巡回拡散符号の
内容を既に含んでいる。すなわち、図6のE1やE2に
示すような時刻t0から巡回シフトレジスタのタップ数
分ずつ経過した巡回シフトレジスタの状態を高速に算出
し、出力できれば巡回拡散符号の高速な発生が可能とな
る。
【0058】そこで、本実施の形態では、巡回シフトレ
ジスタの内容をタップ数すなわち18ビット分シフトす
るようなベクトル演算を実行して、巡回拡散符号を18
ビットずつパラレルに発生させる。
【0059】なお、拡散符号の任意位相シフトは、図7
に示すように、6種類の演算係数を用いて実現できる。
【0060】図7(a)は、任意の位相シフト量を18
ビットの2進数で表したものであり、各桁の数字をa1
7からa00で示しており、その値は1または0であ
る。図7(b)は、任意位相シフトするためのベクトル
演算係数を、M系列巡回シフトレジスタの内容を1ステ
ップ位相シフトさせるベクトル演算係数P(1)(以下
「A」とする)と、18ビット2進数の任意位相シフト
量を表すa17からa00と、を用いて表し、これを展
開した場合の最終結果を示したものである。
【0061】1ステップ位相シフトするベクトル演算係
数「A」を、任意位相シフト量に示す回数分だけデータ
に掛けあわせることにより、任意位相のデータを生成す
ることができる。図7(b)の最終結果から、A^(2
^15),A^(2^12),A^(2^9),A^
(2^6),A^(2^3),A^(2^0)の6種類
のベクトル演算係数を適宜、掛けあわせることで、所望
の位相シフトを与えるベクトル演算係数を算出できるこ
とがわかる。
【0062】よって、所望の位相シフトを与えるベクト
ル演算係数をM系列基準値に対し、所定の回数掛けあわ
せることで、M系列基準値から所定の位相だけシフトし
た拡散符号を算出することができるのである。
【0063】ここで、本実施の形態におけるベクトル乗
算によるデータ算出手法が、従来のベクトル乗算を用い
た方法と異なる点を図20,図21を用いて確認してお
く。図20(a)に示すように、ベクトル演算は、被演
算ベクトルにベクトル乗算係数(図中、単に係数と記載
されている)を乗算することにより行われる。
【0064】従来の手法は、図20(b)に示すよう
に、所定ステップ数だけ位相をシフトさせた後の1ビッ
トのデータ(LSB)を算出するものである。
【0065】これに対し、本実施の形態では、図20
(c)に示すように、拡散符号の生成多項式に従って所
定ステップ数だけ位相をシフトさせた後における、シフ
トレジスタのMSBからLSBまでの各データの値(つ
まり、シフト後の巡回シフトレジスタの状態)を求める
のであり、従来とは考え方が根本的に異なる。したがっ
て、使用するベクトル演算係数も全く異なる。
【0066】図21に、従来技術に対する本実施の形態
の手法の特徴をまとめて示す。従来手法では、所望ステ
ップ数分の位相シフトをベクトル乗算で行い、一方、連
続する拡散コードを連続的に出力することは、巡回シフ
トレジスタを用いて行われており、両者は完全に区別さ
れている。
【0067】本実施の形態の場合、所望ステップ数分の
位相シフトと、連続する拡散コードを出力し続けるこ
と、は共にベクトル乗算により実現され、かつ、前者と
後者は一挙に行われるため区別できない。このように、
本発明の基本的な考え方は、従来技術の考え方とは根本
的に異なる。
【0068】次に、上述した6種類のベクトル演算係数
を用いた位相シフト演算の、より具体的な動作について
説明する。
【0069】図8は、本実施の形態1の拡散符号の位相
シフト演算動作部分の概要を示したタイムチャートであ
る。
【0070】図8の(A)および(E)は、外部から入
力されるCLK信号であり、拡散符号発生装置はこのC
LK信号に同期して動作する。
【0071】図8の(B)は、図5のセレクタ105に
外部から入力される選択信号KSELの値の変化を表し
ており演算開始よりCLK信号の7クロックで値が0か
ら5まで変化するようになっている。
【0072】図8の(C)は、KSELの入力によりセ
レクタ105が選択したベクトル演算係数の内容であ
り、A^(2^0),A^(2^3),A^(2^
6),A^(2^9),A^(2^12),A^(2^
15)と6種類のベクトル演算係数が前記KSELの変
化タイミングで切り替えられることを示している。
【0073】図8の(D)は、EN1信号入力の変化タ
イミングを示しており、KSELが確定している7クロ
ック区間のEN1入力のとりえるパターンは、図8の
(F),(G),(H),(I)に示すいずれかの内容
となる。
【0074】図8の(F)は、KSELにより選択され
たベクトル演算係数を使用しない場合のEN1入力のパ
ターンであり、同図の(G)は、KSELにより選択さ
れたベクトル演算係数を1回のみ、すなわち2^0回使
用して演算を行う場合のEN1入力パターンである。同
様にして、同図の(H)は2(2^1)回使用、(I)
は4(2^2)回使用の場合である。
【0075】図5の初期値発生回路101において、ベ
クトル乗算器106からは、その時点でKSELによっ
て選択されているベクトル演算係数による演算結果(1
8ビット)が常に出力され、EN1入力によりレジスタ
103に取り込むか、取り込まず前値を保持するかの選
択を行う。
【0076】以上をまとめると、M系列基準値に対し所
望の位相シフト量のa17からa00までの値とEN1
との対応を取りながら図8の(C)に示すような位相シ
