WO2023106380A1 - 液化ガス払出設備 - Google Patents

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    • F17C9/00Methods or apparatus for discharging liquefied or solidified gases from vessels not under pressure

Definitions

  • the plurality of pressure vessels 2 are arranged in the same direction so that the horizontally extending central axes of the pressure vessels 2 are parallel to each other. Moreover, the plurality of pressure vessels 2 includes a first pressure vessel 2a and a second pressure vessel 2b whose vertical positions are different from each other. In this embodiment, the second pressure vessel 2b is arranged directly below the first pressure vessel 2a. That is, the first pressure vessel 2a and the second pressure vessel 2b are arranged at positions overlapping each other when viewed in the vertical direction.

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Abstract

液化ガス払出設備は、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器と、複数の圧力容器を支持する支持構造物であって、複数の圧力容器のうちの第1圧力容器および第2圧力容器を、第1圧力容器が第2圧力容器より上方に位置するように支持する、支持構造物と、第1圧力容器より下方に位置する流入口と、流出口とを有し、流入口から流入した液化ガスを気化させて流出口から流出させる熱交換器と、第1圧力容器から熱交換器の流入口に液化ガスを導く液流路と、熱交換器の流出口から流出した気化ガスを第2圧力容器に導くガス流路と、第2圧力容器から延び、第2圧力容器から液化ガスを払い出す払出流路と、を備える。

Description

液化ガス払出設備
 本開示は、液化ガス払出設備に関する。
 従来から、液化天然ガスなどの液化ガスを貯蔵する圧力容器から当該液化ガスを払い出す設備として、圧力容器内の気相部内を加圧することにより液化ガスの払い出しを行うものが知られている。特許文献1の図2には、貯蔵タンク内の貯蔵液を、循環ラインを通してタンク加圧用気化器に導入して蒸発させ、その蒸発ガスをタンクの頂部の気相部に戻すことで、タンクを加圧して貯蔵液を払い出す設備が開示されている。
特許第4832633号
 ところで、液化ガスを貯蔵する設備において、大型タンクを1基設置する構成とするよりも、複数台のタンクを組み合わせる構成とした方が、当該貯蔵設備の据え付けにかかる工期やコストの面で有利になる場合がある。
 そこで、本開示は、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器を備えた液化ガス払出設備において、設計自由度を向上させることができる液化ガス払出設備を提供することを目的とする。
 上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る液化ガス払出設備は、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器と、前記複数の圧力容器を支持する支持構造物であって、前記複数の圧力容器のうちの第1圧力容器および第2圧力容器を、前記第1圧力容器が前記第2圧力容器より上方に位置するように支持する、支持構造物と、前記第1圧力容器より下方に位置する流入口と、流出口とを有し、前記流入口から流入した液化ガスを気化させて前記流出口から流出させる熱交換器と、前記第1圧力容器から前記熱交換器の前記流入口に液化ガスを導く液流路と、前記熱交換器の前記流出口から流出した気化ガスを前記第2圧力容器に導くガス流路と、前記第2圧力容器から延び、前記第2圧力容器から液化ガスを払い出す払出流路と、を備える。
