JP3394902B2 - 波長分散測定装置及び偏波分散測定装置 - Google Patents

波長分散測定装置及び偏波分散測定装置

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    • G01J9/02Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods
    • G01J2009/0261Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods polarised

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば光ファイバ等
の被測定物を光が通過する時に生じる波長分散を測定す
る波長分散測定装置及び被測定物を光が通過する時に生
じる偏波分散を測定する偏波分散測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ファイバ中を光信号が伝搬す
る速度は光信号の波長によって異なる。したがって、波
長広がりを有する光源から出力された光パルス信号にお
けるパルス波形のパルス幅(時間幅)は光ファイバ中で
広がることになる。光ファイバの伝送帯域はパルス幅に
対して逆比例の関係があるので、最終的に光信号の伝送
速度の制限に影響を与える。したがって、各波長毎の光
ファイバ内における伝送速度(波長分散)を測定するこ
とは光ファイバに対する非常に重要な性能試験項目とさ
れる。
【0003】特に、次世代大容量光ネットワークで用い
られようとしている100Gbit /sを越える超高速光
信号は、光信号であるパルスの幅が数psと狭く、波長
広がりが大きい。そのため、光ファイバの波長分散が光
伝送に大きく影響する。また、パルス発生技術において
も、高品質なパルスつまりトランスフォームリミッテッ
ドな光パルスの発生率は光ファイバの波長分散が大きく
影響しており、波長分散測定はより重要な項目となって
きている。
【0004】波長分散測定方法としては、(a) 時問分解
分光法、(b) パルス法、(c) 干渉法、(d) 差分法、(e)
位相差法等が提案されている。これらの(a) 〜(e) の各
手法のうち比較的頻繁に実施されている特開平6−17
4592号公報に提案されているパルス法を図13を用
いて説明する。
【0005】白色パルス光源1から出力された広い波長
範囲を有した白色パルスは可変波長光バンドパスフィル
タ2で特定波長に波長制限された後、光分岐器3で入射
光パルス4と参照光パルス5とに分岐される。入射光パ
ルス4は、被測定ファイバ6に入射されて、この被測定
ファイバ6を経由して光結合器7の一方へ入射される。
一方、参照光パルス5はそのまま直接光結合器7の他方
へ入射される。光結合器7は入射光パルス4と参照光パ
ルス5とを合波して合波光信号8として遅延時間検出手
段9へ入射される。遅延時間検出手段9は合波光信号8
から入射光パルス4の参照光パルス5に対する遅延時間
D を算出する。
【0006】すなわち、入射光パルス4は被測定ファイ
バ6を通過することによつて時間遅れが生じるので、こ
の入射光パルス4と時間遅れのない参照光パルス5とを
合波すると、合波光信号8の信号波形には二つのピーク
が生じる。この二つのピークの時間差が遅延時間tD
なる。そして、可変波長光バンドパスフィルタ2の通過
光の波長λを変化させて、各波長λにおける各遅延時間
D (λ)を求める。そして、遅延時間tD (λ)の波
長依存性を波長分散特性とする。
【0007】また、特開平4−177141号公報に提
案されているパルス法を図14を用いて説明する。
【0008】超短パルス発生装置11から出力された光
パルスは被測定光ファイバ12を通過した後、光分岐器
13で2つの光パルスA,Bに分岐して、一方の光パル
スAを波長可変バンドパスフィルタ14で特定波長のみ
を通過させて第1の光パルスとし、他方の光パルスBを
遅延線15を通過させて第2の光パルスとする。この第
1、第2の光パルスを光合波器16で合波して、受光器
17で電気信号に変換して、パルス波形観測装置18
で、第1、第2の光パルスの相対遅延時間差を波長の関
数として測定して、上述した遅延時間の波長依存性を求
める。
【0009】また、光ファイバ等の光通信媒体のもう一
つの特性として偏波分散特性がある。
【0010】すなわち、理想的な真円断面形状を有した
光ファイバにおいては、この光ファイバ内を伝播する光
パルス信号が断面形状内のどの方向を向いていても、伝
送速度に差はない。しかし、断面形状が真円でなくて楕
円になっていたり、光ファイバが屈曲されて断面形状が
部分的に偏平になると、偏波方向によって伝送速度差が
発生する。
【0011】したがって、光ファイバ内を伝播する光信
号の伝送速度の各偏波方向における速度差、すなわち、
各偏波方向毎の光ファイバ内における伝送速度(偏波分
散)を測定することも光ファイバに対する非常に重要な
性能試験項目とされる。
【0012】この偏波分散測定も直交する偏波成分毎の
群遅延量を本手法によって測定することにより求めるこ
とができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各測定手法においても、まだ改良すべき次のような課
題がある。
【0014】すなわち、図14に示す波長分散測定手法
においては、被測定光ファイバ12を通過した同一光パ
ルスを2分岐し、一方を時間軸上の基準光として各波長
で遅延時問を測定するので温度変化等の外的要因による
被測定光ファイバの光路差変化の影響は受けないという
特徴を有する。
【0015】しかし、超短パルス光源11の出力光のう
ち特定波長を波長可変バンドパスフィルタ14で切出す
ため、現状の技術ではフィルタ14通過後の光パルスは
周波数帯域の制限によりパルス幅(時間幅)が広がる。
そのためパルスのピーク位置の導定が難しく、測定誤差
を多く含んでしまう懸念がある。例えば、仮に通過波長
幅を0.lnmとした場合、切出された光パルスのパル
ス幅(時間幅)は少なくとも20ps(ピコ・セカン
ド)以上になると推定できる。
【0016】また遅延時間差の測定手段として例えば電
気サンプリングオシロスコープ等で構成されたパルス波
形測定観測装置18を用いている。
【0017】したがって、図14に示す測定法は長尺
(数km以上)な光ファイバの分散を測定するのには有
効な手段であるが、20m程度のEDF(ファイバアン
プ用EDFの基本的長さ)のような短尺な光ファイバ等
の低分散の測定は困難である。
【0018】また、図13に示す波長分散測定手法にお
いては、波長分散を精度よく測定するために連続した広
い波長範囲に亘って短パルス光群を出力する白色パルス
光源1と例えばストリークカメラ等からなる遅延時問差
測定手段9を組合わせることによって、前述の図14に
示した波長分散測定手法より正確な測定を行うことが可
能である。
【0019】これは白色パルス光源11のスペクトル幅
が200nmと広帯域であるためバンド幅1nm程度の
光バンドパスフィルタ2を挿入することができ、数ps
のパルス幅(時間幅)を有する光パルスが十分に得られ
る。そのためピーク位置の導定が容易に行えるからであ
る。しかし、遅延時問差検出手段9としてのストリーク
カメラを用いた場合、時間領域の精度が0.3ps以上
となり、これもまた、短尺な光ファイバ等の低分散の測
定対象物の波長分散の測定には不十分である。
【0020】また、偏波分散測定についても同様なこと
が言える。
【0021】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、参照用光パルスと被測定物を通過した出射
光パルスの合波光をパルス間隔が所定時間ずつ遅延した
光パルスで順次サンプリングすることによって、合波光
の波形を疑似的に拡大でき、正確に参照用光パルスと出
射光パルスとの間の時間差を測定でき、短尺な光ファイ
バ等の低分散の被測定物の波長分散を高精度で測定でき
る波長分散測定装置を提供することを目的とする。
【0022】また、同様な手法を採用することによっ
て、低分散の被測定物の偏波分散を高精度で測定できる
偏波分散測定装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の波長分散測定装置においては、基準信号で
駆動される波長可変の第1のパルス光源と、この第1の
パルス光源から出射された第1の光パルスを受け、参照
用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パルスとに分
波させる光分波器と、参照用光パルスと被測定物を通過
した出射光パルスとを合波させて合波光として出力させ
る光合波器と、第1の光パルスに同期し、かつこの第1
の光パルスの1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光
パルスを発生する第2のパルス光源と、合波光と第2の
光パルスとを受けて、第2の光パルスに同期して得られ
た合波光の強度に比例した光パルスの列の信号を得るサ
ンプリング手段と、サンプリング手段からの光パルスの
列の信号からこの光パルスの列を構成する各光パルスの
頂部で形成されるエンベロープを得る信号処理手段とを
含み、このようにして求められたエンベロープの頂部の
間隔に基づいて被測定物を通過した出射光パルスの遅延
時間を測定することにより被測定物の波長分散を求める
ようにしている。さらに、サンプリング手段を、合波光
及び第2の光パルスを互いに偏波面が90度異なる2つ
の光にそれぞれ分離し、偏波面が互いに90度異なる前
記分離された合波光と第2の光パルスとを2組合波して
それぞれ別光路に出力する偏波分離器と、この各光路へ
出力された偏波面が互いに90度異なる合波光と第2の
光パルスとの相互相関信号を和周波光として発生する第
2種位相整合をなしうる一対の非線形光学材料と、この
各非線形光学材料から出力された和周波光を電気信号に
変換する一対の受光器と、この各受光器から出力された
各電気信号を加算し、加算後の電気信号を光パルスの列
の信号として出力する加算回路とで構成してている。
【0024】このように構成された波長分散測定装置に
おいては、第2のパルス光源から出射される第2の光パ
ルスは、第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パ
ルスの1周期毎に所定時間ずつ遅延していく。したがっ
て、この第2の光パルスで合波光を順番にサンプリング
していくと、周期的な波形である合波光波形のうちの1
周期毎に少しずつずれた波形位置をサンプリングするこ
とになる。よって、サンプリング手段からの光パルスの
列における各光パルスの頂部で形成されるエンベロープ
