WO2022255471A1 - 超音波測定器および超音波測定方法 - Google Patents

超音波測定器および超音波測定方法 Download PDF

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Abstract

エラーの発生を低減し、より簡便な操作で生体の状態を測定することができる超音波測定器および超音波測定方法を提供する。超音波測定器(1)は、生体内の構造物に向けて超音波を発信する超音波素子(61a~61d)の配列を有するプローブ(10)と、構造物からの反射波に基づいて構造物の状態を測定する測定部(86)とを備える。プローブ(10)は生体に接触するプローブヘッド(40)を有し、プローブヘッド(40)は、生体に接触させたときに生体の頭部側に配置される第1の端部(45)と、生体の恥骨側に配置される第2の端部(46)とを有し、プローブヘッドを側面から見たときに第1の端部(45)から第2の端部(46)に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面(C1)を有する。実施形態に係る超音波測定方法では、超音波素子から超音波を発信するステップと、生体内の構造物からの反射波に基づいて構造物の状態を測定するステップとを含む。

Description

超音波測定器および超音波測定方法
 本発明は超音波測定器および超音波測定方法に関し、詳細には超音波を用いた測定により生体内の内臓や組織等の構造物の状態を測定する超音波測定器および超音波測定方法に関する。
 従来から、人体等の生体の内部に向けて超音波を発信し、その反射波である超音波エコーを受信することにより、生体内の内臓や病変組織等の構造物の状態を測定する超音波測定器が知られている。例えば、超音波測定器は、膀胱の大きさを測定して膀胱内の蓄尿量を測定する尿量測定器として用いることもできる。
 多くの人が、排尿の調節機構を支配する神経や脳の病気や損傷のために膀胱内に尿が溜まったことを感じることができない(尿意がない)症状を抱えている。このような人々が、超音波測定器を自宅で簡単に使用することができれば、その生活の質を高めることができる。こうした背景から、可搬性が高く、簡易に位置決めをすることができる超音波測定器が特許文献1に提案されている。この超音波測定器では、超音波Aモードを用いて一次元情報を取得することにより、プローブの角度を把握しながら蓄尿量を測定することができる。
 超音波Aモードでは、通常、超音波測定器を移動して測定に適した位置を決めるために蓄尿量を測定する。次いで、超音波測定器を腹部の決められた位置付近を移動して蓄尿量を測定する。例えば、特許文献1は、超音波測定器が垂直方向に押し当てられた状態で膀胱の近傍部分を体の正中線に沿って超音波測定器を往復させることで蓄尿量を測定する方法を開示している。超音波測定器を恥骨部分から臍方向に滑らせながら移動させる往路においては、蓄尿量が暫定的に最大値と特定される位置のスキャンがなされる。その後、臍方向の逆方向である恥骨方向に滑らせながら移動させる復路においては、往路で特定した位置に超音波測定器を誘導し、その位置でさらに複数回の測定を行って最大値の標準偏差で尿量を測定する。
国際公開第2020/100942号
 本発明者らが鋭意検討した結果、超音波測定器を移動させる量を低減して生体内の内臓や組織等の状態を測定することの重要性を見出し、本発明に至った。
 本発明は従来の問題に鑑みなされたものであって、エラーの発生を低減し、測定精度及び再現性を向上させ、より簡便な操作で生体の状態を測定することができ、更に座位において尿量測定可能な超音波測定器および超音波測定方法を提供することにある。
 上記の課題を解決するために、実施形態に記載された超音波測定器は、
 生体内の構造物に向けて超音波を発信する超音波素子の配列を有するプローブと、
 前記構造物からの反射波に基づいて前記構造物の状態を測定する測定部と
 を備えた超音波測定器であって、
 前記プローブは生体に接触するプローブヘッドを有し、前記プローブヘッドは、前記生体に接触させたときに前記生体の頭部側に配置される第1の端部と、前記生体の恥骨側に配置される第2の端部とを有し、前記プローブヘッドを側面から見たときに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面を有する。
 ここで、前記曲面は所定の曲率半径の弧を含むものとすることができる。
 また、前記曲率半径は100mmから200mmとすることができる。
 また、前記プローブヘッドの内壁のうち、前記超音波素子の配列が装着される面は前記曲面に沿って傾斜が付けられていてもよい。
 また、前記プローブヘッドの内壁のうち、前記超音波素子の配列が装着される部分の厚みは0mmより大きく2mm未満とすることができる。
 また、前記超音波測定器は尿量測定器であり、前記構造物の状態は膀胱の尿量であってもよい。
 実施形態に記載された超音波測定方法は、生体内に向けて超音波を発信する超音波素子の配列を有するプローブを備えた超音波測定器を用いた超音波測定方法であって、前記プローブは生体に接触するプローブヘッドを有し、前記プローブヘッドは、前記生体に接触させたときに前記生体の頭部側に配置される第1の端部と、前記生体の恥骨側に配置される第2の端部とを有し、前記プローブヘッドを側面から見たときに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面を有し、
