JP2002095638A - 生体個体情報管理システム及び方法 - Google Patents

生体個体情報管理システム及び方法

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JP2002095638A JP2000290919A JP2000290919A JP2002095638A JP 2002095638 A JP2002095638 A JP 2002095638A JP 2000290919 A JP2000290919 A JP 2000290919A JP 2000290919 A JP2000290919 A JP 2000290919A JP 2002095638 A JP2002095638 A JP 2002095638A
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Moriaki Kusakabe
守 昭 日下部
Hajime Asama
間 一 淺
Daisuke Kurabayashi
林 大 輔 倉
Isao Endo
藤 勲 遠
Shunichi Ebisaki
崎 俊 一 戎
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人や動物をはじめとする各種の生体個体に関
する各種のデータを確実に蓄積し複数の固定ハードウエ
アにおいて共有することが可能な新規な情報管理システ
ム及び管理方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 生体個体が自分のデータを格納した知的
データキャリアを付帯することを原則とすることにより
データを確実に保管し活用することができる。また、デ
ータを無線通信によりデータの読み出しや計測および書
き込みによる順次追加・更新を実行することにより、デ
ータを蓄積し、ライフサイクルを通したデータの管理と
活用が可能となる。実験用動物などの管理に応用すれ
ば、極めて多数の生体個体を確実且つ容易に自動管理す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報管理システム
及び情報管理方法に関し、より詳細には、データキャリ
アを用いた人の医学的データや実験用動物の個体固有デ
ータなどの情報管理システム及び管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータとそれに関連した各種イン
タフェース機器が発達し、情報操作に関するハードウエ
ア環境が飛躍的な変革を遂げている今日にあっては、
「情報管理」に関しても、旧来の概念を質的に変化させ
ることが可能となりつつある。
【0003】例えば、固定しあるいは移動する各種の生
体個体に関する固有なデータを、固定的に設けられたハ
ードウエアによりどのように蓄積し交換し処理し管理す
るか、というテーマについても、旧来の概念とは質的に
異なる技術的な解決手段が可能となりつつある。従っ
て、従来の情報管理手法が有する本質的な課題を、再度
認識することが必要である。
【0004】一例を挙げると、従来、人の医療データに
関するカルテは、医療機関において紙の媒体あるいは電
子化された媒体上に記録され保管されている。しかしな
がら、これらカルテは、それぞれの医療機関に分散さ
れ、個別に記録、管理されており、個人の過去の病歴あ
るいは医療的処置に関する情報を何時何処でもアクセス
可能な形態で一元管理する現実的な技術的手段は、未だ
開発されていない。
【0005】また仮に、これらカルテのような情報が、
どこかのサーバにおいて一元管理することができたとし
ても、そのサーバへのアクセスができないと、必要なデ
ータの読み出しや書き込みができない。すなわち、デー
タを利用する機会はアクセス端末がある場所などに限定
されたものとなり、ネットワークを介して接続できなか
ったり、サーバがダウンした場合などはデータの利用が
不可能となる。さらに、サーバが故障した場合には、全
てのデータが消失したり、端末からネットワークを介し
て接続する際には、いわゆる「ハッカー」などによるデ
ータ改ざん・破壊行為に対する防御手段やプライバシー
を保護するための方策が必要とされる。つまり、「ネッ
トワーク指向型」の一元管理システムは、本質的に種々
の問題を含み、この点に関しては、実体指向すなわちネ
ットワークから独立した特定のハードウエアに情報処理
・管理・計測・制御機能などを付与したシステムの確立
が望ましい。
【0006】一方、医学、生化学、脳科学などの研究を
行っている研究機関、医薬品メーカなどでは、マウスを
はじめとする多くの実験用動物を飼育、管理する必要が
ある。この作業は単調且つ煩雑であり、作業環境も必ず
しも作業者にとって良好とは言えず、その機械化が求め
られている。
【0007】また、実験によっては、実験用動物の遺伝
情報が重要な場合も多く、各実験用動物ごとの遺伝情報
は、作業者が慎重に慎重を重ねて行っているものの、取
り違え、ケージへの入れ間違いなどのミスを完全に防ぐ
ことは容易でない。さらに、何らかの事故により、ケー
ジ内の実験用動物が外部に逃げ出したり、複数の実験用
動物が混合するという問題も生じうる。このような場
合、実験用動物自体とその遺伝情報との対応がとれなく
なり、長年にわたり蓄積した実験データが消失するとい
うことにもなりかねない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
課題の認識に基づいてなされたものである。すなわち、
その目的は、人や動物をはじめとする各種の生体個体に
関する各種のデータをデータキャリアにより個体に設置
し、確実に対応づけ、且つ複数の固定ハードウエアにお
いて共有することが可能な新規な生体個体情報管理シス
テム及び管理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、生体個体に関するデータを管理する生体
個体情報管理システムであって、生体個体に付帯可能と
され、前記生体個体に関するデータを格納し、前記格納
されたデータを非接触で外部から読み出し可能とし、新
規なデータを非接触で外部から書き込み可能とした、第
1のデータキャリアを備えたことを特徴とする情報管理
システムを提供する。
【0010】ここで、「付帯」とは、生体個体が自主的
にデータキャリアを付帯する場合のみならず、第3者が
生体個体にデータキャリアを固定あるいは設置するよう
な場合も含むものとする。
【0011】また、前記生体個体は、人であり、前記第
1のデータキャリアに格納される前記生体個体に関する
固有なデータは、前記人の医療情報を含むものとすれ
ば、カルテを生体個体に設置し、確実に対応づけ、ライ
フサイクルを通した情報管理が可能となる。
【0012】または、本発明は、複数の生体個体に関す
る固有なデータを管理する情報管理システムであって、
複数の生体個体のそれぞれに付帯可能とされ、付帯して
いる前記生体個体の個体固有データを格納し、無線通信
によって外部から前記個体固有データの読み取りを可能
とした複数の第1のデータキャリアと、前記複数の生体
個体を複数のグループに分割して形成されるそれぞれの
グループに割り当てられ、それぞれのグループに属する
前記生体個体の個体固有データを格納し、無線通信によ
り外部から前記個体固有データの読み取りを可能とした
複数の第2のデータキャリアと、を備えたことを特徴と
する情報管理システムを提供する。
【0013】ここで、前記第2のデータキャリアは、そ
のグループに属する前記生体個体が付帯する前記前記第
1のデータキャリアに格納されている前記生体個体の個
体固有データを、データ読み取り書き込み装置を介して
読み出し可能とすることができる。
【0014】また、前記生体個体は、実験用動物であ
り、前記第1のデータキャリアは、前記実験用動物の体
内に埋め込まれ、前記グループは、前記実験用動物を収
