WO2024166868A1 - ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法 - Google Patents

ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明のガラス積層体10は、第1主面20A及び第2主面20Bを有するガラス基体20と、ガラス基体20の第1主面20Aの側に設けられて、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層30と、ガラス基体20の第2主面20Bの側に設けられて、複数の孔46が設けられる孔形成領域を含む着色層40と、を有し、孔形成領域は、可視光の透過率が、5%以上である。

Description

ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法
 本発明は、ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法に関する。
 カーナビゲーション装置やスマートフォンなどの表示装置では、タッチパネルや表示パネルの前面板としてカバー材が用いられている。この種のカバー材としての一方の主面に遮光性を有する加飾層を備えたガラス積層体を用いた構成が知られている。近年、画像非表示の状態においてカバー材の意匠性を向上させるものが知られている。例えば特許文献1には、絵柄部と複数の透過部とを有する加飾シートを、表示装置のカバー材表面に設ける旨が記載されている。特許文献1によると、画像表示の状態においては、透過部を介して画像が視認され、画像非表示の状態においては、絵柄部が視認されることで意匠性が向上する。
国際公開第2020/040195号
 しかしながら、特許文献1の表示装置においては、カバー部材の最表面が擦傷される懸念がある。また、絵柄部内に複数の透過部を有する構成においては、絵柄部内に透過部が形成されている領域と、透過部が形成されていない領域との境界が視認される(すなわちシームレス性が低下する)場合があり、ユーザに違和感を生じさせるおそれがある。従って、耐擦傷性の向上と、シームレス性の向上させることが求められている。
 本発明は、耐擦傷性を向上し、かつシームレス性を向上可能な、ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法を提供することを目的とする。
 本開示に係るガラス積層体は、第1主面及び第2主面を有するガラス基体と、前記ガラス基体の前記第1主面の側に設けられて、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層と、前記ガラス基体の前記第2主面の側に設けられて、複数の孔が設けられる孔形成領域を含む着色層と、を有し、前記孔形成領域は、可視光の透過率が、5%以上である。
 本開示に係る表示装置は、前記ガラス積層体と、前記ガラス積層体の、前記第2主面の側に設けられて、前記ガラス積層体に向けて光を照射する照射部と、を有する。
 本開示に係る表示装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる表示パネルとを有し、前記孔形成領域の面積は、前記表示パネルの面積よりも大きい。
 本開示に係る表示装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光源部とを有する。
 本開示に係る装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光センサとを有する。
 本開示に係るガラス積層体の製造方法は、第1主面及び第2主面を有するガラス基体を用意することと、前記ガラス基体の前記第1主面の側に、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層を形成することと、前記ガラス基体の前記第2主面の側に、複数の孔が設けられる孔形成領域を含む着色層を形成することと、を含み、前記孔形成領域は、可視光の透過率が5%以上である。
 本発明によれば、耐擦傷性を向上し、かつシームレス性を向上できる。
図1は、第1実施形態に係る装置を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係る装置の模式的な断面図である。 図3は、第1実施形態に係るガラス積層体における着色層の模式的な上面図である。 図4は、孔の好ましい形状を説明するための模式図である。 図5は、孔の好ましい形状を説明するための模式図である。 図6は、転写加飾によって着色層を形成する手順を示す断面模式図である。 図7は、転写加飾によって着色層を形成する手順を示す断面模式図である。 図8は、第2実施形態に係る装置の模式的な断面図である。 図9は、第2実施形態に係るガラス積層体における着色層の模式的な上面図である。 図10は、第3実施形態に係る装置の模式的な断面図である。
 本開示に係るガラス積層体は、第1主面及び第2主面を有するガラス基体と、前記ガラス基体の前記第1主面の側に設けられて、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層と、前記ガラス基体の前記第2主面の側に設けられて、複数の孔が設けられる孔形成領域を含む着色層と、を有し、前記孔形成領域は、可視光の透過率が、5%以上である。
 また、本開示に係る表示装置は、前記ガラス積層体と、ガラス積層体の前記第2主面の側に設けられて、前記ガラス積層体に向けて光を照射する照射部と、を有する。
 以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、数値については四捨五入の範囲が含まれる。
 (第1実施形態)
 第1実施形態において、ガラス積層体は、前記孔形成領域における、隣り合う孔の中心同士の間の間隔が、40μm未満であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、25%以上であることが好ましい。
 また、第1実施形態において、表示装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる表示パネルとを有し、前記孔形成領域の面積は、前記表示パネルの面積よりも大きいことが好ましい。
 (装置)
 図1は、第1実施形態に係る装置を示す模式図である。図1に示すように、第1実施形態に係る装置2は、車両に設けられる表示装置であり、例えば、車内においてステアリングシャフト1の前側に設けられる。装置2は、照射部3とガラス積層体10とを備える。照射部3は、ガラス積層体10に向けて光を照射する装置である。ガラス積層体10は、照射部3の表面(前面)のカバー材として用いられる。ただし、図1の構成は一例であり、ガラス積層体10が適用される装置2は、任意の構成であってよい。また、ガラス積層体10は、車両用の表示装置の表面のカバー材として用いられることに限られず、スマートフォンなどの表示装置のカバー材など、任意の用途に用いるものであってもよい。
 図2は、第1実施形態に係る装置の模式的な断面図である。図2に示すように、第1実施形態に係る装置2は、照射部3としての表示パネル3aとガラス積層体10とが積層された表示装置である。
 以降において、表示パネル3aとガラス積層体10とが積層される方向をZ方向とする。また、Z方向と直交する一方向(図2の例では左右方向)を、X方向とし、Z方向及びX方向に直交する方向(図2の例では紙面に垂直な方向)をY方向とする。また、X方向に沿った一方の向き(図1の例では右方向)を向きX1とし、X方向に沿った他方の向き(図1の例では左方向)を向きX2とし、Y方向に沿った一方の向き(図1の例では紙面の奥側に向かう向き)を向きY1とし、Y方向に沿った他方の向き(図1の例では紙面の手前側に向かう向き)を向きY2とし、Z方向に沿った一方の向き(ガラス積層体10から表示パネル3aに向かう方向)を向きZ1とし、Z方向に沿った他方の向き(表示パネル3aからガラス積層体10に向かう方向)を向きZ2とする。
 (表示部)
 第1実施形態においては、照射部3として、画像を表示する表示パネル3aが設けられている。表示パネル3aは、複数の画素を有し、各画素からの光の照射を個別に制御することで、画像を表示する装置である。表示パネル3aとしては、例えば、液晶表示パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどが挙げられる。表示パネル3aは、向きZ2側の表面から光を出射するため、表示パネル3aの向きZ2側の表面を、適宜、画像を表示する表示面3Aと記載する。
 (ガラス積層体)
