JP2000507576A - ファルネシル―タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤 - Google Patents

ファルネシル―タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FTアーゼ)及びガン遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を阻害する化合物に関する。本発明はさらに、本発明の化合物を含む化学療法組成物、並びにファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FTアーゼ)及びガン遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を阻害する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤 発明の背景 Rasタンパク質(Ha−Ras、Ki4a−Ras、Ki4b−Ras及び N−Ras)は、細胞表面の増殖因子受容体と細胞増殖を開始させる核シグナル とを連結するシグナル伝達生成経路の一部である。Ras作用の生物学的及び生 化学的研究によれば、RasはG調節タンパク質様機能を有する。Rasは不活 性状態ではGDPに結合している。増殖因子受容体が活性化されると、Rasは GDPをGTPに変換するように誘発され、構造変化を起こす。GTP結合形態 のRasは、増殖刺激シグナルを伝達し、Rasの内在GTPアーゼ活性により 該シグナルが停止されると、該タンパク質はその不活性なGDP結合形態に戻る 〔D.R.Lowy及びD.M.Willumsen,Ann.Rev.Bio chem.62:851−891(1993)〕。結腸直腸ガン、外分泌性膵臓 ガン及び骨髄性白血病を含む多くのヒトガンに、突然変異を起こしたras遺伝 子(Ha−ras、Ki4a−ras、Ki4b−ras及 びN−ras)が見出される。これらの遺伝子のタンパク質産物はGTPアーゼ 活性を欠いており、増殖刺激シグナルを構造全体に伝達する。 Rasは、正常な機能を営む場合にもガン機能を営む場合にも原形質膜に局在 すると考えられる。Rasの膜局在化には少なくとも3種の翻訳後修飾が関与し 、該3種の修飾はいずれもRasのC末端で生起する。RasのC末端は、「C AAX」又は「Cys−Aaa1−Aaa2−Xaa」ボックス(Cysはシステ イン、Aaaは脂肪族アミノ酸、Xaaは任意のアミノ酸である)と称される配 列モチーフを含んでいる〔Willumsenら,Nature 310:58 3−586(1984)〕。このモチーフは、特定の配列に応じて、それぞれC15 又はC20イソプレノイドによるCAAXモチーフのシステイン残基のアルキル 化を触媒する酵素ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ又はゲラニルゲ ラニル−タンパク質トランスフェラーゼのシグナル配列としての役割を果たす〔 S.Clarke,Ann.Rev.Blochem.61:355−386( 1992);W.R.Schafer及びJ.Rine,Ann.Rev.Ge netics 30:209−237(1 992)〕。Rasタンパク質は、翻訳後にファルネシル化されることが知られ ている数種のタンパク質のうちの1種である。他のファルネシル化タンパク質に は、RhoなどのRas関連GTP結合タンパク質、菌類接合因子、核ラミン( lamins)及びトランスデューシンのγサブユニットが含まれる。Jamesら, J.Biol.Chem.269,14182(1994)は、ファルネシル化 されたペルオキシソーム関連タンパク質Pxfを同定した。Jamesらはまた 、上記に列記したものの他に、構造及び機能が解明されていないファルネシル化 タンパク質が存在することも示唆している。 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害すると、軟寒天中でRa s形質転換細胞の増殖が阻止され、該細胞の形質転換表現型の他の性質が変化す ることが証明された。さらに、特定のファルネシル−タンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤は、細胞内でRas腫瘍タンパク質のプロセシングを選択的に阻止す ることも証明された〔N.E.Kohlら,Science,260:1934 −1937(1993)及びG.L.Jamesら,Science,260: 1937−1942(1993)〕。最近、ある種のファルネシル−タンパク質 トランス フェラーゼ阻害剤が、ヌードマウスのras依存性腫瘍の増殖を阻止すること〔 N.E.Kohlら,Proc.Natl.Acad.Scl.U.S.A., 91:9141−9145(1994)〕及びrasトランスジェニックマウス において乳ガン及び唾液腺ガンの退行を誘発すること〔N.E.Kohlら,N ature Medicine,1:792−797(1995)〕が証明され た。 in vivoでのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼの間接阻害 が、ロバスタチン〔Merck & Co.Rahway,NJ〕及びコンパクチ ン〔Hancockら,前掲;Caseyら,前掲;Schaferら,Scie nce 245:379(1989)〕を用いて証明された。これらの薬剤は、 ファルネシルピロリン酸を含むポリイソプレノイド産生律速酵素であるHMG− CoAレダクターゼを阻害する。ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ は、ファルネシルピロリン酸を利用してファルネシル基との共有結合によりRa sCAAXボックスのCysチオール基を修飾する〔Reissら,Cell, 62:81−88(1990);Schaberら,J.Biol.Chem. ,265:14701−14 704(1990);Schaferら,Science,249:1133− 1139(1990);Manneら,Proc.Natl.Acad.Sci .USA,87:7541−7545(1990)〕。HMG−CoAレダクタ ーゼを抑制してファルネシルピロリン酸の生合成を阻害すると、培養細胞中でR asの膜局在化が阻止される。しかし、ファルネシル−タンパク質トランスフェ ラーゼの直接阻害は、必要量の一般的なイソプレン生合成阻害剤を用いた場合に 比べ、より特異的であり且つ副作用が少ない。 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FPTアーゼ)阻害剤は、2 つの一般種として記載されている。第1種の阻害剤はファルネシル二リン酸(F PP)のアナログであり、第2種の阻害剤は酵素のタンパク質基質(例えばRa s)に関連する。記載されているペプチド由来阻害剤は、一般に、タンパク質の プレニル化シグナルであるCAAXモチーフに関連するシステイン含有分子であ る〔Schaberら,前掲;Reissら,前掲;Reissら,PNAS, 88:732−736(1991)〕。そのような阻害剤は、タンパク質のプレ 二ル化を阻害しつつファルネシル−タンパク質トランスフェラ ーゼ酵素の代替基質としても作用し得るか、又は純粋に競合的阻害剤であり得る 〔米国特許第5,141,851号,テキサス大学;N.E.Kohlら,Sc ience,260:1934−1937(1993);Grahamら,J. Med.Chem.,37,725(1994)〕。一般に、CAAX誘導体か らチオールが欠失すると、化合物の阻害力が劇的に低下することが証明されてい る。しかし、チオール基は、薬物動力学、薬力学及び毒性の点で、FPTアーゼ 阻害剤を治療に用いることを制限する。従って、チオールの機能を他のもので補 うことが望ましい。 最近、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が、血管平滑筋細 胞増殖の阻害剤であり、従って、動脈硬化症及び血管の糖尿病性傷害の予防及び 治療に有用であることが報告された(JP H7−112930)。 また最近、場合によってピペリジン成分が混和される特定の三環式化合物がF PTアーゼ阻害剤であることが開示された(WO95/10514、WO95/ 10515及びWO95/10516)。ファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼのイミダゾール含有阻害剤も開示された(WO95/09001 及びEP0675112 A1)。 従って、本発明の1つの目的は、チオール成分を有しておらず、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼを阻害し、従ってタンパク質の翻訳後のファル ネシル化を阻害する疑ペプチド化合物を開発することである。本発明の他の目的 は、本発明の化合物を含む化学療法組成物及び本発明の化合物の製造法を開発す ることである。発明の要旨 本発明は、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する、疑ペプ チド2,5−ジケトピペラジン含有化合物を包含する。本発明の化合物は、チオ ール成分を欠いており、従って動物の薬物動態学的挙動の改善、急速な自動酸化 及び内在チオールとのジスルフィド形成などのチオール依存性化学反応の阻止、 並びに全身毒性の低減といった独自の利点を提供する。さらに本発明には、これ らのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤を含む化学療法組成物及び該組成物 の製造法も包含される。 本発明の化合物は、式Aによって示される: 発明の詳細な説明 本発明の化合物は、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ及びガン遺 伝子タンパク質Rasのファルネシル化の阻害に有用である。本発明の第1の実 施態様において、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤は、式A : 〔式中、R1a及びR1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、 C2−C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、( R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、N O2、R10C(O)−、N3、−N(R102又はR11OC(O)NR10 −、 (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキル上の 置換基は、非置換又は置換アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2− C6アルケニル、C2−C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O )NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、R10C (O)−、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選択される) から選択され; R2とR4は独立に:H;非置換又は置換C1-8アルキル、非置換又は置換C2-8 アルケニル、非置換又は置換C2-8アルキニル、非置換又は置換アリール、非置 換又は置換複素環、 (ここで、置換された基は: (1) 置換されていないか、又は: (a) C1-4アルキル、 (b) (CH2pOR6、 (c) (CH2pNR67、 (d) ハロゲン、 (e) CN、 (f) アリール若しくはヘテロアリール、 (g) ペルフルオロ−C1-4アルキル、又は (h) SR6a、S(O)R6a、SO26a で置換されたアリール若しくは複素環、 (2) C3-6シクロアルキル、 (3) OR6、 (4) SR6a、S(O)R6a若しくはSO26a、 (5) −NR67、 6) 7) 8) 9) 10) (11)−SO2−NR67、 12) 13) 14) (15)N3、 (16)F、又は (17)ペルフルオロ−C1-4アルキルのうちの1種以上で置換されている)か ら選択され; R3とR5はH及びCH3から選択されるか;あるいは 同一C原子に結合したR2とR3又はR4とR5は、一緒になって−(CH2u− (ここで、炭素原子のうちの1個は、O、S(O)m、−NC(O)−及び−N (COR10)−から選択 される成分で任意置換される)を形成し; R6、R7及びR7aは独立に:H;置換されていないか又は置換された、C1-4 アルキル、C3-6シクロアルキル、複素環、アリール、アロイル、ヘテロアロイ ル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル(ここで、置換された基は : (a) C1-4アルコキシ、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) HO、 (e) (f) −SO211、又は (g) N(R102 で置換されている) から選択されるか;あるいは、 R6とR7は一緒になって環を形成し得; R7とR7aは一緒になって環を形成し得; R6aは:置換されていないか又は置換された、C1-4アルキル、C3-6シクロア ルキル、複素環、アリール(ここで、置換 された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) HO、 (e) (f) −SO211、又は (g) N(R102 で置換されている) から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、 C2−C6アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C( NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102又はR11OC (O)NR10−、及 び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキルは、 アリール、シアノフェニル、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アル ケニル、C2−C6アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O −、R11S(O)m−、R10C(O)NH−、(R102NC(O)−、R10 2N −C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102若しくはR10O C(O)NH−で置換されている) から選択され; R9は: (a) 水素、 (b) アルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102又 はR11OC(O)NR10−、及び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1 −C6アルキルは、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S (O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C(N R10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102若しくはR11OC(O) NR10−で置換されている) から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O)2N (R10)−、−N(R10)S(O)2−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) 複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子は O、S及びNから選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではなく; Wは複素環であり; Xは、結合、−CH2−、−C(=O)−又は−S(=O)m−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、 1、2、3又は4であり; qは1又は2であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0であり; tは0又は1であり; uは4又は5である〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明化合物の好ましい実施態様は、次式: 〔式中、R1aは独立に:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキル上の 置換基は、非置換又は置換アリール、複素環、シクロアルキル、アルケニル、R10 O−及び−N(R102から選択される) から選択され、 R3とR5は独立に、H及びCH3から選択され; か又は置換された非分枝若しくは分枝C1-5アルキル(ここで、置換された基は : (1) アリール、 (2) 複素環、 (3) OR6、 (4) SR6a、SO26a、又は (5) のうちの1種以上で置換されている) から選択され; R6、R7及びR7aは独立に: H;置換されていないか又は置換された、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル 、アリール、複素環(ここで、置換された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) ハロゲン、又は (c) アリール若しくは複素環 で置換されている) から選択され; R6aは:置換されていないか又は置換されたC1-4アルキル又はC3-6シクロア ルキル(ここで、置換された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) ハロゲン、又は (c) アリール若しくは複素環 で置換されている) から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、 (R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC( O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R9は: (a) 水素、 (b) C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペルフルオロアル キル、F、Cl、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、 NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O) −、−N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキルは、 C1−C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R11S(O)m−、R10 C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、− N(R102又はR11OC(O)NR10−で置換されている) から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され : R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、O、−N(R10)−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリ ル、ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、 イソキノリニル及びチエニルから選択される複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子はO、S及びNから 選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではなく; Wは、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、 2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル又はイソキノリニルから選択 される複素環であり; Xは、−CH2−又は−C(=O)−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は 置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シ クロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及び置換C3−C6シクロ アルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、1、2、3又は4であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0であり; tは0又は1であり; uは4又は5である〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明の化合物の好ましい実施態様は、式B:〔式中、R1aは:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−又は−N(R102で置換されたC1−C6アルキルから選択され 、 R3とR5は独立にH及びCH3から選択され; 置換されていないか又は置換された非分枝又は分枝C1-5アルキル(ここで、置 換された基は: (1) アリール、 (2) 複素環、 (3) OR6、 (4) SR6a、SO26a、又は (5) のうちの1種以上で置換されている) であり; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、NR10O−、R10C(O)NR10−、C N、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)− 、−N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1-6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R1 02N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6ア ルキルから選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC(O )NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R9aは、水素又はメチルであり; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、O、−N(R10)−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) ビロリジニル、イミダゾリル、ビリジニル、チアゾリル、ピリドニル、 2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル及びチエニ ルから選択される複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子はO、S及びNから 選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではなく; Xは−CH2−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、1、2、3又は4であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0である〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明のより好ましい実施態様において、ファルネシルータンパク質トランス フェラーゼ阻害剤は、式C: 〔式中、R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−又は−N(R102で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R3とR5は独立にH及びCH3から選択され; いないか若しくは置換された非分枝若しくは分枝C1-5アル キル(ここで、置換された基は: (1) アリール、 (2) 複素環、 (3) OR6、 (4) SR6a、SO26a、又は 5) で置換されている) から選択され; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10) −、R10C(O)−、R10OC(O)− 、−N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R10 2又 はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキルから選択され ; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC(O )NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択さ れ; Xは−CH2−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)mR6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; pは、0、1、2、3又は4である〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明の第2のより好ましい実施態様において、ファルネシル−タンパク質ト