WO2022210330A1 - 距離測定装置及び固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

距離測定装置は、発光部と、複数の画素(100)が行列上に配列された画素アレイ(11)と、測定対象までの距離を算出する制御部とを備える。複数の画素(100)のそれぞれは、アバランシェフォトダイオード(101)と、信号電荷を一時的に保持するための一次蓄積領域(102)と、一次蓄積領域に対して並列に設けられた複数の記憶素子(120)とを備える。制御部は、発光部の出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光を行い、それぞれの露光後に生成した信号電荷を互いに異なる記憶素子に蓄積させ、信号電荷を読みだして測定対象までの距離を算出する。

Description

距離測定装置及び固体撮像装置
 本開示は、距離情報の取得が可能に構成された距離測定装置、及び、固体撮像装置に関する。
 従来、固体撮像装置は、画像を高感度、高精細に撮像することに注力されてきた。近年では、距離情報も取得できる機能を併せ持つ固体撮像装置が登場している。画像に距離情報が加わることで、撮影対象の3次元的な情報が取得できる。
 例えば、撮影対象が人物の場合、しぐさ(ジェスチャー)を3次元的に検知することができ、様々な機器の入力装置として使用できる。また、自動車に搭載することで、自車の周囲に存在する物体・人物との距離が認識でき、衝突防止や自動運転などに応用できる。
 距離測定方法として、例えば、撮影対象物に光を照射し、撮影対象物からの反射波の帰還時間に基づいて距離を測定するTOF(Time Of flight)法が知られている。
 特許文献1には、フォトダイオードを用いた位相差TOF方式の半導体測距素子が示されている。特許文献1では、1つのフォトダイオードに対して2つの転送ゲート電極を設け、それぞれの転送ゲート電極が記憶素子に接続される。特許文献1では、フォトダイオードで発生した信号電荷を個別に読み出し、蓄積された電荷の配分比から対象物までの距離を測定する。
国際公開公報第2007-026779号
 しかしながら、TOF法には、測定対象物が遠方にあるほど、帰還光子数が減少するため、出射光に対して信号に寄与する光の割合、すなわち光利用効率が低下するという課題がある。特許文献1のように、フォトダイオードに複数の転送トランジスタを設けた構成であれば、1回の出射光で複数の距離区間の露光ができ、光利用効率を向上できるが、フォトダイオードを用いた構成のため、電荷の完全転送を行う必要がある。そうすると、配置制約が生じて、所望数のトランジスタを配置できないという問題がある。また、転送トランジスタを増やすほどに、ポテンシャル設計が複雑化していくという問題がある。すなわち、拡張性が低く、距離測定装置の光利用効率を十分に高めることができないという問題がある。
 そこで、本開示では、距離測定装置の光利用効率を高めることを目的とする。
 上記課題を解決するために、本開示の一実施形態に係る距離測定装置は、測定対象に向けて出射光を発光する発光部と、複数の画素が行列上に配列され、前記出射光が前記測定対象で反射された反射光を入射光として受光する画素アレイと、前記発光部と前記画素アレイを制御し、前記測定対象までの距離を算出する制御部と、備え、前記複数の画素のそれぞれは、前記入射光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオードと、前記信号電荷を一時的に保持する一次蓄積領域と、前記一次蓄積領域に対して並列に設けられ、前記信号電荷を蓄積させるための複数の記憶素子と、を備え、前記制御部は、前記発光部から所定周期のパルス状の前記出射光を発光させ、前記出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光を行い、それぞれの露光後に生成した信号電荷を互いに異なる前記記憶素子に蓄積させ、前記信号電荷を読みだして前記測定対象までの距離を算出する。
 本開示によれば、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。
距離測定装置の構成例を示す概略図 第1実施形態に係る画素の回路図 第1実施形態に係る画素の動作シーケンスを示す図 第1実施形態の変形例1に係る画素の回路図 第1実施形態の変形例2に係る画素の回路図 第1実施形態の変形例2に係る第1トランジスタ及び第4トランジスタの動作シーケンスを示す図 第2実施形態に係る固体撮像装置の回路図 図7の第1トランジスタの動作シーケンスの一部を示す図 第2実施形態に係る固体撮像装置の回路図 第2実施形態に係る固体撮像装置の回路図 第3実施形態に係る画素の回路図 第3実施形態に係る画素の動作シーケンスを示す図 第3実施形態の変形例1に係る画素の回路図 第3実施形態の変形例1に係る画素の動作シーケンスを示す図 第4実施形態に係る画素の回路図 第4実施形態に係る画素の動作シーケンスを示す図 第4実施形態の変形例1に係る画素の回路図 第4実施形態の変形例1に係る画素の動作シーケンスを示す図 第4実施形態の変形例2に係る画素の回路図 記憶素子が行列方向に拡張された画素の回路図 その他の固体撮像装置の回路図 第2実施形態に係る固体撮像装置の回路図 図11の固体撮像装置の他の例を示す回路図
 以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本願発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
 <第1実施形態>
 -距離測定装置の構成-
 図1は第1実施形態に係る距離測定装置の構成例を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る距離測定装置は、固体撮像装置1と、信号処理装置2と、計算機3と、光源4とを備える。
 光源4は、測定対象に向けて出射光を発光する。光源4からは、所定周期のパルス状の光(以下、単に「パルス光」という)が出力される。パルス光の周期やパルス幅は、後述するロジック・メモリ22によって制御される。光源4は、発光部の一例である。なお、光源4は、特定の測定対象物に対して出射光を発光するように構成されていてもよいし、三次元情報を得たい領域全体(測定対象)に光を照射するように構成されてもよい。すなわち、光源4に、光を拡散することにより三次元情報を得たい領域全体に光を照射する機構が内蔵されていてもよい。
 固体撮像装置1は、画素アレイ11と、垂直シフトレジスタ12と、マルチプレクサ13と、ドライバ回路14と、列回路15と、水平シフトレジスタ16と、出力アンプ17とを備える。
 画素アレイ11には、複数の画素100が行列状に配列され、光源4からの出射光が発光された測定領域に存在する測定対象物からの反射光を入射光として受光する。各画素100は、マルチプレクサ13またはドライバ回路14から入力される電圧に従って、露光を行う。また、各画素100は、マルチプレクサ13から入力される選択信号に従って、露光結果を示す電圧信号を出力する。画素アレイ11及び各画素100の構成例については、後ほど説明する。
 垂直シフトレジスタ12は、画素100から垂直信号線18に出力された電圧信号を列方向、すなわち、列回路15に転送する。垂直シフトレジスタ12は、画素アレイ11内の特定の行の画素100を選択する。これにより、画素アレイ11の行ごとに、画素100から露光結果を示す電圧信号が順次出力される。垂直シフトレジスタ12は、画素アレイ11のうち選択した行を示すアドレス信号をマルチプレクサ13に出力する。
 マルチプレクサ13は、垂直シフトレジスタ12から入力されたアドレス信号に基づいて画素100に電圧を供給する。
 ドライバ回路14は、画素アレイ11に含まれる画素100を露光させるための電圧を画素100に供給する。ドライバ回路14の構成例については、後ほど説明する。
 列回路15は、垂直シフトレジスタ12から転送される電圧信号を受け、各画素100で異なるオフセット成分を除去するCDS(Correlated Double Sampling)処理などを行い、水平シフトレジスタ16に出力する。
 水平シフトレジスタ16は、列回路15から出力される信号を順次出力アンプ17に転送する。
 出力アンプ17は、水平シフトレジスタ16から順次入力される信号を増幅し信号処理装置2に出力する。
 信号処理装置2は、アナログフロントエンド21と、ロジック・メモリ22とを備える。
 アナログフロントエンド21は、固体撮像装置1の出力アンプ17から出力された信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。また、アナログフロントエンド21は、デジタル形式に変換した信号を、ロジック・メモリ22に出力する。なお、アナログフロントエンド21は必要に応じて、出力アンプ17から出力された信号の順序を入れ替えてもよい。信号処理装置2は、制御部の一例である。
 ロジック・メモリ22は、アナログフロントエンド21から受けた信号に基づき、距離信号を生成する。生成された距離信号は、計算機3に出力される。
 計算機3は、例えば、コンピュータ等であり、ロジック・メモリ22から入力される距離信号に基づいて、固体撮像装置1の周囲の三次元情報を生成する。なお、信号処理装置2が距離信号に基づいて、固体撮像装置1の周囲の三次元情報を生成してもよい。
 -画素の構成-
 図2に示すように、画素100は、アバランシェフォトダイオード101と、一次蓄積領域102と、第1トランジスタ103と、記憶ユニット110と、第3トランジスタ104とを備える。
 アバランシェフォトダイオード101は、入射光を光電変換して信号電荷を発生させる。また、アバランシェフォトダイオード101は、信号電荷の電荷量を増加させる機能を有する。
 一次蓄積領域102は、アバランシェフォトダイオード101で生成された信号電荷を一時的に保持する機能を有する。一次蓄積領域102の構成は、特に限定されず、信号電荷を一時的に保持できればよい。図2では、一次蓄積領域102として、ノードN2に信号電荷が一時的に保持される例を示している。ノードN2は、読出回路に接続される。読出回路の構成は、特に限定されないが、例えば、後述するソースフォロア回路600(図19参照)を介して信号線に接続された回路である。以下において説明する読出回路についても同様である。
 第1トランジスタ103は、アバランシェフォトダイオード101のカソードと一次蓄積領域102との間に設けられる。第1トランジスタ103のゲートは、例えば、後述するバイアス回路に接続され、バイアス回路から出力された制御信号に基づいてオンオフ制御される。すなわち、第1トランジスタ103は、アバランシェフォトダイオード101から一次蓄積領域102への信号電荷の転送をオンオフするスイッチとしての機能を有する。第1トランジスタ103は、以下の説明では、アバランシェフォトダイオード101と第1トランジスタとを接続するノードを、ノードN1と称する。
