JP2008532059A - 多重反射防止膜を有するフォトレジストの像形成方法 - Google Patents

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Abstract

次の段階、すなわち、a) 複数の有機反射防止膜の多重層スタックを基材上に形成する段階、b) 有機反射防止膜の多重層スタックの上層の上にフォトレジストの塗膜を形成する段階、c) 露光装置を用いてフォトレジストを像様露光する段階、及びd)前記塗膜を現像剤で現像する段階を含むフォトレジストの画像形成方法。

Description

本発明は、有機反射防止膜の複数の層の上にフォトレジストを塗布することを含むフォトレジストの像形成方法に関する。本方法は、深紫外線(uv)領域の放射線を用いてフォトレジストに像を形成するのに特に有用である。
フォトレジスト組成物は、コンピュータチップ及び集積回路の製造など、微細化された電子部品を製造するためのマイクロリソグラフィプロセスに使用されている。一般的に、これらのプロセスでは、先ず、フォトレジスト組成物の薄い塗膜を、集積回路の製造に使用されるケイ素ウェハなどの基材上に塗布する。この被覆された基材を次いでベーク処理して、フォトレジスト組成物中の溶剤を蒸発させて塗膜を基材上に定着させる。基材上に塗布されたフォトレジストは次に放射線による像様露光に付される。
上記の放射線露光は、被覆された表面の露光された領域において化学的な変化を引き起こす。可視光線、紫外線(uv)、電子ビーム及びX線放射エネルギーが、マイクロリソグラフィプロセスに現在常用されている放射線種である。この像様露光の後、この被覆された基材を現像剤溶液で処理して、フォトレジストの放射線に曝された領域(ポジ型フォトレジストの場合)または未露光の領域(ネガ型フォトレジストの場合)のいずれかを溶解除去する。
ポジ型フォトレジストは、放射線で像様露光されるとそれの放射線に曝された領域が現像剤溶液に溶けやすくなり、他方、未露光の領域は、現像剤溶液に比較的不溶性のまま残る。それゆえ、露光されたポジ型フォトレジストを現像剤で処理すると、塗膜の露光された領域が除去されて、フォトレジスト被膜にポジ型の像が形成される。この場合も、下にある表面の所望の部分が裸出される。
ネガ型フォトレジストは、放射線で像様露光されると、それの放射線に曝された領域が現像剤溶液に不溶性になり、他方、未露光の領域は現像剤溶液に比較的可溶性のまま残る。それゆえ、未露光のネガ型フォトレジストを現像剤で処理すると、塗膜の未露光の領域が除去され、そしてフォトレジスト被膜にネガ型の像が形成される。この場合もまた、下にある表面の所望の部分が裸出される。
フォトレジスト解像度とは、レジスト組成物が、露光及び現像の後に高いレベルの鋭い像縁をもってフォトマスクから基材へと転写できる最小の図形と定義される。現在の多くの先端製造用途では、100nm未満のオーダーのフォトレジスト解像度が必要である。加えて、現像されたフォトレジスト壁の側面が基材に対してほぼ垂直であることが大概の場合に望ましい。レジスト被膜の現像された領域と現像されていない領域との間のこのような明確な境界画定が、基材へのマスク像の正確なパターン転写につながるのである。このことは、微細化に向かう動向がデバイス上での微少寸法(critical dimensions)を小さくしているのでより一層重要となってきている。
半導体デバイスは微細化される傾向にあり、このような微細化に伴う問題を解決するために、より一層短い波長の放射線に感度を示す新しいフォトレジストや、精巧な多層システム、例えば反射防止膜が使用されている。
半ミクロン以下の形状が必要な場合には、約100nm〜約300nmの短波長に感度を示すフォトレジストがしばしば使用される。特に好ましいものは、非芳香族系のポリマー、光酸発生剤、場合により及び溶解抑制剤、及び溶剤を含む、200nm未満、例えば193nm及び157nmに感度のある深紫外線(deep uv)フォトレジストである。
四分の一ミクロン以下の形状を持つ像のパターン化には、高解像度の化学増幅型深紫外線(100〜300nm)ポジ型及びネガ型フォトレジストが利用可能である。
フォトレジストの解像度及び焦点深度を向上させるための最近の他の方策は、浸紫外線リソグラフィイメージングの解像限界を拡張するために液浸リソグラフィを使用することである。ドライリソグラフィイメージングの慣用の方法では、レンズとウェハ面との間には空気かまたは何らかの他の低屈折率のガスが存在する。この屈折率の急激な変化のために、光線がレンズの縁のところで全内部反射してウェハまで伝わらない(図1)。液浸リソグラフィでは、対物レンズとウェハの間に液体が存在するために、より多くの光をウェハ面での像の形成に関与させることができる。この方法では、光学レンズの有効開口数(NA)を、1よりも大きい値まで高めることができる。この際、開口数はNAwet=nisinθであり、式中、NAwetは、液浸リソグラフィを用いた場合の開口数であり、niは液浸用液体の屈折率であり、sinθはレンズの開口角である。レンズとフォトレジストとの間の媒体の屈折率を高めると、より大きな解像力及び焦点深度を達成することができる。そしてこれは、ICデバイスの製造におけるより大きなプロセス寛容度につながる。液浸リソグラフィ法は、“Immersion liquids for lithography in deep ultraviolet”(深紫外線リソグラフィのための液浸用液体),Switkes et al. Vol. 5040, 690〜699頁,Proceedings of SPIEに記載されている。なお、この文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。
193nm及び248nm及びそれ以上の波長での液浸リソグラフィのためには、水が、それを液浸用液体として使用できる程に十分に高い固有透明性を有する。また、より大きいNAが望ましい場合には、UVに透明な溶質で水をドーピングすることによって水の屈折率を高めることができる。しかし、157nmリソグラフィの場合は、水は、それの高い吸光性のために液浸用液体としては好適ではない。現在は、ある種のオリゴマー性フッ素化エーテル系の溶剤が、好適な液浸用の液体として使用されている。
