WO2023140132A1 - コネクタ - Google Patents

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WO2023140132A1
WO2023140132A1 PCT/JP2023/000239 JP2023000239W WO2023140132A1 WO 2023140132 A1 WO2023140132 A1 WO 2023140132A1 JP 2023000239 W JP2023000239 W JP 2023000239W WO 2023140132 A1 WO2023140132 A1 WO 2023140132A1
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晴貴 井上
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住友電装株式会社
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/514Bases; Cases composed as a modular blocks or assembly, i.e. composed of co-operating parts provided with contact members or holding contact members between them

Abstract

コネクタ(10)は、第1端子金具(80)と、第1端子金具(80)を収容する第1ハウジング(20)と、第1ハウジング(20)に連結される連結部材(例えば第2ハウジング(50))と、を備える。第1ハウジング(20)は、第1端子金具(80)を収容する第1キャビティ(30)と、第1キャビティ(30)内に突出する撓み変形可能な第1ランス(31)と、を有する。連結部材は、連結部材が第1ハウジング(20)に連結された連結状態において、第1キャビティ(30)内に突出し、第1ランス(31)の撓み方向と交差する幅方向に第1ランス(31)と並んで配置される第1並列ランス(66)を有する。第1ランス(31)及び第1並列ランス(66)は、連結状態において、第1キャビティ(30)内に収容された第1端子金具(80)を係止する。

Description

コネクタ
 本開示は、コネクタに関する。
 特許文献1には、ランスを備えるコネクタが開示されている。ランスは、キャビティ内に突出して配置され、撓み変形可能とされている。ランスは、キャビティ内に後方から端子金具が挿入されると、端子金具に押されて撓み変形し、端子金具が正規挿入位置に配置されて干渉しなくなると、元の形状に戻る。これにより、ランスは、端子金具の後方への抜けを防止する。なお、ランスを備えるコネクタは、特許文献2及び特許文献3にも開示されている。
特開2017-4736号公報 特開2019-153489号公報 特開2020-68098号公報
 この種のコネクタでは、ランスの幅を大きくすると端子金具を係止する係止力が高まるが、キャビティ内に挿入される端子金具がランスを撓ませるために必要な力も大きくなってしまう。
 そこで、本開示は、端子金具の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい技術を提供する。
 本開示のコネクタは、第1端子金具と、前記第1端子金具を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングに連結される連結部材と、を備え、前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を収容する第1キャビティと、前記第1キャビティ内に突出する撓み変形可能な第1ランスと、を有し、前記連結部材は、前記連結部材が前記第1ハウジングに連結された連結状態において、前記第1キャビティ内に突出し、前記第1ランスの撓み方向と交差する幅方向に前記第1ランスと並んで配置される第1並列ランスを有し、前記第1ランス及び前記第1並列ランスは、前記連結状態において、前記第1キャビティ内に収容された前記第1端子金具を係止する。
 本開示によれば、端子金具の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい。
