WO2023238631A1 - 制御方法、ジンバル、飛翔体、ジンバル付き飛翔体及びプログラム - Google Patents

制御方法、ジンバル、飛翔体、ジンバル付き飛翔体及びプログラム Download PDF

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Abstract

本技術に係る制御方法は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する。

Description

制御方法、ジンバル、飛翔体、ジンバル付き飛翔体及びプログラム
 本技術は、ドローン等の飛翔体に設けられた、カメラを保持するジンバルにおいて、カメラの向きを制御する技術に関する。
 近年、ドローンに対してカメラを取り付け、このカメラにより画像を撮像する空撮技術が広く知られるようになってきている。一般的に、このカメラは、ジンバルにより保持されてその向きが制御される。
 ジンバルの制御モードとしては、ロックモード、フォローモード、FPV(First Person View)モードが知られている。ロックモードでは、カメラは、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向ともに指定された角度(方位)が維持される。フォローモードでは、カメラは、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向のうち、ヨー方向のみ機体の姿勢に追従する。FPVモードでは、カメラは、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向ともに機体の姿勢に追従する。
 なお、本技術に関連する技術として、下記特許文献1が挙げられる。
国際公開2007/097431号
 従来にない新たなジンバル制御モードが求められている。
 以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、従来にない新たなジンバル制御モード等の技術を提供することにある。
 本技術に係る制御方法は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する。
 これにより、従来にない新たなジンバル制御モードを提供することができる。
 本技術の他の観点に係る制御方法は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体の動きにおける速度ベクトルの向きに応じて変化させる。
 本技術に係るジンバルは、制御部を具備する。前記制御部は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する。
 本技術に係る飛翔体は、制御部を具備する。前記制御部は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する。
 本技術に係るジンバル付き飛翔体は、制御部を具備する。前記制御部は、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する。
 本技術に係るプログラムは、飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する処理をコンピュータに実行させる。
本技術の第1実施形態に係る制御システムを示す図である。 ジンバル付きドローンの内部構成を示すブロック図である。 コントローラの内部構成を示すブロック図である。 比較例及び本技術におけるジンバル制御モードを比較した図である。 ジンバル付きドローンにおける制御部の処理を示す図である。 ドローンの機体のロール角度を示す図である。 機体のヨー角度と、ジンバル(カメラ)のヨー角度との角度差を示す図である。 ヨー方向の角度差と、ジンバル(カメラ)のロール角度との関係を示す図である。 図8の部分拡大図であり、式(1)~(3)の関係を示す図である。 図8に示すA、B、C、D、E、Fの方向からドローン及びカメラを見たときの様子を示す図である。 第2実施形態において、ジンバル付きドローンにおける制御部の処理を示す図である。 第3実施形態において、制御部の処理を示す図である。 ドローンの機体の動きにおける速度ベクトルと、ジンバル(カメラ)のピッチ角度との関係を示す図である。 ドローンの機体の動きにおける速度ベクトルと、ジンバル(カメラ)のピッチ角度との関係を示す図である。
 以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
≪第1実施形態≫
<全体構成及び各部の構成>
 図1は、本技術の第1実施形態に係る制御システム100を示す図である。図1に示すように、制御システム100は、ジンバル付きドローン10と、コントローラ40とを備えている。
 [ジンバル付きドローン10]
 ジンバル付きドローン10は、ドローン11(飛翔体)と、カメラ31と、ドローン11に取り付けられ、カメラ31を保持するジンバル30(図2参照)とを有する。
 ドローン11(飛翔体)は、機体12と、機体12に設けられた複数の回転翼13とを含む。ドローン11は、回転翼13の駆動の制御により、前後左右方向への移動、昇降動作、旋回動作等の各種の動作が可能とされている。
 ここで、ドローン11は、飛翔体の一例である。飛翔体は、ドローン11に限られず、ラジオコントロール型の飛行機やヘリコプターなどであっても構わない。典型的には、飛翔体は、飛行可能な装置(かつ、比較的小型の装置)であればどのような装置であっても構わない。
 図2は、ジンバル付きドローン10の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、ジンバル付きドローン10は、制御部14と、第1のIMU15(Inertial Measurement Unit)と、GPS16(Global Positioning System)と、ビジョンセンサ17と、回転翼駆動部18と、記憶部19と、通信部20と、ジンバル30と、カメラ31と、第2のIMU32とを含む。
 制御部14は、記憶部19に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、ジンバル付きドローン10の各部を統括的に制御する。
 制御部14は、ハードウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せにより実現される。ハードウェアは、制御部14の一部又は全部として構成され、このハードウェアとしては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、VPU(Vision Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、あるいは、これらのうち2以上の組合せなどが挙げられる。なお、これについては、コントローラ40の制御部45においても同様である。
 第1のIMU15は、ドローン11の機体12に設けられる。第1のIMU15は、ドローン11において3軸方向の加速度を検出する加速度センサや、ドローン11において3軸回りの角速度を検出する角速度センサ等を含む。第1のIMU15は、検出された加速度情報及び角速度情報を、制御部14へと送信する。
 GPS16は、複数のGPS衛星からの信号に基づき、GPS位置情報を生成し、GPS位置情報を制御部14へと出力する。
 ビジョンセンサ17は、例えば、ステレオカメラ31であり、取得した画像情報を制御部14へと出力する。
 制御部14は、第1のIMU15からの加速度情報、角速度情報、GPS16からのGPS情報、ビジョンセンサ17からの画像情報を統合し、これらの情報に基づいてドローン11の機体12の自己位置及び姿勢を推定する。
 回転翼駆動部18は、例えば、ESC(Electric Speed Controller)、モータ等であり、制御部14の制御に応じて回転翼13を駆動させる。
 記憶部19は、制御部14の処理に必要な各種のプログラムや、各種のデータが記憶される不揮発性のメモリと、制御部14の作業領域として用いられる揮発性のメモリとを含む。
 なお、上記各種のプログラムは、光ディスク、半導体メモリなどの可搬性の記録媒体から読み取られてもよいし、ネットワーク上のサーバ装置からダウンロードされてもよい。これについては、コントローラ40のプログラムにおいて同様である。
