JP2007260306A - 医療用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】線状体の内部に形成された流路内に、液体を容易かつ確実に供給し得る医療用具を提供すること。
【解決手段】カテーテル1は、その内部の長手方向に沿って形成され、かつ先端部に開放する、液体を移送可能な流路4と、この流路4内の少なくとも先端部に収納され、液体を吸収して保持する機能を有する吸収剤5とを有するカテーテル本体2を有している。このカテーテル本体2は、流路4内に液体を注入したとき、吸収剤5が液体を吸収して膨潤することにより流路4を閉塞し、液体が流路4の先端から流出するのを防止するよう構成されている。また、吸収剤5は、液体を吸収することによりゲル化するものであるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用具に関するものである。
近年、医療において、例えば、カテーテルと呼ばれる細長い中空管状の医療用具を用いて様々な形態の治療が行われている。
このようなカテーテルでは、管壁の内部に形成された流路(ルーメン)内に、造影剤を注入して、造影下に生体内における先端位置を視認すること(例えば、特許文献1参照。)や、流路内に液体を注入して、先端部に設けられたバルーンを拡張させること(例えば、特許文献2参照。)等が行われることがある。
特許文献1には、流路がカテーテルの両端で開口しており、基端にコックを設け、このコックを閉じることにより、流路内に造影剤を保持する構成のカテーテルが開示されている。
しかしながら、かかる構成のカテーテルでは、コックの誤動作により、コックが開状態となると、先端から造影剤が生体内に流出することになる。また、コックが閉じられている時であっても、カテーテル先端の開口に血液等の体液が接触することで、造影剤が容易に生体内に流出することがある。これらの場合、造影剤の種類や濃度等によっては、患者に悪影響を及ぼすことがある。
一方、特許文献2には、流路が先端で閉塞しており、基端が分岐ハブの開口部に開口した構成のカテーテル(バルーンカテーテル)が開示されている。
しかしながら、かかる構成のカテーテルでは、流路の一端が閉塞しているため、流路内に十分な量の液体を注入する場合、例えば、分岐ハブの開口部に三方活栓の付いたシリンジを接続し、流路内へ液体を注入する操作と、流路内から気体を除去する操作とを繰り返し行わざるを得ず煩雑である。
特表2002−516132号公報 特開2000−107293号公報
本発明の目的は、線状体の内部に形成された流路内に、液体を容易かつ確実に供給し得る医療用具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(19)の本発明により達成される。
(1) 先端から生体内に挿入して使用される長尺な線状体を備える医療用具であって、
前記線状体は、その内部の長手方向に沿って形成され、かつ先端部に開放する、液体を移送可能な流路と、
該流路内の少なくとも先端部に収納され、前記液体を吸収して保持する機能を有する吸収剤とを有し、
前記流路内に前記液体を注入したとき、前記流路内の気体が前記液体と置換され、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することを特徴とする医療用具。
(2) 前記流路は、その先端部に前記気体を前記線状体外に排出する排出路を有し、
前記吸収剤は、前記液体を吸収して膨潤することにより前記排出路の少なくとも一部を閉塞し、前記液体が前記線状体外に流出するのを防止するよう構成されている上記(1)に記載の医療用具。
(3) 前記吸収剤は、前記液体を吸収することによりゲル化するものである上記(1)または(2)に記載の医療用具。
(4) 前記吸収剤は、1gあたり5g以上の前記液体を吸収するものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の医療用具。
(5) 前記吸収剤は、多孔質体で構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用具。
(6) 前記吸収剤を複数有し、
複数の前記吸収剤が、前記流路の長手方向に沿って、ほぼ一定の間隔で収納されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用具。
(7) 前記流路の少なくとも先端部は、前記線状体の全周にわたって形成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用具。
(8) 前記流路は、前記線状体の周方向の一部に形成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用具。
(9) 前記流路は、その先端部に横断面積が減少した横断面積減少部を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の医療用具。
(10) 最も先端側に位置する前記吸収剤は、前記横断面積減少部より基端側であって、前記横断面積減少部の近傍に収納されている上記(9)に記載の医療用具。
(11) 前記線状体は、内管と、該内管の外周側に設けられた外管とを備え、
前記流路は、前記内管と前記外管との間に形成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の医療用具。
(12) 前記流路は、その先端が前記内管の内腔に開放している上記(11)に記載の医療用具。
(13) 前記流路を閉塞し得る弁を備え、
該弁は、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することにより、前記流路を閉塞するよう構成されている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の医療用具。
(14) 前記吸収剤は、その一部が前記内管または前記外管に埋設されており、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することにより、前記吸収剤が埋設された箇所において、前記内管と前記外管とが密着して、前記流路を閉塞するよう構成されている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の医療用具。
(15) 前記線状体は、コア部と、該コア部の少なくとも先端側を覆うように設けられた被覆層とを備え、
前記流路は、前記コア部と前記被覆層との間に形成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の医療用具。
(16) さらに、前記線状体の基端側に設けられたハブを有し、
前記流路は、その基端側が前記ハブの側方に開放している上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の医療用具。
(17) 前記流路の内面の少なくとも一部に、イオン化することによりMRI造影性を示すイオン性物質が付与されており、
必要時に、前記流路内に前記イオン性物質を溶解し得る溶解液を注入して使用される上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の医療用具。
(18) 必要時に、造影性を示す液状の造影剤を注入して使用される上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の医療用具。
