WO2024058071A1 - 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
WO2024058071A1
WO2024058071A1 PCT/JP2023/032883 JP2023032883W WO2024058071A1 WO 2024058071 A1 WO2024058071 A1 WO 2024058071A1 JP 2023032883 W JP2023032883 W JP 2023032883W WO 2024058071 A1 WO2024058071 A1 WO 2024058071A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
property
video content
control unit
information
creator
Prior art date
Application number
PCT/JP2023/032883
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
英晃 菊地
Original Assignee
英晃 菊地
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 英晃 菊地 filed Critical 英晃 菊地
Publication of WO2024058071A1 publication Critical patent/WO2024058071A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0207Discounts or incentives, e.g. coupons or rebates
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0241Advertisements
    • G06Q30/0273Determination of fees for advertising
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Systems or methods specially adapted for specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/16Real estate

Abstract

映像コンテンツによる不動産物件の紹介内容の品質を向上させて、契約希望者及びオーナーを含むユーザの顧客満足度を高めることが可能な情報処理方法等を提供する。コンピュータは、複数の不動産物件に関する物件情報及び映像コンテンツを出力する。そして、コンピュータは、物件情報及び映像コンテンツを出力した不動産物件に対する契約が成立した場合に、当該不動産物件の映像コンテンツのクリエータに対してインセンティブを付与する。

Description

情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
 本開示は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
 従来から、インターネット等のネットワークを介して不動産物件の情報が公開されており、ネットワーク経由で契約希望者の希望条件に合致する物件を検索する処理が行われている。物件の検索は、物件の所在地、価格、広さ、間取り、築年数、設備機器、駅からの距離等の条件に基づいて行われる。例えば特許文献1では、上述したような物件の条件に加えて、特殊物件の内容も考慮した検索結果を提供するシステムが開示されている。
特開2020-194222号公報
 不動産物件の検索結果として、検索された物件に関する情報に加えて、物件内を撮影した写真が提示されることが多い。契約希望者によっては、現地に行って物件を実際に見ることなく、検索結果の情報のみで契約を締結する場合があり、このような契約希望者においては、写真から受ける物件の印象が契約締結の決め手となることが考えられる。また、契約希望者は、現地に行く前に、検索結果の情報から内見対象の物件を絞り込む場合があり、このような場合においても、検索結果として提示される写真は重要である。しかし、物件の写真は営業担当者等が撮影している場合が多く、契約希望者の目に留まり、契約又は内見につながるような魅力的な写真を掲載することは難しいという問題がある。物件の写真をみて、わざわざ当該物件にまで出向いて内見しても、気に入らない場合があったり、また、他国や遠方に居住している等して時間に余裕の無い契約希望者にとっては、十分に満足はできないけれども時間節約のために必要に迫られて契約をし、結局は直ぐに解約して退去するという場合もある。つまり、物件の契約希望者にとってもオーナーにとっても、不動産(賃貸・譲渡)取引における顧客満足度は不十分であった。
 そこで、本開示は、映像コンテンツによる不動産物件の紹介内容の品質を向上させて、契約希望者及びオーナーを含む顧客満足度を高めることが可能な情報処理方法等を提供することを主目的とする。
 本開示の一態様に係る情報処理方法は、複数の不動産物件に関する物件情報及び映像コンテンツを出力し、前記不動産物件に対する契約が成立した場合に、前記映像コンテンツのクリエータに対してインセンティブを付与する処理をコンピュータが実行する。
 本開示による本発明によれば、映像コンテンツによる不動産物件の紹介内容やマッチングの質を向上させて、契約希望者及びオーナーを含むユーザの顧客満足度を高めることができ、また、映像コンテンツを提供するクリエータを有効利用できる。したがって、本発明によれば、少なくとも不動産業界及びクリエータ業界の両方の活性化に繋がる。また、本発明によれば、例えば、不動産(賃貸・譲渡)取引の契約希望者は、不動産のオーナーや管理会社と直接取引きをすることができ(すなわち、不動産仲介業者を介した取引きを省略することができ)、更にまた、実際に不動産に足を運んでの見分(見学)等を省略することも可能となる。これらの観点から、本発明は、従来の不動産取引の構造を書き換えて再構築し、不動産業界における価格破壊ないし業界地図の塗替えを実現する画期的な発明と言えるものである。
情報処理システムの構成例を示す模式図である。 サーバ及びユーザ端末の構成例を示すブロック図である。 物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 状況DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 クリエータDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 物件の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 物件の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 クリエータの評価処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態2の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 撮影用端末の構成例を示すブロック図である。 実施形態3の状況DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 撮影処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す説明図である。 画面例を示す説明図である。 画面例を示す説明図である。 画面例を示す説明図である。 物件情報の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態3の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 物件の検索処理手順の他の例を示すフローチャートである。 実施形態4の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。 ユーザ端末の画面例を示す模式図である。
 以下に、本開示の情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の実施形態では、ネットワーク経由で不動産物件を検索し、検索した物件の情報を提供する情報処理システムに適用した例について説明する。しかし、本開示の技術は、不動産物件だけでなく、ネットワークを介して各種の対象を検索し、検索結果として検索対象の写真や映像を提示する情報処理システムに適用できる。
(実施形態1)
 不動産物件を検索した検索結果をネットワーク経由で提供する情報処理システムについて説明する。本実施形態における不動産物件は、販売対象の物件及び賃貸対象の物件を含む。図1は、情報処理システムの構成例を示す模式図である。本実施形態の情報処理システムは、サーバ10及び複数のユーザ端末20等を含み、各機器はネットワークNを介して通信接続されている。ネットワークNは、インターネットであってもよく、サーバ10を管理する本情報処理システムの運営者(個人でも法人でもよく、また、不動産会社でもよいが不動産会社に限らない。)等の施設内に構築されたLAN(Local Area Network)であってもよい。サーバ10は、種々の情報処理及び情報の送受信が可能な情報処理装置であり、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。サーバ10は、複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであってもよく、ソフトウェアによって1台の装置内に仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。また、サーバ10は、施設内に設置されたローカルサーバであってもよく、インターネットを介して通信接続されたクラウドサーバであってもよい。サーバ10は、ウェブサーバの機能を有し、不動産物件の情報を提供する物件検索サイト12S(図2参照)をネットワークNを介して公開している。サーバ10は、物件検索サイト12Sを介してユーザ端末20から受け付けた検索用の情報に基づいて、不動産物件を検索する処理、検索した物件の情報を提供する処理等を行う。ユーザ端末20は、ウェブサイトを利用するユーザの端末であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20は、ネットワークN経由でウェブサイトにアクセスする処理等を行う。
 図2は、サーバ10及びユーザ端末20の構成例を示すブロック図である。サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読み取り部16等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶してあるプログラム12Pを適宜実行することにより、サーバ10が行うべき種々の情報処理、制御処理等を行う。
 記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部12は、制御部11が実行するプログラム12P(プログラム製品)及びプログラム12Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部12は、制御部11がプログラム12Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部12は、不動産物件の情報を提供するための物件検索サイト12S、後述する物件情報DB12a、状況DB12b、クリエータDB12c等を記憶する。物件情報DB12a、状況DB12b、及びクリエータDB12cの少なくとも1つは、サーバ10に接続された他の記憶装置に記憶されてもよく、サーバ10が通信可能な他の記憶装置に記憶されてもよい。
 通信部13は、有線通信又は無線通信によってネットワークNに接続するための通信モジュールであり、ネットワークNを介して他の装置との間で情報の送受信を行う。入力部14は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部11へ送出する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部14及び表示部15は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。なお、入力部14及び表示部15は必須ではなく、サーバ10は、接続された端末装置を通じて操作を受け付け、表示すべき情報を外部の表示装置へ出力する構成でもよい。
 読み取り部16は、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード等を含む可搬型記憶媒体10aに記憶された情報を読み取る。記憶部12に記憶されるプログラム12P及び各種のデータは、制御部11が読み取り部16を介して可搬型記憶媒体10aから読み取って記憶部12に記憶してもよい。また、記憶部12に記憶されるプログラム12P及び各種のデータは、制御部11が通信部13を介して他の装置からダウンロードして記憶部12に記憶してもよい。
 上述した構成のサーバ10において、プログラム12Pは、単一のコンピュータ上で、又は1つのサイトにおいて配置されて実行されてもよく、もしくは複数のサイトにわたって分散され、ネットワークNによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
 ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。ユーザ端末20の制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25は、サーバ10の制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15と同様の構成であるので説明を省略する。なお、ユーザ端末20の記憶部22は、プログラム22Pのほかに、ネットワークN経由で公開されているウェブサイトを閲覧するためのブラウザ22Bを記憶している。
 図3は、物件情報DB12aのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。物件情報DB12aは、サーバ10に登録され、物件検索サイト12Sで検索可能な不動産物件の情報を格納するデータベースである。図3に示す物件情報DB12aは、物件ID列、地方情報列、所在地列、建物名列、立地情報列、建物情報列、価格列、コンテンツ情報列等を含み、物件IDに対応付けて、物件に関する物件情報を記憶する。物件ID列は、物件検索サイト12Sで検索可能な不動産物件のそれぞれに割り当てられた識別情報(物件ID)を記憶する。地方情報列、所在地列、及び建物名列はそれぞれ、不動産物件の所在地の地方(関西、関東、東海、郡、州等)、所在地の住所、及び建物名を記憶する。立地情報列、建物情報列、及び価格列はそれぞれ、不動産物件の立地に関する情報、建物に関する情報、及び価格(賃貸料、販売価格等)を記憶する。立地情報は、例えば不動産物件の最寄り駅の沿線名及び駅名、最寄り駅からの移動手段及び移動時間、小学校及び中学校の学校区(学区)、最寄りの公園及び商業施設の情報等を含む。建物情報は、例えば不動産物件の広さ、間取り、築年数、ベランダ又はバルコニーの向き、建物の階数及び物件の階数、設置済みの設備の情報等を含む。コンテンツ情報列は、不動産物件の映像コンテンツを記憶する。映像コンテンツは、クリエータにより撮影(制作)された不動産物件を紹介する動画像及び静止画像を含み、例えば、不動産物件の周辺の道路、公園、商業施設等を撮影したコンテンツ、物件内を撮影したコンテンツを含む。また、映像コンテンツは、例えば物件の玄関から物件内に入り、物件内の各部屋を移動しながら撮影し、物件の各箇所を順番に紹介するメイン動画の映像コンテンツを含む。また映像コンテンツは、コンテンツデータ(映像データ)と、当該コンテンツを制作したクリエータの情報とを含む。クリエータの情報は、クリエータの氏名及び名称、クリエータが所属する組織の名称等を含む。なお、クリエータは、プロ又はアマチュアの個人の写真家(カメラマン)であってもよく、当該物件の所有者であってもよい。また、クリエータは、写真家、アートディレクタ、イラストレータ、コピーライタ等を含む複数人でコンテンツの制作を行う法人又はグループであってもよい。映像コンテンツのデータは、物件情報DB12aに記憶されるほかに、記憶部12の所定領域又は他の記憶装置に記憶されてもよく、この場合、コンテンツ情報列は、コンテンツのデータを読み出すための情報(例えばデータの記憶場所を示すファイル名)を記憶する。物件情報DB12aの記憶内容は図3に示す例に限定されない。例えば、不動産物件に関する問合せ及び契約を担当する不動産会社及び担当者の情報が記憶されてもよい。
 図4Aは状況DB12bのレコードレイアウトの一例を示す説明図、図4BはクリエータDB12cのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。状況DB12bは、物件検索サイト12Sで検索可能な不動産物件について、映像コンテンツの閲覧状況、問合せ状況、契約状況等に関する情報を格納するデータベースである。図4Aに示す状況DB12bは、物件ID列、掲載開始日列、閲覧回数列、閲覧履歴列、問合せ回数列、問合せ履歴列、契約状況列等を含み、物件IDに対応付けて、物件に対する契約希望者のアクセス状況を記憶する。物件ID列は、物件情報DB12aに登録されている物件IDを記憶する。掲載開始日列は、物件検索サイト12Sに物件情報が掲載され、検索可能となった日付を記憶する。閲覧回数列は、物件の各映像コンテンツが閲覧された回数を記憶し、閲覧履歴列は、各映像コンテンツが閲覧された日時を記憶する。問合せ回数列は、物件及び契約に関して受け付けた問合せ回数を記憶し、問合せ履歴列は、問合せを受け付けた日時を記憶する。物件及び契約に関する問合せは、例えば物件検索サイト12Sの問合せフォームを介して行われるが、物件検索サイト12Sを閲覧したユーザが電話又は電子メール等で行った問合せを含んでもよい。契約状況列は、物件に対する契約が成立したか否か(売約又は成約の有無)を示す情報を記憶する。図4Aに示す例では、契約が成立した場合に「契約済」が記憶される。状況DB12bの記憶内容は図4Aに示す例に限定されない。例えば、物件検索サイト12Sを閲覧するユーザが予め会員登録を行っている場合、各物件の映像コンテンツを閲覧したユーザの情報、問合せを行ったユーザの情報、契約を行ったユーザの情報等が記憶されてもよい。
 クリエータDB12cは、物件検索サイト12Sに掲載される映像コンテンツを撮影(制作)したクリエータの情報を格納するデータベースである。図4Bに示すクリエータDB12cは、クリエータID列、氏名列、所属列、物件ID列、評価情報列、インセンティブ情報列等を含み、クリエータIDに対応付けて、クリエータの各情報を記憶する。クリエータID列は、クリエータのそれぞれに割り当てられた識別情報(クリエータID)を記憶する。氏名列は、クリエータの氏名又は名称を記憶し、所属列は、クリエータが所属する組織の名称等の情報を記憶する。物件ID列は、クリエータが映像コンテンツを撮影(制作)した物件の物件IDを記憶する。評価情報列は、クリエータに対する評価を示す評価スコアを記憶する。評価スコアは、物件検索サイト12Sにおいて、クリエータが撮影した映像コンテンツの閲覧状況、クリエータが映像コンテンツを撮影した物件の問合せ状況及び契約状況に基づいて算出される。また、クリエータが指定機材を所有しているか否かに関する情報、クリエータが撮影した映像コンテンツの事例、及び、クリエータの格付けに関する情報が含まれていてもよい。インセンティブ情報列は、クリエータが撮影した映像コンテンツの閲覧状況、クリエータが映像コンテンツを撮影した物件の問合せ状況及び契約状況に応じてクリエータに付与されたインセンティブに関する情報を記憶する。インセンティブは、金銭又はクーポンであってもよく、各種の料金の支払いに使用できるポイント、各種のグッズの交換に使用できるポイント等の特典であってもよい。インセンティブの量は、映像コンテンツの閲覧回数又は閲覧時間、あるいは、物件に対する問合せ回数又は契約成立の有無に応じて予め設定されている。例えば映像コンテンツの閲覧回数が多いほど高く、閲覧時間が長いほど高く、物件に対する問合せ回数が多いほど高いインセンティブが設定され、また、物件に対する契約の成立に対して所定量のインセンティブが設定されている。クリエータDB12cの記憶内容は図4Bに示す例に限定されない。例えば、クリエータが映像コンテンツを撮影した物件の契約状況、映像コンテンツの閲覧状況、物件に対する問合せ状況等の情報が記憶されてもよい。
 以下に、本実施形態の情報処理システムにおいて、ユーザがユーザ端末20を用いて物件検索サイト12Sにアクセスして物件情報を検索する際に各装置が行う処理について説明する。図5及び図6は、物件の検索処理手順の一例を示すフローチャート、図7A~図8は、ユーザ端末20の画面例を示す模式図である。以下の処理は、ユーザ端末20の制御部21が、記憶部22に記憶してあるプログラム22Pに従って行うと共に、サーバ10の制御部11が、記憶部12に記憶してあるプログラム12Pに従って行う。
 本実施形態の情報処理システムにおいて、物件を検索したいユーザは、ユーザ端末20を用いてサーバ10にアクセスし、物件検索サイト12Sを介して、閲覧したい物件を検索する。なお、ユーザは、ブラウザ22Bをユーザ端末20に起動させることによってサーバ10にアクセスするが、物件検索サイト12Sにアクセスするためのアプリケーションプログラムがユーザ端末20にインストールされている場合、ユーザは、このアプリケーションプログラムをユーザ端末20に起動させることによってサーバ10にアクセスしてもよい。
 ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介して、サーバ10(物件検索サイト12S)へのアクセス指示を受け付けた場合、物件検索サイト12Sにアクセスする(S11)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じたウェブページ、ここでは物件検索サイト12Sの条件入力画面をユーザ端末20へ送信する(S12)。ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信したウェブページを受信し、受信したウェブページに基づいて、例えば図7Aに示すような条件入力画面を表示部25に表示する(S13)。図7Aに示す画面は、条件入力画面の初期画面であり、物件を検索する際のカテゴリの選択を受け付ける画面である。図7Aに示す例では、カテゴリとして、住所、沿線名及び駅名、建物名、学校区、映像コンテンツのクリエータが選択可能となっている。なお、図7Aに示す画面は、物件を検索するための任意の検索用キーワードを入力するための入力欄25aを有しており、住所の一部、駅名、建物名、学校名等の検索用キーワードに基づく物件検索が実行可能に構成されている。
 図7Aに示す画面において、いずれかのカテゴリが選択された場合、選択されたカテゴリに関する検索条件の入力を受け付ける画面がユーザ端末20に表示され、制御部21は、この画面を介して検索条件の入力を受け付ける。例えば、図7Aに示す画面において「住所からさがす」ボタンが選択された場合、ユーザ端末20の制御部21は、住所に関する検索条件を入力するための条件入力画面(図示せず)をサーバ10から取得して表示部25に表示し、この画面を介して住所に関する検索条件の入力を受け付ける。同様に、「沿線・駅からさがす」ボタンが選択された場合、制御部21は、沿線及び駅に関する検索条件を入力するための条件入力画面(図示せず)をサーバ10から取得して表示し、この画面を介して沿線及び駅に関する検索条件の入力を受け付ける。また「建物名からさがす」ボタンが選択された場合、制御部21は、建物名に関する検索条件を入力するための条件入力画面(図示せず)をサーバ10から取得して表示し、この画面を介して建物名に関する検索条件の入力を受け付ける。また「学校区からさがす」ボタンが選択された場合、制御部21は、学校区に関する検索条件を入力するための条件入力画面(図示せず)をサーバ10から取得して表示し、この画面を介して学校区に関する検索条件の入力を受け付ける。
 「映像コンテンツのクリエータからさがす」ボタンが選択された場合、制御部21は、例えば図7Bに示すような、クリエータに関する検索条件を入力するための条件入力画面をサーバ10から取得して表示する。図7Bに示す画面は、サーバ10に登録されているクリエータから任意のクリエータを選択するためのチェックボックスを有しており、チェックボックスを介して任意のクリエータの選択を受け付けることができる。これにより、クリエータ毎に物件検索の実行が可能であり、クリエータ毎の検索結果を提供することができる。また、図7Bに示す画面は、クリエータに関する任意の検索用キーワードを入力するための入力欄25bを有しており、クリエータの氏名の一部、所属する組織の名称の一部等の検索用キーワードに基づく物件検索が実行可能に構成されている。
 制御部21は、条件入力画面を介して検索条件の入力を受け付けたか否かを判断する(S14)。ここでは、制御部21は、図7Aに示す画面中の入力欄25aを介して検索用キーワードの入力を受け付けたか否か、図7Aに示す画面を介して選択されたカテゴリの条件入力画面を介して当該カテゴリに関する検索条件の入力を受け付けたか否かを判断する。なお、各カテゴリの条件入力画面を介した検索条件の入力は、画面中の入力欄(図7Bでは入力欄25b)を介して検索用キーワードの入力を受け付けたか否か、画面中のチェックボックス(図7Bではクリエータのチェックボックス)を介して検索条件(図7Bではクリエータ)が選択されたか否かを判断する。
 制御部21は、検索条件の入力を受け付けたと判断した場合(S14:YES)、受け付けた検索条件を表示する(S15)。例えば入力欄25a,25bに検索用キーワードが入力された場合、制御部21は、入力された検索用キーワードを入力欄25a,25bに表示する。また各カテゴリの条件入力画面中のチェックボックスを介して検索条件が選択された場合、制御部21は、選択された検索条件のチェックボックスにチェックマークを表示する。検索条件の入力を受け付けていないと判断した場合(S14:NO)、制御部21は、ステップS15の処理をスキップし、条件入力画面中の検索ボタンが操作されたか否かを判断する(S16)。検索ボタンが操作されていないと判断した場合(S16:NO)、制御部21は、ステップS14の処理に戻り、検索条件の入力受付を継続する。
 検索ボタンが操作されたと判断した場合(S16:YES)、制御部21は、条件入力画面を介して入力された検索条件をサーバ10へ送信し(S17)、検索条件に基づく検索処理の実行を要求する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から検索処理の実行を要求された場合、ユーザ端末20から取得した検索条件での検索処理を実行する(S18)。具体的には、制御部11は、ユーザ端末20から、任意の検索用キーワード又は各カテゴリに関する検索条件を取得し、取得した検索条件の情報が、物件情報DB12aに記憶してある各物件の情報に含まれる物件があるか否かを検索する。例えば制御部11は、任意の検索用キーワードを取得した場合、取得した検索用キーワードを、物件情報DB12aに記憶してあるいずれかの情報に含む物件を検索する。また制御部11は、住所に関する検索条件を取得した場合、検索条件の住所に合致する物件を検索し、沿線及び駅に関する検索条件を取得した場合、検索条件の沿線及び駅に合致する物件を検索する。また制御部11は、建物名に関する検索条件を取得した場合、検索条件の建物名に合致する物件を検索し、学校区に関する検索条件を取得した場合、検索条件の学校区に合致する物件を検索する。また制御部11は、クリエータに関する検索条件を取得した場合、検索条件のクリエータに合致する物件、即ち、当該クリエータが映像コンテンツを撮影した物件を検索する。
