WO2022163592A1

WO2022163592A1 - スライドファスナエレメント、ファスナストリンガ、及びファスナチェーン

Info

Publication number: WO2022163592A1
Application number: PCT/JP2022/002475
Authority: WO
Inventors: 晴明伊井; 力斎藤
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2021-01-28
Filing date: 2022-01-24
Publication date: 2022-08-04
Also published as: CN116709946A; US20240298755A1; IT202100001706A1

Abstract

根元部（１４）は、屈曲部（１６）と、屈曲部（１６）からファスナテープに近い結合部（１３）の側に向かって延びる遠位端部（１７）と、を備えるか、または備えるように塑性的に屈曲可能である。結合部（１３）の各面（２３、２４）が、長さ方向に突出する係合突起（２５）と、当該面（２３、２４）に対して長さ方向に凹んだ係合凹部（２６）と、を備える。スライドファスナが閉じた状態で対向ストリンガ上のファスナエレメントの係合突起（２５）を受容する。

Description

スライドファスナエレメント、ファスナストリンガ、及びファスナチェーン

　本発明は、概してスライドファスナに関する。より詳細に述べれば、本発明は、ファスナエレメントに関する。この開示のファスナエレメントを用いて作られるストリンガは、隠しスライドファスナまたは、外側からエレメントが見えるままになるスライドファスナのいずれのためにも使用することができる。

　周知のとおり、スライドファスナは、平たく延べられたテープのペアを含む。ファスナテープは、それぞれ、一般にコードが形成される内側に面する縁を有し、それらのコードとファスナテープの内側の縁にファスナエレメント（または歯）が取り付けられる。それらの縁が、それぞれのエレメント上におけるスライダの作用によって互いに引き寄せられると、それらのエレメントが強制的に互いに組み合わされる。この態様でエレメントが取り付けられるテープは、ストリンガとして知られる。一つに結合されたときの２つのストリンガは、チェーンとして知られる。スライドファスナは、概してチェーンと、少なくとも１つのスライダとを包含し、また多くの場合は、上止め、下止め、またはそれら両方ともがチェーンに取り付けられる。スライドファスナが開閉されるとき、ユーザは、通常、スライダにリンクされている引手を保持し、スライダを進み方向または戻り方向に引く。これによりスライドファスナが、スライダの移動の方向に応じて閉じるか、または開く。

　本発明は、隠しスライドファスナに使用されている従来的なファスナエレメントと共通するいくつかの特徴を共有するファスナエレメントに関する。使用時においては、スライドファスナのチェーンの前または後ろを露出させることが可能である。エレメントが離散的にストリンガに取り付けられる場合、すなわち、金属またはプラスチックから作られた個別のエレメントが、たとえば、かしめられるか（金属の場合に一般的）または別の例として射出成形される（プラスチックの場合に一般的）ときの多くにおいて、ユーザは、いずれの側が露出されていたとしてもテープに関して対称なエレメントの形状における差異に気付くことがない。しかしながら、スライドファスナが連続エレメントを包含するとき、すなわち、テープの縁に縫い付けられるストリンガのエレメントがコイルまたはスパイラルを含むときは、エレメントが、テープの外向き側または内向き側のいずれかに完全に据えられることがある。この状況においてさえ、スライドファスナの内向き側にエレメントが据えられるときは、それらが見られることは可能である。連続するエレメントを覆ってテープを折り返し、正しい位置に縫い付けることによって、より完全にエレメントを隠すことが可能になる。この種の隠しスライドファスナは、この分野においてよく知られている。ストリンガのテープの折り返しと類似するテクニックを、離散的にテープに取り付けられるエレメントとともに使用することは可能である。概して、この種のスライドファスナのエレメントは露出されず、言い換えると、それらが閉じられた状態にあり、かつそれぞれのストリンガのテープがそれらを覆うように向き付けされているとき、外側からは見えない。それに代わり、ストリンガにエレメントを取り付けるこの態様は、見える表面上にエレメントを伴ってスライドファスナが使用された場合に、エレメント表面をより大きく露出させることを可能にする。通常、これらのスタイルの隠しスライドファスナは、ジャケット等のハイグレードの衣類に適用される。

　特許文献１は、隠しスライドファスナのためのスライドファスナエレメントを開示している。エレメントは、全体的に見れば鉤形状を有し、結合部と根元部を包含する。根元部は、コードとファスナテープの縁部に固定される優弧状の溝を伴う屈曲部を含む。結合部は、対向ストリンガの２つの連続するファスナエレメントを係合させるために構成される。結合部は、２つの対向する面を有し、それらのうちの１つが係合突起を提供し、その反対側の面は、係合凹部を提供する。係合突起および係合凹部は、対向ストリンガ上に嵌め込まれた２つのそれぞれのファスナエレメント上に備わる係合凹部および係合突起とそれぞれ結合するために構成される。

