WO2023063227A1 - 速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

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菜津子 片瀬
圭子 林
弘純 小川
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株式会社村田製作所
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    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K29/00Other apparatus for animal husbandry

Abstract

四足歩行の動物の歩行速度を推定する。四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定方法であって、動物の身体に取り付けられた加速度センサ11から取得する加速度を用いて、動物の歩行周期を求め、予め規定される動物の体格を表す所定部位のサイズと、歩行周期と、歩行速度との関係を用いて、取得した動物の体格を表す所定部位のサイズ、および加速度から求めた歩行周期から、動物の歩行速度を推定する。

Description

速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラム
 本開示は、速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラムに関する。
 近年、ペットの増加・高寿命化に伴い、ペットの日々の健康状態・運動量を把握するアニマルヘルスケアが注目されている。
 特許文献1には、歩行者の加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサから出力された加速度データを演算して演算結果を出力する演算部と、加速度データ及び演算結果を記憶する記憶部と、演算結果を表示する表示部と、を有してなり、前記加速度データから導出された周期と振幅を用いて、歩行者の歩行ピッチ、歩幅と歩行速度を演算部にて算出して、表示部に表示することを特徴とする歩行計が記載される。
 特許文献2には動物に固定され、当該動物の前後方向であるX方向、左右方向であるY方向、上下方向であるZ方向の加速度信号(Gx,Gy,Gz)を検出する3次元の加速度センサと、前記加速度センサからの加速度信号を蓄積する記憶部と、前記加速度信号に基づいて、Z方向に対するXY面のX軸を中心とした左右傾き角θx、および、Y軸を中心とした前後傾き角θyを算出する傾き角算出部と、前記XY面の左右傾き角θx、および、前記XY面の前後傾き角θyを、画面上に二次元グラフィックで表示する傾き角二次元表示制御部とを備えたことを特徴とする動物活動計測装置が記載される。
特開2006-118909号公報 特開2011-217928号公報
 いずれの文献にも四足歩行の動物の歩行速度を推定することは記載されておらず、例えば、歩行速度から四足歩行の動物の運動量を把握することが望まれる。本開示は、四足歩行の動物の歩行速度を推定することのできる速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラムを提供する。
 本開示の速度推定方法は、四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定方法であって、動物の身体に取り付けられた加速度センサから取得する加速度を用いて動物の歩行周期を求め、予め規定される動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した動物の体格を表す所定部位のサイズおよび加速度から求めた歩行周期から、動物の歩行速度を推定する。
 本開示の速度推定装置は、四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定装置であって、演算装置を備え、演算装置は、動物の身体に取り付けられた加速度センサから取得する加速度を用いて動物の歩行周期を求め、予め規定される動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した動物の体格を表す所定部位のサイズおよび加速度から求めた歩行周期から、動物の歩行速度を推定する。
 本開示の速度推定システムは、四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定システムであって、動物に取り付けられ、動物の動きを検出する加速度センサと、加速度センサで検出された加速度を送信する通信装置と、を有する計測装置と、演算装置を含む速度推定装置とを含み、演算装置は、計測装置から取得する加速度を用いて動物の歩行周期を求め、予め規定される動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した動物の体格を表す所定部位のサイズおよび加速度から求めた歩行周期から、動物の歩行速度を推定する。
 これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、及びコンピュータプログラム、並びに、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
 本開示の速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラムによれば、四足歩行の動物の歩行速度を推定することができるので、例えば歩行速度から四足歩行の動物の運動量を把握することができる。
実施形態に係る速度推定システムを示す概略図である。 図1の速度推定システムの計測装置の構成を示すブロック図である。 図1の速度推定システムで利用するXYZ軸の一例を示す。 図3Aとは別の方向からみたXYZ軸の一例を示す。 実施形態に係る速度推定装置の構成を示すブロック図である。 各体長の犬の歩行周期を測定した結果を示すグラフである。 各速度で歩行させた際の歩行周期を測定した結果を示すグラフである。 異なるグループに属する犬を各速度で歩行させた際の歩行周期を測定した結果を比較するグラフである。 図1の速度推定システムで得られた加速度を示す波形の一例である。 図6の波形から得られた移動平均の波形の一例である。 図6の波形から得られた移動平均の波形の他の例である。 図7Aの波形を用いた歩行周期の求め方を説明する図である。 図4の速度推定装置における速度推定処理の一例を説明するフローチャートである。 変形例1に係る歩行周期の求め方を説明する図である。 変形例2に係る速度推定システムを示す概略図である。 変形例3に係る速度推定システムを示す概略図である。
 以下に、図面を参照して実施形態に係る速度推定システム、速度推定装置及び速度推定方法について説明する。本開示の速度推定システム、速度推定装置及び推定方法は、四足歩行の動物の歩行速度を推定する。具体的には人間に飼育され得る四足歩行の動物であってもよい。実施形態に係る速度推定システムは、動物の運動状態として、加速度センサで得られる加速度を利用する。なお、以下の説明では、同一の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
 以下の説明では、「歩行周期」は、特に言及のない限り、右前足が着地し、その次に右前足が着地するまでの期間とすることができる。ただし、「右前足」は一例であり、四本の足のうちいずれの一本でもよい。または、「歩行周期」は、加速度センサによって得られる加速度の波形を用いて決定することができる。歩行周期の決定方法については後述するが、例えば、加速度センサで計測される加速度の波形における一の頂点から次の頂点までの期間を歩行周期としてもよい。ここで利用する加速度センサは、x軸、y軸又はz軸方向の少なくともいずれかの加速度を計測することができる。例えば、加速度の計測に、xyz軸の3軸の加速度を計測可能な3軸加速度センサを用いてもよい。または、加速度の計測に、加速度センサに代えて加速度とともにxyz軸の3軸の角速度も計測可能な6軸センサを用いてもよい。この場合、加速度及び角速度を利用して歩行周期を決定する。
〈速度推定システム〉
 図1に示すように、実施形態に係る速度推定システム1は、動物に取り付けられる動物の運動時の状態を表す加速度を計測する計測装置10を含む。また、速度推定システム1は、動物の飼い主等のユーザに保有される速度推定装置20を含む。速度推定装置20は、動物のサイズを受け付けて登録する処理と、計測装置で計測された加速度から動物の歩行周期を求める処理と、動物のサイズ及び歩行周期から歩行速度を推定する処理とを実行する。計測装置10と速度推定装置20とは、ネットワークを介して接続可能に構成される。以下では、動物は犬であって、犬の散歩中の運動状態を加速度センサで計測し、その運動状態に応じて歩行速度を推定する一例で説明する。
〈計測装置〉
 計測装置10は、上述したように歩行速度の推定対象となる動物である犬に取り付けられる装置であり、図2に一例を示すように、計測装置10は、加速度センサ11、記憶装置12、通信装置13及び演算装置14を備える。この計測装置10は、例えば、歩行速度の推定の対象の犬の散歩で利用される「リード」、「首輪」、「ハーネス」等に取り付けることができる。ここで、「リード」とは、散歩の際に人と犬を繋ぐ紐である。「首輪」は、犬の首周りに装着される輪である。例えば、この首輪は、リードを付けることが可能に形成されてもよい。「ハーネス」は、犬の胴に装着されるいわゆる胴輪である。この胴輪には、リードを取り付けることが可能に形成されてもよい。一般的には、犬の散歩の際にはリードの一端が首輪またはハーネスの少なくともいずれかに取り付けられ、他端が飼い主等の人間に保持される。
 ここで、仮にリードに計測装置10を取り付けた場合には、首輪やハーネスと比較して犬の動き以外が原因となる動きが大きいため、加速度センサ11によって計測される動物の運動状態にブレが生じることが考えられる。したがって、計測装置10は、リードよりも犬に密着し、犬の動き以外の影響を受けにくい首輪やハーネスに取り付けられてもよい。首輪やハーネスに計測装置10を取り付けた場合、ブレが生じることを低減することができる。また、計測装置は、ハーネスに取り付けられてもよい。ハーネスの場合、胴に密着して、回転する恐れを低減することができる。さらに、計測装置10は、動物の背骨に沿った位置に取り付けられてもよい。例えば、計測装置10のうち特に加速度センサ11の位置が、犬の背骨に沿った位置に配置されるようにハーネスに取り付けられてもよい。
