WO2023062926A1 - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

磁性体を有する被搬送物を搬送する搬送装置であって、被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルと、複数のコイルのそれぞれにパルス状の電圧を印加するコイル駆動部と、演算部と、を備え、演算部は、通電するコイルを切替える際には、当該通電切替以前の所定期間における被搬送物の位置及びその位置を経過した時刻又は通電しているコイルに流れた電流に基いて、被搬送物の速度又は加速度が安定するようにパルス状の電圧の幅を決定し、コイル駆動部に出力する。これにより、搬送装置において通電するコイルの切替に伴う液揺れを抑制することができる。

Description

搬送装置
 本開示は、搬送装置に関する。
 医療の高度化及び高齢化社会の進展に伴い、臨床検査における検体処理の重要性が高まってきている。
 臨床検査に用いられる検体処理装置は、血液、血漿、血清、尿といった体液等の生体試料(検体)について、所定の分析項目を検査するものである。検体処理装置は、複数の機能を有する装置を接続し、自動的に各工程を処理することができる。言い換えると、検査室の業務合理化のために、生化学や免疫など複数の分析分野の分析部を搬送ラインで接続し、1つの装置として運用している。
 従来の搬送ラインは、ベルト駆動方式が主流である。このため、搬送途中でなんらかの異常により搬送が停止してしまうと、それより下流側の装置に検体を供給できなくなる。
 検体処理装置の処理能力を向上するためには、検体の高速搬送、大量同時搬送および複数方向への搬送が望まれている。
 特許文献1には、永久磁石等の磁気的活性デバイスを備えた容器キャリアであって試料容器を運ぶように適合されたものを運ぶように適合された搬送平面の下方に静止して配置された電磁アクチュエータであって、容器キャリアに磁力を印加することによって搬送平面の上で容器キャリアを移動させるように適合されたものが開示されている。また、特許文献1には、搬送平面上で移動する容器キャリアの速度は、隣接する電磁アクチュエータの連続した起動の間の時間を設定することによって設定されることが開示されている。
 特許文献2には、磁性体を具備する搬送容器をその上方で搬送する搬送平面と、搬送容器の搬送平面上の位置を検出する位置検出部と、搬送平面の下方に配置され、コアとコイルとを具備する磁極と、磁極に電圧を印加する駆動部と、駆動部を制御する演算部と、を有する搬送装置であって、駆動部は、磁極に流れる電流を検出し、演算部は、検出される電流に基づいて、搬送容器の搬送平面上の位置を検出し、搬送容器の搬送平面上の位置と位置を通過する時刻とに基づいて、搬送容器の搬送速度を演算し、演算される搬送容器の搬送速度に基づいて、搬送平面の表面状態を検出するものが開示されている。また、特許文献2には、電圧パルスにて永久磁石を移動させる場合には、電流実効値、電流瞬間値、電圧パルスのデューティーなどを使用してもよいことや、搬送容器の位置を検出するためにコイルに印加する電圧波形としての電圧パルスの大きさやパルス幅についての記載がある。
特開2017-77971号公報 特開2021-10254号公報
 特許文献1に記載の電磁アクチュエータは、容器キャリアの速度を電磁アクチュエータの連続した起動の間の時間で調整している。
 特許文献2に記載の搬送装置は、永久磁石を移動させる場合に電圧パルスのデューティーなどを使用してもよいとされている。
 一般に、搬送装置においては、コイルが離散的に配置されているため、通電するコイルを切替える際に、推力の脈動が生じ、これに伴う液揺れが発生する。この現象は、構造的には回避しがたい。
 特許文献1及び2においては、液揺れを抑制する対策については記載がなく、改善の余地があると考えられる。
 本開示の目的は、搬送装置において通電するコイルの切替に伴う液揺れを抑制することにある。
 本開示の搬送装置は、磁性体を有する被搬送物を搬送するものであって、被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルと、複数のコイルのそれぞれにパルス状の電圧を印加するコイル駆動部と、演算部と、を備え、演算部は、通電するコイルを切替える際には、当該通電切替以前の所定期間における被搬送物の位置及びその位置を経過した時刻又は通電しているコイルに流れた電流に基いて、被搬送物の速度又は加速度が安定するようにパルス状の電圧の幅を決定し、コイル駆動部に出力する。
 本開示によれば、搬送装置において通電するコイルの切替に伴う液揺れを抑制することができる。
