WO2023080021A1 - 触覚センサ及び触覚センサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

触覚センサ1aは、複数の電極10と、導電性多孔体20と、導電体30と、計測部50とを備える。導電性多孔体20は、複数の電極10に接している。導電性多孔体20は、特定方向において異なる導電率を有する。導電体30は、特定方向において、導電性多孔体20から離れて配置されている。計測部50は、複数の電極10の電位に基づいて導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する。導電性多孔体20は、第一端部21と、第二端部22とを有する。第一端部21は、特定方向の導電体30側の一端に形成されている。導電性多孔体20の第一端部21における導電率は、導電性多孔体20の第二端部22における導電率より高い。

Description

触覚センサ及び触覚センサの製造方法
 本発明は、触覚センサ及び触覚センサの製造方法に関する。
 従来、触覚センサが知られている。
 例えば、特許文献1には、検知部と、計測部とを備える触覚センサが記載されている。検知部は、第1導電体及び第2導電体を有する。第1導電体には、複数の電極が設けられている。第2導電体は、第1導電体に対向する。計測部は、電極の電位に基づいて、接触物の接触を計測する。
 特許文献2には、応力・ひずみセンサ材料として、導電性多孔質樹脂成形体が記載されている。この導電性多孔質樹脂成形体は、樹脂中に空孔と導電性粒子とが分散しており、該空孔の径が傾斜して分布している。
特開2019-168247号公報 特開2018-39862号公報
 触覚センサにおいて導電性の多孔体を用いて物体の接触状態を測定することが考えられる。導電性の多孔体の使用は、触覚センサに柔軟性を付与しやすく、軽量性の観点からも有利であると考えられる。一方、本発明者らの検討によれば、触覚センサにおいて厚みを有する導電性の多孔体を使用すると、物体の接触に対する触覚センサの感度及び空間分解能が低くなりやすいという課題があることが新たに分かった。このような課題は、特許文献1及び2には記載も示唆もされていない。
 そこで、本発明は、導電性多孔体を備えつつ、感度及び空間分解能の観点から有利な触覚センサを提供する。
 本発明は、
 複数の電極と、
 前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
 前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
 前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
 前記導電性多孔体は、前記特定方向の前記導電体側の一端に形成された第一端部と、前記特定方向の他端に形成された第二端部とを有し、
 前記導電性多孔体の前記第一端部における導電率は、前記導電性多孔体の前記第二端部における導電率より高い、
 触覚センサを提供する。
 また、本発明は、
 触覚センサの製造方法であって、
 前記触覚センサは、
 複数の電極と、
 前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
 前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
 前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
 前記特定方向において、前記導電性多孔体の前記特定方向の前記導電体側の一端に形成され、前記特定方向の他端に形成された前記導電性多孔体の第二端部における導電率よりも高い導電率を有する第一端部が前記導電体と前記第二端部との間に位置するように、前記導電性多孔体を配置することを含む、
 製造方法を提供する。
 また、本発明は、
 上記の触覚センサと、
 前記触覚センサの測定結果を示す情報が入力される入力部と、
 前記入力部に入力された前記情報を処理して表示用データを生成する処理部と、
 前記表示用データを表示する表示部と、を備えた、
 入力システムを提供する。
 上記の触覚センサは、導電性多孔体を備えつつ、感度及び空間分解能の観点から有利である。
図1は、本発明に係る触覚センサの一例を示す平面図である。 図2Aは、図1のII-II線を切断線とする触覚センサの断面図である。 図2Bは、物体の接触により変形した触覚センサの断面図である。 図3は、導電性多孔体の導電率の例を示すグラフである。 図4は、導電性多孔体の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、導電性多孔体の別の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、触覚センサの変形例を示す断面図である。 図7は、触覚センサにおける複数の電極の配置の一例を示す平面図である。 図8は、触覚センサにおける複数の電極の配置の別の一例を示す平面図である。 図9は、触覚センサの計測部の回路の一例を示す図である。 図10は、触覚センサにおける複数の電極の配置のさらに別の一例を示す平面図である。 図11は、本発明に係る触覚センサの別の一例を示す斜視図である。 図12は、本発明に係る入力システムの一例を示す斜視図である。 図13は、本発明に係る入力システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。 図14Aは、実施例における計算に用いた計算モデルを模式的に示す側面図である。 図14Bは、実施例における計算に用いた計算モデルを模式的に示す斜視図である。 図14Cは、実施例における計算に用いた計算モデルを模式的に示す斜視図である。 図15Aは、実施例における計算結果の感度及び線形性の評価指標を模式的に示すグラフである。 図15Bは、実施例における計算結果の空間分解能を模式的に示すグラフである。 図16Aは、実施例における計算に基づく感度の評価結果を示すグラフである。 図16Bは、実施例における計算に基づく線形性の評価結果を示すグラフである。 図16Cは、実施例における計算に基づく空間分解能の評価結果を示すグラフである。 図17Aは、サンプル1に係る評価用センサにおける荷重の中心に対応する出力電圧と荷重との関係を示すグラフである。 図17Bは、サンプル1に係る評価用センサにおいて荷重の中心を通る中心線における正規化出力とその中心線上の位置との関係を示すグラフである。
 以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、下記の説明は、本発明を例示的に説明するものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるわけではない。