 ガラス積層体10は、表示パネル3aの表示面3A上に設けられ、表示面3Aを覆う。図2に示すように、ガラス積層体10は、ガラス基体20と、機能層30と、着色層40とを有する。ガラス積層体10は、向きZ2に向けて、着色層40、ガラス基体20、機能層30の順で積層されている。本実施形態の例では、機能層30がガラス積層体10の向きZ2側の最外層となっているため、機能層30の向きZ2側の表面が、ガラス積層体10の向きZ2側の表面10Aを構成している。本実施形態では、ガラス積層体10の表面10Aは、外部に露出する側の表面である。
 (ガラス基体)
 ガラス基体20は、向きZ2側の第1主面20Aと、向きZ1側の第2主面20Bとを有するガラス製の部材である。
 ガラス基体20は、図2の例では平坦な形状であるが、それに限られない。例えば、ガラス基体20は、湾曲していてもよく、一か所以上の湾曲部や屈曲部を有する複雑な3次元の曲面形状を含む形状であってもよい。ガラス基体20を湾曲させる方法は任意でよいが、例えば、平板状のガラス基体20を加熱成形して、ガラス基体20を湾曲させてよい。
 ガラス基体20の厚みは、0.3mm以上5.0mm以下であることが好ましく、0.8mm以上3.0mm以下であることがより好ましく、1.0mm以上2.5mm以下であることが更に好ましい。厚みをこの範囲とすることで、ガラス基体20の軽量化と強度との両立を図ることができ、デザイン性を向上させた表示装置のカバー材を構成することができる。なお、ガラス基体20の厚みは、第1主面20Aと第2主面20Bとの法線方向における距離をいう。
 ガラス基体20は、透明な(可視光を透過可能な)ガラスである。ガラス基体20は、一般的なガラスにより形成されてよい。例えば、ガラス基体20は、無アルカリガラス、ソーダライムガラス、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラスなどを使用できる。また、ガラス積層体10に用いられる場合、ガラス基体20としては、厚さが薄くても強化処理によって大きな応力が入りやすく高強度なガラスが得られるアルミノシリケートガラスやリチウムアルミノシリケートガラスが好ましい。ガラス基体20は、例えば、化学強化処理により強化されていることが好ましい。この種の化学強化処理は、通常、アルカリ金属を含む溶融塩中に、所定形状に成形したガラス基体20を浸漬させることにより行われる。
 (機能層)
 機能層30は、ガラス基体20の第1主面20A上に設けられている。機能層30は、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む。なお、機能層30が、防眩層、反射防止層、及び防汚層のうちの2つ以上を含む場合、各層は、Z方向に積層されることが好ましい。この場合の各層のZ方向における積層順は任意であってよいが、防眩層、反射防止層、及び防汚層を含む場合には、Z2方向に向けて、防眩層、反射防止層、防汚層の順で積層されていることが好ましい。
 防眩層は、ガラス積層体10に防眩性を付与する層である。防眩層は、凹凸形状を有する層であってよい。凹凸形状は、ガラス基体20の第1主面20A上に直接形成されたものでもよく、ガラス基体20とは異なる材料構成の層から形成されたものでもよい。この凹凸形状の表面粗さ(二乗平均粗さ、RMS)は、15nm~1000nmであることが好ましく、10nm~500nmであることがより好ましい。なお、防眩層は、ガラス基体20の第1主面20Aに、防眩処理およびエッチング処理を施すことで付与される凹凸形状により実現してもよい。また、ガラス基体20の第1主面20Aに、任意の屈折率を有する粒子が分散された塗膜を用いることや、貼合される透明樹脂フィルムの主面に凹凸形状を形成し、この凹凸形状により実現してもよい。
 反射防止層は、光の反射を抑制する層である。反射防止層は、ガラス積層体10に反射率低減の効果をもたらし、光の映り込みによる眩しさを低減するほか、表示装置に使用した場合に、該表示装置の視認性を向上する。反射防止層の構成は、光の反射を抑制できれば特に限定されないが、例えば波長550nmでの屈折率が1.9以上の高屈折率層と、波長550nmでの屈折率が1.6以下の低屈折率層とを交互に積層した構成としてもよい。
 防汚層は、汚れを目立ちにくくする機能を有する層であり、指紋跡や、汗、埃など様々な汚れの付着を抑える。防汚層は、防汚層の特性の観点から、ガラス積層体10の向きZ2側の最表面に形成されることが好ましい。例えば、防汚層は、防汚性、撥水性、撥油性を付与できるフッ素含有有機化合物(フッ素含有有機基を有する化合物)からなる。フッ素含有有機化合物は、例えば含フッ素有機ケイ素化合物などが挙げられる。
 (着色層)
 着色層40は、ガラス基体20の第2主面20B上に形成される。着色層40は、ガラス基体20よりも可視光の透過率が低い層である。より詳しくは、着色層40は、後述の孔46が形成されていない領域における可視光の透過率が、ガラス基体20の可視光の透過率よりも、低い。第1実施形態においては、着色層40は、表示パネル3aより大きな面積で形成されることが好ましく、例えばガラス基体20の第2主面20Bの全域に亘って形成されてもよい。
 このように、着色層40は、ガラス基体20の第2主面20B上にあるため、着色層40上にガラス基体20が設けられているともいえる。これにより、着色層40をガラス基体20で保護して耐擦傷性を向上できる。さらに、着色層40上にガラス基体20を設けることで、表示パネル3aからの光が、ガラス基体20の第1主面20Aと機能層30との界面を通して視認されることになるため、シームレス性も向上できる。
 着色層40は、例えばインクを印刷する方法で形成される。印刷法としては、特に限定はされないが好ましい方法として、インクジェット法や、スクリーン印刷法、転写加飾法などが挙げられる。インクは、特に限定されず利用できる。インクとしては、セラミックス焼成体等を含む無機系インクと、染料または顔料のような色料と有機樹脂を含む有機系インクが使用できる。なお、例えば転写加飾法においては、着色層40とガラス基体20との間に接着層が設けられていてもよい。
 着色層40の厚みは、3μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上30μm以下であることがより好ましく、5μm以上20μm以下であることが更に好ましい。着色層40の厚みが3μm以上となることで、表示パネル3aからの光が、後述の孔46以外から透過してしまうことを抑制し、着色層40の厚みが50μm以下となることで、視野角が狭くなることを抑制できる。
 着色層40は、遮光層42と意匠層44とを有することが好ましい。遮光層42と意匠層44とは、向きZ2に向けてこの順で並んでおり、言い換えれば、遮光層42は、意匠層44よりも、ガラス基体20の第2主面20Bから離れた位置(意匠層44よりも向きZ1側)に設けられている。
 すなわち、着色層は、意匠層と、意匠層よりも第2主面から離れた側に位置する遮光層と、を有することが好ましい。
 遮光層42は、可視光を遮蔽する層であり、意匠層44よりも可視光の透過率が低い。遮光層42は、例えば黒色である。遮光層42は、波長940nmの光(赤外線)の透過率(外部透過率)が、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることが更に好ましい。赤外線の透過率がこのように高いことで、例えばガラス積層体10を、赤外線センサのカバー材にも適切に適用できる。
 なお、赤外線の透過率は、例えばガラス基板透過率/反射率測定機(ラムダビジョン社製、商品名:LV-RTM)により測定することができる。
 意匠層44は、ガラス基体20よりも、可視光の透過率が低い層である。意匠層44は、装置2に意匠性を付与するための層である。意匠層44は、任意の模様を有するものであってよく、例えば木目調、大理石調などであってもよい。意匠層44が模様を有する場合、意匠層44は、位置毎に可視光域の吸収波形が異なっていると言い換えることもできる。ただし、意匠層44は、模様を有することに限られず、全域が任意の一色で形成されていてもよい。
 (孔)
 図3は、第1実施形態に係るガラス積層体10における着色層40の模式的な上面図である。着色層40には、複数の孔46が形成されている。図2に示すように、孔46は、着色層40をZ方向に貫通しており、言い換えれば、着色層40の向きZ2側の表面40Aから向きZ1側の表面40Bまでにわたって形成されている。図3に示すように、Z方向から見た孔46の形状は、円形であるが、それに限られず任意の形状であってよく、例えば多角形状や楕円状などであってもよい。また、孔46の数も任意であってよい。
 孔46の径Dは、40μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが更に好ましく、20μm以上30μm未満であることがより更に好ましい。孔46の径Dがこの範囲となることで、表示パネル3aからの光の非照射の際に、孔46が視認されることを抑制しつつ、表示パネル3aからの光の照射時に、表示パネル3aからの光を適切に透過して視認させることが可能となる。また、孔46の径Dがこの範囲となることで、表示パネル3aからの画像がモアレなどによりぼやけて視認されることを抑制でき、画像の明瞭性を向上できる。
