WO2024142618A1 - ガスケット装置及びガスケット - Google Patents

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ガスケット装置(1)は、ガスケット(2)とスペーサ(3)とを備えている。スペーサ(3)は、対向する部材であるセパレータ(101,102)と電解質膜(104)とが空間(100a,100b)を介して対向するように、セパレータ(101,102)と電解質膜(104)との間において、セパレータ(101,102)と電解質膜(104)とを支持する。ガスケット(2)は、セパレータ(101)又はセパレータ(102)と電解質膜(104)との間において、空間(100a)又は空間(100b)を囲むようになっている。また、スペーサ(3)は、セパレータ(101,102)と電解質膜(104)との間において、外側からガスケット(2)を囲むようになっている。ガスケット(2)とスペーサ(3)とは、空間(100a,100b)の広がり方向において、互いに接触するようになっている。

Description

ガスケット装置及びガスケット
 本発明は、ガスケット装置及びガスケットに関する。
 水素発生装置や燃料電池の各セルにはガスケットが設けられており、ガスケットはセパレータと電解質膜との間で圧縮され、セルの内部を密封し、セルの内部のガスの漏洩を防止する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-19116号公報
 密封対象空間であるセルの内部は高圧になるため、ガスケットが変形又は動き、シール性能が低下する場合がある。このため、燃料電池や水素発生装置のセルのガスケットには、セルの内部が高圧になってもシール性能を維持できる構成が求められている。
 本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、密封対象空間が高圧になってもシール性能を維持できるガスケット装置及びガスケットを提供することにある。
 上記目的を達成するために、本発明に係るガスケット装置は、対向する部材の間の空間を密閉するためのガスケット装置であって、弾性体から形成されたガスケットと、前記対向する部材が前記空間を介して対向するように、前記対向する部材の間において前記対向する部材を支持するための、剛性を有する部材であるスペーサとを備え、前記ガスケットは、前記対向する部材の間において、前記空間を囲むようになっており、前記スペーサは、前記対向する部材の間において、外側又は内側から前記ガスケットを囲むようになっており、前記ガスケットと前記スペーサとは、前記空間の広がり方向において、互いに接触するようになっている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記ガスケットと前記スペーサとは、前記互いに接触する部分に、互いを係合させる係合部を有している。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記係合部は、凹んだ部分である凹部と、該凹部に収容される部分である被収容部とを含み、前記スペーサは、前記空間の広がり方向において前記ガスケットの側の端の部分に少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の一方を有しており、前記ガスケットは、前記空間の広がり方向において前記スペーサの側の端の部分に少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の他方を有している。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記凹部は、前記対向する方向に凹んでおり、前記被収容部は、前記対向する方向に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記凹部は、前記空間の広がる方向に凹んでおり、前記被収容部は、前記空間の広がる方向に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記スペーサは、前記ガスケットの側の端の部分である端部に段部を有しており、前記スペーサの前記段部は、前記ガスケットの側に面する面である第1段面と、該第1段面よりも前記ガスケットの側に位置する前記ガスケットの側に面する面である第2段面とを有しており、前記ガスケットの前記スペーサの側の端の部分である周端部は、少なくとも使用状態において、前記スペーサの前記段部の前記第1段面及び前記第2段面に接触するようになっている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記ガスケットは、前記接触する部分よりも前記空間の広がり方向において前記スペーサの側とは反対側に、前記対向する部材の一方に向かって突出する部分であるシールビード部を有しており、前記シールビード部は、環状に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記ガスケットは、前記スペーサに対して、密封対象物の側に設けられている。
 本発明の一態様に係るガスケット装置において、前記対向する部材は、水電解装置のセルに用いられるセパレータ、及び電解質膜である。
 上記目的を達成するために、本発明に係るガスケットは、剛性を有する部材であるスペーサに支持されて対向する部材の間の空間を密閉するための、弾性体から形成されたガスケットであって、前記対向する部材の間において、前記空間を囲むようになっており、外側又は内側から前記スペーサによって囲まれるようになっており、また、前記空間の広がり方向において、前記スペーサと接触するようになっている。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記スペーサと接触する部分に、前記スペーサに前記ガスケットを係合させる係合部を有している。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記スペーサは、前記空間の広がり方向において前記ガスケットの側の端の部分に少なくとも1つの凹部及び該凹部に収容される部分である被収容部の一方を有しており、前記ガスケットの前記係合部は、前記空間の広がり方向において前記スペーサの側の端の部分に、少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の他方を有している。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記凹部は、前記対向する方向に凹んでおり、前記被収容部は、前記対向する方向に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記凹部は、前記空間の広がる方向に凹んでおり、前記被収容部は、前記空間の広がる方向に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記スペーサは、前記ガスケットの側の端の部分である端部に段部を有しており、前記スペーサの前記段部は、前記ガスケットの側に面する面である第1段面と、該第1段面よりも前記ガスケットの側に位置する前記ガスケットの側に面する面である第2段面とを有しており、前記ガスケットの前記スペーサの側の端の部分である周端部は、少なくとも使用状態において、前記スペーサの前記段部の前記第1段面及び前記第2段面に接触するようになっている。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記ガスケットは、前記接触する部分よりも前記空間の広がり方向において前記スペーサの側とは反対側に、前記対向する部材の一方に向かって突出する部分であるシールビード部を有しており、前記シールビード部は、環状に延びている。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記ガスケットは、前記スペーサに対して、密封対象物の側に設けられる。
