WO2023112185A1

WO2023112185A1 - 香味吸引器及び喫煙システム

Info

Publication number: WO2023112185A1
Application number: PCT/JP2021/046190
Authority: WO
Inventors: 干城隅井; 遼田村; 学山田
Original assignee: 日本たばこ産業株式会社
Priority date: 2021-12-15
Filing date: 2021-12-15
Publication date: 2023-06-22

Abstract

喫煙可能物を含む消費材を収容可能に構成された収容部を備え、前記収容部は、前記消費材を挿入可能に構成された開口と、前記開口に接続し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第１間隙形成部と、前記第１間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第２間隙形成部と、前記収容部の長手方向に沿って前記第１間隙形成部と前記第２間隙形成部との間に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第１支持部と、前記収容部の前記長手方向に沿って前記第２間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第２支持部と、を含む、香味吸引器、が提供される。

Description

香味吸引器及び喫煙システム

　本開示は、香味吸引器及び喫煙システムに関する。

　従来、香味吸引器の分野において、喫煙可能物を含む消費材が収容部に適切に収容されるように、香味吸引器の収容部にガイドを設けることが行われている。例えば、特許文献１は、消費材が挿入される開口部を有し、香味吸引器のハウジング内部に設置されるカラーに複数の隆起部を設けて、ハウジング内に収容された消費材を保持することを開示している。

　香味吸引器において、消費材を収容部に差し込むときは抵抗感が低く、スムーズに挿入できることが望ましい。一方で、喫煙を開始した後は、喫煙中に消費材が香味吸引器から脱落しないよう、収容部内で消費材が十分に支持されることが望ましい。これらのニーズは互いにトレードオフの関係にあるが、両立されていることが望ましい。

国際公開ＷＯ２０１７／１９４７６３号

　本開示は、消費材を収容部に差し込み易いとともに収容部内で消費材を適切に保持し得る、香味吸引器および喫煙システムを提供する。

　本開示の第１の態様は、喫煙可能物を含む消費材を収容可能に構成された収容部を備え、前記収容部は、前記消費材を挿入可能に構成された開口と、前記開口に接続し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第１間隙形成部と、前記第１間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第２間隙形成部と、前記収容部の長手方向に沿って前記第１間隙形成部と前記第２間隙形成部との間に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第１支持部と、前記収容部の前記長手方向に沿って前記第２間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第２支持部と、を含む、香味吸引器である。

　上記第１の態様では、消費材を収容する収容部において、消費材が挿入される開口から、開口に接続する第１間隙形成部と、第１支持部と、第２間隙形成部と、第２支持部とが、この順序で配置されている。よって第１の態様によれば、第１間隙形成部により開口を通過した消費材の挿入が容易である一方、第１支持部と第２支持部とにより消費材を適切に支持することができる。さらに第１の態様によれば、第１支持部と第２支持部とによって押圧された消費材が、第１支持部と第２支持部との間に位置する第２間隙形成部に対応する箇所で膨らみ、第２間隙形成部に係合することで、消費材の脱落を抑制することができる。

　本開示の第２の態様は、上記第１の態様において、前記収容部は、前記消費材を加熱する加熱領域を有するチャンバと、前記開口から挿入された前記消費材を前記チャンバへ導くガイド部と、を有し、前記第２間隙形成部と、前記第２支持部とは、前記チャンバに設けられ、前記第１間隙形成部と、前記第１支持部とは、前記ガイド部に設けられる、香味吸引器である。

　上記第２の態様では、消費材を加熱するチャンバに第２間隙形成部と第２支持部とが設けられ、開口から挿入された消費材をチャンバへ導くガイド部に第１間隙形成部と第１支持部とが設けられる。よって第２の態様によれば、非加熱領域に配置された第１支持部と、加熱領域に配置された第２支持部と、により、加熱領域の境界をまたいで消費材を適切に支持できる。

　本開示の第３の態様は、上記第１及び第２の態様において、前記第２支持部は、収容された前記消費材の外周面と接触する、前記収容部の周方向において略等間隔で配置された一組の接触部と、前記一組の接触部を互いに接続する一組の接続部と、を有する、香味吸引器である。

　上記第３の態様では、収容部の第２支持部において、収容された消費材の外周面と接触する接触部と、消費材の外周面と接触しない接続部と、が設けられる。よって上記第３の態様によれば、消費材と接続部との間に空隙が形成され、開口から流入した空気はこの空隙を通過して香味吸引器の内部に流入し、喫煙に適した空気流路を形成することができる。

　本開示の第４の態様は、上記第３の態様において、前記第１支持部は、前記第１支持部の内壁面から突出し、前記収容部の周方向において略等間隔で配置された一組の第１突起部を有し、前記一組の第１突起部の各々は、前記収容部の長手方向から見て前記一組の接触部の１つと互いに重なる位置に設けられている、香味吸引器である。

　上記第４の態様では、収容部の長手方向から見て消費材の外周面と接触する接触部と重なる位置に、第１支持部の内壁面から、第１突起部が突出している。よって第４の態様によれば、収容部の周方向の同一の位置において、収容部の長手方向に沿って２つの箇所で消費材を支持することができる。また第４の態様によれば、第１突起部によって変形した消費材が収容部の内部で係止され、消費材の脱落が抑制される。

　本開示の第５の態様は、上記第４の態様において、前記消費材が前記収容部の前記長手方向と略平行な方向に前記開口へ挿入されて前記収容部に収容された場合には、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面において、前記一組の第１突起部の各々は、変形されていない前記消費材の外周面を示す仮想外形の内側に突出する、香味吸引器である。

　上記第５の態様では、消費材が適切な角度で開口に挿入されて収容部に収容された際に、一組の第１突起部の各々は、変形されていない消費材の外周面を示す仮想外形の内側に突出する。よって第５の態様によれば、消費材が適切に収容された場合、一組の第１突起部によって消費材を把持することができる。

　本開示の第６の態様は、上記第４及び第５の態様において、前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に沿って延在しており、前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に沿った断面を視た場合に前記開口から離れるに従い前記収容部の半径方向の中心に接近する、傾斜部を有する、香味吸引器である。

　上記第６の態様では、開口を介して挿入された消費材を最初に支持する第１支持部の第１突起部は、収容部の長手方向に沿った断面を視た場合に開口から離れるに従い収容部の半径方向の中心に接近する傾斜部を有している。よって第６の態様によれば、香味吸引器への消費材の挿入時の抵抗が小さく、ユーザに対して挿入時に不快感を生じさせることを抑制できる。

　本開示の第７の態様は、上記第４～第６の態様において、前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面を見た場合に、第１辺と、第２辺と、前記第１辺と前記第２辺とを接続する頂点と、を有し、前記第１辺と前記第２辺とが成す角は鈍角である、香味吸引器である。

　上記第７の態様では、収容部の長手方向に垂直な断面を見た場合に、第１支持部の第１突起部は、鈍角を有する三角形状に第１支持部の内壁面から突出している。よって第７の態様によれば、第１突起部は鋭利な頂点を備えていないので、消費材を傷つけることを抑制できる。また第７の態様によれば、第１突起部と消費材との接触面を大きくできるため、消費材の脱落をより効果的に抑制できる。

　本開示の第８の態様は、上記第７の態様において、前記一組の第１突起部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の第１突起部を含み、前記対向する一対の第１突起部の各々は、前記第１辺を含み前記収容部の前記長手方向に沿って延在する第１面と、前記第２辺を含み前記長手方向に沿って延在する第２面と、前記第１面と前記第２面とを接続し、前記頂点を含み前記長手方向に沿って延在する稜線と、を有し、前記対向する一対の突起部の２つの稜線は、前記長手方向と平行ではなく、前記収容部を前記開口側から見た上面図において、前記２つの稜線は、前記２つの稜線の前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する端部を接続する直線、または、前記２つの稜線の前記長手方向に沿って前記開口側に位置する端部を接続する直線、を基準として、互いに反対方向に傾斜している、香味吸引器である。

　上記第８の態様では、一対の第１突起部の各々において第１面と第２面とを接続するとともに頂点を含み前記長手方向に沿って延在する２つの稜線が、収容部の長手方向に沿って開口と反対側に位置する端部を接続する直線、または、前記長手方向に沿って前記開口側に位置する端部を接続する直線、を基準として、互いに反対方向に傾斜している。よって第８の態様によれば、互いに対向するとともに反対方向に傾斜する稜線を備えた一対の第１突起部により、消費材の挿入方向を中心として時計回りまたは反時計回りのいずれかの一様なトルクが生じ、挿入時には消費材をスムーズに挿入し得るとともに、挿入後には消費材の脱落を確実に抑制できる。

　本開示の第９の態様は、上記第４～第８の態様において、前記第１支持部は、前記第１支持部の前記内壁面から突出し、前記収容部の前記周方向において略等間隔で設けられた一組の第２突起部を有し、前記一組の第２突起部は、前記収容部の前記長手方向から見て前記一組の接続部と互いに重なる位置に設けられている、香味吸引器である。

　本開示の第９の態様では、内壁面から突出する第１突起部が設けられた収容部の第１支持部において、収容部の長手方向から見て消費材に接触しない接続部と互いに重なる位置に、さらなる一組の第２突起部が設けられている。よって第９の態様によれば、第１支持部及び第２支持部において消費材を確実に支持できる。具体的には、第２支持部において接触部により押圧された消費材は、接続部に向かって膨らみ、この膨らんだ箇所が第２突起部に係止し、消費材の脱落を抑制できる。また、第１支持部において、第１突起部により押圧されて変形した消費材が第２突起部と係止して、消費財の脱落を抑制できる。

　本開示の第１０の態様は、上記第９の態様において、前記消費材が前記収容部の前記長手方向と略平行な方向に前記開口へ挿入されて前記収容部に収容された場合には、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面において、前記一組の第２突起部は、変形されていない前記消費材の外周面を示す仮想外形の外側に位置する、香味吸引器である。

　上記第１０の態様によれば、消費材が適切な角度で開口に挿入されて収容部に収容された際に、一組の第１突起部の各々は、変形されていない消費材の外周面を示す仮想外形の内側に突出するのに対し、一組の第２突起部の各々は、仮想外形の外側に位置する。よって第１０の態様によれば、消費材が適切に収容された場合、第１突起部によって消費材を把持する一方で、第２突起部は、消費材を強く把持しないが、消費材が揺れたときに支えることができる。

