WO2022264744A1 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

バルーンカテーテルにおいてバルーン13の直管部13cには、その外表面25から突出し、直管部13cの軸線方向に延びる線状の突出部30が設けられている。突出部30は、突出する側の端部であって突出部30の長さ方向に延びる頂部33を有している。突出部30は、頂部33が直管部13cの外表面25に対して傾斜している領域として、頂部33が遠位側に向かうほど外表面25に近づくように傾斜する傾斜領域31を有している。突出部30が傾斜領域31を有していることにより、突出部30における遠位端から傾斜領域31の近位端部までの領域では、直管部13cの外表面25から突出する突出高さが近位側よりも遠位側の方が低くなっている。

Description

バルーンカテーテル 関連出願の相互参照
 本出願は、2021年6月17日に出願された日本出願番号2021-101067号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、バルーンカテーテルに関する。
 従来から、PTA(経皮的血管形成術)やPTCA(経皮的冠動脈形成術)といった治療等においては、バルーンカテーテルが用いられている。バルーンカテーテルは、その遠位端側に膨張及び収縮可能なバルーンを備えている。バルーンカテーテルでは、血管内に生じた病変部等により狭窄又は閉塞された箇所にバルーンを収縮状態で導入し、その後、そのバルーンを膨張させることで当該箇所の拡張を行うものとなっている。
 バルーンカテーテルには、バルーンの外表面に軸線方向に延びる線状のエレメントが設けられたものがある。エレメントは、バルーンの外表面から突出した状態で設けられる。かかるバルーンカテーテルでは、病変部においてバルーンを膨張させた際に、エレメントを病変部に食い込ませることで病変部に切り込みを入れることが可能となっている。そのため、その切り込みをきっかけとして病変部を拡張させ易くすることが可能となっている。
 エレメントは、例えば特許文献1に示すように、バルーンにおいて膨張時に最も径が大きくなる円筒状の直管部の外表面に設けられる。特許文献1の構成では、エレメントが直管部の軸線方向の全域に亘って延びており、直管部の外表面からの突出高さがエレメントの全域に亘って一定となっている。
特開2009-112361号公報
 ところで、上記特許文献1の構成では、直管部の外表面に突出高さが一定のエレメントが設けられているため、直管部の外径が直管部の軸線方向全域に亘って大きくなることが考えられる。そのため、バルーンを病変部に導入する際の挿通性の低下が懸念される。
 また、エレメントの突出高さが一定とされた上記の構成では、バルーンを膨張させた際に、エレメントの長さ方向の広い範囲が病変部に同時に当たることが考えられる。その場合、病変部に対するエレメントの食い込み抵抗が大きくなり、病変部に上手く切り込みを入れることが困難になるおそれがある。そのため、切り込みをきっかけとして病変部を好適に拡張させることが困難になるおそれがある。
 本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バルーンの挿通性が低下するのを抑制しながら、病変部を好適に拡張させることができるバルーンカテーテルを提供することを主たる目的とするものである。
 上記課題を解決すべく、第1の開示のバルーンカテーテルは、遠位端側に膨張及び収縮可能なバルーンを備え、前記バルーンは、膨張時に最も径が大きくなる円筒状の直管部を有しているバルーンカテーテルであって、前記直管部には、その外表面から突出し前記直管部の軸線方向に延びている線状の突出部が設けられており、前記突出部は、前記突出する側の端部であって前記突出部の長さ方向に延びている頂部を有しており、前記突出部の前記長さ方向の少なくとも一部は、前記頂部が前記外表面に対して傾斜している傾斜領域となっており、前記傾斜領域として、前記頂部が遠位側に向かうほど前記外表面に近づくように傾斜している第1傾斜領域を有しており、前記突出部が前記第1傾斜領域を有していることにより、前記突出部における遠位端から前記第1傾斜領域の近位端までの領域では、前記外表面からの突出高さが近位側よりも遠位側の方が低くなっている。
 第1の開示によれば、バルーンの直管部に軸線方向に延びる線状の突出部が設けられている。また、突出部は、突出側の端部である頂部が直管部の外表面に対して傾斜している傾斜領域を有している。この場合、傾斜領域を病変部の内側に配置した状態でバルーンを膨張させると、傾斜領域の頂部が病変部に対して斜めに局所的に当たることになる。そのため、病変部に対する突出部の食い込み抵抗を低減させることができ、突出部を病変部に食い込ませ易くすることができる。これにより、病変部に切り込みを入れ易くすることができ、その結果、切り込みをきっかけとした病変部の拡張を好適に行うことができる。
 また、突出部は、上記の傾斜領域として、頂部が遠位側に向かうほど直管部の外表面に近づくように傾斜する第1傾斜領域を有している。そして、突出部が第1傾斜領域を有していることにより、突出部における遠位端から第1傾斜領域の近位端までの領域では、直管部の外表面からの突出高さが近位側よりも遠位側の方が低くなっている。これにより、バルーンを病変部に導入する際の挿通性の低下を抑制することができる。
 第2の開示のバルーンカテーテルは、第1の開示において、前記第1傾斜領域の遠位端は前記突出部の遠位端となっており、前記第1傾斜領域の遠位端において前記頂部が前記外表面と連続している。
 第2の開示によれば、突出部の遠位端において段差が生じるのを回避することができるため、バルーンを病変部に導入する際に、上記段差に起因してバルーンが病変部に引っ掛かってしまうのを抑制することができる。そのため、バルーンを病変部に導入し易くすることができる。
 第3の開示のバルーンカテーテルは、第1又は第2の開示において、前記突出部は、前記第1傾斜領域に対して近位側に連続して設けられ、前記頂部が前記外表面と平行に延びている非傾斜領域を有している。
 第3の開示によれば、突出部が、第1傾斜領域の近位側に、頂部が直管部の外表面と平行に延びている非傾斜領域を有している。この場合、第1傾斜領域を用いて病変部を拡張させた後、バルーンを遠位側に押し進め、さらに非傾斜領域を用いて病変部を拡張させることができる。そのため、病変部を最終的に均一に拡張することができる。