 前記曲面を、前記第1の端部から前記第2の端部までが前記生体の表面と接触するように、前記生体の表面に接触させるステップと、
 前記超音波素子から超音波を発信するステップと、
 前記生体内の構造物からの反射波に基づいて前記構造物の状態を測定するステップと
 を含む。
 ここで、前記第1の端部の近傍を支点として前記超音波測定器を頭部側に傾斜させるステップをさらに含み、
 前記測定するステップは、前記超音波測定器を傾斜させている間に前記構造物の状態を測定するものとすることができる。
 また、前記曲面を前記生体の表面に接触させた状態で前記超音波測定器を平行移動させるステップをさらに含み、
 前記測定するステップは、前記超音波測定器の平行移動中に前記構造物の状態を測定し、前記測定の結果に基づいて前記生体の表面において前記傾斜させるステップを開始する位置を判定するステップを含むものとすることができる。
 また、前記位置を判定するステップにおいて前記位置が判定されたときの超音波測定器の角度を判定するステップをさらに含み、
 前記測定するステップは、判定された前記角度に応じて、前記超音波測定器を傾斜させて測定される前記構造物の状態の値を補正するものとすることができる。
 また、前記超音波測定器は尿量測定器であり、前記構造物の状態は膀胱の尿量であり、前記接触させるステップは、前記第1の端部が前記生体の頭部側に位置し、前記第2の端部が前記生体の恥骨側に位置するように前記曲面を前記生体の表面に接触させるものとすることができる。
 本発明によれば、プローブのプローブヘッドは第1の端部から第2の端部に向かって傾斜する凸型の曲面を有する。したがって、その曲面によりプローブを生体の表面に当接しやすくなり、測定の再現性を向上させることができる。また、一方の端部を支点として傾斜させたときの傾斜角度を大きくして生体の表面近くでの構造物の状態を精度よく測定することができる。
 また、超音波測定器を決められた位置で傾斜させて詳細な測定を行うため、より簡便な操作で生体の状態を測定することができる。
 さらに、測定の際に超音波測定器を移動させる量が小さくなるので、座位において生体の状態を測定することが可能となる。
本実施形態の超音波測定器の外観を示す図である。 超音波測定器の使用状態例を示す図である。 (a)はプローブ10のプローブヘッドの内側を図2のZ軸負方向に向かって見た図、(b)はプローブヘッドの外側をZ軸正方向に向かってみた図、(c)はプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図、(d)はプローブヘッドのIIId-IIId断面図である。 図3(c)に示すプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図をより詳細に示す図である。 図4とは別の実施形態に係るプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図の例を示す図である。 プローブに装着される超音波素子の配置を示す。 超音波素子が送信および受信する超音波の方向を示す図である。 超音波測定器の機能構成を示すブロック図である。 各超音波素子にて受信される反射波の波形の概略図である。 一実施形態に係る超音波測定器における処理手順を示すフローチャートである。 超音波測定器の使用態様を示す図である。 (a)は超音波測定器の使用態様を示す図、(b)はディスプレイに表示される画像の例を示す図である。 (a)は超音波測定器の使用態様を示す図、(b)はディスプレイに表示される画像の例を示す図である。 ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。 実施例に係る超音波測定器を用いた蓄尿量の測定結果を示すグラフである。 比較例に係る超音波測定器を用いた蓄尿量の測定結果を示すグラフである。 実施例に係る超音波測定器を用いた蓄尿量の測定結果を示すグラフである。 (a)は測定結果の平均値と推定尿量値とを比較したグラフ、(b)は測定におけるエラー発生率を示すグラフ、(c)は平均測定時間を示すグラフである。 (a)は測定結果の平均値と推定尿量値とを比較したグラフ、(b)は平均測定時間を示すグラフである。 一実施形態に係る位置決め処理の手順を示すフローチャートである。 図4および図5とは別の実施形態に係るプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図の例を示す図である。
 以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。以下の実施形態において、超音波測定器を尿量測定器として用いる例について説明している。尿量測定器は構造物の状態として膀胱の尿量を測定するが、本発明は胆嚢に含まれる胆汁量の測定、腸内の大便量の測定など、生体内の種々の構造物に含まれる水分量を測定する装置に適用することも可能である。
 (第1実施形態)
