JP2016150170A - イントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット - Google Patents

イントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット Download PDF

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Abstract

【課題】例えばカテーテルを用いた手技を円滑に行うことができるイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットを提供すること。
【解決手段】イントロデューサシース1は、管状のシースチューブ2と、シースチューブ2の基端部に設けられた筒状のハブ本体31と、ハブ本体31の外周部に設けられ、医療用管体が着脱自在に接続される接続ポート32とを有するハブ3と、医療用管体が接続ポート32から離脱した離脱状態で接続ポート32を液密的に封止するキャップ4とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、イントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットに関する。
近年、医療において、カテーテルと呼ばれる細長い中空管状の医療器具を用いて様々な形態の治療が行われている。
このような治療法としては、カテーテルの長尺性を利用して、直接、患部(病変部)に薬剤を投与する方法、加圧によって拡張するバルーンを先端に取り付けたカテーテルを用いて血管内の狭窄部を押し広げて開く方法、先端部にカッターが取り付けられたカテーテルを用いて患部を削り取って開く方法、逆にカテーテルを用いて動脈瘤や出血箇所あるいは栄養血管に詰め物をして閉じる方法等がある。
また、血管内の狭窄部を開口した状態に維持するために、側面が網目状になっている管形状をしたステントを、カテーテルを用いて血管内に埋め込んで留置する治療方法がある。
このようなカテーテルを血管に挿入する一つの手段として、イントロデューサシースを用いたセルジンガー法という血管確保の方法がある。
イントロデューサシースは、シースチューブと、シースチューブの基端部に設けられたハブとを有している。また、ハブは、外周部から突出形成された接続ポートを有し、接続ポートには、サイドチューブが固定されている。
上記セルシンガー法では、留置針のような穿刺針を、経皮的に血管に穿刺し、穿刺針の内管に後端からガイドワイヤを挿入する。次に、穿刺針を抜き取り、ガイドワイヤに沿って、イントロデューサシースのシースチューブを経皮的に挿入する。このとき、シースチューブの挿入に先立って、サイドチューブを介して、例えば、生理食塩水等を注入してプライミングを行っておく。そして、イントロデューサシースの挿入が完了したら、ガイドワイヤをイントロデューサシースから抜き取り、イントロデューサシースにカテーテルを挿入し、治療を行う。
しかしながら、ガイドワイヤをイントロデューサシースから抜去するときや、イントロデューサシースにカテーテルを導入するときや、カテーテル治療を行うとき等、接続ポートに固定されているサイドチューブが手技の邪魔になることがある。このため、手技の効率が低下するおそれがある。
特開2011−212417号公報
本発明の目的は、例えばカテーテルを用いた手技を円滑に行うことができるイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 管状のシースチューブと、
前記シースチューブの基端部に設けられた筒状のハブ本体と、前記ハブ本体の外周部に設けられ、医療用管体が着脱自在に接続される接続ポートとを有するハブと、
前記接続ポートを液密的に封止する封止部とを備えることを特徴とするイントロデューサシース。
(2) 前記接続ポートは、流体が通過する流路を有し、
前記封止部は、前記流路に設けられ、前記医療用管体が前記接続ポートに接続された接続状態で開き、該接続状態から前記医療用管体が解除された離脱状態で閉じる弁体で構成されている上記(1)に記載のイントロデューサシース。
(3) 上記(1)または(2)に記載のイントロデューサシースと、
前記接続ポートに着脱自在に装着され、その装着状態で前記ハブと連通する医療用管体とを備えることを特徴とするイントロデューサシースセット。
(4) 前記医療用管体は、前記接続ポートに接続する側の端部に設けられたコネクタ部と、該コネクタ部の反対側の端部に設けられた三方活栓と、前記コネクタ部と該三方活栓とを接続する医療用チューブからなる上記(3)に記載のイントロデューサシースセット。
(5) 前記医療用管体は、前記医療用チューブと前記コネクタ部とが回転自在に装着されている上記(4)に記載のイントロデューサシースセット。
(6) 前記医療用チューブは、前記コネクタ部側に連結部を有し、該連結部の外周に沿って同心円状の溝部が設けられていることを特徴とする上記(4)または(5)に記載のイントロデューサシースセット。
(7) 前記コネクタ部は、前記接続ポートに接続する側の反対側に前記医療用チューブを受け入れる装着部を有し、該装着部はその内表面に前記溝部に入り込む凸部を有していることを特徴とする上記(6)に記載のイントロデューサシースセット。
(8) 互いに長さが異なる複数の前記医療用管体を有し、
前記複数の医療用管体は、それらのうちのいずれか1つが選択的に前記接続ポートに装着される上記(7)に記載のイントロデューサシースセット。
本発明によれば、医療用管体が着脱自在になっているため、例えばカテーテルを操作するときに、医療用管体を離脱状態としておくことにより、医療用管体が手技の邪魔になることを防止することができる。よって、カテーテルを用いた手技を円滑に行うことができる。