を得ると、このエンベロープの波形は、合波光波形を疑
似的に時間軸方向に拡大した波形となる。
【0025】したがって、この拡大された合波光波形か
らこの合波光波形に含まれる出射光パルスのピーク位置
と参照用光パルスのピーク位置との間の時間差、すなわ
ち、被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間を正確
に測定できる。さらに、サンプリング手段においては、
偏波分離器にて、合波光と第2の光パルスはそれぞれ互
いに偏波面が90度異なる2つの光に分離される。した
がって、合計4つの光が発生する。さらに、この4つの
光から互いに偏波面が直交するように合波光と第2の光
パルスとを合波した2組の光がそれぞれ異なる光路にそ
れぞれ出力される。そして、各光路から出力された互い
に偏波面が90度異なる合波された各組みのサンプリン
グ光と被測定光はそれぞれの非線形光学材料に入射され
て、それぞれ個別の和周波光として出力される。そし
て、各和周波光はそれぞれ個別の受光器で電気信号に変
換された後に加算され、加算後の電気信号が光パルスの
列の信号として出力される。このため、合波光の偏波状
態が変化した場合においても本構成では、偏波分離器の
一方の光路から出力される合波光の光強度は低下するも
のの、他の光路から出力される合波光の光強度が増すよ
うな相補的動作となることから、結果として合波光の偏
波状態の変動に起因する和周波光の増減が相殺されて、
加算された電気信号に変動分はほとんど含まれなくな
り、信号処理部におけるエンベロープの波形で得られる
合波光の波形を精度よく測定できる。
【0026】また、請求項2の波長分散測定装置におい
ては、請求項1の波長分散測定装置のサンプリング手段
を以下に示すサンプリング手段に置き換えたものであ
る。すなわち、請求項2の波長分散測定装置に波長分散
測定装置に採用されたサンプリング手段は、合波光及び
第2の光パルスの偏波面を互いに90度異ならせて合波
する合波器と、合波器から出力された偏波面が互いに9
0度異なる合波光と第2の光パルスとの相互相関信号を
和周波光として発生する第2種位相整合をなしうる非線
形光学材料と、この非線形光学材料から出力された和周
波光を電気信号に変換して、この電気信号を光パルスの
列の信号として出力する受光器とで構成している。この
ように構成されたサンプリング手段においては、一つの
非線形光学材料を用いている。しかし、この場合におい
ても、合波光及び第2の光パルスの偏波面が正確に90
度異なる場合には十分な測定精度を得ることができる。
【0027】また、請求項3の波長分散測定装置におい
ては、請求項1の波長分散測定装置のサンプリング手段
を以下に示すサンプリング手段に置き換えたものであ
る。 すなわち、請求項3の波長分散測定装置に波長分散
測定装置に採用されたサンプリング手段は、合波光及び
第2の光パルスの各光軸上に設けられ、この合波光及び
第2の光パルス各偏波面を互いに平行にする一対の偏波
制御部と、この一対の偏波制御部を通過した合波光及び
第2の光パルスの光軸上に設けられ、この合波光及び第
2の光パルスを同一点に集光させるレンズと、このレン
ズの焦点上に配置され、合波光と第2の光パルスとの相
互相関信号を和周波光として発生する第1種位相整合を
なしうる非線形光学材料と、この非線形光学材料で発生
する和周波光と合波光及び第2の光パルスとを分離する
スリットと、このスリットで分離された和周波光を電気
信号に変換する受光器とで構成している。前述した請求
項1、2においては、和周波光を発生する非線形光学材
料として、S/N比が高い第2種位相整合の非線形光学
材料を用いた。しかし、この請求項5に示すように、レ
ンズやスリットを用いて和周波光以外の光成分を排除す
ることによって、第1種位相整合の非線形光学材料を用
いても、十分高い精度で和周波光を抽出することができ
る。
【0028】また、請求項4の波長分散測定装置におい
ては、基準信号で駆動される波長可変の第1のパルス光
源と、この第1のパルス光源から出射された第1の光パ
ルスを受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入
射光パルスとに分波させる光分波器と、参照用光パルス
と被測定物を通過した出射光パルスとを合波させて合波
光として出力させる光合波器と、第1の光パルスに同期
し、かつこの第1の光パルスの1周期毎に所定時間ずつ
遅延した第2の光パルスを発生する第2のパルス光源
と、合波光と第2の光パルスとを受けて、第2の光パル
スに同期して得られた合波光の強度に比例した光パルス
の列の信号を得るサンプリング手段と、サンプリング手
段からの光パルスの列の信号からこの光パルスの列を構
成する各光パルスの頂部で形成されるエンベロープを得
る信号処理手段とを含み、このようにして求められたエ
ンベロープの頂部の間隔に基づいて被測定物を通過した
出射光パルスの遅延時間を測定することにより被測定物
の波長分散を求めるようにしている。そして、第2のパ
ルス光源を、基準信号を1/n 1 に分周する第1の分周
器と、この第1の分周器の分周信号を1/n 2 に分周す
る第2の分周器と、第1の分周器の分周信号とVCO
(電圧制御発振器)の出力信号とを合成して合成信号を
出力するミキサと、第2の分周器の分周信号とミキサの
合成信号との位相を比較して周波数差に対応する電圧信
号をVCOへ送出する位相比較器と、VCOの出力信号
を1/n 3 に分周する第3の分周器と、この第3の分周
器の分周信号にて駆動される短パルス光源とで構成して
いる。このように構成することによって、簡単に、第1
の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルスの1周期
毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを得ることが
できる。
【0029】また、請求項5の波長分散測定装置におい
ては、波長可変の第1のパルス光源と、この第1のパル
ス光源から出射された第1の光パルスを受け、参照用光
パルスと被測定物へ入射させる入射光パルスとに分波さ
せる光分波器と、参照用光パルスと被測定物を通過した
出射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光
合波器と、第1のパルス光源から出射される第1の光パ
ルスの繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射す
る第2のパルス光源と、第1の光パルスに対する第2の
光パルスの相対位相を変化させる空間的な光遅延手段
と、合波光と光遅延手段から出射された第2の光パルス
を受け、第2の光パルスの相対位相を変化させるたびに
その位置での合波光の光波形に比例した相関強度信号を
得るサンプリング手段と、サンプリング手段で得られた
相関強度信号から合波光の光波形を求める信号処理手段
とを含み、このようにして得られた合波光の光波形の頂
部の間隔に基づいて被測定物を通過した出射光パルスの
遅延時間を測定することにより被測定物の波長分散を求
めるようにしている。そして、サンプリング手段とし
て、請求項1の波長分散測定装置のサンプリング手段を
採用している。
【0030】このように構成された波長分散測定装置に
おいては、第2のパルス光源から出射される第2の光パ
ルスは第1の光パルスに対して相対位相を空間的な光遅
延手段によりサンプリング位置を変化させることができ
る。したがって、第2の光パルスの相対位相を第1の光
パルスに対して変化させる毎にこの第2の光パルスで合
波光をサンプリングしていくと、周期的な波形である合
波光の波形の少しずつずれた波形位置の情報をサンプリ
ングできる。よって、このサンプリングした情報を信号
処理すれば、合波光の光波形を、相対位相変化量を横軸
として、得ることができる。したがって、この合波光波
形からこの合波光波形に含まれる出射光パルスのピーク
位置と参照用光パルスのピークの位置で与えた光遅延量
の差、つまり相対位相差から被測定物を通過した出射光
パルスの遅延時間差が正確に測定できる。
【0031】請求項6の波長分散測定装置は、請求項5
の波長分散測定装置における光サンプリング手段を請求
項2の波長分散測定装置における光サンプリング手段に
置き換えたものである。さらに、請求項7の波長分散測
定装置は、請求項5の波長分散測定装置における光サン
プリング手段を請求項3の波長分散測定装置における光
サンプリング手段に置き換えたものである。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】また、請求項8の偏波分散測定装置におい
ては、基準信号で駆動される波長可変の第1のパルス光
源と、第1のパルス光源から出射された第1の光パルス
を受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光
パルスとに分波させる光分波器と、被測定物を通過した
出射光パルスにおける特定偏波方向の成分を通過させる
検光子と、参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過
した出射光パルスとを合波させて合波光として出力させ
る光合波器と、第1の光パルスに同期し、かつこの第1
の光パルスの1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光
パルスを発生する第2のパルス光源と、合波光と第2の
光パルスとを受けて、第2の光パルスに同期して得られ
た合波光の強度に比例した光パルスの列の信号を得るサ
ンプリング手段と、サンプリング手段からの光パルスの
列の信号からこの光パルスの列を構成する各光パルスの
頂部で形成されるエンベロープを得る信号処理手段とを
含み、このようにして得られたエンベロープの頂部の間
隔に基づいて被測定物を通過した出射光パルスの遅延時
間を測定することにより被測定物の偏波分散を求めるよ
うにしている。そして、サンプリング手段として、請求
項1の波長分散測定装置のサンプリング手段を採用して
いる。
【0041】このように構成された偏波分散測定装置に
おいては、被測定物を通過した出射光パルスの光路には
出射光パルスにおける特定偏波方向の成分を通過させる
検光子が介挿されている。この出射光パルスと参照用光
パルスとを合波した合波光には、基準となる参照用光パ
ルスのピークと出射光パルスにおける特定偏波方向の成
分を示すピークとが含まれる。したがって、上述した波
長分散測定装置と同様な手法にて、この合波光の波形か
ら出射光パルスにおける特定偏波方向の成分を示すピー
クの参照用光パルスのピークからの遅延時間を測定する
ことによって、該当偏波方向における遅延時間が求めら
れる。そして、検光子の偏波方向を順次変更することに