 通信部20は、コントローラ40や、外部機器(例えばネットワーク上のサーバ装置等)との間で通信可能に構成されている。
 ジンバル30は、例えば、ドローン11の機体12の下側に取り付けられ、カメラ31を保持する。このジンバル30は、カメラ31をロール方向、ピッチ方向、ヨー方向に回転可能とされている。
 なお、本明細書中の説明において、ドローン11の機体12のロール角度、ピッチ角度、ヨー角度、ジンバル30(カメラ31)のロール角度、ピッチ角度、ヨー角度との用語を使用するが、これは、グローバル座標系におけるロール角度、ピッチ角度、ヨー角度を意味することとする。
 第2のIMU32は、ジンバル30において最も先端側の位置、つまり、カメラ31を保持しておりカメラ31と一体的に動く位置に設けられている。なお、第2のIMU32は、カメラ31に設けられていてもよい。
 第2のIMU32は、ジンバル30(カメラ31)において3軸方向の加速度を検出する加速度センサや、ジンバル30(カメラ31)において3軸回りの角速度を検出する角速度センサ等を含む。第2のIMU32は、検出された加速度情報及び角速度情報を、ジンバル30(カメラ31)の姿勢情報として、制御部14へと送信する。
 カメラ31は、空撮用のカメラ31であり、ジンバル30に保持されてその姿勢(向き)が制御される。カメラ31は、制御部14の制御に応じて、任意の画像を撮像する。
 [コントローラ40]
 コントローラ40は、ユーザがドローン11の動きや、ジンバル30の動き、カメラ31の撮像タイミング等をコントロールするための装置である。図1に示すように、コントローラ40は、筐体41と、アンテナ42と、2本の制御スティック43と、表示部44とを含む。
 アンテナ42は、ジンバル付きドローン10との間で信号を送受信することが可能に構成されている。
 2本の制御スティック43には、それぞれ、ドローン11の前後左右への移動、昇降動作、旋回動作等の各種の動作が割り当てられる。
 表示部44は、各種の画像を画面上に表示させる。表示部44の画面上には、ユーザの指の近接を検出する近接センサ等が設けられていてもよい。
 図3は、コントローラ40の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、コントローラ40は、制御部45と、操作部46と、表示部44と、記憶部47と、通信部48とを含む。
 制御部45は、記憶部47に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、コントローラ40の各部を統括的に制御する。
 操作部46は、2本の制御スティック43や、表示部44の画面上に設けられた近接センサ等を含む。操作部46は、ユーザによる操作を検出し、操作に応じた操作信号を制御部45へと出力する。
 記憶部47は、制御部45の処理に必要な各種のプログラムや、各種のデータが記憶される不揮発性のメモリと、制御部45の作業領域として用いられる揮発性のメモリとを含む。通信部48は、アンテナ42を介して、ジンバル付きドローン10や、外部機器(例えば、ネットワーク上のサーバ装置)との間で通信可能に構成されている。
 なお、図1に示す例では、コントローラ40が専用のコントローラ40とされているが、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)等の汎用の装置がコントローラ40として用いられてもよい。あるいは、例えば、制御スティック43を含む専用のコントローラ40にスマートフォン等が連結されることで、一体的にコントローラ40が構成されていてもよい。
<ジンバル制御モードの比較>
 次に、比較例及び本技術におけるジンバル制御モードの比較について説明する。図4は、比較例及び本技術におけるジンバル制御モードを比較した図である。
 図4に示すように、ロックモード(比較例)では、ジンバル30(カメラ31)は、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の全てで指定された方向に固定される(ドローン11の機体12の姿勢とは独立に制御)。
 また、フォローモード(比較例)では、ジンバル30(カメラ31)は、ロール方向、ピッチ方向において、指定された方向に固定される(ドローン11の機体12の姿勢とは独立に制御)が、一方で、ジンバル30は、ヨー方向において、ドローン11の機体12の姿勢と相関される。
 また、FPVモード(比較例)では、ジンバル30(カメラ31)は、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の全てにおいて、ドローン11の機体12の姿勢と相関される。
 これに対して、本技術の第1実施形態では、ジンバル30(カメラ31)は、ロール方向において、ドローン11の機体12の姿勢に相関されるように制御され、一方で、ピッチ方向及びヨー方向において、指定された方向に固定される(ドローン11の機体12姿勢とは独立に制御)。
 また、本技術の第2実施形態では、ジンバル30(カメラ31)は、ロール方向及びヨー方向において、ドローン11の機体12の姿勢に相関させるように制御され、一方で、ピッチ方向において、指定された方向に固定される(ドローン11の機体12とは独立に制御)。
 このように、本技術では、従来にない新たなジンバル制御モードが提供される。
 なお、本実施形態の説明において、ジンバル30(カメラ31)の姿勢(ピッチ及びヨー:第1実施形態、ピッチのみ:第2実施形態)が、ドローン11の機体12の姿勢(ピッチ及びヨー:第1実施形態、ピッチのみ:第2実施形態)と"独立して"制御されるとは、ジンバル30(カメラ31)の姿勢が、ドローン11の機体12の姿勢と一致する関係にも、関連する関係にもないことを意味する。
 また、本実施形態の説明において、ジンバル30(カメラ31)の姿勢(ロールのみ:第1実施形態、ロール及びヨー:第2実施形態)が、ドローン11の機体12の姿勢(ロールのみ:第1実施形態、ロール及びヨー:第2実施形態)と"相関して"制御されるとは、ジンバル30(カメラ31)の姿勢が、ドローン11の機体12の姿勢と一致する関係にある場合も、関連する関係にある場合も、いずれをも含む。なお、"相関"には、後述の反映率を用いて相関させる場合も含む。 
 <動作説明>
 次に、ジンバル付きドローン10における制御部14の処理について説明する。図5は、ジンバル付きドローン10における制御部14の処理を示す図である。ここでの説明は、図4における第1実施形態に対応する。図5に示すように、制御部14は、ドローン11の機体12姿勢を制御する機体姿勢制御処理と、ジンバル30(カメラ31)の姿勢を制御するジンバル姿勢制御処理とを同時に並行して実行する。
 [機体12の姿勢制御処理]
 まず、機体姿勢制御処理について説明する。制御部14は、第1のIMU15、GPS16及びビジョンセンサ17からの情報を統合して、現在の機体12における自己位置及び姿勢を推定し、現在の機体12の姿勢角を算出する(ステップ101)。
 次に、制御部14は、コントローラ40からの入力値(ドローン11の速度、角度等の情報)に基づき、機体12における目標の姿勢角(ロール角度φ1、ピッチ角度ψ1、ヨー角度θ1)を算出する(ステップ102)。このとき求められた、目標となる機体12のロール角度φ1、機体12のヨー角度θ1は、後述のジンバル姿勢制御処理において、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2を算出するために使用される。
 次に、制御部14は、現在の姿勢角が目標の姿勢角(ロール角度φ1、ピッチ角度ψ1、ヨー角度θ1)に一致するように、回転翼13を駆動してドローン11の機体12の姿勢を制御する(ステップ103)。これにより、ドローン11の機体12の姿勢が変化し(ステップ104)、その後、制御部14は、ステップ101へ戻る。ステップ101~ステップ104の処理は、所定の周期で繰り返して実行される。
 [ジンバル30の姿勢制御処理]
 次に、ジンバル30(カメラ31)の姿勢制御処理について説明する。制御部14は、第2のIMU32の情報に基づき、現在のジンバル30(カメラ31)の姿勢角を算出する(ステップ201)。
 次に、制御部14は、コントローラ40からの入力値(ジンバル30(カメラ31)の角度等)に基づき、ジンバル30(カメラ31)における目標の姿勢角(ピッチ角度ψ2、ヨー角度θ2)を算出する(ステップ202)。
