WO2025154366A1 - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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磯野宏
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    • F16HGEARING
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    • F16H48/38Constructional details

Definitions

  • the reaction force support member 3 is supported by a support member provided separately from the torque transmission path of the torque transmission device 10.
  • the support member is a vehicle body 300 (see FIGS. 6 to 8, etc.).
  • the support member is not limited to a non-rotating member such as the vehicle body 300, but may be a rotating member (e.g., a power transmission shaft) that rotates at the same rotational speed as the first member 11 and the second member 12.
  • the configuration of the differential limiting mechanism 5 and the movable mechanism 30 is the same as that described above for the first example, so a detailed explanation will be omitted.
  • the differential limiting mechanism (5) completely limits the differential, the first input member (1) and the second input member (2) cannot rotate relative to each other in either the opposite-phase input or the in-phase input, and the rigidity of the torque transmission structure is maximized. In this way, with this configuration, it is possible to realize a torque transmission mechanism that can appropriately change the transmitted torque while preventing the mechanism from becoming large.
  • the engagement device (50) of the differential limiting mechanism (5) is configured to engage the cylindrical portion (22) and the inner portion (15) inside the cylindrical portion (22), making it easy to simplify the connection structure of the engagement device (50) between the first input member (1) and the second input member (2). Therefore, in this respect as well, it is easy to reduce the size of the torque transmission device (10).
  • the torque transmission device (10) further comprises a fixed support member (4) fixed to the support member (300), and a movable mechanism (30) provided between the fixed support member (4) and the reaction support member (3) to allow relative rotation between the fixed support member (4) and the reaction support member (3), and it is preferable that the movable mechanism (30) comprises a movable support mechanism (34) that supports the reaction support member (3) so that the fixed support member (4) and the reaction support member (3) are rotatable relative to each other, and a biasing mechanism (36) that biases the fixed support member (4) and the reaction support member (3) so that the phase of the relative rotation between the fixed support member (4) and the reaction support member (3) becomes a predetermined reference phase.