容するケージに対応するものとすれば、実験用動物の管
理を確実且つ容易に行うことができる。
【0015】また、無線通信によって前記第1のデータ
キャリアに格納された前記データを読み出し、且つ新規
なデータを前記第1のデータキャリアに書き込み可能な
第1のデータ読み取り書き込み装置をさらに備えたこと
により、第1のデータキャリアに対するデータのリード
・ライトを行うことができる。
【0016】また、無線通信によって前記第2のデータ
キャリアに格納された前記データを読み出し、且つ新規
なデータを前記第2のデータキャリアに書き込み可能な
第2のデータ読み取り書き込み装置をさらに備えたこと
により、第2のデータキャリアに対するデータのリード
・ライトが容易に行うことができる。
【0017】また、前記第1のデータキャリアは、前記
生体個体の物理的または化学的な状態を計測する手段を
さらに備えることにより、生化学データなどを自動的に
取得することができるようになる。
【0018】また、前記第1のデータキャリアは、前記
生体個体の物理的または化学的な状態を計測して得られ
たデータをデータ処理プログラムに従って演算処理する
手段をさらに有し、前記データ処理プログラムを無線通
信によって外部から書き換え可能とすることにより、患
者の症状に対するアラームの条件などを設定変更するこ
とができる。
【0019】また、前記第1のデータキャリアは、前記
生体個体に対して、物理的または化学的な作用を与える
手段をさらに備えることにより、患者に対して薬剤の投
与などを自動的に行うことができる。
【0020】また、前記第1のデータキャリアは、前記
物理的または化学的な作用を与える手段を動作制御プロ
グラムに従って制御し、前記動作制御プログラムを無線
通信によって外部から書き換え可能とすれば、患者に対
する薬剤投与の条件を設定変更することができるように
なる。
【0021】また、前記第1のデータキャリアは、電力
を無線通信によって外部から供給されるものとすれば、
バッテリーが不要となり、データキャリアを大幅に小形
・軽量化することができるようになる。
【0022】一方、本発明の情報管理方法は、生体個体
に関する固有なデータを管理する情報管理方法であっ
て、生体個体に付帯可能とされ、前記生体個体に関する
固有なデータを格納し、前記格納されたデータを無線通
信によって外部から読み出し可能とし、且つ、新規なデ
ータを無線通信によって外部から書き込み可能としたデ
ータキャリアに、前記生体個体に関する固有な情報を格
納し、前記生体個体が前記データキャリアを付帯するこ
とにより前記生体個体と前記生体個体に関する固有なデ
ータとの対応を確実としたことを特徴とする。
【0023】または、本発明の情報管理方法は、複数の
生体個体に関する固有なデータを管理する情報管理方法
であって、生体個体の個体固有データを格納し、無線通
信によって外部から前記個体固有データの読み取りを可
能とした第1のデータキャリアを前記複数の生体個体の
それぞれに付帯させ、前記複数の生体個体を複数のグル
ープに分割して形成されるそれぞれのグループに割り当
て、それぞれのグループに属する前記生体個体の個体固
有データを格納し、無線通信により外部から前記個体固
有データの読み取りを可能とした複数の第2のデータキ
ャリアを設け、前記第2のデータキャリアに格納された
前記個体固有データを検索することにより、目的とする
生体個体が属するグループを特定し、そのグループに属
する生体個体が付帯する前記第1のデータキャリアに格
納された前記個体固有データを読み出すことにより、目
的とする生体個体を特定することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の
情報管理システムの構成を表す概念図である。すなわ
ち、本発明の情報管理システム10Aにおいては、生体
個体11は知的データキャリア20を付帯する。生体個
体11は、管理すべきデータの主体であり、例えば医療
機関における患者や研究機関における実験用動物などの
生物、あるいはその他各種の有体物である。
【0025】知的データキャリア20は、生体個体11
と一体であることが望ましく、データの入出力時には、
生体個体11と一対一の対応が確実に得られる態様で付
帯されることが特に望ましい。後に実施例に関して詳述
するように、知的データキャリア20は生体個体11に
埋め込まれていても良く、または、生体個体11と何ら
かの方法により接続されるようにしても良い。
【0026】知的データキャリア20は、その内部に制
御部22、データ通信部23及びデータ格納部24を有
する。制御部(情報処理機能)22は、典型的にはMP
U(micro-processing unit)でありデータ通信部やデ
ータ格納部の制御管理やデータの演算処理・転送などを
実行する。
【0027】データ通信部23は、外部に設けられるデ
ータ読み取り・書き込み装置(R/W)30との間で、
データの入出力に関する通信を実行する。本発明におい
ては、データ通信を非接触で行うものであることが望ま
しく、具体的には、無線周波数(RF)を用いたデータ
通信を実行するものであることが望ましい。
【0028】データ格納部24は、生体個体11のID
を格納する格納部24Aと、遺伝情報、医療情報などの
データを格納する格納部24Bとを有する。
【0029】R/W30はホスト40に接続され、知的
データキャリア20との間のデータの入出力及び必要に
応じて演算処理を行う。
【0030】また、これとは別の経路において、生体個
体11に関するデータ50がホスト40に入力される。
このデータ50は、後に実施例として詳述するように、
生体個体11から取得した系統図などの遺伝データ、病
歴などの医療データ、あるいはその他の医学的・生化学
的なデータや、生体個体11に対して実施した薬剤投与
や治療処置などに関するデータなどである。
【0031】以上の構成を有する情報管理システム10
の動作について説明すると以下の如くである。
【0032】まず、情報管理の開始段階においては、生
体個体11が付帯する知的データキャリア20には、I
Dのみが格納されていれば良い。または、IDも、事後
的に格納あるいは変更することができる。
【0033】そして、生体個体11から体重などのデー
タ50が取得されると、このデータ50はホスト40に
入力され、必要に応じて演算処理を施されて、R/W3
0から知的データキャリア20に通信される。知的デー
タキャリア20は、受け取ったデータをデータ格納部2
4に格納する。このようにして、適宜、知的データキャ
リア20に生体個体11のデータを格納することができ
る。
【0034】一方、知的データキャリア20に格納され
たデータは、やはりR/W30により読み出すことがで
きる。読み出されたデータは、ホスト40において適宜
演算処理され解析される。
【0035】次に、本発明の情報管理システムに対する
比較例について説明する。図12は、本発明の情報管理
システムに対する比較例としての情報管理システムの構
成を例示する概念図である。すなわち、同図の管理シス
テム100は、生体個体110に関するデータをデータ
サーバ130において管理する。ここでは、生体個体1
10は、例えば、医療研究機関における実験用動物であ
ったり、小売り店の顧客である。
【0036】生体個体110は、それ自身を特定するた
めのID112を有する。ID112は、例えばバーコ
ード、磁気カードあるいは光学読み取り可能なカードな
どの各種のハードウエアに格納された個体固有データで
ある。より具体的には、例えば、実験用動物に付されて
いるタグに書き込まれた「バーコード」などを挙げるこ
とができる。
【0037】また、ID112は、このような物理的な
手段に格納された情報でなく、その生体個体の遺伝子情
報、顔つき、外観あるいは発声など、生体個体を特定す
るに必要十分な情報でも良い。
【0038】これらのID112は、読み取り手段12
0により読み取られ、データサーバ130に送られる。