よって、被測定物の偏波分散が得られる。請求項9の偏
波分散測定装置は、請求項8の偏波分散測定装置におけ
る光サンプリング手段を請求項2の波長分散測定装置に
おける光サンプリング手段に置き換えたものである。さ
らに、請求項10の偏波分散測定装置は、請求項8の偏
波分散測定装置における光サンプリング手段を請求項3
の波長分散測定装置における光サンプリング手段に置き
換えたものである。 請求項11の偏波分散測定装置にお
いては、基準信号で駆動される波長可変の第1のパルス
光源と、第1のパルス光源から出射された第1の光パル
スを受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射
光パルスとに分波させる光分波器と、被測定物を通過し
た出射光パルスにおける特定偏波方向の成分を通過させ
る検光子と、参照用光パルスと被測定物及び検光子を通
過した出射光パルスとを合波させて合波光として出力さ
せる光合波器と、第1の光パルスに同期し、かつこの第
1の光パルスの1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の
光パルスを発生する第2のパルス光源と、合波光と第2
の光パルスとを受けて、第2の光パルスに同期して得ら
れた合波光の強度に比例した光パルスの列の信号を得る
サンプリング手段と、サンプリング手段からの光パルス
の列の信号からこの光パルスの列を構成する各光パルス
の頂部で形成されるエンベロープを得る信号処理手段と
を含み、このようにして得られたエンベロープの頂部の
間隔に基づいて被測定物を通過した出射光パルスの遅延
時間を測定することにより被測定物の偏波分散を求める
うにしている。そして、第2のパルス光源として、請
求項4の波長分散測定装置における第2のパルス光源を
採用している。
【0042】また、請求項12の偏波分散測定装置にお
いては、波長可変の第1のパルス光源と、第1のパルス
光源から出射された第1の光パルスを受け、参照用光パ
ルスと被測定物へ入射させる入射光パルスとに分波させ
る光分波器と、被測定物を通過した出射光パルスにおけ
る特定偏波方向の成分を通過させる検光子と、参照用光
パルスと被測定物及び検光子を通過した出射光パルスと
を合波させて合波光として出力させる光合波器と、第1
のパルス光源から出射される第1の光パルスの繰返し周
波数に同期した第2の光パルスを出射する第2のパルス
光源と、第1の光パルスに対する第2の光パルスの相対
位相を変化させる空間的な光遅延手段と、合波光と光遅
延手段から出射された第2の光パルスを受け、第2の光
パルスの相対位相を変化させるたびにその位置での合波
光の光波形に比例した相関強度信号を得るサンプリング
手段と、サンプリング手段で得られた相関強度信号から
合波光の光波形を求める信号処理手段とを含み、このよ
うにして得られた合波光の光波形の頂部の間隔に基づい
て被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間を測定す
ることにより被測定物の偏波分散を求めるようにしてい
る。そして、サンプリング手段として、請求項1の波長
分散測定装置のサンプリング手段を採用している。
【0043】このように構成された偏波分散測定装置で
あっても、請求項8の偏波分散測定装置と同様に、検光
子の偏波方向を順次変更することによって、被測定物の
偏波分散が得られる。請求項13の偏波分散測定装置
は、請求項12の偏波分散測定装置における光サンプリ
ング手段を請求項2の波長分散測定装置における光サン
プリング手段に置き換えたものである。さらに、請求項
14の波長分散測定装置は、請求項12の偏波分散測定
装置における光サンプリング手段を請求項3の波長分散
測定装置における光サンプリング手段に置き換えたもの
である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。
【0045】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態の波長分散測定装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【0046】基準信号発生部21は、周波数f0 (=9.
95328GHz)の基準信号を第1のパルス光源22及び第2
のパルス光源23へ送出する。第1のパルス光源22
は、可変波長光源であり、例えばトランスフォームリミ
ッテッドな光パルスを送出するモードロックリング型E
DFレーザで構成されており、周波数(周期T)が基準
信号f0 である第1の光パルスaを出力する。なお、光
パルスにTLパルス(トランスフォームリミッテッドパ
ルス)を用いれば、より精度の高い測定が行える。この
第1の光パルスaの波長λは測定処理全体を監視制御す
る制御部28からの波長制御信号で可変制御される。
【0047】第1のパルス光源22から出力された第1
の光パルスaは、光分波器24で、例えば光ファイバか
らなる被測定物25へ入射させる入射光パルスbと参照
用光パルスcとに分波される。被測定物25を通過した
入射光パルスbと参照用光パルスcとは光合波器26で
合波されて合波光dとして、次のサンプリング部27の
偏波分離器29の一方へ入射される。この偏波分離器2
9の他方には第2のパルス光源23から出力された、第
1の光パルスaに同期し、かつこの第1の光パルスaの
1周期T毎に所定時間ΔTずつ遅延していく第2の光パ
ルスeが入射される。
【0048】この第2のパルス光源23において、図2
に示すように、基準信号発生部21から入力された基準
周波数f0 を有する基準信号は第1の分周器30で1/
1(=1/8)に分周される。この第1の分周器30
の分周信号g1 は、第2の分周器31でさらに1/n2
(=1/1024)に分周されるとともに、ミキサ(信
号合成回路)32へ入力される。このミキサ32は、第
1の分周器30の分周信号g1 とVCO(電圧制御発振
器)33の出力信号g2 とを合成して合成信号g3 を位
相比較器34へ送出する。
【0049】第2の分周器31から出力された分周信号
4 は位相比較器34へ印加される。位相比較器34は
第2の分周器31の分周信号g4 とミキサ32の合成信
号g3 との位相を比較して位相差に対応する誤差信号g
5 をVCO33へ送出する。
【0050】さらに、VCO33の出力信号g2 は、第
3の分周器35で1/n3 (=1/128)に分周され
る。この第3の分周器35の分周信号g6 は短パルス光
源36へ入力される。また、この第3の分周器35の分
周信号g6 は同期信号として信号処理部37へ入力され
る。
【0051】短パルス光源36は、前記第1のパルス光
源21と同様に、例えばモードロックリング型EDFレ
ーザで構成されており、第3の分周器35の分周信号g
6 に同期する第2の光パルスeを出力する。なお、この
短パルス光源36から出力される第2の光パルスeの波
長λは固定値である。
【0052】次に、このような構成の第2のパルス光源
23にて、第1の光パルスaに同期し、かつこの第1の
光パルスaの1周期T毎に所定時間ΔTずつ遅延してい
く第2の光パルスeが出力される動作原理を説明する。
【0053】図2に示す第2のパルス光源23におい
て、VCO33の出力信号g2 の周波数fVCO を下記の
ように設定すると、 fVCO =(n2 −1)・f0 /(n1 ・n2 ) 位相比較器34に入力される第2の分周器31の分周信
号g4 及びミキサ32からの合成信号g3 の周波数はf
0 /(n1 ・n2 )となる。したがって、位相比較器3
4から、分周信号g4 と合成信号g3 との間の誤差信号
5 がVCO33へフィードバックされることになり、
PLL制御される。
【0054】ここで、もう一度、VCO33の出力信号
2 の周波数fVCO の意味について説明する。
【0055】本手法は、繰り返し周波数を僅かにずらせ
たパルス源のビートが発生することを利用するものであ
。しかしながら、例えば単純に分周した信号を2っ用
意しても、同期しているもののタイミングは常に同じで
あるために、1周期毎に所定時間ΔTづつ遅延させるこ
とができない。
【0056】そこで、VCO33の出力信号g2 の周波
数fVCO を[n2 ・f0 /(n1 ・n2 )]から[f0
/(n1 ・n2 )]だけづらして発振させることによっ
て、1周期毎の基準周波数f0 の位相とVCO33の出
力信号g2 の周波数fVCO の位相との差に対応する時間
がΔTとなるようにした。
【0057】次に、具体的な値を入れて説明する。
【0058】基準信号の周波数f0 を9.95328GHzとし、
各分周比をそれぞれn1 =8、n2=1024、n3
128とすると、第1の分周器30の分周信号g1 の周
波数はf0 /n1 (=9.95328GHz/8=1.24416GHz)とな
り、第2の分周器31の分周信号g4 の周波数はf0
(n1 ・n2 )=1.125MHzとなる。一方、VCO33の
出力信号g2 の周波数fVCO は、前述したように、
[(n2 −1)・f0 /(n1 ・n2 )]に設定されて
いるから、ミキサ32を通過した合成信号g3 の周波数
はf0 /(n1 ・n2 )となる。
【0059】ここで、合成信号g3 と分周信号g4
は、位相比較器34で比較されて、誤差信号g5 として
VCO33へ入力される。このためPLL制御により、
基準信号とVCO33の出力信号g2 は周波数が異なる
ものの同期する。実際のVCO33の出力信号g2 の周
波数fVCO を計算すると1.242945GHz となる。
【0060】したがって、第3の分周器35の分周信号
6 の周波数fA/D は下記となる。 fA/D =(n2 −1)・f0 /(n1 ・n2 ・n3 ) ここで、n3 =128であるので、fA/D =9.7105MHz
となる。その周期TA/Dは1/fA/D であるので、これ
を計算すると約100 nsとなる。
【0061】よって、第2のパルス光源23から出力さ
れる第2の光パルスeの出力パルス間隔は約 100nsの周
期を持つことが理解できる。
【0062】次に、約 100ns毎に基準信号と第3の分周
器35の分周信号g6 の相対位相がどれくらいずれるか
を説明する。
【0063】前述したように、分周信号g6 の周波数f
A/D は下記のようになる。
【0064】 TA/D =1/fA/D =n1 ・n2 ・n3 /{(n2 −1)・f0 } ここで、n2 =n1 ・n3 であるので、下記のようにな
る。
【0065】 TA/D =n2 [n2 /{(n2 −1)・f0 }] さらに、この分周信号g6 の周期TA/D は下記のように
変形できる。
【0066】TA/D =(n2 +1)/f0 +1/{(n
2 −1)・f0 } ここで、短パルス光源36の駆動信号(第3の分周器3