 本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記対向する部材は、水電解装置のセルに用いられるセパレータ、及び電解質膜である。
 本発明に係るガスケット装置及びガスケットによれば、密封対象空間が高圧になってもシール性能を維持できる。
本発明の第1の実施形態に係るガスケット装置の適用対象である水電解装置のセルの構成の概略を示す部分断面図である。 図1に示すセルにおける、セパレータとガスケット装置とを示した図である。 ガスケット装置の延び方向に直交する断面における断面を示す断面図であり、図2の線A-Aに沿う断面における断面図である。 ガスケット装置の一部を示す部分斜視図である。 ガスケット装置が有するスペーサの一部を示す部分斜視図である。 ガスケット装置が有するガスケットの一部を示す部分斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るガスケット装置の変形例の一部を示す部分斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスケット装置が設けられた図1に示す水電解装置のセルにおける、セパレータとガスケット装置とを示した図である。 図8に示すガスケット装置の一部を示す部分斜視図である。 図9に示すガスケット装置におけるスペーサの平面図である。 図9に示すガスケット装置におけるガスケットの平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスケット装置の変形例の一部を示す部分斜視図である。 本発明の第1,2の実施形態に係るガスケット装置の適用対象である水電解装置のセルの構成の他の一例の概略を示す部分断面図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
 本発明に係るガスケット装置は、対向する部材の間の空間を密閉するためのガスケット装置である。この対向する部材は、例えば、水素発生装置や燃料電池等のセルに用いられる、セパレータ及び電解質膜である。一例として、本発明の実施形態に係るガスケット装置は、水素発生装置の水電解装置のセルにおいて、対向するセパレータと電解質膜との間の空間を密閉するためのものとする。なお、本発明に係るガスケット装置の適用対象はこれに限られず、他の適用対象も含む。
 図1は、本発明の第1の実施形態に係るガスケット装置1の適用対象である水電解装置のセルの構成の概略を示す部分断面図である。図1に示すように、ガスケット装置1は、セル100において、セパレータ101と膜接合体103の電解質膜104との間及びセパレータ102と膜接合体103の電解質膜104との間に設けられて、セパレータ101と電解質膜104との間の空間100a及びセパレータ102と電解質膜104との間の空間100bを密閉する。膜接合体103は、電解質膜104と、電解質膜104の両面に夫々設けられた触媒105及び触媒106の一対の触媒層とを有している。電解質膜104は、例えばイオン交換膜であり、具体的には例えば固体高分子膜である。触媒105及び触媒106夫々の表面にはガス拡散層107が設けられている。触媒層105,106及びガス拡散層107は、ガスケット装置1に囲まれており、ガスケット装置1が密封する密封対象空間S内に在る。
 図2は、セル100における、セパレータ101,102とガスケット装置1とを示した図である。つまり、図2は、セパレータ101及びセパレータ102の一方と、膜接合体103と、これらの間のガスケット装置1とが取り除かれた図1のセル100を平面視において示した図である。図2に示すように、ガスケット装置1は、セパレータ101,102の外縁(外周縁101b,102b)に沿って設けられる。
 図3は、ガスケット装置1の延び方向に直交する断面における断面を示す断面図であり、図2の線A-Aに沿う断面における断面図である。また、図4は、ガスケット装置1の一部を示す部分斜視図である。ガスケット装置1は、弾性体から形成されたガスケット2と、剛性を有する部材であるスペーサ3とを備えている。スペーサ3は、対向する部材であるセパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104とが空間100a又は空間100bを介して対向するように、セパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104との間において、セパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104とを支持するための部材である。ガスケット2は、セパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104との間において、空間100a又は空間100bの略全体を囲むようになっている。また、スペーサ3は、セパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104との間において、外側又は内側からガスケット2を囲むようになっている。ガスケット2とスペーサ3とは、空間100a又は空間100bの広がり方向において、互いに接触するようになっている。以下、ガスケット装置1の構成について具体的に説明する。
 図3,4に示すように、ガスケット2とスペーサ3とは、例えば、互いに接触する部分に、互いを係合させる係合部4を有している。係合部4は、凹んだ部分である凹部20と、凹部20に収容される部分である被収容部10とを含んでいる。スペーサ3は、空間100a,100bの広がり方向においてガスケット2の側に少なくとも1つの凹部20又は被収容部10の一方を有しており、また、ガスケット2は、空間100a,100bの広がり方向においてスペーサ3の側に少なくとも1つの凹部20及び被収容部10の他方を有している。上述のように、スペーサ3は、外側又は内側からガスケット2を囲んでおり、ガスケット2に対して空間100a,100bの広がり方向においてスペーサ3の側は、外側又は内側であり、また、スペーサ3に対して、空間100a,100bの広がり方向においてガスケット2の側は、内側又は外側である。なお、空間100a,100bの広がり方向とは、セパレータ101,102と電解質膜104とが対向する方向に交差する方向であり、例えば、セパレータ101,102と電解質膜104とが対向する方向に直交する方向である。また、内側(内周側)とは、空間100a,100bの広がり方向において、ガスケット2自体がパレータ101,102と電解質膜104と間において囲む空間の側である。一方、外側(外周側)とは、空間100a,100bの広がり方向において、ガスケット2自体がパレータ101,102と電解質膜104と間において囲む空間の側とは反対の側である。
 本実施形態においては、図1~3に示すように、スペーサ3は外側からガスケット2を囲むようになっている。したがって、ガスケット2自体がセパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104と間において囲む空間、つまりガスケット2の内側の空間は、密封対象空間Sとなっている。このため、上述のセル100において、ガスケット2は内側から高い圧力を受け、スペーサ3は、この高圧力を受ける内側とは反対の外側からガスケット2を囲んでいる。また、スペーサ3は、内側の端の部分(内周端部21)に少なくとも1つの凹部20を有しており、また、ガスケット2は、外側の端の部分(外周端部2a)に少なくとも1つの被収容部10を有している。スペーサ3の凹部20は、セパレータ101,102と電解質膜104とが対向する方向である対向方向(図1の矢印a方向)に凹んでおり、ガスケット2の被収容部10は、対向する方向に延びている。