 図1及び図2Aに示す通り、触覚センサ1aは、複数の電極10と、導電性多孔体20と、導電体30と、計測部50とを備えている。導電性多孔体20は、複数の電極10に接している。導電性多孔体20は、特定方向において異なる導電率を有する。導電体30は、特定方向において、導電性多孔体20から離れて配置されている。計測部50は、複数の電極10の電位に基づいて導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する。例えば、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに物体が接触すると、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つの変形に伴い、図2Bに示す通り、導電性多孔体20及び導電体30が互いに接触し、導電性多孔体20と導電体30との間の接触抵抗の大きさが変動しうる。この接触抵抗の大きさの変動により、複数の電極10の電位が変化しうる。このため、複数の電極10の電位に基づいて、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定できる。導電体30は、例えば、直流電源等の電源(図示省略)に電気的に接続されている。計測部50は、この電源を備えていていもよい。複数の電極10の電位に基づいて、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する方法の詳細は、特開2019-168247号公報を参照することにより理解されうる。物体の接触状態の測定は、例えば、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触位置の測定を含む。物体の接触状態の測定は、例えば、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触力の測定を含んでいてもよい。
 上記の通り、触覚センサ1aは、導電性多孔体20を備えているので、柔軟性を有しやすい。加えて、触覚センサ1aは軽量性の観点からも有利である。一方、本発明者らの検討によれば、触覚センサにおいて導電性の多孔体を使用すると、物体の接触に対する触覚センサの感度及び空間分解能が低くなりやすいという課題があることが新たに分かった。なぜなら、導電性多孔体の厚みにより複数の電極における電位コントラストが低下しやすいからである。そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、導電性多孔体を用いつつ感度及び空間分解能の観点から有利な触覚センサを新たに開発した。
 図2Aに示す通り、導電性多孔体20は、第一端部21と、第二端部22とを有する。第一端部21は、特定方向の導電体30側の導電性多孔体20の一端に形成されている。第二端部22は、特定方向の導電性多孔体20の他端に形成されている。導電性多孔体20の第一端部21における導電率σ21は、導電性多孔体20の第二端部22における導電率σ22より高い。このような構成によれば、導電性多孔体20が特定方向において異なる導電率を有することも相まって、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能を有しやすい。
 導電性多孔体20の導電率は特定の値に限定されない。導電性多孔体20は、例えば、特定方向において0.001~100S/mの範囲で異なる導電率を有する。このような構成によれば、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能をより有しやすい。
 導電率σ21が導電率σ22より高い限り、導電率σ22に対する導電率σ21の比σ21/σ22は、特定の値に限定されない。比σ21/σ22は、例えば10以上であり、20以上であってもよく、30以上であってもよく、50以上であってもよい。比σ21/σ22は、例えば、1000以下であり、800以下であってもよく、500以下であってもよい。
 導電性多孔体20の導電率の特定方向における変化パターンは、特定のパターンに限定されない。図3は、導電性多孔体20の導電率と、特定方向における第二端部22からの距離との関係を示すグラフである。図3において、距離t20は、第一端部21の、特定方向における第二端部22からの距離である。図3に示す通り、導電性多孔体20は、例えば、特定方向において第二端部22から第一端部21に向かって連続的又は段階的に増加する導電率を有する。このような構成によれば、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能をより有しやすい。導電性多孔体20は、例えば、特定方向において第一端部21と第二端部22との間において第一端部21に向かって減少する導電率を有する部位を有していてもよい。導電性多孔体20は、特定方向において第一端部21から第二端部22に向かって連続的又は段階的に増加する導電率を有してもよい。このような構成によれば、触覚センサ1aの測定結果の線形性を高くすることができる。
 図3の実線で示すグラフのように、特定方向において第二端部22から第一端部21に向かって連続的に導電性多孔体20の導電率が増加しうる。図4は、このような導電率を有する導電性多孔体20の一例を示す。この例において、例えば、導電性多孔体20の空隙率は、特定方向において第二端部22から第一端部21に向かって連続的に変化している。
 図3の破線で示すグラフのように、特定方向において第二端部22から第一端部21に向かって段階的に導電性多孔体20の導電率が増加しうる。図5は、このような導電率を有する導電性多孔体20の一例を示す。この例において、導電性多孔体20は、例えば、複数の多孔体層23を含む。複数の多孔体層23は、例えば、第一多孔体層23aと、第二多孔体層23bと、第三多孔体層23cとを備えている。第一多孔体層23aは第二端部22をなしている。第二多孔体層23bは第一端部21をなしている。第三多孔体層23cは、特定方向において、第一多孔体層23aと第二多孔体層23bとの間に配置されている。第一多孔体層23aの導電率、第二多孔体層23bの導電率、及び第三多孔体層23cの導電率のそれぞれは、各多孔体層において一定とみなしうる。例えば、第三多孔体層23cの導電率は、第一多孔体層23aの導電率より高く、かつ、第二多孔体層23bの導電率より低い。例えば、第三多孔体層23cの空隙率は、第一多孔体層23aの空隙率より低く、かつ、第二多孔体層23bの空隙率より高い。
 図5に示す通り、導電性多孔体20は、例えば、複数の多孔体層23と、接合層24とを含む積層構造を有する。接合層24は、特定方向において、多孔体層23同士の間に配置されており、導電性を有する。このような構成によれば、積層構造に含まれる複数の多孔体層の導電率及び数を調整することによって、所望の特性を有する導電性多孔体20を作製しやすい。接合層24は省略されてもよい。
 接合層24が導電性を有する限り、接合層24の導電率は特定の値に限定されない。接合層24は、例えば、0.001~10000S/mの導電率を有する。このような構成によれば、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能をより有しやすい。
 導電性多孔体20において、多孔質構造をなす材料は特定の材料に限定されない。その材料は、例えば、樹脂と導電性フィラーとの複合材料である。この複合材料において樹脂はマトリクスをなしうる。このような構成によれば、触覚センサ1aが所望の柔軟性を有しやすい。複合材料においてマトリクスをなす樹脂は、特定の樹脂に限定されない。その樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂であってもよいし、熱可塑性エラストマーであってもよい。樹脂は、熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマーとの混合物であってもよい。
 複合材料における導電性フィラーの形状は、特定の形状に限定されず、例えば、球状、フレーク状、樹枝状、又は繊維状でありうる。導電性フィラーの例は、金属フィラー、金属で被覆された樹脂フィラー、カーボンナノチューブ、黒鉛、及びカーボンブラックである。黒鉛の形状の例は、例えば、鱗状、針状、繊維状、球状、フレーク状、凝集塊状、及び多孔質状である。金属フィラーの例は、銅粉、銀粉、ニッケル粉、銀コート銅粉、金コート銅粉、銀コートニッケル粉、及び金コートニッケル粉である。