すなわち、読み取り手段120は、バーコードリーダ、
磁気カードリーダ、光学カードリーダなどを適宜用いる
ことができる。または、例えば、オペレータが、生体個
体の「遺伝子情報」、「顔つき」、「外観」あるいは
「発声」などに基づいて、そのID112をデータサー
バに入力するようにしても良い。例えば、実験用動物の
色や大きさなどにより生体個体を識別する場合である。
【0039】データサーバ130には、データテーブル
132が格納されている。データテーブル132には、
各生体個体のIDを格納する欄132Aと、そのIDに
対応する生体個体のデータを格納する欄132Bとを有
する。データサーバ132は、データテーブル132に
登録されていない新規なIDを受け取った場合には、そ
れをデータテーブル132に新たに追加することができ
る。
【0040】一方、以上説明した生体個体のID識別処
理と同時にあるいは独立して、生体個体に関する固有な
データ140が取得され、データサーバ130に入力さ
れる。生体個体に関する固有なデータとは、例えば、実
験用動物の生化学的なデータや、IDを有する顧客の商
品購入に関するデータなどである。これらのデータは、
データサーバ130に入力されると、必要に応じて適宜
演算処理され、データテーブル132において、その生
体個体識別IDに対応するデータ欄132Bに格納され
る。
【0041】以上説明したように、従来の情報管理シス
テムにおいては、生体個体はそのIDのみを付帯し、そ
の生体個体に関する固有なデータは、固定されたデータ
サーバにより格納・管理されている。
【0042】しかし、図12に例示したような比較例の
情報管理システムにおいては、生体個体に関する固有な
データ140が、固定されたデータサーバ130に格納
されるため、データのアクセスが極端に制限されるとい
う問題がある。つまり、データ140にアクセスして読
み出しやデータの更新ができるのは、固定のデータサー
バ130のみである。生体個体110は、データの読み
出しや更新をするためには、固定されたデータサーバ1
30のところまで行かなければならない。
【0043】具体例を挙げると、生体個体110が患者
の場合には、自分の過去の病歴及び治療歴を調べるため
には、それらが格納されているデータサーバを有する医
療機関に行かなければならず、その他の場所においてこ
れらのデータにアクセスすることができない。
【0044】換言すると、生体個体110のデータに対
しては、データサーバ130を有する医療機関のが実質
的なアクセス権を有し、情報が極めてクローズされた状
態にあることとなる。これに対して、図1に例示した本
発明の情報管理システム10Aによれば、生体個体11
のデータは、生体個体11とともにあるので、R/W3
0があれば必要に応じて何時でも何処でも読み出し・更
新が可能である。生体個体11が患者の場合には、自分
の病歴や治療歴をR/W30を有するあらゆる医療機関
で読み出し、さらに必要に応じて更新することかでき
る。つまり、生体個体11のデータは、極めてオープン
な状態に置かれることとなる。
【0045】図2は、本発明の情報管理システムにおけ
るデータの読み出し・書き込みの態様を例示した概念図
である。人や実験用動物などの生体個体11は、第1の
R/W30Aと第1のホスト40Aによって、知的デー
タキャリア20に格納されているデータの読み出し・書
き込みを行う。その後、生体個体11は、所定の空間を
自由に動きまわり、必要に応じて、適宜配置された第2
のR/W30B及び第2のホスト40B、または第3の
R/W30C及び第3のホスト40C・・・などによっ
て、知的データキャリア20に格納されているデータの
読み出し・更新をすることができる。
【0046】本発明によれば、このようにデータ読み出
し・書き込み装置30さえあれば、何時でも何処でも、
知的データキャリア20に格納されたデータに自由にア
クセスすることができる。
【0047】また、本発明によれば、生体個体11が自
分自身のデータを知的データキャリア20に格納して付
帯するので、データの「取り違い」が生じにくくなる。
つまり、図12に例示した比較例のシステムの場合、生
体個体110のIDを取り違えると、データテーブル1
32の別の生体個体の欄にデータが書き込まれるおそれ
がある。これに対して、本発明の管理システムにおいて
は、生体個体11のデータは、常にその生体個体が付帯
する知的データキャリア20に格納されるので、このよ
うな「取り違い」が発生するおそれは極めて少ない。
【0048】さらに、生体個体11は、自分のデータを
蓄積し付帯することができるので、ライフサイクルを通
して既往歴、処置歴の管理をすることができる。例え
ば、幼児時期における発病や治療の記録は、後の治療行
為に際して重大な意味を有する場合があるが、このよう
な場合も、本発明によれば、医療記録を知的データキャ
リアに確実に格納し後に読み出すことができ、後の治療
行為を極めて的確且つ効率的に実施することができる。
【0049】また、現状においては、カルテ情報は、保
守が義務づけられている一定期間を過ぎると破棄される
場合が多い。これに対して、本発明によれば、保守が義
務づけられている一定期間を過ぎたカルテ情報が病院の
サーバから削除され、以後のアクセスが不可能となると
いう事態を避けることもできる。
【0050】さらに、本発明によれば、知的データキャ
リア20をインテリジェント化することができる。
【0051】図3は、本発明の情報管理システムにおけ
るインテリジェント化された知的データキャリアの構成
を表す概念図である。同図については、図1及び図2に
表したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0052】同図の知的データキャリア20は、制御部
22に接続されたインタフェース(物理的入出力機能)
25を有する。インタフェース25には、種々の外部装
置26A、26B・・・を接続することができる。これ
らの外部装置は、例えば、生体個体11の体温を測定す
る「温度センサ」であったり、生体個体11に対して物
理的な動作を与える「アクチュエータ」であったり、生
体個体11に対して医薬品を投与する「ディスペンサ」
であったり、生体個体11に音による情報を与える「ス
ピーカ」であったり、生体個体11の声を収録する「マ
イク」であったりする。
【0053】つまり、インタフェース25は、外部装置
26A、26B・・・を介して生体個体11から所定の
データを取得したり、または所定の物理的または化学的
処理を施し、または情報を与えることができる。たとえ
ば、インタフェース25は、生体個体11の血糖値を測
定し、その結果に応じて、個体生体11にインシュリン
を投与する。または、インタフェース25は、生体個体
11の血圧を測定し、その結果に応じて、個体生体11
に降圧剤を投与する。
【0054】生体個体11から取得したデータは、制御
部22により必要に応じて適宜演算処理され、データ格
納部24に格納される。同様に、外部装置26を用いて
生体個体11に何らかの処置を施した場合にも、そのデ
ータが必要に応じてデータ格納部24に格納される。そ
して、これら格納されたデータは、必要に応じてR/W
30を介して外部に取り出すことができる。
【0055】以上説明したように、図3のインテリジェ
ント化知的データキャリアを用いると、生体個体に関す
る固有なデータを一元的に保管できるという効果の他
に、生体個体11に対して時間と場所を選ばずにデータ
の取得や各種の処置を施すことができる。生体個体11
は、データ取得用の電気配線や、薬剤投与のためのパイ
プなどから解放され、所定の空間を自由に移動すること
が可能となる。同時に、生体個体11に対して、いわゆ
る「その場」観察も可能なり、運動中の各種生化学的デ
ータの取得なども極めて円滑に行うことができる。
【0056】次に、本発明の情報管理システムの変型例
について説明する。図4は、本発明の情報管理システム
