WO2022259648A1 - 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システム - Google Patents

情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システム Download PDF

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  • the determining step may determine that the analysis process is not to be performed using the predetermined parameter when the first characteristic information and the second characteristic information are not within a predetermined distance on a statistical distribution. .
  • the information processing section 5120 can acquire data (such as imaging data) acquired by the microscope device 5100 from the microscope device 5100 .
  • the information processing section can perform image processing on the imaging data.
  • the image processing may include color separation processing.
  • the color separation process is a process of extracting data of light components of a predetermined wavelength or wavelength range from the captured data to generate image data, or removing data of light components of a predetermined wavelength or wavelength range from the captured data. It can include processing and the like.
  • the image processing may include autofluorescence separation processing for separating the autofluorescence component and dye component of the tissue section, and fluorescence separation processing for separating the wavelengths between dyes having different fluorescence wavelengths.
  • FIG. 4 is a block diagram showing a more detailed configuration example of the information processing section 5120.
  • the information processing section 5120 includes a storage section 100 , a processing section 200 , an operation section 300 and a display section 400 .
  • the information processing unit 5120 corresponds to the information processing device.
  • the ROI area information associated with the captured image stored in the input image database 102, the feature amount calculated based on the image in the ROI area, and the parameter associated with this feature amount are mutually. stored in an associated manner.
  • the analyzed ROI database 104 may store only the feature amount calculated based on the image in the ROI area and the parameters associated with this feature amount. Further, details such as the feature amount will be described later.
  • the program used by the processing unit 200 may be stored in the storage unit 100, or may be stored in a storage medium such as a DVD (Digital Versatile Disc), a cloud computer, or the like.
  • the program may be executed by a CPU (Central Processing Unit) or MPU (Micro Processor) using a RAM (Random Access Memory) or the like as a work area, or may be executed by an ASIC (Application Specific Integrated Circuit) or an FPGA (Field Programmable Gate). It may be implemented by an integrated circuit.
  • the analysis process is performed based on parameters corresponding to the similar characteristic information, ( 14) The information processing program described in 14).

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Abstract

[課題]より効率的にパラメタ調整が可能な報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムを提供する。 [解決手段]検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。

Description

情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システム
 本開示は情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムに関する。
 ガラススライドに収められた観察対象物を顕微鏡で撮影して、デジタル化した病理画像であるWSI画像(WSI: Whole Slide Imaging)を生成する顕微鏡システムが知られている。この顕微鏡システムは、各種の画像解析を行うことで情報を抽出することが可能である。また、この顕微鏡システム上で各種の画像解析を行うためには、ユーザがパラメタを調整する必要がある。
特開2013-007849号公報
 ところがWSI画像上の全ての組織領域を用いてパラメタ調整を行うと処理時間がかかってしまう。そのため、WSI画像上の微小な関心領域(ROI)を用いることで、より高速にパラメタを調整する。このパラメタの調整は観察者の処理負荷を増加させてしまう恐れがある。
 そこで、本開示では、より効率的にパラメタ調整が可能な報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムを提供するものである。
 上記の課題を解決するために、本開示によれば、検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、
 をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムが提供される。
 前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にない場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定してもよい。