ランスフェラーゼ阻害剤は、式D: 〔式中、R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−若しくは−N(R102で置換されたC1−C6アルキルから選択 され; R2及びR4は独立に:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R3とR5は水素であり; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、C1、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、 NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、− N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R10 2又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; Xは−CH2−であり; Zは、置換されていないか又は置換された、単環式若しくは二環式アリール、 単環式若しくは二環式ヘテロアリール、単環式若しくは二環式アリールメチル、 単環式若しくは二環式ヘテロアリールメチル、単環式若しくは二環式アリールス ルホニル、単環式若しくは二環式ヘテロアリールスルホニル(ここで、置換され た基は、以下: (1) 置換されていないか、又は (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) アリール若しくは複素環、 (e) HO、 (f) −S(O)m6、又は (g) −C(O)NR67 で置換されたC1-4アルキル、 (2) アリール若しくは複素環、 (3) ハロゲン、 (4) OR6、 (5) NR67、 (6) CN、 (7) NO2、 (8) CF3、 (9) −S(O)m6、 (10)−C(O)NR67、又は (11)C3−C6シクロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) であり; mは、0、1又は2であり; pは、0、1、2、3又は4である〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明の好ましい化台物は以下の通りである: 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−(3− クロロフェニル)−ピペラジン−2,5−ジオン; (S)−3−n−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾ リルメチル]−1−(3−クロロフェニル)ピペラジン−2,5−ジオン; 1−(3−クロロフェニル)−4−[(3−(4−シアノベンジル)ビリジン −4−イル)メチル]−ビペラジン−2,5−ジオン; 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−フェニ ルピペラジン−2,5−ジオン;及び 4−ベンジル−1−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル ]−ビベラジン−2,5−ジオン又はその医薬上許容し得る塩である。 本発明の化合物の特定の例は: 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−(3− クロロフェニル)−ビペラジン−2,5−ジオン または医薬上許容されるその塩である。 本発明の化合物は、不斉中心を有し、ラセミ化合物やラセミ混合物として、ま た個々のジアステレオマーとして生成し得る が、光学異性体を含めた全ての可能な異性体は本発明に包含される。任意の可変 成分(例えば、アリール、複素環、R1、R2など)が任意の構成成分中に2回以 上出てくる場合、該成分の定義はそれらが出てくる都度独立しているものとする 。また、構成成分/又は可変成分の組み合わせは、そのような組み合わせにより 安定な化合物が得られる場合にのみ許容され得る。 本明細書に用いられている「アルキル」とは、特定数の炭素原子を有する分枝 鎖及び直鎖の飽和脂肪族炭化水素基を包含するものとし;「アルコキシ」は、酸 素架橋を介して結合している指定数の炭素原子を有するアルキル基を表す。本明 細書に用いられている「ハロゲン」又は「ハロ」とは、フルオロ、クロロ、ブロ モ及びヨードを意味する。 本明細書に用いられている「アリール」とは、少なくとも1つの環が芳香族で あり各環が最大7員からなる任意の安定な単環式又は二環式炭素環を意味するも のとする。そのようなアリール成分の例には、フェニル、ナフチル、テトラヒド ロナフチル、インダニル、ビフェニル、フェナントリル、アントリル又はアセナ フチルが含まれる。 本明細書に用いられている複素環又は複素環式という用語は、 飽和又は不飽和であり且つ炭素原子とN、O及びSからなる群から選択される1 〜4個のヘテロ原子とからなる、安定な5〜7員単環式複素環又は安定な8〜1 1員二環式複素環を表し、且つ上記定義の複素環のいずれかがベンゼン環に縮合 している任意の二環式基を含む。該複素環は、任意のヘテロ原子又は炭素原子位 置で結合して安定な構造を形成し得る。そのような複素環成分の例には、アゼピ ニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラザニル、ベン ゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチ エニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベンゾフリ ル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチ オピラニルスルホン、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリ ル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソキノ リニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、モルホリ ニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリ ル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニ ル、ピペリジル、ピペラジニル、ピリジル、ピラジニル、ピラ ゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリ ル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロフリル、テトラ ヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアモルホリニル、チアモル ホリニルスルホキシド、チアゾリル、チアゾリニル、チエノフリル、チエノチエ ニル及びチエニルが含まれるが、それらには限定されない。 本明細書に用いられている「ヘテロアリール」とは、各環が最大7員からなり 、少なくとも1つの環が芳香族であり、且つ1〜4個の炭素原子がN、O及びS からなる群から選択されるヘテロ原子で置換される任意の安定な単環式又は二環 式炭素環を意味するものとする。そのような複素環成分の例には、ベンゾイミダ ゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラニル、ベンゾ チオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキ サゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾ チエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニルスルホン 、フリル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソイ ンドリニル、イソキノリニル、 イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、ピリジル、ビラジニル、 ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニ ル、キノキサリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、 チアゾリル、チエノフリル、チエノチエニル及びチエニルが含まれるがそれらに は限定されない。 本明細書においてR2及びR3の定義に用いられている用語「置換された基」と は、置換基R2及びR3が選択される、置換C1-8アルキル、置換C2-8アルケニル 、置換C2-8アルキニル、置換アリール又は置換複素環を意味するものとする。 本明細書においてR6、R6a、R7及びR7aの定義に用いられている、置換C1- 8 アルキル、置換C3-6シクロアルキル、置換アロイル、置換アリール、置換ヘテ ロアロイル、置換アリールスルホニル、置換ヘテロアリールスルホニル及び置換 複素環は、化合物の残りの結合点に更に1〜3個の置換基を含有する成分を含む 。 R2とR3が一緒になって−(CH2)u−を形成すると、環状成分が形成される 。そのような環状成分の例には、以下のもの: が含まれるがそれらには限定されない。 さらに、そのような環状成分は、場合によってヘテロ原子を含み得る。そのよ うなヘテロ原子含有環状成分の例には以下のもの: が含まれるがそれらには限定されない。 置換基(例えば、R2、R3、R4など)から環系中に引かれた線は、指定の結 合が置換可能な環炭素原子のいずれかに結合し得ることを示している。 R1aは及びR1bは独立に:水素、−N(R102、R10C(O)NR10−又は 非置換若しくは置換C1−C6アルキル〔ここで、置換C1−C6アルキル上の置換 基は、非置換若しくは置換フェニル、−N(R102、R10O−及びR10C(O )N R10−から選択される〕から選択するのが好ましい。 R2は:H、並びにC1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC2-8アルキニルから選択される置 換されていないか又は置換された基〔該置換された基は: (1) 置換されていないか、又は (a) C1-4アルキル、 (b)(CH2pOR6、 (c)(CH2pNR67、 (d) ハロゲン、 で置換されたアリール若しくは複素環、 (2) C3-6シクロアルキル、 (3) OR6、 (4) SR6a、S(O)R6a、SO26a、 (5) −NR67、 6) 7) 8) 9) 10) (11)−SO2−NR67、 12) 13) 14) (15)N3、又は (16)F のうちの1種以上で置換されている〕から選択するのが好ましい。 R3は:水素及びC1−C6アルキルから選択するのが好ましい。 R4及びR5は水素であるのが好ましい。 R6、R7及びR7aは:水素、非置換又は置換C1−C6アルキル、非置換又は置 換アリール及び非置換又は置換シクロアルキルから選択するのが好ましい。 R6aは、非置換又は置換C1−C6アルキル、非置換又は置換アリール及び非置 換又は置換シクロアルキルから選択するのが好ましい。 R9としては水素又はメチルが好ましい。R9は水素であるのが最も好ましい。 R10は、H、C1−C6アルキル及びベンジルから選択するのが好ましい。 A1及びA2は独立に:結合、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O、 −N(R10)−、−S(O)2N(R10)−及び−N(R10)S(O)2−から選 択するのが好ましい。 Vは、水素、複素環及びアリールから選択するのが好ましく、Vはフェニルで あるのがより好ましい。 Zは、非置換又は置換フェニル、非置換又は置換ナフチル、 非置換又は置換ピリジル、非置換又は置換フラニル、非置換又は置換チエニル及 び非置換又は置換アルキルから選択するのが好ましい。Zは非置換又は置換フェ ニルであるのが最も好ましい。 Wは、イミダゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ビロリジ ニル、チアゾリル及びビリジルから選択するのが好ましく、イミダゾリル及びピ リジルから選択するのがより好ましい。 n及びrは独立に、0、1又は2であるのが好ましい。 pは、0、1又は3であるのが好ましい。 sは0であるのが好ましい。 tは1であるのが好ましい。 Xは−CH2であるのが好ましい。 ある分子中の特定の位置におけるいずれの置換基又は可変成分(例えば、R1a 、R9、nなど)の定義も、該分子中の他の位置におけるそれらの定義とは独立 しているものとする。従って、−N(R102は、−NHH、−NHCH3、−N HC25などを表す。本発明の化合物上の置換基及び置換パターンは、化学的に 安定であり且つ容易に入手し得る出発物質から当 業界で公知の方法及び以下に記載の方法に従って容易に合成し得る化合物を得る ように当業者が選択し得るものと理解されたい。 