実施例1の搬送装置を示す概略構成図である。 コイルと永久磁石との距離に対する永久磁石に作用する推力を示すグラフである。 実施例1の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。 コイルのインダクタンスの位置特性の例を示すグラフである。 コイルに流れる電流の時間変化率の位置特性の例を示すグラフである。 図3の通電コイル切替判定器の例を示す構成図である。 搬送される検体フォルダに通電により推力を与えるコイルの位置及び検体フォルダの速度を示すグラフである。 図3の初期電圧指令作成器の例を示す構成図である。 搬送される検体フォルダの速度の経時変化を示すグラフである。 図3の初期電圧指令作成器の他の例を示す構成図である。 図3の初期電圧指令作成器の他の例を示す構成図である。 図3の電圧指令作成器の例を示す構成図である。 実施例2の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。 加速領域における検体フォルダの速度及び出力電圧の例を示すグラフである。
 本開示は、例えば、血液や尿などの生体試料(以下「検体」という。)の分析を行う検体分析システムや、分析に必要な前処理を行う検体前処理装置に好適な搬送装置に関する。
 以下、添付の図面を参照しつつ、本開示の実施例を詳細に説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、また、同一の説明は繰り返さない。
 本開示の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、或る構成要素が他の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること等を許容する。
 <搬送装置の概略構成>
 図1は、実施例1の搬送装置を示す概略構成図である。
 本図において、搬送装置100は、永久磁石10と、2つのコイル25と、コイル駆動部50(駆動回路)と、電源55と、電流検出部30と、演算部40と、を備えている。
永久磁石10は、被搬送物である検体フォルダ等に設けられている。コイル25は、円柱状のコア22と、コア22の外周側に設けられた巻線21と、で構成されている。なお、本図においては、コイル25を2個示しているが、通常、2個以上のコイル25が設けられている。
 コイル駆動部50は、それぞれのコイル25に接続されている。電流検出部30は、それぞれのコイル駆動部50からそれぞれのコイル25の巻線21に流れる電流を検出する。
 永久磁石10には、コイル25との相互作用により推進力が発生する。永久磁石10が設けられている検体フォルダ等の被搬送物は、この推進力を受けて移動する。これにより、検体フォルダに設置された検体容器等(図示しない)が搬送される。被搬送物の速さ、移動の方向、終着点等は、コイル25に流れる電流を制御することにより調整される。
 通常、コイル25と永久磁石10との間には、永久磁石10を支持する搬送面(図示省略)が設けられている。コイル25は、搬送面の下方に複数個が一列に設けられた構成であってもよい。この場合、搬送面は、直線状又は曲線状の経路に沿って被搬送物を移動させるものであってもよい。また、コイル25は、搬送面をxy面とした場合に、xy平面の下方に、x軸方向及びy軸方向のそれぞれに複数個が列をなして設けられた構成であってもよい。永久磁石10は、その搬送面上を滑るように移動する。なお、搬送される容器は、検体容器に限らず、試薬容器等であってもよい。このため、搬送される容器は、「搬送容器」と呼んでもよい。このほか、被搬送物には、搬送可能な小型の機器が含まれる。
 搬送装置100は、巻線21に電流を流し、永久磁石10に電磁力を作用させることにより、被搬送物のコイル25間における移動を行う。電磁力を効率よく作用させること、被搬送物を所望の方向に移動させること等を実現するためには、永久磁石10とコイル25との相対的な位置情報が必要となる。
 例えば、永久磁石10が2つのコイル25の一方の直上にある場合、その直下のコイル25に電流を流しても搬送方向への力は発生しない。これに対して、永久磁石10が直上にあるコイル25の隣のコイル25に電流を流せば、永久磁石10を当該隣のコイル25に引き寄せる力を発生させることができる。つまり、効率よく力を発生させ、その力の方向を制御できることになる。
 コイル25を3個以上並べて配置した構成とし、通電するコイル25(通電コイル)を順次切替えることによって、永久磁石10を有する被搬送物を任意に移動させることが可能になる。