 加速度センサ11は、動物の進行方向、進行方向に対して設定される左右方向、及び/又は、進行方向に対して設定される上下方向の速度の変化率の少なくともいずれかを取得する。ここでは、図3A及び図3Bに示すように、犬が前方に進むとしたとき、進行方向をy軸方向、進行方向であるy軸に対して左右方向をx軸方向、進行方向であるy軸に対して上下方向をz軸方向とする。また、加速度センサ11は、xyz軸の3軸の加速度を計測可能な3軸加速度センサであってもよい。なお、上述したように、加速度センサ11に代えて、xyz軸の3軸の加速度と、xyz軸の3軸の角速度を計測可能な6軸センサを利用してもよい。また、加速度センサ11または角速度センサの軸を補正するため、計測装置10は、3軸の地磁気センサを有してもよい。
 記憶装置12は、種々の情報を記録する記録媒体である。記憶装置12は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ、その他の記憶デバイス又はそれらを適宜組み合わせて実現される。記憶装置12は、演算装置14が実行するコンピュータプログラムである計測プログラムP1と、加速度及び速度の計測によって得られた計測データD1等の種々のデータ等が格納される。
 通信装置13は、外部の装置(例えば、速度推定装置20)とのデータ通信を可能とする。通信装置13は、所定のタイミングで、記憶装置12で記憶する計測データを速度推定装置20に送信する。所定のタイミングとは、例えば、犬の散歩中の定期的なタイミングであってもよいし、犬の散歩が終了したタイミングであってもよい。上述したデータ通信は、無線または有線による公知の通信規格にしたがって行われ得る。通信装置13は、犬の散歩中にデータ通信を行う場合、無線通信であってもよい。通信装置13は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格の通信を行うことが可能な通信回路を採用してもよい。
 演算装置14は、計測装置10全体の制御を司るコントローラである。演算装置14は、記憶装置12に記憶される計測プログラムP1を実行することにより、加速度センサ11による加速度の計測、計測データの記憶、及び計測データの送信等の処理を実行する。演算装置14は、CPU、MPU、GPU、FPGA、DSP、ASIC等、種々のプロセッサであってもよい。また、演算装置14は、所定の機能を実現する専用に設計されたハードウェア回路でもよい。
〈速度推定装置〉
 速度推定装置20は、図4のブロック図に示すように、入力装置21と、出力装置22と、通信装置23と、演算装置24と、記憶装置25を備え、ユーザに保有されるパーソナルコンピュータや携帯端末等の情報処理装置によって実現される。
 入力装置21は、操作やデータの入力に利用される操作ボタン、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォン等である。出力装置22は、処理結果やデータの出力に利用されるディスプレイ、スピーカ等である。
 通信装置23は、計測装置10や他の外部の装置(図示せず)とのデータ通信を可能とする。上述したデータ通信は、公知の通信規格にしたがって行われ得る。例えば、速度推定装置20は、通信装置23として、有線によるデータ通信を可能とする回路と、無線によるデータ通信を可能とする回路との異なる通信規格に従う複数の回路を含んでもよい。例えば、有線によるデータ通信は、イーサネット(登録商標)規格、および/またはUSB(登録商標)規格等に準拠して動作する半導体集積回路の通信コントローラを通信装置23として用いることによって行われる。また無線によるデータ通信は、LAN(Local Area Network)に関するIEEE802.11規格、および/または移動体通信に関する、いわゆる4G/5Gと呼ばれる、第4世代/第5世代移動通信システム等に準拠して動作する半導体集積回路の通信コントローラを通信装置23として用いることによって行われる。
 記憶装置25は種々の情報を記録する記録媒体である。記憶装置25は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ、その他の記憶デバイス又はそれらを適宜組み合わせて実現される。記憶装置25は、演算装置24が実行するコンピュータプログラムである推定プログラムP2と、対応モデルD2と、サイズデータD3と、蓄積データD4と、移動平均データD5とを記憶する。
 対応モデルD2は、動物の体格を表す所定部位のサイズと、当該サイズの動物の歩行周期と、当該動物の歩行速度との関係を示すモデルである。この対応モデルD2は、予め、所定部位のサイズが測定された複数の動物について、所定の歩行速度の際の歩行周期を測定して得られたモデルである。対応モデルD2を用いることで、動物の所定部位のサイズ及び歩行周期に基づいて、歩行速度を推定することができる。例えば、対応モデルD2は、犬の体格を表す所定部位のサイズ及び当該サイズである犬の散歩時に計測された歩行周期から、当該散歩時の歩行速度を導く数式であってもよい。また例えば、対応モデルD2は、所定部位のサイズの範囲と、所定サイズが該当の範囲である犬の歩行周期と、当該歩行時の歩行速度との関係を規定するテーブルであってもよい。体格を表す所定部位のサイズとは、例えば、体長、体高、前肢の長さ又は後肢の長さの少なくともいずれかとすることができる。ここで、動物の「体長」は、胸からお尻の先端までの長さをいう。「体高」は、動物が四足で立っている場合の地面から背中までの高さをいう。「前肢の長さ」は、動物が四足で立っている場合の地面から前脚の付け根までの高さをいう。「後肢の長さ」は、動物が四足で立っている場合の地面から後ろ脚の付け根までの高さをいう。