(19) 当該医療用具は、カテーテル、ガイドワイヤまたは針体である上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の医療用具。
本発明によれば、流路内に液体を注入した際に、この液体を容易かつ確実に先端部にまで供給することができる。
また、線状体の内部に形成された流路の少なくとも先端部に吸収剤が収納されているので、この吸収剤が液体を吸収して膨潤することにより流路を閉塞するため、流路の先端からの液体の流出を防止することができる。
以下、本発明の医療用具を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<カテーテル>
まず、本発明の医療用具をカテーテルに適用した場合について説明する。
<<第1実施形態>>
まず、カテーテルの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中のA−A線断面図(a)およびB−B線断面図(b)である。なお、以下では、説明の都合上、図1中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示すカテーテル1は、可撓性を有するカテーテル本体(長尺な線状体)2と、カテーテル本体2の基端側に設けられたハブ3とを有している。
カテーテル本体2は、先端から生体(例えば血管等の管状器官)内に挿入して使用される部位である。
このカテーテル本体2は、その内部の長手方向に沿って形成され、かつ先端部に開放する、液体を移送可能な流路4と、流路4の先端部に収納され、前記液体を吸収して保持する機能を有する吸収剤5とを有している。
カテーテル1は、必要時に、例えば、MRI造影性を示す液状の造影剤(以下、単に「MRI造影剤」と言う。)を流路4に注入して使用される。流路4内にMRI造影剤(液体)を注入すると、流路4内の気体(例えば空気等)がMRI造影剤と置換され、吸収剤5がMRI造影剤を吸収、膨潤することにより流路4内でMRI造影剤が保持されるので、カテーテル1を生体内に挿入する際に、MRI造影によりカテーテル本体2を視認することができ、その操作を容易かつ正確に行うことができる。また、必要時に、MRI造影剤を流路4内に供給(注入)するので、すなわち、流路4内(カテーテル本体2内)にMRI造影剤を収納した状態で保管しないので、カテーテル本体2とMRI造影剤とが長期接触することによるカテーテル本体2やMRI造影剤の変質・劣化等を好適に防止することができる。
ここで、MRI造影剤としては、例えば、ガドテル酸メグルミン、ガドテリドール、フェルモキシデス、クエン酸鉄アンモニウム、ガドペンテト酸メグルミン等を、所定の溶媒(例えば、注射用水等)に溶解したものが挙げられる。
以下では、必要時に、流路4内にMRI造影剤を注入する形態のカテーテル1を一例に説明する。
本実施形態のカテーテル本体2は、図1に示すように、内腔20を有する円管状の内管21と、この内管21の外周側に設けられた円管状の外管22とを有し、先端部において内管21と外管22とが吸収剤5を介して接合されている。
すなわち、本実施形態では、内管21と外管22との間に流路4が形成され、この流路4の先端部に吸収剤5が収納されている。
なお、カテーテル本体2の内腔20には、例えば、ガイドワイヤやカテーテル等の長尺物が挿通される。
内管21と外管22とは、図2に示すように、同心的に、かつ互いに離間して設けられている。これにより、内管21と外管22との間(カテーテル本体2の内部)に、カテーテル本体2の全周にわたって流路4が形成され、その横断面形状が円環状をなしている。また、吸収剤5は、円筒状をなしている。
吸収剤5が円筒状をなすことにより、MRI造影剤が流路4の先端からカテーテル本体2外に流出するのを確実に防止することができる。
内管21と外管22との隙間の幅(流路4の幅)は、特に限定されないが、0.05〜0.5mm程度であるのが好ましく、0.1〜0.3mm程度であるのがより好ましい。
一方、吸収剤5の長さは、特に限定されないが、0.3〜2mm程度であるのが好ましく、0.6〜1mm程度であるのがより好ましい。
本実施形態では、この吸収剤5は、ブロック状(または膜状)の多孔質体で構成されている。
ここで、多孔質体(多孔質部材)とは、隣接する空孔同士が連結した連続空孔を含むものであり、液体を吸収して膨潤する前には、気体の通過を許容するものである。すなわち、本実施形態では、多孔質体内に存在する連続空孔や吸収剤5と流路4の内面との間隙が、流路4内の気体をカテーテル本体2外に排出する排出路を構成している。
これにより、流路4内にMRI造影剤(液体)を注入したとき、流路4内の気体(例えば空気等)を排出路である多孔質体の連続空孔を介して、カテーテル本体2外に排出できるため、流路4内の圧力が高くなるのを防止することができる。このため、流路4の先端部にまで容易かつ確実にMRI造影剤を供給することができ、カテーテル1を生体内へ挿入する操作をより円滑に行うことができる。
この多孔質体は、液体を吸収する前の状態で、その空孔率が20〜80%程度であるのが好ましく、50〜70%程度であるのがより好ましい。これにより、気体の通過を十分に許容することができる。なお、空孔率が前記上限値を超えると、多孔質体の液体吸収能、流路4内に注入する液体の粘度等によっては、流路4内に注入した液体が多孔質体を介してカテーテル本体2外に漏出(流出)するおそれが高くなる。一方、空孔率が前記下限値未満であると、流路4内の気体を排出するのに時間を要すること、すなわち、流路4の先端部にまで液体を供給するのに時間を要することがある。
また、多孔質体は、液体を吸収する前の状態で、その平均孔径が5〜50μm程度であるのが好ましく、10〜20μm程度であるのがより好ましい。これにより、気体の通過を十分に許容することができる。なお、平均孔径が前記上限値を超えると、多孔質体の液体吸収能、流路4内に注入する液体の粘度等によっては、流路4内に注入した液体が多孔質体を介してカテーテル本体2外に漏出(流出)するおそれが高くなる。一方、平均孔径が前記下限値未満であると、流路4内の気体を排出するのに時間を要すること、すなわち、流路4の先端部にまで液体を供給するのに時間を要することがある。
このような吸収剤5は、MRI造影剤(液体)を吸収すると、膨潤して空孔や吸収剤5と流路4の内面との間隙(排出路)を閉塞する。すなわち、流路4が先端部において閉塞(遮断)される、これにより、MRI造影剤が流路4の先端から(排出路を介して)カテーテル本体2外に流出するのを防止することができる。そして、流路4内でMRI造影剤が保持されるので、カテーテル1を生体内に挿入する際に、MRI造影によりカテーテル本体2の先端部を視認することができ、その操作を容易かつ正確に行うことができる。
吸収剤5は、液体を吸収することにより単に膨潤するものであってもよいが、ゲル化し、体積が膨張するものであるのが好ましい。これにより、液体を吸収した際に、より確実に流路(排出路)4を閉塞することができる。
また、吸収剤5は、1gあたり5g以上の液体(例えば、注射用水等の水)を吸収するものであるのが好ましく、20g以上の液体を吸収するものであるのがより好ましい。かかる量の液体を吸収する吸収剤5は、体積(容積)変化率が極めて大きいため、液体を吸収した際に、より確実に流路4を閉塞することができる。