また、離脱状態では、封止部によって、医療用管体が接続されている接続ポートが封止される。これにより、例えば、プライミングで用いた生理食塩水や血液等が接続ポートから流出するのを防止することができる。よって、気泡が生体内に入るのを防止することができ、その結果、カテーテルを用いた手技を安全に行うことができる。
本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット(第1実施形態)を示す側面図である。 図1に示すイントロデューサシースが備えるハブの拡大断面図である。 図1に示すイントロデューサシースが備えるハブの拡大断面図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。 本発明のイントロデューサシース(第2実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第2実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第3実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第3実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第4実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第4実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)に対し、サイドチューブを接続状態にする手順を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)について、サイドチューブの接続状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)に対し、サイドチューブを離脱状態にする手順を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)について、サイドチューブの離脱状態を示す拡大断面図である。 本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット(第6実施形態)を示す側面図である。
以下、本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット(第1実施形態)を示す側面図である。図2は、図1に示すイントロデューサシースが備えるハブの拡大断面図である。図3は、図1に示すイントロデューサシースが備えるハブの拡大断面図である。図4は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図5は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図6は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図7は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図8は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図9は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。図10は、図1に示すイントロデューサシースの使用方法を説明するための図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3(図11〜図21についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」、左側を「左」または「左方」、右側を「右」または「右方」と言う。また、イントロデューサシースにおいて、シースチューブ側を「先端」と言い、その反対側(ハブ側)を「基端」とも言う。
本発明のイントロデューサシース1は、血管に留置して使用され、その内部に、例えばカテーテル、ガイドワイヤ等の医療用の長尺体を挿通して血管内に導入するものである。また、図1に示すように、イントロデューサシース1とサイドチューブ(医療用管体)5とでイントロデューサシースセット10が構成されている。
図1〜図3に示すように、イントロデューサシース1は、シースチューブ2と、ハブ3と、キャップ4とを有している。
図1〜図3に示すシースチューブ2は、経皮的に血管に導入されるものである。このシースチューブ2は、前記長尺体が挿通可能な内腔部20を有している。また、シースチューブ2は、可撓性を有しているが、生体内に挿入した際に、内腔部20を十分に維持することができる程度に硬質である。
シースチューブ2の構成材料としては、柔軟な樹脂材料を用いることができるが、特に、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ナイロン66のようなポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレートのようなポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を主とするものが好ましい。
これらのものは、特に、摩擦抵抗の小さい材料(低摩擦材料)であるため、かかる材料でシースチューブ2を構成することにより、ダイレータやカテーテルの内腔部20へ挿入する操作や、内腔部20から引き抜く操作等を容易かつ確実に行うことができるようになる。
このような構成材料には、X線不透過性材料(放射線不透過性材料)で構成される粒子を含有してもよい。これにより、X線透視下でのシースチューブ2の視認性が向上する。このようなX線不透過性材料としては、例えば、酸化ビスマス、硫酸バリウム等が挙げられる。
