WO2022201921A1

WO2022201921A1 - 体重測定方法、体重測定装置、サーバ装置、及び体重測定システム

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Publication number: WO2022201921A1
Application number: PCT/JP2022/004815
Authority: WO
Inventors: 尚久太田; 麻里吉村; 唯三原; 勇祐生井
Original assignee: 株式会社Lixil
Priority date: 2021-03-24
Filing date: 2022-02-08
Publication date: 2022-09-29
Also published as: JP2022148926A

Abstract

体重測定方法は、便器装置１０の便座に使用者が着座する前に、少なくとも便座にかかる荷重を検知するための荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶装置に記録するステップと、便座に使用者が着座しているときに、荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得するステップと、取得された第２の検知結果と、記憶装置に記憶された第１の検知結果とに基づいて、使用者の体重を算出するステップと、を備える。

Description

体重測定方法、体重測定装置、サーバ装置、及び体重測定システム

　本開示は、ユーザの体重を測定するための体重測定方法、体重測定装置、サーバ装置、及び体重測定システムに関する。

　糖尿病などの生活習慣病に罹患する人の増加が社会問題となっている。生活習慣病の罹患や重症化を防ぐためには、体重を適正に管理して肥満を防ぐことが重要である。

　ユーザの健康な暮らしを支援するために、ユーザに合った専門家のアドバイスメッセージを提供するサービスなどが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１９－０２３９１１号公報

　従来のシステムでは、個人のヘルスデータは、ユーザが能動的に計測し、入力する必要がある。そのため、ユーザが測り忘れたり入力し忘れたりして、ヘルスデータの欠落が発生しやすい。ヘルスデータに基づいてユーザにアドバイスをする際に、ヘルスデータの欠落があると、適切なアドバイスができない場合がある。

　本開示の目的は、体重を測定するための技術を向上させることにある。

　上記課題を解決するために、本開示のある態様の体重測定方法は、便器装置の便座に使用者が着座する前に、少なくとも便座にかかる荷重を検知するための荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶装置に記録するステップと、便座に使用者が着座しているときに、荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得するステップと、取得された第２の検知結果と、記憶装置に記憶された第１の検知結果とに基づいて、使用者の体重を算出するステップと、を備える。

　本開示の別の態様は、体重測定装置である。この装置は、便座と便器とを備えた便器装置とともに使用される体重測定装置であって、少なくとも便座にかかる荷重を検知するための荷重センサと、便座に使用者が着座する前に荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶する記憶装置と、便座に使用者が着座しているときに、荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得する検知結果取得部と、第１の検知結果及び第２の検知結果、又は、第１の検知結果と第２の検知結果に基づいて算出された使用者の体重を出力する出力部と、を備える。

　本開示のさらに別の態様は、サーバ装置である。このサーバ装置は、便器装置の便座に使用者が着座する前に、少なくとも便座にかかる荷重を検知するための荷重センサにより検知された第１の検知結果と、便座に使用者が着座しているときに、荷重センサにより検知された第２の検知結果を受信する検知結果受信部と、検知結果受信部により受信された第１の検知結果及び第２の検知結果に基づいて使用者の体重を算出する体重算出部と、を備える。

　本開示のさらに別の態様は、体重測定システムである。この体重測定システムは、体重測定装置と、体重測定装置の使用者の端末装置と、を備える。体重測定装置は、便座と便器とを備えた便器装置とともに使用される体重測定装置であって、少なくとも便座にかかる荷重を検知するための荷重センサと、便座に使用者が着座する前に荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶する記憶装置と、便座に使用者が着座しているときに、荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得する検知結果取得部と、第１の検知結果及び第２の検知結果、又は、第１の検知結果と第２の検知結果に基づいて算出された使用者の体重を出力する出力部と、を備える。端末装置は、使用者の体重を表示装置に表示する表示部を備える。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

実施の形態に係る支援システムの構成を示す図である。実施の形態に係る便器装置の斜視図である。実施の形態に係る体重測定方法の手順を示すシーケンス図である。実施の形態に係る便器装置の機能構成を示す図である。実施の形態に係る支援サーバの機能構成を示す図である。実施の形態に係るユーザ端末の機能構成を示す図である。図７（ａ）（ｂ）は、被験者の体重の変化を示す図である。