 なお、上記の説明においては、永久磁石10を用いることとしているが、永久磁石10の代わりに、その他の磁石や軟磁性体を用いてもよい。また、永久磁石10の代わりに、永久磁石10と軟磁性体とを組み合わせて付設してもよい。
 <推力特性>
 図2は、コイル25と永久磁石10との距離に対する永久磁石に作用する推力を示すグラフである。横軸に永久磁石10のコイル25(励磁コイル)からの距離、縦軸に永久磁石に作用する推力をとっている。点線はコイル25に電流を流していない場合、一点鎖線は電流が比較的小さい場合、実線は電流が比較的大きい場合を示している。
 前述のように、図1に示す構成では、コイル25と永久磁石10との間に搬送面(図示省略)が設けられている。そのため、コイル25に電流を流した際には鉛直方向および水平方向に力が発生する。図2においては水平方向に作用する力、すなわち搬送面上を永久磁石が移動するための力を示している。当然のことながら、搬送面上を永久磁石が移動する際には摩擦力が発生するため、その分も考慮する必要があるが、ここでは説明の簡略化のため省略している。
 図2に示す推力の特性は、円柱状のコア22の形状(径や長さ)、永久磁石10の形状(径や厚さ)、巻線21の仕様(線形や巻数)といった磁気回路の特性、巻線21に流す電流等によって変わるが、本明細書においては、推力の特性が検出可能であるとして説明する。
 図2から分かるように、一定の電流を流した状態では、永久磁石10に働く推力は位置依存性を有している。つまり、永久磁石10を有する検体容器(被搬送物)を搬送する際に速度変動が生じることになる。速度変動が生じると、検体容器の中の液体が揺れて検体がこぼれたり、撹拌されたりしてしまうおそれがある。
 また、通電するコイル25を切替えると、永久磁石10のコイル25からの距離が急に変わることになる。例えば、コイル25を20mm間隔の等ピッチで格子状に配置し、直線状に並んでいるコイルを順次通電をしていくと、永久磁石10を有する検体容器は、コイル25が配置された直線状の搬送路を移動していく。コイル25からの相対距離が5mmとなったタイミングで、検体容器の移動方向に配置されている隣のコイル25を励磁すると、コイル25からの距離は25mmとなる。そのため、同じ値の電流をコイル25に流すように制御をしていると、つまり同じ値の電圧をコイル25に印加すると、永久磁石10を有する検体容器に加わる推力は大きく変化する。
 <演算部の全体構成>
 図3は、実施例1の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。
 本図においては、搬送装置100の演算部40は、電圧指令作成器111と、検体位置推定器112(位置推定部)と、通電コイル切替判定器113と、初期電圧指令作成器114と、を含む。
 演算部40は、コイル25に流れる電流に基づき、検体位置の推定や通電コイル切替判定を行い、コイル駆動部50に電圧指令値を出力する。コイル駆動部50は、演算部40の指令に従って、通電するコイル25に電圧を印加する。
 以下、それぞれのブロックについて説明する。
 <コイル駆動部>
 コイル駆動部50は、例えば、一般的なPWM信号で駆動される電圧型インバータにより構成されている。電流検出部30は、シャント抵抗やカレントトランス(CT)等により構成されている。ここで、PWMは、Pulse Width Modulationの略称である。
 後に説明する電圧指令作成器111で生成された電圧指令値を三角波やのこぎり波のキャリア搬送波と比較し、インバータのスイッチング素子のオンオフ時間比率(デューティー)を制御して、コイルに印加する電圧を制御する。ここで、デューティーは、スイッチング素子のオン時間を意味する。例えば、デューティーが70%とは、キャリア搬送波の1周期中の70%の期間、スイッチング素子がオンをしていることを意味する。つまり、デューティーが高くなるにつれて、出力電圧パルス幅が広くなる。これは、出力電圧が大きくなっていることと等価である。
 コイル駆動部50としては、例えば、4つのスイッチング素子から構成される一般的なフルブリッジ回路(Hブリッジ回路)を用いることができる。コイル駆動部50は、コイル25と同数の複数のフルブリッジ回路とを備える場合、及びコイル25の数よりフルブリッジ回路の数が少ない構成で適宜コイルとフルブリッジ回路との接続を切替える場合のいずれでも構成可能である。通電するコイルの切り替えは、図示していない上位制御器からの信号や、後述する通電コイル切替判定器113のトリガ信号のいずれかに従って行う。
 図2の推力特性から分かるように、永久磁石10に作用する電磁力(推力)は、コイル25に流れる電流に依存するため、推力を制御するためには電流を制御する必要がある。