の変型例を表す概念図である。同図については、図1乃
至図3に表したものと同様の要素には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0057】図4のシステム10Bにおいては、データ
読み取り・書き込み装置30は、携帯型のハンディ端末
60に接続され制御される。r/w30と端末60とは
一体型とされていても良い。
【0058】本変型例においては、知的データキャリア
20からのデータの読み出しや更新は端末60により行
われる。すなわち、端末60は、必要に応じて知的デー
タキャリア20からデータを読み出し、また生体個体1
1から取得したデータ50を知的データキャリア20に
書き込むことができる。
【0059】さらに、端末60は、このようにして得ら
れたデータをサーバ40Aに受け渡ることができる。端
末60とサーバ40Aとのデータ通信リンク62は、有
線方式でも無線方式でも良く、または赤外線リンクなど
でも良い。端末60からデータを受け取ったサーバ40
Aは、必要に応じてネットワーク回線44を介してホス
トサーバ80にデータを転送し、このデータは、さらに
必要に応じて他のサーバ40B〜40Dなどに転送され
る。
【0060】このようにして、ハンディ端末60により
取得され更新されたデータは、複数のサーバ40A〜4
0Dにおいて共有することが可能となる。
【0061】本変型例によれば、ハンディ端末60によ
り知的データキャリア20のデータの読み取り・更新が
できるので、生体個体11の自由度がさらに増加する。
つまり、データの読み取り・更新のために、生体個体1
1が固定されたサーバ40Aのところに行く必要がな
く、ハンディ端末60さえあれば何時でも何処でもデー
タの読み取り・更新ができる。
【0062】ハンディ端末60としては、システム10
Bにおいて必要とされる機能に特化した専用機を用いる
ことができるが、その他にも、例えば、モバイル型のパ
ーソナルコンピュータや、各種のPDA(personal dat
a assistant:携帯情報端末)などを用いることも可能
である。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、実施例
を参照しつつさらに詳細に説明する。
【0064】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例として、患者カルテの情報管理システムについて説
明する。
【0065】図5は、本実施例の情報管理システムの全
体構成を表す概念図である。同図については、図1乃至
図4に関して前述したものと同様の要素には同一の符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0066】図5のシステムは、患者11のカルテを、
その患者が付帯する知的データキャリア20に格納・管
理するものである。知的データキャリア20は、例え
ば、全長が数ミリメータ程度のカプセル状に形成するこ
とが可能であり、患者11の体内に埋め込むことができ
る。あるいは、首から吊り下げたり、腕や足などに巻き
付けたりしても良い。この知的データキャリア20に
は、その患者のカルテ、すなわち既往症、生体学的デー
タ、医療処置などのデータが格納されている。
【0067】患者11は、特定の医療機関に入院してい
ても良く、または自宅から通院しても良い。患者11
は、自分のカルテ(医療履歴など医療に関する生涯デー
タ)をデータキャリア20に保存し、常に付帯する。患
者11を診察する際には、まず、医療機関において、端
末60に制御されるデータ読み取り・書き込み装置30
を用いて知的データキャリア20に格納されているカル
テを読み出す。医師や看護婦は、このカルテを参照しな
がら、検診や薬剤投与などの医療行為を行う。これらの
医療行為は、端末60を介して知的データキャリア20
に書き込まれる。つまり、カルテにデータが追加され
る。このようにして、患者11は、常に自分が付帯する
知的データキャリア20に最新のデータを含む、自分の
カルテを保有することができる。
【0068】一方、端末60により知的データキャリア
20から読み込まれ・追加されたカルテの最新データ
は、所定の通信リンク62により、その医療機関のサー
バ40Aに転送され、管理される。医師団14は、必要
に応じてサーバ40Aからカルテを読み出し、最新のデ
ータに基づいて診療方針を決定することが可能となる。
【0069】さらに、サーバ40Aに格納されたカルテ
は、ホストサーバ80を介してネットワーク回線44に
より、他の医療機関のサーバ40B、40Cなどに転送
することもできる。このようにして、他の医療機関にお
いても、患者11の最新のカルテが得られ、迅速な医療
処置や、診療方針の協議などが可能となる。
【0070】本実施例によれば、患者11が、最新のデ
ータを含んだ自分のカルテを常に付帯することができる
ので、確実且つ迅速な医療処置が可能となる。
【0071】すなわち、患者11は、ライフサイクルを
通して自分のカルテを保持し、履歴を確実に反映させた
治療を受けることができるようになる。
【0072】また、本実施例によれば、科や医療機関の
枠を超えたカルテの共有が可能となる。例えば、現状で
は、同一の医療機関においても、小児科と内科などのよ
うに他科においては、カルテの共有が容易でない場合が
ある。これに対して、本実施例によれば、患者11がカ
ルテを付帯するので、他科においても、直ちにカルテを
読み出して、的確な治療を実施することができる。同様
に、患者11が他の医療機関に行った場合でも、カルテ
を直ちに読み出して、的確な診療を受けることができ
る。
【0073】また、本実施例によれば、カルテの「取り
違い」に起因する医療ミスも防ぐことができる。つま
り、カルテは患者11が知的データキャリア20に確実
に格納されているので、これを読み出す限り、「取り違
い」が生ずる余地はない。
【0074】一方、端末60により知的データキャリア
20から読み込まれ・追加されたカルテの最新データ
は、所定の通信リンク62により、その医療機関のサー
バ40Aに転送され、管理される。医師団14は、必要
に応じてサーバ40Aからカルテを読み出し、最新のデ
ータに基づいて診療方針を決定することが可能となる。
【0075】さらに、サーバ40Aに格納されたカルテ
は、ホストサーバ80を介してネットワーク回線44に
より、他の医療機関のサーバ40B、40Cなどに転送
することもできる。このようにして、他の医療機関にお
いても、患者11の最新のカルテが得られ、迅速な医療
処置や、診療方針の協議なども可能となる。
【0076】なお、後に本発明の第3実施例として詳述
するように、知的データキャリアが患者11の生化学的
なデータを測定したり、患者11に対して物理的・化学
的な処置を施したりするように、機能を付加することも
できる。
【0077】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例として、本発明の情報管理システムを応用した投薬
過誤防止システムについて説明する。
【0078】図6は、本実施例の投薬過誤防止システム
の全体構成を表す概念図である。同図については、図1
乃至図5に関して前述したものと同様の要素には同一の
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0079】図6のシステムは、患者11の症状に応じ
て、医師14が処方した薬剤を確実に調合・準備し、か
つそれと患者11とのマッチングを確実にとることがで
きるものである。
【0080】すなわち、本システムにおいては、医師1
4が処方した薬剤データは、データキャリア20Bに書
き込まれる。この薬剤データは、例えば、薬剤の内容、
タイムスタンプ、担当者、薬剤を投与すべき患者11の
氏名や投与する日時なども含むものとすることができ
る。データキャリア20Bを受け取った薬剤師13A