 第4の開示のバルーンカテーテルは、第1乃至第3のいずれかの開示において、前記突出部の遠位端部が前記直管部の遠位端部よりも近位側に位置していることにより、前記直管部における前記突出部よりも遠位側の領域が前記突出部の存在しない非突出領域となっている。
 第4の開示によれば、直管部における突出部よりも遠位側の領域が突出部の存在しない非突出領域とされているため、バルーンを病変部に導入する際の挿通性を向上させることができる。また、非突出領域では、突出部が存在しない分、柔軟性の向上が図られており、その点でも挿通性の向上を図ることができる。したがって、例えば、病変部の内側が狭くなっている場合には、まず非突出領域だけを病変部の内側に挿入してバルーンを膨張させることにより病変部を少しだけ拡張させ、その後、バルーンを遠位側に押し進めて第1傾斜領域を用いて病変部を拡張させることが可能となる。
 第5の開示のバルーンカテーテルは、第1乃至第4のいずれかの開示において、前記第1傾斜領域は、その遠位側に設けられた遠位側傾斜領域と、前記遠位側傾斜領域よりも近位側に設けられた近位側傾斜領域とを有しており、前記遠位側傾斜領域と前記近位側傾斜領域との間で、前記外表面に対する前記頂部の傾斜角度が異なっている。
 第5の開示によれば、第1傾斜領域が、頂部の傾斜角度が互いに異なる遠位側傾斜領域及び近位側傾斜領域を有している。これにより、第1傾斜領域を用いて病変部を拡張させる際には、例えばまず遠位側傾斜領域を用いて病変部を拡張させ、その後近位側傾斜領域を用いて病変部を拡張させる等、病変部の拡張のさせ方について多様化を図ることができる。
 第6の開示のバルーンカテーテルは、第5の開示において、前記遠位側傾斜領域では、前記頂部の前記傾斜角度が前記近位側傾斜領域よりも小さくなっている。
 第6の開示によれば、遠位側傾斜領域においては頂部の傾斜角度が小さくされているため、突出部の突出高さを全体的に小さくすることができる。そのため、バルーンの挿通性低下を好適に抑制することができる。また、近位側傾斜領域においては頂部の傾斜角度が大きくされているため、病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることができる。そのため、病変部をより好適に拡張させることができる。
 第7の開示のバルーンカテーテルは、第1又は第2の開示において、前記突出部は、前記傾斜領域として、前記第1傾斜領域の近位端から近位側に向けて延びているとともに、前記頂部の傾斜向きが前記第1傾斜領域と同じとされた第2傾斜領域を有しており、前記第2傾斜領域の遠位端では、前記頂部が前記第1傾斜領域の近位端における前記頂部よりも前記外表面側に位置している。
 第7の開示によれば、突出部が、第1傾斜領域の近位側に、頂部の傾斜向きが第1傾斜領域と同じとされた第2傾斜領域を有している。また、第2傾斜領域の遠位端では、頂部が第1傾斜領域の近位端における頂部よりも直管部の外表面側に位置している。この場合、第1傾斜領域の近位端において頂部が角部とされるため、その角部を用いて病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることが可能となる。
 第8の開示のバルーンカテーテルは、第1又は第2の開示において、前記突出部は、前記傾斜領域として、前記第1傾斜領域よりも近位側に設けられ、前記頂部が近位側に向かうほど前記外表面に近づくように傾斜した第3傾斜領域を有している。
 第8の開示によれば、突出部が第1傾斜領域よりも近位側に第3傾斜領域を有しており、その第3傾斜領域では頂部が近位側に向かうほど直管部の外表面に近づくように傾斜している。この場合、バルーンを体内から抜去する際に、突出部が設けられていることに起因してバルーンが体内の管壁や病変部等に引っ掛かってしまうのを抑制することができる。そのため、バルーンを体内から抜去し易くすることができる。
 第9の開示のバルーンカテーテルは、第8の開示において、前記第3傾斜領域は、前記第1傾斜領域の近位端から近位側に向けて延びており、前記第1傾斜領域における前記頂部と前記第3傾斜領域における前記頂部とは、互いの境界部において連続している。
 第9の開示によれば、第1傾斜領域における頂部と第3傾斜領域における頂部とが互いの境界部において連続しているため、当該境界部には各傾斜領域における頂部により角部が形成される。そのため、その角部を用いて病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることが可能となる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。
バルーンカテーテルの構成を示す概略全体側面図。 膨張状態におけるバルーン及びその周辺の側面図であり、バルーン及び外側チューブを縦断面の状態で示している。 (a)が膨張状態におけるバルーン及びその周辺の構成を示す側面図であり、(b)が(a)のA-A線断面図である。 (a)が収縮状態におけるバルーン及びその周辺の構成を示す側面図であり、(b)が(a)のB-B線断面図である。 バルーンカテーテルの使用方法を説明するための説明図。 突出部の別形態を説明するための図。 突出部の別形態を説明するための図。 突出部の別形態を説明するための図。 突出部の別形態を説明するための図。
 以下、バルーンカテーテルの一実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1を参照しながらバルーンカテーテル10の概略構成を説明する。図1はバルーンカテーテル10の構成を示す概略全体側面図である。
 図1に示すように、バルーンカテーテル10は、カテーテル本体11と、カテーテル本体11の近位端部(基端部)に取り付けられたハブ12と、カテーテル本体11の遠位端側(先端側)に取り付けられたバルーン13とを備えている。
 カテーテル本体11は、外側チューブ15と、外側チューブ15の内部に挿通された内側チューブ16とを備える。外側チューブ15は、樹脂材料により管状に形成され、その内部に軸線方向全域に亘って延びる内腔15a(図2参照)を有している。外側チューブ15の近位端部はハブ12に接合され、外側チューブ15の遠位端部はバルーン13に接合されている。また、外側チューブ15の内腔15aは、ハブ12の内部に通じているとともにバルーン13の内部に通じている。外側チューブ15の内腔15aは、バルーン13を膨張又は収縮させる際に圧縮流体が流通する流体用ルーメンとなっている。
