WO2024038693A1 - リチウムイオン二次電池用の負極スラリー、リチウムイオン二次電池用の負極、およびリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用の負極スラリー、リチウムイオン二次電池用の負極、およびリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

開示される負極スラリーは、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒とを含む。増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含む。溶媒は、水を含む。防腐成分は、以下の式(1)で表される化合物を含む。 (R1~R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。R1~R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。R1~R5のうち少なくとも2つは水素原子である。R1~R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)

Description

リチウムイオン二次電池用の負極スラリー、リチウムイオン二次電池用の負極、およびリチウムイオン二次電池
 本開示は、リチウムイオン二次電池用の負極スラリー、リチウムイオン二次電池用の負極、およびリチウムイオン二次電池に関する。
 リチウムイオン二次電池用の負極は、通常、負極の材料を含むスラリー(負極スラリー)を用いて形成される。従来から、負極スラリーに関して様々な提案がなされている。
 特許文献1(特開平05-074461号公報)は、水溶性増粘剤としてカルボキシメチルセルロースなどを用いることを開示している。
 特許文献2(特開2022-002166号公報)は、「正極、負極、及びセパレータを含む電極体と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池の製造方法であって、前記負極の製造工程は、負極活物質と、カルボキシメチルセルロース及びその塩の少なくとも一方と、アルカノールアミンと、水とを含む負極合剤スラリーを調製する工程と、負極芯体の少なくとも一方の面に前記負極合剤スラリーを塗布し、塗膜を乾燥、圧縮して負極合剤層を形成する工程と、を含む、非水電解質二次電池の製造方法。」を開示している。
特開平05-074461号公報 特開2022-002166号公報
 負極スラリーの粘度が低下すると、スラリーに分散されている負極活物質が沈降する。そのため、負極スラリーの粘度の低下は、負極およびそれを用いる電池の特性の低下、ならびに電池の製造歩留まりの低下をもたらす。また、負極スラリーの粘度の低下は、負極スラリーの貯蔵性を悪くし、製造コストを増大させる。
 このような状況において、本開示の目的の1つは、粘度の経時的な低下を抑制できる、リチウムイオン二次電池用の負極スラリーを提供することである。
 本開示の一局面は、負極スラリーに関する。当該負極スラリーは、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒とを含むリチウムイオン二次電池用の負極スラリーであって、前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、前記溶媒は、水を含み、前記防腐成分は、以下の式(1)で表される化合物を含む。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
(前記R1~前記R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。前記R1~前記R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。前記R1~前記R5のうち少なくとも2つは水素原子である。前記R1~前記R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
 本開示の他の一局面は、負極に関する。当該負極は、リチウムイオン二次電池用の負極であって、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分とを含有する負極合剤層を含み、前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、前記防腐成分は、上記の式(1)で表される化合物を含む。
 本開示の他の一局面は、本開示に係る負極を含むリチウムイオン二次電池に関する。
 本開示によれば、粘度の経時的な低下を抑制できる負極スラリーが得られる。
 本発明の新規な特徴を添付の請求の範囲に記述するが、本発明は、構成および内容の両方に関し、本発明の他の目的および特徴と併せ、図面を照合した以下の詳細な説明によりさらによく理解されるであろう。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の一例を模式的に示す断面図である。 実験例1の結果を示すグラフである。 実験例2の結果を示すグラフである。