 図1は、本実施形態に係る超音波測定器1の外観を示す図であり、図2は超音波測定器1の使用状態例を示す図である。本実施形態の超音波測定器1は、プローブ10が本体部2の一端に設けられ、本体部2には、さらにディスプレイ3とボタン4とスピーカ5と通信I/F(インタフェース)6とが設けられて構成されている。なお、説明のために、本明細書では、本体部2のディスプレイ3が設けられている側の面を「表示面」という。この超音波測定器1は、超音波Aモードで測定を行うことができる。
 本実施形態の超音波測定器1は尿量測定器として用いられる。超音波測定器1は、図2に示すように、ユーザ(測定者:被測定者と同一人または測定を行う介助者)によって、表示面が被測定者の顔に向かうように本体部2が把持される。超音波測定器1は略直方体に形成されており、その被測定者の下腹部表面S1に当接する端部(近位端)側に先細り形状のプローブ10を向けて使用する。プローブ10は、被測定者が仰向けで横たわった状態(仰臥位)で恥骨部分に、下腹部表面S1に対して垂直に、又は垂直からわずかに足方向(Y軸負方向)に傾けて押し当てられる。
 蓄尿量の測定は、プローブ10の平行移動を行う位置決めモード、およびプローブ10を傾斜させて測定を行う測定モードの2種類のモードで行う。位置決めモードでは、プローブ10が押し当てられた状態で膀胱の近傍部分を体の正中線に沿って超音波測定器1を平行移動させることで、測定モードにおける測定を行うための位置決めが行われる。位置決めにおいては、蓄尿量が暫定的に最大値(暫定最大値ともいう)と特定される位置(ピーク位置ともいう)のスキャンがなされる。その後、測定モードに移り、超音波測定器1のプローブと反対側の端部(遠位端)を頭部方向(図2ではY軸正方向)に倒しながら、改めて蓄尿量の測定を行って蓄尿量の最大値を決定する。尚、測定モードではプローブを傾斜させずに畜尿量の測定を行ってもよい。
 これにより、本実施形態の超音波測定器では、適切な測定位置を決めて測定を行うことができる。また、専門的な知識がなくても正確な蓄尿量の測定が可能であり、患者自身または患者以外のユーザが容易に取り扱いできる。
 プローブ10は、超音波の送受信を行って、受信した超音波エコーに応じた受信信号を本体部2に供給する。すなわち、プローブ10のプローブヘッドに取り付けられた超音波素子の各々が超音波を発信し、かつ各超音波素子が反射波である超音波エコーを受信する。
 ここで、膀胱は、骨盤内にあるので、その解剖構造に基づいて特徴的な拡張をする。膀胱底部は骨盤底部の組織に密着して動きが束縛されており、尿の蓄積に伴う膀胱拡張は、比較的可動性のある小腸を押し退けながら、主として図2のY方向に拡がっていくものであることがMRI測定により確認されている。本実施形態に係る超音波測定器1では、この拡張方向に沿って4つの超音波素子が一定間隔に配列されている。
 次に、図3および図4を参照し、プローブ10のプローブヘッドの形状について説明する。図3(a)はプローブ10のプローブヘッドの内側を図2のZ軸負方向に向かって見た図である。図3(b)はプローブヘッドの外側をZ軸正方向に向かってみた図である。図3(c)はプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図、図3(d)はプローブヘッドのIIId-IIId断面図である。また、図4は図3(c)に示すプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図をより詳細に示す。プローブヘッド40は、生体に接触させたときに頭部側に配置される第1の端部45と、恥骨側に配置される第2の端部46とを有する。また、プローブヘッド40は、図4に示すようにプローブヘッド40を側面から見たときに第1の端部45から第2の端部46に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面C1を有する。従って、プローブヘッド40は、超音波測定器1の長手方向の軸線Lに対して非対称になるように形成されている。
 曲面C1は所定の曲率半径の弧を含んでもよい。この場合、曲面C1は、超音波測定器1の長手方向の軸線Lが平面S2に垂直になるように超音波測定器1を平面S2に当接させたとき、第1の端部45が当接するように形成され得る。この場合、曲面C1は、当接する位置が所定の曲率半径を有する円と平面S2との接点と等しくなる。
 曲面C1の曲率半径は、100mmから200mmであることが好ましい。より好ましくは、曲率半径は140mmまたはその近傍の値とした場合に、曲面の下腹部表面へ密着する度合いを高めると共に、傾斜させやすい角度であり、後述するように蓄尿量が少ない場合でも正確に尿量を測定することができる。図4に示す例では、第1の端部45から第2の端部46へ向かう方向の幅Wは36.6mmである。また、第1の端部45から第2の端部46までの全体に亘って曲率半径が140mmの曲面を有する。
 一実施形態において、第1の端部45および第2の端部46の角に丸みを付けることとしてもよい。特に、後述するように測定モードにおいて第1の端部45を支点として超音波測定器1を傾斜させるため、第1の端部45の角に、上記所定の曲率半径よりも小さな曲率半径を有する丸みを付けることが好ましい。