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Abstract

第1部材(11)と第2部材(12)との間でトルク伝達を行うトルク伝達装置(10)は、回転速度の順が、第1回転要素(E1)、第2回転要素(E2)、第3回転要素(E3)となるように構成された差動歯車機構(7)と、第1部材(11)及び第1回転要素(E1)に固定された第1入力部材(1)と、第2部材(12)及び第3回転要素(E3)に固定された第2入力部材(2)と、トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されると共に第2回転要素(E2)に固定された反力支持部材(3)と、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)との差動を制限すると共に当該差動の制限状態を変更可能な差動制限機構(5)とを備える。

Description

トルク伝達装置
 本発明は、第1部材と第2部材との間でトルク伝達を行うトルク伝達装置に関する。
 このようなトルク伝達装置が用いられる装置の一例として、特開2007-162758号公報には、車両に搭載されるスタビライザが開示されている。このスタビライザは、筒状のハウジング(10)と、第1スタビライザバー(14)と、第2スタビライザバー(15)と、モータ(20)と、減速機構(G)とが同軸上に配置されて構成されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。モータ(20)の出力軸(23)の回転は、減速機構(G)により減速され、第1スタビライザバー(14)をハウジング(10)に対して回転させる。このようなスタビライザでは、減速機構(G)によりモータ(20)のトルクが増幅されてスタビライザにおける捩じりトルクに変換され、車両を左右に傾ける力(ロール)に対する車体の剛性を変化させる。
特開2007-162758号公報
 上記のような構造のトルク伝達装置の場合、車体の剛性を変化させるためのトルクが得られるようにモータが大型化したり、減速機構の減速比が高くなったりする傾向がある。即ち、トルク伝達装置において伝達されるトルクを適切に変化させるために、トルクを伝達する機構が大型化する傾向がある。
 そこで、機構が大型化することを抑制しつつ、伝達されるトルクを適切に変化させることができるトルク伝達機構の実現が望まれる。
 上記に鑑みたトルク伝達装置は、第1部材と第2部材との間でトルク伝達を行うトルク伝達装置であって、第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を備え、前記第1回転要素、前記第2回転要素、及び前記第3回転要素の回転速度の順が記載の順となるように構成された差動歯車機構と、前記第1部材に固定されると共に前記第1回転要素に固定された第1入力部材と、前記第2部材に固定されると共に前記第3回転要素に固定された第2入力部材と、前記トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されると共に前記第2回転要素に固定された反力支持部材と、前記第1入力部材と前記第2入力部材との差動を制限すると共に当該差動の制限状態を変更可能な差動制限機構と、を備える。
 この構成によれば、第1部材と第2部材とを差動歯車機構を介して配置すると共に、差動歯車機構による差動を差動制限機構により制限できるようにすることで、第1部材と第2部材との間のトルク伝達構造の剛性を変化させることができる。具体的には、差動制限機構により差動を制限することでトルク伝達構造の剛性が高くなるように変化させ、差動制限機構による差動の制限を行わないようにすることでトルク伝達構造の剛性が低くなるように変化させることができる。差動が全く制限されない場合、第1入力部材への入力と第2入力部材への入力とが逆方向の逆相入力では、第1入力部材と第2入力部材とがフリーな状態で相対回転し、トルク伝達構造の剛性が最も低くなる。第1入力部材への入力と第2入力部材への入力とが同じ方向の同相入力では、第1入力部材と第2入力部材とが相対回転しにくく、剛性が高くなる。また、差動制限機構により差動を完全に制限した場合には、逆相入力及び同相入力の何れにおいても、第1入力部材と第2入力部材とが相対回転できず、トルク伝達構造の剛性が最も高くなる。このように、本構成によれば、機構が大型化することを抑制しつつ、伝達されるトルクを適切に変化させることができるトルク伝達機構を実現することができる。
 トルク伝達装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
第1の例のトルク伝達装置の模式的軸方向断面図 第1の例のトルク伝達装置の模式的軸直交断面図 トルク伝達装置の速度線図 第2の例のトルク伝達装置の模式的軸方向断面図 トルク伝達装置の車両への取り付け例を示す上面視での模式的説明図 トルク伝達装置の車両への取り付け例を示す側面視での模式的説明図 トルク伝達装置の車両への別の取り付け例を示す上面視での模式的説明図 トルク伝達装置の車両への別の取り付け例を示す側面視での模式的説明図
 以下、トルク伝達装置の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、トルク伝達装置10の第1の例を示す模式的軸方向断面図である。図2は、トルク伝達装置10の第1の例を示す模式的軸直交断面図である。図1は図2のI-I断面図であり、図2は図1のII-II断面図である。図5から図8を参照して後述するように、トルク伝達装置10は、例えば車両におけるスタビライザ装置やサスペンション装置に用いられ、スタビライザ装置やサスペンション装置においてトルクを伝達する部材(第1部材11、第2部材12)に接続される。