　本開示の第１１の態様は、上記第１０の態様において、前記一組の第２突起部は、前記仮想外形に沿って湾曲する湾曲部を有する、香味吸引器である。

　上記第１１の態様では、第１支持部に設けられた第２突起部は、収容された消費材の外周面を示す仮想外形に沿って湾曲する湾曲部を有している。よって第１１の態様によれば、消費材の外形に沿って湾曲する湾曲部により、消費材が揺れた際に、適切に消費材を支えることができる。

　本開示の第１２の態様は、上記第９～第１１の態様において、前記収容部の前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する、前記一組の第２突起部の第３端部は、前記第２間隙形成部に接続している、香味吸引器である。

　上記第１２の態様では、開口と反対側に位置する第２突起部の第３端部は、第１支持部と第２間隙形成部との境界に位置している。よって第１２の態様によれば、第２間隙形成部で膨らんだ消費材が、第２間隙形成部に面した第３端部を有する第２突起部に係止することにより、消費材の脱落がより抑制される。

　本開示の第１３の態様は、上記第９～第１２の態様において、前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、互いに異なる形状を備えている、香味吸引器である。

　上記第１３の態様では、第１支持部に設けられた第１突起部と第２突起部とは、互いに異なる形状を備えている、よって第１３の態様によれば、それぞれ異なる機能を奏する第１突起部と第２突起部とに、それぞれの機能に適した形状を与えることができる。

　本開示の第１４の態様は、上記第９～第１３の態様において、前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、前記収容部の前記長手方向において、少なくとも一部が互いに重なるように配置されている、香味吸引器である。

　上記第１４の態様では、第１支持部に設けられた第１突起部と第２突起部とは、収容部の長手方向において互いに重なるように配置されている。よって第１４の態様によれば、第１支持部の長手方向の長さを小さくし、香味吸引器の収容部の小型化に寄与し得る。

　本開示の第１５の態様は、上記第１３及び第１４の態様において、前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、前記収容部の前記長手方向に沿って延在しており、前記一組の第１突起部の各々は、前記長手方向に沿った断面を見た場合に、前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する第１突起部の第１端部から延在し、前記開口に近づくに従い前記収容部の半径方向の中心に接近するように傾斜する第１傾斜面を有し、前記一組の第２突起部の各々は、前記長手方向に沿った断面を見た場合に、前記長手方向に沿って前記開口側に位置する第２突起部の第２端部から延在し、前記開口から離れるに従い前記収容部の半径方向の中心に接近するように傾斜する第２傾斜面を有し、前記一組の第１突起部の各々の前記第１傾斜面と、前記一組の第２突起部の各々の前記第２傾斜面とは、前記収容部の前記長手方向において少なくとも一部が互いに重なるように配置されており、前記第１傾斜面の傾斜角度または曲率は、前記第２傾斜面の傾斜角度または曲率と実質的に同一である、香味吸引器である。

　上記第１５の態様では、第１突起部に開口と反対側の第１端部から延在する第１傾斜面が設けられており、第２突起部に開口側の第２端部から延在する第２傾斜面が設けられており、第１傾斜面と第２傾斜面とは、収容部の長手方向において互いに重なるように配置されており、実質的に同一の傾斜角度または曲率を備えている。よって第１５の態様によれば、消費材の挿入の容易化及び消費材の脱落の抑制をさらに効果的に実行できる。具体的には、消費材を開口から挿入すると、まず一組の第１突起部によって消費材が把持され、次いで、変形した消費材の一部が一対の第２突起部に係止する。このとき、第１突起部での把持の程度を弱める一方で、第２突起部での把持の程度を強めることで、段階的な把持が可能となり、消費材の挿入時の抵抗を低減するとともに、消費材の脱落を抑制できる。

　本開示の第１６の態様は、上記第３の態様において、前記一組の接触部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の接触部を含み、前記一組の接続部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の接続部を含み、前記第１支持部は、前記第１支持部の内壁面から突出する複数の第１突起部を有し、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面を見た場合であって、前記対向する一対の接触部の中心同士を接続する第１仮想線と、前記対向する一対の接続部の中心同士を接続する第２仮想線と、を引いた場合に、前記複数の第１突起部の全ては、前記第１仮想線及び前記第２仮想線と交わらないように配置されている、香味吸引器である。

　上記第１６の態様では、収容部の長手方向に垂直な断面において、第１支持部の内壁面から突出する複数の第１突起部の全てが、収容部の第２支持部に設けられた、収容された消費材の外周面と接触する一対の接触部の中心同士を接続する第１仮想線と、消費材の外周面と接触しない一対の接続部の中心同士を接続する第２仮想線と、のいずれにも交差しない。よって第１６の態様によれば、第１支持部において、収容部の周方向において接触部と重なる消費材の箇所を第１突起部によってさらに押圧することを抑制するとともに、消費材と接続部との間に形成された空気流路が第１突起部によって阻害されることが抑制される。

　本開示の第１７の態様は、上記第３～第１６の態様において、前記チャンバは、前記加熱領域に熱を供給する熱源を有し、前記熱源は、前記収容部の前記長手方向において前記第２支持部と互いに重なるように配置されている、香味吸引器である。

　上記第１７の態様によれば、チャンバの加熱領域に消費材を加熱するために熱を供給する熱源は、収容部の長手方向において、収容された消費材の外周面と接触する一組の接触部を有する第２支持部と互いに重なるように配置されている。よって第１７の態様によれば、消費材の外周面と接触する接触部の近傍に位置する熱源により、消費材を加熱することができる。

　本開示の第１８の態様は、上記第１７の態様において、前記熱源は、フィルム加熱器であり、前記フィルム加熱器は、前記チャンバの外周に巻きつけられている、香味吸引器である。

　上記第１８の態様では、チャンバの加熱領域に消費材を加熱するための熱を供給する熱源は、チャンバの外周に巻きつけられたフィルム加熱器である。よって第１８の態様によれば、簡易な構成で消費材を加熱することができる。

　本開示の第１９の態様は、上記第２～第１８の態様において、以下の第１式を満たし、
　　　Ｌ２≧Ｌ１／２　　（１）
　Ｌ１は、前記収容部の前記長手方向に沿った前記ガイド部の長さであり、Ｌ２は、前記長手方向に沿った前記第１間隙形成部の長さである、香味吸引器である。

　上記第１９の態様によれば、開口に接続する第１間隙形成部と、消費材を支持する第１支持部とが設けられるガイド部において、第１間隙形成部は、全体の１／２以上の長手方向の長さを有している。よって第１９の態様によれば、収容部の開口と接続する位置に十分な長さを有する第１間隙形成部が形成されているため、消費材をスムーズに挿入することができる。

　本開示の第２０の態様は、上記第１～第１９の態様の香味吸引器と、前記消費材と、を含む、喫煙システムである。

　本開示の第２０の態様によれば、消費材を香味吸引器の収容部に差し込み易いとともに収容部内で消費材を適切に保持し得る、喫煙システムを提供することができる。

本開示の第１実施形態に係る香味吸引器の概略正面図である。香味吸引器の概略上面図である。香味吸引器の概略底面図である。消費材の概略側断面図である。図１Ｂに示した矢視３－３における香味吸引器の断面図である。チャンバの斜視図である。図４Ａに示す矢視４Ｂ－４Ｂにおけるチャンバの断面図である。図４Ｂに示す矢視５Ａ－５Ａにおけるチャンバの断面図である。図４Ｂに示す矢視５Ｂ－５Ｂにおけるチャンバの断面図である。チャンバ及び加熱部の斜視図である。チャンバ内の所望の位置に消費材が配置された状態の図５Ｂに示す断面図である。挿入ガイド部材とチャンバとを含む収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。一対の第１突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイド部材をチャンバの軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。一対の第１突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。消費材が収容された挿入ガイド部材とチャンバとの要部を示す、軸方向に沿って切断した断面図である。第１実施形態の変形例に係る、第１突起部とチャンバとの相互配置を示す図である。第２実施形態に係る収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。第１突起部及び第２突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイドを軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部及び第２突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。第３実施形態に係る第１突起部及び第２突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部及び第２突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。第３実施形態の変形例に係る第１突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。第４実施形態に係る収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。第１突起部及び第２突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部及び第２突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。図２０の断面図において、第１突起部のみを上面図に置換した図である。第１突起部の拡大斜視図である。第１突起部の稜線の傾斜方向を示す、第１突起部の拡大上面図である。第５実施形態に係る収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。第１突起部及び第２突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイドを軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部及び第２突起部の長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。図２７に示す矢視２８－２８における断面図である。第６実施形態に係る収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。第１突起部の周方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。第１突起部の軸方向における配置を示す、挿入ガイド部材を軸方向に沿って切断した断面図である。

［第１実施形態］
　以下、本開示の第１実施形態について図１～１１を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　図１Ａは、本開示の第１実施形態に係る香味吸引器１００の概略正面図である。図１Ｂは、香味吸引器１００の概略上面図である。図１Ｃは、香味吸引器１００の概略底面図である。本明細書で説明する図面においては、説明の便宜のためにＸ－Ｙ－Ｚ直交座標系を付することがある。この座標系において、Ｚ軸は鉛直上方を向いており、Ｘ－Ｙ平面は香味吸引器１００を水平方向に切断するように配置されており、Ｙ軸は香味吸引器１００の正面から裏面へ延出するように配置されている。Ｚ軸は、後述する霧化部３０のチャンバ５０に収容される消費材の挿入方向、またはチャンバ５０の軸方向ということもできる。またＸ軸は、Ｙ軸およびＺ軸に直交する方向である。

　第１実施形態に係る香味吸引器１００は、例えば、エアロゾル源を含んだ香味源を有するスティック型の消費材を加熱することで、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。

　図１Ａから図１Ｃに示されるように、香味吸引器１００は、アウタハウジング１０１と、スライドカバー１０２と、スイッチ部１０３と、端子１０４と、を有する。アウタハウジング１０１は、香味吸引器１００の最外のハウジングを構成し、ユーザの手に収まるようなサイズを有する。ユーザが香味吸引器１００を使用する際は、香味吸引器１００を手で保持して、エアロゾルを吸引することができる。アウタハウジング１０１は、複数の部材を組み立てることによって構成されてもよい。アウタハウジング１０１は、例えばアルミニウム等の金属で形成され得る。なお、アウタハウジング１０１の材質は、樹脂製、例えばポリカーボネート（ＰＣ）、ＡＢＳ（Ａｃｒｙｌｏｎｉｔｒｉｌｅ－Ｂｕｔａｄｉｅｎｅ－Ｓｔｙｒｅｎｅ）樹脂、ＰＥＥＫ（ポリエーテルエーテルケトン）または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ等で形成された部材を有していてもよい。