 制御部11は、検索した物件の情報を表示する検索結果画面(図示せず)を生成し(S19)、生成した検索結果画面をユーザ端末20へ送信する(S20)。検索結果画面は、検索された物件の情報を一覧表示する画面であり、各物件について、所在地、建物名、価格等の簡易情報のみを表示する。検索結果画面に表示される各物件の表示順序は、どのような順序でもよく、例えば、検索条件に合致する項目が多いほど上位の順序としてもよく、最寄り駅からの移動時間が短いほど上位の順序としてもよい。また、検索条件の各項目に予め、又は閲覧者からの指示に従って優先度を設定し、優先度の高い項目が合致する物件を上位の順序としてもよい。
 ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した検索結果画面を取得して表示部25に表示する(S21)。検索結果画面は、検索された物件のいずれかに対する選択を受け付けるように構成されており、制御部21は、検索結果画面において、いずれかの物件が選択されたか否かを判断する(S22)。制御部21は、物件が選択されていないと判断した場合(S22:NO)、選択されるまで待機し、いずれかの物件が選択されたと判断した場合(S22:YES)、選択された物件の情報をサーバ10に要求する(S23)。
 サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じた物件の情報を物件情報DB12aから読み出し、図8に示すような物件画面を生成する(S24)。具体的には、制御部11は、物件情報DB12aから、当該物件の所在地、建物名、立地情報、建物情報、価格、及び映像コンテンツを読み出し、読み出した各情報を表示する物件画面を生成する。図8に示す画面は、例えば物件の玄関から物件内に入り、物件内の各部屋を撮影したメイン動画の映像コンテンツが表示される映像領域25cと、メイン動画以外の映像コンテンツのサムネイル画像が表示されるサムネイル領域25dとを有する。映像領域25cには、録画時間(図8では20秒)に対して再生位置を示すインジケータが表示されており、メイン動画の再生及び停止を指示するための再生停止ボタンB1、早送りを指示するための早送りボタンB2、早戻しを指示するための早戻しボタンB3が設けられている。サムネイル領域25dにサムネイル画像が表示される映像コンテンツは、静止画であっても動画であってもよく、動画の場合、最初の画像がサムネイル画像として表示されてもよい。映像コンテンツは、物件の外観の画像、物件の周辺の道路、公園、商業施設等の画像、建物の敷地内の自転車置場及び駐車場、建物の玄関、集合ポスト、エントランスホール、エレベータホール等建物の画像、玄関ポーチ、玄関扉、洗面所、お風呂、洗濯機用防水パン、キッチン、トイレ、各部屋等物件内部の画像を含む。また図8に示す画面は、映像コンテンツに対応付けて、当該映像コンテンツを撮影(制作)したクリエータの情報を表示する。
 制御部11は、生成した物件画面をユーザ端末20へ送信し(S25)、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した物件画面を取得して表示部25に表示する(S26)。図8に示す物件画面は、各サムネイル画像に対する選択を受け付けるように構成されており、ユーザは、閲覧したい映像コンテンツのサムネイル画像を選択する。制御部21は、物件画面において、いずれかの映像コンテンツ(サムネイル画像)が選択されたか否かを判断しており(S27)、選択されていないと判断した場合(S27:NO)、選択されるまで待機する。いずれかの映像コンテンツが選択されたと判断した場合(S27:YES)、制御部21は、選択された映像コンテンツをサーバ10に要求する(S28)。サーバ10の制御部11(出力部)は、ユーザ端末20から要求された映像コンテンツを物件情報DB12aから読み出し(S29)、読み出した映像コンテンツをユーザ端末20へ送信する(S30)。そして、制御部11は、状況DB12bにおいて、送信した映像コンテンツの閲覧回数に1を加算し、閲覧履歴にこのときの日時を記憶することにより、当該映像コンテンツの閲覧回数及び閲覧履歴を更新する(S31)。なお、物件画面は、映像領域25cに表示されるメイン動画の映像コンテンツに対して再生指示を受け付けるように構成されている。ユーザ端末20の制御部21は、メイン動画の再生指示を受け付けた場合、メイン動画の再生処理を開始し、当該メイン動画が再生されたことをサーバ10に通知する。この場合、サーバ10の制御部11は、状況DB12bにおいて、再生されたメイン動画の映像コンテンツの閲覧回数に1を加算し、閲覧履歴にこのときの日時を記憶することにより、メイン動画の閲覧回数及び閲覧履歴を更新する。なお、動画の映像コンテンツが再生された場合、ユーザ端末20の制御部21は、映像コンテンツが再生されたことに加えて、閲覧者が閲覧した時間(例えば再生開始から10秒等)を計測し、計測した閲覧時間をサーバ10に通知してもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、動画の映像コンテンツに対して再生された箇所(時間)を取得して状況DB12bに記憶しておくことができる。
 ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した映像コンテンツを取得して物件画面に表示する(S32)。例えば制御部21は、取得した映像コンテンツを、物件画面の上に重ねて表示する。これにより、サムネイル画像を介して選択された映像コンテンツを拡大して表示することができ、ユーザは、任意の映像コンテンツを閲覧することができる。なお、サムネイル画像を介して選択される映像コンテンツは、静止画であっても動画であってもよく、動画である場合、制御部21は、サーバ10から取得した映像コンテンツの再生を行う。制御部21は、上述した処理を終了するか否かを判断する(S33)。例えば制御部21は、物件画面に設けられた終了ボタン(図示せず)が操作された場合、ユーザによる処理の終了指示を受け付け、上述した処理を終了すると判断する。
 制御部21は、処理を終了しないと判断した場合(S33:NO)、例えばステップS27の処理に戻り、物件画面において、いずれかの映像コンテンツが選択される都度(S27:YES)、制御部21及びサーバ10の制御部11は、ステップS28~S32の処理を行う。処理を終了すると判断した場合(S33:YES)、制御部21は一連の処理を終了する。なお、図8に示す物件画面は、表示中の物件に対する問合せが可能に構成された問合せフォームへの移動を指示するための「問合せフォームへ」ボタンと、表示中の物件に対する契約に関する手続きが可能に構成された契約フォームへの移動を指示するための「契約フォームへ」ボタンとを有する。物件画面において「問合せフォームへ」ボタンが操作された場合、制御部21は、問合せフォームをサーバ10から取得して表示部25に表示する。問合せフォームは、物件に関する質問の入力欄と、問合せを行うユーザ(閲覧者)の情報の入力欄とを有し、制御部21は、問合せフォームを介して入力された問合せ情報をサーバ10へ送信する。これにより、物件情報を閲覧していたユーザは、閲覧していた物件に関する問合せを行うことができる。サーバ10の制御部11は、問合せフォームを介して問合せ情報を受け付けた場合、物件を管理する不動産会社、又は不動産会社の担当者宛に、問合せ情報を送信(転送)する。また、制御部11は、状況DB12bにおいて、問合せ情報を受け付けた物件に対応する問合せ回数に1を加算し、問合せ履歴にこのときの日時を記憶することにより、当該物件に対する問合せ回数及び問合せ履歴を更新しておく。
 また、物件画面において「契約フォームへ」ボタンが操作された場合、制御部21は、契約フォームをサーバ10から取得して表示部25に表示する。契約フォームは、物件の契約手続きに関する情報を表示し、契約に必要な契約情報の入力欄を有する。なお、ここでの契約は、不動産物件の購入契約であってもよく、賃貸契約であってもよい。制御部21は、契約フォームを介して入力された契約情報をサーバ10へ送信する。これにより、物件情報を閲覧していたユーザは、閲覧していた物件に対する契約の申し込みを行うことができる。サーバ10の制御部11は、契約フォームを介して契約情報を受け付けた場合、物件を管理する不動産会社、又は不動産会社の担当者宛に、契約情報を送信(転送)する。なお、サーバ10は、受信した契約情報に基づいて、契約成立が可能であるかを自動で判定するように構成されていてもよく、この場合、サーバ10で契約成立が可能であると判断した時点で契約成立としてもよい。契約が成立した場合、制御部11は、状況DB12bにおいて、契約が成立した物件に対応する契約状況を「契約済」に更新する。
 上述した処理により、サーバ10は、物件検索サイト12Sを介して物件の情報を提供することができ、閲覧者による各物件の映像コンテンツの閲覧状況、閲覧者による各物件に関する問合せ状況、各物件に対する契約状況を収集することができる。サーバ10は、上述した処理によって収集した各物件の映像コンテンツの閲覧状況、各物件に関する問合せ状況、各物件に対する契約状況に基づいて、各クリエータを評価する評価スコアを算出する処理を行うように構成されている。
 図9はクリエータの評価処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、サーバ10の制御部11が、記憶部12に記憶してあるプログラム12Pに従って行う。本実施形態の情報処理システムにおいて、サーバ10は、例えば1週間に1回、1カ月に1回等、定期的に各クリエータに対する評価スコアを算出する処理を行う。よって、サーバ10の制御部11は、1週間に1回又は1カ月に1回等の所定のタイミングが到来した場合に以下の処理を実行し、各クリエータの評価を行う。なお、制御部11は、入力部14を介したユーザからの操作指示に従って以下の処理を実行してもよい。
 制御部11は、クリエータDB12cに登録されているクリエータのうちの1人を選択し(S41)、選択したクリエータが撮影(制作)した映像コンテンツを特定する(S42)。例えば制御部11は、物件情報DB12aに記憶してある各物件のコンテンツ情報から、選択したクリエータの情報(例えばクリエータID、氏名等)を検索し、選択したクリエータが撮影した映像コンテンツを特定する。なお、1つの物件の映像コンテンツを全て1人のクリエータが撮影する場合、制御部11は、選択したクリエータが映像コンテンツを撮影した物件を特定してもよい。
 制御部11は、特定した各映像コンテンツの閲覧回数を状況DB12bから取得する(S43)。なお、状況DB12bに記憶してある各映像コンテンツの閲覧履歴から、各映像コンテンツに対する各閲覧者の閲覧時間を算出できる場合、制御部11は、各映像コンテンツの閲覧回数に加えて、閲覧時間の合計を算出してもよい。また制御部11は、特定した各映像コンテンツの物件に対する問合せ回数を状況DB12bから取得する(S44)。更に制御部11は、特定した各映像コンテンツの物件に対する契約状況(契約成立の有無)を状況DB12bから取得する(S45)。
 次に制御部11は、各映像コンテンツの閲覧回数、問合せ回数、及び契約状況に応じて、各クリエータに対する評価スコアを算出する(S46)。例えば制御部11は、閲覧回数に応じた閲覧スコアと、問合せ回数に応じた問合せスコアと、契約状況に応じた契約スコアとを算出し、これらの合計を評価スコアとする。閲覧スコアは、例えば1回の閲覧に対して設定されているスコアに、閲覧回数を乗算することによって算出され、問合せスコアは、例えば1回の問合せに対して設定されているスコアに、問合せ回数を乗算することによって算出される。また、契約スコアは、契約が成立した場合に所定スコアが加算される。なお、閲覧スコアは、1回の閲覧に対して所定スコアを加算するほかに、各閲覧に対して閲覧時期に応じた重み付けを行って加算してもよい。例えば、閲覧時期が現在に近いほど重い重み付けを行うことにより、直近の時期に閲覧された映像コンテンツに対して高い評価スコアを算出することができる。また、閲覧時期が掲載開始日に近いほど重い重み付けを行ってもよく、この場合、掲載開始日の直後に閲覧された映像コンテンツに対して高い評価スコアを算出できる。また、各映像コンテンツに対する閲覧時間の合計を算出できる場合、閲覧スコアは、単位時間当たりのスコアに、算出された閲覧時間の合計を乗算することによって算出されてもよい。同様に、問合せスコアも、1回の問合せに対して所定スコアを加算するほかに、各問合せに対して問合せ時期に応じた重み付けを行って加算してもよい。
 制御部11は、算出した評価スコアを、ステップS41で選択したクリエータのクリエータIDに対応付けてクリエータDB12cに記憶する(S47)。そして、制御部11は、評価スコアを算出していないクリエータ(未処理のクリエータ)がいるか否かを判断し(S48)、いると判断した場合(S48:YES)、ステップS41に戻り、未処理のクリエータについて、ステップS41~S47の処理を実行する。