 導電性多孔体20の形状は、特定の形状に限定されない。導電性多孔体20は、例えば、第一端部21及び第二端部22が互いに平行である形状を有する。導電性多孔体20は、所定の厚みを有する板状又はシート状であってもよい。導電性多孔体20の厚みは、例えば、0.5~20mmである。このような構成によれば、導電性多孔体20は、センサ用部材に適した柔軟性を有しやすい。この場合、特定方向は、例えば、導電性多孔体20の厚み方向に相当しうる。
 導電性多孔体20を製造する方法は、特定の方法に限定されない。導電性多孔体20は、物理発泡剤、化学発泡剤、又は熱膨張カプセルを用いた方法によって製造されてもよい。
 触覚センサ1aにおける導電体30は、特定の導電体に限定されない。導電体30は、例えば、可撓性を有する。導電体30の形状は、特定の形状に限定されない。導電体30の形状は、例えば、板状又はシート状である。
 図1及び図2Aに示す通り、導電体30は、樹脂多孔体20の少なくとも一部を覆っている。導電体30は、樹脂多孔体20の全体を覆っていてもよい。
 導電体30の導電率は、特定の値に限定されない。導電体30の導電率は、例えば0.01~100S/mである。
 接合層24をなす材料は、接合層24が多孔体層23同士を接合できる限り特定の材料に限定されない。接合層24は、例えば、導電フィラーを含む粘着材によって構成されている。接合層24は、基材を有する粘着テープによって構成されていてもよいし、基材を有しない粘着材によって構成されていてもよい。接合層24は、導電フィラーを含む導電性接着剤によって形成されていてもよい。
 図2Aに示す通り、触覚センサ1aは、例えば絶縁体40をさらに備えている。絶縁体40は、特定方向において導電性多孔体20と導電体30との間に配置されている。加えて、絶縁体40は、特定方向に延びる空隙42をなす。このような構成によれば、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに物体が接触したときに、物体との接触部の近くの空隙42において導電性多孔体20と導電体30とが接触しうる。一方、物体との接触部から離れた空隙42では、導電性多孔体20と導電体30とは接触しない。このため、物体との接触部の近くの電極10における電位と物体との接触部から離れた電極10における電位との差が大きくなりやすく、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能を有しやすい。絶縁体40は省略されてもよい。
 図1に示す通り、触覚センサ1aは、例えば、導電性多孔体20と、導電体30と、絶縁体40とを含む積層体5を備えている。
 絶縁体40は導電体30に直接ドッド状又はメッシュ状に配置されていてもよく、絶縁体40をなす材料は、特定の材料に限定されない。絶縁体40は、例えば、絶縁材料製の多孔体であってもよいし、絶縁材料製のメッシュであってもよいし、絶縁材料製の織布であってもよいし、絶縁材料製の不織布であってもよい。絶縁体40は、例えば、板状又はシート状の形状を有する。本明細書において、絶縁体は、1.0×10-15S/m以下の導電率を有する材料である。
 図1に示す通り、触覚センサ1aにおける複数の電極10の配置は、複数の電極10が導電性多孔体20に接している限り、特定の配置に限定されない。図2Aに示す通り、複数の電極10は、例えば、第二端部22に接触している。
 一方、触覚センサ1aは、図6に示す触覚センサ1bのように変更されてもよい。触覚センサ1bは、特に説明する部分を除き、触覚センサ1aと同様に構成されている。触覚センサ1aの構成要素と同一又は対応する触覚センサ1bの構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。触覚センサ1aに関する説明は、技術的に矛盾する場合を除き、触覚センサ1bにも当てはまる。このことは、他の変形例についても同様である。
 図6に示す通り、複数の電極10は、特定方向において第一端部21と第二端部22との間に配置されている。換言すると、複数の電極10は、導電性多孔体20の内部に埋め込まれている。
 触覚センサ1aの平面視における複数の電極10の配置は、特定の配置に限定されない。触覚センサ1aの平面視において、複数の電極10は、規則的に配置されていてもよいし、不規則に配置されていてもよい。図1に示す通り、触覚センサ1aの平面視において、複数の電極10は、例えば、正方形格子の格子点に配置されている。複数の電極10は、長方形格子及び平行四辺形格子等の他の平面格子の格子点に配置されていてもよい。複数の電極10は、触覚センサ1aの平面視において、触覚センサ1aの外周に沿って配置されていてもよい。
 また、触覚センサ1aの平面視において、複数の電極10は、図7に示す通り配置されていてもよい。この場合、複数の電極10のそれぞれは、平面格子の各格子点から所定の範囲内でランダムにずれるように配置されている。このような構成によれば、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つへの物体の接触位置に関わらず、物体の接触状態を適切に測定できる。加えて、複数の電極10の配置の自由度が確保されやすい。
 触覚センサ1aにおいて、例えば、計測部50は、複数の電極10における1つ以上の電極10を選択的に接地させ、かつ、接地させる電極10を順次切り替えて、物体の接触状態を測定する。この場合、接地を切り替える回数に応じて空間性能と時間性能が変化し、触覚センサ1aにおいて、接地を切り替える回数が多いほど空間分解能が高く、時間分解能が低くなりやすい。
 図8に示す通り、触覚センサ1aにおいて、複数の電極10は、例えば、複数の電極群15を含む。複数の電極群15のそれぞれは、2つ以上の電極10を有する。計測部50は、例えば、複数の電極群15のそれぞれにおいて選択された1つの電極10からなる複数の電極10を同時に接地させ、かつ、複数の電極群15のそれぞれにおいて接地させる電極10を順次切り替えて物体の接触状態を測定する。このような構成によれば、複数の電極10において接地する電極を1つずつ順次切り替えて物体の接触状態を測定する場合に比べて、物体の接触状態の測定の時間分解能を高めやすい。
 触覚センサ1aによれば、複数の電極10は、例えば、第一電極群15a、第二電極群15b、第三電極群15c、及び第四電極群15dを備えている。各電極群15は、例えば、4つの電極10a、10b、10c、及び10dを有する。各電極群15において、4つの電極10a、10b、10c、及び10dは、正方形又は長方形等の所定の四角形の頂点に配置されている。各電極群15に含まれる電極10の数は、3であってもよいし、5以上であってもよい。