　アウタハウジング１０１は、消費材を受け入れるための開口１０１ａを有し、スライドカバー１０２は、この開口１０１ａを閉じるようにアウタハウジング１０１にスライド可能に取り付けられる。具体的には、スライドカバー１０２は、アウタハウジングの開口１０１ａを閉鎖する閉位置（図１Ａ及び図１Ｂに示す位置）と、開口１０１ａを開放する開位置との間を、アウタハウジング１０１の外表面に沿って移動可能に構成される。例えば、ユーザがスライドカバー１０２を手動で操作することにより、スライドカバー１０２を閉位置と開位置とに移動させることができる。これにより、スライドカバー１０２、香味吸引器１００の内部への消費材のアクセスを許可または制限することができる。なお、アウタハウジング１０１の開口１０１ａは、後述する挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａと、チャンバ５０の第２開口５２とに対応して、外部に開口している。

　スイッチ部１０３は、香味吸引器１００の作動のオンとオフとを切り替えるために使用される。例えば、ユーザは、消費材を香味吸引器１００に挿入した状態でスイッチ部１０３を操作することで、後述する加熱部４０に電源２１から電力を供給し、消費材を燃焼させずに加熱することができる。なお、スイッチ部１０３は、アウタハウジング１０１の外部に設けられるスイッチであってもよいし、アウタハウジング１０１の内部に位置するスイッチであってもよい。スイッチがアウタハウジング１０１の内部に位置する場合、アウタハウジング１０１の表面のスイッチ部１０３を押下することで、間接的にスイッチが押下される。第１実施形態では、スイッチ部１０３のスイッチがアウタハウジング１０１の内部に位置する例を説明する。

　端子１０４は、香味吸引器１００を例えば外部電源と接続するＵＳＢ等のインターフェースである。香味吸引器１００が備える電源が充電式バッテリである場合は、端子１０４に外部電源を接続することで、外部電源が電源に電流を流し、電源を充電することができる。また、香味吸引器１００は、端子１０４にデータ送信ケーブルを接続することにより、香味吸引器１００の作動に関連するデータを外部装置に送信できるように構成され得る。

　次に、第１実施形態に係る香味吸引器１００で使用される消費材について説明する。図２は、消費材１１０の概略側断面図である。第１実施形態において、香味吸引器１００と消費材１１０とにより喫煙システムを構成し得る。図２に示す例においては、消費材１１０は、喫煙可能物１１１と、筒状部材１１４と、中空フィルタ部１１６と、フィルタ部１１５と、を有する。

　喫煙可能物１１１は、第１の巻紙１１２によって巻装される。筒状部材１１４、中空フィルタ部１１６、及びフィルタ部１１５は、第１の巻紙１１２とは異なる第２の巻紙１１３によって巻装される。第２の巻紙１１３は、喫煙可能物１１１を巻装する第１の巻紙１１２の一部も巻装する。これにより、筒状部材１１４、中空フィルタ部１１６、及びフィルタ部１１５と喫煙可能物１１１とが連結される。ただし、第２の巻紙１１３を省略し、第１の巻紙１１２を用いて筒状部材１１４、中空フィルタ部１１６、及びフィルタ部１１５と喫煙可能物１１１とを連結してもよい。第２の巻紙１１３のフィルタ部１１５側の端部近傍の外面には、ユーザの唇が第２の巻紙１１３から離しやすくするためのリップリリース剤１１７が塗布される。消費材１１０のリップリリース剤１１７が塗布される部分は、消費材１１０の吸口として機能する。なお、中空フィルタ部１１６には、中空フィルタ部１１６の周方向に同心状に開孔が設けられてもよい。この開孔は、ユーザの吸引による外部からの空気の流入を促進させるためのものであり、開孔から流入する空気により、消費材１１０から流入する成分や空気の温度を下げることができる。

　喫煙可能物１１１は、例えばたばこ等の香味源と、エアロゾル源とを含み得る。また、喫煙可能物１１１を巻く第１の巻紙１１２は、通気性を有するシート部材であり得る。筒状部材１１４は、紙管又は中空フィルタであり得る。図２に示す例では、消費材１１０は、喫煙可能物１１１、筒状部材１１４、中空フィルタ部１１６、及びフィルタ部１１５を備えているが、消費材１１０の構成はこれに限られない。例えば、中空フィルタ部１１６が省略され、筒状部材１１４とフィルタ部１１５とが互いに隣接配置されてもよい。

　次に、香味吸引器１００の内部構造について説明する。図３は、図１Ｂに示した矢視３－３における香味吸引器１００の断面図である。図３に示すように、香味吸引器１００のアウタハウジング１０１の内側には、後述する電源部２０や霧化部３０等の被収容物が載置される載置部１０が設けられる。載置部１０は、例えば樹脂製であり、特に、ポリカーボネート（ＰＣ）、ＡＢＳ（Ａｃｒｙｌｏｎｉｔｒｉｌｅ－Ｂｕｔａｄｉｅｎｅ－Ｓｔｙｒｅｎｅ）樹脂、ＰＥＥＫ（ポリエーテルエーテルケトン）または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ等で形成され得る。なお、載置部１０は、例えばアルミニウム等の金属で形成された部分を含んでいてもよい。ここで、耐熱性や加工性、強度の観点から、載置部１０は、ポリカーボネートであることが好ましい。載置部１０の内部空間には、電源部２０と、霧化部３０と、が設けられる。なお、電源部２０および霧化部３０は、香味吸引器１００が組み立てられた後は、交換不可能である。また、アウタハウジング１０１と載置部１０とを合わせて筐体と呼ぶことがある。

　電源部２０は、電源２１を有する。電源２１は、例えば、充電式バッテリ又は非充電式のバッテリであり得る。電源２１は、霧化部３０と電気的に接続される。これにより、電源２１は、消費材１１０を適切に加熱するように、霧化部３０に電力を供給することができる。

　霧化部３０は、図３に示すように、消費材１１０の挿入方向（Ｚ軸方向）に延びるチャンバ５０と、チャンバ５０の一部を覆う加熱部４０と、断熱部３２と、略筒状の挿入ガイド部材７０と、を有する。チャンバ５０は、消費材１１０を収容するように構成される。加熱部４０は、チャンバ５０の外周面に接触し、チャンバ５０に収容された消費材１１０を加熱するように構成される。図３に示すように、チャンバ５０の底部には、底部材３６が設けられていてもよい。底部材３６は、チャンバ５０に挿入された消費材１１０を位置決めするストッパとして機能し得る。底部材３６は、消費材１１０が当接する面に凹凸を有し、消費材１１０が当接する面に空気を供給可能な空間を画定し得る。底部材３６は、例えば樹脂製であり、特に、ポリカーボネート（ＰＣ）、ＡＢＳ（Ａｃｒｙｌｏｎｉｔｒｉｌｅ－Ｂｕｔａｄｉｅｎｅ－Ｓｔｙｒｅｎｅ）樹脂、ＰＥＥＫ（ポリエーテルエーテルケトン）または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ等、あるいは、アルミニウム等の金属で形成され得る。なお、底部材３６は、断熱部３２等に熱が伝わることを抑制するために、熱伝導率の小さい素材で形成されることが好ましい。挿入ガイド部材７０とチャンバ５０の組は、本開示の収容部の一例であり、挿入ガイド部材７０は、本開示のガイド部の一例である。また加熱部４０は、本開示の熱源の一例である。

　断熱部３２は、全体として略筒状であり、チャンバ５０を覆うように配置される。断熱部３２は、例えばエアロゲルシートを含み得る。挿入ガイド部材７０は、アウタハウジング１０１とチャンバ５０との間に設けられる。挿入ガイド部材７０は、アウタハウジング１０１の開口１０１ａから筐体内に差し込まれると、爪が筐体に係合し、筐体外に脱出不能に構成されている。挿入ガイド部材７０は、例えば樹脂製であり、特に、ポリカーボネート（ＰＣ）、ＡＢＳ（Ａｃｒｙｌｏｎｉｔｒｉｌｅ－Ｂｕｔａｄｉｅｎｅ－Ｓｔｙｒｅｎｅ）樹脂、ＰＥＥＫ（ポリエーテルエーテルケトン）、ＰＥＩ（ポリエーテルイミド）または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ等で形成され得る。なお、挿入ガイド部材７０は、金属やガラス、セラミック等で形成されてもよい。また、耐熱性の観点から、挿入ガイド部材７０は、ＰＥＥＫであることが好ましい。挿入ガイド部材７０は、スライドカバー１０２が開位置にあるときに、香味吸引器１００の外部と連通し、消費材１１０を挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａに挿入することで、チャンバ５０への消費材１１０の挿入を案内する。スライドカバー１０２は、開位置にあるときに、挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａを外部に露見させつつ、チャンバ５０の軸方向において挿入ガイド部材７０の少なくとも一部を覆うように構成されている。なお、第１開口７０ａは、後述するチャンバ５０の第２開口５２に対応して設けられている。図３において、スライドカバー１０２が挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａの全体を覆うように閉じている状態を２点鎖線で示す。第１開口７０ａは、本開示の収容部の開口の一例である。

　香味吸引器１００は、さらに、チャンバ５０及び断熱部３２の両端を支持する、第１保持部３７と、第２保持部３８とを有する。第１保持部３７は、チャンバ５０及び断熱部３２のＺ軸負方向側の端部を保持するように配置される。第２保持部３８は、チャンバ５０及び断熱部３２のスライドカバー１０２側（Ｚ軸正方向側）の端部を保持するように配置される。

　次に、チャンバ５０及び加熱部４０の詳細について説明する。図４Ａは、チャンバ５０の斜視図である。図４Ｂは、図４Ａに示す矢視４Ｂ－４Ｂにおけるチャンバ５０の断面図である。図５Ａは、図４Ｂに示す矢視５Ａ－５Ａにおけるチャンバ５０の断面図である。図５Ｂは、図４Ｂに示す矢視５Ｂ－５Ｂにおけるチャンバ５０の断面図である。図６は、チャンバ５０及び加熱部４０の斜視図である。