 前記判定工程が、記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記解析処理工程に対して新たなパラメタを設定することを推奨する表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備えてもよい。
 前記第1特性情報は、前記第1画像の所定領域内の画像に基づき生成されており、
 前記表示形態として、前記所定領域内の画像、及び前記所定領域を示す画像の少なくともいずれか表示させてもよい。
 前前記表示形態として、パラメタを設定することを推奨することに関する言語を表示させてもよい。
 前記表示制御工程は、前記統計分布内における前記第1特性情報の位置情報を示す画像と、前記表示形態とを並べて前記表示部に表示させてもよい。
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記表示制御工程は、前記選択された複数の特性情報に対応する処理領域内の画像を並べて前記表示部に表示させてもよい。
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報を複数の領域にクラスタリングし、各クラスタリング領域の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記表示制御工程は、前記クラスタリングされた領域毎の前記処理領域を前記第1画像上に関連付けて表示してもよい。
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、判定基準を変更してもよい。
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、前記第1画像を撮像した撮像装置の撮像条件を変更してもよい。
 前記第2特性情報は、それぞれ異なる撮像画像から演算された複数の特性情報であってもよい。
 前記判定工程は、前記所定のパラメタに対応する前記第2特性情報の数に応じて、前記所定の距離を変更してもよい。
 前記解析処理工程に用いる複数のパラメタを、対応する前記第2特性情報に関連付けて記憶部に記憶させる記憶工程を更に備え、
 前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを、前記第1特性情報に関連づけて前記記憶部に記憶させてもよい。
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されているかを判定し、記憶されていない場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを前記記憶部に記憶させてもよい。
 前記判定工程は、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されていると判定する場合に、前記類似する特性情報に対応するパラメタに基づき、前記解析処理を行わせてもよい。
 前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にある場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせてもよい。
 前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせると判定する場合に、前記所定のパラメタで解析処理可能であること示す表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備えてもよい。
 前記第1特性情報及び前記第2特性情報は、輝度値、細胞の密度、細胞の円形度、細胞の周長、局所特徴量の少なくともいずれかであってもく、前記距離はマハラノビス距離、及びユークリッド距離の少なくともいずれかであってもよい。
 上記の課題を解決するために、本開示によれば、検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
 を備える情報処理装置が提供される。
 上記の課題を解決するために、本開示によれば、検体組織を撮像した第1画像を取得する顕微鏡装置と、
 情報処理装置と、を備える顕微鏡システムであって、
 前記情報処理装置は、
 検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
 を有する、顕微鏡システムが提供される。
顕微鏡システムの全体構成を概略的に示す図。 撮像方式の例を示す図。 撮像方式の例を示す図。 情報処理部のより詳細な構成例を示すブロック図。 特徴量を演算するための複数のROIの例を示す図。 特徴量を選択する特性情報選択用のユーザインターフェースの例を示す図。 特徴量演算部により演算された各ROIの特徴量の分布を模式的に示す図。 代表ROIにおける特徴量分布内の位置を模式的に示す図。 代表ROIにおける別のパラメタに対応する特徴量分布内の位置を模式的に示す図。 第1実施形態に係る情報処理装置の処理例を示すフローチャート。 第2実施形態に係る情報処理部の構成例を示すブロック図。 画面領域例を示す図。 図12で示した各領域に具体的な情報を表示させた例を示す図。 第2実施形態に係る情報処理装置の処理例を示すフローチャート。 推奨するROIを採用しない場合の情報処理装置の処理例を示すフローチャート。 第3実施形態に係る情報処理装置5120の構成例を示すブロック図。 推奨するROIを採用しない場合の情報処理装置5120の再学習例を示すフローチャート。 記憶部に記憶される特性情報に類似情報があるかを判定する例を示すフローチャート。 類似判定処理部で用いる判定距離例を示す図。
 以下、図面を参照して、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムの実施形態について説明する。以下では、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムの主要な構成部分を中心に説明するが、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び顕微鏡システムには、図示又は説明されていない構成部分や機能が存在しうる。以下の説明は、図示又は説明されていない構成部分や機能を除外するものではない。
(第1実施形態)
 本開示の顕微鏡システムの構成例を図1に示す。図1に示される顕微鏡システム5000は、顕微鏡装置5100、制御部5110、及び情報処理部5120を含む。顕微鏡装置5100は、光照射部5101、光学部5102、及び信号取得部5103を備えている。顕微鏡装置5100はさらに、生体由来試料Sが配置される試料載置部5104を備えていてよい。なお、顕微鏡装置の構成は図1に示されるものに限定されず、例えば、光照射部5101は、顕微鏡装置5100の外部に存在してもよく、例えば顕微鏡装置5100に含まれない光源が光照射部5101として利用されてもよい。また、光照射部5101は、光照射部5101と光学部5102とによって試料載置部5104が挟まれるように配置されていてよく、例えば、光学部5102が存在する側に配置されてもよい。顕微鏡装置5100は、明視野観察、位相差観察、微分干渉観察、偏光観察、蛍光観察、及び暗視野観察のうちの1又は2以上で構成されてよい。
 顕微鏡システム5000は、いわゆるWSI(Whole Slide Imaging)システム又はデジタルパソロジーシステムとして構成されてよく、病理診断のために用いられうる。また、顕微鏡システム5000は、蛍光イメージングシステム、特には多重蛍光イメージングシステムとして構成されてもよい。
 例えば、顕微鏡システム5000は、術中病理診断又は遠隔病理診断を行うために用いられてよい。当該術中病理診断では、手術が行われている間に、顕微鏡装置5100が、当該手術の対象者から取得された生体由来試料Sのデータを取得し、そして、当該データを情報処理部5120へと送信しうる。当該遠隔病理診断では、顕微鏡装置5100は、取得した生体由来試料Sのデータを、顕微鏡装置5100とは離れた場所(別の部屋又は建物など)に存在する情報処理装置5120へと送信しうる。そして、これらの診断において、情報処理装置5120は、当該データを受信し、出力する。出力されたデータに基づき、情報処理装置5120のユーザが、病理診断を行いうる。
(生体由来試料)
 生体由来試料Sは、生体成分を含む試料であってよい。前記生体成分は、生体の組織、細胞、生体の液状成分(血液や尿等)、培養物、又は生細胞(心筋細胞、神経細胞、及び受精卵など)であってよい。
 前記生体由来試料は、固形物であってよく、パラフィンなどの固定試薬によって固定された標本又は凍結により形成された固形物であってよい。前記生体由来試料は、当該固形物の切片でありうる。前記生体由来試料の具体的な例として、生検試料の切片を挙げることができる。