 本開示によれば、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器を備えた液化ガス払出設備において、設計自由度を向上させることができる液化ガス払出設備を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る液化ガス払出設備の概略構成図である。 図2は、図1に示す複数の圧力容器と支持構造物とを側面視した概略側面図である。 図3は、変形例1に係る液化ガス払出設備の概略正面図である。 図4は、変形例2に係る液化ガス払出設備の概略正面図である。
 以下、図面を参照して、一実施形態に係る液化ガス払出設備について説明する。なお、本明細書において、「上流」および「下流」とは、それぞれ液化ガスまたはそれが気化したガスの流れ方向における上流および下流を意味する。
 図1は、一実施形態に係る液化ガス払出設備1Aの概略正面図である。液化ガス払出設備1Aは、陸上に設置されている。液化ガス払出設備1Aは、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器2と、複数の圧力容器2を支持する支持構造物10を備える。本実施形態において、圧力容器2に貯蔵される液化ガスは、液化水素である。ただし、液化ガスは、液化天然ガスや液化石油ガスなど別の種類の液化ガスでもよい。
 複数の圧力容器2は、互いに同じ形状および大きさである。各圧力容器2は、液化ガスを高圧状態で貯蔵可能である。図1は、正面から見た圧力容器2の断面形状を示している。図1に示すように、本実施形態において、圧力容器2は、当該圧力容器2を覆う外槽3とともに二重殻タンクを構成している。
 図2は、図1に示す複数の圧力容器2と支持構造物10とを側面視した概略側面図である。なお、図2において、圧力容器2を破線で示し、後述の熱交換器30や各種流路などは省略している。図2に示すように、二重殻タンクにおける圧力容器2と外槽3は、互いに同形であり、横置き円筒形である。内槽である圧力容器2と外槽3との間の空間は、例えば、真空であってもよいし、断熱材が設けられてもよい。
 複数の圧力容器2は、各圧力容器2の水平に延在する中心軸が互いに平行となるように、同じ向きに並んでいる。また、複数の圧力容器2は、上下方向の位置が互いに異なる第1圧力容器2aおよび第2圧力容器2bを含む。本実施形態において、第2圧力容器2bは、第1圧力容器2aの真下に配置されている。つまり、第1圧力容器2aおよび第2圧力容器2bは、上下方向に見て互いに重なる位置に配置されている。
 支持構造物10は、第1圧力容器2aおよび第2圧力容器2bを、第1圧力容器2aが第2圧力容器2bより上方に位置するように支持する。例えば支持構造物10は、上下方向に延びる複数の上下フレームと、複数の上下フレームを連結する水平方向に延びる複数の水平フレームを含む。また、支持構造物10は、複数の床11を有する階層構造である。すなわち、支持構造物10は、上下方向における第1圧力容器2aと第2圧力容器2bとの間に、第1圧力容器2aを下方から支持する床11aを有し、第2圧力容器2bの下方に、第2圧力容器2bを下方から支持する床11bを有する。より詳しくは、外槽3は、床11に設けられた一対の支持体4により、外槽3の軸方向に、つまり外槽3の水平に延在する方向に離間した位置で支持されており、内槽である圧力容器2は、圧力容器2と外槽3との間に配置された支持部材により支持されている。このように、支持構造物10において、1階に第2圧力容器2bが配置され、2階に第1圧力容器2aが配置されている。
 第1圧力容器2aの上部には、第1導入流路21が接続されている。また、第2圧力容器2bの上部には、第2導入流路22が接続されている。第1導入流路21は、第1圧力容器2aに液化ガスを導入するための流路であり、第2導入流路22は、第2圧力容器2bに液化ガスを導入するための流路である。
 第1導入流路21の一端部は、第1圧力容器2aの上部に接続されており、第1導入流路21の他端部は、液化ガスを貯蔵する別の貯蔵容器に接続されているまたは接続可能となっている。第2導入流路22の一端部は、第2圧力容器2bの上部に接続されており、第2導入流路22の他端部は、第1導入流路21の途中に接続されている。第1導入流路21における第2導入流路22が分岐した箇所より下流側部分には開閉弁21aが設けられており、第2導入流路22には開閉弁22aが設けられている。