 プローブヘッド40の内壁には、4つの超音波素子の配列が装着される凹部41~44が形成されている。凹部41~44において、超音波素子が装着される面は、プローブヘッド40の外壁の曲面C1に沿って傾斜が付けられている。図4に示す例では、凹部41,42および43の各々の面と、平面S2との間の角度θ41,θ42およびθ43は、それぞれ、16°、12°および7°である。また、凹部44と平面S2との間の角度は0°である。このように、プローブヘッド40の内壁に、プローブ10の外側の曲面C1に沿って傾斜を付けることで、各超音波素子の装着部分におけるプローブヘッド40の薄肉化を図ることができる。また、各超音波素子の出射角が適切に補正され、曲面C1の法線方向に超音波を発信することができる。
 プローブヘッド40の内壁のうち、超音波素子の配列が装着される部分の厚みTは0mmより大きく2mm未満とすることができる。
 図5は、プローブヘッドのIIIc-IIIc断面図の別の例を示す。プローブヘッド50の第1の端部45から第2の端部46へ向かう方向の幅Wは36.6mmであり、曲面C2の曲率半径は100mmである。超音波素子の配列が装着される凹部51,52および53の各々の面と、平面S2との間の角度θ51,θ52およびθ53は、それぞれ、14°、10°および6°である。また、凹部54の面と、平面S2との間の角度は、0°である。
 図6は、プローブ10に装着される超音波素子の配置を示す。プローブ10には、複数(図6中では4個)の超音波素子61a~61dを直線上に一列に並べて設けたプローブ10が備えられている。4個の超音波素子は異なるプローブチャネルch1、ch2、ch3およびch4に対応する。この超音波素子61a~61dは、プローブ10を下腹部表面S1に当接させる際に、超音波素子61aが恥骨側に配置され、超音波素子61dが頭部側に配置される。図7は、超音波素子が送信および受信する超音波の方向を示す。図7において、Pは恥骨、Bは膀胱を示す。また、被測定者の頭部はY軸正方向に位置する。上述したように、プローブヘッド40の内壁は、プローブ10の外側の曲面C1に沿って傾斜が付けられているため、超音波素子61a~61dは概ね曲面C1に沿って配列される。図7に示す例では、超音波素子61dから出力される超音波は軸線Lと平行に発信され、超音波素子16a~61cから出力される超音波は軸線Lに対し角度をつけながら発信されることで、プローブ全体としては膀胱Bに向かって広がる扇状に超音波が発信される。
 次に、図8を参照し、超音波測定器1の機能構成を説明する。超音波測定器1は、プローブ10と、制御部80とから主に構成されている。制御部80は、超音波制御部81と、アナログ・デジタル(A/D)変換部82と、入力制御部83と、ジャイロセンサ84と、記憶部85と、測定部86と、音声処理部87と、表示処理部88と、通信処理部89と、を備えている。超音波制御部81は、超音波素子61a~61dによる超音波およびその反射波の送受信を制御する。A/D変換部82は、アナログ信号である超音波の反射波をデジタル信号に変換する。入力制御部83は、ユーザによるボタン4の操作に応じて入力データを入力する。ジャイロセンサ84は、超音波測定器1の角度の変化を角速度として検知し、電気信号で出力する。記憶部85は、蓄尿量の値や蓄尿量の計算式の係数等の種々のデータを記憶する。測定部86は、デジタル変換された反射波データや他の種々のデータに基づいて蓄尿量に関する種々の演算を行う。音声処理部87は、測定部86で演算された演算データに基づいてスピーカ5から音声を出力する。表示処理部88は、演算データに基づいて画像をディスプレイ3に表示する。通信処理部89は通信I/F6を介して外部機器との通信を行う。
 超音波制御部81は、超音波素子61a~61dにおける超音波を所定の周期毎に発信する発信制御を行う他に、超音波素子61a~61dで受信した反射波を増幅する受信制御をも行うものである。この反射波は、A/D変換部82でデジタル信号に変換された後に測定部86および記憶部85に入力される。
 入力制御部83は、排尿すべき尿量として決められる尿量の閾値を含む、蓄尿量に関する種々のデータ等をボタン4の操作によって入力し得る。これらの入力データは、測定部86を介して記憶部85に記憶され得る。なお、尿量の閾値は、予め記憶部85に記憶させるものであってもよい。
 ジャイロセンサ84で測定される超音波測定器1の傾きの角度は、超音波素子61a~61dで超音波を受信した直後に測定され、測定部86を介して記憶部85に入力される。
 測定部86は、尿量測定部86aと、判定部86bと、測定終了判定部eとを含む。尿量測定部86aは、反射波データに基づいて膀胱内の蓄尿量を測定周期毎に算出する。判定部86bは尿量測定に関わる判定処理を行うものであり、算出された蓄尿量の最大値を判定する最大値判定部86cと、超音波測定器1を傾斜させるための位置を判定する位置判定部86dとを含む。測定終了判定部86eは、測定モードにおける測定が終了したかどうかを判定する。
 音声処理部87はスピーカ5からアラームを発信することで、被測定者等に報知するものである。アラームは、超音波素子61a~61dから発信された超音波が、恥骨に当たるために超音波による尿量データを受信できない場合や、超音波素子61a~61dと下腹部表面S1との間に生じた空気の隙間によって、超音波の送受信が充分になされない場合、測定された蓄尿量が設定値を超えている場合、位置合わせの際などに出力され得る。