 前記生体由来試料は、染色又は標識などの処理が施されたものであってよい。当該処理は、生体成分の形態を示すための又は生体成分が有する物質(表面抗原など)を示すための染色であってよく、HE(Hematoxylin-Eosin)染色、免疫組織化学(Immunohistochemistry)染色を挙げることができる。前記生体由来試料は、1又は2以上の試薬により前記処理が施されたものであってよく、当該試薬は、蛍光色素、発色試薬、蛍光タンパク質、又は蛍光標識抗体でありうる。
 前記標本は、人体から採取された検体または組織サンプルから病理診断または臨床検査などを目的に作製されたものであってよい。また、前記標本は、人体に限らず、動物、植物、又は他の材料に由来するものであってもよい。前記標本は、使用される組織(例えば臓器または細胞など)の種類、対象となる疾病の種類、対象者の属性(例えば、年齢、性別、血液型、または人種など)、または対象者の生活習慣(例えば、食生活、運動習慣、または喫煙習慣など)などにより性質が異なる。前記標本は、各標本それぞれ識別可能な識別情報(バーコード情報又はQRコード(商標)情報等)を付されて管理されてよい。
(光照射部)
 光照射部5101は、生体由来試料Sを照明するための光源、および光源から照射された光を標本に導く光学部である。光源は、可視光、紫外光、若しくは赤外光、又はこれらの組合せを生体由来試料に照射しうる。光源は、ハロゲンランプ、レーザ光源、LEDランプ、水銀ランプ、及びキセノンランプのうちの1又は2以上であってよい。蛍光観察における光源の種類及び/又は波長は、複数でもよく、当業者により適宜選択されてよい。光照射部は、透過型、反射型又は落射型(同軸落射型若しくは側射型)の構成を有しうる。
(光学部)
 光学部5102は、生体由来試料Sからの光を信号取得部5103へと導くように構成される。光学部は、顕微鏡装置5100が生体由来試料Sを観察又は撮像することを可能とするように構成されうる。
 光学部5102は、対物レンズを含みうる。対物レンズの種類は、観察方式に応じて当業者により適宜選択されてよい。また、光学部は、対物レンズによって拡大された像を信号取得部に中継するためのリレーレンズを含んでもよい。光学部は、前記対物レンズ及び前記リレーレンズ以外の光学部品、接眼レンズ、位相板、及びコンデンサレンズなど、をさらに含みうる。
 また、光学部5102は、生体由来試料Sからの光のうちから所定の波長を有する光を分離するように構成された波長分離部をさらに含んでよい。波長分離部は、所定の波長又は波長範囲の光を選択的に信号取得部に到達させるように構成されうる。波長分離部は、例えば、光を選択的に透過させるフィルタ、偏光板、プリズム(ウォラストンプリズム)、及び回折格子のうちの1又は2以上を含んでよい。波長分離部に含まれる光学部品は、例えば対物レンズから信号取得部までの光路上に配置されてよい。波長分離部は、蛍光観察が行われる場合、特に励起光照射部を含む場合に、顕微鏡装置内に備えられる。波長分離部は、蛍光同士を互いに分離し又は白色光と蛍光とを分離するように構成されうる。
(信号取得部)
 信号取得部5103は、生体由来試料Sからの光を受光し、当該光を電気信号、特にはデジタル電気信号へと変換することができるように構成されうる。信号取得部は、当該電気信号に基づき、生体由来試料Sに関するデータを取得することができるように構成されてよい。信号取得部は、生体由来試料Sの像(画像、特には静止画像、タイムラプス画像、又は動画像)のデータを取得することができるように構成されてよく、特に光学部によって拡大された画像のデータを取得するように構成されうる。信号取得部は、1次元又は2次元に並んで配列された複数の画素を備えている1つ又は複数の撮像素子、CMOS又はCCDなど、を含む。信号取得部は、低解像度画像取得用の撮像素子と高解像度画像取得用の撮像素子とを含んでよく、又は、AFなどのためのセンシング用撮像素子と観察などのための画像出力用撮像素子とを含んでもよい。撮像素子は、前記複数の画素に加え、各画素からの画素信号を用いた信号処理を行う信号処理部(CPU、DSP、及びメモリのうちの1つ、2つ、又は3つを含む)、及び、画素信号から生成された画像データ及び信号処理部により生成された処理データの出力の制御を行う出力制御部を含みうる。更には、撮像素子は、入射光を光電変換する画素の輝度変化が所定の閾値を超えたことをイベントとして検出する非同期型のイベント検出センサを含み得る。前記複数の画素、前記信号処理部、及び前記出力制御部を含む撮像素子は、好ましくは1チップの半導体装置として構成されうる。
(制御部)
 制御部5110は、顕微鏡装置5100による撮像を制御する。制御部は、撮像制御のために、光学部5102及び/又は試料載置部5104の移動を駆動して、光学部と試料載置部との間の位置関係を調節しうる。制御部5110は、光学部及び/又は試料載置部を、互いに近づく又は離れる方向(例えば対物レンズの光軸方向)に移動させうる。また、制御部は、光学部及び/又は試料載置部を、前記光軸方向と垂直な面におけるいずれかの方向に移動させてもよい。制御部は、撮像制御のために、光照射部5101及び/又は信号取得部5103を制御してもよい。
(試料載置部)
 試料載置部5104は、生体由来試料の試料載置部上における位置が固定できるように構成されてよく、いわゆるステージであってよい。試料載置部5104は、生体由来試料の位置を、対物レンズの光軸方向及び/又は当該光軸方向と垂直な方向に移動させることができるように構成されうる。
(情報処理部)
 情報処理部5120は、顕微鏡装置5100が取得したデータ(撮像データなど)を、顕微鏡装置5100から取得しうる。情報処理部は、撮像データに対する画像処理を実行しうる。当該画像処理は、色分離処理を含んでよい。当該色分離処理は、撮像データから所定の波長又は波長範囲の光成分のデータを抽出して画像データを生成する処理、又は、撮像データから所定の波長又は波長範囲の光成分のデータを除去する処理などを含みうる。また、当該画像処理は、組織切片の自家蛍光成分と色素成分を分離する自家蛍光分離処理や互いに蛍光波長が異なる色素間の波長を分離する蛍光分離処理を含みうる。前記自家蛍光分離処理では、同一ないし性質が類似する前記複数の標本のうち、一方から抽出された自家蛍光シグナルを用いて他方の標本の画像情報から自家蛍光成分を除去する処理を行ってもよい。
 情報処理部5120は、制御部5110に撮像制御のためのデータを送信してよく、当該データを受信した制御部5110が、当該データに従い顕微鏡装置5100による撮像を制御してもよい。
 情報処理部5120は、汎用のコンピュータなどの情報処理装置として構成されてよく、CPU、RAM、及びROMを備えていてよい。情報処理部は、顕微鏡装置5100の筐体内に含まれていてよく、又は、当該筐体の外にあってもよい。また、情報処理部による各種処理又は機能は、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータ又はクラウドにより実現されてもよい。
 顕微鏡装置5100による生体由来試料Sの撮像の方式は、生体由来試料の種類及び撮像の目的などに応じて、当業者により適宜選択されてよい。当該撮像方式の例を以下に説明する。
 撮像方式の一つの例は以下のとおりである。顕微鏡装置は、まず、撮像対象領域を特定しうる。当該撮像対象領域は、生体由来試料が存在する領域全体をカバーするように特定されてよく、又は、生体由来試料のうちの目的部分(目的組織切片、目的細胞、又は目的病変部が存在する部分)をカバーするように特定されてもよい。次に、顕微鏡装置は、当該撮像対象領域を、所定サイズの複数の分割領域へと分割し、顕微鏡装置は各分割領域を順次撮像する。これにより、各分割領域の画像が取得される。
 図1に示されるように、顕微鏡装置は、生体由来試料S全体をカバーする撮像対象領域Rを特定する。そして、顕微鏡装置は、撮像対象領域Rを16の分割領域へと分割する。そして、顕微鏡装置は分割領域R1の撮像を行い、そして次に、その分割領域R1に隣接する領域など、撮像対象領域Rに含まれる領域の内いずれか領域を撮像しうる。そして、未撮像の分割領域がなくなるまで、分割領域の撮像が行われる。なお、撮像対象領域R以外の領域についても、分割領域の撮像画像情報に基づき、撮像してもよい。
 或る分割領域を撮像した後に次の分割領域を撮像するために、顕微鏡装置と試料載置部との位置関係が調整される。当該調整は、顕微鏡装置の移動、試料載置部の移動、又は、これらの両方の移動により行われてよい。この例において、各分割領域の撮像を行う撮像装置は、2次元撮像素子(エリアセンサ)又は1次元撮像素子(ラインセンサ)であってよい。信号取得部は、光学部を介して各分割領域を撮像してよい。また、各分割領域の撮像は、顕微鏡装置及び/又は試料載置部を移動させながら連続的に行われてよく、又は、各分割領域の撮像に際して顕微鏡装置及び/又は試料載置部の移動が停止されてもよい。各分割領域の一部が重なり合うように、前記撮像対象領域の分割が行われてよく、又は、重なり合わないように前記撮像対象領域の分割が行われてもよい。各分割領域は、焦点距離及び/又は露光時間などの撮像条件を変えて複数回撮像されてもよい。
 また、情報処理装置は、隣り合う複数の分割領域が合成して、より広い領域の画像データを生成しうる。当該合成処理を、撮像対象領域全体にわたって行うことで、撮像対象領域について、より広い領域の画像を取得することができる。また、分割領域の画像、または合成処理を行った画像から、より解像度の低い画像データを生成しうる。