本実施例では、コイル駆動部50を電圧型のフルブリッジ回路で構成するため、コイル駆動部50の出力電圧を調整することでコイル25に流れる電流を制御し、結果的に推力を制御する。
 <位置情報の必要性>
 前述の通り、搬送装置100では、巻線21に電流を流すことにより永久磁石10に電磁力を発生させ、搬送面上を移動させる。電磁力(推力)を効率よく永久磁石10に作用させて目的方向に移動させたり、予め決められた速度で滑らかに移動させたりするためには、永久磁石10とコイル25との相対的な位置情報が必要になる。
 図2の推力特性から分かるように、永久磁石10がコイル25の直上にある場合、つまり図2において永久磁石10のコイル25(励磁コイル)からの距離がゼロの時には、コイル25に電流を流しても、永久磁石10が搬送面上を移動するための力は発生しない。
 永久磁石10がコイル25の直上ではなく水平方向に離れて位置している場合、コイル25に電流を流すことにより、永久磁石10に推力を発生させることができる。電流の向き、すなわちコイル25が発生する磁束の向きによって、永久磁石10を引き寄せる力(吸引力)および引き離す力(反発力)を制御することができる。さらに、電流値によってもこれらの推力を制御することができる。
 <位置推定の原理>
 コア22は、磁性体で構成されている。コア22を通る磁束は、磁束が大きくなると通りにくくなるという性質がある。ここで、巻線21に電圧を印加して電流を流すと、その電流によって生じた磁束がコア22に発生する。したがって、コア22には、永久磁石10による磁束と、巻線21に流した電流によって生じる磁束と、が発生する。
 巻線21に電流を流して生じる磁束は、流した電流値に比例する。この場合の比例定数は、インダクタンスと呼ばれる。インダクタンスは、コア22などの磁性体を有する磁気回路の飽和状態、つまりコア22の飽和特性により変化する。
 コア22の飽和が発生すると、コア22に生じる磁束の大きさによってインダクタンスが変わる。つまり、永久磁石10の磁束の大きさによって巻線21のインダクタンスが変化する。これは、永久磁石10の位置によって巻線21のインダクタンスが変化することを意味する。
 図4は、コイル25のインダクタンスの位置特性の例を示すグラフである。横軸に永久磁石10のコイル25からの距離、縦軸にコイル25のインダクタンスLをとっている。
 本図においては、インダクタンスLは、距離に対する増加関数となっている。
 巻線21に生じる電圧Vは、下記式(1)で表される。
 V=-dφ/dt   …(1)
 式中、φは磁束、tは時間である。
 また、電流をI、インダクタンスをLとすると、次の関係式(2)が成立する。
 dI/dt=(1/L)×(dφ/dt)   …(2)
 上記式(1)及び(2)から、次の関係式(3)が得られる。
 dI/dt=-V/L   …(3)
 つまり、一定の電圧を巻線21に印加した場合、上記式(3)に示すようにインダクタンスLの大きさによって供給される電流Iの時間微分が変化する。これは、電圧を印加した場合に供給される電流の立ち上がり方が異なること意味する。つまり、永久磁石10の位置によって変化する巻線21のインダクタンスLを検出すれば、そのインダクタンスLに影響を与える永久磁石10の位置が求められる。
 <検体位置推定器112>
 図5は、コイル25に流れる電流の時間変化率の位置特性の例を示すグラフである。横軸に永久磁石10のコイル25からの距離、縦軸にコイル25に流れる電流の時間変化率dI/dtをとっている。
 本図においては、dI/dtは、距離に対する減少関数となっている。
 本図のようなdI/dtの位置特性を予め取得し、例えば、テーブルデータとして検体位置推定器112(図3)に保存しておく。検体位置推定器112においては、電流検出部30で検出した電流からdI/dtを求め、検体位置推定器112に入力し、テーブルデータを参照することで永久磁石10を有する検体容器の位置を推定する。
 まとめると、検体位置推定器112は、磁性体とコイルとの位置関係により定まる搬送面上におけるコイルの電流の時間変化率又はインダクタンスのデータを有し、コイルを流れる電流の測定値を用いて被搬送物の位置を推定する。
 <通電コイル切替判定器113>
 図6は、図3の通電コイル切替判定器の例を示す構成図である。
 図6においては、通電コイル切替判定器113は、推定位置比較器160を含む。推定位置比較器160には、図中に模式的に示すグラフのように、入力に対して出力を決定するための基準が設定されている。このグラフにおいては、入力値がA以上のときは、出力値をLo(例えば0)とし、入力値がA未満のときは、出力値をHi(例えば1)とする。