 図9は、計測部50の回路の一例を示す。計測部50は、例えば、切替回路52と、制御回路51とを備えている。切替回路52は、例えば、16本の配線52a~52pと、5つのマルチプレクサM1~M5を含んでいる。配線52a、52b、52c、及び52dは、それぞれ、第一電極群15aの電極10a、10b、10c、及び10dに電気的に接続されている。配線52e、52f、52g、及び52hは、それぞれ、第二電極群15bの電極10a、10b、10c、及び10dに電気的に接続されている。配線52i、52j、52k、及び52lは、それぞれ、第三電極群15cの電極10a、10b、10c、及び10dに電気的に接続されている。配線52m、52n、52o、及び52pは、それぞれ、第四電極群15dの電極10a、10b、10c、及び10dに電気的に接続されている。配線52a~52pは、マルチプレクサM1に接続されている。16本の配線52a~52pのそれぞれは、電極10とマルチプレクサM1との間で分岐している。配線52a~52dから分岐した配線がマルチプレクサM2に接続されている。配線52e~52hから分岐した配線がマルチプレクサM3に接続されている。配線52i~52lから分岐した配線がマルチプレクサM4に接続されている。配線52m~52pから分岐した配線がマルチプレクサM5に接続されている。マルチプレクサM2、マルチプレクサM3は、マルチプレクサM4、及びマルチプレクサM5のそれぞれは、接地されている。マルチプレクサM1については、16本の配線を直接個別のA/DコンバータADCに接続して、省略してもよい。
 制御部51からデジタル出力(DO)信号がマルチプレクサM1に入力されることに伴い、順次、16本の配線52a~52pに接続された各電極10の電位に対応した電気信号が制御回路51のA/DコンバータADCに入力される。
 制御部51からデジタル出力(DO)信号がマルチプレクサM2、M3、M4、及びM5のそれぞれに入力されることに伴い、これらのマルチプレクサに接続された4つの配線のうち1つの配線が選択的に接地される。これにより、例えば、各電極群15の電極10aが同時に接地される。次に、各電極群15の電極10bが同時に接地される。次に、各電極群15の電極10cが同時に接地される。次に、各電極群15の電極10dが同時に接地される。以降、電極10aの接地、電極10bの接地、電極10cの接地、及び電極10dの接地が順次繰り返される。
 触覚センサ1aにおいて、図10に示すように、複数の電極群15が構成されていてもよい。この例において、複数の電極群15は、所定方向に1列に並んだ2つ以上の電極10を有する。例えば、各電極群15において、4つの電極10a、10b、10c、及び10dは、所定方向に1列に並んでいる。加えて、複数の電極群15は、平面視において互いに平行に配置されている。
 触覚センサ1aにおいて、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに物体が接触すると、触覚センサ1aは、その接触状態に対応した出力をなす。導電性多孔体20が曲面に沿って配置された状態又は力を加えて屈曲させた状態で触覚センサ1aが使用されることも想定される。もしくは、導電性多孔体20が湾曲可能な部材に沿って配置されることも考えられる。導電性多孔体20の配置の状態の変動に伴う触覚センサ1aの出力の変動率は、特定の値に限定されない。例えば、屈曲状態での触覚センサ1aの出力は、平坦状態での触覚センサ1aの出力に対して10%以下の変動を示す。
 触覚センサ1aにおいて、例えば、式(1)に示す出力変動率が10%以下である。式(1)において、第一出力は、導電性多孔体20を平坦面に沿って配置したときの特定条件での触覚センサ1aの出力である。第二出力は、導電性多孔体20を30mmの曲率半径を有する曲面に沿って固定したときの特定条件での触覚センサ1aの出力である。特定条件は、例えば、触覚センサ1aに対して所定の外力を付与し、その外力を解除することである。
 出力変動率=100×|第二出力-第一出力|/第一出力   式(1)
 触覚センサ1aにおいて、上記の出力変動率が10%以下であると、導電性多孔体20が曲面に沿って配置された状態又は導電性多孔体20が湾曲可能な部材に沿って配置された状態であっても、触覚センサ1aが所望の感度及び空間分解能を有しやすい。
 触覚センサ1aは、図11に示す触覚センサ1cのように変更されてもよい。触覚センサ1cは、エラストマーを含むグリッパー7を備えている。導電性多孔体20は、グリッパー7に沿って配置されている。図11に示す通り、例えば、導電性多孔体20を含む積層体5がグリッパー7に沿って配置されている。グリッパー7が所定の物品をつかむと、グリッパー7と所定の物品との接触に伴い、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに変形が生じ、導電性多孔体20と導電体30との間の接触抵抗が変動しうる。これにより、複数の電極10の電位が変動しうる。計測部50は、複数の電極10の電位に基づいて、グリッパー7と所定の物品との接触状態に対応する、導電性多孔体20及び導電体30の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定できる。
 グリッパー7は、エラストマーを含んでいるので容易に変形し、グリッパー7と接触する物品を傷つけにくい。このため、グリッパー7は、様々な物品を傷つけることなくつかみうる。
 グリッパー7がエラストマーを含んでいる限り、グリッパー7の形状は特定の形状に限定されない。図11に示す通り、グリッパー7は、例えば、互いに平行に形成された複数の溝72を有する。これにより、グリッパー7が曲がりやすく、グリッパー7が物品をつかみやすい。導電性多孔体20は、グリッパー7の変形に合わせて変形しうる。複数の電極10は、例えば、フレキシブル基板上に形成される。
 触覚センサ1aを製造する方法は、特定の方法に限定されない。触覚センサ1aを製造する方法は、特定方向において、第二端部22における導電率σ22よりも高い導電率σ21を有する第一端部21が導電体30と第二端部22との間に位置するように、導電性多孔体20を配置することを含む。
 触覚センサ1aを用いて、例えば、図12に示す入力システム100を提供できる。図12に示す通り、入力システム100は、触覚センサ1aと、入力部2と、処理部3と、表示部4とを備えている。入力部2には、触覚センサ1aの測定結果を示す情報IMが入力される。例えば、触覚センサ1aの計測部50において生成された情報が情報IMとして入力部2に入力される。処理部3は、入力部2に入力された情報IMを処理して表示用データDeを生成する。表示部4は、処理部3によって生成された表示用データDeを表示する。
 入力部2は、情報IMを処理部3に転送できる限り、特定の構成に限定されない。入力部2は、Universal Serial Bus(USB)等の有線通信の規格に対応したモジュールであってもよいし、Bluetooth及びWi-Fi等の無線通信の規格に対応したモジュールであってもよい。Bluetooth及びWi-Fiは、登録商標である。
 処理部3は、情報IMを処理して表示用データDeを生成できる限り、特定の構成に限定されない。図12に示す通り、処理部3は、主記憶装置3aと、中央処理装置(CPU)3bとを備えている。入力部2から主記憶装置3aに情報IMが転送される。その後、主記憶装置3aとCPU3bとの協働により、表示用データDeを生成するためのプログラムが実行されて情報IMが処理され、表示用データDeが生成される。
 表示用データDeは、主記憶装置3aから表示部4に転送され、表示部4で表示される。表示部4は、表示用データDeを表示できる限り、特定の構成に限定されない。表示部4は、液晶ディスプレイ(LCD)及び有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイであってもよいし、プロジェクターであってもよいし、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)であってもよい。