　上に述べられている従来タイプのファスナテープを用いると、１つの方向においてはスライダが滑らかに移動するが、反対の方向においてはそれほど滑らかでない。

中国特許出願公開第１０２７９３３４１号

　本発明は、スライドファスナを閉じるとき、およびそれを開くときの両方において、それに沿ってスライダがいずれの方向においても滑らかに移動することができる高品質のスライドファスナを形成するスライドファスナエレメントを提供することを目的とする。

　本発明の別の目的は、輝きのあるメタリック外観を有する目立った金属エレメントを伴うスライドファスナを形成することである。この側面は、特定の種類の衣類、たとえば、革製のジャケットまたはバッグにおける需要を満たし、それにおいては、スライドファスナのエレメントが外側から明瞭に見えることになり、それが適用される物品に審美的な価値を与える。

　ある側面によれば、本発明は、請求項１に定義されているとおりのスライドファスナ用のスライドファスナエレメントを提供する。本発明のある側面によれば、実施態様は、ファスナエレメントが、結合部と、当該結合部から延びる１つの単一の根元部とを有することを提供する。根元部は、コードの長さとファスナテープの縁部を受容して保持するための優弧状の溝（すなわち、１８０度より大きいか、または等しい大きさを有する円弧として形作られる溝）を形成する。結合部は、長さ方向に２つの対向する面を有する。結合部の各面は、長さ方向に突出する係合突起と、関連する面に対して長さ方向に凹んだ係合凹部とを備え、スライドファスナが閉じた状態で対向ストリンガ上のファスナエレメントの係合突起を受容するように構成されている。

　上で定義したとおり、ファスナエレメントの根元部分は、テープに取り付けられる前の変形されていない状態において、実質的に真っ直ぐであり、かつ前記優弧状の溝をまだ形成していない。本発明の別の側面によれば、実施態様が、スライドファスナ用のファスナエレメントを提供でき、当該ファスナエレメントは、コードの長さとファスナテープの縁部を受容して保持するための優弧状の溝を形成するべく塑性的に屈曲可能な１つの単一の根元部であって、それによって屈曲部と、当該屈曲部からファスナテープに近い結合部の側に向かって延びる遠位端部とを包含するべく塑性的に屈曲可能な根元部分を有し；ファスナエレメントは、さらに、根元部分から延び、長さ方向に２つの対向する面を有する結合部を包含する。結合部の各面は、長さ方向に突出する係合突起と、関連する面に対して長さ方向に凹んだ係合凹部とを備え、スライドファスナが閉じた状態で対向ストリンガ上のファスナエレメントの係合突起を受容するように構成されている。

　好ましくは、結合部が、根元部に接続された本体部と、本体部から延び、係合突起と係合凹部を有する２つの対向する面を提供する遠位プレート部と、を包含する。根元部は、第１の長さ方向厚さを有し、遠位プレート部は、根元部の第１の長さ方向厚さより小さい第２の長さ方向厚さを有する。ファスナエレメントの好ましい実施態様は、従属請求項の中に定義されている。

　エレメントの結合部の両方の対向する面上に、係合突起および対応する係合凹部を備えることから、隠しスライドファスナのための周知のデザインのエレメントに対し、係合突起および凹部の数が２倍になる。エレメントの間における増加した接触ゾーンの分布および細分化は、ストリンガに沿ったスライダのより滑らかな動作を助ける。同一ファスナエレメントの２つの対向する面の対称な形状は、スライドファスナを閉じるとき、および開くときの両方において同じ滑らかな動作を提供する。同一ストリンガ上の２つのファスナエレメントの間におけるピッチは、従来技術に対して縮小され、それによって２つの連続するエレメントの間のギャップがより短くなり、言い換えると、従来技術と比較したとき、同一ストリンガ上のエレメントがより互いに近くなる。エレメントがより密に嵌め込まれているという事実から、スライドファスナのエレメントの目に見える表面が、より一様な、輝くメタリック外観を有する。この審美的な効果は、スライドファスナが隠しスライドファスナとして使用されない場合に望ましいものとなり得る。

　例として、本発明に従ったスライドファスナエレメントの実施態様を、次に挙げる添付図面を参照して説明する。

本発明の第１の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うファスナチェーンの断面図である。どのようにしてファスナテープおよびそれのコードにファスナエレメントを取り付けることができるかを略図的に示した説明図である。どのようにしてファスナテープおよびそれのコードにファスナエレメントを取り付けることができるかを略図的に示した説明図である。図１の詳細を示した拡大図である。結合状態におけるエレメントを示すために取り除かれているファスナテープによって通常は隠される側から見たファスナチェーンのエレメントを示した斜視図である。結合されているエレメントを逆に示した図５のエレメントの斜視図である。図１のＶＩＩ－ＶＩＩ線に沿って切り出された断面図である。本発明に従ったファスナエレメントの第１の実施態様の斜視図である。ファスナエレメントが隠されるアレンジメントにおける本発明の第１の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うファスナチェーンの断面図である。ファスナエレメントが露出されるアレンジメントにおける本発明の第１の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うファスナチェーンの断面図である。本発明の第２の実施態様に従ったファスナエレメントを伴う２つのストリンガの断面図である。結合された状態における図１１の２つのファスナストリンガによって形成されるファスナチェーンの断面図である。本発明に従ったファスナエレメントの第２の実施態様の斜視図である。図１３のファスナエレメントの断面図である。曲げられた状態におけるファスナチェーンの断面図である。本発明の第４の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うストリンガの断面図である。本発明の第５の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うファスナチェーンの断面図である。本発明の第６の実施態様に従ったファスナエレメントを伴うファスナチェーンの断面図である。