 撮像方式の他の例は以下のとおりである。顕微鏡装置は、まず、撮像対象領域を特定しうる。当該撮像対象領域は、生体由来試料が存在する領域全体をカバーするように特定されてよく、又は、生体由来試料のうちの目的部分(目的組織切片又は目的細胞が存在する部分)をカバーするように特定されてもよい。次に、顕微鏡装置は、撮像対象領域の一部の領域(「分割スキャン領域」ともいう)を、光軸と垂直な面内における一つの方向(「スキャン方向」ともいう)へスキャンして撮像する。当該分割スキャン領域のスキャンが完了したら、次に、前記スキャン領域の隣の分割スキャン領域を、スキャンする。これらのスキャン動作が、撮像対象領域全体が撮像されるまで繰り返される。
 図3に示されるように、顕微鏡装置は、生体由来試料Sのうち、組織切片が存在する領域(グレーの部分)を撮像対象領域Saとして特定する。そして、顕微鏡装置は、撮像対象領域Saのうち、分割スキャン領域Rsを、Y軸方向へスキャンする。顕微鏡装置は、分割スキャン領域Rsのスキャンが完了したら、次に、X軸方向における隣の分割スキャン領域をスキャンする。撮像対象領域Saの全てについてスキャンが完了するまで、この動作が繰り返しされる。
 各分割スキャン領域のスキャンのために、及び、或る分割スキャン領域を撮像した後に次の分割スキャン領域を撮像するために、顕微鏡装置と試料載置部との位置関係が調整される。当該調整は、顕微鏡装置の移動、試料載置部の移動、又は、これらの両方の移動により行われてよい。この例において、各分割スキャン領域の撮像を行う撮像装置は、1次元撮像素子(ラインセンサ)又は2次元撮像素子(エリアセンサ)であってよい。信号取得部は、拡大光学系を介して各分割領域を撮像してよい。また、各分割スキャン領域の撮像は、顕微鏡装置及び/又は試料載置部を移動させながら連続的に行われてよい。各分割スキャン領域の一部が重なり合うように、前記撮像対象領域の分割が行われてよく、又は、重なり合わないように前記撮像対象領域の分割が行われてもよい。各分割スキャン領域は、焦点距離及び/又は露光時間などの撮像条件を変えて複数回撮像されてもよい。
 また、情報処理装置は、隣り合う複数の分割スキャン領域が合成して、より広い領域の画像データを生成しうる。当該合成処理を、撮像対象領域全体にわたって行うことで、撮像対象領域について、より広い領域の画像を取得することができる。また、分割スキャン領域の画像、または合成処理を行った画像から、より解像度の低い画像データを生成しうる。
 図4は、情報処理部5120のより詳細な構成例を示すブロック図である。図4に示すように、情報処理部5120は、記憶部100と、処理部200と、操作部300と、表示部400とを、備える。なお、本実施形態に係る情報処理部5120が情報処理装置に対応する。
 記憶部100には、例えば不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶装置が用いられる。この記憶部100には、本実施形態に係る各種の制御パラメタ、プログラムなどが予め記憶される。また、記憶部100は、入力画像データベース102と、解析済みROIデータベース104とを有する。
 入力画像データベース102は、顕微鏡装置5100で撮像されたデジタルの撮像画像を記憶する。この撮入力画像データベース102には、例えば顕微鏡装置5100の光学部の光軸方向の複数の異なる深度で撮像された第1領域画像が記憶される。更に、同一深度における複数の第1領域画像をステッチィング処理して生成した深度毎のWSI画像が記憶される。また、各画像に付随するアノテーションデータ(病理医や研究者が示した腫瘍領域など)が指し示す一部の領域内の画像であってもよい。これらの撮像画像の染色性は、HE(Hematoxylin & Eosin)染色であってもよいし、IHC((Immunohistochemistry)染色であってもよいし、蛍光染色であってもよい。
 解析済みROIデータベース104には、入力画像データベース102に記憶される撮像画像に関連付けられたROI領域情報、ROI領域内の画像に基づき算出された特徴量、及びこの特徴量に関連付けられるパラメタが相互に関連づけられて記憶される。なお、解析済みROIデータベース104には、ROI領域内の画像に基づき算出された特徴量、及びこの特徴量に関連付けられるパラメタのみを記憶させてもよい。また、特徴量などの詳細は後述する。
 処理部200は、(CentralProcessingUnit)やMPU(MicroProcessor)を含んで構成され、記憶部100に記憶されるプログラムを実行することにより各処理部を構成する。この処理部200は、顕微鏡装置5100で撮像されたデジタルの撮像画像を解析し、解析情報を生成する。なお、処理部200の詳細は後述する。
 処理部200が用いるプログラムは、記憶部100に記憶に記憶されていてもよいし、あるいは、DVD(DigitalVersatileDisc)などの記憶媒体やクラウドコンピュータ等に記憶されていてもよい。また、そのプログラムは、処理部200において、CPU(CentralProcessingUnit)やMPU(MicroProcessor)によってRAM(RandomAccessMemory)等を作業領域として実行されてもよいし、あるいは、ASIC(ApplicationSpecificIntegratedCircuit)やFPGA(FieldProgrammableGateArray)等の集積回路により実行されてもよい。
 操作部300は、例えばキーボード、マウスなどで構成される。この操作部300は、観察者(ユーザ)、例えば病理医の操作に応じた指示信号を処理部200に入力する。
 表示部400は、例えばモニタである。この表示部400は、後述するように、撮像画像、解析に関するデータ、及びユーザインターフェース(UI画面)などを表示する。
 ここで、処理部200の詳細を説明する。処理部200は、取得部202と、領域抽出部204と、特徴量演算部206と、領域選択部208と、類似判定処理部210と、パラメタ設定部212と、解析処理部214と、表示制御部216とを、有する。
 取得部202は、解析対象となる検体組織を撮像した第1画像(対象画像)を入力画像データベース102から取得する。或いは、取得部202は、対象画像を顕微鏡装置5100から直接的に取得してもよい。或いは、取得部202は、対象画像を、例えば院内ネットワークを介して、他の顕微鏡装置、記憶装置などから直接的に取得してもよい。
 領域抽出部204は、撮像画像G100内に特徴量を演算するためのROI(関心領域:Region of Interest)を設定する。図5は、撮像画像Im100と特徴量を演算するための複数のROIの例を示す図である。図5に示すように、領域抽出部204は、撮像画像Im100内から標本領域T100を抽出し、所定の間隔で、所定の大きさである複数のROIを標本領域T100内に設定する。ROIの大きさ及び間隔は、演算する特徴量に応じて、予め解析済みROIデータベース104に設定される。また、ROIの形状も限定されず、例えば円形でもよい。なお、本実施形態では、特徴量を特性情報と称する場合がある。この特性情報は、画像内に存在する組織形態を含む様々な幾何学的な特性、及び組織形態を含む様々なパターンの視覚的特性の少なくともいずれかを定量化したものであり、特性情報は、特徴量を含む情報である。
 特徴量演算部206は、領域抽出部204が設定した複数のROIそれぞれから特徴量を演算する。例えば、特徴量は、輝度値、細胞の密度、核円形度、核周長、色情報、周波数特性、局所特徴量であるSIFT(Scale Invariant Feature Transform)、SURF(Speed Up Robust Features)、LBP(Local Binary Pattern)、AKAZE(Accelerated KAZE)、HOG(Histogram of Oriented Gradients)等である。本実施形態では、これらの特徴量を用いるがこれに限定されない。例えば、コンボリューショナル ニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network(CNN))などのニューラルネットワーク(Neural Network(NN))などから出力される特徴量などでもよい。このように、特徴量は、病理画像の画像特性を抽出し、病理形態の分類、識別、認識などに用いられる特徴量であればよい。例えば、人手で設計した特徴量には、上述のように、特定の形態の色特徴(輝度値、染色強度など)、形状特徴(円形度、周長など)、密度、特定の形態からの距離、および局所特徴量(AKAZE、SIFT、HOG 、SURF、LBPなど)が含まれる。また、解析対象データがIHC染色や蛍光染色である場合には、組織内で算出される陽性・陰性の細胞数などの情報を用いてもよい。