 表示データDeは、情報IMが処理されて生成される限り特定のデータに限定されない。情報IMは、例えば、触覚センサ1aのセンシングのための面における圧力分布を示す情報を含む。この場合、圧力分布を示す情報から触覚センサ1aに接触している物体の接触部に対応する座標を特定し、その座標に対応する位置にその物体を模したイメージが配置されるように表示データDeが生成されてもよい。また、圧力分布を示す情報からヒートマップのデータを作成し、このデータを色に関するデータに変換することによって、ヒートマップのイメージデータとして表示データDeが生成されてもよい。
 図12に示す通り、入力システム100は、例えば、2つの触覚センサ1aを備えている。この場合、例えば、2つの触覚センサ1aから得られた情報IMを処理して表示用データDeが生成されてもよい。入力システム100は、1つのみの触覚センサ1aを備えていてもよいし、3以上の触覚センサ1aを備えていてもよい。
 図13は、入力システム100における処理の一例を示すフローチャートである。図13に示す通り、入力システム100における処理が開始されると、例えば、ステップS1において、触覚センサ1aによる測定が行われ、触覚センサ1aの測定結果を示す情報IMが取得される。情報IMは、触覚センサ1aから入力部2に入力され、入力部2から処理部3の主記憶装置3aに転送される。次に、ステップS2において、処理部3は、情報IMを処理して表示用データDeを生成する。その後、ステップS3において、表示用データDeが表示部4に表示される。ステップS1~S3の処理は、終了コマンドが入力されるまで繰り返される。
 以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
 <計算例>
 図14A、図14B、及び図14Cに示す触覚センサを模した計算モデルMにおける感度、線形性、及び空間分解能を示す指標の評価のための計算を行った。計算モデルMは、複数の電極10を模した16個の第一部位Eと、導電性多孔体20を模した第二部位Pと、導電体30を模した第三部位Dとを備えていた。第二部位Pは、10mmの厚みを有する平板状であり、平面視で1辺の長さが60mmである正方形状であった。第一部位Eは、4mmの直径を有する円筒状であり、16個の第一部位Eが、第二部位Pの一方の主面において正方格子の格子点上に並ぶように均等に配置されていた。第三部位Dは、4mmの直径を有する円筒状であり、第二部位Pの他方の主面の中心に配置されていた。第三部位Dには所定の直流電圧が印加されているという条件のもと第三部位Dの電位の条件を設定した。加えて、計算モデルMに加わる荷重の変化を再現すべく、第三部位Dの導電率を変化させて計算を行った。計算モデルMでは、第二部位Pの導電率σPが厚み方向に下記式(2)及び(3)の指数関数分布を有すると仮定した。式(2)において、σlowは導電率の下限値であり、σupは導電率の上限値である。式(2)及び(3)において、yは、第二部位Pの厚み方向における位置を示す。yminは、第二部位Pの厚み方向において下限値σlowに対応する位置を示す。ymaxは、第二部位Pの厚み方向において上限値σupに対応する位置を示す。
 σP=σlowup/σlow)α   式(2)
 α=(y-ymin)/(ymax-ymin)   式(3)
 0.001S/m、0.01S/m、0.1S/m、1S/m、10S/m、及び100S/mからなる群から選択した、上限値σup及び下限値σupの全ての組み合わせについて、第三部位Dの導電率を変化させたときの計算モデルMにおける電位を有限要素法に従って数値的に求めた。このようにして得られた電位データから、図15Aに示す通り、第三部位Dの導電率と電極Eにおける電圧との関係を示す一群のデータを得た。さらに、最小二乗法に従って、この一群のデータの回帰直線を決定した。この回帰直線の傾きを感度の指標として用いた。さらに回帰直線と一群のデータの値との残差を求めた。この残差を線形性の指標として用いた。
 第二部位Pの一方の主面における電位のデータから、図15Bに示す通り、第三部位Dの導電率が所定の値であるときの、第二部位Pの一方の主面における電位の分布を求めた。この分布において、0.5の位置の真上に第三部位Dが配置されていた。この電位の分布の半値幅を空間分解能の指標として用いた。
 図16A、図16B、及び図16Cは、それぞれ、計算モデルMを用いた計算結果に基づく感度、線形性、及び空間分解能の評価結果を示す。第二部位Pの底部は第二部位Pの一方の主面に対応しており、第二部位Pの頂部は第二部位Pの他方の主面に対応している。
 図16A、図16B、及び図16Cによれば、例えば、第二部位Pの底部の導電率が0.001S/mに近く、かつ、第二部位Pの頂部の導電率が0.1S/mに近いと、感度、線形性、及び空間分解能が高くなりやすいことが理解される。
 <サンプル1>
 イノアック社製の導電性ゴムスポンジE-4385から5mmの厚みを有する多孔シートA1を作製した。E-4385は、エチレンプロピレンゴムを主成分とした発泡体であり、多孔シートA1の表面抵抗率は、3.8×102Ω/sq.であった。多孔シートA1は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。サンワサプライ社製の導電性ポリウレタンスポンジTK-2から5mmの厚みを有する多孔シートB1を作製した。多孔シートB1の表面抵抗率は、1.2×105Ω/sq.であった。多孔シートB1は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。多孔シートA1の一方の主面と多孔シートB1の一方の主面とを3M社製の導電性粘着剤9707によって接合し、サンプル1に係る導電性多孔体を作製した。サンプル1に係る導電性多孔体の厚みは、10.15mmであった。導電性粘着剤9707によって形成された接合層の表面抵抗率は0.5Ω/sq.であった。導電性粘着剤9707の導電率は2.0S/mであった。サンプル1に係る導電性多孔体の多孔シートA1によって形成された主面における導電率は0.52S/mであり、サンプル1に係る導電性多孔体の多孔シートB1によって形成された主面における導電率は1.7×10-3S/mであった。
 16個の電極を備えた電極基板にサンプル1に係る導電性多孔体を重ね、Circuit Works社が提供する導電性接着剤CW2401によって導電性多孔体と電極とを接着させた。多孔シートB1が電極に接触するように導電性多孔体と電極とを接着させた。電極基板の各電極は計測回路に接続されていた。計測回路は、Espressif System社が提供するマイクロコントローラESP-WROOM-32と、Analog Devices社が提供するマルチプレクサADG726で構成されていた。マイクロコントローラはコンピュータと通信可能に構成されていた。マルチプレクサは、マイクロコントローラから出力されるデジタル信号により、電極基板の16個の電極のうち接地されるべき電極を選択可能に構成されていた。このようにして、サンプル1に係る評価用センサが作製された。
 1つの圧力分布を推定するために256個のデータを取得するように計測回路が構成されていた。256個のデータは、16個の電極と、電極の接地に関する16個の条件との組み合わせに対応している。計測回路において取得されたデータに基づき、コンピュータにおいて電位分布の有限要素解析がなされるように構成されていた。この有限要素解析では、二次元メッシュモデルを準備した。この二次元メッシュモデルは、約4000個の三角形要素と、約2000個のノードによって定義されていた。この二次元メッシュモデルは、電極に対応する要素を含んでいた。