　図１は、実施の形態に係る支援システム１の構成を示す。支援システム１は、糖尿病などの生活習慣病の罹患や重症化を防ぎ、健康な暮らしを支援するためのサービスをユーザに提供する。支援システム１は、ユーザに支援サービスを提供する支援サーバ５０と、ユーザに食事や栄養などに関する指導や助言を行う栄養士が使用する栄養士端末４と、ユーザの住宅などに設置された便器装置１０（体重測定装置１２）と、ユーザが使用するユーザ端末１００と、それらの装置を接続する通信網２とを備える。

　本実施形態では支援システム１を構成する体重測定装置１２が便器装置１０に組み込まれる例について説明する。体重測定装置１２は、荷重を検知するための荷重センサを備える。体重測定装置１２は、当該装置１２が組み込まれた便器装置１０をユーザが使用する際にユーザの体重を含む荷重の検知結果を保存する保存部（図４）を備えている。体重測定装置１２は、荷重センサから受信した検知結果に基づいてユーザの体重を算出する。体重測定装置１２は、算出したユーザの体重を支援サーバ５０に送信する。支援サーバ５０は、受信したユーザの体重に基づいて、ユーザの健康を支援するための情報をユーザ端末１００に提供する。栄養士端末４は、体重測定装置１２により算出されたユーザの体重や、ユーザが摂取した飲食物などの情報に基づいて、ユーザの食生活や栄養などに関する助言、指導、情報などをユーザ端末１００に提供する。ユーザ端末１００は、体重測定装置１２により算出されたユーザの体重や、支援サーバ５０から提供された情報や、栄養士端末４から提供された助言、指導、情報などを受信して表示装置に表示する。支援サーバ５０は、ユーザと栄養士とが対話することを可能とするために、ユーザ端末１００と栄養士端末４との間でメールやチャットなどを実行する機能を提供する。

　体重測定装置１２が自動的にユーザの体重を測定し、自動的に体重をユーザの体重を算出して管理するので、体重の測り忘れや記録忘れを防ぐことができる。また、支援サーバ５０を利用して体重測定装置１２からの情報を栄養士端末４に送ることにより、栄養士がより適切かつ効果的な助言、指導、情報提供を行うことができる。また、簡便に体重を測定、記録、管理することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。

　図２は、実施の形態に係る便器装置１０の斜視図である。便器装置１０は、便座１１、体重測定装置１２、荷重センサ１３、及び制御装置２０を備える。体重測定装置１２は、便座１１と便器の間に挿設されている。荷重センサ１３は、体重測定装置１２に設けられる。これにより、荷重センサ１３を備えない既存の便器装置１０をそのまま活用し、容易に荷重センサ１３を追加することができる。荷重センサ１３は、ユーザが便座１１に座ったときに、ユーザの体重がかかる任意の位置に設けられてもよい。例えば、荷重センサ１３は、便座１１の内部又は下面などに設けられてもよいし、便器装置１０の底面などに設けられてもよいし、便器装置１０と床の間に設けられてもよい。体重測定装置１２は便座と一体に構成されていてもよい。

　図３は、実施の形態に係る体重測定方法の手順を示すシーケンス図である。体重測定装置１２は、便座１１にユーザが着座する前に、荷重センサ１３により検知された第１の検知結果をゼロ点として記憶装置に記録する（Ｓ１０）。体重測定装置１２は、ユーザの着座を検知するまで、ゼロ点を継続的に記憶装置に記録する（Ｓ１２のＮからのループ）。一実施例においては数秒毎にゼロ点を記録している。これにより、ユーザがいつ着座しても、その直前に記録していた第１の検知結果をゼロ点として使用することができるので、体重の測定精度を向上させることができる。体重測定装置１２は、第１の検知結果を常時ゼロ点として記録し続けてもよいし、ユーザが着座する兆候が検知されたとき、例えば、トイレ室の照明がオンになったとき、トイレ室のドアが開閉されたとき、トイレ室のドアノブが操作されたとき、トイレ室に設置された人感センサなどによりユーザの入室が検知されたとき、便器装置１０の蓋が開かれたときなどに、第１の検知結果をゼロ点として記録してもよい。