は、そのデータに基づいて確実に調合された薬剤90を
準備する。さらに、データキャリア20Bは、調合され
た薬剤90に貼り付けられて一体とされた状態で準備さ
れる。
【0081】このようにして準備された薬剤90は、そ
のデータキャリア20Bに格納されている指示データに
基づいて、所定の看護婦13Bにより患者11に投与さ
れる。そして、この際に、患者11のベッドに設置さ
れ、あるいは看護婦13Bが持ち歩く読み取り装置30
Aが患者11のデータキャリア20Aと薬剤90のデー
タキャリア20Bからのデータをそれぞれ読みとって照
合を行う。そして、両者がマッチした場合のみ、投与の
許可を看護婦13Bに与える。具体的には、例えば、両
者がマッチしない場合には、アラームが鳴ったり、ある
いはマッチしないと薬剤90のケースが開かないように
する。このようにすれば、薬剤の誤投与や、患者の取り
違えなどの医療ミスを確実に防止することができる。
【0082】また、薬剤師13Bが薬剤90を調合する
際にも、データキャリア20Bに格納された情報を用い
て確実性を担保することができる。例えば、薬剤師13
Bは、医師14から渡されたデータキャリア20Bのデ
ータに基づいて、バーコード管理システム98Aにより
管理されたベース溶液91、92などから適切なものを
確実に選ぶことができる。さらに、データキャリア20
Bのデータは、リード・ライト装置30Bにより読みと
られ、自動倉庫96に格納されている薬品93、94、
95・・・のうちの必要なものが必要な量だけ選択され
て調合される。このような自動調合システムを併用する
ことより、薬剤の調合に関する人為的なミスも確実に防
ぐことができる。同時に、自動倉庫96には、バーコー
ド管理システム98Bを用いた在庫管理や品質管理も導
入することができる。つまり、バーコード管理システム
98Bにより、在庫の薬品93〜95の在庫量や、使用
履歴、保存期限などを管理し、必要に応じて、補充、新
設、廃棄を自動的に行うようにすることもできる。
【0083】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例として、知的データキャリアを用いた生体個体情報
計測・状態制御システムについて説明する。
【0084】図7は、本実施例において用いる生体個体
情報計測・状態制御システムの要部の構成を表す概念図
である。同図については、図1乃至図6に関して前述し
たものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0085】本実施例においては、患者11は、知的デ
ータキャリア20を付帯する。図7においては、知的デ
ータキャリア20として胸部と腕部に付帯した例を表し
たが、これら2つの知的データキャリアを同時に付帯す
る必要はなく、いずれか一方のみを付帯してもよい。ま
た、その位置についても、胸部や腕部以外のあらゆる部
位が可能である。
【0086】このような知的データキャリア20は、図
3に関して前述したようにインタフェースを内蔵し、外
部装置26によって、患者11の体温や血圧、心電図な
どを計測してデータを取得することができる。また、こ
れらの知的データキャリアは、必要に応じて、生体モニ
タや薬剤の投与などを実施することもできる。
【0087】例えば、知的データキャリア20は、患者
11の血圧を測定し、その値が所定値を超えた場合、患
者11に降圧剤を投与するようにすることができる。ま
た、患者11の血糖値をモニタして適宜、インシュリン
を投与することも可能である。
【0088】図7の具体例においては、患者11の椅子
の下にデータ読み取り・書き込み装置(R/W)30が
設けられている。R/W30は、RF信号によって知的
データキャリア20と通信し、データの読み取り・書き
込みを実行する。なお、R/W30は、例えば、図示し
ないベッドの下や、その他患者の近くの場所に適宜配置
することができる。
【0089】知的データキャリア20による生体計測や
薬剤投与などは、知的データキャリア自体が有するプロ
グラムに従って実行しても良く、または、サーバ40か
らR/W30を介して指示することにより実行しても良
い。また、サーバ40から知的データキャリア20に対
してプログラムを転送し、知的データキャリアはこのプ
ログラムに基づいて生体計測や薬剤投与を実行するよう
にしても良い。R/W30により読み出されたデータ
は、サーバ40に転送されて、維持管理され、また、必
要に応じて他のホストサーバなどに転送することもでき
る。
【0090】本実施例によれば、第1乃至第2実施例に
関して前述した各種の効果に加えて、以下の効果を得る
ことができる。
【0091】まず、本実施例によれば、知的データキャ
リアにより患者11の生体データを常時計測することが
可能である。そして、その生体データを知的データキャ
リアが蓄積することができる。従って、患者11は、ワ
イアレスで24時間計測を受けることが可能となる。
【0092】また、本実施例によれば、知的データキャ
リアが計測した生体データが所定の臨界値を超えた場合
に、R/W30を介してサーバ40にアラームを発信す
ることもできる。つまり、患者11の状態をワイアレス
で24時間体制で常時監視することができる。
【0093】また、本実施例によれば、知的データキャ
リア20が患者11の生体データを計測し、必要に応じ
て薬剤の投与などを実行することができるので、患者1
1の状態に応じたきめ細かい処置を自動で実行すること
ができる。しかも、患者11は、生体計測のための配線
や薬剤投与のためのパイプをいちいち取り外すことなく
自由に動くことが可能となる。
【0094】このように、インテリジェント知的データ
キャリア20を用いることにより、患者11の状態を継
続的にモニタリングすることができ、症状に急変にも確
実に対応し、対症処置も迅速且つ的確にとることが可能
となる。
【0095】さらに、本実施例の生体計測システムは、
病院などの診療機関において用いることができるばかり
でなく、在宅治療に応用しても極めて顕著な効果を得る
ことができる。つまり、患者11は、病院に行かなくて
も、医者に診てもらわなくても、この知的データキャリ
ア20が患者11とともに24時間持ち歩かれ、在宅
で、あるいは通常の生活をしている状態で、患者11の
生体状態をモニタリングし、異常が検出された時にアラ
ーム等を発したり、薬剤の投与などの適切な処置を施す
こともできる。
【0096】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施例として、知的データキャリアを用いた本発明の生体
個体情報計測・状態制御システムを医療システムに応用
した具体例について説明する。
【0097】図8は、本実施例の生体個体情報計測・状
態制御システムの全体構成を表す概念図である。
【0098】同図については、図1乃至図7に関して前
述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0099】図8のシステムにおいて、患者11は、特
定の医療機関に入院していても良く、または自宅から通
院しても良い。患者11は、自分のカルテ(医療履歴な
ど医療に関する生涯データ)をデータキャリア20に保
存し、常に付帯する。患者11を診察する際には、ま
ず、医療機関において、端末60に制御されるデータ読
み取り・書き込み装置30を用いて知的データキャリア
20に格納されているカルテを読み出す。医師や看護婦
は、このカルテを参照しながら、検診や薬剤投与などの
医療行為を行う。また、第3実施例に関して前述したよ
うに、データキャリア20が患者11の日常生活におけ
る生体データなどを測定し、医師や看護婦の医療行為の
際に読み出され用いられる。さらに、医療機関で医療行
為を受けるとき以外の日常生活においても、この生体デ
ータに基づいてデータキャリア20が薬剤の投与などを
実施することも可能である。