 このような設定における推定位置比較器160の動作は、次のようになる。
 推定位置比較器160には、検体位置推定器112による推定位置が入力される。推定位置比較器160は、推定位置(入力値)と、予め設定した値もしくは図示していない上位制御器等から与えられる判定値とを比較することにより、HiまたはLoの信号(通電コイル切替信号)を出力する。つまり、永久磁石10を有する検体容器が通電コイルに引き付けられ、判定位置(図6の例ではA)よりも近づいたときには、Hi(例えば1)を出力する。
 <初期電圧の意味とその重要性>
 図7は、搬送される検体フォルダに通電により推力を与えるコイルの位置及び検体フォルダの速度を示すグラフである。
 本図においては、搬送面であるxy平面の下方にx軸方向及びy軸方向に格子状に配置されたコイル25のうちの一方の軸、例えばx軸の方向に直線状に配置された一列のコイル群の上方を移動する検体フォルダ11を示している。検体フォルダ11は、永久磁石を有する。
 図中、下段のグラフにおいては、横軸にコイル番号#0を基準とした位置(相対距離)をとり、縦軸に通電コイルの番号をとっている。一方、上段のグラフにおいては、横軸は下段のグラフに一致させ、縦軸は検体フォルダの速度を示している。ここでは、20mm毎にコイル25が13個直線状に配置されている例を示している。
 また、図中、中段には、検体フォルダ11、搬送面12及びコイル25の配置を模式的に示している。中段に示す13個のコイル25には、#0から#12までのコイル番号を付けている。
 下段のグラフに示すように番号で示す通電コイルに順次通電することにより、検体フォルダ11を図中左側から右側に移動させている。
 具体的には、コイル番号#1から#11まで、設定速度を0.5m/sとして検体フォルダ11を移動させる例を示している。更に具体的には、コイル番号#1、#2、#3に順次通電して設定速度0.5m/sまで加速する。その後、コイル番号#4~#9に通電している期間は等速で移動するようにコイルに印加する電圧を調整している(等速領域)。そして、コイル番号#10、#11に通電して、検体フォルダ11を減速し停止させている。
 図2に示すように、検体フォルダ11に作用する磁気力は、永久磁石10とコイル25との距離及びコイル25に流れる電流によって変化する。さらに、検体フォルダ11に載せる検体容器の質量及び検体の量(質量)並びに搬送面12の摩擦係数等によって、仮に検体フォルダ11に作用する磁気力が一定だったとしても、検体フォルダ11が移動する速度は一定とは限らない。特に、通電するコイル25を切替える際には、検体フォルダ11に作用する磁気力が不連続となりやすい。
 また、コイル駆動部50がPWM制御をする場合、パルス状の電圧を印加し、そのデューティー比で電圧の実効値を制御する。このため、コイル駆動部50から出力されている電圧がゼロの期間も生じる。つまり、コイル25に流れる電流には、リプル成分が含まれる。したがって、実際には、等速領域といっても速度変動が生じてしまう。
 また、搬送面12の摩擦係数は、経年劣化による変化、搬送面12上の汚れやほこり、温度・湿度によっても変化する。このため、時々刻々と変化する検体フォルダ11の速度を検出して推力を制御する必要がある。
 通電コイルを順次切り替えて検体フォルダ11の速度を制御する際に、構造的に生じる推力の脈動を抑制するためには、コイル25に通電する電流を制御するだけでなく、通電するコイル25を切替える際の電流を適切に制御することが重要である。通電するコイル25を切替える際の電流は、通電するコイル25を切替えた直後の初期電圧、および特定のコイル25に通電している期間の初期の段階の電圧によって制御をする。
 なお、初期電圧とは、通電するコイル25を切替えた直後、および特定のコイル25に通電している期間の初期(例えば、通電期間の前半30%の期間)に、コイル駆動部50が出力している電圧を意味する。
 <初期電圧指令作成器114>
 図8は、図3の初期電圧指令作成器の例を示す構成図である。
 図8においては、初期電圧指令作成器114は、平均速度算出手段170(平均速度算出部)と、制御ゲイン乗算器180と、を含む。
 平均速度算出手段170は、平均速度を算出する。算出された平均速度と、図示していない上位制御器からの速度指令値との差分、つまり誤差を求める。
 制御ゲイン乗算器180は、求めた誤差を用いて初期電圧指令を作成する。制御ゲイン乗算器180の構成は、複数考えられるが、例えば、比例積分制御器(PI制御器)や、積分制御器(I制御器)等を適用することができる。