 未処理のクリエータがいないと判断した場合(S48:NO)、制御部11は、クリエータDB12cに記憶した各クリエータの評価スコアに基づいて、各クリエータに付与すべきインセンティブを特定する。そして、制御部11は、特定したインセンティブの内容をクリエータIDに対応付けてクリエータDB12cに記憶する(S49)。これにより、制御部11(付与部)は、評価スコアに応じたインセンティブ、物件の契約成立に応じたインセンティブをクリエータに付与することができる。なお、評価スコア及び契約成立に応じたインセンティブの内容は予め記憶部12に記憶されており、制御部11は、記憶部12の記憶内容に基づいて、各クリエータに付与すべきインセンティブを特定できる。上述した処理では、クリエータの評価スコアに契約状況に応じた契約スコアが加算され、最終的に算出された評価スコアに応じてインセンティブの内容が特定される。この構成のほかに、クリエータの評価スコアは閲覧スコア及び問合せスコアの合計値とし、この合計値の評価スコアに応じたインセンティブと、契約状況に応じたインセンティブとがクリエータに付与される構成でもよい。この場合でも、物件の契約状況に応じて、当該物件の映像コンテンツを制作したクリエータにインセンティブを付与することができる。
 本実施形態では、ネットワークN経由で物件情報を提供する情報処理システムにおいて、各物件の映像コンテンツに対する閲覧状況、各物件に対する問合せ状況及び契約状況に基づいて、当該物件の映像コンテンツを制作したクリエータを評価することができる。また、各クリエータに評価内容に応じたインセンティブを付与することができるので、クリエータのモチベーションの向上が期待できる。その結果、契約希望者の目に留まり、契約又は内見につながるような魅力的な映像コンテンツを集めることが可能となり、物件検索サイト12Sで提供される物件の映像コンテンツの価値を高めることができる。よって、物件情報として高品質の映像コンテンツの提供が可能となる。
 本実施形態の構成は、ネットワークN経由で不動産物件の映像コンテンツを提供する情報処理システムだけでなく、ネットワークNを介して種々の対象物を検索し、検索結果として対象物の映像コンテンツを提供する情報処理システムにも適用できる。このような情報処理システムに適用した場合でも、サーバ10は、ユーザ端末20から取得した検索条件に応じた対象物を検索して検索結果を提供できると共に、閲覧者による各対象物の映像コンテンツの閲覧状況、閲覧者による各対象物に関する問合せ状況、各対象物に対する契約状況(例えば購入状況等)を収集することができる。よって、サーバ10は、収集した各対象物の映像コンテンツの閲覧状況、各対象物に関する問合せ状況、各対象物に対する契約状況に基づいて、各クリエータを評価する評価スコアを算出することができ、評価スコアに応じたインセンティブを各クリエータに付与することができる。
(実施形態2)
 ユーザ端末20で入力された検索条件に基づく検索結果を表示する際に、高評価のクリエータが映像コンテンツを制作した物件を上位に表示する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。
 図10は、実施形態2の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャート、図11は、ユーザ端末20の画面例を示す模式図である。図10に示す処理は、図5及び図6に示す処理において、ステップS18,S19の間にステップS51~S53を追加したものである。図5及び図6と同じステップについては説明を省略する。また、図10では、図5中のステップS11~S16及び図6中の各ステップの図示を省略している。
 本実施形態の情報処理システムにおいて、ユーザ端末20及びサーバ10は、図5中のステップS11~S18と同様の処理を行う。そして、制御部11は、検索した各物件について、物件の映像コンテンツを制作したクリエータを、物件情報DB12aに記憶してあるコンテンツ情報に基づいて特定する(S51)。なお、1つの物件の全ての映像コンテンツを1人のクリエータが制作した場合、1人のクリエータが特定されるが、各映像コンテンツを異なるクリエータが制作した場合、各映像コンテンツのクリエータを特定してもよく、例えばメイン動画の映像コンテンツを制作したクリエータを代表クリエータとして特定してもよい。
 制御部11は、各物件について特定したクリエータの評価スコアをクリエータDB12cから取得する(S52)。そして、制御部11は、検索した各物件の表示順序(出力順序)を、クリエータの評価スコアが高いほど上位となるように決定する(S53)。制御部11は、決定した各物件の表示順序に従って、各物件の情報を表示する検索結果画面を生成し(S19)、生成した検索結果画面をユーザ端末20へ送信する(S20)。図11は検索結果画面例を示しており、図11に示す検索結果画面は、検索された物件の簡易情報を、各物件の映像コンテンツを制作したクリエータの評価スコアが高い順に表示する。図11に示す例では、各物件の所在地、建物名、価格、最寄り駅の沿線名及び駅名等に加えて、メイン動画を撮影(制作)した映像コンテンツと、当該映像コンテンツを制作したクリエータの情報及び当該クリエータの評価情報とが表示されている。クリエータの評価情報は、例えば評価スコアに応じた星の数で表現されており、第1閾値以上の評価スコアの場合、5つの黒い星で、第2閾値(第2閾値<第1閾値)以上第1閾値未満の評価スコアの場合、4つの黒い星で、第3閾値(第3閾値<第2閾値)以上第2閾値未満の評価スコアの場合、3つの黒い星で、第4閾値(第4閾値<第3閾値)以上第3閾値未満の評価スコアの場合、2つの黒い星で、第4閾値未満の評価スコアの場合、1つの黒い星でそれぞれ表現される。なお、クリエータの評価情報は、評価スコアがそのまま表示されてもよい。これにより、閲覧者は、物件の情報に加えて、物件の映像コンテンツを制作したクリエータを把握することができ、クリエータに応じて、映像コンテンツの閲覧回数の上昇、及び物件に対する問合せ回数の上昇が期待される。
 本実施形態では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、検索結果の物件の情報を、各物件の映像コンテンツを制作したクリエータの評価が高い順に提示することができる。よって、高評価のクリエータが映像コンテンツを制作した物件の物件情報を優先的に提示することが可能となるので、高評価されたクリエータへの仕事依頼が増加し、クリエータのモチベーションの向上が期待できる。
 本実施形態の構成は、上述した実施形態1の情報処理システムに適用可能であり、実施形態1の情報処理システムに適用した場合であっても同様の処理の実行が可能であり、同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、上述した実施形態1で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態3)
 物件検索サイト等に掲載するための不動産物件の映像コンテンツを撮影する際の撮影作業を支援する情報処理装置について説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様のサーバ10及びユーザ端末20に加えて、映像コンテンツを撮影するための撮影用端末を含み、各機器はネットワークNを介して通信接続されている。
 図12は撮影用端末の構成例を示すブロック図である。撮影用端末30は、動画及び静止画の撮影機能を有し、種々の情報処理及び情報の送受信が可能な情報処理装置であり、撮影装置、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。撮影用端末30は、不動産物件の映像コンテンツを制作するクリエータが使用する機器であり、撮影機能を有する携帯端末であればどのような機器でもよい。撮影用端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35、カメラ36、測位部37等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。撮影用端末30の制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び表示部35は、サーバ10の制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、及び表示部15と同様の構成であるので説明を省略する。撮影用端末30の記憶部32は、制御部31が実行するプログラム32P(プログラム製品)及びブラウザ32Bのほかに、不動産物件の映像コンテンツの撮影を支援し、撮影された映像コンテンツをサーバ10(物件検索サイト12S)に登録する処理を実現するためのアプリケーションプログラム(以下では撮影支援アプリ32APと称する)を記憶している。
 カメラ36は、レンズ及び撮像素子等を有する撮影部である。カメラ36は、シャッターボタンの操作に従った制御部31からの指示に従って撮影を行い、1回の撮影指示に対応して、1枚の画像データ(静止画像)、又は、1秒間に30枚又は15枚等の画像データ(動画)を取得する。カメラ36にて取得された画像データ(撮影画像)は記憶部32に記憶される。測位部37は、撮影用端末30の現在地を検出し、現在地を示す現在地情報(例えば経度及び緯度の座標値)を取得する。測位部37は、例えばGPS(Global Positioning System )受信機を有し、GPS衛星から送信されるGPS信号をGPS受信機にて受信し、受信したGPS信号に基づいて現在地を検出する。なお、現在地の検出方法はGPS衛星からの電波に基づく方法に限らない。また測位部37は、ジャイロセンサ等を有し、カメラ36による撮影方向(例えば、東西南北で示される方角)を取得する。測位部37は、取得した現在地情報及び撮影方向を制御部31へ送出する。
 図13は実施形態3の状況DB12bのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。図13に示す状況DB12bは、図4Aに示す実施形態1の状況DB12bの構成に加えて、ブックマーク登録数列を含む。ブックマーク登録数列は、物件検索サイト12Sに掲載された物件情報に対してブックマーク登録(お気に入り登録)したユーザ数を記憶する。なお、物件検索サイト12Sは、各物件に対してブックマーク登録できるように構成されている。また、本実施形態の状況DB12bでは、閲覧履歴列に、各映像コンテンツが閲覧された日時に加えて、閲覧者が映像コンテンツの再生を停止(終了又は中断)した位置(再生停止位置)に関する情報を記憶する。本実施形態の映像コンテンツは、一連の動画中の適宜フレーム(画像フレーム)に、各フレームにおける撮影対象に関するインデックスが付加されており、再生停止位置に関する情報は、映像コンテンツの再生開始からの時間と、当該フレームに付加されたインデックスとを含む。上述した構成により、本実施形態の状況DB12bでは、各物件に対してブックマーク登録したユーザ数を管理できると共に、各映像コンテンツに対する閲覧状況に加えて、各閲覧者が映像コンテンツの再生を停止(終了)した位置(フレーム)を管理できる。
 以下に、撮影用端末30を用いて不動産物件の映像コンテンツを撮影し、撮影した映像コンテンツの各フレームに撮影対象に関するインデックスを付加する処理について説明する。図14は撮影処理手順の一例を示すフローチャート、図15A~図15Dは画面例を示す説明図である。
 クリエータ(撮影者)は、不動産物件の映像コンテンツを撮影する場合、撮影用端末30に撮影支援アプリ32APを起動させ、撮影用端末30の制御部31は、撮影支援アプリ32APに従って以下の処理を実行する。まず制御部31は、撮影用端末30のジンバルへの取付を促すメッセージを表示部35に表示する(S61)。例えば制御部31は、図15Aに示すような画面を表示する。図15Aの画面は、メッセージに加えて、映像コンテンツの撮影開始を指示するための撮影開始ボタンと、ジンバルの購入を指示するための「購入サイトへ」ボタンとを表示する。クリエータは、撮影用端末30をジンバルに取り付けた後、撮影開始ボタンを操作して撮影を開始する一方、ジンバルを所有しておらず購入したい場合は「購入サイトへ」ボタンを操作する。制御部31は、「購入サイトへ」ボタンが操作された場合、ジンバルの購入が可能なサイトにアクセスし、当該サイトの購入画面を表示し、クリエータは、当該サイトを介してジンバルの購入が可能となる。なお、昨今のスマートフォン等の携帯電話等は、手振れ補正機能が備わっているものもあるため、そのような場合はジンバルの取付を要求しなくてもよい。
 制御部31は、撮影開始ボタンが操作されたか否かを判断しており(S62)、操作されていないと判断する場合(S62:NO)、待機し、操作されたと判断した場合(S62:YES)、カメラ36による映像コンテンツ(動画)の撮影を開始する(S63)。ここで、制御部31は、カメラ36によって例えば1秒間に30枚又は15枚の画像フレームを取得すると共に、各画像フレームの撮影タイミングに同期して、測位部37によって現在地情報及び撮影方向を取得する。これにより、制御部31は、各画像フレームに撮影位置(現在地情報)及び撮影方向が対応付けられている映像コンテンツを取得できる。なお、撮影位置及び撮影方向は、各画像フレームに対応付けられる構成に限定されず、所定数(例えば5枚、10枚等)毎に対応付けられてもよい。また、撮影位置又は撮影方向が変更された場合に、変更後の撮影位置又は撮影方向が、その時点で撮影された画像フレームに対応付けられてもよい。