 図6は、特徴量を選択する特性情報選択用のユーザインターフェースU100の例を示す図である。観察者である病理医などは、操作部300を用いて、特徴量を選択する。図6では、核円形度のROI内の平均値と、核周長のROI内の平均値とが選択されている。以下では説明を簡単にするため、核円形度のROI内の平均値と、核周長のROI内の平均値とを用いた例を説明するがこれに限定されない。例えば、全特徴量として、数十、数百などのオーダの数の特徴量を用いることも可能である。なお、ユーザインターフェースU100は、表示制御部216を介して表示部400に表示される。
 領域選択部208は、領域抽出部204が設定した複数のROI内の画像情報それぞれから演算された特徴量の分布に基づき、代表となるROIを選択する。
 図7は、特徴量演算部206により演算された各ROIの特徴量の分布を模式的に示す図である。縦軸は、ROI毎の核周長の平均値を示し、横軸は、ROI毎の核円形度の平均値を示す。
 領域選択部208は、特徴量をクラスタリングし、クラスタリングした各領域の代表となるROIを選択する。図7に示すよう、例えば、領域選択部208は、ケイミーンズ(k-Means)法により、クラスタリングする。分類数は、任意の数に設定可能である。例えば、クラスタの数は、ユーザが手動で指定してもよいし、エルボー法やシルエット分析などにより領域選択部208が自動的に決定してもよい。
 領域選択部208は、例えば、各クラスタG100、G102、G104の中から代表ROIを選択する。本実施形態に係る領域選択部208は、例えば各クラスタG100、G102、G104の重心に最も近いROIを代表ROIとし、代表ROIの特徴量としてF100、F102、F104を選択する。このように、統計処理により、代表ROI及び代表ROIに対応する特徴量を選択することが可能となる。これにより、観察者の経験に依らずに代表ROI及び代表ROIに対応する特徴量が選択されるため、代表ROI及び代表ROIに対応する特徴量の選択性における再現性を向上させることが可能となる。
 類似判定処理部210は、解析済みROIデータベース104に記憶される所定のパラメタに対応するROIの特徴量と、領域選択部208により選択された特徴量の類似性を判定する。類似判定処理部210は、所定のパラメタに対応するROIの特徴量と、領域選択部208により選択された特徴量が類似すると判定する場合には、所定のパラメタをパラメタ設定部212に供給する。なお、本実施形態では、特徴量間の類似性の判定を、特徴量の比較と称する場合がある。
 より詳細には、類似判定処理部210は、類似判定を、特性情報空間における各代表ROIに対応する特徴量F100、F102、F104と、比較対象となる各ROIに対応する特徴量間の距離や空間ベクトル等に基づいて行うことが可能である。この類似判定処理部210は、例えば、幾何学的な直線距離であるユークリッド距離やマハラノビス距離が閾値以下の場合を類似していると判定する。或いは、類似判定処理部210は、例えば空間ベクトルの向きの近さを表すコサイン類似度の値が閾値以上の場合を類似していると判定してもよい。或いは、上記のように各特性情報空間上で類似度を比較したうえで、距離・ベクトルが近いものを共通項として、集合間の類似度を用いてもよい。その際の指標には、集合間の類似度指標であるジャッカード(Jaccard)係数、ダイス(Dice)係数、シンプソン(Simpson)係数を用いてもよい。
 図8は、代表ROIの特徴量F100、F102、F104の所定の特徴量分布内の位置を模式的に示す図である。図8では、特徴量F100、F102、F104が、特徴量分布内の各特徴量と所定のマハラノビス距離以下ある例を示す。このような場合、類似判定処理部210は、特徴量F100、F102、F104は、パラメタに対応するROIの特徴量と類似していると判定する。
 図9は、代表ROIの特徴量F100、F102、F104の別のパラメタに対応する特徴量分布内の位置を模式的に示す図である。図9では、特徴量F104が、特徴量分布内の各特徴量と所定のマハラノビス距離以上である例を示す。例えば、代表特徴量の1つでも特徴量分布内の各特徴量と所定のマハラノビス距離以上である場合、類似判定処理部210は、特徴量F100、F102、F104は、パラメタに対応するROIの特徴量と類似していないと判定する。換言すると、類似判定処理部210は、パラメタに対応するROI内の画像における病理形態と、代表ROIの画像における病理形態とが類似するか否かを判定している。なお、表示制御部216は、図5乃至9などの処理結果を表示部400に表示させてもよい。これにより、観察者は、処理結果を客観的に把握することが可能となる。
 類似判定処理部210は、特徴量F100、F102、F104が、パラメタに対応するROIの特徴量と類似していると判定する場合、表示制御部を介して表示部400に、使用中のパラメタにより解析可能であることをユーザに示す表示形態を表示させる。一方で、類似判定処理部210は、特徴量F100、F102、F104は、パラメタに対応するROIの特徴量と類似していないと判定する場合、表示制御部を介して表示部400に、パラメタの再調整を行うことを観察者(ユーザ)に、促す表示形態を表示させる。なお、本実施形態に係る類似判定処理部210が判定処理部に対応する。
 パラメタ設定部212は、類似判定処理部210から供給されたパラメタを解析処理部214に設定する。また、パラメタ設定部212は、操作部300を介して設定されたパラメタを解析処理部214に設定することも可能である。
 解析処理部214は、パラメタ設定部212により設定されたパラメタを用いて対象画像の解析を行う。例えば、解析処理部214は、設定されたパラメタを用いて、各症例にあわせた解析処理を行う。本実施形態に係る解析処理は、例えば対象画像である病理画像から病変部を抽出する処理を行うが、これに限定されない。例えば、解析処理は、対象画像である病理画像から細胞核などの目的とする構造を抽出する処理を行うことも可能である。また、例えば解析処理部214は、複数の画像処理フィルタを設定されたパラメタにしたがい構成し、これらの複数の画像処理フィルタの組合せにより病変部を抽出するなどの解析処理を行ってもよい。或いは、周波数処理、階調変換処理の組合せを含む処理を、設定されたパラメタにしたがって行ってもよい。
 表示制御部216は、各種の画像を表示部400に表示させる処理を行う。この表示制御部216は、記憶部100に記憶される所定のUI画面を読込み、表示部400に表示させる処理を行うことも可能である。この場合、UI画面を介して入力された指示信号を処理部200の各部に供給する。
 図10は、第1実施形態に係る情報処理装置5120の処理例を示すフローチャートである。図10に示すように取得部202は、入力画像データベース102から処理対象となる対象画像を取得する(ステップS100)。
 次に、領域抽出部204は、撮像画像G100内に特徴量を演算するためのROIを設定し、特徴量演算部206は、領域抽出部204が設定した複数のROIそれぞれから特徴量を演算して、領域選択部208は、例えば、各クラスタG100、G102、G104の中から代表ROIを選択する(ステップS102)。
 次に、類似判定処理部210は、解析済みROIデータベース104に記憶される所定のパラメタに対応するROIの特徴量と、領域選択部208により選択された特徴量の類似性を判定する(ステップS106)。類似判定処理部210は、類似すると判定する場合(ステップS106のy)、表示制御部を介して表示部400に、過去に調整した所定のパラメタにより解析可能であることをユーザ示す表示形態を表示させる(ステップS108)。
 一方で、類似判定処理部210は、類似していないと判定する場合(ステップS106のn)、表示制御部216を介して表示部400に、パラメタの再調整を行うことを観察者に、促す表示形態を表示させ(ステップS110)、全体処理を終了する。
 以上説明したように、取得部202が検体組織を撮像した画像を取得し、解析処理部214が所定のパラメタを用いて画像を解析処理する。この場合に、類似判定処理部210が、画像内に存在するROI内の画像における組織形態の特性情報と、所定のパラメタに対応する画像における組織形態の第2特性情報とに基づき、所定のパラメタにより解析処理を行わせるかを判定することとした。これにより、取得部202が取得した画像に対して、所定のパラメタを用いて解析処理を行えるか否かを客観的に判定可能となる。このように画像からROIの抽出、およびROIに基づく特性情報の類似判定処理を行うことにより、過去に調整したパラメタを新規の解析対象画像に適用可能か否かを経験や知見によらずに客観的に判断することが可能となる。
 (第2実施形態)
 第2実施形態に係る顕微鏡システム5000は、処理部200がパラメタ調整制御部218を更に備える点で、第1実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する。以下では、第1実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する点を説明する。
 図11は、第2実施形態に係る情報処理部5120の構成例を示すブロック図である。図11に示すように、パラメタ調整制御部218を、更に備える。