 また、第1圧力容器2aの下部と第2圧力容器2bの上部とは、接続流路23により接続されている。接続流路23には、当該接続流路23を開閉する開閉弁23aが配置されている。開閉弁23aを開くことにより、接続流路23を通じて、無動力で、第1圧力容器2a内の液化ガスが第2圧力容器2bに流れる。
 第2圧力容器2bの下部には、払出流路24が接続されている。払出流路24は、第2圧力容器2bから延び、第2圧力容器2bから液化ガスを払い出す。払出流路24には、開閉弁24aが設けられている。
 液化ガス払出設備1Aは、第2圧力容器2b内の気相部を加圧するための熱交換器30を備える。熱交換器30は、流入口31と流出口32とを有しており、流入口31から流入した液化ガスを気化させて、気化ガスを流出口32から流出させる。熱交換器30は、支持構造物10の外部に配置されている。ただし、熱交換器30は、支持構造物10の内部に配置されてもよい。本実施形態において、熱交換器30は、液化ガスと大気との間で熱交換を行う大気熱交換式であるが、熱交換器30は、液化ガスと他の液体との間で熱交換を行うなど別の種類のものでもよい。
 熱交換器30は、第1圧力容器2aの下方に位置する。熱交換器30と第2圧力容器2bとは、概ね同じ高さに配置されている。熱交換器30と第2圧力容器2bは、側方から見て、言い換えれば水平方向に見て、互いに重なる位置に配置されている。
 第1圧力容器2aの下部と熱交換器30の流入口31とは、液流路41により接続されている。液流路41は、第1圧力容器2aから熱交換器30に液化ガスを導く。液流路41には、当該液流路41を開閉する開閉弁41aが設けられている。流入口31は、第1圧力容器2aより下方に位置している。このため、開閉弁41aを開くことにより、ポンプなどを用いずに無動力で、液流路41を通じて第1圧力容器2aから熱交換器30に液化ガスが流れる。
 熱交換器30の流出口32と第2圧力容器2bの上部とは、ガス流路42により接続されている。ガス流路42は、熱交換器30の流出口32から流出した気化ガスを第2圧力容器2bに導く。ガス流路42により導かれた気化ガスにより第2圧力容器2bの気相部は加圧される。払出流路24に設けられた開閉弁24aを開いた状態で、第2圧力容器2bの気相部が加圧されることにより、気相部の圧力が液面に作用して第2圧力容器2bから払出流路24を通じて液化ガスを払い出す。
 以上に説明したように、本実施形態に係る液化ガス払出設備1Aによれば、第1圧力容器2aより下方に位置する熱交換器30の流入口31があるため、第1圧力容器2aから排出された液化ガスは、ポンプを用いることなく液流路41により熱交換器30に導かれる。熱交換器30にて気化したガスは、ガス流路42により第2圧力容器2bに導かれる。
 このため、熱交換器30と第2圧力容器2bとが同じ高さに位置するにもかかわらず、熱交換器30と第2圧力容器2bとの位置関係に関係なく、無動力で第2圧力容器2b内の気相部を加圧でき、第2圧力容器2bから液化ガスを払い出すことができる。従って、液化ガス払出設備1Aの設計自由度を向上させることができる。
 また、本実施形態では、第2圧力容器2bは、側方から見て熱交換器30と重なる位置に配置されている。言い換えれば、第2圧力容器2bと熱交換器30とが上下方向に離れていない。このため、第2圧力容器2bと熱交換器30とつなぐガス流路42を上下方向に短くすることができる。
 また、本実施形態では、第2圧力容器2bは、上方から見て第1圧力容器2aと重なる位置に配置されているため、第1圧力容器2aの下方のスペースを、第2圧力容器2bの設置スペースとして利用することにより、支持構造物10においてデッドスペースが生じることを抑制できる。
 また、本実施形態では、支持構造物10において、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bとの間に第1圧力容器2aを下方から支持する床11aが設けられている。このため、第1圧力容器2aが地表から数メートル以上離れた高さに位置する場合でも、作業者が足を載せることができる床11aがあることで、第1圧力容器2aなどのメンテナンスや検査を行いやすくなる。
 また、本実施形態では、複数の圧力容器2は、横置き円筒形であるため、他の形状の圧力容器を使用した場合に比べて、貯蔵容積を確保しつつ、液化ガス払出設備1Aの全体の高さを低くすることができる。
 また、本実施形態では、第1導入流路21を通じて第1圧力容器2aに導入された液化ガスを、接続流路23を通じて第2圧力容器2bに送ることができる。このため、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bの各容器の内部の液化ガス量を調整しやすい。