 なお、外側チューブ15は、軸線方向に並ぶ複数のチューブが互いに接合されることにより形成されていてもよい。この場合、複数のチューブのうち、近位側のチューブを金属材料により形成し、遠位側のチューブを樹脂材料により形成してもよい。
 内側チューブ16は、樹脂材料により管状に形成され、その内部に軸線方向全域に亘って延びる内腔16a(図2参照)を有している。内側チューブ16の近位端部は、外側チューブ15の軸線方向の途中位置に接合されている。また、内側チューブ16の遠位端側は外側チューブ15の遠位端部よりも遠位側に延出しており、その延出した部分がバルーン13の内部に挿通されている。
 内側チューブ16の内腔16aは、ガイドワイヤGが挿通されるガイドワイヤ用ルーメンとなっている。内腔16aの近位端開口18はバルーンカテーテル10の軸線方向の途中位置に存在している。そのため、本バルーンカテーテル10はRX型のカテーテルとされている。なお、内腔16aの近位端開口18はバルーンカテーテル10の近位端部にあってもよい。その場合、バルーンカテーテル10はオーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルとされる。
 次に、バルーン13及びその周辺の構成について図2~図4に基づいて説明する。図2は、膨張状態におけるバルーン13及びその周辺の側面図であり、バルーン13及び外側チューブ15を縦断面の状態で示している。図3は(a)が膨張状態におけるバルーン13及びその周辺の構成を示す側面図であり、(b)が(a)のA-A線断面図である。図4は(a)が収縮状態におけるバルーン13及びその周辺の構成を示す側面図であり、(b)が(a)のB-B線断面図である。
 バルーン13は、熱可塑性の樹脂材料により形成され、例えばポリアミドエラストマにより形成されている。バルーン13は、図2及び図3に示すように、全体として円形断面を有する筒状(管状)に形成されている。具体的には、バルーン13は、近位側接合部13a、近位側テーパ部13b、直管部13c、遠位側テーパ部13d及び遠位側接合部13eを有しており、これら各部13a~13eが近位側から遠位側に向けて上記の順で並んでいる。
 近位側接合部13aは、外側チューブ15の遠位端部に接合されている。近位側テーパ部13bは、近位側接合部13aの遠位端部から遠位側に向けて拡径されており、テーパ状をなしている。直管部13cは、近位側テーパ部13bの遠位端部から遠位側に向けて一定の径で延びており、円管状をなしている。直管部13cは、バルーン13の膨張時に最も径が大きくなる部分である。遠位側テーパ部13dは、直管部13cの遠位端部から遠位側に向けて縮径されており、テーパ状をなしている。遠位側接合部13eは、内側チューブ16の遠位端側に接合されている。なお、バルーン13において、近位側テーパ部13b、直管部13c及び遠位側テーパ部13dにより、膨張及び収縮を行う膨張収縮部が構成されている。
 バルーン13の内部に外側チューブ15の内腔15aを通じて圧縮流体が供給されると、バルーン13は膨張状態となる。一方、外側チューブ15の内腔15aに陰圧が付与されて圧縮流体がバルーン13の内部から排出されると、バルーン13は収縮状態となる。バルーン13は、図4(a)及び(b)に示すように、収縮状態において形成される複数(本実施形態では3つ)の羽21を備えている。これら各羽21は、バルーン13の周方向に所定の間隔(詳しくは等間隔)で設けられている。各羽21は、バルーン13の膨張収縮部において軸線方向に延びるように形成されている。バルーン13が収縮状態になると、これらの羽21がそれぞれバルーン13の周方向に折り畳まれて、内側チューブ16の周囲に巻き付いた状態となる。
 なお、内側チューブ16においてバルーン13の内側には一対の造影環23が取り付けられている。造影環23は、X線投影下においてバルーン13の視認性を向上させ、目的とする治療箇所へのバルーン13の位置決めを容易に行うためのものである。
 ここで、本バルーンカテーテル10では、バルーン13の外表面25に線状の突出部30が設けられている。突出部30は、バルーン13を膨張させることにより病変部を拡張する際に、その病変部に切り込みを入れるためのものである。本バルーンカテーテル10では、病変部が石灰化等して硬くなっている場合でも、突出部30により病変部に切り込みを入れることで、その切り込みをきっかけとして病変部を拡張することが可能となっている。したがって、本バルーンカテーテル10は、スコアリング機能を有したバルーンカテーテルとして構成されている。
 以下、突出部30に関する構成について詳しく説明する。図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、突出部30は、バルーン13の直管部13cに設けられており、詳しくはバルーン13の直管部13cにのみ設けられている。突出部30は、直管部13cの外表面25から突出しており、直管部13cの軸線方向(以下、略して、軸線方向ともいう)に直線状に延びている。突出部30は、直管部13cの周方向において所定の間隔(詳しくは等間隔)で複数配置され、本実施形態では、3つの突出部30が120°間隔で配置されている。また、これら各突出部30は、いずれも同じ構成となっており、バルーン13と一体形成されている。
 各突出部30は、その遠位端部がいずれも軸線方向において同じ位置に位置している。各突出部30の遠位端部は直管部13cの遠位端部よりも近位側に位置している。これにより、直管部13cにおいて各突出部30の遠位端部よりも遠位側の領域は突出部30の存在しない非突出領域35となっている。本実施形態では、非突出領域35の軸線方向の長さが直管部13cの軸線方向の長さの1/3となっている。但し、非突出領域35の軸線方向の長さは直管部13cの軸線方向の長さの1/3より長くてもよいし、又は短くてもよい。また、各突出部30の近位端部はいずれも軸線方向において直管部13cの近位端部と同じ位置に位置している。
 各突出部30はいずれも、その横断面(詳しくは突出部30の長さ方向と直交する断面)が直管部13cの外周側に凸となる山形形状をなしている。詳しくは、各突出部30の横断面は、突出部30の長さ方向全域に亘って山形形状をなしている。本実施形態では、各突出部30の横断面が直管部13cの外周側に凸となる三角形状をなしている。但し、突出部30の横断面は、必ずしも三角形状をなしている必要はなく、半円形状等その他の形状をなしていてもよい。また、突出部30において突出側の端部は突出部30の頂部33となっている。頂部33は、突出部30の長さ方向全域に亘って延びている。