 図1に示すように、トルク伝達装置10は、第1部材11と第2部材12との間でトルク伝達を行う装置である。トルク伝達装置10が車両に用いられる場合、第1部材11及び第2部材12は、車両側の部材である。トルク伝達装置10は、第1部材11に固定される第1入力部材1と、第2部材12に固定される第2入力部材2と、反力支持部材3と、差動歯車機構7と、差動制限機構5とを備えている。第1入力部材1と、第2入力部材2と、反力支持部材3と、差動歯車機構7と、差動制限機構5とは、同軸上(伝達軸X1上)に配置されている。以下、伝達軸X1に沿う方向を軸方向Lと称する。反力支持部材3は、トルク伝達装置10のトルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されている。トルク伝達装置10が車両に用いられる場合、支持部材は車体300(図6から図8等参照)である。尚、支持部材は、車体300などの非回転部材に限らず、第1部材11の回転速度及び第2部材12の回転速度と同じ速度で回転する回転部材(例えば動力伝達軸)であってもよい。
 差動歯車機構7は、第1回転要素E1、第2回転要素E2、及び第3回転要素E3を備えている。図3は、差動歯車機構7の速度線図を示している。図3に示すように、差動歯車機構7は、回転要素の回転速度の順が、第1回転要素E1、第2回転要素E2、第3回転要素E3の順となるように構成されている。第1回転要素E1は第1入力部材1に連結され、第2回転要素E2は反力支持部材3に連結され、第3回転要素E3は第2入力部材2に連結されている。即ち、第1入力部材1は、第1部材11に固定されると共に第1回転要素E1に固定されている。第2入力部材2は、第2部材12に固定されると共に第3回転要素E3に固定されている。反力支持部材3は、トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されると共に第2回転要素E2に固定されている。ここで固定とは、別の部材同士が溶接、締結等によって一体的に形成されている他、同一部材において一体的に形成されている形態も含む。
 図1及び図2に示すように、第1の例のトルク伝達装置10の遊星歯車機構は、ダブルピニオン型であり、キャリヤCAは、第1ピニオンギヤPG1と第2ピニオンギヤPG2とを回転自在に支持している。図2に示すように、第1ピニオンギヤPG1は、サンギヤSGに噛み合うと共に第2ピニオンギヤPG2に噛み合い、第2ピニオンギヤPG2は第1ピニオンギヤPG1に噛み合うと共にリングギヤRGに噛み合っている。図1、図3に示すように、第1の例のトルク伝達装置10では、第1回転要素E1がサンギヤSGであり、第2回転要素E2がリングギヤRGであり、第3回転要素E3がキャリヤCAである。
 第1入力部材1と第2入力部材2とに異なる方向の回転力が入力された場合、いわゆる逆相入力時には、図3に示すように、第1入力部材1と第2入力部材2とが互いに逆方向に相対回転する。つまり、第2回転要素E2(リングギヤRG)を支点として、第1回転要素E1(サンギヤSG)と第3回転要素E3(キャリヤCA)とが互いに逆方向に回転する。即ち、第1入力部材1と第2入力部材2とが、フリーな状態で相対回転可能となり、トルク伝達構造の剛性が最も低くなる。第1入力部材1と第2入力部材2とに同じ方向の回転力が入力される場合、いわゆる同相入力時には、第1入力部材1と第2入力部材2とは回転しないか、同方向に回転する(可動機構30について後述するように、本実施形態では、第2回転要素E2がハウジング4と相対回転する範囲で回転可能である。)。
 差動制限機構5は、第1入力部材1と第2入力部材2との差動を制限すると共に、第1入力部材1と第2入力部材2との差動の制限状態を変更可能に構成されている。本実施形態では、差動制限機構5は、第1入力部材1と第2入力部材2とを係合する係合装置50を備えている。本実施形態では、係合装置50は、少なくとも一対の摩擦係合部材53を備えて構成されている。一対の摩擦係合部材53は、第1摩擦係合部材51と第2摩擦係合部材52とを含む。図1に示すように(図4も同様)、本実施形態では、第1摩擦係合部材51と第2摩擦係合部材52とをそれぞれ複数備え、複数対の摩擦係合部材53を備えて、係合装置50が構成されている。
 上述したように、差動制限機構5は、伝達軸X1上に配置されている。それぞれの摩擦係合部材(第1摩擦係合部材51、第2摩擦係合部材52)が対向する方向である対向方向は軸方向Lである。係合装置50は、第1摩擦係合部材51及び第2摩擦係合部材52を対向方向である軸方向Lへ沿って押圧する押圧部材54と、押圧部材54を対向方向に駆動する駆動装置とを備えている。本実施形態では、係合装置50を駆動する駆動装置として電動式のアクチュエータである駆動モータ60を例示している。本実施形態では、押圧部材54は、駆動モータ60の回転を減速する減速機構65、及び駆動モータ60の回転を対向方向に沿った直動に変換する回転直動変換機構66を介して駆動モータ60に連結されている。このような形態に限らず、電動式のアクチュエータはソレノイドであってもよく、当該ソレノイドの可動鉄心(プランジャ)に押圧部材54が連結されている形態であってもよい。
 また、押圧部材54を対向方向に駆動する駆動装置は、電動式のアクチュエータに限らず、油圧回路と、当該油圧回路に油圧を発生させるポンプ等であってもよい。また、ここでは係合装置50として摩擦係合装置を例示しているが、噛み合い式係合装置であってもよい。係合装置50が噛み合い式係合装置の場合も、駆動装置は、電動式でもよいし、油圧式でもよい。
 摩擦係合装置を備えた本実施形態の差動制限機構5は、第1入力部材1と第2入力部材2との差動を制限するか否かを変更可能であると共に、差動を制限する場合における制限の度合い(制限状態)を変更可能である。差動が制限されることでトルク伝達構造の剛性が高くなる。第1入力部材1と第2入力部材2との差動が完全に制限されると、第1入力部材1と第2入力部材2とは一体的に回転するように連結される。差動制限機構5により差動が完全に制限された場合には、逆相入力及び同相入力の何れにおいても、第1入力部材1と第2入力部材2とが相対回転できず、トルク伝達構造の剛性が最も高くなる。