 XYステージ上にサンプル1に係る評価用センサを固定した。さらに、オリエンタルモーター社製の直動アクチュエータDRLM42G-04A2P-Kに、テック技販社製の力覚センサUSL06-H5-50N-A及び直径10mmの圧子を取り付けた。圧子の先端には直径5mmのシリコーン導電ゴムを取り付け、3.3Vの直流電圧を印加して駆動層(導電体)として利用した。0.5mm/秒の速度で評価用センサの導電性多孔体に圧子を近づけて導電性多孔体の多孔シートA1の中心に接触させ、0~5Nの範囲の荷重を加えた。このとき、接触子には、直流電源からの電圧を印加した。評価用センサにおける計測結果に基づいて、電極基板の中央部の電極における電圧の推定値と、導電性多孔体において多孔シートA1の中心を通る直線(中心線)上における電圧の推定値を取得した。図17A及び図17Bに結果の一例を示す。
 図17Aは、評価用センサにおいて荷重の中心に対応する出力電圧と荷重との関係を示すグラフである。このグラフの形状から、感度を評価した。結果を表1に示す。図17Aによれば、サンプル1の感度は2.6×10-3V/Nであった。及び線形性はそれぞれ「高」及び「中」と評価された。図17Bは、評価用センサにおいて荷重の中心を通る中心線における正規化出力とその中心線上の位置との関係を示すグラフである。このグラフを空間分解能の評価に利用した。このグラフにおいて急峻なピークが確認されると空間分解能が高いと評価される。このグラフの形状から、空間分解能を半値幅で評価した。結果を表1に示す。図17Bによれば、サンプル1の空間分解能は0.19と評価された。表1において、下面は、導電性多孔体の電極側の主面である。
 <サンプル2>
 イノアック社製の導電性ゴムスポンジE-4385から5mmの厚みを有する多孔シートA2を作製した。E-4385は、エチレンプロピレンゴムを主成分とした発泡体であり、多孔シートA2の表面抵抗率は、3.8×102Ω/sq.であった。多孔シートA2は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。サンワサプライ社製の導電性ポリウレタンスポンジTK-2から5mmの厚みを有する多孔シートB2を作製した。多孔シートB2の表面抵抗率は、1.2×105Ω/sq.であった。多孔シートB2は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。化研テック社製の導電性粘着接着剤CN7120を用いて2mmの直径の真円からなるドット状パターンを5×5の等間隔で配列させて接合面を形成し、多孔シートA2の一方の主面と多孔シートB2の一方の主面とを接合した。このようにして、サンプル2に係る導電性多孔体を作製した。サンプル2に係る導電性多孔体の厚みは10.15mmであった。導電性接着剤によって形成された各接合層の表面抵抗率は4.0×10-4Ω/sq.であった。この導電性接着剤の導電率は、2.5×103S/mであった。サンプル2に係る導電性多孔体の多孔シートA2によって形成された主面における導電率は0.52S/mであり、サンプル2に係る導電性多孔体の多孔シートB2によって形成された主面における導電率は1.7×10-3S/mであった。
 サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、サンプル2に係る導電性多孔体を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル2に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル2に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 <サンプル3>
 E-4385、柴田工業社製の導電シリコーンスポンジシートSi‐500、ホーザン社製の導電性ポリウレタンフォームF-10、及びTK-2のそれぞれから2.5mmの厚みを有する多孔シートを作製した。各多孔シートは、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。E-4385から作製した多孔シートA3の表面抵抗率は、6.6×102Ω/sq.であった。TK-2から作製した多孔シートB3の表面抵抗率は、1.3×105Ω/sq.であった。Si‐500から作製した多孔シートC3の表面抵抗率は、4.2×102Ω/sq.であった。F-10から作製した多孔シートD3の表面抵抗率は、2.5×104Ω/sq.であった。導電性接着剤CN7120を用いて2mmの直径の真円からなるドット状パターンが5×5の等間隔で配列された接合面を形成して、多孔シートA2の一方の主面と多孔シートC3の一方の主面とを接合した。導電性接着剤CN7120を用いて2mmの直径の真円からなるドット状パターンが5×5の等間隔で配列された接合面を形成して、多孔シートC3の他方の主面と多孔シートD3の一方の主面とを接合した。導電性接着剤CN7120を用いて2mmの直径の真円からなるドット状パターンが5×5の等間隔で配列された接合面を形成して、多孔シートD3の他方の主面と多孔シートB3の一方の主面とを接合した。導電性接着剤によって形成された各接合層の表面抵抗率は4.0×10-4Ω/sq.であった。この導電性接着剤の導電率は、2.5×103S/mであった。このようにして、サンプル3に係る導電性多孔体を作製した。サンプル3に係る導電性多孔体の多孔シートA3によって形成された主面における導電率は0.30S/mであり、サンプル3に係る導電性多孔体の多孔シートB3によって形成された主面における導電率は1.5×10-3S/mであった。
 サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、サンプル3に係る導電性多孔体を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル3に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル3に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 <サンプル4>
 イノアック社製の導電性ゴムスポンジC-4255から5mmの厚みを有する多孔シートE4を作製した。C-4255は、クロロプレンゴムを主成分とした発泡体である。多孔シートE4は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。多孔シートE4の表面抵抗率は、8.8×102Ω/sq.であった。サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、多孔シートE4を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル4に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル4に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 <サンプル5>
 E-4385から5mmの厚みを有する多孔シートA5を作製した。多孔シートA5は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。多孔シートA5の表面抵抗率は、3.8×102Ω/sq.であった。サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、多孔シートA5を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル5に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル5に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 <サンプル6>