5の分周信号g6 )の周波数fOPT を求めると、 fOPT =(n2 −1)・f0 /(n1 ・n2 ・n3 ) そこで、光源駆動信号(分周信号g6 )と1/(n1
2 ・n3 )の基準信号との時間差ΔTを算出すると、 1/ΔT=[(n2 −1)・f0 /(n1 ・n2
3 )]−[f0 1/(n1 ・n2 ・n3 )] したがって、 ΔT=1/{(n2 −1)・f0 } これにより、時間差ΔTは0.098 psとなり、約0.1 p
sとなることが理解できる。
【0067】このように、この第2のパルス光源23を
用いることによつて、100ns 毎に、約0.1 psの2つの
周波数に位相差が生じるために、100ns 毎にサンプリン
グすれば、約0.1 psづづずらした位置の情報を得るこ
とができる。
【0068】さらに説明すると、一般に市場で販売され
る分周器は2のべき乗の演算しかできない。したがっ
て、入力されるクロック(基準周波数)の1024分周
した信号を発生する分周器は作成可能であるが、102
3分周する分周器は作成できない。そこで、本実施形態
の第2のパルス光源23においては、VCO33からの
出力信号g2 を基準信号の1024分周分だけ基準信号
からずらせてPLL制御することにより、基準信号に同
期した1023分周信号を得ている。
【0069】次に、サンプリング部27の詳細説明を図
3を用いて説明する。
【0070】光合波器26から入射された合波光dの光
軸上に、偏波分離器29、非線形光学材料38a、受光
器39aが配設され、第2のパルス光源23から入射さ
れた第2の光パルスeの光軸上に、前記偏波分離器2
9、非線形光学材料38b、受光器39bが配設されて
いる。さらに、各受光器39a,39bから出力された
各電気信号k1 ,k2 を加算する加算回路40が組込ま
れている。
【0071】このように構成されたサンプリング部27
を用いて合波光dの波形が測定できる測定原理を図4、
図5を用いて説明する。
【0072】例えば繰返し周波数f(周期T)を有する
測定対象光信号である合波光dと、この合波光dのパル
ス幅Tより格段に狭いパルス幅を有し、かつ合波光dの
繰返し周波数f(周期T)より若干低い(又は高い)繰
返し周波数(f−Δf)を有したサンプリング光として
の第2の光パルスeとを第2種位相整合(タイプ2とも
呼ばれているので、以後、タイプ2と称する)の非線形
光学材料38a(38b)に同時に入射すると、2つの
光d、eが同時に重なった場合のみ、この2つの光d、
eの強度の積に比例した和周波光h(光パルスの列)が
出力される。
【0073】この和周波光h(光パルスの列)の繰返し
周波数は第2の光パルスeの繰返し周波数(f−Δf)
であるので、受光器39a(39b)の応答速度はこの
繰返し周波数(f−Δf)より高ければよく、しかも時
間分解能は第2の光パルスeのパルス幅で定まるので、
図4に示すように、和周波光h(光パルスの列)の各和
周波光hの頂部で形成されるエンベロープjを得ると、
このエンベロープjの波形は合波光dを時間軸方向に疑
似的に拡大した波形となり、合波光dの波形を正確に測
定できる。
【0074】図5(a)に示すように、タイプ2の非線
形光学材料38a(38b)の一方面に角周波数ωD
有する合波光dと角周波数ωS を有する第2の光パルス
eとを互いの偏波面が直交する方向に入射すると、両光
d,eが位相整合されている条件においては、他方面か
ら和の角周波数(ωS +ωD )を有する和周波光hが出
力される。
【0075】図5(b)は、合波光dと第2の光パルス
eと和周波光hにおける角周波数ωと光パワーPとの関
係を示す図である。
【0076】図3において、入力された繰返し周波数f
0 を有する合波光dは、偏波分離器29へ入射される。
一方、合波光dの角周波数とは異なる角周波数でパルス
波形の繰返し周波数(f0 −Δf)を有する第2の光パ
ルスeは、図示するように、基準方向(0度方向)に対
して45度方向を向く単一偏波面を有している。この第
2の光パルスeは偏波分離器29へ入射される。
【0077】例えば偏光ビームスプリッタ(PBS)等
で構成された偏波分離器29には、表面が偏光コーティ
ングされたハーフミラー29aが組込まれている。この
ハーフミラー29aは、入射した光のうち基準方向(0
度方向)に対して90度方向の偏波成分をそのまま通過
させ、入射した光のうち基準方向(0度方向)方向の偏
波成分を反射させる。
【0078】したがって、ほぼ45度方向の偏波面を有
する第2の光パルスeのうちの基準方向の偏波成分e1
及び合波光dのうちの90度方向の偏波成分d1 はタイ
プ2の非線形光学材料38aへ入射される。一方、第2
の光パルスeのうちの90度方向の偏波成分e2 及び合
波光dのうちの基準方向の偏波成分d2 は別のタイプ2
の非線形光学材料38bへ入射される。
【0079】非線形光学材料38aには偏波面が互いに
90度異なる方向に設定された第2の光パルスe1 及び
合波光d1 が入力されるので、位相整合を満足し、タイ
プ2の非線形光学材料38aから和の角周波数を有する
和周波光h1 が次の受光器39aへ出力される。
【0080】同様に、非線形光学材料38bには偏波面
が互いに90度異なる方向に設定された第2の光パルス
2 及び合波光d2 が入力されるので、位相整合を満足
し、タイプ2の非線形光学材料38bから和の角周波数
を有する和周波光h2 が次の受光器39bへ出力され
る。
【0081】各受光器39a,39bは入射した各和周
波光h1 ,h2 をそれぞれ電気信号k1 ,k2 に変換し
て加算回路40へ送信する。加算回路40は各電気信号
1,k2 を加算して、光パルスの列の信号mとして次
の信号処理部37へ送出する。
【0082】このような光サンプリング部27では、第
2のパルス光源23から出力される第2の光パルスeの
偏波面は基準方向からほぼ45度方向に設定されてお
り、しかも偏波分離器29のハーフミラ−29aが第2
の光パルスe及び合波光dの光軸に対してほぼ45度方
向に設定されているため、偏波分離器29での透過光強
度と反射光強度はほぼ等しい。
【0083】つまり、偏波分離器29で分離される第2
の光パルスeのうち基準方向の偏波成分e1 の光強度と
基準方向に対して90度方向の偏波成分e2 の光強度と
がほぼ等しくなっている。
【0084】その一方で、被測定物25を通過する入射
光パルスbが含まれる合波光dの偏波状態は被測定物2
5の状態によって乱されるため、偏波分離器29から出
力される基準方向の偏波面を有する合波光d2 の光強度
と基準方向に対して90度方向の偏波面を有する合波光
1 の光強度とは等しくならないことから、各非線形光
学材料38a,38bからら出射される和周波光h1
2 の光強度は等しくならない。
【0085】しかしながら、和周波光h1 ,h2 を各受
光器39a,39bで光電変換した電気信号k1 ,k2
を加算した電気信号はもともと1つの合波光dを分岐し
て得た信号であるため、電気信号k1 と電気信号k2
が相補的な動作を行い、合波光dの偏波状態の変動に起
因する合波光dの波形変化が相殺されることになる。
【0086】すなわち、電気信号k1 ,k2 を加算した
電気信号が安定化されるため、信号処理部37及び制御
部28において合波光dのエンベロープjの波形を偏波
状態に関係なく精度よく測定できる。
【0087】信号処理部37は、図4を用いて説明した
ように、サンプリング部27から入力された光パルスの
列の信号mから合波光dを時間軸方向に拡大した信号波
形を示すエンベロープjを求めて、コンピュータからな
る制御部28へ送出する。
【0088】制御部28は、エンベロープjの波形か
ら、この拡大された合波光dに含まれる出射光パルスb
の参照用光パルスcからの遅延時間tD を算出する。
【0089】以上で、一つの波長λに対する遅延時間t
D の測定が終了したので、制御部28は、波長制御信号
を送出して、第1のパルス光源22に対して出射される
第1の光パルスaの波長λを変化させる。そして、変化
後の波長λに対して同様の遅延時間tD の測定を実施す
る。
【0090】そして、最終的に遅延時間tD の波長λに
対する依存性、すなわち、光ファイバ等の被測定物25
の波長分散特性を求める。
【0091】このように構成された第1実施形態の波長
分散測定装置においては、第2のパルス光源23から出
力される第2の光パルスeは、第1のパルス光源22か
ら出力される第1の光パルスaに同期し、かつこの第1
の光パルスaの1周期T毎に所定時間ΔTずづ遅延して
いく。
【0092】したがって、サンプリング部27におい
て、この第2の光パルスeで例えば光ファイバ等の被測
定物25を通過した出射光パルスbと参照用光パルスc
との合波光dを順番にサンプリングしていくことによっ
て、サンプリング部27から出力される光パルスの列に
おける各光パルスの頂部で形成されるエンベロープjを
得ると、このエンベロープjの波形は、図4に示すよう
に、合波光dの波形を疑似的に時間軸方向に拡大した波
形となる。
【0093】したがつて、この拡大された合波光dの波
形からこの合波光dの波形に含まれる出射光パルスdの
ピーク位置と参照用光パルスcのピーク位置との間の時
間差、すなわち、被測定物を通過した出射光パルスdの
遅延時間tD を正確に測定できる。
【0094】図6(a)及び図6(b)に波長λ=15
50nm及び波長λ=1560nmにおける出射光パル
スbの参照用光パルスcに対する遅延時間tD の測定結
果を示す。また、図7に、波長λを横軸とし、相対遅延
時間を縦軸をとする測定された波長分散特性を示す。
【0095】この実測値にも示すように、実施形態の波
長分散測定装置においては、遅延時間の最小検出限界は
0.lps(ピコ・セカンド)まで確認できた。しか
し、本発明の構成によれば第2のパルス光源23内に組
込まれた各分周器30,31,35の分周比n1
2 ,n3 を変更することにより、遅延時間tD の測定
限界を容易に変更可能である。この場合、0.0lps
(ピコ・セカンド)の検出限界も可能である。
【0096】ちなみに、遅延時問差tD を0.0lps
で測定できるシステムは現状では存在しない。
【0097】(第2実施形態)図8は本発明の第2実施
形態の波長分散測定装置に組込まれたサンプリング部2
7aの概略構成を示すブロック図である。このサンプリ
ング部27a以外の構成は図1に示す第1実施形態の波
長分散測定装置と同一であるので、重複する部分の詳細
説明を省略する。
【0098】図8において、光合波器26から出射され
た合波光dは、偏波方向制御器41で偏波方向が基準方
向に対して90度方向に制御された後、第1実施形態の
偏波分離器29と同一構成を有するビームスプリッタで
構成された合波器42へ入射される。合波光dはこの合