集積回路の加工に使用される様々な基材からの反射を防ぐためには、ドライリソグラフィ及び液浸リソグラフィの両方に底面反射防止膜も使用される。開口数が大きいレンズ(典型的には1より大きいNA)の使用、特に液浸リソグラフィにおけるこのようなレンズの使用は、幅広い範囲の入射角や、非常に様々な表面上の特徴(topographical features)もあって、単層反射防止膜の効果を減じている。個々の層がそれぞれ異なる屈折率(n)値及び特に吸光値(absorption)(k)を有する複数の反射防止膜(BARC)からなる多重層が、ドライもしくは液浸リソグラフィの問題に対する解決策を供する。無機系の底面反射防止膜は、Chen et al, Proceedings of SPIE Vol. 4690, 1085〜1092頁, 2002に記載のように、無機材料の化学蒸着(CVD)を通してn及びk値を徐々に変化させることができる。しかし、化学蒸着装置を必要とする更に別の工程をデバイスの製造プロセスに組み入れることのプロセス面での煩雑さは好ましくない。また同様に、有機系のBARCと無機系のBARCの組み合わせも好ましくない。なぜならば、この場合もCVD装置が追加で必要だからである。複数の有機BARCからなる多重層は、より安価なスピンコートプロセスによって形成されるのでより望ましい。より小型でより複雑なデバイスでは殆どの場合に、平坦化膜(planarizing coatings)を形成し得るBARCが好ましい。無機系の被膜は相似被覆であるが、有機系のBARCは平坦化膜を形成することができるので、有機系BARCの方が好ましい。有機BARCの多重層は、n及びk値に勾配を与えるが、あまりに多くの層は、像形成プロセスの煩雑さを高め得る。しかし、最小の層数、特に二層の有機BARCスタックは許容可能な妥協点を供し得るかもしれない。それゆえ、フォトレジストの像形成プロセスの際の基材からの反射を効果的に低減できる、有機BARCの簡単な多重層スタックに対する要望がある。
本願の発明者らは、深紫外線フォトレジストの下で少なくとも二つの異なる有機反射防止膜で基材をコーティングすることを含み、この際、各々の反射防止膜が、それぞれ異なる光学特性の組み合わせを有するリソグラフィ方法、特に液浸リソグラフィ法が、予期できない程に良好なリソグラフィの結果を達成することを見出した。
本発明の概要
本発明は、次の段階、すなわちa) 有機反射防止膜の多重層のスタックを基材上に形成する段階、b) 有機反射防止膜の上記多重層スタックの上層の上にフォトレジストの被膜を形成する段階、c) 露光装置を用いて上記フォトレジストを像様露光する段階、及びd) フォトレジスト被膜を現像する段階を含む、フォトレジストの像形成方法に関する。好ましくは、上記露光装置は、開口数が1よりも大きいレンズを含み、特にこの際、前記露光装置は液浸リソグラフィを使用するものである。該方法は、下層と上層の二つの層を含む反射防止膜多重層のスタックに特に適している。
更に本発明は、基材、その上にコーティングされた有機反射防止膜の多重層スタック、及び有機反射防止膜の多重層スタックの上層の上にコーティングされたフォトレジストを含む、被覆された基材に関する。
発明の詳細な説明
本発明は、ドライもしくは液浸リソグラフィを用いてフォトレジストに像を形成する方法であって、有機反射防止膜の多重層スタックを基材上に塗布し、そしてこの反射防止膜の上面にフォトレジスト被膜を塗布する、前記方法に関する。次いで、このフォトレジスト被膜は像様露光される。この方法は、リソグラフィを用いた像形成方法、特に露光システムにおけるレンズの開口数が1より大きい場合、及びより特には液浸リソグラフィにとりわけ好適である。また本方法は、基材の一部を形成する透明なもしくは部分的に透明な層上で像を形成するのにも好適である。プロセスの簡単さの観点からは二層反射防止膜スタックが好ましいが、リソグラフィ上の他の利点に基づいてそれ以上の層を使用することも可能である。
簡単な二層反射防止膜スタックでは、下層の反射防止膜(ARC)が反射性基材の上に形成され、そしてこの下層ARC層の上に上層の反射防止膜が形成される。下層ARCは、上層ARCよりも吸光性が高い。すなわち、ARCの多重スタックでは、下の方の層は、上の方の層よりも吸光性が高く、それによって基材からフォトレジスト層の方向で減少する吸光性の勾配が確立される。ARCの多重スタックは、下層における露光放射線の吸光と上層における干渉効果との組み合わせによって、基材からの全反射率を2%に近い値、好ましくは1%未満の値まで減少させる。全体的としての吸光量は、レジスト/上層ARC界面を透過した光の25%〜90%の範囲となることができ、そして残った放射線は、弱め合い干渉(destructive interference)によって減じられる。次いで、反射防止膜の最上層の上にフォトレジストの層が塗布される。次いで、これらの被膜は、露光装置中で放射線で像様露光される。露光装置と被膜との間に適当な液浸用液体が存在する液浸リソグラフィが好ましい。露光後、これらの被膜はベーク処理され、そして水性アルカリ性現像剤を用いて現像される。
一つの態様における多層ARC系では、各々の層の吸光性は、基材の最も近くにある層に最も高い吸光性をそしてフォトレジストの最も近くにある層に最も低い吸光性を用いて増加させる。二重層ARCでは、下層は、上層よりも吸光性が高い。以下に例示するコンピュータモデリングを介して、二重スタック系の場合には、下層ARCの吸光値は約0.3〜約1.2の範囲であり、そして上層の吸光値は約0.05〜約0.4の範囲である。BARC層の厚さは最小化することのが望ましいので、高い屈折率(n)を有する被膜が好ましい。なぜならば、圧縮された波長(compressed wavelength)は、正確な相変化を成すのに必要な厚さを効果的に減少させるからである。反射性に関しては、下層ARCの屈折率に対する要求は厳密なものではないが、上層/下層の境界面からの反射を低減するために上層の値に近い値であるのがよい。両ARC層の屈折率は、約1.5〜約2.2の範囲であることができる。最上のARC層がフォトレジスト層の屈折率に等しいかまたはこれより大きい屈折率を有する場合に幅広い角度からの反射が抑制される。典型的には、殆どの商業的なフォトレジストでは、屈折率は約1.65〜約1.75の範囲である。フォトレジストの厚さは、最大厚付近でパターンが潰れることを避けるためと、最小厚付近でのエッチマスクのための適当な厚さの維持のために、注意深く選択される。典型的には、フォトレジストの厚さは、最小のフォトレジスト図形幅の3倍は超えないのが通常である。しかし、機械的に強靱なレジストはこの値を超えることができる。各フォトレジストに必要な加工のタイプに依存するが、フォトレジストの厚さは薄いほど受け入れられやすい。それゆえ、フォトレジストの厚さは典型的には15nm〜300nmの範囲であり得る。正確なARC厚は、コンピュータシミュレーションによって決定することもできる。フォトレジスト膜の厚さについての最初の近似は、1/cosθ(θは、BARC中の光の角度)分増やした、圧縮波長(λ/n)の1/4倍数の距離の二倍に等しくなるように決定することができる。BARC層の膜厚はシミュレーションによって最適化するのがよく、そして通常は15nm〜100nmの範囲である。