 なお、ステップ202で求められる値は、ジンバル30(カメラ31)におけるピッチ角度ψ2(指定された方向に固定)、及びヨー角度θ2(指定された方向に固定)のみであり、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2については、後述のステップ203において求められる。
 ステップ203では、制御部14は、機体12のロール角度φ1や、機体12のヨー角度θ1及びジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2の角度差Δθ(=θ2-θ1)等に基づき、ジンバル30(カメラ31の)のロール角度φ2を算出し、これを、目標のロール角度φ2とする。
 ステップ203においては、具体的に、以下の式(1)~(3)が用いられる。
 (1)  roll_b=sinφ1
 (2)  roll_g=roll_b×cosΔθ
 (3)  φ2=a×atan(roll_g/(1-roll_g1/2
 ここで、式(1)において、roll_bは、機体12の傾きのロール成分であり、φ1は、機体12のロール角度である。また、式(2)において、roll_gは、ジンバル30の傾きのロール成分であり、Δθは、機体12のヨー角度θ1(機首方向)と、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2(カメラ31正面方向)との角度差である(Δθ=θ2-θ1)。また、式(3)において、φ2は、ジンバル30(カメラ31)のロール角度であり、aは、ジンバル30のロール角度φ2に機体12のロール角度φ1をどの程度反映するかの反映率である。
 図6は、ドローン11の機体12のロール角度φ1を示す図である。図7は、機体12のヨー角度θ1と、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との角度差Δθを示す図である。図8は、ヨー方向の角度差Δθと、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2との関係を示す図である。図9は、図8の部分拡大図であり、式(1)~(3)の関係を示す図である。
 図9を参照して、機体12の傾きのロール成分roll_bは、機体12のロール角度φ1を用いてsinφ1で表される(式(1))。また、ジンバル30の傾きのロール成分roll_gは、機体12の傾きのロール成分roll_bと、ヨー方向での角度差Δθとを用いて、roll_b×cosΔθで表される(式(2))。
 単位円内に示されている直角三角形の斜辺は、1であり、正弦成分は、roll_gであり、余弦成分は、(roll_g/(1-roll_g1/2)である。従って、tanφ2=roll_g/(1-roll_g1/2であり、φ2=atan(roll_g/(1-roll_g1/2)である。この右辺に、反映率aが乗算された式が、上記式(3)である。
 本実施形態では、ジンバル30のロール角度φ2が、最終的に式(3)によって表されるφ2の値となるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 なお、上記式(1)~(3)に示されているように、本実施形態では、ジンバル30のロール角度φ1は、機体12の傾きのロール成分roll_b、機体12のロール角度φ1、ジンバル30の傾きのロール成分roll_g、機体12のヨー角度θ1、ジンバル30のヨー角度θ2、ヨー方向の角度差Δθ、反映率a等に関連しており、これらの値に基づいてジンバル30のロール角度φ2が制御される(これらの値がジンバル30のロール角度φ2に反映される)。
 図8には、ヨー方向の角度差Δθが、0°、45°、90°、135°、180°である場合のジンバル30のロール角度φ2が示されている。なお、図8に示す例では、機体12のロール角度φ1が30°であり、反映率aが1である場合の一例が示されている。
 この場合において、ヨー方向の角度差Δθが、0°、45°、90°、135°、180°であるとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2は、順番に、30°、20.7°、0°、-20.7°、-30°となる。
 図10は、図8に示すA、B、C、D、E、Fの方向からドローン11及びカメラ31を見たときの様子を示す図である。なお、図10では、機体12を直方体によって表しており、機体12の正面を黒、機体12の左側面を濃い灰色、機体12の背面を薄い灰色、機体12の下面を白で表している。また、図10では、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2については、0°(指定された角度に固定)とされている。
 図10の一番上の図に示すように、ヨー方向の角度差Δθが0°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1と同じ値(反映率が1以外に設定される場合には、反映率が反映された値)となるようにジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 また、図10の一番下の図に示すように、ヨー方向の角度差Δθが180°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1と逆向きで同じ値(反映率が1以外に設定される場合には、反映率が反映された値)となるようにジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 また、図10の上から3番目の図に示すように、ヨー方向の角度差Δθが、90°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1にかかわらず0°となるようにジンバル30のロール角度が制御される(反映率とは無関係)。
 また、図10の一番上、上から2番目、上から3番目の図に示すように、ヨー方向の角度差Δθが、0°<Δθ<90°のとき、角度差Δθが大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が徐々に小さくなるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御さされる。
 また、図10の上から3番目、上から4番目、一番下の図に示すように、ヨー方向の角度差Δθが、90°<Δθ<180°のとき、角度差Δθが大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、0°<Δθ<90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるようにジンバル30のロール角度が制御される。
 なお、ここでの説明では、ヨー方向の角度差Δθが、0°≦Δθ≦180°の場合(図8の左側)について説明したが、ヨー方向の角度差Δθが、0°≧Δθ≧-180°の場合(図8の右側)についても同様である。これは、上記式(2)におけるcosΔθについて、cos(Δθ)=cos(-Δθ)であるためである。
 つまり、ヨー方向の角度差Δθが、-90°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1にかかわらず0°となるようにジンバル30のロール角度が制御される(反映率とは無関係)。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、0°>Δθ>-90°のとき、角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が徐々に小さくなるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、90°>Δθ>-180°のとき、角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、0°>Δθ>-90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 次に、反映率aについて説明する。この反映率aは、典型的には、x≦a≦yの範囲の値が用いられ、xは、例えば、0.5とされ、yは、例えば、1.5とされる。なお、反映率が1である場合、角度差Δθが0のときに、ジンバル30のロール角度φ2は、機体12のロール角度φ1に一致する。また、反映率aが0のとき、角度差Δθにかかわらず、ジンバル30(カメラ31)はロール方向には回転しなくなる(本技術では、ジンバル30のロール角φ2に、機体12のロール角φ1が反映されるので、反映率は0には設定されない)。