波器42のハーフミラー42aを透過してタイプ2の非
線形光学材料38へ入射される。
【0099】一方、第2のパルス光源23から出力され
た偏波方向が基準方向を向くように設定された第2の光
パルスeは、直接合波器42へ入射され、この合波器4
2のハーフミラー42aで反射されてタイプ2の非線形
光学材料38へ入射される。
【0100】したがって、タイプ2の非線形光学材料3
8には偏波面が互いに90度異なる方向に設定された第
2の光パルスeと合波光dとが入力されるので、位相整
合を満足し、タイプ2の非線形光学材料38から和の角
周波数を有する和周波光hが光フィルタ43を介して次
の受光器39へ出力される。なお、光フィルタ43は和
周波光hにおける不要波長成分を除去する。そして、受
光器39は受光した和周波光hを電気信号に変換して光
パルスの列の信号mとして、次の信号処理部37へ送出
する。
【0101】このような構成のサンプリング部27aで
あっても、合波光dと第2の光パルスeとを受けて、第
2の光パルスeに同期して得られた合波光dの強度に比
例した光パルスの列の信号mを得ることができるので、
図3に示したサンプリング部27とほぼ同様の動作及び
作用効果を得ることができる。
【0102】したがつて、このサンプリング部27aを
組込んだ第2実施形態の波長分散測定装置であっても第
1実施形態の波長分散測定装置とほぼ同様の作用効果が
得られる。
【0103】(第3実施形態)図9は本発明の第3実施
形態の波長分散測定装置に組込まれたサンプリング部2
7bの概略構成を示すブロック図である。このサンプリ
ング部27b以外の構成は図1に示す第1実施形態の波
長分散測定装置と同一であるので、重複する部分の詳細
説明を省略する。
【0104】図9において、光合波器26から出射され
た合波光dは、第1の偏波方向制御器45a及び光コリ
メータ46aを介してレンズ47へ入射される。一方、
第2のパルス光源23から入射された第2の光パルスe
は第2の偏波方向制御器45b及び光コリメータ46b
を介して同一のレンズ47へ入射される。第1の偏波方
向制御器45a及び第2の偏波方向制御器45bのそれ
ぞれの出力光の偏波方向は同一方向に設定されている。
したがって、合波光d及び第2の光パルスeの各偏波面
は互いに平行となる。
【0105】レンズ47は入射した合波光d及び第2の
光パルスeを同一焦点位置に集光させる。このレンズ4
7の焦点位置にタイプ1(第1種位相整合)の非線形光
学材料48が配設されている。したがって、このタイプ
1の非線形光学材料48の他方面から合波光d及び第2
の光パルスeの和の角周波数を有する和周波光h3 が出
射される。
【0106】この和周波光h3 の光軸上にこの光軸と直
交する方向にスリット49が配設されている。このスリ
ット49は、図示するように、和周波光h3 のみを通過
させ、レンズ47で屈折された合波光d及び第2の光パ
ルスeを遮光する。スリット49を通過した和周波光h
3 は次の受光器50へ入射される。受光器50は受光し
た和周波光h3 を電気信号に変換して光パルスの列の信
号mとして、次の信号処理部37へ送出する。
【0107】このような構成のサンプリング部27bで
あっても、合波光dと第2の光パルスeとを受けて、第
2の光パルスeに同期して得られた合波光dの強度に比
例した光パルスの列の信号mを得ることができるので、
図3に示したサンプリング部27とほぼ同様の動作及び
作用効果を得ることができる。
【0108】したがって、このサンプリング部27bを
組込んだ第3実施形態の波長分散測定装置であっても第
1実施形態の波長分散測定装置とほぼ同様の作用効果が
得られる。
【0109】(第4実施形態)図10は本発明の第4実
施形態の波長分散測定装置の概略構成を示すブロック図
である。図1に示す第1実施形態の波長分散測定装置と
同一部分には同一符号が付してある。したがって、重複
する部分の詳細説明を省略する。
【0110】第1のパルス光源22は第1の駆動信号源
51から出力される駆動信号(基準信号)に同期する繰
り返し周波数を有する第1の光パルスaを出射する。第
1のパルス光源22から出射された第1の光パルスa
は、図1に示す第1実施形態の波長分散測定装置と同様
に、光分波器24で、例えば光ファイバからなる被測定
物25へ入射させる入射光パルスbと参照用光パルスc
とに分波される。
【0111】被測定物25を通過した入射光パルスbと
参照用光パルスcとは光合波器26で合波されて合波光
dとして、次のサンプリング部27の偏波分離器29の
一方へ入射される。この偏波分離器29の他方には、第
1の光パルスaの繰返し周波数の整数分の1の繰返し周
波数の第2の光パルスe4 が光遅延手段54を介して入
射される。
【0112】次に、光遅延手段54の詳細な構成及び動
作を説明する。
【0113】第1の駆動信号源51は第1のパルス光源
22に対して駆動信号を送出すると共に、第2の駆動信
号源52に対して前記駆動信号に同期する参照信号を送
出する。第2の駆動信号源52は、この参照信号に同期
して、第2のパルス光源53へ駆動信号を送出する。こ
の第1の駆動信号源51の駆動信号の周波数と第2の駆
動信号源52の駆動信号の周波数とは例えば1:n
(n:整数)の関係に維持されている。第2のパルス光
源53はこの参照信号に同期して、すなわち第1のパル
ス光源22から出射される第1の光パルスaに同期する
第2の光パルスe3を出射する。
【0114】このように、第4実施形態装置において
は、第1の駆動信号源51から参照信号を第2の駆動信
号源52へ送信している。しかし、この参照信号は第1
の駆動信号源51の駆動信号と第2の駆動信号源52の
駆動信号との正確な同期を取るために必要なものであ
り、例えば源振として水素メーザ等の高精度な周波数確
度を有する信号源であれば、参照信号を第1の駆動信号
源51から第2の駆動信号源52へ送信する必要はな
い。
【0115】第2のパルス光源53から出射された第2
の光パルスe3 は光遅延手段54内のコリメータ57a
を介して空間型光遅延器の光学ステージ55上に移動自
在に設けられたコーナーキューブミラー56へ入射す
る。コーナーキューブミラー56は入射した第2の光パ
ルスe3 の光路を180°反転して、コリメータ57b
を介して、新たな第2の光パルスe4 として、サンプリ
ング部27の偏波分離器29の他方端へ入射する。
【0116】コーナーキューブミラー56の光学ステー
ジ55上の位置は、信号処理部37から入力される光遅
延器駆動信号にて制御可能なロータリーエンコーダ付き
ステッピングモータからなる空間型光遅延器制御部58
にて制御される。
【0117】コーナーキューブミラー56の光学ステー
ジ55上の位置が変化すると、第2の光パルスe4 の光
路長が変化するので、空間型光遅延器制御部58にて、
この光路長を変化させることによって、この光遅延手段
54から偏波分離器29の他方端へ入射される第2の光
パルスe4 の第1の光パルスaに対する相対位相を任意
に設定できる。
【0118】信号処理部37は、前記第2の光パルスe
4 に同期して得られた合波光dの強度に比例した光パル
スの列の信号mを得るとともに、光遅延器駆動信号で前
記相対位相を増加していく。相対位相が増加していくこ
とは、図1に示す第1実施形態の波長分散測定装置にお
ける第2の光パルスeと同様に、第2の光パルスe4
出力タイミンクが第1の光パルスaに比較して順次遅延
していくことと等価である。
【0119】このような第2の光パルスe4 と前述した
合波光dが入力されるサンプリング部27は、図1に示
す第1実施形態の波長分散測定装置におけるサンプリン
グ部27と同一動作を行い、光パルスの列の信号mを信
号処理部37へ送出する。
【0120】信号処理部37は、サンプリング部27か
ら入力された光パルスの列の信号mから合波光dを時間
軸方向に拡大した信号波形を示すエンベロープjを求め
て、コンピュータからなる制御部28へ送出する。
【0121】制御部28は、エンベロープjの波形か
ら、この拡大された合波光dに含まれる出射光パルスb
の参照用光パルスcからの遅延時間tD を算出する。
【0122】以上で、一つの波長λに対する遅延時間t
D の測定が終了したので、制御部28は、波長制御信号
を送出して、第1のパルス光源22に対して出射される
第1の光パルスaの波長λを変化させる。そして、変化
後の波長λに対して同様の遅延時間tD の測定を実施す
る。
【0123】そして、最終的に遅延時間tD の波長λに
対する依存性、すなわち、光ファイバ等の被測定物25
の波長分散特性を求める。
【0124】よって、図1に示した、第1実施形態の波
長分散測定装置とほぼ同じ作用効果が得られる。
【0125】さらに、この第4実施形態の波長分散測定
装置においては、光遅延手段54を構成する空間型光遅
延器は信号処理部37からの光遅延器制御信号により1
μmオーダ(時問に換算すると約0.003 ps)で光遅延
量の変更を容易にでき、さらにその最大移動量は第1の
パルス光源22の繰り返し周期に対応する空間長以上と
なっている。
【0126】したがって、合波光dに対して第2の光パ
ルスe4 を信号処理部37からの光遅延器駆動信号に応
じで移動させるとともに、合波光dの波形の各位置での
光強度を順次測定すると、合波光dの光波形に比例した
相関強度信号(光パルス)、すなわち、被測定物25へ
入射した入射光パルスbと参照光パルスcの頂部(ピー
ク)を0.003 psの精度で求めることができる。
【0127】よって、このようにして求められた相関強
度信号(光パルス)の頂部の間隔に基づいで被測定物2
5を通過した出射光パルスbの群遅延量が0.003 psの
精度で測定できることになり、被測定物25の波長分散
をこの第4実施形態の波長分散測定装置によれば従来装
置に比較して非常に高いに精度で測定できる。
【0128】ここで、もう一度、第4実施形態の波長分
散測定装置における光遅延手段54と測定精度との関係
に付いて述べる。
【0129】前述したように、この第4実施形態の波長
分散測定装置においては、第1の光パルスaと第2の光
パルスe4 の繰返し周波数を1:n(n:整数)の分周
関係にしている。したがって、空間型光遅延器のコーナ
ーキューブミラー56を移動せずにサンプリングを行っ
ても、いつも同じ波形位置の情報しか得られない。
【0130】そこで合波光dと第2の光パルスe4 がサ
ンプリング部27に到達するタイミングを変化させるこ
とで合波光dの光波形を求め、その光波形から被測定物
25へ入射した入射光パルスbと参照光パルスcの頂部
を空聞的遅延量を横軸にして求めている。
【0131】つまり、第2の光パルスe4 の初期位相を
時間的に変化させるため空聞型光遅延器における光路長
を変化させ、横軸のパラメータを時間から空間に変換し