　図面を参照すると、ファスナテープ用のファスナエレメントが１０として示されている。このファスナエレメントまたは『エレメント』は、好ましくは金属合金から作られ、かつ全体的に見れば実質的に鉤形状を有する。言い換えると、エレメントは、取り付けられたとき、エレメントの横方向の両端が同一方向に面するように垂直平面内において湾曲されている。エレメント１０は、この後、図２および図３を参照して説明するとおり、長さ方向に延びるコード１２およびファスナテープ１１に、それ自体は周知の態様で固定される。

　この文脈において、用語『長さ方向』は、ファスナテープが延びる方向であり、またスライドファスナに沿ってスライダが移動する方向を示す。また、ファスナテープの表面上にあり、かつ長さ方向と直角をなす方向は、『横』方向または『幅』方向として定義される。『前』、『前方』、または『頭の方向』、および『後ろ』、『後尾方向』、または『後方』等の用語は、ファスナエレメントの列を係合させるため、および係合を解除させるためにファスナエレメントの列に関してスライダが相対的に移動させられる方向を言う。スライダがエレメントに沿って『前』、『前方』、または『頭の方向』に引かれるとき、それらのエレメントに互いとの組み合いが強制され、したがって互いに取り付けられるが、スライダが後ろ、後尾方向、または後方に移動するとエレメントが開き、言い換えると互いから外れる。長さ方向および横方向と直角をなす方向は、『垂直』方向として定義される。この文脈において、用語『厚さ』は、概して長さ方向における長さを参照する。

　ファスナエレメントは、結合部（または、頭部）１３と、１つの単一の根元部１４を包含する。結合部１３は、対向ストリンガの２つの連続するファスナエレメントを係合するために構成される。根元部１４は、結合部１３から延び、スライドファスナのストリンガに取り付けられたときに得られる閉じられた状態においてコード１２の長さとファスナテープ１１の縁部を受容して保持するための優弧状の溝１５を形成する。この文脈において、根元部１４は、１つの単一の根元部として定義され、これは、根元部の２つの固定部の間においてテープおよびコードを固定するために根元部が二股に分かれていないことを意味する。

　根元部１４は、好ましくは１８０度をなす屈曲を形成する屈曲部１６と、結合部１３のよりファスナテープに近い側に向かって屈曲部１６から横方向平面内の線に実質的に沿って延びる遠位端部１７と、を包含する（図１）。

　図２に示されているとおり、テープ１１のコード１２が、当初は真っ直ぐな（または、実質的に真っ直ぐな）根元部１４が結合部１３と合するエレメント１０の１つの側に置かれる。エレメント１０の根元部１４は、その後、取り付けられたときにエレメントの横方向の両端が同一の方向に面するように（図３）垂直平面内において結合部１３に向かって湾曲させられてコードを包み込む。この屈曲動作は、屈曲部１６および優弧状の溝１５を形成し、それがコード１２の長さを緊密に受容し、その一方でファスナテープ１１の縁部の長さは、根元部１４の遠位端部１７と、ファスナテープに面する結合部の凸部側面２０の間において固定されるか、または挟まれる。

　図面内に図解された、ここで説明している実施態様は、コードの一部とファスナテープの縁部を固定するために根元部１４が屈曲されたファスナエレメントを参照する。認識することになろうが、テープにエレメントを取り付ける前の変形されていない状態においては、根元部は真っ直ぐであるか、または実質的に真っ直ぐであり、かつ変形時には優弧状の溝１５および屈曲部１６を形成する潜在力を有することができる。

　遠位端部１７は延びて、横方向に向き付けされ、かつ結合部１３の、よりファスナテープに近い側面１９と接する幾何学的直線Ａを越えた位置に置かれる先端部１８を形成する。

　結合部１３は、根元部１４に接続されている本体部２１と、本体部２１から延びている遠位プレート部２２とを包含する。好ましくは、本体部２１が、根元部１４の長さ方向厚さＴに等しい長さ方向厚さＴを有する（図７）。好ましくは、遠位プレート部２２が、根元部１４の長さ方向厚さＴより小さい長さ方向厚さｔを有する。

　遠位プレート部２２は、長さ方向において逆方向に面する２つの対向する面２３、２４を有する。各面２３、２４は、２つの対向する面２３、２４のうちのそれぞれから長さ方向に突出する係合突起２５と、関連する面に対して長さ方向に凹設され、対向ストリンガ上のファスナエレメントの係合突起２５を受容するように構成された係合凹部２６と、を提供する。好ましくは、面２３、２４が、長さ方向と直角をなす平行かつ平坦な表面を有する。