フトを与えるベクトル演算係数の一番右から一つずつ掛
けあわせていく工程を回路として実現しているというこ
とである。
【0077】なお、図8の(J)は、本実施の形態1の
ベクトル演算動作の例として、M系列基準値から位相シ
フト量001010000100001010だけシフ
トする演算のEN1入力のパターンを示したタイムチャ
ートである。
【0078】次に、図5の初期値発生回路101および
拡散符号発生器102の動作について説明する。図9
は、本実施の形態1における拡散符号発生動作のタイム
チャートである。
【0079】図9に示すように、時刻T1から時刻T3
にかけた前半工程で外部から入力されるM系列基準値と
所望の位相シフト量を基に位相シフト演算を行って初期
値を発生する。また、時刻T3以降の後半工程で位相シ
フト演算した結果を基に、巡回シフト演算を行い、その
結果をパラレルに出力する。
【0080】以下、具体的に説明する。
【0081】まず、時刻T1においてLOAD1信号を
有効化し、CLK入力に同期した時刻T2のタイミング
で外部から入力されるM系列基準値を第一の演算レジス
タ103に取り込む。
【0082】時刻T2から時刻T3までのEN1入力信
号は、外部から指定される位相シフト量に対応したパタ
ーンとなり、KSEL入力信号は、CLK入力の7ステ
ップごとに0から5まで変化し、それに対応した係数1
の内容に相当するベクトル演算係数が、セレクタ105
から出力される。
【0083】次に、任意位相シフト演算が終了する時刻
T3において、レジスタ103から出力される演算結果
をLOAD2入力を有効化し、CLK入力に同期した時
刻T4のタイミングでレジスタ108に取り込む。
【0084】また、同じ時刻T3でEN2を有効にして
巡回シフト演算を行い、CLK入力の1ステップごとに
連続した18ビットの拡散符号を演算し出力する。全て
の演算が終了すると、消費電力を抑える目的でEN2及
びEN1入力をローレベルに設定し回路動作を最小限に
保つ。
【0085】このように、本実施の形態1の拡散符号発
生回路によれば、1つのクロック毎に、レジスタの構成
ビット数分の拡散符号をパラレルに出力することができ
る。
【0086】図10は、本実施の形態の拡散符号発生回
路を用いたCDMA通信に用いられる受信機の要部構成
を示す図である。
【0087】この受信機は、受信アンテナ9と、所定の
周波数でフィルタリング及び増幅する高周波信号処理部
10と、A/D変換器12と、復調器14と、復号器1
6と、復号された信号を音声に換えるCODEC部18
と、RAM20と、マッチドフィルタ22と、タイミン
グコントロール回路24と、クロック発生器26と、拡
散符号発生回路28と、を有している。
【0088】RAM20,マッチドフィルタ22,タイ
ミングコントロール回路24,クロック発生器26,拡
散符号発生回路28は、同期回路を構成している。
【0089】スペクトラム拡散された受信信号は、一
旦、RAM20に蓄積された後、マッチドフィルタ22
にセットされる。そして、拡散符号発生回路28から、
拡散符号を18ビットパラレルに連続的に発生させ、マ
ッチドフィルタ22にセットされている受信信号に乗算
して、相関をチェックしていく。拡散符号を高速に発生
させる分、受信初期同期の獲得や同期追従が高速化され
る。
【0090】また、本発明では、拡散符号をパラレル出
力するので、従来のように、巡回シフトレジスタからシ
リアルに出力されるデータをパラレル形式に変換してマ
ッチドフィルタに入力するための回路(シリアル/パラ
レル変換回路)が不要となる。また、従来にない高速な
拡散符号の発生が可能なため、従来のように、拡散符号
発生回路を並列動作させるようなことも不要となる。し
たがって、回路規模の削減や消費電力の低減を図れる。
【0091】(実施の形態2)図11は、本発明の実施
の形態2にかかる拡散符号発生回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【0092】本実施の形態の回路の基本的動作は図5の
回路と同様である。但し、本実施の形態では、初期値発
生回路201がビット拡張機能をもち、外部から入力さ
れる基準値のビット数(18ビット)よりも多いビット
数(32ビット)の初期値を生成し、32ビット構成の
巡回シフト演算回路102に入力する点で異なってい
る。
【0093】すなわち、初期値発生回路201は、図5
の回路に、レジスタ202,セレクタ204を追加した
構成となっている。
【0094】また、この初期値発生回路201は、基準
値を位相シフトさせるためのベクトル演算係数を出力す
るベクトル演算係数出力回路104の他に、ビット拡張
用のベクトル演算係数を発生させるベクトル演算係数出
力回路203を具備している。本実施の形態では、この
追加された構成により、初期値を14ビット分、ビット
拡張できる。
【0095】図12はビット拡張の原理を示す図であ
る。
【0096】図12のA1は、18タップの巡回シフト
レジスタである。図12のA2は、A1において発生し
たM系列拡散符号をそのままシフトする14ビット構成
のシフトレジスタである。図12のBは、巡回シフトレ
ジスタが初期状態(以下時刻t0)から1ステップ動作
ごとに出力するM系列拡散符号の様子を示したもので、
枠内の数字は初期状態から巡回シフトレジスタにより発
生されたビットに対し番号を割り振ったものである。
【0097】図12のC1は、巡回シフトレジスタの時