このような吸収剤5の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、でんぷん−アクリル二トリル、でんぷん−アクリル酸、でんぷん−アクリルアミド、でんぷん−ナトリウムアクリレートのようなアクリレート系のでんぷん(その加水分解物を含む)グラフト化物、部分ケン化したポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩系やアクリル酸−ビニルアルコール系重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロース系重合体、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、アルファー化でんぷん、アクリル系重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
さらに、多孔質体は、超音波造影性(超音波画像における視認性)を有するものが好ましい。これにより、流路4内にMRI造影剤を注入しない状態では、超音波画像によりカテーテル本体2の位置を確認することができる。すなわち、カテーテル1を生体内に挿入する際に、カテーテル本体2の位置を確認する方法として、MRI造影と超音波造影との2つの方法を場合に応じて使い分けることができる。
ここで、多孔質体は、多くの気泡を含むため、固相と気相とにおいて超音波の反射率が大きく異なり、固相−気相界面において超音波の反射が生じ易く、一般に超音波造影性を有するが、その構成材料、空孔率(気孔率)、平均孔径等の条件を適宜設定することにより、特に優れた超音波造影性を示すものとなる。
多孔質体で構成される吸収剤5を、内管21および外管22に対して固定する方法としては、例えば、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
なお、多孔質体の形態としては、例えば、スポンジ状、網目(複数の線材を織った織布)状、細孔板(複数の貫通孔が形成された板体)状、不織布状、コイル状等が挙げられる。
内管21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリイミド、フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
特に、内管21の構成材料としては、摩擦抵抗の小さい材料(低摩擦材料)を用いるのが好ましい、これにより、ガイドワイヤやカテーテル等の長尺物を、カテーテル本体2の内腔20へ挿入する操作や、内腔20から引き抜く操作等を容易かつ確実に行うことができるようになる。
かかる低摩擦材料としては、例えば、フッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等が挙げられる。
また、内管21の内面には、シリコーン樹脂等による被膜を形成するようにしてもよい。これにより、内管21の内面は、摩擦力がさらに低減される。
以上のような内管21の寸法は、特に限定されないが、それぞれ、例えば、次のように設定される。
内管21の外径は、0.5〜3.1mm程度であるのが好ましく、1.0〜2.4mm程度であるのがより好ましい。
内管21の内径は、0.4〜2.9mm程度であるのが好ましく、0.9〜2.2mm程度であるのがより好ましい。
内管21の長さは、150〜3000mm程度であるのが好ましく、500〜1500mm程度であるのがより好ましい。
外管22の構成材料としては、前記内管21で挙げた材料と同様のものを用いることができる。
また、外管22の外面の少なくとも一部(好ましくは、ハブ3から露出する部分)には、親水化処理が施されていてもよい。これにより、カテーテル本体2の外面が、血液や生理食塩水等の液体に接触した際に潤滑性が発現し、カテーテル本体2の摩擦抵抗が減少して、摺動性が一段と向上して、特に蛇行した血管等の管状器官への挿入操作がより容易となる。
この親水化処理は、例えば、プラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理の他、界面活性剤、水溶性シリコン、親水性高分子材料の付与(塗布)等により行うことができる。
ここで、親水性高分子材料としては、特に限定されないが、例えば、セルロース系高分子物質(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース等)、ポリエチレンオキサイド系高分子物質(例えば、ポリエチレングリコール等)、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、アクリルアミド−グリシジルメタクリレート共重合体等)、水溶性ナイロン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、このような親水性高分子材料を用いて、外管22自体を構成するようにしてもよい。この場合、外管22の外面への親水化処理を省略することもできる。
以上のような外管22の寸法は、特に限定されないが、それぞれ、例えば、次のように設定される。
外管22の外径は、0.7〜3.4mm程度であるのが好ましく、1.3〜2.7mm程度であるのがより好ましい。
外管22の内径は、0.6〜3.3mm程度であるのが好ましく、1.2〜2.6mm程度であるのがより好ましい。
外管22の長さは、150〜3000mm程度であるのが好ましく、500〜1500mm程度であるのがより好ましい。
なお、吸収剤5と内管21との間や、吸収剤5と外管22との間に、X線不透過性材料で構成したリング状(円環状)またはフィラメント状のX線不透過性マーカー(放射線不透過性マーカー)を設けるようにしてもよい。これにより、流路4内にMRI造影剤を注入しない状態では、X線画像によりカテーテル本体2の位置を確認することができる。すなわち、カテーテル1を生体内に挿入する際に、カテーテル本体2の位置を確認する方法として、MRI造影とX線造影との2つの方法を場合に応じて使い分けることができる。
このようなX線不透過性材料としては、例えば、金、白金、タングステン、イリジウムまたはこれらを含む合金のような金属材料、酸化ビスマス、硫酸バリウムのような金属酸化物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このようなカテーテル本体2の先端部は、外径が先端方向に向かって縮径している。換言すれば、その角が切り取られたような形状(テーパ形状)をなしている。これにより、カテーテル本体2を血管等の生体内に挿入する際に、穿刺抵抗を低下させることができ、挿入をより円滑に行うことができる。また、血管内壁へダメージを与えることも防止することができる。このようなことから、カテーテル本体2の挿入の操作性および安全性を向上させることができる。
カテーテル本体2の基端側には、第1のポートと第2のポート(サイドポート)とを備え、全体形状がY字状をなすハブ3が設けられている。術者は、このハブ3を把持することにより、カテーテル1を容易に操作(押し込み、ねじり等)することができる。
ハブ3は、内管21の基端部に固定された内管ハブ31と、外管22の基端部に固定された外管ハブ32とを有し、これらが接合されて構成されている。
内管ハブ31は、ほぼ円筒状の部材で構成されている。
内管ハブ31は、その先端部において内径が拡径した先端側拡径部311を有している。先端側拡径部311の内径は、内管21の外径とほぼ等しく設定されている。
この先端側拡径部311に、内管21の基端部が挿入され、内管21が内管ハブ31に対して固定(固着)されている。これにより、内管ハブ31の内腔と、内管21(カテーテル本体2)の内腔20とが連通している。
内管21の内管ハブ31に対する固定の方法としては、例えば、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
