WO2023131986A1 - 超音波トランスデューサの製造方法、超音波トランスデューサおよび測距装置 - Google Patents

超音波トランスデューサの製造方法、超音波トランスデューサおよび測距装置 Download PDF

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Abstract

超音波トランスデューサ(100)の製造方法は、次の工程を備えている。第1シリコン膜(111)と、第2シリコン膜(113)と、第1シリコン膜(111)と第2シリコン膜(113)とに挟まれた中間シリコン酸化膜(112)と含む第1SOI基板が準備される。第1SOI基板の第1シリコン膜(111)の上に圧電素子(107)が形成される。第2シリコン膜(113)にエッチング処理が施されることにより振動板(103)が形成される。第2シリコン膜(113)にシリコン基板が接続される。振動板(103)の振動音波を増幅させるように第1SOI基板およびシリコン基板を含む音響共振構造(100a)に開口(205)および空隙(101)が形成され、かつ振動板(103)と音響共振構造(100a)の共振周波数が合わせられる。

Description

超音波トランスデューサの製造方法、超音波トランスデューサおよび測距装置
 本開示は、超音波トランスデューサの製造方法、超音波トランスデューサおよび測距装置に関するものである。
 自動車および搬送車の周辺監視またはデバイスの非接触操作の用途のための距離センサとして、超音波トランスデューサが用いられている。一般に普及している超音波トランスデューサには、バルク状のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O)がアクチュエータとして用いられることが主流である。しかしながら、バルク状のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)がアクチュエータとして用いられた超音波トランスデューサでは、機械加工の加工精度により小型化に限界がある。このため、小型化が可能な超音波トランスデューサとしてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)超音波トランスデューサが開発されている。
 最も一般的なMEMS超音波トランスデューサの構造は、薄膜型の振動板(メンブレン)を用いた構造である。振動板を含むMEMS超音波トランスデューサの構造体の材料にはシリコンが用いられる。MEMS超音波トランスデューサは、深堀ドライエッチング(DRIE:Deep Reactive Etching)等の半導体技術により加工される。寸法精度の高い半導体技術を加工に適用することにより、機械加工で製造される従来品と比較し、振動板の小型化が可能である。
 超音波トランスデューサの音圧を向上させる方法として、音響共振構造の適用が知られている。例えば、特表2010-515335号公報(特許文献1)には、MEMSマイクロフォンと、MEMSマイクロフォンが内部に置かれた空洞と、マイクロフォンハウジングの表面の開口と、空洞から開口に延びている通路とを備えた音源追跡装置が記載されている。この音源追跡装置では、周波数の音響増幅器を形成するように通路および空洞の寸法が定められている。
特表2010-515335号公報
 上記公報に記載された音源追跡装置では、空洞、開口および通路が設けられたマイクロフォンハウジングが音響共振構造を形成する。上記公報に記載されたような音響共振構造を用いて超音波トランスデューサの音圧の大きな増幅効果を得るためには、振動板の共振周波数と音響共振構造の共振周波数を可能な限り近づける必要がある。したがって、振動板の小型化に伴い、音響共振構造にも高い寸法精度が求められる。特に小型化されたMEMS超音波トランスデューサでは、音響共振構造の寸法を数10um以内の高精度で製造する必要がある。そのため、MEMS超音波トランスデューサが音響共振構造に格納される場合、精密なアセンブリ工程が必要になる。
 本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い寸法精度で振動板および音響共振構造を製造でき、かつ振動板と音響共振構造との共振周波数を合わせることにより大きな増幅効果を得ることができる超音波トランスデューサの製造方法、超音波トランスデューサおよび測距装置を提供することである。
 本開示の超音波トランスデューサの製造方法は、次の工程を備えている。第1シリコン膜と、第2シリコン膜と、第1シリコン膜と第2シリコン膜とに挟まれた中間シリコン酸化膜と含む第1SOI基板が準備される。第1SOI基板の第1シリコン膜の上に圧電素子が形成される。第1SOI基板の第2シリコン膜および中間シリコン酸化膜にエッチング処理が施されることにより第1シリコン膜の振動板が形成される。第2シリコン膜にシリコン基板が接続される。振動板の振動音波を増幅させるように第1SOI基板およびシリコン基板を含む音響共振構造に開口および空隙が形成され、かつ振動板と音響共振構造の共振周波数が合わせられる。
 本開示の超音波トランスデューサの製造方法によれば、高い寸法精度で振動板および音響共振構造を製造することができ、かつ振動板と音響共振構造との共振周波数を合わせることにより大きな増幅効果を得ることができる。
実施の形態1に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す斜視図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 実施の形態1に係る超音波トランスデューサの製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る超音波トランスデューサの製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る超音波トランスデューサの製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る超音波トランスデューサの製造方法を示す概略断面図である。 実施の形態3に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態3に係る超音波トランスデューサの変形例の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態4に係る超音波トランスデューサの調整法を示す断面模式図である。 実施の形態4に係る超音波トランスデューサの変形例の調整法を示す断面模式図である。 実施の形態5に係る超音波トランスデューサの調整法を示す概略断面図である。 実施の形態5に係る超音波トランスデューサの変形例の調整法を示す概略断面図である。 実施の形態6に係る測距装置の構成を概略的に示す模式図である。
 以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
 実施の形態1.