 例えば、体高が同程度である犬については、前肢の長さ及び後肢の長さも同程度となり、体長も同程度となる。そして、体高が同程度である犬については、犬種に限らず、同一の歩行速度であるとき、同程度の歩行周期となる。したがって、犬の体格を表す所定部位のサイズおよび歩行周期から当該条件での歩行速度を推定可能である。表1は、複数の犬に加速度センサを取り付け、時速3kmのトレッドミル上で歩行させた場合と、時速4kmのトレッドミル上で歩行させた場合の、体長、体高及び前肢の長さそれぞれと歩行周期との相関係数の比較である。これによると、時速4kmの場合、体長、体高及び前肢の長さの全てにおいて、歩行周期との相関が極めて高い。また、時速3kmの場合、体長と歩行周期との相関が最も高い。したがって、体格を表す所定部位のサイズ及び歩行周期から、歩行速度を推定する場合、体格を表す所定部位のサイズとして、体長を用いてもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 図5Aは、犬の体長と歩行周期との相関を表すグラフである。図5Aにおいては、横軸を体長とし、縦軸を歩行周期とする。図5Aの直線L1は、複数の犬(体長の異なる3匹の犬)に加速度センサが取り付けられたハーネスを着用させて、時速3kmのトレッドミル上で歩行させた場合に測定した歩行周期と各体長の関係を示す。また、直線L2は、同一の複数の犬を時速4kmのトレッドミル上で歩行させた場合に測定した歩行周期と体長の関係を示す。具体的には、図5Aの各直線L1,L2は、3匹の犬の体長と歩行周期との関係をプロットし、これらの点を元に、最小二乗法等で求めた回帰直線である。図5Aの例では、直線L1と実際の結果との相関係数は0.9323であり、直線L2と実際の結果との相関係数は0.9494とそれぞれ高い値となっている。したがって、この図5Aに示す直線L1及びL2にあるように、犬の体格を表す所定部位のサイズから、犬の所定の歩行速度の歩行周期を理論的に求めることができる。
 図5Bは、ある犬に対して、図5Aに示すような犬の所定部位のサイズから犬の歩行速度の歩行周期を求める理論上の関係から求めた歩行速度に応じた歩行周期の関係を示す直線L3を示すグラフである。図5Bは、横軸を歩行速度とし、縦軸を歩行周期とする。また、図5Bの直線L3は、その犬を時速2km、3km、4km及び5kmのトレッドミル上で歩行させた場合に実際に測定した歩行周期をプロットし、これらの点を元に、求めた回帰直線である。図5Aの例では、直線L3と実際の測定結果との相関係数も0.9797と高い値となっている。したがって、対応モデルD2においては、図5A及び図5Bにおいて上述したような対応関係を規定する。
 このとき、図5A及び図5Bで一例を示した対応モデルD2は、体長と体高の比率、体長と前肢の長さの比率、又は、体長と後肢の長さの比率の少なくともいずれかが所定の範囲内の犬に関するモデルとすることができる。例えば、犬には複数の種類があり、その大部分で、体長と体高の比率、体長と前肢又は後肢の長さの比率が所定の範囲内になる。例えば、大きさで大型犬、中型犬及び小型犬等と分類されることもあるが、それらの大きさにかかわらず、大部分の種類の犬については、前述の各比率が所定の範囲となる傾向がある。そして、これらの条件に当てはまる犬については、体格を表す所定部位のサイズ毎に、歩行速度及び歩行周期の関係も所定範囲内に収まる傾向にあるため、体格を表す所定部位のサイズ及び歩行周期から歩行速度を導くことができる。
 一方で、体格を表す所定部位のサイズが所定の範囲外である犬については、図5A及び図5Bを用いて上述した対応モデルD2を用いて、所定部位のサイズ及び歩行周期に応じた歩行速度を導くことが困難である。例えば、ダックスフンドやコーギー等は、いわゆる、短足犬種と呼ばれ、他の種類の犬と比較すると、体長に対して脚の長さが短い。このような体格を表す所定部位のサイズの比率が大部分の種類の犬と異なる場合、体長等のサイズ及び歩行周期に応じた歩行速度を求めようとしても、他の大部分の種類の犬と同様の基準と同様に求めることは困難である。したがって、対応モデルD2は、所定の条件が設定されたグループ毎に定めることができる。
 図5Cは、図5Bに示した直線L3に加え、いわゆる短足犬種の歩行速度に応じた歩行周期の関係を示す直線L4を含む。具体的には、図5Bにも示した直線L3は、短足犬種ではない一般的な犬の一例として選択されたトイプードルの歩行速度と歩行周期とから導かれた関係を示す。これに対し、直線L4は、短足犬種の一例として選択されたダックスフンドの歩行速度と歩行周期とから導かれた関係を示す。具体的には、一匹のダックスフンドを、時速2.5km、4km及び4.5kmのトレッドミル上で歩行させた場合に実際に測定した歩行周期をプロットし、プロットした点をもとに直線L3と同様の手法で求めた直線である。図5Cに示す例でも、直線L4と実際の測定結果との相関係数は0.9589であり、高い値となっている。したがって、短足犬種以外の犬の場合には、直線L3を用いて歩行速度を求め、短足犬種の場合には、直線L4を用いて歩行速度を求めることで、犬の体格に応じて正確に歩行速度を求めることができる。