　ユーザが便座１１に着座すると（Ｓ１４）、体重測定装置１２は、ユーザの着座を検知する（Ｓ１２のＹ）。体重測定装置１２は、荷重センサ１３により所定値以上の荷重が検知されたときに、ユーザの着座を検知してもよい。体重測定装置１２は、便座１１に設けられた着座センサによりユーザの着座を検知してもよい。着座センサは、接触センサ、光センサなどであってもよい。

　体重測定装置１２は、ユーザに足を床から離すよう指示する（Ｓ１６）。ユーザは、足を床から離して（Ｓ１８）、体重測定装置１２に測定の開始を指示する（Ｓ２０）。指示は、体重測定装置１２又は便器装置１０に設けられたボタンなどの入力装置により入力されてもよいし、体重測定装置１２と通信可能なリモートコントローラにより入力されてもよいし、音声により入力されてもよい。ユーザは、膝を伸ばして足を前方に上げてもよいし、膝を曲げて足を後方に上げてもよいし、膝を上方に上げてもよい。

　体重測定装置１２は、便座１１に着座しているユーザが足を床から離している間に荷重センサ１３により検知された第２の検知結果を記憶装置に記録する（Ｓ２２）。体重測定装置１２は、測定を開始してから所定時間が経過するまで（Ｓ２４のＮ）、荷重センサ１３により検知された第２の検知結果を記憶装置に記録する。所定時間は、例えば、数秒程度であってもよい。所定時間が経過すると（Ｓ２４のＹ）、体重測定装置１２は測定を終了し、測定終了をユーザに報知する（Ｓ２６）。ユーザは、用便を終えると便座１１から脱座する（Ｓ３０）。

　体重測定装置１２は、第１の検知結果と第２の検知結果に基づいて、ユーザの体重を算出する（Ｓ２８）。本実施形態では第１の検知結果と第２の検知結果との差に基づいてユーザの体重を算出するが、他の方式の算出方法も適宜使用できる。体重測定装置１２は、算出したユーザの体重を支援サーバ５０に送信する（Ｓ３２）。体重測定装置１２又は支援サーバ５０は、第１の検知結果と第２の検知結果に基づいてユーザの体重を算出するための算出アルゴリズムを予め保持し、算出アルゴリズムによりユーザの体重を算出する。

　上記実施形態では、体重測定装置１２内にデータを保存し、体重算出を行う例を説明したが、ユーザの体重は、支援サーバ５０により算出されてもよい。この場合、体重測定装置１２が組み込まれた便器装置１０をユーザが使用する際に、体重測定装置１２は、ユーザの体重を含む荷重の検知結果を支援サーバ５０に送信する。支援サーバ５０は、体重測定装置１２から受信した検知結果に基づいてユーザの体重を算出する。

　図４は、実施の形態に係る便器装置１０の機能構成を示す。便器装置１０は、通信装置１４、荷重センサ１３、入力装置１５、スピーカー１６、制御装置２０、及び記憶装置７０を備える。

　通信装置１４は、通信網２を介した他の装置との通信を制御する。通信装置１４は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。荷重センサ１３は、少なくとも便座１１にかかる荷重を検知する。入力装置１５は、ユーザによる指示入力を制御装置２０に伝達する。入力装置１５は、ボタン、スイッチ、タッチパッド、リモートコントローラなどであってもよい。スピーカー１６は、制御装置２０により生成される音声を出力する。

　記憶装置４０は、制御装置２０により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置４０は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置４０は、ゼロ点記憶部４１、測定結果記憶部４２、及び体重算出アルゴリズム４３を備える。なお、制御装置２０内にデータを保存する保存部２４は記憶装置４０に設けられていてもよく、記憶装置４０を保存部２４として機能させてもよい。

　ゼロ点記憶部４１は、ユーザが便座１１に着座する前に荷重センサ１３により検知された第１の検知結果をゼロ点として記憶する。測定結果記憶部４２は、ユーザが便座１１に着座して足を床から離しているときに荷重センサ１３により検知された第２の検知結果を記憶する。