本発明では、任意のタイプの反射防止膜を使用することができる。殆どの場合に、本発明のBARC層を形成するために使用される反射防止膜溶液は、硬化性ポリマーを含む。典型的には、該反射防止膜は、ポリマー、架橋剤、酸発生剤及び溶剤を含む。吸光性発色団は、ポリマー中に存在していてもよいし、または染料添加物として存在していてもよい。ポリマーは、好ましくは酸の存在下に、上記架橋剤で架橋し得るものである。この酸は、熱的にもしくは光分解的に生成させることができる。上記ポリマーは、架橋部位を含む部分と、露光波長に吸収を示す発色団を含む部分とを含む。上記ポリマーは、必要な溶解性及び良好なリソグラフィ性能のための他の性質を供する他の官能基を含むことができる。ARC層に必要な物理的パラメータを満たすためには、各層のポリマーはそれぞれ異なって設計される。下部の層は、それより上にある層よりも高い吸光特性を必要とし、それゆえ、露光波長の放射線を吸収する官能基またはより高い減衰係数を有する官能基を持つ単位をより多く有さなければならない。例えば、248nmARCポリマーはアントラセン官能基を含むことができ、そして193nm及び157nmARCポリマーは、一つの環を有する芳香族類、カルボニル類及びイミド類を含むことができる。吸光性単位は架橋部位も供し得る。ARCポリマーは、典型的には、縮合または遊離基重合によって合成することができるが、どのような重合法でも使用できる。典型的な縮合ポリマーは、次のものには限定されないが、a) ジアミンとジカルボン酸とをまたはジアミンとジカルボン酸の酸塩化物とを反応させて生成されるポリアミド、b) ジアルコールとジカルボン酸とをまたはジアルコールをジエステルとを反応させて生成されるポリエステル、及びc) ジアルコールをジイソシアネートと反応させて生成されるポリウレタンによって例示される。縮合重合のための吸光性ポリマーの典型例は、1,4−ベンゼンジメタノール、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、α,α,α',α'−テトラメチル−1,4−ベンゼンジメタノール、4−(アミノメチル)ベンジルアミンテレフタルアミドである。前述の例は、全て1,4置換であるが、これは必ずそうでなくてはならないものではなく、どのような置換パターンでも機能する。
遊離基重合の典型的なポリマーは、限定はされないが、少なくとも一つの二重結合を含むモノマー、例えばアルケン、ビニル芳香族類、アルキルアルキルアクリレート及び前述の例の個々のもののハロゲン化された類似物の重合によって例示される。遊離基重合のための典型的な吸光性モノマーは、限定はされないが、少なくとも一つの二重結合を含むモノマー、例えばメチル(2Z)−3−フェニル−2−ブテノエート、ビニルシンナメート、ベンジルメタクリレート及びスチレンによって例示される。
ARCポリマーは、非吸光性かまたは吸光性が小さい他のコモノマーも含むことができる。これらのモノマーは、架橋部位などの他の性質、ARCを調合するのに使用される様々な溶剤に対するポリマーの溶解性を向上する官能基、ポリマーの吸光性を所望の範囲に変えるモノマー、ドライエッチング速度を所望の値に調節するモノマーを供することができる。典型的には、ARC層のエッチング速度は、ARCの上に塗布されるフォトレジストのエッチング速度と同じかまたはそれより速い。芳香族官能基は、脂環式官能基よりも遅いエッチング速度を有し、そして脂環式官能基のエッチング速度は線状もしくは分枝状脂肪族官能基よりも遅い。このようなコモノマーは、限定はされないが、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メチルビニルエーテル、メチルアクリル酸ヒドロキシエチル、及びメチルアクリル酸2−ヒドロキシプロピルによって例示される。
反射防止膜に有用な幾つかのポリマー及び本発明のポリマーを製造するのに有用なモノマーは、次の特許及び特許出願、すなわち米国特許第5,994,430号明細書、米国特許第6,187,506号明細書、米国特許第6,114,085号明細書及び米国特許出願公開第2004/0101779号明細書に記載されている。これらの特許文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。
ポリマーに組み込まれる種々のモノマーの正確な割合は、要求される正確なリソグラフィ性に基づいて予測がたてられる。一旦生成したポリマーを更に化合物と反応させて最終のポリマーとすることもできる。
該ポリマーの重量平均分子量は約1500〜約180,000、好ましくは約4,000〜約60,000、より好ましくは約10,000〜約30,000の範囲であることができる。重量平均分子量が1,500未満の場合には、良好な成膜性が反射防止膜に得られず、他方、重量平均分子量が大きすぎると、溶解性、貯蔵安定性などの性質が劣化する恐れがある。
複数のARCのスタックのスピンコートは、各層間での不均一な相互混合をまねく恐れがあるので、ARC層間では相互混合が非常に少ないかまたは全くないことが望ましい。
典型的には、該反射防止膜組成物は、ポリマー、架橋剤、酸及び/または酸発生剤、及び溶剤を含む。
本発明の組成物には様々な架橋剤を使用することができる。酸の存在下にポリマーを架橋し得るものであれば任意の適当な架橋剤を使用できる。このような架橋剤の例は、限定はされないが、メラミン類を含む樹脂、メチロール類、グリコールウリル、ベンゾグアナミン、尿素、ヒドロキシアルキルアミド、エポキシ及びエポキシアミン樹脂、ブロックドイソシアネート、及びジビニルモノマーである。ヘキサメトキシメチルメラミンなどのモノマー性メラミン類、テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリルなどのグリコールウリル類、及び2,6−ビスヒドロキシメチルp−クレゾールなどの芳香族メチロール類が好ましい。
耐ドライエッチング性を高める官能基を含む他のタイプのポリマー(オリゴマーも含む)も使用でき、このようなポリマーには、ケイ素、ゲルマニウムもしくはホウ素が組み込まれたポリマーなどがある。これらの官能基、特にケイ素は、ポリマー主鎖の一部として存在するか、またはポリマー主鎖からの側基として存在することができ、そしてこれらのポリマーには更に、上述の吸光性有機発色団が組み込まれていてもよい。例えば有機ケイ素材料を含むこのような反射防止膜、例えば国際公開第2004/113417号パンフレットに記載の反射防止膜は、それらの耐ドライエッチング性、及びスピン塗布可能な塗布組成物を形成するそれらの能力の故に望ましい。発色団が結合したシロキサンタイプのポリマーを使用することができ、この発色団の例はフェニル類、アントラセニル類及びナフチル類である。該ポリマーは、反射防止膜を加熱するだけで架橋することができ、架橋剤は無くともよいが、架橋剤を使用することもできる。これらのポリマーは、溶剤に溶解して使用することができ、また場合によっては他の添加剤を含んでいてもよい。添加剤の例は、熱酸発生剤、光酸発生剤、可塑剤などである。