 また、第2圧力容器2bに、第2導入流路22と接続流路23の双方が接続されている。このため、これら第2導入流路22と接続流路23にそれぞれ設けられた開閉弁22a,23aのうちのいずれを開くかによって、第2導入流路22と接続流路23のどちらを通じて第2圧力容器2bへ液化ガスを供給するかが選択可能であり、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bの各容器の内部の液化ガス量の調整が一層容易である。
 また、第1圧力容器2a内の液化ガスを、接続流路23を通じて第2圧力容器2bに送ることで、第1圧力容器2aに対して払出流路を接続することなく、第1圧力容器2a内の液化ガスを払い出すことができる。
 (変形例1)
 次に、変形例1に係る液化ガス払出設備1Bについて、図3を参照して説明する。なお、変形例1および後述の変形例2について、上記実施形態と異なる部分を主に説明し、上記実施形態と共通または対応する要素については同じ符号を付して重複する説明を省略する。
 変形例1に係る液化ガス払出設備1Bは、ガス流路(以下、「第1ガス流路」と称する)42から分岐する第2ガス流路43を備える。第2ガス流路43の下流側端部は、第1圧力容器2aの上部に接続されている。第2ガス流路43は、熱交換器30にて気化した気化ガスを第1圧力容器2aに導く。また、第1ガス流路42における第2ガス流路43が分岐した箇所より下流側部分には、開閉弁42aが設けられており、第2ガス流路43には、開閉弁43aが設けられている。
 また、変形例1に係る液化ガス払出設備1Bは、払出流路(以下、「第1払出流路」と称する)24における開閉弁24aより下流側部分に合流する第2払出流路25を更に備える。第2ガス流路43の上流側端部は、第1圧力容器2aの下部に接続されている。第2払出流路25には、開閉弁25aが設けられている。
 第2ガス流路43の開閉弁43aと第2払出流路25の開閉弁25aとは、第1圧力容器2aの気相部を加圧して第1圧力容器2aから液化ガスを払い出す場合に開かれる。また、第1ガス流路42の開閉弁42aと第1払出流路24の開閉弁24aとは、第2圧力容器2bの気相部を加圧して第2圧力容器2bから液化ガスを払い出す場合に開かれる。開閉弁43a,25aのペアと、開閉弁42a,24aのペアのどちらか一方のペアのみが開かれてもよいし、開閉弁43a,25a,42a,24aの全てが同時に開かれてもよい。
 本変形例1においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、本変形例1において、第1圧力容器2aからも第2圧力容器2bを介さず直接液化ガスを払い出すことができる。
 また、本変形例1において、開閉弁43a,25a,42a,24aは、なくてもよい。すなわち、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bのうち液化ガスの払い出しを行う容器を選択可能であったが、開閉弁41aが開かれたときは、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bの双方ともから液化ガスの払い出しが行われてもよい。
 また、本変形例1において、第2払出流路25は、第1払出流路24における開閉弁24aより上流側部分に合流してもよく、開閉弁24aにより、第1圧力容器2aと第2圧力容器2bの双方の液化ガスの払い出しを同時に停止できてもよい。
 (変形例2)
 次に、変形例2に係る液化ガス払出設備1Cについて、図4を参照して説明する。
 変形例2に係る液化ガス払出設備1Cは、図4に示すように、3つの第1圧力容器2aと、6つの第2圧力容器2bを備える。支持構造物10は、3階層構造であり、最上階である3階に3つの第1圧力容器2aが配置されており、1階と2階に、それぞれ3つの第2圧力容器2bが配置されている。
 本変形例2において、9つの圧力容器2のそれぞれから液化ガスの払い出しが可能となっている。すなわち、第1ガス流路42は、上流側に位置する上流側流路42bと、当該上流側流路42bから6つの第2圧力容器2bのそれぞれに向かって分岐する下流側流路42cとを含む。また、変形例1と同様に、液化ガス払出設備1Cは、第1ガス流路42から分岐する第2ガス流路43を備える。第2ガス流路43は、上流側に位置する上流側流路43bと、当該上流側流路43bから3つの第1圧力容器2aのそれぞれに向かって分岐する下流側流路43cとを含む。
 なお、図の簡単化のため、図4において、9つの圧力容器2のそれぞれに接続された払出流路は省略しており、また、9つの圧力容器2のうちの一部または全部に接続された、圧力容器2に液化ガスを導入するための流路も省略している。また、第1ガス流路42および第2ガス流路43に設けられた開閉弁も省略している。