 例えば、検体フォルダ11が重い場合や、搬送面の摩擦係数が高くなっている場合は、所定の推力が検体フォルダ11に作用するように制御したとしても、搬送速度が低下する。その場合、速度指令値と平均速度との差は正となり、制御ゲイン乗算器180によって増幅することによって、不足している速度を増加させるためにコイル25に印加される電圧が増加されることになる。前述のように、コイル駆動部50をPWM信号で駆動している場合には、デューティー比が増加することになる。
 なお、初期電圧指令作成器114は、本図に示す例以外にもいくつかの構成例を適用することができる。
 本図においては、通電コイルを切替える前までの平均速度のデータを基に初期電圧指令を作成している。
 つぎに、平均速度算出手段170における平均速度の算出方法について説明する。
 図9は、搬送される検体フォルダの速度の経時変化を示すグラフである。横軸に時間、縦軸に速度をとっている。図中、下向きの三角形は、通電コイルの切替のタイミングを示している。下向きの三角形が等間隔で並んでいるのは、通電コイルの切替が順次行われていることを示している。
 本図に示す時刻tのタイミングで通電コイルを切替える際には、次に通電するコイルの初期電圧指令を作成する。その際に用いる平均速度は、所定の期間における検体フォルダの位置のデータを用いて算出することができる。
 当該期間の例としては、次の四つがある。
 一つ目は時刻tで通電コイルを切替える前までに通電していたコイルの通電時間(時刻ti-1から時刻tまで)である期間A、二つ目は複数の通電コイルを切替えて通電した期間B、三つ目はある通電コイルに通電していた期間の一部である期間C、四つ目は切替のタイミングを一つ含む期間Dである。これらの期間は、例えば、数ミリ秒程度であってもよい。
 図10は、図3の初期電圧指令作成器の他の例を示す構成図である。
 図10においては、初期電圧指令作成器114は、平均電流算出手段171(平均電流算出部)と、制御ゲイン乗算器180と、を含む。すなわち、図8の例における平均速度算出手段170の代わりに、平均電流算出手段171を用いるものである。
 平均電流算出手段171は、平均電流を算出する。算出された平均電流と、図示していない上位制御器からの電流指令値との差分、つまり誤差を求める。
 制御ゲイン乗算器180は、求めた誤差を用いて初期電圧指令を作成する。制御ゲイン乗算器180の構成は、PI制御器等、図8の例と同様のものを適用することができる。
 図11は、図3の初期電圧指令作成器の他の例を示す構成図である。
 図11においては、初期電圧指令作成器114は、加速度算出手段172(加速度算出部)と、制御ゲイン乗算器180と、を含む。すなわち、図8の例における平均速度算出手段170の代わりに、加速度算出手段172を用いるものである。ここで、加速度は、所定の期間の平均値を用いてもよい。
 加速度算出手段172は、加速度を算出する。算出された加速度と、図示していない上位制御器からの加速度指令値との差分、つまり誤差を求める。
 制御ゲイン乗算器180は、求めた誤差を用いて初期電圧指令を作成する。制御ゲイン乗算器180の構成は、PI制御器等、図8の例と同様のものを適用することができる。
 なお、上記の例においては、主として、速度、電流及び加速度の平均値を用いる場合について説明をしているが、平均値以外に、所定の期間における最大値、最小値、実効値等を用いて、初期電圧指令を作成することもできる。
 図14は、加速領域における検体フォルダの速度及び出力電圧の例を示すグラフである。上段のグラフの縦軸は、検体フォルダの速度であり、検体フォルダが停止状態から移動を開始し加速する過程を示している。下段のグラフの縦軸は、コイル駆動部50から出力される電圧パルスのデューティー幅(出力電圧と等価である。)を示している。いずれのグラフにおいても、横軸は、検体フォルダの位置を示している。
 横軸に示すように、検体フォルダは、停止状態の位置Aから移動を開始し、位置B、Cを経由して加速している。
 下段のグラフに示すように、AB間ではデューティーを60%とし、BC間ではデューティーを70%としている。
 この例においては、速度指令値の傾きとデューティーとの関係が既知であるとしている。そして、その関係式は、データベースとして保存されている。
 本図に示すように、デューティーが60%の電圧パルスを印加すると、検体フォルダが位置Bを通過する時の速度がvrefであるとする。
 しかし、実際には、例えば、搬送面に汚れや経年劣化等によって摩擦係数が大きくなっている場合がある。この場合、データベースの関係式に従ってデューティーを設定すると、検体フォルダの永久磁石に作用する推力が同じであっても、本図に示すように、位置Bを通過する時の速度がvと低い値となる。