一方、内管ハブ31は、その基端部において内径が拡径した基端側拡径部312を有しており、この基端側拡径部312がハブ3の第1のポートを構成している。
この基端側拡径部(第1のポート)312を介して、カテーテル本体2の内腔20内に、ガイドワイヤやカテーテル等の長尺物が挿入される。
また、内管ハブ31は、その先端部において外径が縮径した内管ハブ側接続部313を有している。この内管ハブ側接続部313が、後述する外管ハブ32の外管ハブ側接続部323内に挿入される。
外管ハブ32は、ほぼ円筒状の部材で構成されている。
外管ハブ32は、その先端部において内径が拡径した先端側拡径部321を有している。先端側拡径部321の内径は、外管22の外径とほぼ等しく設定されている。
この先端側拡径部321に、外管22の基端部が挿入され、外管22が外管ハブ32に対して固定(固着)されている。
外管22の外管ハブ32に対する固定の方法としては、例えば、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
外管ハブ32の基端部側方には、筒状の突出部322が突出形成されている。この突出部322は、その内腔が外管ハブ32の内腔と連通しており、ハブ3の第2のポート(サイドポート)を構成している。
また、外管ハブ32は、その基端部に外管ハブ側接続部323を有している。この外管ハブ側接続部323に、前述した内管ハブ31の内管ハブ側接続部313が挿入され、これにより、内管ハブ31と外管ハブ32とが液密に接合されている。
外管ハブ32の内管ハブ31に対する固定の方法としては、例えば、嵌合、カシメ、螺合、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。なお、これらの方法を組み合わせてもよい。
また、内管ハブ31と外管ハブ32とは、射出成形等により予め一体的に形成されたものであってもよい。
また、外管ハブ32の内径は、内管21の外径より大きく、かつ外管22の外径より小さく(またはほぼ等しく)設定されており、図1に示すように、外管ハブ32と内管21との間には、空間30が形成(確保)されている。
この空間30は、その先端側において、カテーテル本体2の流路4に連通し、その基端側において突出部(第2のポート)322の内腔に連通している。換言すれば、カテーテル本体2の流路4は、その基端側が突出部322においてハブ3の側方に開放している。これにより、突出部322を介して、MRI造影剤をカテーテル本体2の流路4内に注入できるようになっている。
このような構成により、カテーテル本体2の内腔20内に、ガイドワイヤやカテーテル等の長尺物を挿入・抜去する部位(第1のポート)と、MRI造影剤を収納したシリンジ等が接続される部位(第2のポート)とを分けることができるようになる。これにより、カテーテル本体2に対する前記長尺物の挿入・抜去操作と、カテーテル本体2(流路4内)に液体を供給する操作とを、それぞれ独立して行うことができ、カテーテル1の操作性をより向上させることができる。
このようなハブ(Y型分岐コネクタ)3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレンのような硬質な樹脂材料、各種金属材料、各種プラスチック材料等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、カテーテル1の使用時には、第2のポートの基端部には、図示しない逆止弁や多方活栓等が装着される。これにより、カテーテル本体2の流路4内に供給したMRI造影剤(液体)が、ハブ3側からカテーテル1外に流出するのを防止することができる。
このようなカテーテル1では、カテーテル本体2の流路4のほぼ全体に、MRI造影剤を供給することにより、カテーテル本体2のほぼ全体にMRI造影性を付与することができる。また、流路4のほぼ全体に、MRI造影剤を供給した後、流路4内のMRI造影剤を第2のポートから吸引して除去することにより、吸収剤5のみにMRI造影剤が吸収、保持された状態となり、カテーテル本体2の先端部に選択的なMRI造影性を付与することもできる。
<<第2実施形態>>
次に、カテーテルの第2実施形態について説明する。
図3は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第2実施形態の先端部を示す縦断面図であり、(a)は吸収剤が液体を吸収する前の状態を示し、(b)は吸収剤が液体を吸収した後の状態を示す。なお、以下では、図3中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
以下、第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態では、流路4の構成、および吸収剤5の配設位置が異なり、それ以外は、前記第1実施形態と同様である。
すなわち、図3に示すカテーテル本体2は、流路4がその先端部に横断面積が減少した横断面積減少部41を有しており、そして、この横断面積減少部41より基端側であって、横断面積減少部41の近傍に吸収剤5が収納されている(図3(a)参照)。
また、吸収剤5は、円筒状をなしており、その内径が内管21の外径より大きく設定されており、内管21との間に空間(空隙)51が形成されている。
このようなカテーテル1では、流路4内にMRI造影剤を注入すると、流路4内の気体は、空間51および横断面積減少部41を介して、カテーテル本体2外に排出される。そして、MRI造影剤が流路4の先端部に到達して、流路4内がMRI造影剤で置換される。そして、MRI造影剤が吸収剤5に接触すると、吸収剤5がMRI造影剤を吸収することにより膨潤して内管21の外面に密着する。これにより、膨潤した吸収剤5により流路4(空間51)が閉塞され、その結果、MRI造影剤が流路4の先端から流出するのが防止される(図3(b)参照)。
また、横断面積減少部41の基端側近傍に吸収剤5が収納されていることにより、カテーテル本体2のより先端に近い位置にまで、MRI造影剤を注入することができる。
このような構成によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
なお、かかる構成の場合(第3〜第5実施形態も同様)、吸収剤5には、例えば粒状や塊状(ペレット状)のものを用いることもできる。
吸収剤5として粒状のものを用いる場合、その平均粒径は、20〜300μm程度であるのが好ましく、50〜150μm程度であるのがより好ましい。
<<第3実施形態>>
次に、カテーテルの第3実施形態について説明する。
図4は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第3実施形態の先端部を示す縦断面図であり、(a)は吸収剤が液体を吸収する前の状態を示し、(b)は吸収剤が液体を吸収した後の状態を示す。なお、以下では、図4中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
以下、第3実施形態について説明するが、前記第1および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態では、流路4が先端で開放する位置が異なり、それ以外は、前記第2実施形態と同様である。
すなわち、図4に示すカテーテル本体2は、流路4の先端が内腔20に開放しており、先端部において内管21と外管22とが接合されている。