 変形例2において、液流路41は、複数の第1圧力容器2aからそれぞれ延びる複数の上流側流路41bと、複数の上流側流路41bが合流して熱交換器30の流入口31へ延びる1つの下流側流路41cとを含む。下流側流路41cに、開閉弁41aが設けられている。このように複数の第1圧力容器2aから熱交換器30に液化ガスを導くことが可能である。このため、1つの第1圧力容器2aから熱交換器30に液化ガスを導く場合と比べて、熱交換器30へ導く液化ガスを確保しやすい。
 本変形例2においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
 なお、本変形例2において、複数の上流側流路41bのそれぞれに開閉弁が設けられてもよい。この場合、複数の第1圧力容器2aのいずれから液化ガスを熱交換器30に送るかを選択できる。
 また、本変形例2も、上記実施形態と同様、第1圧力容器2aの下部と第2圧力容器2bの上部とを接続する接続流路23および開閉弁23aを備えてもよい。この場合、接続流路23は、複数の第1圧力容器2aの下部と1つの第2圧力容器2bとを接続するように構成されてもよいし、1つの第1圧力容器2aの下部と複数の第2圧力容器2bとを接続するように構成されてもよい。
 <その他の実施形態>
 本開示は前述した実施形態や変形例1,2に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。
 例えば、第1圧力容器および第2圧力容器の数や配置、支持構造物に対する熱交換器の位置などは、適宜変更可能である。液化ガス払出設備が、陸上に設置されていなくてもよく、例えば船体に設置されていてもよい。圧力容器は、横置き円筒形でなくてもよく、球形など別の形状であってもよい。
 第1圧力容器および第2圧力容器は、上下方向に見て互いに重なる位置に配置されていなくてもよく、互いに水平方向に離間していてもよい。第1圧力容器と第2圧力容器とは、互いに同じサイズでなくてもよい。第1圧力容器から液化ガスの払い出しが行われなくてもよい。つまり、第1圧力容器は、熱交換器に液化ガスを供給する専用タンクであってもよい。熱交換器における流入口や流出口の位置も適宜変更可能である。
 第2圧力容器は、側方から見て熱交換器と重なる位置に配置されていなくてもよく、例えば、上下方向における第1圧力容器と第2圧力容器との間に熱交換器が配置されてもよい。また、上記実施形態において、第1圧力容器の下部と第2圧力容器の上部とを接続する接続流路がなくてもよい。
 支持構造物において、第1圧力容器を下方から支持する床がなくてもよい。また、支持構造物は、例えば、複数の液化ガスコンテナが積み重ねられることにより構築されたものであってもよい。具体的には、支持構造物は、互いに分離可能な複数の構造体を有する。各構造体は、複数のフレームを含み、複数のフレームが連結されることにより概略直方体状に構成される。そして、各構造体は、例えば、複数のフレームによって囲まれる領域に圧力容器が配置されるように圧力容器を支持する。第1圧力容器を支持する第1構造体は、第2圧力容器を支持する第2構造体の上に積み重ねられた状態で互いに固定される。このようにして、複数の圧力容器を支持する支持構造物が設置されていてもよい。各圧力容器を構造体ごと移動できるため、液化ガス払出設備の製造および組立を容易にする。
 複数の圧力容器のうち、最も高い位置にある圧力容器だけでなく、それより低い位置にある圧力容器も、熱交換器に液化ガスを供給する「第1圧力容器」となり得る。例えば、上記変形例2において、支持構造物10における2階に配置された3つの圧力容器も、熱交換器の流入口より上方に位置する。このため、2階に配置された3つの圧力容器と熱交換器の流入口とが液流路により接続されていれば、2階に配置された3つの圧力容器は第1圧力容器となる。
 上記実施形態などで説明された開閉弁は、流体の流通を可能にしたり、遮断したりするものであればよく、弁の種類は特に限定されない。例えば、開閉弁は、圧力調整弁や流量制御弁などであってもよい。
 本開示の一態様に係る液化ガス払出設備は、液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器と、前記複数の圧力容器を支持する支持構造物であって、前記複数の圧力容器のうちの第1圧力容器および第2圧力容器を、前記第1圧力容器が前記第2圧力容器より上方に位置するように支持する、支持構造物と、前記第1圧力容器より下方に位置する流入口と、流出口とを有し、前記流入口から流入した液化ガスを気化させて前記流出口から流出させる熱交換器と、前記第1圧力容器から前記熱交換器の前記流入口に液化ガスを導く液流路と、前記熱交換器の前記流出口から流出した気化ガスを前記第2圧力容器に導くガス流路と、前記第2圧力容器から延び、前記第2圧力容器から液化ガスを払い出す払出流路と、を備える。