 以下では、本開示に係る実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示に係る発明を実施できる限り、他の数値や他の材料を適用してもよい。この明細書において、「数値A~数値B」という記載は、数値Aおよび数値Bを含み、「数値A以上で数値B以下」と読み替えることが可能である。以下の説明において、特定の物性や条件などに関する数値の下限と上限とを例示した場合、下限が上限以上とならない限り、例示した下限のいずれかと例示した上限のいずれかとを任意に組み合わせることができる。
 (リチウムイオン二次電池用の負極スラリー)
 本実施形態に係る負極スラリーは、リチウムイオン二次電池用のスラリーである。本実施形態に係る負極スラリーを、以下では、「負極スラリー(S)」または「スラリー(S)」と称する場合がある。スラリー(S)は、リチウムイオン二次電池の負極中の負極合剤層の形成に用いられる。
 スラリー(S)は、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒(液媒体)とを含む。増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含む。溶媒は、水を含む。防腐成分は、以下の式(1)で表される化合物を含む。式(1)で表される化合物を、以下では、「化合物(1)」と称する場合がある。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004
(R1~R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。R1~R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。R1~R5のうち少なくとも2つは水素原子である。R1~R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
 負極スラリーが防腐成分を含まない場合、バクテリア等の微生物によって、カルボキシメチルセルロース塩(以下では「CMC塩」と称する場合がある)が分解されることがある。CMC塩が分解されると、負極スラリーの粘度が低下し、負極スラリー中の負極活物質が沈降するという問題が生じる。しかし、本実施形態のスラリー(S)は、式(1)で表される化合物を防腐成分として含むため、微生物によるCMC塩の分解を抑制できる。その結果、粘度の経時的な低下を抑制でき、スラリー(S)中の負極活物質の沈降が抑制される。スラリー(S)を用いることによって、スラリー(S)を負極集電体上に塗布した時の塗布ムラを抑制することができる。そのため、スラリー(S)を用いることによって、特性が良好な電池を歩留まり良く製造することが可能である。
 様々な防腐剤が存在しているが、電池の使用に適している防腐剤を見出すことは難しい。例えば、アミン系の防腐剤は、スラリーのpHが高くなる点で、CMC塩の効果を低下させることがある。検討の結果、本願発明者らは、式(1)で表される化合物を防腐成分として用いることによって、高い効果が得られることを新たに見出した。本開示は、この新たな知見に基づく。
 (式(1)で表される化合物)
 以下では、式(1)で表される化合物を、「化合物(1)」と称する場合がある。式(1)において、アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、およびイソプロポキシ基が含まれる。
 化合物(1)の一例では、R1~R5のうち、3つは水素原子であり2つはアルコキシ基であってもよい。この場合、2つのアルコキシ基は、メトキシ基およびエトキシ基である。
 化合物(1)の一例では、R1~R5のうち、4つは水素原子であり1つはアルコキシ基である。この場合、アルコキシ基は、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、またはイソプロポキシ基である。例えば、式(1)で表される化合物(1)は、以下の式(1a)で表される2-メトキシフェノール(慣用名:グアイアコール)であってもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005
 負極スラリー(S)において、式(1)で表される化合物(1)の含有率を0.1質量%以上とすることによって、特に高い効果が得られる。当該含有率は、0.2質量%以上であってもよい。当該含有率は、1.3質量%以下、または1.0質量%以下であってもよい。
 なお、防腐成分は、化合物(1)以外の他の防腐成分を含んでもよい。他の防腐成分の例には、アルコールなどが含まれる。
 (増粘剤)
 増粘剤を用いることによって、スラリー(S)の粘度を適切な範囲に調整することができる。増粘剤であるカルボキシメチルセルロース塩(CMC塩)の例には、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが含まれ、アンモニウム塩および/またはナトリウム塩であってもよい。CMC塩は、一般的に、カルボキシル基の一部が中和された部分中和型の塩である。CMC塩の重量平均分子量は特に限定されず、20万~50万の範囲にあってもよい。なお、スラリー(S)および負極合剤層は、カルボキシメチルセルロース(CMC)を含んでもよい。スラリー(S)に添加したCMC塩の一部は、CMCに変化してもよい。
 スラリー(S)中のCMC塩の含有率は特に限定されず、スラリー(S)が所望の物性(例えば粘度)を有するように添加される。スラリー(S)中のCMC塩の含有率は、0.1質量%以上、または0.5質量%以上であってもよく、5.0質量%以下、または3.0質量%以下であってもよい。