 この反映率aは、変更不能な固定値として予め設置されていてもよいし、変更可能な可変値として設定されていてもよい。反映率aが可変値とされる場合、反映率aは、ユーザからの指示に応じて変更可能であってもよいし、制御部14によって自動的に変更可能であってもよい(反映率aが可変に制御されてもよい)。
 図5に戻り、制御部14は、ステップ203において、目標とするジンバル30のロール角度φ2を算出すると、次のステップ204へ進む。ステップ204では、制御部14は、現在のジンバル30(カメラ31)の姿勢角が目標の姿勢角(ロール角度φ2、ピッチ角度ψ2、ヨー角度θ2)に一致するように、ジンバル30(カメラ31)の姿勢を制御する。
 これにより、ジンバル30の姿勢が変化し(ステップ205)、その後、制御部14は、ステップ201へ戻る。ステップ201~ステップ205の処理は、所定の周期で繰り返して実行される。
 なお、図5の説明では、ステップ203で用いられる機体12のロール角度φ1、機体12のヨー角度θ1について、目標値としての機体12の姿勢角が用いられる場合について説明した。一方、ステップ203で用いられる機体12のロール角度φ1、機体12のヨー角度θ1として、現在の機体12の姿勢角が用いられてもよい(ステップ101参照)。
 また、図5の説明では、機体姿勢制御処理及びジンバル姿勢制御処理を、ドローン11の制御部14が実行する場合について説明した。一方、ジンバル30に制御部が設けられ、機体姿勢制御処理をドローン11の制御部14が実行し、ジンバル姿勢制御処理をジンバル30の制御部が実行してもよい。あるいは、機体姿勢制御処理及びジンバル姿勢制御処理をジンバル30の制御部が実行してもよい。
 あるいは、機体姿勢制御処理及びジンバル姿勢制御処理は、コントローラ40の制御部45により実行されてもよいし、ネットワーク上のサーバ装置によって実行されてもよい。あるいは、機体姿勢制御処理及びジンバル姿勢制御処理は、ドローン11の制御部14、ジンバル30の制御部、コントローラ40の制御部45、ネットワーク上のサーバ装置のうち2以上によって分担して実行されてもよい。なお、これについては、後述の第2実施形態において同様である。
 <作用等>
 以上説明したように、本実施形態に係る制御方法では、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2が、機体12のピッチ角度ψ1とは独立して制御され、一方で、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1と相関して制御される。
 仮に、ヨー方向の角度差Δθが0°の場合に、ドローン11が機首方向に前進するために、機体12が前傾した(ピッチ方向に傾いた)とする。このとき、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2は、指定方向に固定される。例えば、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2が0°である場合、ジンバル30(カメラ31)は前傾せず、カメラ31は、水平方向を撮像する。
 一方、ヨー方向の角度差Δθが0°の場合に、機体12がロール方向に傾いた(バンクした)とする。この場合、ジンバル30のロール角度φ2が機体12のロール角度φ1に応じて変化し、カメラ31により、機体12のバンクが適切に反映された画像が撮像される。
 ここで、一般的にユーザは、空撮映像として、飛行機の空撮映像のような機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を想定するのが一般的である。本実施形態では、上述のように、ジンバル30(カメラ31の)のピッチ方向では、機体12のピッチ角度が反映されず、ジンバル30のロール方向では、機体12のロール角度が反映されるので、飛行機の空撮映像のような機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を撮像することができる。従って、ユーザが想定する空撮映像に近い画像を取得することができる。
 さらに、本実施形態に係る制御方法では、ジンバル30のヨー角度θ2が、機体12のヨー角度θ1とは独立して制御される。これに加えて、ヨー方向での角度差Δθがある場合でも、ジンバル30のロール角度φ2に、機体12のロール角度φ1が反映される。これにより、ユーザが想定する空撮映像にさらに近い画像を取得することができる。
 また、本実施形態では、ヨー方向の角度差Δθに応じて、ジンバル30のロール角度φ2が変化される。
 図10を参照して、特に、本実施形態では、ヨー方向の角度差Δθが0°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ2と同じ値(反映率が1以外に設定される場合には、反映率が反映された値)となるようにジンバル30のロール角度が制御される。また、ヨー方向の角度差Δθが180°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1と逆向きで同じ値(反映率が1以外に設定される場合には、反映率が反映された値)となるようにジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、90°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1にかかわらず0°となるようにジンバル30のロール角度が制御される(反映率とは無関係)。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、0°<Δθ<90°のとき、角度差Δθが大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が徐々に小さくなるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御さされる。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、90°<Δθ<180°のとき、角度差Δθが大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、0°<Δθ<90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるようにジンバル30のロール角度が制御される。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、-90°のとき、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1にかかわらず0°となるようにジンバル30のロール角度が制御される(反映率とは無関係)。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、0°>Δθ>-90°のとき、角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が徐々に小さくなるように、ジンバル30のロール角度φ2が制御される。
 また、ヨー方向の角度差Δθが、90°>Δθ>-180°のとき、角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、0°>Δθ>-90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように、ジンバル30のロール角度φ1が制御される。
 ここで、仮に、ユーザが飛行機に乗ってカメラを持ち、飛行機から外側(前方、後方、側方等)を撮像する場合、ユーザは、ここで説明されたような、図10で示される向きにカメラを向ける場合が多い。つまり、本実施形態では、ユーザが想定する空撮映像にさらに近い画像を取得することができる。
 <第2実施形態>
 次に、本技術の第2実施形態について説明する。第2実施形態以降では、上述の第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