　好都合には、エレメント１０が、当該エレメントの中心を通って広がる、長さ方向と直角をなす中間面Ｍ（図７）に対して対称的な形状を有する。

　好ましくは、係合突起２５が、各面２３、２４からそれぞれ立ち上がる垂直方向に細長い山形として形作られ、峰５３と、遠位プレート部２２の遠位縁２８に向かって面する遠位斜面２７と、本体部２１に面する近位斜面２９と、を伴う。

　好都合には、より滑らかな対向するエレメントの係合凹部への係合およびそこからの係合解除の動作を持たせるために、近位斜面２９が遠位斜面２７より、係合突起２５が立ち上がる面２３または２４に対してより傾斜される。

　好ましくは、係合突起２５は遠位縁２８から間隔が開けられ、それによって面２３、２４の各表面が係合突起２５を取り囲み、遠位斜面２７と遠位プレート部２２の遠位縁２８の間に平坦な帯状表面３０が提供される。

　ファスナエレメント１０の長さ方向厚さは、係合突起２５において測定されるとき、根元部１４の長さ方向厚さＴと等しいか、またはそれよりわずかに大きいか、またはわずかに小さいとすることができる。図７に図示されている例示的な実施態様においては、ファスナエレメントの長さ方向厚さが、係合突起２５において測定されるとき、根元部１４の長さ方向厚さよりわずかに大きい。

　結合部のいずれの対向する面上においても係合凹部２６が、スライドファスナの対向ストリンガに取り付けられる隣接するファスナエレメント１０のそれぞれの係合突起２５を、スライドファスナが閉じられた状態において収容するべく形作られる。

　係合凹部２６は、本体部２１と係合突起２５と底面３１、すなわち本体部２１と係合突起２５の間に包含される面２３または２４の一部の間に画定される。

　連結壁３２は、より厚い本体部２１をより薄い遠位プレート部２２に接合する。連結壁３２は、結合部１３のファスナテープにより近い側から、結合部１３のファスナテープからより遠い垂直方向反対側まで延びる。好ましくは、連結壁３２が、遠位プレート部２２の遠位縁２８に向かって傾斜している。

　実施態様は、連結壁３２が、遠位プレート部２２に向かって延びる本体部２１の２つの側部延長部３３、３４を画定することを提供できる。したがって、係合凹部２６を、係合突起２５と連結壁３２の間、特に側部延長部３３、３４と、側部延長部３３、３４を接合する連結壁３２の中央部３５と、底面３１と、の間に画定することができる。

　図１に示されている例示的な実施態様においては、係合凹部２６が、長さ方向に沿って見たときに実質的に台形の形状を有し、それぞれは、２つの平行な辺が係合突起２５と連結壁３２の中央部３５によって画定され、２つの斜辺３６、３７が側部延長部３３、３４によって画定される。２つの通路３８、３９を、各面２３、２４の上において、側部延長部３３、３４のそれぞれ１つと係合突起２５の間に形成することができる。

　ファスナエレメント１０は、ファスナエレメントが見えるか、または隠されるファスナストリンガのいずれに対しても使用することができる。図９は、ファスナエレメントが隠される使用例を示しており、図面の天に向かう方が物品Ｏ（たとえば、布地）の外側であり、図面の地に向かう方が物品の内側である。その逆に、図１０は、ファスナエレメントが露出される別の使用例を示しており、図面の天に向かう方が物品Ｏの外側である。

　遠位プレート部２２の長さ方向厚さｔが、本体部２１および根元部１４の長さ方向厚さＴより小さく（図７）、かつ係合突起２５および係合凹部２６が結合部１３の両側に備えられていることから、このエレメントは、従来技術と比較したとき、ファスナテープに沿ってより密に（図６）、すなわちより短い長さ方向のピッチＰ（図７）を伴って配することが可能である。同じ列のエレメントの連続する２つのエレメント１０の間の長さ方向のギャップＧ（図７）を、従来的なファスナテープに対して減少させることが可能である。

　図７に示されているとおり、実施態様は、エレメントの根元部１４の２つの対向する面４０、４１のいずれか１つが横たわる幾何学的な平面Ｐ４１’が、対向するストリンガ上のファスナエレメントの根元部１４の２つの対向する面４０、４１が横たわる幾何学的な平面Ｐ４０とＰ４１の間に延びることを提供できる。より短い長さ方向のギャップＧは、目に見えるファスナエレメントの金属表面の割合がより大きくなることを必然的に伴い、このことは、ジッパーが輝くメタリック外観を有するという審美的要件を満たす（図６）。