 図1および図2を参照して、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の構造を説明する。図1は、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
 実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)超音波トランスデューサである。つまり、超音波トランスデューサ100は、MEMSにより一体的に構成されている。
 超音波トランスデューサ100は、第1支持体102と、振動板103と、下部電極104、圧電薄膜105および上部電極106を含む圧電素子107と、第2支持体203と、可動板204とを主に備えている。圧電素子107は、振動板103の上に配置されている。可動板204に開口205が設けられている。開口205は、平面視において可動板204の中心に配置されている。開口205は、空隙101まで貫通するように形成されている。開口205は円柱状に構成されている。開口205は、空隙101に連通している。空隙101は、第1支持体102、振動板103、第2支持体203および可動板204に囲まれている。空隙101は、略円柱状に構成されている。開口205および空隙101の容積がキャビティ容積である。
 第1支持体102、振動板103、第2支持体203および可動板204の構造体の材料には、半導体製造技術の適用が容易であり、かつ弾性材料として優れた機械特性を有するシリコン(Si)が望ましい。本実施の形態では、第1支持体102および振動板103はSOI(Silicon On Insulator)により構成されている。第2支持体203および可動板204はシリコン基板により構成されている。音響共振構造100aは、SOI基板により構成された第1支持体102および振動板103と、シリコン基板により構成された第2支持体203および可動板204とを含んでいる。圧電素子107は音響共振構造100aに取り付けられている。SOI基板により構成された振動板103は第1支持体102に接続されている。シリコン基板により構成された第2支持体203は第1支持体102に対して振動板103と反対側において第1支持体102に接続されている。シリコン基板により構成された可動板204は振動板103と向かい合うように第2支持体203に接続されている。圧電素子107は、音響共振構造100aの振動板103に接続されている。開口205および空隙101は、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせるように形成されている。下部電極104および上部電極106の材料には、圧電素子に一般的に使用されるチタン(Ti)膜と白金(Pt)膜との積層膜が望ましい。ただし、電極として十分な導電性を有し、下地等との良好な密着性を確保することができる膜であれば、他の積層膜が用いられてもよい。また、分極疲労を低減する効果があるとされる酸化ストロンチウム(SrO)膜等の酸化電極膜が、上部電極106と圧電薄膜105との間に介在されてもよい。圧電薄膜105には、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O)、窒化アルミニウム(AlN)、または、ニオブ酸ナトリウムカリウム(KNN:(K,Na)NbO)等の材料が用いられる。
 続いて、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の動作を説明する。
 下部電極104と上部電極106との間に電圧が印加されることで、圧電薄膜105が収縮する。圧電薄膜105の収縮により、振動板103が屈曲する。振動板103の共振周波数に近い周波数で電圧が印加されることにより、振動板103が共振する。これにより、超音波トランスデューサ100は、超音波を発生させることができる。
 また、超音波トランスデューサ100が超音波センサとして用いられる場合には、超音波によって振動した振動板103の振動が圧電素子107によって電圧信号として取得される。
 空隙101および開口205の寸法は、振動板103の共振周波数と音響共振構造100aの共振周波数とが近づくように設定される。
 音響共振構造100aの共振周波数fは、空隙101の直径D、開口205の直径d、開口205の長さl、空隙の長さl、開口補正a、音速c、開口205の面積S、空隙101の容積Vを用いて、次の式(1)で表される。なお、開口205の面積Sは、下記の式(2)で表される。空隙の容積Vは、下記の式(3)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 このように、空隙101と開口205の寸法が、振動板103の共振周波数と音響共振構造100aの共振周波数とが近づくように設定されることにより、振動板103の振動により発生する音の音圧を、音響共振により増幅することができる。
 また、超音波トランスデューサ100が超音波センサとして用いられる場合には、受信する超音波の音圧を、音響共振で増幅することにより、より大きく振動板103を振動させることができる。これにより、振動板103に配置された圧電素子107の歪みが大きくなるため、より大きい信号を取得することができる。