 パラメタ調整制御部218は、パラメタ調整を行う際の制御処理を行うことが可能である。
 図12、及び図13は、パラメタ調整制御部218が、表示制御部216を介して、パラメタ調整制御を行う際に表示部400に表示させる画面例を示す図である。図12は、画面領域例を示す図である。図12に示すように、画面領域W110は、領域選択部208が選択したROI内の画像を表示させる領域であり、画面領域W112は、WSI画像に関する情報を表示させる領域であり、画面領域W114は、特性情報に関する情報を表示させる領域であり、画面領域W116は、類似判定結果に関する情報を表示させる領域である。
 図13は、図12で示した各領域に具体的な情報を表示させた例を示す図である。図13に示すように、パラメタ調整制御部218は、画面領域W110に、領域選択部208により選択された各代表ROI1~7内の画像を、表示制御部216を介して表示部400に表示させる。これにより、観察者は、代表ROI内の画像における病理形態を、他の代表ROI内の画像における病理形態と比較させつつ、確認可能となる。
 また、パラメタ調整制御部218は、画面領域W112に、対象画像である病理画像W112aを表示させると共に、代表ROIの位置を図示する。同様にパラメタ調整制御部218は、画面領域W112に、領域選択部208によるクラスタリングの結果画像W112bを表示させる。結果画像W112bでは、特性情報の近い領域を同じ色で表示するなどにより可視化する。これにより、特性情報と視覚的特性の対応をユーザにフィードバック可能となる。このフィードバックを行うことによって、例えばクラスタ分割数の妥当性等をユーザがモニタリングすることが可能となる。
 同様に、パラメタ調整制御部218は、画面領域W114に、UI画面U100と、類似判定処理部210により記憶部100から読み込まれた各ROIの特徴量の分布画像W114aを、表示制御部216を介して表示部400に表示させる。また、類似判定処理部210により類似しないと判定されたROI6も分布画像W114a内に表示させる。これにより、類似しないと判定されたROI6の統計上の位置関係を、特徴量の分布図上で確認可能となる。このため、観察者は、類似しないと判定されたROI6の統計的な位置づけを客観的に把握可能となる。
 同様に、パラメタ調整制御部218は、画面領域W116に、類似しないと判定されたROI6内における画像の拡大図116aを、表示制御部216を介して表示部400に表示させる。これにより、観察者は、類似しないと判定されたROI6の病理形態をより詳細に確認可能となり、特徴量の統計分布上での分布ずれの原因を把握できる。
 さらにまた、パラメタ調整制御部218は、パラメタの再調整を行うことを観察者に、促す表示形態W116bを表示させる。また、表示形態W116bは、パラメタの再調整を承諾するか否かの信号(y or n)を入力するために用いられる。
 このような表示形態により、観察者は、類似判定処理部210により類似しないと判定されたROI6の情報を客観的に把握可能となる。このように、解析済みROIと非類似であるROIを推薦する機構を追加することで、ユーザの経験や病理学的知見に依らずに、パラメタ調整に適したROIを選択することが可能となる。
 また、類似判定処理部210により、解析済みROIと非類似であるROI6が検出された場合、検出されたROI6はこれまでに解析したことのない特性情報を含んでいることになる。すなわち、この推奨するROI6が、新規にパラメタ調整を行うためのROIとしてより適切であることを示している。このように、解析済みROIと特性情報が離れたROIであれば、パラメタ調整の有用性が高いと考えられる。
 図14は、第2実施形態に係る情報処理装置5120の処理例を示すフローチャートである。図14に示すように、類似判定処理部210が類似していないと判定する場合(ステップS106のn)、パラメタ調整制御部218は、パラメタの再調整用に推奨するROI6の情報を、例えば図12で示す画面として表示部400に表示制御部216を介して表示させる(ステップS200)。
 次に、観察者は、パラメタ設定部212に新規のパラメタを、操作部300を介して供給する(ステップS202)。そして、パラメタ調整制御部218は、操作部300及びパラメタ設定部212を介して供給された新規のパラメタを対応するROI6の特徴量と関連づけて、解析済みROIデータベース104に記憶させ、全体処理を終了する。
 図15は、推奨するROI6を採用しない場合(パラメタの再調整に用い無い場合)の情報処理装置5120の処理例を示すフローチャートである。図15に示すように、類似判定処理部210が類似していないと判定する場合(ステップS106のn)、更にパラメタ調整制御部218は、類似判定処理部210により記憶部100から読み込まれた各ROIの特徴量の分布画像W114aを表示させる(ステップS300)。そして、パラメタ調整制御部218は、表示形態W116b(図13参照)を介して、推奨ROI6を選択しないことを示す信号が操作部300により入力されるか否かを判定する(ステップS302)。
 推奨ROI6を選択しないことを示す信号(n)が入力された場合(ステップS302のy)、パラメタ設定部212は、解析対象内の任意のROIに関連するパラメタを解析処理部214に設定し、解析処理を行う。
 続けて、パラメタ調整制御部218は、推奨ROI6に関する撮像情報を、顕微鏡装置5100にフィードバックする(ステップS304)。例えば推奨ROI6に関連する特徴量が取得されないようにする撮像条件を顕微鏡装置5100にフィードバックする(ステップS306)。例えば、パラメタ調整制御部218は、顕微鏡装置5100の光源における波長帯域、照度を変更させる情報を顕微鏡装置5100に供給する。これにより、例えば顕微鏡装置5100は、推奨ROI6に関する統計情報の取得を抑制するように、光照射部5101における光源の波長や照度を調整することが可能となる。
 以上説明したように、本実施形態では、パラメタ調整制御部218が、解析済みROIと非類似である推奨ROIを、表示制御部216を介して表示部400に表示させることとした。これにより、ユーザの経験や病理学的知見に依らずに、パラメタ調整に適したROIを選択することが可能となる。
 (第3実施形態)
 第3実施形態に係る顕微鏡システム5000は、処理部200が判定基準学習部220を更に備える点で、第2実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する。以下では、第2実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する点を説明する。
 図16は、第3実施形態に係る情報処理装置5120の構成例を示すブロック図である。図16に示すように、判定基準学習部220を、更に備える。
 上述のように、類似判定処理部210は、既存の特徴量分布において代表ROI6(図13参照)がはずれた位置にある場合、すなわち、代表ROI6に基づく特徴量と、各特徴量とが所定の距離内にない場合に、パラメタの調整を促す。一方で、代表ROI6がパラメタの調整に採用されない場合もある。このような場合、代表ROI6の特徴量の特徴量空間上での位置を、既存の特徴量分布に近づけないと、代表ROI6に類似する特徴量がパラメタの調整に採用されてしまう可能性が高くなってしまう。そこで、判定基準学習部220は、代表ROI6の特徴量が、特徴量空間上で既存の特徴量分布に近づくように類似判定基準を再学習する処理を行う。
 判定基準学習部220は、例えば類似判定処理部210の類似判定基準を再学習させる。判定基準学習部220は、再学習方法として、類似判定処理部210が用いるマハラノビス距離、空間ベクトルに関する閾値を自動的に更新する。これにより、不採用となった代表ROI6の統計量が解析済みROIと「類似」と判定されるように閾値を更新することが可能となる。さらに、ディープ メトリック ラニング(Deep Metric Learning)等を用いることにより、不採用となった代表ROI6の持つ特徴量を生成する距離空間上で、解析済みROIと近い位置にプロットするように学習を行ってもよい。このようにすることで、ユーザが有する病理学的知見等を類似判定に取り入れて、システムの類似判定基準を制御することができるようになる。
 図17は、推奨するROI6を採用しない場合の情報処理装置5120の再学習例を示すフローチャートである。図17に示すように、推奨ROI6を選択しないことを示す信号が入力された場合(ステップS302のy)、判定基準学習部220は、例えば類似判定処理部210の類似判定基準を再学習させる(ステップS400)。
 以上説明したように、本実施形態によれば、類似判定処理部210が、既存の特徴量分布において代表ROI6(図13参照)がはずれた位置にあると判定し、且つユーザが代表ROI6をパラメタの調整に採用しない場合に、判定基準学習部220は、代表ROI6の特徴量が、特徴量空間上で既存の特徴量分布に近づくように類似判定基準を再学習する処理を行うこととした。これにより、類似判定処理部210が、代表ROI6に類似する特徴量を有するROIを推奨ROIとして選択することが抑制される。このように、特性情報の他にもユーザが有する病理学的知見等を類似判定に取り入れることが可能となり、システムの類似判定基準をも制御可能となる。