 なお、孔46の径Dは、孔46が円形である場合には直径を指してよく、孔46が円形でない場合には、孔46の外周上の2点間の最長距離を指してよい。
 図2において、着色層40に形成されるそれぞれの孔46は、着色層40の一方の端部(表面40A)の径(径D)と、他方の端部(表面40B)の径(径D)の差が小さいことが好ましい。言い換えれば、孔46はテーパー形状でないことが好ましい。このように孔46がテーパーを有さないことで、絵柄や表示画像をより明瞭に視認できるようになる。より詳細には、孔46が視認者側に向けて径が小さくなるテーパー形状であると、表示パネルからの透過光に意匠層が重なって見えてしまい、像がぼやけやすく、孔46が視認者側に向けて径が大きくなるテーパー形状であると、意匠層の面積が遮光層に対して小さくなり、意匠が視認しにくくなる。ここで、一方の端部(表面40A)の径と、他方の端部(表面40B)の径の差が小さいことは、例えば次の方法で確認できる。
 レーザ顕微鏡にて、孔の形状を測定し、取得される着色層40の一方の端部(表面40A)における径と他方の端部(表面40B)における径の比率が、いずれかの径が小さい方を1とした時に、1.2倍以下である場合、径の差が小さいと判断する。径の比率は1.1倍以下であることがより好ましい。ここで、孔の測定は任意の10点に対して実施されることが好ましい。
 ガラス積層体において、複数の孔のうちの少なくとも1つは、着色層の厚み方向の一方の端部における径と他方の端部における径との比率が、小さい方の径を1とした場合に、1.2倍以下であることが好ましい。
 本実施形態においては、孔46内には部材が設けられていないが、それに限られず、孔46内に、可視光を透過する部材を設けてもよい。
 (孔形成領域)
 ここで、図3に示すように、Z方向から見て、着色層40の表面40Aの全域のうちで、孔46が形成されている領域を、孔形成領域ARとする。孔形成領域ARは、ガラス積層体10の表面10Aのうちで、Z方向から見て孔46と重なる領域を含んだ領域ともいえる。より具体的には、孔形成領域ARは、孔46(Z方向から見て孔46と重なる領域)と、孔46以外(Z方向から見て孔46と重ならない領域)とを含む領域である。表面40Aの全域のうちの孔形成領域AR以外の領域は、孔46が存在しない領域のみからなる領域である。
 さらに言えば、図3に示すように、Z方向から見て最も外側に位置するそれぞれの孔46を孔46Aとすると、孔形成領域ARは、孔46Aで囲われた領域である。孔46Aは、それぞれの孔46のうちで、自身よりも外側の所定距離範囲内に他の孔46が形成されていないものを指し、ここでの所定距離とは、後述の距離P以上の長さである。すなわち例えば、図3において最も向きX1側にある孔46Aとは、それよりも向きX1側の距離Pの範囲内(本実施形態の例では40μm以内)に、他の孔46が形成されていない孔46である。所定距離は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上である。
 Z方向から見て、孔形成領域ARは、表示パネル3aの表示面3Aよりも面積が大きいことが好ましい。さらに言えば、孔形成領域ARは、Z方向から見て、表示面3Aの全域に重なりつつ、表示面3Aよりも面積が大きいことが好ましい。このように表示面3Aよりも孔形成領域ARを広くすることで、表示パネル3aからの光を照射している際には表示パネル3aの画像を全域で視認させることができる。また、表示面3Aよりも孔形成領域ARを広くすることで、孔形成領域ARの透過率を高くしても、表示領域においてシームレス性が損なわれない。より具体的には、例えば運転者に視認される面全面を孔形成領域ARにしてもよいし、また例えば、運転者に視認される面よりも外側で、孔形成領域ARと非形成領域(孔が形成されていない領域)とを、孔間隔をグラデーションにしていく形で(すなわち後述の距離Pを非形成領域に向けて徐々に長くする形で)、つないでもよい。
 第1実施形態において、ガラス積層体は表示装置のカバーガラスであり、表示パネルが第2主面の側に設けられ、孔形成領域の面積は、表示パネルの面積よりも大きいことが好ましい。
 孔形成領域ARにおける可視光の透過率は5%以上であり、特に実施形態1においては、15%以上40%以下が好ましい。孔形成領域ARにおける可視光の透過率とは、波長550nmの光に対する、孔形成領域ARの平均透過率を指す。可視光の透過率がこの範囲となることで、表示パネル3aからの光を、表示パネル3aが映す画像情報が読み取れる程度に充分に透過させつつ、表示パネル3aからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させ、表示パネル3aや周囲の配線などを遮蔽し、意匠層がある場合にはその模様を視認させることができる。
 孔形成領域ARにおける可視光の平均透過率は、次のように測定できる。ガラス積層体10の表面10Aに光源を接触させた状態で、その光源から表面10Aに向けて波長550nmの光を照射させて、ガラス積層体10を透過して表面10Bから出射した光の強度を測定する。そして、照射した光の強度に対する出射した光の強度の比率(出射した光の強度/照射した光の強度)を、光を照射した領域(単位領域)における可視光の透過率として算出する。孔形成領域ARにおける可視光の平均透過率を測定する際には、孔形成領域AR内の全域に亘って複数の単位領域を設定して、それぞれの単位領域について上記の方法で透過率を測定する。そして、孔形成領域ARの全域に亘って設定されたそれぞれの単位領域の透過率の平均値を、孔形成領域ARの平均透過率とする。
 なお、可視光の透過率の測定に用いる装置は、透過率/反射率測定機(ラムダビジョン社製、商品名:LV-RTM)を用いてよい。
 孔形成領域ARにおいては、複数の孔46が、マトリクス状に(本例ではX方向及びY方向に)形成されている。孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46同士の中心間の距離(間隔)Pは、40μm未満であることが好ましく、25μm以上35μm以下であることが好ましく、30μm以上35μm以下であることが更に好ましい。距離Pが上記範囲となることで、表示パネル3aからの光を照射していない際に着色層40を視認できる。また、距離Pが上記範囲となることで、表示パネル3aからの光の照射時に、画像と重畳して着色層40の模様が視認されてしまうことを抑制できる(意匠残り性を改善できる)。
 ここで、孔46の中心としては、孔46の重心を用いて良い。
 孔形成領域ARの開口率は、25%以上であることが好ましく、25%以上45%以下であることがより好ましく、30%以上40%以下であることが更に好ましい。開口率がこの範囲となることで、表示パネル3aからの光を適切に透過させつつ、表示パネル3aからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させることができる。また、開口率がこの範囲となることで、意匠残り性の低下を抑制できる。
 なお、開口率とは、孔形成領域ARの全域の面積(全面積)に対する、孔形成領域AR内における各孔46の合計面積の比率(孔46の合計面積/孔形成領域ARの全面積)である。
 (孔の好ましい形状)
 図4及び図5は、孔の好ましい形状を説明するための模式図である。ここで、図4に示すように、孔形成領域ARの外周の2点を結ぶ直線のうちで最長となる直線を直線L1とする。また、直線L1の中点を通り、直線L1に対して反時計回り方向に45度傾斜した直線を直線L2とする。また、直線L1の中点を通り、直線L1に対して時計回り方向に45度傾斜した直線を直線L3とする。そして、孔形成領域AR内の孔46のうちで、Z方向から見て、直線L1、L2、L3の少なくとも1つに重なる孔46を、孔46Bとする。
 ここで、孔46Bのうちで最も真円に近い形状の孔46Bを、第1孔とする。最も真円に近い形状であることは、次の手法により判別できる。ある孔46Bにおいて、孔46Bの重心と外周上の任意の2点とを結ぶ線分を径dとする。孔46B内において、任意の径dの最大値と最小値の差分を真円度とする。複数の孔46Bにおいて、真円度が最小となる孔46Bを、第1孔とする。
 一方、孔46Bのうちで真円度が最大となる孔46Bを第2孔とする。第2孔は、孔形状が崩れ、真円から外れた孔でといえる。図5は、孔46Bのみを抽出した模式図の例であり、図5の例では、孔46B1が第1孔であり、孔46B2が第2孔である。