た測定を行なうことにより、時間を直接測定しても得ら
れない精度を空間長から高精度に求める手法となってい
る。
【0132】また、この第4実施形態の波長分散測定装
置においては、第1の駆動信号源51の第1のパルス光
源22に対する駆動信号の周波数と第2の駆動信号源5
2の第1のパルス光源53に対する駆動信号の周波数の
比を1:n(n:整数)の整数分の1に設定した。
【0133】これは信号処理部37でのデータの取込み
方を容易にするために採用した。すなわち、第1の駆動
信号源51と第2の駆動信号源52の駆動周波数の比を
整数分の1とすることにより、光遅延手段54で第2の
光パルスe3 の相対位相を変化させない限り、合波光d
の同じ位置を常にサンプリングすることができる。
【0134】したがつて、合波光dの光波形を求めるの
に単純に第2の光パルスe3 の相対位相を変化させる毎
に得たデータを何ら加工しなくても合波光dの光波形を
求めることができる。
【0135】しかし、本来この測定装置においては実際
の2つの周波数が同期しておればよく、任意の整数対整
数、例えば5:2や2:3や3:4等のように第1の駆
動信号源51と第2の駆動信号源52の駆動周波数の比
を設定してもよい。
【0136】なお、この揚合は、相対位相を変化させな
くとも第2の光パルスe4 が同じ位置で合波光dをサン
プリングしなくなるため、信号処理部37では第2の光
パルスe4 が合波光dの同一波形位置をサンプリングし
た時だけの情報から光波形を求めるように設定する必要
がある。第2の光パルスe4 と第1の光パルスaの繰り
返し周波数が、同じ波形位置をサンプリングしたときだ
け情報を得るようにすることは容易である。
【0137】例えば、第1の駆動信号源51と第2の駆
動信号源52の駆動周波数の比が5:2であったとする
と、その最小公倍数は10であるから、第2の光パルス
410個ごとのサンプリングデータから信号処理部3
7にて光波形を求めればよい。
【0138】(第5実施形態) 図11は本発明の第5実施形態の偏波分散測定装置の概
略構成を示すブロック図である。図1に示す第1実施形
態の波長分散測定装置と同一部分には同一符号が付して
ある。したがって、重複する部分の詳細説明を省略す
る。
【0139】基準信号発生部21は、基準信号を第1の
パルス光源21及び第2のパルス光源23へ送出する。
第1のパルス光源21は基準信号に同期する第1の光パ
ルスaを出力する。この第1の光パルスaの波長λは制
御部28aからの波長制御信号で可変制御される。
【0140】ここで、入射光パルスbの偏光状態と被測
定物25の偏光特性によっては、検光子44に入力され
る光が直線偏光になってしまうことがある。この場合
は、被測定物25に入るまでに偏波コントローラを用い
ればよい。
【0141】第1のパルス光源21から出力された第1
の光パルスaは光分波器24で、光ファイバからなる被
測定物25へ入射させる入射光パルスbと参照用光パル
スcとに分波される。被測定物25を通過した入射光パ
ルスbは検光子44に入力される。
【0142】この検光子44は被測定物25を通過した
入射光パルスbのうち制御部28aで設定された偏波方
向αの光成分のみを通過させる。検光子44を通過した
入射光パルスb1 と参照用光パルスcとは光合波器26
で合波されて合波光dとして、次のサンプリング部27
内の図示しない偏波分離器29の一方へ入射される。こ
のサンプリング部27における偏波分離器29の他方に
は第2のパルス光源23から出力された、第1の光パル
スaに同期し、かつこの第1の光パルスaの1周期T毎
に所定時間ΔTずつ遅延していく第2の光パルスeが入
射される。
【0143】光合波器26で合波された合波光dの波形
には、検光子44を通過した特定の偏波方向αの光成分
のみで構成された入射光パルスb1 のピークと参照用光
パルスcのピークが含まれるので、第1実施形態の波長
分散測定装置における合波光dと同様に、サンプリング
部27及び信号処理部37で、第2の光パルスeを用い
て、この合波光dの波形を時間軸方向に拡大した波形に
対応するエンベロープjの波形が得られる。
【0144】この得られたエンベローブjの波形は制御
部28aへ送出される。制御部28aは、合波光dの波
形を時間軸方向に拡大したエンベロープjの波形から、
入射光パルスb1 のピークの参照用光パルスcのピーク
からの遅延時間tD を算出する。
【0145】以上で、一つの偏波方向αにおける入射光
パルスbの遅延時間tD が得られたので、制御部28a
は検光子44の偏波方向αを異なる偏波方向αに設定し
て、該当偏波方向αに対する遅延時間tD を求める。
【0146】このようにして、偏波方向αを0から2π
まで、順番に変化させた場合における各遅延時間tD
求め、遅延時間tD の偏波方向αに対する依存特性を光
ファイバからなる被測定物25の偏波分散特性としてい
る。
【0147】このように構成された第5実施形態の偏波
分散測定装置であっても、サンプリング部27を用いて
合波光dの波形を時間軸方向に拡大した波形に対応する
エンベロープjの波形を求めているので、第1、第2の
実施形態の波長分散測定装置と同様に、入射光パルスb
1 の参照用光パルスcに対する遅延時間tD を高い精度
で測定できる。したがって、偏波分散特性の測定精度を
大幅に向上できる。
【0148】(第6実施形態) 図12は本発明の第6実施形態の偏波分散測定装置の概
略構成を示すブロック図である。図10に示す第4実施
形態の波長分散測定装置と同一部分には同一符号が付し
てある。したがって、重複する部分の詳細説明を省略す
る。
【0149】この第6実施形態の偏波分散測定装置にお
いては、図11に示す第5実施形態の偏波分散測定装置
と同様に、被測定物25と光合波器26との間に偏波方
向αが制御部28aで制御される検光子44が挿入され
ている。
【0150】第1のパルス光源22から第1の光パルス
aが出射される。第1の光パルスaの波長λは制御部2
8aからの波長制御信号で可変制御される。第1のパル
ス光源22から出射された第1の光パルスaは光分波器
24で、例えば光ファイバからなる被測定物25へ入射
させる入射光パルスbと参照用光パルスcとに分波され
る。被測定物25を通過した入射光パルスbは検光子4
4に入力される。
【0151】検光子44を通過した入射光パルスb1
参照用光パルスcとは光合波器26で合波されて合波光
dとして、次のサンプリング部27の一方端へ入射され
る。このサンプリング部27の他方端には、第1の光パ
ルスaの繰返し周波数の整数分の1の繰返し周波数の第
2の光パルスe4 が光遅延手段54を介して入射され
る。
【0152】したがって、図10に示す第4実施形態の
長分散測定装置と同様に、サンプリング部27は、光パ
ルスの列の信号mを信号処理部37へ送出する。信号処
理部37は、サンプリング部27から入力された光パル
スの列の信号mから合波光dを時間軸方向に拡大した信
号波形を示すエンベロープjを求めて、コンピュータか
らなる制御部28aへ送出する。
【0153】制御部28aは、合波光dの波形を時間軸
方向に拡大したエンベロープjの波形から、入射光パル
スb1 のピークの参照用光パルスcのピークからの遅延
時間tD を算出する。
【0154】以上で、一つの偏波方向αにおける入射光
パルスbの遅延時間tD が得られたので、制御部28a
は検光子44の偏波方向αを異なる偏波方向αに設定し
て、該当偏波方向αに対する遅延時間tD を求める。
【0155】このようにして、偏波方向αを0から2π
まで、順番に変化させた場合における各遅延時間tD
求め、遅延時間tD の偏波方向αに対する依存特性を光
ファイバからなる被測定物25の偏波分散特性としてい
る。
【0156】このように構成された第6実施形態の偏波
分散測定装置であっても、サンプリング部27を用いて
合波光dの波形を時間軸方向に拡大した波形に対応する
エンベロープjの波形を求めているので、第5の実施形
態の偏波分散測定装置と同様に、入射光パルスb1 の参
照用光パルスcに対する遅延時間tD を高い精度で測定
できる。したがって、偏波分散特性の測定精度を大幅に
向上できる。
【0157】なお、本発明は上述した第1〜第6の各実
施形態装置に限定されるものではない。例えば、図1に
示す第1実施形態の波長分散測定測定装置のサンプリン
グ部27に代えて、図9に示すサンプリング部27bを
採用することが可能である。また、図10に示す第4実
施形態の波長分散測定測定装置のサンプリング部27に
代えて、図8に示すサンプリング部27aや図9に示す
サンプリング部27bを採用することが可能である。
【0158】さらに、図11及び図12に示す第5,第
6実施形態の偏波分散測定測定装置の各サンプリング部
27に代えて、図8に示すサンプリング部27aや図9
に示すサンプリング部27bを採用することが可能であ
る。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長分散
測定装置及び偏波分散測定装置においては、参照用光パ
ルスと被測定物を通過した出射光パルスとの合波光をパ
ルス間隔が所定時間ずつ遅延した第2の光パルスで順次
サンプリングすることによって、この合波光の波形を時
間軸方向に疑似的に拡大したエンベロープの波形を得て
いる。
【0160】したがって、被測定物を通過した出射光パ
ルスと参照用光パルスとの間の時間差を正確に測定で
き、短尺な光ファイバ等の低分散の被測定物の波長分散
及び偏波分散を高い精度で測定できる。
【0161】また、第1のパルスと第2のパルスの繰返
しを同期させ、合波光と第2の光パルスがサンプリング
部に到達するタイミングを変化させることで合波光の光
波形に比例した相関強度信号、つまり被測定物へ入射し
た入射光パルスと参照光パルスの頂部を空問的遅延量を
横軸にして求めている。
【0162】したがって、従来の測定器では測定困難で
あった短尺な光ファイバ等の低分散の被測定物の波長分
散が高精度で測定できるようになった。言い換えると、
第1の光パルスに対する第2の光パルスの相対位相を変
化させる空間的な光遅延手段を設けているので、前記横
軸のパラメータを時間から空間に変換でき、通常時間を
直接測定しても得られない測定精度を空間的な光遅延手
段の移動量から高精度に求めるようにしたから、従来の
測定器では測定困難であった短尺な光ファイバ等の低分
散の被測定物の波長分散及び偏波分散を高い精度で測定
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の波長分散測定装置の
概略構成を示すブロック図
【図2】 同波長分散測定装置における第2のパルス光
源の動作を説明するためのブロック図
【図3】 同波長分散測定装置におけるサンプリング部
の詳細構造を示すブロック図
【図4】 和周波光を用いた光信号波形測定の測定原理