 スラリー(S)は、CMC塩以外の他の増粘剤を含んでもよい。他の増粘剤の例には、公知の増粘剤が含まれ、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシドなどが含まれる。
 スラリー(S)の粘度は、2000mPa・s以上または5000mPa・s以上であってもよく、20000mPa・s以下または15000mPa・s以下であってもよい。粘度を2000mPa・s以上とすることによって、負極活物質の分散性を特に高めることができる。粘度を20000mPa・s以下とすることによって、スラリー(S)の塗布が容易になる。スラリー(S)は粘度の経時的な低下が小さい。そのため、スラリー(S)の作製時の粘度を上記範囲とすることによって、スラリー(S)を調製してから48時間経過後(あるいは72時間経過後)の粘度を、上記範囲とすることが可能である。
 スラリー(S)の粘度は、BM回転式粘度計を用いて25℃環境下にて回転数20rpm、ローター回転1分後に測定される値である。
 スラリー(S)で用いらるCMC塩の増粘剤としての効果は、スラリー(S)のpHが5.0~10.0の範囲で高くなり、スラリー(S)のpHが7.0~9.0の範囲で特に高くなる。上記の防腐成分を用いることによって、スラリー(S)のpHを上記範囲にすることが容易になる。スラリー(S)のpHは、5.0以上または7.0以上であってもよく、10.0以下または9.0以下であってもよい。スラリー(S)のpHは、5.0~10.0の範囲で(例えば7.0~9.0の範囲)にあってもよい。
 (溶媒)
 スラリー(S)において、負極活物質は溶媒中で分散している。溶媒は、水を含む。溶媒中の水の含有率は、通常、50質量%以上であり、80質量%以上、90質量%以上、または95質量%以上であってもよい。溶媒は、水のみで構成されてもよい。溶媒に用いられる水は、特に限定されず、超純水、純水、または工業用水を用いてもよく、日本産業規格(JIS)のA1相当の水を使用してもよい。溶媒は、アルコール等の水溶性の有機溶媒などを含んでもよい。
 スラリー(S)における溶媒の含有率は、30質量%以上または40質量%以上であってもよく、70質量%以下60質量%以下であってもよい。
 (負極活物質)
 負極活物質には、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、放出する物質が用いられる。負極活物質に特に限定はなく、リチウムイオン二次電池に用いられている公知の負極活物質を用いてもよい。負極活物質の例には、炭素系活物質、およびSi系活物質が含まれる。炭素系活物質の例には、黒鉛が含まれる。黒鉛の例には、鱗片状黒鉛、塊状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、塊状人造黒鉛(MAG)、黒鉛化メソフェーズカーボンマイクロビーズ(MCMB)等の人造黒鉛などが含まれる。黒鉛のメジアン径(体積基準)は、18~24μmの範囲にあってもよい。Si系活物質の例には、Siを含有する酸化物相にSi粒子が分散した構造を有する複合材料が含まれる。Siを含有する酸化物相の例には、酸化ケイ素(SiO)相や、Siと金属元素(Liなど)とを含有する複合酸化物相が含まれる。負極活物質として、炭素系活物質とSi系活物質とを併用してもよい。
 スラリー(S)における負極活物質の含有率は、30質量%以上または40質量%以上であってもよく、60質量%以下または70質量%以下であってもよい。
 (その他の成分)
 負極スラリー(S)は、上記の成分以外の他の成分を含んでもよい。他の成分は特に限定されず、リチウムイオン二次電池の公知の負極スラリーに用いられている成分を用いてもよい。例えば、スラリー(S)は、結着剤や導電材を含んでもよい。各成分はそれぞれ、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。導電材には、正極合剤層中の導電材として例示する材料を用いてもよい。
 結着剤の例には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系結着剤、ゴム系結着剤、アクリル系重合体、ビニル系重合体などが含まれる。フッ素系結着剤の例には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが挙げられる。ゴム系結着剤の例には、アクリルゴム、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルゴムなどが含まれる。ゴム系結着剤は、一般的に、水を分散媒とするディスパージョンの形態で供給される。スラリー中の結着剤の含有率は、0.1~5質量%の範囲(例えば0.5~3質量%)の範囲にあってもよい。
 (負極スラリー(S)の製造方法)
 スラリー(S)の製造方法に特に限定はなく、負極スラリーの公知の製造方法と同様の製造方法で製造できる。具体的には、負極合剤層の成分(負極活物質、増粘剤、防腐成分など)と溶媒とを混合することによって、スラリー(S)を製造できる。上述したように、スラリー(S)は、負極活物質、増粘剤、および防腐成分以外の他の成分を含んでもよい。
 本開示は、リチウムイオン二次電池用の負極スラリーの製造方法を提供する。当該製造方法は、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒とを混合する工程を含む。負極活物質、増粘剤、防腐成分、および溶媒については上述したため、重複する説明を省略する。