 この場合、第1孔の真円度と第2孔の真円度との差分は、20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることが更に好ましい。第1孔の真円度と第2孔の真円度との差分がこのように小さいことで、それぞれの孔46同士で形状の崩れが少なく、表示パネル3aからの光を全域で均一に出射できる。
 すなわち、ガラス積層体において、孔の重心と外周上の任意の2点とを結ぶ線分を孔の径とした場合における、孔の径の最大値と最小値との差分を真円度とした場合において、複数の孔のうちで、真円度が最小となる孔を第1孔とし、複数の孔のうちで、真円度が最大となる孔を第2孔とした場合において、第1孔の真円度と第2孔の真円度との差分が、20μm以下であることが好ましい。
 また、それぞれの孔46Bは、その孔46Bの中心と外周上の2点を通るそれぞれの直線のうちの最長線が向く方向が同じであることが好ましい。例えば図5の例では、それぞれの孔46Bの最長線は、方向Xに対して、反時計回りに45度傾斜した方向を向いている。最長線が向く方向が同じであることで、孔形成領域AR内の均一性が向上する。なお、ここでの最長線が向く方向が同じであるとは、厳密に同じ方向であることに限られず、孔46Bの最長線同士の向きのずれが、30度以下であることを含んでもよい。
(絵柄反射率)
 ガラス積層体における前記着色層の絵柄反射率は、7%以上、15%以下であり、前記絵柄反射率は、下記式により定義されることが好ましい。
(絵柄反射率)=(前記ガラス積層体の第1主面側における視感両面反射率)-(前記ガラス基体の第1主面側におけるの視感片面反射率)
]


 ガラス積層体の視感両面反射率およびガラス基体の視感片面反射率の測定としては、分光測色計(例えば、コニカミノルタ製分光測色計CM-26d)が用いられ、測定径3mm、SCIモードで、JISZ8722(2009年)に基づいて分光反射率を測定し、視感両面反射率および視感片面反射率とすることができる。
 ガラス積層体の両面視感反射率は、ガラス積層体10の第1主面10A側を、受光部分が上方に向いた分光測色計上に接するように配置し、測定することができる。
 ガラス基体の第1主面側の片面視感反射率は、ガラス積層体10の第2主面10Bの側に光吸収層を設けた上で、第1主面10A上において分光測色計により測定することができる。光吸収層としては、例えば巴川製紙所社製 くっきりミエール(層構造:保護フィルム/粘着層/黒インク/PET)の保護フィルムを剥離し貼り付けることができる。
 絵柄反射率は、絵柄や、孔直径、孔間隔を制御し、開口率を制御することによって調節できる。絵柄反射率が7%以上であることで、表示パネル3aからの光の非照射時に、着色層40を視認させやすく好ましい。
 一方、絵柄反射率が15%以下であることで、表示パネル3aからの光の照射時に、画像と重畳して着色層40の模様が視認されてしまうことを抑制でき、意匠残り性を改善できる。
 絵柄反射率は、絵柄や、孔直径、孔間隔を制御し、開口率を制御することによって調節できる。
 (ガラス積層体の製造方法)
 次に、以上説明したガラス積層体10の製造方法について説明する。本製造方法においては、第1主面及び第2主面を有するガラス基体20を用意することと、ガラス基体20の第1主面20Aの側に、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層30を形成することと、ガラス基体20の第2主面20Bの側に、複数の孔46が設けられる孔形成領域ARを含む着色層40を形成することと、を含み、前記孔形成領域ARは、可視光の透過率が5%以上である。
 着色層40における孔46の形成方法は任意であってよいが、着色層40にレーザ光を照射することで、孔46を形成してもよい。
 また、ガラス基体20を湾曲させる場合には、ガラス基体20を加熱成形することにより湾曲させてよい。
 また、着色層40の形成方法は任意でよいが、転写加飾法により形成してもよい。
 以下、より詳細な製造方法の例を説明する。
 本例においては、第1主面20Aに機能層30が積層されたガラス基体20を準備する。この場合、ガラス基体20は、事前に所定形状(3次元形状)に曲げ加工された後、化学強化処理が施されている。
 次に、準備したガラス基体20において、第2主面20Bに着色層40を形成する。着色層40を形成する方法としては、インクジェット法が挙げられる。インクジェット法とは、ノズルから液状にしたインクの微少液滴をパルス状に吐出して、第2主面20B上に所定のパターンを形成するものである。具体的には、ノズルの原点を基準としてガラス基体20を位置決めし、制御装置からの指令に基づき、ノズルがインクの微少液滴を吐出しながらガラス基体20の第2主面20B上を、第2主面20Bに対してほぼ平行に移動する。これにより、点状のインクが連続して形成されて所定のパターンの着色層40が形成される。
 インクジェット法は、一般にノズルを1方向に直線移動させながらパターンを形成する。着色層40の厚さは、ノズルから吐出されるインクの吐出量や吐出間隔を制御することで調整できる。厚くする場合には、吐出量を多くしたり、吐出間隔を狭くしたりすればよい。薄くする場合には、吐出量を少なくしたり、吐出間隔を広くしたりすればよい。その後、インクを乾燥、焼成を行うことでインクが硬化して、着色層40が形成される。なお、各層の形成する順番がこれに限るものではなく、ガラス基体20の第2主面20Bに着色層40を形成した後に、ガラス基体20の第1主面20Aに機能層30を形成してもよい。
 次に、着色層40にレーザ光を照射することにより、着色層40の一部を除去するレーザ加工を行って、孔46を形成する。これにより、ガラス積層体10が製造される。レーザ光を照射するレーザ照射装置としては任意の物を用いてよく、レーザ光の照射条件も任意であってよいが、例えばレーザの波長は500~1100nmであることが好ましく、レーザの照射モードはパルス発振であることが好ましく、パルス発振のパルス幅は1ps~100nsであることが好ましい。また、レーザは第2主面20Bの側から直接着色層40に照射してもよく、第1主面20Aの側からガラス越しに着色層40に照射しても良いが、好ましくは第2主面20Bの側から直接着色層40に照射すると、着色層40の除去に要するレーザの照射エネルギーが小さくなり、ガラスに与えるダメージを軽減できる。
 (転写加飾の例)
 上述の例では、着色層40をインクジェット法によって形成する方法を説明したが、これに限らずスクリーン印刷法や、転写加飾法によって形成してもよい。図6及び図7は、転写加飾によって着色層を形成する手順を示す断面模式図である。この図6及び図7では、ガラス基体20に積層される機能層30を省略している。
 転写加飾法では、着色層40を有する転写シート100をガラス基体20に加熱条件下で密着させることにより、着色層40をガラス基体20に転写する。転写シート100は、図6に示すように、転写基材(フィルム)101と、着色層40と、接着層50とを積層されて構成されている。転写基材101は、樹脂材料などで形成されて着色層40および接着層50を支持する。転写基材101は、20μm以上100μm以下の厚みに形成されてよい。本実施形態の着色層40は、転写されるパターンの平面形状に形成されて転写基材101上に支持される。接着層50は、着色層40をガラス基体20に接着するための層であり、着色層40と同一形状に形成される。接着層50は、1μm以上10μm以下の厚みに形成されてよい。なお、図6の例では、転写シート100が予め接着層50を備える構成を説明したが、この接着層50を備えない構成としてもよい。この場合、例えば、着色層40として接着性を有するインクを用いるか、着色層40の表面に接着剤を追加で塗工することができる。
 図6に示すように、ガラス基体20の第2主面20Bと、転写シート100の接着層50とが対向するように、ガラス基体20および転写シート100を配置する。次に、転写シート100を加熱することにより、転写シート100(転写基材101)を軟化させる。加熱する手法は、例えば赤外線、過熱蒸気、熱板等を使用することができる。
 この状態で、ガラス基体20と転写シート100との間の空間を減圧してほぼ真空とすると、軟化した転写シート100が差圧により賦形して、ガラス基体20の第2主面20Bに密着する。この際、ガラス基体20の第2主面20Bには、転写シート100の接着層50が対向しているため、転写シート100は接着層50を介して、ガラス基体20の第2主面20Bに接着される。
 最後に、図7に示すように、転写シート100の転写基材101をガラス基体20から引き剥がすことで、第2主面20B上には接着層50および着色層40が残存して、着色層40を第2主面20B上に転写することができる。
 (効果)
 以上説明したように、第1実施形態におけるガラス積層体10は、ガラス基体20の第2主面20B上の着色層40に、可視光透過率が5%以上となる孔形成領域ARが形成されている。着色層40にこのような孔形成領域ARを形成することで、表示パネル3aからの光を適切に透過させつつ、表示パネル3aからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させることができる。