 突出部30は、その遠位側に設けられた傾斜領域31と、傾斜領域31に対して近位側に連続して設けられた非傾斜領域32とを有している。傾斜領域31は、突出部30の遠位端部を含む領域であり、非傾斜領域32は、突出部30の近位端部を含む領域である。なお、傾斜領域31が第1傾斜領域に相当する。
 傾斜領域31では、突出部30の頂部33が直管部13cの外表面25(換言すると軸線方向)に対して傾斜している。傾斜領域31では、頂部33が遠位側に向かうほど直管部13cの外表面25に近づくように傾斜している。これにより、傾斜領域31(換言すると、突出部30における遠位端から傾斜領域31の近位端までの領域)では、直管部13cの外表面25からの突出高さHが遠位側に向かうほど低くなっている。また、傾斜領域31の遠位端では、頂部33が直管部13cの外表面25と連続している。また、傾斜領域31では、直管部13cの外表面25に対する頂部33の傾斜角度が傾斜領域31の全域に亘って一定とされている。
 非傾斜領域32では、突出部30の頂部33が直管部13cの外表面25と平行に延びている。これにより、非傾斜領域32では、直管部13cの外表面25からの突出高さHが非傾斜領域32の全域に亘って一定とされている。また、非傾斜領域32では、頂部33(以下、頂部33aという)が傾斜領域31における頂部33(以下、頂部33bという)の近位端から近位側に向けて延びている。この場合、非傾斜領域32における頂部33aと傾斜領域31における頂部33bとは、各領域31,32の境界部において互いに連続している。これにより、非傾斜領域32では、直管部13cの外表面25からの突出高さHが傾斜領域31の近位端における突出高さHと同じとされている。
 本実施形態では、傾斜領域31の軸線方向の長さが非傾斜領域32の軸線方向の長さと略同じとなっている。但し、傾斜領域31の軸線方向の長さは非傾斜領域32の軸線方向の長さより長くてもよいし、又は短くてもよい。また、本実施形態では、傾斜領域31及び非傾斜領域32の軸線方向の長さが、非突出領域35の軸線方向の長さと略同じとなっている。但し、傾斜領域31及び非傾斜領域32の軸線方向の長さを非突出領域35の軸線方向の長さより長くしてもよいし、又は短くしてもよい。
 バルーン13の収縮状態においては、上述したように、バルーン13の膨張収縮部(直管部13c及び各テーパ部13b,13d)に複数の羽21が形成され、これらの羽21がバルーン13の周方向に折り畳まれた状態となる。この場合、図4(a)及び(b)に示すように、直管部13cの各突出部30は羽21と1対1の関係で設けられ、それぞれ羽21の折り畳みの内側に配置される。これにより、バルーン13の収縮状態では、各突出部30が羽21により外側から覆われた状態となる。
 次に、バルーン13を製造する際の製造方法について簡単に説明する。
 まず押出成形により、バルーン13の元となる管状パリソンを作製する。管状パリソンは、円管状に形成され、その外周面には軸線方向に延びる突状部が形成されている。突条部は、その横断面が三角形状をなしており、管状パリソンの周方向に等間隔で複数(具体的には3つ)形成されている。
 続いて、管状パリソンを長さ方向に延伸させた後、バルーン13の形状に対応した収容空間を有する金型を用いて、所定の条件下でブロー成形を行う。金型には、各突条部を収容する溝部が形成され、それらの溝部に各突条部を収容した状態で管状パリソンを収容空間にセットする。そして、そのセット状態でブロー成形を行う。ブロー成形に際しては、管状パリソンを金型内(収容空間)において加熱膨張させる。このブロー成形により、管状パリソンは2軸延伸された状態となり、また各突条部はそれぞれ突出部30として形成される。その後、延伸された管状パリソンの両端を切断することでバルーン13の製造が完了する。
 以上が、バルーン13の製造方法についての説明である。なお、バルーン13の製造方法は必ずしも上記の方法に限らず、他の製造方法を採用してもよい。
 次に、バルーンカテーテル10の使用方法について説明する。ここでは、血管内に生じた病変部をバルーンカテーテル10を用いて拡張させる場合の手順について説明する。なお、図5は、かかる手順を説明するための説明図である。
 まず、血管内に挿入されたシースイントロディーサにガイディングカテーテルを挿通し、ガイディングカテーテルの先端開口部を冠動脈入口部まで導入する。次いで、ガイドワイヤGをガイディングカテーテルに挿通し、その挿通したガイドワイヤGを冠動脈入口部から病変部を経て抹消部位まで導入する。
 続いて、ガイドワイヤGに沿わせてバルーンカテーテル10をガイディングカテーテルに導入する。導入後、押引操作を加えながらバルーン13を病変部38へ向けて導入する。この導入に際しては、バルーン13を収縮状態としておく。
 ここで、図5(a)の例では、血管内に生じた病変部38が比較的大きなものとなっており、それにより、病変部38の内側領域が著しく狭くなっている。また、この病変部38は石灰化して硬くなっている。この場合、病変部38の内側に、突出部30が設けられたバルーン13(直管部13c)を上手く導入できないことが想定される。
 そこで、このような場合にはまず、図5(a)に示すように、直管部13cにおいて突出部30よりも遠位側の非突出領域35だけを病変部38の内側に導入する。直管部13cにおいて非突出領域35では、突出部30が存在していない分、突出部30が存在する他の領域よりも外径が小さくなっており、また柔軟性が高くなっている。これにより、非突出領域35では、病変部38への挿通性が高められており、その結果、病変部38が大きくなっている場合でも病変部38の内側に導入することが可能となっている。
 続いて、非突出領域35を病変部38の内側に導入した状態で、バルーン13に圧縮流体を供給する。これにより、図5(b)に示すように、バルーン13は収縮状態から少しだけ膨張し、その膨張に伴い、病変部38が少しだけ外側に拡張される。これにより、病変部38の内側に直管部13cにおいて突出部30の傾斜領域31が設けられた部分を導入することが可能となる。
 その後、図5(c)に示すように、バルーン13を収縮状態とする。そして、その収縮状態でバルーン13をさらに遠位側に移動させ、直管部13cにおいて傾斜領域31が設けられた部分を病変部38の内側に導入する。ここで、傾斜領域31は、上述したように、直管部13cの外表面25からの突出高さHが遠位側に向かうほど低くなっている。そのため、直管部13cに突出部30が設けられた構成にあって、直管部13cを病変部38に導入する際の挿通性の低下を抑制することができる。