 ここで振動板103の共振周波数と音響共振構造の共振周波数を一致させるためには調整機構が必要である。実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100では、可動板204を移動させることで空隙の長さlを変化させることによって、音響共振周波数を調整することができる。振動板103を振動させることによって開口205から発生する超音波出力を測定しながら可動板204の位置が調整される。そして、超音波出力の最適値を発生する位置で接着剤207により可動板204を固定することで最大増幅構造を得ることができる。
 次に、図3~図5を参照して実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法を説明する。図3~図5は、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の各製造工程での図1のII-II線に沿う断面図である。超音波トランスデューサ100は、MEMS製造技術により一体成形で製造される。
 図3(a)~(c)は、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。図4(a)~(c)は、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。図5(a)~(b)は、実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
 図3(a)を参照して、第1SOI(Silicon On Insulator)基板200が準備される。図3(a)は、構造体加工前の第1SOI基板200の初期状態を示している。超音波トランスデューサ100は、第1SOI基板200が加工されることで製造される。第1SOI基板200は、表面シリコン酸化膜110、第1シリコン膜111、中間シリコン酸化膜112、第2シリコン膜113を含んでいる。第1シリコン膜111は、表面シリコン酸化膜110の上に配置されている。中間シリコン酸化膜112は、第1シリコン膜111の上に配置されている。第2シリコン膜113は、中間シリコン酸化膜112の上に配置されている。中間シリコン酸化膜112は、第1シリコン膜111と第2シリコン膜113とに挟まれている。第1シリコン膜111の厚さは、たとえば、1μm以上100μm以下である。第2シリコン膜113の厚さは、たとえば、100μm以上600μm以下である。表面シリコン酸化膜110の形成方法は各種あるが、面粗さを極めて小さくできる熱酸化法が好適である。
 図3(b)を参照して、第1SOI基板200の第1シリコン膜111の上に圧電素子107が形成される。本実施の形態では、表面シリコン酸化膜110を介して、第1シリコン膜111の上に、下部電極104、圧電薄膜105および上部電極106の順に積層された圧電素子107が形成される。下部電極104、圧電薄膜105および上部電極106の各々は互いに積層された積層膜である。これら積層膜は、スパッタ法などにより成膜される。下部電極104および上部電極106の厚みは、たとえば0.1umであり、圧電薄膜105の厚みは、たとえば数umである。
 図3(c)を参照して、第1SOI基板200の第2シリコン膜113および中間シリコン酸化膜112にエッチング処理が施される。エッチング処理は、深堀ドライエッチング(DRIE:Deep Reactive Ion Etching)が望ましい。エッチング処理は、少なくとも中間シリコン酸化膜112が露出するまで行われる。中間シリコン酸化膜112は、エッチングストップ層となる。中間シリコン酸化膜112は、ドライエッチングなどのエッチング処理が施されることにより除去される。これにより、第1シリコン膜111の振動板103が形成される。第1シリコン膜111のダイヤフラムが振動板103を構成する。振動板103を形成する工程は、第2シリコン膜113に第1支持体102を形成する工程を含んでいる。
 図4(a)を参照して、シリコン基板210は表面にシリコン酸化膜202を有する。シリコン酸化膜202の第2シリコン膜113との接合部に接着層201が形成される。接着層201は、ポリイミドなどの有機系接着剤、シリコンと共晶層を形成するアルミニウムまたは金などの金属などである。基板接合に表面活性化接合など基板同士の直接接合が用いられる場合、接着層201は不要である。
 図4(b)を参照して、第2シリコン膜113にシリコン基板210が接続される。本実施の形態では、第2シリコン膜113に接着層201を介してシリコン基板210のシリコン酸化膜202が接合される。
 図4(c)~図5(b)を参照して、振動板103の振動音波を増幅させるように第1SOI基板200およびシリコン基板210を含む音響共振構造100aに開口205および空隙101が形成され、かつ振動板103と音響共振構造100aの共振周波数が合わされる。共振周波数を合わせる工程は、シリコン基板210に溝206を形成して可動板204および第1支持体102に接続された第2支持体203を形成し、かつ可動板204を第2支持体203に対して可動させて空隙101の容積を変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。共振周波数を合わせる工程は、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせた状態で可動板204を第2支持体203に固定する工程を含んでいる。