 このような場合は、加速度算出手段172(図11)によって、AB間の速度の変化つまり加速度を算出し、加速度指令との差を制御ゲイン乗算器180によって増幅し、初期電圧指令を制御する。
 図14においては、斜線で示すデューティーの増分が初期電圧指令作成器114による出力である。AB間で設定したデューティー60%では十分でなかったため、BC間ではデューティーを10%増加させ、70%としている。
 通電するコイルを切替える度に、初期電圧指令作成器114による出力を更新する制御を行うことが望ましい。
 本図においては、位置Bにおいて通電コイルを切替えるように設定し、切替のタイミングでデューティーを変更し、それ以外の位置では、デューティーを一定としている。
 なお、デューティーの変更のタイミングは、この例に限定されるものではなく、同一のコイルに通電している状態でデューティーを変更してもよい。また、変更の頻度を多くして、所望の速度を維持するように制御してもよい。
 なお、図14では、検体フォルダ11の速度が設定値(=指令値)よりも低い例を示しているが、当然ながら、逆に速度が超過することもある。その場合は、初期電圧指令作成器114による出力は、予め決められたデューティーよりも下げる制御を行う。
 上記の例においては、加速領域についてのみ説明しているが、減速領域についても同様に制御が可能である。
 まとめると、演算部40は、通電するコイルを切替える際には、当該通電切替以前の所定期間における検体フォルダ11等の被搬送物の位置及びその位置を経過した時刻に基いて、被搬送物の速度又は加速度が安定するように、パルス状の電圧の幅を調整し、コイル駆動部に出力する。また、演算部40は、通電しているコイルに流れた電流に基いて、被搬送物の速度又は加速度が安定するように、パルス状の電圧の幅を調整し、コイル駆動部に出力してもよい。ここで、「被搬送物の速度又は加速度が安定するように」とは、等速領域において速度が可能な限り一定となるようにすること、並びに加速領域及び減速領域において加速度が可能な限り一定となるようにすることを意味する。
 また、パルス状の電圧の幅を決定する際に用いる通電切替以前の所定期間における被搬送物の速度若しくは加速度又はコイルに流れた電流は、それらの最大値、最小値、平均値及び実効値のいずれかであることが望ましい。
 <電圧指令作成器111>
 図12は、図3の電圧指令作成器の例を示す構成図である。
 図12においては、電圧指令作成器111は、制御ゲイン乗算器181と、巻線抵抗ゲイン乗算器190と、を含む。
 制御ゲイン乗算器181には、図示していない上位制御器から与えられる電流指令値と、電流検出値との差分が入力される。
 一方、巻線抵抗ゲイン乗算器190には、電流指令値が入力される。
 そして、制御ゲイン乗算器181の出力には、巻線抵抗ゲイン乗算器190の出力が加算され、加算により得られた値に、初期電圧指令作成器114の出力である初期電圧指令を更に加算する。この結果得られた値が、電圧指令作成器111の出力である電圧指令となる。ここで、電圧指令は、デューティーであってもよい。
 言い換えると、本図に示す例においては、電流指令値を基に巻線抵抗ゲイン乗算器190を介してコイル25での電圧降下分をフィードフォワード的に求める要素と、電流指令値と電流検出値との差分を補償するフィードバック的に求める要素とに加え、前述の初期電圧指令作成器114による初期電圧指令値も加算する構成となっている。
 なお、初期電圧指令作成器114による初期電圧指令値は、通電コイル切替判定器113の通電コイル切替信号をトリガとし、通電コイルが切替わった場合にのみ出力する構成にすることもできる。
 以上のように、本実施例の搬送装置は、通電コイルの切替の際に、コイルに印加するパルス状電圧の幅を、切替前のコイル通電期間における被搬送物の平均速度またはコイルに流れる平均電流に応じて決定される構成とすることができる。
 このような構成により、通電コイルを順次切替えて被搬送物の位置を制御する際に、構造的に生じる推力の脈動を抑制することができる。また、同時に搬送する被搬送物の数が増加しても、それぞれの被搬送物を安定的に搬送することができる。
 実施例2については、実施例1と異なる点について説明することとし、同様の構成等については説明を省略する。
 図13は、実施例2の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。
 本図においては、搬送装置100は、コイル25と、コイル駆動部50と、演算部40と、を備えている。