　体重算出アルゴリズム４３は、荷重センサ１３により検知された第１の検知結果と第２の検知結果を入力し、ユーザの体重を出力するアルゴリズムである。体重算出アルゴリズム４３は、ユーザが便器装置１０の便座１１に着座したときに荷重センサ１３により検知された第１の検知結果及び第２の検知結果と、体重計などにより測定されたユーザの体重とを学習データとして機械学習されてもよい。

　制御装置２０は、ゼロ点記録部２１、着座検知部２２、測定制御部２３、保存部２４、体重算出部２５、及び体重送信部２６を備える。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのＣＰＵ、メモリ、その他のＬＳＩなどにより実現され、ソフトウエア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。

　ゼロ点記録部２１は、図３のステップＳ１０において、荷重センサ１３により検知された第１の検知結果をゼロ点としてゼロ点記憶部４１に記録する。ゼロ点記録部２１は、測定開始直前の所定期間に荷重センサ１３により検知された第１の検知結果の平均値、中央値、最頻値などの統計値を算出してゼロ点としてもよい。

　着座検知部２２は、ステップＳ１２において、ユーザの着座を検知する。

　測定制御部２３は、ユーザの体重の測定を制御する。保存部２４は、荷重センサ１３により検知された第２の検知結果を測定結果記憶部４２に保存する。測定制御部２３は、ステップＳ１６において、足を床から離すよう指示する音声をスピーカー１６から出力する。保存部２４は、ステップＳ２０において、測定を開始する指示を入力装置１５から受け付けると、ステップＳ２２において、荷重センサ１３により検知された第２の検知結果を測定結果記憶部４２に記録する。測定時間が経過すると、測定制御部２３は、ステップＳ２６において、測定が終了した旨の音声をスピーカー１６から出力する。

　体重算出部２５は、ステップＳ２８において、ゼロ点記憶部４１に記憶された第１の検知結果と測定結果記憶部４２に記憶された第２の検知結果を体重算出アルゴリズム４３に入力してユーザの体重を算出する。

　体重送信部２６は、ステップＳ３２において、体重算出部２５により算出されたユーザの体重を支援サーバ５０に送信する。

　図５は、実施の形態に係る支援サーバ５０の機能構成を示す。支援サーバ５０は、通信装置５１、処理装置６０、及び記憶装置７０を備える。支援サーバ５０は、サーバ装置であってもよいし、パーソナルコンピューターなどの装置であってもよいし、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよい。

　通信装置５１は、通信網２を介した他の装置との通信を制御する。通信装置５１は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。

　記憶装置７０は、処理装置６０により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置７０は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置７０は、ユーザデータベース７１、及び提供情報保持部７２を備える。

　ユーザデータベース７１は、ユーザに関する情報を保持する。ユーザデータベース７１は、ユーザの年齢、性別、職業、既往歴、家族構成などの属性情報や、ユーザの血圧、血糖値、心拍数などの生体情報や、ユーザの体重の履歴や、ユーザが摂取した飲食物の履歴や、栄養士からユーザへの指導歴などの情報を保持する。

　提供情報保持部７２は、ユーザの健康な暮らしを支援するためにユーザに提供される情報を保持する。提供情報保持部７２は、生活習慣病、食生活、運動、医薬品などに関する情報を保持する。

　処理装置６０は、体重受信部６２、食事情報取得部６３、情報提供部６４、及び対話制御部６５を備える。これらの構成も、ハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できる。

　体重受信部６２は、ステップＳ３２において、体重測定装置１２からユーザの体重を受信し、ユーザデータベース７１に記録する。

　食事情報取得部６３は、ユーザ端末１００から、ユーザが摂取した食事に関する情報を取得してユーザデータベース７１に記録する。

　情報提供部６４は、体重受信部６２により受信された体重をユーザ端末１００に提供する。情報提供部６４は、ユーザの体重や、ユーザデータベース７１に保持された情報などに基づいて、提供情報保持部７２からユーザに合った情報を抽出し、ユーザ端末１００に提供する。情報提供部６４は、栄養士がユーザに対する助言や指導を行う際に、ユーザの体重や、ユーザデータベース７１に保持された情報などを栄養士端末４に提供する。