 図1に示すように、第1入力部材1は、軸方向Lの少なくとも一部が、第2入力部材2に対して軸方向Lにおける一方側である軸方向第1側L1に配置された軸状部材である。第2入力部材2は、軸方向Lの少なくとも一部が、第1入力部材1に対して軸方向Lにおいて軸方向第1側L1とは反対側である軸方向第2側L2に配置された鉤型筒状部材であり、径方向内側に第1入力部材1が貫通している。従って、径方向視で第1入力部材1と第2入力部材2とは、少なくとも一部が重複する。
 第2部材12は、軸方向第1側L1の小径筒状部25と、軸方向第2側L2の大径筒状部22とを備えている。大径筒状部22の軸方向第2側L2には第2入力部材2を第2部材12に固定するための連結部材21が連結されている。連結部材21は、大径筒状部22の軸方向第2側L2の開口部を塞ぐ底部21bと、底部21bから軸方向第2側L2に突出する軸状の係合部21aとを備えている。第2入力部材2は、係合部21aと第2部材12とが連結されることによって、第2部材12に固定される。
 大径筒状部22の軸方向第1側L1には、大径筒状部22の軸方向第1側L1の開口を塞ぐように径方向内側に向かって延伸する側壁部23と、側壁部23から軸方向第1側L1に突出する筒状の連結部24とが設けられている。側壁部23は、径方向内側の領域が開口する状態で、大径筒状部22の軸方向第1側L1の開口の径方向外側の領域を覆うように形成されている。そして、側壁部23の径方向内側の端部から軸方向第1側L1に突出ように筒状の連結部24が形成されている。連結部24の径方向内側と小径筒状部25の径方向外側とが係合することで、大径筒状部22と小径筒状部25とが連結される。
 軸状部材である第1入力部材1は、軸方向第1側L1において第1部材11に連結されることによって、第1部材11に固定される。上述したように、第1入力部材1は、遊星歯車機構のサンギヤSGに固定されるが、本実施形態では、第1入力部材1と同一部材によって、第1入力部材1に一体的にサンギヤSGが形成されている。当然ながらサンギヤSGは、第1入力部材1とは別部材によって形成されて溶接や締結によって第1入力部材1と一体的に形成されていてもよい。図1に示すように、第1入力部材1は、筒状の第2入力部材2の径方向内側に配置されており、第1入力部材1と第2入力部材2とは、伝達軸X1上に同軸配置されている。また、第1入力部材1の軸状部分の軸方向第2側L2側の端部には、第2入力部材2の大径筒状部22の径方向内側の内部空間に配置される内側配置部15が連結されている。内側配置部15は、開口部を軸方向第2側L2に向けた鉤状(角ばったC字状)に形成されている。
 内側配置部15の径方向内側には、係合装置50の第1摩擦係合部材51が配置されている。第1摩擦係合部材51は、内側配置部15に固定されており、これにより第1摩擦係合部材51は第1入力部材1に固定されている。内側配置部15は、第1摩擦部材支持部材ということもできる。第2摩擦係合部材52は、第2摩擦部材支持部材59に固定されて支持されている。そして、第2摩擦部材支持部材59は、大径筒状部22の内壁に固定されることで、第2入力部材2に固定されている。これにより、第2摩擦係合部材52は、第2入力部材2に固定される。第1摩擦係合部材51と第2摩擦係合部材52とを係合させる係合装置50は、大径筒状部22と内側配置部15とを係合することによって、第1入力部材1と第2入力部材2とを連結することができる。
 即ち、トルク伝達装置10は、第2入力部材2が、筒状に形成された筒状部(大径筒状部22)を備え、第1入力部材1が、筒状部(大径筒状部22)の内部空間に筒状部(大径筒状部22)と同軸の伝達軸X1上に配置される内側配置部15を備え、差動制限機構5が、筒状部(大径筒状部22)の内部空間に筒状部(大径筒状部22)と同軸の伝達軸X1上に配置され、筒状部(大径筒状部22)と内側配置部15とを係合する係合装置50を備えるということができる。
 上述したように、第2回転要素E2に固定された反力支持部材3は、トルク伝達装置10のトルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材(車体300等)に支持される。本実施形態では、反力支持部材3は、支持部材(車体300等)と反力支持部材3との相対回転を許容する可動機構30を介して、支持部材に支持されている。図1に示すように、可動機構30は、支持部材に固定される固定支持部材であるハウジング4と反力支持部材3との間に設けられている。トルク伝達装置10において、可動機構30は、ハウジング4(固定支持部材)と反力支持部材3との間に設けられ、ハウジング4と反力支持部材3との相対回転を許容する機構である。
 可動機構30によってハウジング4と反力支持部材3との相対回転が許容されることで、ハウジング4と、反力支持部材3に固定されるリングギヤRG(第2回転要素E2)との相対位相が変化する。即ち、図3の速度線図において、中抜き矢印で示すように、支点が変化する。
 可動機構30は、ハウジング4と反力支持部材3とが相対回転可能となるように反力支持部材3を支持する可動支持機構34と、ハウジング4と反力支持部材3との相対回転の位相が予め定められた基準位相となるように付勢する付勢機構36とを備える。差動歯車機構7と可動機構30と差動制限機構5とは、第1回転要素E1の回転軸心(伝達軸X1)と同軸上に配置されている。即ち、本実施形態では、第1入力部材1と、第2入力部材2と、差動歯車機構7と可動機構30と差動制限機構5とが同軸上に配置されている。