 演算部40は、電圧指令作成器111と、通電コイル切替判定器113aと、初期電圧指令作成器114と、を含む。コイル25の近傍には、位置検出手段60が設けられている。
 本図においては、図3の検体位置推定器112及び電流検出部30は設けられていない。電流検出部30の代わりに、位置検出手段60(位置検出器)が設けられている。位置検出手段60は、検体フォルダ11に設けられている永久磁石10の位置を検出する。
 位置検出手段60の例としては、ホール素子、リニアエンコーダ等を挙げることができる。ホール素子は、磁石や電流によって生じる磁界を電気信号に変換して出力するセンサであるが、間接的に磁石の位置を検出する位置センサとして用いられる。例えば、永久磁石10がホール素子に近づき、磁束密度が所定値を超えた場合にはHighを出力し、所定値未満の場合にはLowを出力するという使い方をすれば、永久磁石10が通電状態にあるコイル25に近づいたか否かを判定できる。
 位置検出手段60としてホール素子を用いて構成した場合、通電コイル切替判定器113aは、ホール素子に基づくHigh又はLowの信号をそのまま推定位置比較器160(図6)の出力として用いることができる。
 なお、搬送装置100は、検体フォルダ11を複数個同時に搬送することができ、それぞれの検体フォルダ11を搬送するために通電するコイル25を切替える際に、本開示の内容を一部あるいは全てに適用することができる。また、本開示では図示しなかった上位制御器は複数あってもよく、それぞれの間で初期電圧指令の情報をやり取りしてもよい。
 まとめると、演算部40におけるパルス状の電圧の幅の決定は、通電切替以前の所定期間における被搬送物の速度若しくは加速度、コイルに流れた電流又は所定の二つの位置の間を通過する時間に基くことが望ましい。
 本開示は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例を含むものである。また、本開示は、必ずしも上述の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
 また、上記の各構成、機能、処理部、処理手続き等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成や機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
 10:永久磁石、11:検体フォルダ、12:搬送面、21:巻線、22:コア、25:コイル、30:電流検出部、40:演算部、50:コイル駆動部、55:電源、60:位置検出手段、100:搬送装置、111:電圧指令作成器、112:検体位置推定器、113:通電コイル切替判定器、114:初期電圧指令作成器、160:推定位置比較器、170:平均速度算出手段、171:平均電流算出手段、172:加速度算出手段、180、181:制御ゲイン乗算器、190:巻線抵抗ゲイン乗算器。

Claims (4)

  1.  磁性体を有する被搬送物を搬送する搬送装置であって、
     前記被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルと、
     前記複数のコイルのそれぞれにパルス状の電圧を印加するコイル駆動部と、
     演算部と、を備え、
     前記演算部は、通電するコイルを切替える際には、当該通電切替以前の所定期間における前記被搬送物の位置及びその位置を経過した時刻又は通電しているコイルに流れた電流に基いて、前記被搬送物の速度又は加速度が安定するように前記パルス状の電圧の幅を決定し、前記コイル駆動部に出力する、搬送装置。
  2.  前記パルス状の電圧の幅は、前記通電切替以前の前記所定期間における前記被搬送物の前記速度若しくは前記加速度、前記コイルに流れた前記電流又は所定の二つの位置の間を通過する時間に基いて決定される、請求項1記載の搬送装置。
  3.  搬送面と、
     位置推定部と、を更に備え、
     前記位置推定部は、前記磁性体と前記コイルとの位置関係により定まる前記搬送面上における前記コイルの電流の時間変化率又はインダクタンスのデータを有し、前記コイルを流れる電流の測定値を用いて前記被搬送物の前記位置を推定する、請求項1記載の搬送装置。
  4.  前記パルス状の電圧の幅を決定する際に用いる前記通電切替以前の前記所定期間における前記被搬送物の前記速度若しくは前記加速度又は前記コイルに流れた前記電流は、それらの最大値、最小値、平均値及び実効値のいずれかである、請求項2記載の搬送装置。
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