本発明の(熱もしくは光)酸発生剤、好ましくは熱酸発生剤は、90℃超、ただし250℃未満の温度に加熱されると酸を発生する化合物である。この酸がポリマーを架橋させる。熱処理の後、反射防止膜は、フォトレジストのコーティングに使用する溶剤中には不溶性になり、更に、フォトレジストの像形成に使用するアルカリ性現像剤中にも不溶性である。好ましくは、熱酸発生剤は、90℃以上、より好ましくは120℃以上、更により好ましくは150℃以上の温度で活性化する。反射防止膜は、塗膜を架橋させるのに十分に長い時間加熱する。熱酸発生剤の例は、ニトロベンジルトシレート類、例えば2−ニトロベンジルトシレート、2,4−ジニトロベンジルトシレート、2,6−ジニトロベンジルトシレート、4−ニトロベンジルトシレート; ベンゼンスルホネート類、例えば2−トリフルオロメチル−6−ニトロベンジル4−クロロベンゼンスルホネート、2−トリフルオロメチル−6−ニトロベンジル4−ニトロベンゼンスルホネート; フェノールスルホネートエステル類、例えばフェニル,4−メトキシベンゼンスルホネート; 有機酸のアルキルアンモニウム塩、例えば10−カンフルスルホン酸のトリエチルアンモニウム塩である。
該新規反射防止膜組成物では、遊離の酸も使用し得るものの、熱酸発生剤の方が好ましい。なぜならば、反射防止膜溶液の経時貯蔵安定性は、ポリマーが溶液中で架橋してしまう場合には、酸の存在によって影響を受ける可能性があるからである。熱酸発生剤は、基材上で反射防止膜を加熱した時にだけ活性化される。更に、熱酸と遊離酸との混合物も使用し得る。ポリマーを効果的に架橋させるには熱酸発生剤が好ましいが、ポリマー及び架橋剤を含む反射防止膜組成物も使用でき、この場合は、加熱によりポリマーが架橋される。遊離酸の例は、限定はされないが、強酸、例えばスルホン酸類である。トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはこれらの混合物などのスルホン酸類が好ましい。
該組成物は、更に、光酸発生剤を含むことができ、それの例は、限定はされないが、オニウム塩、スルホネート化合物、ニトロベンジルエステル類、トリアジン類などである。好ましい光酸発生剤は、オニウム塩、及びヒドロキシイミド類のスルホネートエステル、特にジフェニルヨードニウム塩、トリフェニルスルホニウム塩、ジアルキルヨードニウム塩、トリアルキルスルホニウム塩及びこれらの混合物である。
該ARC組成物中でのポリマーの量は、組成物の固形分に対して約95重量%〜約50重量%、好ましくは約85重量%〜約70重量%、より好ましくは約80重量%〜約70重量%の範囲であることができる。本組成物中での架橋剤の量は、組成物の固形分に対して5重量%〜約50重量%、好ましくは15重量%〜約30重量%の範囲であることができる。本組成物中での酸もしくは酸発生剤の量は、組成物の固形分に対し0.1重量%〜約5重量%、好ましくは0.5重量%〜約3重量%、より好ましくは1重量%〜約2重量%の範囲であることができる。
本発明の組成物に使用し得る、混合物としてまたは単独で使用される典型的な溶剤は、限定はされないが、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、及び乳酸エチル(EL)、2−ヘプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、及びγ−ブチロラクトンであるが、PGME、PGMEA及びELまたはこれらの混合物が好ましい。一般的に、毒性が低く、塗布性が良好で及び良好な溶解性を有する溶剤が好ましい。
本反射防止膜組成物は、上記ポリマー、架橋剤、及び本発明の酸発生剤、及び適当な溶剤もしくは溶剤混合物を含む。塗膜の性能を高めるために更に別の成分を加えることもでき、このような成分としては、例えばモノマー性染料、低級アルコール、表面レベリング剤、粘着性促進剤、消泡剤などが挙げられる。性能に悪影響を及ぼさない限り、他のポリマー、例えばノボラック、ポリヒドロキシスチレン、ポリメチルメタクリレート及びポリアクリレートを本組成物に加えることもできる。このポリマーの量は、好ましくは、組成物の全固形分の50重量%未満、より好ましくは20重量%未満、更により好ましくは10重量%未満に制限される。
反射防止膜は、基材表面に塗布され、そして更にドライエッチングに付されるために、半導体デバイスの性質に悪影響がないように前記反射防止膜が充分に低い金属イオン濃度及び充分に高い純度を有することも想定される。ポリマーの溶液をイオン交換カラムに通したり、濾過及び抽出プロセスなどの処理を使用して、金属イオンの濃度の低下及び異物の減少を行うことができる。
反射防止膜が表面上に形成される基材は、半導体工業において通常使用される如何なるものでもよい。適当な基材としては、限定はされないが、ケイ素、金属表面でコーティングされたケイ素基材、銅がコーティングされたケイ素ウェハ、銅、アルミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、金属、ドーピングされた二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、ポリシリコン、セラミック、アルミニウム/銅混合物; ヒ化ガリウム、及び他のこのようなIII/V族化合物などが挙げられる。基材は、上記の材料からなる任意の数の層を含んでいてもよい。
下層反射防止膜組成物は、当業者に周知の技術を用いて基材上に塗布され、このような技術にはディップ塗布法、スピン塗布法またはスプレー塗布法などがある。反射防止膜の膜厚は約15nm〜約200nmの範囲である。最適な膜厚は、ARC膜スタックのタイプによって決定される。塗膜は、ホットプレートまたは熱対流炉を用いて、残留溶剤を除去し、架橋を誘発し、それによって反射防止膜を不溶化して各反射防止膜間の相互混合を防ぐのに充分な時間、加熱される。温度の好ましい範囲は約90℃〜約250℃である。温度が90℃よりも低いと、溶剤の除去や架橋が不十分になり、他方、250℃を超えると、組成物が化学的に不安定になる恐れがある。また同様に、反射防止膜の第二層は、上記下層の上に塗布されてそしてベーク処理される。そうして反射防止膜の多重層がコーティングされる。次いで、フォトレジストのフィルムを、最も上にある反射防止膜の表面にコーティングし、次いでベーク処理してフォトレジスト溶剤を実質的に除去する。当業界において周知の方法を用いて、コーティング段階の後にエッジビードリムーバを適用して基材の縁をきれいにすることができる。