 図4(c)を参照して、シリコン基板210に深掘ドライエッチング(DRIE)で貫通エッチングが施される。これにより、可動板204、開口205、溝206が形成される。シリコン酸化膜202は、エッチングストップ層となる。深掘ドライエッチング(DRIE)の後、貫通部のシリコン酸化膜202がドライエッチングなどにより除去される。
 図5(a)を参照して、接着剤207が溝206を埋めるように塗布される。接着剤207は、熱硬化性樹脂またはUV(Ultraviolet)硬化性樹脂などの位置調整後に固定可能な接着剤が用いられる。溝206への接着剤207の形成法には、スクリーン印刷、ディスペンサー描画などの高アスペクトの溝上にパターンを形成できる手法が用いられる。
 図5(b)を参照して、圧電素子107に電圧を印加して開口205から出力される音圧を観測しながら、または外部より音波を開口205に入力して圧電素子107の振動を観測しながら、可動板204の位置が調整される。これにより、最適な空隙101の容積が決められる。加熱またはUV照射などで接着剤207が固定される。なお、この調整は、ウエハ状態で実施されても構わないが、図5(a)に示されるように接着剤207が溝206を埋めるように塗布されてからチップが切り離されパッケージにアセンブリされた後に実施されてもよい。
 次に、実施の形態1の作用効果を説明する。
 実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、振動板103の振動音波を増幅させるように第1SOI基板200およびシリコン基板210を含む音響共振構造100aに開口205および空隙101が形成され、かつ振動板103と音響共振構造100aの共振周波数が合わされる。このため、寸法精度の高い半導体技術を用いて振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。これにより、高い寸法精度で振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。さらに、振動板103と音響共振構造100aとの共振周波数を合わせることにより大きな増幅効果を得ることができる。
 また、超音波トランスデューサ100はMEMS超音波トランスデューサである。このため、MEMSにより高い寸法精度で振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。例えば、1μm以上10μm以下の誤差範囲内の寸法精度で振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。
 また、超音波トランスデューサ100はMEMS超音波トランスデューサであるため、ウェハプロセスによる一括大量生産により、安価に製造することができる。
 実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、シリコン基板210に溝206を形成して可動板204および第1支持体102に接続された第2支持体203を形成し、かつ可動板204を第2支持体203に対して可動させて空隙101の容積を変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。このため、可動板204を第2支持体203に対して可動させて空隙101の容積を変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせることができる。したがって、音響共振構造100aの共振周波数を調整することができる。
 実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせた状態で可動板204を第2支持体203に固定する工程を含んでいる。このため、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせた状態で可動板204を第2支持体203に固定することができる。したがって、音響共振構造100aの調整された共振周波数を固定することができる。
 実施の形態1に係る超音波トランスデューサ100によれば、第音響共振構造100aは、SOI基板により構成された第1支持体102および振動板103と、シリコン基板により構成された第2支持体203および可動板204とを含んでいる。このため、寸法精度の高い半導体技術を用いて振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。これにより、高い寸法精度で振動板103および音響共振構造100aを製造することができる。さらに、開口205および空隙101は、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせるように形成されている。このため、振動板103と音響共振構造100aとの共振周波数を合わせることにより大きな増幅効果を得ることができる。
 実施の形態2.