刻t0における内容を示したものであり、図12のC2
は時刻t0の状態から18ステップ分シフトした状態を
示したものである。
【0098】ここで、図12のC1,C2に示す18ビ
ット構成の巡回シフトレジスタの内容をそれぞれB1,
B2とし、B1,B2のビット内容の内B3に示す0か
ら13ビットの内容をA2のシフトレジスタに、B4に
示す14から31ビットの内容をA1の巡回シフトレジ
スタに書き込んだ状態を考える。その状態を示したのが
A1,A2のシフトレジスタの枠内に示す数字である。
【0099】ここで、時刻t0におけるA1,A2によ
る32ビット構成のシフトレジスタとC1に示す18ビ
ット構成のシフトレジスタのそれぞれのビット内容に着
目すると、両方のシフトレジスタとも時刻t0から1ス
テップずつ推移していった場合、Bに示すビット内容を
出力することがわかる。したがって、図12のC1,C
2の18ビット構成の巡回シフトレジスタの内容につい
て、上述のようなビット対応の変換を行うと、図12の
A1,A2のような32ビット構成の巡回シフトレジス
タの内容に等価的に変換できる。
【0100】このような考え方に基づき、本実施の形態
では、まず、実施の形態1の初期値発生回路101と同
じ動作を行って、外部から入力される18ビットの基準
値を所望の位相だけシフトさせ、その結果をレジスタ1
03に保持しておく。
【0101】そしてさらに、そのベクトル演算結果にビ
ット拡張用のベクトル演算係数を乗算して拡張ビットを
生成し、レジスタ202に保持する。そして、その拡張
ビット(不要なビットは捨て、計14ビットとする)
と、基準値を位相シフトして得られた18ビット(レジ
スタ202に保持されている)とを合算して、拡散符号
の初期値(32ビット)とするのである。
【0102】32ビットの初期値は、32ビット構成の
巡回シフト演算回路102に入力される。そして、前掲
の実施例で説明したとおり、データを巡回させながら、
複数ビットの拡散符号をパラレルに連続的に発生させ
る。この点は、前掲の実施の形態と同様である。
【0103】但し、32ビットのM系列拡散符号の生成
多項式は、X^32+X^21+X^14となり、先に
説明した18ビットの場合の生成多項式X^18+X^
7+1に対し、次数を14だけ増やすことにより求めら
れる。したがって、32ビット構成の巡回シフト演算回
路102におけるベクトル演算係数出力回路109は、
32ビット構成時の生成多項式に基づいて、32ステッ
プシフトさせるためのベクトル演算係数を算出して出力
する。32ビット構成時のベクトル演算係数を求める手
法は、先に説明した18ビット構成時の演算係数を求め
る場合と基本的に同じである。
【0104】図13は、本実施の形態における拡散符号
の初期値の生成動作および拡散符号の生成工程を説明す
るためのタイムチャートである。
【0105】図13の時刻T1からT3までの任意位相
シフト演算動作については、実施の形態1と同じであ
る。
【0106】時刻T1から時刻T3までのEN12入力
信号がローレベルの区間については、レジスタ202の
内容は変化しない。時刻T3においてKSELが6にな
ると、セレクタ105は、係数1に示す内容に相当する
ベクトル演算係数を選択しベクトル乗算器106に対し
出力する。同じ時刻T3においてEN12入力信号がハ
イレベルになる。
【0107】そして、レジスタ103の出力とベクトル
演算係数の乗算結果がセレクタ204を経てレジスタ2
02に取り込まれ、18ビットのレジスタ103と14
ビットのレジスタ202を合わせて32ビットの拡散符
号の初期値が生成される。
【0108】一方、拡散符号発生回路102では、時刻
T4にロード信号LOAD2がハイレベルに変化し、時
刻T5において、32ビットの初期値がレジスタ108
に取り込まれる。
【0109】なお、本実施の形態の回路では、全ての演
算が終了すると、消費電力を抑える目的で制御信号EN
2,EN1およびEN12をローレベルとして回路を不
活性化し、必要最小限の回路のみを動作させる。
【0110】このように、本実施の形態では、初期値発
生回路がビット拡張機能をもつため、初期値発生回路2
01と拡散符号発生回路102との間でビット構成が異
なる場合であっても、ビット数を整合させて容易に接続
することができる。
【0111】また、ビット拡張の考え方を使うと、32
ビット構成の初期値発生回路を最初から構築する場合に
比べて初期値発生回路の回路規模を削減できる。よっ
て、この回路をIC化する場合においてチップ面積を削
減でき、ICの小型化の点で有利となる。
【0112】(実施の形態3)図14は、本発明の実施
の形態3にかかる拡散符号発生回路のブロック図であ
る。
【0113】基本的構成は図11の回路(実施の形態
2)と同じである。但し、本実施の形態では、巡回シフ
ト演算回路301が、一つの拡散符号の終端から次の拡
散符号の先端までいっきにシフトさせるためのベクトル
演算係数を出力するベクトル演算係数出力回路302を
備える点で異なる。
【0114】図15に示すように、本実施の形態では、
例えば256ビットの拡散符号LC1の発生が時刻t0
に終了すると、ベクトル演算係数302を用いたベクト
ル演算により、2336ビット分いっきにシフトし、時
刻t1(次のクロックタイミング)には、次の拡散符号
L2の先頭の32ビットを出力する。このようにすれ
ば、一つの拡散符号の生成が終了した場合、次のクロッ