フォトレジストは、半導体工業において使用される任意の種のものであることができるが、但し、フォトレジスト及び反射防止膜中の光活性化合物が、像形性プロセスに使用する露光波長において吸収を示すことが条件である。
これまで、微細化に大きな進展をもたらした主な技術としては、三つの深紫外線(uv)露光技術があり、これらは、248nm、193nm及び157nmの放射線を放つレーザーを使用する。248nm用のフォトレジストは、典型的には、置換されたポリヒドロキシスチレン及びそれのコポリマー/オニウム塩に基づき、例えば米国特許第4,491,628号明細書及び米国特許第 5,350,660号明細書に記載されるようなものが挙げられる。他方、200nm未満での露光のためのフォトレジストは、芳香族類がこの波長で不透明であるために非芳香族系のポリマーを必要とする。米国特許第5,843,624号明細書及び英国特許出願公開第2320718号明細書は、193nm露光に有用なフォトレジストを開示している。一般的に、200nm未満の露光のためのフォトレジストには、脂肪環式炭化水素を含むポリマーが使用される。脂肪環式炭化水素は多くの理由からポリマーに組み込まれる。すなわち、第一には、これらが、耐エッチング性を向上する比較的高い炭素/水素比を有し、また、これらは、低波長での透明性を供し、更に比較的高いガラス転位温度を有するからである。米国特許第5,843,624号明細書は、無水マレイン酸及び不飽和環状モノマーの遊離基重合によって得られるフォトレジスト用ポリマーを開示している。任意の公知193nmフォトレジスト、例えば米国特許第6,447,980号明細書及び米国特許第6,723,488号明細書に記載のフォトレジストなどを使用することができる。なおこれらの特許文献の内容は、本明細書に掲載されたものとする。
フルオロアルコール側基を有するフッ素化ポリマーに基づきそして157nmに感度のある、大別して二つの部類に属するフォトレジストが、上記波長において実質的に透明であることが知られている。一つの部類の157nmフルオロアルコールフォトレジストは、フッ素化ノルボルネン類などの基を含むポリマーから誘導される。これは、金属触媒重合または遊離基重合のいずれかを用いて、単独重合されるか、または他の透明なモノマー、例えばテトラフルオロエチレンと共重合される(Hoang V. Tran et al Macromolecules 35, 6539, 2002, 国際公開第00/67072号パンフレット及び国際公開第00/17712号パンフレット)。一般的に、これらの材料は、より高い吸光性を与えるが、それらの高い脂肪環式基含有量に基づいて良好な耐プラズマエッチング性を有する。より最近では、1,1,2,3,3−ペンタフルオロ−4−トリフルオロメチル−4−ヒドロキシ−1,6−ヘプタジエンなどの非対称ジエンの共重合(Shun-ichi Kodama et al Advances in Resist Technology and Processing XIX, Proceedings of SPIE Vol. 4690 p76 2002; 国際公開第02/065212号パンフレット)、またはフルオロジエンとオレフィンとの共重合(国際公開第01/98834-A1号パンフレット)から誘導されたポリマー主鎖を有する別の部類の157nmフルオロアルコールポリマーが開示された。これらの材料は157nmにおいて許容可能な吸光度を与えるが、上記のフルオロ−ノルボルネンポリマーと比べると脂肪環式基の含有量が低いために、耐プラズマエッチング性は比較的低い。これらの二つの部類のポリマーは、前者のポリマー種の高い耐エッチング性と、後者のポリマー種の157nmにおける高い透明性との間のバランスをとるために、しばしばブレンドすることができる。
コーティングプロセスの後は、フォトレジストは像様露光される。露光は、典型的なドライ露光法を用いて行うこともできるし、または液浸リソグラフィ法により行うこともできる。反射防止膜の多重層は、レンズが大きい開口数(NA)を持つ液浸リソグラフィ、特にNAが1よりも大きい液浸リソグラフィを用いた像形成に特に有利である。
露光されたフォトレジストは、次いで、水性現像剤中で現像して、被処理フォトレジストを除去する。現像剤は、好ましくは、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシドを含む、水性アルカリ性溶液である。現像段階の前及び露光段階の後に、任意の加熱段階をプロセスに組み入れることができる。
フォトレジストをコーティングしそしてそれに像を形成する方法は、当業者には周知であり、使用する特定のタイプのレジストに合わせて最適化される。像が形成されたフォトレジスト及び反射防止膜を通しての基材への像の転写は、単一層有機反射防止膜を通したエッチングに使用する方法と類似の方法でドライエッチングによって行われる。パターン化された基材は、次いで、適当なエッチングチャンバ中で、エッチングガスまたはこのようなガスの混合物でドライエッチして反射防止膜の暴露された部分を除去することができる。この際、残ったフォトレジストが、エッチングマスクとして働く。有機反射防止膜のエッチングには様々なガスが当業界において公知であり、例えばO2、Cl2、F2及びCF4などがある。
一つの態様では、上層反射防止膜のいずれも、露光された際に、フォトレジストに使用するのと同じ水性アルカリ性現像剤で同じ行程で現像できる有機塗膜であってもよい。このような現像剤可溶性反射防止膜は、当業界において既知であり、それの例は、次の特許文献、すなわち米国特許第6,844,131号明細書及び米国特許出願公開第2005/0214674号明細書に記載されている。これらの特許文献の内容は、本明細書に掲載されたものとする。