 なお、スペーサ3は内側からガスケット2を囲むようになっていてもよい。この場合、ガスケット2自体がセパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104との間において囲む空間(ガスケット2の内側の空間)の外側の空間が、密封対象空間Sとなる。このため、この場合、セル100において、ガスケット2は外側から高い圧力を受け、スペーサ3は、この高圧力を受ける外側とは反対の内側からガスケット2を囲んでいる。また、この場合、スペーサ3は、外側の端の部分に少なくとも1つの凹部20を有しており、また、ガスケット2は、内側の端の部分に少なくとも1つの被収容部10を有している。スペーサ3が内側からガスケット2を囲むようになっているガスケット装置1は、スペーサ3が外側からガスケット2を囲むようになっているガスケット装置1に対して、内側と外側とが反転された構成となる。スペーサ3が外側からガスケット2を囲むようになっているガスケット1の構成の説明において、内側と外側とを換えることにより、スペーサ3が内側からガスケット2を囲むようになっているガスケット装置1の構成の説明となる。このため、スペーサ3が内側からガスケット2を囲むようになっているガスケット装置1の構成の詳細な説明を省略する。
 ガスケット2は、図2に示すように、環状に延びており、内側に空間を囲んで密封対象空間Sを形成するような形状を有している。また、スペーサ3は、図2に示すように、環状に延びており、内側にガスケット2を囲むような形状を有している。また、スペーサ3は、セパレータ101,102の外周の縁(外周縁101b,102b)に沿って延びるように形成されている。また、ガスケット2の外周側の部分とスペーサ3の内周側の部分とは、互いに接触しており、この接触する部分においてガスケット2とスペーサ3は互いに係合している。
 図3に示すように、スペーサ3は、具体的には例えば、後述する段部22を除く部分において、延び方向に亘って、一定又は略一定の厚さ有している。また、スペーサ3は、具体的には例えば、延び方向に亘って、一定又は略一定の幅を有している。なお、スペーサ3の延び方向とは、スペーサ3が延びる方向であり、セパレータ101,102の外周縁101b,102bに沿う方向である。スペーサ3の厚さは、スペーサ3の対向方向における幅であり、スペーサ3の表面3aと表面3bとの間の間隔である。スペーサ3の表面3a,3bは、対向方向に面するスペーサ3の面であり、図1に示すように、表面3aは、電解質膜104側となる面であり、表面3bは、セパレータ101,102側となる面である。表面3aと表面3bとは、例えば、互いに平行又は略平行に延びている。また、スペーサ3の幅は、空間100a,100bの広がり方向においてスペーサ3の延び方向に直交する方向におけるスペーサ3の幅である。なお、空間100a,100bの広がり方向は、空間100a,100bが広がる方向であり、セパレータ101,102の表面101a,102aに沿う方向である。
 図5は、スペーサ3の一部を示す部分斜視図である。図3~5に示すように、例えば、スペーサ3の内周端部21には、段部22が形成されている。段部22は、対向方向に段を形成している。段部22は、具体的には例えば、ガスケット2の側である内側に面する面である外側段面(第1断面)22aと、外側段面22aよりも内側に位置する内側に面する面である内側段面(第2断面)22bとを有している。外側段面22aは、スペーサ3の表面3aの内側の縁(内周縁3c)から延びており、内側段面22bは、スペーサ3の表面3bの内側の縁(内周縁3d)から延びている。外側段面22aは、環状に延びており、例えば図3に示すように、断面において対向方向に平行又は略平行に延びている。内側段面22bは、環状に延びており、例えば図3に示すように、断面において対向方向に平行又は略平行に延びている。また、段部22は、外側段面22aと内側段面22bとをつなぐ接続段面22cを有している。接続段面22cは、対向方向において電解質膜104に向かう方向に面しており、例えば、表面3a又は3bに平行又は略平行に延びている。
 スペーサ3の凹部20は、対向する方向に凹んでいる。具体的には例えば、図3,5に示すように、凹部20は、スペーサ3の段部22の接続段面22cに形成されており、接続段面22cから内部に凹んでいる。凹部20は、例えば、接続段面22cと表面3bとの間を貫通する貫通孔である。なお、凹部20は、接続段面22cと表面3bとの間を貫通していなくてもよい。図3に示すように、スペーサ3の幅方向(図3において左右方向)における凹部20の大きさは、スペーサ3の幅方向における接続段面22cの大きさよりも小さい。また、スペーサ3の延び方向における凹部20の大きさは、例えば、スペーサ3の幅方向における凹部20の大きさと同じ又は略同じである。なお、スペーサ3の延び方向における凹部20の大きさは、スペーサ3の幅方向における凹部20の大きさと同じでなくてもよい。凹部20の対向方向に直交する断面における形状(断面形状)は、例えば円形又は略円形である。凹部20の断面形状は、これに限られず、例えば矩形や三角形等の他の形状であってもよい。スペーサ3の接続段面22cには、複数の凹部20が間隔を空けて設けられている。例えば、複数の凹部20は、等間隔又は略等間隔で設けられている。
 なお、スペーサ3は上述のような無端の環状ではなくてもよく、複数のスペーサ3が環状に並べられて用いられてもよい。例えば、スペーサ3は、セパレータ101,102の外周縁101b,102bの一辺に沿って延びる有端のものであってもよい。また、スペーサ3には、図2に示すように、セパレータ101,102との位置合わせのための係止部23が形成されていてもよい。係止部23は、例えば凹部又は凸部であり、セパレータ101,102に形成された凸部又は凹部(不図示)と係止するようになっている。係止部23は、例えば貫通孔である。
 図3に示すように、ガスケット2は、具体的には例えば、延び方向の大部分に亘って、一定又は略一定の幅を有している。なお、ガスケット2の延び方向とは、ガスケット2が延びる方向であり、セパレータ101,102の外周縁101b,102bに沿う方向である。ガスケット2の幅は、空間100a,100bの広がり方向においてガスケット2の延び方向に直交する方向におけるガスケット2の幅である。また、ガスケット2は、セル100の密封対象空間Sに純水を導く流路又はセル100の密封対象空間Sから生成された水素や酸素を導出する流路(流路108)に対して密封対象空間Sを密封するために、図2に示すように、例えば、流路108を囲む部分である流路シール部19を有している。
 図6は、ガスケット2の一部を示す部分斜視図であり、図4とは反対側から見たガスケット2の斜視図である。なお、図6に示されるガスケット2の一部は、流路シール部19ではない部分である。図3,4,6に示すように、ガスケット2は、例えば、シール部11と接続部12とを有している。シール部11は、主として空間100a,100bを密閉するための部分であり、接続部12は、主としてガスケット2をスペーサ3に係合させるための部分である。
 シール部11は、図3,4,6に示すように、ガスケット2の延び方向に延びており、基部13と、シールビード部14とを有している。基部13の延び方向に直交する断面の形状は、例えば、矩形又は略矩形となっており、基部13は、シール面15と、シール面15に対向方向において背向する表面(表面13a)とを有している。シール面15は、基部13の表面であり、図3,6に示すように、平面又は略平面を形成しており、セル100において、セパレータ101,102の表面101a,102aに、基部13の延び方向に連続して接触するようになっている。シールビード部14は、セル100において、電解質膜104に接触するシールビードであり、基部13の表面13aから突出している。シールビード部14の、ガスケット2の延び方向に直交する断面の形状は、例えば図3に示すように、楔状である。なお、シールビード部14の形状は、楔状に限られず他の形状であってもよい。図示の例では、シールビード部14は、表面13aよりも外側に位置しているが、シールビード部14は、表面13aの間に位置していてもよく、また、表面13aよりも内側に位置していてもよい。
 図3,6に示すように、シール面15の外側の端(端15a)から、接触面16が延びている。接触面16は、シールビード部14側に向かって延びる面であり、また、基部13の延び方向に延びる面である。接触面16は、スペーサ3の段部22の内側段面22bに接触するような形状になっている。また、シール面15の内側の端(端15b)から、接触面16に背向する面である側面13bが延びており、側面13bは表面13aにつながっている。