 また、着色層40をガラス基体20で覆うことで、着色層40をガラス基体20で保護して耐擦傷性を向上できる。さらに、着色層40上にガラス基体20を設けることで、表示パネル3aからの光が、ガラス基体20の第1主面20Aと機能層との界面を通して視認されることになるため、シームレス性も向上できる。
 また、第1実施形態においては、孔形成領域ARを、表示パネル3aの表示面3Aよりも広くしているため、表示面3Aの全域を孔形成領域ARとすることができる。従って、第1実施形態によると、表示パネル3aからの光の照射時には、表示面3Aの全域で画像を適切に視認させることができ、表示パネル3aからの光の非照射時において、シームレス性を適切に持たせつつ、全域で着色層40を適切に視認させることができる。
 (第2実施形態)
 次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、照射部3として点光源である光源部3bを用いる点と、孔形成領域ARの構成の一部とが、第1実施形態とは異なる。第2実施形態において、第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
 第2実施形態において、ガラス積層体は、前記孔形成領域における、隣り合う孔の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、5%以上15%以下であることが好ましい。
 また、第2実施形態において、表示装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光源部とを有することが好ましい。
 図8は、第2実施形態に係る装置の模式的な断面図であり、図9は、第2実施形態に係るガラス積層体における着色層の模式的な上面図である。図8及び図9に示すように、第2実施形態のガラス積層体10は、着色層40が形成されていない開口領域AR1と、着色層40が形成されている着色領域AR2とを含む。すなわち、第2実施形態においては、着色層40は、ガラス基体20の第2主面20Bの一部の領域に形成されている。
 (開口領域)
 開口領域AR1とは、Z方向から見て、ガラス積層体10の全域のうちで、着色層40が形成されていない領域(Z方向から見て着色層40と重ならない領域)である。また、図8に示すように、着色層40よりもZ1方向側であって、Z方向から見て開口領域AR1と重なる位置には、表示パネル3aが設けられている。表示パネル3aからの光は、開口領域AR1を通って外部に出射されるため、表示パネル3aの画像は開口領域AR1で表示されるといえる。なお、開口領域AR1の大きさ、形状、及び数は、任意であってよい。開口領域AR1が複数設けられる場合には、開口領域AR1毎に表示パネル3aが設けられることが好ましい。
 (着色領域)
 着色領域AR2とは、Z方向から見て、ガラス積層体10の全域のうちで、着色層40が形成されている領域(Z方向から見て着色層40と重なる領域)である。本実施形態の例では、Z方向から見て、着色領域AR2は、開口領域AR1を囲うように形成されており、言い換えれば、開口領域AR1の周囲に形成されている。なお、着色領域AR2の大きさ、形状、及び数は、任意であってよい。また、開口領域AR1と着色領域AR2との位置関係や、開口領域AR1と着色領域AR2との大きさの関係も、任意であってよい。
 このように、第2実施形態においては、開口領域AR1と着色領域AR2とが形成されているが、それに限られず、開口領域AR1が形成されていなくてもよく、言い換えれば、着色層40がガラス基体20の第2主面20Bの全域に亘って形成されてよい。開口領域AR1が形成されていない場合、開口領域AR1に重なる表示パネル3aも設けられていなくてもよい。
 (孔形成領域)
 第2実施形態においては、孔形成領域ARは、着色領域AR2内に位置している。すなわち、着色領域AR2の全域の少なくとも一部の領域が、孔形成領域ARとなっている。孔形成領域ARは、着色領域AR2の一部に形成されていることが好ましい。
 図8に示すように、着色層40よりもZ1方向側であって、Z方向から見て孔形成領域ARと重なる位置には、照射部3としての光源部3bが設けられている。光源部3bは、画像を表示する表示パネル3aよりも画素(光源)の数が少ない装置であり、各画素を制御して画像を表示するものではない。光源部3bは、例えば、光源の数が3つ以下であることが好ましく、光源の数が1つであってよい。また、光源部3bから照射される光は、色が変わらない単色であってよい。
 第2実施形態においては、孔形成領域ARの輪郭が所定の形状となるように、孔46の位置が設定されていることが好ましい。すなわち例えば、図9の例では、孔形成領域ARが正方形となるように、孔46が形成されているが、それに限られず、矢印など任意の形状となるように、孔46が形成されていてよい。このように所定の形状となるように孔46が形成されることで、光源部3bからの光を照射することで、孔形成領域ARの形状が視認されることになる。本実施形態のガラス積層体が、車両に設けられる表示装置のカバーガラスとして用いられる場合、所定の形状は、例えば矢印や給油、冷暖房マークなど運転者へのサインとして用いられる。
 孔形成領域ARは、着色領域AR2内の任意の位置に形成されてよく、着色領域AR2内における孔形成領域ARの数も任意であってよい。孔形成領域ARが複数設けられる場合には、孔形成領域AR毎に光源部3bが設けられることが好ましい。
 孔形成領域ARにおける可視光の透過率は、5%以上であり、特に第2実施形態においては、5%以上15%以下が好ましい。孔形成領域ARにおける可視光の透過率とは、第1実施形態と同様に、波長550nmの光に対する、孔形成領域ARの平均透過率を指す。可視光の透過率がこの範囲となることで、光の照射時には、光源部3bからの光を、所定の形状を適切に視認できる程度に充分に透過させつつ、光源部3bからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させることで内部の構造を遮蔽し、かつシームレス性を向上することができる。
 第2実施形態においては、孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46の中心同士の距離(間隔)Pは、50μm以上100μm以下であることが好ましく、50μm以上80μm以下であることが好ましく、50μm以上70μm以下であることが更に好ましい。距離Pが上記範囲となることで、シームレス性を向上しつつ、意匠残り性の低下を抑制できる。
 第2実施形態においては、孔形成領域ARの開口率は、5%以上15%以下であることが好ましく、10%以上15%以下であることがより好ましい。開口率がこの範囲となることで、表示パネル3aからの光を適切に透過させつつ、表示パネル3aからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させることができる。また、開口率がこの範囲となることで、意匠残り性の低下を抑制できる。
 第2実施形態においては、ガラス基体20の厚みに対する、隣り合う孔46同士の距離Pの比率(距離P/厚み)は、10以上50以下が好ましく、10以上30以下がより好ましい。この比率がこの範囲となることで、シームレス性を向上できる。
 (効果)
 以上説明したように、第2実施形態におけるガラス積層体10も、第1実施形態と同様に、着色層40をガラス基体20で覆うことで、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 また、第2実施形態においては、光源部3bと重なるように孔形成領域ARを形成するため、光の照射時には、光源部3bからの光を、所定の形状を適切に視認できる程度に充分に透過させつつ、光源部3bからの光の非照射時に着色層40を適切に視認させることで内部の構造を遮蔽し、かつシームレス性を向上することができる。
 (第3実施形態)
 次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、照射部3の代わりに光センサ3cを設ける点と、孔形成領域ARの孔形成領域ARの構成の一部とが、第1実施形態とは異なる。第3実施形態において、第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
 第3実施形態において、ガラス積層体は、前記孔形成領域における、隣り合う孔の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、5%以上10%以下であることが好ましい。