半導体及び他の基材の加工においては、反射防止膜は、フォトレジスト中の反射を抑制するために使用される。底面反射防止膜が基材の表面及びフォトレジスト膜の下にコーティングされる。反射防止膜は、フォトレジスト及び基材が元から持つ厚さの変動を原因とする、フォトレジスト中の定在波、反射ノッチング及び露光線量の変化などの反射効果を抑制するのを助ける。フォトレジスト及び反射防止膜を、化学線に完全には不透明ではない層を含む基材上にコーティングすると、フォトレジストの下にある基材中の透明なもしくは部分的に透明な層もしくは複数の層の厚さの変化により、フォトレジストが、この層の異なる厚さ毎にそれぞれ異なる有効露光線量に付される可能性があり、その結果、露光及び現像されたフォトレジストパターンにおける微少寸法(CD)に不所望な変動が生じる。このような透明もしくは部分的に透明な層を構成し得る材料の例は、1) 窒化ケイ素; これは248nm及び365nmで透明であり、そして193nmでは部分的に透明である、2)二酸化ケイ素; これは157nm、193nm、248nm及び365nmで透明である、3)酸化物の多孔種; これは低k誘電体として使用することができ、そしてこれらの波長で部分的な透明性または完全な透明性を有する。透明な層では、弱め合い干渉から強め合い干渉へとシフトするのには上記材料中の化学線の波長の四分の一を要する。それゆえ、193nm露光波長を用いた場合、基材上の二酸化ケイ素透明層についての一例としては、この厚さの変化は約31nm(193nm/(1.56×4))である。この際、1.56は193nmにおける二酸化ケイ素の屈折率である。多くの場合に二酸化ケイ素は数百ナノメータの厚さであり得ること、及び一つのウェハ、ウェハ毎、ロット毎における厚さの変動を含めて厚さ寛容度はしばしば+/−10%またはそれ以上であることを考慮すると、酸化物の厚さは、フォトレジスト中の光の反射成分に大きく寄与し得ることは明らかである。これは、“オキサイドスウィング”として知られる。
オキサイドスウィングの効果を避けるためには、本発明者らは、単一層反射防止膜と比べて多重層反射防止膜がかなりより良好に作用することを見出した。基材上の透明層の表面に単一層反射防止膜を使用すると、この透明層の厚さの変動を原因とするスウィングを抑制するためには、高い吸光度、典型的には0.5またはそれ以上のk値を使用しなければならない。しかし、フォトレジストは、満足に機能するためには透明である必要があり(0.05未満のk値)、そうすると、反射防止膜の表面からフォトレジストへの実質的な残留反射が生じる程に反射防止膜及びフォトレジストの屈折率の差があまりに大きくなり、フォトレジスト厚の変化に対して大きなCDスウィングカーブを招いてしまう。しかし、下の層が高い吸光度を有しそして上層が低いk値を有する二重層反射防止膜を使用した場合には、CDに対するオキサイドスウィング及びフォトレジストスウィングの影響を同時に最小化できる。それ故、一つの態様では、該多重層反射防止膜は、透明なもしくは部分的に透明な基材層の上に形成され、この際、この基材は、組成が異なる様々な層を含むことができる。
上で引用した文献はそれぞれ、その内容全体が全ての目的に関して本明細書に掲載されたものとする。以下の具体例は、本発明の組成物を製造及び使用するための方法の詳細な例示を与えるものである。しかし、これらの例は、本発明の範囲を如何様にも限定もしくは減縮することを意図したものではなく、本発明を実施するために排他的に使用しなければならない条件、パラメータまたは値を教示するものとは解釈されるべきものではない。
以下の実施例における反射防止膜の屈折率(n)及び吸光値(k)は、J. A. Woollam VASE32エリプソメータで測定した。
ポリマーの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィで測定した。
例1
コンピュータシミュレーションによる検証を、Prolith v8.1(テキサス州オースチン在のFinle Corp. Austin, Texasから入手可能)で行い、三種の有機反射防止膜系、すなわちファースト及びセコンドミニマム膜厚塗布用に設計された二種の単層BARC、及び二重層BARC系の比較性能を調査した。
評価した応答は基材反射率Srであり、そして%レジスト微少寸法(CD)スウィング振幅を193nmにおいて0.6〜0.28の範囲のk1値について評価した。全てのBARCについての入力値は膜厚であった。各々のBARCの光学定数は固定とし、そして評価した膜厚(FT)範囲は次の通りである。
単一層BARC:
ファーストミニマム(1st min)単一層(SLR):AZ(R)1C5D,FT20nm〜80nm,n=1.6〜0.51i(193nm)。
セコンドミニマム(2nd min)SLR:AZ(R)ArF38,FT50nm〜120nm,n=1.7〜0.34i(193nm)。
二重層:上層BARC,FT13nm〜77nm,n=1.702〜0.196i(193nm); 下層BARC,0nm〜64nm,n=1.904〜0.67i(193nm)。
上記AZ(R)液は、ニュージャージー州ソマービル在のAZ(R)エレクトロニックマテリアルズ USA Corp.から入手可能である。
193nmドライリソグラフィ用のモデル化したイルミネータ及びマスク条件は、0.78NA,0.3通常シグマ,レベンソン型位相シフトマスク(alternating phase shift mask)であった。
各々の単一層BARC膜厚または二重層BARCの場合の各膜厚の組み合わせについて、フォトレジスト膜厚を2nmづつ10nm〜200nmの範囲で変化させた。個々のフォトレジスト厚についてのフォトレジストCDは、各々のk1値についての近似Esize線量で評価した。この際、k1は(解像度)×(開口数)/(露光放射線の波長)である。
BARC膜厚とk1との各組み合わせのCDスウィング振幅は、最小二乗回帰分析から誘導されたフィッティングパラメータ(fitted parameters)の評価によって近似した。使用した三角数学モデル(trigonometric mathematical model)は、五つの調節可能なパラメータを持つ簡単な調和運動のための物理方程式の一つの形であり、そしてフィッティング振幅パラメータを分析することによってCDスウィング振幅を評価することができる。データセットの中から、0.8未満のフィットR二乗値を有するCDスウィングデータセットをフィルタリングした。図2は、シミュレートした個別の100nm1.1CD 対 フォトレジスト膜厚の関係、及びフィッティングした連続式のプロットを示す。図2のデータのモデルフィットR二乗値は0.997である。付随するフィッティング振幅パラメータは、全垂直変位(最小から最大)に等しく、そしてこの場合には56.5nmである。そして当然、100nm1:1ラインのモデル化された%CDスウィングは56.5%という結果になる。
図3は、ファーストミニマム及びセコンドミニマム単一層BARCについての%CDスウィング対BARC厚との関係を示す。固定のBARC厚においてk1値が減少するにつれて、%CDスウィングが増加してプロセス寛容度の低下を示す。セコンドミニマムBARCは、0.3未満のk1ではCDスウィングを10%未満に抑制することができない。BARC膜厚寛容度も、どちらのBARCにおいてもK1に比例する。
図4は、複合二重層BARCスタックを加えた同じプロットを示す。二重層BARC膜厚は、上層及び下層の膜厚の合計厚である。このプロットでは、%CDスウィング振幅は、0.28という低いk1において5%未満に充分に抑制し得る。しかし、単一層BARCの場合には、様々なk1値において全ての曲線最小値が5%未満となることができない。また、二重層BARCは、評価した単一層BARCと比べて、どのk1においてもより大きい範囲の膜厚寛容度も示し、そして全ての曲線は5%未満の最小値を有する。より小さなk1におけるCDスウィング振幅の抑制は、二重層BARC系の利点の一つである。