図1は、実施形態1のコネクタの斜視図である。 図2は、第1ハウジングの斜視図である。 図3は、第1ハウジングを、第1ランスの手前で切断した正断面図である。 図4は、第2ハウジングの斜視図である。 図5は、第2ハウジングを、第2ランスの手前で切断した正断面図である。 図6は、第1端子金具を収容した第1ハウジングと、第2端子金具を収容した第2ハウジングとを上下に並べた状態を示す側断面図である。 図7は、第2ハウジングの軸部が第1ハウジングの軸受部に嵌まった状態における第1ハウジング及び第2ハウジングの側断面図である。 図8は、図7に示す状態から回動が進み、第1並列ランスが第1ランスと幅方向に並んだ状態における第1ハウジング及び第2ハウジングの側断面図である。 図9は、第1並列ランスを通る平面で切断したコネクタの側断面図である。 図10は、第2並列ランスを通る平面で切断したコネクタの側断面図である。 図11は、第1係止部及び第2係止部を通る平面で切断したコネクタの正断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
 最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
 本開示のコネクタは、
 (1)第1端子金具と、前記第1端子金具を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングに連結される連結部材と、を備え、前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を収容する第1キャビティと、前記第1キャビティ内に突出する撓み変形可能な第1ランスと、を有し、前記連結部材は、前記連結部材が前記第1ハウジングに連結された連結状態において、前記第1キャビティ内に突出し、前記第1ランスの撓み方向と交差する幅方向に前記第1ランスと並んで配置される第1並列ランスを有し、前記第1ランス及び前記第1並列ランスは、前記連結状態において、前記第1キャビティ内に収容された前記第1端子金具を係止する。
 この構成によれば、第1ハウジングに連結部材を連結させる前の段階で、第1キャビティ内に第1端子金具が挿入されることで、第1ランスのみを撓ませて第1端子金具を正規挿入位置に配置させることができる。その後、第1ハウジングに連結部材が連結されることで、第1並列ランスが第1ランスと幅方向に並んで配置され、第1端子金具が第1ランスと第1並列ランスの両方によって係止される。したがって、この構成によれば、第1端子金具の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい。
 (2)更に、前記コネクタは、第2端子金具を備え、前記連結部材は、前記第2端子金具を収容する第2ハウジングであり、前記第2ハウジングは、前記第2端子金具を収容する第2キャビティと、前記第2キャビティ内に突出する撓み変形可能な第2ランスと、を有し、前記第1ハウジングは、前記連結状態において、前記第2キャビティ内に突出し、前記第2ランスと前記幅方向に並んで配置される第2並列ランスを有し、前記第2ランス及び前記第2並列ランスは、前記連結状態において、前記第2キャビティ内に収容された前記第2端子金具を係止してもよい。
 この構成によれば、第1ハウジングに連結される第2ハウジングにおいても、第1ハウジングと同様に、第2端子金具の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい。
 (3)前記第1ハウジング及び前記連結部材は、前記幅方向に沿った回動軸を一端側に有し、前記回動軸を中心とする回動により連結され、前記第1ランス及び前記第1並列ランスは、前記一端側に設けられていてもよい。
 この構成によれば、第1並列ランスが第1ランスと幅方向に並んだ状態で連結部材を回動させることで、第1ハウジングに連結部材を連結させることができる。このため、第1ハウジングを連結部材に連結させる過程で第1ランスと第1並列ランスが互いに干渉するという事態を生じにくくすることができる。
 (4)前記第1ランスの幅寸法は、前記第1並列ランスの幅寸法よりも大きくてもよい。
 この構成によれば、第1ランスの幅寸法を第1並列ランスの幅寸法と同じにする構成と比較して、連結状態となる前段階で第1ランスが第1端子金具を係止する状態をより安定させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
 本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