 なお、上述の表1及び図5Bは、動物の体格を表す所定部位のサイズを用いる一例を示した。また、図5Cは、ダックスフンド等の体長に対して脚の長さが短い、いわゆる短足犬種と、短足犬種以外のトイプードル等の体長と脚の長さの比率が一般的な犬との2種類に分ける一例を示した。しかしながら、所定部位のサイズを用いる方法、又は、短足犬種と短足犬種以外で分ける以外の方法を用いてもよい。例えば、より細かく犬種毎に生成された対応モデルD2を用いてもよい。また例えば、いくつかの犬種を含むグループ毎に生成された対応モデルD2を用いてもよい。
 サイズデータD3は、入力装置21を介して入力された歩行速度の推定の対象となる犬の体格を表す所定部位のサイズデータである。
 蓄積データD4は、計測装置10から受信する計測データD1を蓄積したデータである。この蓄積データD4は、加速度及び速度と、これらが計測された時刻とを関連付けるデータである。図6は、蓄積データD4が含む加速度を示す波形の一例である。図6においては、横軸を時間とし、縦軸をセンサ強度とする。また、図6に示す蓄積データD4の波形は、X軸、Y軸及びZ軸の全ての加速度[0.1mG]を含む一例である。
 移動平均データD5は、蓄積データD4が示す波形が移動平均して得られたデータである。例えば、図7Aは、図6に示す波形を、3区間で移動平均して得られた波形の一例である。ここで、「区間」は、データに周期性がある場合の一定時間をいう。図7Aの例では、1区間は、2.5秒である。つまり、0から2.5秒で1区間目のデータ、2.5~5秒で2区間目のデータ、5~7.5秒で3区間目のデータが得られる。3区間の移動平均は、それぞれ2.5秒のデータとして平均したことを意味する。なお、1区間の2.5秒は一例であって、1区間目のスタートと2区間目のスタートが同じ位相にあるような区間の切り分けが理想である。また、図7Bは、図6に示す波形を、8区間で移動平均して得られた波形の一例である。
 演算装置24は、速度推定装置20全体の制御を司るコントローラである。演算装置24は、記憶装置25に記憶される推定プログラムP2を実行することにより、対象の動物の歩行速度を推定する一連の処理を実行する。演算装置24は、CPU、MPU、GPU、FPGA、DSP、ASIC等、種々のプロセッサであってもよい。また、演算装置24は、所定の機能を実現する専用に設計されたハードウェア回路でもよい。
《サイズデータの登録》
 演算装置24は、犬の体格を表す所定部位のサイズを取得し、記憶装置25にサイズデータD3を登録する。例えば、ユーザは、速度推定装置20の利用を開始する初期設定のタイミングで、入力装置21を介して、犬の体格を表す所定部位のサイズを示すサイズデータD3を入力する。なお、成長した犬については、通常、所定部位のサイズが大きく変化することはない。したがって、演算装置24は、初期設定のタイミングで入力されたサイズデータD3を一度登録すると、このサイズデータD3を後の歩行速度の推定で記憶装置25から取得、具体的には読出しし、使用することができる。
《歩行周期の算出》
 演算装置24は、動物の身体に取り付けられた加速度センサ11から取得する加速度を用いて、動物の歩行周期を求める。例えば、演算装置24が求める歩行周期は、加速度センサ11で得られた加速度を表す波形のうち隣接する頂点間の期間とすることができる。具体的には、演算装置24は、計測装置10から計測データD1を取得すると、加速度を表す波形を生成し、蓄積データD4として蓄積する。また、演算装置24は、蓄積データD4において表される波形から、歩行周期を求める。
 このとき、演算装置24は、蓄積データD4から、加速度センサで得られた値の移動平均を求め、この加速度の移動平均で示される波形から動物の歩行周期を求めることができる。
 図8は、図7Aの波形におけるひとつの頂点(peak1)と、この頂点に隣接する頂点(peak2)とにより得られる歩行周期の一例を示す。図8において、P1は、Z軸の波形から得られる歩行周期を示す。また、P2は、X軸の波形から得られる歩行周期を示す。図8に示す例では、歩行する犬の上下方向であるZ軸方向の加速度を示す波形ではその頂点を特定しやすい。また、図8に示す例では、歩行する犬の左右方向であるX軸方向の加速度を示す波形についても、その頂点を特定しやすい。さらに、図8に示す例では、犬の進行方向(前後方向)であるY軸方向の加速度を示す波形は、変化が相対的に小さいが、各頂点の位置はZ軸方向の波形と連動する。この場合、演算装置24は、上下方向又は左右方向を示す加速度のいずれかの波形を用いることで歩行周期を特定しやすい。さらに、Y軸方向の加速度を示す波形をさらに用いることにより、Z軸方向の加速度を示す波形から、より精度よくその頂点を検出することができる。