　図４に示されているとおり、遠位プレート部２２は、実質的に真っ直ぐな中央縁部４２と、本体部２１から先細りになって中央縁部４２に集束する２つの傾斜した側縁部４３、４４と、を伴う遠位縁２８を有する。ファスナテープ１１に向かって配置された傾斜した側縁部４３は、真っ直ぐな中央縁部４２に対して半径４５を形成するようにアールを形成している。結合部１３の、特に本体部２１の、ファスナテープに面する凸部側面２０は、ファスナテープに向かって垂直方向に、ファスナテープに向かって位置する遠位プレート部の傾斜した側縁部４３より垂直に突出している。右側テープ１１Ｒに固定されたエレメント１０の傾斜した側縁部４３と、左側ファスナテープ１１Ｌに固定された隣接するエレメント１０Ｌの凸部側面２０Ｌと、を示している図４を参照する。このアレンジメントにより、スライドファスナが結合された状態において、一方のテープ（図４においては左側テープ１１Ｌ）上の２つのエレメントの間の繊維は、他方のファスナテープ（図４においては右側テープ１１Ｒ）上に固定されたエレメントの傾斜した側縁部４３によって圧縮されない。その結果として、同一ストリンガの２つの連続するエレメント間の空間内にファスナテープの緩い繊維が広がることが可能になる。この特徴は、ファスナテープに沿ってエレメントがより密に嵌め込まれているという事実に抗して全体として向上した可撓性をファスナテープに与える。

　いくつかの実施態様においては、１つのテープ上の２つのエレメントの間のファスナテープの繊維を、対向するテープのエレメントの結合部から離すこと（すなわち、間隔を開けること）ができる（図４に示されているとおり）。ほかの実施態様においては、１つのテープ上の２つのエレメントの間の繊維が、対向するストリンガのエレメントの結合部の傾斜した側縁部に触れることができる。しかしながら、傾斜した側縁部の先細りの輪郭により、ファスナテープの繊維が圧縮されることはない。いずれの場合においても、結果として、他方のストリンガのエレメントに対する一方のストリンガのファスナテープの間の摩擦が低減される。

　実施態様は、結合部１３の本体部２１において（図４）、よりファスナテープ１１に近い側部延長部３３が、よりファスナテープから遠い側部延長部３４の垂直方向の厚さＣ２より小さい、垂直方向に測定される厚さＣ１を有することを提供できる（Ｃ１＜Ｃ２）。より具体的に述べれば、図４に示されている厚さＣ１およびＣ２は、連結壁の中央部の位置において、すなわち、結合部の遠位縁からもっとも遠い係合凹部の部分において測定した垂直方向の厚さである。

　第２の実施態様（図１１および１２）によれば、エレメント１０とスライダ（図示せず）の間における摩擦を低減するために、ファスナテープ１１からもっとも遠い結合部１３の側部を、同じ結合部の、よりファスナテープに近い側より小さく作ることができる。具体的に述べれば、係合突起２５と、よりファスナテープに近い結合部の傾斜した側縁部４３の間の垂直距離Ｗ２が、係合突起２５と、ファスナテープからもっとも遠い結合部の傾斜した側縁部４４の間の垂直距離Ｗ１より長い（Ｗ１＜Ｗ２）。

　第２の実施態様（図１１および１２）においては、ファスナテープからもっとも遠い結合部１３の傾斜した側縁部４４が、第１の実施態様（図１）と比較したとき、結合部の遠位縁２８からより遠くに離れた本体部の点４６から延びている。言い換えると、結合部１３は、根元部１４から遠位プレート部２２の遠位縁２８まで延びる傾斜として完全に形成され得る、ファスナテープから離れる方向に面する側面を有する。

　結果として、２つのストリンガが結合状態にあるときには、長さ方向に見たとき、よりファスナテープから遠いエレメントの側の２つのストリンガ上のエレメントの輪郭に、鈍角の形をした窪み４７が形成される（図１２）。この窪みは、スライダとファスナエレメントの間の接触面および干渉を低減し、したがってスライダのより滑らかなスライド動作が達成される。

　引き続き図１１および１２を参照するが、実施態様は、係合突起２５がファスナテープから離れる方向に面する傾斜した側縁部４４により近づいて配され、かつファスナテープの側の側縁部４３からより離れていることから、結合部１３が非対称となるデザインを有することを提供できる。

　実施態様は、遠位プレート部２２が、係合凹部を越える点から遠位縁２８に向かって延びるに従って先細りとなることを提供できる。

　代替実施態様は、図１３および１４に示されているとおり、ファスナテープからより離れた結合部１３の側に、１つまたは２つの面取りが形成されることを提供できる。これに示されている４８は、遠位プレート部２２の輪郭に沿って、具体的に述べれば、中央縁部４２および２つの傾斜した側縁部４３、４４に沿って長さ方向に延びる側面形状面である。第１の面取り４９は、ファスナテープからもっとも遠い結合部の傾斜した側縁部４４に沿って遠位プレート部２２の長さ方向の厚さを減少させて形成することができる。第１の面取り４９は、遠位プレート部２２の２つの対向する面２３、２４のうちの１つ（２３）に側面形状面４８を接合し、スライダと接触し得るエレメントの面積を減少させる。したがって、スライダのより滑らかなスライド動作を達成することができる。