 第1実施形態及び第2実施形態の主な違いは、第1実施形態では、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2が、機体12のヨー角度θ1とは独立に制御されていた(指定方向に固定されていた)のに対して、第2実施形態では、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2が、機体12のヨー角度θ1と相関されて制御される点である(図4参照)。
 典型的には、第2実施形態では、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2は、機体12のヨー角度θ1に一致する。つまり、ヨー方向の角度差Δθが常に0である(第2実施形態は、第1実施形態において、ヨー方向の角度差Δθが常に0とされた形態であるとも言える)。
 図11は、第2実施形態において、ジンバル付きドローン10における制御部14の処理を示す図である。図11の機体姿勢制御処理におけるステップ301~ステップ304は、図5の機体姿勢制御処理におけるステップ101~ステップ104と典型的に同様である。
 ジンバル姿勢制御処理において、まず、制御部14は、第2のIMU32の情報に基づき、現在のジンバル30(カメラ31)の姿勢角を算出する(ステップ401)。
 次に、制御部14は、コントローラ40からの入力値(ジンバル30(カメラ31)の角度等)に基づき、ジンバル30(カメラ31)における目標の姿勢角(ピッチ角度ψ2)を算出する(ステップ402)。
 なお、ステップ402で求められる値は、ジンバル30(カメラ31)におけるピッチ角度ψ2(指定された方向に固定)のみである。ジンバル30のヨー角度θ2については、機体12のヨー角度θ1に一致し、また、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2については、後述のステップ403において求められる。
 ステップ403では、制御部14は、機体12のロール角度φ1に基づき、ジンバル30(カメラ31の)のロール角度φ2を算出し、これを、目標のロール角度とする。
 ステップ403においては、具体的に、以下の式(4)が用いられる。
 (4)  φ2=a×φ1
 aは、ジンバル30のロール角度φ2に機体12のロール角度φ1をどの程度反映するかの反映率である。
 次に、制御部14は、現在のジンバル30(カメラ31)の姿勢角が目標の姿勢角(ロール角度φ2、ピッチ角度ψ2、ヨー角度θ2)に一致するように、ジンバル30(カメラ31)の姿勢を制御する(ステップ404)。
 これにより、ジンバル30の姿勢が変化し(ステップ405)、その後、制御部14は、ステップ401へ戻る。ステップ401~ステップ405の処理は、所定の周期で繰り返して実行される。
 第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2が、機体12のピッチ角度ψ1とは独立して制御され、一方で、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2が、機体12のロール角度φ1と相関されて制御される。
 仮に、ドローン11が機首方向に前進するために、機体12が前傾した(ピッチ方向に傾いた)とする。このとき、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2は、指定方向に固定される。例えば、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2が0°である場合、ジンバル30(カメラ31)は前傾せず、カメラ31は、水平方向を撮像する。
 一方、機体12がロール方向に傾いた(バンクした)とする。この場合、ジンバル30のロール角度φ2が機体12のロール角度φ1に応じて変化し、カメラ31により、機体12のバンクが適切に反映された画像が撮像される。
 このように、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、ジンバル30(カメラ31の)のピッチ方向では、機体12のピッチ角度が反映されず、ジンバル30のロール方向では、機体12のロール角度が反映されるので、飛行機の空撮映像のような機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を撮像することができる。従って、ユーザが想定する空撮映像に近い画像を取得することができる。
 <第3実施形態>
 次に、本技術の第3実施形態について説明する。上述の第1実施形態及び第2実施形態においては、ジンバル30(カメラ31)は、ピッチ方向において、指定された方向に固定されていた。
 一方、第3実施形態においては、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2が、ドローン11の機体12における動きの速度ベクトルVxyzの向きに応じて変化される(速度ベクトルxyzについては、後述の図13、図14参照)。つまり、第3実施形態では、ジンバル30のピッチ角度ψ2が、ドローン11の機体12の速度ベクトルVxyzの向き(ドローン11の姿勢角ではない)と相関して制御される。
 第3実施形態の説明では、ドローン11の速度ベクトルの向きに応じてジンバル30のピッチ角を変化させる処理を、第1実施形態に適用した場合について説明する(つまり、ジンバルのロール角度:機体姿勢と相関。ジンバルのピッチ角度:機体の速度ベクトルと相関。ジンバルのヨー角度:指定方向に固定。)従って、第3実施形態の説明では、上述の第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
 なお、ドローン11の速度ベクトルの向きに応じてジンバル30のピッチ角度ψ2を変化させる処理は、上述の第2実施形態に適用されてもよい(つまり、ジンバルのロール角度:機体姿勢と相関。ジンバルのピッチ角度:機体の速度ベクトルと相関。ジンバルのヨー角度:機体姿勢と相関)。
 図12は、第3実施形態において、制御部14の処理を示す図である。
 [機体12の姿勢制御処理]
 制御部14は、第1のIMU15、GPS16及びビジョンセンサ17からの情報を統合して、現在の機体12における自己位置及び姿勢を推定し、現在の機体12の姿勢角を算出する(ステップ501)。
 また、制御部14は、第1のIMU15、GPS16及びビジョンセンサ17からの情報に基づいて、現在の機体12における機体速度Vx、Vy、Vzを算出する(ステップ501)。このとき求められた機体速度Vx、Vy、Vzの情報は、ジンバル姿勢制御処理において、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2を算出するために使用される(後述の図13及び図14参照)。
 なお、ステップ501において、制御部14は、第1のIMU15、GPS16及びビジョンセンサ17等の情報に基づいて、ドローン11の機体12が受ける風速の情報を取得してもよい。
 次に、制御部14は、コントローラ40からの入力値に基づき、機体12における目標の姿勢角(ロール角度φ1、ピッチ角度ψ1、ヨー角度θ1)を算出する(ステップ502)。このとき求められた、目標となる機体12のロール角度φ1、機体12のヨー角度θ1は、ジンバル姿勢制御処理において、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2を算出するために使用される。
 なお、制御部14が、ドローン11の機体12が受ける風速の情報を取得している場合、ステップ502において、制御部14は、機体のロール角度φ1について、風速の影響を排除するための処理を実行してもよい。
 つまり、制御部14は、機体12が風速の影響を受けたとしても、機体のロール角度φ1が目標とするロール角度となるように、機体のロール角度φ1を調整する。なお、この処理については、上述の第1実施形態及び第2実施形態においても適用可能である。
 次に、制御部14は、現在の姿勢角が目標の姿勢角(ロール角度φ1、ピッチ角度ψ1、ヨー角度θ1)に一致するように、回転翼13を駆動してドローン11の機体12の姿勢を制御する(ステップ503)。
 [ジンバル30の姿勢制御処理]
 制御部14は、第2のIMU32の情報に基づき、現在のジンバル30(カメラ31)の姿勢角を算出する(ステップ601)。
 次に、制御部14は、コントローラ40からの入力値に基づき、ジンバル30における目標の姿勢角(ヨー角度θ2)を算出する(ステップ602)。