 記憶ユニット110は、複数の記憶素子120と、複数の第2トランジスタ130とを備える。複数の記憶素子120は、ノードN2(一次蓄積領域102)に対して並列に設けられる。それぞれの記憶素子120とノードN2との間には、第2トランジスタ130が設けられる。各第2トランジスタ130は、ゲートに与えられた制御信号に基づいて動作し、ノードN2からそれぞれの記憶素子120への信号電荷の転送をオンオフするスイッチとしての機能を有する。より具体的には、第2トランジスタ130がオンされると、ノードN2と、その第2トランジスタ130に接続された記憶素子120との間が導通され、その記憶素子120にノードN2の信号電荷が蓄積される。
 図2では、記憶ユニット110が、2つの記憶素子120(121,122)と、2つの第2トランジスタ130(131,132)で構成されている例を示している。より詳しくは、ノードN2とグランドとの間に、第2トランジスタ131と記憶素子121の直列回路と、第2トランジスタ132と記憶素子122の直列回路とが、並列に接続されている。なお、記憶素子120及び第2トランジスタ130の数は、2つに限定されず、それぞれ3つ以上であってもよい。
 第3トランジスタ104は、一次蓄積領域102に接続され、一次蓄積領域102の信号電荷を排出する機能を有する。図2では、第3トランジスタ104は、電源VDとノードN2との間に設けられる。第3トランジスタ104のゲートは、例えば、後述するバイアス回路に接続される。第3トランジスタは、バイアス回路から出力された制御信号に基づいてオンされると、電源VDとノードN2とが導通され、ノードN2(一次蓄積領域102)の信号電荷が電源VDの作用により排出される。
 -固体撮像装置の動作-
 図3は、固体撮像装置1が露光処理及び読出処理を行う際における画素100の動作シーケンスを示す。図3に示すように、固体撮像装置1では、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで第1トランジスタ103を複数回オンオフさせることにより複数回の露光を行う。それぞれの露光後には、複数の第2トランジスタ130をオンオフ制御してそれぞれの露光結果を互いに異なる記憶素子120に蓄積させる。そして、その後の読出期間、それぞれの記憶素子120に記憶された信号電荷を読みだして測定対象物までの距離を算出する。
  (露光処理)
 まずは、図3に基づいて本実施形態に係る露光期間における固体撮像装置1の動作を説明する。露光期間では、光源4からパルス状の出射光が所定のパルス周期TPで繰り返し(例えば、1000パルス)発光されているものとする。図3では、時刻t100から時刻t110の間、及び、時刻t110から時刻t120の間が、1つのパルス周期TPの期間となる。パルス周期TPは測定距離範囲の最大値に対応する光の飛行時間より長く設定される。例えば測定距離範囲の最大値を250[m]とした場合、往復の500[m]を光が飛行する時間は約1.67[μsec]となり、パルス周期TPはこれ以上の時間を設定する。
 前述のとおり、出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光が実行される。図3では、1つのパルス周期TPの時間内で2回の露光が行われ、その2回の露光を繰り返し行う例を示している。
 より詳しくは、時刻t101において、第3トランジスタ104と第1トランジスタ103が同時にオンされ、ノードN1及びノードN2の信号電荷が排出される。これにより、アバランシェフォトダイオード101のカソード側の電位がリセットされる。
 時刻t102において、第3トランジスタ104がオフされると、1回目の露光が開始される。具体的には、第1トランジスタ103を介してアバランシェフォトダイオード101で生成された信号電荷が一次蓄積領域102に入力される。そして、時刻t103において、第1トランジスタ103がオフされると、1回目の露光が完了し、信号電荷は一次蓄積領域102に一時的に保持される。1回目の露光では、光源4が発光された時刻t100から期間P1までの経過時間に対応する第1距離区間D1に存在する測定対象物からの反射光が入射光として画素100に入力される。
 さらに、時刻t103で第1トランジスタ103がオフされた後に、第2トランジスタ131がオンされる。これにより、時刻t104で第2トランジスタ130がオフされるまでの間において、一次蓄積領域102に保持されている信号電荷、すなわち1回目の露光結果が記憶素子121に蓄積される。
 時刻t104において、第2トランジスタ130がオフされた後、2回目の露光の前に、第3トランジスタ104と第1トランジスタ103が同時にオンされ、アバランシェフォトダイオード101のカソード側の電位がリセットされる。
 時刻t105において、第3トランジスタ104がオフされると、2回目の露光が開始される。具体的には、第1トランジスタ103を介してアバランシェフォトダイオード101で生成された信号電荷が一次蓄積領域102に入力される。そして、時刻t106において、第1トランジスタ103がオフされると、2回目の露光が完了し、信号電荷は一次蓄積領域102に一時的に保持される。2回目の露光では、光源4が発光された時刻t100から期間P2までの経過時間に対応する第2距離区間D2に存在する測定対象物からの反射光が入射光として画素100に入力される。
 さらに、時刻t106で第1トランジスタ103がオフされた後に、1回目の露光とは異なる第2トランジスタ132がオンされる。これにより、一次蓄積領域102に保持されている信号電荷、すなわち2回目の露光結果が記憶素子122に蓄積される。
 これにより、1回目の露光結果が、1つ目の記憶素子121に記憶され、2回目の露光結果が、2つ目の記憶素子122に記憶された状態になる。
 そして、上記の1つのパルス周期TPでの動作を1セットとして、所定の回数(例えば、1000パルス)繰り返さる。これにより、各記憶素子121,122に各距離区間D1,D2での信号が蓄積される。例えば、図3では、次のパルス周期TP(時刻t110~t120)において、時刻t112~t113の期間P1で1回目の露光が行われ、時刻t115~t116の期間P2で2回目の露光が行われる。前のパルス周期TPの場合と同様に、1回目の露光では、期間P1までの経過時間に対応する第1距離区間D1に存在する測定対象物からの反射光が1つ目の第2トランジスタ131に蓄積される。また、2回目の露光では、期間P2までの経過時間に対応する第2距離区間D2に存在する測定対象物からの反射光が2つ目の第2トランジスタ132に蓄積される。以後、同様の処理が所定の回数繰り返される。
 なお、図3では、第1トランジスタ103がオフされた直後に、第2トランジスタ131がオンされる例を示しているが、これに限定されない。例えば、第1トランジスタ103がオフされて、しばらくしてから第2トランジスタ131がオンされてもよい。ただし、第1トランジスタ103がオフから第2トランジスタ131のオンまでの期間を短くすることで、露光回数を増やすことができる。すなわち、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。第1トランジスタ103と第2トランジスタ132との関係についても同様である。
  (読出処理)
 所定パルス数の露光処理が終わると、次に読出処理が実行される。以下、図3に基づいて読出期間における固体撮像装置1の動作を説明する。まず、1回目の読出期間R1(t131~t135)において、第1距離区間D1の読出処理が実行される。
 具体的には、時刻t131において、第3トランジスタ104がオンされ、一次蓄積領域102の信号電荷が排出される。これにより、一次蓄積領域102がリセットされる。
 時刻t132において第3トランジスタ104がオフされた後、時刻t133において第2トランジスタ131がオンされると、記憶素子121に蓄積された第1距離区間D1に対応する信号電荷が、一次蓄積領域102に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、信号処理装置2において第1距離区間D1に存在する測定対象物までの距離が算出される。
 時刻t134において第2トランジスタ131がオフされた後、時刻t135において第3トランジスタが再びオンされ、一次蓄積領域102がリセットされる。
 時刻t136において第3トランジスタ104がオフされた後、時刻t137において第2トランジスタ132がオンされると、記憶素子122に蓄積された第2距離区間D2に対応する信号電荷が、一次蓄積領域102に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、信号処理装置2において第2距離区間D2に存在する測定対象物までの距離が算出される。
 すべての距離区間(ここでは第1及び第2距離区間D1,D2)に対応する読出処理が終了すると、記憶ユニット110のリセット処理が実行される。具体的には、第3トランジスタ104とすべての第2トランジスタ130(ここでは第2トランジスタ131,132)が同時にオンされて、すべての記憶素子120(ここでは記憶素子121,122)に蓄積されていた信号電荷が排出される(図3の時刻t140~t141参照)。その後、第2トランジスタ131,132がオフされて、一次蓄積領域102に残存する電荷が排出される(図3の時刻t141~t142参照)。
 以上のように、本実施形態の距離測定装置は、測定対象に向けて出射光を発光する光源4と、複数の画素100が行列上に配列され、出射光が測定対象で反射された反射光を入射光として受光する画素アレイ11と、光源4と画素アレイ11を制御し、測定対象までの距離を算出する制御部とを備える。そして、複数の画素100のそれぞれは、入射光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオード101と、信号電荷を一時的に保持するための一次蓄積領域102と、アバランシェフォトダイオード101の出力と一次蓄積領域102との間に設けられ、一次蓄積領域102への信号電荷の転送をオンオフするための第1トランジスタ103と、一次蓄積領域102に対して並列に設けられ、信号電荷を蓄積させるための複数の記憶素子120と、一次蓄積領域102とそれぞれの記憶素子120との間に設けられ、記憶素子120への信号電荷の転送をオンオフするための複数の第2トランジスタ130と、一次蓄積領域102に接続され、一次蓄積領域102の信号電荷を排出するための第3トランジスタ104とを備える。