 TK-2から5mmの厚みを有する多孔シートB6を作製した。多孔シートB6は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。多孔シートB6の表面抵抗率は、1.2×105Ω/sq.であった。サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、多孔シートB6を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル6に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル6に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 <サンプル7>
 Si‐500から5mmの厚みを有する多孔シートC7を作製した。多孔シートC7は、平面視で1辺が60mmの長さを有する正方形状であった。多孔シートC7の表面抵抗率は、2.2×103Ω/sq.であった。サンプル1に係る導電性多孔体の代わりに、多孔シートC7を用いた以外は、サンプル1と同様にして、サンプル7に係る評価用センサを作製した。加えて、サンプル7に係る評価用センサの感度、線形性、及び空間分解能をサンプル1に係る評価用センサと同様に評価した。評価結果を表1に示す。
 表1に示す通り、サンプル1に係る評価用センサの感度及び空間分解能は、導電性多孔体として、単層の多孔シートが用いられたサンプル5及び7に係る評価用センサの感度及び空間分解能よりも高いことが理解される。加えて、サンプル1に係る評価用センサの空間分解能は、サンプル6に係る評価用センサの空間分解能よりも高いことが理解される。
 <サンプル8>
 平面視において直径を有する16個の電極が2列に配置されたフレキシブル電極基板を準備した。フレキシブル電極基板は、平面視において長方形状であり、60mmの長辺及び13mmの短辺を有する長方形状の領域において16個の電極が2列に配置されていた。イノアック社製の導電性ゴムスポンジC-4255から2mm、3mm、及び5mmのそれぞれの厚みの多孔シートE8を作製した。多孔シートE8は、平面視で、60mmの長辺及び15mmの短辺を有する長方形状であった。多孔シートE8をフレキシブル電極基板の16個の電極上に配置した。導電性シリコーンゴム シリウス10547と多孔シートE8との間に極東産機社製の絶縁ガラスファイバー粘着テープ13-7194を配置して、多孔シートE8と導電性シリコーンゴムとを接合した。フレキシブル電極基板の各電極は計測回路に接続された。このようにして、サンプル8に係る評価用センサが作製された。計測回路は、Espressif System社が提供するマイクロコントローラESP-WROOM-32と、Analog Devices社が提供するマルチプレクサADG709及びADG707で構成されていた。マイクロコントローラはコンピュータと通信可能に構成されていた。マルチプレクサADG709は、マイクロコントローラからの出力されるデジタル信号により、16個の電極のうちの接地される電極を選択できるように構成されていた。マルチプレクサADG709は、16個の電極のうちの4つの電極を同時に接地し、接地する電極を順次切り替えるように構成されていた。マルチプレクサADG707は、電位を計測する対象の電極を切り替えるように構成されていた。
 サンプル8に係る評価用センサにおいて、1つの圧力分布を推定するために64個のデータを取得するように計測回路が構成されていた。64個のデータは、16個の電極と、接地される電極に関する4つの条件との組み合わせからなる。データは、24ミリ秒の更新頻度で取得され、コンピュータに転送された。
 サンプル8に係る評価用センサの多孔シートE8が平坦な面に沿うように評価用センサを固定した。オリエンタルモーター社製の直動アクチュエータDRLM42G-04A2P-Kに、テック技販社製の力覚センサUSL06-H5-50N-A及び直径10mmの圧子を取り付けた。0.5mm/秒の速度で評価用センサの導電性シリコーンゴムに圧子を近づけて導電性シリコーンゴムの所定箇所に接触させ、0~6Nの範囲の荷重を加えた。このとき、導電性シリコーンゴムには、直流電源からの電圧を印加した。サンプル8に係る評価用センサにおける計測結果に基づいて、評価用センサにおいて荷重の中心に対応する出力電圧と荷重との関係を示すグラフαを得た。
 サンプル8に係る評価用センサの多孔シートE8を28.65mmの曲率半径を有する凹状の曲面に沿って固定した。オリエンタルモーター社製の直動アクチュエータDRLM42G-04A2P-Kに、テック技販社製の力覚センサUSL06-H5-50N-A及び直径10mmの圧子を取り付けた。0.5mm/秒の速度で評価用センサの導電性シリコーンゴムに圧子を近づけて導電性シリコーンゴムの所定箇所に接触させ、0~6Nの範囲の荷重を加えた。このとき、導電性シリコーンゴムには、直流電源からの電圧を印加した。サンプル8に係る評価用センサにおける計測結果に基づいて、評価用センサにおいて荷重の中心に対応する出力電圧と荷重との関係を示すグラフβを得た。
 グラフαにおける出力及びグラフβにおける出力に基づいて、以下の式(4)から出力変動率を求めた。その結果、サンプル8に係る評価用センサの出力変動率は、10%以下であった。
 出力変動率=100×|グラフβにおける出力-グラフαにおける出力|/グラフαにおける出力   式(4)
 <サンプル10>
 導電性ゴムスポンジC-4255から5mmの厚みの多孔シートE10を作製した。多孔シートE10は、平面視で、60mmの長辺及び15mmの短辺を有する長方形状であった。多孔シートE8の代わりに多孔シートE10を用いた以外は、サンプル8と同様にして、サンプル10に係る評価用センサを作製し、出力変動率を求めた。その結果、サンプル10に係る評価用センサの出力変動率は、10%以下であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 本発明の第1側面は、
 複数の電極と、
 前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
 前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
 前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
 前記導電性多孔体は、前記特定方向の前記導電体側の一端に形成された第一端部と、前記特定方向の他端に形成された第二端部とを有し、
 前記導電性多孔体の前記第一端部における導電率は、前記導電性多孔体の前記第二端部における導電率より高い、
 触覚センサを提供する。
 本発明の第2側面は、
 前記特定方向において前記導電性多孔体と前記導電体との間に配置され、前記特定方向に延びる空隙をなす絶縁体を備えた、
 第1側面に係る触覚センサを提供する。
 本発明の第3側面は、
 前記導電性多孔体は、前記特定方向において0.001~100S/mの範囲で異なる導電率を有する、
 第1側面又は第2側面に係る触覚センサを提供する。
 本発明の第4側面は、
 前記導電性多孔体は、前記特定方向において前記第二端部から前記第一端部に向かって連続的又は段階的に増加する導電率を有する、