また、シースチューブ2の内面には、シリコン樹脂等による被膜を形成するようにしてもよい。これにより、シースチューブ2の内面は、摩擦力がさらに低減される。
また、シースチューブ2の外面および内面には、親水化処理が施されているのが好ましい。これにより、シースチューブ2の外面が、血液や生理食塩水等の液体に接触した際に潤滑性が発現し、シースチューブ2の摩擦抵抗が減少して、摺動性が一段と向上することで、蛇行した血管への挿入操作がより容易となる。
この親水化処理は、例えば、プラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理の他、界面活性剤、水溶性シリコン、親水性高分子材料の付与(塗布)等により行うことができる。
また、上記親水性高分子材料としては、特に限定されないが、例えば、セルロース系高分子物質(例えばヒドロキシプロピルセルロース)、ポリエチレンオキサイド系高分子物質(例えばポリエチレングリコール)、無水マレイン酸系高分子物質(例えばメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えばアクリルアミド−グリシジルメタクリレート共重合体)、水溶性ナイロン等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、シースチューブ2の先端部21は、先端方向に向かって縮径したテーパ状をなしている。これにより、内部に挿入・セットされたダイレータ(図示せず)との境界部における段差が小さくなる。よって、血管に挿入する際の穿刺抵抗が小さくなり、シースチューブ2の血管への導入(血管の確保)が容易となる。
このようなシースチューブ2の基端部22は、ハブ3に固定されている。
ハブ3は、略円筒状をなすハブ本体31と、ハブ本体31の外周部に突出形成されたサイドポート(接続ポート)32と、弁体33とを有している。
ハブ本体31は、内腔部30を有している。内腔部30は、シースチューブ2の内腔部20と連通している。
サイドポート32は、円筒状をなし、その中心軸がハブ本体31の中心軸と直交する向きで設けられている。また、サイドポート32の内側は、内腔部30から分岐した分岐流路320となっている。
また、サイドポート32は、その内径がハブ本体31から遠ざかるに従って拡径したテーパ部321を有している。また、サイドポート32は、外周部に雄ネジ部322が形成されている。
図2および図3に示すように、ハブ本体31の内側でかつ基端開口付近には、弁体33が設けられている。弁体33は、円形の膜状(円盤状)をなす部材で構成され、その外周部がハブ本体31の内面に対して液密に固定されている。これにより、弁体33は、ハブ本体31の基端から血液等の液体の漏出を防止することができる。
弁体33の構造としては、例えば、図2および図3に示すような、一方の面(上側の面)にのみ到達するスリットと、他方の面(下側の面)にのみ到達するスリットとが形成され、かつ、これらが内部において部分的に交差しているものが挙げられる。
このような弁体33の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
このようなハブ3(弁体33を除く)の構成材料としては、特に限定されないが、硬質樹脂のような硬質材料が好適である。硬質樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等が挙げられる。
図1〜図3に示すように、サイドポート32には、サイドチューブ5が着脱自在に装着される。
図1に示すように、サイドチューブ5は、サイドチューブ本体51と、コネクタ52と、三方活栓53とを有している。
サイドチューブ本体51は、可撓性を有し、シースチューブ2よりも軟質である。このサイドチューブ5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂を用いることができる。サイドチューブ本体51には、三方活栓53の他端側に連結部511が形成されている。連結部511は、サイドチューブ本体51よりも硬質な部材で構成され、サイドチューブ本体と熱融着や溶接等により一体成型されている。また、連結部511の外周部には、リング状の溝512が設けられている。
サイドチューブ5の右端外周部に位置するコネクタ52は連結部511と同様の硬質な部材で構成されている。コネクタ52は、略円筒状の内側部521と、内側部521の外周側に同心的に設けられた略筒状の外側部522とを有している。
内側部521は、右側に向って外径が漸減するテーパ部523を有している。テーパ部523は、サイドチューブ5をハブ3に接続した接続状態で、サイドポート32のテーパ部321と嵌合する部分である。
外側部522は、その内周部に雌ネジ部524が形成されている。この雌ネジ部524は、サイドポート32の雄ネジ部322と螺合する。これにより、接続状態を確実に維持することができる。また、雌ネジ部524と雄ネジ部322との螺合を解除させることにより、接続状態から離脱状態にすることができる。このように、サイドチューブ5は、イントロデューサシース1に対して着脱自在に接続される。
コネクタ52は、サイドチューブ本体51を装着する装着部525を有している。装着部525は、筒状をなしており、その内周面には、連結部511が有する溝512に入り込むリング状のリブ526が設けられている。これにより、装着部525と連結部511とは、それぞれそれらの軸回りに相対的に回転自在となる。すなわち、連結部511と装着部525とは、空回りする。その結果、装着部525と連結部511とは、それらの軸方向に相対的に移動することが防止され、装着部525から連結部511が抜けることを確実に防止できる。さらに、サイドチューブ本体51が捻じれるとその捻じれを解消しようとして、サイドチューブ本体51が捻じれと反対方向に回転することでサイドチューブ本体51や三方活栓等が手技の邪魔になるが、そのような不具合も確実に回避することができる。