加えて、より大きな範囲の二重層BARC膜厚寛容度は、より良好な平坦化性を示唆する。これは、少なくとも有用なレジスト焦点深度に関して、重要な考慮事項の一つである。
例2.下層反射防止膜(LDL1)用のポリマー合成
メタクリル酸ベンジル83.2g、メタクリル酸ヒドロキシエチル25.8g、テトラヒドロフラン(THF)500ml、及び2,2アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)2gを1L丸底フラスコ中でこの順番で一緒にした。この溶液を窒素雰囲気下に12時間還流した。冷却後、生じたポリマーをヘキサン4L中に析出させて回収し、濾過しそして減圧デシケータ中で乾燥した。ポリマーは、98.5%の収率で製造された。この手順の反応式を以下に示す。ポリスチレン標準に対するGPCで測定したこのHBポリマーの分子量は30,000であった。このポリマーのNMRを、アセトン−d6中で300MHZ、H1−スペクトルを用いて測定した。その結果は次の通りであった。S, br, 7.35ppm, 5H, フェニルプロトン; S, br, 7.35ppm, 2H, CH2-フェニル; M, br, 3.6〜4.2ppm, 1H O-CH2-CH2
Figure 2008532059
例3.下層反射防止膜組成物の調合
この調合物は、HBコポリマー(例2)9.21g、MX−270(日本国神奈川県平塚市田村6520在の三和ケミカル社から入手可能)2.76g、ドデシルベンジルスルホニウムトリエチルアンモニウム塩2g、p−トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩2g、及び70/30の比率のPGMEA/PGME 460gからなるものであった。
例4.二層BARCの上層(UDL1)の調合
この調合物は、EHMA(テキサス州イングレサイドP.O. Box JJ在のDuPont Electronic Technologies社から入手可能)6.2g、EHMV2(Dupont ET)3.01g、ドデシルベンジルスルホニウムトリエチルアンモニウム塩1.86g、p−トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩1.86g、トリフェニルスルホニウムノナフレート、及び70/30の比率のPGMEA/PGME 460gかなるものであった。この手順の処方を以下に示す。
Figure 2008532059
例5.液浸条件下でのフォトレジストの像形成
下層(LDL1、例3)を2000ppmでケイ素ウェハにスピンコートし、次いで200℃で60秒間ベーク処理した後、上層(UDL1、例4)を2000rpmでスピンコートし、次いで200℃で60秒間ベーク処理することによって二層反射防止膜スタックをケイ素ウェハに塗布した。光学指数及び膜厚を表1に示す。光学定数n及びk、並びに膜厚は、J. A. Woollam(R) VUV VASE(R)分光エリプソメータで測定した。
Figure 2008532059
AZ(R)EXP IRC1000(ニュージャージー州ソマービル在のAZ Electronic Materialsから入手可能)を用いて、上記の二層ARCで被覆した例5のウェハにフォトレジスト膜を様々な厚さでスピンコートし、そしてこれらのウェハを130℃で60秒間ベーク処理した。得られたフィルムを、ロチェスター工科大学にあるExitech社製193nm液浸ステッパで露光した(NA=1.07; 照明,四重極子センターシグマ=0.812; sr=0.15,バイナリレチクル; フィールドステップ 2mm×2mm)。次いで、ウェハを115℃で90秒間、露光後ベーク処理(PEB)した。フィルムを、0.26N テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で30秒間現像した。0.0焦点での露光線量は52mJ/cm2であった。これらの像形成されたフォトレジスト形状をSEMを用いて分析した。ライン・アンド・スペースフォトレジスト形状が、全てのウェハ上で80nmL/Sから150nmL/Sまで観察され、定在波のない良好なリソグラフィ品質であった。
例6
二層反射防止膜スタック及びフォトレジストを例5のようにコーティングした。得られた各フィルムを、ロチェスター工科大学にあるAmphibian社製193nm液浸インターフェロメータステッパで露光した(NA=1.05)。次いで、これらのウェハを115℃で90秒間、露光後ベーク処理(PEB)した。得られた各フィルムを0.26N TMAH水溶液で30秒間現像した。形状を、JEOL JWS-7550電子顕微鏡写真で観察した。その65nmライン/スペースパターンは、良好なリソグラフィ品質を有していた。
例7.慣用のドライ条件でのフォトレジストの像形成
DL−BARC及びフォトレジストを例5のようにコーティングした。得られた各フィルムを、Nikon 306D 193nmスキャナーで露光した(NA=0.78,照明,2/3輪帯,6%ハーフトーン型位相シフトレチクル(attenuated phase shift reticle))。次いで、これらのウェハを115℃で90秒間露光後ベーク処理(PEB)した。これらのフィルムを0.26N TMAH水溶液中で30秒間現像した。コーティング、ベーク処理及び現像は、ニコンツールに接続されたTEL(R) ACT 12トラックで行った。KLA8100 CD-SEMを用いてトップダウンSEM写真を得た。30mJ/cm2で得られたその95nmライン/スペースパターンは、定在波を示さず、そしてその像は良好なリソグラフィ品質を有していた。
例8
ミシガン州ミッドランドウェストザルツバルグロード2200在のダウ・コーニング社から入手できる、国際公開第2004/113417号パンフレットに記載の種の193nm波長において高い吸収を示す有機ケイ素ポリマー(193nmにおいて1.82のn及び0.67のk)を、二重層系の下層BARC材料として使用した。スピンコートによって88nmの膜厚が得られるように、この溶液の固形物含有率をPGMEAで調節した。この希釈溶液を裸のケイ素基材上にスピンコートし、そしてこの被覆されたウェハを250℃で90秒間ハードベーク処理して材料を硬化させた。次いで、例4の追加の有機反射防止膜材料UDL1(193nmにおいて1.7のn値及び0.2のk値)を、上記の硬化した下層フィルムの表面上に、二重層BARC系の上層BARCとして塗布した。第二のハードベーク処理(200℃/60秒)を行って、上層有機BARCのスピンコートフィルムを架橋した。スピン速度は、上層BARC材料の膜厚が45nmとなるように調節した。