 このような構成にすることで、1つのパルス周期TPあたりの露光回数を増やすことができるので、結果として、増倍回数を増やすことができる。光利用効率は、例えば、「光利用効率=増倍回数/発行回数」で求めることができるので、単位周期TPあたりに1回の露光をする場合と比較して、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。
 -変形例1-
 図4は、第1実施形態の変形例1に係る画素の回路図を示す。
 本変形例1では、記憶ユニット110が、5つの記憶素子120(121~125)と、5つの第2トランジスタ130(131~135)で構成されている例を示している。また、記憶ユニット110を構成する複数の記憶素子120は、一次蓄積領域よりも記憶容量が小さい1または複数の第1記憶素子を含んでいる。第1記憶素子は、例えば、1カウント専用の記憶素子である。図4の例では、破線枠128で囲んだ記憶素子122~125の記憶容量が一次蓄積領域102の記憶容量よりも小さい。すなわち、記憶素子122~125は、上記の第1記憶素子に相当する。
 例えば、記憶素子121は、複数カウント可能な記憶容量を有するように構成する。これにより、記憶素子122~125は、1カウント専用とする一方で、記憶素子121を用いて相対的に近い距離区間や、背景光が相対的に多い場合の対応ができるようになる。
 以上のように、1または複数の記憶素子120を1カウント専用の第1記憶素子とすることで、S/Nを向上させ、読み出し効率を向上させることができる。このような、第1記憶素子を設けた構成は、背景光が少なくかつ遠距離といったように、帰還フォトン数が相対的に少ない環境において、好適に用いることができる。
 なお、図4のように、記憶素子120の一部が第1記憶素子で構成されていてもよいし、記憶素子120のすべてが第1記憶素子で構成されていてもよい。また、複数の第1記憶素子を、1カウントを超えるカウントができるような単一の記憶容量と兼用するようにしてもよい。具体的には、複数の第1記憶素子を同時に動作させることにより、単一の記憶容量として取り扱うことができる。
 -変形例2-
 図5は、第1実施形態の変形例2に係る画素の回路図を示す。
 本変形例2では、アバランシェフォトダイオード101のカソードが接続されたノードN1に接続され、ノードN1を一定電位に初期化する第4トランジスタ105を備える点で、第1実施形態と異なる。ここで、ノードN1は、第1ノードの一例である。それ以外の構成は、上記の第1実施形態と同様であり、ここでは、その詳細説明を省略する。
 図6は、本変形例2に係る第1トランジスタ103及び第4トランジスタ105の動作シーケンスを示す。なお、図6の時刻は、前述の図3に対応している。
 上記の第1実施形態では、第1トランジスタ103と第3トランジスタ104を同時にオンすることで、アバランシェフォトダイオード101のカソードをリセットしていた。これに対し、図6では、時刻t101から時刻t102において、第4トランジスタ105をオンすることで、アバランシェフォトダイオード101のカソードをリセットしている。それ以外の動作は、図3の動作と同様であり、ここではその詳細説明を省略する。
 このような構成にすることで、高速にオンオフする必要のあるトランジスタを集約することができる。より詳しくは、第4トランジスタ105を設けることで、アバランシェフォトダイオード101のカソードのリセットを第4トランジスタ105に集約できる。これにより、第1トランジスタ103及び第3トランジスタ104を高速でオンオフする必要がなくなる。トランジスタを高速で動作させるためには、画素100の外側に大容量の容量素子を設ける必要があるので、高速にオンオフする必要のあるトランジスタを集約することで、チップ面積の増大を抑制することができる。また、トランジスタを2つ経由してリセットする場合と比較して、オン抵抗が少なくなるので、電荷の排出速度、すなわち、リセット速度をより速くすることができる。
 <第2実施形態>
 本実施形態では、第1実施形態で記載した画素100を駆動するドライバ回路14を含んだ固体撮像装置1について説明する。
 ドライバ回路14は、第1トランジスタ103をオンオフさせるための第1ドライバ回路141と、第3トランジスタ104をオンオフさせるための第2ドライバ回路142とを備える。
 図7~図9は、本実施形態に係る固体撮像装置1の回路図を示している。なお、図7では、第1ドライバ回路141の構成の説明をしやすくするために、第1ドライバ回路141以外の構成について適宜省略して図示している。図9及び後述する図10についても同様である。
 -第1ドライバ回路-
 図7に示すように、第1ドライバ回路141は、記憶素子121,122の数と対応する数(ここでは2つ)の第1バイアス回路300,310を備える。第1ドライバ回路141は、第1トランジスタ103のゲートにゲート電圧Vtrを与えることで、第1トランジスタ103をオンオフさせる。
 第1バイアス回路300は、第1スイッチング素子301を介して第1トランジスタ103のゲートに接続された第1容量305と、第2スイッチング素子302を介して第1トランジスタ103のゲートに接続された第2容量306とを備える。第1容量305は、トランジスタ303を介して、電荷供給用のコンデンサ321に接続される。第2容量306は、トランジスタ304を介して、電荷供給用のコンデンサ322に接続される。第1スイッチング素子301のゲートには、第1オン信号φon1が与えられる。第2スイッチング素子302のゲートには、第1オフ信号φoff1が与えられる。トランジスタ303,304のゲートには、第1チャージ信号φchg1が与えられる。第1容量305及び第2容量306は、バイアス供給素子の一例である。
 第1バイアス回路310は、第1スイッチング素子311を介して第1トランジスタ103のゲートに接続された第1容量315と、第2スイッチング素子312を介して第1トランジスタ103のゲートに接続された第2容量316とを備える。第1容量315は、トランジスタ313を介して、電荷供給用のコンデンサ321に接続される。第2容量316は、トランジスタ314を介して、電荷供給用のコンデンサ322に接続される。第1スイッチング素子311のゲートには、第2オン信号φon2が与えられる。第2スイッチング素子312のゲートには、第2オフ信号φoff2が与えられる。トランジスタ313,314のゲートには、第2チャージ信号φchg2が与えられる。第1容量315及び第2容量316は、バイアス供給素子の一例である。
 なお、画素100の構成は、図2(第1実施形態)と同じであり、ここではその詳細説明を省略する。
 図8は、図3の第1トランジスタ103の動作シーケンスのうち、時刻t100からt110の間を抜き出した図面になっている。図8において、あらかじめ第1チャージ信号φchg1及び第2チャージ信号φchg2により、トランジスタ303,304,313,314がオンされ、第1容量305,315が所定の第1バイアスに、第2容量306,316が所定の第2バイアスにチャージされる。例えば、第1バイアスは、第1トランジスタ103をオンさせるためのバイアスであり、第2バイアスは、第1トランジスタ103をオフさせるためのバイアスである。
 時刻t101では、第1オン信号φon1により第1スイッチング素子301がオンされ、第1容量305から第1トランジスタ103のゲートに第1バイアスが与えられる。このとき、第1スイッチング素子311及び第2スイッチング素子302,312はオフされている。これにより、第1トランジスタ103がオンされる。
 時刻t103では、第1オフ信号φoff1により第2スイッチング素子302がオンされ、第2容量306から第1トランジスタ103のゲートに第2バイアスが与えられる。このとき、第1スイッチング素子301,311及び第2スイッチング素子312はオフされている。これにより、第1トランジスタ103がオフされる。
 時刻t104では、第2オン信号φon2により第1スイッチング素子311がオンされ、第1容量315から第1トランジスタ103のゲートに第1バイアスが与えられる。このとき、第1スイッチング素子301及び第2スイッチング素子302,312はオフされている。これにより、第1トランジスタ103がオンされる。
 時刻t106では、第2オフ信号φoff2により第2スイッチング素子312がオンされ、第2容量316から第1トランジスタ103のゲートに第2バイアスが与えられる。このとき、第1スイッチング素子301,311及び第2スイッチング素子302はオフされている。これにより、第1トランジスタ103がオフされる。
 このように、記憶素子121,122の数にあわせた数の第1ドライバ回路141を設けることで、第1トランジスタ103の高速動作が実現できる。
 -第2ドライバ回路-
 図9に示すように、第2ドライバ回路142は、記憶素子121,122の数と対応する数(ここでは2つ)の第2バイアス回路400,410を備える。第2ドライバ回路142は、第3トランジスタ104のゲートにゲート電圧を与えることで、第3トランジスタ104をオンオフさせる。
 第2バイアス回路400は、第3スイッチング素子401を介して第3トランジスタ104のゲートに接続された第3容量405と、第4スイッチング素子402を介して第3トランジスタ104のゲートに接続された第4容量406とを備える。第3容量405は、トランジスタ403を介して、電荷供給用のコンデンサ421に接続される。第4容量406は、トランジスタ404を介して、電荷供給用のコンデンサ422に接続される。第3スイッチング素子401のゲートには、第1オン信号φon1が与えられる。第4スイッチング素子402のゲートには、第1オフ信号φoff1が与えられる。トランジスタ403,404のゲートには、第1チャージ信号φchg1が与えられる。
 第2バイアス回路410は、第3スイッチング素子411を介して第3トランジスタ104のゲートに接続された第3容量415と、第4スイッチング素子412を介して第3トランジスタ104のゲートに接続された第4容量416とを備える。第3容量415は、トランジスタ413を介して、電荷供給用のコンデンサ421に接続される。第4容量416は、トランジスタ414を介して、電荷供給用のコンデンサ422に接続される。第3スイッチング素子411のゲートには、第2オン信号φon2が与えられる。第4スイッチング素子412のゲートには、第2オフ信号φoff2が与えられる。トランジスタ413,414のゲートには、第2チャージ信号φchg2が与えられる。
 さらに、第2ドライバ回路142は、第2バイアス回路400,410と第3トランジスタ104との間に設けられたスイッチング素子430を備える。スイッチング素子430は、露光処理において、第3スイッチング素子401,411及び第4スイッチング素子402,412が第3トランジスタ104のゲートに接続されるように切り替えられる。また、読出処理では、第3トランジスタ104のゲートにマルチプレクサ13の出力が接続されるように切り替えられる。