三方活栓53は、サイドチューブ本体51の連結部511の他端部に装着されている。この三方活栓53の所定のポートからサイドチューブ5を介してイントロデューサシース1内に、例えば生理食塩水のような液体を注入してプライミングを行うことができる。
図1および図3に示すキャップ4は、サイドチューブ5がハブ3から離脱した離脱状態で、サイドポート32に装着される。また、キャップ4を装着した状態では、キャップ4は、サイドポート32の開口部32aを覆って、サイドポート32を液密的に封止する封止部として機能する。
また、キャップ4の内周部には、雌ネジ部40が形成されている。この雌ネジ部40は、サイドポート32の雄ネジ部322と螺合する。これにより、封止状態を確実に維持することができる。なお、雌ネジ部40と雄ネジ部322との螺合を解除することにより、キャップ4をサイドポート32から外すことができる。
このようなイントロデューサシース1によれば、サイドチューブ5をハブ3に接続する際、コネクタ52を回転させながらサイドポート32へ螺合させたとしても、コネクタ52が有する装着部525は、連結部511に対して空回りする。これにより、装着部525の回転力が、連結部511を介してサイドチューブ本体51に伝達されるのが防止される。よって、コネクタ52を回転操作した場合に、サイドチューブ本体51が不用意に捻じれることを防止することができる。また、サイドチューブ5の接続状態で、サイドチューブ5を介して、例えば生理食塩水をイントロデューサシース1に注入してプライミングを行うことができる。そして、その後に、イントロデューサシース1を生体内に挿入・留置し、その留置状態で、サイドチューブ5をイントロデューサシース1から離脱させることができる。これにより、離脱状態のまま、カテーテルをイントロデューサシース1内に挿入したり、抜去したりすることができる。よって、カテーテルの操作を、従来のようにサイドチューブ5がサイドポート32に固定された状態のまま行う場合に比べて、サイドチューブ5が術者の手に引っ掛かったり邪魔になったりするのを確実に防止することができる。よって、カテーテルを用いた手技を円滑に行うことができる。
また、離脱状態でサイドポート32にキャップ4を装着することにより、サイドポート32を液密的に封止することができる。よって、生理食塩水や血液等、イントロデューサシース1内の液体がサイドポート32から外方に漏出するのを防止することができる。その結果、安全に手技を行うことができる。
次に、イントロデューサシース1の使用方法(手技)について説明する。以下では、一例として、イントロデューサシース1を、橈骨動脈200からカテーテル治療を行うために用いた場合について説明する。このカテーテル治療としては、例えば、カテーテルを介して、直接、患部(病変部)に薬剤を投与する治療、加圧によって拡張するバルーンを先端に取り付けたカテーテルを用いて血管内の狭窄部を押し広げて開く治療、先端部にカッターが取り付けられたカテーテルを用いて患部を削り取って開く治療、逆にカテーテルを用いて動脈瘤や出血箇所あるいは栄養血管に詰め物をして閉じる治療等が挙げられる。
まず、[手順1]で用いる穿刺針6と、[手順3]で用いるガイドワイヤ7と、[手順4]で用いるダイレータ8と、[手順7]で用いるカテーテル9について簡単に説明する。図4および図5に示すように、穿刺針6は、先端が鋭利な中空針で構成されている。この穿刺針6の内径は、特に限定されないが、ガイドワイヤ7を十分に挿通し得る程度とされる。また、穿刺針6は、内管61と外管62とで構成された二重管構造をなしている。内管61と外管62とは、それらの長手方向に沿ってスライド可能になっている。
図5〜図7に示すように、ガイドワイヤ7は、イントロデューサシース1やカテーテル9を生体内に挿入するのに先立って用いられる医療用長尺体である。ガイドワイヤ7は、例えば、主に超弾性合金で構成されたワイヤ本体が樹脂材料によって被覆されたものである。
図7に示すように、ダイレータ8は、管状のダイレータ本体81と、ダイレータ本体81の基端部に設けられた筒状のハブ82とを有している。ダイレータ本体81は、シースチューブ2よりも剛性が高い。これにより、ダイレータ8は、ダイレータ本体81をイントロデューサシース1に挿入して組立てた組立状態で、シースチューブ2を内側から補強するスタイレットとして機能する。また、ハブ82は、ダイレータ本体81のイントロデューサシース1への挿入限界を規制する規制部として機能する。
また、ダイレータ本体81の先端部は、先端側に向って外径が漸減するテーパ部となっている。ダイレータ本体81は、組立状態では、その先端部がシースチューブ2の先端開口から突出している。これにより、シースチューブ2とガイドワイヤ7との段差を埋めることができる(図7参照)。
カテーテル9は、チューブ状をなし、シースチューブ2よりも長い医療用長尺体である。このカテーテル9をイントロデューサシース1を介して生体内に挿入して、上述したような治療を行うことができる(図10参照)。
[手順1]
まず、図4に示すように、穿刺針6を用いて、生体表面100から橈骨動脈200を穿刺する。穿刺針6の基端開口から血液のフラッシュバックが確認されたら、針先が橈骨動脈200を穿刺したことが分かる。
[手順2]
そして、図5に示すように、内管61を外管62から抜去して、外管62にガイドワイヤ7を挿通していく。この挿通は、ガイドワイヤ7が外管62の先端から突出して、ガイドワイヤ7が橈骨動脈200内に位置するまで行われる。
[手順3]