 続いて、図5(d)に示すように、バルーン13を膨張させる。これにより、各突出部30の傾斜領域31が病変部38に押し付けられ、それら各傾斜領域31により病変部38に切り込み(ひび)が入れられる。そして、その切り込みをきっかけとして病変部38が破壊等され、病変部38が拡張される。また、この際、傾斜領域31では頂部33(33b)が傾斜しているため、頂部33bが病変部38に対して斜めに局所的に当たることになる。そのため、病変部38に対する突出部30(傾斜領域31)の食い込み抵抗を低減させることができ、突出部30を病変部38に食い込ませ易くすることができる。これにより、病変部38が硬くなっている場合であっても、病変部38に切り込みを入れ易くすることができ、その結果切り込みをきっかけとして病変部38を好適に拡張させることができる。
 その後、バルーン13をさらに遠位側に移動させ、直管部13cにおいて非傾斜領域32が設けられている部分を病変部38の内側、詳しくは病変部38において傾斜領域31を用いて拡張された部分の内側に導入する。そして、図5(e)に示すように、その導入状態でバルーン13を膨張させる。これにより、各突出部30の非傾斜領域32が病変部38に押し付けられ、それら各非傾斜領域32により病変部38に切り込みが入れられる。そして、その切り込みをきっかけとして、病変部38がさらに外側に拡張される。この際、非傾斜領域32では、頂部33(33a)が直管部13cの外表面25に対して平行に延びているため、病変部38を均一に拡張することが可能となる。
 上記のような手順で、バルーン13を遠位側に押し進めながら、バルーン13の膨張及び収縮を繰り返し行うことにより、病変部38の全体を拡張させる。病変部38の拡張後、バルーン13を収縮させ、バルーンカテーテル10を体内から抜き取る等の作業を行う。これにより、一連の作業が終了する。
 なお、バルーンカテーテル10は上記のように主として血管内に通されて、例えば冠状動脈、大腿動脈、肺動脈などの血管を治療するために用いられるが、血管以外の尿管や消化管などの生体内の「管」や、「体腔」にも適用可能である。
 以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
 突出部30の頂部33を傾斜領域31の遠位端において直管部13cの外表面25と連続させた。この場合、傾斜領域31の遠位端、つまりは突出部30の遠位端において段差が生じるのを回避することができるため、バルーン13を病変部38に導入する際、上記段差に起因してバルーン13が病変部38に引っ掛かってしまうのを抑制することができる。そのため、バルーン13を病変部38に導入し易くすることができる。なお、体内にステントが留置されている場合には、ステントへの引っ掛かりについても抑制することができる。
 直管部13cにおいて突出部30よりも遠位側を突出部30の存在しない非突出領域35としたため、バルーン13を病変部38に導入する際の挿通性を向上させることができる。また、かかる構成では、直管部13cの遠位端側の柔軟性を高めることができるため、バルーン13を体内の屈曲血管に導入する際、屈曲血管に対する追従性を高めることができる。
 ところで、突出部30の全域を傾斜領域31とする構成では、病変部38に対する食い込み抵抗を好適に低減させるべく、直管部13cの外表面25に対する頂部33の傾斜角度を大きくすると、突出部の近位端側において外表面25からの突出高さ(例えば最大突出高さ)が著しく大きくなることが考えられる。その場合、病変部38へのバルーン13の挿通性が著しく低下することが想定される。その一方で、外表面25からの突出高さを抑えるべく、頂部33の傾斜角度を小さくすると、病変部38に対する食い込み抵抗を好適に低減させることができないおそれがある。
 その点、上記の実施形態では、突出部30を、傾斜領域31に加え、傾斜領域31の近位側に連続して設けられた非傾斜領域32を有して構成した。そのため、頂部33の傾斜角度をある程度大きくしながら、外表面25からの突出高さを抑制することができる。そのため、バルーン13の挿通性低下をより一層抑制しながら、病変部38をより一層好適に拡張させることができる。
 突出部30において、傾斜領域31の長さと非傾斜領域32の長さとを略同じ長さとしたため、傾斜領域31を用いて病変部38を拡張した後、非傾斜領域32を用いて病変部38をさらに拡張する上で好ましい構成といえる。
 傾斜領域31及び非傾斜領域32の各長さを非突出領域35の軸線方向の長さと略同じとしたため、病変部38に非突出領域35を導入して病変部38を少しだけ膨張させてから、傾斜領域31及び非傾斜領域32を用いて病変部38を拡張する上で、好ましい構成とすることができる。
 突出部30をバルーン13(直管部13c)と一体形成したため、バルーン13を膨張させて突出部30により病変部38に切り込みを入れる際、突出部30が位置ずれするのを抑制することができる。これにより、病変部38に切り込みを確実に入れることができる。
 突出部30をバルーン13において直管部13cにのみ設けたため、バルーン13を病変部38に導入する際の挿通性を向上させることができる。
 本開示は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
 (1)突出部30の構成は必ずしも上記実施形態のものに限定されない。そこで、以下においては、突出部の別形態について図6(a)~(d)に基づいて説明する。
 上記実施形態では、突出部30の長さ方向の一部を傾斜領域31としたが、図6(a)及び(b)に示すように、突出部41,42の長さ方向の全部を傾斜領域43,44(第1傾斜領域に相当)としてもよい。図6(a)の例では、突出部41が直管部13cの軸線方向の全域に亘って延びている。そのため、直管部13cの耐圧性向上を図ることができる。また、図6(b)の例では、突出部42の遠位端部が直管部13cの軸線方向の中央部よりも近位側に位置している。この場合、直管部13cにおける突出部42よりも遠位側の非突出領域45について、その軸線方向の長さを長くすることができる。そのため、病変部にバルーン13を導入する際の挿通性をより向上させることができる。
 図6(c)の例では、上記実施形態と同様、突出部46が傾斜領域47(第1傾斜領域に相当)と非傾斜領域48とを有している。しかしながら、この例では、上記実施形態と異なり、突出部46が直管部13cの軸線方向全域に亘って延びている。そのため、図6(a)の例と同様、直管部13cの耐圧性向上を図ることができる。