 なお、ステップ602で求められる値は、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2(指定された方向に固定)のみである。ジンバル30(カメラ31)におけるピッチ角度ψ2については、後述のステップ604において求められ、また、ジンバル30(カメラ31)のロール角度φ2については、後述のステップ605において求められる。
 なお、制御部14は、コントローラ40からの入力値に基づいて、ジンバル30(カメラ31)における目標のピッチ角度を算出し、後述のステップ603で求められたピッチ角度(速度ベクトル依存)を目標のピッチ角度に加算してもよい。
 ステップ604では、制御部は、ドローン11における機体速度Vx、Vy、Vzに基づいて、ジンバルのピッチ角ψ2を算出し、目標のピッチ角度に設定する。
 図13及び図14は、ドローン11の機体12の動きにおける速度ベクトルVxyzと、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2との関係を示す図である。
 図13では、機体の速度ベクトルVxyzにおける水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との角度差が0°であり、速度ベクトルVxyzの向きと一致する方向にカメラの正面が向けられたときの様子が示されている。
 一方、図14では、機体の速度ベクトルxyzにおける水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との角度差が180°であり、速度ベクトルVxyzの向きと逆向きにカメラ31の正面が向けられたときの様子が示されている。
 ステップ603では、制御部14は、まず、以下の式(5)により、機体速度Vx、Vyに基づき、機体の速度ベクトルの水平方向成分Vxyを算出する。
 (5)Vxy=+(Vx+Vy1/2、又は、-(Vx+Vy1/2
 なお、式(5)では、+の符号及び-の符号のうち、一方の符号が用いられるが、これは、以下のようにして決定される。まず、機体の速度ベクトルの水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との角度差が±90以下である場合(-90°~90)は、Vxyの値は、正とされる(図13参照)。
 一方、機体の速度ベクトルの水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との角度差が±90を超える場合(-90°~-180、90°~180°)は、Vxyの値は、負とされる(図14参照)。
 次に、制御部14は、Vxyの値が正である場合には、下記の式(6)を用いてジンバル30(カメラ31)のピッチ角ψ2を算出し(図13参照)、Vxyの値が負である場合には、下記の式(7)を用いてジンバル30(カメラ31)のピッチ角ψ2を算出する(図14参照)。
 (6)ψ2=atan(-Vz/Vxy)
 (7)ψ2=atan(Vz/-Vxy)
 つまり、ステップ604において、制御部14は、ドローン11の機体12の動きにおける速度ベクトルVxyzの向きに応じて、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角ψ2を変化させる処理を実行している。
 また、制御部14は、速度ベクトルVxyzが水平方向(XY平面)に対して傾斜する角度に応じて、ジンバルのピッチ角度ψ2を変化させている。特に、第3実施形態では、速度ベクトルxyzが水平方向(XY平面)に対して傾斜する角度にジンバル30(カメラ31)のピッチ角度ψ2を一致させるように、ジンバルのピッチ角度ψ2を変化させている。ここで、一致とは、完全に一致する場合に限られず、多少の誤差を含んでいてもよい(例えば、±10°程度)。
 なお、速度ベクトルVxyzが水平方向(XY平面)に対して傾斜する角度を、ジンバルのピッチ角度ψ2にどの程度反映させるかについての反映率が用いられてもよい。
 また、制御部14は、速度ベクトルVxyzの水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との間のヨー角度差が±90°以下であるという条件下(第1の条件)において、ジンバル30のピッチ角度ψ2の変化によるカメラ31の正面の向きがドローン11の速度ベクトルと同じ側の向きとなるように、ジンバル30のピッチ角度ψ2を変化させている(図13参照)。
 また、制御部14は、速度ベクトルVxyzの水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との間のヨー角度差が±90°を超えるという条件下(第2の条件)において、ジンバル30のピッチ角度ψ2の変化によるカメラ31の正面の向きがドローン11の速度ベクトルと逆側の向きとなるように、ジンバル30のピッチ角度ψ2を変化させている(図14参照)。
 なお、制御部14は、速度ベクトルVxyzの水平方向成分Vxyと、ジンバル30(カメラ31)のヨー角度θ2との間のヨー角度差に基づいて、ジンバル30のピッチ角度ψ2の正負を反転させている。
 ステップ604において、ジンバルのピッチ角度φ2を目標値として設定した後、制御部14は、ステップ605以降の処理を実行する。なお、ステップ605以降の処理については、上述の第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
 <作用等>
 以上説明したように、第3実施形態に係る制御方法では、ドローン11の機体12の動きにおける速度ベクトルVxyzの向きに応じて、ジンバル30(カメラ31)のピッチ角ψ2が変化される。これにより、機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を撮像することができるだけでなく、機体12の上昇動作及び下降動作が反映された空撮映像を撮像することができる。
 これについて、図13及び図14を参照して具体的に説明する。
 図13では、ドローン11は、左下に向けて飛行しており、速度ベクトルVxyzが左下の方向を向いている。速度ベクトルVxyzの水平方向成分Vxyと、ジンバル30のヨー角度θ2の間のヨー角度差は、0°である。
 また、図13では、ジンバル30のピッチ角度ψ2は、速度ベクトルxyzが水平面に対して傾く角度(絶対値)と同じ角度に設定され、かつ、ピッチ角度ψ2の正負は速度ベクトルVxyzのピッチ方向と同じ負である。これにより、カメラ31の正面の向きが速度ベクトルVxyzの向きと同じ向きとなる。従って、カメラは、速度ベクトルの向きと同じ向きである左下を撮像することになる。
 図14では、ドローン11は、右上に向けて飛行しており、速度ベクトルVxyzが右上の方向を向いている。速度ベクトルVxyzの水平方向成分Vxyと、ジンバル30のヨー角度θ2の間のヨー角度差は、180°である。
 また、図14では、ジンバル30のピッチ角度ψ2は、速度ベクトルxyzが水平面に対して傾く角度(絶対値)と同じ角度に設定され、かつ、ピッチ角度ψ2の正負は速度ベクトルVxyzのピッチ方向と逆の負である。これにより、カメラ31の正面の向きが速度ベクトルVxyzの向きと真逆の向きとなる。従って、カメラは、速度ベクトルの向きと真逆の向きである左下を撮像することになる。
 また、第3実施形態では、ドローン11が、垂直上昇した場合、真上(あるいは、逆に真下)を撮像するようなことも可能であり、ドローン11が、垂直下降した場合、真下(あるいは、逆に真上)を撮像するようなことも可能である。
 このように、第3実施形態では、機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を撮像することができるだけでなく、機体12の上昇動作及び下降動作が反映された空撮映像を撮像することができる。
 第3実施形態の説明では、ドローン11の速度ベクトルの向きに応じてジンバル30のピッチ角度ψ2を変化させる処理を、第1実施形態に適用した場合について説明したが、このような処理は、上述の第2実施形態に適用されてもよい。典型的には、第2実施形態での処理において(図11参照)、ステップ604と同様の処理が実行されればよい。
 第2実施形態では、ジンバル30のヨー角度θ2を、機体12のヨー角度θ1に一致させるような処理が実行されるので、ヨー方向において、カメラ30の正面は、基本的にドローン11の機首方向を向くことになる。