 可動支持機構34は、反力支持部材3に形成されたヘリカルスプライン31と、軸方向Lに沿ってハウジング4(固定支持部材)に形成された直線状スプライン33と、可動部材32とを備えている。可動部材32は、ヘリカルスプライン31と、直線状スプライン33との双方に係合し、ハウジング4と反力支持部材3とを駆動連結する。即ち、可動支持機構34は、反力支持部材3の回転軸心である伝達軸X1に沿った軸方向Lに移動可能な可動部材32を備える。可動支持機構34は、可動部材32がヘリカルスプライン31に案内される回動と、可動部材32が直線状スプライン33に案内される直動との間で移動方向を変換する回転直動変換機構として機能する。即ち、可動支持機構34は、ハウジング4(固定支持部材)と反力支持部材3との相対回転を、可動部材32の軸方向Lの動きに変換する。
 また、付勢機構36は、可動部材32を軸方向Lに付勢する付勢ばね35を備えている。本実施形態では、付勢ばね35が圧縮コイルばねである形態を例示しているが、引っ張りコイルばねであってもよい。また、本実施形態では、基準位相は、圧縮ばねによって、可動部材32が最も軸方向第1側L1に付勢されている状態における、ハウジング4と反力支持部材3との相対回転の位相である。つまり、本実施形態では、回転直動変換機構による可動部材32の移動範囲の一端(ここでは軸方向第1側L1の端部)に対応する位相を基準位相としている。しかし、端部ではなく、可動部材32の移動範囲の中間を基準位相とすることを妨げるものではない。例えば、付勢ばね35が反力支持部材3を回転方向に付勢するねじりコイルばねであるような場合には、可動部材32の移動範囲の中間を基準位相としてもよい。
 ここでは、可動支持機構34として、反力支持部材3に形成されたヘリカルスプライン31と、ハウジング4に形成された直線状スプライン33と、可動部材32とを備えた回転直動変換機構を例示した。しかし、この構成に限らず、例えば、軸受等により反力支持部材3をハウジング4に対して回転自在に支持した構成であってもよい。
 次に、図4を参照して、トルク伝達装置10の第2の例について説明する。第1の例と同様の構成、並びに第1の例に関する上記の説明から容易に類推可能な点については適宜説明を省略する。
 図4に示すように、第2の例のトルク伝達装置10も、第1部材11と第2部材12との間でトルク伝達を行う。トルク伝達装置10が車両に用いられる場合、第1部材11及び第2部材12は、車両側の部材である。トルク伝達装置10は、第1部材11に固定される第1入力部材1と、第2部材12に固定される第2入力部材2と、反力支持部材3と、差動歯車機構7と、差動制限機構5とを備えている。第1入力部材1と、第2入力部材2と、反力支持部材3と、差動歯車機構7と、差動制限機構5とは、同軸上(伝達軸X1上)に配置されている。反力支持部材3は、トルク伝達装置10のトルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されている。第1の例と同様に、第2の例のトルク伝達装置10が車両に用いられる場合、支持部材は車体300(図6から図8等参照)である。尚、支持部材は、車体300などの非回転部材に限らず、第1部材11の回転速度及び第2部材12の回転速度と同じ速度で回転する回転部材(例えば動力伝達軸)であってもよい。
 差動歯車機構7は、第1回転要素E1、第2回転要素E2、及び第3回転要素E3を備えている。第2の例においても、第1回転要素E1は第1入力部材1に連結され、第2回転要素E2は反力支持部材3に固定され、第3回転要素E3は第2入力部材2に連結されている。即ち、第1入力部材1は、第1部材11に固定されると共に第1回転要素E1に固定されている。第2入力部材2は、第2部材12に固定されると共に第3回転要素E3に固定されている。反力支持部材3は、トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されると共に第2回転要素E2に固定されている。
 図4に示すように、第2の例のトルク伝達装置10の遊星歯車機構は、2つのサンギヤ(第1サンギヤS1、第2サンギヤS2)を備え、異なる径の2つのピニオンギヤ(第1ピニオンギヤPG1、第2ピニオンギヤPG2)が一体的に回転すると共に、共通のキャリヤCAに支持された複合遊星歯車機構(いわゆる2KH型複合遊星歯車機構)である。第1サンギヤS1は第1ピニオンギヤPG1に噛み合い、第2ピニオンギヤPG2は第2サンギヤS2に噛み合っている。この遊星歯車機構には、リングギヤは備えられていない。図3及び図4に示すように、第2の例のトルク伝達装置10では、第1回転要素E1が第1サンギヤS1であり、第2回転要素E2が第2サンギヤS2であり、第3回転要素E3がキャリヤCAである。
 第1入力部材1と第2入力部材2とに異なる方向の回転力が入力された場合、いわゆる逆相入力時には、図3に示すように、第1入力部材1と第2入力部材2とが互いに逆方向に相対回転する。つまり、第2回転要素E2(第2サンギヤS2)を支点として、第1回転要素E1(第1サンギヤS1)と第3回転要素E3(キャリヤCA)とが互いに逆方向に回転する。即ち、第1入力部材1と第2入力部材2とが、フリーな状態で相対回転可能となり、トルク伝達構造の剛性が最も低くなる。第1入力部材1と第2入力部材2とに同じ方向の回転力が入力される場合、いわゆる同相入力時には、第1入力部材1と第2入力部材2とは回転しないか、同方向に回転する(可動機構30について上述したように、本実施形態では、第2回転要素E2がハウジング4と相対回転する範囲で回転可能である。)。
 差動制限機構5及び可動機構30の構成については、第1の例について上述した通りであるので説明を省略する。
 第1の例、及び第2の例を示して上述したトルク伝達装置10によれば、第1部材11と第2部材12とを差動歯車機構7を介して配置すると共に、差動歯車機構7による差動を差動制限機構5により制限できるようにすることで、第1部材11と第2部材12との間のトルク伝達構造の剛性を変化させることができる。具体的には、差動制限機構5により差動を制限することでトルク伝達構造の剛性が高くなるように変化させ、差動制限機構5による差動の制限を行わないようにすることでトルク伝達構造の剛性が低くなるように変化させることができる。差動が全く制限されない場合、第1入力部材1への入力と第2入力部材2への入力とが逆方向の逆相入力では、第1入力部材1と第2入力部材2とがフリーな状態で相対回転し、トルク伝達構造の剛性が最も低くなる。第1入力部材1への入力と第2入力部材2への入力とが同じ方向の同相入力では、第1入力部材1と第2入力部材2とが相対回転しにくく、剛性が高くなる。また、差動制限機構5により差動を完全に制限した場合には、逆相入力及び同相入力の何れにおいても、第1入力部材1と第2入力部材2とが相対回転できず、トルク伝達構造の剛性が最も高くなる。