 表示処理部88は、尿量測定部86aで算出された尿量や尿量測定に関する種々のデータをディスプレイ3に表示するものである。また、通信処理部89は、尿量測定部86aで算出された尿量や尿量測定に関する種々のデータを外部機器に出力するものである。この場合、超音波測定器1と外部機器との接続は、有線、無線を問わない。
 A/D変換部82および測定部86はCPUで構成することができる。記憶部85はRAM等の揮発性記憶装置やROM等の不揮発性記憶装置で構成することができる。超音波制御部81は超音波制御回路で構成することができるし、CPUで構成することもできる。
 次に、本実施形態で用いられる蓄尿量の算出方法について説明する。本実施形態では、超音波素子61a~61dから発信された超音波は、組織間の境界において反射されるため、超音波素子61a~61dから膀胱に向けて発信された超音波は膀胱の前壁と後壁とで反射し、この反射波が超音波素子61a~61dで受信される。そして、この反射波に基づいて、以下に説明する超音波Aモードによる演算をすることで、蓄尿量が算出される。
 図9は、各超音波素子61a~61dにて受信される反射波の波形の概略図であり、縦軸を反射強度、横軸を発信からの時間とした図である。図において、t1は膀胱の前壁からの反射波を検知したときの時間、t2は膀胱の後壁からの反射波を検知したときの時間を示す。i番目の超音波素子にて受信した波形のうち後壁からの反射波のピーク強度をPi、前壁および後壁からの反射強度のピーク間距離をDiとすると、膀胱内の蓄尿量EUは、以下の式(1)、(2)に基づいて算出することができる。
 PD=ΣPi×Di          (1)
 EU=PD×R            (2)
 ここで、Pi、Diのiは、複数の超音波素子61a~61dに付された番号を意味しており、ここでは1から4までの整数となっている。また、PDは、各超音波素子61a~61dで受信される反射波の反射強度Piとピーク間の距離Diとの積をi=1~4につき加算することにより得られる平均指標値を示す。EUは、算出される蓄尿量である。Rは解剖構造に基づく個人差や測定中の姿勢に対応して定められる係数を示す。したがって、この平均指標値PDおよび蓄尿量EUは、超音波素子61a~61dで超音波の送受信をする毎に算出される。
 次に、図10から図14を参照し、本実施形態に係る超音波測定方法の流れについて説明する。図10は超音波測定器における処理手順を示すフローチャートである。まず、超音波測定器1の電源を投入し、恥骨の上部に超音波測定器1を当接させる(S101)。ここで、図11に示すようにプローブ10の第1の端部から第2の端部までが下腹部表面S1と接触するように、超音波測定器1を足方向(Y軸負方向)にわずかに傾ける。
 次いで、超音波測定器1のプローブ10は、超音波素子から超音波を発信し、膀胱からの反射波を受信する。尿量測定部86aは、反射波のデータに基づいて、式(1)、(2)を計算する(S102)。本実施形態において、尿量測定部86aは複数回の計算を繰り返し、蓄尿量の移動平均を測定データとする。測定データは記憶部85に記憶されるとともに判定部86bに渡される。また、測定部86は測定された測定データを表示処理部88に渡す。表示処理部88は、測定データに基づいて蓄尿量を示す画像をディスプレイ3に表示させる。
 次いで、図11の矢印で示すように、超音波測定器1を頭部方向(Y軸正方向)に滑らせるように平行移動させる。尿量測定部86aは平行移動中に蓄尿量の計算を継続し、測定データに応じてディスプレイ3に表示する画像を切り替える(S103)。
 ユーザはディスプレイ3に表示される蓄尿量の画像を見ながら超音波測定器1を正中線上で平行移動し、蓄尿量が最大になるよう超音波測定器1の位置を調整することができる。蓄尿量が最大値を過ぎた場合は、図12(a)の矢印で示すように足方向(Y軸負方向)に移動する。図12(b)は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す。同図に示す画像は縦方向に増減するレベル表示121を構成している。レベル表示121は蓄尿量に対応して表示され、例えば1つのレベルを100mLの尿量とすることができる。配列された矩形の数は、ステップS103において画像を切り替えることで増減される。ユーザはこの画像を見ながら動的に変化するレベル表示121の変化をリアルタイムで確認することで、レベル表示121が最も高くなる位置を探すことができる。ステップS102およびS103の処理は、ピーク位置が見つかるまで繰り返される(S104においてNo)。尚、目が不自由なユーザへの対応として、ディスプレイ3に表示されるレベル表示121に加え、尿量のレベルに応じて音階を変えたピー音をスピーカ5から出力してユーザにレベルを知らせてもよい。
 蓄尿量が最大値となる超音波測定器1の位置を判定した場合(S104においてYes)、ユーザは詳細な測定を指示するためにボタン4を押下する。位置判定部86dはボタン4が押下されたときの位置を、蓄尿量のピーク位置と判定する。
 ここで、詳細な測定を開始するため、スピーカ5から「測定を開始します」といった音声案内を出力することとしてもよい。