　対話制御部６５は、ユーザ端末１００と栄養士端末４との間で対話を制御する。

　図６は、実施の形態に係るユーザ端末１００の機能構成を示す。ユーザ端末１００は、通信装置１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、処理装置１２０、及び記憶装置１７０を備える。

　通信装置１０１は、通信網２を介した他の装置との通信を制御する。通信装置１０１は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。表示装置１０２は、処理装置１６０により生成される画面を表示する。表示装置１０２は、液晶表示装置、有機ＥＬ表示装置などであってもよい。入力装置１０３は、ユーザによる指示入力を処理装置１６０に伝達する。入力装置１０３は、マウス、キーボード、タッチパッドなどであってもよい。表示装置１０２及び入力装置１０３は、タッチパネルとして実装されてもよい。

　記憶装置１７０は、処理装置１６０により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置１７０は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。

　処理装置１２０は、体重取得部１２１、情報取得部１２２、表示部１２３、食事情報送信部１２４、及び対話制御部１２５を備える。これらの構成も、ハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できる。

　体重取得部１２１は、支援サーバ５０からユーザの体重を取得する。

　情報取得部１２２は、支援サーバ５０から提供される情報を取得する。情報取得部１２２は、栄養士端末４から助言、指導、情報などを取得する。

　表示部１２３は、体重取得部１２１により取得されたユーザの体重や、情報取得部１２２により取得された情報などを表示装置１０２に表示する。

　食事情報送信部１２４は、ユーザが摂取した飲食物の情報を入力装置１０３から取得して支援サーバ５０に送信する。

　対話制御部１２５は、支援サーバ５０を介して栄養士端末４との間で対話を制御する。

　本実施の形態の支援システム１によれば、ユーザが毎日使用する便器装置１０に組み込まれた体重測定装置１２によりユーザの体重を測定して記録することができるので、ユーザが自分の体重の変化を毎日確認し、体重を減少させるモチベーションを維持させることができる。本発明者らは、本開示の技術の効果を確認するために、１０名の被験者を対象として実験を行った。第１群の５名には、栄養士による食事の指導を行うとともに、本実施の形態の支援システム１により体重を毎日記録した。第２群の５名には、栄養士による食事の指導のみを行った。図７（ａ）は、実験開始から１ヶ月後の被験者の体重の変化を示す。１ヶ月間で被験者１０名全員の体重が減少した。その後、被験者に対して一切介入することなく、実験終了から２ヶ月後に被験者の体重を再び測定した。図７（ｂ）は、実験終了から２ヶ月後の被験者の体重の変化を示す。第１群の５名のうち４名は、さらに体重が減少した。第２群の５名のうち４名は、体重が増加した。第１群の被験者は、体重を毎日記録しながら食事の指導を受けることにより、体重を減少できる食事内容を認識することができるとともに、成功体験により行動変容を習慣化行動変容することができたため、実験終了後も体重を減少させる努力を維持できたと考えられる。

　以上、説明した本開示に係る体重測定システムは、糖尿病などの生活習慣病の予防や軽減に有効なシステムであるが、体重測定を必要とするあらゆる場面に利用できることは当業者であれば当然に理解できる。プロスポーツ選手、ファッションモデル、健康意識の高い需要層など体重の増減を日々意識する健康人であっても本開示に係る体重測定システムは有効である。

　本開示は、ユーザの体重を測定するための体重測定方法、体重測定装置、サーバ装置、及び体重測定システムに利用可能である。

　１　支援システム、２　通信網、４　栄養士端末、１０　便器装置、１１　便座、１２　体重測定装置、１３　荷重センサ、１４　通信装置、１５　入力装置、１６　スピーカー、２０　制御装置、２１　ゼロ点記録部、２２　着座検知部、２３　測定制御部、２４　保存部、２５　体重算出部、２６　体重送信部、４０　記憶装置、４１　ゼロ点記憶部、４２　測定結果記憶部、４３　体重算出アルゴリズム、５０　支援サーバ、５１　通信装置、６０　処理装置、６２　体重受信部、６３　食事情報取得部、６４　情報提供部、６５　対話制御部、７０　記憶装置、７１　ユーザデータベース、７２　提供情報保持部、１００　ユーザ端末、１０２　表示装置、１２１　体重取得部、１２２　情報取得部、１２３　表示部、１２４　食事情報送信部、１２５　対話制御部。