 図1には、実施形態1のコネクタ10が開示されている。互いに連結される第1ハウジング20及び第2ハウジング50を備えている。コネクタ10は、図9に示すように、第1端子金具80と、第2端子金具90と、を備えている。第1ハウジング20は、第1端子金具80を収容する。第2ハウジング50は、第2端子金具90を収容する。
 以下の説明では、互いに連結される第1ハウジング20及び第2ハウジング50のうち、第1ハウジング20側を下側とし、第2ハウジング50側を上側とする。また、第1ハウジング20に対して第1端子金具80が挿入される方向を前方とし、離脱する方向を後方とする。また、コネクタ10を前方から見た場合の左右方向を、コネクタ10の幅方向とする。
<第1端子金具>
 第1端子金具80は、導電性を有し、金属製である。第1端子金具80は、図9に示すように、雌型である。第1端子金具80は、図示しない第1相手側端子金具に電気的に接続される。第1相手側端子金具は、雄型である。第1端子金具80は、第1本体部81と、第1弾性接触部82と、第1係止部83と、第1スタビライザ84と、第1電線接続部85と、を有している。
 第1本体部81は、前後方向に延びる筒状(具体的には角筒状)をなしている。第1本体部81は、前後に開口している。
 第1弾性接触部82は、第1本体部81内に配置されている。第1弾性接触部82は、第1本体部81の底板の前端から上側に折り返し、後方に向けて片持ち状に延びる形態をなしている。図示しない第1相手側端子金具は、第1本体部81の上板と、第1弾性接触部82とに挟まれて配置される。
 第1係止部83は、第1本体部81の外周面(具体的には上面)に設けられている。第1係止部83は、上方に突出した形態をなしている。
 第1スタビライザ84は、第1係止部83よりも後方の位置に配置されている。第1スタビライザ84は、第1本体部81の外周面(具体的には上面)に設けられている。第1スタビライザ84は、上方に突出した形態をなしている。
 第1電線接続部85は、第1本体部81よりも後方の位置に配置されている。第1電線接続部85は、第1電線87に電気的に接続される。第1電線接続部85は、ワイヤバレルであり、第1電線87の第1芯線88に圧着されている。第1芯線88は、導電性を有する。
<第1ハウジング>
 第1ハウジング20は、絶縁性を有する。第1ハウジング20は、合成樹脂製である。第1ハウジング20は、図2に示すように、第1ハウジング本体21と、支持壁22と、軸受部23と、係止受部24と、を有している。
 第1ハウジング本体21は、正面視において幅方向に長い形状をなしている。第1ハウジング本体21は、図10に示すように、第1キャビティ30と、第1ランス31と、を有している。
 第1キャビティ30内には、第1端子金具80が収容される。第1キャビティ30は、第1ハウジング本体21の後面に開口している。第1端子金具80は、第1キャビティ30内に、後方から挿入される。第1端子金具80は、第1ハウジング本体21の前壁21Aに突き当たると、前方への移動が規制される。これにより、第1端子金具80は、正規挿入位置に配置される。前壁21Aには、前壁21Aを前後方向に貫通する貫通孔21Bが形成されている。貫通孔21Bは、第1キャビティ30に連通している。第1キャビティ30内に配置された第1端子金具80は、貫通孔21Bを通じて挿入される図示しない第1相手側端子金具に電気的に接続される。
 第1ランス31は、第1キャビティ30内に突出して配置されている。第1ランス31は、前方に向けて斜め下方に突出しており、前端側が上下方向に撓み変形する。第1ランス31は、正規挿入位置に配置された第1端子金具80を後方から係止する。第1ランス31は、第1端子金具80の第1係止部83を係止する。
 第1ハウジング本体21は、図3に示すように、第1壁部32と、第1対向壁部33と、第1側壁部34と、を有している。第1壁部32は、第1キャビティ30の底面を構成している。第1対向壁部33は、第1キャビティ30の天面を構成している。すなわち、第1対向壁部33は、第1壁部32に対し第2ハウジング50側(具体的には、上方)から対向して配置されている。第1対向壁部33は、図6に示すように、第1ハウジング本体21の前壁21Aよりも後方の位置において、前壁21Aと間隔をあけて配置されている。上述した第1ランス31は、第1対向壁部33の前端から前方に突出している。第1側壁部34は、図3に示すように、第1キャビティ30の幅方向両側の壁面を構成している。第1対向壁部33は、第1側壁部34を介して、第1壁部32に連なっている。