 なお、画素100の構成は、図2(第1実施形態)と同じであり、ここではその詳細説明を省略する。また、第2ドライバ回路142は、実質的に第1ドライバ回路141と同じように動作するので、ここではその動作の説明を省略する。
 このように、記憶素子121,122の数にあわせた数の第2ドライバ回路142を設けることで、第3トランジスタ104の高速動作を可能にすることができる。
 なお、前述の図5に示すように、第4トランジスタ105を設ける場合に、ドライバ回路14は、第2ドライバ回路142に代えて、第4トランジスタ105をオンオフさせるための第3ドライバ回路143を備えるようにしてもよい。
 -第3ドライバ回路-
 図10に示すように、第3ドライバ回路143は、記憶素子121,122の数と対応する数(ここでは2つ)の第3バイアス回路500,510を備える。第3ドライバ回路143は、第4トランジスタ105のゲートにゲート電圧を与えることで、第4トランジスタ105をオンオフさせる。
 第3バイアス回路500は、第5スイッチング素子501を介して第4トランジスタ105のゲートに接続された第5容量505と、第6スイッチング素子502を介して第4トランジスタ105のゲートに接続された第6容量506とを備える。第5容量505は、トランジスタ503を介して、電荷供給用のコンデンサ521に接続される。第6容量506は、トランジスタ504を介して、電荷供給用のコンデンサ522に接続される。第5スイッチング素子501のゲートには、第1オン信号φon1が与えられる。第6スイッチング素子502のゲートには、第1オフ信号φoff1が与えられる。トランジスタ503,504のゲートには、第1チャージ信号φchg1が与えられる。
 第3バイアス回路510は、第5スイッチング素子511を介して第4トランジスタ105のゲートに接続された第5容量515と、第6スイッチング素子512を介して第4トランジスタ105のゲートに接続された第6容量516とを備える。第5容量515は、トランジスタ513を介して、電荷供給用のコンデンサ521に接続される。第6容量516は、トランジスタ514を介して、電荷供給用のコンデンサ522に接続される。第5スイッチング素子511のゲートには、第2オン信号φon2が与えられる。第6スイッチング素子512のゲートには、第2オフ信号φoff2が与えられる。トランジスタ513,514のゲートには、第2チャージ信号φchg2が与えられる。
 なお、画素100の構成は、図5(第1実施形態の変形例2)と同じであり、ここではその詳細説明を省略する。また、第3ドライバ回路143の動作は、駆動対象のトランジスタが第1ドライバ回路141とは異なるが、実質的な動作は第1ドライバ回路141と同じであり、ここではその詳細説明を省略する。
 なお、第2トランジスタ130(131,132)をオンオフするための第4ドライバ回路144を備えてもよい。
 -第4ドライバ回路-
 図22に示すように、第4ドライバ回路144は、記憶素子121,122の数と対応する数(ここでは2つ)の第4バイアス回路700,710を備える。
 このように、記憶素子121,122の数にあわせた数の第4バイアス回路700,710を設けることで、第2トランジスタ130(131,132)の高速動作を可能にすることができる。
 図22において、第4バイアス回路700は、第2トランジスタ131のゲートにゲート電圧を与えることで、第2トランジスタ131をオンオフさせる。
 より詳しくは、第4バイアス回路700は、第7スイッチング素子701を介して第2トランジスタ131のゲートに接続された第7容量705と、第8スイッチング素子702を介して第2トランジスタ131のゲートに接続された第8容量706とを備える。第7容量705は、トランジスタ703を介して、電荷供給用のコンデンサ721に接続される。第8容量706は、トランジスタ704を介して、電荷供給用のコンデンサ722に接続される。第7スイッチング素子701のゲートには、第1オン信号φon1が与えられる。第8スイッチング素子702のゲートには、第1オフ信号φoff1が与えられる。トランジスタ703,704のゲートには、第1チャージ信号φchg1が与えられる。
 さらに、第4ドライバ回路144は、第4バイアス回路700と第2トランジスタ131との間に設けられたスイッチング素子730を備える。スイッチング素子730は、露光処理において、第7スイッチング素子701及び第8スイッチング素子702が第2トランジスタ131のゲートに接続されるように切り替えられる。また、読出処理では、第2トランジスタ131のゲートにマルチプレクサ13の出力が接続されるように切り替えられる。
 なお、図22での具体的な図示は省略しているが、第2トランジスタ132のゲートには、スイッチング素子730と同様のスイッチング素子を介して、第4バイアス回路710が接続される。第4バイアス回路710と第2トランジスタ132との接続構成は、第4バイアス回路700と第2トランジスタ131との接続構成と同様であり、ここでは詳細説明を省略する。また、画素100の構成は、図2(第1実施形態)と同じであり、ここではその詳細説明を省略する。また、第4ドライバ回路144は、実質的に第2ドライバ回路142と同じように動作するので、ここではその動作の説明を省略する。
 このように、記憶素子121,122の数にあわせた数の第4バイアス回路700,710を設けることで、第2トランジスタ131,132の高速動作を可能にすることができる。
 以上のように、本実施形態の固体撮像装置1は、測定対象に向けて出射光を発光する光源4と、複数の画素100が行列上に配列され、入射光を受光する画素アレイ11と、光源4と画素アレイ11を制御し、測定対象までの距離を算出する信号処理装置2とを備える。複数の画素100のそれぞれは、入射光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオード101と、信号電荷を一時的に保持するための一次蓄積領域102と、アバランシェフォトダイオード101のカソードと一次蓄積領域102との間に設けられ、一次蓄積領域102への信号電荷の転送をオンオフするための第1トランジスタ103と、一次蓄積領域102に対して並列に設けられ、信号電荷を蓄積させるための複数の記憶素子120とを備える。そして、信号処理装置2は、1周期の時間内において、第1ドライバ回路141の互いに異なるバイアス供給素子305,306,315,316から互いに異なるタイミングでゲート電圧の供給を受け、第1トランジスタ103のオンオフを切り替えることにより複数回の露光を行い、それぞれの信号電荷を互いに異なる記憶素子121,122に蓄積させる。
 このような構成にすることで、1つのパルス周期TPあたりの露光回数を増やすことができるので、結果として、増倍回数を増やすことができる。光利用効率は、例えば、「光利用効率=増倍回数/発行回数」で求めることができるので、単位周期TPあたりに1回の露光をする場合と比較して、固体撮像装置の光利用効率を高めることができる。
 さらに、光パルス周期内の限られた期間内において、第1トランジスタ103高速にオンオフ切り替えできるので、固体撮像装置の光利用効率をより高めることができる。
 -他の固体撮像装置の構成例-
 図21は、他の固体撮像装置の構成例を示している。
 図21では、画素アレイ11は、4つの画素100で構成される画素ユニット180が行列上に配置されることにより構成される。各画素ユニット180は、図21を紙面表側から見た場合に、左上に配置された第1画素100と、右上に配置された第2画素100と、左下に配置された第3画素100と、右下に配置された第4画素100とで構成される。
 そして、それぞれの画素ユニット180において、第1画素100の第1トランジスタ103のゲートには、第1ドライバ回路161の出力が接続される。同様に、それぞれの画素ユニット180において、第2画素100の第1トランジスタ103のゲートには第2ドライバ回路162の出力、第3画素100の第1トランジスタ103のゲートには第3ドライバ回路163の出力、第4画素100の第1トランジスタ103のゲートには第4ドライバ回路164の出力がそれぞれ接続される。
 このような構成にすることで、複数の画素を用いて、別々の距離区間を測定することが可能になる。これにより、「露光処理+読出処理」の1サイクルで測定できる距離区間の数を増やすことができる。換言すると、撮像距離区間数(測定対象の距離区間数)は、「(サイクル数) ×(画素ユニット180内の画素100の数)×(画素100内の記憶容量の数)」となる。
 <第3実施形態>
 本実施形態では、第1実施形態と画素の構成が異なっている例を示している。
 本実施形態における距離測定装置の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、図1に示すように、距離測定装置は、固体撮像装置1と、信号処理装置2と、計算機3と、光源4とを備える。ここでは、距離測定装置の各構成についての詳細説明は省略する。
 -画素の構成-
 図11は、本実施形態に係る画素100の回路図を示している。本実施形態において、画素100は、アバランシェフォトダイオード201と、複数の一次蓄積ユニット200とを備える。複数の一次蓄積ユニット200は、アバランシェフォトダイオード201のカソードに並列に接続される。
 図11では、画素100は、2つの一次蓄積ユニット200を備える例を示している。説明の便宜上、図11の一方の一次蓄積ユニット200に211の符号を付し、他方の蓄積ユニット212の符号を付している。また、一次蓄積ユニット211,212を区別せずに説明する場合に、まとめて一次蓄積ユニット200と称する場合がある。
 アバランシェフォトダイオード201は、入射光を光電変換して信号電荷を発生させる。また、アバランシェフォトダイオード201は、信号電荷の電荷量を増加させる機能を有する。
 一次蓄積ユニット200は、一次蓄積領域と、第1トランジスタと、少なくとも1つの記憶ユニットと、第3トランジスタとを備える。
 図11の例では、一次蓄積ユニット211は、一次蓄積領域202と、第1トランジスタ203と、記憶ユニット271と、第3トランジスタ204とを備える。一次蓄積ユニット212は、一次蓄積領域242と、第1トランジスタ243と、記憶ユニット272と、第3トランジスタ244とを備える。
 一次蓄積領域202,242は、信号電荷を一時的に保持する。図11の例では、一次蓄積領域202として、ノードN21に信号電荷が一時的に保持される。また、一次蓄積領域242として、ノードN22に信号電荷が一時的に保持される。ノードN21,N22は、それぞれ、読出回路(例えば、後述するソースフォロア回路600)に接続される。
 第1トランジスタは、アバランシェフォトダイオードと一次蓄積領域との間に設けられる。第1実施形態と同様に、第1トランジスタは、アバランシェフォトダイオードから一次蓄積領域への信号電荷の転送をオンオフするスイッチとしての機能を有する。