 また制御部31は、測位部37による現在地の検出結果から撮影用端末30の移動速度を算出しており、算出した移動速度が所定範囲内であるか否かを判断する(S64)。ここでの所定範囲は、閲覧者が物件の様子を十分に把握できる映像コンテンツが撮影できる移動速度の範囲である。制御部31は、移動速度が所定範囲内でないと判断した場合(S64:NO)、移動速度に応じたメッセージを特定して出力する(S65)。例えば制御部31は、移動速度が所定範囲よりも速いと判断した場合、図15Bに示すように「ゆっくり歩いてください」のようなメッセージを表示する。一方、制御部31は、移動速度が所定範囲よりも遅いと判断した場合、「もう少し速く歩いてください」のようなメッセージを表示する。これにより、制御部31は、撮影中の移動速度を指示する撮影アドバイスを提供することができ、クリエータは、指示された移動速度で撮影することにより、適切な映像コンテンツの撮影が可能となる。なお、制御部31は、撮影者の移動速度だけでなく、撮影時のパン(パンニング)操作及びティルト(ティルティング)操作における操作速度等、撮影者の撮影状態を検出し、検出した撮影状態に応じたアドバイスを提供してもよい。撮影用端末30がスピーカを有する場合、メッセージを音声出力してもよい。
 制御部31は、カメラ36を介して逐次取得する画像フレームに対して所定オブジェクトの検知処理を実行しており、移動速度が所定範囲内であると判断した場合(S64:YES)、画像フレームに所定オブジェクトを検知したか否かを判断する(S66)。所定オブジェクトは、例えば窓、カラン、シャワー、オーブン、食器洗い機、食器棚、収納棚、クローゼット、下駄箱等であり、物件の契約を行う際に確認したいと考えられる箇所及び対象物である。オブジェクトの検知処理は、例えばCNN(Convolutional Neural Network)、SSD(Single Shot Multibox Detector)、YOLO(You Only Look Once)等の物体検知アルゴリズム、又は、SegNet、FCN(Fully Convolutional Network )、U-Net等のセマンティックセグメンテーションを実現するアルゴリズムで構成された学習モデルを用いて実行することができる。
 制御部31は、画像フレームに所定オブジェクトを検知したと判断した場合(S66:YES)、検知したオブジェクトに応じたメッセージを特定して出力する(S65)。例えば制御部31は、画像フレーム中に窓を検知した場合、図15Cに示すように「窓からの景色を撮影してください」のようなメッセージを表示する。また制御部31は、カラン又はシャワーを検知した場合、「水が出る様子を撮影してください」のようなメッセージを表示する。また制御部31は、オーブン又は食器洗い機を検知した場合、「中が見えるように撮影してください」のようなメッセージを表示する。また制御部31は、食器棚、収納棚、クローゼット又は下駄箱を検知した場合、「扉を開けて撮影してください」のようなメッセージを表示する。更に制御部31は、画像フレーム中に検知したオブジェクトの位置に基づいて、撮影位置の高さに関するメッセージを表示してもよい。また制御部31は、カメラ36を介して取得した画像フレームを表示部35に表示する際に、グリッドラインを画像フレームに重畳させて表示してもよい。また制御部31は、画像フレーム中の撮影対象に基づいて自動でカメラ36の画角を広く(ズームアウト)又は狭く(ズームイン)するように構成されていてもよい。
 また制御部31は、画像フレーム中に検知したオブジェクトに基づいて、推奨する撮影方向を特定し、特定した撮影方向での撮影を指示する方向指示マークC1を表示する。図15Bは物件の外から外観を撮影している状態を示し、この場合、物件に近づく方向が推奨撮影方向に特定され、特定された撮影方向を指し示す方向指示マークC1が表示される。図15Cはリビングを撮影している状態を示し、この場合、画像フレーム中の窓の方向が推奨撮影方向に特定され、特定された撮影方向を指し示す方向指示マークC1が表示される。このような方向指示マークC1が表示されることにより、クリエータは、撮影すべき方向を容易に判断できる。クリエータは、例えば画面中の方向指示マークC1が上方向を指す状態となるように撮影用端末30を保持して撮影を行うことにより、適切な撮影方向での撮影が可能となる。また、制御部31は、例えば方向指示マークC1が、上方向に対して時計回り又は反時計回りに90度よりも大きい角度を有する場合、撮影方向が不適切であると判断し、撮影処理のやり直しを指示するメッセージを表示してもよい。更に、制御部31は、例えば物件の建物の外観、建物の入り口、ロビー、エレベーター、外廊下等、物件の部屋に到着するまでの各対象物の撮影順序、並びに、物件の部屋の玄関ポーチ、玄関前、玄関内、室内の廊下、寝室、バスルーム、キッチン、リビング、ベランダ等、室内の各対象物の撮影順序を設定しておくことにより、撮影時の移動順序(撮影順序)を提示してもよい。
 制御部31は、画像フレームに所定オブジェクトを検知していないと判断した場合(S66:NO)、撮影終了ボタンが操作されたか否かを判断し(S67)、操作されていないと判断する場合(S67:NO)、ステップS64に戻り、ステップS64~S67の処理を繰り返す。撮影終了ボタンが操作されたと判断した場合(S67:YES)、制御部31は、カメラ36による撮影を終了し、この時点までに撮影した映像コンテンツを記憶部32に記憶する(S68)。
 制御部31は、撮影処理を終了した後、例えば撮影時に測位部37が検出した現在地情報及び撮影方向に基づいて、撮影対象の物件(部屋)の間取り図を自動で作成する(S69)。例えば制御部31は、物件の室内の撮影時に測位部37が検出した現在地情報に基づいて、クリエータ(撮影者)が移動した軌跡を特定し、特定した軌跡に基づいて各部屋の大きさ及び形状等を推定し、間取り図を作成する。その際、制御部31は、撮影位置の現在地情報に基づいて、間取り図の適宜位置に位置情報を割り当てておく。また、制御部31は、撮影した各フレームに基づいて、各フレームの撮影位置から室内の壁又はオブジェクトまでの距離を計測し、各部屋の大きさ及び形状等を推定し、間取り図を作成してもよい。更に、撮影用端末30が距離センサを備える場合、距離センサによって室内の壁又はオブジェクトまでの距離を計測することにより、各部屋の大きさ及び形状等を推定し、間取り図を作成してもよい。また制御部31は、物件の床から天井までの高さを取得した場合、3Dモデルの間取り図を作成してもよい。制御部31は、作成した間取り図を、映像コンテンツに対応付けて記憶部32に記憶する(S70)。なお、制御部31は、映像コンテンツの撮影を行いつつ、間取り図の作成を行ってもよい。
 次に制御部31は、撮影処理によって取得した映像コンテンツ中の画像フレームに対して撮影対象に関するインデックスを付加する操作を受け付けるために、図15Dに示すようなインデックス設定画面を表示部35に表示する(S71)。図15Dの画面は、映像コンテンツと、映像コンテンツの再生位置を示すインジケータC2とを表示し、インジケータC2を介して再生位置を移動させることにより、表示される映像コンテンツの再生位置を変更できるように構成されている。また図15Dの画面は、画像フレームに付加するインデックスを入力するための入力欄C3と、当該インデックスを付与する画像フレームの開始時間及び終了時間を入力するための入力欄C4,C5とを有する。入力欄C3は、インデックスとして用意された選択肢の中から任意の1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられており、入力欄C4,C5は、映像コンテンツの撮影時間内の任意の時間を入力できるように構成されている。入力欄C3に設けられるプルダウンメニューは、例えば外観、自転車置場、玄関、エントランスホール、玄関ポーチ、ロビー、エレベーター、共用廊下(外廊下)、共用トイレ、ゴミ置き場、リビング、寝室、書斎、バスルーム、シャワールーム、ベランダ、駐車場、ジム、プール等の選択が可能である。
 図15Dの画面において、クリエータは、インジケータC2によって再生位置を移動させながら映像コンテンツの撮影内容を確認し、付加したいインデックスについて、当該インデックスを付加したい最初のフレームと最後のフレームとを特定する。そして、クリエータは、付加したいインデックスを入力欄C3に入力し、最初のフレームの再生時間を入力欄C4に入力し、最後のフレームの再生時間を入力欄C5に入力し、確定ボタンを操作する。制御部31は、上述したクリエータの操作によって、インデックスの設定を受け付ける(S72)。制御部31は、確定ボタンが操作された場合、この時点で入力欄C3~C5に入力されているインデックス情報をインデックス表示欄C6に表示する。
 そして、制御部31は、終了指示を受け付けたか否かを判断する(S73)。例えば制御部31は、インデックス表示欄C6に設けられた終了ボタンが操作された場合に終了指示を受け付ける。制御部31は、終了指示を受け付けていないと判断する場合(S73:NO)、ステップS72に戻り、インデックスの設定受付を継続する。これにより、制御部31は、各インデックスについて、各インデックスを付加するフレームの再生時間(開始時間及び終了時間)を受け付けることができ、図15Dに示すように、受け付けたインデックス情報を表示できる。終了指示を受け付けたと判断した場合(S73:YES)、制御部31は、適宜の画像フレームにインデックス情報が付加されたインデックス付きの映像コンテンツを記憶部32に記憶し(S74)、一連の処理を終了する。
 上述した処理により、本実施形態の撮影用端末30では、物件を撮影する際の移動速度、撮影方向及び撮影対象、更には、撮影位置の高さ及び撮影時の移動順序(撮影順序)に関するメッセージが提供される。よって、クリエータは、メッセージに従って撮影を行うことにより、クリエータの撮影スキルやセンスに依存せずに、高品質の映像コンテンツを制作することが可能となる。また、物件の映像コンテンツの各フレームに対して、撮影対象に関するインデックスを付加することができる。更に、撮影対象の物件の間取り図を自動で作成することができる。なお、上述した処理において、ステップS61~S70による映像コンテンツの撮影処理と、ステップS71~S74によるインデックスの付加処理とは、各別の装置で行われてもよい。例えば、クリエータが映像コンテンツの撮影処理を行い、物件の所有者又は不動産会社の担当者がインデックスの付加処理を行う構成でもよい。また、映像コンテンツは、撮影者が、撮影用端末30を取り付けたジンバルを保持した状態で撮影されるほかに、撮影機能を有するドローンを用いて撮影されてもよい。この場合にも、撮影用端末30で提供されたメッセージに従ってドローンを操作することにより、高品質の映像コンテンツが得られる。また、間取り図は、撮影用端末30が自動で作成する構成に限定されず、他の装置で作成された間取り図を撮影用端末30が取得する構成でもよい。
 以下に、物件検索サイト12Sに物件情報を登録する処理について説明する。図16は、物件情報の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図16では左側に撮影用端末30が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。図16の処理は、映像コンテンツを撮影した撮影用端末30を用いて、物件情報をサーバ10に登録する構成について説明するが、このような構成に限定されない。例えば物件の所有者又は不動産会社の担当者が、撮影用端末30とは異なる端末を用いて、物件情報をサーバ10に登録する構成でもよい。
 物件情報を登録する登録者(例えば物件の所有者又は不動産会社の担当者)は、撮影用端末30を用いて、サーバ10が提供する物件登録サイトにアクセスし、物件登録サイトを介して物件情報の登録処理を行う。撮影用端末30の制御部31は、入力部34を介して物件登録サイトへのアクセス指示を受け付けた場合、ブラウザ32Bを起動して物件登録サイトにアクセスする(S81)。なお、制御部31は、撮影支援アプリ32APを起動することによって物件登録サイトにアクセスする構成でもよい。サーバ10の制御部11は、撮影用端末30からの要求に応じたウェブページ、ここでは物件検索サイト12Sに掲載される物件情報の入力画面を撮影用端末30へ送信する(S82)。撮影用端末30の制御部31は、サーバ10が送信したウェブページを受信し、受信したウェブページに基づいて、物件情報の入力画面(図示せず)を表示部35に表示する(S83)。
 物件情報の入力画面は、希望価格(賃貸料、販売価格等)、所在地、建物名、連絡先等の基本情報と、物件の立地に関する立地情報と、物件の建物及び部屋に関する建物情報と、映像コンテンツ及び間取り図に関するコンテンツ情報とを含む各情報の入力欄を有する。また物件情報の入力画面には、例えば「詳しく入力すれば物件検索されやすくなります」のようなメッセージが表示され、各情報の積極的な入力が促される。なお、建物情報は、物件の広さ、間取り、築年数、ベランダ又はバルコニーの向き、建物の階数及び物件の階数に加えて、集合住宅/一戸建ての別、庭付き又は駐車場付きか否か、利用可能なプール又はトレーニングジムの有無、インターネット環境、空調装置及び調理器具等の設備の有無等を含み、このように詳細情報を登録することにより、物件検索の際に検索結果に該当し易くなる。
 制御部31は、物件情報の入力画面を介して物件情報の入力を受け付け(S84)、入力された物件情報を各入力欄に表示する(S85)。なお、映像コンテンツ及び間取り図は、それぞれのファイル名が入力される。入力画面には、入力された物件情報をサーバ10に登録する指示を行うための登録ボタンが設けられており、制御部31は、登録ボタンが操作されたか否かを判断する(S86)。登録ボタンが操作されていないと判断する場合(S86:NO)、制御部31は、ステップS84に戻り、物件情報の入力受付を継続する。登録ボタンが操作されたと判断した場合(S86:YES)、制御部31は、入力された物件情報をサーバ10へ送信する(S87)。サーバ10の制御部11は、物件IDを発行し、物件IDに対応付けて、撮影用端末30から受信した物件情報を物件情報DB12aに記憶する(S88)。