本発明の化合物の医薬上許容し得る塩には、例えば、無毒性の無機又は有機酸 から形成される、本発明の化合物の慣用の無毒性塩が含まれる。例えば、そのよ うな慣用の無毒性塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、 硝酸などのような無機酸から誘導された塩、及び、酢酸、プロピオン酸、コハク 酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコ ルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタ ミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ−安息香酸、 フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュ ウ酸、イセチオン酸、トリフルオロ酢酸などのような有機酸から製造された塩が 含まれる。 本発明の化合物の医薬上許容し得る塩は、塩基性部分を含む本発明の化合物か ら、慣用の化学的方法に従って合成し得る。一般に該塩は、イオン交換クロマト グラフィーによるか、又は適当な溶媒又は種々の溶媒の組合わせ体中、遊離塩基 と、化学 量論量若しくは過剰の目的塩形成無機又は有機酸とを反応させて製造する。 本発明の化合物の生成に用いられる反応は、文献公知であるか又は実験手順に 例示されているものであってよい、エステル加水分解、保護基の開裂などのよう な標準的な操作法に加えて、図式1〜14に示されている反応を利用して実施す る。 これらの反応を順次用いて本発明の化合物を得てもよいし、該反応を用いてフ ラグメントを合成し、その後で、図式に記載されているアルキル化反応により該 フラグメントを結合してもよい。図式1〜14の概要: 必要とされる中間体は市販物から得られる場合もあるし、大抵は、文献手順に 従って製造し得る。2,5−ジケトピペラジンは、一般に、図式1に示されてい る方法で製造し得る。適切に置換されたブロモアセテートIをアミノ化して、N −置換エステルIIを得る。次いで、これを保護された置換塩化アセチルと反応さ せて、第2級アミドIIIを得る;酸脱保護の後のジケトピペラジンIVへの閉環は 、保護されたイミダゾリルアルデヒドVなどのアルデヒドを用いた還元的アルキ ル化と同時に生起す る。イミダゾリル保護基は、塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸などの酸性条件 下に除去し得る。あるいは、イミダゾリルをアルキル化し、次いで脱保護して、 VIIIなどの化合物を得ることもできる。 中間体IVは、環化し、IXなどの種々のアルデヒドを用いて還元的アルキル化し 得る。アルデヒドは、適切なアミノ酸から、O.P.Goel,U.Kroll s,M.Stier及びS.Kesten,Organic Synthesi ,1988,67,69−75に記載のものなどの標準的な手順に従って製造 し得る(図式2)。還元的アルキル化は、ジクロロエタン、メタノール又はジメ チルホルムアミドなどの溶媒中、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム又はシア ノホウ水素化ナトリウムなどの種々の還元剤を用いpH5〜7で実施し得る。塩 化メチレン中のトリフルオロ酢酸を用いて生成物Xを脱保護して、最終化合物X Iを得ることができる。最終化合物XIは、例えば、特にトリフルオロアセテー ト塩、ヒドロクロリド塩又はアセテート塩として塩形態で分離される。生成物ジ アミンXIをさらに選択的に保護してXIIを得、次いで、第2級アルデヒドを用 いてXIIを還元的アルキル化してXIIIを得ることができる。保護 基の除去及びジヒドロイミダゾールXVなどの環状生成物への変換は文献手順に 従って実施し得る。 図式3に示されているように、イミダゾール酢酸XVIは、標準的手順に従って アセテートXVIIに変換し得る。先ず、XVIIをハロゲン化アルキルと反応させ、 次いで、還流メタノールで処理して、位置特異的にアルキル化されたイミダゾー ル酢酸エステルXIXを得る。該エステルを加水分解して、該酸を酸塩化物に変換 する。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(ED C)などの縮合剤の存在下に適当に置換されたリチウムジケトピペラジンXXI と反応させると、XXIIなどのアシル化生成物が生成する。 図式3aは、好ましいベンジルイミダゾリル成分を混和する本発明の化合物の 代替製造法を示している。該図式に示されているように、環化により、基本中間 体1−(1−ベンジルイミダゾル−5−イル)ピペラジン−2,5−ジオンを得 、次いで、該中間体を適当に置換されたトリアリールビスマス試薬又は他の適当 な求核剤と反応させ得る(図式3b)。 中間体IVを、図式4のXXIIIなどの保護ヒドロキシル基を有するアルデヒド で環化/還元的アルキル化する場合、その後で保 護基を除去してヒドロキシル基を露出させ得る(図式4、5)。該アルコールを 標準条件下に例えばアルデヒドに酸化し、次いで、該アルデヒドをグリニャール 試薬などの種々の有機金属試薬と反応させて、XXVIIなどの第2級アルコール を得ることができる。さらに、完全に脱保護されたアミノアルコールXXVを( 先に記載の条件下に)種々のアルデヒドで還元的アルキル化して、XXIXなどの 第2級アミン(図式5)又は第3級アミンを得ることができる。 Boc保護アミノアルコールXXVを利用してXXXなどの4−(2−アジリ ジニルメチル)−2,5−ジケトピペラジンを合成することもできる(図式6) 。ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、1,1’−スルホニルジイミダゾール及 び水素化ナトリウムでXXVを処理して、アジリジンXXXを生成する。塩基の 存在下に、チオールなどの求核剤の存在下にアジリジンを反応させ、脱保護して 、開環生成物XXXIIを得る。 さらに、標準的な手順に従って、中間体IVをO−アルキル化チロシンなどのア ミノ酸由来のアルデヒドと反応させて、図式7に示されているXXXVなどの化 合物を得ることができる。R’がアリール基の場合には、先ず、XXXVを水素 化してフェ ノールを露出させ、酸でアミン基を脱保護して、XXXVIを得る。あるいは、 XXXV中のアミン保護基を除去し、XXXVIIなどのO−アルキル化フェノー ル性アミンを得ることもできる。 反応図式8は、置換基R4及びR5が一緒になって](CH2)u−を形成する本 発明の化合物の合成法を示している。例えば、1−アミノシクロヘキサン−1− カルボン酸XXXVIIIは、実質的に図式1及び2に略述した手順に従ってスピロ ジケトピペラジン中間体IXLに変換し得る。該中間体IXLを上記のように脱保護 し、図式3〜8に記載のように反応させて最終生成物を得ることができる。イミ ダゾリルアルキル置換基の生成に利用する試薬は、当業界で周知の他の試薬に容 易に取り換えられるし、ジケトピペラジン上の他のN−置換基の生成に容易に利 用し得るものと理解されたい。 図式9は、任意置換されたホモセリンラクトンXLIIを用いたBoc保護中問 体XLIIIの製造法を示している。中間体XLIIIは、先行図式に示されているよ うに、脱保護し、環化/還元的アルキル化又はアシル化し得る。あるいは、ジケ トピペラジンXLIVのヒドロキシル成分をメシル化し、エタンチオールのナトリ ウム塩などの適当な求核剤で置換して、スルフィドXLV を得ることもできる。ジケトピペラジンXLIVを酸化して、ジケトピペラジンX LVI上のカルボン酸を生成することも可能であり、さらに該生成物を用いて、エ ステル又はアミド成分を生成することもできる。 天然のアミノ酸には認められない側鎖を有する一般式XLVIIIのアミノ酸は、 容易に合成し得るイミンXLIXで出発して図式10に示されている反応により製 造し得る。 図式11〜14は、可変成分Wがピリジル成分として存在する本発明の化合物 の合成に有用な適当に置換されたアルデヒドの合成法を示している。可変成分W として他の複素環式成分を含むアルカノールを製造するための類似の合成法も当 業界では周知である。図式1 図式1(続き) 図式2 図式2(続き) 図式3 図式3(続き) 図式3a 図式3b 図式4 図式4(続き) 図式5 図式6 図式7 図式7(続き) 図式8 図式8(続き) 図式9 図式9(続き) 図式10 反応図式11 反応図式12 反応図式13 反応図式14 本発明の化合物は、哺乳動物、特にヒト用の薬剤として有用である。これらの 化合物は、ガンの治療に用いるために患者に投与し得る。本発明の化合物を用い て治療し得るガン種の例としては、結腸直腸ガン、外分泌性膵臓ガン、骨髄性白 血病及び神経学的腫瘍が含まれるがそれらには限定されない。そのような腫瘍は 、ras遺伝子自体における突然変異、Ras活性を調節し得るタンパク質〔即 ち、ニューロフィブロミン(NF−1)、neu、scr、ab1、1ck、f yn〕における突然変異、又は他のメカニズムにより発生し得る。 本発明の化合物は、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ及びガン遺 伝子タンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。本発明の化合物は、腫瘍の 血管形成を阻害し、それによって腫瘍の増殖を抑制し得る〔J.Rakら,Ca ncer Research,55:4575−4580(1995)〕。本発 明の化合物のそのような血管形成防止特性は、網膜血管新生に関連した特定の形 態の失明の治療にも有用であり得る。 本発明の化合物は、Rasタンパク質が他の遺伝子におけるガン遺伝子の突然 変異の結果として異常に活性化される(即ち、Ras遺伝子自体は突然変異によ ってガン遺伝子形態に活性化 されることはない)良性及び悪性の他の増殖性疾患の抑制にも有用であり、該抑 制は、有効量の本発明化合物をそのような治療を要する哺乳動物に投与すること により達成される。例えば、NF−1の形態は良性の増殖性障害である。 本発明の化合物は、ある種のウイルス性感染症の治療、特に、肝炎デルタウイ ルス及び関連ウイルスの治療にも有用であり得る〔J.S.Glennら,Sc ience,256:1331−1333(1992)〕。 本発明の化合物は、新生血管内膜の形成を阻止することにより、経皮内腔貫通 冠血管形成後の再発狭窄症の予防にも有用である〔C.Indolfiら,Na ture medicine,1:541−545(1995)〕。 本発明の化合物は、多嚢胞性腎疾患の治療及び予防にも有用であり得る〔D. L.Schaffnerら,American Journal of Pat hology,142:1051−1060(1993)及びB.Cowley ,Jr.ら,FASEB Journal,2:A3160(1988)〕。 本発明の化合物は真菌性感染症の治療にも有用であり得る。 本発明の化合物は、哺乳動物、好ましくはヒトに、標準的な 薬学的慣例に従い、単独で、又は好ましくは医薬上許容し得る担体若しくは希釈 剤、及び場合によってミョウバンなどの公知アジュバントと組み合わせて医薬組 成物として投与し得る。該化合物は、経口的に、又は、静脈内、筋肉内、腹腔内 、皮下、直腸内及び局所的投与経路を含めて非経口的に投与し得る。 本発明の化学療法化合物を経口使用する場合、選択された化合物は、例えば、 錠剤若しくはカプセル剤の形態で又は水性液剤若しくは懸濁剤として投与し得る 。経口投与用錠剤に一般的に用いられている担体には、ラクトース及びコーンス ターチが含まれ、通常、ステアリン酸マグネシウムなどの滑潤剤が添加される。 カプセル形態で経口投与する場合に有用な希釈剤には、ラクトース及びコーンス ターチ粉末が含まれる。経口投与用に水性懸濁剤が必要な場合には、有効成分を 乳化剤及び懸濁化剤と合わせる。所望なら、特定の甘味剤及び/又は矯味・矯臭 剤を加えてもよい。筋肉内、腹腔内、皮下及び静脈内使用の場合、通常、有効成 分の滅菌溶液をつくるが、該溶液のpHは適当に調整且つ緩衝する必要がある。 静脈内使用の場合、溶質の全体的な濃度を調節して製剤を等張とする必要がある 。 本発明の化合物は、治療を受ける状態に対して特に有効であ るとして選択される他の周知治療薬と同時投与してもよい。例えば、本発明の化 合物は、公知抗ガン剤や細胞傷害性剤と組み合わせて用いても有用である。同様 に、本発明の化合物は、NF−1、再発狭窄症、多嚢胞性腎疾患、肝炎デルタウ イルス及び関連ウイルス感染症並びに真菌感染症の治療及び予防に有効な薬剤と 組み合わせて用いるのも有用であり得る。 固定用量として製剤する場合、そのような組み合わせ製品は、以下に記載の用 量範囲内の本発明化合物と、認可された用量範囲内の他の医薬上有効な物質とを 用いる。あるいは、組み合わせ組成物が不適切な場合には、本発明の化合物と公 知の医薬上許容し得る物質とを連続して使用することもできる。 本発明はさらに、治療上有効量の本発明化合物を、該化合物のみ又は医薬上許 容し得る担体若しくは希釈剤と共に投与することを含む、ガン治療に有用な医薬 組成物を包含する。