 接続部12は、図3,4,6に示すように、基部13から外側に延びる部分であり、接続部12の延び方向に直交する断面の形状は、例えば、矩形又は略矩形となっており、表面12a、接触面17及び接触面18を有している。接触面17は、基部13の接触面16の端から外側に向かって延びる面であり、スペーサ3の段部22の接続段面22cに接触するような形状になっている。表面12aは、接触面17に対向方向において背向する面である。接触面18は、接触面17と表面12aとの間に延びる外側に面する面であり、スペーサ3の段部22の外側段面22aに接触するような形状になっている。
 接続部12及び基部13の接触面16は、ガスケット2の外周端部2aであり、外周端部2aは、少なくとも後述する使用状態において、スペーサ3の段部22の外側段面22a及び内側段面22bに接触するようになっている。また、ガスケット2の外周端部2aである接続部12には、被収容部10が設けられている。被収容部10は、具体的には、図6に示すように、接続部12の接触面17に設けられており、被収容部10は、接触面17から突出している。被収容部10は、上述のように、スペーサ3の凹部20に収容される形状となっており、例えば図6に示すように、対向方向に延びる柱状の形状を有しており、被収容部10の延び方向(対向方向)に直交する断面の形状は、例えば、円形又は略円形になっている。また、被収容部10は、凹部20にしまりばめで収容されるような形態となっている。なお、被収容部10は、凹部20に中間ばめで収容されるような形態となっていてもよく、また、凹部20にすきまばめで収容されるような形態となっていてもよい。また、被収容部10の断面形状は、円形又は略円形に限られない。
 接続部12の表面12aと、シール部11の表面13aとは、同一又は略同一の面に位置するようになっている。具体的には例えば、対向方向において、接続部12の表面12aの位置と、シール部11の表面13aの位置とは、同じ又は略同じになっている。また、ガスケット2とスペーサ3とが組み立てられた組立状態のガスケット装置1において、シールビード部14は、スペーサ3の表面3aよりも、対向方向において電解質膜104に向かう側(電極側、図3において上側)に突出するような形態となっている。また、組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2の接続部12の表面12aは、スペーサ3の表面3aから対向方向において電極側に突出しないような形態となっている。つまり、組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2の接続部12の表面12aの対向方向における位置は、スペーサ3の表面3aの対向方向における位置と同じ、または、スペーサ3の表面3aの対向方向における位置よりも、セパレータ側となっている。なお、セパレータ側は、対向方向において、ガスケット装置1が接触するセパレータ101又はセパレータ102に向かう側であり、図3において下側である。また、組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2のシール部11のシール面15と、スペーサ3の表面3bとは、同一又は略同一の面に位置するようになっている。具体的には例えば、対向方向において、シール面15の位置と、スペーサ3の表面3bの位置とは、等しく又は略等しくなっている。
 ガスケット2の流路シール部19は、例えば図2に示すように、流路108を覆うようにシール部11のシール面15及び表面13aが延びて形成されており、また、流路シール部19の表面13aには、流路108を囲んで環状に延びるシールビード部14が形成されている。なお、ガスケット2の流路シール部19のシールビード部14は、流路108を囲んで環状に延びるものに限られない。例えば、流路シール部19のシールビード部14は、シール部11のシールビード部14に接続して、シール部11のシールビード部14と共に流路108を囲むようになっていてもよい。
 上述のようにガスケット2は、シール部11、接続部12及び流路シール部19を有しており、シール部11及び流路シール部19は、基部13及びシールビード部14を有している。これらの部分は、同一の材料から一体に形成されたガスケット2の部分であり、一体となっている。ガスケット2の弾性体は、例えばゴム等である。ガスケット2の弾性体には、具体的には例えば、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーンゴム(VMQ)等が用いられる。また、スペーサ3は、剛性を有する部材であり、スペーサ3の材料は、例えば、金属や樹脂である。スペーサ3の材料は、具体的には例えば、SUS、Al、Ti等であり、また、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ガラスエポキシ樹脂等である。
 上述のように、ガスケット2の基部13の接触面16は、スペーサ3の段部22の内側段面22bに接触するような形状となっており、ガスケット2の接続部12の接触面17,18は夫々、スペーサ3の段部22の接続段面22c及び外側段面22aに接触するような形状となっており、接続部12は、段部22に対応した形状となっている。
 ガスケット装置1は、図3,4に示されるように、ガスケット2とスペーサ3とが組み立てられた組立状態で使用される。具体的には、係合部4(被収容部10及び凹部20)が係合し、ガスケット2の接続部12とスペーサ3の段部22とが、互いに接続されて、ガスケット装置1は組立状態となる。組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2の被収容部10が対応するスペーサ3の凹部20に収容されており、係合部4は係合している。また、組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2の接続部12の接触面17とスペーサ3の段部22の接続段面22cとは互いに接触している。
 組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2のシール部11の接触面16は、スペーサ3の段部22の内側段面22bに接触するようになっていてもよく、接触せずに、空間を介して対向するようになっていてもよい。組立状態のガスケット装置1において、シール部11の接触面16は、段部22の内側段面22bに接触せず、空間を介して対向する場合であっても、シール部11の接触面16と、段部22の内側段面22bとは、後述するガスケット装置1の使用状態において接触するようになっている。なお、シール部11の接触面16と、段部22の内側段面22bとは、後述するガスケット装置1の使用状態においても接触しないようになっていてもよい。
 また、組立状態のガスケット装置1において、ガスケット2の接続部12の接触面18は、スペーサ3の段部22の外側段面22aに接触するようになっていてもよく、接触せずに、空間を介して対向するようになっていてもよい。組立状態のガスケット装置1において、接続部12の接触面18は、段部22の外側段面22aに接触せず、空間を介して対向する場合であっても、接続部12の接触面18と、段部22の外側段面22aとは、後述するガスケット装置1の使用状態において接触するようになっている。なお、接続部12の接触面18と、段部22の外側段面22aとは、後述するガスケット装置1の使用状態においても接触しないようになっていてもよい。