　実施態様は、図１４に示されているとおり、第２の面取り５２が、ファスナテープからもっとも遠い結合部の傾斜した側縁部４４に沿って遠位プレート部２２の長さ方向の厚さを減少させて形成され得ることを提供できる。面取り５２は、遠位プレート部２２の対向する面２４に側面形状面４８を接合し、スライダと接触し得るエレメントの面積をさらに減少させる。

　閉じられた状態にあるファスナテープが横方向平面内において曲げられるとき、図１５に示されているとおり、中心をＣとする弧を描く湾曲された形状を呈する。その種の曲げられた状態においては、係合突起の、中心Ｃから半径方向に離れる側が、それと嵌まり合う対向するストリンガ上のエレメントの係合凹部から部分的に脱する傾向を有する。結果として、係合されたエレメントの間の接触面積が減じられる。エレメントの係合解除を防止し、かつ２つのストリンガの分離を可能にするために、実施態様は、結合部１３がよりファスナテープ側の近くに配置可能であることを提供できる（図１６）。コードを受容するための優弧状の溝１５の中心をＫに定義するが、この点Ｋは、長さ方向および横方向に広がる幾何学的平面Ｑ内にある。係合突起２５および係合凹部２６を、それらが平面Ｑを部分的に越えてファスナテープに向かって延びるように位置決めされる態様で形成することによって、ファスナテープが閉じられた状態において曲げられたとき、接触の係合面積が増加される。

　ファスナエレメントがテープにかしめられたとき、根元部１４の遠位端部１７が、ファスナテープ１１にもたれる平坦な側面５１を提供する。図１７に示されている実施態様によれば、遠位端部１７の平坦な側面５１は、コードを受容するための優弧状の溝１５に接する垂直かつ長さ方向に広がる平面Ｓを越えて延びる近位の長さ５０を有する。この近位の長さ５０は、遠位端部１７を根元部１４の屈曲部１６に接合する。近位の長さ５０は、ファスナエレメントがファスナテープ１１にもたれるための追加の表面を提供する。近位の長さ５０は、ファスナテープが閉じられた状態において曲げられるとき（図１５）、ファスナエレメントの（図１７に矢印Ｒによって示されているとおりの）回転運動に対してより効率的に抗する効果を有する。遠位の長さ５０によって提供される平坦な表面の追加の部分は、ファスナテープ１１に対して作用し、ファスナテープの反応を利用して、曲げの中心Ｃからもっとも遠い係合突起２５の半径方向外側が係合凹部２６から抜けることを防止する補助となる。

　さらなる実施態様（図１８）によれば、根元部１４の遠位端部１７の先端部１８が、より結合部１３の遠位縁２８の近くにおいて、横方向に延びることができる。特に、先端部１８が、係合凹部２６を横切って延びる長さ方向の平面Ｄ内にあるとすることができる。このアレンジメントは、２列のエレメントの対向する先端部１８が存する長さ方向の平面の間のギャップＧを狭くする結果をもたらす。狭いギャップＧは、都合よく、左右のストリンガの間の回転運動を制限し、それによって、スライドファスナの係合状態における２つのストリンガの不当な分離を防止する。図１８の例示的な実施態様においては、平面Ｄが、凹部２６を横方向に、連結壁３２と係合突起２５の峰５３の間で区切る長さ方向の平面ＥとＦの間にある。以上、スライドファスナエレメントおよびスライドファスナストリンガの多数の側面および実施態様を説明してきた。理解されるものとするが、各側面ならびに実施態様は、任意のこのほかの側面または実施態様と組み合わせることができる。特に、ファスナテープに取り付けられるファスナエレメントの実施態様に関連してここで説明し、かつ図解した特徴が、ファスナエレメントの根元部を曲げてテープに取り付ける前の変形されていない状態におけるそれの対応する実施態様に等しく適用できることは認識されるであろう。それに加えて、ここで説明した実施態様に本発明が制限されることはなく、むしろ随伴する特許請求の範囲およびそれらの法的均等の範囲内において多様となり得る。

　本出願は、２０２１年１月２８日出願のイタリア特許出願１０２０２１０００００１７０６に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

　１０　ファスナエレメント、エレメント
　１０Ｌ　隣接するエレメント
　１１　ファスナテープ、テープ
　１１Ｌ　左側ファスナテープ
　１１Ｒ　右側テープ
　１２　コード
　１３　結合部、頭部
　１４　根元部
　１５　溝、優弧状の溝
　１６　屈曲部
　１７　遠位端部
　１８　先端部
　１９　側面
　２０　凸部側面
　２０Ｌ　凸部側面
　２１　本体部
　２２　遠位プレート部
　２３、２４　対向する面
　２５　係合突起
　２６　係合凹部
　２７　遠位斜面
　２８　遠位縁
　２９　近位斜面
　３０　帯状表面
　３１　底面
　３２　連結壁
　３３　側部延長部
　３４　側部延長部
　３５　中央部
　３６、３７　斜辺
　３８、３９　通路
　４０、４１　対向する面
　４２　中央縁部
　４３、４４　側縁部
　４６　点
　４７　窪み
　４８　側面形状面
　５１　側面、平坦な側面
　５２　第２の面取り
　５３　峰
　Ｃ　中心
　Ｃ１、Ｃ２　厚さ
　Ｄ、Ｅ、Ｆ　平面
　Ｇ　ギャップ
　Ｏ　物品
　Ｐ　ピッチ
　Ｑ　平面
　Ｔ　長さ方向厚さ
　ｔ　長さ方向厚さ
　Ｗ１　垂直距離
　Ｗ２　垂直距離