 このようなトルク伝達装置10は、車両におけるスタビライザ装置や、サスペンション装置に利用することができる。図5及び図6は、トルク伝達装置10をスタビライザ装置100に適用した場合の一例を模式的に示しており、図7及び図8は、トルク伝達装置10をサスペンション装置に適用した場合の一例を模式的に示している。
 図5は、トルク伝達装置10を車両のスタビライザ装置100に取り付ける例を示す上面視での模式的説明図である。図6は、トルク伝達装置10の取り付け例を、図5におけるVI-VI断面からの側面視で示す模式的説明図である。図5及び図6において、200、201、202、203、204、210、220は、それぞれ車輪Wを支持するサスペンションアームである。210は第1車輪(図6に示す車輪W)を支持するサスペンションアーム、220は第2車輪を支持するサスペンションアームである。Xwは、車輪Wの回転軸である車輪軸である。スタビライザ装置100は、第1車輪のサスペンションアーム(210)と、第2車輪のサスペンションアーム(220)とを連結するスタビライザアームを備えている。トルク伝達装置10は、トルク伝達装置10を介して第1車輪のサスペンションアーム(210)と、第2車輪のサスペンションアーム(220)とが連結されるように、スタイビライザアームの途中に配置される。
 図5に示すように、第1車輪のサスペンションアーム(210)に第1のスタビライザアーム101が連結され、第1のスタビライザアーム101にトルク伝達装置10の第1入力部材1が連結される。また、第2車輪のサスペンションアーム(220)に第2のスタビライザアーム102が連結され、第2のスタビライザアーム102にトルク伝達装置10の第2入力部材2が連結される。第1のスタビライザアーム101は、第1部材11に相当し、第2のスタビライザアーム102は、第2部材12に相当する。
 図7は、トルク伝達装置10を車両のサスペンション装置に取り付ける例を示す上面視での模式的説明図である。図8は、トルク伝達装置10の取り付け例を、図7におけるVIII―VIII断面からの側面視で示す模式的説明図である。図7及び図8において、105、106は車輪Wの支持部材(サスペンションアーム等を含む車体300)に連結されるシャフト部材を示している。トルク伝達装置10は、トルク伝達装置10を介して第1車輪の支持部材に連結される第1のシャフト105と、第2車輪の支持部材に連結される第2のシャフト106とが連結されるように、シャフト部材の途中に配置される。
 図7に示すように、第1車輪(図8の車輪Wに相当)の側の支持部材(車体300)に第1のシャフト105が連結され、第1のシャフト105にトルク伝達装置10の第1入力部材1が連結される。また、第2車輪の側の支持部材(車体300)に第2のシャフト106が連結され、第2のシャフト106にトルク伝達装置10の第2入力部材2が連結される。第1のシャフト105は、第1部材11に相当し、第2のシャフト106は、第2部材12に相当する。
 トルク伝達装置10が、第1入力部材1と第2入力部材2との差動を許容する場合、第1車輪と第2車輪との回転差を吸収することで、車両の乗り心地を良くすることができる。一方、車両がカーブ等において旋回する場合には、第1入力部材1と第2入力部材2との差動を制限することで、車両のロール剛性を高くすることができ、旋回時における車両の走行安定性を向上させることができる。
 上述したように、本実施形態のトルク伝達装置10は、差動制限機構5が駆動装置を備えることで、第1入力部材1と第2入力部材2との差動を制限するか否か、及び制限する場合の制限の度合いを調整することができる。従って、乗り心地を優先する動作モードと、走行安定性を優先する動作モードとを適切に切り替えることができる。
 以下、その他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記においては、差動歯車機構7を構成する遊星歯車機構として、ダブルピニオン式の遊星歯車機構(第1の例のトルク伝達装置10)、及び、2KH型の遊星歯車機構(第2の例のトルク伝達装置10)を例示して説明した。しかし、遊星歯車機構は、これらの構成に限らず、例えば、径の異なる2つのサンギヤと、大径のサンギヤに噛み合う第1のピニオンギヤと、小径のサンギヤに噛み合う第2のピニオンギヤと、第2のピニオンギヤと噛み合い第1のピニオンギヤと一体に回転し第1のピニオンギヤより小径な第3のピニオンギヤと、第1のピニオンギヤ、第2のピニオンギヤ、及び第3のピニオンギヤを回転自在に支持する共通のキャリヤとを有する遊星歯車機構であってもよい。この構成の遊星歯車機構の場合、大径のサンギヤ及び小径のサンギヤが、それぞれ第1回転要素及び第3回転要素の何れかとなり、キャリヤが第2回転要素である。
(2)上記においては、差動歯車機構7として遊星歯車機構を例示して説明した。しかし、差動歯車機構7は、傘歯車機構であってもよい。
(3)上記においては、反力支持部材3が可動機構30を介して支持部材(車体300等)に支持される形態を例示して説明した。しかし、可動機構30を備えることなく、反力支持部材3が支持部材に固定される形態を妨げるものではない。
〔実施形態のまとめ〕
 以下、上記において説明したトルク伝達装置(10)について簡単にまとめる。