本発明の適当な組成物には、本発明の化合物、及びpHレベ ルが例えば7.4の生理食塩水などの薬理上許容し得る担体を含む水溶液が含ま れる。該溶液は、患者の血流中に局所的に適用量を注射して導入し得る。 本発明の化合物を患者に投与する場合、1日当たりの用量は、 一般に、個々の患者の年齢、体重及び応答並びに該患者の症状の重篤度に応じて 異なり、通常、処方医師により決定される。 1つの適用例としては、ガンの治療を受けている哺乳動物に適当量の化合物を 投与する。投与は、1日につき体重1kg当たり約0.1〜約60mg、好まし くは1日につき体重1kg当たり0.5〜約40mgの量で行う。 本発明の化合物は、ある組成物中のファルネシル−タンパク質トランスフェラ ーゼ(FPTアーゼ)の存在及び量を迅速に測定するアッセイの構成成分として も有用である。従って、テストすべき組成物を2分し、2つの部分を既知のFP Tアーゼ基質(例えば、アミン末端にシステインを有するテトラペプチド)及び ファルネシルピロリン酸を含む混合物(該混合物のうち1種は本発明の化合物を 含む)と接触させ得る。アッセイ混合物を当業界では周知のFPTアーゼで基質 をファルネシル化するに十分な時間インキュベートした後、周知の免疫学法、放 射化学法又はクロマトグラフィー法により、アッセイ混合物の化学含量を決定し 得る。本発明の化合物はFPTアーゼの選択的阻害剤であるから、本発明の化合 物を含むアッセイ混合物中では基質の量が不変であるのに対して、本発明の化合 物を含ま ないアッセイ混合物中に基質が存在しないか又は基質の量が減少していれば、テ スト組成物中にFPTアーゼが存在することを示す。 上記のようなアッセイがファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを含む 組織試料の同定及び酵素の定量に有用であることは当業者には容易に明らかであ ろう。従って、本発明の効力ある阻害剤化合物は、試料中の酵素の量を定量する 活性部位滴定アッセイに用い得る。未知量のファルネシル−タンパク質トランス フェラーゼ、過剰量の既知FPTアーゼ基質(例えば、アミン末端にシステイン を有するテトラペプチド)及ひファルネシルピロリン酸を含む組織抽出物のアリ コートからなる一連の試料を、種々の濃度の本発明化合物の存在下に適切な時間 インキュベートする。試料の酵素活性を50%阻害するのに必要な十分有効な阻 害剤(即ち、Kiがアッセイ容器中の酵素濃度より実質的に小さいもの)の濃度 は、該試料中の酵素の濃度のほぼ半分に等しい。 実施例 以下に記載の実施例は、本発明に対する理解を深める一助とするためのもので ある。用いられている特定の物質、種及び条 件は、本発明をさらに例示することを意図とし、本発明の妥当な範囲を限定する ものではない。HPLCによる精製は、40 ラム(Delta−PakTNC18 15μm,100Å)を用いて行った。勾 配溶離には、水中0.1%トリフルオロ酢酸(溶媒A)とアセトニトリル中0. 1%トリフルオロ酢酸(溶媒B)を用いた。クロリド塩は、トリフルオロ酢酸塩 の水溶液 −200メッシュ,C1形)に通して得た。以下に記載のように実施例1及び実 施例49にはいずれもHPLCによる精製を用いた。 実施例1 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル] −1−(3−クロロフェニル)−ピペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリド ステップA :1−トリフェニルメチル−4−(ヒドロキシメチ ル)−イミダゾールの調製 250mlの無水DMF中の4−(ヒドロキシメチル)イミダゾールヒドロク ロリド(35.0g,260mmol)の溶 液に室温でトリエチルアミン(90.6ml,650mmol)を加えた。溶液 から白色固体が沈降した。500mlのDMF中のクロロトリフェニルメタン( 76.1g,273mmol)を滴下した。反応混合物を20時間攪拌し、氷上 に注ぎ、濾過し、氷水で洗浄した。得られた生成物を冷ジオキサンでスラリー化 し、濾過、真空乾燥して、白色固体として標記生成物を得た。該生成物は次のス テップに用いるのに十分な純度を有していた。ステップB :1−トリフェニルメチル−4−(アセトキシメチル)−イミダゾールの調製 ステップAのアルコール(上記で調製された260mmol)を500mlの ピリジン中に懸濁した。無水酢酸(74ml,780mmol)を滴下し、反応 混合物を48時間攪拌すると、該混合物は均質となった。溶液を2LのEtOA c中に注ぎ、水(3×1L)、5%HCl水溶液(2×1L)、飽和水性NaH CO3及びブラインで洗浄し、次いで、脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮し て、白色固体としてアセテート(2ステップでの収量85.8g,収率86%) を得た。該アセテートは次の反応に用いるのに十分な純度を有していた。ステップC :1−(4−シアノベンジル)−5−(アセトキシ メチル)−イミダゾールヒドロブロミドの調製 500mlのEtOAc中のステップBの生成物(85.8g,225mmo l)およびα−ブロモ−p−トルニトリル(50.1g,232mmol)の溶 液を60℃で20時間攪拌すると、薄黄色の沈降物が形成された。反応混合物を 室温に冷却し、濾過して、固体イミダゾリウムブロミド塩を得た。濾液を真空濃 縮して、容量を200mlとし、60℃で2時間再加熱し、室温に冷却、再度濾 過した。濾液を真空濃縮して、容量を100mlとし、60℃でさらに2時間再 加熱し、室温に冷却、真空濃縮して、薄黄色の固体を得た。固体物質全てを合わ せ、500mlのメタノールに溶解し、60℃に温めた。2時間後、溶液を真空 下に再濃縮して白色固体を得、これをヘキサン中ですり砕いて、可溶性物質を除 去した。残留溶媒を真空除去して、白色固体として標記生成物ヒドロブロミド( 50.4g,収率67%,HPLCによる純度89%)を得た。該生成物をさらに 精製することなく次のステップに用いた。ステップD :1−(4−シアノベンジル)−5−(ヒドロキシ メチル)−イミダゾールの調製 1.5LのTHF/水(3:1)中のステップCのアセテート(50.4g, 150mmol)の溶液に0℃で水酸化リチウム一水和物(18.9g,450 mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を真空濃縮し、EtOAc(3L) で希釈し、水、NaHCO3飽和水溶液及びブラインで洗浄した。次いで、溶液 を脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮して、薄黄色のふわふわした固体として 粗生成物(26.2g,収率82%)を得た。該生成物はさらに精製せずに次の ステップに用いるのに十分な純度を有していた。ステップE :1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾール カルボキシアルデヒドの調製 500mlのDMSO中のステップDのアルコール(21.5g,101mm ol)の溶液に室温でトリエチルアミン(56ml,402mmol)、次いで SO3−ピリジン錯体(40.5g,254mmol)を加えた。45分後、反 応混合物を2.5LのEtOAc中に注ぎ、水(4×1L)及びブラインで洗浄 し、脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮して、白色粉末としてアルデヒド(1 8.7g,収率88%)を得た。該生成物はさらに精製することなく次のステッ プに用いるのに十分な純度を有 していた。ステップF :メチル 2−[(3−クロロフェニル)アミノ] アセテートの調製 DMF中の3−クロロアニリン及び炭酸カリウム(3当量)の溶液に、メチル ブロモアセテート(1.1当量)を加え、反応混合物を60℃で攪拌する。反応 完結後、溶液をEtOAc中に注ぎ、水、飽和NaHCO3水溶液及びブライン で洗浄する。溶液を脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮する。得られた物質を シリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製し、標記化合物を得る。ステップG :2−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ](3 −クロロフェニル)−N−[(カルホメトキシ) メチル]アセトアミドの調製 ジクロロメタン中のBoc−グリシン及びトリエチルアミン(1.0当量)の 溶液に0℃でオキサリルクロリド(1.0当量)を加える。1時間後、ジクロロ メタン中のステップFの生成物(1当量)の溶液、次いでトリエチルアミン(1 当量)を第1の溶液に加える。溶液を室温に温める。反応完結後、溶液をEtO Ac中に注ぎ、飽和NH4Cl溶液、飽和NaHCO3 溶液及びブラインで洗浄する。溶液を脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮する 。得られた物質をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製し、標記化合物を 得る。ステップH :2−アミノ−N−(3−クロロフェニル)−N− [(カルボメトキシ)メチル]アセトアミドの調製 EtOAc中のステップGのBoc保護アミンの溶液に0℃で無水HClガス を吹き込む。反応完結後、反応混合物に窒素ガスを吹き込んで過剰なHClを除 去し、混合物を室温に温める。溶液を真空濃縮してヒドロクロリドを得、これを さらに精製することなく次のステップに用いる。ステップI :4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−1−(3−クロロフェニル)ピ ペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリドの調製 1,2−ジクロロエタン中のステップHのアミンヒドロクロリドの溶液に0℃ で4Å分子ふるい粉末(200重量%)、次いでトリアセトキシホウ水素化ナト リウム(1.5当量)を加える。ステップEのアルデヒド(1.1当量)を加え 、反応混合物を一晩攪拌し、室温に温める。反応完結後、反応混合物をEtOA c中に注ぎ、NaHCO3飽和水溶液及びブラインで 洗浄し、脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮する。得られた生成物をCH2C l2に入れ、プロピルアミン(20容量%)を加える。反応混合物を12時間攪 拌した後、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製する。得ら れた生成物をCH2Cl2に入れ、過剰な1M HCl/エーテル溶液で処理、真 空濃縮して、標記生成物ヒドロクロリドを得る。 実施例2 (S)−3−n−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル) −5−イミダゾリルメチル]−1−(3−クロロフェニル)ピペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリド 標記化合物は、実施例1のステップG,H及びIに記載の反応順序を用い、但 し、ステップGで、Boc−グリシンを(S)−2−ブトキシカルボニルアミノ ヘキサン酸に代えて、実施例1のステップFのアミン生成物から調製する。3ス テップ完結後、生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製し、次いで CH2Cl2に入れ、過剰1MHCl/エーテル溶液で処理し、真空濃縮して、標 記生成物ヒドロクロリドを得る。実施例3 1−(3−クロロフェニル)−4−[(3−(4−シアノベン ジル)ピリジン−4−イル)メチル]−ピペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリド ステップA :3−(4−シアノベンジル)ピリジン−4−カル ボン酸メチルエステルの調製 アルゴン雰囲気下に0℃で無水THF(2ml)中の活性化Zn(粉末;25 0mg)の懸濁液に、無水THF(4ml)中の4−シアノベンジルブロミド( 625mg,3.27mmol)の溶液を〜3分かけてゆっくり加えた。氷浴を 除去し、スラリーを室温でさらに30分間攪拌した。次いで、3−ブロモピリジ ン−4−カルボン酸メチルエステル(540mg,2.5mmol)、次いでジ クロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)(50mg)を加えた。 得られた赤みかかった茶色の混合物を〜40〜45℃で3時間攪拌した。混合物 を冷却し、EtOAc(100ml)と5%水性クエン酸(50m1)に分配し た。有機層をH2O(2×50ml)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒を 蒸発させた後、残留物をヘキサン中35%EtOAcで溶離するシリカゲル上の クロマトグラ フィーにかけて精製し、清澄なガム状物として標記化合物420mgを得た。F AB ms(M+1)253。