 第1ハウジング本体21は、図6に示すように、第1抜止部35を有している。第1抜止部35は、第1ランス31よりも後方の位置に配置されている。第1抜止部35は、第1対向壁部33から上方に突出している。第1抜止部35は、図9に示すように、第1ハウジング20に第2ハウジング50が連結された状態において、第2ハウジング50に収容された第2端子金具90を後方から係止する。
 第1ハウジング本体21は、図6に示すように、第2並列ランス36を有している。第2並列ランス36は、第1ランス31の根元部分から前方に向けて斜め上方に突出している。第2並列ランス36は、片持ち状をなしており、前端側が上下方向に撓み変形可能である。図3に示すように、第2並列ランス36の幅寸法は、第1ランス31の幅寸法と同じである。第2並列ランス36の幅方向の一端は、第1ランス31の幅方向の一端と幅方向の位置が揃っており、第2並列ランス36の幅方向の他端は、第1ランス31の幅方向の他端と幅方向の位置が揃っている。第2並列ランス36は、図10及び図11に示すように、第1ハウジング20に第2ハウジング50が連結された状態において、第2ハウジング50の後述する第2キャビティ60内に突出して配置される。第2並列ランス36は、後述する第2ランス61と幅方向に並んで配置され、第2端子金具90を後方から係止する。
 支持壁22は、図2に示すように、第1ハウジング本体21の幅方向両側から立ち上がっている。支持壁22の前端は、第1ハウジング本体21の前端側に配置され、支持壁22の後端は、第1ハウジング20の後端側に配置されている。
 軸受部23は、図2に示すように、一対の支持壁22のそれぞれの内側面に設けられている。軸受部23は、第1ハウジング20の前端側に配置されている。軸受部23は、支持壁22の内側面を凹ませた形状をなしており、支持壁22の前面に開口している。
 係止受部24は、図2に示すように、一対の支持壁22のそれぞれの内側面に設けられている。係止受部24は、第1ハウジング20の後端側に配置されている。係止受部24は、一対の支持壁22の上端部から内側に突出した形態をなしている。
<第2端子金具>
 第2端子金具90は、導電性を有し、金属製である。第2端子金具90は、図9に示すように、雌型である。第2端子金具90は、図示しない第2相手側端子金具に電気的に接続される。第2相手側端子金具は、雄型である。第2端子金具90は、第2本体部91と、第2弾性接触部92と、第2係止部93と、第2スタビライザ94と、第2電線接続部95と、を有している。
 第2本体部91は、前後方向に延びる筒状(具体的には角筒状)をなしている。第2本体部91は、前後に開口している。
 第2弾性接触部92は、第2本体部91内に配置されている。第2弾性接触部92は、第2本体部91の上板の前端から下側に折り返し、後方に向けて片持ち状に延びる形態をなしている。図示しない第2相手側端子金具は、第2本体部91の下板と、第2弾性接触部92とに挟まれて配置される。
 第2係止部93は、第2本体部91の外周面(具体的には下面)に設けられている。第2係止部93は、下方に突出した形態をなしている。
 第2スタビライザ94は、第2係止部93よりも後方の位置に配置されている。第2スタビライザ94は、第2本体部91の外周面(具体的には下面)に設けられている。第2スタビライザ94は、下方に突出した形態をなしている。
 第2電線接続部95は、第2本体部91よりも後方の位置に配置されている。第2電線接続部95は、第2電線97に電気的に接続される。第2電線接続部95は、ワイヤバレルであり、第2電線97の第2芯線98に圧着されている。第2芯線98は、導電性を有する。
 第2端子金具90は、第1端子金具80と同じ部品であり、第1端子金具80の状態から周方向に180度回転させて配置されている。第2電線97は、第1電線87と同じ部品である。
<第2ハウジング>
 第2ハウジング50は、絶縁性を有する。第2ハウジング50は、合成樹脂製である。第2ハウジング50は、図4に示すように、第2ハウジング本体51と、軸部53と、係止凸部54と、を有している。
 第2ハウジング本体51は、正面視において幅方向に長い形状をなしている。第2ハウジング本体51は、図9に示すように、第2キャビティ60と、第2ランス61と、を有している。
 第2キャビティ60内には、第2端子金具90が収容される。第2キャビティ60は、第2ハウジング本体51の後面に開口している。第2端子金具90は、第2キャビティ60内に、後方から挿入される。第2端子金具90は、第2ハウジング本体51の前壁51Aに突き当たると、前方への移動が規制される。これにより、第2端子金具90は、正規挿入位置に配置される。前壁51Aには、前壁51Aを前後方向に貫通する貫通孔51Bが形成されている。貫通孔51Bは、第2キャビティ60に連通している。第2キャビティ60内に配置された第2端子金具90は、貫通孔51Bを通じて挿入される図示しない第2相手側端子金具に電気的に接続される。