Claims

　便器装置の便座に使用者が着座する前に、少なくとも前記便座にかかる荷重を検知するための荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶装置に記録するステップと、
　前記便座に前記使用者が着座しているときに、前記荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得するステップと、
　取得された前記第２の検知結果と、前記記憶装置に記憶された前記第１の検知結果とに基づいて、前記使用者の体重を算出するステップと、
を備える体重測定方法。
　前記第１の検知結果を前記記憶装置に記録するステップにおいて、前記第１の検知結果が継続的に前記記憶装置に記録される
請求項１に記載の体重測定方法。
　前記第２の検知結果を取得するステップにおいて、前記便座に着座している前記使用者が足を床から離している間に前記荷重センサにより検知された検知結果が前記第２の検知結果とされる
請求項１又は２に記載の体重測定方法。
　前記使用者が前記便座に着座したことが検知されたときに、前記使用者に足を床から離すよう指示するステップを更に備える
請求項３に記載の体重測定方法。
　足を床から離した前記使用者から前記使用者の体重の測定を開始する指示を受け付けるステップを更に備える
請求項４に記載の体重測定方法。
　前記第２の検知結果を取得するステップにおいて、前記指示を受け付けてから所定期間に前記荷重センサにより検知された検知結果が前記第２の検知結果とされる
請求項５に記載の体重測定方法。
　前記指示を受け付けてから前記所定期間が経過したときに、測定が終了したことを前記使用者に報知するステップを更に備える
請求項６に記載の体重測定方法。
　便座と便器とを備えた便器装置とともに使用される体重測定装置であって、
　少なくとも前記便座にかかる荷重を検知するための荷重センサと、
　前記便座に使用者が着座する前に前記荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶する記憶装置と、
　前記便座に前記使用者が着座しているときに、前記荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得する検知結果取得部と、
　前記第１の検知結果及び前記第２の検知結果、又は、前記第１の検知結果と前記第２の検知結果に基づいて算出された前記使用者の体重を出力する出力部と、
を備える体重測定装置。
　前記第１の検知結果を継続的に前記記憶装置に記録する検知結果記録部を更に備える
請求項８に記載の体重測定装置。
　当該体重測定装置は前記便座と前記便器との間に設けられる
請求項８又は９に記載の体重測定装置。
　便器装置の便座に使用者が着座する前に、少なくとも前記便座にかかる荷重を検知するための荷重センサにより検知された第１の検知結果と、前記便座に前記使用者が着座しているときに、前記荷重センサにより検知された第２の検知結果を受信する検知結果受信部と、
　前記検知結果受信部により受信された前記第１の検知結果及び前記第２の検知結果に基づいて前記使用者の体重を算出する体重算出部と、
を備えるサーバ装置。
　体重測定装置と、
　前記体重測定装置の使用者の端末装置と、
を備え、
　前記体重測定装置は、便座と便器とを備えた便器装置とともに使用される体重測定装置であって、
　少なくとも前記便座にかかる荷重を検知するための荷重センサと、
　前記便座に使用者が着座する前に前記荷重センサにより検知された第１の検知結果を記憶する記憶装置と、
　前記便座に前記使用者が着座しているときに、前記荷重センサにより検知された第２の検知結果を取得する検知結果取得部と、
　前記第１の検知結果及び前記第２の検知結果、又は、前記第１の検知結果と前記第２の検知結果に基づいて算出された前記使用者の体重を出力する出力部と、
を備え、
　前記端末装置は、
　前記使用者の体重を表示装置に表示する表示部
を備える
体重測定システム。
　前記使用者の体重を算出するサーバ装置を更に備え、
　前記サーバ装置は、
　前記便器装置から前記第１の検知結果及び前記第２の検知結果を受信する検知結果受信部と、
　前記検知結果受信部により受信された前記第１の検知結果及び前記第２の検知結果に基づいて前記使用者の体重を算出する体重算出部と、
　前記体重算出部により算出された前記使用者の体重を前記端末装置に送信する体重送信部と、
を備える請求項１２に記載の体重測定システム。