次に、図6に示すように、外管62をガイドワイヤ7に対して矢印A方向に引き抜いて、ガイドワイヤ7のみを生体内に留置した状態とする。
[手順4]
次に、図7に示すように、イントロデューサシース1とダイレータ8とを組立てた組立体をガイドワイヤ7に挿通していく。なお、この挿通に先立って、イントロデューサシース1とダイレータ8とにプライミングを行う。イントロデューサシース1のプライミングは、サイドチューブ5を介して行われる。
[手順5]
図7に示すように、イントロデューサシース1の途中までが橈骨動脈200内に挿入されたら、イントロデューサシース1からガイドワイヤ7とダイレータ8とを一括して抜去する。これにより、図8に示すように、生体内にイントロデューサシース1のみが留置された状態となる。
[手順6]
そして、図9に示すように、サイドチューブ5をサイドポート32から離脱させて、サイドポート32にキャップ4を装着する。これにより、サイドポート32は、液密的に封止される。また、キャップ4とサイドポート32とは、螺合している。これにより、例えば、イントロデューサシース1内の内圧が高まったとしても、キャップ4の装着状態を確実に維持することができる。
[手順7]
そして、図10に示すように、イントロデューサシース1を介してカテーテル9を橈骨動脈内に挿入して、所定の治療を行う。このとき、カテーテル9の操作は、サイドチューブ5がイントロデューサシース1から離脱した離脱状態で行うことができる。これにより、図10中二点鎖線で示すように、左手300または右手400に絡まったりして、その操作を阻害するのを確実に防止することができる。よって、カテーテル9を用いた手技を円滑に行うことができる。
さらに、イントロデューサシース1によれば、離脱状態でカテーテル9の操作を行うことができるので、カテーテル9の操作中に、サイドチューブ5の重みでイントロデューサシース1が回転するのも防止することができる。
また、左手300でハブ3を把持したとき、サイドチューブ5が離脱状態となっているため、安定的に把持することができる。その結果、さらに安全にカテーテル9の操作を行うことができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明のイントロデューサシース(第2実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。図12は、本発明のイントロデューサシース(第2実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明のイントロデューサシースの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、封止部の構成が異なること以外は前述の第1実施形態と略同様である。
図11および図12に示すように、イントロデューサシース1Aでは、サイドポート32の分岐流路320内に封止部としての弁体4Aが設けられている。
弁体4Aは、膜状をなす弾性体で構成されている。弁体4Aは、図2および図3に示す弁体33と同様に、一方の面(図11中左側の面)にのみ到達するスリット42と、他方の面(図11中右側の面)にのみ到達するスリット43とが形成され、かつ、これらが内部において部分的に交差しているものである。
図11に示すように、離脱状態では、弁体4Aは閉じており(閉状態)、分岐流路320を封止している。一方、図12に示すように、接続状態では、スリット42、43にサイドチューブ5の内側部521が挿入される。このとき、スリット42、43は、それぞれ押し広げられて開く(開状態)。これにより、接続状態でサイドチューブ5と分岐流路320とが連通する。
なお、図12に示す接続状態から、サイドチューブ5を抜去して離脱状態とすると、弁体4A自身の弾性力によって、図11に示すようにスリット42、43が閉じる。すなわち、弁体4Aの自己閉塞性によって、分岐流路320は、封止される。
このように本実施形態によれば、第1実施形態でのキャップ4を省略することができる。よって、第1実施形態での手順[6]におけるキャップ4を装着する手間を省略することができる。よって、手技をより円滑に行うことができる。さらに、接続状態から離脱状態とすると、自然に分岐流路320が封止されるため、安全な手技を確実に行うことができる。
<第3実施形態>
図13は、本発明のイントロデューサシース(第3実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。図14は、本発明のイントロデューサシース(第3実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明のイントロデューサシースの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、封止部の構成が異なること以外は前述の第2実施形態と略同様である。
図13および図14に示すように、イントロデューサシース1Bでは、サイドポート32の内側構造は、開口側(図13および図14中左側)から順に、テーパ部323、収納部324および縮径部325に分けることができる。
テーパ部323は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、サイドチューブ5のコネクタ52と嵌合する部分である。
収納部324は、内径がテーパ部323の最小内径よりも大きく、弁体4Bが収納されている部分である。
縮径部325は、内径が急峻に縮径した部分である。この縮径部325は、後述のコイルバネ45の右端部と当接してコイルバネ45のバネ座として機能する。
図13および図14に示すように、イントロデューサシース1Bの弁体4Bは、収納部324内に配置されている。弁体4Bは、栓体44と、付勢部材としてのコイルバネ45とを有している。