 第2ランス61は、第2キャビティ60内に突出して配置されている。第2ランス61は、前方に向けて斜め上方に突出しており、前端側が上下方向に撓み変形する。上述した第2並列ランス36の幅寸法は、図11に示すように、第2ランス61の幅寸法よりも大きい。第2ランス61は、正規挿入位置に配置された第2端子金具90を後方から係止する。第2ランス61は、第2端子金具90の第2係止部93を係止する。
 第2ハウジング本体51は、図5に示すように、第2壁部62と、第2対向壁部63と、第2側壁部64と、を有している。第2壁部62は、第2キャビティ60の天面を構成している。第2対向壁部63は、第2キャビティ60の底面を構成している。すなわち、第2対向壁部63は、第2壁部62に対し第1ハウジング20側(具体的には、下方)から対向して配置されている。第2対向壁部63は、図6に示すように、第2ハウジング本体51の前壁51Aよりも後方の位置において、前壁51Aと間隔をあけて配置されている。上述した第2ランス61は、第2対向壁部63の前端から前方に突出している。第2側壁部64は、図5に示すように、第2キャビティ60の幅方向両側の壁面を構成している。第2対向壁部63は、第2側壁部64を介して、第2壁部62に連なっている。
 第2ハウジング本体51は、図6に示すように、第2抜止部65を有している。第2抜止部65は、第2ランス61よりも後方の位置に配置されている。第2抜止部65は、第2対向壁部63から下方に突出している。第2抜止部65は、図10に示すように、第1ハウジング20に第2ハウジング50が連結された状態において、第1ハウジング20に収容された第1端子金具80を後方から係止する。
 第2ハウジング本体51は、図6に示すように、第1並列ランス66を有している。第1並列ランス66は、第2ランス61の根元部分から前方に向けて斜め下方に突出している。第1並列ランス66は、片持ち状をなしており、前端側が上下方向に撓み変形可能である。図5に示すように、第1並列ランス66の幅寸法は、第2ランス61の幅寸法と同じである。第1並列ランス66の幅方向の一端は、第2ランス61の幅方向の一端と幅方向の位置が揃っており、第1並列ランス66の幅方向の他端は、第2ランス61の幅方向の他端と幅方向の位置が揃っている。上述した第1ランス31の幅寸法は、図11に示すように、第1並列ランス66の幅寸法よりも大きい。第1並列ランス66は、図9及び図11に示すように、第1ハウジング20に第2ハウジング50が連結された状態において、第1ハウジング20の第1キャビティ30内に突出して配置される。第1並列ランス66は、第1ランス31と幅方向に並んで配置され、第1端子金具80を後方から係止する。
 軸部53は、図4に示すように、第2ハウジング本体51の幅方向両側(具体的には両側面)に設けられている。軸部53は、第2ハウジング50の前端側に配置されている。軸部53は、幅方向外側に突出している。軸部53が第1ハウジング20の軸受部23に嵌まることで、第2ハウジング50が第1ハウジング20に対して回動可能となる。つまり、第1ハウジング20及び第2ハウジング50は、幅方向に沿った回動軸RL(図1参照)を前端側に有している。
 係止凸部54は、第2ハウジング本体51の幅方向両側(具体的には両側面)に設けられている。係止凸部54は、図4に示すように、第2ハウジング50の後端側に配置されている。係止凸部54は、幅方向外側に突出している。係止凸部54は、第1ハウジング20の係止受部24に係止される。第1ハウジング20及び第2ハウジング50は、回動軸RL(図1参照)を中心とする回動により係止凸部54が係止受部24に係止されることで、互いに連結される。
<コネクタの作用>
 コネクタ10は、以下のように組み付けられる。第1ハウジング20及び第2ハウジング50が互いに連結される前の段階において、図6に示すように、第1ハウジング20内には第1端子金具80が収容され、第2ハウジング50内には第2端子金具90が収容される。具体的には、第1ハウジング20の第1キャビティ30内には、後方から第1端子金具80が挿入される。第1端子金具80は、第1ランス31を上方に撓ませながら第1キャビティ30内に進入し、前壁21Aに突き当たることで正規挿入位置に配置される。第1端子金具80が正規挿入位置に配置された状態では、第1ランス31が自身の弾性力によって元の形状に復帰し、第1端子金具80の第1係止部83を後方から係止する。第2ハウジング50の第2キャビティ60内には、後方から第2端子金具90が挿入される。第2端子金具90は、第2ランス61を下方に撓ませながら第2キャビティ60内に進入し、前壁51Aに突き当たることで正規挿入位置に配置される。第2端子金具90が正規挿入位置に配置された状態では、第2ランス61が自身の弾性力によって元の形状に復帰し、第2端子金具90の第2係止部93を後方から係止する。