クで即座に次の拡散符号が生成でき、従来のように巡回
シフトレジスタを無駄に巡回させる必要がなくなる。
【0115】図14の拡散符号発生回路301におい
て、一つの拡散符号の発生が終了すると、セレクタ10
5は、ベクトル演算係数出力回路302から出力される
ベクトル演算係数(次の拡散符号の先頭へいっきにシフ
トするためのシフト量を与える係数である)を選択する
ようになっている。
【0116】(実施の形態4)図16は、本発明の実施
の形態4にかかる拡散符号発生回路のブロック図であ
る。
【0117】本実施の形態の回路は、機能の面では、基
本的に図5の回路と同じである。但し、図5の回路は、
初期値発生回路と、巡回シフト演算回路とに別れていた
のに対し、本実施の形態では、2つの回路を一体化して
いる点に特徴がある。
【0118】初期値発生回路と巡回シフト演算回路と
は、共に、セレクタ,レジスタ,ベクトル乗算器からな
るベクトル演算ループを巡回させる点で共通の構造をし
ており、両者を共用して一体的な回路としても、基本的
には問題はない。
【0119】そこで、回路を一体化して、回路規模のさ
らなる削減,消費電力の低減をねらうものである。な
お、図16の回路は、256ビットの拡散符号LCをパ
ラレルに出力できる構造となっている。
【0120】ただし、本実施の形態では、初期値を発生
させるためのベクトル演算係数としては、ベクトル演算
係数出力回路104から出力されるベクトル演算係数を
用い、巡回シフト演算のための係数としては、ベクトル
演算係数出力回路109から出力されるベクトル演算係
数を使用する必要がある。このようなベクトル演算係数
の使い分けは、セレクタ105によって行われる。
【0121】なお、18ビットの生成多項式を基に25
6ビット構成のベクトル演算係数を求める考え方は、前
述した18ビットから32ビットに拡張する場合と同じ
である。考え方としては、18ビットの巡回シフトレジ
スタに対し238ビットのシフトレジスタが追加された
と仮定し、生成多項式の次数を238だけ増やすことに
より求められる。つまり、生成多項式X^18+X^7
+1は、256ビットの生成多項式として、X^256
+X^245+X^238と表すことができる。そし
て、18ビットの場合と同様に、256ビットのベクト
ル演算係数を求めることができる。
【0122】(実施の形態5)図17は本発明の第5の
実施の形態にかかる拡散符号発生回路のブロック図であ
る。
【0123】本実施の形態では、図16の回路の最終段
に、レジスタ502,ベクトル乗算器503を設け、Q
PSK(4相位相変調)信号のQ成分(直交成分)用の
拡散符号と、I成分(同相成分)用の拡散符号を同時に
出力できるようにしている。
【0124】すなわち、図16の回路を用いてI成分用
の拡散符号を生成し、続いて、その拡散符号に対して、
さらにベクトル乗算器503によるベクトル乗算を施
し、所定の位相だけシフトさせることによってQ成分用
の拡散符号を生成し、それぞれの拡散符号を同時に出力
する。
【0125】Q成分生成用のベクトル演算係数は専用の
回路により発生させてもよいが、本実施の形態では、必
要なベクトル演算係数を外部にて発生させ、レジスタ5
02に登録する構成を採用している。これにより、演算
の自由度が高まる。なお、レジスタ502へのベクトル
演算係数の取り込みは、書き込みタイミング信号に同期
して行われる。
【0126】本実施の形態によれば、I成分用の拡散符
号をベクトル乗算器503で再度シフトしてQ成分用の
拡散符号を生成するので、2系統の拡散符号を少ない回
路で効率的に発生できる。
【0127】(実施の形態6)図18は、本発明の実施の
形態6にかかる拡散符号発生回路の構成を示すブロック
図である。
【0128】本実施の形態の回路の基本的な構成や機能
は、図16の回路と実質的に同じである。但し、本実施
の形態では、図示されるように、一つのベクトル乗算器
106に対して、3つのレジスタ602a〜602cと
3つのセレクタ604a〜604cを設け、巡回シフト
演算を行うためのループを途中で分岐させて、どの経路
を経由するかを適宜、選択できるようにした。
【0129】巡回シフト演算は、一度発生した拡散符号
を基礎としてさらにシフト演算を行う動作を繰り返すの
で、レジスタの記憶データは次から次へと更新されてい
き、その履歴は残らない。
【0130】しかし、似かよった拡散符号を複数、発生
させる必要がある場合等において、先に発生した拡散符
号の途中のデータ(拡散符号を連続生成する過程におい
てレジスタに一時的に蓄積されたデータ)をそのまま用
いると高効率の拡散符号の発生を行える場合がある。
【0131】このような場合には、先の拡散符号の発生
の際に、レジスタに蓄積されたデータを上書きして消す
ことなく保持しておけば、次の拡散符号の生成に、その
データを使用できる。
【0132】このような観点から、本実施の形態では、
巡回シフト演算の履歴を残せるように、複数の巡回ルー
トを形成し、レジスタへの上書きを避けることを可能と
したものである。
【0133】巡回演算の途中で、どのルートを経由する
は、セレクタ604a〜604cのどれが、ベクトル乗
算器106の出力を取り込むかによって決まる。なお、
セレクタ603は、レジスタ602a〜602cのいず
れかの出力を選択し、ベクトル乗算器106に帰還させ
る働きをする。
【0134】図19に、巡回シフト演算の途中で履歴を
残す場合の動作の一例を示す。時刻T0では、レジスタ