　図４Ａ及び図４Ｂに示すように、チャンバ５０は、消費材１１０が挿入される第２開口５２と、消費材１１０を収容する筒状の側壁部６０と、を含む筒状形状を有し得る。チャンバ５０の第２開口５２を画定する端部には、フランジ部５２Ａが形成される。図３に示すように、チャンバ５０のフランジ部５２Ａは、挿入ガイド部材７０のＺ軸負方向端部と接続している。チャンバ５０は、耐熱性を有し、且つ熱膨張率が小さい材料で形成されることが好ましく、例えば、ステンレス鋼等で形成され得る。なお、チャンバ５０は、金属の他、ＰＥＥＫ等の樹脂や、ガラス、セラミック等で形成されてもよい。これにより、チャンバ５０から消費材１１０へ効果的な加熱が可能になる。なお、チャンバ５０は、筒状形状に限定されず、カップ形状を有していてもよい。側壁部６０は、本開示の第２支持部の一例である。

　図４Ｂ及び図５Ｂに示すように、側壁部６０は、接触部６２と、離間部６６と、を含む。消費材１１０がチャンバ５０内の所望の位置に配置されたとき、接触部６２は、チャンバ５０の軸方向に沿って消費材１１０の一部と接触又は押圧し、離間部６６は、消費材１１０から離間する。すなわち、チャンバ５０は、挿入された消費材１１０を圧縮して保持する。なお、本明細書において、「チャンバ５０内の所望の位置」とは、消費材１１０が適切に加熱される位置、又はユーザが喫煙するときの消費材１１０の位置をいう。接触部６２は、内面６２ａと、外面６２ｂとを有する。離間部６６は、内面６６ａと、外面６６ｂとを有する。図６に示すように、加熱部４０は、接触部６２の外面６２ｂに配置される。加熱部４０は、接触部６２の外面６２ｂに隙間なく配置されることが好ましい。なお、加熱部４０は接着層を含んでもよい。その場合、接着層を含む加熱部４０が、接触部６２の外面６２ｂに隙間なく配置されることが好ましい。接触部６２は、本開示の一組の接触部の一例である。離間部６６は、本開示の一組の接続部の一例である。なお、チャンバ５０の側壁部６０の形状は、一対の接触部６２と一対の離間部６６とによって構成されるものに限られず、チャンバ５０の周方向において略等間隔で配置される限りにおいて、適切な数の接触部を設けることができ、この接触部を互いに接続するように離間部を設けることができる。

　図４Ａ及び図５Ｂに示すように、接触部６２の外面６２ｂは平面である。接触部６２の外面６２ｂが平面であることにより、図６に示すように接触部６２の外面６２ｂに配置される加熱部４０に帯状の電極４８が接続されている場合に、帯状の電極４８が撓むことを抑制することができる。図４Ｂ及び図５Ｂに示すように、接触部６２の内面６２ａは平面である。また、図４Ｂ及び図５Ｂに示すように、接触部６２の厚みは均一である。

　図４Ａ、図４Ｂ、及び図５Ｂに示すように、チャンバ５０は、接触部６２をチャンバ５０の周方向に２つ有し、２つの接触部６２は、互いに平行になるように対向する。２つの接触部６２の内面６２ａ間の少なくとも一部の距離は、チャンバ５０に挿入される消費材１１０の接触部６２間に配置される箇所の幅よりも小さいことが好ましい。

　図５Ｂに示すように、離間部６６の内面６６ａは、チャンバ５０の長手方向（Ｚ軸方向）に直交する面において、全体的に円弧状の断面を有し得る。また、離間部６６は、接触部６２と周方向において隣接するように配置される。すなわち、接触部６２および離間部６６は、チャンバ５０の長手方向（Ｚ軸方向）に直交する断面において、非円形の内周面を構成する。

　図４Ｂに示すように、チャンバ５０は図３に示した底部材３６が貫通してチャンバ５０内部に配置されるように、その底部５６に穴５６ａを有し得る。底部材３６は、チャンバ５０の底部５６の内部に接着剤等により固定され得る。なお、底部材３６と底部５６との間に介在する接着剤は、エポキシ樹脂等の樹脂材料で構成され得る。また、これに代えて、セメントや溶接等、無機の接着剤も用いられ得る。底部５６に設けられる底部材３６は、消費材１１０の端面の少なくとも一部を露出するように、チャンバ５０に挿入された消費材１１０の一部を支持し得る。また、底部５６は、露出した消費材１１０の端面が後述する空隙６７（図７参照）と連通するように、消費材１１０の一部を支持し得る。

　図４Ａ、図４Ｂ及び図５Ａに示すように、チャンバ５０は、第２開口５２と側壁部６０との間に筒状の非保持部５４を有することが好ましい。消費材１１０がチャンバ５０の所望の位置に位置決めされた状態において、非保持部５４と消費材１１０との間に隙間が形成され得る。なお、非保持部５４と消費財１１０との間に形成される隙間の幅は、チャンバ５０の周方向の全周に亘って実質的に同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、長手方向から視て、接触部６２と重なる位置における隙間の幅が、離間部６６と重なる位置における隙間の幅よりも大きくてもよい。また、長手方向から視て、接触部６２と重なる位置における隙間の幅が、離間部６６と重なる位置における隙間の幅よりも小さくてもよい。また、図４Ａ及び図４Ｂに示すように、チャンバ５０は、非保持部５４の内面と接触部６２の内面６２ａとを接続するテーパ面５８ａを備えた第１ガイド部５８を有することが好ましい。非保持部５４は、本開示の第２間隙形成部の一例である。

　図６に示すように、加熱部４０は、加熱要素４２を有する。加熱要素４２は、例えばヒーティングトラックであってもよく、フィルム加熱器であってもよい。加熱要素４２は、チャンバ５０の離間部６６に接触せず、接触部６２を加熱するように配置されることが好ましい。言い換えれば、加熱要素４２は、接触部６２の外面にのみ配置されることが好ましい。加熱要素４２は、チャンバ５０の離間部６６を加熱する部分と、接触部６２を加熱する部分とで、加熱能力に差を有していてもよい。具体的には、加熱要素４２は、離間部６６よりも接触部６２を高い温度に加熱するように構成されていてもよい。例えば、接触部６２と離間部６６とにおける加熱要素４２のヒーティングトラックの配置密度が調整され得る。また、加熱要素４２は、チャンバ５０の全周において略同一の加熱能力を有して、チャンバ５０の外周に巻回されてもよい。図６に示すように、加熱部４０は、加熱要素４２に加えて、加熱要素４２の少なくとも一面を覆う電気絶縁部材４４を有することが好ましい。第１実施形態においては、電気絶縁部材４４は加熱要素４２の両面を覆う様に配置される。

　図７は、チャンバ５０内の所望の位置に消費材１１０が配置された状態の図５Ｂに示す断面図である。図７に示すように、消費材１１０がチャンバ５０内の所望の位置に配置されると、消費材１１０はチャンバ５０の接触部６２と接触して押圧され得る。他方、消費材１１０と離間部６６との間には、空隙６７が形成される。空隙６７は、チャンバ５０の第２開口５２と、チャンバ５０内に位置づけられた消費材１１０の端面と連通し得る。これにより、チャンバ５０の第２開口５２から流入した空気は、空隙６７を通過して、消費材１１０の内部に流入することができる。言い換えれば、消費材１１０と離間部６６との間に空気流路（空隙６７）が形成される。

（第１実施形態に係る収容部の詳細）
　以下、挿入ガイド部材７０の内部の構造を、チャンバ５０と挿入された消費材１１０との関係において、詳細に説明する。図８は、挿入ガイド部材７０とチャンバ５０とを含む収容部の内部の構造を示す分解斜視図である。図９は、一対の第１突起部２１４Ａの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材７０をチャンバ５０の軸方向（つまり、消費材１１０の挿入方向及びＺ軸方向）に垂直な断面（つまり、Ｘ－Ｙ平面）で切断した断面図である。図１０は、一対の第１突起部２１４Ａの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材７０をチャンバ５０の軸方向に沿って切断した断面図である。図１１は、消費材１１０が収容された挿入ガイド部材７０とチャンバ５０との要部を示す、チャンバ５０の軸方向に沿って切断した断面図である。挿入ガイド部材７０の軸方向及びチャンバ５０の軸方向は、本開示の収容部の長手方向の一例である。

　図８及び図９に示すように、挿入ガイド部材７０の内壁面には、挿入ガイド部材７０の半径方向中心に向かって突出し、挿入ガイド部材７０の周方向において対向する、一対の第１突起部２１４Ａが設けられている。図８及び１０に示すように、挿入ガイド部材７０において、挿入ガイド部材７０の軸方向に沿って、第１突起部２１４Ａが設けられていない部分を非突出部２１２、第１突起部２１４Ａが設けられている部分を突出部２１４、という。ここで、挿入ガイド部材７０の非突出部２１２と消費財１１０との間に形成される隙間の幅は、挿入ガイド部材７０の周方向の全周に亘って実質的に同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、長手方向から視て、接触部６２と重なる位置における隙間の幅が、離間部６６と重なる位置における隙間の幅よりも大きくてもよい。また、長手方向から視て、接触部６２と重なる位置における隙間の幅が、離間部６６と重なる位置における隙間の幅よりも小さくてもよい。挿入ガイド部材７０の非突出部２１２は、本開示の第１間隙形成部の一例であり、挿入ガイド部材７０の突出部２１４は、本開示の第１支持部の一例である。挿入ガイド部材７０の内壁面に設けられる第１突起部２１４Ａは、挿入ガイド部材７０の周方向において対向する２つに限られるものではなく、挿入ガイド部材７０の周方向において略等間隔に配置される限りにおいて、その数を適宜変更することができる。

　図９に示された一点鎖線は、消費材１１０が適切な角度で第１開口７０ａに挿入されて収容部に収容された際に、変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６である。図９に示すように、一対の第１突起部２１４Ａは、仮想円２２６の内側に突出する。なお、変形されていない消費材１１０の外周面の形状は円形に限られるものではなく、略矩形状や略三角形状など、様々な場合があり得る。仮想円２２６は、本開示の仮想外形の一例である。