 なお、図8では、隣接する一組の頂点から歩行周期を求める例を示すが、演算装置24は、隣接する複数組の頂点から複数の歩行周期を逐次求めることができる。具体的には、犬が歩行を継続する限り、頂点は連続して存在し、歩行周期も連続して観察される。したがって、演算装置24は、上述した方法で、各歩行周期を連続して求めることができる。
《歩行速度の推定》
 演算装置24は、対応モデルD2を用いて、記憶装置25に登録されるサイズデータD3と、求めた歩行周期とに応じた歩行速度を推定する。上述したように、演算装置24は、歩行周期を連続して求めることができるため、連続した歩行周期を利用して連続した歩行速度を推定することができる。ここで、図5Cを用いて上述したように、グループ毎に異なる歩行周期と歩行速度との関係が定められている場合、演算装置24は、予測の対象となる犬が属するグループに応じた対応モデルD2を用いて歩行速度を推定する。例えば、図5Cに示す例において、短足犬種以外である場合、演算装置24は、直線L3を用いて歩行速度を推定する。また、短足犬種である場合、演算装置24は、直線L4を利用して歩行速度を推定する。
〈歩行速度推定方法〉
 図9に示すフローチャートを用いて、実施形態に係る速度推定装置20において実施される歩行速度の推定方法について説明する。フローチャートの個々のステップの具体的な処理は上述したので、各ステップを簡略化して説明する。
 まず、登録時において、演算装置24は、入力装置21を介して、対象の犬の体格を表す所定部位のサイズを取得する(S01)。ここで、演算装置24は、取得した所定部位のサイズを、サイズデータD3として記憶装置に記憶させる。
 次に、散歩時において、演算装置24は、計測装置10から加速度センサ11で得られた加速度を含む計測データD1を取得する(S02)。ここで、演算装置24は、取得した計測データD1を、蓄積する蓄積データD4として記憶装置25に記憶させる。
 また、演算装置24は、蓄積データD4を用いて、加速度の移動平均を算出する(S03)。ここで、演算装置24は、求めた移動平均を、移動平均データD5として記憶装置25に記憶させる。
 演算装置24は、ステップS03で得られた移動平均データD5を用いて、歩行周期を算出する(S04)。なお、歩行周期は、移動平均データD5を用いることで、より精度良く歩行周期を求めることが可能となるが、蓄積データD4から歩行周期を算出してもよい。その場合、ステップS03の処理は不要であり、ステップS04では、演算装置24は、蓄積データD4を用いて歩行周期を算出する。
 その後、演算装置24は、対応モデルD2を用いて、サイズデータD3のサイズと、ステップS03で得られた歩行周期とに応じた歩行速度を推定する(S05)。このとき、演算装置24は、予測の対象となる犬が属するグループに応じた対応モデルD2を用いて歩行速度を推定する。
 また、演算装置24は、ステップS05の推定結果を出力する(S06)。なお、図9に示すフローチャートにおいては、ステップS02~S06の処理は散歩時に実施する例で示すが、散歩のタイミングに限られず、散歩が終了して自宅に帰宅したタイミングで実施してもよい。
 このように速度推定装置20においては、歩行時に加速度センサから得られる加速度を用いて、動物の歩行周期を求め、動物のサイズ及び歩行周期に応じて歩行速度を推定することができる。
〈変形例1〉
 図8を用いて上述した例は、歩行周期は、波形の隣接する頂点を用いて求める一例である。しかしながら、歩行周期は、この方法に限定されず、種々の方法を用いて求めることができる。例えば、演算装置24は、加速度センサ11で得られた加速度を示す波形と、当該波形のひとつのプラス側の頂点と当該プラス側の頂点と隣接するマイナス側の頂点とを結ぶ中間ラインとの複数の交点のうち、隣接する複数の交点を含む期間を歩行周期としてもよい。
 例えば、図10に示すように、プラス側の頂点(peak)と、隣接するマイナス側の頂点(bottom)との中央に中間ライン(Middle)を設けたとき、加速度を示す波形と中間ラインとの交点n1からn5までの期間であるP3を、歩行周期とする。この場合、歩行する犬の上下方向であるZ軸方向の波形がプラス側の頂点とマイナス側の頂点とを特定しやすい。したがって、この場合、演算装置24は、上下方向を示す加速度の波形から歩行周期を得てもよい。なお、図10に一例を示す波形では、プラス側の頂点より前の交点n1からn5までの期間を歩行周期とした。しかしながら、5つの交点を含む期間であれば必ずしもこれに限られず、例えば、n2からn6までの期間を歩行周期としてもよい。また、図10では、5つの交点を含む一例を示すが、加速度を示す波形の形状に応じて、交点の数は変動する。例えば、交点の数が3つ、7つ、9つ等他の数であってもよい。なお、これらの場合も、交点の数は奇数である。このとき、例えば、X軸の波形の2つの頂点を用いて仮に求められた歩行周期に合うように、歩行周期を求める際に採用するZ軸の波形と中間ラインとの交点の数を決定してもよい。図8に示したZ軸の波形は、ピークが大・小・大・小と分かりやすく繰り返されている。図8に示したようなZ軸の波形からは、プラス側の2つの頂点の間を用いて正確に歩行周期を求めやすい。しかしながら、各ピークの大小の差は、図8に示すように明確に現れるものとは限らない。例えば、各ピークが同程度の大きさで現れることもある。各ピークの大きさが同程度である場合、図10に示すように、Z軸の波形と中間ラインとの交点の数を用いることで、正確に歩行周期を求めることができる。