 トルク伝達装置(10)は、1つの態様として、第1部材(11)と第2部材(12)との間でトルク伝達を行うトルク伝達装置(10)であって、第1回転要素(E1)、第2回転要素(E2)、及び第3回転要素(E3)を備え、前記第1回転要素(E1)、前記第2回転要素(E2)、及び前記第3回転要素(E3)の回転速度の順が記載の順となるように構成された差動歯車機構(7)と、前記第1部材(11)に固定されると共に前記第1回転要素(E1)に固定された第1入力部材(1)と、前記第2部材(12)に固定されると共に前記第3回転要素(E3)に固定された第2入力部材(2)と、前記トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材(300)に支持されると共に前記第2回転要素(E2)に固定された反力支持部材(3)と、前記第1入力部材(1)と前記第2入力部材(2)との差動を制限すると共に当該差動の制限状態を変更可能な差動制限機構(5)と、を備える。
 この構成によれば、第1部材(11)と第2部材(12)とを差動歯車機構(7)を介して配置すると共に、差動歯車機構(7)による差動を差動制限機構(5)により制限できるようにすることで、第1部材(11)と第2部材(12)との間のトルク伝達構造の剛性を変化させることができる。具体的には、差動制限機構(5)により差動を制限することでトルク伝達構造の剛性が高くなるように変化させ、差動制限機構(5)による差動の制限を行わないようにすることでトルク伝達構造の剛性が低くなるように変化させることができる。差動が全く制限されない場合、第1入力部材(1)への入力と第2入力部材(2)への入力とが逆方向の逆相入力では、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)とがフリーな状態で相対回転し、トルク伝達構造の剛性が最も低くなる。第1入力部材(1)への入力と第2入力部材(2)への入力とが同じ方向の同相入力では、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)とが相対回転しにくく、剛性が高くなる。また、差動制限機構(5)により差動を完全に制限した場合には、逆相入力及び同相入力の何れにおいても、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)とが相対回転できず、トルク伝達構造の剛性が最も高くなる。このように、本構成によれば、機構が大型化することを抑制しつつ、伝達されるトルクを適切に変化させることができるトルク伝達機構を実現することができる。
 トルク伝達装置(10)は、前記差動制限機構(5)が、前記第1入力部材(1)と前記第2入力部材(2)とを係合する係合装置(50)と、前記係合装置(50)を駆動する電動式のアクチュエータ(60)と、を備えると好適である。
 本構成によれば、係合装置(50)の係合の状態をアクチュエータ(60)によって変化させることにより、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)との差動を制限するか否かの変更、また、差動を制限する場合における制限の度合い(制限状態)の変更とを適切に行うことができる。また、電動式のアクチュエータ(60)の場合、アクチュエータ(60)へのエネルギの供給を電力線等により容易に行うことができる。従って、係合装置(50)の駆動を、例えば油圧等により行う場合に比べて、トルク伝達装置(10)を搭載する対象の装置等に対して、トルク伝達装置(10)を容易に搭載することができる。
 また、トルク伝達装置(10)は、前記差動制限機構(5)が、前記第1入力部材(1)と前記第2入力部材(2)とを係合する係合装置(50)を備え、前記係合装置(50)が、少なくとも一対の摩擦係合部材(53(51,52))と、一対の前記摩擦係合部材(53(51,52))をそれぞれの前記摩擦係合部材(51,52)が対向する方向である対向方向(L)に押圧する押圧部材(54)と、前記押圧部材(54)を前記対向方向(L)に駆動する駆動装置(60)と、を備えると好適である。
 本構成によれば、係合装置(50)の係合圧を変化させることにより、係合装置(50)の係合の状態をアクチュエータ(60)によって変化させることにより、第1入力部材(1)と第2入力部材(2)との差動を制限するか否かの変更、また、差動を制限する場合における制限の度合い(制限状態)の変更とを適切に行うことができる。また、差動を制限する場合、係合装置(50)の係合圧を変化させることにより、第1入力部材(51)と第2入力部材(52)との差動量を連続的に変化せることができる。従って、第1部材(11)と第2部材(12)との間のトルク伝達構造の剛性を連続的に変化させることができ、第1部材(11)と第2部材(12)との間でのトルク伝達の特性も連続的に変化させることができる。
 また、トルク伝達装置(10)は、前記第2入力部材(2)が、筒状に形成された筒状部(22)を備え、前記第1入力部材(1)が、前記筒状部(22)の内部空間に前記筒状部(22)と同軸(X1)上に配置される内側配置部(15)を備え、前記差動制限機構(5)が、前記筒状部(22)の内部空間に前記筒状部(22)と同軸(X1)上に配置され、前記筒状部(22)と前記内側配置部(15)とを係合する係合装置(50)を備えると好適である。
 本構成によれば、係合装置(50)のハウジング等を別途設ける必要がなく、第1入力部材(1)の内側配置部(15)と第2入力部材(2)の筒状部(22)とを係合する係合装置(50)を、内側配置部(15)と共に筒状部(22)の内部空間に配置できるので、トルク伝達装置(10)の小型化を図り易い。また、本構成によれば、差動制限機構(5)の係合装置(50)が、筒状部(22)の内部において筒状部(22)と内側配置部(15)とを係合する構成であるため、係合装置(50)による第1入力部材(1)及び第2入力部材(2)の連結構造を簡素化し易い。従って、この点においてもトルク伝達装置(10)の小型化を図り易い。