ステップB :3−(4−シアノベンジル)−4−(ヒドロキシ メチル)−ピリジンの調製 標記化合物は、メタノール(5ml)中のステップAのエステル(415m g)を室温でホウ水素化ナトリウム(300mg)で還元することにより得た。 溶液を4時間攪拌した後で蒸発させ、生成物をクロロホルム中2%メタノールで 溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて精製し、標記化合物を得た。 FAB ms(M+1)225。ステップC :3−(4−シアノベンジル)−4−ピリジナール の調製 標記化合物は、ジオキサン(10ml)中のステップBのアルコール(240 mg,1.07mmol)を30分間還流下に活性化二酸化マンガン(1.0g )で酸化することにより得た。濾過し、溶媒を蒸発させて標記化合物を得た(融 点:80−83℃)。ステップD :1−(3−クロロフェニル)−4−[(3−(4 −シアノベンジル)ピリジン−4−イル)メチル] −ピペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリド 標記化合物は、実施例1のステップIに記載の還元的アルキル化を用い、実施 例1のステップCのビリジナール及びステップHのアミンヒドロクロリドから調 製する。該生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製し、次いでCH2 Cl2に入れ、過剰な1M HCl/エーテル溶液で処理し、真空濃縮して、標 記生成物ヒドロクロリドを得る。 実施例4 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−フェニルビペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリド ステップA :1−(4−シアノベンジル)−5−[N−((カ ルボメトキシ)メチル)アミノメチル]−イミダゾールの調製 1,2−ジクロロエタン中のグリシンメチルエステルヒドロクロリド(595 mg,4.74mmol)の溶液に0℃で4Å分子ふるい粉末(3g)、次いで トリアセトキシホウ水素化 ナトリウム(1.51g,7.1mmol)を加えた。実施例1のステップEの 1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールカルボキシアルデヒド(1.0 0g,4.74mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌し、室温に温めた。反 応混合物をEtOAc中に注ぎ、NaHCO3飽和水溶液及びブラインで洗浄し 、脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮した。得られた生成物をCH2Cl2に入 れ、プロピルアミン(20容量%)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、次い で、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(95:5;CHCl3:Me OH)にかけて精製し、標記アミン生成物を、得た。ステップB :1−(4−シアノベンジル)−5−[N−((カ ルボメトキシ)−メチル)−N−(2−((t− ブトキシカルボニル)−アミノ)アセトアミド) アミノメチル]イミダゾールの調製 10mlのDMF中のステップAの生成物(750mg,2.64mmol) 及びBoc−グリシン(462mg,2.64mmol)の溶液に、HOBt・ H2O(392mg,2.9mmol)及びEDC・HCl(556mg,2. 9mmol)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間攪拌した。溶液をE tOAc中に注ぎ、飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄し、次いで脱水 (Na2SO4)、濾過、真空濃縮した。得られた標記生成物をさらに精製するこ となく次のステップに用いた。ステップC :1−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−ピペラジン−2,5−ジオンの 調製 10mlのEtOAc中のステップBのBoc保護アミン(930mg,2. 1mmol)の溶液に、無水HClガスを吹き込んだ。30分後、溶液を真空濃 縮して固体ヒドロクロリド塩を得た。これをジクロロメタン(25ml)に入れ 、トリエチルアミン(0.725ml,5.2mmol)を加えた。2時間攪拌 した後、溶媒を真空除去し、得られた残留物をEtOAc/EtOHに入れた。 溶液を飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄し、次いで脱水(Na2SO4 )、濾過、真空濃縮した。得られた標記生成物をさらに精製することなく次のス テップに用いた。ステップD :4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ リルメチル]−1−フェニルピペラジン−2,5 −ジオンヒドロクロリドの調製 ステップCの生成物(309mg,1.0mmol)、トリフェニルビスマス (660mg,1.5mmol)、トリエチルアミン(0.209ml,1.5 mmol)及び酢酸銅(II)(272mg,1.5mmol)の混合物を、7m lのジクロロメタン中で一緒に攪拌した。18時間後、溶液をシリカゲルクロマ トグラフィーカラムに加え、3%−7%MeOH/CHCl3溶液で溶離した。 得られた生成物を過剰な1M HCl/エーテル溶液で処理し、真空濃縮して、 白色固体として標記生成物ヒドロクロリドを得た。 FAB 質量スペクトル m/e 386.14(M+1)。 C221952・1.0HCl−0.15H2O・0.45CHCl3の元素分析 : 計算値:C,56.38;H,4.37;N,14.64; 実測値:C,56.36;H,4.39;N,14.54。 実施例5 4−ベンジル−1−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル−ピペラジン−2,5−ジオンヒドロクロリ 2.0mlのDMF中の実施例4のステップCの生成物ジケトピペラジン(4 1mg,0.13mmol)及びベンジルブロミド(0.017ml,0.14 mmol)の溶液に、室温で、水素化ナトリウム(5mg,鉱油中60%分散液 )を加えた。2時間後、溶液をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液及 びブラインで洗浄、次いで脱水(Na2SO4)、濾過、真空濃縮した。粗生成物 を、溶媒として10%MeOH/CHCl3を用いる分取シリカゲルTLCにか けて精製した。得られた生成物を過剰な1M HCl/エーテル溶液で処理し、 真空濃縮して、白色固体として標記生成物ヒドロクロリドを得た。FAB 質量 スペクトル m/e 400.05(M+1)。 C232152・1.0HCl・1.00MeOH.0.40CHCl3の元素 分析: 計算値:C,56.83;H,5.16;N,13.58; 実測値:C,56.81;H,5.03;N,13.07。実施例6 rasファルネシルトランスフェラーゼのin vitro阻害 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼアッセイ。 部分精製したウシFPTアーゼ及びRasペプチド(Ras−CVLS、Ra s−CVIM及びRas−CAIL)を、それぞれ、Schaberら,J.B iol.Chem .265:14701−14704(1990),Pompl ianoら,Biochemistry 31:3800(1992)及びGi bbsら,PNAS USA 86:6630−6634(1989)に記載の 方法に従って調製した。ウシFPTアーゼを、100mM N−(2−ヒドロキ シエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)(pH 7.4)、5mM MgCl2、5mM ジチオトレイトール(DTT)、10 0mM[3H]−ファルネシルジホスフェート([3H]−FPP;740CBq /mmol,New England Nuclear)、650nM Ras −CVLS及び10μg/ml FPTアーゼを含む100μl容量中31℃で 60分間アッセイした。FPTアーゼを用いて反応を開始し、エタノール中1. 0MのHCl(1ml)を用いて反応を停止した。 TomTec MachII細胞回収装置を用いてフィルターマット上に沈降物を 回収し、100%エタノールで洗浄、乾燥し、LKB β−プレートカウンター で計数した。該アッセイは、基質、FPTアーゼレベル及び時間に関して線形性 があった。反応期間中10%未満の[3H]−FPPが利用された。精製した化 合物を100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、アッセイ中に20 倍希釈した。テスト化合物存在下の放射能の取り込み量とテスト化合物不在下の 放射能の取り込み量とを比較して阻害%を測定する。 OmerらによりBiochemistry 32:5167−5176(1 993)に記載の方法でヒトFPTアーゼを調製した。上記のように、但し、0 .1%(w/v)ポリエチレングリコール 20,000、10μMZnCl2 及び100nM Ras−CVIMを反応混合物に加えて、ヒトFPTアーゼ活 性をアッセイした。反応は30分間実施し、エタノール中30%(v/v)トリ クロロ酢酸(TCA)100μlを加えて反応を停止し、ウシ酵素について上記 したように処理した。 上記アッセイにより、実施例4及び5に記載の本発明の化合 物をヒトFPTアーゼに対する阻害活性についてテストし、IC50が≦50μ Mであることが知見された。 実施例7 in vivo rasファルネシル化アッセイ このアッセイに用いた細胞系は、ウイルスHa−ras p21を発現したR at1又はNIH3T3細胞のv−ras系である。該アッセイは本質的にJ. E.DeClueら,Cancer Research 51:712−717 (1991)に記載のように実施する。10cm皿に50〜75%の集密度でま いた細胞をテスト化合物〔溶媒、(メタノール又はジメチルスルホキシド)の最 終濃度は0.1%である〕で処理する。37℃で4時間処理した後、10%標準 DMEM、2%ウシ胎児血清及び4000mCi[35S]メチオニン(1000 Ci/mmol)を補充した、メチオニンを含まないDMEM3mlで細胞を標 識する。さらに20時間経過した後、1mlの溶解緩衝液(1%NP40;20 mM HEPES(pH7.5);5mM MgCl2;1mM DTT;10 mg/mlアプロチネン;2mg/mlロイペプチン;2mg/mlアンチパイ ン;0.5mM PMSF)に細胞を溶解し、溶解物を100,0 00×gで45分間遠心分離して清澄化する。同数の酸−沈降性カウントを含む 溶解物のアリコートにIP緩衝液(DTTを欠く溶解緩衝液)を加えて1mlと し、ras特異的モノクローナル抗体Y13−259〔M.E.Furthら,J.Virol. 43:294−304(1982)〕と共に免疫沈降させる。 4℃で2時間抗体をインキュベートした後、ウサギ抗ラットIgGでコートした プロテインA−セファロースの25%懸濁液200mlを45分かけて加える。 免疫沈降物を、IP緩衝液〔20nM HEPES(pH7.5)/1mM E DTA/1%Triton X−100/0.5%デオキシコレート/0.1% SDS/0.1M NaCl〕で4回洗浄し、SDS−PAGE試料緩衝液中で 煮沸し、13%アクリルアミドゲルにローディングする。色素前端が底に達した ら、ゲルを固定し、Enlightening中ですすぎ、乾燥して、オートラ ジオグラフィーにかける。ファルネシル化されたrasタンパク質とフアルネシ ル化されていないrasタンパク質に対応するバンドの強度を比較して、タンパ ク質へのファルネシル転移の阻害率(%)を決定する。実施例8 in vivo増殖阻害アッセイ FPTアーゼ阻害の生物学的重要性を決定するために、v−ras、v−ra f又はv−mosガン遺伝子で形質転換したRat1細胞の足場非依存性増殖に 及ぼす本発明の化合物の作用をテストする。Ras誘発細胞形質転換に対する本 発明の化合物の特異性を評価するための分析にv−Raf及びv−Mosで形質 転換した細胞を含めてもよい。 v−ras 、v−raf又はv−mosで形質転換したRat1細胞を、ア ガロース層(0.6%)上の培地A(10%ウシ胎児血清を補充したダルベッコ の修飾イーグル培地)を含んだ0.3%アガロース層に、1プレート(直径35 mm)当たり1×104細胞の密度で播種する。両層とも0.1%メタノール又 は適切な濃度の本発明化合物(アッセイに用いた最終濃度の1000倍でメタノ ールに溶解した)を含む。週に2回、細胞に0.1%メタノール又は該濃度の本 発明の化合物を含む培地A0.5mlを与える。