 第1ハウジング20内に第1端子金具80が収容され、第2ハウジング50内に第2端子金具90が収容された後、第2ハウジング50の軸部53が第1ハウジング20の軸受部23に嵌め込まれる。これにより、第2ハウジング50が、軸部53を回動中心として、第1ハウジング20に対して回動可能となる。
 軸部53が軸受部23に嵌め込まれる過程で、又は軸部53が軸受部23に嵌め込まれた後に、第1並列ランス66が第2並列ランス36と幅方向に並んで配置された状態となる(図7参照)。この状態から、第2ハウジング50が第1ハウジング20に対して連結される方向に回動すると、図8に示すように、第1並列ランス66が第1ランス31と幅方向に並んで配置され、第2並列ランス36が第2ランス61と幅方向に並んで配置される。更に、第2ハウジング50が第1ハウジング20に対して連結される方向に回動すると、係止凸部54が係止受部24に係止され、第2ハウジング50が第1ハウジング20に連結される。
 第2ハウジング50が第1ハウジング20に連結された連結状態では、図9から図11に示すように、第1ランス31及び第1並列ランス66が第1キャビティ30内に突出し、第1端子金具80の第1係止部83を後方から係止する。また、第2抜止部65は、図10に示すように、第1端子金具80の第1スタビライザ84を後方から係止する。すなわち、第1端子金具80は、第1ランス31、第1並列ランス66及び第2抜止部65によって、第1端子金具80を後方から係止する。これにより、十分な係止力が確保される。
 第2ハウジング50側でも同様に、第2ランス61及び第2並列ランス36が第2キャビティ60内に突出し、第2端子金具90の第2係止部93を後方から係止する(図9~図11参照)。また、第1抜止部35は、図9に示すように、第2端子金具90の第2スタビライザ94を後方から係止する。すなわち、第2端子金具90は、第2ランス61、第2並列ランス36及び第1抜止部35によって、第2端子金具90を後方から係止する。これにより、十分な係止力が確保される。
 以上のように、このコネクタ10によれば、第1ハウジング20に第2ハウジング50を連結させる前の段階で、第1キャビティ30内に第1端子金具80が挿入されることで、第1ランス31のみを撓ませて第1端子金具80を正規挿入位置に配置させることができる。その後、第1ハウジング20に第2ハウジング50が連結されることで、第1並列ランス66が第1ランス31と幅方向に並んで配置され、第1端子金具80が第1ランス31と第1並列ランス66の両方によって係止される。したがって、この構成によれば、第1端子金具80の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい。
 更に、このコネクタ10によれば、第1ハウジング20に連結される第2ハウジング50においても、第1ハウジング20と同様に、第2端子金具90の挿入力の低減とランスによる係止力の向上とを両立しやすい。
 更に、第1ランス31及び第1並列ランス66は、第1ハウジング20及び第2ハウジング50の前端側に設けられている。そして、第1ハウジング20及び第2ハウジング50は、幅方向に沿った回動軸RLを前端側に有し、回動軸RLを中心とする回動により連結される。このため、第1並列ランス66が第1ランス31と幅方向に並んだ状態で第2ハウジング50を回動させることで、第1ハウジング20に第2ハウジング50を連結させることができる。したがって、この構成によれば、第1ハウジング20を第2ハウジング50に連結させる過程で第1ランス31と第1並列ランス66が互いに干渉するという事態を生じにくくすることができる。
 より具体的には、第1並列ランス66が第1ランス31と幅方向に並び、第2並列ランス36が第2ランス61と幅方向に並び、且つ軸受部23に軸部53が嵌め込まれた状態とした上で、第2ハウジング50を回動させることで係止凸部54が係止受部24に係止され、第1ハウジング20に第2ハウジング50を連結させることができる。このため、第1ハウジング20を第2ハウジング50に連結させる過程で第1ランス31と第1並列ランス66が互いに干渉すること、及び第2ランス61と第2並列ランス36が互いに干渉することを生じにくくすることができる。