【0100】これらの医療行為は、端末60を介して知
的データキャリア20に書き込まれる。つまり、カルテ
にデータが追加される。このようにして、患者11は、
常に自分が付帯する知的データキャリア20に最新のデ
ータを含む、自分のカルテを保有することができる。
【0101】さらに、知的データキャリア20を用いる
ことにより、患者11の状態を継続的にモニタリングす
ることができるようになり、症状の急変にも確実に対応
し、対症処置も迅速且つ的確にとることが可能となる。
【0102】(第5の実施例)次に、本発明の第5の実
施例として、インテリジェント知的データキャリアを用
いた本発明の情報管理システムを在宅医療に応用した具
体例について説明する。
【0103】図9は、本実施例の情報管理システムの全
体構成を表す概念図である。
【0104】また、図13は、比較例として挙げた従来
の医療体制を表す概念図である。
【0105】これらの図については、図1乃至図8に関
して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0106】まず、図13を参照しつつ、従来の医療体
制について説明する。従来は、例えば、急患が発生した
場合、介護人200が電話などで緊急連絡をすると、救
急車220が出動して、患者110を搬送し、医療機関
300において医師14の診察・治療を受けることが通
例であった。
【0107】これに対して、図9に例示した本発明の情
報管理システムにおいては、在宅の患者11は、知的デ
ータキャリア20を付帯する。この知的データキャリア
は、図3に関して前述したように生体計測機能を有する
ものであり、患者11の生体データを適宜取得すること
ができる。
【0108】患者11の近くには、データ読み取り・書
き込み装置(R/W)30が設けられ、知的データキャ
リア20とRF通信可能とされている。R/W30は、
ネットワーク回線44を介して在宅医療センタのサーバ
40と接続されている。知的データキャリア20が計測
した患者11の生体データに異常が生じた場合、その異
常は直ちに在宅医療センタのサーバ40に送信され、オ
ペレータ17は、近隣の医師14に連絡する。連絡を受
けた医師14は患者11のもとに急行して適切な医療処
置を迅速にとることができる。また、異常を受信した在
宅医療センタのオペレータ17は、別途ケーブルテレビ
18を介して介護人15に応急処置を指示することもで
きる。このようにすれば、医師14が到着するまでの間
も、適切な処置が確保される。
【0109】患者11の生体データの異常の判定は、知
的データキャリア20に内蔵されたプログラムによって
行うことができる。この場合、このようなプログラム
は、サーバ40から知的データキャリアに適宜転送する
ことができる。または、知的データキャリア20は、患
者11の生体データをサーバ40に送信し、サーバ40
において異常の判断を行うようにしても良い。
【0110】本実施例によれば、患者が知的データキャ
リアを付帯し、在宅医療センタとネットワーク回線によ
って通信することにより、迅速且つ効率的な在宅医療シ
ステムを実現することができる。
【0111】(第6の実施例)次に、本発明の第6の実
施例として、本発明の情報管理システムを実験用マウス
の管理に応用した具体例について説明する。
【0112】図10は、本実施例の情報管理システムの
全体構成を表す概念図である。同図についても、図1乃
至図9に関して前述したものと同様の要素には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0113】医療関係の研究機関などにおいては非常に
多数の実験用マウス11Aを飼育管理する必要がある。
本発明のシステムにおいては、超小型の知的データキャ
リア20Aを各マウス11Aの体内に埋め込む。この知
的データキャリア20Aには、それぞれのマウスを特定
するためのID(identification)情報と、そのマウス
が収容されているケージ11BのID、及びそのマウス
の年齢や性別、遺伝情報及び各種の実験履歴などに関す
るデータが格納され、RF通信によって外部から必要に
応じてデータの読み出しや更新をすることができる。
【0114】これらのマウス11Aは、所定数ごとにケ
ージ11Bに収容される。それぞれのケージ11Bに
は、知的データキャリア20Bが付設されている。ま
た、知的データキャリア20A、20Bに対してデータ
の読み取り・書き込みを実行するための読み出し・書き
込み装置30Cも設けられている。
【0115】知的データキャリア20Bは、そのケージ
のID情報と、そのケージに収容されているマウス11
Aに関するデータを格納している。例えば、収容されて
いるマウスの系統名、性別、年齢、繁殖歴、系統図など
の遺伝情報、実験履歴などのデータを格納することがで
きる。
【0116】ケージ11Bは、ケージラック19に収容
され、必要に応じて取り出すことができる。そして、ケ
ージラック19には、移動可能アンテナ30Bが設けら
れ、各ケージの知的データキャリア20BとRF通信可
能とされている。つまり移動可能アンテナ30Bによっ
て、各ケージの知的データキャリア20Bのデータの読
み出しや更新をすることができる。これらのデータは、
端末60Bにより通信リンク62Bを介して適宜サーバ
40Aに送信され、さらに必要に応じてネットワーク回
線44を介してホストサーバ80やその他のサーバ40
B・・・に転送することができる。本実施例において
は、このようにして「ケージ毎」の情報管理が可能とさ
れている。
【0117】一方、マウス11Aに埋め込まれた知的デ
ータキャリア20Aのデータの読み出しや更新は、デー
タ読み出し・書き込み装置30Aにより、「マウス毎」
に行うことができる。この際に、図4に例示したよう
に、ハンディ端末60Aを用いると便利である。このよ
うにして取得したデータは、通信リンク62Aを介して
サーバ40Aに送信され、さらに必要に応じてネットワ
ーク回線44を介してホストサーバ80やその他のサー
バ40B・・・に転送することができる。
【0118】本実施例によれば、非常に多数の実験用マ
ウスのデータを各マウスと確実に対応づけて確実に管理
し、特定のマウスに確実且つ迅速にアクセスすることが
できる。つまり、検査あるいは実験の対象とするマウス
11Aをサーバ40A上で指定すると、サーバ40A
は、データベースを検索し、そのマウスが収容されてい
るケージ11BのIDを探し出す。すると、サーバ40
Aは、そのIDを端末60Bに送出し、アンテナ30B
を移動させながら、そのIDを有するケージ11Bを探
索する。目的のケージ11Bが見いだされると、適宜、
そのケージを区別する表示あるいは動作が実行され、ケ
ージを判別することができる。その後、そのケージ内の
マウス11Aを、例えば、ハンディ端末60A及びR/
W30Aにより調べることにより、目的とするマウスを
迅速に得ることができる。
【0119】また、本実施例において、さらに、マウス
の知的データキャリア20Aとケージの知的データキャ
リア20Bとをデータ読み出し・書き込み装置30Cを
介して通信させることも可能である。このようにする
と、例えば、マウス11AのID情報その他のデータを
そのマウスのケージ11Bの知的データキャリア20B
に転送することができる。このようにして転送されたデ
ータは、アンテナ30Bにより自動的に読み取りが可能
である。つまり、マウス11Aを複数のケージ11Bの
いずれかに適当に配置しても、どのマウスがどのケージ
に収容されたを、システムが自動的に検出して、所定の
データベースを自動的に作成することが可能となる。
【0120】さらに、マウスの知的データキャリア20
Aに、図3に関して前述したような生体計測機能を付加
すれば、各マウスの生体データを自動的に取得し、ケー
ジの知的データキャリア20Bを介してアンテナ30B
からサーバ40に取り込むことができる。つまり、非常
に多数の実験用マウスの生体データも自動的に計測管理