 上記の構成によれば、第1圧力容器より下方に位置する熱交換器の流入口があるため、第1圧力容器から排出された液化ガスは、ポンプを用いることなく液流路により熱交換器に導かれる。熱交換器にて気化したガスは、ガス流路により第2圧力容器に導かれる。このため、熱交換器と第2圧力容器との位置関係に関係なく、無動力で第2圧力容器内の気相部を加圧でき、第2圧力容器から液化ガスを払い出すことができる。従って、液化ガス払出設備の設計自由度を向上させることができる。
 また、上記の液化ガス払出設備において、前記第2圧力容器は、側方から見て前記熱交換器と重なる位置に配置されてもよい。この構成によれば、第2圧力容器と熱交換器とが上下方向に離れていないため、第2圧力容器と熱交換器とつなぐガス流路42を上下方向に短くすることができる。
 また、上記の液化ガス払出設備において、前記第2圧力容器は、上方から見て前記第1圧力容器と重なる位置に配置されてもよい。この構成によれば、第1圧力容器の下方のスペースを、第2圧力容器の設置スペースとして利用することにより、支持構造物においてデッドスペースが生じることを抑制できる。
 また、上記の液化ガス払出設備において、前記支持構造物は、上下方向における前記第1圧力容器と前記第2圧力容器との間に、前記第1圧力容器を下方から支持する床を有してもよい。この構成によれば、第1圧力容器が地表から数メートル以上離れた高さに位置する場合でも、作業者が足を載せることができる床があることで、第1圧力容器などのメンテナンスや検査を行いやすくなる。
 また、上記の液化ガス払出設備において、前記複数の圧力容器は、横置き円筒形であってもよい。他の形状の圧力容器を使用した場合に比べて、複数の圧力容器として横置き円筒形のものを使用した方が、貯蔵容積を確保しつつ、液化ガス払出設備の全体の高さを低くすることができる。
 また、上記の液化ガス払出設備は、前記第1圧力容器に液化ガスを導入する導入流路と、前記第1圧力容器の下部と前記第2圧力容器の上部とを接続する接続流路と、前記接続流路を開閉する開閉弁と、を更に備えてもよい。この構成によれば、導入流路を通じて第1圧力容器に導入された液化ガスを、接続流路を通じて第2圧力容器に送ることができる。このため、第1圧力容器と第2圧力容器の各容器の内部の液化ガス量を調整しやすい。
 

Claims (6)

  1.  液化ガスを貯蔵する複数の圧力容器と、
     前記複数の圧力容器を支持する支持構造物であって、前記複数の圧力容器のうちの第1圧力容器および第2圧力容器を、前記第1圧力容器が前記第2圧力容器より上方に位置するように支持する、支持構造物と、
     前記第1圧力容器より下方に位置する流入口と、流出口とを有し、前記流入口から流入した液化ガスを気化させて前記流出口から流出させる熱交換器と、
     前記第1圧力容器から前記熱交換器の前記流入口に液化ガスを導く液流路と、
     前記熱交換器の前記流出口から流出した気化ガスを前記第2圧力容器に導くガス流路と、
     前記第2圧力容器から延び、前記第2圧力容器から液化ガスを払い出す払出流路と、を備える、液化ガス払出設備。
  2.  前記第2圧力容器は、水平方向に見て前記熱交換器と重なる位置に配置されている、請求項1に記載の液化ガス払出設備。
  3.  前記第2圧力容器は、上方から見て前記第1圧力容器と重なる位置に配置されている、請求項1または2に記載の液化ガス払出設備。
  4.  前記支持構造物は、上下方向における前記第1圧力容器と前記第2圧力容器との間に、前記第1圧力容器を下方から支持する床を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液化ガス払出設備。
  5.  前記複数の圧力容器は、横置き円筒形である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液化ガス払出設備。
  6.  前記第1圧力容器に液化ガスを導入する導入流路と、
     前記第1圧力容器の下部と前記第2圧力容器の上部とを接続する接続流路と、
     前記接続流路を開閉する開閉弁と、を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液化ガス払出設備。
     
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