 実施の形態2は、特に説明しない限り、実施の形態1と同一の構造、製造方法および作用効果を有している。
 図6を参照して、実施の形態2に係る超音波トランスデューサ100の構造および製造方法を説明する。
 図6(a)~(c)は、実施の形態2に係る超音波トランスデューサ100の製造方法を示す概略断面図である。また、図6(c)は、実施の形態2に係る超音波トランスデューサ100の構造を示す概略断面図である。
 図6(a)を参照して、実施の形態2では、実施の形態1のシリコン基板210(図4(a)参照)に代わり、第2SOI基板300が用いられる。つまり、実施の形態1のシリコン基板210(図4(a)参照)は、第2SOI基板300である。第2SOI基板300が第2シリコン膜113に接着層201を用いて貼り付けられる。第2SOI基板300は、SOI活性層301と、SOI支持層302と、SOI中間シリコン酸化膜303と、SOI表面酸化膜304とを含んでいる。SOI中間シリコン酸化膜303は、SOI活性層301とSOI支持層302とに挟まれている。SOI活性層301は、SOI表面酸化膜304の上に配置されている。
 共振周波数を合わせる工程は、SOI活性層301、SOI支持層302およびSOI中間シリコン酸化膜303にエッチング処理が施されることによりSOI活性層301の可動板204が形成される。第2SOI基板300の活性層301には、第2SOI基板300が第2シリコン膜113に貼り付けられる前に、開口205および溝206が深掘りドライエッチング(DRIE)で加工されている。SOI中間シリコン酸化膜303はエッチングストップ層となる。
 図6(b)を参照して、SOI支持層302に深掘りドライエッチング(DRIE)によりエッチング処理が施される。SOI中間シリコン酸化膜303は、エッチングストップ層となる。深掘りドライエッチング(DRIE)の後、SOI中間シリコン酸化膜303は、ドライエッチングなどにより除去される。このようにして、可動板204が形成される。
 図6(c)を参照して、接着剤207が図6(b)に示される溝206を埋めるように塗布される。圧電素子107に電圧を印加して開口205から出力される音圧を観測しながら、または外部より音波を開口205に入力して圧電素子107の振動を観測しながら、可動板204の位置が調整される。これにより、最適な空隙101の容積が決められる。SOI支持層302は第2支持体203を構成している。
 次に、実施の形態2の作用効果を説明する。
 実施の形態2に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、SOI活性層301、SOI支持層302およびSOI中間シリコン酸化膜303にエッチング処理が施されることによりSOI活性層301の可動板204が形成される。このため、可動板204がSOI活性層301で形成されるため、可動板204の厚みがSOI活性層301の厚みで決められる。このため、可動板204の厚みの調整が容易となる。特に可動板204が薄い場合、効果が大きい。
 実施の形態3.
 実施の形態3は、特に説明しない限り、実施の形態1または2と同一の構造、製造方法および作用効果を有している。
 図7を参照して、実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の構造および製造方法を説明する。図7は、実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の斜視図である。
 共振周波数を合わせる工程は、シリコン基板210に可動板204と第2支持体203とを接続する梁401を形成する工程を含んでいる。開口205を有する可動板204と第2支持体203とが梁401により連結されている。梁401は弾性を有している。梁401は、開口205および可動板204と同時に深掘りドライエッチング(DRIE)で形成される。つまり、梁401の周囲にスリットが設けられる。
 図7に示される実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100では、実施の形態1に示される可動板204が4本の梁401で第2支持体203に支持されている。
 図8を参照して、実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の変形例の構造および製造方法を説明する。図8は、実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の変形例の斜視図である。
 図8に示される実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の変形例では、実施の形態2に示されるSOI基板300のSOI活性層301により形成された可動板204が梁401でSOI活性層301に支持されている。梁401もSOI活性層301で形成されている。
 次に、実施の形態3の作用効果を説明する。
 実施の形態3に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、シリコン基板210に可動板204と第2支持体203とを接続する梁401を形成する工程を含んでいる。このため、可動板204が梁401で支持されることで、製造中もしくは可動板204位置調整中に可動板204が分離しないため、製造を簡略化することができる。
 実施の形態4.
 実施の形態4は、特に説明しない限り、実施の形態1または2と同一の構造、製造方法および作用効果を有している。
 図9を参照して、実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の調整法を説明する。図9は、実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の調整法を示す断面模式図である。
 共振周波数を合わせる工程は、治具電極501の静電引力により可動板204を第2支持体203に対して可動させる工程を含んでいる。治具電極501が可動板204の上に設置される。治具電極501と可動板204間に図中白抜き矢印で示されるように静電引力がかけられる。これにより、可動板204が最適位置に調整される。
 図9に示される実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の調整法では、実施の形態1で示されたシリコン基板210が可動板204に適用されている。
 図10を参照して、実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法を説明する。図10は、実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法を示す断面模式図である。
 図10に示される実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法では、実施の形態2で示された第2SOI基板300が可動板204に適用されている。治具電極501は、SOI支持層302の上に設置される。
 次に、実施の形態4の作用効果を説明する。
 実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、治具電極501の静電引力により可動板204を第2支持体203に対して可動させる工程を含んでいる。このため、可動板204の位置調整を高精度化することができる。また、可動板204の位置調整を簡略化することもできる。
 実施の形態4に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、治具電極501は、SOI支持層302の上に設置される。実施の形態3に示した梁401で支持される可動板204に、実施の形態4の調整法が適用されると、静電引力と梁401のバネ力の釣り合いで可動板204の位置が調整されるため、より高精度な位置調整が可能となる。
 実施の形態5.