 上述した処理では、撮影者が撮影用端末30を用いて物件の映像コンテンツを撮影した後に、映像コンテンツを含む物件情報をサーバ10に登録していたが、このような構成に限定されない。例えば物件の所有者又は不動産会社の担当者が、自身の端末を用いて図16の処理を実行して映像コンテンツ以外の物件情報をサーバ10に登録し、物件の所有者又は不動産会社の担当者から依頼されたクリエータが、撮影用端末30を用いて物件の映像コンテンツを撮影し、映像コンテンツをサーバ10に登録する構成でもよい。なお、クリエータに映像コンテンツの撮影を依頼する場合、依頼者は、撮影対象の物件の場所、建物、及び建物内の部屋を示す物件情報と、希望する撮影イメージ、重点的に撮影すべき箇所等の撮影条件とをクリエータに提供する。また、サーバ10は、クリエータDB12cで各クリエータの評価情報、及び、各クリエータが過去に映像コンテンツを制作した物件を管理しており、これらの情報を公開してもよい。また、各クリエータが所有する撮影装置及び撮影機材をサーバ10に登録しておくことにより、各クリエータが所有する撮影装置及び撮影機材がサーバ10によって公開されてもよい。この場合、依頼者は、各クリエータの評価情報、各クリエータが過去に制作した映像コンテンツ、及び、各クリエータが所有する撮影装置及び撮影機材を参照して、依頼するクリエータを決定できる。また、依頼者は、例えば地図上に、撮影依頼対象の物件の情報を表示してクリエータに公開してもよい。この場合、クリエータは、地図上の物件の位置及び撮影条件等から、撮影依頼を受ける物件を決定し、依頼者に対して撮影依頼の受注を行うように構成できる。
 図17は、実施形態3の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャート、図18A及び図18Bは、ユーザ端末20の画面例を示す模式図である。図17に示す処理は、図5及び図6に示す処理において、ステップS26,S27の間にステップS91~S95を追加し、ステップS33のYESの後にステップS96を追加したものである。図5及び図6と同じステップについては説明を省略する。図17では図5中の各ステップの図示を省略している。
 本実施形態のユーザ端末20の制御部21及びサーバ10の制御部11は、図5及び図6中のステップS11~S26と同様の処理を実行する。なお、本実施形態では、ステップS24でサーバ10の制御部11は、図18Aに示すような物件画面を生成する。図18Aの画面は、図8の画面と同様の情報に加えて、物件の間取り図を表示する。間取り図は、映像コンテンツと共に物件情報DB12aに記憶してある。図18Aの画面では、映像領域25c及び間取り図以外の情報の図示を省略するが、図8と同様にサムネイル領域25d、物件情報、及びクリエータの情報等も表示されている。また、ステップS26でユーザ端末20の制御部21は、物件画面を表示した場合、映像領域25cでの映像コンテンツ(メイン動画)の再生を開始する。
 本実施形態の映像コンテンツは、各画像フレームに撮影位置及び撮影方向が対応付けられている。また、間取り図中の適宜位置には、画像フレームの撮影位置に対応する位置情報が対応付けられている。よって、各画像フレームの撮影位置と、間取り図中の位置とを対応付けることが可能であり、ユーザ端末20の制御部21は、映像コンテンツを再生する場合、表示中の画像フレームの撮影位置を特定し、特定した撮影位置に対応する間取り図中の位置に特定できる。また制御部21は、特定した撮影位置での撮影方向を特定できる。よって、図18Aに示すように、本実施形態の制御部21は、映像領域25cに映像コンテンツを表示すると共に、間取り図上に、特定した撮影位置から、特定した撮影方向を指し示すマークC7を表示するように構成されている。また、本実施形態の物件画面は、間取り図上の任意の位置が指定された場合に、指定された位置を撮影位置として撮影された画像フレームから映像コンテンツの再生が可能に構成されている。
 よって、制御部21は、ステップS26の処理後、間取り図上の任意の位置が指定されたか否かを判断する(S91)。例えば制御部21は、図18A中のC8に示すように、間取り図に対する所定操作(例えばタッチ操作)によって任意の位置の指定を受け付ける。任意の位置が指定されたと判断した場合(S91:YES)、制御部21は、再生中の映像コンテンツの各画像フレームの撮影位置の中から、指定された位置に最も近い撮影位置を特定する(S92)。そして、制御部21は、特定した撮影位置で撮影した画像フレームから映像コンテンツの再生を再開する(S93)。この場合、図18Bに示すように、制御部21は、指定された位置から撮影された画像フレームから映像コンテンツを映像領域25cで再生すると共に、撮影位置及び撮影方向を示すマークC7を間取り図上に表示する。これにより、閲覧者が見たい場所の画像フレームを効率よく再生することができる。任意の位置が指定されていないと判断する場合(S91:NO)、制御部21は、ステップS92~S93をスキップする。そして、制御部21は、再生停止ボタンB1が操作されることにより、映像領域25cで再生中の映像コンテンツの再生停止の指示を受け付けたか否かを判断し(S94)、受け付けていないと判断する場合(S94:NO)、ステップS91に戻り、ステップS91~S94の処理を繰り返す。
 再生停止の指示を受け付けたと判断した場合(S94:YES)、制御部21は、映像領域25cでの映像コンテンツの再生を停止し、再生を停止した画像フレームを示す再生停止位置を記憶部22に記憶する(S95)。再生停止位置は、映像コンテンツの再生開始からの経過時間(再生時間)と、当該画像フレームのインデックスとを含む。その後、制御部21は、ステップS27~S33を行い、物件画面において、例えばサムネイル領域25dに表示されたいずれかの映像コンテンツが選択された場合に、選択された映像コンテンツをサーバ10から取得して表示する。制御部21は、上述した処理を終了すると判断した場合(S33:YES)、ステップS95で記憶した再生停止位置(メイン動画における再生停止位置)をサーバ10へ送信し(S96)、一連の処理を終了する。本実施形態では、ステップS31でサーバ10の制御部11は、状況DB12bにおいて、映像コンテンツの閲覧回数に1を加算し、閲覧履歴にこのときの日時及び再生停止位置を記憶することにより、当該映像コンテンツの閲覧回数及び閲覧履歴を更新する。
 上述した処理により、本実施形態では、閲覧者が、物件の映像コンテンツを閲覧する際に、間取り図に表示されたマークC7によって物件中の撮影位置及び撮影方向を把握できる。また、間取り図の任意の位置を指定することによって、任意の位置を撮影位置とする画像フレームから映像コンテンツを閲覧できる。よって、閲覧者は、効率よく映像コンテンツを閲覧でき、物件の雰囲気をより把握できる。また、本実施形態では、各映像コンテンツの閲覧回数及び閲覧日時だけでなく、各閲覧者が再生を停止(終了)した位置(画像フレーム)をサーバ10で管理することができる。
 本実施形態では、例えば図18A及び図18Bに示す物件画面において、「ブックマークに登録」ボタンが設けられており、各物件に対してブックマーク登録(お気に入り登録)が可能に構成されている。ユーザ端末20の制御部21は、物件画面中の「ブックマークに登録」ボタンが操作された場合、物件画面に表示中の物件を、物件検索サイト12Sにおけるブックマークリストに追加する。これにより、以降にユーザ端末20が物件検索サイト12Sにアクセスした場合に、閲覧者は、ブックマークリストから物件情報を探すことができる。また、制御部21は、ブックマーク登録を行った場合、ユーザ端末20のユーザの情報と、ブックマーク登録した物件の情報とをサーバ10に送信し、当該ユーザがブックマーク登録したことを通知する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からブックマーク登録が通知された場合、状況DB12bにおいて、当該物件の物件IDに対応するブックマーク登録数に1を加算する。なお、制御部11は、物件IDに対応付けて、ブックマーク登録したユーザの情報も状況DB12bに記憶しておいてもよい。これにより、物件検索サイト12Sにおいて閲覧者は気に入った物件をブックマーク登録できると共に、サーバ10は、各物件に対するブックマーク登録数を管理できる。
 図19は、物件の検索処理手順の他の例を示すフローチャートである。図19に示す処理は、図5及び図6に示す処理において、ステップS18,S19の間にステップS101~S104を追加したものである。図5及び図6と同じステップについては説明を省略する。また、図19では、図5中のステップS11~S16及び図6中の各ステップの図示を省略している。
 図19に示す処理では、サーバ10の制御部11は、ステップS18の処理後、検索した各物件について、ブックマーク登録数を状況DB12bから読み出す(S101)。また制御部11は、各物件について、物件情報の掲載期間を算出する(S102)。ここでは制御部11は、各物件の掲載開始日を状況DB12bから読み出し、掲載開始日からこの時点までの期間を算出する。また制御部11は、各物件について、物件価格の変更情報を取得する(S103)。例えば、各物件の価格が変更可能であり、物件情報DB12aに、各物件の価格に加えて、各価格が設定された日付又は各価格が物件検索サイト12Sで公開された日付を登録しておく。この場合、制御部11は、最新の価格と1つ前の価格とを物件情報DB12aから読み出し、例えば値引き額又は値引き率、あるいは、値上げ額又は値上げ率等、価格の変更情報を算出する。
 そして、制御部11は、ブックマーク登録数、掲載期間、及び価格の変更情報に基づいて、検索した各物件の表示順序(出力順序)を特定する(S104)。例えば制御部11は、各物件に、ブックマーク登録数が多いほど高いスコアを割り当て、掲載期間が短いほど高いスコアを割り当て、価格の変動が大きいほど高いスコアを割り当て、それぞれのスコアの合計を算出する。そして、制御部11は、各物件について算出したスコアが高いほど上位となるように、各物件の表示順序を決定する。その後、制御部11は、ステップS19以降の処理を実行する。
 上述した処理により、ブックマーク登録数が多い物件ほど上位に、物件情報の掲載開始からの経過時間が長いほど下位に、価格の変動が大きいほど上位になるように、検索結果として得られた物件の物件情報の表示順序が決定される。なお、状況DB12bに映像コンテンツ毎に掲載開始日が登録されてもよく、この場合、制御部11は、各映像コンテンツの掲載期間も考慮して表示順序を決定してもよい。また、図10中のステップS51~S52の処理を組み合わせて、各映像コンテンツのクリエータの評価も考慮して表示順序を決定してもよい。
 本実施形態では、状況DB12bに、物件の映像コンテンツに対応付けて、各閲覧者が再生を停止(終了)した再生停止位置が記憶されている。従って、クリエータの評価スコアを算出する際に、各映像コンテンツの再生停止位置を考慮してもよい。具体的には、図9に示す処理において、サーバ10の制御部11は、ステップS45の処理後、ステップS42で特定した映像コンテンツについて各閲覧者の再生停止位置を状況DB12bから取得する。そして、制御部11は、ステップS46で、各映像コンテンツの閲覧回数、問合せ回数、及び契約状況に加えて、各閲覧者の再生停止位置に応じて、各クリエータに対する評価スコアを算出する。再生停止位置に応じたスコアは、例えば各閲覧者について、映像コンテンツの録画時間に対する再生時間(再生停止位置までの時間)の割合を算出し、各割合に対して設定されているスコア(割合が大きいほど高いスコア)を割り当て、全ての閲覧者のスコアの合計によって算出される。また、再生停止位置に応じたスコアは、各閲覧者について算出した前記割合の平均値を算出し、割合の平均値に対して設定されているスコア(割合の平均値が大きいほど高いスコア)が算出されてもよい。また、再生停止位置に応じたスコアは、映像コンテンツに含まれる画像フレーム数に対して再生された画像フレーム数の割合に基づいて、当該割合に対して設定されているスコア(当該割合が大きいほど高いスコア)が算出されてもよい。更に、再生停止位置に応じたスコアは、各閲覧者による映像コンテンツの再生時間(閲覧時間)の合計を算出し、単位時間当たりのスコアに、算出された閲覧時間の合計を乗算することによって算出されてもよい。その後、制御部11は、ステップS47以降の処理を実行する。上述した処理により、各映像コンテンツの閲覧回数、問合せ回数、及び契約状況だけでなく、各閲覧者の再生停止位置に応じてクリエータを評価でき、クリエータに対して算出した評価スコアに基づいて、付与すべきインセンティブを決定できる。
 本実施形態において、サーバ10は、状況DB12bに記憶された情報、例えば各物件のブックマーク登録数、各映像コンテンツの閲覧回数及び閲覧履歴、物件の問合せ回数及び問合せ履歴、物件の契約状況を、物件の所有者又は不動産会社の担当者、あるいは、クリエータに提供する処理を行う構成でもよい。この場合、例えば物件の所有者は、物件に対するブックマーク登録数、問合せ状況及び契約状況と共に、各映像コンテンツの閲覧状況を確認でき、物件の問合せ状況及び契約状況に応じて、映像コンテンツを変更すべきか否かを判断できる。またクリエータは、自身が制作した映像コンテンツの閲覧状況だけでなく、物件に対する問合せ状況及び契約状況を確認でき、物件の問合せ状況及び契約状況を、自身の映像コンテンツの良否を判断する際の指標に用いることができる。また、閲覧状況に再生停止位置が含まれるので、クリエータは、各閲覧者が映像コンテンツのどの箇所(どのシーン)で閲覧を停止したかを把握でき、今後の映像コンテンツの制作に活用することができる。