 次いで、上述の構成を有するガスケット装置1の作用について説明する。ガスケット装置1は、図1に示すように、水分解装置のセル100において、セパレータ101,102と電解質膜104との間に設けられて、空間100a,100bを密封する。セル100に取り付けられたガスケット装置1の使用状態において、スペーサ3は、対向方向でセパレータ101,102と電解質膜104とに挟まれて、セパレータ101,102と電解質膜104とを、一定の間隔で対向した状態に保持する。また、ガスケット2のシール部11は、対向方向でセパレータ101,102と電解質膜104とに挟まれて、対向方向に圧縮される。これにより、ガスケット2は、セパレータ101,102と電解質膜104との間を密閉する。セパレータ101と電解質膜104との間と、セパレータ102と電解質膜104との間とにおいて、ガスケット装置1は同様に設けられ、同様に作用する。このため、セパレータ101と電解質膜104との間におけるガスケット装置1の作用について、以下に具体的に説明する。
 セパレータ101と電解質膜104との間において、スペーサ3の表面3bは、セパレータ101の外周縁101bに沿ってセパレータ101の表面101aに接触し、また、スペーサ3の表面3aは、電解質膜104の外周縁に沿って電解質膜104の表面に接触している。これにより、セパレータ101と電解質膜104とは、一定の間隔で対向した状態に保持されている。
 また、スペーサ3に支持されたセパレータ101と電解質膜104との間において、ガスケット2は対向方向に圧縮されて、ガスケット2のシールビード部14は、スペーサ3に沿って電解質膜104の表面に接触し、また、ガスケット2の基部13のシール面15は、スペーサ3に沿ってセパレータ101の表面101aに接触している。これにより、セパレータ101と電解質膜104との間は、セパレータ101の外周縁101bに沿って密閉されている。また、流路シール部19においても、ガスケット2は対向方向に圧縮されて、流路シール部19のシールビード部14は、流路108を取り囲んで電解質膜104の表面に接触し、また、流路シール部19のシール面15は、流路108を取り囲んでセパレータ101の表面101aに接触している。これにより、セパレータ101と電解質膜104との間は、流路108の周りにおいても密閉されている。なお、ガスケット装置1は、ガスケット2のシールビード部14がセパレータ101に接触し、ガスケット2のシール面15が電解質膜104に接触するような姿勢で、セル100において使用されてもよい。
 上述のように、使用状態において、ガスケット2のシール部11の接触面16は、スペーサ3の段部22の内側段面22bに接触している(図3参照)。また、ガスケット2の接続部12の接触面18は、スペーサ3の段部22の外側段面22aに接触している(図3参照)。このため、密封対象空間Sが高圧になった場合、ガスケット2は、スペーサ3側に押圧され、対向方向に膨張する。これにより、シールビード部14と電解質膜104の表面との接触面の面圧はより高くなり、同様に、シール面15とセパレータ101の表面101aとの接触面の面圧はより高くなる。このため、ガスケット2のシール性能が上がる。このように、ガスケット装置1においてガスケット2は、セルフシール作用を発揮するようになっている。
 一方、上述のように、使用状態においてガスケット2は対向方向に圧縮されており、このため、ガスケット2は、空間100aの広がり方向に膨張するように変形する。このため、ガスケット装置1をセパレータ101と電解質膜104との間に挟む際に、ガスケット2の基部13の一部が、スペーサ3の段部22の内側段面22bを乗り越えて、使用状態において、ガスケット2の基部13の一部が、スペーサ3の表面3bとセパレータ101の表面101aとの間に挟まれ、所謂噛み込みが発生する場合がある。同様に、ガスケット装置1をセパレータ101と電解質膜104との間に挟む際に、ガスケット2の接続部12の一部が、スペーサ3の段部22の外側段面22aを乗り越えて、使用状態において、ガスケット2の接続部12の一部が、スペーサ3の表面3aと電解質膜104の表面との間に挟まれ、噛み込みが発生する場合がある。このため、上述のセルフシール作用を発揮できる範囲において、ガスケット2及びスペーサ3の形状が調整されて、噛み込みが防止又は抑制されている。この調整される形状は、具体的には、変形するガスケット2の逃げ部が形成されるようにする構造である。この構造には、例えば、組立状態のガスケット装置1における、シール部11の接触面16と段部22の内側段面22bとの間の隙間の大きさ、接続部12の接触面18と段部22の外側段面22aとの間の隙間の大きさ、スペーサ3の表面3aと接続部12の表面12aとの間の対向方向における段差の大きさ、及びスペーサ3の表面3bと基部13のシール面15との間の対向方向における段差の大きさ等がある。ガスケット装置1は、これらの構造のいずれか1つ、いずれかの組み合わせ、又は全てが調整されることにより、セルフシール作用を発揮しつつ、噛み込みが発生しないようになっている。なお、ガスケット装置1は、セルフシール作用を発揮しないようになっていてもよく、また、噛み込みが防止又は抑制されていなくてもよい。
 セル100において、ガスケット2は、図1,2に示すように、スペーサ3の内側に位置しており、密封対象空間Sに接している。また、使用状態のガスケット装置1において、ガスケット2のシール部11の接触面16は、スペーサ3の段部22の内側段面22bに接触しており、また、ガスケット2の接続部12の接触面18は、スペーサ3の段部22の外側段面22aに接触している。このように、使用状態のガスケット装置1において、ガスケット2は、空間100aの広がり方向において外側からスペーサ3によって支持されている。このため、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100aの広がり方向において外側に向かう力がガスケット2に加わったとしても、ガスケット2は、空間100aの広がり方向においてスペーサ3に支持される。このため、ガスケット2の変形や移動を防止でき、ガスケット2のシール性能が低下することを防止でき、また、ガスケット2がセル100から外れることを防止できる。なお、使用状態において、ガスケット2の接触面16が、スペーサ3の内側段面22bに接触していない場合であっても、上述のようにガスケット2はスペーサ3に支持される。例えば、接触面16と内側段面22bとの間の隙間が僅かであれば、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100aの広がり方向において外側に向かう力がガスケット2に加わったとしても、ガスケット2は、僅かな移動又は変形の後に、空間100aの広がり方向においてスペーサ3に支持される。接触面18と外側段面22aについても同様である。
 また、上述のように、密封対象空間S内の圧力が高圧になった際に、ガスケット装置1は、ガスケット2のセルフシール作用を発揮し、セパレータ101及び電解質膜104に対するガスケット2の面圧が高くなる。このため、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100aの広がり方向において外側に向かう力がガスケット2に加わったとしても、この高められた面圧によって、ガスケット2がセル100から外れることを防止又は抑制できる。
 また、ガスケット装置1において、ガスケット2はスペーサ3に係合して保持されるため、ガスケット2とスペーサ3とを接着剤で接着しなくてもよい。また、ガスケット装置1は、上述のようにセルフシール作用を発揮する構造となっているため、シール性能を向上させるためにガスケット2とスペーサ3とを接着剤で接着しなくてもよい。また、ガスケット2はスペーサ3に係合して保持されるため、ガスケット2又はスペーサ3の交換が容易である。また、ガスケット2とスペーサ3との組み立てが容易であり、また、ガスケット装置1のセル100への組み付けも容易である。
 上述のように、本発明の第1の実施形態に係るガスケット装置1によれば、密封対象空間Sが高圧になってもシール性能を維持することができる。
 なお、スペーサ3が内側からガスケット2を囲むようになっていても、ガスケット装置1は、上述のガスケット装置1と同様に作用し、同様の効果を奏する。