　上述したように、挿入ガイド部材７０のＺ軸負方向端部はチャンバ５０のフランジ部５２Ａと接続している。そして、図８に示すように、図４Ａに示されるチャンバ５０のフランジ部５２Ａと側壁部６０との間に画定される非保持部５４は、フランジ部５２Ａを介して挿入ガイド部材７０の突出部２１４に接続している。さらに、上述し、図４Ａ及び４Ｂに示されるように、チャンバ５０の非保持部５４は、接触部６２と、離間部６６と、を含む側壁部６０に接続している。また、上述し、図５Ａ及び５Ｂに示されるように、接触部６２は、消費材１１０がチャンバ５０内の所望の位置に配置されたときに消費材１１０の一部と接触又は押圧する部材であり、離間部６６は、この場合に消費材１１０から離間する部材である。したがって、図８に示すように、挿入ガイド部材７０とチャンバ５０とを含む収容部は、挿入ガイド部材７０及びチャンバ５０の軸方向に沿って挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａから離間する方向（つまり、Ｚ軸負方向）に、挿入ガイド部材７０の非突出部２１２と、挿入ガイド部材７０の突出部２１４と、チャンバ５０の非保持部５４と、チャンバ５０の側壁部６０の接触部６２と、をこの順序で含んでいる。

　図１１は、挿入ガイド部材７０の非突出部２１２と、挿入ガイド部材７０の突出部２１４、チャンバ５０の非保持部５４と、チャンバ５０の側壁部６０の接触部６２と、の相互配置を、挿入された消費材１１０とともに、示している。

　図８に示すように、挿入ガイド部材７０の内壁面に設けられた一対の第１突起部２１４Ａは、チャンバ５０の側壁部６０の接触部６２と、周方向において対応するように配置されている。すなわち、挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａから見た場合、挿入ガイド部材７０の第１突起部２１４Ａと、チャンバ５０の接触部６２とは、周方向において互いに重なって見えるように配置されている。挿入ガイド部材７０の内壁面には、図８に示された第１突起部２１４Ａに加えて、接続部６６と重なるように配置されたさらなる第１突起部を有していてもよい。この場合、接触部６２と重なるように配置された第１突起部２１４Ａは、接続部６６と重なるように配置されたさらなる第１突起部よりも、チャンバ５０の径方向中心に向かって突出している。

　また図８～１０に示すように、挿入ガイド部材７０の内壁面に設けられた一対の第１突起部２１４Ａは、互いに合同な形状、具体的には球欠または半球形状、を備えている。第１突起部２１４Ａの形状はこれに限られるものではなく、例えば弓型や矩形であってもよい。

　また図１０に示すように、挿入ガイド部材７０の軸方向において、非突出部２１２の長さＬ２と、挿入ガイド部材７０全体の長さＬ１とは、以下の第１式を満たす。
　　　Ｌ２≧Ｌ１／２　　（１）
　さらに、挿入ガイド部材７０の軸方向において、非突出部２１２の長さＬ２と、突出部２１４の長さＬ３とは、以下の第２式を満たす。
　　　Ｌ２≧Ｌ３　　　　（２）

　さらに、第１実施形態に係る香味吸引器１００と、消費材１１０との組み合わせにより、喫煙システムを構成することができる。

　第１実施形態では、挿入ガイド部材７０の突出部２１４は、一対の第１突起部２１４Ａを有するものとして説明した。しかしながら、挿入ガイド部材７０の突出部２１４の構成はこれに限られるものではなく、挿入ガイド部材７０の周方向において互いに離間し、突出部２１４の内壁面から挿入ガイド部材７０の半径方向中心に向けて突出する複数の第１突起部２１４Ａを備えていればよい。複数の第１突起部２１４Ａが、軸方向に沿って互いにずれた位置に配置される場合、第１開口７０ａに最も接近する第１突起部２１４Ａの第１開口７０ａ側の端部と、第１開口７０ａから最も離れた第１突起部２１４Ａの第１開口７０ａと反対側の端部と、の間の領域が、挿入ガイド部材７０の突出部２１４を構成する。

　また、複数の第１突起部２１４Ａは、挿入ガイド部材７０の軸方向に垂直な断面を見た場合に、挿入ガイド部材７０の中心軸に対して点対称となるように配置されていてもよい。

（第１実施形態の作用）
　本開示の第１実施形態に係る香味吸引器１００における挿入ガイド部材７０とチャンバ５０との組から成る収容部では、消費材１１０が挿入される第１開口７０ａから、第１開口７０ａに接続する非突出部２１２と、第１突起部２１４Ａが設けられている突出部２１４と、チャンバ５０の非保持部５４と、チャンバ５０の側壁部６０の接触部６２とが、この順序で配置されている。よって第１実施形態に係る収容部によれば、非突出部２１２が設けられていることにより第１開口７０ａを通過した消費材１１０の挿入が容易である一方、突出部２１４と接触部６２とにより消費材１１０を適切に支持することができる。さらに第１実施形態に係る収容部によれば、突出部２１４と接触部６２とによって押圧された消費材１１０が、突出部２１４と接触部６２との間に位置するチャンバ５０の非保持部５４に対応する箇所で膨らみ、非保持部５４に係合することで、消費材１１０の脱落を抑制することができる。

　また第１実施形態に係る収容部では、消費材１１０を加熱するチャンバ５０に非保持部５４と接触部６２とが設けられ、第１開口７０ａから挿入された消費材１１０をチャンバ５０へ導く挿入ガイド部材７０に非突出部２１２と突出部２１４とが設けられる。よって第１実施形態に係る収容部によれば、非加熱領域に配置された突出部２１４と、加熱領域に配置された接触部６２と、により、加熱領域の境界を成すチャンバ５０のフランジ部５２Ａ及び第２開口５２をまたいで消費材１１０を適切に支持できる。

　また第１実施形態に係る収容部では、チャンバ５０の側壁部６０において、収容された消費材１１０の外周面と接触する接触部６２と、消費材１１０の外周面と接触しない離間部６６と、が設けられる。よって第１実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０と離間部６６との間に空隙６７が形成され、第１開口７０ａから流入した空気はこの空隙６７を通過して香味吸引器の内部に流入し、喫煙に適した空気流路を形成することができる。

　また第１実施形態に係る収容部では、チャンバ５０の軸方向から見て消費材１１０の外周面と接触する接触部６２と重なる位置に、突出部２１４から、第１突起部２１４Ａが突出している。よって第１実施形態に係る収容部によれば、チャンバ５０の周方向の同一の位置において、チャンバ５０の軸方向に沿って２つの箇所で消費材を支持することができる。また、第１突起部２１４Ａによって変形した消費材１１０がチャンバ５０の内部で係止され、消費材１１０の脱落が抑制される。

　また第１実施形態に係る収容部では、消費材１１０が適切な角度で第１開口７０ａに挿入されて収容部に収容された際に、一対の第１突起部２１４Ａの各々は、変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６の内側に突出する。よって第１実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０が適切に収容された場合、一対の第１突起部２１４Ａによって消費材１１０を把持することができる。

　また第１実施形態に係る香味吸引器１００では、チャンバ５０の加熱領域に消費材１１０を加熱するための熱を供給する加熱部４０は、チャンバ５０の軸方向において、収容された消費材１１０の外周面と接触する一対の接触部６２を有するチャンバ５０の側壁部６０と互いに重なるように配置されている。よって第１実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０の外周面と接触する接触部６２の近傍に位置する加熱部４０により、消費材１１０を加熱することができる。

　さらに第１実施形態に係る香味吸引器１００では、加熱部４０は、チャンバ５０の外周に巻きつけられたフィルム加熱器としての加熱要素４２を備えてもよい。よって第１実施形態に係る収容部によれば、簡易な構成で消費材１１０を加熱することができる。

　また第１実施形態に係る収容部では、第１開口７０ａに接続する非突出部２１２と、消費材１１０を支持する突出部２１４とが設けられる挿入ガイド部材７０において、非突出部２１２は、挿入ガイド部材７０全体の１／２以上の長手方向の長さを有している。よって第１実施形態に係る収容部によれば、第１開口７０ａと接続する位置に十分な長さを有する非突出部２１２が形成されているため、消費材１１０をスムーズに挿入することができる。

　さらに第１実施形態に係る収容部では、挿入ガイド部材７０において、非突出部２１２は、突出部２１４よりも大きい長手方向の長さを有している。よって第１実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０を支持する突出部２１４よりも長い間隙が消費材１１０との間に形成されるため、消費材１１０をスムーズに挿入することができる。

　なお、第１実施形態に係る香味吸引器１００と、消費材１１０との組み合わせによる喫煙システムによれば、消費材１１０を香味吸引器１００の収容部に差し込み易いとともに収容部内で消費材１１０を適切に保持し得る、喫煙システムを提供することができる。

［第１実施形態の変形例］
　上述したように、チャンバ５０の側壁部６０の構成は、図４Ａ～７に示すものに限られない。また上述したように、挿入ガイド部材７０に設けられる第１突起部は、挿入ガイド部材７０の周方向において対向する一対の第１突起部２１４Ａに限られない。その一例として、図１１Ｂに、第１実施形態の変形例を示す。図１１Ｂは、第１実施形態に係る図９に対応する図であり、軸方向下方（Ｚ軸負方向）に位置するチャンバ５０の外形を重ね合わせて示している。

　第１実施形態の変形例は、チャンバ５０を略三角形状の軸方向断面を有するように変形し、挿入ガイド部材７０の突出部２１４にチャンバ５０の形状に対応する３つの２１４Ａを設けたものである。

図１１Ｂに示すように、第１実施形態の変形例に係るチャンバ５０の側壁部６０は、三辺の接触部６２Ａと、三角形状の頂点近傍に位置する３つの離間部６６Ａと、を含む。消費材１１０がチャンバ５０内の所望の位置に配置されたとき、接触部６２Ａは、チャンバ５０の軸方向に沿って消費材１１０の一部と接触又は押圧し、離間部６６Ａは、消費材１１０から離間する。

　図１１Ｂに示すように、第１実施形態の変形例に係る挿入ガイド部材７０の内壁面に設けられた一対の第１突起部２１４Ａは、チャンバ５０の側壁部６０の接触部６２Ａと、周方向において対応するように配置されている。すなわち、挿入ガイド部材７０の第１開口７０ａから見た場合、挿入ガイド部材７０の第１突起部２１４Ａと、チャンバ５０の接触部６２Ａとは、周方向において互いに重なって見えるように配置されている。