一般に、カテーテル1は、カテーテル本体2内にガイドワイヤやカテーテル等の長尺物を挿入した状態で使用される。このため、流路4の先端が内腔20に開放していると、この長尺物により流路4の先端が覆われ、流路4内に体液が侵入し難くなる。これにより、吸収剤5が吸収、保持したMRI造影剤が体液により薄まる(希釈される)ことが防止され、カテーテル本体2をより確実に視認することができる。
また、カテーテル本体2の先端部において、内管21と外管22とが接合されているので、カテーテル本体2を例えば血管等の生体内に挿入した際に、先端部が血管の管壁に触れて、内管21の先端部や外管22の先端部が反り返ることを防止して、患者の苦痛が増大するのを防止することができる。
このような構成によっても、前記第1および第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
<<第4実施形態>>
次に、カテーテルの第4実施形態について説明する。
図5は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第4実施形態の先端部を示す縦断面図であり、(a)は吸収剤が液体を吸収する前の状態を示し、(b)は吸収剤が液体を吸収した後の状態を示す。なお、以下では、図5中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
以下、第4実施形態について説明するが、前記第1および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態では、吸収剤5の配設位置が異なり、それ以外は、前記第2実施形態と同様である。
すなわち、図5に示すカテーテル本体2は、吸収剤5の先端部が外管22の横断面積減少部41の外周側の部分に埋設されている。これにより、外管22の一部が吸収剤5の内側に位置している。この部分は、円環状の薄肉部を形成し、応力が付与されると、容易に変形する易変形部221を構成する。
かかる構成により、吸収剤5がMRI造影剤を吸収して膨潤すると、易変形部211が内管21に向かって変形して内管21と外管22とが密着し、流路4(空間51)が閉塞される(図5(b)参照)。
すなわち、本実施形態では、この易変形部221が、吸収剤5がMRI造影剤(液体)を吸収して膨潤することにより、流路(排出路)4を閉塞し得る弁を構成する。
このような構成によっても、前記第1および第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
特に、第4実施形態では、吸収剤5が膨潤することのみならず、内管21と外管22とが密着することにより、流路4が閉塞されるため、MRI造影剤が流路4の先端から流出するのをより確実に防止することができる。また、体液が横断面積減少部41を介して流路4内に侵入することも確実に防止することができる。
なお、吸収剤5は、外管22に代えて、内管21に埋設するようにしてもよく、内管21および外管22の双方に埋設するようにしてもよい。
<<第5実施形態>>
図6は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第5実施形態の先端部を示す縦断面図、図7は、図6中のC−C線断面図である。なお、以下では、図6中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
以下、第5実施形態について説明するが、前記第1および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態では、流路4および吸収剤5の構成が異なり、それ以外は、前記第2実施形態と同様である。
すなわち、図6に示すカテーテル本体2は、流路4が外管22の内面に長手方向に沿って形成された溝と、内管21の外面とで画成されており、一直線状をなしている。なお、図示の構成では、溝の縁部の形状は、ほぼU字状をなしているが、これに限定されず、例えば、半円状、コ字状、V字状等であってもよい。
また、流路4の横断面積減少部41の近傍には、円柱状の吸収剤5が収納されており、内管21との間に空間(空隙)51が形成されている。
このような構成によっても、前記第1および第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
特に、第5実施形態では、内管21と外管22との接触面積を増大させることができるため、カテーテル本体2の機械的強度の向上を図る(剛性を高める)ことができ、さらに、カテーテル本体2の先端へのトルク伝達性を高めることができる。
また、流路4がカテーテル本体2の周方向の一部に形成されるため、流路4にMRI造影性を付与することにより、生体内においてカテーテル本体2に生じた捩れの程度を視認(確認)することもできる。
また、流路4のほぼ全体に、MRI造影剤を供給した後、流路4内のMRI造影剤を第2のポートから吸引して除去することにより、吸収剤5のみにMRI造影剤を吸収、保持させて、カテーテル本体2の先端部に選択的なMRI造影性を付与する場合、流路4内に残存するMRI造影剤の量をより少量とすることができる。このため、カテーテル本体2の先端部により選択的なMRI造影性を付与することができる。
<<第6実施形態>>
図8は、本発明の医療用具を適用したカテーテルの第6実施形態の先端部を示す縦断面図である。なお、以下では、図8中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
以下、第6実施形態について説明するが、前記第1および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第6実施形態では、吸収剤5の配設個数が異なり、それ以外は、前記第2実施形態と同様である。
すなわち、図8に示すカテーテル本体2は、吸収剤5を複数有し、複数の吸収剤5が流路4の長手方向に沿って、ほぼ一定の間隔で収納(配設)されている。
第6実施形態では、流路4のほぼ全体に、MRI造影剤を供給した後、流路4内のMRI造影剤を第2のポートから吸引して除去することにより、各吸収剤5のみにMRI造影剤が吸収、保持される。したがって、カテーテル本体2を生体内に挿入したとき、各吸収剤5の部分を目盛り(マーカ)として機能させることができる。
この場合、先端側の吸収剤5の液体吸収能が、基端側の吸収剤5の液体吸収能より高くなるようにするのが好ましい。これにより、流路4の先端部にまで確実にMRI造影剤を供給(注入)することができる。
吸収剤5の液体吸収能を異ならせる方法としては、例えば、構成材料(吸水性材料)の選択、空孔率の設定、平均孔径の設定、吸収剤5中の吸水性材料の含有量の設定等、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
このような構成によっても、前記第1および第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、カテーテル1は、前記第1〜第6実施形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、以上の各実施形態で示したカテーテル1では、カテーテル本体2の内部(管壁の内部)、すなわち、内管21と外管22との間に、補強部材を設置(埋設)するようにしてもよい。これにより、カテーテル1におけるトルク伝達性、押し込み性、耐キンク性、追従性等が向上し、カテーテル本体2を生体(例えば血管等)内へ挿入する際の操作性が向上するとともに、流路4の内圧(液圧)が高まった際の耐圧性が向上する。