 本実施形態において、サーバ10は、状況DB12bで、各物件の契約状況を管理している。よって、サーバ10は、契約が成立した場合に、物件の所有者が物件契約の仲介業者(例えば不動産会社又はサーバ10を運営する会社)に支払う手数料(仲介手数料)を算出する処理を行ってもよい。例えば、サーバ10の制御部11は、いずれかの物件の契約が成立した場合、物件検索サイト12Sにおいて当該物件の契約成立までの掲載期間を算出し、掲載期間に応じた手数料を算出してもよい。例えば、状況DB12bの契約条件列に、物件に対する契約成立の有無に加えて契約成立日を記憶しておく。そして、制御部11は、契約成立した物件の掲載開始日及び契約成立日を状況DB12bから読み出し、掲載開始日から契約成立日までの期間(掲載期間)を算出し、例えば掲載期間が短いほど安い手数料を算出する。なお、契約が成立したか否かは、例えば制御部11が状況DB12bの契約状況列に「契約済」を記憶した場合に、契約が成立したと判断してもよい。また、物件検索サイト12Sへの掲載期間だけでなく、ブックマーク登録数、映像コンテンツの閲覧状況、物件に対する問合せ状況等も考慮して、仲介手数料を算出してもよい。
 本実施形態では、物件検索サイト12Sに掲載する物件情報の登録は、物件の所有者だけでなく、物件の所有者から契約等の仲介を依頼(委託)された不動産会社が行ってもよい。よって、サーバ10は、状況DB12bに記憶された各物件の契約状況等に基づいて、不動産会社(仲介業者)の評価を行うこともできる。例えば、物件情報DB12aに各物件の仲介業者の情報を登録しておくことにより、サーバ10の制御部11は、各物件の仲介業者を管理できる。そして、制御部11は、状況DB12bの記憶内容に基づいて、各仲介業者が仲介する物件の契約成立状況、各物件の契約成立までの掲載期間を特定し、例えば契約成立件数、契約成立割合、及び物件の契約成立までの期間に応じて、各仲介業者に対する評価スコアを算出する。このような処理によって各仲介業者の評価スコア又は仲介業者の各担当者の評価スコアを算出することにより、各仲介業者又は各担当者の評価及び格付けを行うことができる。また、各仲介業者又は各担当者に対する評価スコアに応じた仲介手数料の設定が可能となる。
 本実施形態の構成は、上述した実施形態1~2の情報処理システムに適用可能であり、実施形態1~2の情報処理システムに適用した場合であっても同様の処理の実行が可能であり、同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、上述した実施形態1~2で適宜説明した変形例の適用が可能である。また、上述した実施形態1~3において、1つの物件の映像コンテンツは、1人のクリエータによって制作されたものでもよく、複数のクリエータによって制作されたものでもよい。また、物件の所有者又は不動産会社の担当者が、各クリエータが制作した複数の映像コンテンツから、物件検索サイト12Sに掲載する映像コンテンツを選択してもよく、また、各映像コンテンツの掲載期間を設定できる構成でもよい。
 本実施形態では、図18A及び図18Bに示すように物件画面に映像コンテンツ及び間取り図が表示されるので、物件の中の様子をイメージし易い。また、サーバ10の制御部11は、例えば、物件画面中の映像コンテンツに対して、カーテン、ソファ、テーブル、椅子等の家具のイメージ画像を合成してもよく、この場合、当該物件での生活空間をよりイメージできる物件画面を提供できる。また、物件画面は、映像コンテンツ及び間取り図に対して、カーテン、ソファ等の家具を仮想的に配置できるように構成されていてもよく、仮想的に配置された家具の購入又はオーダーメイドの家具の注文を行えるように構成されていてもよい。更に、物件画面は、映像コンテンツに対して、インテリアコーディネーター等がデザインした内装のイメージ画像を合成してもよい。また、複数のインテリアコーディネーターによる内装のイメージ画像を用意しておくことにより、閲覧者は、それぞれのインテリアコーディネーターによる内装を仮想的に確認し、気に入った場合には注文することが可能となる。
(実施形態4)
 物件検索サイト12Sに掲載されている物件に対して、契約希望者がビッド(買い値)を提示でき、ビッドが提示された物件(ビッド申込された物件)に対する契約申込を、一定期間入札形式で受け付ける情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。
 図20は、実施形態4の物件の検索処理手順の一例を示すフローチャート、図21A~図21Cは、ユーザ端末20の画面例を示す模式図である。図20に示す処理は、図5及び図6に示す処理において、ステップS26,S27の間にステップS111~S118を追加したものである。図5及び図6と同じステップについては説明を省略する。図20では図5中の各ステップの図示を省略している。
 本実施形態のユーザ端末20の制御部21及びサーバ10の制御部11は、図5及び図6中のステップS11~S26と同様の処理を実行する。本実施形態では、ステップS26でユーザ端末20の制御部21は、図21Aに示すような物件画面を表示する。図21Aの画面は、図8の画面と同様の情報に加えて、表示中の物件に対するビッド申込に関する手続きが可能に構成されたビッドフォームへの移動を指示するための「ビッドフォームへ」ボタンを有する。図21Aの画面では、図8の画面の下の部分のみを図示している。
 閲覧者は、閲覧中の物件に対してビッドを申し込みたい場合、物件画面中の「ビッドフォームへ」ボタンを操作する。ユーザ端末20の制御部21は、「ビッドフォームへ」ボタンが操作されたか否かを判断しており(S111)、操作されていないと判断する場合(S111:NO)、ステップS27に移行する。この場合、制御部21は、図5及び図6に示す実施形態1と同様の処理を実行する。なお、図20に示す処理では、制御部21は、ステップS27で物件画面中の映像コンテンツが選択されていないと判断する場合(S27:NO)、ステップS33に移行し、ステップS33で処理を終了しないと判断した場合(S33:NO)、ステップS111に移行する。
 制御部21は、「ビッドフォームへ」ボタンが操作されたと判断した場合(S111:YES)、ビッドフォームをサーバ10に要求する(S112)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から要求されたビッドフォームをユーザ端末20へ送信し(S113)、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10から受信したビッドフォームを表示部25に表示する(S114)。図21Bはビッドフォームの例を示しており、ビッドフォームは、当該物件に関する情報(例えば物件の建物名)を表示し、ビッド申込に必要な情報の入力欄を有する。入力欄は、ビッド申込したいユーザ(申込者)の情報の入力欄、ビッド条件の入力欄等を有する。申込者情報は申込者の氏名、電子メールアドレス、連絡先等を含み、ビッド条件はビッド申込者の契約希望価格(希望賃貸料、希望購入価格)を含む。なお、ビッドフォームには、ビッド申込に関する問合せが可能に構成された問合せフォームへの移動を指示するための「問合せフォームへ」ボタン(図示せず)が設けられ、ビッド申込に関して質問できるように構成されていてもよい。
 制御部21は、ビッドフォームを介してビッド条件及び申込者情報の入力を受け付け(S115)、入力されたビッド条件及び申込者情報をビッドフォームに表示する。制御部21は、ビッドフォーム中のOKボタンが操作されたか否かを判断し(S116)、操作されていないと判断する場合(S116:NO)、ステップS115に戻り、ビッド条件及び申込者情報の入力受付を継続する。OKボタンが操作されたと判断した場合(S116:YES)、制御部21は、入力されたビッド条件及び申込者情報をサーバ10へ送信する(S117)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から送信されたビッド条件及び申込者情報を受信し、受信したビッド条件及び申込者情報を状況DB12bに記憶する(S118)。なお、本実施形態の状況DB12bは、ビッド情報列を有しており、制御部11は、いずれかの物件に対するビッド申込を受け付けた場合、物件IDに対応付けて、受信したビッド条件及び申込者情報と、このときの日時(ビッド申込日時)とをビッド情報列に記憶する。このような処理により、物件情報を閲覧していたユーザは、閲覧していた物件に関するビッド申込を行うことができ、サーバ10の制御部11は、受け付けたビッド申込に関するビッド情報を状況DB12bに記憶することにより、当該物件に対するビッド申込数及びビッド申込履歴を記憶できる。なお、制御部11は、ビッド申込を受け付けた場合、物件の所有者又は不動産会社の担当者宛に、ビッド情報を送信(転送)してもよい。
 その後、制御部21は、ステップS27以降の処理を実行する。上述した処理により、サーバ10は、各物件に対するビッド申込の有無を管理できる。よって、本実施形態では、ステップS24でサーバ10の制御部11は、検索結果の物件がビッド申込されている物件である場合、図21Cに示すようにビッド申込されている物件であることを示す情報(例えば「ビッド物件」)が表示された物件画面を生成する。なお、制御部11は、図8に示す物件画面においても、表示中の物件がビッド申込されている場合、「ビッド物件」を表示する。このような物件画面により、閲覧者は、検索結果の物件が、ビッド申込されている物件であるか否かを把握できる。上述した構成において、サーバ10の制御部11は、状況DB12bに記憶された各物件のビッド情報に基づいて、ビッド申込されている物件を抽出することができる。よって、制御部11は、ビッド申込されている物件の物件情報を一覧表示したリストを作成して提示することができる。
 また、本実施形態では、ビッド申込された物件は、一定期間入札形式での契約受付に切り替えられる。具体的には、物件画面に表示された物件がビッド申込された物件である場合、物件画面中の「契約フォームへ」ボタンに対する操作ができないように構成される。このような物件を契約したい他の閲覧者は、「ビッドフォームへ」ボタンを操作することによりビッド申込を行う。入札形式での契約受付が行われる入札期間は、ビッド申込者の契約希望価格に応じて設定され、例えば契約希望価格が高いほど長い期間が設定される。本実施形態では、例えば物件の所有者による希望価格(賃貸料、販売価格等)に加えて、希望最低価格を予め取得して物件情報DB12aに登録しておく。そして、サーバ10の制御部11は、ビッド申込されている各物件について、ビッド申込者に設定された入札期間が経過した場合に、この時点までに受け付けたビッド申込において、当該ビッド申込者(入札期間が経過したビッド申込者)の契約希望価格が最高額であり、かつ、物件の所有者の希望最低価格よりも高い場合に、契約成立と判断してもよい。なお、入札期間が経過したビッド申込者の契約希望価格が最高額でない場合、又は、物件の所有者の希望最低価格よりも低い場合、制御部11は、契約不成立と判断し、当該ビッド申込者に契約不成立を通知する。このような構成により、契約希望者は、物件の所有者の希望価格での契約ができない場合であっても、自身が支払える価格をビッド申込することにより、気に入った物件を契約できる可能性を高めることができる。一方、物件の所有者は、希望最低価格を確保しつつ、物件契約の機会損失を抑制できる。
 本実施形態の構成は、上述した実施形態1~3の情報処理システムに適用可能であり、実施形態1~3の情報処理システムに適用した場合であっても同様の処理の実行が可能であり、同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、上述した実施形態1~3で適宜説明した変形例の適用が可能である。また、本実施形態において、サーバ10の制御部11は、ビッド申込を受け付ける場合、契約希望者からデポジットを徴収した後に、ビッド申込の受付を行うように構成してもよい。
 上述した実施形態1~4において、ユーザ端末20及び撮影用端末30に表示される各種の画面は、複数の言語で表示できるように構成されていてもよい。例えば、各画面に、複数の言語から任意の言語を選択できる言語選択ボタンを設けておき、言語選択ボタンを介して任意の言語が選択された場合に、制御部21,31が、表示中の画面中の文字を、選択された言語に翻訳し、選択された言語で記載された画面を表示部25,35に表示する。このような構成により、撮影用端末30を使用する撮影者、及び、ユーザ端末20を用いるユーザ(例えば閲覧者)の使用言語によって物件情報の登録の機会及び物件契約の機会が損失することを抑制できる。
 各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。したがって、本発明には種々の設計変更が可能であり、それら設計変更したものも全て本発明に含まれる。
 例えば、上記実施形態においてクリエータが撮影する映像コンテンツについては、物件ごとに、必ず撮影しなければならないポイント(例えば、玄関、靴箱、廊下、トイレ、キッチン、ダイニング、リビング、ベッドルーム、書斎、ベランダ等)を指定して撮影させてもよい。これにより、閲覧状況において、どのポイントでユーザが閲覧を中止したか等を分析することができる。
 また、低評価のクリエータが映像コンテンツを制作した物件や、成約又は売約がなかなか決まらない物件については、例えば所定の割合範囲で価格を下げることにより、上位に表示するように構成してもよい。これにより物件の成約又は売約の回転率を挙げることができる。クリエータのモチベーションを上げるために、高評価のクリエータについては表彰制度を設けて表彰する等してもよい。