［第２実施形態］
　以下、本開示の第２実施形態について図１２～１４を参照して説明する。図１２は、第２実施形態に係る挿入ガイド部材２７０とチャンバ５０との組の内部の構造を示す分解斜視図である。図１３は、一対の第１突起部２１４Ａ及び一対の第２突起部２２４Ｂの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材２７０を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。図１４は、第１突起部２１４Ａ及び第２突起部２２４Ｂの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材２７０を軸方向に沿って切断した断面図である。なお第１実施形態と同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　第２実施形態に係る香味吸引器は、第１実施形態に係る香味吸引器１００と比較して、挿入ガイド部材２７０の構成が異なる。すなわち、図１２～１４に示すように、第２実施形態に係る挿入ガイド部材２７０は、突出部２１４に、一対の第１突起部２１４Ａに加えて、一対の第２突起部２２４Ｂがさらに設けられている。

　図１２に示すように、挿入ガイド部材２７０の内壁面に設けられた一対の第２突起部２２４Ｂは、チャンバ５０の側壁部６０の離間部６６と、周方向において対応するように配置されている。すなわち、挿入ガイド部材２７０の第１開口７０ａから見た場合、挿入ガイド部材２７０の第２突起部２２４Ｂと、チャンバ５０の離間部６６とは、周方向において互いに重なって見えるように配置されている。

　図１３に示すように、挿入ガイド部材２７０の周方向において、一対の第１突起部２１４Ａは、互いに対向するように配置されている。同様に、一対の第２突起部２２４Ｂは、挿入ガイド部材２７０の周方向において互いに対向するように配置されている。

　図１３に示すように、第２実施形態に係る第１突起部２１４Ａは、第１実施形態と同様に、仮想円２２６の内側に突出している。一方、図１３に示すように、一対の第２突起部２２４Ｂは、仮想円２２６の外側に位置している。

　なお、挿入ガイド部材２７０の内壁面に設けられる第２突起部２２４Ｂは、挿入ガイド部材２７０の周方向において対向する２つに限られるものではなく、挿入ガイド部材２７０の周方向において略等間隔に配置される限りにおいて、その数を適宜変更することができる。

　また、図１２～１４に示すように、挿入ガイド部材２７０の内壁面に設けられた一対の第２突起部２２４Ｂは、互いに合同な形状、具体的には球欠または半球形状、を備えている。

　また図１２及び１４に示すように、挿入ガイド部材２７０の突出部２１４の内壁面において、一対の第１突起部２１４Ａと、一対の第２突起部２２４Ｂとは、収容部の長手方向において、少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。

（第２実施形態の作用）
　第２実施形態に係る挿入ガイド部材２７０とチャンバ５０との組から成る収容部では、消費材１１０を支持する突出部２１４において、第１突起部２１４Ａに加えて、収容部の長手方向から見て消費材１１０に接触しないチャンバ５０の側壁部６０の離間部６６と互いに重なる位置に一対の第２突起部２２４Ｂが設けられている。よって第２実施形態に係る収容部によれば、接触部６２及び突出部２１４において消費材１１０を確実に支持できる。具体的には、チャンバ５０の側壁部６０において接触部６２により押圧された消費材１１０は、離間部６６に向かって膨らみ、この膨らんだ箇所が第２突起部２２４Ｂに係止し、消費材１１０の脱落を抑制できる。また、挿入ガイド部材２７０では、第１突起部２１４Ａにより押圧されて変形した消費材１１０が第２突起部２２４Ｂと係止して、消費財１１０の脱落を抑制できる。

　また第２実施形態に係る収容部では、消費材１１０が適切な角度で第１開口７０ａに挿入されて収容部に収容された際に、第１突起部２１４Ａは変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６の内側に突出するのに対し、一対の第２突起部２２４Ｂは仮想円２２６の外側に位置する。よって第２実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０が適切に収容された場合、第１突起部２１４Ａによって消費材１１０を把持する一方で、第２突起部２２４Ｂは、消費材１１０を強く把持しないが、消費材１１０が揺れたときに支えることができる。

　また第２実施形態に係る収容部では、消費材１１０を支持する突出部２１４に設けられた互いに対向する一対の第２突起部２２４Ｂは、互いに合同な形状を備えている。よって第２実施形態に係る収容部によれば、収容部の周方向において対称な位置及び態様で、消費材１１０が揺れたときに支えることができる。

　また第２実施形態に係る収容部では、突出部２１４に設けられた第１突起部２１４Ａと第２突起部２２４Ｂとは、収容部の長手方向において互いに重なるように配置されている。よって第２実施形態に係る収容部によれば、突出部２１４の長手方向の長さを小さくし、香味吸引器の収容部の小型化に寄与し得る。

［第３実施形態］
　以下、本開示の第３実施形態について、図１５及び１６を参照して説明する。図１５は、一対の第１突起部２３４Ａ及び一対の第２突起部２３４Ｂの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材３７０を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。図１６は、第１突起部２３４Ａ及び第２突起部２３４Ｂの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材３７０を軸方向に沿って切断した断面図である。なお第１実施形態または第２実施形態と同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　第３実施形態に係る香味吸引器は、第１実施形態に係る香味吸引器１００及び第２実施形態に係る香味吸引器と比較して、挿入ガイド部材３７０の構成が異なる。すなわち、図１５及び１６に示すように、第３実施形態に係る挿入ガイド部材３７０は、突出部２３４に設けられた、第１突起部２３４Ａと、第２突起部２３４Ｂとの形状が異なっている。なお、第３実施形態に係る挿入ガイド部材３７０は、軸方向に沿って、非突出部２３２と、突出部２３４と、を備えている。

　具体的には、図１６に示すように、一対の第１突起部２３４Ａは、挿入ガイド部材３７０の軸方向に沿って延在しており、第１突起部２３４Ａは、挿入ガイド部材３７０の軸方向に沿った断面を見た場合に第１開口７０ａから離れるに従い挿入ガイド部材３７０の半径方向の中心に接近する傾斜部２３６を有している。

　傾斜部２３６は、０．５°～３０°の傾斜角度を有することが好ましい。また、傾斜部は略直線状ではなく円弧状であってもよく、その場合Ｒ０．５～Ｒ１０の曲率半径を有することが好ましい。

　また図１５に示すように、一対の第２突起部２３４Ｂは、変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６に沿って湾曲する湾曲部２３８を有している。

　さらに図１６に示すように、挿入ガイド部材３７０の軸方向に沿って第１開口７０ａと反対側に位置する、第２突起部２３４Ｂの第３端部２４０は、チャンバ５０の非保持部５４に接続している。

　また、図１５及び１６に示すように、第１突起部２３４Ａと第２突起部２３４Ｂとは、互いに異なる形状を備えている。

（第３実施形態の作用）
　第３実施形態に係る収容部では、第１開口７０ａを介して挿入された消費材１１０を最初に支持する突出部２１４の第１突起部２３４Ａは、収容部の長手方向に沿った断面を視た場合に第１開口７０ａから離れるに従い収容部の半径方向の中心に接近する傾斜部２３６を有している。よって第３実施形態に係る収容部によれば、香味吸引器への消費材１１０の挿入時の抵抗が小さく、ユーザに対して挿入時に不快感を生じさせることを抑制できる。

　また第３実施形態に係る収容部では、突出部２３４に設けられた第２突起部２３４Ｂは、変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６に沿って湾曲する湾曲部２３８を有している。よって３実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０の外形に沿って湾曲する湾曲部２３８により、消費材１１０が揺れた際に、適切に消費材１１０を支えることができる。

　また第３実施形態に係る収容部では、第１開口７０ａと反対側に位置する第２突起部２３４Ｂの第３端部２４０は、突出部２３４とチャンバ５０の非保持部５４との境界に位置している。よって第３実施形態に係る収容部によれば、チャンバ５０の非保持部５４で膨らんだ消費材１１０が、非保持部５４に面した第３端部２４０を有する第２突起部２３４Ｂに係止することにより、消費材１１０の脱落がより抑制される。

　また第３実施形態に係る収容部では、突出部２３４に設けられた第１突起部２３４Ａと第２突起部２３４Ｂとは、互いに異なる形状を備えている、よって３実施形態に係る収容部によれば、それぞれ異なる機能を奏する第１突起部２３４Ａと第２突起部２３４Ｂとに、それぞれの機能に適した形状を与えることができる。

［第３実施形態の変形例］
　本明細書の末尾で述べるように、本開示の各実施形態は、互いに阻害しない限りにおいて、各構成要素を適宜変形し、または組み合わせることができる。その一例として、図１７及び１８に、第３実施形態の変形例を示す。図１７及び図１８は、第３実施形態に係る図１５及び１６にそれぞれ対応する図である。第３実施形態の変形例は、第３実施形態に係る挿入ガイド部材から、一対の第２突起部２３４Ｂを削除するように変更したものである。

［第４実施形態］
　以下、本開示の第４実施形態について、図１９～２４を参照して説明する。図１９は、第４実施形態に係る挿入ガイド部材４７０とチャンバ５０との組の内部の構造を示す分解斜視図である。図２０は、一対の第１突起部２４４Ａ及び一対の第２突起部２３４Ｂの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材４７０を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。図２１は、第１突起部２４４Ａ及び第２突起部２３４Ｂの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材４７０を軸方向に沿って切断した断面図である。図２２は、図２０の断面図において、第１突起部２４４Ａのみを上面図に置換した図である。図２３は、第１突起部２４４Ａの拡大斜視図である。図２４は、第１突起部２４４Ａの稜線２４６Ｃの傾斜方向を示す、第１突起部２４４Ａの拡大上面図である。なお、第１実施形態から第３実施形態と同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　第４実施形態に係る香味吸引器は、第１実施形態に係る香味吸引器１００及び第２実施形態及び第３実施形態に係る香味吸引器と比較して、挿入ガイド部材４７０の構成が異なる。すなわち、図１９～２３に示すように、第４実施形態に係る挿入ガイド部材３７０は、突出部２４４に設けられた、第１突起部２４４Ａの形状が、第１実施形態から第３実施形態の第１突起部とは異なっている。一方、突出部２４４には、第３実施形態と同様の第２突起部２３４Ｂが設けられている。なお、第４実施形態に係る挿入ガイド部材４７０は、軸方向に沿って、非突出部２４２と、突出部２４４と、を備えている。

　具体的には、図２０に示すように、一対の第１突起部２４４Ａは、挿入ガイド部材４７０の軸方向に垂直な断面を見た場合に、第１辺２４６ａと、第２辺２４６ｂと、第１辺２４６ａと第２辺２４６ｂとを接続する頂点２４６ｃと、を有し、第１辺２４６ａと第２辺２４６ｂとが成す角は鈍角である。