 この場合について、図13及び図14を参照して説明する。図13では、ドローン11は、機首方向の前方側において、左下に向けて飛行しており、速度ベクトルVxyzが左下の方向を向いている。この場合、カメラは、機首方向の前方側において、速度ベクトルの向きと同じ向きである左下を撮像することになる。
 図14では、ドローン11は、右上に向けてバック飛行しており、速度ベクトルVxyzが右上の方向を向いている。バック飛行は、機首方向を後ろ側として飛行する方式である。この場合、カメラ31は、機首方向の前方側において、速度ベクトルの向きと逆向きである左下を撮像することになる。
 つまり、この場合についても、上記と同様に、機体12のバンク(ロール方向の回転)が反映された空撮映像を撮像することができるだけでなく、機体12の上昇動作及び下降動作が反映された空撮映像を撮像することができる。
 ≪各種変形例≫
 本技術は以下の構成をとることもできる。
(1)飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
 前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する
 制御方法。
(2)上記(1)に記載の制御方法であって、
 前記ジンバルは、前記カメラをヨー方向に回転可能であり、
 前記制御方法は、さらに、ジンバルのヨー角度を、前記飛翔体のヨー角度とは独立して制御する
 制御方法。
(3) 上記(1)に記載の制御方法であって、
 前記ジンバルは、前記カメラをヨー方向に回転可能であり、
 前記制御方法は、さらに、ジンバルのヨー角度を、前記飛翔体のヨー角度と相関させて制御する
 制御方法。
(4) 上記(2)に記載の制御方法であって、
 前記飛翔体のロール角度に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(5) 上記(4)に記載の制御方法であって、
 前記飛翔体のヨー角度に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(6) 上記(5)に記載の制御方法であって、
 前記ジンバルのヨー角度に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(7) 上記(6)に記載の制御方法であって、
 前記飛翔体のヨー角度及び前記ジンバルのヨー角度の角度差に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(8) 上記(7)に記載の制御方法であって、
 前記ジンバルの前記ロール角度に前記飛翔体の前記ロール角度をどの程度反映するかの反映率に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(9) 上記(7)または(8)に記載の制御方法であって、
 前記角度差が0°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度と同じ値となるようにジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(10) 上記(9)に記載の制御方法であって、
 前記角度差が180°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度と逆向きで同じ値となるようにジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(11)上記(10)に記載の制御方法であって、
 前記角度差が、90°及び-90°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度にかかわらず0°となるようにジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(12) 上記(11)に記載の制御方法であって、
 前記角度差Δが、0°<Δθ<90°のとき、前記角度差が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が徐々に小さくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(13) 上記(12)に記載の制御方法であって、
 前記角度差Δθが、90°<Δθ<180°のとき、前記角度差が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が、0°<Δθ<90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(14) 上記(11)~(13)のうちいずれか1つに記載の制御方法であって、
 前記角度差Δθが、0°>Δθ>-90°のとき、前記角度差の絶対値が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が徐々に小さくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(15) 上記(14)に記載の制御方法であって、
 前記角度差が、90°>Δθ>-180°のとき、前記角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が、0°>Δθ>-90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
 制御方法。
(16) 上記(8)~(15)のうちいずれか1つに記載の制御方法であって、
 下記の式により、前記ジンバルのロール角度を算出し、式中、φ1は、前記飛翔体のロール角度であり、Δθは、前記角度差であり、φ2は、前記ジンバルのロール角度であり、aは、前記反映率である
 roll_b=sinφ1
 roll_g=roll_b×cosΔθ
 φ2=a×atan(roll_g/(1-roll_g1/2
 制御方法。
(17) 上記(1)~(18)のうちいずれか1つに記載の制御方法であって、
 前記飛翔体の動きにおける速度ベクトルの向きに応じて、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
 制御方法。
(18) 上記(17)に記載の制御方法であって、
 前記速度ベクトルが水平方向に対して傾斜する角度に応じて、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
 制御方法。
(19) 上記(18)に記載の制御方法であって、
 前記速度ベクトルが水平方向に対して傾斜する角度に前記ジンバルのピッチ角度を一致させるように、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
 制御方法。
(20)上記(17)~(19)のうちいずれか1つに記載の制御方法であって、
 第1の条件下において、前記ジンバルのピッチ角度の変化による前記カメラの正面の向きが前記飛翔体の速度ベクトルと同じ側の向きとなるように、前記ジンバルのピッチ角を変化させる
 制御方法
(21) 上記(20)に記載の制御方法であって、
 前記第1の条件とは異なる第2の条件下において、前記ジンバルのピッチ角度の変化による前記カメラの正面の向きが前記飛翔体の速度ベクトルと逆側の向きとなるように、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
 制御方法。
(22) 上記(21)に記載の制御方法であって、
 前記第1の条件は、前記速度ベクトルの水平方向成分と、前記ジンバルのヨー角度との間のヨー角度差が±90度以下であることである
 制御方法。
(23) 上記(22)に記載の制御方法であって、
 前記第2の条件は、前記速度ベクトルの水平方向成分と、前記ジンバルのヨー角度との間のヨー角度差が±90度を超えることである
 制御方法。
(24) 飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体の動きにおける速度ベクトルの向きに応じて変化させる
 制御方法。
(25) 飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
 前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する制御部
 を具備するジンバル。
(26) 飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