栓体44は、分岐流路320のうち、テーパ部323を封止し得るものである。栓体44は、横断面形状が十字状の十字状部441と、円板部442とを有している。栓体44は、左側から十字状部441、円板部442の順となる向きで配置されている。
図13に示すように、十字状部441は、サイドチューブ5の離脱状態では、テーパ部323内に入り込む。また、この状態では、円板部442の表側の面(左側の面)442aが、テーパ部323と収納部324との境界部の段差327と当接し、分岐流路320は封止される。
図13および図14に示すように、円板部442の裏面(右側の面)には、コイルバネ45の左端部が固定されている。コイルバネ45は、右から左に向って外径および内径が漸減した形状をなしている。このコイルバネ45は、その中心軸が分岐流路320の長手方向に沿う向きで、圧縮された状態で配置されている。これにより、栓体44は、コイルバネ45の付勢力によって左側、すなわち、開口部32a側に押しつけられた状態となっている。この状態では、十字状部441は、テーパ部323内に入り込んだ状態となっている。
このような栓体44は、図13に示すサイドチューブ5の離脱状態では、コイルバネ45の付勢力によって栓体44がテーパ部323と収納部324との境界部を封止し、その封止状態が維持される。
一方、図14に示すサイドチューブ5の接続状態では、サイドチューブ本体51は、コイルバネ45の付勢力に抗して、栓体44を右側に移動させる。このとき、サイドチューブ本体51が当接している部分は、栓体44の十字状部441となる。このため、テーパ部323と収納部324との境界部における栓体44の封止状態が解除される。よって、サイドチューブ本体51と分岐流路320とを連通させることができる。
また、サイドチューブ5を図14に示す接続状態から図13に示す離脱状態にしたとき、栓体44は、コイルバネ45の付勢力によって、左側に移動して分岐流路320を封止する。
なお、前述したように、十字状部441の左端部は、サイドチューブ5の接続状態または離脱状態を問わず、常にテーパ部323内に位置している。すなわち、サイドチューブ5が挿入限界に達したとしても十字状部441の左端部が収納部324に入り込むことが防止されている。よって、図13および図14中の左右方向に確実に移動することができる。よって、サイドチューブ5の離脱状態では、十字状部441の表側の面442aと段差327が確実に当接する。その結果、サイドチューブ5の離脱状態では、分岐流路320を確実に封止することができる。
このような弁体4Bによれば第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第1実施形態および第2実施形態で説明したスリット弁では、その構成材料等にもよるが、接続状態が比較的長時間持続された場合には、スリットが開きっぱなしの時間が長くなり、スリットの自己閉塞性が低下する可能性がある。この場合、サイドチューブ5を接続状態から離脱状態としても分岐流路320の封止が不十分になる可能性があるが、本実施形態によれば、スリットが省略されているため、上記不具合を確実に回避することができる。
<第4実施形態>
図15は、本発明のイントロデューサシース(第4実施形態)の離脱状態を示す拡大断面図である。図16は、本発明のイントロデューサシース(第4実施形態)の接続状態を示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明のイントロデューサシースの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、封止部の構成が異なること以外は前述の第2実施形態および第3実施形態と略同様である。
図15および図16に示すように、本実施形態では、サイドチューブ5の内側部521は、外側部522よりも突出した突出部527を有している。
また、図15および図16に示すように、イントロデューサシース1Cでは、サイドポート32は、弁体4Cが設置される設置部326を有している。設置部326は、内周部が接続ポートの径方向に凹没し、かつ、外周部がサイドポート32の径方向に突出形成されている。
また、図15および図16に示すように、弁体4Cは、栓体46と、バネ47とを有している。
栓体46は、円柱を斜めに切断した形状のブロック状をなし、傾斜面461を有している。栓体46は、傾斜面461が開口部に臨む向きで配置されている。
バネ47は、圧縮状態で設置部326内に配置されている。このため、バネ47は、図中下側に向って栓体46を付勢する。
図15に示すように、サイドチューブ5の離脱状態では、バネ47が栓体46を下側に押圧し、栓体46の頂部462が対向する壁面に押しつけられる。これにより、栓体46は、分岐流路320を封止し、その状態が維持される。
一方、図16に示すサイドチューブ5の接続状態では、突出部527がバネ47の付勢力に抗して、栓体46を上側に押し上げた状態となる。これにより、サイドチューブ本体51と分岐流路320とが連通する。なお、サイドチューブ5を離脱状態から接続状態へとするとき、まず、突出部527が傾斜面461に当接する。この当接状態のままサイドチューブ5をさらに押し込んでいくと、その押し込む力は、傾斜面461によって、バネ47を押し返す力に変わる。これにより、サイドチューブ5をサイドポート32に押し込むという簡単な操作で、サイドチューブ本体51と分岐流路320とを連通させることができる。
また、サイドチューブ5を図16に示す接続状態から図15に示す離脱状態としたとき、栓体46は、バネ47の付勢力によって、下に移動して分岐流路320を封止する。
このような弁体4Cによれば、第4実施形態でのサイドポート32の形状を簡素にすることができる。よって、イントロデューサシース1Cを容易に製造することができる。