 より詳しくは、一次蓄積ユニット211の第1トランジスタ203は、アバランシェフォトダイオード201のカソードと一次蓄積領域202との間に設けられる。一次蓄積ユニット212の第1トランジスタ243は、アバランシェフォトダイオード201のカソードと一次蓄積領域242との間に設けられる。第1トランジスタ203,243のゲートは、それぞれ、例えば、バイアス回路に接続される。以下の説明では、アバランシェフォトダイオード201と第1トランジスタ203,243とを接続するノードを、ノードN11と称する。
 一次蓄積ユニット211の記憶ユニット271は、少なくとも1つの記憶素子220と、少なくとも1つの第2トランジスタ230とを備える。図11では、記憶ユニット271は、記憶素子220として1つの記憶素子221を備える。記憶素子221とノードN21との間には、第2トランジスタ230が接続される。なお、説明の便宜上、一次蓄積ユニット211の第2トランジスタ230に231の符号を付している。
 同様に、一次蓄積ユニット212の記憶ユニット272は、少なくとも1つの記憶素子250と、少なくとも1つの第2トランジスタ260とを備える。図11では、記憶ユニット272は、記憶素子250として1つの記憶素子251を備える。記憶素子251とノードN22との間には、第2トランジスタが接続される。なお、説明の便宜上、一次蓄積ユニット212の第2トランジスタ260に261の符号を付している。
 第3トランジスタは、一次蓄積領域に接続され、一次蓄積領域の信号電荷を排出する機能を有する。第3トランジスタは、バイアス回路から出力された制御信号に基づいてオンされると、電源VDと一次蓄積領域とが導通され一次蓄積領域の信号電荷が電源VDの作用により排出される。
 より詳しくは、一次蓄積ユニット211の第3トランジスタ204は、一次蓄積領域202に接続され、一次蓄積領域202の信号電荷を排出する機能を有する。同様に、一次蓄積ユニット212の第3トランジスタ244は、一次蓄積領域242に接続され、一次蓄積領域242の信号電荷を排出する機能を有する。
 -固体撮像装置の動作-
 図12は、本実施形態に係る固体撮像装置1が露光処理及び読出処理を行う際における画素100の動作シーケンスを示す。図12に示すように、固体撮像装置1では、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで互いに異なる一次蓄積ユニットの第1トランジスタオンオフさせることにより複数回の露光を行う。それぞれの露光後には、露光された一次蓄積領域に対応する第2トランジスタをオンオフ制御してそれぞれの露光結果を互いに異なる記憶素子に蓄積させる。そして、その後の読出期間、それぞれの記憶素子に記憶された信号電荷を読みだして測定対象物までの距離を算出する。
  (露光処理)
 まずは、図12に基づいて露光期間における固体撮像装置1の動作を説明する。露光期間では、光源4からパルス状の出射光が所定のパルス周期TPで繰り返し(例えば、1000パルス)発光されているものとする。図13では、時刻t200から時刻t210の間、及び、時刻t210から時刻t220の間が、1つのパルス周期TPの期間となる。
 前述のとおり、出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光が実行される。図12では、1つのパルス周期TPの時間内で2回の露光が行われ、その2回の露光を繰り返し行う例を示している。
 より詳しくは、時刻t201において、一次蓄積ユニット211の第3トランジスタ204と第1トランジスタ203が同時にオンされ、ノードN11及びノードN21の信号電荷が排出される。これにより、アバランシェフォトダイオード201のカソード側の電位がリセットされる。
 時刻t202において、第3トランジスタ204がオフされると、1回目の露光が開始される。具体的には、第1トランジスタ203を介してアバランシェフォトダイオード201で生成された信号電荷が一次蓄積領域202に入力される。
 そして、時刻t203において、第1トランジスタ203がオフされると、1回目の露光が完了し、信号電荷は一次蓄積領域202に一時的に保持される。1回目の露光では、光源4が発光された時刻t200から期間P3までの経過時間に対応する第1距離区間D3に存在する測定対象物からの反射光が入射光として画素100に入力される。
 時刻t204において、2回目の露光の前に、一次蓄積ユニット212の第3トランジスタ244と第1トランジスタ243が同時にオンされ、アバランシェフォトダイオード201のカソード側の電位がリセットされる。
 時刻t205において、第3トランジスタ244がオフされると、2回目の露光が開始される。具体的には、第1トランジスタ243を介してアバランシェフォトダイオード201で生成された信号電荷が一次蓄積領域202に入力される。
 そして、時刻t206において、第1トランジスタ203がオフされると、2回目の露光が完了し、信号電荷は一次蓄積領域242に一時的に保持される。2回目の露光では、光源4が発光された時刻t200から期間P4までの経過時間に対応する第2距離区間D4に存在する測定対象物からの反射光が入射光として画素100に入力される。
 さらに、時刻t206で第1トランジスタ243がオフされた後の時刻t207において、両方の一次蓄積ユニット211,212の第2トランジスタ231,261がオンされる。これにより、時刻t208で第2トランジスタ231,261がオフされるまでの間において、1回目の露光結果が、一方の一次蓄積ユニット211の記憶素子221に記憶され、2回目の露光結果が、他方の一次蓄積ユニット212の記憶素子251に記憶された状態になる。
 そして、上記の1つのパルス周期TPでの動作を1セットとして、所定の回数(例えば、1000パルス)繰り返さる。これにより、各記憶素子221,251に各距離区間D3,D4の測定に係る信号電荷が蓄積される。
  (読出処理)
 所定パルス数の露光処理が終わると、次に読出処理が実行される。以下、図12に基づいて読出期間における固体撮像装置1の動作を説明する。まず、1回目の読出期間R3(t231~t235)において、第1距離区間D3の読出処理が実行される。
 具体的には、時刻t231において、一方の一次蓄積ユニット211の第3トランジスタ204がオンされ、一次蓄積領域202の信号電荷が排出される。これにより、一次蓄積領域202がリセットされる。
 時刻t232において第3トランジスタ204がオフされた後、時刻t233において第2トランジスタ231がオンされると、記憶素子221に蓄積された第1距離区間D3に対応する信号電荷が、一次蓄積領域202に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、信号処理装置2において第1距離区間D3に存在する測定対象物までの距離が算出される。
 時刻t234において第2トランジスタ131がオフされた後、時刻t235において他方の一次蓄積ユニット212の第3トランジスタ244がオンされ、一次蓄積領域242がリセットされる。
 時刻t236において第3トランジスタ244がオフされた後、時刻t237において第2トランジスタ261がオンされると、記憶素子252に蓄積された第2距離区間D4に対応する信号電荷が、一次蓄積領域242に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、信号処理装置2において第2距離区間D4に存在する測定対象物までの距離が算出される。
 すべての距離区間(ここでは第1及び第2距離区間D3,D4)に対応する読出処理が終了すると、一次蓄積ユニット211,212のリセット処理が実行される。具体的には、一次蓄積ユニット211の第3トランジスタ204と第2トランジスタ231が同時にオンされて、記憶素子221に蓄積されていた信号電荷が排出される(図12の時刻t240~t241参照)。その後、第2トランジスタ231がオフされて、一次蓄積領域202に残存する電荷が排出される(図12の時刻t241~t242参照)。同様に、一次蓄積ユニット212の第3トランジスタ244と第2トランジスタ261が同時にオンされて、記憶素子251に蓄積されていた信号電荷が排出される(図12の時刻t240~t241参照)。その後、第2トランジスタ261がオフされて、一次蓄積領域242に残存する電荷が排出される(図12の時刻t241~t242参照)。
 以上のように、本実施形態においても、単位パルス周期TPあたりの露光回数を増やすことができるので、結果として、増倍回数を増やすことができる。光利用効率は、例えば、「光利用効率=増倍回数/発行回数」で求めることができるので、単位パルス周期TPあたりに1回の露光をする場合と比較して、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。
 また、本実施形態では、一次蓄積領域を共有しないため、第2トランジスタ231,261(第2トランジスタ230,260)のオン期間の設定の自由度が上がる。具体的には、第1実施形態では、第1トランジスタ103のオフから、第3トランジスタ104のオンまでの間に、第2トランジスタ130のオン期間を設ける必要があったが、本実施形態では必ずしも第1トランジスタ103のオフから、第3トランジスタ104のオンまでの間に、第2トランジスタ130のオン期間を設ける必要がない。これにより、距離分解能を高めたり、1つのパルス期間での露光回数を増やすことができる。また、互いに異なる一次蓄積ユニット200の第2トランジスタを同時にオンできるので、露光処理の時間を短くすることができる。
 なお、図12では、読出期間において、一次蓄積ユニット211と一次蓄積ユニット212とが、別々のタイミングで読み出す例を示しているが、一次蓄積ユニット211の記憶素子221に蓄積された信号電荷と、一次蓄積ユニット212の記憶素子251に蓄積された信号電荷とを同時に読み出すようにしてもよい。
 -変形例1-
 図13は、第3実施形態の変形例1に係る画素の回路図を示す。
 本変形例では、アバランシェフォトダイオード201のカソードが接続されたノードN11に接続され、ノードN11を一定電位に初期化する第4トランジスタ205を備える点で、第3実施形態と異なる。ここで、ノードN11は、第1ノードの一例である。それ以外の構成は、第3実施形態と同様であり、ここでは、その詳細説明を省略する。
 図14は、本変形例に係る固体撮像装置1が露光処理及び読出処理を行う際における画素100の動作シーケンスを示す。
 上記の第3実施形態では、第1トランジスタ203と第3トランジスタ204または第1トランジスタ243と第3トランジスタ244を同時にオンすることで、アバランシェフォトダイオード201のカソードをリセットしていた。これに対し、図14では、時刻t201から時刻t202において、第4トランジスタ205をオンすることで、アバランシェフォトダイオード201のカソードをリセットしている。それ以外の動作は、図12の動作と同様であり、ここではその詳細説明を省略する。