 また、第3実施形態において、装置は、前記ガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光センサとを有することが好ましい。
 図10は、第3実施形態に係る装置の模式的な断面図である。図10に示すように、第3実施形態においては、着色層40よりもZ1方向側であって、Z方向から見て孔形成領域ARと重なる位置には、光センサ3cが設けられている。光センサ3cは、光を検出するセンサであり、例えば、照射された光の強度を検出するものであってよい。第3実施形態においては、ガラス積層体10の表面10Aに照射された光(例えば外光)が、孔形成領域ARの孔46を通って光センサ3cに入射し、光センサ3cにより入射された光を検出する。すなわち、第3実施形態に係る装置2は、第1実施形態や第2実施形態のような光を照射する表示装置ではなく、光を検出する装置である。
 第3実施形態の孔形成領域ARは、第2実施形態と同様に、着色領域AR2(着色層40が形成される領域)の全域の少なくとも一部の領域に形成されており、着色領域AR2の一部に形成されていることが好ましい。
 孔形成領域ARにおける可視光の透過率は、5%以上であり、第3実施形態においては特に5%以上10%以下が好ましい。孔形成領域ARにおける可視光の透過率とは、第1実施形態と同様に、波長550nmの光に対する、孔形成領域ARの平均透過率を指す。可視光の透過率がこの範囲となることで、光センサ3cが反応するのに十分な光を透過させることができる。
 第3実施形態においては、孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46の中心同士の距離(間隔)Pは、50μm以上100μm以下であることが好ましく、60μm以上90μm以下であることがより好ましい。距離Pが上記範囲となることで、シームレス性を向上しつつ、光センサ3cが反応するのに十分な光を透過させることができる。
 第3実施形態においては、孔形成領域ARの開口率は、5%以上10%以下であることが好ましく、5%以上8%以下であることがより好ましい。開口率がこの範囲となることで、光センサ3cが反応するのに十分な光を透過させることができる。
 第3実施形態においては、ガラス基体20の厚みに対する、隣り合う孔46同士の距離Pの比率(距離P/厚み)は、10以上50以下が好ましく、10以上30以下がより好ましい。この比率がこの範囲となることで、シームレス性を向上できる。
 以上説明したように、第3実施形態におけるガラス積層体10も、第1実施形態と同様に、着色層40をガラス基体20で覆うことで、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 また、第3実施形態においては、光センサ3cと重なるように孔形成領域ARを形成するため、光センサ3cへ光を適切に透過させることができる。
 なお、第3実施形態は、第2実施形態に適用可能である。すなわち、第2実施形態における着色領域AR2に、第3実施形態の孔形成領域ARを形成し、その孔形成領域ARの向きZ1側に光センサ3cを設けてもよい。この場合、第2実施形態で説明した孔形成領域ARと光源部3bを更に設けてもよいし、これらを設けなくてもよい。
 (効果)
 以上説明したように、本開示の第1態様に係るガラス積層体10は、第1主面20A及び第2主面20Bを有するガラス基体20と、ガラス基体20の第1主面20Aの側に設けられて、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層30と、ガラス基体20の第2主面20Bの側に設けられて、複数の孔46が設けられる孔形成領域ARを含む着色層40と、を有する。孔形成領域ARは、可視光の透過率が、5%以上である。本開示によると、着色層40をガラス基体20で覆うことで、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 本開示の第2態様に係るガラス積層体10は、第1態様に係るガラス積層体10であって、着色層40は、意匠層44と、意匠層44よりも第2主面20Bから離れた側(向きZ1)に位置する遮光層42と、を有する。遮光層42と意匠層44とを設けることで、遮光層42により、孔46が形成されない領域から光が透過されることを抑制しつつ、意匠層44により光の非照射時に所望の意匠を視認させることができる。
 本開示の第3態様に係るガラス積層体10は、第1態様又は第2態様に係るガラス積層体10であって、孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46の中心同士の間の間隔(距離P)が、40μm未満であり、孔形成領域ARの全面積に対する、複数の孔46の合計面積の比率である開口率が、25%以上であることが好ましい。開口率及び距離Pがこの範囲となることで、意匠残り性の低下を抑制できる。
 本開示の第4態様に係るガラス積層体10は、第3態様に係るガラス積層体10であって、表示装置のカバーガラスであり、表示パネル3aが第2主面20Bの側に設けられ、孔形成領域ARの面積が、表示パネル3a(表示面3A)の面積よりも大きいことが好ましい。本開示によると、孔形成領域ARを表示面3Aよりも広くした構成において、意匠残り性の低下を抑制できる。
 本開示の第5態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第4態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、孔形成領域ARの全面積に対する、複数の孔46の合計面積の比率である開口率が、5%以上15%以下であることが好ましい。開口率及び距離Pがこの範囲となることで、特に第2実施形態に示す光源部3bを設けた構成において、意匠残り性の低下を抑制できる。
 本開示の第6態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第5態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、孔形成領域ARにおける、隣り合う孔46の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、孔形成領域ARの全面積に対する、複数の孔46の合計面積の比率である開口率が、5%以上10%以下であることが好ましい。開口率及び距離Pがこの範囲となることで、特に第3実施形態に示す光センサ3cを設けた構成において、光センサ3cへ光を適切に透過させることができる。
 本開示の第7態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第6態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、孔46の径Dは、30μm以下であることが好ましい。径Dがこの範囲となることで、孔46が視認されることを抑制できる。
 本開示の第8態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第7態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、ガラス基体20が湾曲していることが好ましい。本開示によると、湾曲したガラス基体20において、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 本開示の第9態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第8態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、複数の孔46のうちの少なくとも1つは、着色層40の厚み方向の一方の端部における径と他方の端部における径との比率が、小さい方の径を1とした場合に、1.2倍以下であることが好ましい。少なくとも1つの孔46が向きZ2へのテーパーを有さないことで、像がぼやけやすくなることと、意匠が視認しにくくなることとを抑制できる。
 本開示の第10態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第9態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、孔46Bの重心と外周上の任意の2点とを結ぶ線分を孔46Bの径dとした場合における、径dの最大値と最小値との差分を真円度とした場合において、孔46Bのうちで、真円度が最小となる孔を第1孔とし、孔46Bのうちで、真円度が最大となる孔を第2孔とした場合において、第1孔の真円度と第2孔の真円度との差分が、20μm以下であることが好ましい。第1孔の真円度と第2孔の真円度との差分がこのように小さいことで、それぞれの孔46同士で形状の崩れが少なく、表示パネル3aからの光を全域で均一に出射できる。