この場合、補強部材は、好ましくはカテーテル本体2のほぼ全長にわたって配設するが、カテーテル本体2の先端部には、配設しないのが好ましい。これにより、カテーテル本体2の先端部の柔軟性を十分に確保することができ、生体内への挿入時の追従性、安全性を確保することができる。
また、補強部材は、その少なくとも一部が内管21の外面、または外管22の内面に埋入するよう配設するのが好ましい。
このような補強部材としては、網状またはコイル状に形成された線材で構成されたものが好ましい。このような補強部材は、線材の構成材料、線径、配設密度(網目の大きさやコイルの巻き数等に依存する)等の条件を適宜選択することにより、容易に、補強部材の強度を所望の強度に調整することができる。
線材の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、タングステン、Ti、Ni−Ti系合金等の金属材料や、高密度ポリエチレン、アラミド、ケブラー等の強化樹脂繊維、炭素繊維等が挙げられる。
なお、線材の構成材料として、タングステン等のX線不透過性材料を選択すれば、カテーテル本体2のほぼ全長にわたってX線造影性を付与することができる。
また、線材の線径は、特に限定されないが、3〜100μm程度であるのが好ましく、20〜60μm程度であるのがより好ましい。
<ガイドワイヤ>
次に、本発明の医療用具をガイドワイヤに適用した場合について説明する。
図9は、本発明の医療用具を適用したガイドワイヤの実施形態を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図9中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
以下、ガイドワイヤについて説明するが、前記第1実施形態のカテーテル1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図9に示すガイドワイヤ100は、可撓性を有するガイドワイヤ本体(長尺な線状体)200と、ガイドワイヤ本体200の基端側に設けられたガイドワイヤ本体200と脱着可能なハブ300とを有している。
ガイドワイヤ本体200は、先端から生体(例えば血管等の管状器官)内に挿入して使用される部位である。
このガイドワイヤ本体200は、その内部の長手方向に沿って形成され、かつ先端部に先端開口2021で開放する、液体を移送可能な流路400と、流路400の先端部に収納され、前記液体を吸収して保持する機能を有する吸収剤500とを有している。
本実施形態のガイドワイヤ本体200は、図9に示すように、横断面形状が円形の線状をなすコア部(芯材)201と、このコア部201の少なくとも先端側(本実施形態では、全体)を覆うように設けられた被覆層202とで構成されている。
コア部201と被覆層202とは、図9に示すように、それらの主たる部分が同心的に、かつ互いに離間して設けられており、基端部において接合部2000において接合(固定)されている。これにより、ガイドワイヤ本体2の接合部2000より先端側において、コア部201と被覆層202との間(ガイドワイヤ本体200の内部)に流路400が形成されている。
この流路400は、その主たる部分がガイドワイヤ本体の全周にわたって形成され、その横断面形状が円環状をなしているが、ガイドワイヤ本体200の先端部において合流して、一体となっている。
コア部201は、柔軟性または弾性を有する線材で構成されている。
本実施形態では、コア部201は、その外径が一定である部分と、外径が先端方向へ向かって漸減している部分(外径漸減部)とを有する。後者は、1箇所でも2箇所以上でもよく、図示の実施形態では、1箇所の外径漸減部(テーパ部)2011を有している。
このような外径漸減部2011を有することにより、コア部201の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ本体200は、先端部に良好な柔軟性を得て、血管への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
図示の構成では、外径漸減部2011は、コア部201の長手方向の一部(先端部)に形成されているが、コア部201の全体が外径漸減部を構成していてもよい。また、外径漸減部2011のテーパ角度(外径の減少率)は、コア部201長手方向に沿って一定でも、長手方向に沿って変化する部位があってもよい。例えば、テーパ角度(外径の減少率)が比較的大きい箇所と比較的小さい箇所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。
コア部201の外径漸減部2011より基端側の部分は、その外径がコア部201の基端付近まで一定となっている。
コア部201の構成材料は、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、Ti、Ni−Ti系合金、タングステンなどの各種金属材料を使用することができる。
なお、コア部201は、その先端部(外径漸減部2011)の構成材料と、それより基端側の構成材料とに、それぞれ異なる材料を用いるようにしてもよい。
このコア部201(ガイドワイヤ本体200)の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましく、1500〜3000mm程度であるのがより好ましい。
コア部201(外径漸減部2011を除く)の外径は、特に限定されないが、0.3〜1.0mm程度であるのが好ましく、0.4〜0.8mm程度であるのがより好ましい。
このコア部201を覆うように被覆層202が設けられ、被覆層202は、基端部の接合部2000においてコア部201に固定(接合)されている。
この被覆層202は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、ガイドワイヤ本体200の摩擦(摺動抵抗)を低減し、摺動性を向上させることによってガイドワイヤ100の操作性を向上させることがある。
なお、被覆層202のコア部201に対する固定の方法としては、例えば、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
また、コア部201の基端部外面(表面)には、被覆層202の密着性を向上するための処理(粗面加工、化学処理、熱処理等)を施したり、被覆層202の密着性を向上し得る中間層を設けたりすることもできる。
この被覆層202の先端には、先端開口2021が、基端側には、側方に開口する側孔2023が形成されており、この先端開口2021および側孔2023において流路400がカテーテル本体2外に開放している。
被覆層202は、前記第1実施形態のカテーテル1で説明した外管22と同様の構成とすることができる。
被覆層202内(流路400)の先端部には、被覆層202とコア部201との双方に接触し、先端開口2021を塞ぐように、吸収剤(ブロック状の多孔質体)500が設けられている。この吸収剤500をコア部201および被覆層202と接合することにより、被覆層202を先端側において、コア部201に固定することができる。
なお、吸収剤500は、前記第1実施形態のカテーテル1で説明した吸収剤5と同様の構成とすることができる。
また、ガイドワイヤ本体200の先端部は、丸みを帯びた形状をなしている。これにより、ガイドワイヤ本体200を血管等の生体内に挿入する際に、穿刺抵抗を低下させることができ、挿入をより円滑に行うことができる。また、血管内壁へダメージを与えることも防止することができる。このようなことから、ガイドワイヤ本体200の挿入の操作性および患者の安全性を向上させることができる。