 スラリー(S)の材料の混合は、市販の分散装置を用いて行ってもよい。分散装置は、メディア方式の分散機であってもよく、例えば、ビーズミル、ボールミル、遊星式ボールミル、ニーダー、プラネタリーミキサー、ディスパーミキサーなどであってもよい。分散装置は、メディアレスの分散機であってもよく、例えばホモジナイザーであってもよい。
 (負極およびその製造方法)
 本実施形態に係る負極は、リチウムイオン二次電池用の負極である。当該負極は、負極活物質と、増粘剤と、防腐成分とを含有する負極合剤層を含む。増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含む。防腐成分は、上記の式(1)で表される化合物(1)を含む。
 本実施形態に係る負極の負極合剤層は、増粘剤と防腐成分とを含有するため、負極活物質が均一性よく分散されている。そのため、本実施形態に係る負極を用いることによって、特性が高い電池を歩留まり良く製造することができる。また、負極を形成した後もバクテリアなどの影響を抑制できるため、高い品質を維持できる。
 負極合剤層は、上述したスラリー(S)を用いて形成される。そのため、スラリー(S)に含まれる成分(溶媒以外の成分)は、負極合剤層に含まれる。負極合剤層に含まれる成分(負極活物質、増粘剤、および防腐成分など)については上述したため、重複する説明を省略する。通常、スラリー(S)に含まれる成分の比率は、そのまま、負極合剤層における成分の比率に反映される。ただし、負極合剤層中の各成分の含有率は、スラリー(S)中の各成分の含有率と比較して、除去される溶媒の量を反映して増加する。
 負極合剤層において、式(1)で表される化合物(1)の含有率を0.2質量%以上とすることによって、特に高い効果が得られる。当該含有率は、0.4質量%以上であってもよい。当該含有率は、2.6質量%以下、または2.0質量%以下であってもよい。
 負極は、負極集電体と負極集電体上に形成された負極合剤層とを含んでもよい。負極集電体は特に限定されず、リチウムイオン二次電池に用いられる公知の負極集電体を用いてもよい。負極集電体の例には、金属シート(例えば、金属箔、金属多孔質シートなど)が含まれる。負極集電体を構成する金属の例には、銅、ニッケル、およびそれらを含有する合金などが含まれる。
 負極合剤層の厚さは特に限定されない。負極集電体の片面のみに負極合剤層を形成する場合、負極合剤層の厚さは20~150μmの範囲にあってもよい。負極集電体の両面に負極合剤層を形成する場合、形成される2つの負極合剤層の合計の厚さは40~300μmの範囲にあってもよい。
 上述したスラリー(S)を用いることを除いて負極の製造方法は特に限定されず、負極の公知の製造方法を適用してもよい。負極が負極集電体を含む場合、以下の工程(i)~(iii)を含む製造方法で製造してもよい。工程(i)は、スラリー(S)の材料を混合してスラリー(S)を調製する工程である。
 工程(ii)は、負極集電体にスラリー(S)を塗布して塗膜を形成する工程である。スラリー(S)を塗布する方法は特に限定されず、公知の塗布方法を適用してもよい。例えば、スリットダイコーター、リバースロールコーター、リップコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、グラビアコーター、およびディップコーターなどを用いることができる。
 工程(iii)は、塗膜から溶媒の少なくとも一部を除去する工程である。工程(iii)は、100℃~200℃の温度で10分間~1時間、塗膜を乾燥させることによって行ってもよい。このようにして、負極集電体と負極集電体上に形成された合剤層とを含む積層体(負極)を形成できる。
 工程(iii)の後に、必要に応じて積層体を圧延してもよい。また、工程(iii)の後に、必要に応じて、積層体の裁断や、積層体へのリードの接続などがなされてもよい。このようにして、負極を製造できる。
 (リチウムイオン二次電池およびその製造方法)
 本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、本実施形態に係る負極を含む。そのため、高い特性を有し、歩留まり良く製造することが可能である。負極以外の構成要素は特に限定されず、公知のリチウムイオン二次電池の構成要素を用いてもよい。
 リチウムイオン二次電池の負極以外の構成要素の例について以下に説明する。ただし、以下に例示する構成要素以外の構成要素を用いてもよい。
 (正極)
 正極は、正極合剤層を含む。正極は、正極集電体と、正極集電体上に配置された正極合剤層とを含んでもよい。正極は、公知の方法で形成してもよい。例えば、正極合剤層は、正極集電体に正極スラリーを塗布して乾燥および圧延することによって形成してもよい。正極スラリーを用いて正極合剤層を形成する方法には、負極スラリーを用いて負極合剤層を形成する方法として例示した方法を用いてもよい。
 正極合剤層は、正極活物質を含み、他の成分(導電材、結着剤、および増粘剤など)を含んでもよい。正極スラリーは、これらの成分と分散媒とを混合することによって形成できる。これらの成分および分散媒は特に限定されず、リチウムイオン二次電池の正極に用いられている公知の物質を用いてもよい。
 正極活物質の例には、オリビン型リチウム塩(LiFePOなど)、カルコゲン化合物(二硫化チタン、二硫化モリブデン)、二酸化マンガン、リチウム含有複合金属酸化物などが含まれる。リチウム含有複合金属酸化物の例には、リチウムと遷移金属とを含む金属酸化物が含まれる。該金属酸化物中の遷移金属の一部は、異種元素によって置換されていてもよい。異種元素の例には、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bなどが含まれる。異種元素は、好ましくは、Mn、Al、Co、Ni、Mgなどである。異種元素は、1種であってもよいし、2種以上であってもよい。