培養を播種してから16日後に 顕微鏡写真を撮り、比較を行う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61K 31/00 635 43/00 643D A61K 31/496 31/495 601 C07D 401/06 C07D 401/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU, CZ,EE,GE,HU,IL,IS,JP,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,U S,UZ,VN,YU (72)発明者 ウイリアムズ,テリーザ・エム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バーグマン,ジエフリー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式A: 〔式中、R1a及びR1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、 C2−C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、( R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O) −、N3、−N(R102又はR11OC(O)NR10−、 (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキル上の 置換基は、非置換又は置換アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2− C6 アルケニル、C2−C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10 C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、 R10C(O)−、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選択され る) から選択され; R2とR4は独立に:H;非置換又は置換C1-8アルキル、非置換又は置換C2-8 アルケニル、非置換又は置換C2-8アルキニル、非置換又は置換アリール、非置 換又は置換複素環、 (ここで、置換された基は: (1) 置換されていないか、又は: (a) C1-4アルキル、 (b) (CH2pOR6、 (c) (CH2pNR67、 (d) ハロゲン、 (e) CN、 (f) アリール若しくはヘテロアリール、 (g) ペルフルオロ−C1-4アルキル、又は (h) SR6a、S(O)R6a、SO26a で置換されたアリール若しくは複素環、 (2) C3-6シクロアルキル、 (3) OR6、 (4) SR6aNs(O)R6a若しくはSO26a、 (5) −NR67、 6) 7) 8) 9) 10) (11)−SO2−NR67、 12) 13) 14) (15)N3、 (16)F、又は (17)ペルフルオロ−C1-4アルキル のうちの1種以上で置換されている) から選択され; R3とR5はH及びCH3から選択されるか;あるいは 同−C原子に結合したR2とR3又はR4とR5は、一緒になって−(CH2u− (ここで、炭素原子のうちの1個は、O、S(O)mN−NC(O)−及び−N (COR10)−から選択される成分で任意置換される)を形成し; R6、R7及びR7aは独立に:H;置換されていないか又は置換された、C1-4 アルキル、C3-6シクロアルキル、複素環、アリール、アロイル、ヘテロアロイ ル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル(ここで、置換された基は : (a) C1-4アルコキシ、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) HO、 (e) (f) −SO211、又は (g) N(R102 で置換されている) から選択されるか;あるいは、 R6とR7は一緒になって環を形成し得; R7とR7aは一緒になって環を形成し得; R6aは:置換されていないか又は置換された、C1-4アルキル、C3-6シクロア ルキル、複素環、アリール(ここで、置換された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) HO、 (e) (f) −SO211、又は (g) N(R102 で置換されている) から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、 C2−C6アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C( NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102又はR11OC (O)NR10−、及び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキルは、 アリール、シアノフェニル、複素環、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アル ケニル、C2−C6アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、C l、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NH−、(R10 2NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、− N(R102若しくはR10OC(O)NH−で置換されている) から選択され; R9は: (a) 水素、 (b) アルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102又 はR11OC(O)NR10−、及び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキルは、 ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C (O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、R10 C(O)−、N3、−N(R102若しくはR11OC(O)NR10−で置換され ている) から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O)2N (R10)−、−N(R10)S(O)2−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) 複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子はO、S及びNから 選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではな く; Wは複素環であり; Xは、結合、−CH2−、−C(=O)−又は−S(=O)m−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、へテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)mR6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、1、2、3又は4であり; qは1又は2であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0であり; tは0又は1であり; uは4又は5である〕 のファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを示す化合物又はその光学異性 体若しくは医薬上許容し得る塩。 2. 式A: 〔式中、R1aは独立に:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキル上の 置換基は、非置換又は置換アリール、複素環、シクロアルキル、アルケニル、R10 O−及び−N(R102から選択される) から選択され、 R3とR5は独立に、H及びCH3から選択され; か又は置換された非分枝若しくは分枝C1-5アルキル(ここで、置換された基は : (1) アリール、 (2) 複素環、 (3) OR6、 (4) SR6a、SO26a、又は (5) のうちの1種以上で置換されている) から選択され; R6、R7及びR7aは独立に: H;置換されていないか又は置換された、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル 、アリール、複素環(ここで、置換された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) ハロゲン、又は (c) アリール若しくは複素環 で置換されている) から選択され; R6aは:置換されていないか又は置換されたC1-4アルキル又はC3-6シクロア ルキル(ここで、置換された基は: (a) C1-4アルコキシ、 (b) ハロゲン、又は (c) アリール若しくは複素環 で置換されている) から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC(O )NR10−で置換されたC1−C6アルキルから選択され; R9は: (a) 水素、 (b) C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペルフルオロアル キル、F、Cl、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、 NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR1 1 OC(O)NR10−、及び (c) 非置換又は置換C1−C6アルキル(ここで、置換C1−C6アルキルは、 C1−C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R11S(O)m−、R10 C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、− N(R102又はR11OC(O)NR10−で置換されている) から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、O、−N(R10)−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、 2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル及びチエニ ルから選 択される複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子はO、S及びNから 選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではなく; Wは、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、 2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル又はイソキノリニルから選択 される複素環であり; Xは、−CH2−又は−C(=O)−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、 NR67、C3-6シクロアルキル、アリール、複素環、HO、 −S(O)m6a若しくは−C(O)NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、1、2、3又は4であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0であり; tは0又は1であり; uは4又は5である〕 の、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 3. 