602a〜602cにデータa0,b0,c0がそれぞ
れ保持されている。
【0135】次に、この保持データの中のb0にベクト
ル演算係数k0を乗算し、その結果得られたb1をレジ
スタ602bに保持する(時刻T1)。この場合、レジ
スタ602a,602cのデータは上書きされることな
く、そのまま保持されている、すなわち、巡回シフト演
算の途中の履歴が残っている。
【0136】次に、a0にベクトル演算係数k1を乗算
し、その結果得られたa1をレジスタ602aに保持す
る(時刻T2)。
【0137】次に、c0にベクトル演算係数k2を乗算
し、その結果得られたc1をレジスタ602cに保持す
る(時刻T3)。
【0138】このように、巡回シフト演算の途中の履歴
を残しながら、使用するレジスタを自在に切り換えるこ
とにより、従来にない、自由度の高い、巡回シフト演算
処理を行うことができる。
【0139】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々変
形,応用が可能である。例えば、本発明は、拡散符号の
生成のみなならず、広くM系列符号の発生に利用でき
る。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回路の無駄を省きつつ拡散符号をパラレルに連続的に出
力することができ、したがって、拡散符号の発生スピー
ドが従来にくらべて格段に向上する。これにより、スペ
クトラム拡散通信に不可欠な受信同期の早期確立,ある
いは高速な同期捕捉を効率的に行え、移動体通信におけ
る通話品質の向上をはかれる。また、回路規模が抑制さ
れるので,スペースの削減および消費電力の削減も達成
されるのでICの小型化に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】巡回拡散符号発生器の基本となる構成を示すブ
ロック図
【図2】巡回拡散符号の初期値を発生させる方法を説明
するための図
【図3】(a)巡回シフトレジスタの基本構成を示す図 (b)時間経過に伴う、巡回シフトレジスタの保持デー
タとシリアル出力される拡散符号の内容を示す図
【図4】(a)本発明の拡散符号発生方法の特徴を説明
するための図 (b)本発明の拡散符号発生回路の特徴的構成を示すブ
ロック図
【図5】本発明の実施の形態1にかかる拡散符号発生回
路のブロック図
【図6】実施の形態1にかかる拡散符号発生回路が、ベ
クトル演算により連続的に拡散符号を発生する原理を説
明するための図
【図7】(a)位相のシフト量を18ビットの2進数で
表した図 (b)所望の位相シフト量を得るために必要なベクトル
演算係数と、そのベクトル演算係数を掛け合せる回数を
示す図
【図8】実施の形態1における位相シフト演算動作を示
すタイミングチャート
【図9】実施の形態1の拡散符号発生回路の動作を示す
タイミングチャート
【図10】実施の形態1にかかる拡散符号発生回路を組
み込んだCDMA受信装置の要部の構成を示すブロック
【図11】実施の形態2にかかる拡散符号発生装置の構
成を示すブロック図
【図12】実施の形態2の拡散符号発生回路における、
M系列初期値のビット幅拡張動作を説明するための図
【図13】実施の形態2にかかる拡散符号発生回路の動
作を示すタイミングチャート
【図14】実施の形態3にかかる拡散符号発生回路の構
成を示すブロック図
【図15】実施の形態3において、異なる拡散符号を連
続的に生成するための方法を説明するための図
【図16】実施の形態4の拡散符号発生回路の構成を示
すブロック図
【図17】実施の形態5の拡散符号発生回路の構成を示
すブロック図
【図18】実施の形態6の拡散符号発生回路の構成を示
すブロック図
【図19】実施の形態6の拡散符号発生装置の特徴的動
作の概要を示す図
【図20】(a)ベクトル乗算の基本形を示す図 (b)従来のベクトル乗算の内容を示す図 (c)本発明におけるベクトル乗算の内容(特徴)を示
す図
【図21】従来技術に対する本発明の特徴を示す図
【符号の説明】
50 任意位相M系列初期値発生器 52 ゲート回路 54 巡回シフトレジスタ 56 シフトレジスタ 58 加算回路(E−OR回路) 101 初期値発生回路 102 巡回シフト演算回路 103 レジスタ 104 ベクトル演算係数出力回路 105 セレクタ 106 ベクトル乗算器 107 セレクタ 108 レジスタ 109 ベクトル演算係数出力回路 110 ベクトル乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−4144(JP,A) 特開 平8−18550(JP,A) 特開 平10−308720(JP,A) 特開 平7−107006(JP,A) 特開 平8−321748(JP,A) 特開 昭61−173525(JP,A) 特開 昭56−12120(JP,A) 特開2000−151367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H04B 7/24 H04L 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素
    をもつ巡回シフトレジスタを用いて所定の生成多項式で
    表されるM系列拡散符号を発生するのと実質的に等価な
    処理を、ベクトル演算を用いて行う拡散符号発生回路で
