JP3023130B2 - 陰極線管の高電圧処理装置 - Google Patents

陰極線管の高電圧処理装置

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JP3023130B2 JP2038195A JP3819590A JP3023130B2 JP 3023130 B2 JP3023130 B2 JP 3023130B2 JP 2038195 A JP2038195 A JP 2038195A JP 3819590 A JP3819590 A JP 3819590A JP 3023130 B2 JP3023130 B2 JP 3023130B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は陰極線管の高電圧処理装置に係り、特に陰
極線管の端部に装着されるソケットの改良に関する。
(従来の技術) 一般に陰極線管においては、電子銃のグリッドに付着
した管内脱粒子や微少な凹凸が、その部位で電界集中を
起こし、スパークやフィールドエミッションを発生す
る。
これを防ぐために、陰極線管の製造工程中に動作時の
陽極電圧の2.5〜3倍の高電圧を陽極に印加し、強制的
にスパークさせることにより原因物を除去し、グリッド
の表面をクリーンにしている。この工程を高電圧処理工
程と言う(高電圧エージング工程とも言う)。
ところで、従来のヒータ、カソード、第1グリッド〜
第6グリッドからなるクオドラポテンシャル型のインラ
イン型電子銃(以下、QPF型電子銃と略称)を有するカ
ラー陰極線管及び陰極線管の高電圧処理装置を第2図に
示し、この高電圧処理装置における従来のソケットを第
3図に示す。
さて、陰極線管の高電圧処理時には、高電圧発生電源
1から電流制御抵抗2を介して陰極線管4のアノード3
に高電圧が印加される。この場合、陰極線管4のベース
ピン(図示せず)はソケット7に接続され、このソケッ
ト7は抵抗5、6を介して接地されている。
この時、第6グリッド16と第5グリッド15との間の激
しい放電により、第3グリッド13及び第5グリッド15に
は約20〜30KVの電位が誘起され、第2グリッド12と第4
グリッド14は第3グリッド13及び第5グリッド15と激し
い放電を繰返す。この第2グリッド12及び第4グリッド
14の放電による放電電流は、第2グリッド12と接続され
たソケット7のベースピン受け金具25、馬蹄形銅板35、
接地線33及び抵抗5を経由して接地に至る。
このため、銅板35の第2グリッド12及び第4グリッド
14のベースピン受け金具25とカソード(R)のベースピ
ン受け金具26との間の電圧降下により、カソード(R)
10Rの電位は上昇するが、1ピッチ分の電圧降下では第
1グリッド11とカソード(R)10Rの耐圧内に収まり、
放電は起こらずカソード10R、10B、10Gの表面は損傷し
ない。
尚、第2図中の符号9R、9G、9Bはヒータを示す。
又、第3図中の符号21は第3グリッド及び第5グリッ
ド用のベースピン受金具であり、接地線31及び抵抗6を
介して接地されている。
更に、符号22及び23は第1グリッド用のベースピン受
金具、24はカソード(G)用のベースピン受金具、27は
ヒータ用のベースピン受金具、28はヒータ用のベースピ
ン受金具、29及び30はカソード(B)用のベースピン受
金具、32はソケット本体を示している。
一方、カラー陰極線管は、同一水平面上に並列する電
子ビームを放出するインライン型電子銃方式のものが主
流をなしている。このインライン型電子銃方式のカラー
陰極線管においては、偏向歪みにより蛍光体スクリーン
面周辺部でのビームスポットが大きくなり、解像度が劣
化する。このような蛍光体スクリーン面周辺部でのビー
ムスポット径大化を補正する手段が実施されている。
即ち、第4図に示すように40R、40G、40Bからなる陰
極40及び第1〜第6グリッド41〜48を有するカラー陰極
線管においては、第4グリッドを第3グリッド43から第
5グリッド47の方向に順次配列される第1、第2、第3
電極素子44〜46(以下、それぞれ順に第4(1)グリッ
ド、第4(2)グリッド、第4(3)グリッドとする)
で構成している。そして、その第4(1)グリッド44及
び第4(3)グリッド46の第4(2)グリッド45と対面
する面に、3電子ビームの配列方向を長手方向として電