 このような構成にすることで、高速にオンオフする必要のあるトランジスタを集約することができる。より詳しくは、第4トランジスタ205を設けることで、アバランシェフォトダイオード201のカソードのリセットを第4トランジスタ205に集約できる。これにより、第1トランジスタ203,243及び第3トランジスタ204,244を高速でオンオフする必要がなくなる。トランジスタを高速で動作させるためには、画素100の外側に大容量の容量素子を設ける必要があるので、高速にオンオフする必要のあるトランジスタ集約することで、チップ面積の増大を抑制することができる。また、トランジスタを2つ経由してリセットする場合と比較して、オン抵抗が少なくなるので、電荷の排出速度、すなわち、リセット速度をより速くすることができる。
 <第4実施形態>
 本実施形態では、第1実施形態と画素100の構成が異なっている例を示している。
 本実施形態における距離測定装置の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、図1に示すように、距離測定装置は、固体撮像装置1と、信号処理装置2と、計算機3と、光源4とを備える。ここでは、距離測定装置の各構成についての詳細説明は省略する。
 -画素の構成-
 図15は、本実施形態に係る画素100の回路図を示している。本実施形態において、画素100は、アバランシェフォトダイオード201と、複数の一次蓄積ユニット200とを備える。複数の一次蓄積ユニット200は、アバランシェフォトダイオード201のカソードに並列に接続される。図15において、図11と共通の構成について、同じ符号を付している。ここでは、図11との相違点を中心に説明する。
 図15では、記憶ユニット271及び記憶ユニット272の構成が図11と異なっている。
 具体的に、図15において、記憶ユニット271は、2つの記憶素子221,222と、2つの第2トランジスタ231,232とを備える。より詳しくは、ノードN21とグランドとの間には、第2トランジスタ231と記憶素子221の直列回路と、第2トランジスタ232と記憶素子222の直列回路とが、並列に接続されている。なお、記憶ユニット271の記憶素子及び第2トランジスタの数は、2つに限定されず、それぞれ3つ以上であってもよい。
 同様に、記憶ユニット272は、2つの記憶素子251,252と、2つの第2トランジスタ261,262とを備える。より詳しくは、ノードN22とグランドとの間には、第2トランジスタ261と記憶素子251の直列回路と、第2トランジスタ262と記憶素子252の直列回路とが、並列に接続されている。なお、記憶ユニット272の記憶素子及び第2トランジスタの数は、2つに限定されず、それぞれ3つ以上であってもよい。また、記憶ユニット271と記憶ユニット272で、記憶素子及び第2トランジスタの数が互いに異なってもよい。
 -固体撮像装置の動作-
 図16は、本実施形態に係る固体撮像装置1が露光処理及び読出処理を行う際における画素100の動作シーケンスを示す。図16に示すように、固体撮像装置1では、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで第1トランジスタ203を複数回オンオフさせることにより複数回の露光を行う。同様に、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで第1トランジスタ243を複数回オンオフさせることにより複数回の露光を行う。さらに、本実施形態では、互いに異なるタイミングで互いに異なる一次蓄積ユニット211,212の第1トランジスタ203,243をオンオフさせることにより複数回の露光を行うことができるようになっている。そして、読出期間において、それぞれの記憶素子に記憶された信号電荷を読みだして測定対象物までの距離を算出する。
 なお、本実施形態では、一方の一次蓄積ユニット211で露光処理を行っている間に、他方の一次蓄積ユニット212で読出処理を行うようになっている。そして、一方の一次蓄積ユニット211で読出処理を行っている間に、他方の一次蓄積ユニット212で露光処理を行うようになっている。すなわち、一次蓄積ユニット211と一次蓄積ユニット212で、交互に露光処理と読出処理を行う並列処理が実行される。
 具体的に、図16の例では、時刻t400から時刻t500の期間で、一次蓄積ユニット211の露光処理を行われ、一次蓄積ユニット212の読出処理が行われる。また、時刻t500から時刻t600の期間で、一次蓄積ユニット211の読出処理が行われ、一次蓄積ユニット212の露光処理が行われる。
 (一次蓄積ユニット211の露光処理)
 一次蓄積ユニット211において、時刻t401で光源4が発光された後、時刻t402において、第4トランジスタ205がオンされ、ノードN11の信号電荷が排出される。これにより、アバランシェフォトダイオード101のカソード側の電位がリセットされる。
 時刻t403において、一次蓄積ユニット211の第4トランジスタ204がオフされ、第1トランジスタ203がオンされると、1回目の露光が開始される。具体的には、アバランシェフォトダイオード201で生成された信号電荷が第1トランジスタ103を介して一次蓄積領域202(ノードN21)に入力される。
 そして、時刻t404において、第1トランジスタ203がオフされると、1回目の露光が完了し、信号電荷は一次蓄積領域202に一時的に保持される。1回目の露光では、光源4が発光された時刻t401から時刻t403までの経過時間に対応する第1距離区間D5に存在する測定対象物からの反射光が入射光として画素100に入力される。
 第1トランジスタ203がオフされた後の時刻t404では、第2トランジスタ231と第4トランジスタ205がともにオンされる。第2トランジスタ231がオンされることにより、一次蓄積領域202に保持されている信号電荷、すなわち1回目の露光結果が記憶素子221に蓄積される。また、第4トランジスタ205がオンされることにより、アバランシェフォトダイオード101のカソード側の電位がリセットされる。このように、第4トランジスタ205を設けることで、アバランシェフォトダイオード101のカソード側の電位のリセット期間においても、記憶素子221への信号電荷の蓄積ができる。
 第2トランジスタ231及び第4トランジスタ205がオフされた後の時刻t405では、再び第1トランジスタ203がオンされて、2回目の露光が開始される。2回目の露光でも、アバランシェフォトダイオード201で生成された信号電荷が第1トランジスタ103を介して一次蓄積領域202(ノードN21)に入力される。
 第1トランジスタ203がオフされた後の時刻t406では、1回目の露光とは異なる第2トランジスタ232がオンされる。これにより、一次蓄積領域202に保持されている信号電荷、すなわち2回目の露光結果が記憶素子222に蓄積される。
 これにより、1回目の露光結果が、1つ目の記憶素子221に記憶され、2回目の露光結果が、2つ目の記憶素子222に記憶された状態になる。
 (一次蓄積ユニット212の読出処理)
 前述のとおり、時刻t400から時刻t500の期間において、一次蓄積ユニット212では、時刻t400以前の露光処理で蓄積されたデータを読み出す読出処理が実行される。具体的には、時刻t400から時刻t500の読出期間で、以下の処理が実行される。なお、読出期間中は、一次蓄積ユニット212の第1トランジスタ243はオフされている。したがって、一次蓄積ユニット212では、一次蓄積ユニット211の露光処理の影響は受けない。
 具体的には、時刻t431において、第3トランジスタ244がオンされ、一次蓄積領域102がリセットされる。
 第3トランジスタ244がオフされた後の時刻t433において、第2トランジスタ261がオンされると、記憶素子251に蓄積された信号電荷が、一次蓄積領域242に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、計算機3において測定対象物までの距離が算出される。
 次に、第2トランジスタ261がオフされた後の時刻t435において、第2トランジスタ262がオンされると、記憶素子252に蓄積された信号電荷が、一次蓄積領域242に読み出される。そして、この読み出された信号電荷が、後段の読出回路に読み出され、計算機3において測定対象物までの距離が算出される。
 そして、前述のとおり、時刻t500から時刻t600において、一次蓄積ユニット211では、上記の露光処理で蓄積された電荷信号を読み出す読出処理が実行される。また、一次蓄積ユニット212では、次の露光処理が実行される。なお、それぞれの読出処理および露光処理は、動作主体が反対になること以外は、実質的に同じであり、ここではその詳細説明を省略する。
 以上のように、本実施形態においても、単位周期TPあたりの露光回数を増やすことができるので、結果として、増倍回数を増やすことができる。光利用効率は、例えば、「光利用効率=増倍回数/発行回数」で求めることができるので、単位周期TPあたりに1回の露光をする場合と比較して、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。
 また、一次蓄積ユニット210を211,212のように複数に分けて、交互に露光処理と読出処理を実行するようにしたので、常に光源4を発光させて継続的に露光処理することができ、その露光動作と並行して読出処理を実行させることができる。これにより、光源4の稼働率を上げることができる。そうすると、全動作期間で見た場合に、距離測定装置の光利用効率をさらに高めることができる。
 -変形例1-
 図17は、第4実施形態の変形例1に係る画素の回路図である。
 図17では、図16の第4トランジスタ205に代えて、アバランシェフォトダイオード201のカソードと一定電位の第1電位線N3との間に設けられたクエンチング抵抗206を備える。それ以外の構成は、図16と同様である。
 クエンチング抵抗206は、アバランシェ増倍のクエンチング素子として機能し、アバランシェフォトダイオード201のカソードを一定電位に初期化する機能を有する。そして、露光期間における第1トランジスタ203,243のゲート電圧を調整することで、増倍電荷を一次蓄積領域202,242に保持することができる。
 このような構成にすることで、アバランシェフォトダイオード201で増倍が行われた際に、クエンチング抵抗206を介して自発的に電荷が流れて元の電位に戻るという動作が行われる(図18の時刻t21,t23近傍参照)。なお、図18では、露光期間P21では、アバランシェ増倍が行われ、露光期間P22では、アバランシェ増倍が行われなかった例を示している。