 図6(d)の例では、上記実施形態と同様、突出部50が、傾斜領域51(第1傾斜領域に相当)と、傾斜領域51の近位側に設けられた非傾斜領域52とを有している。しかしながら、この例では、上記実施形態と異なり、突出部50が、さらに傾斜領域51の遠位側に設けられた遠位側非傾斜領域53を有している。遠位側非傾斜領域53は、その遠位端部が直管部13cの遠位端部と軸線方向において同じ位置に位置している。この場合、突出部50が直管部13cの軸線方向全域に亘って延びているため、図6(a)の例と同様、直管部13cの耐圧性向上を図ることができる。
 また、遠位側非傾斜領域53では、突出部50の頂部55が直管部13cの外表面25に対して平行に延びている。遠位側非傾斜領域53では、直管部13cの外表面25からの突出高さが傾斜領域51の遠位端部における突出高さと同じとなっている。そして、遠位側非傾斜領域53では、長さ方向の全域に亘って突出高さが一定とされている。かかる構成においても、突出部50における遠位端から傾斜領域51の近位端部までの領域では、突出部50の突出高さが近位側よりも遠位側の方が低くなっている。そのため、バルーン13の挿通性の低下を抑制することができる。
 (2)上記実施形態では、突出部30の傾斜領域31(第1傾斜領域に相当)において、直管部13cの外表面25に対する頂部33の傾斜角度を傾斜領域31の長さ方向全域に亘って同じとしたが、頂部33の傾斜角度を傾斜領域31の長さ方向の途中で変えてもよい。その具体例を図7(a)に示す。
 図7(a)に示す例では、突出部61の長さ方向の全域が傾斜領域62(第1傾斜領域に相当)とされている。傾斜領域62は、その遠位側に設けられた遠位側傾斜領域63と、遠位側傾斜領域63よりも近位側に設けられた近位側傾斜領域64とを有している。近位側傾斜領域64は、遠位側傾斜領域63の近位側に連続して設けられている。遠位側傾斜領域63と近位側傾斜領域64とでは、直管部13cの外表面25に対する頂部65の傾斜角度(以下、略して「頂部65の傾斜角度」という)が異なっている。具体的には、遠位側傾斜領域63における頂部65の傾斜角度αは、近位側傾斜領域64における頂部65の傾斜角度βよりも小さくなっている(α<β)。
 かかる構成によれば、傾斜領域62が、頂部65の傾斜角度が異なる遠位側傾斜領域63及び近位側傾斜領域64を有しているため、傾斜領域62を用いて病変部を拡張する際、例えばまず遠位側傾斜領域63を用いて病変部を拡張させ、その後近位側傾斜領域64を用いて病変部を拡張させる等、病変部の拡張のさせ方について多様化を図ることができる。なお、かかる効果を得るにあたっては、例えば、遠位側傾斜領域63における頂部65の傾斜角度αが近位側傾斜領域64における頂部65の傾斜角度βより大きくなっていてもよい。要するに、各傾斜領域63,64の間で、頂部65の傾斜角度が異なっていれば、上記の効果を得ることが可能である。
 また、上記の構成によれば、遠位側傾斜領域63において、頂部65の傾斜角度が近位側傾斜領域64よりも小さくなっているため、遠位側傾斜領域63では突出部61の突出高さを全体的に低くすることができる。そのため、バルーン13の挿通性の低下を好適に抑制することができる。また、近位側傾斜領域64においては、頂部65の傾斜角度が遠位側傾斜領域63よりも大きくなっているため、病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることができる。そのため、病変部をより好適に拡張させることができる。
 (3)上記実施形態では、突出部30において、傾斜領域31(第1傾斜領域に相当)の近位側に非傾斜領域32を設けたが、これを変更して、第1傾斜領域の近位側にさらに傾斜領域を設けてもよい。その具体例を図7(b)及び(c)に示す。
 図7(b)の例では、突出部71が、傾斜領域として、軸線方向に並ぶ複数の傾斜領域72~74を有している。傾斜領域72は、突出部71の遠位端部を含む領域である。傾斜領域73は、傾斜領域72の近位端から近位側に向けて延びる領域である。傾斜領域74は、傾斜領域73の近位端から近位側に向けて延びる領域である。なお、傾斜領域72が第1傾斜領域に相当し、傾斜領域73が第2傾斜領域に相当する。
 各傾斜領域72~74ではいずれも、突出部71の頂部75が直管部13cの外表面25に対して傾斜している。具体的には、各傾斜領域72~74では、頂部75が遠位側に向かうほど直管部13cの外表面25に近づくように傾斜している。したがって、各傾斜領域72~74では、頂部75の傾斜向きがいずれも同じ向きとされている。また、各傾斜領域72~74では、頂部75の傾斜角度がいずれも同じ角度とされている。
 傾斜領域73の遠位端では、頂部75が傾斜領域72の近位端における頂部75よりも直管部13cの外表面25側に位置している。詳しくは、傾斜領域73の遠位端では、頂部75が直管部13cの外表面25に近接した位置に位置している。この場合、傾斜領域72の近位端では、頂部75が角部76とされている。また、これと同様に、傾斜領域74の遠位端では、頂部75が傾斜領域73の近位端における頂部75よりも直管部13cの外表面25側に位置している。詳しくは、傾斜領域74の遠位端では、頂部75が外表面25に近接した位置に位置している。この場合、傾斜領域73の近位端では、頂部75が角部77とされている。また、傾斜領域74の近位端においても頂部75が角部78とされている。
 かかる構成によれば、突出部71が各傾斜領域72~74の近位端にそれぞれ角部76~78を有しているため、これらの角部76~78を用いて病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることができる。また、突出部71が角部76~78を複数有しているため、上記の効果を得やすくなっている。なお、図7(b)の例では、突出部71が3つの傾斜領域72~74(換言すると、3つの角部76~78)を有していたが、傾斜領域の数は必ずしも3つである必要はなく、2つ又は4つ以上であってもよい(この点は、後述する図7(c)の例においても同様)。