    あって、初期値生成回路及び巡回シフト演算回路を有し、 前記初期値生成回路は、 k個(kは2以上の自然数)の記憶要素をもち、かつk
    ビットのデータをパラレルに入出力できる第1のレジス
    タと、 前記巡回シフトレジスタにおける所望のビット数分のシ
    フト量を与える第1のベクトル演算係数またはM系列初
    期値のビット拡張のために必要なシフト量を与える第2
    のベクトル演算係数を発生させるベクトル演算係数発生
    回路と、 前記第1のレジスタからパラレルに出力されるkビット
    のデータの各々について、前記第1のベクトル演算係数
    または第2のベクトル演算係数を乗算し、この乗算の結
    果として得られたkビットのデータをパラレルに出力す
    るベクトル乗算回路と、 前記第1のベクトル演算係数が乗算された結果として、
    前記ベクトル乗算回路から出力されるkビットのパラレ
    ル出力または外部から入力されるkビットの初期データ
    のいずれかを選択して前記第1のレジスタにパラレルに
    入力することができるセレクタと、 前記第2のベクトル演算係数が乗算された結果として、
    前記ベクトル乗算回路からパラレルに出力されるkビッ
    トのデータの少なくとも一部を蓄積し、蓄積したデータ
    の少なくとも一部を、M系列の初期値の拡張ビットとし
    てパラレルに出力する第2のレジスタと、を有し、 前記第1のレジスタおよび第2のレジスタからパラレル
    に出力されるデータを合計してM系列初期値として前記
    巡回シフト演算回路に出力し、 前記巡回シフト演算回路は、 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素をもち、かつn
    ビットのデータをパラレルに入出力できるレジスタと、 前記レジスタからパラレルに出力されるnビットのデー
    タの各々について、前記巡回シフトレジスタにおけるn
    ビット分に相当するシフト量を与えるベクトル演算係数
    を乗算し、この乗算の結果として得られたnビットのデ
    ータをパラレルに出力するベクトル乗算回路と、前記 ベクトル乗算回路のnビットのパラレル出力または
    前記初期値生成回路のM系列初期値のパラレル出力のい
    ずれかを選択して前記レジスタにパラレルに入力するこ
    とができるセレクタと、を有することを特徴とする拡散
    符号発生回路。
  2. 【請求項2】 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素
    をもつ巡回シフトレジスタを用いて所定の生成多項式で
    表されるM系列拡散符号を発生するのと実質的に等価な
    処理を、ベクトル演算を用いて行う拡散符号発生回路で
    あって、 n個の記憶要素をもち、かつnビットのデータをパラレ
    ルに入出力できるレジスタと、 このレジスタの初期値を生成し、生成したnビットのデ
    ータをパラレルに出力する初期値生成回路と、 前記巡回シフトレジスタにおけるnビット分に相当する
    シフト量を与える第1のベクトル演算係数または、一つ
    のM系列拡散符号の終端から次に発生させるM系列拡散
    符号の初期値に至るまでのビット数分に相当するシフト
    量を与える第2のベクトル演算係数を発生させるベクト
    ル演算係数発生回路と、 前記レジスタからパラレルに出力されるnビットのデー
    タの各々について、前記第1または第2のベクトル演算
    係数を乗算し、この乗算の結果として得られたnビット
    のデータをパラレルに出力するベクトル乗算回路と、 このベクトル乗算回路のnビットのパラレル出力または
    前記初期値生成回路のnビットのパラレル出力のいずれ
    かを選択して前記レジスタにパラレルに入力することが
    できるセレクタと、を有することを特徴とする拡散符号
    発生回路。
  3. 【請求項3】 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素
    をもつ巡回シフトレジスタを用いて所定の生成多項式で
    表されるM系列拡散符号を発生するのと実質的に等価な
    処理を、ベクトル演算を用いて行う拡散符号発生回路で
    あって、 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素をもち、かつn
    ビットのデータをパラレルに入出力できるレジスタと、 前記巡回シフトレジスタにおけるnビット分に相当する
    シフト量を与える第1のベクトル演算係数または前記巡
    回シフトレジスタの初期値に相当するデータを生成する
    ために必要なシフトを与える第2のベクトル演算係数を
    発生させるベクトル演算係数発生回路と、 前記レジスタからパラレルに出力されるnビットのデー
    タの各々について前記第1のベクトル演算係数または第
    2のベクトル演算係数を乗算し、この乗算の結果として
    得られたnビットのデータをパラレルに出力するベクト
    ル乗算回路と、 このベクトル乗算回路のnビットのパラレル出力または
    前記巡回シフトレジスタの初期値に相当するデータを生
    成するのに必要な基準値のいずれかを選択して前記レジ
    スタに入力することができるセレクタと、を有する拡散
    符号発生回路。