 また、例えば上記実施形態3~4において、クリエータ(撮影者)が不動産物件の映像コンテンツを撮影する場合、撮影用端末30に撮影支援アプリ32APを起動させ、不動産物件の規模、間取り及び仕様等によって形成(又は分類)される撮影プロトコールを呼出し、当該撮影プロトコールに沿って撮影させるような構成を有していてもよい。この場合、例えば撮影支援アプリ32APに、物件の規模、間取り及び仕様等に対応付けて、物件の撮影方法又は撮影手順等を規定した撮影プロトコールを設定しておく。そして、撮影用端末30の制御部31が、撮影支援アプリ32APを起動した場合に、撮影対象の物件の規模、間取り及び仕様等の入力を、例えば入力画面を介して受け付け、受け付けた情報に対応する撮影プロトコールに従って、撮影方法又は撮影手順等に関する撮影アドバイスを出力するように構成してもよい。クリエータは、提供される撮影アドバイスに従って撮影を行うことにより、物件の規模、間取り及び仕様等に対応して設定された撮影プロトコールに従った撮影方法又は撮影手順での撮影が可能となる。
 また、繰り返しになるかもしれないが、例えば売買手数料や賃貸手数料が常に変動するシステムとしてもよい。掲載開始から契約締結が早く決まれば決まるほど、売り手の手数料及び貸し手の手数料が安くなるように構成してもよい。
 更にまた、ビッド(又はオークション)制度を採用してもよい。一つの物件に対して申込みを受け付ける際、同時に複数の申込みを受付け可能とし、その場合に、あたかもオークションないしセリのように、ビッド価格を引き上げることを可能とする構成としてもよい。売り手及び貸し手は、それぞれ複数の買い手及び借り手と交渉が可能とする構成としてもよい。
 以上のように、本発明によれば、映像コンテンツによる不動産物件の紹介内容やマッチングの質を向上させて、契約希望者及びオーナーを含むユーザの顧客満足度を高めることができ、また、映像コンテンツを提供するクリエータを有効利用できる。したがって、本発明によれば、少なくとも不動産業界及びクリエータ業界の両方の活性化に繋がる。本情報処理システムの運営者は、不動産会社に限られないため、不動産会社を通さずとも、契約希望者とオーナーとの間での個別の不動産(賃貸・譲渡)取引も可能となる。
 10  サーバ
 11  制御部
 12  記憶部
 13  通信部
 20  ユーザ端末
 21  制御部
 22  記憶部
 23  通信部
 12S 物件検索サイト
 

Claims (8)

  1.  撮影部によって不動産物件を撮影した映像コンテンツを逐次取得し、
     前記撮影部による撮影中に、取得した映像コンテンツに対して所定の対象物の有無を検知し、
     所定の対象物を検知した場合、前記対象物に対応する撮影アドバイスを出力する
     処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2.  撮影者の撮影状態を検出し、
     検出した撮影状態に対応する撮影アドバイスを出力する
     処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
  3.  前記映像コンテンツは、前記不動産物件を紹介する動画像であり、
     前記映像コンテンツのフレームに対して、撮影対象に関するインデックスを付加する
     処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
  4.  撮影部によって不動産物件を撮影した映像コンテンツを逐次取得し、
     前記撮影部による撮影中に、取得した映像コンテンツに対して所定の対象物の有無を検知し、
     所定の対象物を検知した場合、前記対象物に対応する撮影アドバイスを出力する
     処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  5.  制御部を有する情報処理装置において、
     前記制御部は、
     撮影部によって不動産物件を撮影した映像コンテンツを逐次取得し、
     前記撮影部による撮影中に、取得した映像コンテンツに対して所定の対象物の有無を検知し、
     所定の対象物を検知した場合、前記対象物に対応する撮影アドバイスを出力する
     情報処理装置。
  6.  複数の不動産物件の映像コンテンツを出力し、
     前記映像コンテンツは、前記不動産物件を紹介する動画像であり、前記映像コンテンツのフレームに対して、撮影対象に関するインデックスが付加されており、
     出力した前記映像コンテンツに対して閲覧を停止したフレームに付加されたインデックスを含む閲覧履歴を取得し、
     前記閲覧履歴に応じて、前記映像コンテンツを制作したクリエータに対する評価スコアを算出する
     処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  7.  前記不動産物件に対して契約希望者による契約希望価格を受け付けた場合、前記不動産物件に対する契約申込を、一定期間入札形式によって受け付ける
     処理を前記コンピュータが実行する請求項6に記載の情報処理方法。
  8.  複数の不動産物件の映像コンテンツを出力し、
     前記映像コンテンツは、前記不動産物件を紹介する動画像であり、前記映像コンテンツのフレームに対して、撮影対象に関するインデックスが付加されており、
     出力した前記映像コンテンツに対して閲覧を停止したフレームに付加されたインデックスを含む閲覧履歴を取得し、
     前記閲覧履歴に応じて、前記映像コンテンツを制作したクリエータに対する評価スコアを算出する
     処理をコンピュータに実行させるプログラム。
PCT/JP2023/032883 2022-09-13 2023-09-08 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム WO2024058071A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022145480A JP7343232B1 (ja) 2022-09-13 2022-09-13 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
JP2022-145480 2022-09-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2024058071A1 true WO2024058071A1 (ja) 2024-03-21

Family

ID=87934867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2023/032883 WO2024058071A1 (ja) 2022-09-13 2023-09-08 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP7343232B1 (ja)
WO (1) WO2024058071A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017046106A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 オリンパス株式会社 撮像装置,撮像方法,撮像プログラム
JP2018045339A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社Nikkei 不動産売買支援装置および不動産売買支援方法
WO2019026919A1 (ja) * 2017-08-02 2019-02-07 ナーブ株式会社 画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2020108074A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社バンダイナムコエンターテインメント サーバシステム、プログラムおよび動画配信システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004252690A (ja) 2003-02-20 2004-09-09 Sony Corp 情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体
JP6767757B2 (ja) 2016-03-11 2020-10-14 ヤフー株式会社 広告動画管理装置、広告動画管理システム、広告動画管理プログラム、および広告動画管理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017046106A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 オリンパス株式会社 撮像装置,撮像方法,撮像プログラム
JP2018045339A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社Nikkei 不動産売買支援装置および不動産売買支援方法
WO2019026919A1 (ja) * 2017-08-02 2019-02-07 ナーブ株式会社 画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2020108074A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社バンダイナムコエンターテインメント サーバシステム、プログラムおよび動画配信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024041049A (ja) 2024-03-26
JP7343232B1 (ja) 2023-09-12
JP2024040852A (ja) 2024-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8706718B2 (en) Searching a database that stores information about individual habitable units
JP7152780B2 (ja) 不動産評価システム、方法及びプログラム
JP6604054B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US20190037134A1 (en) Augmented reality real estate mls and virtual tours
CN104966225A (zh) 基于移动终端和3d全景图像浏览的房屋租赁方法及系统
AU2022200299B2 (en) Automated direction of capturing in-room information for use in usability assessment of buildings
US11610238B1 (en) System and method for collecting and managing property information
AU2022200297B2 (en) Automated usability assessment of buildings using visual data of captured in-room images
KR102182314B1 (ko) 가상현실 영상을 이용한 기록 대상 공간 정보 통합 관리 플랫폼을 운영하는 관리 서버 및 이의 플랫폼 운영 방법
US20220122202A1 (en) Property Hunting Trip In An Autonomous Vehicle
US20210142430A1 (en) Systems and methods for searching property listings
US20190164240A1 (en) Apparatus and Methods for Generating Real Estate Alerts Associated with On-Premise Beacon Devices
CN110866175A (zh) 信息推荐方法、装置及电子设备
WO2024058071A1 (ja) 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
KR20180118457A (ko) 이사 역경매 중계프로그램을 이용한 마케팅방법 및 이사견적프로그램
US20220327642A1 (en) Personalized property tour and lead scoring system, methods, and apparatus
JP6844420B2 (ja) 閲覧システム、プログラム
KR20210021662A (ko) 공공 빅데이터를 활용한 주거 환경 검색 서비스 시스템 및 방법
CN117253139A (zh) 用于评估建筑物测绘信息生成的自动化工具
KR101828499B1 (ko) 데이터베이스를 이용한 건물 히스토리 서비스 제공 방법 및 시스템
JP2009187306A (ja) 映像閲覧システム
JP6891667B2 (ja) 閲覧システム、プログラム
JP7213036B2 (ja) 物件情報提示装置、物件情報提示方法及び物件情報提示プログラム
US20200311817A1 (en) System and method for interconnected and networked assessment platform
US20170031950A1 (en) Communication based searching method and apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 23865426

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1