 また、図7(c)の例では、図7(b)の例と同様、突出部81が、軸線方向に並ぶ複数の傾斜領域82~84を有しており、これらの傾斜領域82~84が遠位側から近位側に向けて傾斜領域82(第1傾斜領域に相当)、傾斜領域83(第2傾斜領域に相当)、傾斜領域84の順に並んでいる。その一方で、図7(c)の例では、図7(b)の例と異なり、各傾斜領域82~84において頂部85の傾斜角度が異なっている。具体的には、頂部85の傾斜角度が、傾斜領域82よりも傾斜領域83の方が大きくなっており、また、傾斜領域83よりも傾斜領域84の方が大きくなっている。つまり、図7(c)の例では、近位側の傾斜領域82~84ほど、頂部85の傾斜角度が大きくなっている。この場合、各傾斜領域82~84の近位端に形成される角部86~88ごとに、病変部に対する食い込み易さを異ならせることができる。そのため、病変部の拡張のさせ方について多様化を図ることができる。
 (4)突出部において、第1傾斜領域の近位側に、頂部の傾斜する傾斜向きが第1傾斜領域と異なる傾斜領域を設けてもよい。その具体例を図8(a)及び(b)に示す。
 図8(a)の例では、突出部91が、その遠位側に設けられた傾斜領域92と、傾斜領域92よりも近位側に設けられた傾斜領域93とを有している。各傾斜領域92,93はいずれも、軸線方向の長さが同じとなっている。傾斜領域92では、突出部91の頂部95が遠位側に向かうほど直管部13cの外表面25に近づくように傾斜している。傾斜領域92の遠位端では、頂部95が直管部13cの外表面25と連続している。また、傾斜領域93では、頂部95が近位側に向かうほど直管部13cの外表面25に近づくように傾斜している。傾斜領域93の近位端では、頂部95が直管部13cの外表面25と連続している。なお、この場合、傾斜領域92が第1傾斜領域に相当し、傾斜領域93が第3傾斜領域に相当する。
 かかる構成によれば、突出部91が傾斜領域93を有していることにより、バルーン13を体内から抜去する際に、突出部91が設けられていることに起因してバルーン13が体内の管壁や病変部等に引っ掛かってしまうのを抑制することができる。そのため、バルーン13を体内から抜去し易くすることができる。
 また、図8(a)の例では、傾斜領域93が傾斜領域92の近位端から近位側に向けて延びている。また、傾斜領域92における頂部95(以下、頂部95aという)と、傾斜領域93における頂部95(以下、頂部95bという)とが、各傾斜領域92,93の境界部において互いに連続している。これにより、各傾斜領域92,93の境界部には、各頂部95a,95bにより角部96が形成される。そのため、その角部96を用いて病変部に対する食い込み抵抗をより低減させることが可能となる。
 また、図8(a)の例では、角部96が直管部13cの軸線方向において直管部13cの中央部と同じ位置に位置している。そのため、角部96を用いて病変部を拡張する際に好都合な構成となっている。また、この場合、角部96から軸線方向の両側に離れるにしたがって、突出部91の突出高さが低くなっているため、突出部91が体内の健常な部位に接触するのを好適に回避することができる。ちなみに、図8(a)の突出部91は、角部96が突出部91の長さ方向の中央部に位置している。
 なお、図8(a)の例において、傾斜領域93によりバルーン13を体内から抜去し易くする上では、必ずしも各傾斜領域92,93が連続している必要はない。すなわち、突出部91において、各傾斜領域92,93の間に、頂部が直管部13cの外表面25と平行に延びる非傾斜領域が設けられていてもよい。
 図8(b)の例では、図8(a)の例と同様、突出部101が、その遠位側に設けられた傾斜領域102(第1傾斜領域に相当)と、傾斜領域102よりも近位側に設けられた傾斜領域103(第3傾斜領域に相当)とを有している。また、図8(b)の例では、図8(a)の例と同様、各傾斜領域102,103において、突出部101の頂部105の傾斜向きが互いに逆向きとなっている。また、図8(b)の例では、軸線方向において傾斜領域103の近位端部が直管部13cの近位端部と同じ位置に位置している。また、傾斜領域103における頂部105(以下、頂部105aという)の傾斜角度が、近位側テーパ部13bの外表面25の傾斜角度(詳しくは、軸線方向に対する傾斜角度)と同じ角度となっている。これにより、傾斜領域103における頂部105aと、近位側テーパ部13bの外表面25とは互いに連続している。そのため、バルーン13を体内から抜去する際に、突出部101に起因してバルーン13が体内の管壁等に引っ掛かるのをより一層抑制することが可能となる。
 (5)突出部の長さ方向の途中に切り欠きを形成してもよい。例えば、上記実施形態において、突出部30の非傾斜領域32の途中に切り欠きを形成することが考えられる。切り欠きは、直管部13cの径方向の外側に開放されるように形成する。この場合、バルーン13を屈曲血管に導入する際、屈曲血管に対する追従性を高めることができる。
 (6)上記実施形態では、バルーン13において直管部13cにのみ突出部を設けたが、突出部を直管部13cに加え近位側テーパ部13bに設けてもよい。また、突出部を遠位側テーパ部13dに設けてもよい。
 (7)上記実施形態では、突出部30の傾斜領域31の遠位端において、突出部30の頂部33を直管部13cの外表面25と連続させたが、傾斜領域31の遠位端において頂部33を外表面25と非連続としてもよい。すなわち、傾斜領域31の遠位端において頂部33を直管部13cの外表面25から離間させてもよい。
 (8)直管部13cにおける突出部30の配置態様は必ずしも上記実施形態の配置態様に限定されない。例えば、上記実施形態では、突出部30を直管部13cの軸線方向に沿って直線状に延びるように設けたが、これを変更して、図9(a)に示すように、突出部110を、直管部13cの軸線方向に沿って螺旋状に延びるように設けてもよい。この場合にも、突出部111における遠位端部を含む長さ方向の一部を第1傾斜領域とすることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、螺旋状の突出部111にした場合、突出部111が直管部13cの周方向全域に配置されるため、病変部が全周性のものである場合には、病変部の広範囲に切り込みを入れることができる。また、病変部が偏心性のものである場合には、病変部に確実に切り込みを入れることができる。
 また、図9(b)及び(c)に示すように、突出部112,113の軸線方向の長さを短くし、その突出部112,113を直管部13cに多数配置するようにしてもよい。これらの例では、突出部112,113が直管部13cの周方向及び軸線方向に複数配置されている。かかる構成では、突出部112,113が直管部13cの軸線方向及び周方向において粗の状態で配置される。このため、突出部が軸線方向に長く形成される場合と比べて、直管部13cの剛性の高まりを抑制することができる。