 次いで、位置判定部86dはジャイロセンサ84から超音波測定器1の位置および角度に関する情報を取得する(S105)。次いで、位置判定部86dは取得された角度に関する情報に基づいて、係数Rを補正する。ユーザは、図13(a)に示すように、超音波測定器1を、プローブ10の第1の端部45を支点として、X軸の周りに頭部方向(Y軸正方向)に向かって弧を描くように超音波測定器1を傾斜させる。尿量測定部86aは傾斜に応じて変化する蓄尿量の計算を継続する(S106)。尿量測定部86aは超音波測定器1を傾斜させている間に複数回の計算を繰り返し、蓄尿量の移動平均を測定データとする。
 本実施形態において、尿量測定部86aは蓄尿量を計算する際に、ステップS105において取得され補正された係数Rの値を式(2)に適用する。このようにして、判定された超音波測定器1の角度に応じて、超音波測定器1の傾斜中に測定される蓄尿量の値を補正する処理が行われる。図13(b)は、ステップS106においてディスプレイ3に表示される画像の例を示す。同図に示す例では、蓄尿量の演算の進行状況を、左から右に向かって延びるバー131の長さによって示している。進行状況の表示は、測定値に応じて行うことができる。例えば、測定値が小さくなるにつれて、バー131が延びるように表示することとしてもよい。あるいは、進行状況の表示は、測定時間に応じて行うことができる。
 測定モードでは、1つの目安として、超音波測定器1の角度をZ軸に対して30~40°傾斜させる。また、時間を1~5秒くらいかけて超音波測定器1を傾斜させる。尚、超音波測定器1が所定の角度まで傾斜されたとき、スピーカ5からピー音を出力して測定の終了をユーザに知らせてもよい。
 最後に、尿量測定部86aは、継続して行われた蓄尿量の最大値を結果としてディスプレイ3に表示させる(S107)。図14は、ステップS107で表示される蓄尿量レベルの表示の例を示す。同図の右側に示すように、蓄尿量は数値141で表示し得る。また、蓄尿量は左から右に向かって縦に長くなる4つのレベル表示142によって表示することとしてもよい。図14では第3のレベル、すなわち、膀胱許容量の半分以上であるが、限界ではないことを示している。尚、図14に示す表示に加えて、尿量をスピーカ5から音声で通知してもよい。
 蓄尿量の測定においては、恥骨裏の部分の測定が重要であり、特に尿量が少ないときにこの部分の測定精度を高めることが望ましい。本実施形態に係る測定方法では、図13(a)に示すように、第1の端部45の近傍を支点として弧を描くように超音波測定器1を傾斜させる。したがって、傾斜角度が大きくなると、第2の端部46が下腹部表面S1から離れ、端部45近傍の超音波素子61dのみが超音波の送受信を行う。このとき、超音波素子61dから発信される超音波が恥骨裏へ回り込むことができる。超音波素子61dのみによる測定は、特に尿量が少ないとき有効である。
 また、本実施形態によれば、超音波測定器1の平行移動と一方向への傾斜動作のみによって測定が可能となる。また、超音波測定器1を傾斜させることにより尿量測定が可能となるので、超音波測定器1のY軸方向への移動量も小さくすることができる。このため、座位での蓄尿量の測定も可能となる。
 また、測定モードにおいて超音波測定器1を傾斜させる際に支点を固定するため、操作の簡略化と測定時間の短縮が可能となる。また、測定の再現性が高くなり、エラーの発生も低減することができる。
 さらに、実際の蓄尿量の測定では超音波測定器1を平行移動するために被測定者にジェルを塗布する必要があるが、本実施形態によれば超音波測定器1の移動範囲が狭くなり、ジェルの塗布面積を小さくすることができる。結果として、超音波測定器1を利用するユーザのQOLが向上する。
 次に、本発明の実施例について説明する。
 本実施例に係る超音波測定器は、曲率半径が140mmの曲面を有するプローブを使用した。比較例として、プローブヘッドの先端が平坦な形状を有する超音波測定器を使用した。
 (実施例1)
 図15は、本実施例に係る超音波測定器を用いて仰臥位で蓄尿量を測定した結果をプロットしたグラフである。このグラフにおいて、縦は算出された蓄尿量の測定値(mL)であり、横軸は測定値の算出後に計測された排尿量(mL)である。図16は、比較例に係る超音波測定器の精度を検証した結果をプロットしたグラフである。図15および16において、算出された測定値が実線に近いほど精度が高いことを意味する。また、破線は±(15%+20mL)の誤差範囲を示す。2つの図を比較すると、図15に示す本実施例に係る超音波測定器の測定値がより実線に近い位置に集まっており、精度が高いことが分かる。
 図17は、本実施例に係る超音波測定器を用いて座位で蓄尿量を測定した結果をプロットしたグラフである。図において、四角形の点が測定値を示す。座位における蓄尿量の測定値は15%+20mLの誤差範囲内に収まっていることが分かる。また、比較例に係る超音波測定器を用いて座位で蓄尿量を測定した結果は、エラーやノイズが多く明らかに精度の低いものであった。
 (実施例2)
 本実施例に係る超音波測定器と、比較例に係る超音波測定器とを用いて、特定の被測定者について仰臥位で蓄尿量の算出を行った。次いで、被測定者の排尿量を計測した。そして、排尿量の計測値を膀胱に含まれていた尿量の95%であると仮定し、残尿量を5%測定時に膀胱に含まれていた蓄尿量(排尿量+残尿量)を推定した。以下、この値を推定尿量値という。