 図7に示すように、ガスケット2は、被収容部10に変えて凹部20を有していてもよく、また、スペーサ3は、凹部20に変えて被収容部10を有していてもよい。この場合、凹部20は、ガスケット2の接続部12に上述の被収容部10と同様に配置されており、また、接続部12の接触面17から凹んで、接続部12を貫通している。凹部20は、接続部12を貫通していなくてもよい。また、被収容部10は、スペーサ3の接続段面22cに上述の凹部20と同様に配置されており、また、接続段面22cから突出している。この場合も、ガスケット装置1は、上述のガスケット装置1と同様に作用し、同様の効果を奏する。
 次いで、本発明の第2の実施形態に係るガスケット装置5について説明する。図8は、ガスケット装置5が取り付けられた水素発生装置の水電解装置のセル100における、セパレータ101,102とガスケット装置2とを示した図である。図9は、ガスケット装置5の一部を示す部分斜視図である。図8は、図2に対応している。ガスケット装置5は、上述のガスケット装置1に対して、ガスケットとスペーサの接触形態及び係合形態が異なる。以下、ガスケット装置5の構成について、ガスケット装置1と同じ構成又は同様の機能を有する構成については同じ符号を用いて説明を省略し、ガスケット装置1に対して異なる構成について説明する。
 図8,9に示すように、ガスケット装置5は、ガスケット装置1のガスケット2及びスペーサ3と同様に配置された、ガスケット6とスペーサ7とを有している。つまり、スペーサ7は、セパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104との間において、外側からガスケット6を囲むようになっている。また、ガスケット6とスペーサ7とは、空間100a又は空間100bの広がり方向において、互いに接触するようになっている。また、ガスケット6及びスペーサ7は、ガスケット装置1のガスケット2及びスペーサ3と同様にセル100に配置されるようになっている。また、ガスケット装置5は、ガスケット装置1と同様の寸法を有している。
 また、ガスケット6及びスペーサ7は、ガスケット装置1のガスケット2及びスペーサ3の係合部4に対応する係合部8を有している。係合部8は、凹んだ部分である凹部40と、凹部40に収容される部分である被収容部30とを含んでいる。スペーサ7は、内側の端の部分(内周端部41)に少なくとも1つの凹部40を有しており、また、ガスケット6は、外側の端の部分(外周端部6a)に少なくとも1つの被収容部30を有している。スペーサ7の凹部40は、空間100a,100bの広がり方向(空間の方向)に凹んでおり、ガスケット6の被収容部30は、空間100a,100bの広がり方向に延びている。
 図10は、スペーサ7の平面図である。図9,10に示すように、スペーサ7は、スペーサ3に対して内周端部21ではなく内周端部41を有している点が異なる。スペーサ7は、スペーサ3と同様に、表面3a,3bを有している。スペーサ7の内周端部41には、複数の凹部40が、スペーサ7の延び方向に並んで設けられている。例えば、複数の凹部40は、等間隔又は略等間隔で設けられている。凹部40は、図10に示すように、スペーサ7の内周端面42から凹んだ部分である。なお、内周端面42は、スペーサ7の内側に面する面であり、表面3aと表面3bとの間に延びており、また、環状に延びている。凹部40は、例えば図10に示すように、平面視矩形又は略矩形の凹部である。凹部40の形状は他の形状であってもよい。また、凹部40は、表面3aと表面3bとの間を貫通しているが、凹部40は、表面3aと表面3bとの間を貫通していなくてもよい。
 図11は、ガスケット6の平面図である。図9,11に示すように、ガスケット6は、ガスケット2に対して接続部12ではなく接続部31を有している点が異なる。ガスケット6は、ガスケット2と同様に、シール部11を有している。図9,11に示すように、接続部31は、シール部11の基部13が外側に延びて形成された部分である基部32を有している。基部32は、基部13のシール面15が延びて形成された面であるシール面33と、シール面33に対向方向において背向する基部32の表面である表面32aとを有している。また、基部32は、シール面33と表面32aとの間に延びる、外側に面する面である接触面34を有している。
 ガスケット6の外周端部6aは、接続部31の外周側の端部であり、被収容部30は、接続部31の外周端部6aに設けられている。具体的には、図9,11に示すように、被収容部30は、接触面34に形成されており、接触面34から外側に突出している。接触面34には、複数の被収容部30がガスケット6の延び方向に並んで設けられている。例えば、複数の被収容部30は、等間隔又は略等間隔で設けられている。被収容部30は、被収容部10と同様に、凹部40に収容可能な形状となっている。被収容部30は、凹部40に対応した形状となっており、例えば、平面視矩形又は略矩形である。被収容部30の形状は他の形状であってもよい。また、図9に示すように、被収容部30の対向方向において背向する表面30a,30bは夫々、接続部32の表面32a及びシール面33に面一につながっている。なお、被収容部30の表面30a,30bは夫々、段差を形成して接続部32の表面32a及びシール面33につながっていてもよい。
 接触面34は、被収容部30が凹部40に収容された状態において、スペーサ7の内周端面42に接触するようになっている。ガスケット6において、接続部31の基部32の表面32aと、シール部11の表面13aとは、同一又は略同一の面に位置するようになっている。具体的には例えば、対向方向において、基部32の表面32aの位置と、シール部11の表面13aの位置とは、同じ又は略同じになっている。また、ガスケット6とスペーサ7とが組み立てられた組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6の基部32の表面32a及び被収容部30の表面30aは、スペーサ7の表面3aから対向方向において電極側に突出しないような形態となっている。また、組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6のシール部11のシール面15及び基部32のシール面33と、スペーサ7の表面3bとは、同一又は略同一の面に位置するようになっている。
 上述のようにガスケット6は、シール部11、接続部31及び流路シール部19を有しており、シール部11及び流路シール部19は、基部13及びシールビード部14を有しており、また、接続部31は、基部32及び被収容部30を有している。これらの部分は、同一の材料から一体に形成されたガスケット6の部分であり、一体となっている。ガスケット6の弾性体は、例えばゴム等である。ガスケット6の弾性体には、具体的には例えば、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーンゴム(VMQ)等が用いられる。スペーサ7は、剛性を有する部材であり、スペーサ7の材料は、例えば、金属や樹脂である。スペーサ7の材料は、具体的には例えば、SUS、Al、Ti等であり、また、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ガラスエポキシ樹脂等である。
 ガスケット装置5は、図8,9に示されるように、ガスケット6とスペーサ7とが組み立てられた組立状態で使用される。具体的には、係合部8(被収容部30及び凹部40)が係合し、ガスケット6の接続部31とスペーサ7の内周端部41とが、互いに接続されて、ガスケット装置5は組立状態となる。組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6の被収容部30が対応するスペーサ7の凹部40に収容されており、係合部8は係合している。また、組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6の接続部31の接触面34とスペーサ7の内周端面42とは互いに接触している。組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6の接触面34は、スペーサ7の内周端面42に接触せずに、空間を介して対向するようになっていてもよい。組立状態のガスケット装置5において、ガスケット6の接触面34は、スペーサ7の内周端面42に接触せず、空間を介して対向する場合であっても、ガスケット6の接触面34と、スペーサ7の内周端面42とは、ガスケット装置5の使用状態において接触するようになっている。なお、ガスケット6の接触面34と、スペーサ7の内周端面42とは、ガスケット装置5の使用状態においても接触しないようになっていてもよい。