<第5実施形態>
図17は、本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)に対し、サイドチューブを接続状態にする手順を示す拡大断面図である。図18は、本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)について、サイドチューブの接続状態を示す拡大断面図である。図19は、本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)に対し、サイドチューブを離脱状態にする手順を示す拡大断面図である。図20は、本発明のイントロデューサシース(第5実施形態)について、サイドチューブの離脱状態を示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明のイントロデューサシースの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、封止部の構成が異なること以外は前述の第2実施形態および第3実施形態と略同様である。なお、本実施形態では、第1実施形態〜第4実施形態における外側部522(図1、図2、図11、図12、図14、図16参照)が省略されている。
図17〜図20に示すように、イントロデューサシース1Dでは、サイドポート32は、接続ポート本体34と、接続ポート本体34の開口部付近に設けられた操作部材35とを有している。
操作部材35は、筒状をなしており、内筒351と外筒352とで構成されている。内筒351と外筒352とは、それぞれそれらの軸回りに相対的に回転することができる。すなわち、内筒351と外筒352とは、空回りする。
内筒351の内周部には、テーパ部321が設けられている。また、内筒351の外周部には、リング状の溝353が設けられている。
外筒352の内周部には、溝353に入り込むリング状のリブ354が設けられている。これにより、内筒351と外筒352とは、それらの軸方向に相対的に移動するのが禁止されている。すなわち、内筒351が外筒352から抜けるのが防止されている。
また、外筒352の接続ポート本体34とは反対側サイドチューブ5の接続側の開口部付近には、外側に向って突出したフランジ355が形成されている。これにより、術者が操作部材35を操作しやすくすることができる。
また、接続ポート本体34の開口部付近の内周部には、雌ネジ部(維持部)341が設けられている。そして、外筒352には、その軸方向に沿って接続ポート本体34の雌ネジ部(維持部)341と螺合する雄ネジ部356が設けられてある。これにより、接続ポート本体34に対して外筒352を回転させることにより、外筒352が接続ポート本体34に対して、図17〜図20中に示すように、左右方向に移動することができる。
また、図17〜図20に示すように、弁体4Dは、リング状の弾性体で構成されている。この弁体4Dは、外力を付与しない自然状態では、内径が広がっている。例えばサイドポート32の内径と同じである。
図17は、サイドチューブ5の離脱状態を示す図である。このとき、弁体4Dは、操作部材35によって右側に押圧されており、内径が潰されている。このため、分岐流路320は、封止されている。このサイドチューブ5の離脱状態を接続状態とするには、まず、図18および図19に示すように、サイドチューブ5のコネクタ52を内筒351内に嵌合させる。そして、フランジ355をつまんで操作部材35を図18中矢印B方向に回転させる。これにより、操作部材35は、左側に移動する。この移動により、弁体4Dの押圧が解除される。よって、弁体4Dは、自然状態に戻り、内径が広がる。例えばサイドポート32の内径と略同じになる。その結果、分岐流路320は開放され、サイドチューブ5とサイドポート32とが連通する。
このサイドチューブ5の接続状態を再度離脱状態とするには、操作部材35を前記とは逆に、すなわち、図19中矢印C方向に回転させる。これにより、操作部材35が右側に移動し、弁体4Dを押圧する。よって、弁体4Dの内径が潰れて分岐流路320が封止される。そして、分岐流路320を封止した後に、サイドチューブ5を操作部材35から離脱させる。
このように本実施形態によれば、簡単にサイドチューブ5の離脱状態と接続状態とを切り替えることができる。特に、上記のように弁体4Dが閉じた状態でサイドチューブ5の抜き差しを行うことができる。よって、効率的かつ安全に手技を行うことができる。
<第6実施形態>
図21は、本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセット(第6実施形態)を示す側面図である。
以下、この図を参照して本発明のイントロデューサシースセットについて説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、サイドチューブの本数が異なること以外は前述の第1実施形態と略同様である。
図21に示すように、イントロデューサシースセット10Aは、複数本(本実施形態では、3本)のサイドチューブ5A、5B、5Cを有している。
サイドチューブ5A〜5Cは、互いに長さが異なっている。サイドチューブ5Aは、サイドチューブ5A〜5Cのうちで最も長い。サイドチューブ5Bは、サイドチューブ5Aよりも短く、サイドチューブ5Cよりも長い。サイドチューブ5Cは、サイドチューブ5A〜5Cのうちで最も短い。
イントロデューサシースセット10Aでは、これらサイドチューブ5A〜5Cのうちのいずれか一本を選択的にサイドポート32に接続することができる。