 表1は、本実施例に係る超音波測定器と、比較例に係る超音波測定器を用いて7回蓄尿量を測定した結果の表を示す。表において、測定-n(nは自然数)はn回目の蓄尿量の測定値を示す。ここで、被測定者の推定尿量値は445mLであった。本実施例に係る超音波測定器の場合、7回の測定は全て正常に行われ、蓄尿量との誤差は-71mLであった。また、計測開始から判定結果表示までの時間の平均(平均計測時間)は9秒であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 比較例を用いた計測では7回の測定のうち2回においてエラーが発生した。エラーは、超音波の送受信が充分になされない場合、測定された蓄尿量が設定値を超えている場合等の異常により正常な計測ができなかったことを示している。比較例において、誤差は-81mLであった。また、平均計測時間は1分であった。
 図18は、本実施例における測定結果を示すグラフである。図18(a)は、測定結果の平均値と、推定尿量値とを比較したグラフである。図18(b)は、測定におけるエラーの発生率を示すグラフである。図18(c)は、平均測定時間を示すグラフである。表1および図18に示す結果から、本実施例に係る超音波測定器はエラーが起こりにくく、推定尿量値との誤差が小さいことが分かる。また、平均計測時間も比較例よりも短いことが分かる。
 (実施例3)
 表2は、本実施例に係る超音波測定器と、比較例に係る超音波測定器とを用いて、蓄尿量が少ない場合に仰臥位で7回測定を行った結果の表を示す。被測定者の推定尿量値は31mLであった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 本実施例の測定は全て正常に行われ、蓄尿量との誤差は5mLであった。また、計測時間の平均は17秒であった。比較例の測定も全て正常に行われ、蓄尿量との誤差は-4mLであった。また、計測時間の平均は43秒であった。
 図19は、本実施例に係る超音波測定器と、比較例に係る超音波測定器を用いて測定した結果を示すグラフである。図19(a)は、測定結果の平均値と、推定尿量値とを比較したグラフである。図19(b)は、平均測定時間を示すグラフである。表2および図19に示すように、膀胱に含まれている尿量が少量で超音波エコーが弱い場合においても、本実施例に係る超音波測定器はエラーが起こりにくく、また被測定者の膀胱に含まれていた尿量との誤差が小さいという結果が得られた。
 (第2実施形態)
 上述の実施形態では、測定モードで測定を開始するための位置を、ユーザが決定した。次に、この位置決めを自動的に行う実施形態について説明する。本実施形態に係る超音波測定器の機能構成は図8に示すものであるが、第1実施形態と異なり、位置判定部86dが位置決め処理の機能を実装する点において相違する。
 次に、図10および図20を参照し、本実施形態に係る位置決め処理の流れについて説明する。
 図20は、本実施形態における位置決め処理の手順を示すフローチャートである。図20に示す処理は図10に示すピーク位置の判定(S104)に対応する。まず、ステップS102において記憶された測定値のうちから最大値Vmaxを取得する(S221)。次いで、最大値Vmaxと、最新の測定値Vとを比較する。比較の結果、Vが最大値Vmax以上であれば(S222においてYes)、最大値Vmaxを最新の測定値Vに更新する(S224)。そして、ステップS102の測定から繰り返す。
 他方、ステップS222において最新の測定値Vが最大値Vmaxより小さい場合(S222においてNo)、最新の測定値Vが所定の閾値以下であるか判定する(S224)。本実施形態では、所定の閾値を最大値Vmaxの0.8倍としている。この判定の結果、最新の測定値Vが所定の最大値Vmaxの0.8倍より大きければ(S224においてNo)、測定値の減少の程度がわずかであることを意味する。この場合、測定値がさらに増大する可能性があるため、現在ピーク位置の近傍に位置しているとの決定を保留にし、ステップS102の測定から繰り返す。他方、最新の測定値Vが最大値Vmaxの0.8倍以下であれば(S224においてYes)、最大値Vmaxを測定した位置がピーク位置であり、現在はピーク位置の近傍に位置していると判定する。位置判定部86dは現在の位置を、詳細な測定を開始するための位置として決定する。ここで、次に詳細な測定を開始するため、スピーカ5から「測定を開始します」といった音声案内を出力してもよい。その後、処理はステップS105へ進む。ステップS105以降の処理は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
 以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザによるボタン操作を必要とせずに、詳細な測定のための位置を自動的に決定することが可能となる。
 上記の説明および図は例として意図されたものであり、本発明を限定することを意図していない。当業者は、上述した様々な例示的な実施形態の様々な要素の様々な技術的態様を変形し、または組み合わせることができる。