 ガスケット装置5は、ガスケット装置1と同様に、セル100に配設されて使用状態になる。ガスケット装置5の使用状態において、スペーサ7は、スペーサ3と同様に、セパレータ101,102と電解質膜104とを一定の間隔で対向した状態に保持する。また、ガスケット6は、ガスケット2と同様に、セパレータ101,102と電解質膜104との間を密閉する。また、ガスケット装置5においてガスケット6は、ガスケット装置1のガスケット2と同様に、スペーサ7との接触に基づいて、セルフシール作用を発揮するようになっている。また、ガスケット装置1と同様に、セルフシール作用を発揮できる範囲において、ガスケット6及びスペーサ7の形状が調整されて、噛み込みが防止又は抑制されている。この調整される形状は、具体的には、膨張するガスケット6の逃げ部が形成されるようにする構造である。この構造には、例えば、組立状態のガスケット装置5における、ガスケット6の接続部31の接触面34とスペーサ7の内周端面42との間の隙間の大きさ、被収容部30と凹部40との間の隙間の大きさ、スペーサ6の表面3aとガスケット6の表面30a,32aとの間の対向方向における段差の大きさ、及びスペーサ6の表面3bとガスケット6の表面30b並びにシール面15,33との間の対向方向における段差の大きさ等がある。ガスケット装置5は、これらの構造のいずれか1つ、いずれかの組み合わせ、又は全てが調整されることにより、セルフシール作用を発揮しつつ、噛み込みが発生しないようになっている。なお、ガスケット装置5は、セルフシール作用を発揮しないようになっていてもよく、また、噛み込みが防止又は抑制されていなくてもよい。
 また、セル100において、ガスケット6の接触面34は、ガスケット6の外側にあるスペーサ7の内周端面42に接触している。このように、ガスケット装置1と同様に、使用状態のガスケット装置5において、ガスケット6は、空間100aの広がり方向において外側からスペーサ7によって支持されている。このため、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100aの広がり方向において外側に向かう力がガスケット6に加わったとしても、ガスケット6は、空間100aの広がり方向においてスペーサ7に支持される。このため、ガスケット6の変形や移動を防止でき、ガスケット6のシール性能が低下することを防止でき、また、ガスケット6がセル100から外れることを防止できる。なお、使用状態において、ガスケット6の接触面34が、スペーサ7の内周端面42に接触していない場合であっても、上述のようにガスケット6はスペーサ7に支持される。例えば、接触面34と内周端面42との間の隙間が僅かであれば、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100aの広がり方向において外側に向かう力がガスケット6に加わったとしても、ガスケット6は、僅かな移動又は変形の後に、空間100aの広がり方向においてスペーサ7に支持される。
 また、上述のように、密封対象空間S内の圧力が高圧になった際に、ガスケット装置5は、ガスケット6のセルフシール作用を発揮し、セパレータ101,102及び電解質膜104に対するガスケット6の面圧が高くなる。このため、密封対象空間S内の圧力が高圧になって、空間100a,100bの広がり方向において外側に向かう力がガスケット6に加わったとしても、この高められた面圧によって、ガスケット6がセル100から外れることを防止又は抑制できる。また、ガスケット装置5は、ガスケット装置1と同様に作用する。
 上述のように、本発明の第2の実施形態に係るガスケット装置5によれば、密封対象空間Sが高圧になってもシール性能を維持することができる。
 なお、上述のガスケット1と同様に、スペーサ7は内側からガスケット6を囲むようになっていてもよい。この場合、ガスケット6自体がセパレータ101又はセパレータ102と電解質膜104と間において囲む空間(ガスケット6の内側の空間)の外側の空間が、密封対象空間Sとなる。このため、この場合、セル100において、ガスケット6は外側から高い圧力を受け、スペーサ7は、この高圧力を受ける外側とは反対の内側からガスケット6を囲んでいる。また、この場合、スペーサ7は、外側の端の部分に少なくとも1つの凹部40を有しており、また、ガスケット6は、内側の端の部分に少なくとも1つの被収容部30を有している。スペーサ7が内側からガスケット6を囲むようになっているガスケット装置5は、スペーサ7が外側からガスケット6を囲むようになっているガスケット装置5(図8)に対して、内側と外側とが反転された構成となる。
 また、図12に示すように、ガスケット6は、被収容部30に変えて凹部40を有していてもよく、また、スペーサ7は、凹部40に変えて被収容部30を有していてもよい。この場合、凹部40は、ガスケット6の接続部32に上述の被収容部30と同様に配置されており、また、接続部32の接触面34から凹んでいる。また、凹部40は、接続部132を対向方向において貫通していてもよく、貫通していなくてもよい。また、被収容部30は、スペーサ7の内周端面42に上述の凹部40と同様に配置されており、また、内周端面42から突出している。この場合も、ガスケット装置5は、上述のガスケット装置5と同様に作用し、同様の効果を奏する。
 以上、上記実施形態を通じて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に様々な変更又は改良を加えることができることが当業者には明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
 以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、上述の実施形態は、本発明が適用される適用対象を限定するものではなく、本発明が利用可能なあらゆるものをその適用対象として含み得る。上記実施形態が備える各構成要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。例えば、本発明は、製造上の公差等の実施において発生する差を含むものである。また、技術的に矛盾しない範囲において、異なる実施形態で示した構成要素同士を部分的に置換し又は組み合わせることができる。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせることができる。
 例えば、係合部4,8の被収容部10,30及び凹部20,40の形態は上述の形態に限られない。また、ガスケット2,6のシール部11のシール面15は、平面又は略平面を形成しているとしたが、シール面15は曲面等の平面ではない面を形成していてもよい。例えば、シール面15もシールビード部14のようにシールビードを形成していてもよい。また、シール面15には、溝が形成されていてもよい。
 また、ガスケット2,6には、スペーサ3,7への組み立てを容易にするために、フィルムが取り付けられていてもよい。この場合、例えば、シート状のフィルムに、ガスケット2,6が、ガスケット装置1,5(組立状態)における形又は姿勢(図2,8参照)で載せられている。また、例えば、フィルムが、シール面15に取り外し可能に張り付いている。これにより、フィルムを広げることにより、ガスケット2,6を組立状態の形又は姿勢にすることができ、ガスケット2,6とスペーサ3,7との組み立てを容易にすることができる。