子ビーム通過孔を底部に有する溝を形成し、且つこれら
電極素子に3電子ビームの偏向の増大に伴って増大する
電圧Vdを印加する。
一方、第4(2)グリッド45に電子ビームの配列方向
に直交する方向に長い長円孔を形成し、且つ、この電極
素子に一定電圧Vc4を印加して、第4(1)グリッド44
及び第4(3)グリッド46と共に、電子ビーム偏向量に
応じて非回転対称レンズを形成する構造としている。
尚、第3グリッド43及び第5グリッド47には、フォー
カス電圧Vfが印加され、第6グリッド48にアノード電圧
Vaが印加される。
(発明が解決しようとする課題) ここで、電子銃を有するカラー陰極線管につき、第5
図に示す従来のソケット8を用いて高電圧処理を行なっ
た場合につき説明する。
高電圧処理時には、前述のように激しい放電が起こ
り、第4(2)グリッド45には高い電圧が誘起される。
この時、第4(2)グリッド45と接続されたベースピン
の受け金具60には放電電流が流れ、この放電電流は銅板
65を介し接地線63と接続されたカソード(R)用のベー
スピン受け金具56へ向って流れる。
これにより、カソード(B)用のベースピン受け金具
59からカソード(R)用のベースピン受け金具56までの
3ピッチ分の電圧降下がカソード(B)(40B)に加わ
り、第1グリッド41とカソード(B)(40B)の耐圧を
超えスパークする。この時、カソード(B)(40B)の
電位は第1グリッド41に対して正の電位なので、第1グ
リッド41から放出される電子をカソード(B)(40B)
が受け損傷する。このカソード(B)(40B)の損傷
は、実験により確かめられている。
このカソード(B)(40B)の損傷を防ぐため、第6
グリッド48に印加する電圧を低く抑えることが考えられ
るが、これはストレーエミッション発生等陰極線管の耐
電圧特性を劣化させる。
尚、第5図中の符号51は第3グリッド及び第5グリッ
ド用のベースピン受金具、52は第4(1)グリッド及び
第4(3)グリッド用のベースピン受金具、53は第1グ
リッド用のベースピン受金具、54はカソード(G)用の
ベースピン受金具、55は第2グリッド及び第4グリッド
用のベースピン受金具、57はヒータ用のベースピン受金
具、58はヒータ用のベースピン受金具、66はソケット本
体を示している。
又、61は接地線、62は抵抗、64は抵抗である。
この発明は、上記従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、カソードを損なうことなく、高電圧処理時
の所望の高電圧を印加することが出来る陰極線管の高電
圧処理装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、ヒータ、カソード及び複数のグリッドか
らなる電子銃を備えた陰極線管の端部に装着されるソケ
ットと、前記グリッドの少なくとも1つに高電圧を印加
する高電圧発生手段と、を有する陰極線管の高電圧処理
装置において、前記ソケットは、円板状ソケット本体に
上記ヒータ、カソード及び複数のグリッド用のベースピ
ン受金具を備え、前記ソケットの各ベースピン受金具の
うち、第1グリッド用のベースピン受金具は浮動状態に
され、前記第1グリッド用のベースピン受金具以外のベ
ースピン受金具は接地され、さらに、前記第1グリッド
用のベースピン受金具に隣接して前記第1グリッドより
相対的に高電位のグリッド用のベースピン受金具が配置
されてなることを特徴とする陰極線管の高電圧処理装置
を提供するものである。
(作用) この発明によれば、陰極線管の高電圧処理工程におけ
るカソードの損傷を未然に防止することが出来る。
更に、陰極線管の耐電圧特性も向上し、所望する処理
電圧の印加が可能になり、良好な品位が得られる。
(実施例) 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に
説明する。
この発明による陰極線管の高電圧処理装置におけるソ
ケットは、第1図に示すように構成されている。
即ち、第4図をも参照しながら説明すると、円板状ソ
ケット本体81上には、周縁に沿って馬蹄形の銅板84が設
けられている。この銅板84には、第4(2)グリッド45
用のベースピン受け金具80、カソード(B)用のベース
ピン受け金具79、ヒータ用のベースピン受け金具78、ヒ