 実施の形態5は、特に説明しない限り、実施の形態1と同一の構造、製造方法および作用効果を有している。
 図11を参照して、実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の調整法を説明する。図11は、実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の調整法を示す断面図である。
 実施の形態1~4に示された超音波トランスデューサ100の音響共振構造100aの共振周波数の調整法では、可動板204の位置調整により音響共振構造100aの容積が調整される。本実施の形態では、実施の形態1~4とは異なる調整法が用いられる。
 図11に示される実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の調整法では、開口205の長さが調整されることにより共振周波数が合わされる。共振周波数を合わせる工程は、開口205の長さを変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。開口205の長さは、エッチングマスク601から露出した可動板204の厚さがドライエッチングなどで薄くされることにより調整される。
 図12を参照して、実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法を説明する。図12は、実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法を示す断面図である。
 図12に示される実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の変形例の調整法では、開口205の面積が調整されることにより共振周波数が合わされる。共振周波数を合わせる工程は、開口205の面積を変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。開口205の面積は、エッチングマスク601で開口205が覆われた状態で、二フッ化キセノン(XeF)などのシリコン等方性エッチング技術が用いられて、開口205の径が調整されることにより調整される。
 次に、実施の形態5の作用効果を説明する。
 実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、開口205の長さを変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。このため、開口205の長さを変化させることにより音響共振構造100aの共振周波数を調整することができる。これにより、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせることができる。
 また、実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、共振周波数を合わせる工程は、開口205の面積を変化させることにより振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせる工程を含んでいる。このため、開口205の面積を変化させることにより音響共振構造100aの共振周波数を調整することができる。これにより、振動板103と音響共振構造100aの共振周波数を合わせることができる。
 実施の形態5に係る超音波トランスデューサ100の製造方法では、音響共振構造100aの共振周波数の調整法は、ドライエッチング、薄膜形成などのプロセス装置が必要であるが、調整範囲が広い利点がある。そのため、実施の形態5に係る調整法と実施の形態1~4に示した可動板204の位置調整とを組み合わせることにより、調整範囲が広く、かつ高精度な共振周波数の調整が可能となる。
 実施の形態6.
 図13を参照して、実施の形態6に係る測距装置701の構成を説明する。実施の形態6に係る測距装置701は、実施の形態1~5のいずれかに係る超音波トランスデューサ100を含んでいる。
 測距装置701は、TOF(Time of Flight)方式を用いて測距装置701から対象物702までの距離を測定することが可能である。
 図13は、測距装置701を用いてTOF(Time of Flight)方式により対象物702までの距離の測定を模式的に示した模式図である。送信波703が実線で示されている。対象物702からの反射波704が破線で示されている。測距装置701は、振動板と、振動板上に配置された圧電素子と、音響共振構造とを構成として含んでいる。圧電素子に電気信号が入力され、振動板の共振周波数で振動板が振動することにより、その周波数の超音波が発生する。超音波は音響共振構造により増幅され、測距装置701から、送信波703として送信される。超音波は対象物702で反射し、反射波704として測距装置701に到達する。到達した超音波は、音響共振構造により増幅されて、振動板を共振させる。振動板の振動は、振動板上に配置された圧電素子により、電気信号として受信される。測距装置701から対象物702の間の距離L、音波の送信から受信までにかかった時間t、音速cを用いて、距離Lはc×t/2(L=c×t/2)により算出可能である。
 次に、実施の形態6に係る測距装置701の作用効果を説明する。
 実施の形態1~5のいずれかに記載の超音波トランスデューサ100を測距装置701に適用することで、発生音圧および感度を向上することができる。このため、測距装置701の検知距離を向上することができる。