 また、図13に示すように、膜接合体103の電解質膜104は、電解質膜104の形状が安定するように、外周側に樹脂製の環状の部材である樹脂枠109が取り付けられたものであってもよい。この場合、セル100において、ガスケット装置1は、図13に示すように、樹脂枠109に接触するようになっていてもよい。つまり、ガスケット2のシールビード部14は、樹脂枠109に接触するようになっていてもよく、また、スペーサ3の表面3aは、樹脂枠109に接触するようになっていてもよい。樹脂枠109は、例えば図13に示すように、電解質膜104の外周側の縁(外周縁104a)に接続しており、外周縁104a全周に延びている。また、樹脂枠109は、電解質膜104の広がり方向に延びており、例えば、電解質膜104と面一又は略面一になっている。樹脂枠109は、例えば、接着剤によって電解質膜104に接着される。また、樹脂枠109は、例えば、一体成型法によって作られるものであってもよい。具体的には例えば、金型内に電解質膜104を予め配置しておき、樹脂枠109の材料である樹脂を金型内に流し込んで、電解質膜104に樹脂枠109を一体に成形してもよい。セル100において、電解質膜104と樹脂枠109との境界となる電解質膜104の外周縁104aは、図13に示すように、ガスケット2よりも内側に位置していてもよく、2つのガスケット2の対向方向における間に位置するようになっていてもよい。なお、触媒105,106は、ガスケット2に挟まれず、ガスケット2よりも内側に在る。樹脂枠109が取り付けられた電解質膜104は、ガスケット装置5に対しても同様に用いられる。
 1,5 ガスケット装置、2,6 ガスケット、2a,6a 外周端部、3,7 スペーサ、3a,3b 表面、3c,3d 内周縁、4,8 係合部、10,30 被収容部、11 シール部、12,31 接続部、12a,32a 表面、13,32 基部、13a 表面、13b 側面、14 シールビード部、15,33 シール面、15a,15b 端、16,17,18,34 接触面、19 流路シール部、20,40 凹部、21,41 内周端部、22 段部、22a外側段面、22b 内側段面、22c 接続段面、23 係止部、42 内周端面、100 セル、100a,100b 空間、101,102 セパレータ、101a,102a 表面、101b,102b 外周縁、103 膜接合体、104 電解質膜、104a 外周縁、105,106 触媒、107 ガス拡散膜、108 流路、109 樹脂枠、S 密封対象空間

Claims (18)

  1.  対向する部材の間の空間を密閉するためのガスケット装置であって、
     弾性体から形成されたガスケットと、
     前記対向する部材が前記空間を介して対向するように、前記対向する部材の間において前記対向する部材を支持するための、剛性を有する部材であるスペーサとを備え、
     前記ガスケットは、前記対向する部材の間において、前記空間を囲むようになっており、
     前記スペーサは、前記対向する部材の間において、外側又は内側から前記ガスケットを囲むようになっており、
     前記ガスケットと前記スペーサとは、前記空間の広がり方向において、互いに接触するようになっている、
     ガスケット装置。
  2.  前記ガスケットと前記スペーサとは、前記互いに接触する部分に、互いを係合させる係合部を有している、
     請求項1に記載のガスケット装置。
  3.  前記係合部は、凹んだ部分である凹部と、該凹部に収容される部分である被収容部とを含み、
     前記スペーサは、前記空間の広がり方向において前記ガスケットの側の端の部分に少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の一方を有しており、
     前記ガスケットは、前記空間の広がり方向において前記スペーサの側の端の部分に少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の他方を有している、
     請求項2に記載のガスケット装置。
  4.  前記凹部は、前記対向する方向に凹んでおり、
     前記被収容部は、前記対向する方向に延びている、
     請求項3に記載のガスケット装置。
  5.  前記凹部は、前記空間の広がる方向に凹んでおり、
     前記被収容部は、前記空間の広がる方向に延びている、
     請求項3に記載のガスケット装置。
  6.  前記スペーサは、前記ガスケットの側の端の部分である端部に段部を有しており、
     前記スペーサの前記段部は、前記ガスケットの側に面する面である第1段面と、該第1段面よりも前記ガスケットの側に位置する前記ガスケットの側に面する面である第2段面とを有しており、
     前記ガスケットの前記スペーサの側の端の部分である周端部は、少なくとも使用状態において、前記スペーサの前記段部の前記第1段面及び前記第2段面に接触するようになっている、
     請求項4に記載のガスケット装置。
  7.  前記ガスケットは、前記接触する部分よりも前記空間の広がり方向において前記スペーサの側とは反対側に、前記対向する部材の一方に向かって突出する部分であるシールビード部を有しており、
     前記シールビード部は、環状に延びている、
     請求項1に記載のガスケット装置。
  8.  前記ガスケットは、前記スペーサに対して、密封対象物の側に設けられている、
     請求項1に記載のガスケット装置。
  9.  前記対向する部材は、水電解装置のセルに用いられるセパレータ、及び電解質膜である、
     請求項1に記載のガスケット装置。
  10.  剛性を有する部材であるスペーサに支持されて対向する部材の間の空間を密閉するための、弾性体から形成されたガスケットであって、
     前記対向する部材の間において、前記空間を囲むようになっており、
     外側又は内側から前記スペーサによって囲まれるようになっており、また、
     前記空間の広がり方向において、前記スペーサと接触するようになっている、
     ガスケット。
  11.  前記スペーサと接触する部分に、前記スペーサに前記ガスケットを係合させる係合部を有している、
     請求項10に記載のガスケット。
  12.  前記スペーサは、前記空間の広がり方向において前記ガスケットの側の端の部分に少なくとも1つの凹部及び該凹部に収容される部分である被収容部の一方を有しており、
     前記ガスケットの前記係合部は、前記空間の広がり方向において前記スペーサの側の端の部分に、少なくとも1つの前記凹部及び前記被収容部の他方を有している、
     請求項11に記載のガスケット。
  13.  前記凹部は、前記対向する方向に凹んでおり、
     前記被収容部は、前記対向する方向に延びている、
     請求項12に記載のガスケット。
  14.  前記凹部は、前記空間の広がる方向に凹んでおり、
     前記被収容部は、前記空間の広がる方向に延びている、
     請求項12に記載のガスケット。
  15.  前記スペーサは、前記ガスケットの側の端の部分である端部に段部を有しており、
     前記スペーサの前記段部は、前記ガスケットの側に面する面である第1段面と、該第1段面よりも前記ガスケットの側に位置する前記ガスケットの側に面する面である第2段面とを有しており、
     前記ガスケットの前記スペーサの側の端の部分である周端部は、少なくとも使用状態において、前記スペーサの前記段部の前記第1段面及び前記第2段面に接触するようになっている、
     請求項13に記載のガスケット。
  16.  前記ガスケットは、前記接触する部分よりも前記空間の広がり方向において前記スペーサの側とは反対側に、前記対向する部材の一方に向かって突出する部分であるシールビード部を有しており、
     前記シールビード部は、環状に延びている、
     請求項10に記載のガスケット。
  17.  前記ガスケットは、前記スペーサに対して、密封対象物の側に設けられる、
     請求項10に記載のガスケット。
  18.  前記対向する部材は、水電解装置のセルに用いられるセパレータ、及び電解質膜である、
     請求項10に記載のガスケット。
PCT/JP2023/040434 2022-12-28 2023-11-09 ガスケット装置及びガスケット WO2024142618A1 (ja)

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