を説明するための図
【図5】 タイプ2の非直線光学材料の光学特性を説明
するための図
【図6】 同波長分散測定装置を用いて測定された各波
長における遅延時間を示す図
【図7】 同波長分散測定装置を用いて測定された波長
分散特性を示す図
【図8】 本発明の第2実施形態の波長分散測定装置に
おけるサンプリング部の詳細構造を示すブロック図
【図9】 本発明の第3実施形態の波長分散測定装置に
おけるサンプリング部の詳細構造を示すブロック図
【図10】 本発明の第4実施形態の波長分散測定装置
の概略構成を示すブロック図
【図11】 本発明の第5実施形態の偏波分散測定装置
の概略構成を示すブロック図
【図12】 本発明の第6実施形態の偏波分散測定装置
の概略構成を示すブロック図
【図13】 従来のパルス法を用いた波長分散測定装置
の概略構成を示すブロック図
【図14】 同じく従来のパルス法を用いた波長分散測
定装置の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
21…基準信号発生部 22…第1のパルス光源 23…第2のパルス光源 24…光分波器 25…被測定物 26…光合波器 27,27a,27b…サンプリング部 28,28a……制御部 29…偏波分離器 30…第1の分周器 31…第2の分周器 33…VCO 34…位相比較器 35…第3の分周器 36…短パルス光源 37…信号処理部 38,38a,38b…タイプ1の非線形光学材料 39,39a,39b,50…受光器 40…加算回路 41…偏波方向制御器 42…合波器 43…光フィルタ 47…レンズ 48…タイプ2の非線形光学材料 49…スリット 51…第1の駆動信号源 52…第2の駆動信号源 54…光遅延手段 58…空間型光遅延器制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高良 秀彦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 川西 悟基 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山林 由明 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−29814(JP,A) 特開 平6−174592(JP,A) 特開 昭56−100324(JP,A) 特開 平9−264814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/08 G01J 11/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の波長分散を求める
    波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27)は、 前記合波光及び前記第2の光パルスを互いに偏波面が9
    0度異なる2つの光にそれぞれ分離し、偏波面が互いに
    90度異なる前記分離された合波光と第2の光パルスと
    を2組合波してそれぞれ別光路に出力する偏波分離器(2
    9)と、 この各光路へ出力された偏波面が互いに90度異なる合
    波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光とし
    て発生する第2種位相整合をなしうる一対の非線形光学
    材料(38a.38b) と、 この各非線形光学材料から出力された和周波光を電気信
    号に変換する一対の受光器 (39a,39b)と、 この各受光器から出力された各電気信号を加算し、加算
    後の電気信号を光パルスの列の信号として出力する加算
    回路(40)とを備えたことを特徴とする波長分散測定装
    置。
  2. 【請求項2】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27a)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の波長分散を求める
    波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27a) は、 前記合波光及び前記第2の光パルスの偏波面を互いに9
    0度異ならせて合波する合波器(42)と、 この合波器から出力された偏波面が互いに90度異なる
    合波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光と
    して発生する第2種位相整合をなしうる非線形光学材料
    (38)と、 この非線形光学材料から出力された和周波光を電気信号
    に変換して、この電気信号を光パルスの列の信号として
    出力する受光器(39)とを備えたことを特徴とする波長分
    散測定装置。
  3. 【請求項3】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27b)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の波長分散を求める
    波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27b) は、 前記合波光及び第2の光パルスの各光軸上に設けられ、
    この合波光及び第2の光パルス各偏波面を互いに平行に
    する一対の偏波制御部(45a,45b) と、 この一対の偏波制御部を通過した合波光及び第2の光パ
    ルスの光軸上に設けられ、この合波光及び第2の光パル
    スを同一点に集光させるレンズ(47)と、 このレンズの焦点上に配置され、前記合波光と第2の光
    パルスとの相互相関信号を和周波光として発生する第1
    種位相整合をなしうる非線形光学材料(48)と、 この非線形光学材料で発生する和周波光と前記合波光及
    び第2の光パルスとを分離するスリット(49)と、 このスリットで分離された和周波光を電気信号に変換す
    る受光器(50)とを備えたことを特徴とする波長分散測定
    装置。
  4. 【請求項4】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27,27
    a,27b)と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の波長分散を求める
    波長分散測定装置であって、 前記第2のパルス光源(23)は、 前記基準信号を1/n 1 に分周する第1の分周器(30)
    と、この第1の分周器の分周信号を1/n 2 に分周する
    第2の分周器(31)と、前記第1の分周器の分周信号とV
    CO(33)の出力信号とを合成して合成信号を出力するミ
    キサ(32)と、前記第2の分周器の分周信号と前記ミキサ
    の合成信号との位相を比較して周波数差に対応する電圧
    信号を前記VCOへ送出する位相比較器(34)と、前記V
    COの出力信号を1/n 3 に分周する第3の分周器(35)
    と、この第3の分周器の分周信号にて駆動される短パル
    ス光源(36)とを備えたことを特徴とする波長分散測定装
    置。
  5. 【請求項5】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の波長分散を
    求める波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27)は、 前記合波光及び前記第2の光パルスを互いに偏波面が9
    0度異なる2つの光にそれぞれ分離し、偏波面が互いに
    90度異なる前記分離された合波光と第2の光パルスと
    を2組合波してそれぞれ別光路に出力する偏波分離器(2
    9)と、 この各光路へ出力された偏波面が互いに90度異なる合
    波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光とし
    て発生する第2種位相整合をなしうる一対の非線形光学
    材料(38a.38b) と、 この各非線形光学材料から出力された和周波光を電気信
    号に変換する一対の受光器 (39a,39b)と、 この各受光器から出力された各電気信号を加算し、加算
    後の電気信号を光パルスの列の信号として出力する加算
    回路(40)とを備えたことを特徴とする波長分散測定装
    置。
  6. 【請求項6】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27a)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の波長分散を
    求める波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27a) は、 前記合波光及び前記第2の光パルスの偏波面を互いに9
    0度異ならせて合波する合波器(42)と、 この合波器から出力された偏波面が互いに90度異なる
    合波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光と
    して発生する第2種位相整合をなしうる非線形光学材料
    (38)と、 この非線形光学材料から出力された和周波光を電気信号
    に変換して、この電気信号を光パルスの列の信号として
    出力する受光器(39)とを備えたことを特徴とする波長分
    散測定装置。
  7. 【請求項7】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記参照用光パルスと被測定物を通過した出射光パルス
    とを合波させて合波光として出力させる光合波器(26)
    と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27b)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の波長分散を
    求める波長分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27b) は、 前記合波光及び第2の光パルスの各光軸上に設けられ、
    この合波光及び第2の光パルス各偏波面を互いに平行に
    する一対の偏波制御部(45a,45b) と、 この一対の偏波制御部を通過した合波光及び第2の光パ
    ルスの光軸上に設けられ、この合波光及び第2の光パル
    スを同一点に集光させるレンズ(47)と、 このレンズの焦点上に配置され、前記合波光と第2の光