 (第4実施形態)
 第4実施形態に係る顕微鏡システム5000は、類似判定処理部210が、既存の特徴量分布において代表ROI6(図13参照)がはずれた位置にあると判定した場合に、記憶部100に記憶される特性情報に類似情報があるかを判定する点で第2実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する。以下では、第2実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する点を説明する。
 図18は、記憶部100に記憶される特性情報に類似情報があるかを判定する例を示すフローチャートである。図18に示すように類似判定処理部210が類似していないと判定する場合(ステップS106のn)、パラメタ調整制御部218は、記憶部100に推奨ROI6に対応する特徴量が存在するか否かを判定する(ステップS500)。パラメタ調整制御部218が、類似する特徴量が存在すると判定する場合(ステップS500のy)、パラメタ調整制御部218は、類似する特徴量に関連付けられているパラメタ、及びパラメタに関連付けられているROI内の画像を、表示制御部216を介して表示部400に表示させる(ステップS502)。そして、表示させたパラメタでの解析をユーザに推奨する表示形態を表示させる。
 一方で、判定しない場合(ステップS500のn)、上述のS200~S204ステップを実行する。
 以上説明したように、本実施形態によれば、類似判定処理部210が、既存の特徴量分布において代表ROI6(図13参照)が類似しないと判定した場合に、記憶部100に推奨ROI6に対応する特徴量が存在するか否かを判定することとした。これにより、記憶部100に推奨ROI6に対応する特徴量が存在する場合に、対応する特徴量に関連付けられたパラメタの使用が可能となり、より処理の効率化を図ることが可能となる。
 (第4実施形態の変形例)
 第5実施形態に係る顕微鏡システム5000は、類似判定処理部210で用いる判定距離を、記憶部100に記憶される特性情報の数に応じて変更する点で第4実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する。以下では、第4実施形態に係る顕微鏡システム5000と相違する点を説明する。
 図19は、類似判定処理部210で用いる判定距離例を示す図である。横軸は、記憶部100に記憶される特性情報の数を示し、縦軸は、類似判定処理部210で用いる判定距離を示す。図19に示すように、類似判定処理部210は、パラメタに関連付けられる特性情報が増加するに従い、判定に用いる所定のマハラノビス距離を短くする。
 新たなパラメタに関連付けられる特性情報の数は、撮影画像の数が増加するに従い増加する。このため、特性情報が増加するに従い、判定に用いる所定のマハラノビス距離を短くすることにより、代表ROIの類似性の判定領域の広がりを一定化させることが可能となる。これにより、類似判定処理部210の判定処理精度を、特性情報のデータ数の変動に対して抑制可能となる。
 なお、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
  検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、
 をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
(2)
 前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にない場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する、(1)に記載の情報処理プログラム。
(3)
 前記判定工程が、記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記解析処理工程に対して新たなパラメタを設定することを推奨する表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備える、(2)に記載の情報処理プログラム。
(4)
 前記第1特性情報は、前記第1画像の所定領域内の画像に基づき生成されており、
 前記表示形態として、前記所定領域内の画像、及び前記所定領域を示す画像の少なくともいずれか表示させる、(3)に記載の情報処理プログラム。
(5)
 前記表示形態として、パラメタを設定することを推奨することに関する言語を表示させる、(3)に記載の情報処理プログラム。
(6)
 前記表示制御工程は、前記統計分布内における前記第1特性情報の位置情報を示す画像と、前記表示形態とを並べて前記表示部に表示させる、(3)乃至(5)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(7)
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記表示制御工程は、前記選択された複数の特性情報に対応する処理領域内の画像を並べて前記表示部に表示させる、(3)乃至(6)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(8)
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報を複数の領域にクラスタリングし、各クラスタリング領域の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記表示制御工程は、前記クラスタリングされた領域毎の前記処理領域を前記第1画像上に関連付けて表示する、(3)乃至(6)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(9)
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、判定基準を変更する、(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(10)
 前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、前記第1画像を撮像した撮像装置の撮像条件を変更する、(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(11)
 前記第2特性情報は、それぞれ異なる撮像画像から演算された複数の特性情報である(2)乃至(10)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(12)
 前記判定工程は、前記所定のパラメタに対応する前記第2特性情報の数に応じて、前記所定の距離を変更する、(9)に記載の情報処理プログラム。
(13)
 前記解析処理工程に用いる複数のパラメタを、対応する前記第2特性情報に関連付けて記憶部に記憶させる記憶工程を更に備え、
 前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを、前記第1特性情報に関連づけて前記記憶部に記憶させる、(1)乃至(12)のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
(14)
 前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されているかを判定し、記憶されていない場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを前記記憶部に記憶させる、(13)に記載の情報処理プログラム。
(15)
 前記判定工程は、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されていると判定する場合に、前記類似する特性情報に対応するパラメタに基づき、前記解析処理を行わせる、(14)に記載の情報処理プログラム。
(16)
 前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にある場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせる、(1)に記載の情報処理プログラム。
(17)
 前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせると判定する場合に、前記所定のパラメタで解析処理可能であること示す表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備える、(1)に記載の情報処理プログラム。
(18)
 前記第1特性情報及び前記第2特性情報は、輝度値、細胞の密度、細胞の円形度、細胞の周長、局所特徴量の少なくともいずれかであり、前記距離はマハラノビス距離、及びユークリッド距離の少なくともいずれかである、(2)に記載の情報処理プログラム。