 リチウム含有複合金属酸化物の例には、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1-y、LiCo1-y、LiNi1-y、LiMn、LiMn2-y、LiMPO、およびLiMPOFなどが含まれる。各式中、Mは、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、V、およびBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示す。これらの組成式において、x=0~1.2、y=0~0.9、z=2.0~2.3が満たされてもよい。
 導電材の例には、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維、金属繊維などが含まれる。結着剤の例には、スラリー(S)の結着剤として例示した物質が含まれる。増粘剤の例には、カルボキシメチルセルロース塩などが含まれる。
 分散媒の例には、アミド類(N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルホルムアミド、ヘキサメチルスルホルアミド、テトラメチル尿素など)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ケトン類(ジメチルアミン等のアミン類、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノンなど)、エーテル類(テトラヒドロフランなど)、および、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)が含まれる。
 (セパレータ)
 セパレータは、正極と負極との間に配置される。セパレータは特に限定されず、リチウムイオン二次電池に用いられる公知のセパレータを用いてもよい。セパレータは、高分子材料からなる微多孔性フィルムであってもよい。高分子材料の例には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテル(ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド)、セルロース(カルボキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース)、ポリ(メタ)アクリル酸、およびポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが含まれる。これらの高分子材料は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。セパレータは、積層された複数の層を含んでもよい。
 (電解質)
 電解質には、非水電解質を用いることができ、リチウムイオン二次電池に用いられている公知の電解質を用いてもよい。電解質は、非水溶媒と電解質塩とを含む非水電解質であってもよい。電解質は、ゲル状ポリマーなどを用いたゲル状の電解質であってもよい。
 非水溶媒の例には、環状カーボネート、鎖状カーボネートなどが含まれる。環状カーボネートの例には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどが含まれる。鎖状カーボネートの例には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどが含まれる。
 電解質塩の例には、例えば、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiN(SOCF、LiN(SO、およびLiC(SOCFなどが含まれる。非水溶媒および電解質塩はそれぞれ、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 (その他)
 リチウムイオン二次電池の形状に特に限定はなく、円筒形、角形、およびコイン形(ボタン形を含む)であってもよい。リチウムイオン二次電池のケースは、リチウムイオン二次電池の形状などに応じて選択される。ケースは、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよい。正極と負極とセパレータとは電極群を構成する。電極群は、正極と負極とセパレータとを巻回することによって形成された巻回型であってもよい。あるいは、電極群は、正極と負極とセパレータとを積層することによって形成された積層型であってもよい。
 本実施形態に係る負極を用いることを除いて、リチウムイオン二次電池の製造方法は特に限定されない。リチウムイオン二次電池の公知の製造方法を利用して、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池を製造してもよい。
 本開示は、リチウムイオン二次電池の製造方法を提供する。当該製造方法は、上述したスラリー(S)の製造工程を含む。
 以下では、本開示に係るリチウムイオン二次電池の一例について、図面を参照して具体的に説明する。以下で説明する一例の構成要素には、上述した構成要素を適用できる。また、以下で説明する一例の構成要素は、上述した記載に基づいて変更できる。また、以下で説明する事項を、上記の実施形態に適用してもよい。また、以下で説明する一例において、本開示に係るリチウムイオン二次電池に必須ではない構成要素は省略してもよい。