 図9(b)の例では、複数の突出部112が直管部13cの軸線を中心とした螺旋軌道に沿って配置されている。また、図9(c)の例では、複数の突出部113が直管部13cの周方向に並んで配置されることにより突出部群114が構成されており、その突出部群114が直管部13cの軸線方向に複数設けられている。そして、軸線方向に隣り合う突出部群114の間では、それら各突出部群114の突出部113が軸線方向に並ばないように各突出部113が配置されている。そのため、かかる構成によっても、直管部13cの剛性の高まりが抑制されている。
 (9)上記実施形態では、突出部30をバルーン13と一体形成したが、これを変更して、軸線方向に延びる線状部材をバルーン13と別体で形成し、その線状部材をバルーン13の直管部13cの外表面25に熱溶着や接着等により固定するようにてもよい。この場合、線状部材が直管部13cの外表面25から突出して設けられる。そのため、線状部材が突出部に相当する。
 (10)軸線方向に延びる線状部材をバルーン13と別体で形成し、その線状部材を直管部13cの外表面25に非固定の状態で設けてもよい。具体的には、線状部材を弾性を有する樹脂材料により形成し、バルーン13の外周側においてバルーン13(直管部13c)を軸線方向に跨ぐように設ける。そして、線状部材の近位端部を外側チューブ15に接合し、線状部材の遠位端部を内側チューブ16におけるバルーン13よりも遠位端側に接合する。かかる構成では、バルーン13を膨張させた際に、直管部13cの外表面25上に線状部材が軸線方向に延びるように配置される。この際、線状部材はバルーン13の外表面25から突出した状態で配置される。そのため、かかる構成においても、バルーン13を膨張させた際、線状部材により病変部に切り込みを入れることが可能となる。なお、この例では、線状部材において直管部13cの外表面25に配置され、その外表面25から突出する部分(以下、突出部分という)が突出部に相当する。
 上記の構成では、突出部分を、頂部が遠位側に向かうほど直管部13cの外表面25に近づくように傾斜する第1傾斜領域を有して構成する。例えば、突出部分の長さ方向の全域を第1傾斜領域とする。この場合にも、突出部分の全域において、外表面25からの突出高さが近位側から遠位側に向けて低くされる。そのため、バルーン13の挿通性が低下するのを抑制しながら、病変部を好適に拡張させることができる。また、この場合、線状部材における突出部分の遠位端よりも遠位側については、例えば突出部分の遠位端と同じ横断面の形状及び大きさにより形成することが考えられる。
 本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
 10…バルーンカテーテル、13…バルーン、13c…直管部、25…外表面、30…突出部、31…第1傾斜領域としての傾斜領域、32…非傾斜領域、33…頂部、35…非突出領域。

Claims (9)

  1.  遠位端側に膨張及び収縮可能なバルーンを備え、
     前記バルーンは、膨張時に最も径が大きくなる円筒状の直管部を有しているバルーンカテーテルであって、
     前記直管部には、その外表面から突出し前記直管部の軸線方向に延びている線状の突出部が設けられており、
     前記突出部は、前記突出する側の端部であって前記突出部の長さ方向に延びている頂部を有しており、
     前記突出部の前記長さ方向の少なくとも一部は、前記頂部が前記外表面に対して傾斜している傾斜領域となっており、
     前記傾斜領域として、前記頂部が遠位側に向かうほど前記外表面に近づくように傾斜している第1傾斜領域を有しており、
     前記突出部が前記第1傾斜領域を有していることにより、前記突出部における遠位端から前記第1傾斜領域の近位端までの領域では、前記外表面からの突出高さが近位側よりも遠位側の方が低くなっている、バルーンカテーテル。
  2.  前記第1傾斜領域の遠位端は前記突出部の遠位端となっており、
     前記第1傾斜領域の遠位端において前記頂部が前記外表面と連続している、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3.  前記突出部は、前記第1傾斜領域に対して近位側に連続して設けられ、前記頂部が前記外表面と平行に延びている非傾斜領域を有している、請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  4.  前記突出部の遠位端部が前記直管部の遠位端部よりも近位側に位置していることにより、前記直管部における前記突出部よりも遠位側の領域が前記突出部の存在しない非突出領域となっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル。
  5.  前記第1傾斜領域は、その遠位側に設けられた遠位側傾斜領域と、前記遠位側傾斜領域よりも近位側に設けられた近位側傾斜領域とを有しており、
     前記遠位側傾斜領域と前記近位側傾斜領域との間で、前記外表面に対する前記頂部の傾斜角度が異なっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル。
  6.  前記遠位側傾斜領域では、前記頂部の前記傾斜角度が前記近位側傾斜領域よりも小さくなっている、請求項5に記載のバルーンカテーテル。
  7.  前記突出部は、前記傾斜領域として、前記第1傾斜領域の近位端から近位側に向けて延びているとともに、前記頂部の傾斜向きが前記第1傾斜領域と同じとされた第2傾斜領域を有しており、
     前記第2傾斜領域の遠位端では、前記頂部が前記第1傾斜領域の近位端における前記頂部よりも前記外表面側に位置している、請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  8.  前記突出部は、前記傾斜領域として、前記第1傾斜領域よりも近位側に設けられ、前記頂部が近位側に向かうほど前記外表面に近づくように傾斜した第3傾斜領域を有している、請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  9.  前記第3傾斜領域は、前記第1傾斜領域の近位端から近位側に向けて延びており、
     前記第1傾斜領域における前記頂部と前記第3傾斜領域における前記頂部とは、互いの境界部において連続している、請求項8に記載のバルーンカテーテル。
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