例えば、臨床現場において患者になされる治療や診断方法に応じて、手技の妨げにならないように最適な長さのサイドチューブを使用することができる。例えば、接続状態において、イントロデューサシース1から遠い位置で三方活栓53を操作したい場合には、サイドチューブ5Aを用いるのが好ましい。前記とは逆に、例えば、イントロデューサシース1から近い位置で三方活栓53を操作したい場合には、サイドチューブ5Cを用いるのが好ましい。また、例えば、これらの中間の位置で三方活栓53を操作したい場合には、サイドチューブ5Bを用いるのが好ましい。
このように、イントロデューサシースセット10Aによれば、用途に応じて適切な長さのサイドチューブ5A〜5Cを選択的に用いることができる。よって、サイドチューブの接続状態においても手技を円滑に行うことができる。
以上、本発明のイントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、イントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
なお、前記各実施形態では、イントロデューサシースおよびイントロデューサシースセットは、橈骨動脈に挿入して使用した場合について説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、右大腿動脈、右上腕動脈等に挿入して使用することもできる。
また、前記各実施形態では、イントロデューサシースに設けられたサイドポート(接続ポート)は、シースチューブの基端側に設けられたハブ本体の外周部から突出形成されているものを示したが、本発明の実施形態はこれに限定されず、ハブ本体内側に形成されていても良い。
また、前記各実施形態では、一方の面にのみ到達するスリットと、他方の面にのみ到達するスリットとが形成され、かつ、これらが内部において部分的に交差しているものや、逆止弁を例に挙げて説明したが、本発明では、これに限定されず、例えば、Y字スリットを有するものまたはそれを多数枚重ねたものや、十文字状や一文字状のスリットを有するダックビル弁、その他公知の弁体を用いることもできる。
また、前記第5実施形態では、外側部が省略されているが、本発明ではこれに限定されず、外側部が設けられていてもよい。
また、前記第6実施形態では、イントロデューサシースセットは、3本のサイドチューブを有しているが、本発明ではこれに限定されず、例えば、2本または4本以上のサイドチューブを有していてもよい。
10、10A イントロデューサシースセット
1、1A、1B、1C、1D イントロデューサシース
2 シースチューブ
20 内腔部
21 先端部
22 基端部
3 ハブ
30 内腔部
31 ハブ本体
32 サイドポート
32a 開口部
320 分岐流路
321 テーパ部
322 雄ネジ部
323 テーパ部
324 収納部
325 縮径部
326 設置部
327 段差
33 弁体
34 接続ポート本体
35 操作部材
351 内筒
352 外筒
353 溝
354 リブ
355 フランジ
356 雄ネジ部
4 キャップ
4A、4B、4C、4D 弁体
40 雌ネジ部
42 スリット
43 スリット
44 栓体
441 十字状部
442 円板部
442a 面
45 コイルバネ
46 栓体
461 傾斜面
462 頂部
47 バネ
5、5A、5B、5C サイドチューブ
51 サイドチューブ本体
511 連結部
512 溝
52 コネクタ
521 内側部
522 外側部
523 テーパ部
524 雌ネジ部
525 装着部
526 リブ
527 突出部
53 三方活栓
6 穿刺針
61 内管
62 外管
7 ガイドワイヤ
8 ダイレータ
81 ダイレータ本体
82 ハブ
9 カテーテル
100 生体表面
200 橈骨動脈
300 左手
400 右手

Claims (8)

  1. 管状のシースチューブと、
    前記シースチューブの基端部に設けられた筒状のハブ本体と、前記ハブ本体の外周部に設けられ、医療用管体が着脱自在に接続される接続ポートとを有するハブと、
    前記接続ポートを液密的に封止する封止部とを備えることを特徴とするイントロデューサシース。
  2. 前記接続ポートは、流体が通過する流路を有し、
    前記封止部は、前記流路に設けられ、前記医療用管体が前記接続ポートに接続された接続状態で開き、該接続状態から前記医療用管体が解除された離脱状態で閉じる弁体で構成されている請求項1に記載のイントロデューサシース。
  3. 請求項1または2に記載のイントロデューサシースと、
    前記接続ポートに着脱自在に装着され、その装着状態で前記ハブと連通する医療用管体とを備えることを特徴とするイントロデューサシースセット。
  4. 前記医療用管体は、前記接続ポートに接続する側の端部に設けられたコネクタ部と、該コネクタ部の反対側の端部に設けられた三方活栓と、前記コネクタ部と該三方活栓とを接続する医療用チューブからなる請求項3に記載のイントロデューサシースセット。
  5. 前記医療用管体は、前記医療用チューブと前記コネクタ部とが回転自在に装着されている請求項4に記載のイントロデューサシースセット。
  6. 前記医療用チューブは、前記コネクタ部側に連結部を有し、該連結部の外周に沿って同心円状の溝部が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のイントロデューサシースセット。
  7. 前記コネクタ部は、前記接続ポートに接続する側の反対側に前記医療用チューブを受け入れる装着部を有し、該装着部はその内表面に前記溝部に入り込む凸部を有していることを特徴とする請求項6に記載のイントロデューサシースセット。
  8. 互いに長さが異なる複数の前記医療用管体を有し、
    前記複数の医療用管体は、それらのうちのいずれか1つが選択的に前記接続ポートに装着される請求項7に記載のイントロデューサシースセット。
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