　特に、第１辺２４６ａと第２辺２４６ｂとが成す鈍角の角度は、１６０°以下であることが好ましい。

　図１９、２１～２３に示すように、第１突起部２４４Ａは、挿入ガイド部材の軸方向（Ｚ軸方向）に沿って延在している。図２１に示された第１辺２４６ａを含み、軸方向に沿って延在する面が、第１面２４６Ａである。図２１に示された第２辺２４６ｂを含み、軸方向に沿って延在する面が、第２面２４６Ｂである。第１面２４６Ａと第２面２４６Ｂとを接続し、図２１に示された頂点２４６ｃを含み、軸方向に沿って延在する略直線が、稜線２４６Ｃである。図２２及び２３に、第１突起部２４４Ａの第１面２４６Ａと、第２面２４６Ｂと、稜線２４６Ｃと、が示されている。第１突起部２４４Ａの稜線２４６Ｃは、軸方向（図２２及び２４上において点として示され得る）と並行ではない。特に、図２４に示されるように、上面図において、稜線２４６Ｃの軸方向に沿って第１開口７０ａと反対側に位置する端部２４６Ｄを接続した直線（図２４の破線）を基準として、２つの稜線２４６Ｃは互いに反対方向に傾斜している。

　以上では、２つの稜線２４６Ｃの傾斜について、端部２４６Ｄを接続した直線を基準として説明した。しかし、図２３に示す稜線２４６Ｃの軸方向に沿って第１開口７０ａ側に位置する端部２４６Ｅを接続した直線を基準に採ったとしても、２つの稜線２４６Ｃは互いに反対方向に傾斜している。

（第４実施形態の作用）
　第４実施形態に係る収容部では、収容部の軸方向に垂直な断面を見た場合に、突出部２４４の第１突起部２４４Ａは、鈍角を有する三角形状に突出部２４４の内壁面から突出している。よって第４実施形態に係る収容部によれば、第１突起部２４４Ａは鋭利な頂点を備えていないので、消費材１１０を傷つけることを抑制できる。第４実施形態に係る収容部では、第１突起部２４４Ａと消費材１１０との接触面を大きくできるため、消費材１１０の脱落をより効果的に抑制できる。

　特に、第１辺２４６ａと第２辺２４６ｂとが成す鈍角の角度が１６０°以下であることにより、消費材を傷つけることを防ぐとともに、消費材の外周面が頂点に引っかかるように把持することができる。

　また第４実施形態に係る収容部では、一対の第１突起部２４４Ａの各々において第１面２４６Ａと第２面２４６Ｂとを接続するとともに頂点２４６ｃを含み軸方向に沿って延在する２つの稜線２４６Ｃが、収容部の軸方向に沿って第１開口７０ａと反対側に位置する２４６Ｄを接続する直線を基準として、互いに反対方向に傾斜している。よって第４実施形態に係る収容部によれば、互いに対向するとともに反対方向に傾斜する稜線を備えた一対の第１突起部により、消費材の挿入方向を中心として時計回りまたは反時計回りのいずれかの一様なトルクが生じ、挿入時には消費材をスムーズに挿入し得るとともに、挿入後には消費材の脱落を確実に抑制できる。

　なお、第４実施形態に係る第１突起部２４４Ａは、周方向において対向する対を成すものとして説明した。しかし、第１突起部２４４Ａの数は、２に限られるものではなく、例えば３つ、４つの第１突起部２４４Ａを設けることも可能である。この場合、第１突起部２４４Ａの稜線２４６Ｃの傾斜方向は、上述のトルク生成の作用を奏するように、適宜変更される。

［第５実施形態］
　以下、本開示の第５実施形態について、図２５～２８を参照して説明する。図２５は、第５実施形態に係る挿入ガイド部材５７０とチャンバ５０との組の内部の構造を示す分解斜視図である。図２６は、一対の第１突起部２５４Ａ及び一対の第２突起部２５４Ｂの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材５７０を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。図２７は、第１突起部２５４Ａ及び第２突起部２５４Ｂの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材５７０を軸方向に沿って切断した断面図である。図２８は、図２７に示す矢視２８－２８における断面図である。なお、第１実施形態から第４実施形態と同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　第５実施形態に係る香味吸引器は、第１実施形態に係る香味吸引器１００及び第２実施形態から第４実施形態に係る香味吸引器と比較して、挿入ガイド部材５７０の構成が異なる。すなわち、図２５～２８に示すように、第５実施形態に係る挿入ガイド部材５７０は、突出部２５４に設けられた、第１突起部２５４Ａ及び第２突起部２５４Ｂの形状が、第１実施形態から第４実施形態の第１突起部及び第２突起部とは異なっている。なお、第５実施形態に係る挿入ガイド部材５７０は、軸方向に沿って、非突出部２５２と、突出部２５４と、を備えている。

　図２５及び２７に示すように、第１突起部２５４Ａ及び第２突起部２５４Ｂは、それぞれ、挿入ガイド部材５７０の軸方向に沿って延在している。図２７に示すように、挿入ガイド部材５７０の軸方向に沿った断面を見た場合に、一対の第１突起部２５４Ａの各々は、軸方向に沿って第１開口７０ａと反対側に位置する第１突起部２５４Ａの第１端部２５８Ａから延在し、第１開口７０ａに近づくに従い挿入ガイド部材５７０の半径方向の中心へ接近するように傾斜する第１傾斜面２５６Ａを有している。また図２８に示すように、一対の第２突起部２５４Ｂの各々は、挿入ガイド部材５７０の軸方向に沿った断面を見た場合に、挿入ガイド部材５７０の軸方向に沿って第１開口７０ａ側に位置する第２突起部２５４Ｂの第２端部２５８Ｂから延在し、第１開口７０ａから離れるに従い挿入ガイド部材５７０の半径方向の中心に接近するように傾斜する第２傾斜面２５６Ｂを有している。さらに図２７に示すように、第１突起部２５４Ａの第１傾斜面２５６Ａと、第２突起部２５４Ｂの第２傾斜面２５６Ｂとは、挿入ガイド部材５７０の軸方向において少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。ここで、挿入ガイド部材５７０の軸方向を基準として、第１傾斜面２５６Ａの傾斜角度または曲率は、第２傾斜面２５６Ｂの傾斜角度または曲率と実質的に同一である。ただし、第１傾斜面２５６Ａの傾斜角度及び曲率を、第２傾斜面２５６Ｂの傾斜角度及び曲率と異なるように構成することも可能である。

（第５実施形態の作用）
　第５実施形態に係る収容部では、第１突起部２５４Ａに第１開口７０ａと反対側の第１端部２５８Ａから延在する第１傾斜面２５６Ａが設けられており、第２突起部２５４Ｂに第１開口７０ａ側の第２端部２５８Ｂから延在する第２傾斜面２５６Ｂが設けられており、第１傾斜面２５６Ａと第２傾斜面２５６Ｂとは、挿入ガイド部材５７０の軸方向において互いに重なるように配置されており、実質的に同一の傾斜角度または曲率を備えている。よって第５実施形態に係る収容部によれば、消費材１１０の挿入の容易化及び消費材１１０の脱落の抑制をさらに効果的に実行できる。具体的には、消費材１１０を第１開口７０ａから挿入すると、まず一対の第１突起部２５４Ａによって消費材１１０が把持され、次いで、変形した消費材１１０の一部が一対の第２突起部２５４Ｂに係止する。このとき、第１突起部２５４Ａでの把持の程度を弱める一方で、第２突起部２５４Ｂでの把持の程度を強めることで、段階的な把持が可能となり、消費材１１０の挿入時の抵抗を低減するとともに、消費材１１０の脱落を抑制できる。

［第６実施形態］
　以下、本開示の第６実施形態について、図２９～３１を参照して説明する。図２９は、第６実施形態に係る挿入ガイド部材６７０とチャンバ５０との組の内部の構造を示す分解斜視図である。図３０は、４つの第１突起部２６４Ａの周方向における配置を示す、挿入ガイド部材６７０を軸方向に垂直な断面で切断した断面図である。図３１は、第１突起部２６４Ａの長手方向における配置を示す、挿入ガイド部材６７０を軸方向に沿って切断した断面図である。なお、第１実施形態から第５実施形態と同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　第６実施形態に係る香味吸引器は、第１実施形態に係る香味吸引器１００及び第２実施形態から第５実施形態に係る香味吸引器と比較して、挿入ガイド部材６７０の構成が異なる。すなわち、図３０に示すように、第６実施形態に係る挿入ガイド部材６７０は、突出部２６４に設けられた４つの第１突起部２６４Ａを有する点で、第１実施形態から第５実施形態の挿入ガイド部材とは異なっている。図３０に示すように、第１突起部２６４Ａは、変形されていない消費材１１０の外周面を示す仮想円２２６の内部に突出する。なお、第６実施形態に係る挿入ガイド部材６７０は、軸方向に沿って、非突出部２６２と、突出部２６４と、を備えている。

　図３０は、挿入ガイド部材６７０の断面図に、チャンバ５０の側壁部６０の断面図（図５Ａ及び５Ｂを参照）を重ね合わせて示している。側壁部６０の一対の接触部６２の中心同士を接続する直線が第１仮想線１６２であり、側壁部６０の一対の離間部６６の中心同士を接続する直線が第２仮想線１６６である。図３０に示すように、突出部２６４に設けられた複数の第１突起部２６４Ａの全ては、挿入ガイド部材６７０の周方向において、第１仮想線１６２及び第２仮想線１６６と交わらないように配置されている。

　また図３０に示すように、挿入ガイド部材６７０の突出部２６４には、４つの第１突起部２６４Ａが設けられている。

（第６実施形態の作用）
　第６実施形態に係る収容部では、収容部の軸方向に垂直な断面において、挿入ガイド部材６７０の突出部２６４の内壁面から突出する複数の第１突起部２６４Ａの全てが、チャンバ５０の側壁部６０に設けられた、収容された消費材１１０の外周面と接触する一対の接触部６２の中心同士を接続する第１仮想線１６２と、消費材１１０の外周面と接触しない一対の離間部６６の中心同士を接続する第２仮想線１６６と、のいずれにも交差しない。よって第６実施形態に係る収容部によれば、挿入ガイド部材６７０の突出部２６４において、収容部の周方向において接触部６２と重なる消費材１１０の箇所を第１突起部２６４Ａによってさらに押圧することを抑制するとともに、消費材１１０と離間部６６との間に形成された空気流路（空隙６７）が第１突起部２６４Ａによって阻害されることが抑制される。