ポジ型193nmレジスト調合物としてのAZ(R)EXP IRC1500(ニュージャージー州ソマービル在のAZ Electronic Materialsから入手可能)を、二重層反射防止膜で被覆された上記ウェハ上にスピンコートしそして130℃/60秒間でベーク処理して、190nmの膜厚を得た。次いで、このフォトレジストを、Nikon 306Dスキャナー(開口数0.85、双極子照明)で露光した。露光後、このウェハを110℃で60秒間の露光後ベーク段階に付した。次いで、像が形成されたフォトレジストを、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの2.38重量%水溶液で30秒間現像した。次いで、得られたライン・アンド・スペースパターンを走査電子顕微鏡で観察した。このフォトレジストは、スカム及びレジスト残渣がない80nm(1:1)の優れた解像度を示した。
例9
ケイ素基材上において、窒化ケイ素層の表面上に設けた酸化ケイ素層上の反射防止膜の表面上にフォトレジストをコーティングした。この酸化ケイ素は+/−75nmの厚さ寛容度を有し、そして193nmの化学放射線に透明であった。キャリブレートされたフォトレジストモデルをAZ(R)T8328フォトレジスト(ニュージャージー州サマービル在のAZ Electronic Materials社から入手可能)に使用して、100nm密集コンタクトホールについてのCDスウィングカーブを、二つの反射防止膜に関してシミュレートした。CDスウィングカーブは、パラメータ、例えばフォトレジスト膜厚または酸化物膜厚が変化した時のフォトレジストパターンの微少寸法の変動である。30nmマスクバイアスを有する6%ハーフトーン型コンタクトホールマスク、0.78NA及び0.80シグマ通常照明を想定して、最適化された単一層反射防止膜は、1.75のn及び0.57のkを有する60nm厚AZ(R)ArF−11(ニュージャージー州ソマービル在のAZ Electronic Materialsから入手可能)、及び二重層反射防止膜については、1.91のn及び0.67のkを有する52nm厚のLDB1上にコーティングされた1.70のn及び0.20のkを有する35nm厚UDB1であった。両反射防止膜オプションは、酸化物厚の変動を原因とするCDスウィングカーブを約2nm未満まで抑制した。しかし、フォトレジスト厚の変動を原因とするCDスウィングカーブは、これらの両ケース間で非常に異なっていた。単一層反射防止膜の場合は、フォトレジスト厚の変動に由来するCDスウィングは27nmであり、所望の値よりかなり大きい。二重層反射防止膜の場合には、フォトレジスト厚の変動に由来するCDスウィングは5nmであり、非常に望ましい結果であった。この結果は、n及びk値がケイ素基材上での使用に最適化された二重層反射防止膜系を用いて達成された。上層及び下層反射防止膜にいくらかより大きいk値、例えばそれぞれ0.3及び0.9のk値を有する二重層反射防止膜を使用すれば、酸化物基材上においてもより良好な反射率制御を達成することができる。
図1は、ドライリソグラフィ及び液浸リソグラフィにおける光の軌道を示す。 図2は、100nm 1:1ラインの場合について、フォトレジスト厚の変化に伴う微少寸法(CD)の変動を示す。 図3は、単層BARCの場合の微少寸法(CD)スウィングカーブの変動を示す。 図4は、単層及び二重層BARCの場合のCDスウィング振幅を示す。

Claims (20)

  1. a) 基材上に複数の有機反射防止膜の多重層スタックを形成する段階、
    b) 有機反射防止膜の前記多重層スタックの上層の上にフォトレジストの塗膜を形成する段階、
    c) フォトレジストを露光装置を用いて像様露光する段階、及び
    d) 現像剤で前記塗膜を現像する段階、
    を含む、フォトレジストの画像形成方法。
  2. 露光装置が、1を超える開口数を有するレンズを含むものである、請求項1の方法。
  3. 露光装置が液浸リソグラフィを使用するものである、請求項1または2の方法。
  4. 反射防止膜の前記多重層スタックが、下層及び上層の二つの層を含む、請求項1〜3のいずれか一つの方法。
  5. 前記塗膜スタック中の各層が、露光放射線の異なる吸収を有する、請求項1〜4のいずれか一つの方法。
  6. 前記多重スタックにおいて、下層が、上層よりも多くの放射線を吸収する、請求項1〜5のいずれか一つの方法。
  7. 下層が0.3を超える吸光値kを有する、請求項1〜6のいずれか一つの方法。
  8. 下層が1.2未満の吸光値kを有する、請求項1〜7のいずれか一つの方法。
  9. 上層が、0.05を超える吸光値kを有する、請求項1〜8のいずれか一つの方法。
  10. 上層が、0.4未満の吸光値kを有する、請求項1〜9のいずれか一つの方法。
  11. 反射防止膜の多重層スタックが、放射線の2%未満を反射する、請求項1〜10のいずれか一つの方法。
  12. 反射防止膜が硬化性ポリマーを含む、請求項1〜11のいずれか一つの方法。
  13. 反射防止膜がポリマー、架橋剤及び酸発生剤を含む、請求項12の方法。
  14. 酸発生剤が熱酸発生剤もしくは光酸発生剤である、請求項13の方法。
  15. 像様露光のための放射線が300nm未満である、請求項1〜14のいずれか一つの方法。
  16. 反射防止膜のうちの少なくとも一つが有機ケイ素化合物を含む、請求項1〜15のいずれか一つの方法。
  17. 反射防止膜が、スピンコート可能なものである、請求項1〜16のいずれか一つの方法。
  18. 基材が、ケイ素、金属表面で被覆されたケイ素基材、銅で被覆されたケイ素ウェハ、銅、アルミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、金属、ドーピングされた二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、ポリシリコン、セラミック、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウム、III/V族化合物及びこれらの混合物のうちの少なくとも一つから選択される、請求項1〜17のいずれか一つの方法。
  19. 反射防止膜のうちの一つが現像剤で現像される、請求項1〜18のいずれか一つの方法。
  20. 基材、その上にコーティングされた複数の有機反射防止膜の多重層スタック、及び有機反射防止膜の前記多重層スタックの上層の上にコーティングされたフォトレジストを含む、被覆された基材。
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