ガイドワイヤ本体200の基端側には、サイドポートを備えるガイドワイヤ本体200と脱着可能なハブ300が設けられている。術者は、このハブ300を把持することにより、ガイドワイヤ100を容易に操作(押し込み、ねじり等)することができる。
ハブ300は、ハブ本体301と、ハブ本体301の先端部および基端部に、それぞれ設けられた先端側蓋体302および基端側蓋体303とを有し、これらが螺合により固定されて構成されている。
ハブ本体301は、ほぼ円筒状の部材で構成されている。
ハブ本体301の長手方向の中央部には、筒状の突出部3011が側方に向かって突出形成されている。この突出部3011は、その内腔がハブ本体301の内腔と連通しており、ハブ300のサイドポートを構成している。
この突出部3011は、ガイドワイヤ本体200をハブ300に固定した状態で、被覆層202に形成された側孔2023と対向配置される。これにより、ガイドワイヤ本体200の流路400は、その基端側が突出部3011においてハブ300の側方に開放し、この突出部3011を介して、MRI造影剤をガイドワイヤ本体200の流路400内に注入できるようになっている。また、突出部3011を介して、流路400内のMRI造影剤を吸引することも可能である。さらに、突出部3011には、逆止弁や多方活栓(図示せず)等を装着することも可能である。
また、ハブ本体301の内面には、長手方向に所定の間隔をあけて、1対のリング状の凸部3012、3013が突出形成されている。各凸部3012、3013は、それぞれ、ハブ本体301に後述する弁体304、305を挿入した際に、各弁体304、305が必要以上に内側に移動するのを防止する機能(位置決め機能)を有する。
先端側蓋体302は、ほぼ円柱状の部材で構成され、そのほぼ中央部には、厚さ方向(図9中左右方向)に貫通する貫通孔3021が形成されている。この貫通孔3021には、ガイドワイヤ本体200が挿通される。
先端側蓋体302の基端面には、円環状(リング状)の凹部3022が凹没形成されている。そして、凹部3022の外周側には、ネジ山が設けられており、ハブ本体301の先端側に設けられたネジ溝と螺合している。
また、先端側蓋体302の先端側には、外方に向かって円環状のフランジ3023が突出形成されている。
一方、基端側蓋体303は、ほぼ円柱状の部材で構成され、そのほぼ中央部には、厚さ方向(図9中左右方向)に貫通する貫通孔3031が形成されている。この貫通孔3031には、ガイドワイヤ本体200が挿通される。
基端側蓋体303の先端面には、円環状(リング状)の凹部3032が凹没形成されている。そして、凹部3032の外周側には、ネジ山が設けられており、ハブ本体301の基端側に設けられたネジ溝と螺合している。
また、基端側蓋体303の基端側には、外方に向かって円環状のフランジ3033が突出形成されている。このフランジ3033と、前述した先端側蓋体302のフランジ3023とを把持し、先端側蓋体302および基端側蓋体303を、ハブ本体301に対して所定の方向に回転させることにより、弁体304、305が内側に圧迫されて、弁体304、305の内径が収縮する。これにより、ガイドワイヤ本体200をハブ300に固定することが可能である。
また、フランジ3023、3033を把持し、先端側蓋体302および基端側蓋体303を、ハブ本体301に対して、前記と逆の方向に回転させることにより、弁体304、305の圧迫が解除されて、弁体304、305の内径が拡大する。これにより、ガイドワイヤ本体200をハブ300から取り外すことが可能である。
ハブ300の構成材料には、前記第1実施形態のカテーテル1で説明したハブ3で挙げた材料と同様のものを用いることができる。
また、ハブ本体301内の先端側と基端側とには、それぞれ弁体304、305が設けられている。
各弁体304、305は、それぞれ、ほぼ円柱状の部材で構成され、そのほぼ中央部には、厚さ方向(図9中左右方向)に貫通する貫通孔3041、3051が形成されている。各貫通孔3041、3051には、それぞれ、ガイドワイヤ本体200が挿通される。
各弁体304、305は、それぞれ、弾性材料で構成されている。したがって、前述の通り、フランジ3023、3033を把持し、先端側蓋体302および基端側蓋体303を、ハブ本体301に対して所定の方向に回転させることにより、各貫通孔3041、3051が収縮し、弁体304、305がガイドワイヤ本体200の外面に密着して、ガイドワイヤ本体200をハブ30に固定することが可能である。また、この状態で、ハブ300内のMRI造影剤が供給される空間(液溜まり)3000の液密性が確保される。
このような弾性材料としては、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
以上のようなガイドワイヤ100には、前記第2〜第6実施形態のカテーテル1の任意の1以上の構成(特徴)を組み合わせてもよい。
なお、前記各実施形態では、流路4、400内に、MRI造影剤(MRI造影性を示す液状の造影剤)を注入(供給)して使用する形態について説明したが、流路4、400内には、X線造影性を示す液状の造影剤(X線造影剤)を注入して使用するようにしてもよい。
この場合、X線造影剤には、例えば、前述したX線不透過性材料(放射線不透過性材料)で構成された粒子を、所定の分散媒(例えば、注射用水等)に分散したものが好適に使用される。
また、流路4、400の内面の少なくとも一部あるいは吸収剤5、500に、イオン化することによりMRI造影性を示す物質を付与しておき、必要時に、流路4、400内に前記物質を溶解し得る溶解液を注入して使用する形態としてもよい。
この場合、前記物質と溶解液との組み合わせとしては、例えば、クエン酸鉄アンモニウムと注射用水との組み合わせ、ガドペンテト酸メグルミンと注射用水との組み合わせ等が挙げられる。
以上、本発明の医療用具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、医療用具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前記実施形態では、本発明の医療用具をカテーテルおよびガイドワイヤに適用した場合を代表に説明したが、本発明の医療用具は、例えば、バルーンカテーテル、留置カテーテル、留置針(針体)、イントロデューサーシースおよびダイレーター等に適用することができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
A.カテーテルの製造
(実施例)
図3に示すカテーテルを製造した。なお、各部の仕様は、以下に示す通りである。
1.カテーテル本体
1−1.内管
構成材料:ポリエチレン
内径 :1.8mm
外径 :2.0mm
長さ :1000mm
1−2.外管
構成材料:ポリエステル系熱可塑性エラストマー
内径 :2.3mm
外径 :2.6mm
長さ :980mm
1−3.吸収剤
構成材料:でんぷん−アクリル二トリル
吸収剤を収納した範囲(長さ):1.0mm
形状 :粒状
平均粒径:75μm(水を吸収する前の状態)
2.ハブ
構成材料:ポリカーボネート
なお、流路の容積は、約1.0mLであった。また、吸収剤は、1gあたり20g以上の水を吸収してゲル化するものを用いた。
(比較例)
吸収剤を省略して、内管と外管とを先端部においてエポキシ系接着剤で接合した以外は、前記実施例と同様にしてカテーテルを製造した。
B.評価
実施例および比較例で製造したカテーテルのサイドポートに、それぞれMRI造影剤を収納したシリンジの先端部を接続し、カテーテルの空間内にMRI造影剤(ゲルベ社製、「マグネスコープシリンジ」)を注入した。