ータ用のベースピン受け金具77、カソード(R)用のベ
ースピン受け金具76、第2グリッド42用のベースピン受
け金具75、カソード(G)用のベースピン受け金具74が
それぞれ所定間隔で植設されている。
従って、第4(2)グリッド45用のベースピン受け金
具80から、カソード(G)用のベースピン受け金具74ま
では、従来のソケットと同様に銅板84により短絡されて
いる。
一方、第1図からも明らかなように、第3グリッド43
及び第5グリッド47用のベースピン受け金具71、第4
(1)グリッド44及び第4(3)グリッド46用のベース
ピン受け金具72、第1グリッド41用のベースピン受け金
具73は、それぞれソケット本体81上に、直接、所定間隔
で植設されている。
そして、第4(1)グリッド44及び第4(3)グリッ
ド46用のベースピン受け金具72は、第1グリッド41用の
ベースピン金具73を経由せずに、銅線87を介してカソー
ド(G)用のベースピン受け金具74へ接続されている。
更に、従来のソケットと同様に、カソード(R)用の
ベースピン受け金具76から接地線85が引出され、この接
地線85は電流制御抵抗86を介して接地されている。
又、第3グリッド43及び第5グリッド47用のベースピ
ン受け金具71から接地線82が引出され、この接地線82は
電流制御抵抗83を介して接地されている。
そして、第1図からも明らかなように、第1グリッド
41用のベースピン受け金具73は、浮動状態(フロート)
に設定され、この発明の特徴となっている。
さて、第2図に示す高電圧処理装置において、上記構
成のこの発明のソケットを使用した高電圧処理時に、第
4(1)グリッド44及び第4(3)グリッド46も高い電
圧を持ち、ソケット内部のベースピン受け金具72、73の
間で激しく放電することにより、第1グリッド41は正の
電位(以後、Vaとする)を有する。
この電位は、第1グリッド41用のベースピン受け金具
73がフロートなため、大きく、第4(2)グリッド45が
作るカソード(B)(40B)への正の電位(以後、Vbと
する)を比較すると、 Va≫Vb となり、第1グリッド41はカソード(40R)、(40G)、
(40B)に対し正の電位であり、カソード(40R)、(40
G)、(40B)は第1グリッド41からの電子を受けず損傷
を防止出来る。
[発明の効果] この発明によれば、陰極線管の高電圧処理工程におけ
るカソードの損傷を未然に防止することが出来る。
更に、陰極線管の耐電圧特性も向上し、所望する処理
電圧の印加が可能になり、良好な品位が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る陰極線管の高電圧処
理装置におけるソケットを示す平面図、第2図は従来の
QPF型電子銃を有するカラー陰極線管要部と高電圧処理
装置を示す構成図、第3図はQPF型電子銃を有するカラ
ー陰極線管の高電圧処理装置における従来のソケットを
示す平面図、第4図は解像度を向上させるための電子銃
を示す斜視図、第5図は第4図の電子銃を有するカラー
陰極線管に使用した場合の従来のソケットを示す平面図
である。 71、72、74、75、76、77、78、79、80……ベースピン受
金具、73……第1グリッド用のベースピン受金具。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ、カソード及び複数のグリッドから
    なる電子銃を備えた陰極線管の端部に装着されるソケッ
    トと、前記グリッドの少なくとも1つに高電圧を印加す
    る高電圧発生手段と、を有する陰極線管の高電圧処理装
    置において、 前記ソケットは、円板状ソケット本体に上記ヒータ、カ
    ソード及び複数のグリッド用のベースピン受金具を備
    え、 前記ソケットの各ベースピン受金具のうち、第1グリッ
    ド用のベースピン受金具は浮動状態にされ、前記第1グ
    リッド用のベースピン受金具以外のベースピン受金具は
    接地され、さらに、前記第1グリッド用のベースピン受
    金具に隣接して前記第1グリッドより相対的に高電位の
    グリッド用のベースピン受金具が配置されてなることを
    特徴とする陰極線管の高電圧処理装置。
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