 なお、クエンチング抵抗206の抵抗値は、特に限定されないが、アバランシェ増倍が行われた場合に、それぞれの露光期間内に、電圧が元に戻る程度の値に設定されるのが好ましい。
 これにより、例えば、図18に示すように、露光期間P21での露光結果(アバランシェフォトダイオード201の増倍結果)が、一次蓄積領域202に保持され、その後、リセットをせずに、露光期間P22の露光を実行することができる。すなわち、例えば、図18の例では、1回目の露光時にアバランシェ増倍が行われた場合でも、2回目の露光期間P22が始まる前に、自発的なリセットが実現されている。
 このように、本変形例によると、隣り合う露光期間P21,P22の間にアバランシェフォトダイオード201のリセット期間を設けなくてよいので、同一パルス周期で連続した距離区間の露光が可能となる。
 なお、クエンチング抵抗206に代えて、アバランシェ増倍のクエンチング素子として機能する他の素子で実現してもよい。例えば、クエンチング抵抗206に代えてトランジスタを設け、クエンチング素子として機能するようにトランジスタのオン抵抗を調整してもよい。
 -変形例2-
 図19は、第4実施形態の変形例2に係る画素の回路図である。
 本変形例では、複数の一次蓄積ユニット200を単一のソースフォロア600に接続する構成例を示す。具体的に、本変形例2では、変形例2それぞれの一次蓄積ユニット200と、ソースフォロア600の入力トランジスタ601のゲートとの間に第5トランジスタを設けている。
 図19の例では、一次蓄積ユニット211の一次蓄積領域202と入力トランジスタ601のゲートとの間に第5トランジスタ207を設け、一次蓄積ユニット212の一次蓄積領域242と入力トランジスタ601のゲートとの間に第5トランジスタ247を設けている。
 このような構成にすることで、ソースフォロア600を共通化することができる。
 また、前述の図16で示したように、一方の一次蓄積ユニット211で露光処理を行っている間に、他方の一次蓄積ユニット212で読出処理を実行することができるようになる。
 以上をまとめると、本開示の距離測定装置は、測定対象に向けて出射光を発光する発光部としての光源4と、複数の画素100が行列上に配列された画素アレイ11と、測定対象までの距離を算出する制御部とを備える。画素アレイ11は、出射光が測定対象で反射された反射光を入射光として受光する。
 画素100は、それぞれ、アバランシェフォトダイオード101と、1または複数の一次蓄積ユニット170(図21参照)とを備える。
 一次蓄積ユニット170は、それぞれ、アバランシェフォトダイオード101と、一次蓄積領域102と、第1トランジスタ103と、記憶ユニット110と、第3トランジスタ104とを備える。一次蓄積ユニット170が複数設けられる場合、複数の一次蓄積ユニット170は、アバランシェフォトダイオード101のカソードに対して並列に接続される。
 アバランシェフォトダイオード101は、入射光を光電変換して信号電荷を発生させる。一次蓄積領域102は、第1トランジスタ103を介して、アバランシェフォトダイオード101のカソードに接続され、アバランシェフォトダイオード101で生成された信号電荷を一時的に保持する機能を有する。第3トランジスタ104は、一次蓄積領域102に接続され、一次蓄積領域102の信号電荷を排出する機能を有する。
 記憶ユニット110は、1または複数の記憶素子120を備える。それぞれの記憶素子120は、第2トランジスタ130を介して一次蓄積領域102に接続される。記憶素子120が複数の場合、複数の記憶素子120は、それぞれ、第2トランジスタ130を介して一次蓄積領域102に接続される。すなわち複数の記憶素子120は、一次蓄積領域102に並列に接続される。
 図20には、画素100が、m個(mは任意の整数)の一次蓄積ユニット170で構成された例を示している。また、図20において、各一次蓄積ユニット170には、n個(nは任意の整数)の記憶素子120が設けられている。すなわち、図20の画素100は、m×n個の記憶素子120を備えている。また、図20の画素100において、1一次蓄積領域102、第1トランジスタ103及び第3トランジスタ104は、それぞれn個である。
 このような構成にすることで、前述のとおり、1つのパルス周期TPあたりの露光回数を増やすことができるので、結果として、増倍回数を増やすことができる。これにより、1つの光パルス周期TPあたりに1回の露光をする場合と比較して、距離測定装置の光利用効率を高めることができる。
 以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
 したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
 また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。また、互いに異なる実施形態の構成や変形例の構成を適宜組み合わせて用いることができる。
 例えば、上記の各実施形態及び変形例において、固体撮像装置1は、複数の半導体基板800を備えてもよい。図23では、図11に示した画素100が、2つの半導体基板800に分けて実装されている例を示している。
 より詳しくは、図23において、固体撮像装置1は、複数の半導体基板800としての第1半導体基板801と、第2半導体基板802を備える。第1半導体基板801には、アバランシェフォトダイオード201が配置される。第2半導体基板802には、一次蓄積ユニット200(211,212)が配置される。
 図23の例では、アバランシェフォトダイオード201は、一次蓄積領域202,242、第1トランジスタ203,243、記憶素子221,251、第2トランジスタ231,261、及び第3トランジスタ204,244とは互いに異なる半導体基板に配置される。そして、アバランシェフォトダイオード201と第1トランジスタ203、243とは、配線L11を介して接続される。
 このような構成にすることで、記憶素子及びトランジスタの増加に伴う画素サイズの増大を抑制できるという効果が得られる。
 なお、図23の構成は、図11の画素100に限定されず、図11以外の図面に示した画素100についても、同様である。すなわち、図示しないが、他図の画素100においても、アバランシェフォトダイオードが、一次蓄積領域、第1トランジスタ、記憶素子、第2トランジスタ、及び第3トランジスタとは互いに異なる半導体基板に配置されてもよい。そして、アバランシェフォトダイオードと第1トランジスタとは、配線を介して接続されるとしてもよい。
 本開示の距離測定装置は、光利用効率を高めることができるので極めて有用である。
 1  固体撮像装置
 2  信号処理装置(制御部)
 4  光源(発光部)
 11  画素アレイ
 100 画素
 101 アバランシェフォトダイオード
 102 一次蓄積領域
 104 第3トランジスタ
 105 第4トランジスタ
 120 記憶素子
 130 第2トランジスタ
 141 第1ドライバ回路
 142 第2ドライバ回路
 143 第3ドライバ回路
 144 第4ドライバ回路
 300,310 第1バイアス回路
 301,311 第1スイッチング素子
 302,312 第2スイッチング素子
 305,315 第1容量
 306,316 第2容量
 400,410 第2バイアス回路
 401,411 第3スイッチング素子
 402,412 第4スイッチング素子
 405,415 第3容量
 406,416 第4容量
 501,511 第5スイッチング素子
 502,512 第6スイッチング素子
 505,515 第5容量
 506,516 第6容量
 701,711 第7スイッチング素子
 702,712 第8スイッチング素子
 705,715 第7容量
 805,815 第8容量
 

Claims (33)

  1.  距離測定装置であって、
     測定対象に向けて出射光を発光する発光部と、
     複数の画素が行列上に配列され、前記出射光が前記測定対象で反射された反射光を入射光として受光する画素アレイと、
     前記発光部と前記画素アレイを制御し、前記測定対象までの距離を算出する制御部と、
    を備え、
     前記複数の画素のそれぞれは、
      前記入射光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオードと、
      前記信号電荷を一時的に保持する一次蓄積領域と、
      前記一次蓄積領域に対して並列に設けられ、前記信号電荷を蓄積させるための複数の記憶素子と、
    を備え、
     前記制御部は、前記発光部から所定周期のパルス状の前記出射光を発光させ、前記出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光を行い、それぞれの露光後に生成した信号電荷を互いに異なる前記記憶素子に蓄積させ、前記信号電荷を読みだして前記測定対象までの距離を算出する、
    距離測定装置。
  2.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記一次蓄積領域との間に設けられ、前記一次蓄積領域への前記信号電荷の転送をオンオフさせる第1トランジスタを備える、請求項1に記載の距離測定装置。
  3.  前記一次蓄積領域とそれぞれの前記記憶素子との間に設けられ、前記記憶素子への前記信号電荷の転送をオンオフさせる複数の第2トランジスタを備える、請求項2に記載の距離測定装置。
  4.  前記一次蓄積領域に接続され、前記一次蓄積領域の信号電荷を排出させる第3トランジスタを備える、請求項3に記載の距離測定装置。
  5.  前記一次蓄積領域、前記第1トランジスタ、前記複数の記憶素子、前記複数の第2トランジスタ及び前記第3トランジスタを備える一次蓄積ユニットが複数設けられ、
     前記複数の一次蓄積ユニットは、前記アバランシェフォトダイオードのカソードに対して並列に接続される、請求項4に記載の距離測定装置。
  6.  前記記憶素子数に対応する数の第1バイアス回路で構成された第1ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第1バイアス回路は、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子を介して前記第1トランジスタのゲートに接続された第1容量と、前記第2スイッチング素子を介して前記第1トランジスタのゲートに接続された第2容量とを備える、請求項3に記載の距離測定装置。