その結果、実施例のカテーテルでは、シリンジの押し子を移動させる1回の操作で、MRIを流路の先端部(液体収納空間)まで十分に注入することができた。また、MRI造影剤の流出は、確認されなかった。
これに対して、比較例のカテーテルでは、流路の先端部までMRI造影剤を注入するのに、シリンジからのMRI造影剤の注入操作、および他のシリンジを用いて流路内の空気の除去操作を繰り返し行う必要があった。
また、MRI造影下において、流路内に充填されたMRI造影剤の状態を確認したところ、実施例のカテーテルでは、流路内に均一にMRI造影剤が注入されていた。
これに対して、比較例のカテーテルでは、流路内に空気が残存する箇所が確認された。すなわちMRI造影剤の注入が不均一であった。
また、図1、図4、図5、図6および図8に示すカテーテル、図9に示すガイドワイヤを製造し、前記と同様にして、流路内にMRI造影剤を注入したところ、前記と同様の結果が得られた。
本発明の医療用具を適用したカテーテルの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1中のA−A線断面図(a)およびB−B線断面図(b)である。 本発明の医療用具を適用したカテーテルの第2実施形態の先端部を示す縦断面図である。 本発明の医療用具を適用したカテーテルの第3実施形態の先端部を示す縦断面図である。 本発明の医療用具を適用したカテーテルの第4実施形態の先端部を示す縦断面図である。 本発明の医療用具を適用したカテーテルの第5実施形態の先端部を示す縦断面図である。 図6中のC−C線断面図である。 本発明の医療用具を適用したカテーテルの第6実施形態の先端部を示す縦断面図である。 本発明の医療用具を適用したガイドワイヤの実施形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 カテーテル
2 カテーテル本体
20 内腔
21 内管
22 外管
221 易変形部
3 ハブ
30 空間
31 内管ハブ
311 先端側拡径部
312 基端側拡径部
313 内管ハブ側接続部
32 外管ハブ
321 先端側拡径部
322 突出部
323 外管ハブ側接続部
4 流路
41 横断面積減少部
5 吸収剤
51 空間
100 ガイドワイヤ
200 ガイドワイヤ本体
2000 接合部
201 コア部
2011 外径漸減部
202 被覆層
2021 先端開口
2023 側孔
300 ハブ
3000 空間
301 ハブ本体
3011 突出部
3012、3013 凸部
302 先端側蓋体
3021 貫通孔
3022 凹部
3023 フランジ
303 基端側蓋体
3031 貫通孔
3032 凹部
3033 フランジ
304、305 弁体
3041、3051 貫通孔
400 流路
500 吸収剤

Claims (19)

  1. 先端から生体内に挿入して使用される長尺な線状体を備える医療用具であって、
    前記線状体は、その内部の長手方向に沿って形成され、かつ先端部に開放する、液体を移送可能な流路と、
    該流路内の少なくとも先端部に収納され、前記液体を吸収して保持する機能を有する吸収剤とを有し、
    前記流路内に前記液体を注入したとき、前記流路内の気体が前記液体と置換され、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することを特徴とする医療用具。
  2. 前記流路は、その先端部に前記気体を前記線状体外に排出する排出路を有し、
    前記吸収剤は、前記液体を吸収して膨潤することにより前記排出路の少なくとも一部を閉塞し、前記液体が前記線状体外に流出するのを防止するよう構成されている請求項1に記載の医療用具。
  3. 前記吸収剤は、前記液体を吸収することによりゲル化するものである請求項1または2に記載の医療用具。
  4. 前記吸収剤は、1gあたり5g以上の前記液体を吸収するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用具。
  5. 前記吸収剤は、多孔質体で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用具。
  6. 前記吸収剤を複数有し、
    複数の前記吸収剤が、前記流路の長手方向に沿って、ほぼ一定の間隔で収納されている請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用具。
  7. 前記流路の少なくとも先端部は、前記線状体の全周にわたって形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用具。
  8. 前記流路は、前記線状体の周方向の一部に形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用具。
  9. 前記流路は、その先端部に横断面積が減少した横断面積減少部を有する請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用具。
  10. 最も先端側に位置する前記吸収剤は、前記横断面積減少部より基端側であって、前記横断面積減少部の近傍に収納されている請求項9に記載の医療用具。
  11. 前記線状体は、内管と、該内管の外周側に設けられた外管とを備え、
    前記流路は、前記内管と前記外管との間に形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の医療用具。
  12. 前記流路は、その先端が前記内管の内腔に開放している請求項11に記載の医療用具。
  13. 前記流路を閉塞し得る弁を備え、
    該弁は、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することにより、前記流路を閉塞するよう構成されている請求項1ないし12のいずれかに記載の医療用具。
  14. 前記吸収剤は、その一部が前記内管または前記外管に埋設されており、前記吸収剤が前記液体を吸収して膨潤することにより、前記吸収剤が埋設された箇所において、前記内管と前記外管とが密着して、前記流路を閉塞するよう構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載の医療用具。
  15. 前記線状体は、コア部と、該コア部の少なくとも先端側を覆うように設けられた被覆層とを備え、
    前記流路は、前記コア部と前記被覆層との間に形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の医療用具。
  16. さらに、前記線状体の基端側に設けられたハブを有し、
    前記流路は、その基端側が前記ハブの側方に開放している請求項1ないし15のいずれかに記載の医療用具。
  17. 前記流路の内面の少なくとも一部に、イオン化することによりMRI造影性を示すイオン性物質が付与されており、
    必要時に、前記流路内に前記イオン性物質を溶解し得る溶解液を注入して使用される請求項1ないし16のいずれかに記載の医療用具。
  18. 必要時に、造影性を示す液状の造影剤を注入して使用される請求項1ないし16のいずれかに記載の医療用具。
  19. 当該医療用具は、カテーテル、ガイドワイヤまたは針体である請求項1ないし18のいずれかに記載の医療用具。
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