　特に、４つの第１突起部２６４Ａを設けることで、好適な空気流路を確保することができる。

　以上に本開示の第１実施形態から第６実施形態を説明したが、本開示は上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。特に、相互に阻害しない範囲において、各実施例の特徴を適宜組み合わせることが可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本開示の作用を奏する以上、本開示の技術的思想の範囲内である。例えば、本開示の香味吸引器１００は、チャンバ５０の第２開口５２から流入した空気が消費材１１０の端面に供給される、いわゆるカウンターフロー式の空気流路を有するが、これに限らず、チャンバ５０の底部５６からチャンバ５０内に空気が供給する、いわゆるボトムフロー式の空気流路を有してもよい。また、加熱要素４２は、抵抗加熱型に限らず、誘導加熱型であってもよい。その場合、加熱要素４２は、誘導加熱によってチャンバ５０を加熱することができる。また、消費材１１０がサセプタを有する場合には、加熱要素４２が誘導加熱によって消費材１１０のサセプタを加熱することができる。

　　２０…電源部
　　２１…電源
　　３０…霧化部
　　３２…断熱部
　　３６…底部材
　　３７…第１保持部
　　３８…第２保持部
　　４０…加熱部
　　４２…加熱要素
　　４４…電気絶縁部材
　　４８…電極
　　５０…チャンバ
　　５２…第２開口
　　５２Ａ…フランジ部
　　５４…非保持部
　　５６…底部
　　５６ａ…穴
　　５８…第１ガイド部
　　５８ａ…テーパ面
　　６０…側壁部
　　６２…接触部
　　６２Ａ…接触部
　　６２ａ…内面
　　６２ｂ…外面
　　６６…離間部
　　６６Ａ…離間部
　　６６ａ…内面
　　６６ｂ…外面
　　６７…空隙
　　７０…挿入ガイド部材
　　７０ａ…第１開口
　　１００…香味吸引器
　　１０１…アウタハウジング
　　１０１ａ…開口
　　１０２…スライドカバー
　　１０３…スイッチ部
　　１０４…端子
　　１１０…消費材
　　１１１…喫煙可能物
　　１１２…第１の巻紙
　　１１３…第２の巻紙
　　１１４…筒状部材
　　１１５…フィルタ部
　　１１６…中空フィルタ部
　　１１７…リップリリース剤
　　１６２…第１仮想線
　　１６６…第２仮想線
　　２１２…非突出部
　　２１４…突出部
　　２１４Ａ…第１突起部
　　２２４Ｂ…第２突起部
　　２２６…仮想円
　　２３２…非突出部
　　２３４…突出部
　　２３４Ａ…第１突起部
　　２３４Ｂ…第２突起部
　　２３６…傾斜部
　　２３８…湾曲部
　　２４０…第３端部
　　２４２…非突出部
　　２４４…突出部
　　２４４Ａ…第１突起部
　　２４６ａ…第１辺
　　２４６Ａ…第１面
　　２４６ｂ…第２辺
　　２４６Ｂ…第２面
　　２４６ｃ…頂点
　　２４６Ｃ…稜線
　　２４６Ｄ…端部
　　２５２…非突出部
　　２５４…突出部
　　２５４Ａ…第１突起部
　　２５４Ｂ…第２突起部
　　２５６Ａ…第１傾斜面
　　２５６Ｂ…第２傾斜面
　　２５８Ａ…第１端部
　　２５８Ｂ…第２端部
　　２６２…非突出部
　　２６４…突出部
　　２６４Ａ…第１突起部
　　２７０…挿入ガイド部材
　　３７０…挿入ガイド部材
　　４７０…挿入ガイド部材
　　５７０…挿入ガイド部材
　　６７０…挿入ガイド部材

Claims

　喫煙可能物を含む消費材を収容可能に構成された収容部を備え、
　前記収容部は、
　　前記消費材を挿入可能に構成された開口と、
　　前記開口に接続し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第１間隙形成部と、
　　前記第１間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、収容された前記消費材の外周面との間に全周に亘って間隙を形成する、第２間隙形成部と、
　　前記収容部の長手方向に沿って前記第１間隙形成部と前記第２間隙形成部との間に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第１支持部と、
　　前記収容部の前記長手方向に沿って前記第２間隙形成部に対して前記開口から遠い側に位置し、前記消費材の外周面を押圧して前記消費材を支持する、第２支持部と、
　を含む、
　香味吸引器。
　前記収容部は、
　　前記消費材を加熱する加熱領域を有するチャンバと、
　　前記開口から挿入された前記消費材を前記チャンバへ導くガイド部と、
　を有し、
　前記第２間隙形成部と、前記第２支持部とは、前記チャンバに設けられ、
　前記第１間隙形成部と、前記第１支持部とは、前記ガイド部に設けられる、
　請求項１に記載の香味吸引器。
　前記第２支持部は、
　　収容された前記消費材の外周面と接触する、前記収容部の周方向において略等間隔で配置された一組の接触部と、
　　前記一組の接触部を互いに接続する一組の接続部と、
　を有する、
　請求項１または２に記載の香味吸引器。
　前記第１支持部は、前記第１支持部の内壁面から突出し、前記収容部の周方向において略等間隔で配置された一組の第１突起部を有し、
　前記一組の第１突起部の各々は、前記収容部の長手方向から見て前記一組の接触部の１つと互いに重なる位置に設けられている、
　請求項３に記載の香味吸引器。
　前記消費材が前記収容部の前記長手方向と略平行な方向に前記開口へ挿入されて前記収容部に収容された場合には、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面において、前記一組の第１突起部の各々は、変形されていない前記消費材の外周面を示す仮想外形の内側に突出する、
　請求項４に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に沿って延在しており、
　前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に沿った断面を視た場合に前記開口から離れるに従い前記収容部の半径方向の中心に接近する、傾斜部を有する、
　請求項４または５に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部は、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面を見た場合に、
　　第１辺と、
　　第２辺と、
　　前記第１辺と前記第２辺とを接続する頂点と、
　を有し、
　前記第１辺と前記第２辺とが成す角は鈍角である、
　請求項４～６のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の第１突起部を含み、
　前記対向する一対の第１突起部の各々は、前記第１辺を含み前記収容部の前記長手方向に沿って延在する第１面と、前記第２辺を含み前記長手方向に沿って延在する第２面と、前記第１面と前記第２面とを接続し、前記頂点を含み前記長手方向に沿って延在する稜線と、を有し、
　前記対向する一対の突起部の２つの稜線は、前記長手方向と平行ではなく、
　前記収容部を前記開口側から見た上面図において、前記２つの稜線は、前記２つの稜線の前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する端部を接続する直線、または、前記２つの稜線の前記長手方向に沿って前記開口側に位置する端部を接続する直線、を基準として、互いに反対方向に傾斜している、
　請求項７に記載の香味吸引器。
　前記第１支持部は、前記第１支持部の前記内壁面から突出し、前記収容部の前記周方向において略等間隔で設けられた一組の第２突起部を有し、
　前記一組の第２突起部は、前記収容部の前記長手方向から見て前記一組の接続部と互いに重なる位置に設けられている、
　請求項４～８のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記消費材が前記収容部の前記長手方向と略平行な方向に前記開口へ挿入されて前記収容部に収容された場合には、前記収容部の前記長手方向に垂直な断面において、前記一組の第２突起部の各々は、変形されていない前記消費材の外周面を示す仮想外形の外側に位置する、
　請求項９に記載の香味吸引器。
　前記一組の第２突起部は、前記仮想外形に沿って湾曲する湾曲部を有する、
　請求項１０に記載の香味吸引器。
　前記収容部の前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する、前記一組の第２突起部の第３端部は、前記第２間隙形成部に接続している、
　請求項９～１１のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、互いに異なる形状を備えている、
　請求項９～１２のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、前記収容部の前記長手方向において、少なくとも一部が互いに重なるように配置されている、
　請求項９～１３のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記一組の第１突起部と前記一組の第２突起部とは、前記収容部の前記長手方向に沿って延在しており、
　前記一組の第１突起部の各々は、前記長手方向に沿った断面を見た場合に、前記長手方向に沿って前記開口と反対側に位置する第１突起部の第１端部から延在し、前記開口に近づくに従い前記収容部の半径方向の中心に接近するように傾斜する第１傾斜面を有し、
　前記一組の第２突起部の各々は、前記長手方向に沿った断面を見た場合に、前記長手方向に沿って前記開口側に位置する第２突起部の第２端部から延在し、前記開口から離れるに従い前記収容部の半径方向の中心に接近するように傾斜する第２傾斜面を有し、
　前記一組の第１突起部の各々の前記第１傾斜面と、前記一組の第２突起部の各々の前記第２傾斜面とは、前記収容部の前記長手方向において少なくとも一部が互いに重なるように配置されており、
　前記第１傾斜面の傾斜角度または曲率は、前記第２傾斜面の傾斜角度または曲率と実質的に同一である、
　請求項１３または１４に記載の香味吸引器。
　前記一組の接触部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の接触部を含み、
　前記一組の接続部は、前記収容部の周方向において互いに対向する一対の接続部を含み、
　前記第１支持部は、前記第１支持部の内壁面から突出する複数の第１突起部を有し、
　前記収容部の前記長手方向に垂直な断面を見た場合であって、前記対向する一対の接触部の中心同士を接続する第１仮想線と、前記対向する一対の接続部の中心同士を接続する第２仮想線と、を引いた場合に、前記複数の第１突起部の全ては、前記第１仮想線及び前記第２仮想線と交わらないように配置されている、
　請求項３に記載の香味吸引器。
　前記チャンバは、前記加熱領域に熱を供給する熱源を有し、
　前記熱源は、前記収容部の前記長手方向において前記第２支持部と互いに重なるように配置されている、
　請求項３～１６のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　前記熱源は、フィルム加熱器であり、
　前記フィルム加熱器は、前記チャンバの外周に巻きつけられている、
　請求項１７に記載の香味吸引器。
　以下の第１式を満たし、
　　　Ｌ２≧Ｌ１／２　　（１）
　Ｌ１は、前記収容部の前記長手方向に沿った前記ガイド部の長さであり、
　Ｌ２は、前記長手方向に沿った前記第１間隙形成部の長さである、
　請求項２～１８のいずれか一項に記載の香味吸引器。
　請求項１～１９のいずれか一項に記載の香味吸引器と、
　前記消費材と、
　を含む、
　喫煙システム。