Claims

　スライドファスナ用のファスナエレメントであって、
　ファスナエレメント（１０）は、
　長さ方向に２つの対向する面（２３、２４）を有する結合部（１３）と、
　前記結合部（１３）から延びる１つの単一の根元部（１４）と、
を有し、
　前記根元部（１４）は、コード（１２）の長さとファスナテープ（１１）の縁部を受容して保持するための優弧状の溝（１５）を形成するか、または形成するために塑性的に屈曲可能であり、
　前記根元部（１４）は、屈曲部（１６）と、前記屈曲部（１６）からファスナテープに近い前記結合部（１３）の側に向かって延びる遠位端部（１７）と、を備えるか、または備えるように塑性的に屈曲可能であり、
　前記結合部（１３）の各面（２３、２４）が、長さ方向に突出する係合突起（２５）と、当該面（２３、２４）に対して長さ方向に凹んだ係合凹部（２６）と、を備え、
　前記スライドファスナが閉じた状態で対向ストリンガ上のファスナエレメントの係合突起（２５）を受容するように構成されていることを特徴とする、ファスナエレメント。
　前記結合部（１３）は、
　前記根元部（１４）に接続された本体部（２１）と、
　前記本体部（２１）から延び、前記係合突起（２５）と前記係合凹部（２６）を有する前記２つの対向する面（２３、２４）を提供する遠位プレート部（２２）と、
を備え、
　前記根元部（１４）は、第１の長さ方向厚さ（Ｔ）を有し、前記遠位プレート部（２２）は、前記根元部（１４）の前記第１の長さ方向厚さ（Ｔ）よりも小さい第２の長さ方向厚さ（ｔ）を有する、請求項１に記載のファスナエレメント。
　厚い前記本体部（２１）を薄い前記遠位プレート部（２２）に接合する連結壁（３２）が、前記ファスナテープに近い前記結合部（１３）の側面から、前記ファスナテープから遠い前記結合部（１３）の反対側の側面まで延びており、
　前記連結壁（３２）は、前記遠位プレート部（２２）に向かって延びる前記本体部（２１）の２つの側部延長部（３３、３４）を画定し、
　これにより、前記係合凹部（２６）は、関連する前記係合突起（２５）と、前記側部延長部（３３、３４）と、前記側部延長部（３３、３４）を接合する前記連結壁（３２）の中央部（３５）と、底面（３１）と、の間に画定される、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記ファスナエレメント（１０）が、前記長さ方向に対して直角をなす前記ファスナエレメントを通って延びる中間面（Ｍ）に対して対称的な形状を有する、請求項１～３のいずれか１項に記載のファスナエレメント。
　前記根元部（１４）の前記遠位端部（１７）が、横方向に配向し且つ前記ファスナテープに近い前記結合部（１３）の側面（１９）に接する幾何学的直線（Ａ）を越えた位置に位置する先端部（１８）を形成して延び、請求項１～４のいずれか１項に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって前記中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を備える遠位縁（２８）を提供し、
　前記ファスナテープ（１１）に向かって配置された前記傾斜した側縁部（４３）は、前記中央縁部（４２）に対して半径（４５）を形成するようにアールを形成しており、
　前記結合部（１３）の前記本体部（２１）は、前記ファスナテープ（１１）に対向する凸部側面（２０）を形成し、
　前記凸部側面（２０）は、前記ファスナテープに向かって垂直方向において、前記ファスナテープに向かって位置する前記傾斜した側縁部（４３）よりも垂直に突出している、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記ファスナテープ（１１）に近い前記側部延長部（３３）が、前記ファスナテープ（１１）から最も遠い前記側部延長部（３４）の第２の垂直方向の厚さ（Ｃ２）よりも小さい、垂直方向に測定された第１の厚さ（Ｃ１）を有している、請求項３に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって前記中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を備える遠位縁（２８）を提供し、
　前記垂直方向の厚さ（Ｃ１、Ｃ２）が、前記係合凹部（２６）が前記結合部（１３）の前記遠位縁（２８）から最も遠い位置にある、前記連結壁（３２）の前記中央部（３５）の高さで測定される、請求項７に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって前記中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を備える遠位縁（２８）を提供し、
　同一の前記係合突起（２５）と前記ファスナテープから最も遠い前記結合部（１３）の前記傾斜した側縁部（４４）との間の垂直距離（Ｗ１）が、前記係合突起（２５）と前記ファスナテープ（１１）に近い前記結合部（１３）の前記傾斜した側縁部（４３）との間の垂直距離（Ｗ２）よりも短い、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって前記中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を備える遠位縁（２８）を提供し、