することが可能となる。その結果として、作業ミスや事
故などによりマウスが混ざったり、逃げ出しても、マウ
スに埋め込まれたデータを読みとれば特定でき、元の管
理状態に復帰することができる。
【0121】また、マウスの状態に変化が生じた場合、
例えば、死にそうになった場合などに、そのマウスの知
的データキャリア20Aがその状態を検知し、読み出し
・書き込み装置30Cを介してケージの知的データキャ
リア20Bに連絡し、知的データキャリア20Bがアラ
ームを発するようにすることもできる。
【0122】図11は、本実施例あるいは上述した第1
乃至第5実施例において用いることができる知的データ
キャリアの構成を例示する概念図である。すなわち、知
的データキャリア20Aは、全長が数ミリメータ程度の
カプセル状とすることができる。その内部には、基板2
1Aとアンテナ部21Bとが収容されている。基板21
Aの上には、RF−IDチップ21Cとコンデンサ21
Dとが設けられている。またアンテナ部21Bは、コア
21Eにコイル21Fを所定数巻き付けた構成とするこ
とができる。
【0123】知的データキャリア20Aで必要とする電
力は、外部のデータ読み取り・書き込み装置から送信さ
れるRF信号を、RF−IDチップ21Cに設けられた
整流回路により整流して得ることができる。つまり、知
的データキャリア20Aの電力は外部から供給されるた
め、電池などの電源を必要としない。このために、知的
データキャリア20Aを極めて小形・軽量とすることが
可能となる。
【0124】また、データキャリアに設ける電力の供給
源としては、この他にも、各種の電池、太陽電池、個体
の体温を電力に変換する手段、個体の運動による振動エ
ネルギを電力に変換する手段などの各種の供給源を用い
ることができる。
【0125】このような超小型の知的データキャリア2
0Aを用いてマウス11AのIDデータの管理や生体デ
ータの取得を行った場合、マウスはほぼ自由に行動でき
るため、より自然に近い状態での実験データを得ること
ができるという利点が生ずる。すなわち、従来は、マウ
スの生体データを取得するためには、マウスにデータ取
得用の配線やパイプなどを接続する必要があり、マウス
の行動は極めて制限されていた。その結果として、得ら
れる生体データも、自然状態のものとは異なる場合が生
じていた。これに対して、本実施例によれば、マウスは
自由に動き回ることがてぎ、特に、運動を伴う生体デー
タの取得などに関して絶大な効果を得ることができる。
【0126】以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施
の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの
具体例に限定されるものではない。これら以外にも、本
発明の情報管理システムにより、例えば、渡り鳥の生態
調査も容易となる。つまり、渡り鳥に知的データキャリ
アを付帯させ、所定の地点で適宜モニタリングすること
により、渡り鳥の飛行経路や時期などの生態を容易且つ
確実に調べることができる。
【0127】また、本発明は、人や動物以外にも、あら
ゆる生体個体に関する固有なデータを管理する用途に用
いて顕著な効果を奏する。
【0128】例えば、本発明を自動車のライフサイクル
管理に応用することもできる。この場合、自動車に知的
データキャリアを付帯させ、その自動車の設計や生産に
関するデータ、定期点検や保守に関するデータ、あるい
は事故修理に関するデータなどを格納し、適宜データを
追加・更新する。このようにすれば、自動車のメンテナ
ンスや修理を的確且つ迅速に行うことができ、さらに廃
棄の際にも、有害材料なリサイクル可能な部品などを的
確に区別することも可能となる。
【0129】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の情報管
理システムによれば、生体個体が自分のデータを格納し
た知的データキャリアを付帯することを原則とするの
で、データを生体個体と確実に対応づけて保管し活用す
ることができる。その結果として、データの消失や取り
違えを解消することもできる。
【0130】また、データを順次追加・更新することに
より、蓄積し、ライフサイクルを通したデータの管理と
活用が可能となる。
【0131】さらに、実験用動物などの管理に応用すれ
ば、極めて多数の生体個体を確実且つ容易に自動管理す
ることができる。
【0132】さらに、知的データキャリアにインタフェ
ースを介して所定の外部装置を接続すれば、生体個体に
関する生化学データなどの自動取得も可能となり、薬剤
投与などの対処も可能となる。
【0133】すなわち、本発明によれば、従来とは質的
に異なる情報管理が可能となり、産業上のメリットは多
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報管理システムの構成を表す概念図
である。
【図2】本発明の情報管理システムにおけるデータの読
み出し・書き込みの態様を例示した概念図である。
【図3】本発明の情報管理システムにおけるインテリジ
ェント化された知的データキャリアの構成を表す概念図
である。
【図4】本発明の情報管理システムの変型例を表す概念
図である。
【図5】本発明の第1の実施例の情報管理システムの全
体構成を表す概念図である。
【図6】本発明の第2の実施例の投薬過誤防止システム
の全体構成を表す概念図である。
【図7】本発明の第3実施例のシステムの要部構成を表
す概念図である。
【図8】本発明の第4実施例のシステムの全体構成を表
す概念図である。
【図9】本発明の第5実施例のシステムの全体構成を表
す概念図である。
【図10】本発明の第6実施例のシステムの全体構成を
表す概念図である。
【図11】本発明において用いることができる知的デー
タキャリアを例示する概念図である。
【図12】本発明のシステムに対する比較例としての情
報管理システムの構成を例示する概念図である。
【図13】比較例として挙げた従来の医療体制を表す概
念図である。
【符号の説明】
10、100 情報管理システム 11、110 生体個体 11B ケージ 13 看護婦 14 医師 15 介護者 17 オペレータ 18 ケーブルテレビ 19 ケージラック 20 知的データキャリア 22 制御部 23 RF通信部 24 データテーブル 25 インタフェース部 26 外部装置 30 データ読み取り書き込み装置 40 サーバ 44 ネットワーク 50 データ 60 端末 62 通信リンク 80 ホストサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597157978 遠藤 勲 東京都国分寺市本多5−7−6 (72)発明者 日下部 守 昭 茨城県牛久市上柏田1−35−3 (72)発明者 淺 間 一 埼玉県朝霞市浜崎2−7−19 アルミラン テ101 (72)発明者 倉 林 大 輔 埼玉県和光市下新倉1914−1−202 (72)発明者 遠 藤 勲 東京都国分寺市本多5−7−6 (72)発明者 戎 崎 俊 一 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 5B058 CA17 CA23 KA02 KA04 KA13 YA20

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体個体に関するデータを管理する生体個
    体情報管理システムであって、 生体個体に付帯可能とされ、前記生体個体に関するデー
    タを格納し、前記格納されたデータを非接触で外部から
    読み出し可能とし、新規なデータを非接触で外部から書
    き込み可能とした、第1のデータキャリアを備えたこと
    を特徴とする生体個体情報管理システム。
  2. 【請求項2】前記生体個体は、人であり、 前記第1のデータキャリアに格納される前記生体個体に