〈変形例2〉
 上述した速度推定システム1は、動物に取り付けられる計測装置10と、ユーザである飼い主に保有される携帯端末等の速度推定装置20とにより構成される一例で説明した。しかしながら、速度推定システムは、この形態に限定されない。例えば、図11に示す変形例2に係る速度推定システム1Aのように、速度推定装置20Aは、ユーザである飼い主に保有されるユーザ端末30とは別に設けられ、犬の自宅に配置していてもよい。このような速度推定システム1Aは、1回の散歩の後、自宅に戻った際に計測装置10の記憶装置12に蓄積された計測データD1がまとめて送信される。そして、速度推定装置20Aは、計測データD1を取得すると、速度推定処理を実行してその結果をユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30において出力させる。なお、このような速度推定装置20Aにおいては、通信装置23を介してユーザ端末30から犬の所定部位のサイズを取得可能であれば、入力装置21は不要である。
〈変形例3〉
 図12に示す変形例3に係る速度推定システム1Bは、速度推定装置20Bが、ネットワークを介して通信可能な状態で犬及び飼い主の自宅の外部に存在する一例である。変形例3に係る速度推定システム1Bでは、ユーザ端末30は、計測装置10から受信した計測データD1を、速度推定装置20Bに送信する。そして、速度推定装置20は、計測データD1を取得すると、速度推定処理を実行してその結果をユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30において出力させる。なお、この速度推定装置20Bにおいても、通信装置23を介してユーザ端末30から犬の所定部位のサイズを取得可能であれば、入力装置21は不要である。例えば、速度推定システム1Bは、クラウドネットワーク等を用いて形成されているものであってもよい。
〈変形例4〉
 上述した例では、ユーザが入力装置21を介して入力した犬のサイズデータD3を利用して歩行速度を予測する一例で説明した。しかし、犬のサイズデータD3の取得は、入力装置21を介した入力に限定されない。例えば、同一の犬種については体格が同程度であることが一般的である。したがって、速度推定システム1では、犬種毎の所定部位の平均サイズを示す平均サイズデータを予め記憶装置25で記憶し、利用してもよい。この場合、演算装置24は、ユーザが入力装置21を介して入力した歩行速度の推定の対象である犬の犬種を取得すると、記憶装置25の平均サイズデータを参照し、取得した犬種の所定部位の平均サイズを抽出して、犬の所定部位のサイズとして予測する。また、演算装置24は、予測した所定部位のサイズを用いて、犬の歩行速度を推定してもよい。
〈変形例5〉
 また、犬の写真を利用して、犬の所定部位のサイズを予測してもよい。例えば、記憶装置25は、犬の写真とその犬の犬種との関係を学習済みの予測モデルを記憶する。予測モデルは、犬種ごとの犬の写真とその犬の犬種のラベルとを教師データとして機械学習が行われることによって構築され得る。また、記憶装置25は、犬種毎の所定部位の平均サイズを示す平均サイズデータを記憶する。演算装置24は、犬の写真を取得すると、予測モデルを利用して、犬の写真から犬の犬種の予測結果を取得する。また、演算装置24は、平均サイズデータを参照し、取得した犬種の所定部位の平均サイズを、犬の所定部位のサイズとして予測する。演算装置24は、予測したサイズを用いて、犬の歩行速度を推定してもよい。
〈変形例6〉
 また、犬の写真を利用して、犬の所定部位のサイズを予測してもよい。例えば、演算装置24は、犬と、犬の所定部位のサイズの特定に利用されるマーカとを含む写真を取得する。サイズの特定に利用可能であれば、マーカは限定されないが、例えば、計測装置10のサイズが固定であれば、計測装置10をマーカとしてもよい。具体的には、演算装置24は、計測装置10が取付られたハーネスを装着した犬の写真を利用することで、写真に含まれる犬とマーカである計測装置10とサイズの比率の関係から、犬の所定部位のサイズを予測することができる。また、演算装置24は、予測したサイズを用いて、犬の歩行速度を推定してもよい。
 以上のように、本出願において開示する技術の例を示し、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
 本開示の全請求項に記載の速度推定方法、速度推定装置、および速度推定システムは、ハードウェア資源(例えば、プロセッサ、メモリ)及びコンピュータプログラムとの協働などによって、実現される。
 本開示の速度推定方法、速度推定装置、速度推定システム及びコンピュータプログラムは、四足の動物の歩行速度の把握に有用である。
1,1A,1B    速度推定システム
10      計測装置
20,20A,20B 速度推定装置
30      ユーザ端末
11      加速度センサ
12      記憶装置
13      通信装置
14      演算装置
21      入力装置
22      出力装置
23      通信装置
24      演算装置
25      記憶装置
D1      計測データ
D2      対応モデル
D3      サイズデータ