  7.  前記記憶素子数に対応する数の第2バイアス回路で構成された第2ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第2バイアス回路は、第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子と、前記第3スイッチング素子を介して前記第3トランジスタのゲートに接続された第3容量と、前記第4スイッチング素子を介して前記第3トランジスタのゲートに接続された第4容量とを備える、請求項4に記載の距離測定装置。
  8.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記第1トランジスタとの間を接続する第1ノードに接続され、前記第1ノードを一定電位に初期化する第4トランジスタを備える、請求項2に記載の距離測定装置。
  9.  前記記憶素子数に対応する数の第3バイアス回路からなる第3ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第3バイアス回路は、第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子と、前記第5スイッチング素子を介して前記第4トランジスタのゲートに接続された第5容量と、前記第6スイッチング素子を介して前記第4トランジスタのゲートに接続された第6容量とを備える、請求項8に記載の距離測定装置。
  10.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと一定電位の第1電位線との間に設けられたクエンチング抵抗を備える、請求項1に記載の距離測定装置。
  11.  前記複数の記憶素子は、前記一次蓄積領域の記憶容量よりも記憶容量が小さい1または複数の第1記憶素子を含む、請求項1に記載の距離測定装置。
  12.  距離測定装置であって、
     測定対象に向けて出射光を発光する発光部と、
     複数の画素が行列上に配列され、前記測定対象からの反射光を受光する画素アレイと、
     前記発光部と前記画素アレイを制御し、前記測定対象までの距離を算出する制御部とを備え、
     前記複数の画素のそれぞれは、
      受光した光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオードと、
      前記信号電荷を一時的に保持する複数の一次蓄積ユニットとを備え、
     前記一次蓄積ユニットのそれぞれは、
      前記信号電荷を一次的に保持する一次蓄積領域と、
      前記一次蓄積領域の前記信号電荷を蓄積させるための記憶素子と、
    を備え、
     前記制御部は、前記発光部から所定周期のパルス状の前記出射光を発光させ、前記出射光の光パルス1周期の時間内において、互いに異なる距離区間に対応するタイミングで複数回の露光を行い、それぞれの露光後に生成した信号電荷を互いに異なる前記記憶素子に蓄積させ、前記信号電荷を読みだして前記測定対象までの距離を算出する、
    距離測定装置。
  13.  前記一次蓄積ユニットのそれぞれは、前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記一次蓄積領域との間に設けられ、前記一次蓄積領域への前記信号電荷の転送をオンオフするための第1トランジスタを備える、請求項12に記載の距離測定装置。
  14.  前記一次蓄積ユニットのそれぞれは、前記一次蓄積領域と前記記憶素子との間に設けられ、前記記憶素子への前記信号電荷の転送をオンオフするための第2トランジスタを備える、請求項13に記載の距離測定装置。
  15.  前記一次蓄積ユニットのそれぞれは、前記一次蓄積領域に接続され、前記一次蓄積領域の信号電荷を排出するための第3トランジスタを備える、請求項14に記載の距離測定装置。
  16.  前記記憶素子と前記第2トランジスタとを備える記憶ユニットが複数設けられ、
     前記複数の記憶ユニットは、前記一次蓄積領域に対して並列に接続される、請求項14に記載の距離測定装置。
  17.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記複数の一次蓄積ユニットとの間を接続する第1信号線と一定電位の第1電位線との間に設けられ、前記第1信号線を一定電位に初期化する第4トランジスタを備える、請求項12に記載の距離測定装置。
  18.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記複数の一次蓄積ユニットとの間を接続する第1信号線と一定電位の第1電位線との間に設けられたクエンチング抵抗を備える、請求項12に記載の距離測定装置。
  19.  前記記憶素子に記憶された信号電荷を読みだすソースフォロア回路を備え、
     前記複数の一次蓄積ユニットは、前記ソースフォロア回路と前記一次蓄積領域との間に設けられた第5トランジスタを備える、請求項12に記載の距離測定装置。
  20.  前記複数の画素を所定数の画素ごとのユニットに分け、
     前記画素アレイにおいて、前記ユニットが行列上に配置され、
     それぞれの前記ユニットにおいて、それぞれの前記画素の前記第1トランジスタのゲートには、互いに異なるドライバ回路が接続される、請求項13に記載の距離測定装置。
  21.  固体撮像装置であって、
     複数の画素が行列上に配列され、入射光を受光する画素アレイを備え、
     前記複数の画素のそれぞれは、
      前記入射光を光電変換して信号電荷を発生させるアバランシェフォトダイオードと、
      前記信号電荷を一時的に保持するための一次蓄積領域と、
      前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記一次蓄積領域との間に設けられ、前記一次蓄積領域への前記信号電荷の転送をオンオフするための第1トランジスタと、
      前記一次蓄積領域に対して並列に設けられ、前記信号電荷を蓄積させるための複数の記憶素子と、
    を備え、
     1周期の時間内において、ドライバ回路の互いに異なるバイアス供給素子から互いに異なるタイミングでゲート電圧の供給を受け、前記第1トランジスタのオンオフを切り替えることにより複数回の露光を行い、それぞれの信号電荷を互いに異なる前記記憶素子に蓄積させる、
    固体撮像装置。
  22.  前記一次蓄積領域とそれぞれの前記記憶素子との間に設けられ、前記記憶素子への前記信号電荷の転送をオンオフさせる複数の第2トランジスタと、
     前記一次蓄積領域に接続され、前記一次蓄積領域の信号電荷を排出させる第3トランジスタとを備える、請求項21に記載の固体撮像装置。
  23.  前記一次蓄積領域、前記第1トランジスタ、前記複数の記憶素子、前記複数の第2トランジスタ及び前記第3トランジスタを備える一次蓄積ユニットが複数設けられ、
     前記複数の一次蓄積ユニットは、前記アバランシェフォトダイオードのカソードに対して並列に接続される、請求項22に記載の固体撮像装置。
  24.  前記記憶素子数に対応する数の第1バイアス回路で構成された第1ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第1バイアス回路は、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子を介して前記第1トランジスタのゲートに接続された第1容量と、前記第2スイッチング素子を介して前記第1トランジスタのゲートに接続された第2容量とを備える、請求項21に記載の固体撮像装置。
  25.  前記記憶素子数に対応する数の第2バイアス回路で構成された第2ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第2バイアス回路は、第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子と、前記第3スイッチング素子を介して前記第3トランジスタのゲートに接続された第3容量と、前記第4スイッチング素子を介して前記第3トランジスタのゲートに接続された第4容量とを備える、請求項22に記載の固体撮像装置。
  26.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと前記第1トランジスタとの間を接続する第1ノードに接続され、前記第1ノードを一定電位に初期化する第4トランジスタを備える、請求項21に記載の固体撮像装置。
  27.  前記記憶素子数に対応する数の第3バイアス回路からなる第3ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第3バイアス回路は、第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子と、前記第5スイッチング素子を介して前記第4トランジスタのゲートに接続された第5容量と、前記第6スイッチング素子を介して前記第4トランジスタのゲートに接続された第6容量とを備える、請求項26に記載の固体撮像装置。
  28.  前記アバランシェフォトダイオードのカソードと一定電位の第1電位線との間に設けられたクエンチング抵抗を備える、請求項21に記載の固体撮像装置。
  29.  前記複数の記憶素子は、前記一次蓄積領域の記憶容量よりも記憶容量が小さい1または複数の第1記憶素子を含む、請求項21に記載の固体撮像装置。
  30.  前記記憶素子に記憶された信号電荷を読みだすソースフォロア回路を備え、
     前記複数の一次蓄積ユニットは、前記ソースフォロア回路と前記一次蓄積領域との間に設けられた第5トランジスタを備える、請求項21に記載の固体撮像装置。
  31.  前記複数の画素を所定数の画素ごとのユニットに分け、
     前記画素アレイにおいて、前記ユニットが行列上に配置され、
     それぞれの前記ユニットにおいて、それぞれの前記画素の前記第1トランジスタのゲートには、互いに異なるドライバ回路が接続される、請求項21に記載の固体撮像装置。
  32.  前記記憶素子数に対応する数の第4バイアス回路からなる第4ドライバ回路を備え、
     それぞれの前記第4バイアス回路は、第7スイッチング素子及び第8スイッチング素子と、前記第7スイッチング素子を介して前記第2トランジスタのゲートに接続された第7容量と、前記第8スイッチング素子を介して前記第2トランジスタのゲートに接続された第8容量とを備える、請求項22に記載の固体撮像装置。
  33.  前記固体撮像装置は、複数の半導体基板を備え、
     前記アバランシェフォトダイオードは、前記一次蓄積領域、前記第1トランジスタ、前記記憶素子、前記第2トランジスタ、及び前記第3トランジスタとは互いに異なる半導体基板に配置され、
     前記アバランシェフォトダイオードと前記第1トランジスタとは、配線を介して接続される、請求項22に記載の固体撮像装置。
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