　前記結合部（１３）が、前記ファスナテープから離れる方向を向く、前記根元部（１４）から前記遠位プレート部（２２）の前記遠位縁（２８）まで延びる斜面として全体的に形成されている側縁部（４４）を有し、
　これにより、２本の前記ストリンガが連結状態にあるとき、長さ方向に見たときに、前記ファスナテープから離れたエレメントの側の２本の前記ストリンガ上の前記ファスナエレメント（１０）の輪郭に、鈍角の形をした窪み（４７）が形成される、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を有する遠位縁（２８）を有し、
　各係合突起（２５）が、前記ファスナテープ（１１）から離れる方向を向く傾斜した側縁部（４４）に近く、前記ファスナテープの側を向く前記側縁部（４３）から離れて配置されているという点で、前記結合部（１３）は非対称設計を有している、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、
　中央縁部（４２）と、前記本体部（２１）から先細りになって前記中央縁部（４２）に集束する２つの傾斜した側縁部（４３、４４）と、を有する遠位縁（２８）と、
　前記中央縁部（４２）および前記２つの傾斜した側縁部（４３、４４）に沿って前記長さ方向に延びる側面形状面（４８）と、
　前記ファスナテープから最も遠い前記結合部（１３）の前記傾斜した側縁部（４４）に沿って形成された第１の面取り部（４９）と、
を備え、
　前記第１の面取り（４９）が、前記遠位プレート部（２２）の２つの対向する面（２３、２４）のうちの第１の１つの面（２３）に前記側面形状面（４８）を接合し、それによって、前記傾斜した側縁部（４４）に沿った前記遠位プレート部（２２）の前記長さ方向の厚さを減少させる、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記遠位プレート部（２２）が、前記ファスナテープから最も遠い前記結合部（１３）の前記傾斜した側縁部（４４）に沿って形成された第２の面取り（５２）をも提供し、
　前記第２の面取り（５２）が、前記遠位プレート部（２２）の前記２つの対向する面（２３、２４）の第１の面（２３）とは反対側の第２の面（２４）に前記側面形状面（４８）を接合し、それによって、前記傾斜した側縁部（４４）に沿った前記遠位プレート部（２２）の前記長さ方向の厚さをさらに減少させる、請求項１２に記載のファスナエレメント。
　前記コードを受容するための前記優弧状の溝（１５）は、前記長さ方向および横方向に延びる幾何学的平面（Ｑ）内にある中心点（Ｋ）を画定し、
　前記係合突起（２５）と前記係合凹部（２６）は、前記面（Ｑ）を越えて前記ファスナテープ（１１）に向かって部分的に延びる、請求項１に記載のファスナエレメント。
　前記根元部（１４）の前記遠位端部（１７）が、使用中に、前記ファスナテープ（１１）に対してもたれる平坦な側面（５１）を提供し、
　前記コードを受容するための前記優弧状の溝（１５）は、前記優弧状の溝（１５）に接する垂直かつ長さ方向に延びる幾何学的平面（Ｓ）を画定しており、
　前記遠位端部（１７）の前記平坦な側面（５１）は、垂直方向の前記長さ方向に延びる平面（Ｓ）を越えて延びる近位の長さ（５０）を備え、前記遠位端部（１７）を前記根元部（１４）の前記屈曲部（１６）に接合する、請求項２に記載のファスナエレメント。
　前記根元部（１４）の前記先端部（１８）が、前記係合凹部（２６）を横切って延びる長さ方向の平面（Ｄ）内にある、請求項５に記載のファスナエレメント。
　ファスナストリンガであって、
　スライドファスナテープ（１１）と、
　前記スライドファスナテープ（１１）の１つの端縁に沿って装着されたコード（１２）と、
　前記コード（１２）および前記ファスナテープ（１１）の一側端縁部に沿って固定した、請求項１～１６のいずれか１項に記載のスライドファスナエレメント（１０）の列と、
を備える、ファスナストリンガ。
　ファスナチェーンであって、
　第１のファスナテープ（１１）と、第１のコード（１２）と、前記第１のコードおよび前記第１のファスナテープに固定された請求項１～１６のいずれか１項に記載のファスナエレメント（１０）の第１の列と、を備える第１のストリンガと、
　第２のファスナテープ（１１）と、第２のコード（１２）と、前記第２のコードおよび前記第２のファスナテープに固定され、前記ファスナエレメント（１０）の第１の列に結合された請求項１～１６のいずれか１項に記載のファスナエレメント（１０）の第２の列と、を備える第２のストリンガと、
　各ファスナエレメント（１０）の前記根元部（１４）は、前記長さ方向に対向する２つの表面を提供し、
　第１のファスナエレメントの前記根元部（１４）の２つの対向する面（４０、４１）のいずれか１つが横たわる幾何学的な平面（Ｐ４１’）が、前記対向するストリンガ上の第２のファスナエレメントの前記根元部（１４）の前記２つの対向する面（４０、４１）が横たわる２つの幾何学的な平面（Ｐ４０、Ｐ４１）の間に延びる、ファスナチェーン。