D4      蓄積データ
D5      移動平均データ
P1      計測プログラム
P2      推定プログラム

Claims (15)

  1.  四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定方法であって、
     前記動物の身体に取り付けられた加速度センサから取得する加速度を用いて、前記動物の歩行周期を求め、
     予め規定される前記動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した前記動物の体格を表す所定部位のサイズ、および前記加速度から求めた歩行周期から、前記動物の歩行速度を推定する、
     速度推定方法。
  2.  前記動物は、犬であって、
     前記サイズは、体長、体高又は前肢の長さの少なくともいずれかである
     請求項1に記載の速度推定方法。
  3.  前記動物は、体長と体高の比率、又は、体長と前肢の長さの比率が所定の範囲内の犬である
     請求項2に記載の速度推定方法。
  4.  前記歩行周期は、前記加速度センサで得られた加速度を表す波形のひとつの頂点と、隣接する頂点との間の区間である
     請求項1乃至3のいずれか1に記載の速度推定方法。
  5.  前記加速度を示す波形は、加速度センサで得られた値の移動平均である
     請求項4に記載の速度推定方法。
  6.  歩行速度の推定の対象である前記犬の犬種を取得し、
     犬種毎の前記所定部位の平均サイズを示す平均サイズデータを参照し、取得した前記犬種の前記所定部位の平均サイズを、前記犬の前記所定部位のサイズとして予測し、
     予測した前記サイズを用いて、前記犬の歩行速度を推定する
     請求項2に記載の速度推定方法。
  7.  前記動物の前記所定部位のサイズを取得し、
     取得した前記サイズを用いて、前記動物の歩行速度を推定する
     請求項1乃至5のいずれか1に記載の速度推定方法。
  8.  前記犬の写真を取得し、
     犬の写真から前記犬の犬種を予測する予測モデルを用いて、前記取得した写真から前記犬の犬種を予測し、
     犬種毎の前記所定部位の平均サイズを示す平均サイズデータを参照し、取得した前記犬種の前記所定部位の平均サイズを、前記犬の前記所定部位のサイズとして予測し、
     予測した前記サイズを用いて、前記犬の歩行速度を推定する
     請求項2に記載の速度推定方法。
  9.  前記動物と、前記動物の前記所定部位のサイズの特定に利用されるマーカとを含む写真を取得し、
     前記写真に含まれる前記動物と前記マーカとの関係から、前記動物の前記所定部位のサイズを予測し、
     予測した前記サイズを用いて、前記動物の平均速度を推定する
     請求項1乃至5のいずれか1に記載の速度推定方法。
  10.  入力装置を介したユーザによる入力、または、記憶装置からの読み出し、のいずれかにより前記動物の前記所定部位のサイズを取得し、
     取得した前記サイズを用いて、前記動物の歩行速度を推定する
     請求項1乃至5のいずれか1に記載の速度推定方法。
  11.  四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定装置であって、演算装置を備え、
     前記演算装置は、
     前記動物の身体に取り付けられた加速度センサから取得する加速度を用いて、前記動物の歩行周期を求め、
     予め規定される前記動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した前記動物の体格を表す所定部位のサイズおよび前記加速度から求めた歩行周期から、前記動物の歩行速度を推定する、
     速度推定装置。
  12.  四足歩行の動物の歩行速度を推定する速度推定システムであって、
     前記動物に取り付けられ、前記動物の動きを検出する加速度センサと、前記加速度センサで検出された加速度を送信する通信装置と、を有する計測装置と、
     演算装置を含む速度推定装置とを含み、
     前記演算装置は、
     前記計測装置から取得する加速度を用いて、前記動物の歩行周期を求め、
     予め規定される前記動物の体格を表す所定部位のサイズと歩行周期と歩行速度との関係を用いて、取得した前記動物の体格を表す所定部位のサイズおよび前記加速度から求めた前記歩行周期から、前記動物の歩行速度を推定する、
     速度推定システム。
  13.  前記計測装置は、前記動物の背骨に沿った位置に取り付けられる
     請求項12に記載の速度推定システム。
  14.  前記加速度センサは、前記動物の進行方向、進行方向に対して設定される左右方向、及び/又は、進行方向に対して設定される上下方向の変化率の少なくともいずれかを取得する
     請求項12又は13に記載の速度推定システム。
  15.  請求項1乃至10のいずれか1つに記載の速度推定方法を、演算装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
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