  4. 【請求項4】 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素
    をもつ巡回シフトレジスタを用いて所定の生成多項式で
    表されるM系列拡散符号を発生するのと実質的に等価な
    処理を、ベクトル演算を用いて行う拡散符号発生回路で
    あって、 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素をもち、かつn
    ビットのデータをパラレルに入出力できるレジスタと、 前記巡回シフトレジスタにおけるnビット分に相当する
    シフト量を与える第1のベクトル演算係数または前記巡
    回シフトレジスタの初期値に相当するデータを生成する
    ために必要なシフトを与える第2のベクトル演算係数を
    発生させるベクトル演算係数発生回路と、 前記レジスタからパラレルに出力されるnビットのデー
    タの各々について前記第1のベクトル演算係数または第
    2のベクトル演算係数を乗算し、この乗算の結果として
    得られたnビットのデータを、直交変調信号における直
    交成分用または同相成分用の拡散符号としてパラレルに
    出力する第1のベクトル乗算回路と、 この第1のベクトル乗算回路のnビットのパラレル出力
    または前記巡回シフトレジスタの初期値に相当するデー
    タを生成するのに必要な基準値のいずれかを選択して前
    記レジスタに入力することができるセレクタと、 前記レジスタから出力されるnビットのパラレル出力デ
    ータにベクトル演算係数を乗算して所望のビット数分シ
    フトしたnビットのデータを、直交変調信号における同
    相成分用または直交成分用の拡散符号としてパラレルに
    出力する第2のベクトル乗算回路と、を有することを特
    徴とする拡散符号発生回路。
  5. 【請求項5】 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素
    をもつ巡回シフトレジスタを用いて所定の生成多項式で
    表されるM系列拡散符号を発生するのと実質的に等価な
    処理を、ベクトル演算を用いて行う拡散符号発生回路で
    あって、 n個(nは2以上の自然数)の記憶要素をもち、かつn
    ビットのデータをパラレルに入出力できる、複数のレジ
    スタと、 これらの複数のレジスタのnビットのパラレル出力の中
    から一つのレジスタの出力を選択するセレクタと、 前記巡回シフトレジスタにおけるnビット分に相当する
    シフト量を与える第1のベクトル演算係数または前記巡
    回シフトレジスタの初期値に相当するデータを生成する
    ために必要なシフトを与える第2のベクトル演算係数を
    発生させるベクトル演算係数発生回路と、 前記セレクタからパラレルに出力されるnビットのデー
    タの各々について、前記第1のベクトル演算係数あるい
    は第2のベクトル演算係数を乗算し、この乗算の結果と
    して得られたnビットのデータをパラレルに出力するベ
    クトル乗算回路と、 このベクトル乗算回路のnビットのパラレル出力または
    前記巡回シフトレジスタの初期値に相当するデータを生
    成するのに必要な基準値のいずれかを選択して前記複数
    のレジスタの各々に入力することができるセレクタと、
    を有することを特徴とする拡散符号発生回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    拡散符号発生回路と、相関検出回路と、受信した拡散変
    調信号を一旦、蓄積するRAMとを有し、前記RAMに
    蓄積された拡散変調信号を前記相関検出回路にラッチ
    し、前記拡散符号発生回路から異なる拡散符号を連続的
    に発生させ、その拡散符号を前記相関検出回路にラッチ
    されている拡散変調信号に乗算して相関を検出すること
    を特徴とする相関検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の相関検出装置を有するこ
    とを特徴とするスペクトラム拡散信号の受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の相関検出装置を用いてス
    ペクトラム拡散変調信号について同期を獲得し、獲得し
    た同期タイミングに基づいて端末制御を行うことを特徴
    とする移動体通信端末装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の移動体通信端末装置を用
    いて通信制御を行うことを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 M系列の拡散符号を発生してパラレル
    に出力するM系列発生手段と、このM系列発生手段から
    パラレルに出力されるM系列の拡散符号のビット数を変
    更するビット幅変更手段と、パラレル形式の入出力が可
    能な、拡散符号を一時的に蓄積するレジスタと、拡散符
    号をベクトル演算によって連続出力するためのシフト量
    を与えるベクトル演算係数を出力するベクトル演算係数
    出力手段と、前記レジスタの出力に前記ベクトル演算係
    数を乗算して拡散符号を生成してパラレルに出力する