    パルスとの相互相関信号を和周波光として発生する第1
    種位相整合をなしうる非線形光学材料(48)と、 この非線形光学材料で発生する和周波光と前記合波光及
    び第2の光パルスとを分離するスリット(49)と、 このスリットで分離された和周波光を電気信号に変換す
    る受光器(50)とを備えたことを特徴とする波長分散測定
    装置。
  8. 【請求項8】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の偏波分散を求める
    偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27)は、 前記合波光及び前記第2の光パルスを互いに偏波面が9
    0度異なる2つの光にそれぞれ分離し、偏波面が互いに
    90度異なる前記分離された合波光と第2の光パルスと
    を2組合波してそれぞれ別光路に出力する偏波分離器(2
    9)と、 この各光路へ出力された偏波面が互いに90度異なる合
    波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光とし
    て発生する第2種位相整合をなしうる一対の非線形光学
    材料(38a.38b) と、 この各非線形光学材料から出力された和周波光を電気信
    号に変換する一対の受光器 (39a,39b)と、 この各受光器から出力された各電気信号を加算し、加算
    後の電気信号を光パルスの列の信号として出力する加算
    回路(40)とを備えたことを特徴とする偏波分散測定装
    置。
  9. 【請求項9】 基準信号で駆動される波長可変の第1の
    パルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27a)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の偏波分散を求める
    偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27a) は、 前記合波光及び前記第2の光パルスの偏波面を互いに9
    0度異ならせて合波する合波器(42)と、 この合波器から出力された偏波面が互いに90度異なる
    合波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光と
    して発生する第2種位相整合をなしうる非線形光学材料
    (38)と、 この非線形光学材料から出力された和周波光を電気信号
    に変換して、この電気信号を光パルスの列の信号として
    出力する受光器(39)とを備えたことを特徴とする偏波分
    散測定装置。
  10. 【請求項10】 基準信号で駆動される波長可変の第1
    のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27b)
    と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の偏波分散を求める
    偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27b) は、 前記合波光及び第2の光パルスの各光軸上に設けられ、
    この合波光及び第2の光パルス各偏波面を互いに平行に
    する一対の偏波制御部(45a,45b) と、 この一対の偏波制御部を通過した合波光及び第2の光パ
    ルスの光軸上に設けられ、この合波光及び第2の光パル
    スを同一点に集光させるレンズ(47)と、 このレンズの焦点上に配置され、前記合波光と第2の光
    パルスとの相互相関信号を和周波光として発生する第1
    種位相整合をなしうる非線形光学材料(48)と、 この非線形光学材料で発生する和周波光と前記合波光及
    び第2の光パルスとを分離するスリット(49)と、 このスリットで分離された和周波光を電気信号に変換す
    る受光器(50)とを備えたことを特徴とする偏波分散測定
    装置。
  11. 【請求項11】 基準信号で駆動される波長可変の第1
    のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1の光パルスに同期し、かつこの第1の光パルス
    の1周期毎に所定時間ずつ遅延した第2の光パルスを発
    生する第2のパルス光源(23)と、 前記合波光と前記第2の光パルスとを受けて、前記第2
    の光パルスに同期して得られた前記合波光の強度に比例
    した光パルスの列の信号を得るサンプリング手段(27,27
    a,27b)と、 このサンプリング手段からの光パルスの列の信号からこ
    の光パルスの列を構成する各光パルスの頂部で形成され
    るエンベロープを得る信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られたエンベロープの頂部の間隔に基
    づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅延時間
    を測定することにより前記被測定物の偏波分散を求める
    偏波分散測定装置であって、 前記第2のパルス光源(23)は、 前記基準信号を1/n 1 に分周する第1の分周器(30)
    と、この第1の分周器の分周信号を1/n 2 に分周する
    第2の分周器(31)と、前記第1の分周器の分周信号とV
    CO(33)の出力信号とを合成して合成信号を出力するミ
    キサ(32)と、前記第2の分周器の分周信号と前記ミキサ
    の合成信号との位相を比較して周波数差に対応する電圧
    信号を前記VCOへ送出する位相比較器(34)と、前記V
    COの出力信号を1/n 3 に分周する第3の分周器(35)
    と、この第3の分周器の分周信号にて駆動される短パル
    ス光源(36)とを備えたことを特徴とする偏波分散測定装
    置。
  12. 【請求項12】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の偏波分散を
    求める偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27)は、 前記合波光及び前記第2の光パルスを互いに偏波面が9
    0度異なる2つの光にそれぞれ分離し、偏波面が互いに
    90度異なる前記分離された合波光と第2の光パルスと
    を2組合波してそれぞれ別光路に出力する偏波分離器(2
    9)と、 この各光路へ出力された偏波面が互いに90度異なる合
    波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光とし
    て発生する第2種位相整合をなしうる一対の非線形光学
    材料(38a.38b) と、 この各非線形光学材料から出力された和周波光を電気信
    号に変換する一対の受光器 (39a,39b)と、 この各受光器から出力された各電気信号を加算し、加算
    後の電気信号を光パルスの列の信号として出力する加算
    回路(40)とを備えたことを特徴とする偏波分散測定装
    置。
  13. 【請求項13】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27a)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の偏波分散を
    求める偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27a) は、 前記合波光及び前記第2の光パルスの偏波面を互いに9
    0度異ならせて合波する合波器(42)と、 この合波器から出力された偏波面が互いに90度異なる
    合波光と第2の光パルスとの相互相関信号を和周波光と
    して発生する第2種位相整合をなしうる非線形光学材料
    (38)と、 この非線形光学材料から出力された和周波光を電気信号
    に変換して、この電気信号を光パルスの列の信号として
    出力する受光器(39)とを備えたことを特徴とする偏波分
    散測定装置。
  14. 【請求項14】 波長可変の第1のパルス光源(22)と、 この第1のパルス光源から出射された第1の光パルスを
    受け、参照用光パルスと被測定物へ入射させる入射光パ
    ルスとに分波させる光分波器(24)と、 前記被測定物を通過した出射光パルスにおける特定偏波
    方向の成分を通過させる検光子(44)と、 前記参照用光パルスと被測定物及び検光子を通過した出
    射光パルスとを合波させて合波光として出力させる光合
    波器(26)と、 前記第1のパルス光源から出射される第1の光パルスの
    繰返し周波数に同期した第2の光パルスを出射する第2
    のパルス光源(53)と、 前記第1の光パルスに対する前記第2の光パルスの相対
    位相を変化させる空間的な光遅延手段(54)と、 前記合波光と前記光遅延手段から出射された第2の光パ
    ルスを受け、前記第2の光パルスの相対位相を変化させ
    るたびにその位置での前記合波光の光波形に比例した相
    関強度信号を得るサンプリング手段(27b)と、 このサンプリング手段で得られた相関強度信号から前記
    合波光の光波形を求める信号処理手段(37)とを含み、 このようにして得られた前記合波光の光波形の頂部の間
    隔に基づいて前記被測定物を通過した出射光パルスの遅
    延時間を測定することにより前記被測定物の偏波分散を
    求める偏波分散測定装置であって、 前記サンプリング手段(27b) は、 前記合波光及び第2の光パルスの各光軸上に設けられ、
    この合波光及び第2の光パルス各偏波面を互いに平行に
    する一対の偏波制御部(45a,45b) と、 この一対の偏波制御部を通過した合波光及び第2の光パ
    ルスの光軸上に設けられ、この合波光及び第2の光パル
    スを同一点に集光させるレンズ(47)と、 このレンズの焦点上に配置され、前記合波光と第2の光
    パルスとの相互相関信号を和周波光として発生する第1
    種位相整合をなしうる非線形光学材料(48)と、 この非線形光学材料で発生する和周波光と前記合波光及
    び第2の光パルスとを分離するスリット(49)と、 このスリットで分離された和周波光を電気信号に変換す
    る受光器(50)とを備えたことを特徴とする偏波分散測定
    装置。
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