 本開示の第11態様に係るガラス積層体10は、第1態様から第10態様のいずれかに係るガラス積層体10であって、着色層40の厚みは、3μm以上50μm以下であることが好ましい。着色層40の厚みをこの範囲とすることで、表示パネル3aからの光が孔46以外から透過してしまうことを抑制し、視野角が小さくなることを抑制できる。
 本開示の第12態様に係る装置2(表示装置)は、第1態様から第11態様のいずれかに係るガラス積層体10と、ガラス積層体10の、第2主面20Bの側(向きZ1側)に設けられて、ガラス積層体10に向けて光を照射する照射部3とを有する。本開示によると、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 本開示の第13態様に係る装置2(表示装置)は、第3態様に係るガラス積層体10と、第2主面20Bの側に、孔形成領域ARと対向して設けられる表示パネル3aとを有し、孔形成領域ARの面積は、表示パネル3aの面積よりも大きいことが好ましい。本開示によると、意匠残り性の低下を抑制できる。
 本開示の第14態様に係る装置2(表示装置)は、第5態様に係るガラス積層体10と、第2主面20Bの側に、孔形成領域ARと対向して設けられる光源部3bとを有することが好ましい。本開示によると、意匠残り性の低下を抑制できる。
 本開示の第15態様に係る装置2(表示装置)は、第6態様に係るガラス積層体10と、第2主面20Bの側に、孔形成領域ARと対向して設けられる光センサ3cとを有することが好ましい。本開示によると、シームレス性を向上しつつ、光センサ3cが反応するのに十分な光を透過させることができる。
 本開示の第16態様に係るガラス積層体10の製造方法は、第1主面20A及び第2主面20Bを有するガラス基体20を用意することと、ガラス基体20の第1主面20Aの側に、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層30を形成することと、ガラス基体20の第2主面20Bの側に、複数の孔46が設けられる孔形成領域ARを含む着色層40を形成することと、を含み、孔形成領域ARは、可視光の透過率が5%以上である。本開示によると、耐擦傷性を向上させつつ、シームレス性を向上できる。
 本開示の第17態様に係るガラス積層体10の製造方法は、第16態様に係る製造方法であって、着色層40にレーザ光を照射することで、孔46を形成することが好ましい。本開示によると、レーザ光により、孔46を適切に形成できる。
 本開示の第18態様に係るガラス積層体10の製造方法は、第16態様又は第17態様に係る製造方法であって、ガラス基体20を加熱成形して、ガラス基体20を湾曲させることが好ましい。本開示によると、ガラス基体20を適切に湾曲させることができる。
 本開示の第19態様に係るガラス積層体10の製造方法は、第16態様から第18態様のいずれかに係る製造方法であって、転写加飾法により着色層40を形成することが好ましい。本開示によると、着色層40を適切に形成できる。
(実施例)
 次に、実施例について説明する。なお、発明の効果を奏する限りにおいて実施態様を変更しても構わない。
 (第1試験)
 第1試験においては、着色層をガラス基体の第2主面10B上に設置し、第1主面10A上に、第1主面10Aに近い側から、防眩層、反射防止層、防汚層を、この順に形成した実施例である例Aのガラス積層体と、ガラス基体の第1主面10A上に着色層を配置した(着色層を最表面とした)比較例である例Bのガラス積層体とを準備した。
 例Aにおいては、縦が100mm、横が100mm、厚みが1.1mmの平板状のガラス基体(AGC社製Dragontrail)を準備した。このガラス基体の第2主面上に、インクジェット印刷により着色層を形成し、後述の第2試験で記載した条件下でレーザ光を照射して、着色層に複数の孔を形成した。孔同士の間隔(距離P)、孔の径(径D)、孔形成領域の開口率、孔形成領域の可視光透過率は、それぞれ、55μm、20μm、12%、10%、であった。なお、可視光透過率は、上述の実施形態で説明した方法で測定した。
 例Bにおいては、ガラス基体上に着色層を配置した以外は、例Aと同様の方法で、ガラス積層体を製造した。
 (評価)
 例A、例Bのガラス積層体について、最表面の耐擦傷性の評価としての鉛筆硬度測定(JIS K5600(1999))と、シームレス性の評価とを行った。シームレス性の評価は、分光色測計(コニカミノルタ社製、CM-26d)で行った。
 例Aのガラス積層体は、最表面の硬度が4Hであり、かつ、例Bのガラス積層体よりもシームレス性が高かった。一方、例Bのガラス積層体は、最表面の硬度が2Bであり、かつ、例Aよりもシームレス性が低かった。従って、最表面にガラス基体を配置することで、耐擦傷性とシームレス性を向上できることが分かる。
 (第2試験)
 表1は、第2試験における各例の条件と評価結果を示す表である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 (例1)
 例1においては、縦が100mm、横が100mm、厚みが1.1mmの平板状のガラス基体(AGC社製Dragontrail)を準備した。このガラス基体の第1主面に、ロールラミネータを用いて、着色層を貼合して、ガラス積層体を得た。例1における着色層は、PET(ポリエレンテレフタラート)フィルム(東レ製ルミナー#75-S10)に、アクリル系樹脂をベースポリマーに含む着色剤を用いてパッド印刷し、乾燥させる工程を繰り返すことで、茶ベース層が5層、柄部が2層印刷されたものである。着色層の厚みは12μmであった。例1のガラス積層体においては、最表面が着色層となった。
 なお、例1の着色層には、孔を形成しなかった。
 (例2~4、10~12)
 例2~4、10~12においては、例1と同じガラス基体の第1主面に、防眩層、反射防止層、及び防汚層がガラス基体側からこの順で積層された機能層を設けた。そして、このガラス基体の第2主面に、東レ製IJ用インク:TABK-6020を印刷して、着色層とした。着色層の厚みは5μmであった。例2~4、10~12のガラス積層体においては、最表面が機能層となった。
 例2~4、10~12においては、着色層に、以下の条件でレーザ光を照射して、複数の孔を形成して、ガラス積層体を得た。このガラス積層体の第2主面側に、照射部を配置して、表示装置を得た。
 ・加工ヘッド:ガルバノスキャナー
 ・レンズ:f163mm
 ・発信器名:TruMicro5000
 ・レーザ波長:515nm
 ・パルス幅:8ps
 各例のうちで、孔をガラス積層体の全面に亘って形成したものを、表1において「孔形成領域:全面」とし、孔をガラス積層体の一部の領域のみに形成したものを、表1において「孔形成領域:一部」とした。
 各例における、孔同士の間隔(距離P)、孔の径(径D)、孔形成領域の開口率、孔形成領域の可視光透過率を、表1に示す。なお、可視光透過率は、上述の実施形態で説明した方法で測定した。
 上述の実施形態で説明した方法で、第1孔と第2孔とを抽出して、第1孔と第2孔との径の差分を測定した。差分が20μm以下であるものを、表1で「孔形状の崩れ:なし」とし、20μmより高いものを、表1で「孔形状の崩れ:あり」とした。
 また、ガラス積層体の第2主面側に配置した照射部の種類を表1に示す。表1の単純光源とは、1灯の白色のLEDであり、表示パネルとは、液晶表示パネルである。
 (例5~9、13)
 例5~9、13においては、例1と同じガラス基体の第1主面に、防眩層、反射防止層、及び防汚層がガラス基体側からこの順で積層された機能層を設けた。そして、このガラス基体の第2主面に、着色層を形成した。例5~9、13における着色層は、アクリル系樹脂をベースポリマーに含む着色剤を用いてガラス基板上にパッド印刷し、乾燥させる工程を繰り返すことで、茶ベース層が5層、柄部が2層印刷された、木目調の意匠が付与されたものである。
 例5~9、13においては、上記の点と、表1に示した点以外は、例2~4、10~12と同様の方法で、ガラス積層体及び表示装置を得た。
 ただし、例13では、ガラス基体として、単曲げ(曲げ軸が1つの曲げ)の湾曲部を有する、湾曲したものを用いた。
 (例14)
 例14においては、例1と同じガラス基体の第1主面に、防眩層、反射防止層、及び防汚層がガラス基体側からこの順で積層された機能層を設けた。そして、このガラス基体の第2主面に、例1と同じ方法で着色層を形成した。
 例14においては、上記の点と、表1に示した点以外は、例2~4、10~12と同様の方法で、ガラス積層体及び表示装置を得た。ただし、例14では、ガラス基体として、ガラス基体は、単曲げ(曲げ軸が1つの曲げ)の湾曲部を有する、湾曲したものを用いた。
 (例15)