 上記の各実施の形態を適宜組み合わせることが可能である。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 100 超音波トランスデューサ、100a 音響共振構造、101 空隙、102 第1支持体、103 振動板、104 下部電極、105 圧電薄膜、106 上部電極、107 圧電素子、110 表面シリコン酸化膜、111 第1シリコン膜、112 中間シリコン酸化膜、113 第2シリコン膜、200 第1SOI基板、201 接着層、202 シリコン酸化膜、203 第2支持体、204 可動板、205 開口、206 溝、207 接着剤、210 シリコン基板、300 第2SOI基板、301 活性層、302 支持層、303 SOI中間シリコン酸化膜、304 表面酸化膜、401 梁、501 治具電極、701 測距装置。

Claims (11)

  1.  第1シリコン膜と、第2シリコン膜と、前記第1シリコン膜と前記第2シリコン膜とに挟まれた中間シリコン酸化膜と含む第1SOI基板を準備する工程と、
     前記第1SOI基板の前記第1シリコン膜の上に圧電素子を形成する工程と、
     前記第1SOI基板の前記第2シリコン膜および前記中間シリコン酸化膜にエッチング処理が施されることにより前記第1シリコン膜の振動板を形成する工程と、
     前記第2シリコン膜にシリコン基板を接続する工程と、
     前記振動板の振動音波を増幅させるように前記第1SOI基板および前記シリコン基板を含む音響共振構造に開口および空隙を形成し、かつ前記振動板と前記音響共振構造の共振周波数を合わせる工程とを備えた超音波トランスデューサの製造方法。
  2.  前記振動板を形成する工程は、前記第2シリコン膜に第1支持体を形成する工程を含み、
     前記共振周波数を合わせる工程は、前記シリコン基板に溝を形成して可動板および前記第1支持体に接続された第2支持体を形成し、かつ前記可動板を前記第2支持体に対して可動させて前記空隙の容積を変化させることにより前記振動板と前記音響共振構造の共振周波数を合わせる工程を含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  3.  前記共振周波数を合わせる工程は、前記振動板と前記音響共振構造の前記共振周波数を合わせた状態で前記可動板を前記第2支持体に固定する工程を含む、請求項2に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  4.  前記シリコン基板は、第2SOI基板であり、
     前記第2SOI基板は、SOI活性層と、SOI支持層と、前記SOI活性層と前記SOI支持層とに挟まれたSOI中間シリコン酸化膜とを含み、
     前記共振周波数を合わせる工程は、前記SOI活性層、前記SOI支持層および前記SOI中間シリコン酸化膜にエッチング処理が施されることにより前記SOI活性層の前記可動板を形成する工程を含む、請求項2または3に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  5.  前記共振周波数を合わせる工程は、前記シリコン基板に前記可動板と前記第2支持体とを接続する梁を形成する工程を含む、請求項2に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  6.  前記共振周波数を合わせる工程は、治具電極の静電引力により前記可動板を前記第2支持体に対して可動させる工程を含む、請求項2に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  7.  前記シリコン基板は、第2SOI基板であり、
     前記第2SOI基板は、SOI支持層を含み、
     前記治具電極は、前記SOI支持層の上に設置される、請求項6に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  8.  前記共振周波数を合わせる工程は、前記開口の長さを変化させることにより前記振動板と前記音響共振構造の前記共振周波数を合わせる工程を含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  9.  前記共振周波数を合わせる工程は、前記開口の面積を変化させることにより前記振動板と前記音響共振構造の前記共振周波数を合わせる工程を含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサの製造方法。
  10.  SOI基板により構成された第1支持体および振動板と、シリコン基板により構成された第2支持体および可動板とを含む音響共振構造と、
     前記音響共振構造に取り付けられた圧電素子とを備え、
     前記SOI基板により構成された前記振動板は前記第1支持体に接続されており、
     前記シリコン基板により構成された前記第2支持体は前記第1支持体に対して前記振動板と反対側において前記第1支持体に接続されており、
     前記シリコン基板により構成された前記可動板は前記振動板と向かい合うように前記第2支持体に接続されており、
     前記圧電素子は、前記音響共振構造の前記振動板に接続されており、
     前記可動板に開口が設けられており、
     前記開口は、前記第1支持体、前記振動板、前記第2支持体および前記可動板に囲まれた空隙に連通しており、
     前記開口および前記空隙は、前記振動板と前記音響共振構造の共振周波数を合わせるように形成されている、超音波トランスデューサ。
  11.  請求項10に記載の超音波トランスデューサを備えた、測距装置。
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