 図1は、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の一例の断面図を模式的に示す断面図である。図1のリチウムイオン二次電池10は、円筒形の電池である。二次電池10は、円筒形の電池ケースと、電池ケース内に収容された巻回式の電極群14および非水電解質(図示せず)とを含む。電池ケースは、ケース本体15と、ケース本体15の開口部を封口する封口体16とを含む。ケース本体15は、金属からなる有底円筒形のケースであり、段部21を有する。ケース本体15と封口体16との間には、ガスケット27が配置されている。ケース本体15内において、電極群14の両端部のそれぞれには、絶縁板17および18が配置されている。
 封口体16は、フィルタ22、下弁体23、絶縁部材24、上弁体25、およびキャップ26を含む。絶縁部材24を除く各部材は、互いに電気的に接続されている。
 電極群14は、セパレータ13が正極と負極との間に配置されるように、正極11と負極12とセパレータ13とを巻回することによって形成されている。正極11、負極12、およびセパレータ13はそれぞれ、帯状である。正極11は、正極集電体と、正極集電体の両面に形成された正極合剤層とを含む。負極12は、負極集電体と、負極集電体の両面に形成された負極合剤層とを含む。負極12は、本実施形態に係る上記負極である。負極12は、負極スラリー(S)を用いて形成できる。
 正極リード19の一端は正極11に接続されており、他端はフィルタ22に接続されている。すなわち、正極11は、正極端子を兼ねるキャップ26と電気的に接続されている。負極リード20の一端は負極12に接続されており、他端は負極端子を兼ねるケース本体15と接続されている。
 (付記)
 上記の記載によって、以下の技術が開示される。
(技術1)
 負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒とを含むリチウムイオン二次電池用の負極スラリーであって、
 前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、
 前記溶媒は、水を含み、
 前記防腐成分は、上記式(1)(前記R1~前記R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。前記R1~前記R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。前記R1~前記R5のうち少なくとも2つは水素原子である。前記R1~前記R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
で表される化合物を含む、リチウムイオン二次電池用の負極スラリー。
(技術2)
 前記R1~前記R5のうち、4つは水素原子であり1つはアルコキシ基である技術1に記載の負極スラリー。
(技術3)
 前記式(1)で表される前記化合物は、2-メトキシフェノールである、技術1に記載の負極スラリー。
(技術4)
 リチウムイオン二次電池用の負極であって、
 負極活物質と、増粘剤と、防腐成分とを含有する負極合剤層を含み、
 前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、
 前記防腐成分は、上記式(1)(前記R1~前記R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。前記R1~前記R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。前記R1~前記R5のうち少なくとも2つは水素原子である。前記R1~前記R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
で表される化合物を含む、リチウムイオン二次電池用の負極。
(技術5)
 前記R1~前記R5のうち、4つは水素原子であり1つはアルコキシ基である技術4に記載の負極。
(技術6)
 前記式(1)で表される前記化合物は、2-メトキシフェノールである、技術4に記載の負極。
(技術7)
 技術4~6のいずれか1つに記載の負極を含む、リチウムイオン二次電池。
 以下、実施例によって本開示をさらに詳細に説明するが、本開示はこれらの実施例に限定されない。
 (実験例1)
 実験例1では、以下の手順で、リチウムイオン二次電池用の負極スラリーを作製し、評価した。
 (スラリーA1)
 まず、水、黒鉛粉末(負極活物質)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(増粘剤)、および2-メトキシフェノール(防腐成分)の混合物をプラネタリーミキサーで1時間攪拌することによって、スラリーA1(リチウムイオン二次電池用の負極スラリー)を得た。カルボキシメチルセルロースナトリウムを、以下では「CMC-Na」と称する場合がある。水、黒鉛粉末、CMC-Na、2-メトキシフェノールは、水:黒鉛粉末:CMC-Na:2-メトキシフェノール=50.0:49.5:0.4:0.1の質量比となるように混合した。
 (スラリーC1)
 防腐成分を添加しなかったことを除いて、スラリーA1の作製と同様の条件および方法で、スラリーC1を作製した。スラリーC1の作製では、水、黒鉛粉末、CMC-Na、は、水:黒鉛粉末:CMC-Na=50.0:49.6:0.4の質量比となるように混合した。
 (粘度の経時変化の測定)