 更に、第1ランス31の幅寸法は、第1並列ランス66の幅寸法よりも大きい。このため、第1ランス31の幅寸法を第1並列ランス66の幅寸法と同じにする構成と比較して、連結状態となる前段階で第1ランス31が第1端子金具80を係止する状態をより安定させることができる。また、第2ランス61の幅寸法は、第2並列ランス36の幅寸法よりも大きい。このため、第2ランス61の幅寸法を第2並列ランス36の幅寸法と同じにする構成と比較して、連結状態となる前段階で第2ランス61が第2端子金具90を係止する状態をより安定させることができる。
[本開示の他の実施形態]
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
(1)上記実施形態では、第2端子金具が第1端子金具と同じ部品であったが、異なる部品であってもよい。
(2)上記実施形態では、第2電線が第1電線と同じ部品であったが、異なる部品であってもよい。
(3)上記実施形態では、「連結部材」の一例として第2ハウジングを説明したが、別の部材であってもよい。例えば、「連結部材」は、第2端子金具を収容する機能を有さない部材であってもよく、リテーナであってもよい。
10…コネクタ
20…第1ハウジング
21…第1ハウジング本体
21A…前壁
21B…貫通孔
22…支持壁
23…軸受部
24…係止受部
30…第1キャビティ
31…第1ランス
32…第1壁部
33…第1対向壁部
34…第1側壁部
35…第1抜止部
36…第2並列ランス
50…第2ハウジング
51…第2ハウジング本体
51A…前壁
51B…貫通孔
53…軸部
54…係止凸部
60…第2キャビティ
61…第2ランス
62…第2壁部
63…第2対向壁部
64…第2側壁部
65…第2抜止部
66…第1並列ランス
80…第1端子金具
81…第1本体部
82…第1弾性接触部
83…第1係止部
84…第1スタビライザ
85…第1電線接続部
87…第1電線
88…第1芯線
90…第2端子金具
91…第2本体部
92…第2弾性接触部
93…第2係止部
94…第2スタビライザ
95…第2電線接続部
97…第2電線
98…第2芯線
RL…回動軸

Claims (4)

  1.  第1端子金具と、
     前記第1端子金具を収容する第1ハウジングと、
     前記第1ハウジングに連結される連結部材と、を備え、
     前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を収容する第1キャビティと、前記第1キャビティ内に突出する撓み変形可能な第1ランスと、を有し、
     前記連結部材は、前記連結部材が前記第1ハウジングに連結された連結状態において、前記第1キャビティ内に突出し、前記第1ランスの撓み方向と交差する幅方向に前記第1ランスと並んで配置される第1並列ランスを有し、
     前記第1ランス及び前記第1並列ランスは、前記連結状態において、前記第1キャビティ内に収容された前記第1端子金具を係止するコネクタ。
  2.  更に、第2端子金具を備え、
     前記連結部材は、前記第2端子金具を収容する第2ハウジングであり、
     前記第2ハウジングは、前記第2端子金具を収容する第2キャビティと、前記第2キャビティ内に突出する撓み変形可能な第2ランスと、を有し、
     前記第1ハウジングは、前記連結状態において、前記第2キャビティ内に突出し、前記第2ランスと前記幅方向に並んで配置される第2並列ランスを有し、
     前記第2ランス及び前記第2並列ランスは、前記連結状態において、前記第2キャビティ内に収容された前記第2端子金具を係止する請求項1に記載のコネクタ。
  3.  前記第1ハウジング及び前記連結部材は、前記幅方向に沿った回動軸を一端側に有し、前記回動軸を中心とする回動により連結され、
     前記第1ランス及び前記第1並列ランスは、前記一端側に設けられている請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4.  前記第1ランスの幅寸法は、前記第1並列ランスの幅寸法よりも大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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