 例えば、図21は図4および図5とは別の実施形態に係るプローブヘッドのIIIc-IIIc断面図の例を示す。上述の実施形態と異なり、プローブヘッド210の内壁には、8つの超音波素子の配列が装着される凹部211~218が形成されている。また、プローブヘッド210の面C3のうち、凹部215~218に対応する部分は平面S2に平行であり、凹部211~214に対応する部分は曲率半径140mmの曲面を有する。上述した実施形態のこのような変形もまた、本発明の範囲内であると考えられる。
 また、上述した測定モードの測定方法では、超音波測定器1を頭部方向に傾斜させて測定したが、これは一例に過ぎない。例えば、図12に示すように、超音波測定器1を垂直からわずかに足方向に傾けて押し当てた状態で、頭部方向に傾斜させることなく測定を行ってもよい。
1 超音波測定器
2 本体部
3 ディスプレイ
4 ボタン
5 スピーカ
6 通信I/F(インタフェース)
10 プローブ
40 プローブヘッド
61a、61b、61c、61d 超音波素子
80 制御部
81 超音波制御部
82 A/D変換部
83 入力制御部
84 ジャイロセンサ
85 記憶部
86 測定部
86a 尿量測定部
86b 判定部
86c 最大値判定部
86d 位置判定部
86e 測定終了判定部
87 音声処理部
88 表示処理部
89 通信処理部
150 超音波計測器(比較例)
151 プローブ(比較例)
152 本体部(比較例)

Claims (11)

  1.  生体内の構造物に向けて超音波を発信する超音波素子の配列を有するプローブと、
     前記構造物からの反射波に基づいて前記構造物の状態を測定する測定部と
     を備えた超音波測定器であって、
     前記プローブは生体に接触するプローブヘッドを有し、前記プローブヘッドは、前記生体に接触させたときに前記生体の頭部側に配置される第1の端部と、前記生体の恥骨側に配置される第2の端部とを有し、前記プローブヘッドを側面から見たときに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面を有する、超音波測定器。
  2.  前記曲面は所定の曲率半径の弧を含む、請求項1に記載の超音波測定器。
  3.  前記曲率半径は100mmから200mmである、請求項2に記載の超音波測定器。
  4.  前記プローブヘッドの内壁のうち、前記超音波素子の配列が装着される面は前記曲面に沿って傾斜が付けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波測定器。
  5.  前記プローブヘッドの内壁のうち、前記超音波素子の配列が装着される部分の厚みは0mmより大きく2mm未満である、請求項1から4のいずれか一項に記載の超音波測定器。
  6.  前記超音波測定器は尿量測定器であり、前記構造物の状態は膀胱の尿量である、請求項1から5のいずれか一項に記載の超音波測定器。
  7.  生体内に向けて超音波を発信する超音波素子の配列を有するプローブを備えた超音波測定器を用いた超音波測定方法であって、前記プローブは生体に接触するプローブヘッドを有し、前記プローブヘッドは、前記生体に接触させたときに前記生体の頭部側に配置される第1の端部と、前記生体の恥骨側に配置される第2の端部とを有し、前記プローブヘッドを側面から見たときに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって薄くなるように傾斜する凸型の曲面を有し、
     前記曲面を、前記第1の端部から前記第2の端部までが前記生体の表面と接触するように、前記生体の表面に接触させるステップと、
     前記超音波素子から超音波を発信するステップと、
     前記生体内の構造物からの反射波に基づいて前記構造物の状態を測定するステップと
     を含む、超音波測定方法。
  8.  前記第1の端部の近傍を支点として前記超音波測定器を前記頭部側に傾斜させるステップをさらに含み、
     前記測定するステップは、前記超音波測定器を傾斜させている間に前記構造物の状態を測定する、請求項7に記載の超音波測定方法。
  9.  前記曲面を前記生体の表面に接触させた状態で前記超音波測定器を平行移動させるステップをさらに含み、
     前記測定するステップは、前記超音波測定器の平行移動中に前記構造物の状態を測定し、前記測定の結果に基づいて前記生体の表面において前記傾斜させるステップを開始する位置を判定するステップを含む、請求項8に記載の超音波測定方法。
  10.  前記位置を判定するステップにおいて前記位置が判定されたときの超音波測定器の角度を判定するステップをさらに含み、
     前記測定するステップは、判定された前記角度に応じて、前記超音波測定器を傾斜させて測定される前記構造物の状態の値を補正する、請求項9に記載の超音波測定方法。
  11.  前記超音波測定器は尿量測定器であり、前記構造物の状態は膀胱の尿量であり、前記接触させるステップは、前記第1の端部が前記生体の頭部側に位置し、前記第2の端部が前記生体の恥骨側に位置するように前記曲面を前記生体の表面に接触させる、請求項7から10のいずれか一項に記載の超音波測定方法。
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