式B: 〔式中、R1aは:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−又は−N(R102で置換されたC1−C6アルキル から選択され、 R3とR5は独立にH及びCH3から選択され; 置換されていないか又は置換された非分枝又は分枝C1-5アルキル(ここで、置 換された基は: (1) アリール、 (2) 複素環、 (3) OR6、 (4) SR6a、SO26a、又は (5) のうちの1種以上で置換されている) であり; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、 −N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R10 2 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC(O )NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R9aは、水素又はメチルであり; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; A1及びA2は独立に:結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、O、−N(R10)−又はS(O)mから選択され; Vは: (a) 水素、 (b) ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、 2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル及びチエニ ルから選択される複素環、 (c) アリール、 (d) C1−C20アルキル(ここで、0〜4個の炭素原子はO、S及びNから 選択されるヘテロ原子で置換される)、及び (e) C2−C20アルケニル から選択され、但し、A1がS(O)mのときVは水素ではなく、A1が結合、n が0且つA2がS(O)mのときVは水素ではなく; Xは−CH2−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m6a若しくは−C(O )NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; nは、0、1、2、3又は4であり; pは、0、1、2、3又は4であり; rは、0〜5であり、但し、Vが水素のときrは0である〕 の、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 4. 式C: 〔式中、R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−又は−N(R102で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R3とR5は独立にH及びCH3から選択され; いないか若しくは置換された非分枝若しくは分枝C1-5アルキル(ここで、置換 された基は: (6) アリール、 (7) 複素環、 (8) OR6、 (9) SR6a、SO26a、又は (10) で置換されている) から選択され; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、 −N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R100−、R10C (O) NR10−、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、 R10OC(O)−、−N(R102又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル から選択され; R8は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又は R11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、−N(R102又はR11OC(O )NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びア リールから選択され; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; Xは−CH2−であり; Zは: (1) アリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロアリールメチル、 アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから選択される置換されていな いか又は置換された基(ここで、置換された基は、以下: (a) 置換されていないか、又はC1-4アルコキシ、NR67、C3-6 シクロアルキル、アリール、複素環、HO、−S(O)m、R6a若しくは−C( O)NR67で置換されたC1-4アルキル、 (b) アリール若しくは複素環、 (c) ハロゲン、 (d) OR6、 (e) NR67、 (f) CN、 (g) NO2、 (h) CF3、 (i) −S(O)m6a、 (j) −C(O)NR67、又は (k) C3−C6シクロアルキル のうちの1種以上で置換されている);又は (2) 非置換C1−C6アルキル、置換C1−C6アルキル、非置換C3−C6シク ロアルキル又は置換C3−C6シクロアルキル(ここで、置換C1−C6アルキル及 び置換C3−C6シクロアルキルは、以下: (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) −NR6C(O)R7、 (e) HO、 (f) −S(O)m6a、 (g) ハロゲン、又は (h) ペルフルオロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) から選択され; mは、0、1又は2であり; pは、0、1、2、3又は4である〕 の、請求項3に記載の化合物又はその光学異性体若しくは医薬上許容し得る塩。 5. 式D: 〔式中、R1bは独立に: (a) 水素、 (b) アリール、複素環、シクロアルキル、R10O−、−N(R102又はC2 −C6アルケニル、 (c) 置換されていないか、又はアリール、複素環、シクロアルキル、アルケ ニル、R10O−若しくは−N(R102で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R2及びR4は独立に:水素又はC1−C6アルキルから選択され; R3とR5は水素であり; R6とR7は独立に: (a) 水素、 (b) C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1− C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN 、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、 −N(R102又はR11OC(O)NR10−、及び (c) C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R10 2又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル から選択され; R10は独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル及びアリールから選択され ; R11は独立に、C1−C6アルキル及びアリールから選択され; Xは−CH2−であり; Zは、置換されていないか又は置換された、単環式若しくは二環式アリール、 単環式若しくは二環式ヘテロアリール、単環式若しくは二環式アリールメチル、 単環式若しくは二環式ヘテロアリールメチル、単環式若しくは二環式アリールス ルホニル、単環式若しくは二環式ヘテロアリールスルホニル(ここで、置換され た基は、以下: (1) 置換されていないか、又は (a) C1-4アルコキシ、 (b) NR67、 (c) C3-6シクロアルキル、 (d) アリール若しくは複素環、 (e) HO、 (f) −S(O)m6、又は (g) −C(O)NR67 で置換されたC1-4アルキル、 (2) アリール若しくは複素環、 (3) ハロゲン、 (4) OR6、 (5) NR67、 (6) CN、 (7) NO2、 (8) CF3、 (9) −S(O)m6 (10)−C(O)NR67、又は (11)C3−C6シクロアルキル のうちの1又は2種で置換されている) であり; mは、0、1又は2であり; pは、0、1、2、3又は4である〕 の、請求項3に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 6. ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する化合物であって : 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−(3− クロロフェニル)−ピペラジン−2,5−ジオン; (S)−3−n−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾ リルメチル]−1−(3−クロロフエニル)ピペラジン−2,5−ジオン; 1−(3−クロロフェニル)−4−[(3−(4−シアノベンジル)ピリジン −4−イル)メチル]−ピペラジン−2,5−ジオン; 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−1−フェニ ルビペラジン−2,5−ジオン;及び 4−ベンジル−1−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル ]−ピペラジン−2,5−ジオン 又はその医薬上許容し得る塩若しくは光学異性体。 7. 4−ベンジル−1−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメ チル]−ビペラジン−2,5−ジオン である、請求項6に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 8. 医薬担体、及び該担体中に分散された治療上有効量の請求項1に記載の化 合物を含む医薬組成物。 9. 医薬担体、及び該担体中に分散された治療上有効量の請求項2に記載の化 合物を含む医薬組成物。 10. 医薬担体、及び該担体中に分散された治療上有効量の請求項3に記載の 化合物を含む医薬組成物。 11. 医薬担体、及び該担体中に分散された治療上有効量の請求項6に記載の 化合物を含む医薬組成物。 12. ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法であって 、該阻害を必要とする哺乳動物に、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与 することを含む方法。 13. ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法であって 、該阻害を必要とする哺乳動物に、請求項9に記載の組成物を治療上有効量投与 することを含む方法。 14. ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法であって 、該阻害を必要とする哺乳動物に、請求項10に記載の組成物を治療上有効量投 与することを含む方法。 15. ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法であって 、該阻害を必要とする哺乳動物に、請求項11 に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。 16. ガンを治療する方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、請求項 8に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。 17. ガンを治療する方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、請求項 9に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む前記方法。 18. ガンを治療する方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、請求項 10に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。 19. ガンを治療する方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、請求項 11に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。 20. ニューロフィブロミン良性増殖性疾患を治療する方法であって、該治療 を必要とする哺乳動物に、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与すること を含む方法。 21. 網膜の血管新生に関連する失明を治療する方法であって、該治療を必要 とする哺乳動物に、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む 方法。 22. 肝炎デルタウイルス及び関連ウイルス感染症を治療する方法であって、 該治療を必要とする哺乳動物に、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与す ることを含む方法。 23. 再発性狭窄症を予防する方法であって、該予防を必要とする哺乳動物に 、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。 24. 多嚢胞性腎疾患を治療する方法であって、該治療を必要とする哺乳動物 に、請求項8に記載の組成物を治療上有効量投与することを含む方法。
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