    クトル演算手段と、前記ビット幅変更手段の出力または
    前記ベクトル演算手段の出力のいずれかを選択して前記
    レジスタに出力する選択手段とを有し、前記M系列発生
    手段と前記レジスタのビット構成が異なる場合でも連続
    した拡散符号をパラレルに出力することを特徴とする拡
    散符号発生装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の拡散符号発生装置に
    おいて、 前記ベクトル演算係数出力手段に、任意の位相シフトを
    与えるためのベクトル演算係数の出力機能を付与したこ
    とを特徴とする拡散符号発生装置。
  12. 【請求項12】 拡散符号を一時的に蓄積するレジスタ
    と、外部から入力するM系列拡散符号基準値を外部から
    指定する位相シフト量に基づいてシフトするためのベク
    トル演算係数を出力する第1のベクトル演算係数出力手
    段と、M系列拡散符号をベクトル演算によって連続出力
    するためのシフト量を与えるベクトル演算係数を出力す
    る第2のベクトル演算係数出力手段と、前記第1のベク
    トル演算係数または第2のベクトル演算係数を前記レジ
    スタの出力に乗算するベクトル演算手段と、外部からの
    入力データまたは前記ベクトル演算手段の出力を選択し
    て出力する選択手段とを有し、M系列初期値を基に外部
    から指定した位相分シフトしたM系列拡散符号をパラレ
    ルに出力する動作とM系列拡散符号を連続出力する動作
    とを切り替えることを特徴とする拡散符号発生装置。
  13. 【請求項13】 M系列拡散符号を一時的に蓄積するレ
    ジスタと、外部から入力するM系列拡散符号基準値に所
    定量の位相シフトを与えるために外部から指定される第
    1のベクトル演算係数を記憶する第1のベクトル演算係
    数記憶手段と、M系列拡散符号をベクトル演算によって
    連続出力するために必要なシフトを与えるために外部か
    ら指定される第2のベクトル演算係数を記憶する第2の
    ベクトル演算係数記憶手段と、前記レジスタの出力に前
    記第1のベクトル演算係数または第2のベクトル演算係
    数を乗算するベクトル演算手段と、外部から入力される
    データまたは前記ベクトル演算手段の出力を選択して出
    力する選択手段とを有し、外部から指定したベクトル演
    算係数を基に拡散符号を出力することを特徴とする拡散
    符号発生装置。
  14. 【請求項14】 拡散符号を一時的に蓄積するレジスタ
    と、外部から入力するM系列拡散符号基準値を外部から
    指定する位相シフト量に基づいてシフトするためのシフ
    ト量を第1のベクトル演算係数として出力する第1のベ
    クトル演算係数出力手段と、M系列拡散符号をベクトル
    演算によって連続出力するためのシフト量を第2のベク
    トル演算係数として出力する第2のベクトル演算係数出
    力手段と、前記レジスタの出力に前記第1のベクトル演
    算係数または前記第2のベクトル演算係数を乗算する第
    1のベクトル演算手段と、外部からの入力と前記第1の
    ベクトル演算手段の出力とを選択して出力する選択手段
    と、前記レジスタの出力に対し外部から指定する位相シ
    フト差を第3のベクトル演算係数として記憶し出力する
    ベクトル演算係数記憶出力手段と、このベクトル演算係
    数記憶手段の出力と前記レジスタの出力とをベクトル演
    算して出力する第2のベクトル演算手段とを有し、外部
    から指定したベクトル演算係数に相当する位相差の関係
    を持った二系統のM系列拡散符号を同時にパラレルで連
    続出力することを特徴とする拡散符号発生装置。
  15. 【請求項15】 複数の拡散符号記憶手段と、前記複数
    の拡散符号記憶手段の出力から一つを選択して出力する
    拡散符号出力選択手段と、外部から入力するM系列拡散
    符号基準値を外部から指定する位相シフト量に基づいて
    シフトするためのシフト量を与えるベクトル演算係数と
    して外部から指定した内容を記憶し出力する第1のベク
    トル演算係数記憶手段と、M系列拡散符号をベクトル演
    算によって連続出力するためのシフト量をベクトル演算
    係数として外部から指定した内容を記憶し出力する第2
    のベクトル演算係数記憶手段と、前記第1のベクトル演
    算係数記憶手段の出力と前記第2のベクトル演算係数記
    憶手段の出力とを選択し出力するベクトル演算係数選択
    手段と、前記ベクトル演算係数選択手段の出力と前記拡
    散符号出力選択手段の出力とをベクトル演算し出力する
    ベクトル演算手段と、前記複数の拡散符号記憶手段の各
    々の出力と前記ベクトル演算手段の出力と外部からのデ
    ータ入力とを選択しそれぞれを出力する複数の記憶デー
    タ選択手段と、を有し、前記拡散符号出力選択手段と前
    記ベクトル演算係数選択手段のそれぞれの出力を時分割
    で切り替えながら演算を行うことにより、時分割で異な
    る演算条件の拡散符号を出力することを特徴とする拡散
    符号発生装置。
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