 上記の方法で得られた負極スラリーのそれぞれについて、以下の方法で粘度の経時変化を測定した。まず、負極スラリーに、菌を含む菌液を添加した。当該菌には、CMC-Naを分解する酵素を発生させる菌を用いた。次に、菌液添加後の負極スラリーを、内径55mm、深さ115mmの容器に入れ、恒温水槽中で25±0.2℃に温度を維持した。その状態で、負極スラリーの粘度経時変化を測定した。粘度は、BM回転式粘度計(東機産業株式会社製の「TVB-15M」)を用いて測定した。粘度は、回転数20rpmで、ローター回転1分後に測定した。
 測定結果を図2に示す。図2の縦軸は、初期の粘度を100%としたときの相対値(維持率)である。維持率が高いほど、粘度の低下が小さいことを示す。
 スラリーA1は、本実施形態に係るスラリー(S)である。スラリーC1は比較例のスラリーである。図2に示すように、スラリーA1は、粘度の経時的な低下がほとんどなかった。それに対して、スラリーC1は、時間の経過に伴って粘度が大きく低下した。
 (実験例2)
 実験例2では、負極スラリーのpHの影響を調べた。防腐成分を変えたことを除いて、実験例1のスラリーA1と同様の方法および条件で、スラリーC2を作製した。スラリーC2の作製では、防腐成分として、2-メトキシフェノールの代わりに、アルカリ系防腐剤である2-ヒドロキシメチルアミノエタノールを用いた。なお、負極スラリー中のアルカリ系防腐剤の含有率は0.2質量%とした。作製直後のスラリーC2のpHは、10.2であった。
 得られたスラリーC2について、実験例1と同様の方法および条件で、粘度の経時変化を測定した。具体的には、実験例1と同様に、スラリーC2に菌液を添加した後、恒温槽中で保持し、粘度の経時変化を測定した。
 スラリーC2の粘度の経時変化を図3に示す。図3には、実験例1のスラリーA1の結果も併せて示す。作製直後のスラリーA1のpHは7.0であった。なお、作製直後のスラリーC1のpHは、7.2であった。
 図3に示すように、スラリーC2は、作製直後から粘度が低かった。これは、pHが10を超えることによってCMC-Naの効果が弱められたためであると考えられる。CMC-Naは、pHが高い場合に解重合されている可能性がある。
 本開示は、リチウムイオン二次電池用の負極スラリー、リチウムイオン二次電池用の負極、およびリチウムイオン二次電池に利用できる。
 本発明を現時点での好ましい実施態様に関して説明したが、そのような開示を限定的に解釈してはならない。種々の変形および改変は、上記開示を読むことによって本発明に属する技術分野における当業者には間違いなく明らかになるであろう。したがって、添付の請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、すべての変形および改変を包含する、と解釈されるべきものである。
10 :リチウムイオン二次電池
11 :正極
12 :負極
13 :セパレータ
14 :電極群

Claims (7)

  1.  負極活物質と、増粘剤と、防腐成分と、溶媒とを含むリチウムイオン二次電池用の負極スラリーであって、
     前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、
     前記溶媒は、水を含み、
     前記防腐成分は、以下の式(1)
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
    (前記R1~前記R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。前記R1~前記R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。前記R1~前記R5のうち少なくとも2つは水素原子である。前記R1~前記R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
    で表される化合物を含む、リチウムイオン二次電池用の負極スラリー。
  2.  前記R1~前記R5のうち、4つは水素原子であり1つはアルコキシ基である請求項1に記載の負極スラリー。
  3.  前記式(1)で表される前記化合物は、2-メトキシフェノールである、請求項1に記載の負極スラリー。
  4.  リチウムイオン二次電池用の負極であって、
     負極活物質と、増粘剤と、防腐成分とを含有する負極合剤層を含み、
     前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含み、
     前記防腐成分は、以下の式(1)
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
    (前記R1~前記R5はそれぞれ独立に、水素原子またはアルコキシ基である。前記R1~前記R5に含まれる炭素数の合計は、3以下である。前記R1~前記R5のうち少なくとも2つは水素原子である。前記R1~前記R5のうち、少なくとも1つはアルコキシ基である。)
    で表される化合物を含む、リチウムイオン二次電池用の負極。
  5.  前記R1~前記R5のうち、4つは水素原子であり1つはアルコキシ基である請求項4に記載の負極。
  6.  前記式(1)で表される前記化合物は、2-メトキシフェノールである、請求項4に記載の負極。
  7.  請求項4~6のいずれか1項に記載の負極を含む、リチウムイオン二次電池。
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