 前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する制御部
 を具備する飛翔体。
(27) 飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
 前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する制御部
 を具備するジンバル付き飛翔体。
(28) 飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
 前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する
 処理をコンピュータに実行させるプログラム。
 10…ジンバル付きドローン
 11…ドローン
 12…機体
 30…ジンバル
 31…カメラ
 40…コントローラ
 100…制御システム

Claims (20)

  1.  飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向及びロール方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体のピッチ角度とは独立して制御し、
     前記ジンバルのロール角度を、前記飛翔体のロール角度と相関させて制御する
     制御方法。
  2.  請求項1に記載の制御方法であって、
     前記ジンバルは、前記カメラをヨー方向に回転可能であり、
     前記制御方法は、さらに、ジンバルのヨー角度を、前記飛翔体のヨー角度とは独立して制御し、又は、ジンバルのヨー角度を、前記飛翔体のヨー角度と相関させて制御する
     制御方法。
  3.  請求項1に記載の制御方法であって、
     前記ジンバルは、前記カメラをヨー方向に回転可能であり、
     前記制御方法は、さらに、ジンバルのヨー角度を、前記飛翔体のヨー角度とは独立して制御し、
     前記飛翔体のロール角度に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  4.  請求項3に記載の制御方法であって、
     前記飛翔体のヨー角度又は前記ジンバルのヨー角度に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  5.  請求項4に記載の制御方法であって、
     前記飛翔体のヨー角度及び前記ジンバルのヨー角度の角度差に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  6.  請求項5に記載の制御方法であって、
     前記ジンバルの前記ロール角度に前記飛翔体の前記ロール角度をどの程度反映するかの反映率に基づいて、前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  7.  請求項5に記載の制御方法であって、
     前記角度差が0°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度と同じ値となるようにジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  8.  請求項7に記載の制御方法であって、
     前記角度差が180°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度と逆向きで同じ値となるようにジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  9.  請求項8に記載の制御方法であって、
     前記角度差が、90°及び-90°のとき、前記ジンバルのロール角度が、前記飛翔体のロール角度にかかわらず0°となるようにジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  10.  請求項9に記載の制御方法であって、
     前記角度差Δが、0°<Δθ<90°のとき、前記角度差が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が徐々に小さくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  11.  請求項10に記載の制御方法であって、
     前記角度差Δθが、90°<Δθ<180°のとき、前記角度差が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が、0°<Δθ<90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  12.  請求項9に記載の制御方法であって、
     前記角度差Δθが、0°>Δθ>-90°のとき、前記角度差の絶対値が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が徐々に小さくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  13.  請求項12に記載の制御方法であって、
     前記角度差が、90°>Δθ>-180°のとき、前記角度差Δθの絶対値が大きくなるに従って、前記ジンバルのロール角度が、0°>Δθ>-90°の場合とは逆向きに徐々に大きくなるように前記ジンバルのロール角度を制御する
     制御方法。
  14.  請求項6に記載の制御方法であって、
     下記の式により、前記ジンバルのロール角度を算出し、式中、φ1は、前記飛翔体のロール角度であり、Δθは、前記角度差であり、φ2は、前記ジンバルのロール角度であり、aは、前記反映率である
     roll_b=sinφ1
     roll_g=roll_b×cosΔθ
     φ2=a×atan(roll_g/(1-roll_g1/2
     制御方法。
  15.  請求項1に記載の制御方法であって、
     前記飛翔体の動きにおける速度ベクトルの向きに応じて、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
     制御方法。
  16.  請求項15に記載の制御方法であって、
     前記速度ベクトルが水平方向に対して傾斜する角度に応じて、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
     制御方法。
  17.  請求項16に記載の制御方法であって、
     前記速度ベクトルが水平方向に対して傾斜する角度に前記ジンバルのピッチ角度を一致させるように、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
     制御方法。
  18.  請求項15に記載の制御方法であって、
     前記速度ベクトルの水平方向成分と、前記ジンバルのヨー角度との間のヨー角度差が±90度以下である場合、前記ジンバルのピッチ角度の変化による前記カメラの正面の向きが前記飛翔体の速度ベクトルと同じ側の向きとなるように、前記ジンバルのピッチ角を変化させる
     制御方法。
  19.  請求項18に記載の制御方法であって、
     前記速度ベクトルの水平方向成分と、前記ジンバルのヨー角度との間のヨー角度差が±90度を超える場合、前記ジンバルのピッチ角度の変化による前記カメラの正面の向きが前記飛翔体の速度ベクトルと逆側の向きとなるように、前記ジンバルのピッチ角度を変化させる
     制御方法。
  20.  飛翔体に設けられ、カメラをピッチ方向に回転可能なジンバルのピッチ角度を、前記飛翔体の動きにおける速度ベクトルの向きに応じて変化させる
     制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017524958A (ja) * 2015-07-10 2017-08-31 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd ジンバル及びジンバルシミュレーションシステム
JP2020020878A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd 移動体、合焦制御方法、プログラム、及び記録媒体

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