 例15においては、例1と同じガラス基体の第1主面に、防眩層、反射防止層、及び防汚層がガラス基体側からこの順で積層された機能層を設けた。そして、このガラス基体の第2主面に、真空成型装置を用いて着色層を転写加飾した。例15における着色層は、PP(ポリプロピレン)フィルムに、アクリル系樹脂をベースポリマーに含む着色剤を用いてスクリーン印刷し、乾燥させる工程を繰り返し、茶ベース層が5層、柄部が2層印刷された、木目調の意匠が付与されたものである。
 例15においては、上記の点と、表1に示した点以外は、例2~4、10~12と同様の方法で、ガラス積層体及び表示装置を得た。ただし、例15では、ガラス基体として、複曲(曲げ軸が2つの曲げ)の湾曲部を有する、湾曲したものを用いた。
 (評価)
 各例のガラス積層体について、第1試験と同じ方法で最表面の硬度を測定した。硬度の測定結果を表1に示す。
 例2~例15の表示装置について、非表示時(照射部の光の非照射時)における絵柄反射率、シームレス性、及び孔の視認性と、表示時(照射部の光の照射時)における意匠残り性、明瞭性、表示均一性を評価した。結果を表1に示す。
 絵柄反射率は、明細書中に記載の方法で測定した。分光測色計としては、コニカミノルタ製分光測色計CM-26dを使用した。
 シームレス性は、コニカミノルタ製分光測色計CM-26dにて、ΔE値を測定し、暗室にて目視確認も行った。ΔE値が1.5未満の場合を◎、1.5以上3.0未満の場合を〇、3.0以上の場合を△とした。
 孔の視認性は、暗室にて目視確認を行った。孔を視認できない場合を〇、孔を視認できる場合を×とした。
 意匠残り性は、表示パネル3aの表示時に目視により評価し、意匠が目視できない場合を〇、意匠をわずかに目視できる場合を△、意匠が目視できる場合を×とした。
 明瞭性は、表示パネル3aの表示時に目視にて、評価した。画像がぼやけない場合を〇、画像がわずかにぼやける場合を△、画像がぼやける場合を×とした。
 表示均一性は、表示パネル3aの表示時に目視により評価し、画像が正確に表示される場合を〇、画像が正確に表示されない場合を×とした。
 比較例である例1と、実施例である例2~例15とを比較すると、例2~例15の硬度が高く、最表面にガラス基体を配置することで、耐擦傷性を向上できることが分かる。また、第1試験に示したように、最表面にガラス基体を配置することで、シームレス性も向上できることが分かる。
 以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
 本発明に拠れば、耐擦傷性を向上し、かつシームレス性を向上可能な、ガラス積層体、表示装置、装置、及びガラス積層体の製造方法を提供することができる。
 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
 本出願は、2023年2月7日出願の日本特許出願(特願2023-016958)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 1 ステアリングシャフト
 2 装置(表示装置)
 3 照射部
 3a 表示パネル
 3b 光源部
 3c 光センサ
 10 ガラス積層体
 20 ガラス基体
 20A 第1主面
 20B 第2主面
 30 機能層
 40 着色層
 42 遮光層
 44 意匠層
 46 孔
 AR 孔形成領域 
 AR1 開口領域
 AR2 着色領域
 50 接着層
 100 転写シート
 101 転写基材フィルム

Claims (20)

  1.  第1主面及び第2主面を有するガラス基体と、
     前記ガラス基体の前記第1主面の側に設けられて、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層と、
     前記ガラス基体の前記第2主面の側に設けられて、複数の孔が設けられる孔形成領域を含む着色層と、
     を有し、
     前記孔形成領域は、可視光の透過率が、5%以上である、
     ガラス積層体。
  2.  前記着色層は、意匠層と、前記意匠層よりも前記第2主面から離れた側に位置する遮光層と、を有する、請求項1に記載のガラス積層体。
  3.  前記孔形成領域における、隣り合う前記孔の中心同士の間の間隔が、40μm未満であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、25%以上である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  4.  前記ガラス積層体は表示装置のカバーガラスであり、表示パネルが前記第2主面の側に設けられ、前記孔形成領域の面積は、前記表示パネルの面積よりも大きい、請求項3に記載のガラス積層体。
  5.  前記孔形成領域における、隣り合う前記孔の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、5%以上15%以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  6.  前記孔形成領域における、隣り合う前記孔の中心同士の間の間隔が、50μm以上100μm以下であり、前記孔形成領域の全面積に対する前記複数の孔の合計面積の比率である開口率が、5%以上10%以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  7.  前記孔の径は、30μm以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  8.  前記ガラス基体が湾曲している、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  9.  複数の前記孔のうちの少なくとも1つは、前記着色層の厚み方向の一方の端部における径と他方の端部における径との比率が、小さい方の前記径を1とした場合に、1.2倍以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  10.  前記孔の重心と外周上の任意の2点とを結ぶ線分を前記孔の径とした場合における、前記孔の径の最大値と最小値との差分を真円度とした場合において、
     前記複数の孔のうちで、前記真円度が最小となる孔を第1孔とし、
     前記複数の孔のうちで、前記真円度が最大となる孔を第2孔とした場合において、
     前記第1孔の真円度と前記第2孔の真円度との差分が、20μm以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  11.  前記着色層の厚みは、3μm以上50μm以下である、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
  12.  前記着色層の絵柄反射率が、7%以上、15%以下であり、
    前記絵柄反射率は、下記式により定義される、請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体。
    (絵柄反射率)=(前記ガラス積層体の第1主面側における視感両面反射率)-(前記ガラス基体の第1主面側におけるの視感片面反射率)
  13.  請求項1又は請求項2に記載のガラス積層体と、
     前記ガラス積層体の、前記第2主面の側に設けられて、前記ガラス積層体に向けて光を照射する照射部と、を有する、
     表示装置。
  14.  請求項3に記載のガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる表示パネルとを有し、前記孔形成領域の面積は、前記表示パネルの面積よりも大きい、表示装置。
  15.  請求項5に記載のガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光源部とを有する、表示装置。
  16.  請求項6に記載のガラス積層体と、前記第2主面の側に、前記孔形成領域と対向して設けられる光センサとを有する、
     装置。
  17.  第1主面及び第2主面を有するガラス基体を用意することと、
     前記ガラス基体の前記第1主面の側に、防眩層、反射防止層、及び防汚層から選択されるいずれか1つ以上を含む機能層を形成することと、
     前記ガラス基体の前記第2主面の側に、複数の孔が設けられる孔形成領域を含む着色層を形成することと、
     を含み、
     前記孔形成領域は、可視光の透過率が5%以上である、
     ガラス積層体の製造方法。
  18.  前記着色層にレーザ光を照射して、前記孔を形成する、請求項17に記載のガラス積層体の製造方法。
  19.  前記ガラス基体を加熱成形して、前記ガラス基体を湾曲させる、請求項17又は請求項18に記載のガラス積層体の製造方法。
  20.  転写加飾法により前記着色層を形成する、請求項17又は請求項18に記載のガラス積層体の製造方法。
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