 第1側面~第3側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
 本発明の第5側面は、
 前記導電性多孔体は、積層構造を有し、
 前記積層構造は、前記特定方向に配置された複数の多孔体層と、前記特定方向において前記多孔体層同士の間に配置された導電性の接合層とを含む、
 第1側面~第4側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
 本発明の第6側面は、
 前記接合層は、0.001~10000S/mの導電率を有する、
 第5側面に係る触覚センサを提供する。
 本発明の第7側面は、
 前記複数の電極は、前記第二端部に接触している、又は、前記特定方向において前記第一端部と前記第二端部との間に配置されている、
 第1側面~第6側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
 本発明の第8側面は、
 前記計測部は、前記複数の電極における1つ以上の前記電極を選択的に接地させ、かつ、接地させる前記電極を順次切り替えて前記接触状態を測定する、
 第1側面~第7側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
 本発明の第9側面は、
 前記複数の電極は、それぞれ2つ以上の電極を有する複数の電極群を含み、
 前記計測部は、複数の電極群のそれぞれにおいて選択された1つの前記電極からなる複数の前記電極を同時に接地させ、かつ、複数の電極群のそれぞれにおいて接地させる前記電極を順次切り替えて前記接触状態を測定する、
 第1側面~第8側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
  本発明の第10側面は、
 屈曲状態での前記触覚センサの出力は、平坦状態での前記触覚センサの出力に対して10%以下の変動を示す、
  第1側面~第9側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
  本発明の第11側面は、
 エラストマーを含むグリッパーを備え、
 前記導電性多孔体は、前記グリッパーに沿って配置されている、
  第1側面~第10側面のいずれか1つに係る触覚センサを提供する。
  本発明の第12側面は、
 触覚センサの製造方法であって、
 前記触覚センサは、
 複数の電極と、
 前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
 前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
 前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
 前記特定方向において、前記導電性多孔体の前記特定方向の前記導電体側の一端に形成され、前記特定方向の他端に形成された前記導電性多孔体の第二端部における導電率よりも高い導電率を有する第一端部が前記導電体と前記第二端部との間に位置するように、前記導電性多孔体を配置することを含む、
 製造方法を提供する。
  本発明の第13側面は、
 第1側面~第11側面のいずれか1つに係る触覚センサと、
 前記触覚センサの測定結果を示す情報が入力される入力部と、
 前記入力部に入力された前記情報を処理して表示用データを生成する処理部と、
 前記表示用データを表示する表示部と、を備えた、
 入力システムを提供する。
 

Claims (13)

  1.  複数の電極と、
     前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
     前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
     前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
     前記導電性多孔体は、前記特定方向の前記導電体側の一端に形成された第一端部と、前記特定方向の他端に形成された第二端部とを有し、
     前記導電性多孔体の前記第一端部における導電率は、前記導電性多孔体の前記第二端部における導電率より高い、
     触覚センサ。
  2.  前記特定方向において前記導電性多孔体と前記導電体との間に配置され、前記特定方向に延びる空隙をなす絶縁体を備えた、請求項1に記載の触覚センサ。
  3.  前記導電性多孔体は、前記特定方向において0.001~100S/mの範囲で異なる導電率を有する、請求項1に記載の触覚センサ。
  4.  前記導電性多孔体は、前記特定方向において前記第二端部から前記第一端部に向かって連続的又は段階的に増加する導電率を有する、請求項1に記載の触覚センサ。
  5.  前記導電性多孔体は、積層構造を有し、
     前記積層構造は、前記特定方向に配置された複数の多孔体層と、前記特定方向において前記多孔体層同士の間に配置された導電性の接合層とを含む、
     請求項1に記載の触覚センサ。
  6.  前記接合層は、0.001~10000S/mの導電率を有する、請求項5に記載の触覚センサ。
  7.  前記複数の電極は、前記第二端部に接触している、又は、前記特定方向において前記第一端部と前記第二端部との間に配置されている、請求項1に記載の触覚センサ。
  8.  前記計測部は、前記複数の電極における1つ以上の前記電極を選択的に接地させ、かつ、接地させる前記電極を順次切り替えて前記接触状態を測定する、請求項1に記載の触覚センサ。
  9.  前記複数の電極は、それぞれ2つ以上の電極を有する複数の電極群を含み、
     前記計測部は、複数の電極群のそれぞれにおいて選択された1つの前記電極からなる複数の前記電極を同時に接地させ、かつ、複数の電極群のそれぞれにおいて接地させる前記電極を順次切り替えて前記接触状態を測定する、
     請求項1に記載の触覚センサ。
  10.  屈曲状態での前記触覚センサの出力は、平坦状態での前記触覚センサの出力に対して10%以下の変動を示す、請求項1に記載の触覚センサ。
  11.  エラストマーを含むグリッパーを備え、
     前記導電性多孔体は、前記グリッパーに沿って配置されている、請求項1に記載の触覚センサ。
  12.  触覚センサの製造方法であって、
     前記触覚センサは、
     複数の電極と、
     前記複数の電極に接しており、特定方向において異なる導電率を有する導電性多孔体と、
     前記特定方向において前記導電性多孔体から離れて配置された導電体と、
     前記複数の電極の電位に基づいて前記導電性多孔体及び前記導電体の少なくとも1つに対する物体の接触状態を測定する計測部と、を備え、
     前記特定方向において、前記導電性多孔体の前記特定方向の前記導電体側の一端に形成され、前記特定方向の他端に形成された前記導電性多孔体の第二端部における導電率よりも高い導電率を有する第一端部が前記導電体と前記第二端部との間に位置するように、前記導電性多孔体を配置することを含む、
     製造方法。
  13.  請求項1に記載の触覚センサと、
     前記触覚センサの測定結果を示す情報が入力される入力部と、
     前記入力部に入力された前記情報を処理して表示用データを生成する処理部と、
     前記表示用データを表示する表示部と、を備えた、
     入力システム。
     
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