 また、トルク伝達装置(10)は、前記支持部材(300)に固定される固定支持部材(4)と、前記固定支持部材(4)と前記反力支持部材(3)との間に設けられ、前記固定支持部材(4)と前記反力支持部材(3)との相対回転を許容する可動機構(30)と、をさらに備え、前記可動機構(30)が、前記固定支持部材(4)と前記反力支持部材(3)とが相対回転可能となるように前記反力支持部材(3)を支持する可動支持機構(34)と、前記固定支持部材(4)と前記反力支持部材(3)との相対回転の位相が予め定められた基準位相となるように付勢する付勢機構(36)と、を備えると好適である。
 本構成によれば、反力支持部材(3)の支持部材(300)に対する弾性的な回転振動が許容される。即ち、第1入力部材(1)及び第2入力部材(2)の支持部材(300)に対する弾性的な回転振動が許容される。従って、第1部材(11)及び第2部材(12)を伝わるトルクの振動成分の一部を吸収することができる。また、第1入力部材(1)及び第2入力部材(2)に伝わる荷重を弾性的に支持することができる。
 また、トルク伝達装置(10)は、前記可動支持機構(34)が、前記反力支持部材(3)の回転軸心(X1)に沿った軸方向(L)に移動可能な可動部材(32)を備える共に、前記固定支持部材(4)と前記反力支持部材(3)との相対回転を、前記可動部材(32)の前記軸方向(L)の動きに変換する回転直動変換機構を備え、前記付勢機構(36)が、前記可動部材(32)を前記軸方向(L)に付勢する付勢ばね(35)を備え、前記差動歯車機構(7)と前記可動機構(30)と前記差動制限機構(5)とが、前記第1回転要素(E1)の回転軸心(X1)と同軸上に配置されていると好適である。
 本構成によれば、固定支持部材(4)と反力支持部材(3)とが相対回転可能となるようにすることができると共に、付勢ばねにより、固定支持部材(4)と反力支持部材(3)との相対回転の位相が基準位相となるように付勢することができる。また、本構成によれば、差動歯車機構(7)と可動機構(30)と差動制限機構(5)とが第1回転要素(E1)の回転軸心(X1)と同軸上に配置されているため、トルク伝達装置(10)の径方向の寸法を小さく抑え易い。
1:第1入力部材、2:第2入力部材、3:反力支持部材、4:ハウジング(固定支持部材)、5:差動制限機構、7:差動歯車機構、10:トルク伝達装置、11:第1部材、12:第2部材、15:内側配置部、22:大径筒状部(筒状部)、30:可動機構、32:可動部材、34:可動支持機構、35:付勢ばね、36:付勢機構、50:係合装置、51:第1摩擦係合部材(一対の摩擦係合部材のそれぞれ(のうちの一方))、52:第2摩擦係合部材(一対の摩擦係合部材のそれぞれ(のうちの他方))、53:一対の摩擦係合部材、54:押圧部材、60:駆動モータ(駆動装置、電動アクチュエータ)、66:回転直動変換機構、300:車体(トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材)、E1:第1回転要素、E2:第2回転要素、E3:第3回転要素、L:軸方向、X1:伝達軸(反力支持部材の回転軸心、第1回転要素の回転軸心)

Claims (6)

  1.  第1部材と第2部材との間でトルク伝達を行うトルク伝達装置であって、
     第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を備え、前記第1回転要素、前記第2回転要素、及び前記第3回転要素の回転速度の順が記載の順となるように構成された差動歯車機構と、
     前記第1部材に固定されると共に前記第1回転要素に固定された第1入力部材と、
     前記第2部材に固定されると共に前記第3回転要素に固定された第2入力部材と、
     前記トルク伝達の経路とは別に設けられた支持部材に支持されると共に前記第2回転要素に固定された反力支持部材と、
     前記第1入力部材と前記第2入力部材との差動を制限すると共に当該差動の制限状態を変更可能な差動制限機構と、を備えるトルク伝達装置。
  2.  前記差動制限機構は、前記第1入力部材と前記第2入力部材とを係合する係合装置と、前記係合装置を駆動する電動式のアクチュエータと、を備える、請求項1に記載のトルク伝達装置。
  3.  前記差動制限機構は、前記第1入力部材と前記第2入力部材とを係合する係合装置を備え、
     前記係合装置は、少なくとも一対の摩擦係合部材と、一対の前記摩擦係合部材をそれぞれの前記摩擦係合部材が対向する方向である対向方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記対向方向に駆動する駆動装置と、を備える、請求項1に記載のトルク伝達装置。
  4.  前記第2入力部材は、筒状に形成された筒状部を備え、
     前記第1入力部材は、前記筒状部の内部空間に前記筒状部と同軸上に配置される内側配置部を備え、
     前記差動制限機構は、前記筒状部の内部空間に前記筒状部と同軸上に配置され、前記筒状部と前記内側配置部とを係合する係合装置を備える、請求項1に記載のトルク伝達装置。
  5.  前記支持部材に固定される固定支持部材と、前記固定支持部材と前記反力支持部材との間に設けられ、前記固定支持部材と前記反力支持部材との相対回転を許容する可動機構と、をさらに備え、
     前記可動機構は、前記固定支持部材と前記反力支持部材とが相対回転可能となるように前記反力支持部材を支持する可動支持機構と、前記固定支持部材と前記反力支持部材との相対回転の位相が予め定められた基準位相となるように付勢する付勢機構と、を備える、請求項1から4の何れか一項に記載のトルク伝達装置。
  6.  前記可動支持機構は、前記反力支持部材の回転軸心に沿った軸方向に移動可能な可動部材を備える共に、前記固定支持部材と前記反力支持部材との相対回転を、前記可動部材の前記軸方向の動きに変換する回転直動変換機構を備え、
     前記付勢機構は、前記可動部材を前記軸方向に付勢する付勢ばねを備え、
     前記差動歯車機構と前記可動機構と前記差動制限機構とが、前記第1回転要素の回転軸心と同軸上に配置されている、請求項5に記載のトルク伝達装置。
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