    関するデータは、前記人の医療情報を含むことを特徴と
    する請求項1記載の生体個体情報管理システム。
  3. 【請求項3】前記生体個体は、実験用動物であり、 前記第1のデータキャリアに格納される前記生体個体に
    関するデータは、前記実験用動物の遺伝情報及び実験履
    歴に関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴
    とする請求項1記載の生体個体情報管理システム。
  4. 【請求項4】複数の生体個体に関するデータを管理する
    情報管理システムであって、 前記複数の生体個体を複数のグループに分割して形成さ
    れるそれぞれのグループに割り当てられ、それぞれのグ
    ループに属する前記生体個体の個体固有データを格納
    し、非接触で外部から前記個体固有データの読み取りを
    可能とした複数の第2のデータキャリアを備えたことを
    特徴とする生体個体情報管理システム。
  5. 【請求項5】複数の生体個体に関するデータを管理する
    情報管理システムであって、 複数の生体個体のそれぞれに付帯可能とされ、付帯して
    いる前記生体個体の個体固有データを格納し、非接触で
    外部から前記個体固有データの読み取りを可能とした複
    数の第1のデータキャリアと、 前記複数の生体個体を複数のグループに分割して形成さ
    れるそれぞれのグループに割り当てられ、それぞれのグ
    ループに属する前記生体個体の個体固有データを格納
    し、非接触で外部から前記個体固有データの読み取りを
    可能とした複数の第2のデータキャリアと、 を備えたことを特徴とする生体個体情報管理システム。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2のデータキャリアは、新
    規なデータを非接触で外部から書き込み可能としたこと
    を特徴とする請求項4または5に記載の生体個体情報管
    理システム。
  7. 【請求項7】前記生体個体は、実験用動物であり、 前記第1のデータキャリアは、前記実験用動物の体内に
    埋め込まれ、 前記グループは、前記実験用動物を収容するケージと対
    応することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに
    記載の生体個体情報管理システム。
  8. 【請求項8】無線通信によって前記第1のデータキャリ
    アに格納された前記データを読み出し、且つ新規なデー
    タを前記第1のデータキャリアに書き込み可能な第1の
    データ読み取り書き込み装置をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の生体個体情
    報管理システム。
  9. 【請求項9】無線通信によって前記第2のデータキャリ
    アに格納された前記データを読み出し、且つ新規なデー
    タを前記第2のデータキャリアに書き込み可能な第2の
    データ読み取り書き込み装置をさらに備えたことを特徴
    とする請求項4〜8のいずれか1つに記載の生体個体情
    報管理システム。
  10. 【請求項10】前記第1及び第2のデータキャリアの少
    なくともいずれかは、情報を演算処理する情報処理機能
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1つに記載の生体個体情報管理システム。
  11. 【請求項11】前記第1及び第2のデータキャリアの少
    なくともいずれかは、前記データの入出力とは別の物理
    的入出力機能をさらに有することを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1つに記載の生体個体情報管理システ
    ム。
  12. 【請求項12】前記第1のデータキャリアは、前記物理
    的入出力機能を介して前記生体個体の物理的または化学
    的な状態を計測する計測手段をさらに備えたことを特徴
    とする請求項11記載の生体個体情報管理システム。
  13. 【請求項13】前記第1及び第2のデータキャリアの少
    なくともいずれかは、情報を演算処理する情報処理機能
    をさらに有し、前記生体個体の物理的または化学的な状
    態を計測して得られたデータをデータ処理プログラムに
    従って前記情報処理機能により演算処理し、前記データ
    処理プログラムを無線通信によって外部から書き換え可
    能としたことを特徴とする請求項12記載の生体個体情
    報管理システム。
  14. 【請求項14】前記第1のデータキャリアは、前記物理
    的入出力機能を介して前記生体個体に対して物理的また
    は化学的な作用を与える手段をさらに備えたことを特徴
    とする請求項11記載の生体個体情報管理システム。
  15. 【請求項15】前記第1のデータキャリアは、情報を演
    算処理する情報処理機能をさらに有し、前記第1のデー
    タキャリアは、前記物理的または化学的な作用を与える
    手段を動作制御プログラムに従って前記情報処理機能に
    より制御し、前記動作制御プログラムを無線通信によっ
    て外部から書き換え可能としたことを特徴とする請求項
    14記載の生体個体情報管理システム。
  16. 【請求項16】前記第1及び第2のデータキャリアの少
    なくともいずれかは、電力を無線通信によって外部から
    供給されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか
    1つに記載の生体個体情報管理システム。
  17. 【請求項17】生体個体に関するデータを管理する情報
    管理方法であって、 生体個体に付帯可能とされ、前記生体個体に関するデー
    タを格納し、前記格納されたデータを非接触で外部から
    読み出し可能とし、情報を演算処理する情報処理機能を
    有し、新規なデータを非接触で外部から書き込み可能と
    し、さらに前記データの入出力とは別の物理的入出力機
    能を有するデータキャリアに、前記生体個体に関する情
    報を格納し、前記生体個体が前記データキャリアを付帯
    することにより前記生体個体と前記生体個体に関するデ
    ータとの対応を確実としたことを特徴とする生体個体情
    報管理方法。
  18. 【請求項18】前記生体個体は、人であり、 前記データキャリアに格納される前記生体個体に関する
    データは、前記人の医療情報を含むことを特徴とする請
    求項17記載の生体個体情報管理方法。
  19. 【請求項19】複数の生体個体に関するデータを管理す
    る情報管理方法であって、 生体個体の個体固有データを格納し、無線通信によって
    外部から前記個体固有データの読み取りを可能とした第
    1のデータキャリアを前記複数の生体個体のそれぞれに
    付帯させ、 前記複数の生体個体を複数のグループに分割して形成さ
    れるそれぞれのグループに割り当てられ、それぞれのグ
    ループに属する前記生体個体の個体固有データを格納
    し、無線通信により外部から前記個体固有データの読み
    取りを可能とした複数の第2のデータキャリアを設け、 前記第2のデータキャリアに格納された前記個体固有デ
    ータを検索することにより、目的とする生体個体が属す
    るグループを特定し、そのグループに属する生体個体が
    付帯する前記第1のデータキャリアに格納された前記個
    体固有データを読み出すことにより、目的とする生体個
    体を特定することを特徴とする生体個体情報管理方法。
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