(19)
 検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
 を備える、情報処理装置。
(20)
 検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、
 を備える、情報処理方法。
(21)
 検体組織を撮像した第1画像を取得する顕微鏡装置と、
 情報処理装置と、を備える顕微鏡システムであって、
 前記情報処理装置は、
 検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
 所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
 前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
 を有する、顕微鏡システム。
 本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
 100:記憶部、200:処理部、202:取得部、204:領域抽出部、206:特徴量演算部、208:領域選択部、210:類似判定処理部、212:パラメタ設定部、214:解析処理部、216:表示制御部、5000:顕微鏡システム、400:表示部、5120:情報処理装置、5100:顕微鏡装置。

Claims (21)

  1.  検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、
     所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、
     前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、
     をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
  2.  前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にない場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  3.  前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記解析処理工程に対して新たなパラメタを設定することを推奨する表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備える、請求項2に記載の情報処理プログラム。
  4.  前記第1特性情報は、前記第1画像の所定領域内の画像に基づき生成されており、
     前記表示形態として、前記所定領域内の画像、及び前記所定領域を示す画像の少なくともいずれかを表示させる、請求項3に記載の情報処理プログラム。
  5.  前記表示形態として、パラメタを設定することを推奨することに関する言語を表示させる、請求項3に記載の情報処理プログラム。
  6.  前記表示制御工程は、前記統計分布内における前記第1特性情報の位置情報を示す画像と、前記表示形態とを並べて前記表示部に表示させる、請求項3に記載の情報処理プログラム。
  7.  前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
     前記表示制御工程は、前記選択された複数の特性情報に対応する処理領域内の画像を並べて前記表示部に表示させる、請求項3に記載の情報処理プログラム。
  8.  前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報を複数の領域にクラスタリングし、各クラスタリング領域の中から選択された複数の特性情報であり、
     前記表示制御工程は、前記クラスタリングされた領域毎の前記処理領域を前記第1画像上に関連付けて表示する、請求項3に記載の情報処理プログラム。
  9.  前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
     前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、判定基準を変更する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  10.  前記第1特性情報は、前記第1画像の中の複数の処理領域それぞれに基づく複数の特性情報の中から選択された複数の特性情報であり、
     前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定し、且つ前記第1特性情報に対応する処理領域に基づくパラメタを前記解析処理に用いない場合に、前記第1特性情報が選択されないように、前記第1画像を撮像した撮像装置の撮像条件を変更する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  11.  前記第2特性情報は、それぞれ異なる撮像画像から演算された複数の特性情報である、請求項2に記載の情報処理プログラム。
  12.  前記判定工程は、前記所定のパラメタに対応する前記第2特性情報の数に応じて、前記所定の距離を変更する、請求項9に記載の情報処理プログラム。
  13.  前記解析処理工程に用いる複数のパラメタを、対応する前記第2特性情報に関連付けて記憶部に記憶させる記憶工程を更に備え、
     前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを、前記第1特性情報に関連づけて前記記憶部に記憶させる、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  14.  前記判定工程は、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせないと判定する場合に、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合に、前記第1特性情報に対応する前記解析処理工程の新たなパラメタを前記記憶部に記憶させる、請求項13に記載の情報処理プログラム。
  15.  前記判定工程は、前記記憶部内に前記第1特性情報に類似する特性情報が記憶されていると判定する場合に、前記類似する特性情報に対応するパラメタに基づき、前記解析処理を行わせる、請求項14に記載の情報処理プログラム。
  16.  前記判定工程は、前記第1特性情報と、前記第2特性情報とが統計分布上で所定の距離内にある場合に、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせる、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  17.  前記判定工程が、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせると判定する場合に、前記所定のパラメタで解析処理可能であること示す表示形態を表示部に表示させる表示制御工程を、更に備える、請求項1に記載の情報処理プログラム。
  18.  前記第1特性情報及び前記第2特性情報は、輝度値、細胞の密度、核円形度、核周長、色情報、周波数特性、及び局所特徴量の少なくともいずれかであり、前記距離はマハラノビス距離、及びユークリッド距離の少なくともいずれかである、請求項2に記載の情報処理プログラム。
  19.  検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
     所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
     前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
     を備える、情報処理装置。
  20.  検体組織を撮像した第1画像を取得する取得工程と、
     所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理工程と、
     前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定工程と、
     を備える、情報処理方法。
  21.  検体組織を撮像した第1画像を取得する顕微鏡装置と、
     情報処理装置と、を備える顕微鏡システムであって、
     前記情報処理装置は、
     検体組織を撮像した第1画像を取得する取得部と、
     所定のパラメタを用いて前記第1画像を解析処理する解析処理部と、
     前記第1画像内に存在する組織形態の第1特性情報と、前記所定のパラメタに対応する組織形態の第2特性情報とに基づき、前記所定のパラメタにより前記解析処理を行わせるかを判定する判定部と、
     を有する、顕微鏡システム。
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